JP3663345B2 - 磁気ヘッド装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、MRヘッド(再生用ヘッド)を有する再生素子を搭載し、前記MRヘッドを支持する支持部材に圧電素子が搭載された磁気ヘッド装置に係り、特に前記MRヘッドの破損を防止できるようにした磁気ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、ハードディスク装置の平面図である。円盤状の磁気ディスク1は、スピンドルモータ2によって回転駆動される。
【0003】
また、剛性を有するキャリッジの先端部3aに支持部材であるロードビーム4が連結されており、ロードビーム4の先端4aにて、フレキシャ(図示せず)を介して取付けられたスライダ5を有している。
【0004】
ロードビーム4は、板ばね材料により形成されている。ロードビーム4は、その基端部4bがキャリッジ3上に固定される固定部であり、ロードビーム4の先端部4aが、スライダ5を支持している。
【0005】
スライダ5には、磁気ディスク1に記録された磁気信号を磁気抵抗効果により検出する再生素子及び磁気ディスク1に磁気信号を記録する記録素子が設けられている。磁気ディスク1が回転したときに生じる空気流を受けて、スライダ5が磁気ディスク1上で浮上し、浮上状態で記録及び再生を行う。
【0006】
キャリッジ3は基端部3bにはボイスコイルモータ6が取りつけられている。ボイスコイルモータ6によって、キャリッジ3及びロードビーム4が、磁気ディスク1の半径方向に駆動され、スライダ5に搭載された再生素子及び記録素子を任意の記録トラック上に移動させるシーク動作、並びに前記再生素子及び記録素子を記録トラックの中心線上に保たせるトラッキング動作を行う。
【0007】
磁気ディスク1の記録密度が向上していくにつれて、トラッキング動作の精度も向上させる必要がある。従来は、ボイスコイルモータ6によってキャリッジ3を駆動させることのみで、前記シーク動作及びトラッキング動作を行っていた。
【0008】
トラッキング動作の精度を向上させるためには、ボイスコイルモータ6を含むサーボ系のサーボ帯域を高くする必要がある。しかし、前記サーボ帯域は、キャリッジ3とキャリッジ3を回転自在に支持するベアリング(図示せず)の機械的共振点によって制限される。キャリッジ3の機械的共振点は、キャリッジ3のサイズによって決まるが、キャリッジ3のサイズは、規格によって決められた磁気ディスク1の直径によって決められる。例えば、磁気ディスク1の直径が3.5インチのときキャリッジ3と前記ベアリングの共振点は、約3.5kHzとなる。
【0009】
キャリッジ3と前記ベアリングの共振点が約3.5kHzであるとき、ボイスコイルモータ6によってキャリッジ3を駆動させることのみでトラッキング動作を行わせるサーボ系のサーボ帯域は、700Hz程度がほぼ上限である。
【0010】
そこで、近年ロードビーム上に微動アクチュエータを搭載して、ロードビームの先端部のみを動かして、トラッキング動作を行わせる方法が提案されている。
【0011】
図6は微動アクチュエータである圧電素子を搭載したロードビームの斜視図である。このロードビーム11は、ステンレスの板ばね材によって形成されており、キャリッジによって保持される固定基端部11aと固定基端部11aに対して水平方向に揺動可能な揺動部11bとを有している。固定基端部11aの前端部両脇には、固定基端部11aの長手方向に延びる腕部11c,11cが形成されている。また、揺動部11bは弾性支持部11d,11dを介して、腕部11c,11cに連結されている。
【0012】
さらに、揺動部11bと固定基端部11a上に、圧電素子12及び13が空隙部11e上に架け渡されて設置されている。圧電素子12及び13は、圧電材料からなる圧電層12b及び13bの上下層に電極層12a1及び12a2並びに13a1及び13a2が成膜されたものである。
【0013】
図6のロードビーム11はアースに接続されている。圧電素子12及び13の電極層12a1及び13a1は、ロードビーム11に電気的に接続されることによりアースと接続される。圧電素子12及び13の圧電層12b及び13bは、膜厚方向に分極するが、その分極方向は圧電素子12及び13とで逆方向となっている。従って、電極層12a2及び13a2に同じ電位をかけたときに、一方の圧電素子は長手方向に伸長し、他方の圧電素子は長手方向に収縮する。
【0014】
