JP3661934B2 - 機関銃用トリガ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電動のソレノイドから突出される可動軸の動きを受けて機関銃本体の作動桿を駆動するトリガ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
機関銃は、一般的に、機関銃本体と、トリガ装置とから、構成されている。このトリガ装置の代表例は、手持射撃用のグリップと一体に構成された引き金である。トリガ装置の他の例としては、同じ機関銃が車両等に固定されて使用される際に機関銃本体に取り付けられて、機関銃銃本体の後端部に取着されたハンドル等に設けられているリモートスイッチによって作動するソレノイド装置が、挙げられる。これら複数種類のトリガ装置を交換可能とするために、機関銃本体には、トリガ装置によるトリガ動作(引き金におけるレバーの回転,ソレノイド装置1による可動軸の突出)を受けて駆動される作動桿が、設けられている。
【0003】
図9は、ソレノイド装置1が機関銃本体2に取り付けられた状態における機関銃の要部拡大図である。この図9に示されるように、機関銃本体2における後端部近傍の下面には、ソレノイド装置1や図示せぬ引き金を交換自在に取り付けるためのマウント部3が、形成されている。このマウント部3には、ソレノイド装置1や図示せぬ引き金に一体に形成された係合部4に対して前後両端から係合する一対のフック3a,3bが固定されている。これら両フック3a,3bに係合部4が係合し、さらに、スプリングピン5がロックされることにより、ソレノイド装置1や図示せぬ引き金は、機関銃本体2に対して強固に固定される。
【0004】
また、マウント部3における後側(図9の左側)のフック3bよりも更に後方には、機関銃本体2の中心軸(銃弾の発射軌道と同軸)に直交する軸6aを中心として回転自在に、略逆L字形の作動桿6が取り付けられている。この作動桿6は、図示せぬバネによって、常時図9における時計方向に付勢されており、その先端6bは、マウント部3における各フック3a,3bが固定されている面から突出している。この先端6bが外力によってマウント部3内に押し込まれることにより、作動桿6が反時計方向に回転駆動され、機関銃本体2における図示せぬ連射機構が動作する。そして、作動桿6の先端6bがマウント部3内に押し込められている間中、上記連射機構は、弾丸を連射し続ける。そして、先端6bに対する外力が解除されると、作動桿6は、図示せぬバネによる付勢によって時計方向に回転して初期状態に復帰し、機関銃本体2内の図示せぬ連射機構による弾丸連射が停止する。
【0005】
一方、ソレノイド装置1内には、可動軸7aを機関銃本体2の中心軸と平行に後方へ向けた状態で、ソレノイド7が、内蔵されている。このソレノイド7は、上記リモートスイッチがONとなっている間中、その可動軸7aを突出させ、リモートスイッチがOFFになると、その可動軸7aを引込める。この可動軸7aの進退動作を、作動桿6の回転にリンクさせるために、ソレノイド装置1には、略L字状のリンクレバー50が、ステー51によって回動自在に支持されている。このリンクレバー50は、その一端がソレノイド7の可動軸7aの先端に常時接触しているとともに、その他端が作動桿6の先端6bに常時接触している。従って、上記リモートスイッチがOFFであって可動軸7aが最も引込められた状態では、リンクレバー50は作動桿6の先端6bを全く押圧しないので、作動桿6は、その先端6bをマウント部3から突出させた初期状態の姿勢をとり、その結果、機関銃本体2内の連射機構は弾丸連射を停止している。そして、上記リモートスイッチがONとなって、ソレノイド7内に発生した電磁力によって可動軸7aが突出すると、リンクレバー50は、作動桿6の先端6bを徐々にマウント部3内に押し込んで行く。そして、作動桿6の角度が一定の臨界角を越えると、機関銃本体2内の連射機構が停止状態から連射状態に切り替わり、弾丸を連射する。その後、リモートスイッチOFFになって、ソレノイド7内に発生していた電磁力が消滅して可動軸7aがソレノイド7内に引込められと、リンクレバー50は、作動桿6の先端6bに加えていた押圧を徐々に解除する。そして、作動桿6が逆方向(図9の反時計方向)に回転して上記臨界角を下回ると、機関銃本体2内の連射機構が連射状態から停止状態へ切り替わり、弾丸連射が停止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した機関銃は、常に掃射用に使用される訳ではなく、短銃の代用として使用される場合や、主火砲の模擬射撃用として使用される場合がある。後者の例は、戦車等の主火砲を搭載する車両に、その主火砲と同軸に機関銃が搭載される場合の例である。このような場合には、弾丸が連射される必要はなく、単発の発射が行われれば十分である。
【0007】
