JP3662748B2 - パーテーション装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内を仕切るパーテーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のパーテーション装置としては、単にカーテンーシートを用いるものや、複数の壁面板を用いるもの等がある。
【0003】
カーテンシートを用いるものは、室内の天井にレールを設け、そこをカーテンシートの上端を取り付け、開閉できるようにしている。
また、複数の壁板を用いるものは、互いに蝶番で連結し、複数の壁板を折り畳んで閉状態にし、複数の壁板を広げて開状態にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、カーテンシートを用いるものでは、構造が簡単でコストが抑えることができるものの、仕切部材であるカーテンシートが薄いため、カーテンシートで仕切られた一方の空間と他方の空間との間でプライバシーが保てないという問題点がある。
【0005】
また、複数の壁板を用いるものは、仕切部材である壁板が比較的厚いために、壁板で仕切られた一方の空間と他方の空間との間でプライバシーがある程度保てるものの、閉状態から開状態へ又は開状態から閉状態へ移行する過程で、壁板が床面に対して垂直なまま、壁板を広げる方向に対して一時的に傾くので、壁板を広げる方向に対して垂直な方向に空間が必要になり、壁板の傍に物を置けない等、開状態の際の全ての壁板の周囲を有効に利用できないと問題点がある。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点に着目し、プライバシーをある程度保つことができると共に、回りの空間を有効利用することができるパーテーション装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための第一のパーテーション装置は、
互いに平行な表面及び裏面を有した中空矩形板状を成し、該表面と該裏面との厚み方向に平行な一つの面が開口されている固定壁と、
前記固定壁内に入り込める大きさであって矩形板状を成し、該固定壁内に入っている収納状態と、該固定壁の前記開口からほとんどが突出している突出状態との間で、該固定壁の前記表面に平行にスライド可能な1以上の可動壁と、
前記固定壁の前記表面に取り付けられ、該固定壁の傾倒を防ぐ収納筐体と、
一以上の前記可動壁のうち、全ての可動壁が前記突出状態になった際に、前記固定壁から最も遠い可動壁(以下、最先端側可動壁とする。)には、該最先端側可動壁の厚み方向に平行な面で該突出状態の際に該固定壁から最も遠い面(以下、最先端側面とする。)に、該固定壁の前記表面に対して垂直方向に広がるカーテン機構と、
を備えていることを特徴とするものである。
【0008】
前記目的を達成するための第二のパーテーション装置は、
互いに平行な表面及び裏面を有した中空矩形板状を成し、該表面と該裏面との厚み方向に平行な一つの面が開口されている固定壁と、
前記固定壁内に入り込める大きさであって矩形板状を成し、該固定壁内に入っている収納状態と、該固定壁の前記開口からほとんどが突出している突出状態との間で、該固定壁の前記表面に平行にスライド可能な1以上の可動壁と、
前記固定壁の前記表面に取り付けられ、該固定壁の傾倒を防ぐ収納筐体と、
前記固定壁の前記表面に設けられ、該表面と向い合う収納状態と、該表面に対して垂直な使用状態とに揺動可能な座板と、
を備えていることを特徴とするものである。
【0009】
前記目的を達成するための第三のパーテーション装置は、
前記第一及び第二のいずれかのパーテーション装置において、
複数の前記可動壁を有し、
複数の前記可動壁のうち、第一の可動壁は、前記固定壁内に入り込める大きさであって中空矩形板状を成し、該固定壁内に入っている収納状態と、該固定壁の前記開口からほとんどが突出している突出状態との間で、スライド可能であり、該第一の可動壁の厚み方向に平行な面であって、該突出状態の際に固定壁から最も遠い面が開口されており、
複数の前記可動壁のうち、第二の可動壁以降は、前記固定壁側の可動壁(以下、固定側可動壁とする。)内に入り込める大きさであって矩形板状を成し、該固定側可動壁内に入っている収納状態と、該固定側可動壁の開口からほとんどが突出している突出状態との間で、スライド可能であることを特徴とするものである。
【0010】
前記目的を達成するための第四のパーテーション装置は、
前記第一から第三のいずれかのパーテーション装置において、
一以上の前記可動壁をそれぞれ前記突出状態と前記収納状態との間で移動させるスライド機構を有することを特徴とするものである。
【0011】
前記目的を達成するための第五のパーテーション装置は、
前記第一から第四のいずれかのパーテーション装置において、
前記カーテン機構は、
カーテンシートと、
前記カーテンシートが巻き付けられるカーテンロール芯と、
前記カーテンロール芯が、前記最先端側可動壁の前記最先端側面及び前記固定壁の前記表面に平行な収納状態と、該最先端側面に平行で且つ該固定壁の該表面に垂直な使用状態とに、該最先端側面の上端部を基点として揺動可能に、該カーテンロール芯を支持する揺動支持手段と、
を有することを特徴とするものである。
【0012】
前記目的を達成するための第六のパーテーション装置は、
前記第一から第五のいずれかのパーテーション装置において、
一以上の前記可動壁のうち、全ての可動壁が前記突出状態になった際に、前記固定壁から最も遠い可動壁には、該突出状態の際に該固定壁から遠い部分の下部に、キャスタが設けられていることを特徴とするものである。
【0013】
前記目的を達成するための第七のパーテーション装置は、
前記第一から第六のいずれかのパーテーション装置において、
一以上の前記可動壁のうち、全ての可動壁が前記突出状態になった際に、前記固定壁から最も遠い可動壁には、該突出状態の際に該固定壁から遠い部分に取っ手が設けられていることを特徴とするものである。
【0014】
前記目的を達成するための第八のパーテーション装置は、
前記第一から第七のいずれかのパーテーション装置において、
前記固定壁の前記表面又は前記収納筐体と、該固定壁の前記裏面とのうち、少なくとも一方には、室内の固定物に取り付けられる取付部を有する傾倒防止部材が設けられていることを特徴とするものである。
【0016】
前記目的を達成するための第九のパーテーション装置は、
前記第一からの第八のいずれかのパーテーション装置において、
前記固定壁の前記表面又は前記収納筐体には、外部へ情報を送るための及び/又は外部から情報を受け取るための通信装置が設けられていることを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るパーテーション装置の一実施形態について、図面を用いて説明する。
【0018】
