JP3660555B2 - デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing(以下、OFDMと記載))方式による伝送信号を受信するためのデジタル放送受信技術に係わり、特に伝送信号に含まれる情報信号を利用した復調制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
わが国の地上デジタル放送は、テレビジョン放送と音声放送の共通性を考慮してISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting for Terrestrial)として検討されており、地上デジタルテレビジョン放送の放送方式は1999年5月に、地上デジタル音声放送の放送方式は1999年11月に答申された。以下、上記ISDB-T方式について簡単に説明する。
【0003】
ISDB-T方式では、マルチパス妨害に強くSFN(Single Frequency Network(単一周波数ネットワーク))受信の可能性のあるOFDM方式が採用された。また、ISDB-Tでは、固定受信向け番組と移動向け受信番組などが混在する編成を可能にするため、周波数分割による階層伝送を行っている。図8に階層伝送のサービス例を示す。ここの階層には、伝送路符号化の3つの要素、すなわち、変調方式、畳み込み訂正符号の符号化率、及び時間インターリーブの長さを独立に設定できる。階層を構成する最小の帯域幅は6/14MHzであり、OFDMセグメントと呼ぶ。図8に示すように、伝送信号は13個のOFDMセグメントで構成され、3階層まで設定することができる。中央の1セグメントでは、1セグメントを受信する地上デジタル音声放送の受信装置向けに、部分受信セグメントとして1つの階層を設定することができる。
【0004】
図9はISDB-Tテレビジョン放送のパラメータの説明図、図10はガードインターバルの説明図である。モードにより、キャリア数、キャリア間隔が異なり、モード1のキャリア間隔と比較してモード2は1/2、モード3は1/4となる。キャリア間隔の逆数が有効シンボル長である。変調方式には4つ、符号化率には5つ、時間インターリーブには4つのパラメータがある。ガードインターバルはマルチパス妨害を軽減するため、図10に示すように、シンボルの後半部分のコピーをシンボルの前縁に付加するものであり、4つのパラメータがある。ガードインターバルと有効シンボル長を合わせて1シンボルである。
【0005】
ISDB-Tでは、伝送パラメータ、階層伝送、部分受信などさまざまな送受信の条件が考えられるため、受信装置にこれらの情報を伝達する必要があり、伝送制御信号としてTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)を伝送する。図11はTMCCの説明図である。図11(a)はTMCCの信号構成、図11(b)はTMCC情報、図11(c)は伝送パラメータである。TMCC情報は例えば以下のように用いられる。
階層構成及び伝送パラメータは、現在の情報(カレント情報)と切替え後の情報(ネクスト情報)を同時に送るようにしている。通常はカレント情報を用い、伝送信号にあった受信動作を行う。しかし、階層構成及び伝送パラメータなどの運用編成情報は放送事業者の運用により任意のタイミングで切り替わる可能性がある。受信装置は、ネクスト/カレント切替えカウントダウンを常に監視し、カウントダウンを検知することで運用編成情報の切替えを知ることができる。カウントダウンを検知した時点でネクスト情報を取り込み、切替えに備えて受信装置は待機しておくことができる。
【0006】
一般に、受信装置の性能の1つに選局時間がある。この選局時間の短縮化のための従来技術としては、受信可能なチャンネルを事前検索し、該検索結果のチャンネル情報を初期値として受信装置内に記憶しておき、以降はこの記憶情報に基づき選局を行うという技術がある。デジタル放送受信装置の例としては、特開平11−234092号公報に記載された技術がある。該公報には全検索時間を短縮する手法につき述べられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ISDB-Tでは、前記のように、階層構成及び伝送パラメータなどの編成情報が放送事業者の運用により任意のタイミングで切り替わる可能性に対応して、カレント情報以外にネクスト情報をTMCC情報に入れてある。この編成情報の切替え時にも選局時間のときと同様に、切替え時間をなるべく短くすることが受信装置性能として望まれる。
しかし、カレント情報及びネクスト情報に含まれるパラメータは、図11より、部分受信フラグ、及び、それぞれの階層の伝送パラメータであるキャリア変調方式、畳み込み符号化率、インターリーブ長、セグメント数のみであり、モードやガードインターバルは含まれていない。従って、モードやガードインターバルが切替わる前後で異なる場合は、変更後の情報がないため、速やかに切替えができない。つまり、切替えのタイミングに合わせて、先ず、現在受信中のモードやガードインターバルを用いネクスト情報を利用して復調動作を行う。しかし、モードやガードインターバルの少なくともどちらかはカレントのときと異なっているため、復調動作は正常には行われない。受信装置は一般には、復調動作が正常か否かを検出する機能を有しており、復調動作が正常でない場合はそれを検出する。ネクスト情報に切替えたときに正常復調動作でなくなったため、モードやガードインターバルの少なくともどちらかがカレントのときと異なっていることが確認できる。残る全てのモードとガードインターバルの組合わせを総当たりで割り当てて、そのたびに復調動作が正常かどうかを検出して判断しなければならない。最悪の場合、モードが3つ、ガードインターバルが4つのパラメータを有するため、12回の復調動作が必要となる。
【0008】
