JP3661021B2 - スプリングコンプレッサ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用サスペンションの特殊工具に関し、特に、ストラットアッシイのスプリングの脱着の使用に適するスプリングコンプレッサに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用サスペンションの特殊工具で、特に、ストラットアッシイのスプリングの脱着に使用するスプリングコンプレッサとして、図4に示すものがある。これについて説明すると、スプリングコンプレッサ1は、パイプ2の両端に軸受け3、4が結合されており、その一端の軸受け3を貫通するとともに、他端の軸受け4に係合するスクリュウボルト5が回動自由に配設されてある。パイプ2の一端側の外周には、ア−ム6を取り付けたア−ム取付台7Aが結合されており、また、スクリュウボルト5には、同様のア−ム6を取り付けたア−ム取付台7Bが螺合しており、スクリュウボルト5の回動に伴い、ア−ム取付台7Bはパイプ内8をパイプ2に設けたガイド溝9に沿って移動するようになっている。
【0003】
ア−ム6は図5に示すように、円弧状をした固定ア−ム6Aと固定ア−ム6Aの端に設けたボルト14の軸を中心に傾動し、所定の傾動位置にボルト14で締結、保持される可動ア−ム6Bとからなっている。ア−ム6の両端部にはU字状した爪11がボルト12等で固定されている。ア−ム取付台7Aと7Bとに設けたア−ム6間には、ア−ム6に設けた爪11に係止してスプリング13が装着されるようになっている。
【0004】
スクリュウボルト5を回動すると、このスクリュウボルト5に螺合したア−ム取付台7Bが、その回転を規制されながらパイプ2のガイド溝9に沿って図中左方向に移動して、コイルスプリング13を圧縮する。圧縮されて荷重を付与した状態でスプリング13をストラットアッシイに組付けている。スプリング13をストラットアッシイから取り出す場合も、同様にしてコイルスプング13を圧縮して行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記スプリングコンプレッサにあっては、スクリュウボルトを回動することによってコイルスプリングを圧縮して、荷重を付与しているが、荷重が高荷重になる場合には、スクリュウボルトとア−ム取付台との螺合の強度をあげる必要があり、このため、スクリュウボルトは、可成り大きい螺子となり、重量も重くなり、材料費や加工費が嵩むとともに、スクリュウボルトを人手で回すには、付与荷重が高荷重になればなるほど大きな力が必要となり、人手では操作が出来なくなってきたという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、コイルスプリングの付加荷重が高荷重になる場合でも、荷重に対応できるスプリングコンプレッサを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、両端がシリンダヘッドとシリンダボトムとにより閉塞されたシリンダおよびアウタ−チュ−ブと、シリンダ内をピストンを介して摺動自在に挿入されるピストンロッドと、ピストンによって区画される油室と、シリンダボトムに設けられる電動機とポンプと弁とタンクとから構成された油圧ユニットと、油室と油圧ユニットを連通する通路手段と、アウタ−チュ−ブの外周に摺動自在に嵌合するとともに一端側にピストンロッドと係合するア−ム支持部に結合されるガイドパイプと、ガイドパイプに設けられたガイド溝と係合しガイドパイプの移動に伴う回転を規制するシリンダヘッドに設けられる規制部材と、シリンダボトムおよびア−ム支持部に互いに対向して設けられるア−ムと、ア−ムに設けた爪で挟持してスプリングを油圧ユニットよりの圧油に応じて圧縮する。
【0008】
