JP3659460B2 - 分散補償型光ファイバを有するシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、分散補償型光ファイバとそれを含む通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
分散補償型(dispersion compensating (DC))光ファイバは公知である。例えば米国特許5,185,827と5,261,016と5,448,674を参照のこと。従来技術による分散補償は、シングルモードファイバのLP01(基本モード)の放射を高次モード(例、LP02)に変換し、この高次モード放射をある長さのDCファイバに結合し、DCファイバ内を伝播した後、この高次モードの放射をLP01モードに再変換することにより行っている。
【0003】
このDCファイバは、高次モードを伝播できるように、そして高次モードの分散が従来のシングルモードファイバ内のLP01モードの分散とは反対方向の符号を有するよう選択される。別の従来技術による分散補償は、LP01放射を高次モード放射に変換することを必要とせず、その代わりに基本モードと高次モード(通常、LP02)の両方で信号放射の伝播をサポートするようなDCファイバを用いている。この後者の従来技術にかかるDCファイバは、LP11モードの伝播をサポートしない。これに関しては米国特許5,448,674を参照のこと。
【0004】
従来技術にかかる分散補償は、原理的には完全に分散のない(単一チャネル)の光ファイバ伝送システムを提供することができる。しかし、実際には完全に分散を補償することは困難である。理由は、DCファイバの設計は、製造上の変動、例えば光ファイバの直径または屈折率プロファイルに対し非常に敏感だからである。通常光ファイバの直径と、全てのファイバの半径方向の寸法を公称値の±1%以内に維持し、かつコアの屈折率をΔ(以下の定義する)が公称値の±2%以内になるように制限することは可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
光ファイバの直径あるいはコアの屈折率のような光ファイバの特性の意図しない変動を完全に取り除いた光ファイバを製造することは実際には不可能である。そのため、従来のDCファイバよりも光ファイバの特性の意図しない(製造上の誤差にもとずく)変動に曝されることの少ないDCファイバを得ることが望ましい。本発明はこのような光ファイバおよびこのような光ファイバを有する通信システムを開示する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、特許請求の範囲に記載した通りである。より広い概念においては、本発明は、光ファイバの直径および/または屈折率の意図しない変動に対し耐性を有し、その結果従来のDCファイバよりも製造し易いDCファイバとこのDCファイバを用いた光ファイバ通信システムで実現できる。
【0007】
具体的に説明すると本発明は、基本モードLP01と高次モードで波長λ0(例、1.55μm)の放射をサポートするDC光ファイバを含むシステムで実現できる。本発明のDCファイバの公称屈折率プロファイルにおいては、コアの直径はdc,nom で、その最大屈折率はnc,nom であり、コアの周囲に形成されるクラッド層の屈折率はnl,nom で、これはnc,nom 以下である。(nc,nom−nl,nom)/nc,nom =Δnom と定義する。
【0008】
このDCファイバの全長の少なくとも一部は、ファイバ製造中の意図しない変動に起因して、公称屈折率プロファイルとは異なる屈折率プロファイルを有する。この部分の屈折率プロファイルは、コアの直径はdCで、その最大屈折率はncで、内側クラッド層の屈折率はnl である。ここで(nc−n1)/nc =Δと定義する。これらdc,nc,Δの少なくとも1つは、dc,nom,nc,nom,Δnom とは異なっている。公称屈折率プロファイルを有するDCファイバは、分散Dnom(λ)を有し、DCファイバの前述の一部は、Dnom(λ)とは異なる分散D(λ)を有する。
【0009】
公称屈折率プロファイルは、DCファイバの全長が、波長λ0 で基本モードLP01と少なくとも高次モードLP02をサポートし、Dnom(λ) は、波長範囲λmax ±50nmに亘って−200ps/nm・kmよりもより負(以下)となるよう選択される。そしてここでλmax は、|Dnom(λ)| が最大となる波長を意味する。
【0010】