本発明の目的は、TMCC情報に含まれていないモードやガードインターバルが放送事業者の運用の都合等で任意タイミングで切替わった場合でも、1回または少なくともモードとガードインターバルの全ての組合わせの数よりも少ない回数で速やかに、伝送信号に合った受信動作を行えるデジタル放送受信技術を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、
1)有効シンボル期間とガードインターバルを有する直交周波数分割多重信号であって、データ信号を符号化した符号化データ信号と、第1の時間帯に伝送する該符号化データ信号(例えば、現在伝送中の符号化データ信号)の符号化状態を示す第1の伝送パラメータと次の第2の時間帯に伝送する該符号化データ信号(例えば、現在伝送中のものに替わり次に伝送する符号化データ信号)の符号化状態を示す第2の伝送パラメータと該第1の伝送パラメータから該第2の伝送パラメータへの切替えタイミングを示す切替え指標情報とを有する情報信号とを含んだ直交周波数分割多重信号を受信するデジタル放送受信装置において、上記切替え指標情報に基づき上記第1の時間帯対応で上記直交周波数分割多重信号から復調有効シンボルを抽出し、該復調有効シンボルに基づき復調信号を得、上記第1、第2の伝送パラメータに基づき該第2の時間帯対応の上記有効シンボル期間とガードインターバルの伝送モードを決め、該決めた伝送モードに対応し上記切替え指標情報に従って上記復調信号から上記符号化データ信号を抽出して上記第2の伝送パラメータ対応で上記データ信号を復号する構成の制御部を備えた構成とする。
【0010】
2) 有効シンボル期間とガードインターバルを有する直交周波数分割多重信号であって、データ信号を符号化した符号化データ信号と、第1の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第1の伝送パラメータと次の第2の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第2の伝送パラメータと該第1の伝送パラメータから該第2の伝送パラメータへの切替えタイミングを示す切替え指標情報とを有する情報信号とを含んだ直交周波数分割多重信号を受信するデジタル放送受信装置において、該直交周波数分割多重信号から抽出した復調有効シンボルに基づき復調信号を出力する復調部と、上記復調信号から上記符号化データ信号を抽出し上記データ信号を復号する復号部と、上記切替え指標情報に基づき上記復号部を上記第2の伝送パラメータ対応に切替え、上記第1、第2の伝送パラメータに基づき該第2の時間帯の上記有効シンボル期間とガードインターバルの伝送モードを決め、上記復調部を該伝送モードに対応可能なように切替える制御部と、を備えた構成とする。
【0011】
3)有効シンボル期間とガードインターバルを有する直交周波数分割多重信号であって、データ信号を符号化した符号化データ信号と、第1の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第1の伝送パラメータと次の第2の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第2の伝送パラメータと該第1の伝送パラメータから該第2の伝送パラメータへの切替えタイミングを示す切替え指標情報とを有する情報信号とを含んだ直交周波数分割多重信号を受信するデジタル放送受信装置において、上記直交周波数分割多重信号から有効シンボル期間の時間間隔を抽出し復調有効シンボルを出力する抽出部と、上記復調有効シンボルに基づき復調信号を出力する復調部と、上記復調信号から上記符号化データ信号を抽出し上記データ信号を復号する復号部と、上記復調信号から上記情報信号を抽出し上記第1、第2の伝送パラメータ情報及び上記切替え指標情報を出力する情報再生部と、上記有効シンボル期間とガードインターバルを決める伝送モードと上記第1、第2の伝送パラメータとの組合せを記憶する記憶部と、上記切替え指標情報に基づき上記復号部を上記第2の伝送パラメータに対応するよう切替え、上記記憶部における上記組合せに基づき該第2の時間帯の伝送モードを決め上記抽出部と上記復調部を該決めた伝送モードに対応する動作に切替える制御部と、を備えた構成とする。
【0012】
4)有効シンボル期間とガードインターバルを有する直交周波数分割多重信号であって、データ信号を符号化した符号化データ信号と、第1の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第1の伝送パラメータと次の第2の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第2の伝送パラメータと該第1の伝送パラメータから該第2の伝送パラメータへの切替えタイミングを示す切替え指標情報とを有する情報信号とを含んだ直交周波数分割多重信号を受信するデジタル放送受信装置において、上記切替え指標情報に基づき上記第1の伝送パラメータ対応で上記直交周波数分割多重信号から復調有効シンボルを抽出し、該復調有効シンボルに基づき復調信号を得、上記第1、第2の伝送パラメータに基づき該第2の時間帯対応の上記有効シンボル期間とガードインターバルの伝送モードを設定し、該設定モードが複数の場合は該設定モードの1つを選んで該第2の時間帯対応の伝送モードとして上記切替え指標情報に従って上記復調信号から上記符号化データ信号を抽出して上記第2の伝送パラメータ対応で上記データ信号を復号するとともに、上記直交周波数分割多重信号の受信状態が異常の場合に上記複数の設定モードのうちから上記選んだモードとは別の設定モードを選んで上記第2の時間帯対応の伝送モードとし正常な受信状態に戻すように制御する構成の制御部を備えた構成とする。
【0013】