本実施形態のパーテーション装置は、病院の入院患者用の大部屋を仕切るためのもので、図1に示すように、中空矩形板状の固定壁10と、固定壁10内に入り込める中空矩形板状の第一の可動壁(固定側可動壁)20と、第一の可動壁20内に入り込める矩形板状の第二の可動壁(最先端側可動壁)30と、固定壁10の表面11に取り付けられている収納筐体80と、第二の可動壁30に取り付けられているカーテン機構40と、を備えている。
【0019】
中空矩形板状の固定壁10は、図1、図5及び図7に示すように、互いに向い合っている表面11及び裏面12と、同じく互いに向い合っている天面13及び底面14と、一の側面16とを有している。固定壁10の一の側面16と対向している部分は、開口15が形成されている。第一の可動壁20は、この開口15から固定壁10内に入ることができる。同じく中空矩形板状の第一の可動壁20も、互いに向い合っている表面21及び裏面22と、同じく互いに向い合っている天面23及び底面24と、一の側面26とを有している。第一の可動壁20の一の側面26と対向している部分も、開口25が形成されている。第二の可動壁30は、この開口25から第一の可動壁20内に入ることができる。矩形板状の第二の可動壁30は、互いに向い合っている表面31及び裏面32と、同じく互いに向い合っている天面33及び底面34と、互いに向い合っている二つの側面35,36とを有している。
【0020】
固定壁10の底面14の上には、図7及び図8に示すように、スライドレール17が設けられている。このスライドレール17には、固定壁10の底面14に固定される基底部17aと、この基底部17aから垂直に立ち上がっている二つの鉛直部17b,17bと、この二つの鉛直部17b,17bをつないでいる水平部17cとが形成されている。第一の可動壁20は、この固定壁スライドレール17上をスライドするスライドレール27を有している。この第一の可動壁スライドレール27には、固定壁スライドレール17の基底部17aに対向している基底部27aと、固定壁スライドレール17の二つの鉛直部17bに対向している二つの鉛直部27b,27bと、この二つの鉛直部27b,27bをつなぎ且つ固定壁スライドレール17の水平部17cに対向している水平部27cとが形成されている。固定壁スライドレール17の水平部17cと第一の可動壁スライドレール27の水平部27cとの間、固定壁スライドレール17の鉛直部17b,17bと第一の可動壁スライドレール27の鉛直部27b,27bとの間には、円柱状のローラ27d,27d,27eが配されている。以上の構成により、第一の可動壁20は、固定壁10内に入っている収納状態と、固定壁10の開口15からほとんどが突出している突出状態との間で、固定壁10の表面11に対して平行に滑らかにスライドすることができる。また、第二の可動壁30は、第一の可動壁スライドレール27上をスライドするスライドレール37を有している。この第二の可動壁スライドレール37には、第一の可動壁スライドレール27の二つの鉛直部27b,27bに対向している二つの鉛直部37b,37bと、この二つの鉛直部37b,37bをつなぎ且つ第一の可動壁スライドレール27の水平部27cに対向している水平部37cとが形成されている。第一の可動壁スライドレール27の水平部27cと第二の可動壁スライドレール37の水平部37cとの間、第一の可動壁スライドレール27の鉛直部27b,27bと第二の可動壁スライドレール37の鉛直部37b,37bとの間には、円柱状のローラ37d,37d,37eが配されている。以上の構成により、第二の可動壁30は、第一の可動壁20内に入っている収納状態と、第一の可動壁20の開口25からほとんどが突出している突出状態との間で、固定壁10の表面11に対して平行に滑らかにスライドすることができる。
【0021】
なお、第一の可動壁スライドレール27の基底部27aの底面は、第一の可動壁20の底面24を形成しており、第二の可動壁スライドレール37の水平部37cの底面は、第二の可動壁30の底面34を形成している。
【0022】
図7及び図9に示すように、第一の可動壁20の側面26側のフレーム28、及び第二可動壁30の側面36側のフレーム38には、それぞれ、ストッパ28a,38aが設けられている。第一の可動壁20のストッパ28aは、固定壁10の開口側のフレーム19に接触することで、第一の可動壁20の突出限界を規制する。また、第二の可動壁30のストッパ38aは、第一の可動壁20の開口側のフレーム29に接触することで、第二の可動壁30の突出限界を規制する。
【0023】
固定壁10内には、図13に示すように、第一の可動壁20をスライドさせるスライドド機構60が設けられている。このスライド機構60は、駆動モータ61と、駆動スプロケット62と、従動スプロケット63と、これらのスプロケット62,63に掛け渡されているチェーン65と、このチェーン65に固定されている連結ブロック66と、連結ブロック66と第一の可動壁20とを連結する連結アーム67とを有している。駆動モータ61は、固定壁10の開口から最も奥側に設けられ、固定壁10の側面16に固定されている。駆動スプロケット62は、この駆動モータ61の駆動軸に取り付けられている。従動スプロケット63は、固定壁10内であって、最も開口側に配されている。この従動スプロケット63は、固定壁10の天面13の裏に設けられている軸受64により支持されている。連結アーム67は、チェーン65に固定されている連結ブロック66と、第一の可動壁20の側面26とを連結している。以上の構成により、駆動モータ61が駆動して、チェーン65が回ると、これに伴う連結ブロック66の移動で、第一の可動壁20が移動する。以上で述べたスライド機構60は、第二の可動壁30を移動させるために、第一の可動壁20内にも設けられている。
【0024】
固定壁10の表面11には、図1及び図4に示すように、その上部に空気清浄器71及びコートハンガー72が設けられ、その中部にフォトフレーム73、カメラ74及び液晶テレビ75が設けられ、その下部に収納筐体80、座板76及びコンセント77が設けられている。座板76は、図4及び図6に示すように、固定壁10の表面11と向い合う収納状態と表面11に対して垂直な使用状態とに揺動可能に、固定壁10の表面11にヒンジ機構で取り付けられている。
【0025】
収納筐体80は、図1及び図4に示すように、略直方体形状を成し、その天面83に、非常呼び出しスイッチ83aと、テレビ75の操作スイッチ83bと、第一の可動壁20及び第二の可動壁30を移動させるためのスライドスイッチ83cと、スピーカー83dとが設けられている。また、収納筐体80の側面85の上部には、図1及び図2に示すように、食事用テーブル85bが出没自在に設けられていると共に、鍵付き引き出し85aが設けられ、収納筐体80の側面85の下部には、扉85cが設けられている。固定壁10に設けらられているカメラ74及び液晶テレビ75、収納筐体80に設けられている非常呼び出しスイッチ83a、操作スイッチ83b及びスピーカー83dは、いずれも通信装置の端末を構成している。なお、通信装置としては、以上の他、テレビをテレビ電話として使用する際の音声を外部に伝えるためのマイクがあるが、これは、患者の口元に持って行けるよう移動自在で、ここでは図示していない。