しかしながら、上述した構成(機関銃本体2にソレノイド装置1を取り付けてリンクレバー50を介して可動軸7aを作動桿6にリンクさせた構成)の機関銃によると、事実上、弾丸の発射を単発のみに制限することは不可能である。即ち、上記構成の機関銃を用いて単発発射を行おうとした場合、射撃手は、リモートスイッチのON/OFFを高速に切り替えなければならないが、人間の指の動作には、自ずから速度上の限度がある。それに加えて、ソレノイド7内の回路はLR遅延回路を形成しているので、リモートスイッチにおけるOFFとONとの切り替えに対して可動軸7aの動作はその過渡現象によって不可避的に遅延する。以上の理由により、作動桿6が臨界角を越えてから臨界角を下回るまでの時間(即ち、連射状態になってから停止状態に戻るまでの時間)は、ある程度の幅を持ってしまう。その結果、射撃手が如何にリモートスイッチを迅速に操作したとしても、複数の弾丸が連射されてしまう。
【0008】
本発明は、以上のような問題点に鑑みて案出されたものであり、ソレノイドの可動軸の一方向へのストローク中に機関銃本体の作動桿を一方向へ駆動する状態と逆方向へ復帰させる状態とを機械的に切り替えることができ、それにより、機関銃本体内の連射機構を極短時間のみ連射状態にすることによって単発発射可能とした機関銃用トリガ装置の提供を、課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために案出された本発明による機関銃用トリガ装置は、ソレノイドから突出される可動軸の動きを受けて、機関銃本体における連射状態と停止状態とを切り替える作動桿を駆動することによって、この機関銃本体に弾丸の発射を行わしめる機関銃用トリガ装置であって、前記ソレノイドに対して固定されるハウジングと、前記可動軸の突出方向と平行な第1方向にのみ移動可能に前記ハウジングに組み込まれており、前記可動軸が突出すると、この可動軸によって第1の向きへ移動される第1スライド部材と、前記第1方向と交差する第2方向にのみ所定範囲で相対移動可能に前記第1の移動部材に組み込まれており、係止部及びカム部を一体に有する切替部材と、この切替部材を前記第2方向における第1の向きへ付勢する第1付勢部材と、この切替部材のカム部と接触することによってカム機構を構成するために前記ハウジングに設けられており、前記第1スライド部材の前記第1方向における第1の向きへの移動に伴って、前記切替部材を前記第1付勢部材による付勢に抗して、前記第2方向における前記第1の向きとは逆の第2の向きへ移動させるカム部材と、前記第1方向にのみ移動可能に前記ハウジングに組み込まれており、少なくとも前記切替部材が前記第2方向における第1の向きへ最も移動した状態において前記係止部に係合するとともに、少なくとも前記切替部材が前記第2方向における第2の向きへ最も移動した状態において前記係止部との係合が外れる係合部を有し、その第1方向への移動によって前記機関銃本体の作動桿を駆動させる第2スライド部材と、この第2スライド部材を前記第1方向における前記第1の向きとは逆の第2の向きへ付勢する第2付勢部材とを備えることを、特徴とする。
【0010】
このように構成された本発明の機関銃用トリガ装置によると、ソレノイドから可動軸が突出すると、この可動軸によって、第1スライド部材が第1方向における第1の向きへ移動する。この第1スライド部材が移動すると、切替部材も一体に第1方向における第1の向きへ移動するが、その移動に伴って、そのカム部とカム部材とからなるカム機構が、切替部材を第2方向における第2の向きへ移動させる。その結果、切替部材の係止部が、第1方向及び第2方向に対して傾斜した軌跡に沿って移動する。その移動の途中までは、切替部材の係止部は、第2スライド部材の係合部に対して係合しているので、第2スライド部材を第1方向における第1の向きへ移動させる。この移動の途中において、第2スライド部材は、機関銃本体の作動桿を、機関銃本体を停止状態にする位置から連射状態にする位置へ切り替える。その状態から第1スライド部材が更に第1の向きへ移動すると、切替部材の係止部が第2スライド部材の係合部から外れるので、この第2スライド部材が、第2付勢部材によって、第1方向における第2の向きへ移動する。この移動の途中において、第2スライド部材は、機関銃本体の作動桿を、機関銃本体を連射状態にする位置から停止状態にする位置へ切り替える。従って、第2スライド部材が機関銃本体の作動桿を機関銃本体を停止状態にする位置から連射状態にする位置へ切り替える際における第1スライド部材の位置と、切替部材の係止部が第2スライド部材の係合部から外れる際における第1スライド部材の位置とを極力近づければ、機関銃本体が連射状態にある時間を、弾丸を一発だけ発射できる程度の極短時間とすることができる。従って、本発明によれば、機関銃に単発発射をさせることが可能になる。
【0011】
本発明におけるカム機構は、切替部材のカム部がカム面であってカム部材がカムフォロワであっても良いし、その逆であっても良いし、両者がカム面であっても良い。また、カム部材は、切替部材のカム部と接触する位置と接触部可能な位置との間で移動可能であっても良い。そのようにすれば、カム部材を切替部材のカム部と接触する位置へ移動させることによって、機関銃を単発発射モードで作動させることができるとともに、カム部材を切替部材のカム部と接触不可能な位置へ移動させることによって、機関銃を連射モードで作動させることができる。
【0012】
第2スライド部材は、機関銃本体の作動桿を直接駆動しても良いし、レバー等のリンク部材を介して間接的に駆動しても良い。
【0013】
