JP3659465B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主走査方向に整列配設された多数のインクジェットノズルを有するノズルヘッドから印刷面へインクを吐出して印刷可能なインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
インクカセットが装着された各色用ノズルヘッドを主走査方向の全長に渡って往復移動させかつその各往動中に印刷して1行(または、1/N行)印刷をし、1行(または、1/N行)印刷後に印刷媒体(普通紙,OHP用紙等)を副走査方向に1行送りしてこれらを繰り返すいわゆるシリアル型のインクジェットプリンタに比較して、大幅な印刷高速化を図れかつ多数枚に渡って連続印刷運転可能であるとともに、電子写真方式のいわゆるレーザープリンタに比較して、大幅な小型化を図れるインクジェットプリンタが本出願人から提案(例えば、特開平10−138520号公報)されている。
【0003】
上記提案プリンタを示す図7において、給紙手段81Pから送出された印刷媒体は、給送手段82Pによって所定のタイミングでドラム5側へ給送されかつドラム5の外周面(印刷面)に巻回される。ドラム5は、軸線Zを中心にかつR方向(副走査方向)に、例えば120RPMで回転されている。
【0004】
すると、多数のインクジェットノズルを有しかつ主走査方向(紙面に垂直方向)の全長に渡って一体型な(あるいは行方向に複数のノズルヘッド要素を並べた一体的な)各色用ノズルヘッド10C,10Y,10M,10Bから各色インク(シアンC,イエローY,マゼンタM,ブラックB)が吐出される。なお、各色用ノズルヘッド10C,10Y,10M,10Bは、印刷面(5)に対してそれぞれを直交させてユニット本体10UBPに装着されている。
【0005】
ノズルユニット10UP(10C,10Y,10M,10B)を、往復移動手段60Pによって所定距離(例えば、インクジェットノズル間ピッチ分)だけ主走査方向に往動させつつ回転中のドラム5つまり印刷媒体に行印刷させるとともに、ドラム5の回転を利用しつつ副走査方向に列印刷させることができる。つまり、行印刷と列印刷とを、ドラム5の高速回転を利用して同時的に進行可能であるから、大幅な印刷高速化(例えば、20PPM)を図れる。1ページ分が印刷終了すると、ノズルユニット10UPを復動させて元の位置に戻し、その後に次ページの往動に入る。
【0006】
印刷済みの印刷媒体は、ドラム5から剥離されかつ排出手段83Pによって排出される。なお、ノズルユニット10UPには、インクタンク,供給ポンプ等を含むインク供給手段88Pから、インクが供給される。また、各色用ノズルヘッド10C,10Y,10M,10Bを当該各色用インクタンクと離れた位置に配設できるので、各色用ノズルヘッドを軽くでき行方向の往復移動速度をより大幅に高められる点も一層の印刷高速化を助長するとともに、各色用インクタンクの容量を大幅に拡大できるので、例えば500枚以上の連続印刷運転ができるわけである。
【0007】
かかる多数枚の印刷媒体を連続印刷運転するためには、各色用ノズルヘッド10C,10Y,10M,10Bのメンテナンス(目詰り防止等)を、例えば3時間毎に行うことが望ましい。かくして、本体1側のモータ,ノズルユニット10UP側のラック等を含む離隔接近手段85Pを働かせて、ノズルユニット10UPをユニット本体10UBPごと、ドラム5から図7でA(左)方向の非印刷位置に離隔させ、それら間に介装可能なメンテナンス手段(図示省略)を用いて各ノズルヘッド10をメンテナンスするように形成されている。
【0008】
メンテナンス終了後に、A(右)方向の印刷位置(元の位置)に戻して、各色用ノズルヘッド10C,10Y,10M,10Bのノズル先端と印刷面(ドラム5の外周面)との隙間(例えば、1mm)を確立かつ維持可能に形成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記隙間を迅速かつ正確に確立することは難しいが印刷画質の良否に直結することから、離隔接近手段85Pを精巧かつ高級加工・組立てしなければならない。したがって、構造複雑でコスト高になり易い。また、一旦確立できたとしても、また確立後に離隔接近手段85Pをロックしたとしても、ノズルユニット10UP側に離隔接近手段85Pのモータの回転による振動が伝達されたり、往復移動手段60Pのモータを含む構成要素のガタがあると、確立された隙間を変動なく確実かつ安定して維持することが難しい。
