JPH1172172A - バランスピストン型リリーフ弁 - Google Patents

バランスピストン型リリーフ弁

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JPH1172172A
JPH1172172A JP36475197A JP36475197A JPH1172172A JP H1172172 A JPH1172172 A JP H1172172A JP 36475197 A JP36475197 A JP 36475197A JP 36475197 A JP36475197 A JP 36475197A JP H1172172 A JPH1172172 A JP H1172172A
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JP
Japan
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spring
valve
movable piston
relief valve
pressure
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JP36475197A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Ichiki
伸彦 市来
Yoshizumi Nishimura
良純 西村
Yusaku Nozawa
勇作 野沢
Minoru Aoki
実 青木
Kinya Takahashi
欣也 高橋
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低いパイロット圧でリリーフ圧を確実に2段
階に調節することができるバランスピストン型リリーフ
弁を提供する。 【解決手段】 本体ケース8内には、ポペット弁13を
押圧する大ばね15Bと小ばね15Aとが設けられてい
る。大ばね15Bは、受け金14と本体ケース8内に形
成したつば部11とで支持され、小ばね15Aは、受け
金14と本体ケース8内におさめた可動ピストン12と
で支持されている。本体ケース8にはパイロット室10
を設けた位置決めプラグ9がねじ込まれており、その内
側端面で可動ピストン12を受け止める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、油圧ショベル等
の建設機械における駆動油圧回路に設けるバランスピス
トン型リリーフ弁に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に油圧回路にはリリーフ弁が設けら
れるが、複数のアクチュエータを1台の油圧ポンプで作
動させる油圧ショベル等の油圧回路においては、作動さ
せるアクチュエータの仕様、および作業状態により、リ
リーフ圧を2段階にする要求がある。リリーフ圧を2段
階にする手段としては、リリーフセット圧の異なる2個
のリリーフ弁を並列に配置し、それぞれのリリーフ弁へ
の回路への連通を切換弁で選択することにより、リリー
フ圧を変える例があるが、これでは原価的に不利であ
る。このため、リリーフ弁は1個とし、リリーフ弁のセ
ット圧を決めるばね荷重を外部のパイロット油圧により
2段階に調節することにより、リリーフ圧を2段階に変
化できる手段が広く用いられている。
【0003】図4はリリーフ圧を2段階に変化できるリ
リーフ弁を設けた油圧回路の一例を示す。主油圧ポンプ
31の吐出管路は、切換弁32A、32Bを介して油圧
モータ33A、33Bに接続されているとともに、切換
弁32Cを介して油圧シリンダ34に接続されている。
主油圧ポンプ31の吐出管路には、2段階にリリーフ圧
をセットすることができる2段リリーフ弁35が設けら
れており、2段リリーフ弁35の逃し管路は油タンク3
6に接続されている。パイロット油圧ポンプ37のパイ
ロット管路38は、切換弁39を介して、2段リリーフ
弁35のパイロット油室に接続されている。
【0004】つぎに、リリーフ圧を2段階に設定するこ
とができる従来のバランスピストン型リリーフ弁の一例
を図5により説明する。
【0005】内部に圧油の通路1aを設けた固定ブロッ
ク1には弁ケース2がねじ部により結合されており,弁
ケース2の中央突出部2aには筒状弁体3が取り付けら