第2の発明は、両端がシリンダヘッドとシリンダボトムとにより閉塞されたシリンダおよびアウタ−チュ−ブと、シリンダ内をピストンを介して摺動自在に挿入されるピストンロッドと、ピストンによって区画される油室と、シリンダヘッドに設けられる電動機とポンプと弁とタンクとから構成された油圧ユニットと、油室と油圧ユニットを連通する通路手段と、シリンダヘッドに結合されるガイドパイプと、ガイドパイプ内周をガイドパイプに設けられたガイド溝に沿って移動自由に嵌合するとともにピストンロッドに係合するア−ム支持部と、シリンダボトムおよびア−ム支持部に互いに対向して設けられるア−ムと、ア−ムに設けられた爪で挟持して油圧ユニットよりの圧油に応じてスプリングを圧縮する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
【0010】
図1に示すように、この実施の形態に係わるスプリングコンプレッサは、油圧シリンダ部20と油圧ユニット40とからなっている。
【0011】
油圧シリンダ部20は、シリンダ21にピストン22を介してピストンロッド23が摺動自在に挿入され、シリンダ21の両側にシリンダボトム24とシリンダヘッド25が結合されている。シリンダ21内には、ピストン22により2つの油室26A、26Bが区画されている。
【0012】
シリンダ21の外側にはアウタ−チュ−ブ27が配置され、シリンダボトム24とシリンダヘッド25とが結合され、アウタ−チュ−ブ27の両端部にはシ−ル部材28が保持されている。
【0013】
シリンダ21とアウタ−チュ−ブ27間には油通路29が設けられ、シリンダヘッド25に設けた油孔30を介して油室26Bに連通している。
【0014】
アウタ−チュ−ブ27の外側にはガイドパイプ31が配置され、ガイドパイプ31の一端側は、ア−ム支持部32と結合されるとともにピストンロッド23に固定されている。更に、ガイドパイプ31には、ガイド溝33が形成してあり、このガイド溝33は、シリンダヘッド25に設けた廻り止めピン34に案内されるようになっている。
【0015】
このため、ガイドパイプ31は、ピストンロッド23の移動とともにアウタ−チュ−ブ27の外周をピストンロッド23の軸方向に摺動するとともにピストンロッドをガイドパイプで覆うようにした。
【0016】
ア−ム支持部32には、前記従来例と同様のア−ム6が取り付けられており、ア−ム6は円弧状をした固定ア−ム6Aと固定ア−ム6Aの端に設けたボルト14の軸を中心に傾動し、所定の位置にボルト14で締結、保持される可動ア−ム6Bとからなっている。各ア−ム6A、6Bの端部にはU字状をした爪11がボルト12等で固定されている。
【0017】
シリンダボトム24にも、同様に、ア−ム6が取り付けられており、各ア−ム6A、6Bの端部にはU字状した爪11がボルト12等で固定されている。可動ア−ム6Aの傾動位置によりア−ム6A、6B端に設けた爪11の間隔が変えられる。
【0018】
シリンダボトム24の平坦部24Aには、油圧ユニット40のボディ42がボルト41を介して締結されている。
【0019】
油圧ユニット40は、図3に示すように、電動機43、油圧ポンプ44、リリ−フ弁45、チェック弁46、切換弁47、タンク48等が一体に組み付けられたものから構成されている。
【0020】
シリンダボトム24には油通路35A、35Bが形成され、これら油通路35A、35Bの一端側は、チェック弁46、切換弁47バルブを介して油圧ポンプ44又はタンク48に接続されており、他端側は、シリンダ21の各油室26A、26Bへと連通されている。
【0021】
シリンダボトム24とア−ム支持部32とに互いに対向して取り付けられたア−ム6間には、ア−ム6に設けた爪11に係止して、スプリング13が装着されるようになっている。
【0022】
以上のように構成され、次に作用について説明する。
【0023】
油圧シリンダ部20の伸長作動では、油通路35Aを油圧ポンプ44の吐出側に接続し、他方の油通路35Bをタンク48に接続する。この時油室26Aが高圧となり、他方の油室26Bが低圧となってピストンロッド23が伸長する。
【0024】
圧縮作動時には油室26Bに高圧油を導き、油室26Aの油をタンク48に戻すとピストンロッド23が収縮する。