5)有効シンボル期間とガードインターバルを有する直交周波数分割多重信号であって、データ信号を符号化した符号化データ信号と、第1の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第1の伝送パラメータと次の第2の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第2の伝送パラメータと該第1の伝送パラメータから該第2の伝送パラメータへの切替えタイミングを示す切替え指標情報とを有する情報信号とを含んだ直交周波数分割多重信号を受信するデジタル放送受信装置において、該直交周波数分割多重信号から抽出した復調有効シンボルに基づき復調信号を出力する復調部と、上記復調信号から上記符号化データ信号を抽出し上記データ信号を復号する復号部と、上記切替え指標情報に基づき上記復号部を上記第2の伝送パラメータ対応に切替え、上記第1、第2の伝送パラメータに基づき該第2の時間帯の上記有効シンボル期間とガードインターバルの伝送モードを設定し、上記復調部を該伝送モードに対応可能なように切替えるとともに、該設定モードが複数ある場合はそのうちの1つを選んで該第2の時間帯対応の伝送モードとして上記復調部、上記復号部を制御するとともに、上記直交周波数分割多重信号の受信状態が異常の場合に上記複数の設定モードのうちから上記選んだモードとは別の設定モードを選んで上記第2の時間帯対応の伝送モードとし正常な受信状態に戻すように制御する制御部と、を備えた構成とする。
【0014】
6)有効シンボル期間とガードインターバルを有する直交周波数分割多重信号であって、データ信号を符号化した符号化データ信号と、第1の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第1の伝送パラメータと次の第2の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第2の伝送パラメータと該第1の伝送パラメータから該第2の伝送パラメータへの切替えタイミングを示す切替え指標情報とを有する情報信号とを含んだ直交周波数分割多重信号を受信するデジタル放送受信装置において、上記直交周波数分割多重信号から有効シンボル期間の時間間隔を抽出し復調有効シンボルを出力する抽出部と、上記復調有効シンボルに基づき復調信号を出力する復調部と、上記復調信号から上記符号化データ信号を抽出し上記データ信号を復号する復号部と、上記復調信号から上記情報信号を抽出し上記第1、第2の伝送パラメータ情報及び上記切替え指標情報を出力する情報再生部と、符号化データ信号の伝送モードと上記第1、第2の伝送パラメータとの組合せを記憶する記憶部と、上記切替え指標情報に基づき上記復号部を上記第2の伝送パラメータに対応するよう切替え、上記記憶部における上記組合せに基づき該第2の時間帯対応の符号化データ信号の伝送モードを設定し、上記抽出部と上記復調部を該設定モードに対応可能なように切替えるとともに、該設定モードが複数の場合はそのうちの1つを選んで該第2の時間帯対応の伝送モードとして上記復調部、上記復号部を制御するとともに、上記直交周波数分割多重信号の受信状態が異常の場合には上記複数の設定モードのうちから上記選んだモードとは別の設定モードを選んで上記第2の時間帯対応の伝送モードとし正常な受信状態に戻すように制御する制御部と、を備えた構成とする。
【0015】
7)有効シンボル期間とガードインターバルを有する直交周波数分割多重信号であって、データ信号を符号化した符号化データ信号と、第1の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第1の伝送パラメータと次の第2の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第2の伝送パラメータと該第1の伝送パラメータから該第2の伝送パラメータへの切替えタイミングを示す切替え指標情報とを有する情報信号とを含んだ直交周波数分割多重信号を受信するデジタル放送受信方法において、上記切替え指標情報に基づき上記第1の時間帯対応で上記直交周波数分割多重信号から復調有効シンボルを抽出するステップと、抽出した該復調有効シンボルに基づき復調信号を得るステップと、上記第1、第2の伝送パラメータに基づき該第2の時間帯対応の上記有効シンボル期間とガードインターバルの伝送モードを決めるステップと、該決めた伝送モードに対応し上記切替え指標情報に従って上記復調信号から上記符号化データ信号を抽出し上記第2の伝送パラメータ対応で上記データ信号を復号するステップと、を備えるようにする。
【0016】
8)有効シンボル期間とガードインターバルを有する直交周波数分割多重信号であって、データ信号を符号化した符号化データ信号と、第1の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第1の伝送パラメータと次の第2の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第2の伝送パラメータと該第1の伝送パラメータから該第2の伝送パラメータへの切替えタイミングを示す切替え指標情報とを有する情報信号とを含んだ直交周波数分割多重信号を受信するデジタル放送受信方法において、上記切替え指標情報に基づき上記第1の時間帯対応で上記直交周波数分割多重信号から復調有効シンボルを抽出するステップと、該復調有効シンボルに基づき復調信号を得るステップと、上記第1、第2の伝送パラメータに基づき該第2の時間帯対応の上記有効シンボル期間とガードインターバルの伝送モードを設定するステップと、該設定したモードが複数の場合、該設定モードの1つを選んで該第2の時間帯対応の伝送モードとして上記切替え指標情報に従って上記復調信号から上記符号化データ信号を抽出し上記第2の伝送パラメータ対応で上記データ信号を復号するステップと、上記直交周波数分割多重信号の受信状態が異常か否かを識別するステップと、該受信状態が異常の場合に、上記複数の設定モードのうちから選んだ上記モードとは別の設定モードを選んで上記第2の時間帯対応の伝送モードとし正常な受信状態に戻すように制御するステップと、を備えるようにする。
【0017】
上記第1、第2の伝送パラメータはそれぞれ、キャリア分割による複数セグメントの組合わせによる階層伝送の階層別セグメント数、階層別に独立受信が可能か否かを示す部分受信フラグ、各階層毎の位置や数のセグメント情報、変調方式、時間インターリーブ深さ、誤り訂正符号の符号化率等を含むパラメータである。
【0018】