【0010】
本発明の目的は、ノズルヘッドと印刷面との隙間を迅速かつ正確に確立できるとともに、確立された隙間を確実かつ安定して維持することのできる構造簡単なインクジェットプリンタを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、主走査方向に整列配設された多数のインクジェットノズルを有するノズルヘッドを印刷面に直交する軸線方向の下方側印刷位置と上方側非印刷位置との間を昇降手段を用いて昇降可能に形成し、静止側のヘッド印刷位置保持手段で下方側印刷位置に保持されたノズルヘッドから印刷面へインクを吐出して印刷可能かつ昇降手段側のヘッド昇降保持手段を介して上方側非印刷位置に保持されたノズルヘッドのメンテナンスをメンテナンス手段により実行可能に形成するとともに、ノズルヘッドがヘッド印刷位置保持手段で下方側印刷位置に保持された状態では当該ノズルヘッドがヘッド昇降保持手段から離れた自由状態になるように形成されたインクジェットプリンタである。
【0012】
かかる発明では、昇降手段側のヘッド昇降保持手段を介して上方側非印刷位置に保持されたノズルヘッドのメンテナンスがメンテナンス手段により終了したら、昇降手段により当該ノズルヘッドを上方側非印刷位置から下方側印刷位置へ降下させてヘッド印刷位置保持手段に保持させる。下方側印刷位置に保持された状態では、当該ノズルヘッドがヘッド昇降保持手段から離れた自由状態になる。つまり、降下されたノズルヘッドと印刷面との隙間は、印刷面に直交する軸線方向の関係において、ヘッド印刷位置保持手段のみで拘束される。しかも、印刷位置が下方側とされているので、ヘッド印刷位置保持手段重力を利用してノズルヘッドを安定保持可能な構造とすることができる。
【0013】
印刷終了後に、昇降手段を上昇動作させると、離れていた分だけの時間遅れを持ってヘッド昇降保持手段がノズルヘッドを保持する。その後の上昇動作によりノズルヘッドをヘッド印刷位置保持手段から離して上方側非印刷位置に上昇させることができる。
【0014】
したがって、ノズルヘッドと印刷面との隙間を迅速かつ正確に確立できるとともに、確立された隙間を確実かつ安定して維持することができる。しかも、下方側印刷位置においてヘッド昇降保持手段がノズルヘッドから離れるので、昇降手段を印刷中のノズルヘッド側から当該昇降手段側に伝達されて来る振動を当該昇降手段側で吸収してノズルヘッド側の上下方向変位を阻止可能に構成しなくてもよいから、構造簡単である。
【0015】
また、請求項2の発明は、前記ヘッド印刷位置保持手段が、前記主走査方向において前記印刷面を挟む一方側に、印刷面の送り方向の副走査方向に位置ずれ配設された2組のノズルヘッド側係合部および印刷面側係合部と,その他方側に配設された1組のノズルヘッド側係合部および印刷面側係合部とからなる3点支持機構から形成されているインクジェットプリンタである。
【0016】
かかる発明では、ノズルヘッドの降下により副走査方向に位置ずれ配設された一方側の2組のノズルヘッド側係合部が印刷面側係合部に係合しかつ他方側に配設された1組のノズルヘッド側係合部が当該印刷面側係合部に係合する。したがって、降下されたノズルヘッドと印刷面との隙間は、印刷面に直交する軸線方向の関係において、3点支持保持される。つまり、物体を空間内に所定姿勢で保持可能な3点支持方式でノズルヘッド側を印刷面側に保持させるので、ノズルヘッドと印刷面との隙間をより正確に安定保持することができる。しかも、3点支持機構は、印刷面に直交する軸線方向のみならず、ノズルヘッドと印刷面との3次元的な相対姿勢を一定に保持できるから、印刷方向への位置関係も所定姿勢に保持できる。
【0017】