【0026】
収納筐体80の正面81には、転倒防止金具82が設けられている。この転倒防止金具82は、図5に示すように、固定壁10の背面12にも同様に設けられている。この転倒防止金具82は、その先端部に、ベッドの脚が挿通される取付部82aが形成されている。
【0027】
固定壁10の底面14及び収納筐体81の底面には、図4及び図6に示すように、移動のためのキャスタ14a,84aが設けられている。
【0028】
第二の可動壁(最先端側可動壁)30の表面31であって、図1及び図4に示すように、固定壁10から最も遠い位置には、取っ手39が取り付けられている。また、第二の可動壁30の底面34であって、固定壁10から最も遠い位置には、キャスタ基板34bを介してキャスタ34aが設けらられている。さらに、第二の可動壁30の二つの側面35,36のうち、固定壁10から最も遠い側面(最先端側面)35には、ロールカーテン機構40が取り付けられている。
【0029】
ロールカーテン機構40は、図10に示すように、カーテンシート41と、このカーテンシート41が巻き付けられるロール芯42と、このロール芯42に沿って伸び、このロール芯42に巻き付いているカーテンシート41の一部を覆うカバー43と、ロール芯42を揺動可能に第二の可動壁30の側面35に取り付ける揺動支持機構50と、を有している。
【0030】
揺動支持機構50は、図11に示すように、ロール芯42の基部が固定されているブラケット51と、このブラケット51を貫通している揺動軸52と、この揺動軸52の一方の端部に固定されている解除ボタン53と、揺動軸52の他方の端部にナット54で固定されている連結プレート55と、この連結プレート55に固定されている4本のストッパピン56と、第二の可動壁30の側面(最先端側面)35を形成するフレームに固定されているガイドプレート57と、解除ボタン53を第二の可動壁30から遠ざかる方向に付勢する復帰用スプリング58と、ブラケット51と第二の可動壁30の側面35を形成するフレームとの間に配されている緩衝用スプリング59と、を有している。
【0031】
ブラケット51には、揺動軸52が貫通する軸貫通孔51cと、この軸貫通孔51cと平行な方向に凹み解除ボタン53が収まる凹部51aと、軸貫通孔51cと平行な方向に凹み各ストッパピン56の先端が入り込む4つのピン穴51bとが形成されている。4つのピン穴51bは、図10に示すように、軸貫通孔51cを中心として、90°間隔で形成されている。従って、このピン穴51bに入る4つのストッパピン56も、揺動軸52を中心として、90°間隔で連結プレート55に固定されている。復帰用スプリング58は、揺動軸52に挿通され、解除ボタン53とブラケット51の凹部51aの底面との間に配されている。緩衝用スプリング59は、揺動軸51に挿通され、ブラケット51と第二の可動壁30の側面35との間に配されている。第二の可動壁30の側面フレームに固定されているガイドプレート57には、揺動軸51が挿通する軸孔57cと、ストッパピン56が挿通するピン孔57bとが形成され、揺動軸51及びストッパピン56のスライドをガイドする役目を担っている。
【0032】
ロールカーテン機構40のロール芯42は、図1及び図6に示すように、通常、第二の可動壁30の側面35及び表面31に平行な収納状態になっている。このとき、図11(a)に示すように、ブラケット51のピン穴51bにストッパピン56の先端が入り込んでおり、ロール芯42を揺動させることができなようロック状態になっている。
【0033】
ロールカーテン機構40のカーテンシート41を開く場合には、まず、図11(b)に示すように、解除ボタン53をブラケット51の凹部51a内に押し込み、解除ボタン53と一体になっている揺動軸52、連結プレート55及びストッパピン56を固定壁側へ移動させる。この結果、復帰用スプリング58が縮まると共に、ストッパピン56がブラケット51のピン穴51bから外れ、ロール芯42を揺動できる状態(解除状態)になる。この解除状態になった時点で、図2及び図6に示すように、ロール芯42が第二の可動壁30の表面31に対して垂直な状態になるまで、ロール芯42を90°揺動させる。ロール芯42を90°揺動させると、図11(a)に示すように、ブラケット51のピン穴51bにストッパピン56が対向することになるため、縮んでいた復帰用スプリング58が伸びて、ストッパピン56、揺動軸52、及び解除ボタン53が固定壁から遠ざかる方向に移動し、ストッパピン56がブラケット51のピン穴51bに入り込み、再びロック状態になる。ロール芯42が第二の可動壁30の表面31に対して垂直になり且つロック状態になると、図2に示すように、ロール芯42に巻き付けられているカーテンシート41の端を下方に引いて、カーテンシート41を開ける。
【0034】
カーテンが開いている状態から閉じる場合には、カーテンシート41をロール芯42に巻き付けてから、解除ボタン53を押して、ロール芯42のロックを解除し、ロール芯42を90°揺動させて、図1及び図6に示す元の状態に戻す。
【0035】
次に、本実施形態におけるパーテンション装置の取り扱いについて説明する。
【0036】
このパーテンション装置は、前述したように、病院の入院患者用の大部屋を仕切るために用いる。パーテンション装置は、二つのベット間に配し、各ベットのパーテーション側の脚に、傾倒防止金具82の取付部82aを挿通させて、二つのベット間に固定する。このパーテンション装置には、収納筐体80が設けられているために、基本的には、自立性があり、傾倒防止金具82を設ける必要がない。しかしながら、患者等がパーテーション装置に寄りかかった際に、このパーテーソン装置が倒れてしまうのを防ぐために、この傾倒防止金具82を設けることが好ましい。
【0037】
例えば、図3に示すように、全ての可動壁20,30が収納状態にあるものとする。このとき、隣のベットに寝ている患者との間のプライベートを確保したい場合には、収納筐体80に設けられているスライドスイッチ83cを押すと、固定壁10内及び第一の可動壁20内に設けられているスライド機構60,60が駆動し、第一の可動壁20及び第二の可動壁30が順次移動して、図1に示すように、それぞれが突出状態になる。また、第二の可動壁30に設けられている取っ手39を引いて、各可動壁20,30を突出状態にしてもよい。各可動壁20,30が突出状態になる際には、各可動壁20,30がそれぞれの表面21,31に平行にスライドするので、各可動壁20,30の表面21.31に対して垂直な方向に空間が無くても、各可動壁20,30の移動の妨げにならない。従って、パーテーション装置の回りの空間を有効利用することができる。また、各可動壁20,30は、いずれも剛性を有し且つ一定以上の厚さを有しているので、隣のベットに寝ている患者に、こちらの動作を見られることもないし、ある程度の遮音効果も期待できるので、比較的プライバシーを保つことができる。なお、この実施形態では、スライド機構60を設けたが、コスト削減のために、この機構を省いてもよい。
