JP3666493B2 - イベント提供システム及び方法 - Google Patents

イベント提供システム及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3666493B2
JP3666493B2 JP2003113724A JP2003113724A JP3666493B2 JP 3666493 B2 JP3666493 B2 JP 3666493B2 JP 2003113724 A JP2003113724 A JP 2003113724A JP 2003113724 A JP2003113724 A JP 2003113724A JP 3666493 B2 JP3666493 B2 JP 3666493B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
staff
scene
event
story
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003113724A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004313565A (ja
Inventor
敦 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp filed Critical Omron Corp
Priority to JP2003113724A priority Critical patent/JP3666493B2/ja
Publication of JP2004313565A publication Critical patent/JP2004313565A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3666493B2 publication Critical patent/JP3666493B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、イベント提供、特に架空の設定情報を用いて、利用者を架空の設定に浸らせる演出をイベントとして提供するイベント提供システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
利用者端末をバーチャルな世界であるコンピュータゲームに取り込む先行技術として、特開2002−224447号公報が挙げられる。この先行技術は、ディスプレイに表示された道具一覧の中に携帯電話が含まれており、利用者が入力部を操作することによって選択された携帯電話に仮想現実(バーチャルリアリティ)で存在する相手先を示す架空の電話番号を入力することにより、あたかも携帯電話で会話をしているかの雰囲気を演出するものである。ただし、これは現実世界で利用者が普段利用している携帯電話そのものを使うものではない。
【0003】
利用者端末を用いて現実世界における利用者の行動を仮想現実に取り込む先行技術として、特開2002−049681号公報が挙げられる。この先行技術は、ゲームの進行に従って現実世界を実際に移動する利用者が、現実世界に実在する店舗や施設などから情報を取得し、利用者が携帯する利用者端末に入力することによって、現実世界における利用者の行動を仮想現実のゲームの進行に取り込むものである。ただし、これは利用者に提供する情報に人に喋らした情報を含むものでなく、あらかじめ用意した情報でゲームを進行するものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−224447号公報
【特許文献2】
特開2002−049681号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
通信インフラの発達と携帯電話の急速な普及に伴って、今や携帯電話は我々の生活に欠かせない道具になっている。その携帯電話にバーチャルリアリティを追求しようとしているゲーム業界が目をつけた。
【0006】
そもそもバーチャルリアリティを追求するゲームは、あらかじめ用意された仮想空間の中に自らを登場人物として投影し、その登場人物に対して利用者が何らかの入力装置を用いて指示を与えたり、仮想空間内で設定された選択肢を利用者が選択したりすることによって、利用者があたかも仮想空間の中を自分の意志で自由に行動しているかのような、いわゆる擬似的な体験をさせることから始まっている。
【0007】
ところが、これらの仮想空間は利用者にとって感覚的に自らと隔離された箱庭のようなものでしかなく、どれだけ現実味を帯びた設定や演出をしてもディスプレイなどの表示装置に対してキーボードやマウス、コントローラなどの入力装置を介して操作していては、現実世界とは別物であると利用者に思われても致し方なかった。つまり、どれだけの現実味を帯びた設定や演出をどこまで工夫したとしても利用者にとっては、単に仮想空間内にいる「つもり」でしかないという問題点があった。
【0008】
そこで、利用者が普段利用している利用者端末をゲームの入出力装置に用いて、利用者が実際にいる現実世界の場所(現在地)を取得して、その現在地周辺の地図を利用者端末に表示して、地図上にあらかじめ配置されたイベントスポット(イベントが発生する場所)に誘導することによって、現実世界を実際に移動する利用者にイベントスポットに関連したイベントの実行を促すゲームが発明されている。このゲームでは、利用者端末に表示された地図は現実世界を表わす地図ではあるが、利用者端末上で発生するイベントは一種の仮想現実であり、現実世界に仮想現実を取り込むことで両者を融合させようとしている。
【0009】
ただし、これらのイベントは常に利用者端末を介してのやりとりである。実はすべての情報が利用者端末を介して利用者に伝えられることが問題であった。なぜなら、利用者が楽しむイベントの中に人が介在することがなく、すべての情報が利用者端末を介して伝えられるのであるならば、どれだけ周到に用意された仮想現実であっても、結局は味気ないものになってしまうからである。IT技術が進歩して、世の中がどんなに便利になったとしても、人は人とのふれあいなくして生きてはいけない。それは人を楽しませるイベントであっても同様である。
【0010】
そこで、発明者は利用者に提供するイベントの中で架空の登場人物を演じる役者担当スタッフを活用する仕組みを考案した。役者担当スタッフを活用すると、イベント提供システムが提供する架空の設定に現実味を持たせることが出来る。ただし、イベントのストーリを構成するすべての場面において常に役者担当スタッフを用意できるとは限らない。役者担当スタッフにも都合というものがあり、この都合は絶えず変化する。つまり、役者担当スタッフを手配できなかった穴を補う仕組みが必要であった。利用者が役者担当スタッフの元を訪れたとしても、肝心の役者担当スタッフが不在であったり、演技をしてくれる状態でなかったりしたらどうにもならない。実在する人を一時的であれ、常時であれ、役者担当スタッフとして活用するためには、役者担当スタッフを手配する仕組みと手配できなかった穴を補う仕組みが必要であった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の本質は、架空の登場人物を演じる役者担当スタッフをイベントの一部として活用するイベント提供システムにおいて、役者担当スタッフを手配できなかった穴をあらかじめ用意した撮像画像情報で補うことである。この撮像画像情報は、スタッフ端末を介して役者担当スタッフに送信する台本情報と演技内容が同じ台本情報に従って架空の登場人物を演じる役者担当スタッフの演技をあらかじめ撮像した画像情報であって、この撮像画像情報を利用者の持つ利用者端末に送信することで役者担当スタッフの穴を補うことが出来る。
【0012】
本発明は、架空の登場人物が登場する場面ごとに用意される場面情報と、該場面情報をつないでイベントのストーリにするストーリ情報を用いて、利用者を架空の設定に浸らせる演出をイベントとして提供するために、:前記場面に登場する前記架空の登場人物を役者担当スタッフが演じることを想定してあらかじめ作成された台本情報と、前記場面において該台本情報に従って前記架空の登場人物を演じる役者担当スタッフの演技をあらかじめ撮像した撮像画像情報とを組にした前記場面情報を記憶する場面情報記憶手段と、:前記場面情報をつないでひとつのストーリを構成する前記ストーリ情報を記憶するストーリ情報記憶手段と、:前記イベントの開始要求を受け付けると、該開始要求に基づいて前記ストーリ情報記憶手段から前記ストーリ情報を取得するストーリ情報取得手段と、前記ストーリ情報取得手段によって取得された前記ストーリ情報に基づいて、前記場面情報記憶手段から前記場面情報を取得する場面情報取得手段と、:前記場面情報取得手段によって取得された場面情報に含まれる前記台本情報を前記役者担当スタッフの持つスタッフ端末に送信する台本情報送信手段と、:前記台本情報送信手段によって送信された前記台本情報に対して、前記スタッフ端末から演技の対応不可を示す演技対応不可情報を受信すると、該演技対応不可情報が示す前記場面情報に含まれる前記撮像画像情報を前記ストーリ情報に割り当てる撮像画像情報割当手段とを有し、:前記撮像画像情報が割り当てられた前記ストーリ情報に基づいて、前記撮像画像情報が割り当てられている前記場面については割り当てられた前記撮像画像情報を、前記撮像画像情報が割り当てられていない前記場面については前記架空の登場人物を演ずる役者担当スタッフがいる場所への移動を指示する場所移動指示情報を、前記利用者の持つ利用者端末に送信するイベント提供システムとしたものである
【0013】
また、前記場面情報取得手段は、前記ストーリ情報がつなぐ先頭の前記場面情報から一つまたは複数の前記場面情報を取得し、前記利用者端末に前記撮像画像情報または前記場所移動指示情報を送信完了すると、送信完了に応じて次の前記場面情報を取得してもよい。
【0014】
イベント提供システムにおける撮像画像を割り当てる処理は、すべての場面情報を一度に処理してもよいし、場面情報ごとにまたはストーリを分割するいくつかの場面情報(場面情報群)ごとにまとめて処理をしてもよい。すべての場面情報を一度に処理してイベント開始時に役者担当スタッフを確定させておくとイベント提供システムの負担が軽くなる。ただし、役者担当スタッフを確定させると、その出番が来るまで役者担当スタッフは待機していなくてはならない。また、イベント開始時には都合が悪くても、時間の経過とともに役者担当スタッフの都合がよくなることもある。そこで、イベント提供システムとしては処理回数が増え、より複雑な処理によって負担が増加してしまうことにはなるが、提供するイベントの進行に合わせて役者担当スタッフを手配する方が、効率のよい役者担当スタッフ活用が可能となる。どちらの仕組みを採用するかは、あらかじめ選択してあっても、提供するイベントに応じて都度選択してもよい。
【0015】
場面情報ごとにまたはストーリを分割するいくつかの場面情報(場面情報群)ごとにまとめて処理するには、場面情報取得手段が取得する場面情報を一つまたは複数にして、利用者端末に撮像情報または場所移動指示情報を送信したら、その送信完了に応じて次の場面について処理を実行することにより、場面情報ごとにまたは(ストーリを分割していくつかの場面情報をまとめた)場面情報群ごとに処理を実行することが出来る。
【0016】
また、役者担当スタッフが(スタッフ端末を介して与えられた)台本情報によっていくら迫真の演技をしたとしても、時間帯に影響される場面では実際の時間帯とズレてしまうと、肝心の雰囲気を台無しにすることになり、利用者に違和感を与えてしまうものである。場面情報にふさわしい時間帯が実際にイベントが提供される時間帯と異なる場合には、撮像画像情報を用いる方がよい。
【0017】