【0025】
この際、ア−ム6間には、ア−ム6に設けた爪11に係止してスプリング13が装着されると、スプリング13は、圧縮されて撓む。
【0026】
スプリング13を任意の位置に保持する場合は、このピストンロッド23を所定位置まで収縮させ、ポンプ44を停止して油圧ロックさせればよい。
【0027】
そして、スプリング13を圧縮した状態でストラットアッシイに組み付けたり、あるいは、ストラットアッシイから取り外すことができる。
【0028】
ところで、図2に示す実施の形態にあっては、ガイドパイプ51がシリンダヘッド52の凸状部53に結合されており、このガイドパイプ51内には、ピストンロッド23にボルト54で締結されたア−ム支持部55が、ガイドパイプ51に設けたガイド溝56に沿って摺動する。
【0029】
ア−ム支持部55には、同様に、ア−ム6が取り付けられており、ア−ム6の両端部にはU字状をした爪11がボルト12等で固定されている。
【0030】
シリンダヘッド52の外周平坦部57には前記油圧ユニット40がボルト41で締結されている。
【0031】
シリンダヘッド52には油通路58A、58Bが形成され、これら油通路58A、58Bの一端側は、チェック弁46、切換弁47バルブを介して油圧ポンプ44又はタンク48に接続されており、他端側は、油通路58Bがシリンダ21の油室26Bと、油通路58Aが、油通路29、シリンダ21に設けた通孔59を介して油室26Aとにそれぞれ連通されている。
【0032】
油圧シリンダ部20の伸長作動では、油通路58Aを油圧ポンプ44の吐出側に接続し、他方の油通路58Bをタンク48に接続する。この時油室26Aが高圧となり、他方の油室26Bが低圧となってピストンロッド23が伸長する。
【0033】
圧縮作動時には油室26Bに高圧油を導き、油室26Aの油をタンク48に戻すとピストンロッド23が収縮し、ピストンロッド23に締結されたア−ム支持部55も図中左方向に移動する。
【0034】
この際、シリンダボトム60とア−ム支持部55とに固定したア−ム6間には、ア−ム6に設けた爪11に係止してスプリング13が装着されると、スプリング13は、圧縮されて撓む。
【0035】
そして、スプリング13を圧縮した状態でストラットアッシイに組み付けたり、あるいは、ストラットアッシイから人力によらずに容易に取り外すことができる。
【0036】
ガイドパイプ51をアウタ−チュ−ブ27の外周でなく、シリンダヘッド52の凸状部53に結合させたので、アウタ−チュ−ブ27の外周を摺動する必要がないため、ガイドパイプ51の内径をアウタ−チュ−ブ27の外径に係わらず、小さくできるとともに重量も軽くなる。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、第1の発明によれば、ア−ム支持部がピストンロッドと係合するとともにアウタ−チュ−の外周を摺動するガイドパイプと結合しており、ピストンロッドの収縮作動に伴い、ア−ム支持部もガイドパイプのガイド溝に規制されて移動し、シリンダボトムおよびア−ム支持部に互いに対向して設けられるア−ムの爪でスプリングを挟持して、油圧ユニットよりの圧油に応じてスプリングを圧縮するようにしたので、スプリングの付加荷重が高荷重になる場合でも、容易に荷重に対応してスプリングを圧縮できる。そして、スプリングを圧縮した状態でストラットアッシイに容易に組み付けたり、あるいは、ストラットアッシイから取り外すことができる。また、ピストンロッドをガイドパイプで覆うようにしたからピストンロッドの傷付を防止するとともにシ−ルの寿命を延長することができる。
【0038】
また、第2の発明では、ガイドパイプをアウタ−チュ−ブの外周でなく、シリンダヘッドに突設させ、ピストンロッドと係合するア−ム支持部をガイドパイプ内周をガイドパイプに設けたガイド溝に沿って移動するようにしたので、ガイドパイプは、アウタ−チュ−ブの外周を摺動する必要がないため、ガイドパイプの内径をアウタ−チュ−ブの外径に係わらず小さくでき、しかも内径の加工精度も必要とせず、重量も軽くすることができ安価になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すスプリングコンプレッサの断面図である。