また、上記制御部は、第2の時間帯対応の伝送モードとして複数の設定モード中から1つを選ぶ場合、使用頻度の高いものから選んでもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例を示しており、ISDB-Tの放送信号を受信するデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。
101は受信したISDB-T放送信号の入力端子、102は有効シンボル期間抽出部、103はOFDM復調部、104はフレームデコード部、105は復号部、106は再生データ信号出力部、107はTMCC情報再生部、108は制御部、109は運用編成情報記憶部である。
入力端子101には、受信したISDB-T放送信号が中間周波数信号に変換され、ISDB-T中間周波数信号として入力される。また、一般的に、ISDB-T中間周波数信号は入力端子101以降がデジタル信号処理されるためアナログーデジタル変換され、デジタル化された信号が入力される。
【0020】
有効シンボル期間抽出部102は、ISDB-T中間周波数信号から、図10で示した有効シンボル期間の時間間隔を抽出し、復調有効シンボルを出力する。通常、復調有効シンボルはきっちり有効シンボル期間と合わせるのだが、前ゴーストなどに対応させるため多少、シンボルの後半部分のコピーをシンボルの前縁に付加したガードインターバル側にずらして抽出することもある。有効シンボル期間抽出部102の動作には、ガードインターバル情報が必要である。ここでは、現在受信中のガードインターバル情報は、選局時に同時に設定されるなどして事前に分かっているものとする。
OFDM復調部103は、前記復調有効シンボルから前記複数のキャリアを復調し、OFDM復調信号を出力する。OFDM復調はFFT(Fast Fourier Transform(高速フーリエ変換))を用い、全キャリア一斉に行う。OFDM復調部103の動作には、モード情報が必要である。ここでは、現在受信中のモード情報は、選局時に同時に設定されるなどして事前に分かっているものとする。
【0021】
フレームデコード部104は、OFDM復調信号からフレーム構成を再生する。ISDB-Tではセグメントごとにフレーム構成され、キャリアの位置とシンボルの位置で表される。フレームデコード部104の動作には、モード情報、伝送パラメータから得られる同期変調か差動変調かを示すセグメント情報が必要である。
復号部105は、フレーム構成から符号化データ信号部分を抽出し、変調方式に対応した復調、デマッピング、周波数デインターリーブ、時間デインターリーフ、ビットデインターリーブ、デパンクチュアード、ビタビ復号、バイトデインターリーブ、エネルギー逆拡散、リード・ソロモン復号などを行い、データ信号を復号する。復号部105の動作には、各階層の伝送パラメータ(変調方式、畳み込み符号化率、時間インターリーブ長、セグメント数)が必要である。
TMCC情報再生部107は、特定のキャリア位置に多重されている変調されているTMCCを抽出・復調し、図11に示すような信号を得る。
【0022】
運用編成情報記憶部109では、ISDB-T全パラメータのうち放送事業者が実際に運用編成として使用するモード、ガードインターバルと、システム識別、部分受信フラグや各階層の伝送パラメータ(変調方式、畳み込み符号化率、時間インターリーブ長、セグメント数)の組合せを記憶しておく。
制御部108は、ガードインターバル情報を有効シンボル期間抽出部102に、モード情報をOFDM復調部103に出力してそれぞれその情報に対応した動作に制御し、TMCC情報再生部107により復調されたTMCCからフレーム同期を取り、システム識別を行ってTMCC情報を解釈し、モード情報と伝送パラメータから得られるセグメント情報をフレームデコード部104に出力してその情報にあったフレーム構成を生じさせ、各階層のカレント伝送パラメータを復号部105に出力してフレーム構成から符号化データ信号部分を抽出し対応した動作に制御してデータ信号を復号する。
【0023】
以下、さらに本発明の制御部108の動作につき、図2に示すフローチャートと図3に示す運用編成情報の組合わせ例を用いて説明する。
図3は、本発明の動作説明のための運用編成情報記憶部109に記憶された放送事業者の運用編成情報の組合わせ例である。図3において、例えば現在No.1の組合わせで受信していたとし、これがNo.2の組合わせに切り替わる場合を考えると、この場合はモードまたはガードインターバル(以下、これを伝送モードと呼ぶ)が変化しないため、TMCCで伝送されるパラメータのみを用いて受信状態を切替えることができる。No.2からNo.1の場合も同様である。従って、もし、放送事業者の運用編成がNo.1とNo.2のみであればモードとガードインターバルは固定していればよい。しかし、図3に示す3つの組合わせがあった場合には、No.1からNo.3もしくはNo.2からNo.3、またはその逆に切り替わるときに、伝送モードも変換しているため、TMCCだけ見ていてもどのように変化するかわからない。この時の動作を図2を用いて説明する。
【0024】
図2は、本発明のデジタル放送受信方法の処理アルゴリズムを示すフローチャートである。図2において、201は処理START、202は切替え検出ステップ、203は情報抽出ステップ、204は検索ステップ、205は伝送モード決定ステップ、206は切替え判断ステップ、207は制御ステップ、208は処理ENDである。
切替え検出ステップ202は、TMCC情報再生部107からのTMCCのネクスト/カレント切替えカウントダウンを常に監視し、カウントダウンを検知することで運用編成情報の切替えを検出する。
情報抽出ステップ203は、切替え検出ステップ202がカウントダウンを検知した時点でTMCC情報のネクスト情報を取り込む。なお、カレント情報及び現在の伝送モードは、この時、既に情報として持っている。
【0025】