したがって、請求項1の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに3組のノズルヘッド側係合部および印刷面側係合部を互いに所定の相対位置を持って配設するだけでよくかつ各組のノズルヘッド側係合部および印刷面側係合部を同一構造にすることができるから、一段と構造簡単で一層のコスト低減を図れる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
本インクジェットプリンタは、図1〜図4に示す如く、主走査(紙面垂直)方向に整列配設された多数のインクジェットノズルを有するノズルヘッド10C,10Y,10M,10Bを印刷面(5)に直交する軸線(Y)方向の下方側印刷位置PPと上方側非印刷位置NPPとの間を昇降手段40を用いて昇降可能に形成し、静止側のヘッド印刷位置保持手段(20)で下方側印刷位置PPに保持されたノズルヘッド(10)から印刷面(5)へインクを吐出して印刷可能かつ昇降手段40側のヘッド昇降保持手段50を介して上方側非印刷位置NPPに保持されたノズルヘッド(10)のメンテナンスを実行可能に形成するとともに、ノズルヘッド(10)がヘッド印刷位置保持手段(20)で下方側印刷位置PPに保持された状態では当該ノズルヘッド(10)がヘッド昇降保持手段50から離れた自由状態になるように形成されている。また、ヘッド印刷位置保持手段が、3点支持機構20から形成されている。
【0019】
インクジェットプリンタは、前述した先提案の場合(図7)と同様に、図1に示すインク供給手段88から複数のインクジェットノズルを有するノズルヘッド10C,10Y,10M,10Bへインクを供給しかつ選択されたインクジェットノズルからインクを吐出しつつドラム5に巻回されかつR方向に送られる印刷媒体(用紙等)に印刷可能に形成されている。ノズルヘッドは、この実施形態では、4色(シアン,イエロー,マゼンタおよびブラック)分10C,10Y,10M,10Bを有し、例えばA4用紙を20PPMの高速でカラー印刷可能である。
【0020】
図1において、本体1の下方側には、用紙カセット81C,手差しトレイ81T等を含む給紙手段81および給送手段82が設けられ、左側にはインクタンク89,供給ポンプ等を含むインク供給手段88が配設されている。回転体を構成するドラム5は、軸線Zを中心に副走査方向つまりR方向に高速回転(例えば、120RPM)される。ドラム5の外周面が印刷面を形成し、印刷媒体(用紙P…印刷面)は媒体保持手段(図示省略)でドラム外周面(印刷面)に巻回保持されかつ印刷面と同期回転する。
【0021】
本体1の右上方側に昇降手段40が配置されている。この昇降手段40は、本体(静止側)1のモータ41,ウオームギヤ機構45,ピニオン42,ラック部材46等を含み、連結部材47を介して連結されたユニット本体10UB(ノズルヘッド10C,10Y,10M,10B)を図2に示す下方側印刷位置PPと同図(B),(C)に示す上方側非印刷位置NPPとの間を昇降可能である。
【0022】
また、昇降手段40は、下方側印刷位置PPおよび上方側非印刷位置NPPの他に、図2(D)に示すメンテナンス位置MPにも、位置決めかつ停止させることができる。
【0023】
昇降対象であるユニット本体10UBにはノズルユニット10Uが組込まれ、このノズルユニット10Uには図1に示すR方向(副走査方向)に離隔する各色用ノズルヘッド10C,10Y,10M,10Bが装着されている。各ノズルヘッド10C,10Y,10M,10Bは、印刷面(ドラム5の外周面)に直交する。また、各ノズル先端は、当該外周面に対応する円軌跡上に揃えられている。各隙間を所定値(例えば、1mm)に確立するためである。
【0024】
図1に示すメンテナンス手段90は、ウォッシングボード91を含み、図2(D)に示すメンテナンス位置MPに位置決めされた各ノズルヘッド10C,10Y,10M,10Bのメンテナンス(目詰り防止)の際に、吐出されたインクを受けて例えば廃インクボトルへ排出する。この実施形態では、さらにウォッシングボード91と各ノズルヘッドの先端面との間に、排出途中のインクを利用してウォッシングボード91との間にインク流動層を形成し、各ノズルヘッドの先端面に付着した紙粉を除去可能に形成されている。