その結果、弾性支持部11d,11dが歪み、揺動部11bの先端部に取りつけられたスライダ21の姿勢が変化する。すなわち、揺動部11bの先端部に取りつけられるスライダをトラック幅方向に動かして、トラッキング動作を行わせることが可能となる。圧電素子を搭載したロードビームを用いてサーボ系を構成すると、サーボ帯域を2kHz以上にすることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
圧電素子12及び13は、電極層12a1及び12a2並びに13a1及び13a2に電圧が加えられると、歪みを発生させる素子である。また、逆に圧電素子12及び13に応力が加えられて、圧電素子12及び13が歪むと電極層12a1及び12a2間、並びに13a1及び13a2間に電圧が発生する。
【0016】
特に、磁気ヘッド装置を超音波洗浄にかける工程や搬送時には圧電素子12及び13に大きな振動が加わり、圧電素子12及び13に非常に高い電圧が発生するため何らかの導電体と接触したときに、サージ電流が流れることがある。この電流は周波数が数百〜数千MHz、大きさが数Aというものに達することがある。この様な大きな高周波電流は、隣接する導電パターンに誘導電流を発生する。また、高周波の電圧変化は隣接する導電パターンに容量結合し、電流を輸送する。特に、洗浄時には、誘電率が空気の数十倍である水が介在する容量結合による電流輸送も発生する。
【0017】
特に、再生素子は電流に対する耐性が低いために、超音波洗浄時や搬送時にこの電流によって破壊されることが多かった。
【0018】
本発明は、上記従来の課題を解決するためのものであり、圧電素子に接続されて制御用信号を供給する制御用導電パターンと再生信号を伝達する再生用導電パターンとの間に、記録信号を伝達する記録用導電パターンを形成することによって、再生素子及び記録素子の損傷を低減することのできる磁気ヘッド装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、記録媒体に記録された磁気信号を磁気抵抗効果により検出する再生素子及び前記記録媒体に磁気信号を記録する記録素子が設けられたスライダ、前記再生素子に接続される再生用導電パターン及び前記記録素子に接続される記録用導電パターンを有する配線部材、前記スライダ及び前記配線部材を支持する弾性支持部材、を有している磁気ヘッド装置において、
前記弾性支持部材上には、この弾性支持部材に歪みを与えて前記スライダの姿勢を変化させる圧電素子が搭載されており、
前記配線部材には、前記圧電素子に接続されて制御用信号を供給する制御用導電パターンが設けられ、この制御用導電パターンと前記再生用導電パターンとの間に、前記記録用導電パターンが形成されていることを特徴とするものである。
【0020】
圧電素子は、磁気ヘッド装置を超音波洗浄にかける工程や搬送時に大きな振動が加わると、非常に高い電圧を発生し、再生素子及び記録素子に大きな電流を流すことがある。
【0021】
しかし、本発明では、前記制御用導電パターンと前記再生用導電パターンとの間に、前記記録用導電パターンが形成されているので、前記制御用導電パターンと前記再生用導電パターン間の容量を低下させることができる。
【0022】
従って、サージ電流が流れた前記制御用導電パターンと前記再生用導電パターンとの容量性の結合度が低下し、前記再生用導電パターンに電流が流れることを抑えることができ、電流耐性の低い再生素子の損傷を低減することができる。
【0023】
本発明は、前記再生用導電パターン及び前記記録用導電パターンの、前記再生素子及び前記記録素子に接続される端部とは反対側の端部、並びに前記制御用導電パターンの、前記圧電素子に接続される端部とは反対側の端部にパッドが形成されている磁気ヘッド装置に用いることができる。
【0024】
また、前記再生用導電パターン、前記記録用導電パターン、及び前記制御用導電パターンの端部に形成されたパッドのうち、前記圧電素子に最も近い位置に形成されたパッドが、前記制御用導電パターンの端部に形成されたパッドであると、前記制御用導電パターンと前記再生用導電パターンとの容量性の結合度をより低下させることができるので好ましい。
【0025】
なお、前記弾性支持部材は導電性材料によって形成されてアースに接続されており、前記圧電素子のアース端子が前記弾性支持部材を介してアースに接続されていてもよい。または、前記制御用導電パターンが、前記圧電素子のアース端子が接続されるアース用パターンと、前記圧電素子のアース端子以外の端子に接続され制御信号を供給する制御信号用パターンを有していてもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施の形態の磁気ヘッド装置を記録媒体との対向面側から見た平面図である。