第1スライド部材は、第1方向における第1の向きとは逆の第2の向きへ付勢されても良い。そのようにすれば、第1スライド部材の動作が安定するとともに、ソレノイドの可動軸の後退に伴って、初期位置に自動的に復帰することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明によるトリガ装置の実施の形態を説明する。図2は、この実施形態における単発発射装置10及びソレノイド装置1の平面図(機関銃本体側から見た状態を示す図,但し、その一部に、ソレノイド装置1内部の透視図を含む)であり、図1は、図2におけるI-I線に沿った単発発射装置10及びソレノイド装置1の断面図(機関銃本体のマウント部3の側面を併せて示す)であり、図3は、図1及び図2における矢印III方向から見た状態を示す後面図(一部に断面を含む)であり、図4は、ソレノイド装置1の斜視図及び単発発射装置10の分解図である。なお、以下の説明においては、機関銃本体の銃口側を「前(図1及び図2の右側)」と定義し、逆側を「後(図1及び図2の左側)」と定義されている。
【0015】
これらの図に示されるソレノイド装置1は、従来のソレノイド装置1からステー51及びリンクレバー50を除去したものである。このソレノイド装置1は、下面及び前面が開いた概略箱状のフレーム8,9にソレノイド7が固定されることによって、形成されている。このフレーム8,9は、ソレノイド装置1の上面及び左右両側面を構成するようにプレスされた第1フレーム8と、第1フレーム8における左右両側面相当部分8b、8cの後端縁の間に掛け渡された矩形板状の第2フレーム9とから、構成されている。この第1フレーム8における上面相当部分8aと第2フレーム9との間には隙間が形成されている。この隙間に、機関銃本体のマウント部3に固定された後側フック3bが入り込んで、第1フレーム8における上面相当部分8aの後端縁に係合する。他方、マウント部3に固定された前側フック3aは、第1フレーム8における上面相当部分8aの前端縁に係合する。この状態において、スプリングピン5がロックされることにより、ソレノイド装置1が機関銃本体のマウント部3に装着される。
【0016】
これらフレーム8,9によって囲まれる空間の内部には、図示せぬリモートスイッチに連動して可動軸7aを突出させ(リモートスイッチがONの時)又は引込める(リモートスイッチがOFFの時)ソレノイド7が、その可動軸7aを後端側へ向けて、固定されている。第2フレーム9には、このソレノイド7の可動軸7aを通過させるための切欠9aが、形成されている。なお、可動軸7aは、ソレノイド7によって後退された時には、この切欠9a内に完全に没入し、最も突出した状態においては、第2フレーム9から大きく突出する。また、上述したようにソレノイド装置1が機関銃本体2に装着された状態においては、この可動軸7aは、機関銃本体2の中心軸(弾丸の発射軌道)と平行になる。なお、また、この切欠9aの左右両側には、ねじ孔9bが形成されている。
【0017】
一方、単発発射装置10は、ハウジング11,スライドベース12,切替ブロック13,バネ押さえ板14,補助プレート15,底蓋16,スライドプレート17,発射モード切替ボタン18,平行キー19,レバー20及び上蓋21を主要部品として、構成されている。
【0018】
このうちのハウジング11の平面図を図5に、後面図(図5の矢印VI方向から見た図)を図6に、前面図(図5の矢印VIII方向から見た図)を図8に、図5におけるVII−VII線に沿った縦断面図を図7に示す。これら各図に示されるように、このハウジング11は、略直方体の金属ブロックの上面中央部及び下面中央が中心軸(前後を結ぶ軸)に沿って断面矩形状にそれぞれ切削されることにより、前後両端から見て略H字型となるように形成されている。この切削によってハウジング11の上面中央に形成された凹部を「上凹部11a」と呼び、下面中央に形成された凹部を「下凹部11b」と呼ぶ。また、これら上凹部11aと下凹部11bとの間に削り残された板状の部分を「隔壁11c」と呼ぶ。なお、隔壁11cよりも左側(図8における左側)に残された板状の部分を「左側壁11e」と呼び、隔壁11cよりも右側(図8における右側)に残された部分を「右側壁11d」と呼ぶ。なお、隔壁11cの中央(図5に示す平面における中央)には、その中心軸に沿って、隔壁11cの全幅の1/3程度の幅、隔壁11cの全長の1/3程度の長さのスリット11fが貫通形成されている。また、隔壁11cの下面(下凹部11bに露出した面)は、その前端からスリット11fに達する範囲において、それ以外の範囲との間で段差を形成するように更に切削され、その部分における隔壁11cの厚さは、それ以外の部分の厚さの略1/2程度になっている。この隔壁11cには、その前端縁からその中心軸に沿って、スリット11fよりも若干広い一定幅の前側切欠11gが、スリット11fとの間に若干の幅を残して形成されている。他方、この隔壁11cには、その後端縁からその中心軸に沿って、スリット11fと略同幅の後側切欠11hが、スリット11fとの間に若干の幅を残して形成されている。
【0019】