【図2】他の実施の形態を示すスプリングコンプレッサの断面図である
【図3】同じくその油圧ユニットの油圧回路である。
【図4】従来例を示すスプリングコンプレッサの断面図である。
【図5】同じくそのア−ムの斜視図である。
【符号の説明】
6 ア−ム
11 爪
13 スプリング
21 シリンダ
22 ピストン
23 ピストンロッド
24 シリンダボトム
25 シリンダヘッド
26A 油室
26B 油室
27 アウタ−チュ−ブ
29 油通路
30 油孔
31 ガイドパイプ
32 ア−ム支持部
33 ガイド溝
34 廻り止めピン
35A 油通路
35B 油通路
40 油圧ユニット
43 電動機
44 油圧ポンプ
45 リリ−フ弁
46 チェック弁
47 切換弁
48 タンク
51 ガイドパイプ
52 シリンダヘッド
53 凸状部
55 ア−ム支持部
56 ガイド溝
58A 油通路
58B 油通路
59 油孔
60 シリンダボトム
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用サスペンションの特殊工具に関し、特に、ストラットアッシイのスプリングの脱着の使用に適するスプリングコンプレッサに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用サスペンションの特殊工具で、特に、ストラットアッシイのスプリングの脱着に使用するスプリングコンプレッサとして、図4に示すものがある。これについて説明すると、スプリングコンプレッサ1は、パイプ2の両端に軸受け3、4が結合されており、その一端の軸受け3を貫通するとともに、他端の軸受け4に係合するスクリュウボルト5が回動自由に配設されてある。パイプ2の一端側の外周には、ア−ム6を取り付けたア−ム取付台7Aが結合されており、また、スクリュウボルト5には、同様のア−ム6を取り付けたア−ム取付台7Bが螺合しており、スクリュウボルト5の回動に伴い、ア−ム取付台7Bはパイプ内8をパイプ2に設けたガイド溝9に沿って移動するようになっている。
【0003】
ア−ム6は図5に示すように、円弧状をした固定ア−ム6Aと固定ア−ム6Aの端に設けたボルト14の軸を中心に傾動し、所定の傾動位置にボルト14で締結、保持される可動ア−ム6Bとからなっている。ア−ム6の両端部にはU字状した爪11がボルト12等で固定されている。ア−ム取付台7Aと7Bとに設けたア−ム6間には、ア−ム6に設けた爪11に係止してスプリング13が装着されるようになっている。
【0004】
スクリュウボルト5を回動すると、このスクリュウボルト5に螺合したア−ム取付台7Bが、その回転を規制されながらパイプ2のガイド溝9に沿って図中左方向に移動して、コイルスプリング13を圧縮する。圧縮されて荷重を付与した状態でスプリング13をストラットアッシイに組付けている。スプリング13をストラットアッシイから取り出す場合も、同様にしてコイルスプング13を圧縮して行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記スプリングコンプレッサにあっては、スクリュウボルトを回動することによってコイルスプリングを圧縮して、荷重を付与しているが、荷重が高荷重になる場合には、スクリュウボルトとア−ム取付台との螺合の強度をあげる必要があり、このため、スクリュウボルトは、可成り大きい螺子となり、重量も重くなり、材料費や加工費が嵩むとともに、スクリュウボルトを人手で回すには、付与荷重が高荷重になればなるほど大きな力が必要となり、人手では操作が出来なくなってきたという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、コイルスプリングの付加荷重が高荷重になる場合でも、荷重に対応できるスプリングコンプレッサを