【0025】
このウォッシングボード91は、ノズルユニット10Uが図2(B)に示す上方側非印刷位置NPPにある場合に、回動手段95によって同図(A)に示す待機位置から回動され同図(C)に示すように、位置決めされる。その後に、昇降手段40が、ノズルユニット10U(ノズルヘッド10C,10Y,10M,10B)を同図(D)に示すメンテナンス位置MPに降下させる。
【0026】
ここにおいて、昇降手段40側のヘッド昇降保持手段50は、図3,図4に示す如く、連結部材47に設けた係止穴51Hおよび係止面51Fと、ユニット本体10UB側に植設された係合ピン11Pおよび係合ピン12Pとから形成されている。
【0027】
図4に示すユニット本体10UBが上方側非印刷位置NPPに保持されている状態では、係止穴51Hの内底面が係合ピン11Pに下方から係合しかつ係止面51Fが係合ピン12Pに下方から係合する。つまり、昇降手段40の昇降動作で、ユニット本体10UB(ノズルヘッド10C,10Y,10M,10B)をY軸方向に昇降させることができる。
【0028】
なお、連結部材47と、係止穴51H,係止面51Fおよび係合ピン11P,係合ピン12Pとは、ユニット本体10UBの両側(紙面垂直方向の両側)に設けられている。また、連結部材47側の係止穴51Hは、図4で左右方向の位置規制をする。係止面51Fはそれを許容する。
【0029】
図3に示すユニット本体10UBが下方側印刷位置PPに保持されている状態では、係合ピン11Pが係止穴51Hの内底面から上方に離れかつ係合ピン12Pが係止面51Fから上方に離れている。つまり、ノズルヘッド(10)がヘッド印刷位置保持手段(20)で下方側印刷位置PPに保持された状態では、当該ノズルヘッド(10)がヘッド昇降保持手段50から離れた自由状態になるように形成されている。
【0030】
したがって、下方側印刷位置PPにおいて、ヘッド昇降保持手段50が昇降手段40側の連結部材47をノズルヘッド10C,10Y,10M,10B(ユニット本体10UB)から離すので、昇降手段40を、印刷中のノズルヘッド(10)側から当該昇降手段40側に伝達されて来る振動を当該昇降手段40側で吸収してノズルヘッド(10)側の上下方向変位を阻止可能に構成しなくてもすむから、構造簡単である。つまり、モータ41側の回転駆動に対応してラック部材46を昇降許容するが、外力によるラック部材46(10)側の昇降変位を阻止可能に、すなわち振動等によるノズルヘッド(可動側)10の上下動を許さないように、構成しなくてよいわけである。
【0031】
次に、ヘッド印刷位置保持手段を形成する3点支持機構20は、図5,図6に示す如く、図で左右方向の主走査方向(X方向)において印刷面(ドラム5)を挟む一方(右)側に印刷面の送り方向(R方向)に位置ずれ配設された2組のノズルヘッド側係合部21Nおよび印刷面側係合部21Pと,その他方側に配設された1組のノズルヘッド側係合部31Nおよび印刷面側係合部31Pとから形成されている。
【0032】
なお、図6では、図示簡略化および説明便宜等のために、2組のノズルヘッド側係合部21Nおよび印刷面側係合部21Pを、図3の場合と異なり、軸線Zに対して上下対称に表示してある。また、印刷面側とは、図5で上下(Y軸線)方向に移動不能という意味である。つまり、上下(Y軸線)方向において静止体たる本体1側である。
【0033】
ノズルヘッド側係合部21Nおよび印刷面側係合部21Pは、各組が同一構造とされている。一層の構造簡素化および低コスト化を達成できる。ノズルヘッド側係合部21Nは、先端部がV字形状でかつ基端部がユニット本体10UBに固定されたハンガー部材から形成されている。
【0034】
印刷面側係合部21Pは、本体1と一体的なブラケット2に固定された支軸22と,この支軸22にベアリング24を介してX方向に移動可能に装着された円筒部材23と,この円筒部材23を図5で左(復動)方向に付勢可能として支軸22に被嵌装着されたスプリング(付勢手段)25とからなる。26は、支軸22の先端に固定されたストッパーで、円筒部材23の図5で左(復動)方向の位置規制を行う。つまり、ノズルユニット10UのX方向のホームポジションを規制する。