また、ハウジング11は、その中心軸に沿った中央における隔壁11cの上面(上凹部11aに露出した面)よりも若干上に偏った位置を通るとともに中心軸に直交する方向(以下「左右方向」という)に向いた軸を中心として、円孔状にくり貫かれている。このくり貫きによって形成された円孔11iは、若干隔壁11cに掛かっており、左側壁11eにおいては閉じているが、右側壁11dにおいては中心軸に直交する方向のキー溝11jを介して上面に開いている。
【0020】
さらに、ハウジング11における前端面と上面との角の近傍には、左右方向を向いた貫通孔11kが、形成されている。また、その貫通孔11kよりも後方にシフトした位置(スリット11fと前側切欠11gとの境界の上方)にも、左右方向を向いた貫通孔11lが、形成されている。また、後側切欠11hにおける最深部近傍を左右方向に貫通するように、貫通孔11mが形成されている。また、貫通孔11mよりも後方において隔壁11cの上方を貫通するように、貫通孔11nが形成されている。
【0021】
また、ハウジング11の左右両側面における前端縁と下縁との角には、角柱状のミミ11oが、ハウジング11の底面及び前端面と面一となるように、一体に突出形成されている。そして、各ミミ11oには、ハウジング11の中心軸と平行,且つソレノイド装置1の第2フレーム9における両ネジ孔9b,9bと同間隔で、これらネジ孔9b,9bよりも大径の貫通孔11pが、形成されている。
【0022】
このハウジング11の下凹部11bは、ハウジング11の下面全体を覆う矩形板状の底蓋16が左右側壁1d,11eにねじ止めされることによって、閉じられている。
【0023】
また、ハウジング11の下凹部11bには、この下凹部11bの幅と略同じ幅,この下凹部11bの深さの2/3程度の厚さ,隔壁の前端縁から後側切欠11hの内端までの距離よりも若干長い長さを有する略角柱状のスライドベース12(第1スライド部材)が、底蓋16に接触した状態で前後方向(第1方向)にスライド自在に、嵌められている。但し、このスライドベース12には、その前端面をハウジング11の前端面と面一にした状態で隔壁11cのスリット11fと重なる位置及び形状で、矩形のスリット12aが上下に貫通するように形成されている。なお、このスリット12aにおける前後の上縁には、内側に若干量突出したフランジが形成されている。また、このスライドベース12の下面には、スリット12aよりも一回り広い範囲で、下面と平行な凹部12bが形成されている。この凹部12bは、この凹部12bと同じ平面形状とこの凹部12bの深さと同じ厚さの板であるバネ押さえ板14によって、閉じられている。さらに、このスライドベース12の後端における左右方向の中央には、上下に貫通する切欠12cが形成されている。そして、この切欠12cを通るように、シャフト22が貫通して固定されている。
【0024】
このスライドベース12の上面におけるスリット12aの前側の縁近傍には、前後方向及び上下方向に沿った縦断面がL字状の補助プレート15が、ねじ止め固定さている。この補助プレート15におけるスライドベース12の上面に接している部分(基部)の平面形状は、スリット12aと同幅の矩形形状であり、その前端縁は、スライドベース12の前端面をハウジング11の前端面と面一にした状態において、隔壁11cの前側切欠11gの最深部の縁と重なる。また、この補助プレート15におけるスライドベース12の上面から垂直に立ち上がった部分は、スリット12aの上方に存在しており、スリット12aと略同幅を有するとともに、その先端は、隔壁11cの前端近傍における下面よりも上方に達している。そして、その立ち上がり部分の前側の面は、スライドベース12の前端面をハウジング11の前端面と面一にした状態において、スリット11f前端の内壁に接触する。さらに、この立ち上がり部分の後側の面には、その上下方向に沿ってリブ状のレールが、形成されている。
【0025】
スライドベース12のスリット12a内には、バネ押さえ板14の上面に固定された2本の圧縮バネ23,23(第1付勢部材)によって常時上方(第2方向における第1の向き)へ移動するように付勢された切替ブロック13(切替部材)が、上下方向にスライド自在に嵌め込まれている。この切替ブロック13は、スリット11f及びスリット12aの幅と略同幅であり、スライドベース12のスリット12a内でスライドするベース部13aと、隔壁11cのスリット11f内に常時進入しているカム部13bとを、側面から見てL字状となるように一体に繋げた形状(カム部13bがベース部13aの前端から垂直に立ち上がった形状)に、形成されている。このベース部13aの厚さは、スライドベース12のスリット12aの深さ(スライドベース12の上面からバネ押さえ板14までの幅)よりも若干薄い。このベース部13aの下面には、圧縮バネ23,23が収容される一対の穴が、形成されている。そして、各圧縮バネ23,23は、ベース部13aがスリット12a内に完全に没入した時に、ベース部13aの下面に形成された穴の中に完全入り込む。また、このベース部13aの後端面における下縁には、ベース部13aが各圧縮バネ23,23によって突出方向へ付勢された時にスリット12aの後側上縁に形成されたフランジに係合するフランジが、形成されている。従って、自由状態においても、このベース部13が、スリット12aから抜け出てしまうことはない。なお、このベース部13aがスリット12aから最も突出した状態においても、このベース部13aの上面は、隔壁11cの下面よりも低い位置に存在している。