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、両端がシリンダヘッドとシリンダボトムとにより閉塞されたシリンダおよびアウタ−チュ−ブと、シリンダ内をピストンを介して摺動自在に挿入されるピストンロッドと、ピストンによって区画される油室と、シリンダボトムに設けられる電動機とポンプと弁とタンクとから構成された油圧ユニットと、油室と油圧ユニットを連通する通路手段と、アウタ−チュ−ブの外周に摺動自在に嵌合するとともに一端側にピストンロッドと係合するア−ム支持部に結合されるガイドパイプと、ガイドパイプに設けられたガイド溝と係合しガイドパイプの移動に伴う回転を規制するシリンダヘッドに設けられる規制部材と、シリンダボトムおよびア−ム支持部に互いに対向して設けられるア−ムと、ア−ムに設けた爪で挟持してスプリングを油圧ユニットよりの圧油に応じて圧縮する。
【0008】
第2の発明は、両端がシリンダヘッドとシリンダボトムとにより閉塞されたシリンダおよびアウタ−チュ−ブと、シリンダ内をピストンを介して摺動自在に挿入されるピストンロッドと、ピストンによって区画される油室と、シリンダヘッドに設けられる電動機とポンプと弁とタンクとから構成された油圧ユニットと、油室と油圧ユニットを連通する通路手段と、シリンダヘッドに結合されるガイドパイプと、ガイドパイプ内周をガイドパイプに設けられたガイド溝に沿って移動自由に嵌合するとともにピストンロッドに係合するア−ム支持部と、シリンダボトムおよびア−ム支持部に互いに対向して設けられるア−ムと、ア−ムに設けられた爪で挟持して油圧ユニットよりの圧油に応じてスプリングを圧縮する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
【0010】
図1に示すように、この実施の形態に係わるスプリングコンプレッサは、油圧シリンダ部20と油圧ユニット40とからなっている。
【0011】
油圧シリンダ部20は、シリンダ21にピストン22を介してピストンロッド23が摺動自在に挿入され、シリンダ21の両側にシリンダボトム24とシリンダヘッド25が結合されている。シリンダ21内には、ピストン22により2つの油室26A、26Bが区画されている。
【0012】
シリンダ21の外側にはアウタ−チュ−ブ27が配置され、シリンダボトム24とシリンダヘッド25とが結合され、アウタ−チュ−ブ27の両端部にはシ−ル部材28が保持されている。
【0013】
シリンダ21とアウタ−チュ−ブ27間には油通路29が設けられ、シリンダヘッド25に設けた油孔30を介して油室26Bに連通している。
【0014】
アウタ−チュ−ブ27の外側にはガイドパイプ31が配置され、ガイドパイプ31の一端側は、ア−ム支持部32と結合されるとともにピストンロッド23に固定されている。更に、ガイドパイプ31には、ガイド溝33が形成してあり、このガイド溝33は、シリンダヘッド25に設けた廻り止めピン34に案内されるようになっている。
【0015】
このため、ガイドパイプ31は、ピストンロッド23の移動とともにアウタ−チュ−ブ27の外周をピストンロッド23の軸方向に摺動するとともにピストンロッドをガイドパイプで覆うようにした。
【0016】
ア−ム支持部32には、前記従来例と同様のア−ム6が取り付けられており、ア−ム6は円弧状をした固定ア−ム6Aと固定ア−ム6Aの端に設けたボルト14の軸を中心に傾動し、所定の位置にボルト14で締結、保持される可動ア−ム6Bとからなっている。各ア−ム6A、6Bの端部にはU字状をした爪11がボルト12等で固定されている。
【0017】
シリンダボトム24にも、同様に、ア−ム6が取り付けられており、各ア−ム6A、6Bの端部にはU字状した爪11がボルト12等で固定されている。可動ア−ム6Aの傾動位置によりア−ム6A、6B端に設けた爪11の間隔が変えられる。
【0018】
シリンダボトム24の平坦部24Aには、油圧ユニット40のボディ42がボルト41を介して締結されている。
【0019】