【0035】
したがって、図6に示す往復移動手段60の駆動ピン61でノズルユニット10Uに図5で右(往動)方向の強制外力を加えれば、ノズルユニット10Uはスプリング(付勢手段)25の付勢力に抗して往動し、強制外力を除去すればスプリング(付勢手段)25の付勢力で復動されて元の位置(ホームポジション)に戻る。
【0036】
往動距離は、駆動ピン61のX方向の移動距離に等しく、この実施形態では、印刷分解能(例えば、300dpi)相当ピッチとしてある。なお、各ノズルヘッド10C,10Y,10M,10Bが有する各インクジェットノズルのX方向の配設ピッチは、印刷分解能(例えば、300dpi)相当ピッチの2倍とされている。
【0037】
他方側のノズルヘッド側係合部31Nも、先端部がV字形状でかつ基端部がユニット本体10UBに固定されたハンガー部材から形成されている。印刷面側係合部31Pは、本体1と一体的なブラケット2に固定された支軸32と,この支軸32にベアリング34を介してX方向に移動可能に装着された円筒部材33と,この円筒部材33を図5で左(復動)方向に付勢可能として支軸32に被嵌装着されたスプリング(付勢手段)35とからなる。
【0038】
そして、一方側の2組の印刷面側係合部21Pは、当該各ノズルヘッド側係合部21Nを図5で同一高さに保持できる。他方側の印刷面側係合部31Pも当該ノズルヘッド側係合部31Nを、2組の印刷面側係合部21Pの場合と同じ、同一高さに保持できるように取付けられている。したがって、下方側印刷位置PPにおけるノズルユニット10Uと印刷面(ドラム5)との相対位置(3次元位置)を正確に確立できかつ安定維持できる。
【0039】
かかる実施形態のインクジェットプリンタでは、図2(D)に示すメンテナンス刷位置MPでのノズルヘッド10C,10Y等のメンテナンスが終了すると、昇降手段40がノズルユニット10Uを同図(C),(B)に示す上方側非印刷位置NPPに上昇させる。この際に、回動手段95を働かせて、メンテナンス手段90の一部を形成するウォッシングボード91を図2(A)に示す待機位置に戻す。
【0040】
次いで、昇降手段40を働かせ、当該ノズルヘッド10C,10Y等を図2(B)に示す上方側非印刷位置NPPから下方側印刷位置PPの方向へ降下させて、ヘッド印刷位置保持手段(20)に保持させる。下方側印刷位置PPに保持された状態では、当該ノズルヘッド(10)がヘッド昇降保持手段50から離れた自由状態になる。つまり、図3に示す如く、係止穴51Hが係合ピン11Pから下方に離れかつ係止面51Fが係合ピン12Pから下方に離れる。
【0041】
すなわち、ヘッド印刷位置保持手段を形成する3点支持機構20の副走査方向に位置ずれ配設された一方側の2組のノズルヘッド側係合部21Nが印刷面側係合部21Pに係合しかつ他方側に配設された1組のノズルヘッド側係合部31Nが当該印刷面側係合部31Pに係合する。このように、印刷位置PPが下方側とされているので、重力を利用して、ノズルヘッド(10U)側の3点支持機構要素(21N,21N、31N)を印刷面(5)側の3点支持機構要素(21P,21P、31P)に保持させることができる。
【0042】
かくして、降下されたノズルヘッド(10)と印刷面(5)との隙間は、印刷面に直交するY軸線方向の関係において、ヘッド印刷位置保持手段(20)のみで拘束される。つまり、物体(ノズルユニット10U)を空間内に所定姿勢で保持可能な3点支持方式でノズルヘッド側を印刷面側に保持できるから、ノズルヘッドと印刷面との隙間を所定値(例えば、1mm)に迅速かつ正確に確立できる。
【0043】
また、3点支持機構20は、印刷面(5)に直交する軸線Y方向のみならず、ノズルヘッドと印刷面との3次元的な相対姿勢を一定に保持できるから、X方向への位置関係も所定姿勢に保持できる。すなわち、ノズルヘッドと印刷面との隙間を迅速かつ正確に確立できるとともに、確立された隙間を確実かつ安定して維持することができる。
【0044】