【0027】
図1の磁気ヘッド装置は、ロードビーム11の記録媒体との対向面側に、再生用導電パターンR1,R2及び記録用導電パターンW1,W2を有する配線部材31が設けられたものである。配線部材31は、ステンレスなどの薄い板ばね上にポリイミドなどの絶縁性材料からなる絶縁層を介して、Cu等の導電性材料からなる再生用導電パターンR1,R2及び記録用導電パターンW1,W2が形成されたものである。配線部材31の先端部31Aには、記録媒体に記録された磁気信号を磁気抵抗効果により検出する再生素子及び前記記録媒体に磁気信号を記録する記録素子が設けられたスライダ21が設けられている。また、配線部材31の先端部31Aは、フレキシャとしての機能も有している。
【0028】
スライダ21及び配線部材31を支持する弾性支持部材であるロードビーム11は、圧電素子を搭載したものであり、図6に示されたロードビームと同じものである。
【0029】
図6に示されたロードビーム11は、ステンレスの板ばね材によって形成されており、キャリッジによって保持される固定基端部11aと固定基端部11aに対して水平方向に揺動可能な揺動部11bとを有している。固定基端部11aの前端部両脇には、固定基端部11aの長手方向に延びる腕部11c,11cが形成されている。また、揺動部11bは弾性支持部11d,11dを介して、腕部11c,11cに連結されている。
【0030】
さらに、揺動部11bと固定基端部11a上に、圧電素子12及び13が空隙部11e上に架け渡されて設置されている。圧電素子12及び13は、圧電材料からなる圧電層12b及び13bの上下層に電極層12a1及び12a2並びに13a1及び13a2が成膜されたものである。
【0031】
図6のロードビーム11はアースに接続されている。圧電素子12及び13の電極層12a1及び13a1は、ロードビーム11に電気的に接続されることによりアースと接続される。また、電極層12a2及び13a2には、金線ワイヤ14が接続されており、金線ワイヤ14は端子14aにおいて図1に示される配線部材31に設けられている制御用導電パターンPに接続されている。
【0032】
圧電素子12及び13の圧電層12b及び13bは、膜厚方向に分極するが、その分極方向は圧電素子12及び13とで逆方向となっている。従って、電極層12a2及び13a2に、金線ワイヤ14を介して同じ電位をかけたときに、一方の圧電素子は長手方向に伸長し、他方の圧電素子は長手方向に収縮する。
【0033】
その結果、弾性支持部11d,11dが歪み、揺動部11bの先端部に取りつけられたスライダ21の姿勢が変化する。すなわち、揺動部11bの先端部に取りつけられるスライダをトラック幅方向に動かして、トラッキング動作を行わせることが可能となる。圧電素子を搭載したロードビームを用いてサーボ系を構成すると、サーボ帯域を2kHz以上にすることができる。
【0034】
なお、ロードビーム11は、例えば図7に示されるようなハードディスク装置において、剛性支持部材であるキャリッジ3によって支持される。
【0035】
スライダ21は、セラミック材料により形成されており、スライダ21のトレーリング側T端面には、図6に示されるごとく薄膜素子21aが設けられている。また、スライダ21の記録媒体との対向面側には、ABS面(浮上面)が形成されている。
【0036】
また、薄膜素子21aは、記録媒体に記録された磁気記録信号を再生する再生素子(MRヘッド)と、記録媒体に磁気信号を記録する記録素子(インダクティブヘッド)との双方を含む、いわゆる複合型薄膜素子である。前記再生素子は、例えばスピンバルブ膜に代表される磁気抵抗効果を利用した磁気抵抗効果素子と、磁性材料のシールド層とを有して構成され、また記録素子は、磁性材料のコアと、コイルとがパターン形成された構成となっている。
【0037】
なお、図6では、配線部材31の図示を省略している。
また、配線部材31に設けられている再生用導電パターンR1,R2及び記録用導電パターンW1,W2は、先端部31A側でそれぞれ前記再生素子及び前記記録素子に接続され、基端部31B側でパッドTR1,TR2及びTw1,Tw2に接続されている。また、圧電素子12,13に制御用信号を供給する制御用導電パターンPは、端子14aにおいて圧電素子12,13に接続され、基端部31B側でパッドTPに接続されている。
【0038】