【0038】
また、例えば、医者にベット上で診断される場合には、各可動壁20,30を突出状態にしたまま、前述したようにカーテンを開ける。このように、カーテンを開けると、外部からの視界を完全に断ち切ることができるために、患者のプライバシーをより保つことができる。
【0039】
患者が医師又は看護婦を呼びたい場合には、収納筐体80に設けられている非常呼び出しスイッチ83aを押して、例えば、ナースステーションにその旨を知らせるか、または、操作スイッチ83bを操作して、テレビ75をテレビ電話として機能させ、医師又は看護婦と直接対話する。このとき、医師又は看護婦は、患者の様態をカメラ74で撮像された画像から知ることができる。
【0040】
見舞い者は、ベットの傍らで患者と話す際には、固定壁10の表面11に設けられている座板76を倒し、この座板76に座って、患者と話せばよい。
【0041】
なお、以上の実施形態では、病院の大部屋を仕切るために用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、一般家庭内の部屋を仕切る場合や、オフィス内の例えば会議室等を仕切る場合に用いてもよい。これらの場合、使用される環境に応じて、固定壁10や収納筐体80に設ける備品を考慮することが好ましい。また、これらの場合は、ロールカーテン機構は、在ってもよいが、無くても格別不便でない。また、会議室を仕切る場合には、コンパートメント装置を比較的頻繁に移動させることが予想される。本実施形態では、このような場合も想定して、移動用のキャスタ14a,34a,84aが設けられている。
【0042】
また、本実施形態では、二つの可動壁20,30を設けたが、これは、一つであっても、三つ以上でもあってもよい。
また、本実施形態では、二つの可動壁20,30の移動に、二つの駆動モータ61,61を用いたが、複数のチェーン等の伝達部材を用いて、一つの駆動モータで複数の可動壁20,30を移動させるようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、固定壁及び可動壁が一定以上の厚さのある矩形板であるので、これらに仕切られている一方の空間と他方の空間との間でプライバシーをある程度保つことができる。また、可動壁は、固定壁の表面に平行にスライドして、収納状態と突出状態とになるので、可動壁の表面に対して垂直な方向に空間が無くても、可動壁の移動の妨げにならず、回りの空間を有効利用することができる。
【0044】
また、固定壁の表面には、収納筐体が設けられているので、自立性を確保できる上に、備品の収納等が可能で使い勝手を向上させることができる。
さらに、カーテン機構を備えているものでは、固定壁及び可動壁と、このカーテン機構とで、それぞれ異なる方向を仕切ることができるので、よりプライバシーを保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態としてのパーテーション装置の斜視図(可動壁が突出状態)である。
【図2】本発明に係る実施形態としてのパーテーション装置の斜視図(可動壁が突出状態で且つカーテンが使用状態)である。
【図3】本発明に係る実施形態としてのパーテーション装置の斜視図(可動壁及びカーテンが収納状態)である。
【図4】図1におけるIV矢視図である。
【図5】図1におけるV矢視図である。
【図6】図1におけるVI矢視図である。
【図7】図5におけるVII−VII断面図である。
【図8】図3におけるVIII−VIII端面図である。
【図9】本発明に係る実施形態としてのストッパ機構の斜視図である。
【図10】本発明に係る実施形態としてのカーテン機構の要部正面である。
【図11】図10におけるXI−XI断面図である。
【図12】図10におけるXII−XII断面図である。
【図13】本発明に係る実施形態としてのスライド機構の斜視図である。
【符号の説明】
10…固定壁、11,21,31…表面、14a,34a,84a…キャスタ、15,25…開口、17,27,37…スライドレール、20…第一の可動壁、30…第二の可動壁、35…側面、39…取っ手、40…カーテン機構、41…カーテンシート、42…ロール芯、50…揺動支持機構、60…スライド機構、76…座板、80…収納筐体。
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内を仕切るパーテーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のパーテーション装置としては、単にカーテンーシートを用いるものや、複数の壁面板を用いるもの等がある。
【0003】
カーテンシートを用いるものは、室内の天井にレールを設け、そこをカーテンシートの上端を取り付け、開閉できるようにしている。
また、複数の壁板を用いるものは、互いに蝶番で連結し、複数の壁板を折り畳んで閉状態にし、複数の壁板を広げて開状態にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、カーテンシートを用いるものでは、構造が簡単でコストが抑えることができるものの、仕切部材であるカーテンシートが薄いため、カーテンシートで仕切られた一方の空間と他方の空間との間でプライバシーが保てないという問題点がある。
【0005】
また、複数の壁板を用いるものは、仕切部材である壁板が比較的厚いために、壁板で仕切られた一方の空間と他方の空間との間でプライバシーがある程度保てるものの、閉状態から開状態へ又は開状態から閉状態へ移行する過程で、壁板が床面に対して垂直なまま、壁板を広げる方向に対して一時的に傾くので、壁板を広げる方向に対して垂直な方向に空間が必要になり、壁板の傍に物を置けない等、開状態の際の全ての壁板の周囲を有効に利用できないと問題点がある。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点に着目し、プライバシーをある程度保つことができると共に、回りの空間を有効利用することができるパーテーション装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための第一のパーテーション装置は、
互いに平行な表面及び裏面を有した中空矩形板状を成し、該表面と該裏面との厚み方向に平行な一つの面が開口されている固定壁と、
前記固定壁内に入り込める大きさであって矩形板状を成し、該固定壁内に入っている収納状態と、該固定壁の前記開口からほとんどが突出している突出状態との間で、該固定壁の前記表面に平行にスライド可能な1以上の可動壁と、
前記固定壁の前記表面に取り付けられ、該固定壁の傾倒を防ぐ収納筐体と、