さらにまた公称屈折率プロファイルから離れた屈折率プロファイルにおいて、λmax ±50nmの範囲のあらゆる波長λにおいて、|D(λ)−Dnom(λ)|が|0.5Dnom(λ)| 以下となる。具体的に説明すると、上記の不等式の関係はdc がdc,nom から1%以下しか違わない、あるいはΔがΔnom から2%以下しか違わない、あるいはそれら両方の場合に対して満足される。さらにまたλ0 は、λmax ±50nmの範囲内の波長である。2本の垂直の棒(例、|0.5Dnom(λ)|) は絶対値を表す。
【0011】
DCファイバは通常波長λ0 で、LP01とLP02のみならずこれ以上の高次のモードもサポートする。これより高次のモードは、カットオフに近くで曲げ損失に非常に敏感であり、その結果光ファイバから除去される。光ファイバは、モードの屈折率が光ファイバのクラッド層の屈折率より大きい場合には、そのモードをサポートする。
【0012】
公称屈折率プロファイルは、d1,nom >dc,nom となるような内径とd2,nom の外径を有する屈折率リングを有し、屈折率n2,nom は(n2,nom−n1,nom)/n2,nom >0.1%となるように選択され、好ましくは0.2%以上となるように選択される。さらにまたdc,nom とΔnom は、(nc,nom・dc,nom・√Δnom)/λ0 が数個のモードをサポートできるような光ファイバを表す0.55以上となるように選択される。
【0013】
λ0 ≒1.55μmの実施例においては、分散補償型ファイバはGeをドープしたコアを有するシリカベースのファイバで、その公称屈折率プロファイルはdc,nom ・√Δnom が0.6μm以上となるように選択される。
【0014】
DCファイバのコアと内側クラッド層と屈折率リングが従来の製造方法の1つ、例えばMCVDによりインシチュ(in situ) で形成されるガラス製である。さらにまた必ずしも本発明にとって必要なことではないがこの屈折率リングは、インシチュで形成されたガラス製の外側クラッド層(外形がd3 で屈折率がn2 以下で、通常n1 である)により包囲されている。光ファイバの残りの部分は、直径d3 から光ファイバの表面に延びた既存のガラスである。最小損失の達成をあまり考慮しなくてもよい場合には、屈折率リングはクラッド層(筒)の内側に直接堆積してもよい。即ち、d3 =d2 である。
【0015】
光ファイバの外形は125μmである。光ファイバはシリカベースで、既存のガラスはアンドープシリカであり、内側クラッドと選択的事項としての外側クラッド層は、アンドープのシリカあるいはダウン(屈折率低下用の)ドープ(例、Fドープ)のシリカである。光ファイバのクラッド層の外側部分は、光ファイバの伝送特性に影響を与えないために、この領域の公称上または実際上の直径および屈折率差は考慮しない。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明によるDCファイバの屈折率プロファイルを表す図を示す。実際の屈折率プロファイルは、公称上即ち理想の屈折率プロファイルとは若干異なるが、この差は光ファイバが所望の特性を示す程度の範囲内におさめられる。例えば実際の光ファイバは、公称上の屈折プロファイルには表れない中央部の屈折率の低下が見られるが、しかしこの光ファイバは設計仕様に従って機能するものとする。
【0017】
図1において、コア11の周囲に接触して内側クラッド層12が形成され、さらに屈折率リング13,外側クラッド層14が形成されている。この光ファイバは、さらに図示していないが光学的に不活性と見なされるコアから十分離れた場所にクラッド層を有している。この材料は通常はアンドープのシリカで、外側クラッド層14の外径d3 から光ファイバの表面に延びている。一実施例においては、dc,nom =8.4μm,d1,nom =14.55μm,d2,nom =25.5μm、d3 =30μmである。光ファイバの直径は125μmでこれは従来通りである。
【0018】
図1において、コアはステップ上のプロファイルを有し、Δnom =1.8%である。このステップ上のコアのプロファイルは、分散を与えるよう選択される。しかし、このステッププロファイルは選択的事項で、他のコアのプロファイル(例、放物線プロファイル)も信号減衰を最小にすることが必要な場合には用いられる。
【0019】