検索ステップ204は、運用編成情報記憶部109に記憶された運用編成情報の組合わせとネクスト情報を比較し、少なくとも、カレント情報及び現在の伝送モードとは異なる組合わせから、該当する組合わせを検索する。図3の組合わせ例において、例えば、No.1からNo.3に切り替わる場合に、TMCCのカレント情報が分かればN0.3を検索できる。
伝送モード決定ステップ205は、切り替わった後の次の伝送モードを決定する。先ほどの例では、No.3の組合わせから、モードが1、ガードインターバルが1/32と伝送モードを決定できる。
切替え判断ステップ206は、TMCCのネクスト/カレント切替えカウントダウンを常に監視し、カウントダウンが終了して次の伝送状態に切り替わるタイミングを判断する。
【0026】
制御ステップ207は、切替え判断を受け、制御部108を制御して、切替え後の次のガードインターバル情報を有効シンボル期間抽出部102に、次のモード情報をOFDM復調部103に出力してそれぞれその情報に対応した動作に制御し、また、TMCC情報再生部107により復調されたTMCCからフレーム同期を取り、次のモード情報とネクスト伝送パラメータから得られるセグメント情報をフレームデコード部104に出力してその情報にあったフレーム構成を生じさせ、各階層のネクスト伝送パラメータを復号部105に出力してフレーム構成から符号化データ信号部分を抽出し対応した動作に制御してデータ信号を復号する。なお、変更のなかったパラメータに対応するブロックでは設定を変える制御を行わなくてもよい。ただし、場合によってリセットは必要である。
以上、図1及び図2の実施例では、TMCC情報に含まれていないモードやガードインターバルの伝送モードが放送事業者の運用により切り替わった場合でも、1回で速やかに伝送信号にあった受信動作を行うように対応するデジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法を提供することが可能となる。
【0027】
図4は、本発明の他の実施例で、ISDB-Tの放送信号を受信するデジタル放送受信装置の構成のブロック図である。
図4において、図1と同一符号は同一機能を示し、401はTMCC情報再生部、402は復号部、403は制御部である。
図4のデジタル放送受信装置は、正常な受信状態か異常な受信状態かを識別して識別信号を出力することが可能であり、TMCC情報再生部401は、TMCC情報再生部107の機能に加え、TMCCのパリティーチェック誤りや復調されたTMCCからフレーム同期を取る動作時のフレーム同期が取れなかった場合のアンロック信号、または、フレーム同期がとれた場合のロック信号を識別信号として制御部403に出力する。または、復号部402は、復号部105の機能に加え、データ信号復号時の誤り訂正不能フラグや、ある識別値以上または以下の誤り率を示す誤り検出信号を識別信号として制御部403に出力する。
【0028】
以下、さらに、本発明の制御部403の動作を図5に示すフローチャートと図6に示す運用編成情報の組合わせ例を用いて説明する。
図6は、本発明の動作説明のための運用編成情報記憶部109に記憶された放送事業者の運用編成情報の組合わせ例である。図6において、No.1からNo.6に組合わせが切り替わる場合は、No.1、No.5、No.6で部分受信フラグや伝送パラメータが全く同じなため、TMCCを見ているだけではNo.5とNo.6が識別できない。同様に、No.1からNo.3またはNo.4に切り替わる場合、No.2からNo.3またはNo.4に切り替わる場合、No.2からNo.1、No.5またはNo.6に切り替わる場合、No.3からNo.1、No.5またはNo.6に切り替わる場合、No.4からNo.1、No.5またはNo.6に切り替わる場合、も、それぞれ識別できない。ただし、No.3からNo.4及びNo.4からNo.3に切り替わる場合は、必ずカレントとネクストで組合わせが変わるとすれば、識別可能である。
【0029】
この時の動作を図5を用いて説明する。
図5は、本発明のデジタル放送受信方法の処理アルゴリズムを示すフローチャートである。図5において図2と同一符号は同一機能を示し、501は伝送モード推定ステップ、502は復号部制御ステップ、503は伝送モード制御ステップ、504は識別ステップ、505は伝送モード次候補推定ステップである。
【0030】
検索ステップ204までの処理は図2と同様である。
伝送モード推定ステップ501は、検索ステップ204で検索された該当する組合わせから1つを選ぶ。
切替え判断ステップ206は、TMCCのネクスト/カレント切替えカウントダウンを常に監視し、カウントダウンが終了して次の伝送状態に切り替わるタイミングを判断する。
復号部制御ステップ502は、切替え判断を受け、制御部408を制御して、各階層のネクスト伝送パラメータを復号部402に出力して対応した動作に制御する。なお、変更のなかったパラメータに対応するブロックでは設定を変える制御を行わなくてもよい。ただし、場合によってリセットは必要である。
【0031】
伝送モード制御ステップ503は、復号部制御ステップ502と同様に切替え判断を受け、制御部408を制御して、切替え後の推定したガードインターバル情報を有効シンボル期間抽出部102に、推定したモード情報をOFDM復調部103に出力してそれぞれその情報に対応した動作に制御する。また、推定したモード情報とネクスト伝送パラメータから得られるセグメント情報をフレームデコード部104に出力してその情報にあったフレーム構成を生じさせ、復号部402はフレーム構成から符号化データ信号部分を抽出しデータ信号を復号する動作を行う。なお、変更のなかったパラメータに対応するブロックでは設定を変える制御を行わなくてもよい。ただし、場合によってリセットは必要である。
【0032】
識別ステップ504は、TMCC情報再生部107により得られる識別信号により正常な受信状態か異常な受信状態かを識別し判定する。または、復号部402により得られる識別信号により正常な受信状態か異常な受信状態かを識別し判定する。
識別ステップ504が異常な受信状態と判断した場合には、伝送モード次候補推定ステップ505に処理を移す。
【0033】