一以上の前記可動壁のうち、全ての可動壁が前記突出状態になった際に、前記固定壁から最も遠い可動壁(以下、最先端側可動壁とする。)には、該最先端側可動壁の厚み方向に平行な面で該突出状態の際に該固定壁から最も遠い面(以下、最先端側面とする。)に、該固定壁の前記表面に対して垂直方向に広がるカーテン機構と、
を備えていることを特徴とするものである。
【0008】
前記目的を達成するための第二のパーテーション装置は、
互いに平行な表面及び裏面を有した中空矩形板状を成し、該表面と該裏面との厚み方向に平行な一つの面が開口されている固定壁と、
前記固定壁内に入り込める大きさであって矩形板状を成し、該固定壁内に入っている収納状態と、該固定壁の前記開口からほとんどが突出している突出状態との間で、該固定壁の前記表面に平行にスライド可能な1以上の可動壁と、
前記固定壁の前記表面に取り付けられ、該固定壁の傾倒を防ぐ収納筐体と、
前記固定壁の前記表面に設けられ、該表面と向い合う収納状態と、該表面に対して垂直な使用状態とに揺動可能な座板と、
を備えていることを特徴とするものである。
【0009】
前記目的を達成するための第三のパーテーション装置は、
前記第一及び第二のいずれかのパーテーション装置において、
複数の前記可動壁を有し、
複数の前記可動壁のうち、第一の可動壁は、前記固定壁内に入り込める大きさであって中空矩形板状を成し、該固定壁内に入っている収納状態と、該固定壁の前記開口からほとんどが突出している突出状態との間で、スライド可能であり、該第一の可動壁の厚み方向に平行な面であって、該突出状態の際に固定壁から最も遠い面が開口されており、
複数の前記可動壁のうち、第二の可動壁以降は、前記固定壁側の可動壁(以下、固定側可動壁とする。)内に入り込める大きさであって矩形板状を成し、該固定側可動壁内に入っている収納状態と、該固定側可動壁の開口からほとんどが突出している突出状態との間で、スライド可能であることを特徴とするものである。
【0010】
前記目的を達成するための第四のパーテーション装置は、
前記第一から第三のいずれかのパーテーション装置において、
一以上の前記可動壁をそれぞれ前記突出状態と前記収納状態との間で移動させるスライド機構を有することを特徴とするものである。
【0011】
前記目的を達成するための第五のパーテーション装置は、
前記第一から第四のいずれかのパーテーション装置において、
前記カーテン機構は、
カーテンシートと、
前記カーテンシートが巻き付けられるカーテンロール芯と、
前記カーテンロール芯が、前記最先端側可動壁の前記最先端側面及び前記固定壁の前記表面に平行な収納状態と、該最先端側面に平行で且つ該固定壁の該表面に垂直な使用状態とに、該最先端側面の上端部を基点として揺動可能に、該カーテンロール芯を支持する揺動支持手段と、
を有することを特徴とするものである。
【0012】
前記目的を達成するための第六のパーテーション装置は、
前記第一から第五のいずれかのパーテーション装置において、
一以上の前記可動壁のうち、全ての可動壁が前記突出状態になった際に、前記固定壁から最も遠い可動壁には、該突出状態の際に該固定壁から遠い部分の下部に、キャスタが設けられていることを特徴とするものである。
【0013】
前記目的を達成するための第七のパーテーション装置は、
前記第一から第六のいずれかのパーテーション装置において、
一以上の前記可動壁のうち、全ての可動壁が前記突出状態になった際に、前記固定壁から最も遠い可動壁には、該突出状態の際に該固定壁から遠い部分に取っ手が設けられていることを特徴とするものである。
【0014】
前記目的を達成するための第八のパーテーション装置は、
前記第一から第七のいずれかのパーテーション装置において、
前記固定壁の前記表面又は前記収納筐体と、該固定壁の前記裏面とのうち、少なくとも一方には、室内の固定物に取り付けられる取付部を有する傾倒防止部材が設けられていることを特徴とするものである。
【0016】
前記目的を達成するための第九のパーテーション装置は、
前記第一からの第八のいずれかのパーテーション装置において、
前記固定壁の前記表面又は前記収納筐体には、外部へ情報を送るための及び/又は外部から情報を受け取るための通信装置が設けられていることを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るパーテーション装置の一実施形態について、図面を用いて説明する。
【0018】
本実施形態のパーテーション装置は、病院の入院患者用の大部屋を仕切るためのもので、図1に示すように、中空矩形板状の固定壁10と、固定壁10内に入り込める中空矩形板状の第一の可動壁(固定側可動壁)20と、第一の可動壁20内に入り込める矩形板状の第二の可動壁(最先端側可動壁)30と、固定壁10の表面11に取り付けられている収納筐体80と、第二の可動壁30に取り付けられているカーテン機構40と、を備えている。
【0019】
中空矩形板状の固定壁10は、図1、図5及び図7に示すように、互いに向い合っている表面11及び裏面12と、同じく互いに向い合っている天面13及び底面14と、一の側面16とを有している。固定壁10の一の側面16と対向している部分は、開口15が形成されている。第一の可動壁20は、この開口15から固定壁10内に入ることができる。同じく中空矩形板状の第一の可動壁20も、互いに向い合っている表面21及び裏面22と、同じく互いに向い合っている天面23及び底面24と、一の側面26とを有している。第一の可動壁20の一の側面26と対向している部分も、開口25が形成されている。第二の可動壁30は、この開口25から第一の可動壁20内に入ることができる。矩形板状の第二の可動壁30は、互いに向い合っている表面31及び裏面32と、同じく互いに向い合っている天面33及び底面34と、互いに向い合っている二つの側面35,36とを有している。
【0020】
固定壁10の底面14の上には、図7及び図8に示すように、スライドレール17が設けられている。このスライドレール17には、固定壁10の底面14に固定される基底部17aと、この基底部17aから垂直に立ち上がっている二つの鉛直部17b,17bと、この二つの鉛直部17b,17bをつないでいる水平部17cとが形成されている。第一の可動壁20は、この固定壁スライドレール17上をスライドするスライドレール27を有している。この第一の可動壁スライドレール27には、固定壁スライドレール17の基底部17aに対向している基底部27aと、固定壁スライドレール17の二つの鉛直部17bに対向している二つの鉛直部27b,27bと、この二つの鉛直部27b,27bをつなぎ且つ固定壁スライドレール17の水平部17cに対向している水平部27cとが形成されている。固定壁スライドレール17の水平部17cと第一の可動壁スライドレール27の水平部27cとの間、固定壁スライドレール17の鉛直部17b,17bと第一の可動壁スライドレール27の鉛直部27b,27bとの間には、円柱状のローラ27d,27d,27eが配されている。