一方、このベース部13aの前端面から連続するカム部13bの前端面には、ベース部13a後端のフランジがスリット12a後端の内壁に接触した状態で補助プレート15に形成されたレールに填り合う溝が、上下方向に沿って形成されている。従って、この切替ブロック13は、この補助プレート15によってガイドされて、ベース部13aがスライドベース12のスリット12a内に完全に入り込んだ位置(没入位置)と、その後端縁のフランジがスリット12aのフランジに係合する位置(突出位置)との間で、上下(第2方向)にスライドする。なお、このカム部13bの前後幅は、切替ブロック13全体の前後幅の半分程度である。また、このカム部13bの上面は、その前端から後端へ向けて斜めに下がるように傾斜したカム面となっており、その前端は、切替ブロック13が突出位置にあるときに隔壁11cの上面よりも若干突出している。このカム面における前端(上端)と後端(下端)との間における高さ方向の差は、ベース部13aにおけるスライドベース12の上面からの突出量よりも大きい。
【0026】
ハウジング11の下凹部11b内における底蓋16の上面に接したスライドベース12と隔壁11cとの間には、スライドプレート17(第2スライド部材)が、前後にスライド自在に配置されている。このスライドプレート17は、ハウジング11の下凹部11bと略同じ幅(スライドベース12と同一の幅)を有している。また、スライドプレート17は、隔壁11cの下面における前端近傍部分とスライドベース12上面との間隔と略同厚のレバー駆動部17aと、隔壁11cの下面における後端近傍部分とスライドベース12上面との間隔と略同厚の従動部17bとに、区分される。このレバー駆動部17aは、スライドベース12の前面がハウジング11の前面と面一になる位置にある状態(補助プレート15の立ち上がり部が隔壁11cのスリット11f前端の内壁に接触した状態)において、補助プレート15の基部における前端縁にその後端面が接触するとともにハウジング11の前端面から前端面が若干突出する前後方向の長さを、有している。そして、このレバー駆動部17a前端における左右方向の中央には、スリット12aと略同幅で上下に貫通する切欠17dが、形成されている。そして、このレバー駆動部17aには、切欠17dを貫通するように、貫通孔17eが形成されている。
【0027】
また、従動部17bには、レバー駆動部17aの後端面が補助プレート15に接触した状態において、この補助プレート15を収容するとともにスライドベース12のスリット12aと重なる矩形のスリット17cが、貫通して形成されている。この状態において、スリット17c後端の内壁は、スライドベース12のスリット12a後端の内壁(フランジ以外の領域)と、面一になる。なお、このスライドプレート17は、スライドベース12と一体に、レバー駆動部17aの後端面が、隔壁11cの下面の段差に接触するまで、後方へスライド可能である。なお、レバー駆動部17aの後端面が隔壁11cの下面の段差に接触した状態でも、切替ブロック13のカム部13bの後端面は、隔壁11cのスリット11f後端の内壁に接触しない。
【0028】
ハウジング11における上述した貫通孔11mには、シャフト24が貫通して固定されている。このシャフト24は、隔壁11cの後側切欠11hにおいて、弦巻バネ25(第3付勢部材)のコイル部を貫通している。また、ハウジング11における上述した貫通孔11nには、シャフト26が貫通して固定されている。弦巻バネ25の固定端は、両側壁11d,11eの間においてシャフト26に係止されている。一方、この弦巻バネ25の自由端は、スライドベース12の切欠12c内において、シャフト22に当接し、スライドベース12をその先端側(第1方向における第2の向き)へスライドするように常時付勢する。従って、スライドベース12に外力が掛かっていない状態では、このスライドベース12は、補助プレート15の立ち上がり部の先端の前端面が隔壁11cのスリット11f前端の内壁に当接することにより、その前端面がハウジング11の前端面と面一となった位置で、位置決めされる。
【0029】
レバー20は、略L字状の側面形状を有する板であり、その湾曲部において、ハウジング11の貫通孔11kを貫通して固定されたシャフト27によって、両側壁11d,11eの間において、回動自在に軸支されている。そして、このレバー20の外面は、ハウジング11の外縁に沿っており、その上端は、ハウジング11の貫通孔11lを貫通して固定されたシャフト28の手前まで達しており、その下端は、スライドプレート17における切欠17d内に入り込んでいる。このレバー20の下端には、レバー20の軸方向に長い開口形状を有する長穴20aが、左右方向に貫通している。そして、スライドプレート17の貫通孔17eに貫通して固定されたシャフト29が、切欠17d内において、この長穴20aをも貫通している。なお、スライドプレート17が最も前側にスライドした状態において、シャフト29は、長穴20aにおける上端に位置している。上述したシャフト27は、レバー20の両側において、弦巻バネ30(第2付勢部材)の一対のコイル部をそれぞれ貫通している。この弦巻バネ30の固定端に相当する両端は、シャフト28に係合している。一方、この弦巻バネ30の自由端に相当する両コイル部の間の部分は、レバー20の下端における時計方向側縁に掛けられており、レバー20を反時計方向へ回転させるように、また、スライドプレート17を前方(第1方向における第2の向き)へスライドさせるように、常時付勢する。従って、切替ブロック13に外力が掛かっていない状態では、このスライドプレート17は、その従動部17bにおけるスリット17c後端の内壁(係合部)が切替ブロック13のベース部13aにおける後端面(係止部)に当接することにより、スライドベース12に対して、相対的に位置決めされている。