屈折率リング13の屈折率はn2,nom で、(n2,nom−n1,nom)/n2,nom >0.1%で、代表的には0.4%になるよう選択され、クラッド層12,14の屈折率はn2,nom 以下となるように屈折され、必ずしも必要ではないがこれらの屈折率は同一である。クラッド層12,14の屈折率は、アンドープシリカの屈折率(n0 )もしくはFドーピングによりn0 以下である。Fドーピングが好ましいがその理由は、コアのドーピングが低下するからである。
【0020】
本発明のDCファイバの別の実施例としては、放物線状の屈折率のコアで(dc,nom =12.6μm,Δnom =1.8%),d1,nom =20μm,d2,nom =34.6μm,d3 =40μmで、光ファイバの外径は同じく125μmであるようなものも考えられる。この場合、屈折率リング13の屈折率n2,nom は、(n2−n1)/n2 =0.4%となるように選択され、図1のクラッド層12と14の屈折率は、n1,nomである。
【0021】
本発明のDCファイバは、分散補償用に主にLP02モードを用いているが、その理由はカットオフ近傍ではLP02モードは高い(負の)分散を有し、好ましくは−200ps/nm・km以下の負の値を有するからである。−200ps/nm・kmより少ない負の(以上の)分散値を有するより大きな分散ファイバと同様に、分散補償型ファイバとしては一般的に有益ではない。本発明のDCファイバは、MCVDのような従来の光ファイバ製造技術で形成できる。
【0022】
図2は、入力手段と出力手段を有する本発明のDCファイバを示す。分散補償用組み合わせファイバ20は、所定長(通常1km以上)のDCファイバ21と標準的なピグテールのシングルモード入力ファイバ221,シングルモード出力ファイバ222と、モードコンバータ(変換器)として機能する入力用グレーティング241,出力用グレーティング242を有する。このグレーティングは、通常長周期グレーティングである。
【0023】
入力用グレーティング241は、来入するLP01放射をLP02放射に変換し、出力用グレーティング242は出ていくLP02放射をLP01放射に変換する。長周期グレーティングは、公知のため詳細な説明は割愛する。グレーティングは、LP01とLP02の両方をサポートする光ファイバの短距離部分231と232に形成される。この部分が本発明のDCファイバである。
【0024】
しかし、少なくとも原理的には、グレーティングはDCファイバ21の所定長に直接形成して2つのグレーティング間の距離がDCファイバの有効長となるようにすることもできる。図2において、xは従来のスプライスを表す。短距離部分231とDCファイバ21との間のスプライスおよびDCファイバ21と短距離部分232との間のスプライスはオプションである。スプライス251,252は、シングルモードファイバと高次モードをさらにサポートするファイバとの間にあり、LP01をLP01を結合しているだけである。
【0025】
DCファイバの適切な長さは、従来のシングルモード伝送ファイバのある長さの分散を補償するために、従来の方法により決定できる。
【0026】
図3は、本発明の分散補償用組み合わせファイバ20を有する代表的な光ファイバ通信システム30を示す。送信器19は波長λの変調信号放射24を送信する。この放射は伝送ファイバ23に結合されて、分散補償用組み合わせファイバ20に伝播して分散補償され、その後伝送ファイバ25を伝送して受信機22に到着する。従来の構成要素である増幅器,フィルタ,アイソレータ,ルータ等は図示していない。
【0027】
少なくとも原理的には分散補償は、光ファイバ通信システムのどの点で行ってもよい。しかし、多くの場合信号を検出する直前に分散補償を行っている。
【0028】
本発明による光ファイバは、分散補償用のみならず10nm以上の範囲およびλ0 を含む波長範囲に亘って分散傾斜補償を与えるのが好ましい。
【0029】
上述したように、本発明のDCファイバは、小さなかつ通常不可避的なパラメータ変動に対し、耐える特性を有する。
【0030】
図4は、図1のDCファイバに関するものであるが、カーブ41は公称屈折率プロファイル(即ち、図1に示すパラメータ)を有するファイバの公称分散Dnom(λ) を示す。カーブ42はΔnom から2%増加したΔを有する光ファイバの分散を示し、カーブ43はΔnom から2%減少したΔを有する光ファイバの分散を示す。カーブ44は公称値から1%増加した外径(および全ての半径方向の寸法も同様に増加した)を有する光ファイバの分散を示し、カーブ45は公称値から1%減少した外径(および全ての半径方向の寸法も同様に減少した)を有する光ファイバの分散を示す。図4から分かるように、λmax ±50nmの範囲に亘ってDnom(λ) からの分散の解離は比較的小さく50%以下である。