そこで、前記場面に設定された時間帯を示す時間帯情報と、前記場面に登場する前記架空の登場人物を役者担当スタッフが演じることを想定してあらかじめ作成された台本情報と、前記場面において該台本情報に従って前記架空の登場人物を演じる役者担当スタッフの演技をあらかじめ撮像した撮像画像情報とを組にした前記場面情報を記憶する場面情報記憶手段と、前記場面情報をつないでひとつのストーリを構成する前記ストーリ情報を記憶するストーリ情報記憶手段と、前記イベントの開始要求を受け付けると、該開始要求に基づいて前記ストーリ情報記憶手段から前記ストーリ情報を取得するストーリ情報取得手段と、前記ストーリ情報取得手段によって取得された前記ストーリ情報に基づいて、前記場面情報記憶部から前記場面情報を取得する場面情報取得手段と、前記場面情報取得手段によって取得された場面情報に含まれる前記時間帯情報をそれぞれ取得して、取得したそれぞれの前記時間帯情報が実際にイベントが提供される時間帯と一致しているか否かを判断する時間帯判断手段と、前記時間帯判断手段によって時間帯が一致していないと判断された前記場面情報については、その前記場面情報に含まれる前記撮像画像情報を前記ストーリ情報に割り当てる撮像画像情報割当手段と、前記時間帯判断手段によって時間帯が一致していると判断された残りの前記場面情報については、その前記場面情報に含まれる前記台本情報を前記役者担当スタッフの持つスタッフ端末にそれぞれ送信する台本情報送信手段とを有し、前記台本情報送信手段によって送信された前記台本情報に対して、前記スタッフ端末から演技の対応不可を示す演技対応不可情報を受信すると、前記撮像画像情報割当手段は該演技対応不可情報が示す前記場面情報に含まれる前記撮像画像情報を前記ストーリ情報にさらに割り当て、前記撮像画像情報が割り当てられた前記ストーリ情報に基づいて、前記撮像画像情報が割り当てられている前記場面については割り当てられた前記撮像画像情報を、前記撮像画像情報が割り当てられていない前記場面については前記架空の登場人物を演ずる役者担当スタッフがいる場所への移動を指示する場所移動指示情報を、前記利用者の持つ利用者端末に送信する。
【0018】
つまり、場面情報に時間帯情報が設定してある場合には、実際にイベントが提供される時間帯と一致しているかどうかを判断してから、スタッフ端末に台本情報を送信するとよい。なお、このようにイベントが提供される時間帯を考慮する場合でも同様に、すべての場面情報について一度に処理を実行してもよいし、場面情報ごとまたは場面情報群ごとに処理を実行してもよい。
【0019】
前記時間帯情報は、朝方/昼間/夕方/夜間/不特定の時間帯に区分けされており、前記時間帯判断手段は、前記時間帯情報が不特定の時間帯である前記場面情報については、実際にイベントが提供される時間帯が朝方/昼間/夕方/夜間のいずれであっても時間帯は一致していると判断するとよい。
【0020】
このように時間帯情報は、屋外の雰囲気が異なる時間帯で区分けされているとよく、具体的には朝方/昼間/夕方/夜間であり、時間帯に影響されない場面情報には不特定を示す時間帯情報を付与しておくとよい。
【0021】
また、スタッフ端末から演技対応不可情報でなく、演技の対応可能か否かを示す演技対応可能/不可情報として受信情報を受け付けてもよい。スタッフ端末から演技対応不可情報を受信した場合には、同様に撮像画像割当手段が演技対応不可情報に対応する場面情報に含まれる撮像画像をストーリ情報に割り当てる。スタッフ端末から演技対応可能情報を受信した場合には、演技対応可能情報に対応する場面はすでにスタッフ端末に送信済みの台本情報に基づいて役者担当スタッフが演技してくれる。なお、台本情報を送信した後にスタッフ端末から演技対応可能/不可情報の返信がなく、あらかじめ定める時間が経過したと判断したら、スタッフ端末から演技対応不可情報を受信したと見なして、同様に撮像画像割当手段によって演技対応不可情報に対応する撮像画像をストーリ情報に割り当てるとよい。
【0022】
また、前記役者担当スタッフが演技をする場所や役柄に関する要件を必要とする場合には、前記場面情報に、演技をする場所に関する要件情報または演じる役者担当スタッフの役柄に関する要件情報が付与されており、前記役者担当スタッフが適した役柄を示す役柄情報、およびその前記役者担当スタッフが実際にどの場所にいるかを示す行動範囲情報を前記スタッフ端末の送信アドレスとともに役者担当スタッフ情報としてあらかじめ記憶する役者担当スタッフ情報記憶部と、前記場面情報取得手段によって取得された場面情報に含まれる前記要件情報を取得して、取得した前記要件情報に基づいて前記役者担当スタッフ情報記憶部から要件の適合する前記役者担当スタッフの適合判断結果として、その前記役者担当スタッフの持つ前記スタッフ端末の送信アドレスを抽出する役者担当スタッフ要件適合判断手段とをさらに有し、前記役者担当スタッフ要件適合判断手段が、役柄に相応しい前記役者担当スタッフの持つ前記スタッフ端末の前記送信アドレスを抽出した場合には、前記台本情報送信手段がその前記送信アドレスに前記台本情報を送信し、前記送信アドレスを何も抽出しなかった場合には、相応しい前記役者担当スタッフが居なかったと見なして、前記撮像画像情報割当手段がその前記場面情報に含まれる前記撮像画像情報を前記ストーリ情報に割り当てるようにしてもよい。
【0023】
また、前記イベントの開始要求とともに前記利用者端末の現在位置を示す現在場所情報を受け付けると、前記役者担当スタッフ要件適合判定手段は、受け付けた該現在場所情報も含めて要件の適合判断をするようにしてもよい。
【0024】
このように、台本情報を送信するのにふさわしい役者担当スタッフが記憶部(データベース)に登録されていなかった場合にも、役者担当スタッフの替わりに撮像画像情報を用いるとよい。なお、役者担当スタッフに課せられる要件情報のうち、演技をする場所に関する要件情報については、スタッフ端末に到着時刻とその到着時間までに目指すべき場所(目的地)を指示する指示情報(役者担当スタッフ5に対する場所移動指示情報)を送信することによって、役者担当スタッフの位置を動かすことも可能である。また、利用者端末の現在場所情報を取得することによって利用者のいる場所が把握できれば、役者担当スタッフを先回りさせることも容易になる。なお、スタッフ端末からも同様に現在場所情報を取得しておくとよい。このような指示情報を用いると少ない役者担当スタッフを効率よく動かして、低コストで多くの利用者を楽しませるイベントが提供できるようになる。
【0025】
利用者端末に送信される撮像画像情報または場所移動指示情報は一度にすべて送信されるわけでなく、ストーリ情報によってつながれた場面情報の順番にひとつひとつ送信されてくる。仮にシステムの効率上の問題でまとめて利用者端末に送信されたとしても、利用者端末の情報出力部から利用者に出力されるのはひとつひとつである。次の場面への移行は、例えば利用者からの何らかの入力に基づく受信情報に基づいたり、利用者に与えられた課題が達成に応じた受信情報に基づいたり、スタッフ端末からの受信情報に基づいたりと様々ではあるが、利用者端末の現在場所情報を用いても、あらかじめ定める場所やエリアへの到着判断に基づいてもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るイベント提供システムの具体的実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0027】
図1は、本発明の実施形態におけるイベント提供システムを説明する説明図である。
【0028】
同図は、架空の登場人物を演じる役者担当スタッフ5をイベントの一部として活用するイベント提供システムにおいて、役者担当スタッフ5を手配できなかった穴をあらかじめ用意した撮像画像情報で補う仕組みを説明する。同図において、イベント提供システムサーバ3は、利用者端末2を介して利用者1を架空の設定に浸らせる演出をイベントとして利用者1に提供するために、イベント情報DB4に記憶する架空の登場人物が登場する場面ごとに用意される場面情報と、その場面情報をつないでイベントのストーリにするストーリ情報とを用いる。場面情報とは、その場面に登場する架空の登場人物を役者担当スタッフ5が演じることを想定してあらかじめ作成された台本情報(口裏合わせ情報)と、その場面においてその台本情報に従って架空の登場人物を演じる役者担当スタッフ5の演技をあらかじめ撮像した撮像画像情報とを組にして記憶された情報のことである。また、ストーリ情報とは、場面情報をつないでひとつのストーリを構成する情報のことである。
【0029】
撮像画像情報は、スタッフ端末6を介して役者担当スタッフ5に送信する台本情報と演技内容が同じ台本情報に従って架空の登場人物を演じる役者担当スタッフ5の演技をあらかじめ撮像した画像情報であって、この撮像画像情報を利用者1の持つ利用者端末2に送信することで役者担当スタッフ5の穴を補うことが出来る。なお、撮像画像情報に登場する役者担当スタッフ5と、(スタッフ端末6に台本情報を送信することによって)手配される役者担当スタッフ5とは別人であっても構わない。つまり、利用者1は役者担当スタッフ5が手配された場合には(利用者1の)目の前で、役者担当スタッフ5が手配されなかった場合には(利用者端末2の情報出力部から出力される)画像によって同じ演技を見ることが出来る。
【0030】
イベント提供システムサーバ3は、イベントの開始要求を受け付けると、その開始要求に基づいてイベント情報DB4からストーリ情報を取得し、取得したストーリ情報に基づいて、イベント情報DB4からストーリ情報を構成する場面情報を取得し、取得した場面情報に含まれる台本情報に合わせてスタッフ端末6を選択して、選択したスタッフ端末6にその台本情報を送信する。スタッフ端末6への台本情報の送信は、ストーリ情報を構成するすべての場面情報について一度に一括して処理を実行しても、ストーリ情報が示すストーリの先頭から一つまたは複数の場面情報(場面情報群)について順番に処理を実行しても、あらかじめ役者担当スタッフ5の手配しにくさを表わす手配困難度合パラメータ(変数)に基づいて手配困難度合の高い場面について優先的に処理を実行してもよい。
【0031】
すべての場面情報を一度に処理してイベント開始時に役者担当スタッフ5を確定させておくとイベント提供システムの負担が軽くなる。ただし、役者担当スタッフ5を確定させると、その出番が来るまで役者担当スタッフ5は待機していなくてはならない。また、イベント開始時には都合が悪くても、時間の経過とともに役者担当スタッフ5の都合がよくなることもある。そこで、イベント提供システムとしては処理回数が増え、より複雑な処理によって負担が増加してしまうことにはなるが、提供するイベントの進行に合わせて役者担当スタッフ5を手配する方が、効率のよい役者担当スタッフ5活用が可能となる。なお、一旦手配済みとなった役者担当スタッフ5の都合が急に悪くなることもあるので、イベント提供システムサーバ3はその旨をスタッフ端末6から受信すると、撮像画像情報でその穴を埋める代替処理も可能である。どのような仕組みを採用するかは、あらかじめ選択してあっても、提供するイベントに応じて都度選択してもよい。つまり、スタッフ端末6への台本情報の送信の処理方法については、イベント提供サーバ3が提供するイベントに応じて決定するとよい。
【0032】
送信された台本情報に対して、スタッフ端末6から演技の対応不可を示す演技対応不可情報を受信すると、その演技対応不可情報(に対応する台本情報)が示す場面情報に含まれる撮像画像情報をストーリ情報に割り当て、撮像画像情報が割り当てられたストーリ情報に基づいて、撮像画像情報が割り当てられている場面については割り当てられた撮像画像情報を、撮像画像情報が割り当てられていない場面については架空の登場人物を演ずる役者担当スタッフ5がいる場所への移動を指示する場所移動指示情報を、利用者端末2に送信する。もちろん、すべての場面について役者担当スタッフ5が手配できた場合には、ストーリ情報に何も撮像画像情報が割り当てられていないことになり、すべての場面について場所移動情報が利用者端末2に送信される。
【0033】
図2は、本発明の実施形態における具体例を説明する説明図である。
【0034】