【0030】
また、ハウジング11の円孔11iには、この円孔11iの内径と略同径の最大外形を有する発射モード切替ボタン18(カム部材)が挿入されている。この発射モード切替ボタン18は、ハウジング11の全幅に切替ブロック13の幅を加えた長さよりも若干軸方向に長い円柱部材から、削り出されている。そして、発射モード切替ボタン18は、その一端が左側壁11eの外面から若干突出した状態において、隔壁11cのスリット11fと重なる部分が、小径部18aとして細く削られている。なお、この小径部18aは、突出状態における切替ブロック13のカム部13bの前端(上端)よりも、その外周面が高くなるように、その外径が設定されている。また、その小径部18aよりも右側壁11d側へ若干ずれた位置には、若干外径が細く形成された環状溝18bが、形成されている。この環状溝18bと他端との間の外周面には、その軸方向と平行且つキー溝11jと同幅の平行溝18cが、一カ所だけ形成されている。この平行溝18cには、長円柱型の平行キー19が嵌め込まれて固定されている。この平行キー19は、平行溝18c及びキー溝11jと略同幅,且つ両者を併せた厚さよりも若干薄い。従って、この平行キー19における平行溝18cから突出した部分は、キー溝11jに差し込まれ、発射モード切替ボタン18を、軸方向にのみ移動可能且つ回転不能に、ガイドする。このようにして回転規制された発射モード切替ボタン18の外周面における小径部18aの他端側縁から切替ブロック13と同幅の領域には、切替ブロック13のカム部13bにおけるカム面と同じ傾斜角のカム面18dが、切替ブロック13に面して、形成されている。このカム面18dの高さは、切替ブロック13のカム部13bにおけるカム面の高さとほぼ同じである。従って、このカム面18dが切替ブロック13と重なる位置まで発射モード切替ボタン18が移動されると、スライドベース12とともに切替ブロック13が後端側へスライドするにつれて、両カム面が接触して、カム機構として相対的に滑ることにより、切替ブロック13が没入位置へ向けて下方(第2方向における第2の向き)へ押し込まれていき、ついに、ベース部13aがスライドベース12のスリット12a内に完全に没入し、その後端面とスライドプレート17のスリット17cとの係合が外れる。なお、発射モード切替ボタン18の環状溝18bは、隔壁11c上面に敷設された切替軸バネ31に係合している。この切替軸バネ31が環状溝18bに係合していることにより、発射モード切替ボタン18は、その小径部18aが切替ブロック13と重なる位置(連射モード位置)とそのカム面18dが切替ブロック13と重なる位置(単発モード位置)との間でのみ移動可能に規制され、その摩擦によって、各位置にて保持される。
【0031】
以上の各部品が組み込まれたハウジング11における後端面及び上面におけるシャフト28近傍までの領域は、防塵用の上蓋21によってカバーされる。これにより、単発発射装置10が完成する。
【0032】
以上のようにして完成された単発発射装置10は、ハウジング11の各ミミ11oに形成された貫通孔11pに挿通されたヘックスビス32が第2フレーム9のネジ孔9bにねじ込まれることにより、ソレノイド装置1に固定される。このようにソレノイド装置1に単発発射装置10が固定された状態において、ソレノイド7の可動軸7aは、スライドベース12の前端面にのみ当接可能になる。また、レバー20の上端は、ソレノイド装置1が装着された機関銃本体2における作動桿6の先端6bに、当接可能となる。
【0033】
以下、上述したように構成された本実施形態による単発発射装置10の動作を、連射モードと単発モードに分けて、夫々説明する。
【0034】
最初に、連射モード時の説明を行う。この場合、射撃手は、発射モード切替ボタン18をハウジングの左側壁11e側から押し込み、その小径部18aが切替ブロック13に重なる位置へ移動させる。これにより、機関銃の発射モードが連射モードとなる。この状態のまま、射撃手が図示せぬリモートスイッチをONにすると、ソレノイド装置1内のソレノイド7が、その可動軸7aを突出させる。可動軸7aが突出してゆくと、その途中において、可動軸7aの先端がスライドベース12の前端面に当接し、このスライドベース12を、弦巻バネ25の付勢に抗して、後方(図1の左側)へ移動させる。このスライドベース12と一体に、切替ブロック13も後方へ移動するが、その移動の間にこの切替ブロック13のカム部13bは、発射モード切替ボタン18の小径部18aをすり抜けるので、切替ブロック13に全く干渉せず、よって、切替ブロック13は突出位置を保つ。