JP3659379B2

JP3659379B2 - Artificial turf yarn and artificial turf using the same

Info

Publication number: JP3659379B2
Application number: JP32829997A
Authority: JP
Inventors: 康雄大田
Original assignee: Toyobo Co Ltd
Current assignee: Toyobo Co Ltd
Priority date: 1997-11-28
Filing date: 1997-11-28
Publication date: 2005-06-15
Anticipated expiration: 2017-11-28
Also published as: JPH11158783A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プールサイド・野球・ゴルフ・サッカー場やインテリア内装などに広く天然芝に変わって用いられる、吸湿・吸水などによる性能の低下が少なく、かつ屈曲・伸長疲労特性に優れ、かつ分散染料による発色性に非常に優れた人工芝用の原糸とそれを用いた人工芝に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、天然芝に変わって、プールサイド・野球・ゴルフ・サッカー場やインテリア内装などに人工芝が多く用いられるようになってきた。従来、かかる人工芝に用いられる原糸の素材としては塩化ビニリデン、ナイロン６、ポリエチレン、ポリプロピレン等が一般的であった。
【０００３】
これらの中で、例えば塩化ビニリデンは耐疲労性・耐候性や難燃性などの芝生用原糸に求められる緒特性に優れるものの廃棄後の焼却時に塩素系ガスやダイオキシンを発生するとされ、環境面での問題が指摘されている。一方、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系繊維は燃焼時に有毒ガスを発生させない一方で、繰り返し疲労時の耐久性および、耐候性や難燃性に難点があった。又、ナイロン繊維の耐久性は非常に良好であるが、基本的に吸水することにより、乾燥時と湿潤時においてその力学性能が変化し、しいては芝生としての特性も変化してしまうという問題点があった。
【０００４】
このように吸湿・吸水性等による性能の低下が少なく、かつ繰り返しの伸長や屈曲変形時の耐疲労性に優れ、さらには耐候性等にも優れるという各性能をバランス良く備えた人工芝生用原糸およびそれを用いた人工芝が求められていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明では前述のように、吸湿・吸水による性能の変化および、長期に使用される場合の紫外線曝露等に伴う性能の低下が少なく、しかも屈曲疲労性のような力学的耐久性を併せ持ち、さらに耐候性等にも優れるという各性能をバランス良く備えた人工芝生用原糸およびそれを用いた人工芝を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、プロピレンテレフタレートを主たる繰り返し単位とする極限粘度０．５以上のポリエステルを主成分としてなり、４．５ｇ／ｄ以上の強度および１５％以上の破断伸度を有することを特徴とする人工芝用原糸、および表層面の主部分がプロピレンテレフタレートを主たる繰り返し単位とする極限粘度０．５以上のポリエステルを主成分としてなり、４．５ｇ／ｄ以上の強度および１５％以上の破断伸度を有する人工芝用原糸で構成されている人工芝を提供するものである。以下、詳しく本発明について述べる。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明における技術的なポイントは人工芝の表面を構成する人工芝用原糸の主成分素材としてプロピレンテレフタレートを主たる繰り返し単位とする極限粘度０．５以上のポリエステル繊維を用いることにある。主骨格としてポリエステル系繊維であることにより、基本的に吸湿・吸水を抑制し、それらにより加速される長期の劣化を抑制することができる。さらには、ポリアミドに比べて、その使用は経済的でもあり、基本的にポリエステルであることから資源回収が容易であり、焼却時にも有毒なガスが発生しないという利点がある。
【０００８】
本発明において用いられるポリエステルとしては、テレフタル酸を主たる酸成分とし、トリメチレングリコールを主たるグリコール成分とするポリエステルであることが重要である。グリコール成分がトリメチレングリコールであることにより、これを主骨格とするポリエステルで構成された人工芝用原糸は、ポリエステルの疎水性などの良好な特性を維持して、且つポリアミド系繊維で構成された人工芝用原糸と同等以上の極めて優れた屈曲疲労性および伸長回復性を有し、又それを用いた人工芝は各種性能がバランス良く良好である。
【０００９】