同図は、時代劇の雰囲気を醸し出すテーマパークなどで提供されるイベントの具体例である。同図において、利用者端末2では、「その夜、代官屋敷では・・・」のメッセージの後に撮像画像情報を情報出力部に出力している。撮像画像情報には、まず効果音として「あおーん」という犬の遠吠えが出力され、続いてナレーションとして「ここは、代官屋敷。代官屋敷では、夜な夜な悪巧みの相談が繰り返されていたのでした」が出力される。ナレーションの後には悪徳商人(役名、大黒屋)を演じる役者担当スタッフ5と悪代官を演じる役者担当スタッフ5の演技を撮像した演技として、悪徳商人が「お代官様、黄金色の菓子でございます」と言い、悪代官が「なに、黄金色の菓子とな」と言い、悪徳商人が「ええ。黄金色にございます」と言って小判の詰まった菓子箱を悪代官に差し出す。すると、悪代官が「大黒屋、お主も悪よのう」と言い、悪徳商人が「いえいえ、お代官様ほどじゃありませぬ」と言い、悪代官と悪徳商人が「ほっほっほっほ」と笑う。最後にナレーションが「こうして夜も更けていくのでありました」と言って撮像画像情報は終了する。利用者1の操作によって撮像画像情報を繰り返し情報出力部に出力できる機能があってもよい。
【0035】
撮像画像情報のあとには、次の場面について架空の登場人物を演ずる役者担当スタッフ5がいる場所への移動を指示する場所移動指示情報として「そして、次の日。何やら、町奉行所の方が騒がしい。あなたは何だろうと思って、そこへ行ってみました」というメッセージが情報出力部に出力されている。この場所移動指示情報に導かれて利用者1は、次の場面で架空の登場人物を演ずる役者担当スタッフ5がいる場所(この具体例では、町奉行所)へと移動する。場所移動指示情報に連動して、場所移動指示情報が示す場所へと誘導する地図情報を情報出力部に出力できる機能があってもよい。
【0036】
図3は、本発明の実施形態における具体例を説明する説明図である。
【0037】
同図は、図2に続く具体例である。同図において、スタッフ端末5にはイベント提供システムサーバ3から台本情報として役柄を示す役柄情報と、役どころ(役目)を示す役どころ(役目)情報と、セリフを示すセリフ情報があらかじめ送信されている。役者担当スタッフ5は、スタッフ端末6を介して受け取った台本情報によって架空の登場人物を演技する。図例では、役柄情報として「瓦版(江戸時代の新聞)売り。服装は江戸時代の町人風」が、役どころ(役目)情報として「利用者1にここ(お江戸)で何かが起きていることを伝え、瓦版を(次の手掛かりとして)手渡す」が、セリフ情報として「てーへんだ。てーへんだ。このごろ、このお江戸がちょっと騒がしいと思ったら、なんと、どこかで糸を引いている奴らがいるって言うから驚きだ。おめぇさん、知っているかい?(ここで利用者1に問い掛ける)知らねぇだろう。詳しく知りたけりゃ、この瓦版を読むしかねぇな。ほら、買った、買ったぁ(と言って利用者1に瓦版を手渡す)」が示されている。利用者1にとって次の手掛かりとなる情報記憶媒体(この具体例では、瓦版)は、スタッフ端末6から出力されたものであっても、イベント提供システムサーバ3から出力されたものをサーバ操作者によって役者担当スタッフ5に送付されてもよい。図例で役者担当スタッフ5は、台本情報そのままに架空の登場人物としての演技をしているが、役者担当スタッフ5が経験と実績を積み重ねてくれば、イベントにおける役割(必ず実行しなければならないこと)を明確化した上で、アドリブ(役者担当スタッフ5の裁量の度合)を増やしていくとよい。アドリブを段階的に増やしていけば、イベント提供システムが提供するイベントによって、役者担当スタッフ5を育成することが出来る。
【0038】
図4は、本発明の実施形態における具体例を説明する説明図である。
【0039】
同図は、提供するイベントの中で利用者1が解き明かす真相が隠されているサスペンス風イベントの具体例である。同図において、イベント提供サーバ3からスタッフ端末6に、役柄情報と役どころ(役目)情報とセリフ情報から成る台本情報があらかじめ送信されている。役柄情報として「ごく普通の店員さん。『老舗とらや』にいる」が、役どころ(役目)情報として「次の手掛かりを与える」が、セリフ情報として「利用者1がやって来て『赤いコートの女を見たか』と問われたら、『事件当日の夜、そこから東の円山公園の方へ逃げ去るように立ち去った』と伝える。キーワードは『赤いコートの女』。後はアドリブで」がスタッフ端末6の情報出力部に出力されている。役者担当スタッフ5は、受け取った台本情報に従い、利用者1より先に「老舗とらや」に行って(先回りして)店員として待機する。また、元々「老舗とらや」の店員を役者担当スタッフ5として手配し、(手配済みの役者担当スタッフ5の居所・居場所に合わせて)利用者端末2に送信する場所移動指示情報として役者担当スタッフ5を手配した場所である「老舗とらや」を示してもよい。
【0040】
一方、利用者端末1には、「ある夜のことでした・・・」のメッセージの後に撮像画像情報として「架空の事件情報(利用者1が解き明かす真相が隠された事件と、真相解き明かすカギを含む画像)」が、場所移動指示情報として「事件当日の夜、事件現場から立ち去る赤いコートの女を見たという目撃者が『老舗とらや』にいる」というメッセージが情報出力部に出力される。なお、利用者1が解き明かす真相が隠された事件を架空の事件情報として利用者1に与えた場合には、イベントの最後に対応する真相情報を謎解き(『実はこうでした』を示すタネ明かし)として与えるとよい。また、図例では場所移動指示情報が示す場所へと誘導する地図情報を「道案内」の言葉で情報出力部に出力している。
【0041】
場所移動指示情報に導かれた利用者1が、実在する店舗である老舗とらやで役者担当スタッフ5が演じる店員を見つけて「事件当日、赤いコートの女を見たのは、あなたですか?」と問い掛けると、役者担当スタッフ5は利用者1から聞いた言葉の中にあるキーワード「赤いコートの女」を聞いて、事前にスタッフ端末6を介して受け取った台本情報を「あー、あれか」と思い出す。そして、役者担当スタッフ5は思い出した台本情報に従って「(ちょっと驚いた風に)なんでそんなことを知っているの?見たのよ、見たのよ。あの夜、うちの犬がやけに吠えるから家の外に出てみたのね。そしたら、真っ赤なコートを着た女の人が立ち去るように走っていったの。どちらの方向?そうね。あれは確か、そこから東の円山公園の方だったわ」と演技を交えて利用者1に伝えてくれる。役者担当スタッフ5はさらにアドリブで「このお菓子、おいしいのよ。どう?」などと利用者1との会話の続きを楽しむことも出来る。利用者1は、このような役者担当スタッフ11とのやりとりによって、架空の設定でありながらあたかも現実であるような雰囲気でイベント提供システムが提供するイベントを楽しむことが出来る。
【0042】
また、役者担当スタッフ5をイベント提供システムが提供するイベントに用いることで、イベントが創りだす仮想現実をより現実世界に近づけることが出来るだけでなく、システムの処理では課題達成の判定が難しいイベントでも役者担当スタッフ5の判断に委ねることが出来る。例えば、人の主観で判断するものは役者担当スタッフ5に委ねてしまえばよく、「(利用者1に)役者担当スタッフ5であることを見抜かれたか(ばれたか)?」以外にも「(利用者1の行為に)ユーモアがあったか(利用者1の言動が面白かったか)?」「(早食いで)制限時間内に完食できたか?」などもイベント提供システムが提供するイベントの課題とすることが出来る。
【0043】
図5は、本発明の実施形態におけるイベント提供システムを説明する説明図である。
【0044】
同図において、利用者端末2の情報出力部に出力された場所移動指示情報に応じた利用者1が移動することによって、利用者1のいる場所情報が変化する。利用者1が利用者端末2を有することによって、利用者端末2は利用者1とともに行動していることになるので、利用者端末2が取得する場所情報を利用者1のいる場所情報と見なすことが出来る。イベント提供システムサーバ3は、利用者端末2から取得した利用者端末2の現在場所情報によって、ストーリ情報を選択したり、場所情報における役者担当スタッフ5を手配する場所を変更するとよい。また、利用者端末2から取得する現在場所情報によって、撮像画像情報や場所移動情報の送信タイミングを調整すると、利用者1の行動に合わせたイベント運営が出来る。
【0045】
図6は、図5を補足する、本発明の実施形態におけるイベント提供システムを説明する説明図である。
【0046】
同図において、利用者端末2は、イベントが対象とするイベントサービスエリアとなる屋内および屋外にあらかじめ設置された場所情報タグ7から場所情報を取得する、または位置情報を提供する位置情報提供システム8から場所情報の元となる位置情報を取得する。ここで言うところの場所情報タグ7とは、設置される場所を示す場所情報をあらかじめ記憶領域に記憶し、記憶する場所情報を周囲に存在する機器に対して常時出力し続けるか、周囲に存在する機器からの要望に応じて出力するものである。また、位置情報提供システム8とは、例えばGPS(全地球測位システム)における電波を発する人工衛星のことであり、この人工衛星が発する電波を元情報として地球上の緯度経度を地理上の絶対座標として算出し、算出した緯度経度を地図情報と照らし合わせることによって、地図上の場所を判断することが出来る。なお、場所情報タグ7や位置情報提供システム8から場所情報または場所情報の元となる位置情報が取得できない場合には、利用者1に対して場所情報の入力を指示する指示情報を情報出力部に出力して、利用者1に場所情報の入力を促すとよい。また、場所情報は図7に示すようにパスゲート9を通過した利用者1を検知することによっても取得することが出来る。パスゲート9から場所情報を取得する場合には、パスゲート9の設置場所をパスゲート9の通過時刻における利用者1の現在場所情報と見なせばよい。
【0047】
図7は、図6を補足する、本発明の実施形態におけるイベント提供システムを説明する説明図である。
【0048】
同図はパスゲート9を通過した利用者1に関する情報を用いる場合である。同図において、利用者1は情報記憶媒体10または利用者端末2を用いてパスゲート9を通過する。利用者1が通過する際にパスゲート9は、情報記憶媒体10または利用者端末2から利用者端末アドレスを読み取ってあらかじめパスゲート9が有するパスゲートコードとともに利用者1の通過検知結果をイベント提供システムサーバ3に送信する。なお、ここで言うところのパスゲートコードとは、受信したイベント提供システムサーバ3がパスゲート9に関する基礎情報をあらかじめ記憶するデータベースより取得するために用いるためのコードであり、通信に関わる情報量削減が出来る。もちろん、パスゲートコードを用いずにパスゲート9に関する基礎情報を都度、受信しても構わない。また、パスゲート9が公共交通機関の駅などに設置された自動改札や電車、バス、などの移動車両への出入り口であり、情報記憶媒体10が乗車券(何度も乗り降りが出来る、例えば一日乗車券や定期券などが好ましい)であれば、利用者1を監視することなく、乗車券が有効な期間中にその乗車券を使用している間だけイベント情報の送信が可能となる。つまり、パスゲート9を用いると利用者1のプライバシーに配慮した情報提供が出来る。
【0049】
図8は、本発明の実施形態におけるイベント提供システムサーバのハードブロック図である。
【0050】
同図において、サーバ操作者11とはイベント提供システムサーバ3の操作者で、サーバの管理(運営、監視、維持などを含む)者のことである。情報入出力部12とは、イベント提供システムサーバ3がサーバ操作者11と種々のやりとりをするための入出力機能を持つ部位であり、大まかに情報入力部12−1と情報出力部12−2で構成される。情報入力部12−1における入力装置としては、例えばキーボード、テンキー、マウス、バーコードリーダなどが該当し、サーバ操作者11の入力がシステムに対して情報を伝達するものなら、その種類は問わない。また情報出力部12−2における出力装置としては、例えばディスプレイ、プリンタなどが該当し、サーバ操作者11に対してシステムから情報を伝達できるものなら、その種類は問わない。演算部13とは、プログラムを実行することによって各機能を駆動、処理するための演算機能を持つ部位であり、一般にCPU(中央演算装置)で構成される。メモリ部14とは、演算部13が実行するプログラムの実行エリアの部位である。通信部15とは、ネットワーク16を介して種々の端末や外部システムとの通信を制御する部位である。