れている。筒状弁体3の内部にはチョークを設けたバラ
ンスピストン4がおさめられており、バランスピストン
4の内側端面と中央突出部2aの端面との間には圧縮ば
ね5が設けられている。弁ケース2には圧油の通路6、
7が設けられている。通路6はバランスピストン4の内
部につらなっており、通路7は筒状弁体3のまわりの室
を介して油タンク36に接続されている。
【0006】弁ケース2には本体ケース8がねじ部によ
り結合されており、本体ケース8には調整できる位置決
めプラグ9がねじ部によりはめ込まれている。位置決め
プラグ9にはパイロット室10が設けられており、この
パイロット室10にはパイロット管路38が接続されて
いる。本体ケース8の内部に形成したつば部11と位置
決めプラグ9の内側端面との間には、可動ピストン12
がおさめられている。
【0007】通路6の開閉を行うポペット弁13には受
け金14が取り付けられており、可動ピストン12と受
け金14との間には、ポペット弁13を押圧する圧縮ば
ね15が設けられている。本体ケース8内のばね室16
とパイロット室10とは、可動ピストン12により区画
されている。
【0008】このバランスピストン型リリーフ弁の基本
の作動の説明は省略する。パイロット室10に圧油が作
用していない時には、可動ピストン12は圧縮ばね15
の力により、位置決めプラグ9の内側端面に押圧された
状態で保持され、圧縮ばね15の設定長さはL3とな
る。
【0009】パイロット室10に圧油が作用すると、可
動ピストン12は移動し、つば部11に押圧された状態
に保持される。ただし、この時の油圧力は圧縮ばね15
の設定荷重に対して十分余裕を持った力でなければなら
ない。よって、圧縮ばね15は前記の設定長さL3から
可動ピストン12の移動量を差し引いた分の長さL4に
設定され、そのばね荷重が増大する。すなわち、その分
リリーフ設定圧が増大する。
【0010】リリーフ圧の設定は下記のようにして行
う。先ず、調整できる位置決めプラグ9を回転させ、可
動ピストン12がつば部11の端面に当たるまで押し込
み、その状態でばねケース8ごと回転させ、高圧側のリ
リーフ圧を設定する。つぎに位置決めプラグ9のみを逆
方向に回転させて、低圧側のリリーフ圧を設定する。
【0011】図6は、リリーフ圧を2段階に設定するこ
とができる従来のバランスピストン型リリーフ弁の他の
例を示し、同図中図5と同じ符号をつけた構成要素は、
同一もしくは相当する構成要素である。
【0012】ばね室16内には、ばね荷重の小さい圧縮
ばね15Aとばね荷重の大きい圧縮ばね15Bとが内外
二重に配置されている。圧縮ばね15Aの一端部は可動
ピストン12で支持され、他端部は受け金14で支持さ
れている。圧縮ばね15Bの一端部はつば部11で支持
され、他端部は受け金14で支持されている。可動ピス
トン12の反圧縮ばね側の端面は、本体ケース8に設け
たパイロット室10に臨ませてある。このバランスピス
トン型リリーフ弁では、可動ピストン12の左右両方向
の移動量は規制されていないので、可動ピストン12を
押すパイロット圧力により任意にリリーフ設定圧を変え
ることができる。
【0013】また、リリーフ弁の設定圧力を制御できる
リリーフ弁装置において、ケースに対して相対移動がで
きるように取り付けたパイロットピストンの最大移動位
置を制限する壁の位置を、ケースに対して変位させて、
パイロットピストンを移動させたときのばねの初期設定
荷重を変える構成が特開平5−126268号公報に開
示されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前述した図5の例で
は、可動ピストン12を移動させリリーフ圧を高圧側に
設定するには、圧縮ばね15の設定荷重以上の油圧力で
可動ピストン12をつば部11に押圧して保持しておく
必要がある。規定以上の油圧力を確保するには、圧力を
上げるか、可動ピストン12の直径を大きくして受圧面
積を増大させなければならない。しかし、圧力は一般的
にパイロット圧(低圧3〜5Mpa)を利用するため、
制限がある。また、可動ピストン12の直径を大きくす
ると弁本体が大形になるとともに、原価高を招く。
【0015】図6の例では、可動ピストン12の位置が
確保されないため、動的に不安定である。また、一般に
パイロット圧力は、パイロット回路のリリーフ弁で一定
値に設定されてはいるものの、パイロット回路は複数の