【0031】
図4の結果を図5のそれと比較する。図5は、屈折率リングを有さないステップインデックスコア(7.1μm直径で1.8%Δ)を有する従来技術のDCファイバの分散データを示す。カーブ51は公称ファイバ(即ち上記のパラメータ)の分散を示し、カーブ52はこの公称設計から2%増加したΔを有するファイバの分散を示し、カーブ53は公称設計から2%減少したΔを有するファイバの分散を示す。カ−ブ54は公称設計から1%増加した外径を有する光ファイバの分散を、カーブは55は公称設計から1%減少した外径を有する光ファイバの分散を示す。図5から明らかなように従来技術の光ファイバは、本発明によるDCファイバよりもパラメータ変動に対し、より敏感である(影響を受けやすい)。
【0032】
図6は、図1のDCファイバの最適長と、市販されているシングルモード伝送ファイバ(5D(登録商標)ファイバ)からなる100kmの長さに対する全遅延を表す。「最適長」という用語は、動作波長で最小の遅延を生成するようなDCファイバの長さを意味する。カーブ61は5Dファイバと図1の公称設計のDCファイバの組み合わせの遅延スペクトラムを示し、カーブ62は5DファイバとΔが2%増加したDCファイバの組み合わせの遅延スペクトラムを、カーブ63は5DファイバとΔが2%減少したDCファイバの組み合わせの遅延スペクトラムを表す。
【0033】
カーブ64は5Dファイバと外径が1%増加したDCファイバの組み合わせの遅延スペクトラムを、カーブ65は5Dファイバと外径が1%減少したDCファイバの組み合わせの遅延スペクトラムを表す。これらのパラメータ変動は公称設計に対するものである。図6の結果は本発明のDCファイバは大きなパラメータ変動の存在下で大きなスペクトラム領域(例、30nmに亘って従来の伝送ファイバの遅延を除去する(例えば、約3%の残留遅延となる)ことができることを示している。
【0034】
図7は、従来のDCファイバ(7.1μmのコアの直径、1.8%Δ、ステップインデックスコア、屈折率リングが存在しない)について説明する図6に対応するデータである。カーブ71は公称設計のもので、カーブ72はΔが2%増加したもので、カーブ73はΔが2%減少したもので、カーブ74は外径が1%増加したもので、カーブ75は外径が1%減少したものを示す。同図から分かるように、Δおよび/または直径が減少したものは遅延が大きく分散補償が効かない。
【0035】
本発明のDCファイバの利点は、従来のDCファイバに比較して曲げ損失が少ない点である。図8は、LP02モード有効屈折率を図1のDCファイバに対する波長の関数として示し(カーブ81)、従来のDCファイバに対するものをカーブ82として示す。カーブ83は溶融シリカの従来の外側クラッド材料の屈折率を示す。同図から分かるように、カーブ82と83の差は1.5μmから1.6μmの範囲の波長では比較的小さく、このことは曲げ損失に対する従来技術のファイバの感受性を示している。同図から分かるように、カーブ82と83の差は同一のスペクトラム領域において大きく(例、0.002以上で)、このことは本発明のDCファイバの曲げ損失が低いことを表している。
【0036】
より一般的には本発明のDCファイバにおいては、公称屈折率プロファイルは、λmax ±50nmの波長範囲に亘って、(neff−n1,nom)/neff が0.1Δnom(λ) 以上であるように選択される。ここでneff は、LP02モードのモード有効屈折率である。
【0037】
当業者であれば、あるファイバの設計および波長において、あるモードの有効屈折率は容易に決定できる。これは他のファイバの特性、例えば分散についてもいえる。これに関しては、T. Lenahan 著の Bell System Technical Journal, Vol. 62, p. 2663 (1983)を参照のこと。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるDCファイバの屈折率プロファイルを表す図
【図2】光ファイバ通信システムの分散補償器を有する部分を表す図
【図3】分散補償器を有する光ファイバ通信システムを表す図
【図4】本発明によるDCファイバの分散対波長の関係を表すグラフ
【図5】従来技術にかかるDCファイバの分散対波長の関係を表すグラフ
【図6】従来の伝送ファイバと本発明のDCファイバからなる100kmの長さの合成ファイバの遅延と波長との関係を表すグラフ