【0051】
DB(データベース)管理部17とは、様々なデータ構造とデータ実体を管理する機能を持つ部位である。DB管理部17に管理される処理プログラム18とは、イベント提供システムサーバ3の利用目的を達成するために必要なプログラムのことであり、OS(オペレーティングシステム)もここに含まれる。同様にイベント情報DB4とは、利用者端末2に送信されるイベントを実行するための情報を記憶するデータベースのことである。同様に配信情報DB19とは、イベント提供システムサーバ3が利用者端末2に送信した情報を送信結果として記憶するデータベースのことであり、利用者端末2から受信した情報を記憶してもよい。同様に役者担当スタッフ情報DB20とは、役者担当スタッフ5に関する情報(適した役柄やどの辺りにいるかを示す行動範囲など)をスタッフ端末6の送信アドレス(通信アドレス)とともに記憶するデータベースのことである。同様に、その他のプログラム・データとは、イベントで使用する情報記憶媒体に記す内容を作成するワープロソフトや印刷ソフトなどのことである。
【0052】
図9は、本発明の実施形態における利用者端末のハードブロック図である。
【0053】
同図において、情報入出力部22とは、利用者端末2が利用者1と種々のやりとりをするための入出力機能を持つ部位であり、大まかに情報入力部22−1と情報出力部22−2で構成される。情報入力部22−1における入力装置としては、例えばテンキーやカナキー、タッチスイッチ、音声入力などが該当し、利用者1の入力が利用者端末2に対して情報を伝達するものなら、その種類は問わない。また情報出力部22−2における出力装置としては、例えばディスプレイ、音声出力装置などが該当し、利用者1に対して利用者端末2から情報を伝達できるものなら、その種類は問わない。位置情報/場所情報取得部23とは、場所情報タグ7または位置情報提供システム8から場所情報または位置情報を取得する部位のことである。演算部24とは、利用者端末2がプログラムを実行することによって各機能を駆動、処理するための演算機能を持つ部位であり、一般にCPU(中央演算装置)で構成される。記憶部25とは、利用者端末2の目的を達成するために必要なプログラムを記憶する記憶エリアと演算部24が実行するプログラムの実行エリアの部位である。通信部26とは、イベント提供システムサーバ3などと通信する場合にネットワーク16を介して情報の送受信をする部位である。
【0054】
図10は、本発明の実施形態におけるスタッフ端末のハードブロック図である。
【0055】
同図において、情報入出力部27とは、スタッフ端末6が役者担当スタッフ5と種々のやりとりをするための入出力機能を持つ部位であり、大まかに情報入力部27−1と情報出力部27−2で構成される。情報入力部27−1における入力装置としては、例えばキーボード、テンキー、マウス、バーコードリーダやカナキー、タッチスイッチ、音声入力などが該当し、役者担当スタッフ5の入力がスタッフ端末6に対して情報を伝達するものなら、その種類は問わない。また情報出力部27−2における出力装置としては、例えばディスプレイ、音声出力装置、プリンタなどが該当し、役者担当スタッフ5に対してスタッフ端末6から情報を伝達できるものなら、その種類は問わない。位置情報/場所情報取得部28とは、場所情報タグ7または位置情報提供システム8から場所情報または位置情報を取得する部位のことである。演算部29とは、スタッフ端末6がプログラムを実行することによって各機能を駆動、処理するための演算機能を持つ部位であり、一般にCPU(中央演算装置)で構成される。記憶部30とは、スタッフ端末6の目的を達成するために必要なプログラムを記憶する記憶エリアと演算部29が実行するプログラムの実行エリアの部位である。通信部31とは、イベント提供システムサーバ1などと通信する場合にネットワーク16を介して情報の送受信をする部位である。
【0056】
図11は、本発明の実施形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図である。
【0057】
同図において、イベント提供システムサーバ3は、利用者端末2からイベント開始の要求をイベント開始要求情報として受け付ける機能と、受け付けたイベントの開始要求に基づいて、イベント情報DB4に含まれるストーリ情報DB4−1からストーリ情報を取得する機能と、取得されたストーリ情報に基づいて、イベント情報DB4に含まれる場面情報DB4−2から場面情報を取得する機能と、取得した場面情報に含まれる台本情報に基づいて、スタッフ端末6を役者担当スタッフ情報DB20から選択する機能と、選択したスタッフ端末6に台本情報を送信する機能と、送信された台本情報に対して、スタッフ端末6から演技の対応不可を示す演技対応不可情報を受信する機能と、受信した演技対応不可情報が示す場面情報に含まれる撮像画像情報をストーリ情報に割り当てる機能と、撮像画像情報が割り当てられたストーリ情報に基づいて、撮像画像情報が割り当てられている場面については割り当てられた撮像画像情報を、撮像画像情報が割り当てられていない場面については架空の登場人物を演ずる役者担当スタッフがいる場所への移動を指示する場所移動指示情報を利用者端末2に送信タイミングを判断した上で送信する機能とを有する。
【0058】
また、取得されたストーリ情報に基づいて、場面情報DB4−2から場面情報を取得する機能では、ストーリ情報がつなぐ先頭の場面情報から一つまたは複数の場面情報を取得し、利用者端末2に撮像画像情報または場所移動指示情報を送信完了すると、送信完了に応じて次の前記場面情報を取得してもよい。このように、取得する場面情報を一つまたは複数にして、利用者端末2に撮像情報または場所移動指示情報を送信したら、その送信完了に応じて次の場面について処理を実行することにより、場面情報ごとにまたは(ストーリを分割していくつかの場面情報をまとめた)場面情報群ごとに処理を実行することが出来る。
【0059】
図12は、図11に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0060】
同図において、イベント提供システムサーバ3は、利用者端末2からイベント開始の要求をイベント開始要求情報として受け付けると(ST1201)、受け付けたイベントの開始要求に基づいて、イベント情報DB4に含まれるストーリ情報DB4−1からストーリ情報を取得し(ST1202)、取得されたストーリ情報に基づいて、イベント情報DB4に含まれる場面情報DB4−2から場面情報を取得し(ST1203)、取得した場面情報に含まれる台本情報に基づいて、スタッフ端末6を役者担当スタッフ情報DB20から選択し(ST1204)、選択したスタッフ端末6に台本情報を送信し(ST1205)、送信された台本情報に対して、スタッフ端末6から演技の対応不可を示す演技対応不可情報を受信するか否かを判断して(ST1206)、演技対応不可情報を受信した場合には、受信した演技対応不可情報が示す場面情報に含まれる撮像画像情報をストーリ情報に割り当て(ST1207)、演技対応不可情報を受信しない場合にはそのまま、利用者端末2に情報を送信するか否かの送信タイミングを判断した上で(ST1208)、撮像画像情報が割り当てられたストーリ情報に基づき、撮像画像情報が割り当てられている場面については割り当てられた撮像画像情報を、撮像画像情報が割り当てられていない場面については架空の登場人物を演ずる役者担当スタッフがいる場所への移動を指示する場所移動指示情報を利用者端末2に送信し(ST1209)、利用者端末への情報は送信完了か否かを判断して(ST1210)、送信完了していない場合にはST1208に戻り、送信完了した場合にはさらにすべての場面情報は処理済みか否かを判断して(ST1211)、すべての場面情報について処理が済んでいればそのまま処理を終了し、処理が済んでいなければ、ST1202で取得されたストーリ情報に基づいて、場面情報DB4−2から次の場面情報を取得して(ST1212)、ST1204に戻る。ST1203ですべての場面情報を一括で取得していれば、ST1211ですべての場面情報について処理済みとなり、処理はそのまま終了する。また、ST1203でストーリ情報がつなぐ先頭の場面情報から一つまたは複数の場面情報を取得していれば、ST1211ですべての場面情報について処理済みではないと判断され、ST1212で次の場面情報が取得される。
【0061】
図13は、本発明の実施形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図である。
【0062】
同図は、役者担当スタッフ5が(スタッフ端末6を介して与えられた)台本情報によっていくら迫真の演技をしたとしても時間帯に影響される場面では、実際の時間帯とズレてしまうと、肝心の雰囲気を台無しにすることになり、利用者1に違和感を与えてしまうことに配慮して、場面情報にふさわしい時間帯が実際にイベントが提供される時間帯と異なる場合には、撮像画像情報を用いる処理をする場合である。時間帯情報は、屋外の雰囲気が異なる時間帯で区分けされているとよく、具体的には朝方/昼間/夕方/夜間であり、時間帯に影響されない場面情報には不特定を示す時間帯情報を付与して、時間帯情報が不特定の時間帯である場面情報については、実際にイベントが提供される時間帯が朝方/昼間/夕方/夜間のいずれであっても時間帯は一致していると判断するとよい。
【0063】
同図において、イベント提供システムサーバ3は、利用者端末2からイベント開始の要求をイベント開始要求情報として受け付ける機能と、受け付けたイベントの開始要求に基づいて、ストーリ情報DB4−1からストーリ情報を取得する機能と、取得されたストーリ情報に基づいて、場面情報DB4−2から場面情報を取得する機能と、実際にイベントを提供する時間帯を示す時間帯情報をイベント情報DB4から取得する機能と、取得した場面情報に含まれる時間帯情報が実際にイベントが提供される時間帯と一致しているか否かを判断する機能と、時間帯が一致していないと判断された前記場面情報については、その場面情報に含まれる撮像画像情報をストーリ情報に割り当てる機能と、時間帯が一致していると判断された場面情報については、取得した場面情報に含まれる台本情報に基づいて、スタッフ端末6を役者担当スタッフ情報DB20から選択する機能と、選択したスタッフ端末6に台本情報を送信する機能と、送信された台本情報に対して、スタッフ端末6から演技の対応不可を示す演技対応不可情報を受信する機能と、受信した演技対応不可情報が示す場面情報に含まれる撮像画像情報をストーリ情報に割り当てる機能と、撮像画像情報が割り当てられたストーリ情報に基づいて、撮像画像情報が割り当てられている場面については割り当てられた撮像画像情報を、撮像画像情報が割り当てられていない場面については架空の登場人物を演ずる役者担当スタッフがいる場所への移動を指示する場所移動指示情報を利用者端末2に送信タイミングを判断した上で送信する機能とを有する。
【0064】
このように場面情報に時間帯情報が設定してある場合には、実際にイベントが提供される時間帯と一致しているかどうかを判断してから、スタッフ端末に台本情報を送信するとよい。また、取得されたストーリ情報に基づいて、場面情報DB4−2から場面情報を取得する機能では、ストーリ情報がつなぐ先頭の場面情報から一つまたは複数の場面情報を取得し、利用者端末2に撮像画像情報または場所移動指示情報を送信完了すると、送信完了に応じて次の前記場面情報を取得してもよい。
【0065】
図14は、図13に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0066】