伝送モード次候補推定ステップ505は、複数の検索された該当する組合わせからまだ使用していない組合わせを選び、伝送モード制御ステップ503に処理を移す。
識別ステップ504が正常な受信状態と判断した場合には、処理END208に処理を移し、処理を終了する。
これで、求める組合わせが選択される。
なお、伝送モード推定ステップ501及び伝送モード次候補推定ステップ505で選ぶ該当する運用編成情報の組合わせの順番を使用頻度の高いものから選んでいってもよい。例えば、図6の運用編成情報の組合わせ例でNo.の数値の若いものを使用頻度の高いものとし順番に並べていれば、該当する組合わせのNo.の数値の若いものから選んでいけばよい。
以上、図4及び図5に示す実施例では、TMCC情報に含まれていないモードやガードインターバルの伝送モードが放送事業者の運用により切り替わった場合で、かつ、その組合わせが複数あった場合でも、1回または少なくともモードとガードインターバルの全ての組合わせの数よりも少ない回数で速やかに、伝送信号に合った受信動作を行うように対応するデジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法を提供することが可能となる効果がある。
【0034】
図7は、本発明の他の実施例であるISDB-Tの放送信号を受信するデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。
図7において図4と同一符号は同一機能を示し、701は運用編成情報入力端子、702は運用編成情報記憶部、703は運用頻度入力端子、704は制御部である。
図7のデジタル放送受信装置は、図4の構成の場合と同様の動作をする。異なる点は、運用編成情報記憶部702に入力端子701から運用編成情報を入力でき、後から変更があった場合に運用編成情報を書き替え可能な点である。さらに、制御部704に入力端子703から運用編成情報の使用頻度を入力でき、後から使用頻度が変わった場合にも、伝送モード推定ステップ501及び伝送モード次候補推定ステップ505で選ぶ該当する運用編成情報の組合わせの順番を使用頻度の高いものから選ぶことが可能な点である。また、使用頻度の高いものから選ぶために運用編成情報記憶部702に記憶されている運用編成情報の順番を変えてもよい。
【0035】
図7の実施例では、後から運用編成情報が変わった場合やその使用頻度が変わった場合でも、また、TMCC情報に含まれていないモードやガードインターバルの伝送モードが放送事業者の運用により切り替わった場合で、かつ、その組合わせが複数あった場合でも、速やかに伝送信号にあった受信動作を行うように対応するデジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法を提供することができる。
【0036】
なお、以上の実施例では、伝送パラメータがカレントとネクストで同じ場合でも、伝送モードが異なればTMCC情報のカレント/ネクスト切替えカウントダウンが作動するものとする。
また、上記実施例の制御部で、第2の時間帯対応の伝送モードとして複数の設定モード中から1つを選ぶ場合、使用頻度の高いものから選んでもよい。
また、本発明は、一般的にはフロントエンドと呼ばれるもので、形態的には、外付けタイプに限られず、例えば、テレビ、ラジオ、データ受信機、携帯端末や、パソコンやコンピュータの拡張ボード等の中に内蔵されるタイプであってもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,TMCC情報に含まれていないモードやガードインターバルが、放送事業者の運用により任意のタイミングで切り替わった場合でも、伝送信号に合った受信動作を速やかに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック図である。
【図2】本発明のデジタル放送受信方法の処理アルゴリズム例のフローチャートである。
【図3】運用編成情報の組合わせ例である。
【図4】本発明の一実施例のブロック図である。
【図5】本発明の実施例における受信処理アルゴリズムのフローチャートである。
【図6】運用編成情報の組合わせ例である。
【図7】本発明の一実施例のブロック図である。
【図8】 ISDB-Tのサービス例と伝送信号の説明図である。
【図9】 ISDB-Tテレビジョン放送方式のパラメータ表である。
【図10】 ISDB-T伝送信号のガードインターバルの説明図である。
【図11】 TMCCの説明図である。
【符号の説明】
101…受信したISDB-T放送信号の入力端子、
102…有効シンボル期間抽出部、 103…OFDM復調部、
104…フレームデコード部、 105…復号部、
106…再生データ信号出力部、 107…TMCC情報再生部、
108…制御部、 109…運用編成情報記憶部、
201…処理START、 202…切替え検出ステップ、
203…情報抽出ステップ、 204…検索ステップ、
205…伝送モード決定ステップ、 206…切替え判断ステップ、
207…制御ステップ、 208…処理END、
401…TMCC情報再生部、 402…復号部、 403…制御部、
501…伝送モード推定ステップ、 502…復号部制御ステップ、
503…伝送モード制御ステップ、 504…識別ステップ、
505…伝送モード次候補推定ステップ、
701…運用編成情報入力端子、 702…運用編成情報記憶部、
703…運用頻度入力端子、 704…制御部。
Claims (12)
- 有効シンボル期間とガードインターバルを有する直交周波数分割多重信号であって、データ信号を符号化した符号化データ信号と、第1の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第1の伝送パラメータと次の第2の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第2の伝送パラメータと該第1の伝送パラメータから該第2の伝送パラメータへの切替えタイミングを示す切替え指標情報とを有する情報信号とを含んだ直交周波数分割多重信号を受信するデジタル放送受信装置において、
