JP3664714B2 - X線検査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線吸収像を取得する検出装置に関し、特に1次元検出器を用いて2次元画像を生成するようにしたX線検出装置の試料ステージに関する。
【0002】
【従来の技術】
エレクトロニクス部品や自動車部品などについて、細かい欠陥を非破壊で正確に検査するためのX線検出装置では、イメージングインテンシファイアなどの精密で高価な2次元ディテクタを用いて取得した平面画像を表示してきた。
特に、マイクロフォーカスX線源と小型の2次元検出器を用いて半導体ボードなどを検査する検査装置は、対象物の像を拡大して検査することができる。この装置では、対象物の検査位置や検査角度を変えるときには、X線源の照射軸を変化させるのに追従して2次元検出器の位置と姿勢を調整するように構成したものを利用する。
【0003】
線量はX線源からの距離の2乗に反比例するので、マイクロフォーカスX線源に大面積の2次元ディテクタを用いると、ディテクタがきわめて高価になるばかりでなく、画面の中央と端部でX線源からの距離が異なるため受入線量に差が生じて、撮影像はX線吸収像を正確に反映しない。また、検査角度を変えるときには固定した被検査物に対してX線源のX線放射方向を変化させる必要があるが、X線源から検出器までの距離が異なると受入線量が変わり像倍率も変わるため、検出器を直線上で移動させては正しい観察をすることができない。
そこで、通常は小型の2次元検出器を使って、検査角度を変えるときにはX線照射軸に追従して2次元検出器の位置と姿勢を調整するようにしたものが利用される。この装置は、2次元検出器がX線源からの距離を変えないようにX線の焦点位置付近を中心とする球面上で位置調整できるようになっている。
【0004】
なお、電子部品などの微小な部品をX線検査するため拡大画像を得ようとするときは、X線では光学拡大が困難であるため幾何学拡大により拡大をする。幾何学拡大とは、X線管と撮像装置との間に置いた被検体を光軸方向に移動して撮像装置に投影されるX線画像拡大するもので、被検体がX線源に近づくほど拡大率の大きい画像が得られる。
しかし、幾何学的拡大された画像にはX線を放射する焦点の大きさに比例した半影と呼ばれるボケが生じるため、数百μmの焦点寸法を持つ通常のX線管を使用すると拡大率が大きいときに画像がぼやけて良好な画像を得ることができない。マイクロフォーカスのX線管はボケを減少させるため焦点寸法を絞って10μm以下にしたもので、100倍以上の拡大率でも鮮明な画像が得られる。
【0005】
また、マイクロフォーカスX線源利用検査装置は被検査物の位置を調整することにより自在にX線像の拡大縮小ができるので、小型2次元検出器を使ったマイクロフォーカスX線源利用検査装置では、試料台にセットした被検査物をX線源側に近づけ小型2次元検出器で小縮尺の映像を生成し、この映像を観察しながら試料台を操作して詳細に観察する位置を確認し、観察位置が決まったら被検査物を検出器側に近づけて精査するという使用方法が可能である。
しかし、マイクロフォーカスX線源の照射軸に従って小型2次元検出器の位置と姿勢を調整するようにした検査装置は、X線源とX線検出器を結合する複雑な機構を必要とするばかりでなく、たとえばX線照射軸を60度傾けるために数10秒もかかるというように、取り扱いがかなり難しい。
【0006】
これに対して、X線検出素子を線状に並べたラインディテクタは、検出素子が並んだ線上におけるX線吸収状態を一挙に観察することができる上比較的安価であるので、要求精度が多少緩い検査などにはよく用いられる。
特許文献1には、ラインディテクタを用いて平面画像を得るようにしたX線撮像装置であって、被検体のX線透過率の大小にかかわらず検出されるX線強度をほぼ一定として、どの撮影部位に対しても同質の撮像データが得られるようにしたものが開示されている。
X線ラインディテクタには、細長い真空管の内側に電極を並べたものにキセノンガスなどを封入して電極間を通過するX線がガスを電離して流す電流からX線量を知るようにしたイオンチャンバ式ラインディテクタがある。なお、イオンチャンバ式でないものとして、表面にX線に感応して電気信号を発生する半導体を組み込んだ半導体ラインディテクタなどがある。
【0007】
イオンチャンバ式X線ラインディテクタは、X線の入射角が大きくなるとX線が電極間を通過しにくくなるので感度が低下し、素子が並ぶラインに垂直な方向に数度以下で入射するX線に対してしか安定した感度を有しない。このため、ラインディテクタは検出素子列への入射面が常にX線源に対向する方向に向くようにする必要があり、X線源とラインディテクタは相対的に固定して利用される。