弁に使用されることから、使用条件により常時一定に保
たれる保証はないため、意に反して設定圧が変化する可
能性がある。
【0016】現在油圧ショベル等では、リリーフ弁の設
定圧は2段階とし、ベース圧で25〜35Mpa、高圧
はベース圧より2〜5Mpa高めに設定する場合が多
い。このため、ベース圧を大きめの固定ばねで設定でき
れば、残りの差圧分を固定ばねより小さな低荷重のばね
で対応させ、そのばねの設定長さを調整できれば十分で
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明は、前述にかん
がみてなされたもので、弁本体内にバランスピストンと
ポペット弁とをそなえたバランスピストン型リリーフ弁
において、ポペット弁を押圧する高いばね荷重を持つ大
ばねと低いばね荷重を持つ小ばねとをばね室内に配置
し、大ばねの反ポペット弁側の端部は弁本体内周壁側の
固定受け部に支持させ、小ばねの反ポペット弁側の端部
は弁本体におさめた可動ピストンの一端面に支持させ、
可動ピストンの軸方向の移動量を弁本体に取り付けた位
置決めプラグ側の制止部と弁本体に設けた制止部とによ
り規制し、可動ピストンの反ばね室側の端面にパイロッ
ト室を開口させ、パイロット室に油圧力が作用しない時
には、可動ピストンがばね力により位置決めプラグ側の
制止部に押圧された位置に保持され、ばね力以上の油圧
力が作用すると、可動ピストンが弁本体の制止部に押圧
された位置に保持されることにより、小ばねのばね荷重
が2段階に調節されるように構成したことを特徴とす
る。
【0018】
【発明の実施の形態】この発明の実施の一形態を図1に
より説明する。同図中図5および図6と同じ符号をつけ
た構成要素は、同一もしくは相当する構成要素である。
【0019】直径が小さく低いばね荷重を持つ圧縮ばね
15Aと直径が大きく高いばね荷重を持つ圧縮ばね15
Bとは、本体ケース8内のばね室16に内外二重に配置
されている。圧縮ばね15Aの一端部は調整できる位置
決めプラグ9によって位置決めされた可動ピストン12
で支持され、他端部は受け金14で支持されている。圧
縮ばね15Bの一端部はつば部11で支持され、他端部
は受け金14で支持されている。すなわち、両圧縮ばね
15A、15Bによりポペット弁13が押圧される。可
動ピストン12によりばね室16とパイロット室10と
が区画されている。
【0020】図4に示す切換弁39によりパイロット室
10が油タンク36に連通している時には、可動ピスト
ン12は圧縮ばね15Aにより位置決めプラグ9に押し
付けられ、その位置に保持される。よって圧縮ばね15
Aはこの状態で支持され、設定長さL1に相当する荷重
でポペット弁13を押圧する。
【0021】切換弁39を介してパイロット室10にパ
イロット圧油が供給されると、可動ピストン12はその
油圧力により圧縮ばね15Aに抗して移動し、つば部1
1に押し付けられ、その位置に保持される。よって、圧
縮ばね15Aはこの状態で支持され、前記設定長さL1
より可動ピストン12の移動量だけ短い設定長さL2に
相当する荷重でポペット弁13を押圧する。すなわち、
外部パイロット圧により、リリーフ圧を2段に切り替え
ることができる。
【0022】図2は直径が小さく高いばね荷重を持つ圧
縮ばね15Cと、直径が大きく低いばね荷重を持つ圧縮
ばね15Dとを、内外二重に配置したこの発明の他の実
施の形態を示す。可動ピストン12Aは、位置決めプラ
グ9の内側小径部の外周面を摺動できるように取り付け
られており、その一端面は本体ケース8の内側端面で受
けられ、他端面はつば部11で受けられるようになって
いる。位置決めプラグ9にはパイロット室10およびパ
イロット通路10aが設けられている。このリリーフ弁
の作動は図1のリリーフ弁と同様である。この実施の形
態では、可動ピストン12Aで、直径が大きく低いばね
荷重を持つ圧縮ばね15Dを圧縮するので、可動ピスト
ン12Aの作動の安定度が良くなる。
【0023】図3は圧縮ばね15Bと圧縮ばね15Aと
を同一軸線上に配置したこの発明の他の実施の形態を示
す。本体ケース8Aには本体ケース8Bが結合されてお
り、本体ケース8Bに調整できる位置決めプラグ9が取
り付けられている。圧縮ばね15Bは受け金14と本体
ケース8Bの結合側端面とで支持され、圧縮ばね15A
は本体ケース8B内におさめた可動ピストン12とポペ