同図において、イベント提供システムサーバ3は、取得されたストーリ情報に基づいて、場面情報DB4−2から場面情報を取得すると(ST1401)、実際にイベントを提供する時間帯を示す時間帯情報をイベント情報DB4から取得し(ST1402)、取得した場面情報に含まれる時間帯情報が実際にイベントが提供される時間帯と一致しているか否かを判断して(ST1403)、時間帯が一致していると判断した場合は、取得した場面情報に含まれる台本情報に基づいて、スタッフ端末6を役者担当スタッフ情報DB20から選択し(ST1404)、選択したスタッフ端末6に台本情報を送信して(ST1405)、処理を終了し、ST1403で時間帯が一致していないと判断した場合は、その場面情報に含まれる撮像画像情報をストーリ情報に割り当てて(ST1406)、処理を終了する。
【0067】
図15は、本発明の実施形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図である。
【0068】
同図は、役者担当スタッフ5が演技をする場所や役柄に関する要件を必要とする場合の処理を示す。同図において、場面情報には、役者担当スタッフ5が演技をする場所に関する場所要件情報または演じる役者担当スタッフ5の役柄に関する役柄要件情報が付与されており、イベント提供システムサーバ3は、取得されたストーリ情報に基づいて、場面情報DB4−2から場面情報を取得する機能と、取得した場面情報に付与されている場所/役柄要件情報を取得する機能と、取得した要件情報に基づいて、役者担当スタッフ5が適した役柄を示す役柄情報およびその役者担当スタッフ5が実際にどの場所にいるかを示す行動範囲情報をスタッフ端末6の送信アドレスとともに役者担当スタッフ情報としてあらかじめ記憶する役者担当スタッフ情報DB20から、要件の適合する役者担当スタッフ5の適合判断結果として、その役者担当スタッフ5の持つスタッフ端末6の送信アドレスを抽出(することによってスタッフ端末6を選択)する機能と、役柄に相応しい役者担当スタッフ5の持つスタッフ端末6の送信アドレスを抽出した場合には、その送信アドレスに台本情報を送信する機能と、送信アドレスを何も抽出しなかった場合には、相応しい前記役者担当スタッフが居なかったと見なして、その場面情報に含まれる撮像画像情報をストーリ情報に割り当てる機能とを有する。このように、台本情報を送信するのにふさわしい役者担当スタッフ5が役者担当スタッフ情報DB20に登録されていなかった場合にも、役者担当スタッフ5の替わりに撮像画像情報を用いるとよい。
【0069】
図16は、図15に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0070】
同図において、イベント提供システムサーバ3は、取得されたストーリ情報に基づいて、場面情報DB4−2から場面情報を取得すると(ST1601)、取得した場面情報に付与されている場所/役柄要件情報を取得し(ST1602)、取得した要件情報に基づいて、役者担当スタッフ5が適した役柄を示す役柄情報およびその役者担当スタッフ5が実際にどの場所にいるかを示す行動範囲情報をスタッフ端末6の送信アドレスとともに役者担当スタッフ情報としてあらかじめ記憶する役者担当スタッフ情報DB20から、要件の適合する役者担当スタッフ5の適合判断結果として、その役者担当スタッフ5の持つスタッフ端末6の送信アドレスを抽出(することによってスタッフ端末6を選択)し(ST1603)、該当するスタッフ端末6の送信アドレスの抽出がありか否かを判断し(ST1604)、役柄に相応しい役者担当スタッフ5の持つスタッフ端末6の送信アドレスを抽出した場合には、その送信アドレスに台本情報を送信して(ST1605)、処理を終了し、送信アドレスを何も抽出しなかった場合には、相応しい前記役者担当スタッフが居なかったと見なして、対応する場面情報に含まれる撮像画像情報をストーリ情報に割り当てて(ST1606)、処理を終了する。
【0071】
図17は、図11およぶ図13に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0072】
同図において、スタッフ端末6からは演技対応不可情報でなく、演技の対応可能か否かを示す演技対応可能/不可情報として受信情報を受け付けてもよい。スタッフ端末6から演技対応不可情報を受信した場合には、同様に撮像画像割当手段が演技対応不可情報に対応する場面情報に含まれる撮像画像をストーリ情報に割り当てる。スタッフ端末6から演技対応可能情報を受信した場合には、演技対応可能情報に対応する場面はすでにスタッフ端末6に送信済みの台本情報に基づいて役者担当スタッフ5が演技してくれる。なお、台本情報を送信した後にスタッフ端末6から演技対応可能/不可情報の返信がなく、あらかじめ定める時間が経過したと判断したら、スタッフ端末6から演技対応不可情報を受信したと見なして、同様に撮像画像割当手段によって演技対応不可情報に対応する撮像画像をストーリ情報に割り当てるとよい。イベント提供システムサーバ3は、スタッフ端末6から演技対応可能情報の受信ありか否かを判断し(ST1701)、演技対応可能情報の受信があれば、そのまま処理を終了し、演技対応可能情報の受信がなければ、スタッフ端末6から演技対応不可情報の受信がありか否かを判断し(ST1702)、演技対応不可情報の受信があれば、受信した演技対応不可情報が示す場面情報に含まれる撮像画像情報をストーリ情報に割り当てて(ST1703)、処理を終了し、演技対応不可情報の受信がなければ、あらかじめ定める一定時間が経過したか否かを判断し(ST1704)、経過していれば、スタッフ端末6から演技対応不可情報を受信したと見なして、対応する撮像画像情報をストーリ情報に割り当てて(ST1703)、処理を終了し、経過してなければ、ST1701に戻る。
【0073】
図18は、本発明の実施形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図である。
【0074】
同図は、利用者端末2またはスタッフ端末6から現在場所情報を取得する場合の処理を示す。同図において、イベントの開始要求とともに利用者端末2の現在位置を示す現在場所情報を受け付けた場合には、受け付けた現在場所情報に応じてストーリ情報を選択してもよく、役者担当スタッフ要件の適合判定では、受け付けた現在場所情報も含めて要件の適合判断をするようにしてもよい。スタッフ端末6から現在場所情報を取得した場合には、役者担当スタッフ情報DB20に記憶するスタッフ端末6の現在場所情報を(役者担当スタッフ5の現在場所情報として)更新するとよい。
【0075】
イベント提供システムサーバ3は、利用者端末2から利用者端末2の現在場所情報とともにイベント開始の要求をイベント開始要求情報として受け付ける機能と、受け付けたイベントの開始要求と利用者端末2の現在場所情報に基づいて、イベント情報DB4に含まれるストーリ情報DB4−1からストーリ情報を取得する機能と、取得されたストーリ情報に基づいて、イベント情報DB4に含まれる場面情報DB4−2から場面情報を取得する機能と、取得した場所情報に含まれる場所要件情報に受け付けた利用者端末2の現在場所情報を付与する機能とを有する。イベント提供システムサーバ3は、スタッフ端末6からスタッフ端末6の現在場所を受信する機能と、受信したスタッフ端末6の現在場所情報を役者担当スタッフ情報DB20に記憶する機能とを有する。
【0076】
利用者端末2に送信される撮像画像情報または場所移動指示情報は一度にすべて送信されるわけでなく、ストーリ情報によってつながれた場面情報の順番にひとつひとつ送信されてくる。仮にシステムの効率上の問題でまとめて利用者端末2に送信されたとしても、利用者端末2の情報出力部から利用者1に出力されるのはひとつひとつである。次の場面への移行は、例えば利用者1からの何らかの入力に基づく受信情報に基づいたり、利用者1に与えられた課題が達成に応じた受信情報に基づいたり、スタッフ端末6からの受信情報に基づいたりと様々ではあるが、利用者端末2の現在場所情報を用いても、あらかじめ定める場所やエリアへの到着判断に基づいてもよい。
【0077】
図19は、本発明の実施形態における利用者端末またはスタッフ端末の機能ブロック図である。
【0078】
同図において、利用者端末2(スタッフ端末6)の有する位置情報/場所情報取得部23(28)の機能は、位置情報提供システム8から地理上の絶対座標算出の元となる元情報を取得する機能、または場所情報を出力する場所情報タグ7から場所情報を取得する機能で構成されている。位置情報/場所情報取得部23(28)から利用者端末2(スタッフ端末6)の現在いる場所を示す場所情報を更新する機能は、位置情報/場所情報取得部23(28)から取得した元情報から地理上の絶対座標を算出する機能と、算出した絶対座標から地図上の場所を判断する機能と、地図上の場所の判断結果を利用者端末2(スタッフ端末6)が現在いる場所として記憶部25(30)に記憶する機能とで構成されてもよいし、位置情報/場所情報取得部23(28)から取得した場所情報を利用者端末2(スタッフ端末6)が現在いる場所として記憶部25(30)に記憶する機能とで構成されてもよいし、その両方で構成されてもよい。
【0079】
図20は、図19に示す機能ブロック図に対応する利用者端末またはスタッフ端末の演算部におけるフローチャートである。
【0080】
同図において、利用者端末2(スタッフ端末6)は、場所情報の更新要求を受け付けると(ST2001)、位置情報提供システム8から地理上の絶対座標算出の元となる元情報を取得し(ST2002)、取得した元情報から地理上の絶対座標を算出し(ST2003)、算出した絶対座標から地図上の場所を判断し(ST2004)、地図上の場所の判断結果を利用者端末2(スタッフ端末6)が現在いる場所として記憶部25(30)に記憶して(ST2005)、処理を終了する。
【0081】
図21は、図19に示す機能ブロック図に対応する利用者端末またはスタッフ端末の演算部におけるフローチャートである。
【0082】
同図において、利用者端末2(スタッフ端末6)は、場所情報の更新要求を受け付けると(ST2101)、場所情報を出力する最寄りの場所情報タグ7から場所情報を取得し(ST2102)、取得した場所情報を利用者端末2(スタッフ端末6)が現在いる場所として記憶部25(30)に記憶して(ST2103)、処理を終了する。
【0083】
図22は、図18に示す機能ブロック図に対応するスタッフ端末およびイベント提供システムサーバ3の演算部におけるフローチャートである。
【0084】
同図において、スタッフ端末6は、現在場所情報の更新を受け付けると(ST2201)、更新された現在場所情報をイベント提供システムサーバ3に送信して(ST2202)、処理を終了する。イベント提供システムサーバ3は、スタッフ端末6からスタッフ端末6の現在場所を受信すると、受信したスタッフ端末6の現在場所情報を役者担当スタッフ情報DB20に記憶して(ST2203)、処理を終了する。
【0085】
図23は、図18に示す機能ブロック図に対応するスタッフ端末およびイベント提供システムサーバ3の演算部におけるフローチャートである。
【0086】
同図において、利用者端末2は、イベント開始の送信指示を受け付けると(ST2301)、現在場所情報を記憶部25から取得し(ST2302)、取得した現在場所情報とともにイベント開始要求をイベント提供システムサーバ3に送信して(ST2303)、処理を終了する。イベント提供システムサーバ3は、利用者端末2から利用者端末2の現在場所情報とともにイベント開始の要求をイベント開始要求情報として受け付けると、受け付けたイベントの開始要求と利用者端末2の現在場所情報に基づいて、イベント情報DB4に含まれるストーリ情報DB4−1からストーリ情報を取得し(ST2304)、取得されたストーリ情報に基づいて、イベント情報DB4に含まれる場面情報DB4−2から場面情報を取得し(ST2305)、取得した場所情報に含まれる各場所要件情報に受け付けた利用者端末2の現在場所情報を付与して(ST2306)、処理を終了する。
【0087】
図24は、本発明の実施形態におけるイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0088】