油圧ユニット40は、図3に示すように、電動機43、油圧ポンプ44、リリ−フ弁45、チェック弁46、切換弁47、タンク48等が一体に組み付けられたものから構成されている。
【0020】
シリンダボトム24には油通路35A、35Bが形成され、これら油通路35A、35Bの一端側は、チェック弁46、切換弁47バルブを介して油圧ポンプ44又はタンク48に接続されており、他端側は、シリンダ21の各油室26A、26Bへと連通されている。
【0021】
シリンダボトム24とア−ム支持部32とに互いに対向して取り付けられたア−ム6間には、ア−ム6に設けた爪11に係止して、スプリング13が装着されるようになっている。
【0022】
以上のように構成され、次に作用について説明する。
【0023】
油圧シリンダ部20の伸長作動では、油通路35Aを油圧ポンプ44の吐出側に接続し、他方の油通路35Bをタンク48に接続する。この時油室26Aが高圧となり、他方の油室26Bが低圧となってピストンロッド23が伸長する。
【0024】
圧縮作動時には油室26Bに高圧油を導き、油室26Aの油をタンク48に戻すとピストンロッド23が収縮する。
【0025】
この際、ア−ム6間には、ア−ム6に設けた爪11に係止してスプリング13が装着されると、スプリング13は、圧縮されて撓む。
【0026】
スプリング13を任意の位置に保持する場合は、このピストンロッド23を所定位置まで収縮させ、ポンプ44を停止して油圧ロックさせればよい。
【0027】
そして、スプリング13を圧縮した状態でストラットアッシイに組み付けたり、あるいは、ストラットアッシイから取り外すことができる。
【0028】
ところで、図2に示す実施の形態にあっては、ガイドパイプ51がシリンダヘッド52の凸状部53に結合されており、このガイドパイプ51内には、ピストンロッド23にボルト54で締結されたア−ム支持部55が、ガイドパイプ51に設けたガイド溝56に沿って摺動する。
【0029】
ア−ム支持部55には、同様に、ア−ム6が取り付けられており、ア−ム6の両端部にはU字状をした爪11がボルト12等で固定されている。
【0030】
シリンダヘッド52の外周平坦部57には前記油圧ユニット40がボルト41で締結されている。
【0031】
シリンダヘッド52には油通路58A、58Bが形成され、これら油通路58A、58Bの一端側は、チェック弁46、切換弁47バルブを介して油圧ポンプ44又はタンク48に接続されており、他端側は、油通路58Bがシリンダ21の油室26Bと、油通路58Aが、油通路29、シリンダ21に設けた通孔59を介して油室26Aとにそれぞれ連通されている。
【0032】
油圧シリンダ部20の伸長作動では、油通路58Aを油圧ポンプ44の吐出側に接続し、他方の油通路58Bをタンク48に接続する。この時油室26Aが高圧となり、他方の油室26Bが低圧となってピストンロッド23が伸長する。
【0033】
圧縮作動時には油室26Bに高圧油を導き、油室26Aの油をタンク48に戻すとピストンロッド23が収縮し、ピストンロッド23に締結されたア−ム支持部55も図中左方向に移動する。
【0034】
この際、シリンダボトム60とア−ム支持部55とに固定したア−ム6間には、ア−ム6に設けた爪11に係止してスプリング13が装着されると、スプリング13は、圧縮されて撓む。
【0035】
そして、スプリング13を圧縮した状態でストラットアッシイに組み付けたり、あるいは、ストラットアッシイから人力によらずに容易に取り外すことができる。
【0036】