印刷終了後に、昇降手段40を上昇動作させると、係止穴51H(51F)と係合ピン11P(12P)とが離れていた分だけの時間遅れをもって、ヘッド昇降保持手段50がノズルヘッド(10)を保持する。その後の上昇動作により、ノズルヘッド(10)をヘッド印刷位置保持手段(20)から離して上方側非印刷位置NPP乃至メンテナンス位置MPに上昇させることができる。
【0045】
しかして、この実施形態では、X方向に整列配設された多数のインクジェットノズルを有するノズルヘッド(10)を印刷面(5)に直交するY方向の下方側印刷位置PPと上方側非印刷位置NPPとの間を昇降手段40を用いて昇降可能に形成し、静止側(1)のヘッド印刷位置保持手段(20)で下方側印刷位置PPに保持されたノズルヘッドから印刷面へインクを吐出して印刷可能かつ昇降手段40側のヘッド昇降保持手段50を介して上方側非印刷位置NPPに保持されたノズルヘッドのメンテナンスを実行可能に形成するとともに、ノズルヘッドがヘッド印刷位置保持手段(20)で下方側印刷位置PPに保持された状態では当該ノズルヘッド(10)がヘッド昇降保持手段50から離れた自由状態になるように形成されているので、ノズルヘッドと印刷面との隙間を迅速かつ正確に確立できるとともに、確立された隙間を確実かつ安定して維持することができる。しかも、下方側印刷位置PPにおいてヘッド昇降保持手段50がノズルヘッド(10)から離れるので、昇降手段40を印刷中のノズルヘッド側から当該昇降手段側に伝達されて来る振動を当該昇降手段側で吸収してノズルヘッド側の上下方向変位を阻止可能に構成しなくてもよいから、構造簡単である。
【0046】
また、ヘッド印刷位置保持手段が、X方向において印刷面(5)を挟む一方側に副走査(R)方向に位置ずれ配設された2組のノズルヘッド側係合部21Nおよび印刷面側係合部21Pと,その他方側に配設された1組のノズルヘッド側係合部31Nおよび印刷面側係合部31Pとからなる3点支持機構20から形成されているので、3組のノズルヘッド側係合部および印刷面側係合部を互いに所定の相対位置を持って配設するだけでよくかつ各組のノズルヘッド側係合部および印刷面側係合部を同一構造にすることができるから、一段と構造簡単で一層のコスト低減を図れる。
【0047】
また、ノズルヘッド側係合部および印刷面側係合部の各組が、強制外力が付与された場合にノズルヘッド10C,10Y等を印刷面(5)に対してX方向に移動可能に形成さているから、往復移動手段60を働かせてノズルユニット10U(ノズルヘッド10C,10Y等)をX方向でかつ往動(図5で右)方向の強制外力を付与すれば、各組のノズルヘッド側係合部21N,21N、31Nおよび印刷面側係合部(23,23、33)を、当該往動方向に移動させることができる。つまり、隙間を維持しつつノズルヘッド(10)の印刷運転用往復動を許容できるから、高画質印刷を担保できる。
【0048】
しかも、各組のノズルヘッド側係合部および印刷面側係合部が、印刷方向に相対変位可能な軸受け構造(22,23,24、32,33,34)とされているから、X方向の相対変位に対する抵抗を極めて小さくすることができる。したがって、ノズルヘッドの印刷方向の往復移動を一段と円滑に行えかつ往復移動手段60の小型・省電力化を促進できる。
【0049】
さらに、各軸受け構造(22,23,24、32,33,34)には、強制外力が除去された場合に当該ノズルヘッドをX方向の元の位置に戻す付勢手段(22,22、32)が設けられているので、ノズルヘッドを迅速に往復させることがきるから一層の印刷高速化を図れる。
【0050】
さらにまた、印刷媒体を回転体(ドラム5)の外周面に巻回させて回転させれば、当該印刷媒体をX方向と直交する送り(R)方向へ高速回転送りすることができる。すなわち、回転体(5)の回転速度を高速化すればするほど、高速印刷を行える。