本実施の形態では、圧電素子12,13に接続されて制御用信号を供給する制御用導電パターンPと再生用導電パターンR1,R2とが、記録用導電パターンW1,W2を間に挟んで、配線部材31上で反対側に位置するように配線されている。また、配線部材31の基端部31B側では、制御用導電パターンPと再生用導電パターンR1,R2とが、パッドTR1,TR2、Tw1,Tw2、及びTPを間に挟んで、配線部材31上で反対側に位置するように配線されている。
【0039】
圧電素子12及び13は、電極層12a1及び12a2並びに13a1及び13a2に電圧が加えられると、歪みを発生させる素子である。また、逆に圧電素子12及び13に応力が加えられて、圧電素子12及び13が歪むと電極層12a1及び12a2間、並びに13a1及び13a2間に電圧が発生する。
【0040】
特に、磁気ヘッド装置を超音波洗浄にかける工程や搬送時には圧電素子12及び13に大きな振動が加わり、圧電素子12及び13に非常に高い電圧が発生し、再生素子及び記録素子に電流が流れることがある。特に、再生素子は電流に対する耐性が低いために、超音波洗浄時や搬送時にこの電流によって破壊されることが多かった。特に、本実施の形態のような配線部材31では、制御用導電パターンP、再生用導電パターンR1,R2、及び記録用導電パターンW1,W2の表面の全てが絶縁層によって覆われてなく、洗浄時に水に浸けられると高周波電流が流れやすい。
【0041】
しかし、本実施の形態では、制御用導電パターンPと再生用導電パターンR1,R2との間に、記録用導電パターンW1,W2が形成されているので、制御用導電パターンPと再生用導電パターンR1,R2間の結合容量を低下させることができる。
【0042】
従って、サージ電流が流れた制御用導電パターンPと再生用導電パターンR1,R2との容量性の結合度が低下し、再生用導電パターンR1,R2に電流が流れることを抑えることができ、電流耐性の低い再生素子の損傷を低減することができる。
【0043】
図2は、本発明の第2の実施の形態の磁気ヘッド装置を示す平面図である。
本実施の形態でも、圧電素子12,13に接続されて制御用信号を供給する制御用導電パターンPと再生用導電パターンR1,R2とが、記録用導電パターンW1,W2を間に挟んで、配線部材41上で反対側に位置するように配線されている。また、配線部材41の基端部41B側では、制御用導電パターンPと再生用導電パターンR1,R2及び記録用導電パターンW1,W2とが、パッドTR1,TR2、Tw1,Tw2、及びTPを間に挟んで、配線部材41上で反対側に位置するように配線されている。
【0044】
本実施の形態でも、サージ電流が流れた制御用導電パターンPと再生用導電パターンR1,R2との容量性の結合度が低下し、再生用導電パターンR1,R2に電流が流れることを抑えることができ、電流耐性の低い再生素子の損傷を低減することができる。
【0045】
図3は、本発明の第3の実施の形態の磁気ヘッド装置を示す平面図である。
本実施の形態でも、圧電素子12,13に接続されて制御用信号を供給する制御用導電パターンPと再生用導電パターンR1,R2とが、記録用導電パターンW1,W2を間に挟んで、配線部材51上で反対側に位置するように配線されている。また、配線部材51の基端部51B側では、制御用導電パターンPと再生用導電パターンR1,R2及び記録用導電パターンW1,W2とが、パッドTR1,TR2、Tw1,Tw2、及びTPを間に挟んで、配線部材51上で反対側に位置するように配線されている。
【0046】
図3では、再生用導電パターンR1,R2、記録用導電パターンW1,W2、及び制御用導電パターンPの端部に形成されたパッドTR1,TR2、Tw1,Tw2、及びTPのうち、パッドTPが圧電素子12,13に最も近い位置に形成されている。従って制御用導電パターンPと再生用導電パターンR1,R2との容量性の結合度を、図1及び図2の磁気ヘッド装置よりも低下させることができ、電流耐性の低い再生素子の損傷をより低減することができる。
【0047】
図4は、本発明の第4の実施の形態の磁気ヘッド装置を示す平面図である。
本実施の形態では、配線部材61上に設けられた制御用導電パターンとして、圧電素子12,13のアース端子(図6の電極層12a1及び電極層13a1)が、端子14bを介して接続されるアース用パターンE及び、圧電素子12,13のアース端子以外の端子(図6の電極層12a2及び電極層13a2)が、端子14aを介して接続される制御信号用パターンCが形成されている。アース用パターンEはアースに接続されている。また、制御信号用パターンCは圧電素子に制御信号を供給するためのものである。
【0048】
アース用パターンEと制御信号用パターンCの配線部材61の基端部61B側には、パッドTE及びTCが形成されている。
【0049】
本実施の形態でも、圧電素子12,13に制御用信号を供給する制御用導電パターンであるアース用パターンE及び制御信号用パターンCと、再生用導電パターンR1,R2とが、記録用導電パターンW1,W2を間に挟んで、配線部材61上で反対側に位置するように配線されている。
【0050】
また、配線部材61の基端部61B側では、アース用パターンE及び制御信号用パターンCと、再生用導電パターンR1,R2及び記録用導電パターンW1,W2とが、パッドTR1,TR2、Tw1,Tw2、TE、TCを間に挟んで、配線部材61上で反対側に位置するように配線されている。
【0051】
本実施の形態では、サージ電流が流れたアース用パターンE及び制御信号用パターンCと、再生用導電パターンR1,R2との容量性の結合度が低下し、再生用導電パターンR1,R2に電流が流れることを抑えることができ、電流耐性の低い再生素子の損傷を低減することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上詳細に説明した本発明によれば、前記制御用導電パターンと前記再生用導電パターンとの間に、前記記録用導電パターンが形成されているので、前記制御用導電パターンと前記再生用導電パターン間の容量を低下させることができる。
【0053】
従って、前記磁気ヘッド装置を超音波洗浄にかける工程や搬送時に、前記圧電素子から前記制御用導電パターンにサージ電流が流れた場合でも、前記制御用導電パターンと前記再生用導電パターンとの容量性の結合度を低くできるので、前記再生用導電パターンに電流が流れることを抑えることができ、電流耐性の低い再生素子の損傷を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の磁気ヘッド装置を示す平面図、
【図2】 本発明の第2の実施の形態の磁気ヘッド装置を示す平面図、
【図3】 本発明の第3の実施の形態の磁気ヘッド装置を示す平面図、
【図4】 本発明の第4の実施の形態の磁気ヘッド装置を示す平面図、
【図5】 ハードディスク装置を示す平面図、
【図6】 圧電素子が搭載されたロードビームを示す斜視図、
【符号の説明】
11 ロードビーム
11a 固定基端部
11b 揺動部
12,13 圧電素子
21 スライダ
31 配線部材
R1,R2 再生用導電パターン
W1,W2 記録用導電パターン
P 制御用導電パターン
TR1,TR2、Tw1,Tw2、及びTP パッド
Claims (5)
- 記録媒体に記録された磁気信号を磁気抵抗効果により検出する再生素子及び前記記録媒体に磁気信号を記録する記録素子が設けられたスライダ、前記再生素子に接続される再生用導電パターン及び前記記録素子に接続される記録用導電パターンを有する配線部材、前記スライダ及び前記配線部材を支持する弾性支持部材、を有している磁気ヘッド装置において、
前記弾性支持部材上には、この弾性支持部材に歪みを与えて前記スライダの姿勢を変化させる圧電素子が搭載され、
前記配線部材には、前記圧電素子に接続されて制御用信号を供給する制御用導電パターンが設けられ、この制御用導電パターンと前記再生用導電パターンとの間に、前記記録用導電パターンが形成されていることを特徴とする磁気ヘッド装置。 - 前記再生用導電パターン及び前記記録用導電パターンの、前記再生素子及び前記記録素子に接続される端部とは反対側の端部、並びに前記制御用導電パターンの、前記圧電素子に接続される端部とは反対側の端部にパッドが形成されている請求項1記載の磁気ヘッド装置。
- 前記再生用導電パターン、前記記録用導電パターン、及び前記制御用導電パターンの端部に形成されたパッドのうち、前記圧電素子に最も近い位置に形成されたパッドが、前記制御用導電パターンの端部に形成されたパッドである請求項2記載の磁気ヘッド装置。
- 前記弾性支持部材は導電性材料によって形成されてアースに接続されており、前記圧電素子のアース端子が前記弾性支持部材を介してアースに接続されている請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気ヘッド装置。
- 前記制御用導電パターンは、前記圧電素子のアース端子が接続されるアース用パターンと、前記圧電素子のアース端子以外の端子に接続され制御信号を供給する制御信号用パターンを有している請求項1ないし3のいずれかに記載の磁気ヘッド装置。
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