ラインディテクタを用いて2次元画像観察するためには、ラインディテクタの軸に垂直な方向に走査する機構を設ければよい。したがって、たとえば図5に示すように、X線源とディテクタの間に設けたベルトコンベヤ上を移動してくる物のX線透過像を連続的に撮影して平面像に変換して内容検査をしたり、医療用X線検出器のように、X線源とディテクタを一体に組み付けてディテクタへの入射角が常に垂直になるようにした構造体やX線源とディテクタがそれぞれ別に同期して駆動するようにした機構を対象物を挟んで移動させながらX線写真撮影して合成し2次元画像として観察する。
【0008】
【特許文献1】
特開平9−10191
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、X線源とラインディテクタを固定し簡単な機構を用いて2次元X線透過像を生成するX線検査装置を提供することであり、特にマイクロフォーカスX線源などの放射状X線照射によるX線像において被検体を任意の姿勢や位置を設定して動画として観察することができる低廉なX線検査装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のX線検出装置は、X線放射源とラインディテクタを対峙させて、X線放射が確実にラインディテクタに入射するようにして固定した間に、ステージがラインディテクタの軸に垂直の方向に往復動するようにした試料台を介設して、固定されたラインディテクタを横切る方向に被検体を往復動させることにより、被検体の隣接する位置ごとに1次元のX線透過プロフィールを取得し、この1次元X線測定結果を集積複合して2次元X線透過像を生成するものにおいて、ラインディテクタを走査して得られるX線透過画像を走査ごとに更新して動画化することを特徴とする。さらに、ラインディテクタのスキャンスピードを上げれば、大型の2次元検出器を用いた装置と同様のスムーズな動画を擬似的に得ることができる。
【0011】
本発明の装置では、X線放射源とラインディテクタを一体であるいは同期して移動させる代わりに、これらを最適の位置状態で固定して間に往復動するステージを介設したものであるから、X線放射源などを駆動する高価で扱いにくい駆動機構を必要とせず、装置が安価に作製できると共に、被検体の観察位置や姿勢も簡単に変化させることができる。なお、被検体の姿勢は、実際に傾きを変化させなくても、X線源の下で水平方向に被検体の位置を変化させてX線の入射方向を変化させることにより調整することができる。
【0012】
また、コンベヤに載せて一過的に通過する部品を固定したX線ラインディテクタで検査する従来のX線検査装置とは異なり、通常の顕微鏡のように被検体がステージ上に固定され通過していくわけではない。また、ステージは適当な速度で往復動するので、必要であれば何度でも繰り返して計測をすることもでき、たとえば1回走査するごとに画面を更新すれば、形状変化する被検体あるいは観察位置や姿勢を変化させる途中の被検体などであっても擬似的にリアルタイムの計測が可能となる。
【0013】
試料台は、被検体を搭載するステージをラインディテクタに入射するX線放射の範囲内で移動させることができる機構を備えることが好ましい。移動機構は3次元駆動機構であることが好ましい。
試料台をX線放射源とラインディテクタを結ぶ線に沿って移動させることによりX線源からの距離を変えて拡大倍率を調整することができ、またX線の入射角度を変えることにより被検体の観察方向を変更することができる。さらに、大きな被検体では、移動機構を使って観察部分を選択することができる。
【0014】
長いラインディテクタを用いるときは、X線放射源までほぼ同じ距離になるように円弧状に形成したものを用いることが好ましい。
X線放射源は全方向へ放射状にほぼ同じ強度のX線を放射するので、直線的なラインディテクタをX線放射中に挿入すれば、ラインディテクタの位置によって線源までの距離が変化する。X線量は、線源からの距離の二乗に反比例するので、線源からラインディテクタに下ろした垂線の足の位置から遠ざかるに従って急激に減少し、垂線に対する角度が20度以上になると検出能力が著しく低下する。
したがって、ラインディテクタがそれぞれX線放射源から下ろした垂線がほぼラインディテクタの中心に来るように配置することにより、検出能力の偏差を小さくすることができる。