そのため、切替ブロック13のベース部13aにおける後端面が、スライドプレート17の従動部17bに形成されたスリット17c後端の内壁に係合したままとなるので、弦巻バネ30による付勢に抗して、スライドプレート17を、スライドベース12と一体に後方へ移動させる。その結果、このスライドプレート17にリンクされたレバー20が、図1における時計方向に回転し、機関銃本体2の作動桿6の先端6bを押圧する。以上のようにして、ソレノイド7による可動軸7aの突出に連動して、作動桿6が反時計方向へ回転してゆく。そして、この作動桿6の角度が所定の臨界角を越えると、機関銃本体2の連射機構の状態が停止状態から連射状態へ切り替わり、機関銃本体2から弾丸が連射される。なお、可動軸7aは、その後も突出をし続けて、最終的に最大突出位置にて停止する。この状態でも、切替ブロック13のカム部13bの後端面は隔壁11cのスリット11f後端の内壁に当接せず、スライドプレート17のレバー駆動部17aの後端面は、隔壁11c下面の段差に当接しない。
【0035】
その後、掃射を止めるために射撃手がリモートスイッチをOFFにすると、ソレノイド7は可動軸7aを後退させてゆく。すると、弦巻バネ25及び30の付勢力によって、スライドベース12,切替ブロック13及びスライドプレート17が、一体となって可動軸7aの後退に追従して前方(図1の右側)へ移動していく。それに従い、レバー20が反時計方向に回転し、機関銃本体2の作動桿6の先端6bに対する押圧を解除してゆくので、作動桿6が時計方向に回転してゆく。そして、この作動桿6の角度が上記臨界角を下回ると、機関銃本体2の連射機構の状態が連射状態から停止状態へ切り替わり、弾丸の発射が停止される。
【0036】
次に、単発モード時の説明を行う。この場合、射撃手は、発射モード切替ボタン18をハウジングの右側壁11d側から押し込み、そのカム面18dが切替ブロック13に重なる位置へ移動させる。これにより、機関銃の発射モードが単発モードとなる。この状態のまま、射撃手が図示せぬリモートスイッチをONにすると、ソレノイド装置1内のソレノイド7が、その可動軸7aを突出させる。可動軸7aが突出してゆくと、その途中において、可動軸7aの先端がスライドベース12の前端面に当接し、このスライドベース12を、弦巻バネ25の付勢に抗して、後方(図1の左側,第1方向における第1の向き)へ移動させる。このスライドベース12とともに切替ブロック13も後方へ移動するが、その移動の間にこの切替ブロック13のカム部13bに形成されたカム面が発射モード切替ボタン18のカム面18dに接触して相対的に滑るので、切替ブロック13が下方(第2方向における第2の向き)へ移動してスライドベース12のスリット12a内に押し込まれていく。この切替ブロック13のベース部13aがスライドベース12の上面から出ている間は、その後端面がスライドプレート17の従動部17bに形成されたスリット17c後端の内壁に係合しているので、弦巻バネ30による付勢に抗して、スライドプレート17は、スライドベース12と一体に後方へ移動される。その結果、このスライドプレート17にリンクされたレバー20が、図1における時計方向に回転し、機関銃本体2の作動桿6の先端6bを押圧する。以上のようにして、ソレノイド7による可動軸7aの突出に連動して、作動桿6が反時計方向へ回転してゆく。そして、この作動桿6の角度が所定の臨界角を越えると、機関銃本体2の連射機構の状態が停止状態から連射状態へ切り替わり、機関銃本体2から弾丸が発射される。この際にも可動軸7aは突出をし続けており、次の瞬間、切替ブロック13のベース部13aはスライドベース12のスリット12a内に完全に没入し、このベース部13aの後端面との係合が外れたスライドプレート17が、弦巻バネ30の付勢力によって前方(図1の右側)へ一挙に移動し、それとともに、レバー20が反時計方向へ逆回転する。これによって、先端6bへの押圧が解かれた作動桿6も時計方向へ急速回転するので、機関銃本体2の連射機構の状態が連射状態から停止状態へ直ちに切り替わる。
【0037】
従って、作動桿6が停止状態から連射状態への臨界角を越えた直後に切替ブロック13とスライドプレート17との係合が外れるように、各カム面の角度や切替ブロック13のベース部13aの厚が予め調整されていれば、機関銃本体2の連射機構が弾丸を一発だけ発射した時点で、連射状態から停止状態に戻るようにすることができる。このように、本実施形態の単発発射装置10によれば、機関銃本体2の連射機構の停止状態から連射状態への切り替えと、連射状態から停止状態への切り替えとを、ソレノイド7による可動軸7aの同一方向へのストローク中に連続して行うことができ、しかも、両切り替えのタイミングは機械的に設定される。従って、従来のような可動軸7aの移動方向の切り替えに起因するタイムラグや人間の操作に起因するタイムラグをなくすことができる。また、本実施例の単発発射装置10によると、スライドプレート17及びレバー20の逆方向への移動は弦巻バネ20の付勢力によってなされる。従って、ソレノイドを用いて駆動する場合のような過渡現象による遅延が生じないので、連射機構の状態の切り替えが極めてクイックに行われる。
【0038】