以上の構成により、第一の可動壁20は、固定壁10内に入っている収納状態と、固定壁10の開口15からほとんどが突出している突出状態との間で、固定壁10の表面11に対して平行に滑らかにスライドすることができる。また、第二の可動壁30は、第一の可動壁スライドレール27上をスライドするスライドレール37を有している。この第二の可動壁スライドレール37には、第一の可動壁スライドレール27の二つの鉛直部27b,27bに対向している二つの鉛直部37b,37bと、この二つの鉛直部37b,37bをつなぎ且つ第一の可動壁スライドレール27の水平部27cに対向している水平部37cとが形成されている。第一の可動壁スライドレール27の水平部27cと第二の可動壁スライドレール37の水平部37cとの間、第一の可動壁スライドレール27の鉛直部27b,27bと第二の可動壁スライドレール37の鉛直部37b,37bとの間には、円柱状のローラ37d,37d,37eが配されている。以上の構成により、第二の可動壁30は、第一の可動壁20内に入っている収納状態と、第一の可動壁20の開口25からほとんどが突出している突出状態との間で、固定壁10の表面11に対して平行に滑らかにスライドすることができる。
【0021】
なお、第一の可動壁スライドレール27の基底部27aの底面は、第一の可動壁20の底面24を形成しており、第二の可動壁スライドレール37の水平部37cの底面は、第二の可動壁30の底面34を形成している。
【0022】
図7及び図9に示すように、第一の可動壁20の側面26側のフレーム28、及び第二可動壁30の側面36側のフレーム38には、それぞれ、ストッパ28a,38aが設けられている。第一の可動壁20のストッパ28aは、固定壁10の開口側のフレーム19に接触することで、第一の可動壁20の突出限界を規制する。また、第二の可動壁30のストッパ38aは、第一の可動壁20の開口側のフレーム29に接触することで、第二の可動壁30の突出限界を規制する。
【0023】
固定壁10内には、図13に示すように、第一の可動壁20をスライドさせるスライドド機構60が設けられている。このスライド機構60は、駆動モータ61と、駆動スプロケット62と、従動スプロケット63と、これらのスプロケット62,63に掛け渡されているチェーン65と、このチェーン65に固定されている連結ブロック66と、連結ブロック66と第一の可動壁20とを連結する連結アーム67とを有している。駆動モータ61は、固定壁10の開口から最も奥側に設けられ、固定壁10の側面16に固定されている。駆動スプロケット62は、この駆動モータ61の駆動軸に取り付けられている。従動スプロケット63は、固定壁10内であって、最も開口側に配されている。この従動スプロケット63は、固定壁10の天面13の裏に設けられている軸受64により支持されている。連結アーム67は、チェーン65に固定されている連結ブロック66と、第一の可動壁20の側面26とを連結している。以上の構成により、駆動モータ61が駆動して、チェーン65が回ると、これに伴う連結ブロック66の移動で、第一の可動壁20が移動する。以上で述べたスライド機構60は、第二の可動壁30を移動させるために、第一の可動壁20内にも設けられている。
【0024】
固定壁10の表面11には、図1及び図4に示すように、その上部に空気清浄器71及びコートハンガー72が設けられ、その中部にフォトフレーム73、カメラ74及び液晶テレビ75が設けられ、その下部に収納筐体80、座板76及びコンセント77が設けられている。座板76は、図4及び図6に示すように、固定壁10の表面11と向い合う収納状態と表面11に対して垂直な使用状態とに揺動可能に、固定壁10の表面11にヒンジ機構で取り付けられている。
【0025】
収納筐体80は、図1及び図4に示すように、略直方体形状を成し、その天面83に、非常呼び出しスイッチ83aと、テレビ75の操作スイッチ83bと、第一の可動壁20及び第二の可動壁30を移動させるためのスライドスイッチ83cと、スピーカー83dとが設けられている。また、収納筐体80の側面85の上部には、図1及び図2に示すように、食事用テーブル85bが出没自在に設けられていると共に、鍵付き引き出し85aが設けられ、収納筐体80の側面85の下部には、扉85cが設けられている。固定壁10に設けらられているカメラ74及び液晶テレビ75、収納筐体80に設けられている非常呼び出しスイッチ83a、操作スイッチ83b及びスピーカー83dは、いずれも通信装置の端末を構成している。なお、通信装置としては、以上の他、テレビをテレビ電話として使用する際の音声を外部に伝えるためのマイクがあるが、これは、患者の口元に持って行けるよう移動自在で、ここでは図示していない。
【0026】
収納筐体80の正面81には、転倒防止金具82が設けられている。この転倒防止金具82は、図5に示すように、固定壁10の背面12にも同様に設けられている。この転倒防止金具82は、その先端部に、ベッドの脚が挿通される取付部82aが形成されている。
【0027】
固定壁10の底面14及び収納筐体81の底面には、図4及び図6に示すように、移動のためのキャスタ14a,84aが設けられている。
【0028】
第二の可動壁(最先端側可動壁)30の表面31であって、図1及び図4に示すように、固定壁10から最も遠い位置には、取っ手39が取り付けられている。また、第二の可動壁30の底面34であって、固定壁10から最も遠い位置には、キャスタ基板34bを介してキャスタ34aが設けらられている。さらに、第二の可動壁30の二つの側面35,36のうち、固定壁10から最も遠い側面(最先端側面)35には、ロールカーテン機構40が取り付けられている。
【0029】
ロールカーテン機構40は、図10に示すように、カーテンシート41と、このカーテンシート41が巻き付けられるロール芯42と、このロール芯42に沿って伸び、このロール芯42に巻き付いているカーテンシート41の一部を覆うカバー43と、ロール芯42を揺動可能に第二の可動壁30の側面35に取り付ける揺動支持機構50と、を有している。
【0030】
揺動支持機構50は、図11に示すように、ロール芯42の基部が固定されているブラケット51と、このブラケット51を貫通している揺動軸52と、この揺動軸52の一方の端部に固定されている解除ボタン53と、揺動軸52の他方の端部にナット54で固定されている連結プレート55と、この連結プレート55に固定されている4本のストッパピン56と、第二の可動壁30の側面(最先端側面)35を形成するフレームに固定されているガイドプレート57と、解除ボタン53を第二の可動壁30から遠ざかる方向に付勢する復帰用スプリング58と、ブラケット51と第二の可動壁30の側面35を形成するフレームとの間に配されている緩衝用スプリング59と、を有している。
【0031】