【図7】従来の伝送ファイバと図5に示した従来技術にかかるDCファイバからなる100kmの長さのファイバの遅延と波長との関係を表すグラフ
【図8】図1の本発明のDCファイバと図5の従来技術にかかるDCファイバのそれぞれのLP02モード有効屈折率を表すグラフ
【符号の説明】
11 コア
12 内側クラッド層
13 屈折率リング
14 外側クラッド層
19 送信器
20 分散補償用組み合わせファイバ
21 DCファイバ
22 受信機
23,25 伝送ファイバ
24 変調信号放射
30 光ファイバ通信システム
221 シングルモード入力ファイバ
222 シングルモード出力ファイバ
231,232 短距離部分
241 入力用グレーティング
242 出力用グレーティング
251,252 スプライス
Claims (8)
- 基本モードLP01と高次モードで所定の波長λ0の光を伝播する分散補償型光ファイバからなる製品において、該分散補償型光ファイバが、公称屈折率プロファイルと公称分散Dnom(λ)(λは波長を表す)とを有する第1のセクションと該公称屈折率プロファイルと異なる屈折率プロファイルとDnom(λ)と等しくない分散D(λ)とを有する第2のセクションとからなり、
該第1のセクションは、直径dc,nomと最大屈折率nc,nomを有するコア、及び前記コアを包囲し、nc,nom以下の屈折率n1,nomを有する内側クラッドとからなり、ここで(nc,nom−n1,nom)/nc,nom=Δnomと定義し、
該第2のセクションは直径dcと最大屈折率ncとを有するコア、及び前記コアを包囲し、屈折率n1を有する内側クラッドとからなり、ここで(nc−n1)/nc=Δと定義し、dc、nc及びΔの少なくとも1つはdc,nom、nc,nom及びΔnomとは異なり、
前記公称屈折率プロファイルは、
(a)該分散補償型光ファイバが波長λ0で基本モードLP01と少なくとも1つの高次モードLP02を伝播し、
(b)該公称分散Dnom(λ)は、|Dnom(λ)|が最大となる波長をλmaxとすると、少なくともλmax±50nmの波長範囲で−200ps/nm・kmよりも負であり、
(c)該第1及び第2のセクションにおいて前記内側クラッドを包囲し、(n 2,nom −n 1,nom )/n 2,nom >0.1%となるような公称屈折率n 2,nom を有する屈折率リングを形成することにより、以下のi)、ii)又はiii)に対して波長範囲λmax±50nmのどこの波長でも|D(λ)−Dnom(λ)|は、|0.5Dnom(λ)|より小さく、
i)dc,nomから1%以下だけ異なるdc、
ii)Δnomから2%以下だけ異なるΔ、
iii)前記i)のdcとii)のΔ、
(d)λ0は波長範囲λmax±50nm内の波長であり、そして
(e)公称分散Dnom(λ)が実質的に該高次モードLP02に対する分散からなるように選択されることを特徴とする分散補償型光ファイバからなる製品。 - λ0≦λmaxであることを特徴とする請求項1記載の製品。
- 前記公称屈折率プロファイルは、(nc,nom・dc,nom・√Δnom)/λ0が0.55以上であるように選択されることを特徴とする請求項1記載の製品。
- 前記公称屈折率プロファイルは、波長範囲λmax±50nmにおいて、(neff−n1,nom)/neffが0.1Δnom(λ)より大きくなるように選択され、ここでneffは該LP02モードの有効屈折率であることを特徴とする請求項1記載の製品。
- 前記分散補償型ファイバは、Geドープのコアと、前記コアの周囲に形成されたFドープの内側クラッド層と、この内側クラッド層の周囲に形成されたアンドープあるいはGeドープの屈折率リングと、からなるシリカベースの分散補償型ファイバであることを特徴とする請求項1記載の製品。
- 前記製品は、波長λ0の信号光を与える送信器と、前記信号光を受信する受信機と、前記受信機と送信器とを、信号光が伝達可能となるように接続する光ファイバ伝送パスとを有する光ファイバ伝送システムであり、
前記光ファイバ伝送パスは、前記分散補償型ファイバを含むことを特徴とする請求項1記載の製品。 - 前記波長λ0は、約1.55μmであることを特徴とする請求項6記載の製品。
- 前記分散補償型ファイバの公称屈折率プロファイルは、分散補償型光ファイバが10nm以上の波長範囲に亘って分散傾斜補償を与えるように選択され、ここでλ0は前記波長範囲内に入ることを特徴とする請求項7記載の製品。
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