同図は、図15に示す機能ブロック図に示す処理において、役者担当スタッフ5の役柄要件情報は満たすが場所要件情報を満たさなかった場合の追加処理を示す。同図において、イベント提供システムサーバ3は、役柄要件情報を満たし、場所要件情報に示す場所に最寄りのスタッフ端末6があるか否かを判断し(ST2401)、該当するスタッフ端末6がなければ、対応する場面情報に含まれる撮像画像情報をストーリ情報に割り当てて(ST2405)、処理を終了し、該当するスタッフ端末6があれば、選択したスタッフ端末6に場所移動指示情報とともに台本情報を送信し(ST2402)、スタッフ端末6から演技対応可能情報の受信ありか否かを判断し(ST2403)、演技対応可能情報の受信があれば、そのまま処理を終了し、演技対応可能情報の受信がなければ、スタッフ端末6から演技対応不可情報の受信がありか否かを判断し(ST2404)、演技対応不可情報の受信があれば、受信した演技対応不可情報が示す場面情報に含まれる撮像画像情報をストーリ情報に割り当てて(ST2405)、処理を終了し、演技対応不可情報の受信がなければ、あらかじめ定める一定時間が経過したか否かを判断し(ST2406)、経過していれば、スタッフ端末6から演技対応不可情報を受信したと見なして、対応する撮像画像情報をストーリ情報に割り当てて(ST2405)、処理を終了し、経過してなければ、ST2403に戻る。
【0089】
役者担当スタッフ5に課せられる要件情報のうち、演技をする場所に関する場所要件情報については、スタッフ端末6に到着時刻とその到着時間までに目指すべき場所(目的地)を指示する指示情報を送信することによって、役者担当スタッフ5の位置を動かすことも可能である。また、利用者端末2の現在場所情報を取得することによって利用者1のいる場所が把握できれば、役者担当スタッフ5を先回りさせることも容易になる。もちろん、この場合はスタッフ端末6からも同様に現在場所情報を取得しておくとよい。このような指示情報を用いると少ない役者担当スタッフ5を効率よく動かして、低コストで多くの利用者1を楽しませるイベントが提供できるようになる。
【0090】
図25は、本発明の実施形態におけるデータベース構造の具体例を説明する説明図である。
【0091】
同図において、ストーリ情報にはストーリ情報コードがそれぞれ付与され、ストーリ情報を構成する場面情報(に対応する場面情報コード)がストーリに従って順番に記憶されている。場面情報には場面情報コードがそれぞれ付与され、その場面に登場する架空の登場人物を役者担当スタッフ5が演じることを想定してあらかじめ作成された台本情報と、その場面において台本情報に従って架空の登場人物を演じる役者担当スタッフ5の演技をあらかじめ撮像した撮像画像情報とが基本的に記憶されている。必要に応じて、場面情報にふさわしい時間帯を定義する時間帯情報と、役者担当スタッフ5が演技をする場所に関する場所要件情報または演じる役者担当スタッフ5の役柄に関する役柄要件情報で構成される要件情報とが場所情報に付与され、架空の登場人物を演じる役者担当スタッフがいる場所への移動を利用者1に指示する場所移動指示情報も場所情報に付与されていてもよい。
【0092】
イベント提供システムサーバ3は、スタッフ端末5に送信した台本情報に対して、スタッフ端末5から演技対応不可を示す演技対応不可情報を受信すると、受信した演技対応不可情報が示す場面情報に含まれる撮像画像情報を場面情報コードに基づいてストーリ情報に割り当てる。場面情報に時間帯情報が付与されている場合には、付与された時間帯情報が実際にイベントを提供する時間帯と一致しているか否かを判断し、一致していなかった場合には同様に(時間帯情報が一致しなかった場面情報に含まれる)撮像画像情報を場面情報コードに基づいてストーリ情報に割り当てる。時間帯情報は、屋外の雰囲気が異なる時間帯で区分けされているとよく、具体的には朝方/昼間/夕方/夜間/不特定である。時間帯情報が「不特定」である場合には、実際にイベントを提供する時間帯がいずれであっても一致していると判断する。なお、場面情報に要件情報が付与されている場合については、図27で説明する。場面情報に(役者担当スタッフ5の居所・居場所へ利用者1を導くための)場面移動指示情報が付与されているならば、役者担当スタッフ5が演技対応可能な場合には、この場所移動指示情報を場面情報コードに基づいてストーリ情報に割り当てておくとよい。
【0093】
図26は、本発明の実施形態におけるデータベース構造の具体例を説明する説明図である。
【0094】
同図は、場所移動指示情報の割り付け方が図25とは異なる場合を示す。同図において、場所移動指示情報は次の場面情報に利用者1を導く情報であるので、一つ前の場面に撮像画像情報が割り当てられている場合には、その撮像画像情報の後に割り当ててもよい。こうすることによって、図4に示すように撮像画像情報に続いて利用者端末2の情報出力部から出力されるようになる。
【0095】
図27は、本発明の実施形態におけるデータベース構造の具体例を説明する説明図である。
【0096】
同図において、イベント提供システムサーバ3は、場面情報に要件情報が付与されている場合には、付与された要件情報に基づいて役者担当スタッフ情報を検索し、要件情報に該当する(役者担当スタッフ5の持つ)スタッフ端末6の送信アドレス(または役者担当スタッフ情報のDB登録コード)を取得し、該当するスタッフ端末6の送信アドレスが取得できなかった場合には、同様に(検索対象の場面情報に含まれる)撮像画像情報を場面情報コードに基づいてストーリ情報に割り当てる。役者担当スタッフ情報に記憶される場所情報は、スタッフ端末6から受信する現在場所情報の更新に基づいて、その内容を変更してもよい。役柄要件情報が「不問」である場合には、場所要件情報を満たすどの役者担当スタッフ5を選択してもよい。また、役者担当スタッフ5の役柄要件情報は満たすが場所要件情報を満たさなかった場合には、役柄要件情報を満たし、場所要件情報に示す場所に最寄りの(役者担当スタッフ5)の持つスタッフ端末6を抽出して、抽出したスタッフ端末6に台本情報と(役者担当スタッフ5に対する)場所移動指示情報を送信するとよい。
【0097】
役者担当スタッフ情報に記憶される場所情報の具体例としては、どこにいるかを示す場所やどの辺りにいるかを示す地名、地域(エリア、ゾーン)をコード化したコード化情報である。場所情報がコード化されている場合には、スタッフ端末6から受信する現在場所情報の更新もコード化して記憶するとよい。同様に役柄情報の具体例としては、性別、年代、適した役柄、これまでこなした役柄実績などをコード化したコード化情報である。役柄情報における「年代」は、実年齢に基づく年代ではなく、役柄として対応可能な年代のことである。役者担当スタッフ5のメイキャップ(化粧)や変装などで対応可能であるなら、対応可能な年代としてよい。適した役柄要素の具体例は、「善人っぽい/悪人っぽい/どちらでも対応可能」、「温かそう・親切そう(に見えるタイプ)/冷たそう・不親切そう(に見えるタイプ)/どちらでも対応可能」、「しゃべり上手/しゃべり下手/どちらでも対応可能」であったり、「うわさ好きそう(に見えるタイプ)/うわさ好きそうでない(に見えるタイプ)/どちらでも対応可能」、「おせっかいそう(に見えるタイプ)/おせっかいそうでない(に見えるタイプ)/どちらでも対応可能」であったりする。役柄情報と対応する役柄要件情報は各役柄要素間の相関を整理してコード化情報が体系化されている方が好ましいが、役柄要件情報に応じて必要な役柄要素をあらかじめ用意し、用意した役柄要素のすべてについて役者担当スタッフ5ごとに対応可能か対応不可かをしめすフラグを付与し、付与したフラグをコード化してもよい。
【0098】
【発明の効果】
以上記載の本発明によれば、イベント提供システムがスタッフ端末を介して役者担当スタッフに送信する台本情報と演技内容が同じ台本情報に従って架空の登場人物を演じる役者担当スタッフの演技をあらかじめ撮像した画像情報を用意し、役者担当スタッフが演技対応不可である場合に、用意した撮像画像情報を利用者端末に送信することによって、イベント提供システムが提供するイベントにおける架空の設定により現実味を持たせることが出来る役者担当スタッフの穴を補うことが出来る。つまり、利用者は役者担当スタッフが手配された場合には(利用者の)目の前で、役者担当スタッフが手配されなかった場合には(利用者端末の情報出力部から出力される)画像によって同じ演技を見ることが出来る。
【0099】
実在する人を一時的であれ、常時であれ、役者担当スタッフとして活用するために、役者担当スタッフを手配する仕組みと手配できなかった穴を補う仕組みを用意することによって、円滑なイベント運営と均一なイベント品質(役者担当スタッフの都合によって利用者を待たせたり、利用者を混乱させたりしないことがイベント品質の安定であるとも言える)を利用者に提供することが出来る。役者担当スタッフが対応可能な場面が場合によって異なっても、均一なイベント品質による円滑なイベント運営をすることによって、イベント提供システムが提供するイベントが利用され続ける効果も期待できる。逆の言い方をすれば、イベント品質が低下したイベントを一度でも体験した利用者は、二度と利用する気にはなれず、役者担当スタッフを活用して、より現実味を持たせた、せっかくのイベントも利用が促進されずに消えていくことになってしまう。よって、役者担当スタッフの穴を補う撮像画像情報は、利用者をがっかりさせることはなく、イベント品質が維持された、つじつまの合ったイベントを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態におけるイベント提供システムを説明する説明図
【図2】 本発明の実施形態における具体例を説明する説明図
【図3】 本発明の実施形態における具体例を説明する説明図
【図4】 本発明の実施形態における具体例を説明する説明図
【図5】 本発明の実施形態におけるイベント提供システムを説明する説明図
【図6】 図5を補足する、本発明の実施形態におけるイベント提供システムを説明する説明図
【図7】 図6を補足する、本発明の実施形態におけるイベント提供システムを説明する説明図
【図8】 本発明の実施形態におけるイベント提供システムサーバのハードブロック図
【図9】 本発明の実施形態における利用者端末のハードブロック図
【図10】 本発明の実施形態におけるスタッフ端末のハードブロック図
【図11】 本発明の実施形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図
【図12】 図11に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャート
【図13】 本発明の実施形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図
【図14】 図13に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャート
【図15】 本発明の実施形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図
【図16】 図15に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャート
【図17】 図11およぶ図13に示す機能ブロック図に対応するイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャート
【図18】 本発明の実施形態におけるイベント提供システムサーバの機能ブロック図
【図19】 本発明の実施形態における利用者端末またはスタッフ端末の機能ブロック図
【図20】 図19に示す機能ブロック図に対応する利用者端末またはスタッフ端末の演算部におけるフローチャート
【図21】 図19に示す機能ブロック図に対応する利用者端末またはスタッフ端末の演算部におけるフローチャート
【図22】 図18に示す機能ブロック図に対応するスタッフ端末およびイベント提供システムサーバ3の演算部におけるフローチャート
【図23】 図18に示す機能ブロック図に対応するスタッフ端末およびイベント提供システムサーバ3の演算部におけるフローチャート
