【０００１】
【産業上の利用分野】
本願発明は、内部に収容した冷凍食品等の各種商品を加熱調理するに際して、加熱時に内圧の上昇によってヒートシール部の一部が開口し、袋の破裂、変形及び袋の破裂による内容物の吹きこぼれを防止できる加熱調理用密封袋に関し、特に、特公平８−２５５８３号の発明の高圧蒸気逃がし手段について、加熱時の内圧の上昇により内方にＶ字形に屈曲する突部のヒートシールが剥離して蒸気を逃がすときに内部の液が漏れないように改良された電子レンジ加熱調理用密封袋の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
内部に収容した冷凍食品等の各種商品を加熱調理するに際して、加熱時に内圧の上昇によってヒートシール部の一部が開口し、容器の破裂、変形及び容器の破裂による内容物の吹きこぼれを防止できる電子レンジ加熱調理用密封容器として、基本的かつ最先の出願にかかる発明として、特公平８−２５５８３号（特許第２１２７０８０号）がある。
特許第２１２７０８０号の発明の成立性については、特開昭５８−８２８４９号の発明と比較して容易に理解できる。特開昭５８−８２８４９号の容器は、結局の所、容器の内側方向に突出するように形成されているヒートシールが実際には内圧によって凸出箇所より剥離が開始してヒートシールの外縁側に到達するには至らず開口することができず、内圧がさらに高まって破裂またはそれに近い状態で該凸出箇所が開口して内容物も飛び散る惧れがある未完成発明であるのに対し、
特許第２１２７０８０号の発明は、
「剥離可能なヒートシール帯を有する密閉容器であって、該ヒートシール帯の少なくとも一カ所が容器の内側方向に突出するように形成されているとともに、該突部に対応するヒートシール帯の外縁であって最も容器の内側方向に位置する部分が、ヒートシール帯の内縁にある該突部形成開始端を結んだ線よりも容器の内側方向に形成されていることを特徴とする，加熱調理用密封袋。」
であることにより、加熱時に内圧の上昇によって突出箇所より剥離が開始してヒートシールの外縁側に確実に到達して高圧蒸気を容器外へ逃がすことができて、容器の破裂、変形及び容器の破裂による内容物の吹きこぼれを防止できる完成発明だからである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
叙上のように、特公平８−２５５８３号（特許第２１２７０８０号）が実用上有効な優れた技術であると理解されるが、問題点が残っている。それは、容器の破裂による内容物の吹きこぼれを防止できるという効果は同公報の図６に示されるピロー包装袋においては達成できていないことである。すなわち、図６に示されるピロー包装袋に収容される冷凍食品等が加熱時に包装の厚みの半分の高さに近いレベルまで液面レベルが来るように多量に液を収容している食品であるときは、袋の破裂がなくても突部の開口から液が多量に吹きこぼれることが避けられない。
他方、特公平８−２５５８３号は、袋状の密閉容器としては図６に示されるピロー包装袋についてのみ顕在化して、効果的に液漏れが防止できる実施形態について明示も示唆もしていない。
【０００４】
本願発明者は、上述した点に鑑み、袋を試作して、水を八分目まで収容してヒートシールして密閉し、電子レンジで加熱して、(1)蒸気が袋内に必要十分に留められ所要高圧に上昇した時点で蒸気を逃がすべく設けたヒートシール部分である袋の内側方向にＶ字形に突出する高圧蒸気逃がし手段より蒸気を良好に逃がし得るか否か、(2) 蒸気を逃がす際に袋内の液汁が漏れ出ることがないか否か、(3)袋が転倒してしまう惧れがあるか否か、のテストを行った。
【０００５】
図３に示すように、袋上面に合掌接合部２９を有するスタンディングパックＰ2を作った（未公知）。この袋Ｐ2は、特開平１０−１０１１５４号公報の図３(c)に示す、袋上面に合掌接合部２９を有する四方シール袋の改良である。改良点は、ヒートシール部分である袋の内側方向にＶ字形に突出する高圧蒸気逃がし手段３０を特公平８−２５５８３号の発明で置き換えた。
電子レンジに入れて加熱した結果、加熱時に内圧の上昇に伴って上面中央に来る合掌接合部２９が垂直に起きあがるときには、蒸気が袋内に必要十分に留められ所要高圧に上昇した時点で、内方へ突出している高圧蒸気逃がし手段３０が開口して蒸気が逃げた。しかし、加熱時に内圧の上昇に伴って袋が膨れていくものの袋上面中央に来る背張りシールが横に倒れているままのときがあって、そのときは、高圧蒸気を袋内に必要十分に留めた時点で、合掌接合部２９とサイドシール３１の交差箇所が開口してしまい、ここから蒸気が逃げるとともに、袋内の液汁が漏れ出てしまった。
【０００６】
本願発明は、上述した袋を試作し加熱テストを繰り返して問題点を把握し、改良を重ねて案出したもので、蒸気が袋内に必要十分に留められ所要高圧に上昇した時点で蒸気を逃がす手段として、特公平８−２５５８３号に開示されている技術、すなわち、ヒートシール部分である袋の内側方向にＶ字形に突出する高圧蒸気逃がし手段を採用していて、加熱による高圧膨張時に蒸気を逃がす開口が丸く開いたままになる空間を袋上面の高い位置、又は袋側面部の上部に形成できて、しかもこの空間を加熱による高圧膨張時のみでなく電子レンジから取り出した後も維持できて、袋内の液汁が漏れ出ることがない，加熱調理用密封袋の製造方法を提供することを目的としている。
本願発明は、内部に収容した冷凍食品等の各種商品を加熱調理するに際して、加熱時に内圧の上昇によってヒートシール部の一部が開口し、袋の破裂、変形及び袋の破裂による内容物の吹きこぼれを防止できる加熱調理用密封袋に関し、特に、特公平８−２５５８３号の発明について、加熱時の内圧の上昇により内方にＶ字形に屈曲する突部のヒートシールが剥離して蒸気を逃がすときに内部の液が漏れないように改良された電子レンジ加熱調理用密封袋の製造方法を提供することを目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、一対の側面部１d，１eの両側縁同士が合掌状に合わされサイドシール部２１が設けられ下部に自立手段を有し上端に被包装物を収容する開口２４を有し、一方の側面部１dの上部に位置して該側面部１dを構成しているフィルムが袋上部外方へ張出して合掌状に重なり張出端において分断しているフィルム合掌部１a′、１b′があり、該フィルム合掌部の長さ方向中央部に袋の内側方向にＶ字形に突出する高圧蒸気逃がし手段であるヒートシール部１７aが設けられていて、該フィルム合掌部１a′、１b′の残りのヒートシール帯部分の形状が、該ヒートシール帯部分の内縁におけるフィルム合掌部１a′、１b′の立ち上がり基端ａと前記高圧蒸気逃がし手段形成開始端の近傍ｂとが直線または曲線で結ばれる肩部シール部１７b、１７bを有する構成である電子レンジ加熱調理用密封袋の製造方法であって、
原反ロールから積層フィルム１を繰り出して、カットマークｍを通る横線上の所要中程に二つのパンチ穴１c、１cを穿ってからフォーマー２に掛けてフィルムの両側部分１a、１bを折って筒状にしかつフィルム両側縁同士１a′、１b′を合掌状に合わせてから横に倒して下敷きのプラテン１６と上方から下降する特定形状のフィルム合掌部用ヒートシーラ１３とで挟圧してフィルム合掌部１a′、１b′に高圧蒸気逃がし手段であるヒートシール部１７aとその両側の肩部シール部１７b、１７bを施し、袋底部側となる積層フィルム１の断面Ｗ形に折り返すガセット部分１８を形成しかつ前記二つのパンチ穴１c、１cをガセット部分１８の内側で重ね、サイドシール用ヒートシーラ２０によりカットマークｍを通る横線上をヒートシールしてサイドシール部２１を設けかつガセット部分ループ部扁平用ヒートシーラ１４によりガセット部分１８の二つの下縁部にボトムシール部１９を形成して自立手段を備え、その後、袋開口形成用カッター２２により積層フィルム１の袋開口側のループ状折り返し端縁を切り落として袋の開口２４を設けかつ袋切り離しカッター２７によりカットマークｍに合わせてカットすることを特徴とする電子レンジ加熱調理用密封袋の製造方法を提供するものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】
本願発明の電子レンジ加熱調理用密封袋の製造方法を図１、図２(a),(b),(c)を参照して説明する。
図１において、１は原反ロールから繰り出される積層フィルムであり、最内層のシーラントフィルムが耐熱性直鎖型ポリエチレン（LLDPE）や未延伸ポリプロピレン(CPP)等から構成されている。積層フィルム１には、カットマークｍが袋幅に合わせて裏刷り印刷されている。
【０００９】
２はフォーマーであり、センターフォーマー２aとサイドフォーマー２b、２cと抑えガイド２d、２eで構成されている。フライングカッタータイプのパンチ装置により走行する積層フィルム１に二つのパンチ穴１c，１cを穿ってから、積層フィルム１の内面側をセンターフォーマー２aの下面に合わせるように導いてセンターフォーマー２aの傾斜辺部分を通り越させてセンターフォーマー２aの下流側平行部分の両側にはみ出す積層フィルムの両側部分１a、１bをセンターフォーマー２aとサイドフォーマー２b、２cの隙間に通してから抑えガイド２d、２eでサイドフォーマー２ b 、２ c の上面に張り出すフィルム張出部をセンターフォーマー２aの下流側平行部分の上面に折り重ねて扁平な筒状に折込む役目を果たす。
【００１０】
３aはセンターフォーマー２aに立設されたリブであり、３b、３cは抑えガイド２d、２eに立設されたリブであり、これらリブ３a、３b、３cはセンターフォーマー２aの上面中央から偏った位置で積層フィルム１の両縁１a′、１b′をフォーマー上面に対して垂直に立てる役目を果たす。積層フィルム１の両縁１a′、１b′は、リブ３a、３b、３cの下流側で合掌状態になる。右側の抑えガイド２eの下流側端部２e′は合掌状態になる積層フィルム１の両縁１a′、１b′の立ち上がり基端に位置し、左側の抑えガイド２dの下流側端部２d′は合掌状態になる積層フィルム１の両縁１a′、１b′を右側に倒す役目を果たしている。
【００１１】
４a、４bはセンターフォーマー２aの上面側に設けられたフリー回転自在なフィルム送り用の受けロールであり、ロール面がセンターフォーマー２aに設けた開口に入り込んでセンターフォーマー２aの下面に一致していて、センターフォーマー２aの下面側に設けられる図示しないフィルム送り用の駆動ロールと共同して積層フィルム１に送りを与える役目を果たす。
【００１２】
５はセンターフォーマー２aの下流端左側に固定されていてセンターフォーマー２aの板厚方向に二股状に分かれているガセット形成用の二条ガイドである。二条ガイド５は、上流端５aの上下面がセンターフォーマー２aの上下面と一致していて下流側に向かって次第に厚さを増すとともにこの厚さを増す部分の左側縁５bが袋幅を狭めるように傾斜している。
【００１３】
６は回転駆動される円盤からなるガセット形成用の谷折りガイドであり、周速度が積層フィルム１の走行速度に等しくなるように回転駆動される。谷折りガイド６は、積層フィルム１のループ状折り返し部を二条ガイド５の二股状の隙間に入り込ませて断面Ｗ形になるようにガセット折り部を設けるする役目を果たす。
【００１４】
７から１１は上下一対に設けられる駆動ロールであり、積層フィルム１の折込み状態を維持するように上下から挟圧しかつ送りを与える役目を果たす。
【００１５】
１２は上下一対に設けられるフリー回転ロールであり、積層フィルム１の折込み状態を維持して、折込み円盤６で積層フィルム１がガセット折りされるときに合掌部が引っ張られることを防止す役目を果たす。
【００１６】
駆動ロール７と駆動ロール８との間に図示しない段差ロール装置が設けられることにより、駆動ロール７を含む上流側ではフィルムを連続送りするようになっており、駆動ロール８を含む下流側ではフィルムを袋幅ピッチで間欠送りするようになっている。
【００１７】
駆動ロール８と駆動ロール９との間に、フィルム合掌部用ヒートシーラ１３と、ガセット部分ループ部扁平用ヒートシーラ１４と、袋口側ループ部扁平用ヒートシーラ１５が設けられている。
【００１８】
下面に断熱材が貼られているプラテン１６が前記右側の抑えガイド２eの下流側端部２e′と同じに、積層フィルム１の両縁１a′、１b′の右側に倒された合掌部の下側に挟入して設けられていて、フィルム合掌部用ヒートシーラ１３が積層フィルム１の両縁１a′、１b′の右側に倒された合掌部を押圧して高圧蒸気逃がし手段であるヒートシール部１７a、及び肩部シール部１７b，１７bを施すようになっている。
【００１９】
ガセット部分ループ部扁平用ヒートシーラ１４は、断面Ｗ形に折り返す四枚合わせのガセット部分１８の下縁部にボトムシール部１９を形成して袋の側面部の下端がループ状で底面部との境目がなくルーズな感じになるのを回避して、袋をタイトな感じとなし、安定したスタンドパック形態にする役目を果たしている。ボトムシール部１９を形成することは安定したスタンドパック形態にするために必須である。
【００２０】
袋口側ループ部扁平用ヒートシーラ１５は、積層フィルム１の袋開口側のループ状折り返し部に扁平な折癖を付けるか、ヒートシールを施す役目を果たす。この端縁は下流側で切除するのでヒートシールでなく折癖を付けるだけで足りる。しかし、積層フィルム１の袋開口側のループ状折り返し部は、上下一対に設けられる駆動ロール７〜１１で挟圧されるから、袋口側ループ部扁平用ヒートシーラ１５を設けることは必須ではない。
【００２１】
２０は上下一対のサイドシール用ヒートシーラであり、カットマークを通る横線がシール幅中央に来るように約１０ｍｍ幅をヒートシールして袋のサイドシール部２１を形成するとともに断面Ｗ形の四枚合わせのガセット部分１９の側縁を二つのパンチ穴１c，１cが対向する個所で両外側のフィルム同士を溶着してガセット部分１９が袋側部で開かないようにし、もって袋の自立手段を構成する役目を果たすようになっている。サイドシール部２１を形成すること、及びパンチ穴１c，１cが対向する個所で両外側のフィルム同士を溶着してガセット部分１９が袋側部で開かないようにすることは必須である。
しかし、サイドシール部２１の形成を先に行うようにすると、高圧蒸気逃がし手段であるヒートシール部１７a、及びその両側の肩部シール部１７b，１７bを施すことができない。積層フィルム１の両縁１a′、１b′の右側に倒された合掌部を押圧して高圧蒸気逃がし手段であるヒートシール部１７a、及び肩部シール部１７b，１７bを施すことをサイドシール部２１の形成に優先する製袋工程とすることが必須である。
【００２２】
２２は上下一対の円盤カッターからなる袋開口形成用カッターであり、フィルムを間欠送りするときに袋開口側のループ状折り返し部の弱小寸法の切除部分２３を切り落として袋の開口２４を設ける役目を果たす。切除部分２３を切り落として袋の開口２４を設けることは、サイドシール部２１を形成した後の必須工程である。なお、袋開口形成用カッター２２は円盤カッターである必要はない。
【００２３】
２５は突っ切りカッターであり、袋に開封用のノッチ２６を設ける役目を果たす。
【００２４】
２７は袋切り離しカッターであり、カットマークに一致するシール幅中央をカットして袋Ｐを切り離す役目を果たす。なお、袋Ｐを切り離した後に袋開口側のループ状折り返し部の弱小寸法の切除部分２３を切り落として袋の開口２４を設けるようにしても良い。
【００２５】
続いて、本願発明の電子レンジ加熱調理用密封袋の製造方法を説明する。
図示しない原反ロールから積層フィルム１を繰り出して、カットマークｍを通す横線上の所要中程に間隔を開けて二つのパンチ穴１c、１cを穿ってからフォーマー２に掛けてフィルムの両側部分１a、１bをフォーマー２の上面側に折込んで、フィルム両側縁同士１a′、１b′を合掌状に合わせてから袋開口を設ける側に横に倒してその下に横架するプラテン１６と上方から下降する特定形状のフィルム合掌部用ヒートシーラ１３を押し当ててフィルム合掌部１a′、１b′に前記の高圧蒸気逃がし手段であるヒートシール部１７a及び肩部シール部１７b、１７bを施すとともに、積層フィルム１の袋底部側のループ状折り返し部に外方から谷折りガイド６をセンターフォーマー２aに支持される二条ガイド５の隙間に押し込んで、該ループ状折り返し部を断面Ｗ形に折り返す四枚合わせのガセット部分１８を形成し前記二つのパンチ穴１c、１cをガセット部分１８の内側で対向させ、次いでサイドシール用ヒートシーラ２０によりカットマークｍに合わせてサイドシール部２１を形成するとともに二つのパンチ穴１c、１cが対向する個所を溶着してガセット部分が袋側部で開かないようにして袋の自立手段を構成し、次いで、突っ切りカッター２５によりノッチ２６，２６を設け、袋開口形成用カッター２２により積層フィルム１の袋開口側のループ状折り返し部の弱小幅部分２３を切り落として袋の開口２４を設け、袋切り離しカッター２７によりカットマークｍに合わせてカットすると、図２(a) ,(b)に示す電子レンジ加熱調理用密封袋Ｐを製造できる。
【００２６】
続いて、上記のように製造される電子レンジ加熱調理用密封袋Ｐの構成と包装形態を改めて説明する。
図２(a) ,(b)に示すように、一対の側面部１d、１eの両側縁同士が合掌状に合わされサイドシール部２１が設けられ下部に自立手段を有し上端に被包装物を収容する開口２４を有し、一方の側面部１dの上部に位置して該側面部１dを構成しているフィルムが袋上部外方へ張出して合掌状に重なり張出端において分断しているフィルム合掌部１a′、１b′があり、該フィルム合掌部１a′、１b′に、袋内方にＶ字形に突出する剥離可能な高圧蒸気逃がし手段であるヒートシール部１７aとその両側の肩部シール部１７b、１７bが設けられていて、該肩部シール部１７b、１７bの袋内方側の輪郭形状が、フィルム合掌部１a′、１b′の立ち上がり基端ａと前記高圧蒸気逃がし手段形成開始端の近傍ｂとが直線または曲線１７b′で結ばれており、またフィルム合掌部１a′、１b′の下側近傍には加熱調理後に開封するためのノッチ２６、２６が設けられていて、図２(c)示すように、上端の開口２４より冷凍食品あるいはフカヒレスープ等の被包装物Ｓを収容して、該開口２４の端縁にトップシール部２８を設けてなる。
【００２７】
従って、図２(a),(b)に示す電子レンジ加熱調理用密封袋Ｐは、剥離可能なヒートシール帯を有するスタンディングパックとして構成されていて、該ヒートシール帯の一カ所が容器の内側方向にＶ字形に突出する高圧蒸気逃がし手段１７aが形成されているとともに、該高圧蒸気逃がし手段１７aに対応するヒートシール帯の外縁であって最も容器の内側方向に位置する部分が、ヒートシール帯の内縁にある該高圧蒸気逃がし手段形成開始端を結んだ線よりも容器の内側方向に位置していて、加熱時に袋内蒸気圧の上昇により該高圧蒸気逃がし手段のヒートシールが剥離して蒸気を逃がす構成であり、加熱時の内圧の上昇により内方にＶ字形に屈曲する突部のヒートシールが剥離して蒸気を逃がすときに内部の液が漏れないように改良したものである。
【００２８】
図２(a) ,(c)に示すように、開口２４より冷凍食品あるいはフカヒレスープ等の被包装物Ｓを収容して、該開口２４の端縁にトップシール２８を施してなる電子レンジ加熱調理用密封袋Ｐを電子レンジに入れて加熱調理を行う。加熱により袋内の蒸気が高温・高圧になりパンパンに膨張する。すると、図２(c)に示すように、側面部１dと１eとで構成されている袋本体部分が膨張すると共に、フィルム合掌部１a′、１b′と肩部シール部１７b、１７bの内側部分が空間を形成し膨張することにより、フィルム合掌部１a′、１b′を構成している二枚のフィルムが離れようとしてその力が袋内方にＶ字形に突出する高圧蒸気逃がし手段１７aの内端に最大に集中し、高圧蒸気逃がし手段１７aの内端よりヒートシールの剥離が行われていく。高圧蒸気逃がし手段１７aが開口すると、高圧蒸気が逃げて袋の破裂を回避できる。従って、袋の破裂による内容物の吹きこぼれも防止できる。袋内の圧力は、蒸気の発生が蒸気の逃げと均衡するようになるまでは上昇し、高圧蒸気逃がし手段１７aのヒートシールを内端より剥離を持続して開口を大きくしていき、開口の大きさが３mmφ〜４mmφ位になると、蒸気の発生量と高圧蒸気の逃げる量が略平衡して内圧の上昇が停止し剥離を停止する。
フィルム合掌部１a′、１b′と肩部シール部１７b、１７bの内側部分の空間の膨張は、側面部１dと１eとで構成されている袋本体部分の膨張の上に重なっていて、かつ、高圧蒸気逃がし手段１７aが全開せずＶ字の偏平部が残るので、高圧蒸気逃がし手段１７aの両側で対称的に盛り上がる空間になり、これがフィルム合掌部１a′、１b′を構成している二枚のフィルムの中央部の両側が持ち上がろうとする応力として作用して、高圧蒸気逃がし手段１７aの外縁の三角形の未溶着部分１７cがラッパ状に開かれる。
このため、袋内に多量の液があっても、高圧蒸気を逃がす開口が十分に大きく高い位置に確保されるので、多量の液汁があっても吹きこぼれしない。
加熱を止めて電子レンジから取り出すと、袋内が陰圧になるが、高圧蒸気を逃がす開口が十分に大きく確保されているので、袋内温度の冷却に対応して高圧蒸気を逃がす開口から僅かずつ外気が流入し、これにシーラントフィルムが延伸による若干の形状保持機能を有するので、袋が潰れることがないから、袋内の液汁が開口から漏れ出ることがない。
【００２９】
本願発明に係る電子レンジ加熱調理用密封袋Ｐの製造方法は、最内層のシーラントフィルムが全面的に、耐熱性直鎖型ポリエチレン（LLDPE）や未延伸ポリプロピレン(CPP)等の同一素材から構成されている積層フィルムを採用してヒートシールにより高圧蒸気逃がし手段１７aを溶着形成し、イージーピール等は使用しないので、フィルム合掌部１a′、１b′の高圧蒸気逃がし手段１７aとその両側の肩部シール部１７b、１７b、サイドシール２１、２１、ボトムシール１９、トップシール２８を形成するときのシール温度やシール圧力は均一に得られる。高圧蒸気逃がし手段７に対応する部分に、最内層のシーラントフィルムとは別素材を部分的に表面に加工したり、相対する面に別素材を用いたりしてはいない。又、高圧蒸気逃がし手段１７aに対応する部分に、シール強度を弱くするための低温ヒートシール又は低圧力ヒートシールという処理も行ってはいない。
【００３０】
【発明の効果】
本願発明の電子レンジ加熱調理用密封袋の製造方法によれば、
蒸気が袋内に必要十分に留められ所要高圧に上昇した時点で蒸気を逃がす手段として特公平８−２５５８３号の技術を採用していて、加熱による高圧膨張時に蒸気を逃がす開口が丸く開いたままになる空間を袋上面部の高い位置、又は袋側面部の上部に形成できて、しかもこの空間を加熱による高圧膨張時のみでなく電子レンジから取り出した後も維持できて、袋内の液汁が漏れ出ることがなく、袋が転倒してしまう惧れが無く、内部に収容した冷凍食品等の各種商品を加熱調理するに際して、加熱時に内圧の上昇によってヒートシール部の一部が開口し、容器の破裂、変形及び容器の破裂による内容物の吹きこぼれを防止できる電子レンジ加熱調理用密封袋を製造することができる。
又、本願発明の電子レンジ加熱調理用密封袋の製造方法によれば、蒸気を逃がす手段として特公平８−２５５８３号の技術を採用しているので、密封袋を構成する積層フィルムの最内層のシーラントフィルムを、全面的に、耐熱性直鎖型ポリエチレン（LLDPE）や未延伸ポリプロピレン(CPP)等の同一素材から構成することができて、何の特別の加工もしなくて良いので、生産コストが安く、しかも外圧に対して破裂する心配が無く、蒸気が袋内に必要十分に留められ、加熱調理用の袋としての信頼性が頗る高い。
【図面の簡単な説明】
【図１】本願発明の実施の形態に係る電子レンジ加熱調理用密封袋の製造方法を示す概略の平面図。
【図２】本願発明の実施の形態に係り、(a)は電子レンジ加熱調理用密封袋の斜視図、(b)は電子レンジ加熱調理用密封袋の縦断面図、(c)は電子レンジ加熱調理用密封袋に被包装物を収容して開口をヒートシールして電子レンジで加熱したときの膨張した状態を示す斜視図。
【図３】本願発明者による本願発明の完成に至る前の未公知の試作品に係る，袋側面上部に合掌接合部が有るスタンディングパックとした電子レンジ加熱調理用密封袋の斜視図。
【符号の説明】
１・・・積層フィルム、１a、１b・・・フィルムの両側部分、１a′、１b′・・・フィルム合掌部/フィルム両側縁、１c・・・パンチ穴、１d，１e・・・側面部、ｍ・・・カットマーク、２・・・フォーマー、１３・・・フィルム合掌部用ヒートシーラ、１４・・・ガセット部分ループ部扁平用ヒートシーラ、１６・・・プラテン、１７a・・・ヒートシール部、１７b、１７b・・・肩部シール部、１８・・・ガセット部分、１９・・・ボトムシール部、２０・・・サイドシール用ヒートシーラ、２１・・・サイドシール部、２２・・・袋開口形成用カッター、２４・・・開口、２７・・・袋切り離しカッター、[0001]
[Industrial application fields]
In the present invention, when cooking various products such as frozen food stored in the interior, a part of the heat seal part is opened due to an increase in internal pressure during heating, and the contents are blown out due to rupture and deformation of the bag and rupture of the bag. In particular, in the high pressure steam escape means of the invention of Japanese Patent Publication No. 8-25583, the heat seal of the protrusion bent in a V shape inwardly peels off due to an increase in internal pressure during heating. In particular, the present invention relates to a method for manufacturing a sealed bag for cooking by heating in a microwave oven so that the liquid inside does not leak when the steam escapes.
[0002]
[Prior art]
When cooking various products such as frozen foods stored inside, an electronic device that prevents the contents from spilling due to rupture and deformation of the container and rupture of the container when a part of the heat seal part opens due to an increase in internal pressure during heating Japanese Patent Publication No. 8-25583 (Japanese Patent No. 2127080) is a basic and earliest application of a sealed container for cooking by heating.
The feasibility of the invention of Japanese Patent No. 2127080 can be easily understood as compared with the invention of Japanese Patent Laid-Open No. 58-82849. In the case of the container disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 58-82849, the heat seal formed so as to protrude in the inner direction of the container is actually peeled off from the protruding portion by the internal pressure, and the outer edge side of the heat seal. In contrast to the unfinished invention, the internal pressure further rises and the internal pressure further rises, or the protruding portion opens in a state close to it, and the contents may be scattered.
The invention of Japanese Patent No. 2127080 is
“An airtight container having a peelable heat-seal band, wherein at least one part of the heat-seal band is formed so as to protrude inward of the container, and the outer edge of the heat-seal band corresponding to the protrusion The portion located in the innermost direction of the container is formed in the inner direction of the container with respect to the line connecting the protrusion formation start ends on the inner edge of the heat seal band. Sealed bag. "
As a result, when the internal pressure rises during heating, separation starts from the protruding portion, and it can reliably reach the outer edge of the heat seal and allow high-pressure steam to escape outside the container. This is because the completed invention can prevent the contents from spilling due to bursting.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, Japanese Patent Publication No. 8-25583 (Japanese Patent No. 2127080) is understood to be a practically effective technique, but problems still remain. That is, the effect that the contents can be prevented from being spilled due to the rupture of the container cannot be achieved in the pillow packaging bag shown in FIG. That is, the frozen food or the like contained in the pillow packaging bag shown in FIG. 6 is a food containing a large amount of liquid so that the liquid level comes to a level close to half the thickness of the packaging when heated. Sometimes, even if the bag does not rupture, it is inevitable that a large amount of liquid spills from the opening of the protrusion.
On the other hand, Japanese Patent Publication No. 8-25583 reveals only the pillow packaging bag shown in FIG. 6 as a bag-like airtight container, and does not specify or suggest an embodiment that can effectively prevent liquid leakage.
[0004]
In view of the above-mentioned points, the inventor made a prototype of the bag, accommodated water up to the eighth minute, heat-sealed and sealed, heated in a microwave oven, and (1) the vapor was retained sufficiently in the bag. Whether or not the steam can escape well from the high-pressure steam escape means that protrudes in a V-shape toward the inside of the bag, which is a heat seal part provided to escape the steam when the required high pressure is raised. (2) Let the steam escape At this time, a test was conducted to determine whether or not the liquid juice in the bag would leak, and (3) whether or not the bag might fall over.
[0005]
As shown in FIG. 3, a standing pack P2 having a palm joint 29 on the upper surface of the bag was made (unknown). This bag P2 is an improvement of the four-side sealed bag having a palm joint 29 on the upper surface of the bag shown in FIG. 3 (c) of JP-A-10-101154. The improvement is that the high-pressure steam escape means 30 protruding in a V shape in the inner direction of the bag, which is a heat seal portion, is replaced with the invention of Japanese Patent Publication No. 8-25583.
As a result of heating in a microwave oven, when the palm joint 29 that comes to the center of the upper surface rises vertically as the internal pressure rises during heating, the steam is kept sufficiently in the bag and raised to the required high pressure. The high-pressure steam escape means 30 projecting in the direction opened and the steam escaped. However, there are times when the bag expands as the internal pressure increases during heating, but the back seal that comes to the center of the upper surface of the bag remains lying sideways. At the time of fastening, the intersection between the palm joint portion 29 and the side seal 31 opened, and steam escaped from here, and the liquid juice in the bag leaked out.
[0006]
The present invention was devised by making the above-mentioned bag as a prototype and repeating the heating test to grasp the problems, and devised after repeated improvements. When the steam was kept sufficiently in the bag and raised to the required high pressure, the steam was The technology disclosed in Japanese Patent Publication No. 8-25583, that is, a high-pressure steam escape means that protrudes in a V shape in the inner direction of the bag, which is a heat seal portion, is adopted as the escape means. A space where the opening for releasing the air remains round can be formed at a high position on the upper surface of the bag or at the upper part of the side surface of the bag, and this space can be maintained not only during high-pressure expansion by heating but also after removal from the microwave oven. In addition, an object of the present invention is to provide a method for manufacturing a sealed bag for cooking that does not leak liquid juice in the bag.
In the present invention, when cooking various products such as frozen food stored in the interior, a part of the heat seal part is opened due to an increase in internal pressure during heating, and the contents are blown out due to rupture and deformation of the bag and rupture of the bag. In particular, regarding the invention of Japanese Patent Publication No. 8-25583, when the heat seal of the protrusion bent in a V shape inwardly peels off due to an increase in internal pressure during heating, the steam escapes. It is an object of the present invention to provide a method for manufacturing a sealed bag for cooking by heating in a microwave oven so that the liquid inside does not leak.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, both side edges of the pair of side surface portions 1d and 1e are joined in a palm-like shape, a side seal portion 21 is provided, a self-supporting means is provided at the lower portion, and an opening 24 for accommodating an article to be packaged is provided at the upper end. There are film palm portions 1a 'and 1b' which are located at the upper portion of the side surface portion 1d and which are formed on the side of the bag so as to protrude outward from the bag and overlap in the shape of a palm and are divided at the extended end. A heat seal portion 17a, which is a high-pressure steam escape means projecting in a V shape in the inner direction of the bag, is provided at the center in the length direction of the film palm portion, and the remaining heat of the film palm portions 1a 'and 1b' is provided. The shape of the seal band part is such that the rising base end a of the film palm portions 1a 'and 1b' at the inner edge of the heat seal band part and the vicinity b of the high pressure steam escape means forming start line are connected by a straight line or a curve. Seal part 17b, 17b A method for producing a sealed bag for cooking by heating with a microwave oven, comprising:
The laminated film 1 is unwound from the raw roll, and two punch holes 1c and 1c are formed in the middle of the horizontal line passing through the cut mark m, and then hung on the former 2 to fold the both side portions 1a and 1b of the film. The film edges 1a 'and 1b' are aligned with each other and then tilted sideways and sandwiched between the underlying platen 16 and the heat sealer 13 for the specific shape of the film palm that descends from above. '1b' is provided with a heat seal portion 17a which is a high-pressure steam escape means and shoulder seal portions 17b, 17b on both sides thereof to form a gusset portion 18 which is folded back into a W-shaped cross section of the laminated film 1 on the bag bottom side; The two punch holes 1c and 1c are overlapped on the inside of the gusset portion 18, and a side seal heat sealer 20 heat-seals a horizontal line passing through the cut mark m to thereby form a side seal. A bottom seal portion 19 is formed on the two lower edges of the gusset portion 18 by the heat sealer 14 for flattening the gusset portion loop portion and provided with self-supporting means, and then a laminated film is formed by the bag opening forming cutter 22 1. A method for producing a sealed bag for cooking by heating in a microwave oven, comprising: cutting a looped folded edge on one bag opening side to provide a bag opening 24 and cutting the bag according to a cut mark m by a bag cutting cutter 27; It is to provide.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The manufacturing method of the microwave oven cooking sealing bag of this invention is demonstrated with reference to FIG. 1, FIG. 2 (a), (b), (c).
In FIG. 1, reference numeral 1 denotes a laminated film fed from a raw roll, and the innermost sealant film is composed of heat-resistant linear polyethylene (LLDPE), unstretched polypropylene (CPP), or the like. A cut mark m is printed on the laminated film 1 by back printing according to the bag width.
[0009]
Reference numeral 2 denotes a former, which includes a center former 2a, side formers 2b and 2c, and holding guides 2d and 2e. Two punch holes 1c and 1c are made in the laminated film 1 traveling by a flying cutter type punch device, and then the inner side of the laminated film 1 is guided so as to be aligned with the lower surface of the center former 2a. Passing both sides 1a, 1b of the laminated film that passes through the side part and protrudes on both sides of the downstream parallel part of the center former 2a through the gap between the center former 2a and the side formers 2b, 2c, and holding the guide 2d, It serves to folding into a flat tubular shape folded to the upper surface of the downstream parallel portions of the side former 2 b, 2 protrudes on the upper surface of the c film projecting portion of the center former 2a at 2e.
[0010]
3a is a rib erected on the center former 2a, 3b and 3c are ribs erected on the holding guides 2d and 2e, and these ribs 3a, 3b and 3c are offset from the center of the upper surface of the center former 2a. In this position, the two edges 1a 'and 1b' of the laminated film 1 serve to stand perpendicular to the upper surface of the former. Both edges 1a ′ and 1b ′ of the laminated film 1 are in a palm-sliding state on the downstream side of the ribs 3a, 3b and 3c. The downstream end 2e 'of the right restraining guide 2e is located at the rising base end of both edges 1a' and 1b 'of the laminated film 1 that is in the palm-arranged state, and the downstream end 2d' of the left restraining guide 2d is the palm. It plays the role of tilting both edges 1a 'and 1b' of the laminated film 1 to the right.
[0011]
4a, 4b is a receiving roll for a free rotatable film feed provided on the upper surface side of the center former 2a, one on the lower surface of the center former 2a enters the opening roll surface is provided in the center former 2a In addition , it plays a role of feeding the laminated film 1 in cooperation with a film feed driving roll (not shown) provided on the lower surface side of the center former 2a.
[0012]
Reference numeral 5 denotes a double guide for forming a gusset which is fixed to the left side of the downstream end of the center former 2a and is divided into two forks in the thickness direction of the center former 2a. In the double guide 5, the upper and lower surfaces of the upstream end 5 a coincide with the upper and lower surfaces of the center former 2 a, and the thickness gradually increases toward the downstream side, and the left edge 5 b of the portion that increases the thickness narrows the bag width. So as to be inclined.
[0013]
6 is a valley fold guide for forming a gusset made of a disk that is rotationally driven, and is rotationally driven so that the peripheral speed is equal to the traveling speed of the laminated film 1. The valley fold guide 6 serves to provide a gusset fold portion so that the loop-shaped folded portion of the laminated film 1 enters the bifurcated gap of the double guide 5 so as to have a W-shaped cross section.
[0014]
Reference numerals 7 to 11 denote driving rolls provided in a pair of upper and lower sides, which serve to sandwich and press feed from the upper and lower sides so as to maintain the folded state of the laminated film 1.
[0015]
Reference numeral 12 denotes a free rotating roll provided in a pair of upper and lower sides, which maintains the folded state of the laminated film 1 and serves to prevent the palm portion from being pulled when the laminated film 1 is gusseted by the folding disk 6. .
[0016]
By providing a step roll device (not shown) between the drive roll 7 and the drive roll 8, the film is continuously fed on the upstream side including the drive roll 7 and on the downstream side including the drive roll 8. Is intermittently fed at a bag width pitch.
[0017]
Between the driving roll 8 and the driving roll 9, there are provided a film seal portion heat sealer 13, a gusset partial loop portion flattening heat sealer 14, and a bag mouth side loop portion flattening heat sealer 15.
[0018]
The platen 16 having a heat insulating material on the lower surface is the same as the downstream end 2e 'of the right holding guide 2e, and below the palm portion that is tilted to the right of both edges 1a' and 1b 'of the laminated film 1. The heat seal part which is provided by being sandwiched on the side, and which is a high pressure steam escape means by the film seal part heat sealer 13 pressing the joint part tilted to the right side of both edges 1a 'and 1b' of the laminated film 1 17a and shoulder seal portions 17b and 17b are applied.
[0019]
The flat heat sealer 14 for the gusset portion loop portion is formed with a bottom seal portion 19 at the lower edge portion of the four-piece gusset portion 18 that is folded back into a W-shaped cross section. It avoids the loose feeling and makes the bag feel tight and plays a role of a stable stand pack. Forming the bottom seal portion 19 is essential to obtain a stable stand pack form.
[0020]
The bag mouth side loop portion flattening heat sealer 15 serves to attach a flat fold to the looped folded portion on the bag opening side of the laminated film 1 or to perform heat sealing. Since this edge is cut off on the downstream side, it is only necessary to attach a signature instead of heat sealing. However, since the loop-like folded portion on the bag opening side of the laminated film 1 is sandwiched between the drive rolls 7 to 11 provided in a pair of upper and lower sides, it is not essential to provide the bag mouth side loop portion flattening heat sealer 15.
[0021]
Reference numeral 20 denotes a pair of upper and lower side seal heat sealers that heat seal about 10 mm wide so that the horizontal line passing through the cut mark comes to the center of the seal width to form the side seal portion 21 of the bag and to align the four cross sections with a W-shaped cross section The side edges of the gusset portion 19 are welded to each other at the location where the two punch holes 1c and 1c face each other so that the gusset portion 19 does not open on the side of the bag, thereby constituting a self-supporting means for the bag. It comes to play a role. It is essential to form the side seal portion 21 and weld the films on the outer sides at the locations where the punch holes 1c and 1c face each other so that the gusset portion 19 does not open on the bag side portion.
However, if the side seal portion 21 is formed first, the heat seal portion 17a that is a high-pressure steam escape means and the shoulder seal portions 17b and 17b on both sides thereof cannot be applied. The side seal portion 21 is provided with a heat seal portion 17a and shoulder seal portions 17b and 17b, which are high-pressure steam escape means, by pressing the palm portions tilted to the right of both edges 1a 'and 1b' of the laminated film 1. It is essential to make the bag-making process prior to the formation of.
[0022]
22 is a bag opening forming cutter composed of a pair of upper and lower disk cutters, and when the film is intermittently fed, it serves to provide a bag opening 24 by cutting off the small cut portion 23 of the looped folded portion on the bag opening side. Fulfill. It is an indispensable process after forming the side seal part 21 to cut off the cut portion 23 and provide the opening 24 of the bag. The bag opening forming cutter 22 need not be a disk cutter.
[0023]
Reference numeral 25 denotes a cut-off cutter, which serves to provide a notch 26 for opening the bag.
[0024]
A bag cutting cutter 27 cuts the center of the seal width that coincides with the cut mark and cuts the bag P. Alternatively, the bag opening 24 may be provided by cutting off the small cut portion 23 of the loop-shaped folded portion on the bag opening side after the bag P is cut off.
[0025]
Then, the manufacturing method of the sealing bag for microwave oven cooking of this invention is demonstrated.
The laminated film 1 is unwound from a raw roll (not shown), and two punch holes 1c and 1c are formed at a required interval on the horizontal line through which the cut mark m passes. 1b is folded into the upper surface side of the former 2 and the film side edges 1a 'and 1b' are aligned with each other, then tilted sideways to the side where the bag opening is provided and lowered from above with the platen 16 lying horizontally below The heat sealer 13 for the film-clumping portion having a specific shape to be pressed is applied to the film-clipping portions 1a ′ and 1b ′ to provide the heat seal portion 17a and shoulder seal portions 17b and 17b as the high-pressure steam escape means, and the laminated film 1 The valley fold guide 6 is pushed from the outside into the gap between the two guides 5 supported by the center former 2a into the loop-shaped folded portion on the bag bottom side of the bag. The four gusset portions 18 are folded back into a W-shaped cross section, the two punch holes 1c and 1c are opposed to each other inside the gusset portion 18, and then the side seal portion is aligned with the cut mark m by the side seal heat sealer 20. 21 and the two punch holes 1c and 1c are welded at opposite positions so that the gusset portion does not open on the side of the bag to form a self-supporting means for the bag. Are cut by the bag opening forming cutter 22 to cut the weak width portion 23 of the looped folded portion on the bag opening side of the laminated film 1 to provide a bag opening 24 and cut by the bag cutting cutter 27 according to the cut mark m. 2 (a) and 2 (b) can be produced.
[0026]
Then, the structure and packaging form of the microwave oven cooking sealing bag P manufactured as mentioned above are demonstrated anew.
As shown in FIGS. 2 (a) and 2 (b), both side edges of a pair of side surface portions 1d and 1e are joined in a palm-like shape, side seal portions 21 are provided, self-supporting means are provided at the lower portion, and an article to be packaged is provided at the upper end. A film having an opening 24 to be accommodated, and a film constituting the side surface portion 1d located on the upper side of the one side surface portion 1d is projected outwardly from the top of the bag and overlapped in the form of a palm and divided at the extended end. There are joint portions 1a 'and 1b', and the film joint portions 1a 'and 1b' have a heat seal portion 17a which is a peelable high pressure steam escape means projecting in a V shape inward of the bag and shoulder seals on both sides thereof. Portions 17b and 17b are provided, and the contour shape of the shoulder seal portions 17b and 17b on the bag inner side is such that the rising base end a of the film palm portions 1a ′ and 1b ′ and the high-pressure steam escape means forming start end Is connected with a straight line or a curve 17b ' Notches 26 and 26 for opening after cooking are provided near the lower side of the palm portions 1a ′ and 1b ′. As shown in FIG. 2 (c), frozen food or shark fin soup or the like is provided through the opening 24 at the upper end. And the top seal portion 28 is provided on the edge of the opening 24.
[0027]
Accordingly, the microwave oven cooking sealing bag P shown in FIGS. 2 (a) and 2 (b) is configured as a standing pack having a peelable heat seal band, and one place of the heat seal band is inside the container. A high-pressure steam escape means 17a protruding in a V shape in the direction is formed, and the outermost edge of the heat seal band corresponding to the high-pressure steam escape means 17a and located at the innermost side of the container is the heat seal band Is positioned inward of the container with respect to the line connecting the formation start ends of the high-pressure steam escape means at the inner edge of the container, and the heat seal of the high-pressure steam escape means peels off due to an increase in the steam pressure in the bag during heating. The heat seal of the protrusion that bends inwardly in a V shape due to an increase in the internal pressure during heating peels off and the liquid is improved so that the internal liquid does not leak when the vapor is released. .
[0028]
As shown in FIGS. 2 (a) and 2 (c), a microwave oven heating comprising a package S such as a frozen food or a shark fin soup accommodated through an opening 24 and a top seal 28 applied to the edge of the opening 24. The cooking bag P is put in a microwave oven and cooked. The steam in the bag becomes high temperature and high pressure by heating and expands into bread. Then, as shown in FIG. 2 (c), the bag body portion constituted by the side surface portions 1d and 1e expands, and the film palm portions 1a 'and 1b' and the inner portions of the shoulder seal portions 17b and 17b. Is formed in the high-pressure steam escape means 17a in which the two films constituting the film palm portions 1a 'and 1b' are separated from each other and the force projects in a V shape inward of the bag. The heat seal is peeled off from the inner end of the high-pressure steam escape means 17a. When the high-pressure steam escape means 17a opens, the high-pressure steam escapes and the bag can be prevented from rupturing. Therefore, the contents can be prevented from spilling due to the rupture of the bag. The pressure in the bag rises until the generation of steam becomes balanced with the escape of steam, and the heat seal of the high-pressure steam escape means 17a continues to peel from the inner end to enlarge the opening. When the size is about 3 mmφ to 4 mmφ, the amount of generated steam and the amount of escape of high-pressure steam are substantially balanced, and the increase in internal pressure stops and the separation stops.
The expansion of the space between the inner portions of the film palm portions 1a 'and 1b' and the shoulder seal portions 17b and 17b overlaps with the expansion of the bag body portion formed by the side portions 1d and 1e, and Since the high-pressure steam escape means 17a does not fully open and a V-shaped flat part remains, it becomes a space that rises symmetrically on both sides of the high-pressure steam escape means 17a, and these are the two sheets constituting the film palm portions 1a 'and 1b' Both sides of the central portion of the film act as a stress to lift, and the triangular unwelded portion 17c on the outer edge of the high-pressure steam escape means 17a is opened in a trumpet shape.
For this reason, even if there is a large amount of liquid in the bag, the opening through which high-pressure steam is released is secured at a sufficiently large and high position, so that even if there is a large amount of liquid soup, it will not spill out.
When heating is stopped and taken out of the microwave oven, the inside of the bag becomes negative pressure, but the opening for releasing the high-pressure steam is sufficiently large, so the opening of the high-pressure steam is released slightly in response to the cooling of the temperature inside the bag. Since the outside air flows in each time and the sealant film has a slight shape maintaining function by stretching, the bag is not crushed, so that the liquid juice in the bag does not leak from the opening.
[0029]
The manufacturing method of the microwave oven cooking sealing bag P according to the present invention is such that the innermost sealant film is entirely made of the same material such as heat-resistant linear polyethylene (LLDPE) or unstretched polypropylene (CPP). Since the high pressure steam escape means 17a is welded and formed by heat sealing and no easy peel or the like is used, the high pressure steam escape means 17a of the film joint portions 1a 'and 1b' and shoulder seals on both sides thereof are adopted. The seal temperature and the seal pressure when forming the portions 17b and 17b, the side seals 21 and 21, the bottom seal 19 and the top seal 28 are obtained uniformly. In the portion corresponding to the high-pressure steam escape means 7, a material different from the innermost sealant film is not partially processed on the surface, or another material is not used on the opposite surface. Further, the process corresponding to the high-pressure steam escape means 17a is not performed with a process of low-temperature heat sealing or low-pressure heat sealing for weakening the sealing strength.
[0030]
【The invention's effect】
According to the manufacturing method of the sealed bag for microwave heating cooking of the present invention,
The technology of Japanese Patent Publication No. 8-25583 is adopted as a means of releasing steam when the steam is sufficiently and sufficiently retained in the bag and rises to the required high pressure, and the opening for releasing the steam during high-pressure expansion by heating remains open. Can be formed at a high position on the upper surface of the bag, or at the upper part of the side surface of the bag, and this space can be maintained not only during high-pressure expansion by heating but also after taking out from the microwave oven, There is no risk of leaking, the bag will not fall over, and when cooking various products such as frozen food stored inside, a part of the heat seal part opens due to the increase in internal pressure during heating, and the container It is possible to manufacture a sealed bag for cooking by heating in a microwave oven that can prevent the contents from spilling due to rupture, deformation and rupture of the container.
Moreover, according to the manufacturing method of the sealed bag for microwave heating cooking of this invention, since the technique of Japanese Patent Publication No. 8-25583 is employ | adopted as a means to escape a vapor | steam, the innermost layer of the laminated film which comprises a sealed bag The sealant film can be composed entirely of the same material such as heat-resistant linear polyethylene (LLDPE) or unstretched polypropylene (CPP), and no special processing is required, so the production cost is low. It is cheap, and there is no fear of bursting with respect to external pressure, steam is kept sufficiently in the bag, and the reliability as a cooking bag is high.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic plan view showing a method for manufacturing a sealed bag for cooking by heating in a microwave oven according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 relates to an embodiment of the present invention, wherein (a) is a perspective view of a microwave oven cooking sealing bag, (b) is a longitudinal sectional view of the microwave oven cooking sealing bag, and (c) is a microwave oven. The perspective view which shows the expanded state when accommodating a to-be-packaged item in the sealing bag for heat cooking, heat-sealing an opening, and heating with a microwave oven.
FIG. 3 is a perspective view of a sealed bag for cooking by heating in a microwave oven as a standing pack having a joint joint on the upper side of the bag according to an unknown sample before the completion of the present invention by the present inventor.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Laminated film, 1a, 1b ... Both sides of film, 1a ', 1b' ... Film palm part / film both sides edge, 1c ... Punch hole, 1d, 1e ... Side part, m ... cut mark, 2 ... former, 13 ... heat sealer for film palm part, 14 ... heat sealer for flat part of gusset loop, 16 ... platen, 17a ... heat seal part, 17b , 17b ... shoulder seal part, 18 ... gusset part, 19 ... bottom seal part, 20 ... heat sealer for side seal, 21 ... side seal part, 22 ... for bag opening formation Cutter, 24 ... opening, 27 ... bag cutting cutter,