なお、機関銃本体2の連射機構が連射状態から停止状態に切り替わることによって弾丸の発射が停止した後も、ソレノイド7の可動軸7aは突出し続け、スライドベース12は後方への移動をし続ける。そして、可動軸7aが最大突出位置に達すると、スライドベース12は、最も後端側の位置に達する。その後、射撃手がリモートスイッチをOFFにすると、上述した連射モードの場合と同様にして、可動軸7a及びスライドベース12が初期位置に戻り、これとともに、切替ブロック13も突出位置に戻る。
【0039】
本実施形態は、従来のソレノイド装置1に取り付けられるように単発発射装置10を構成したが、ソレノイド7を一体に組み込んだ単発発射装置として構成されても良い。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明のトリガ装置によれば、ソレノイドの可動軸の一方向へのストローク中に機関銃本体の作動桿を一方向へ駆動する状態と逆方向へ復帰させる状態とを機械的に切り替えることができ、それにより、機関銃本体内の連射機構を極短時間のみ連射状態にすることができるので、機関銃の単発発射が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による単発発射装置及びソレノイド装置の縦断面図
【図2】 単発発射装置及びソレノイド装置の一部透過平面図
【図3】 図1及び図2における矢印III方向から見た一部断面後面図
【図4】 単発発射装置の分解図及びソレノイド装置の斜視図
【図5】 ハウジングの平面図
【図6】 図5の矢印VI方向から見たハウジングの後面図
【図7】 図5のVII-VII線に沿った縦断面図
【図8】 図5の矢印VIII方向から見たハウジングの前面図
【図9】 従来の機関銃本体及びソレノイド装置の要部拡大図
【符号の説明】
1 ソレノイド装置
2 機関銃本体
3 マウント部
6 作動桿
7 ソレノイド
7a 可動軸
10 単発発射装置
11 ハウジング
12 スライドベース
13 切替ブロック
17 スライドプレート
18 発射モード切替ボタン
20 レバー
25 弦巻バネ
30 弦巻バネ
Claims (7)
- ソレノイドから突出される可動軸の動きを受けて、機関銃本体における連射状態と停止状態とを切り替える作動桿を駆動することによって、この機関銃本体に弾丸の発射を行わしめる機関銃用トリガ装置であって、
前記ソレノイドに対して固定されるハウジングと、
前記可動軸の突出方向と平行な第1方向にのみ移動可能に前記ハウジングに組み込まれており、前記可動軸が突出すると、この可動軸によって第1の向きへ移動される第1スライド部材と、
前記第1方向と交差する第2方向にのみ所定範囲で相対移動可能に前記第1の移動部材に組み込まれており、係止部及びカム部を一体に有する切替部材と、
この切替部材を前記第2方向における第1の向きへ付勢する第1付勢部材と、この切替部材のカム部と接触することによってカム機構を構成するために前記ハウジングに設けられており、前記第1スライド部材の前記第1方向における第1の向きへの移動に伴って、前記切替部材を前記第1付勢部材による付勢に抗して、前記第2方向における前記第1の向きとは逆の第2の向きへ移動させるカム部材と、
前記第1方向にのみ移動可能に前記ハウジングに組み込まれており、少なくとも前記切替部材が前記第2方向における第1の向きへ最も移動した状態において前記係止部に係合するとともに、少なくとも前記切替部材が前記第2方向における第2の向きへ最も移動した状態において前記係止部との係合が外れる係合部を有し、その第1方向への移動によって前記機関銃本体の作動桿を駆動させる第2スライド部材と、
この第2スライド部材を前記第1方向における前記第1の向きとは逆の第2の向きへ付勢する第2付勢部材と
を備えることを特徴とする機関銃用トリガ装置。 - 前記カム機構は、前記第1スライド部材の前記第1方向における第1の向きへの移動に伴って、前記第2部材が前記機関銃本体の作動桿を前記機関銃本体が停止状態となる位置から連射状態となる位置へ移動させるまで、前記係止部が前記第2部材の係合部に係合し、その直後に、前記係止部が前記第2部材の係合部から外れるように、前記切替部材を前記第1スライド部材に対して相対移動させることを特徴とする請求項1記載の機関銃用トリガ装置。
- 前記切替部材のカム部は、前記第1方向及び前記第2方向に対して傾斜したカム面である
ことを特徴とする請求項1記載の機関銃用トリガ装置。 - 前記カム部材は、前記第1方向及び前記第2方向に対して傾斜したカム面を備える
ことを特徴とする請求項1記載の機関銃用トリガ装置。 - 前記カム部材は、前記ハウジングに対して、前記切替部材のカム部と接触する位置と前記切替部材と接触不能な位置との間で移動可能に設けれている
ことを特徴とする請求項1記載の機関銃用トリガ装置。 - 前記第2スライド部材は、この第2スライド部材にリンクして作動するとともに前記作動桿に接触するレバーを介して、前記作動桿を駆動する
ことを特徴とする請求項1記載の機関銃用トリガ装置。 - 前記第1スライド部材を前記第1方向における第1の向きとは逆の第2の向きへ付勢する第3付勢部材を更に備えた
ことを特徴とする請求項1記載の機関銃用トリガ装置。
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