ブラケット51には、揺動軸52が貫通する軸貫通孔51cと、この軸貫通孔51cと平行な方向に凹み解除ボタン53が収まる凹部51aと、軸貫通孔51cと平行な方向に凹み各ストッパピン56の先端が入り込む4つのピン穴51bとが形成されている。4つのピン穴51bは、図10に示すように、軸貫通孔51cを中心として、90°間隔で形成されている。従って、このピン穴51bに入る4つのストッパピン56も、揺動軸52を中心として、90°間隔で連結プレート55に固定されている。復帰用スプリング58は、揺動軸52に挿通され、解除ボタン53とブラケット51の凹部51aの底面との間に配されている。緩衝用スプリング59は、揺動軸51に挿通され、ブラケット51と第二の可動壁30の側面35との間に配されている。第二の可動壁30の側面フレームに固定されているガイドプレート57には、揺動軸51が挿通する軸孔57cと、ストッパピン56が挿通するピン孔57bとが形成され、揺動軸51及びストッパピン56のスライドをガイドする役目を担っている。
【0032】
ロールカーテン機構40のロール芯42は、図1及び図6に示すように、通常、第二の可動壁30の側面35及び表面31に平行な収納状態になっている。このとき、図11(a)に示すように、ブラケット51のピン穴51bにストッパピン56の先端が入り込んでおり、ロール芯42を揺動させることができなようロック状態になっている。
【0033】
ロールカーテン機構40のカーテンシート41を開く場合には、まず、図11(b)に示すように、解除ボタン53をブラケット51の凹部51a内に押し込み、解除ボタン53と一体になっている揺動軸52、連結プレート55及びストッパピン56を固定壁側へ移動させる。この結果、復帰用スプリング58が縮まると共に、ストッパピン56がブラケット51のピン穴51bから外れ、ロール芯42を揺動できる状態(解除状態)になる。この解除状態になった時点で、図2及び図6に示すように、ロール芯42が第二の可動壁30の表面31に対して垂直な状態になるまで、ロール芯42を90°揺動させる。ロール芯42を90°揺動させると、図11(a)に示すように、ブラケット51のピン穴51bにストッパピン56が対向することになるため、縮んでいた復帰用スプリング58が伸びて、ストッパピン56、揺動軸52、及び解除ボタン53が固定壁から遠ざかる方向に移動し、ストッパピン56がブラケット51のピン穴51bに入り込み、再びロック状態になる。ロール芯42が第二の可動壁30の表面31に対して垂直になり且つロック状態になると、図2に示すように、ロール芯42に巻き付けられているカーテンシート41の端を下方に引いて、カーテンシート41を開ける。
【0034】
カーテンが開いている状態から閉じる場合には、カーテンシート41をロール芯42に巻き付けてから、解除ボタン53を押して、ロール芯42のロックを解除し、ロール芯42を90°揺動させて、図1及び図6に示す元の状態に戻す。
【0035】
次に、本実施形態におけるパーテンション装置の取り扱いについて説明する。
【0036】
このパーテンション装置は、前述したように、病院の入院患者用の大部屋を仕切るために用いる。パーテンション装置は、二つのベット間に配し、各ベットのパーテーション側の脚に、傾倒防止金具82の取付部82aを挿通させて、二つのベット間に固定する。このパーテンション装置には、収納筐体80が設けられているために、基本的には、自立性があり、傾倒防止金具82を設ける必要がない。しかしながら、患者等がパーテーション装置に寄りかかった際に、このパーテーソン装置が倒れてしまうのを防ぐために、この傾倒防止金具82を設けることが好ましい。
【0037】
例えば、図3に示すように、全ての可動壁20,30が収納状態にあるものとする。このとき、隣のベットに寝ている患者との間のプライベートを確保したい場合には、収納筐体80に設けられているスライドスイッチ83cを押すと、固定壁10内及び第一の可動壁20内に設けられているスライド機構60,60が駆動し、第一の可動壁20及び第二の可動壁30が順次移動して、図1に示すように、それぞれが突出状態になる。また、第二の可動壁30に設けられている取っ手39を引いて、各可動壁20,30を突出状態にしてもよい。各可動壁20,30が突出状態になる際には、各可動壁20,30がそれぞれの表面21,31に平行にスライドするので、各可動壁20,30の表面21.31に対して垂直な方向に空間が無くても、各可動壁20,30の移動の妨げにならない。従って、パーテーション装置の回りの空間を有効利用することができる。また、各可動壁20,30は、いずれも剛性を有し且つ一定以上の厚さを有しているので、隣のベットに寝ている患者に、こちらの動作を見られることもないし、ある程度の遮音効果も期待できるので、比較的プライバシーを保つことができる。なお、この実施形態では、スライド機構60を設けたが、コスト削減のために、この機構を省いてもよい。
【0038】
また、例えば、医者にベット上で診断される場合には、各可動壁20,30を突出状態にしたまま、前述したようにカーテンを開ける。このように、カーテンを開けると、外部からの視界を完全に断ち切ることができるために、患者のプライバシーをより保つことができる。
【0039】
患者が医師又は看護婦を呼びたい場合には、収納筐体80に設けられている非常呼び出しスイッチ83aを押して、例えば、ナースステーションにその旨を知らせるか、または、操作スイッチ83bを操作して、テレビ75をテレビ電話として機能させ、医師又は看護婦と直接対話する。このとき、医師又は看護婦は、患者の様態をカメラ74で撮像された画像から知ることができる。
【0040】
見舞い者は、ベットの傍らで患者と話す際には、固定壁10の表面11に設けられている座板76を倒し、この座板76に座って、患者と話せばよい。
【0041】
なお、以上の実施形態では、病院の大部屋を仕切るために用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、一般家庭内の部屋を仕切る場合や、オフィス内の例えば会議室等を仕切る場合に用いてもよい。これらの場合、使用される環境に応じて、固定壁10や収納筐体80に設ける備品を考慮することが好ましい。また、これらの場合は、ロールカーテン機構は、在ってもよいが、無くても格別不便でない。また、会議室を仕切る場合には、コンパートメント装置を比較的頻繁に移動させることが予想される。本実施形態では、このような場合も想定して、移動用のキャスタ14a,34a,84aが設けられている。
【0042】
また、本実施形態では、二つの可動壁20,30を設けたが、これは、一つであっても、三つ以上でもあってもよい。
また、本実施形態では、二つの可動壁20,30の移動に、二つの駆動モータ61,61を用いたが、複数のチェーン等の伝達部材を用いて、一つの駆動モータで複数の可動壁20,30を移動させるようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、固定壁及び可動壁が一定以上の厚さのある矩形板であるので、これらに仕切られている一方の空間と他方の空間との間でプライバシーをある程度保つことができる。また、可動壁は、固定壁の表面に平行にスライドして、収納状態と突出状態とになるので、可動壁の表面に対して垂直な方向に空間が無くても、可動壁の移動の妨げにならず、回りの空間を有効利用することができる。