【図24】 本発明の実施形態におけるイベント提供システムサーバの演算部におけるフローチャート
【図25】 本発明の実施形態におけるデータベース構造の具体例を説明する説明図
【図26】 本発明の実施形態におけるデータベース構造の具体例を説明する説明図
【図27】 本発明の実施形態におけるデータベース構造の具体例を説明する説明図
【符号の説明】
1 利用者
2 利用者端末
3 イベント提供システムサーバ
4 イベント情報DB
4−1 ストーリ情報DB
4−2 場面情報DB
5 役者担当スタッフ
6 スタッフ端末
7 場所情報タグ
8 位置情報提供システム
9 パスゲート
10 情報記憶媒体
20 役者担当スタッフ情報DB

Claims (12)

  1. 架空の登場人物が登場する場面ごとに用意される文字データまたは画像データからなる場面情報と、複数の場面情報を前後に関係付けてイベントのストーリにするストーリ情報を用いて、利用者を架空の設定に浸らせる演出をイベントとして利用者端末またはスタッフ端末に送信することによって、ストーリ情報にしたがってイベントが進行する、そのようなイベントを管理するイベント提供システムサーバを用いたイベント提供システムであって、
    前記イベント提供システムサーバには、前記場面に登場する前記架空の登場人物を役者担当スタッフが演じることを想定してあらかじめ作成され役者担当スタッフまたは利用者への演技指示を行う文字データからなる台本情報と、該台本情報と同じ場面において該台本情報に従って前記架空の登場人物を演じる役者担当スタッフの演技をあらかじめ撮像した画像データからなる撮像画像情報とを組にした複数の場面情報を記憶する場面情報記憶手段と、
    前記複数の場面情報を前後に関係付けてひとつのストーリを構成する前記ストーリ情報を記憶するストーリ情報記憶手段と、
    前記利用者端末から前記イベント提供システムサーバが前記イベントの開始要求信号情報を受け付けると、該開始要求信号情報に基づいて前記ストーリ情報記憶手段から前記ストーリ情報を読み出すストーリ情報取得手段と、
    前記ストーリ情報取得手段によって読み出された前記ストーリ情報に基づいて、前記場面情報記憶手段から前記場面情報を読み出す場面情報取得手段と、
    前記場面情報取得手段によって読み出された場面情報に含まれる前記台本情報を前記役者担当スタッフの持つスタッフ端末に送信する台本情報送信手段と、
    前記台本情報送信手段によって送信された前記台本情報に対して、前記スタッフ端末から演技の対応不可を示す演技対応不可情報を受信すると、該演技対応不可情報が示す前記場面情報に含まれる前記撮像画像情報を前記場面情報記憶手段から読み出して前記ストーリ情報にしたがって利用者端末に送信するための撮像画像情報付与割当手段とを有し、
    前記撮像画像情報が読み出された前記場面については該付与された前記撮像画像情報を、前記撮像画像情報が読み出されていない前記場面については利用者が前記架空の登場人物を演ずる役者担当スタッフの演技に対応するために、当該役者担当スタッフがいる場
    所への移動を指示する場所移動指示情報を、前記利用者の持つ利用者端末に送信するイベント提供システムサーバを用いたイベント提供システム。
  2. 前記イベント提供システムサーバの前記場面情報取得手段は、前記ストーリ情報によって関係付けられた先頭の前記場面情報から一つまたはそれに続く複数の前記場面情報を読み出し、前記利用者端末に前記スタッフ端末からの演技対応不可情報に基づいた前記撮像画像情報または利用者が前記架空の登場人物を演ずる役者担当スタッフの演技に対応するための前記場所移動指示情報の送信を完了すると、前記場面情報取得手段は、送信完了に応じて次の前記場面情報を送信するために該場面情報を前記場面情報記憶手段から読み出すことを特徴とする請求項1に記載のイベント提供システムサーバを用いたイベント提供システム。
  3. 架空の登場人物が登場する場面ごとに用意される文字データまたは画像データからなる場面情報と、複数の場面情報を前後に関係付けてイベントのストーリにするストーリ情報を用いて、利用者を架空の設定に浸らせる演出をイベントとして利用者端末またはスタッフ端末に送信することによって、ストーリ情報にしたがってイベントが進行する、そのようなイベントを管理するイベント提供システムサーバを用いたイベント提供システムであって、
    前記イベント提供システムサーバには、前記場面に設定された時間帯を示す時間帯情
    報と、前記場面に登場する前記架空の登場人物を役者担当スタッフが演じることを想定してあらかじめ作成され役者担当スタッフまたは利用者への演技指示を行う文字データからなる台本情報と、該台本情報と同じ場面において該台本情報に従って前記架空の登場人物を演じる役者担当スタッフの演技をあらかじめ撮像した画像データからなる撮像画像情報とを組にした複数の場面情報を記憶する場面情報記憶手段と、
    前記複数の場面情報を前後に関係付けてひとつのストーリを構成する前記ストーリ情報を記憶するストーリ情報記憶手段と、
    前記前記イベント提供システムサーバが前記利用者端末から前記イベントの開始要求信号情報を受け付けると、該開始要求信号情報に基づいて前記ストーリ情報記憶手段から前記ストーリ情報を読み出すストーリ情報取得手段と、
    前記ストーリ情報取得手段によって読み出された前記ストーリ情報に基づいて、前記場面情報記憶手段から前記場面情報を読み出す場面情報取得手段と、
    前記場面情報取得手段によって読み出された場面情報に含まれる前記時間帯情報を読み出して、前記時間帯情報が実際のイベントが提供される時間帯と一致しているか否かを判断する時間帯判断手段と、
    前記時間帯判断手段によって時間帯が一致していないと判断された前記場面情報については、その前記場面情報に含まれる前記撮像画像情報を前記場面情報記憶手段から読み出して前記ストーリ情報にしたがって利用者端末に送信するための撮像画像情報割当手段と、
    前記時間帯判断手段によって時間帯が一致していると判断された前記場面情報については、その前記場面情報に含まれる前記台本情報を前記場面情報記憶手段から読み出して前記役者担当スタッフの持つスタッフ端末にそれぞれ送信する台本情報送信手段とを有し、
    前記台本情報送信手段によって送信された前記台本情報に対して、前記スタッフ端末から演技の対応不可を示す演技対応不可情報を受信すると、前記撮像画像情報割当手段は該演技対応不可情報が示す前記場面情報に含まれる前記撮像画像を前記場面情報記憶手段から読み出し、
    前記撮像画像情報が読み出された前記場面についてはその撮像画像情報を、前記撮像画像情報が読み出されていない前記場面については利用者が前記架空の登場人物を演ずる役者担当スタッフの演技に対応するために、当該役者担当スタッフがいる場所への移動を指示する場所移動指示情報を、ストーリ情報に基づいて前記利用者の持つ利用者端末に送信するイベント提供システム。
  4. 前記時間帯情報は、朝方/昼間/夕方/夜間/不特定の時間帯に区分けされており、
    前記時間帯判断手段は、前記時間帯情報が不特定の時間帯である前記場面情報については、実際にイベントが提供される時間帯が朝方/昼間/夕方/夜間のいずれであっても時間帯は一致していると判断することを特徴とする請求項3に記載のイベント提供システム。
  5. 前記スタッフ端末または利用者端末には通信アドレスが割り当てられており、各スタッフ端末、利用者端末またはイベント提供システムサーバとの通信が可能となっており、さらに位置情報提供手段から得られた位置情報を前記イベント提供システムサーバに送信可能となっており、
    前記イベント提供システムサーバにおいて、前記役者担当スタッフが演技をする場所や役柄に関する要件を必要とする場合には、前記場面情報に、演技をする場所に関する要件情報または演じる役者担当スタッフの役柄に関する要件情報を付与し、
    前記イベント提供システムサーバには、さらに、前記役者担当スタッフが適した役柄を示す役柄情報、およびその前記役者担当スタッフが実際にどの場所にいるかを示す前記スタッフ端末から受信した位置情報に基づく行動範囲情報を前記スタッフ端末への送信アドレスとともに役者担当スタッフ情報としてあらかじめ記憶する役者担当スタッフ情報記憶部と、
    前記場面情報取得手段によって取得された場面情報に含まれる前記要件情報を要件情報記憶手段から読み出して該要件情報に基づいて前記役者担当スタッフ情報記憶部から要件の適合する前記役者担当スタッフの適合判断結果として、その前記役者担当スタッフの持つ前記スタッフ端末の送信アドレスを抽出する役者担当スタッフ要件適合判断手段とを有し、
    前記イベント提供システムサーバは、前記役者担当スタッフ要件適合判断手段が、役柄に相応しい前記役者担当スタッフの持つ前記スタッフ端末の前記送信アドレスを抽出した場合には、前記台本情報送信手段がその前記送信アドレスに前記台本情報を送信し、前記送信アドレスを何も抽出しなかった場合には、相応しい前記役者担当スタッフが居なかったと見なして、前記撮像画像情報割当手段がその前記場面情報に含まれる前記撮像画像情報を前記ストーリ情報にしたがって読み出すことを特徴とする前記1〜4のいずれかに記載のイベント提供システム。
  6. 前記イベント提供システムサーバが、前記イベントの開始要求情報とともに前記利用者端末から位置情報を受信すると、
    前記イベント提供システムサーバは、前記役者担当スタッフ要件適合判定手段に、受け付けた該現在位置情報に基づいてスタッフ端末からの位置情報と対比しさせ、当該スタッフ端末を所持する役者担当スタッフが距離的に対応可能か否かの適合判断を行わせることを特徴とする請求項5に記載のイベント提供システム。
  7. 架空の登場人物が登場する場面ごとに用意される文字データまたは画像データからなる場面情報と、複数の場面情報を前後に関係付けてイベントのストーリにするストーリ情報を用いて、利用者を架空の設定に浸らせる演出をイベントとして利用者端末またはスタッフ端末に送信することによって、ストーリ情報にしたがってイベントが進行する、そのようなイベントを管理するイベント提供システムサーバを用いたイベント提供方法であって、
    前記イベント提供システムサーバの演算部は、前記場面に登場する前記架空の登場人物を役者担当スタッフが演じることを想定してあらかじめ作成され役者担当スタッフまたは利用者への演技指示を行う文字データからなる台本情報と、該台本情報と同じ場面にお
    いて該台本情報に従って前記架空の登場人物を演じる役者担当スタッフの演技をあらかじめ撮像した画像データからなる撮像画像情報とを組にした複数の場面情報を場面情報記憶手段に記憶させ、
    前記演算部は、前記複数の場面情報を前後に関係付けてひとつのストーリを構成する前記ストーリ情報をストーリ情報記憶手段に記憶させ、
    前記演算部が前記利用者端末から前記イベントの開始要求信号情報を受け付けると、前記演算部は、該開始要求信号情報に基づいて前記ストーリ情報記憶手段から前記ストーリ情報を読み出し、取得した前記ストーリ情報に基づいて前記場面情報記憶手段から前記場面情報を読み出し、
    前記演算部は、前記で読み出された場面情報に含まれる前記台本情報を前記役者担当スタッフの持つスタッフ端末に送信して、
    前記演算部が、前記で送信した前記台本情報に対して、前記スタッフ端末から演技の対応不可を示す演技対応不可情報を受信すると、前記演算部は、該演技対応不可情報が示す前記場面情報に含まれる前記撮像画像情報を前記場面情報記憶手段から読み出して、
    前記演算部は、前記で読み出された撮像画像情報を前記ストーリ情報にしたがって前記利用者端末に送信し、前記撮像画像情報が読み出されなかった前記場面については利用者が前記架空の登場人物を演ずる役者担当スタッフの演技に対応するために当該役者担当スタッフがいる場所への移動を指示する場所移動指示情報を、前記利用者の持つ利用者端末に送信するイベント提供システムサーバを用いたイベント提供方法。