また、円弧状に形成したラインディテクタを曲率の中心がほぼ線源位置にくるように配置することにより、ラインディテクタの各検出素子におけるX線量がほぼ等しくなり、被検体のX線透過状態を正確に検出するようになる。
【0015】
ステージ駆動機構は、ステージに接続したボールネジとボールネジを駆動するモータで構成され、モータを正逆転駆動するようにしたものであってもよい。
また、ステージの胴にラインディテクタに垂直の方向に穴を鑽孔し、この穴に案内ポールを通して、ステージをラインディテクタに垂直の方向にだけ動くようにし、さらにステージの一方からボールネジの先端を押し付け、他方にバネ部材を作用させて付勢し、ボールネジを正逆回転するモータに接続して、ステージをラインディテクタに垂直の方向に往復動させるようにしてもよい。
【0016】
X線放射源は、マイクロフォーカスX線源であることが好ましい。マイクロフォーカスX線源を使用すればX線がきわめて小さい領域から放射されるので、ボケの少ない鮮明なX線像を得ることができる。また、従来のマイクロフォーカスX線検出器では固定された半導体ボードなどに対して二次元検出器をたとえば60度移動するために数10秒以上かける必要があったが、本発明のX線検査器では検出器を固定したままで観測することができるので、操作が簡単である。
また、取得したX線透過像の全体をモニタに表示すると共に、選択した一部を拡大してモニタに表示することができるように構成することが好ましい。全画面と一部拡大画面を同時に認識することができれば、確認したい部分の探索やその部分の姿勢が容易にわかり、観察に便利である
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、実施例を用いて本発明のX線検査装置を詳細に説明する。
図1は本実施例のX線検査装置の概念図、図2はその概念を説明する側面図、図3はステージの駆動機構を説明する斜視図、図4はステージ駆動機構の別態様を示す斜視図である。
【0018】
本実施例のX線検査装置は、図1および図2に示すように、X線源1と、試料を載せるステージ2と、ステージを載せて3次元的位置を調整する試料台3と、X線透過量を測定するX線ラインディテクタ4と、測定信号を処理して結果を表示する画像処理端末5から構成される。
画像処理装置5はディスプレー6とキーボード7を備えたパソコン8であってもよい。
【0019】
X線源1はマイクロフォーカス線源で極めて小さい焦点からX線が放射するように構成されていて、図示しない装置本体に固定されている。
X線ラインディテクタ4は、内側にX線検出素子列11を設けた円弧の形状に形成され、X線源1の放射点を中心とする円周に沿って配置され、いずれの検出素子も線源からの距離がほぼ同じになっている。
また、X線検出素子列11は正確にX線源の放射点に向くようにして同じく装置本体に固定されている。したがって、X線検出素子列11の素子はX線源1からどれもほぼ均等のX線量を入射するようになっている。
なお、比較的短い多数の直線状のラインディテクタを、X線源から等距離に垂線の足がそれぞれレインディテクタのほぼ中心位置に来るように配置して、近似的に円弧状ディテクタと同じ性能を与えることも可能である。
【0020】
ステージ2を組み込んだ試料台3は、基盤12とX軸移動盤13とY軸移動盤14からなり、X線源1とラインディテクタ4の間の空間に配置されている。基盤12はリニアガイド15で垂直方向に運動可能に支持されかつボールネジ16を介して駆動モータ17で上下動することができる。X軸移動盤13は、基盤12の上にX軸方向に設けられたリニアガイド18により移動可能に支持され、かつX軸方向に押し引きする駆動モータ19により水平1軸方向に移動することができる。Y軸移動盤14は、X軸移動盤13の上にその移動方向に直交するY軸方向に設けられたリニアガイド20により支持され駆動モータ21により水平1軸方向に移動することができる。Y軸移動盤14には、ステージ2が搭載されている。
したがって、ステージ2は、基盤12、X軸移動盤13、Y軸移動盤14の移動にしたがって、X線源1とラインディテクタ4の間を3次元的に移動して適当な位置に固定することが可能である。
【0021】
ステージ2は、たとえば図3に示すように、枠体22に対して可動盤23が図1のラインディテクタに垂直の方向に往復動する構造になっている。可動盤23には水平方向に案内孔が鑽孔されていて、ここに案内ポール24が通されている。案内ポールは枠体に固定されている。可動盤23には、さらに、ボールネジ25が貫通して内部の回転雌ネジと嵌合しており、ボールネジ25とベルト接続する駆動モータ26によりボールネジ25が回転すると、可動盤23がその回転の向きによって前進あるいは後退するようになっている。