【0044】
また、固定壁の表面には、収納筐体が設けられているので、自立性を確保できる上に、備品の収納等が可能で使い勝手を向上させることができる。
さらに、カーテン機構を備えているものでは、固定壁及び可動壁と、このカーテン機構とで、それぞれ異なる方向を仕切ることができるので、よりプライバシーを保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態としてのパーテーション装置の斜視図(可動壁が突出状態)である。
【図2】本発明に係る実施形態としてのパーテーション装置の斜視図(可動壁が突出状態で且つカーテンが使用状態)である。
【図3】本発明に係る実施形態としてのパーテーション装置の斜視図(可動壁及びカーテンが収納状態)である。
【図4】図1におけるIV矢視図である。
【図5】図1におけるV矢視図である。
【図6】図1におけるVI矢視図である。
【図7】図5におけるVII−VII断面図である。
【図8】図3におけるVIII−VIII端面図である。
【図9】本発明に係る実施形態としてのストッパ機構の斜視図である。
【図10】本発明に係る実施形態としてのカーテン機構の要部正面である。
【図11】図10におけるXI−XI断面図である。
【図12】図10におけるXII−XII断面図である。
【図13】本発明に係る実施形態としてのスライド機構の斜視図である。
【符号の説明】
10…固定壁、11,21,31…表面、14a,34a,84a…キャスタ、15,25…開口、17,27,37…スライドレール、20…第一の可動壁、30…第二の可動壁、35…側面、39…取っ手、40…カーテン機構、41…カーテンシート、42…ロール芯、50…揺動支持機構、60…スライド機構、76…座板、80…収納筐体。
Claims (9)
- 室内を仕切るパーテーション装置において、
互いに平行な表面及び裏面を有した中空矩形板状を成し、該表面と該裏面との厚み方向に平行な一つの面が開口されている固定壁と、
前記固定壁内に入り込める大きさであって矩形板状を成し、該固定壁内に入っている収納状態と、該固定壁の前記開口からほとんどが突出している突出状態との間で、該固定壁の前記表面に平行にスライド可能な1以上の可動壁と、
前記固定壁の前記表面に取り付けられ、該固定壁の傾倒を防ぐ収納筐体と、
一以上の前記可動壁のうち、全ての可動壁が前記突出状態になった際に、前記固定壁から最も遠い可動壁(以下、最先端側可動壁とする。)には、該最先端側可動壁の厚み方向に平行な面で該突出状態の際に該固定壁から最も遠い面(以下、最先端側面とする。)に、該固定壁の前記表面に対して垂直方向に広がるカーテン機構と、
を備えていることを特徴とするパーテーション装置。 - 室内を仕切るパーテーション装置において、
互いに平行な表面及び裏面を有した中空矩形板状を成し、該表面と該裏面との厚み方向に平行な一つの面が開口されている固定壁と、
前記固定壁内に入り込める大きさであって矩形板状を成し、該固定壁内に入っている収納状態と、該固定壁の前記開口からほとんどが突出している突出状態との間で、該固定壁の前記表面に平行にスライド可能な1以上の可動壁と、
前記固定壁の前記表面に取り付けられ、該固定壁の傾倒を防ぐ収納筐体と、
前記固定壁の前記表面に設けられ、該表面と向い合う収納状態と、該表面に対して垂直な使用状態とに揺動可能な座板と、
を備えていることを特徴とするパーテーション装置。 - 請求項1及び2のいずれか一項に記載のパーテーション装置において、
複数の前記可動壁を有し、
複数の前記可動壁のうち、第一の可動壁は、前記固定壁内に入り込める大きさであって中空矩形板状を成し、該固定壁内に入っている収納状態と、該固定壁の前記開口からほとんどが突出している突出状態との間で、スライド可能であり、該第一の可動壁の厚み方向に平行な面であって、該突出状態の際に固定壁から最も遠い面が開口されており、
複数の前記可動壁のうち、第二の可動壁以降は、前記固定壁側の可動壁(以下、固定側可動壁とする。)内に入り込める大きさであって矩形板状を成し、該固定側可動壁内に入っている収納状態と、該固定側可動壁の開口からほとんどが突出している突出状態との間で、スライド可能である、
ことを特徴とするパーテーション装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のパーテーション装置において、
一以上の前記可動壁をそれぞれ前記突出状態と前記収納状態との間で移動させるスライド機構を有することを特徴とするパーテーション装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載のパーテーション装置において、
前記カーテン機構は、
カーテンシートと、
前記カーテンシートが巻き付けられるカーテンロール芯と、
前記カーテンロール芯が、前記最先端側可動壁の前記最先端側面及び前記固定壁の前記表面に平行な収納状態と、該最先端側面に平行で且つ該固定壁の該表面に垂直な使用状態とに、該最先端側面の上端部を基点として揺動可能に、該カーテンロール芯を支持する揺動支持手段と、
を有することを特徴とするパーテーション装置。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載のパーテーション装置において、
一以上の前記可動壁のうち、全ての可動壁が前記突出状態になった際に、前記固定壁から最も遠い可動壁には、該突出状態の際に該固定壁から遠い部分の下部に、キャスタが設けられている、
ことを特徴とするパーテーション装置。 - 請求項1から6のいずれか一項に記載のパーテーション装置において、
一以上の前記可動壁のうち、全ての可動壁が前記突出状態になった際に、前記固定壁から最も遠い可動壁には、該突出状態の際に該固定壁から遠い部分に取っ手が設けられている、
ことを特徴とするパーテーション装置。 - 請求項1から7のいずれか一項に記載のパーテーション装置において、
前記固定壁の前記表面又は前記収納筐体と、該固定壁の前記裏面とのうち、少なくとも一方には、室内の固定物に取り付けられる取付部を有する傾倒防止部材が設けられている、
ことを特徴とするパーテーション装置。 - 請求項1から8のいずれか一項に記載のパーテーション装置において、
前記固定壁の前記表面又は前記収納筐体には、外部へ情報を送るための及び/又は外部から情報を受け取るための通信装置が設けられている、
ことを特徴とするパーテーション装置。
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JP29524698A JP3662748B2 (ja) | 1998-10-16 | 1998-10-16 | パーテーション装置 |
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