ット弁押圧用ロッド17とで支持されている。すなわ
ち、ポペット弁押圧用ロッド17はポペット弁13と可
動ピストン12との間に設けられており、その大径部は
本体ケース8Bのばね室におさめられている。このバラ
ンスピストン型リリーフ弁の作動は、図1のものと同様
である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、低いパイロット圧でリリーフ圧を確実に2段階に調
節することができ、ピストン径を小さくできるので弁本
体の小形化がはかれる。さらに、制御する圧縮ばねは、
そのばね定数が従来より小さいため、ばねの設定荷重を
容易に調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態を示す断面正面図であ
る。
【図2】この発明の実施の他の形態を示す断面正面図で
ある。
【図3】この発明の実施の他の形態を示す断面正面図で
ある。
【図4】バランスピストン型リリーフ弁を設けた油圧回
路の一例を示す系統図である。
【図5】従来のバランスピストン型リリーフ弁の一例を
示す断面正面図である。
【図6】従来のバランスピストン型リリーフ弁の他の例
を示す断面正面図である。
【符号の説明】
1 固定ブロック 2 弁ケース 3 筒状弁体 4 バランスピストン 8 本体ケース 8A 本体ケース 8B 本体ケース 9 位置決めプラグ 10 パイロット室 11 つば部 12 可動ピストン 12A 可動ピストン 13 ポペット弁 14 受け金 15A 圧縮ばね 15B 圧縮ばね 15C 圧縮ばね 15D 圧縮ばね 17 ポペット弁押圧用ロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 実 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 高橋 欣也 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機エ ンジニアリング株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁本体内にバランスピストンとポペット
    弁とをそなえたバランスピストン型リリーフ弁におい
    て、ポペット弁を押圧する高いばね荷重を持つ大ばねと
    低いばね荷重を持つ小ばねとをばね室内に配置し、大ば
    ねの反ポペット弁側の端部は弁本体内周壁側の固定受け
    部に支持させ、小ばねの反ポペット弁側の端部は弁本体
    におさめた可動ピストンの一端面に支持させ、可動ピス
    トンの軸方向の移動量を弁本体に取り付けた位置決めプ
    ラグ側の制止部と弁本体に設けた制止部とにより規制
    し、可動ピストンの反ばね室側の端面にパイロット室を
    開口させ、パイロット室に油圧力が作用しない時には、
    可動ピストンがばね力により位置決めプラグ側の制止部
    に押圧された位置に保持され、ばね力以上の油圧力が作
    用すると、可動ピストンが弁本体の制止部に押圧された
    位置に保持されることにより、小ばねのばね荷重が2段
    階に調節されるように構成したことを特徴とするバラン
    スピストン型リリーフ弁。
  2. 【請求項2】 直径が小さく低いばね荷重を持つ圧縮ば
    ねと、直径が大きく高いばね荷重を持つ圧縮ばねとを、
    内外二重に配置した請求項1記載のバランスピストン型
    リリーフ弁。
  3. 【請求項3】 直径が小さく高いばね荷重を持つ圧縮ば
    ねと、直径が大きく低いばね荷重を持つ圧縮ばねとを内
    外二重に配置した請求項1記載のバランスピストン型リ
    リーフ弁。
  4. 【請求項4】 小ばねと大ばねとを同一軸線上に配置
    し、小ばねとポペット弁との間にポペット弁押圧用ロッ
    ドを介在させた請求項1記載のバランスピストン型リリ
    ーフ弁。
JP36475197A 1997-06-20 1997-12-22 バランスピストン型リリーフ弁 Pending JPH1172172A (ja)

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JP17909397 1997-06-20
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