可動盤23の上にはX線照射して観察する目的の被検体27が載置され、可動盤23が前進後退するのにつれて被検体27がX線放射中を往復動する。
【0022】
図4は、図3とは別の方式のステージを示す斜視図である。
図4のステージ2は、図3のステージでボールネジにより往復動させたのに代えて、雄ネジを切った押し棒30とバネ28を使用したものである。
ステージ2の可動盤23に設けた2個の案内孔にはそれぞれ案内ポール24が通されていて、案内ポール24の一方の端部には可動盤23と枠体22の間に間隙を広げる方向に付勢するバネ28が嵌め込まれて、可動盤23を一方に押し付けている。可動盤23の側面に鍔29が設けられていて、鍔のバネ28と反対側の面に押し棒30の先端が当たっている。
【0023】
押し棒30には雄ネジが切られていて、駆動モータ31の駆動軸とラックとピニオンで正逆回転駆動が可能なように結合されている。可動盤23の上には被検体27が載置される。
押し棒30が図中上側に前進するとバネ28に抗して可動盤23が前進し、押し棒30が後退するとバネ28の付勢力により可動盤23が後退するので、被検体27はX線放射中を往復動する。
【0024】
本実施例のX線検査装置は、試料27をステージ2の可動盤23上の定位置に載置して固定し、基盤12をX線源1とラインディテクタ4の間の適当な位置に据え、X軸移動盤13とY軸移動盤14の位置を調整して、試料27を透過したX線がラインディテクタ4のX線検出素子に入射するようにする。
位置調整が済んだら、可動盤23を駆動して試料27がX線放射点とX線検出素子列11を含む面を横切るように往復動させる。ラインディテクタ4は1次元X線透過プロフィールを検出するので、試料27を切断する多数の線についてプロフィールを取得し、画像処理端末5においてこれらを重ねて合成することにより試料全体のX線透過像を形成する。
【0025】
X線透過像は、可動盤23を1方向に駆動する間のみ形成してもよいが、往路と復路の両方共に形成してもよい。
また、X線透過像はモニタ6に表示して観察することができるが、全体像のみならず、適当に指定する一部分についてソフトウエア的に拡大して表示することができる。このように、全体像と目的とする部分の像を一緒に見ることができれば、見たい部分の姿勢や全体における位置などの状態を明瞭に確認することができるので、X線透過状態を的確に判断することができる。
【0026】
画像の拡大率を変更するときは、試料27とX線源1の距離を調整すればよいので、基盤用の駆動モータ17を駆動して基盤12の高さを変える。
また、X軸移動盤13とY軸移動盤14の位置を調整してX線源1の下で試料27の水平位置を変更すると、試料27に対するX線の入射方向が変わる。X線入射方向が変わるということは、X線透過の観察をする視線方向を変更するのと同じことであるので、任意の方向からの観察が可能となる。
【0027】
ラインディテクタのスキャンスピードが十分に速ければ、取得した画像を順次更新することにより擬似的にリアルタイムでモニタすることが可能になる。したがって、2次元検出器を使わないと難しいとされていたリアルタイム観察が、2次元検出器では実現されていないような大面積でかつ広い角度範囲について可能となる。リアルタイムでモニタすることによって、被検体が変化する状態を直に観察することができる。また、装置内で試料を移動させる間のX線透過像の変化を観察することができる。
このように、半導体ボードなどの角度を変えて観察するときにも、簡単に試料の姿勢やX線入射方向を変えることができ、X線源やラインディテクタの移動を行う必要がなく、扱いが著しく容易になる。
【0028】
なお、ステージ等の駆動装置は上記の手段以外にも普通に使用されている各種の方法が利用できることはいうまでもない。
また、実施例では、弓形のラインディテクタを使用しているが、より狭い範囲で測定する場合やそれ程の精度を要求しない場合などには、直線的なラインディテクタを用いてもよいことはいうまでもない。なお、実用的な水準においては、X線放射角が60度を超えるようであれば円弧状のラインディテクタを用いるべきである。
【0029】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によって、被検体を往復動するステージを3次元的に位置調整が可能な試料台に据えてX線源とラインディテクタの間に配置するようにしたので、X線源とラインディテクタを固定した状態で被検体の姿勢や倍率を任意に設定してマイクロフォーカスX線源などの放射状X線照射によるX線透過像を観察することができる安価なX線検査装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線検査装置の1実施例の構成を説明する概念図である。
【図2】本実施例の概念を説明する側面図である。
【図3】本実施例に使用するステージを示す斜視図である。
【図4】本実施例に使用するさらに別のステージを示す斜視図である。
【図5】従来のX線検出装置の例を示す概念図である。
【符号の説明】
1 X線源
2 ステージ
3 試料台
4 X線ラインディテクタ
5 画像処理端末
6 ディスプレー
7 キーボード
8 パソコン
11 X線検出素子列
12 基盤
13 X軸移動盤
14 Y軸移動盤
15 リニアガイド
16 ボールネジ
17 基盤用の駆動モータ
18 X軸用のリニアガイド
19 X軸用の駆動モータ
20 Y軸用のリニアガイド
21 Y軸用の駆動モータ
22 枠体
23 可動盤
24 案内ポール
25 ステージ用のボールネジ
26 ステージ用の駆動モータ
27 被検体
28 バネ
29 鍔
30 押し棒
31 押し棒用の駆動モータ

Claims (9)

  1. 軸に沿って検出素子列を備えたラインディテクタと固定のX線放射源を備え、該ラインディテクタと該X線放射源の間に設けたステージに搭載した対象物をX線透過像に基づいて検査するX線検査装置であって、前記X線放射源と前記ラインディテクタをX線放射が確実にラインディテクタに入射するように対峙させて固定し、前記ステージが前記ラインディテクタの軸に垂直の方向に往復動するようにした駆動機構を備えた試料台を前記X線放射源と前記ラインディテクタの間に介設して、該ラインディテクタに対して被検体を往復動させる間に該被検体の隣接する位置ごとに1次元のX線透過プロフィールを取得し、この1次元X線測定結果を集積複合して2次元X線透過像を生成するものにおいて、前記ラインディテクタを走査して得られるX線透過画像を走査ごとに更新して動画化することを特徴とするX線検査装置。
  2. 前記試料台は、前記ラインディテクタに入射するX線放射の範囲内で前記ステージの位置を選択することができる移動機構を備えることを特徴とする請求項1記載のX線検査装置。
  3. 前記試料台を前記X線放射源と前記ラインディテクタを結ぶ線に沿って移動させることにより画像の倍率を調整することを特徴とする請求項1または2記載のX線検査装置。
  4. 前記ラインディテクタは1個以上備えられていて、該ラインディテクタがそれぞれ中心と前記X線放射源を結ぶ直線に対して垂直に配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のX線検査装置。
  5. 前記ラインディテクタが前記X線放射源から等距離になるような円弧状に形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のX線検査装置。
  6. 前記駆動機構は、前記ステージに接続したボールネジと該ボールネジを駆動するモータで構成され、該ステージを前記ラインディテクタに垂直の方向に往復動させることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のX線検査装置。
  7. 前記駆動機構は、前記ステージの胴に前記ラインディテクタに垂直の方向に鑽孔した穴に通して該ステージを該ラインディテクタに垂直の方向に動くようにした案内ポールと、該ステージの一方から押し付けたボールネジと、前記ステージの他方から付勢するバネ部材と、前記ボールネジを往復動駆動するモータとで構成され、該ステージを前記ラインディテクタに垂直の方向に往復動させることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のX線検査装置。
  8. 前記X線放射源がマイクロフォーカスX線源であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のX線検査装置。
  9. 前記取得したX線透過像の全体に加えて選択した一部を拡大してモニタに表示することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のX線検査装置。
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