上記切替え指標情報に基づき上記第1の時間帯対応で上記直交周波数分割多重信号から復調有効シンボルを抽出し、該復調有効シンボルに基づき復調信号を得、上記第1、第2の伝送パラメータに基づき該第2の時間帯対応の上記有効シンボル期間とガードインターバルの伝送モードを決め、該決めた伝送モードに対応し上記切替え指標情報に従って上記復調信号から上記符号化データ信号を抽出して上記第2の伝送パラメータ対応で上記データ信号を復号する構成の制御部を備えたことを特徴とするデジタル放送受信装置。 - 有効シンボル期間とガードインターバルを有する直交周波数分割多重信号であって、データ信号を符号化した符号化データ信号と、第1の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第1の伝送パラメータと次の第2の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第2の伝送パラメータと該第1の伝送パラメータから該第2の伝送パラメータへの切替えタイミングを示す切替え指標情報とを有する情報信号とを含んだ直交周波数分割多重信号を受信するデジタル放送受信装置において、
該直交周波数分割多重信号から抽出した復調有効シンボルに基づき復調信号を出力する復調部と、
上記復調信号から上記符号化データ信号を抽出し上記データ信号を復号する復号部と、
上記切替え指標情報に基づき上記復号部を上記第2の伝送パラメータ対応に切替え、上記第1、第2の伝送パラメータに基づき該第2の時間帯の上記有効シンボル期間とガードインターバルの伝送モードを決め、上記復調部を該伝送モードに対応可能なように切替える制御部と、
を備えたことを特徴とするデジタル放送受信装置。 - 有効シンボル期間とガードインターバルを有する直交周波数分割多重信号であって、データ信号を符号化した符号化データ信号と、第1の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第1の伝送パラメータと次の第2の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第2の伝送パラメータと該第1の伝送パラメータから該第2の伝送パラメータへの切替えタイミングを示す切替え指標情報とを有する情報信号とを含んだ直交周波数分割多重信号を受信するデジタル放送受信装置において、
上記直交周波数分割多重信号から有効シンボル期間の時間間隔を抽出し復調有効シンボルを出力する抽出部と、
上記復調有効シンボルに基づき復調信号を出力する復調部と、
上記復調信号から上記符号化データ信号を抽出し上記データ信号を復号する復号部と、
上記復調信号から上記情報信号を抽出し上記第1、第2の伝送パラメータ情報及び上記切替え指標情報を出力する情報再生部と、
上記有効シンボル期間とガードインターバルを決める伝送モードと上記第1、第2の伝送パラメータとの組合せを記憶する記憶部と、
上記切替え指標情報に基づき上記復号部を上記第2の伝送パラメータに対応するよう切替え、上記記憶部における上記組合せに基づき該第2の時間帯の伝送モードを決め、上記抽出部と上記復調部を該決めた伝送モードに対応する動作に切替える制御部と、
を備えたことを特徴とするデジタル放送受信装置。 - 有効シンボル期間とガードインターバルを有する直交周波数分割多重信号であって、データ信号を符号化した符号化データ信号と、第1の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第1の伝送パラメータと次の第2の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第2の伝送パラメータと該第1の伝送パラメータから該第2の伝送パラメータへの切替えタイミングを示す切替え指標情報とを有する情報信号とを含んだ直交周波数分割多重信号を受信するデジタル放送受信装置において、
上記切替え指標情報に基づき上記第1の伝送パラメータ対応で上記直交周波数分割多重信号から復調有効シンボルを抽出し、該復調有効シンボルに基づき復調信号を得、上記第1、第2の伝送パラメータに基づき該第2の時間帯対応の上記有効シンボル期間とガードインターバルの伝送モードを設定し、該設定モードが複数の場合は該設定モードの1つを選んで該第2の時間帯対応の伝送モードとして上記切替え指標情報に従って上記復調信号から上記符号化データ信号を抽出して上記第2の伝送パラメータ対応で上記データ信号を復号するとともに、上記直交周波数分割多重信号の受信状態が異常の場合に上記複数の設定モードのうちから上記選んだモードとは別の設定モードを選んで上記第2の時間帯対応の伝送モードとし正常な受信状態に戻すように制御する構成の制御部を備えたことを特徴とするデジタル放送受信装置。 - 有効シンボル期間とガードインターバルを有する直交周波数分割多重信号であって、データ信号を符号化した符号化データ信号と、第1の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第1の伝送パラメータと次の第2の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第2の伝送パラメータと該第1の伝送パラメータから該第2の伝送パラメータへの切替えタイミングを示す切替え指標情報とを有する情報信号とを含んだ直交周波数分割多重信号を受信するデジタル放送受信装置において、
該直交周波数分割多重信号から抽出した復調有効シンボルに基づき復調信号を出力する復調部と、
上記復調信号から上記符号化データ信号を抽出し上記データ信号を復号する復号部と、
上記切替え指標情報に基づき上記復号部を上記第2の伝送パラメータ対応に切替え、上記第1、第2の伝送パラメータに基づき該第2の時間帯の上記有効シンボルとガードインターバルの伝送モードを設定し、上記復調部を該伝送モードに対応可能なように切替えるとともに、該設定モードが複数ある場合はそのうちの1つを選んで該第2の時間帯対応の伝送モードとして上記復調部、上記復号部を制御するとともに、上記直交周波数分割多重信号の受信状態が異常の場合に上記複数の設定モードのうちから上記選んだモードとは別の設定モードを選んで上記第2の時間帯対応の伝送モードとし正常な受信状態に戻すように制御する制御部と、