  8. 前記イベント提供システムサーバの前記演算部が前記場面情報記憶手段から前記場面情報を読み出す際には、前記ストーリ情報によって関係付けられた先頭の前記場面情報から一つまたはそれに続く複数の前記場面情報を読み出し、前記利用者端末に前記スタッフ端末からの演技対応不可情報に基づいた前記撮像画像情報または利用者が前記架空の登場人物を演ずる役者担当スタッフの演技に対応するための前記場所移動指示情報を送信完了すると、送信完了に応じて次の前記場面情報を送信するために前記場面情報記憶手段から読み出すことを特徴とする請求項7に記載のイベント提供システムサーバを用いたイベント提供方法。
  9. 架空の登場人物が登場する場面ごとに用意される文字データまたは画像データからなる場面情報と、複数の場面情報を前後に関係付けてイベントのストーリにするストーリ情報を用いて、利用者を架空の設定に浸らせる演出をイベントとして利用者端末またはスタッフ端末に送信することによって、ストーリ情報にしたがってイベントが進行する、そのようなイベントを管理するイベント提供システムサーバを用いたイベント提供方法であって、
    前記イベント提供システムサーバの演算部は、前記場面に設定された時間帯を示す時間帯情報と、前記場面に登場する前記架空の登場人物を役者担当スタッフが演じることを想定してあらかじめ作成され役者担当スタッフまたは利用者への演技指示を行う文字データからなる台本情報と、該台本情報と同じ場面において該台本情報に従って前記架空の登場人物を演じる役者担当スタッフの演技をあらかじめ撮像した画像データからなる撮像画像情報とを組にした複数の場面情報を場面情報記憶手段に記憶させ、
    前記演算部は、前記複数の場面情報を前後に関係付けてひとつのストーリを構成する前記ストーリ情報をストーリ情報記憶手段に記憶させ、
    前記イベント提供システムサーバの演算部が前記利用者端末から前記イベントの開始要求信号情報を受け付けると、前記演算部は、該開始要求信号情報に基づいて前記ストーリ情報記憶手段から前記ストーリ情報を読み出して、該ストーリ情報に基づいて前記場面情報記憶手段から前記場面情報を読み出し、
    前記演算部は、前記場面情報に含まれる前記時間帯情報を読み出して、前記時間帯情報が実際のイベントが提供される時間帯と一致しているか否かを時間帯判断手段によって判断させ、
    前記時間帯判断手段によって時間帯が一致していないと判断された前記場面情報については、前記演算部は、その前記場面情報に含まれる前記撮像画像情報を前記場面情報記憶手段から読み出し、
    前記時間帯判断手段によって時間帯が一致していると判断された前記場面情報については、前記演算部は、その前記場面情報に含まれる前記台本情報を前記場面情報記憶手段から読み出して前記役者担当スタッフの持つスタッフ端末に送信し、
    前記演算部が、前記で送信した前記台本情報に対して、前記スタッフ端末から演技の対応不可を示す演技対応不可情報を受信すると、前記演算部は、前記撮像画像情報割当手段に該演技対応不可情報が示す前記場面情報に含まれる前記撮像画像を前記場面情報記憶手段から読み出し、
    前記演算部は前記ストーリ情報にしたがって、前記撮像画像情報を読み出した前記場面については該付与されたその撮像画像情報を、前記撮像画像情報が読み出されていない前記場面については利用者が前記架空の登場人物を演ずる役者担当スタッフの演技に対応するために、当該役者担当スタッフがいる場所への移動を指示する場所移動指示情報を、前記利用者の持つ利用者端末に送信するイベント提供システムサーバを用いたイベント提供方法。
  10. 前記時間帯情報は、朝方/昼間/夕方/夜間/不特定の時間帯に区分けされており、
    前記演算部は、前記時間帯情報が不特定の時間帯である前記場面情報については、実際にイベントが提供される時間帯が朝方/昼間/夕方/夜間のいずれであっても時間帯は一致していると前記時間帯判断手段に判断させることを特徴とする請求項9に記載のイベント提供システムサーバを用いたイベント提供方法。
  11. 前記スタッフ端末または利用者端末には通信アドレスが割り当てられており、各スタッフ端末、利用者端末またはイベント提供システムサーバとの通信が可能となっており、さらに位置情報提供手段から得られた位置情報を前記イベント提供システムサーバに送信可能となっており、
    前記イベント提供システムサーバの前記演算部は、前記役者担当スタッフが演技をする場所や役柄に関する要件を必要とする場合には、前記場面情報に、演技をする場所に関する要件情報または演じる役者担当スタッフの役柄に関する要件情報を要件情報記憶手段にあらかじめ記憶しておき、
    前記演算部は、前記役者担当スタッフが適した役柄を示す役柄情報、およびその前記役者担当スタッフが実際にどの場所にいるかを示す前記スタッフ端末から受信した位置情報に基づく行動範囲情報を前記スタッフ端末への送信アドレスとともに役者担当スタッフ情報として役者担当スタッフ情報記憶部にあらかじめ記憶させ、
    前記演算部は、前記場面情報に含まれる前記要件情報を前記要件情報記憶手段から読み出して該要件情報に基づいて前記役者担当スタッフ情報記憶部から要件の適合する前記役者担当スタッフの適合判断結果として、その前記役者担当スタッフの持つ前記スタッフ端末の送信アドレスを役者担当スタッフ要件適合判断手段によって抽出させ、
    前記役者担当スタッフ要件適合判断手段が、役柄に相応しい前記役者担当スタッフの持つ前記スタッフ端末の前記送信アドレスを抽出した場合には、前記演算部は、抽出した前記送信アドレスに前記台本情報を送信し、前記送信アドレスを何も抽出しなかった場合には、相応しい前記役者担当スタッフが居なかったと見なして、前記撮像画像情報割当手段にその前記場面情報に含まれる前記撮像画像情報を前記ストーリ情報にもとづいて読み出させることを特徴とする前記7〜10のいずれかに記載のイベント提供システムサーバを用いたイベント提供方法。
  12. 前記演算部は、前記イベントの開始要求情報とともに前記利用者端末の現在位置を示す
    現在位置情報を受け付けると、前記役者担当スタッフ要件適合判定手段に、受け付けた該現在位置情報をに基づいてスタッフ端末からの受信した位置情報と対比し、当該スタッフ端末を所持する役者担当スタッフが距離的に対応可能か否かの適合判断をさせることを特徴とする請求項11に記載のイベント提供システムサーバを用いたイベント提供方法。
JP2003113724A 2003-04-18 2003-04-18 イベント提供システム及び方法 Expired - Fee Related JP3666493B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003113724A JP3666493B2 (ja) 2003-04-18 2003-04-18 イベント提供システム及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003113724A JP3666493B2 (ja) 2003-04-18 2003-04-18 イベント提供システム及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004313565A JP2004313565A (ja) 2004-11-11
JP3666493B2 true JP3666493B2 (ja) 2005-06-29

Family

ID=33473539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003113724A Expired - Fee Related JP3666493B2 (ja) 2003-04-18 2003-04-18 イベント提供システム及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3666493B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5079854B2 (ja) * 2010-08-18 2012-11-21 株式会社コナミデジタルエンタテインメント ゲームシステム、ゲームシステムの制御方法及びプログラム
JP5143973B2 (ja) * 2012-08-27 2013-02-13 株式会社コナミデジタルエンタテインメント ゲームサーバ
JP5588538B2 (ja) * 2013-04-16 2014-09-10 株式会社コナミデジタルエンタテインメント ゲームサーバ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004313565A (ja) 2004-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10518169B2 (en) Interactive entertainment using a mobile device with object tagging and/or hyperlinking
CN101553290B (zh) 用于管理具有移动功能的大型多人在线角色扮演游戏(mmorpg)中映射到现实位置的虚拟世界的系统和方法
JP4745451B2 (ja) 予測コマンド無線ゲーム・システムでの移動局活動をプロファイル形成するためのシステム
JP3969944B2 (ja) 仮想空間と相互作用を行うための無線システム
US8128469B2 (en) Media system and method
CN102958573B (zh) 虚拟和基于地点的多玩家游戏
US20210073859A1 (en) Mobile device link system and service information distribution method
CN107979628B (zh) 获取虚拟物品的方法、装置及系统
CN111327914B (zh) 一种互动方法和相关装置
CN110020218A (zh) 服务信息展示方法及装置
WO2012007764A1 (en) Augmented reality system
CN113032542B (zh) 一种直播数据处理方法、装置、设备及可读存储介质
WO2020213405A1 (ja) 情報処理システム、情報処理端末、サーバ装置、情報処理方法およびプログラム
JP2007104464A (ja) 携帯端末の機能制御システム、情報処理装置、方法、プログラム、及び記録媒体
JP3666493B2 (ja) イベント提供システム及び方法
KR101478576B1 (ko) 게임 진행 정보 제공을 위한 시스템, 이를 위한 서버, 이를 위한 단말, 이를 위한 방법 및 이 방법이 기록된 컴퓨터로 판독 가능한 기록 매체
JP2007524888A (ja) 機器によってインタラクティブコンテンツを表示するコンテンツ表示方法及び装置
CN106411695A (zh) 用户特征信息区挂件的动态更新方法、装置和智能终端
US9992536B2 (en) Information provision device, information provision method, and information provision system
CN107886651B (zh) 投篮机联网控制方法、系统及计算机可读存储介质
JP2017195920A (ja) メッセージ配信ゲームシステム、メッセージ配信ゲーム方法及びプログラム
JP2022021232A (ja) 映像共有システム、情報端末装置、タイトル画面表示方法、プログラム
JP3801089B2 (ja) 移動体向け情報提供システム、及び、移動体向け情報提供方法
JP7359101B2 (ja) サーバ装置、システム、車載装置、車両、システムの動作方法
US8682397B1 (en) Communication device

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041019

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees