JP3665683B2 - 自動開閉機器用データ処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ドアやシャッター、門扉等であって自動的に開閉する開閉機器の各種データを、読み取ったり書き込んだりする自動開閉機器用データ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば自動ドアの施工及び後の管理において、その自動ドアの施主や施工日、メンテナンス日等の個別の情報は、施工開始時に施主側または作業員が、サービスカード等に記入してサービスセンターへ郵送し、そのデータをセンター内のコンピュータに入力していた。さらに、運転管理においては、運転情報を、定期的にサービスマンがデータシート等に記入してそのデータを持ち帰り、サービスセンターのコンピュータにその都度入力していた。
【0003】
また、本願出願人による実開昭63−83384号公報に開示されているように、自動ドアに故障を検知するセンサー等を設け、そのセンサーからの信号を故障診断装置を介して電話回線に接続し、故障の際にリアルタイムで外部に診断結果を送信することができるようにしたものも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術の前者の場合、施主等に関するデータやその後の運転データを一旦シートに記入したものをサービスセンターで入力しているため、データ入力に多大の工数を必要とし、さらに、台帳等の整備も必要であり、顧客管理にも工数を要するものであった。
【0005】
また、上記従来の技術の後者の場合、電話回線に常時接続しているため通信コストがかかるとともに、施主に関するデータや機器に関するデータを記録管理することができるものではなく、取り扱うことができる情報量が少ないものであった。
【0006】
この発明は上記従来の技術の問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構成及び操作で大量の情報を取り扱うことができ、機器の管理も容易なものにすることができる自動開閉機器用データ処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、自動ドアやシャッター等の開閉機器と、この開閉機器を駆動するモータ等の駆動装置と、この駆動装置の動作を制御する制御装置とを有し、上記制御装置には上記開閉機器の施主データや上記機器の開閉状況等の運転に関する機器データを記憶する記憶手段と、この記憶手段に各種データを記憶させるとともに上記記憶手段に記憶された上記機器データを読み取ることができる携帯可能な情報端末装置と、この情報端末装置により読み取った上記各種データを送信するモデムや電話機等のデータ送信手段と、この送信手段により送られた各種データを記憶する遠隔地のコンピュータである記憶処理装置とを備えた自動開閉機器用データ処理装置である。
【0008】
上記記憶手段は、上記開閉機器の施主に関する施主データ、上記開閉機器の施工に関する施工データ、上記開閉機器の製造に関するデータ、及び上記開閉機器の開閉に関する機器データのうちの少なくとも一つを記憶するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。この実施形態の自動開閉機器用データ処理装置は、自動的に開閉させる開閉機器である自動ドア10と、この自動ドア10を駆動するモータ等の駆動装置12とこの駆動装置12を制御する制御装置14を有している。制御装置14は、自動ドア10の設置場所や施主の電話番号、施主に関する住所、氏名、名称、その他の施主に関するデータ、及び施工業者、施工日、メンテナンス条件、さらには、施工者、メンテナンス担当者の情報等の施工データ、及び製品型式、製造ロット番号、製造年月日等の製造でのデータ(生産情報)を記憶することができる半導体メモリ等の記憶装置15を有している。さらに、この記憶装置15は、この自動ドア10の開閉回数や開閉速度、ブレーキ力、加速度、開閉ストローク、その他の開閉に関する各種のデータも記憶する。
【0010】
この記憶装置15のデータの入力及び出力は、携帯可能な小型コンピュータや専用端末装置等の情報端末装置16により行なわれる。情報端末装置16により読み取ったデータは、データ送信手段である携帯電話18により行なわれる。そして送信したデータは、遠隔地の記憶処理装置であるコンピュータ20に携帯電話等の受信機22を介して入力される。
【0011】
この自動開閉機器用データ処理装置の動作は、自動ドア10の施工時に施主に関するデータ及び施工データ等を、携帯情報端末装置16から施工業者が入力する。その後、この自動ドア10の開閉状況等の稼動に関する機器データが逐次制御装置14により記憶装置15に記憶され、この記憶したデータを、所定時期に巡回して来るサービスマン等が携帯情報端末装置16により一括してまとめて読み取る。そして、この携帯情報端末装置16により読み取った上記機器データを、携帯電話18によりその場で遠隔地のコンピュータ20に送信する。なお、生産情報は、工場生産時に制御装置14内のROM、または不揮発性RAMに記憶される。
【0012】
この自動開閉機器用データ処理装置によれば、開閉機器の施主データや稼動データが確実にサービスセンターのコンピュータ20に記憶され、記憶させるための工数もかからず、管理工数及びコストもかからず、データも正確なものにすることができる。また、携帯情報端末16及び携帯電話18を介してサービスセンターから自動ドア10の制御装置14にデータ信号を送信し、機器の設定等を行なうこともできる。
【0013】
次にこの発明の第二実施形態について図4を基にして説明する。ここで、上記実施形態と同様の構成は同一符号を付して説明を省略する。この実施形態は携帯電話の代わりに、情報端末16に記憶した各種データをモデム22を介して公衆電話から遠隔地のコンピュータ20にデータを送信するものである。この実施形態によっても上記実施形態と同様の効果を得ることができ、データの送信も、任意の電話機等から可能である。
【0014】
尚、この発明の自動開閉機器用データ処理方法と装置は、その制御対象が、自動ドアの他、自動シャッター、自動開閉窓やブラインド等、開閉する部材であれば良く、複数種類の開閉機器が混在するものでも良い。また、携帯情報端末や送信機は適宜選択可能なものであり、携帯電話以外に専用のモデムを有した送信機でも良い。
【0015】
【発明の効果】
この発明の自動開閉機器用データ処理装置は、開閉機器に関する情報を容易に遠隔地の記憶処理装置に送信し記憶させることができ、データ管理を容易且つ確実に行なうことができ、コストもかからないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の自動開閉機器用データ処理装置の一実施の形態の概略図である。
【図2】 この発明の自動開閉機器用データ処理装置の自動ドアを示す正面図である。
【図3】 この発明の自動開閉機器用データ処理装置の一実施の形態の動作内容を示す概略図である。
【図4】 この発明の自動開閉機器用データ処理装置の他の実施形態を示す該略図である。
【符号の説明】
10 自動ドア(開閉機器)
12 駆動装置
14 制御装置
15 記憶装置
16 情報端末
18 携帯電話
20 コンピュータ
22 受信機

Claims (2)

  1. 開閉動作を自動的に行なう開閉機器(10)と、この開閉機器(10)を駆動する駆動装置(12)と、この駆動装置(12)の動作を制御する制御装置(14)とを有し、上記制御装置(14)に設けられ上記開閉機器(10)に関する機器データを記憶する記憶手段(15)と、この記憶手段(15)に各種データを記憶させるとともに上記記憶手段(15)に記憶された上記機器データを読み取ることができる携帯可能な情報端末装置(16)と、この情報端末装置(16)により読み取った上記各種データを送信するデータ通信手段(18,22)と、この通信手段(18,22)により送られた各種データを記憶する遠隔地の記憶処理装置(20)とを備え、上記データ通信手段(18,22)は携帯電話であり、上記記憶処理装置(20)はこの携帯電話の受信機(22)を有している自動開閉機器用データ処理装置。
  2. 上記記憶手段(15)は、上記開閉機器(10)の施主に関する施主データ、上記開閉機器(10)の施工に関する施工データ、上記開閉機器(10)の製造に関するデータ、及び上記開閉機器(10)の開閉に関する機器データのうちの少なくとも一つを記憶するものである請求項1記載の自動開閉機器用データ処理装置
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JP2016053255A (ja) * 2014-09-03 2016-04-14 株式会社ケイエスジェイ 電動日射遮蔽装置
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