を備えたことを特徴とするデジタル放送受信装置。 - 有効シンボル期間とガードインターバルを有する直交周波数分割多重信号であって、データ信号を符号化した符号化データ信号と、第1の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第1の伝送パラメータと次の第2の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第2の伝送パラメータと該第1の伝送パラメータから該第2の伝送パラメータへの切替えタイミングを示す切替え指標情報とを有する情報信号とを含んだ直交周波数分割多重信号を受信するデジタル放送受信装置において、
上記直交周波数分割多重信号から有効シンボル期間の時間間隔を抽出し復調有効シンボルを出力する抽出部と、
上記復調有効シンボルに基づき復調信号を出力する復調部と、
上記復調信号から上記符号化データ信号を抽出し上記データ信号を復号する復号部と、
上記復調信号から上記情報信号を抽出し上記第1、第2の伝送パラメータ情報及び上記切替え指標情報を出力する情報再生部と、
符号化データ信号の伝送モードと上記第1、第2の伝送パラメータとの組合せを記憶する記憶部と、
上記切替え指標情報に基づき上記復号部を上記第2の伝送パラメータに対応するよう切替え、上記記憶部における上記組合せに基づき該第2の時間帯対応の符号化データ信号の伝送モードを設定し、上記抽出部と上記復調部を該設定モードに対応可能なように切替えるとともに、該設定モードが複数の場合はそのうちの1つを選んで該第2の時間帯対応の伝送モードとして上記復調部、上記復号部を制御するとともに、上記直交周波数分割多重信号の受信状態が異常の場合には上記複数の設定モードのうちから上記選んだモードとは別の設定モードを選んで上記第2の時間帯対応の伝送モードとし正常な受信状態に戻すように制御する制御部と、
を備えたことを特徴とするデジタル放送受信装置。 - 上記制御部は、上記第2の時間帯対応の伝送モードとして複数の設定モード中から1つを選ぶ場合、使用頻度の高いものから選ぶ構成である請求項4、5または6に記載のデジタル放送受信装置。
- 上記制御部は、第2の時間帯対応の伝送モードとして複数の設定モード中から1つを選ぶ順番を、外部から指定可能な構成である請求項4、5、6または7に記載のデジタル放送受信装置。
- 上記第1、第2の伝送パラメータはそれぞれ、キャリア分割による複数セグメントの組合わせによる階層伝送の階層別セグメント数、階層別に独立受信が可能か否かを示す部分受信フラグ、各階層毎の位置や数のセグメント情報、変調方式、時間インターリーブ深さ、誤り訂正符号の符号化率を含むパラメータである請求項1から8のいずれかに記載のデジタル放送受信装置。
- 上記記憶部は、上記符号化データ信号の伝送モードと上記第1、第2の伝送パラメータとの組合せを外部から書き換え可能な構成である請求項3または請求項6に記載のデジタル放送受信装置。
- 有効シンボル期間とガードインターバルを有する直交周波数分割多重信号であって、データ信号を符号化した符号化データ信号と、第1の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第1の伝送パラメータと次の第2の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第2の伝送パラメータと該第1の伝送パラメータから該第2の伝送パラメータへの切替えタイミングを示す切替え指標情報とを有する情報信号とを含んだ直交周波数分割多重信号を受信するデジタル放送受信方法において、
上記切替え指標情報に基づき上記第1の時間帯対応で上記直交周波数分割多重信号から復調有効シンボルを抽出するステップと、
抽出した該復調有効シンボルに基づき復調信号を得るステップと、
上記第1、第2の伝送パラメータに基づき該第2の時間帯対応の有効シンボル期間とガードインターバルの伝送モードを決めるステップと、
該決めた伝送モードに対応し上記切替え指標情報に従って上記復調信号から上記符号化データ信号を抽出して上記第2の伝送パラメータ対応で上記データ信号を復号するステップと、
を備えたことを特徴とするデジタル放送受信方法。 - 有効シンボル期間とガードインターバルを有する直交周波数分割多重信号であって、データ信号を符号化した符号化データ信号と、第1の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第1の伝送パラメータと次の第2の時間帯に伝送する該符号化データ信号の符号化状態を示す第2の伝送パラメータと該第1の伝送パラメータから該第2の伝送パラメータへの切替えタイミングを示す切替え指標情報とを有する情報信号とを含んだ直交周波数分割多重信号を受信するデジタル放送受信方法において、
上記切替え指標情報に基づき上記第1の時間帯対応で上記直交周波数分割多重信号から復調有効シンボルを抽出するステップと、
該復調有効シンボルに基づき復調信号を得るステップと、
上記第1、第2の伝送パラメータに基づき該第2の時間帯対応の上記有効シンボル期間とガードインターバルの伝送モードを設定するステップと、
該設定したモードが複数の場合、該設定モードの1つを選んで該第2の時間帯対応の伝送モードとして上記切替え指標情報に従って上記復調信号から上記符号化データ信号を抽出して上記第2の伝送パラメータ対応で上記データ信号を復号するステップと、
上記直交周波数分割多重信号の受信状態が異常か否かを識別するステップと、該受信状態が異常の場合に、上記複数の設定モードのうちから選んだ上記モードとは別の設定モードを選んで上記第2の時間帯対応の伝送モードとし正常な受信状態に戻すように制御するステップと、
を備えたことを特徴とするデジタル放送受信方法。
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