ガイドパイプ51をアウタ−チュ−ブ27の外周でなく、シリンダヘッド52の凸状部53に結合させたので、アウタ−チュ−ブ27の外周を摺動する必要がないため、ガイドパイプ51の内径をアウタ−チュ−ブ27の外径に係わらず、小さくできるとともに重量も軽くなる。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、第1の発明によれば、ア−ム支持部がピストンロッドと係合するとともにアウタ−チュ−の外周を摺動するガイドパイプと結合しており、ピストンロッドの収縮作動に伴い、ア−ム支持部もガイドパイプのガイド溝に規制されて移動し、シリンダボトムおよびア−ム支持部に互いに対向して設けられるア−ムの爪でスプリングを挟持して、油圧ユニットよりの圧油に応じてスプリングを圧縮するようにしたので、スプリングの付加荷重が高荷重になる場合でも、容易に荷重に対応してスプリングを圧縮できる。そして、スプリングを圧縮した状態でストラットアッシイに容易に組み付けたり、あるいは、ストラットアッシイから取り外すことができる。また、ピストンロッドをガイドパイプで覆うようにしたからピストンロッドの傷付を防止するとともにシ−ルの寿命を延長することができる。
【0038】
また、第2の発明では、ガイドパイプをアウタ−チュ−ブの外周でなく、シリンダヘッドに突設させ、ピストンロッドと係合するア−ム支持部をガイドパイプ内周をガイドパイプに設けたガイド溝に沿って移動するようにしたので、ガイドパイプは、アウタ−チュ−ブの外周を摺動する必要がないため、ガイドパイプの内径をアウタ−チュ−ブの外径に係わらず小さくでき、しかも内径の加工精度も必要とせず、重量も軽くすることができ安価になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すスプリングコンプレッサの断面図である。
【図2】他の実施の形態を示すスプリングコンプレッサの断面図である
【図3】同じくその油圧ユニットの油圧回路である。
【図4】従来例を示すスプリングコンプレッサの断面図である。
【図5】同じくそのア−ムの斜視図である。
【符号の説明】
6 ア−ム
11 爪
13 スプリング
21 シリンダ
22 ピストン
23 ピストンロッド
24 シリンダボトム
25 シリンダヘッド
26A 油室
26B 油室
27 アウタ−チュ−ブ
29 油通路
30 油孔
31 ガイドパイプ
32 ア−ム支持部
33 ガイド溝
34 廻り止めピン
35A 油通路
35B 油通路
40 油圧ユニット
43 電動機
44 油圧ポンプ
45 リリ−フ弁
46 チェック弁
47 切換弁
48 タンク
51 ガイドパイプ
52 シリンダヘッド
53 凸状部
55 ア−ム支持部
56 ガイド溝
58A 油通路
58B 油通路
59 油孔
60 シリンダボトム
Claims (2)
- 両端がシリンダヘッドとシリンダボトムとにより閉塞されたシリンダおよびアウタ−チュ−ブと、シリンダ内をピストンを介して摺動自在に挿入されるピストンロッドと、ピストンによって区画される油室と、シリンダボトムに設けられる電動機とポンプと弁とタンクとから構成された油圧ユニットと、油室と油圧ユニットを連通する通路手段と、アウタ−チュ−ブの外周に摺動自在に嵌合するとともに一端側にピストンロッドと係合するア−ム支持部に結合されるガイドパイプと、ガイドパイプに設けられたガイド溝と係合しガイドパイプの移動に伴う回転を規制するシリンダヘッドに設けられる規制部材と、シリンダボトムおよびア−ム支持部に互いに対向して設けられるア−ムと、ア−ムに設けた爪で挟持してスプリングを油圧ユニットよりの圧油に応じて圧縮するようにしたことを特徴とするスプリングコンプレッサ。
- 両端がシリンダヘッドとシリンダボトムとにより閉塞されたシリンダおよびアウタ−チュ−ブと、シリンダ内をピストンを介して摺動自在に挿入されるピストンロッドと、ピストンによって区画される油室と、シリンダヘッドに設けられる電動機とポンプと弁とタンクとから構成された油圧ユニットと、油室と油圧ユニットを連通する通路手段と、シリンダヘッドに突設されるガイドパイプと、ガイドパイプ内周をガイドパイプに設けられたガイド溝に沿って移動自由に嵌合するとともにピストンロッドに係合するア−ム支持部と、シリンダボトムおよびア−ム支持部に互いに対向して設けられるア−ムと、ア−ムに設けられた爪で挟持して油圧ユニットよりの圧油に応じてスプリングを圧縮するようにしたことを特徴とするスプリングコンプレッサ。
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