【0051】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、多数のインクジェットノズルを有するノズルヘッドを印刷面に直交する軸線方向の下方側印刷位置と上方側非印刷位置との間を昇降手段を用いて昇降可能に形成し、下方側印刷位置に保持されたノズルヘッドから印刷面へインクを吐出して印刷可能かつ上方側非印刷位置に保持されたノズルヘッドのメンテナンスを実行可能に形成するとともに、ノズルヘッドがヘッド印刷位置保持手段で下方側印刷位置に保持された状態では当該ノズルヘッドがヘッド昇降保持手段から離れた自由状態になるように形成されたインクジェットプリンタであるから、ノズルヘッドと印刷面との隙間を迅速かつ正確に確立できるとともに、確立された隙間を確実かつ安定して維持することができる。しかも、下方側印刷位置においてヘッド昇降保持手段がノズルヘッドから離れるので、昇降手段を印刷中のノズルヘッド側から当該昇降手段側に伝達されて来る振動を当該昇降手段側で吸収してノズルヘッド側の上下方向変位を阻止可能に構成しなくてもよいから、構造簡単である。
【0052】
また、請求項2の発明によれば、ヘッド印刷位置保持手段が副走査方向に位置ずれ配設された2組のノズルヘッド側係合部および印刷面側係合部と,他方側に配設された1組のノズルヘッド側係合部および印刷面側係合部とからなる3点支持機構から形成されているので、請求項1の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに3組のノズルヘッド側係合部および印刷面側係合部を互いに所定の相対位置を持って配設するだけでよくかつ各組のノズルヘッド側係合部および印刷面側係合部を同一構造にすることができるから、一段と構造簡単で一層のコスト低減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す概略正面図である。
【図2】同じく、ノズルヘッドの下方側印刷位置および上方側非印刷位置を説明するための図である。
【図3】同じく、ノズルヘッドがヘッド印刷位置保持手段で下方側印刷位置に保持されている場合を説明するための正面図である。
【図4】同じく、ノズルヘッドがヘッド昇降保持手段で上方側非印刷位置に保持されている場合を説明するための正面図である。
【図5】同じく、ヘッド印刷位置保持手段を形成する3点支持機構を説明するための側面図である。
【図6】同じく、ヘッド印刷位置保持手段を形成する3点支持機構を説明するための平面図である。
【図7】先提案のインクジェットプリンタを説明するための正面図である。
【符号の説明】
1 本体
2 ブラケット
5 ドラム(印刷面)
10C,10Y,10M,10B ノズルヘッド
10U ノズルユニット
10UB ユニット本体
11P 係合ピン
12P 係合ピン
20 3点支持機構(ヘッド印刷位置保持手段)
21N ノズルヘッド側係合部
21P 印刷面側係合部
31N ノズルヘッド側係合部
31P 印刷面側係合部
40 昇降手段
41 モータ
46 ラック部材
47 連結部材
50 ヘッド昇降保持手段
51H 係止穴
51F 係止面
60 往復移動手段
81 給紙手段
88 インク供給手段
90 メンテナンス手段
95 回動手段
P 用紙(印刷面)
R 回転方向(副走査方向)
X 主走査方向
Y 印刷面に直交する軸線
PP 下方側印刷位置
NPP 上方側非印刷位置

Claims (2)

  1. 主走査方向に整列配設された多数のインクジェットノズルを有するノズルヘッドを印刷面に直交する軸線方向の下方側印刷位置と上方側非印刷位置との間を昇降手段を用いて昇降可能に形成し、静止側のヘッド印刷位置保持手段で下方側印刷位置に保持されたノズルヘッドから印刷面へインクを吐出して印刷可能かつ昇降手段側のヘッド昇降保持手段を介して上方側非印刷位置に保持されたノズルヘッドのメンテナンスをメンテナンス手段により実行可能に形成するとともに、ノズルヘッドがヘッド印刷位置保持手段で下方側印刷位置に保持された状態では当該ノズルヘッドがヘッド昇降保持手段から離れた自由状態になるように形成されているインクジェットプリンタ。
  2. 前記ヘッド印刷位置保持手段が、前記主走査方向において前記印刷面を挟む一方側に、印刷面の送り方向の副走査方向に位置ずれ配設された2組のノズルヘッド側係合部および印刷面側係合部と,その他方側に配設された1組のノズルヘッド側係合部および印刷面側係合部とからなる3点支持機構から形成されている請求項1記載のインクジェットプリンタ。
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