本発明におけるポリエステルをさらに詳しく述べると、テレフタル酸を主たる酸成分とし、トリメチレングリコールを主たるグリコール成分とするポリエステルを対象とする。また、テレフタル酸成分の一部を他の二官能性カルボン酸成分で置き換えたポリエステルであっても良く、および／またはグリコール成分の一部を主成分以外の上記グリコールもしくは他のジオール成分で置き換えたポリエステルであってもよい。ここで使用されるテレフタル酸以外の二官能性カルボン酸としては、例えばイソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、β−ヒドロキシエトキシ安息香酸、ｐ−オキシ安息香酸、アジピン酸、セバシン酸、１，４−シクロヘキサンジカルボン酸の如き芳香族、脂肪族、脂環族の二官能性カルボン酸を挙げることができる。また上記グリコール以外のジオール成分としては、例えば、エチレングリコール、テトラメチレングリコール、シクロヘキサン−１，４−ジメタノール、ネオペンチルグリコール、ビスフェノールＡ、ビスフェノールＳの如き脂肪族、脂環族、芳香族のジオール化合物およびポリオキシアルキレングリコール等を挙げることができる。さらに、ポリエステルが実質的に線状である範囲でトリメリット酸、ピロメリット酸の如きポリカルボン酸、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールの如きポリオール、５−ヒドロキシイソフタル酸、３，５−ジヒドロキシ安息香酸の如き三官能以上のエステル形成基を有するモノマーを使用することができる。さらに上記の重合体または、共重合体のブレンド物であっても良い。
【００１０】
本発明においては、上記のジカルボン酸成分とジオール成分から構成されるポリエステル繊維は、プロピレンテレフタレート成分が全体の５０％以上でない屈曲疲労特性・伸長回復性や耐候性の点で満足のいく素材は得られない。さらにその繰り返し単位の８０モル％以上がプロピレンテレフタレート単位であることが特に好ましい。
【００１１】
本発明における繊維の形態としては、モノフィラメントでも良いし、マルチフィラメントであっても良い。タフィティング加工の場合、通常は５００デニール程度のマルチフィラメントを撚りあわせた物を用いる事が外観性や耐久性等の性能面で好ましい。糸の断面形状は特に限定されないが、楕円や偏平な形状である方が好ましく、場合によってはフィルムを切断したスリットヤーンの様な形態であっても良い。
【００１２】
本発明が提供する人工芝は、表層面の主部分がプロピレンテレフタレートを主たる繰り返し単位とする極限粘度０．５以上のポリエステルを主成分としてなリ、４．５ｇ／ｄ以上の強度および１５％以上の破断伸度を有する人工芝用原糸で構成されていることを特徴とし、その原糸の使用形態は問わない。基本的には上記の原糸がポリプロピレンやポリエステル等の織物や不織布にタフティングされたパイル部を形成するいわゆるタフテッド型の人工芝や、本人工芝用原糸をステープルにカットし、ウエッブ積層後にニードルパンチしてシート状にされるいわゆるニードルパンチタイプの人工芝等の形態が挙げられる。本素材の弾性回復特性を引き出すにはタフテッドタイプが好ましい。
【００１３】
さらに、本人工芝用原糸には少量の他の任意の重合体や酸化防止剤、制電剤、染色改良剤、染料、顔料、艶消剤、蛍光増白剤、不活性微粒子その他の添加剤が含有されていてもよい。特に不活性微粒子を添加する場合は外部析出法および内部析出法のいずれも採用可能である。特に長期屋外使用が前提である本用途では顔料等の着色剤および紫外線吸収剤等の配合が好ましい。
【００１４】
本発明に用いる高強度の繊維を得るためには、ポリマーの極限粘度が０．５以上である必要があるが、このような高重合度のポリマーを得るためには、溶融重合のみを用いる方法もあるが、さらに高重合度が必要な場合は真空下、あるいは不活性ガス雰囲気下で固相重合し、高重合度化する事が好ましい。
【００１５】
【作用】
本発明のポリエステル素材を用いる事で、ナイロンやポリオレフィン素材を用いた場合に対し、弾性回復性・屈曲特性などの特性を有し、かつ吸湿・吸水等による性能の低下および長期屋外での光曝露によっても性能の低下が少なく。さらに耐候性等にも優れるという各性能をバランス良く備えた人工芝生用原糸およびそれを用いた人工芝を提供することができる。
【００１６】
【実施例】
以下、実施例で本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお各種特性の評価方法は下記の方法に従った。
【００１７】
極限粘度：ポリマーをフェノール／テトラクロロエタン＝１／１混合溶媒に溶解し、３０℃において測定した。
【００１８】
繊度：ＪＩＳ−Ｌ−１０１３の定義により、２０℃、６５％ＲＨの温湿度管理された部屋で２４時間放置後、測定した。
【００１９】
強伸度：ＪＩＳ−Ｌ１０１３の定義により、２０℃、６５％ＲＨの温湿度管理された部屋で２４時間放置後、引張試験機により、引張強度、伸度を測定した。又、湿潤時の強度はサンプルを常温で水中に２４時間浸漬後、表面に付着の水分をガーゼにより軽く拭き取って後、同様の手順により測定した。
【００２０】
弾性回復率：ＪＩＳ−Ｌ１０１３の定義による伸長弾性率の測定方法に準拠するが、２０℃、６５％ＲＨの温湿度管理された部屋で２４時間放置後、引張試験機により、糸長２０ｃｍ、引張り速度２ｃｍ／分で１０％伸長後、直ちに除重し、元のつかみ間隔に戻した後、直ちに２ｃｍ／分の引張り速度で引張る。
弾性回復率（％）＝（Ｌ−Ｌ１）／Ｌ×１００
Ｌ：１０％伸長時の伸び（ｍｍ、ここでは２０ｍｍ）
Ｌ１：第１回目引張り後の残留ひずみ（ｍｍ）
【００２１】
実施例１
極限粘度０．６０のポリプロピレンテレフタレート（ＰＰＴ）レジンを０．１ｍｍＨｇの真空度で８０℃で４時間予備乾燥した後、同真空度条件で１８０℃で２０時間固相重合を行い、極限粘度０．８５のＰＰＴレジンを得た。固相重合後、真空を窒素ガスで破壊し、そのまま外気に触れないように容器に移した。得られたＰＰＴレジンを、２７０℃に調節したスクリュー型押し出し機にて所定の顔料と紫外線吸収剤を溶融混合した後、２７５℃に調整された矩形型のノズルを有する口金を用いて紡糸温度を同じく２７５℃で紡糸し、２０℃、０．３ｍ／ｓの冷却風で冷却し、５００ｍ／分の紡糸速度で引き取り、一旦巻き取った。
【００２２】
この未延伸糸を６０℃に調節したホットローラーで予備加熱したあと１２０℃のスチーム下で５．２倍に延伸し、１４０℃に設定したホットロールで３％のリラックス率で熱セットして、５２０デニールで６フィラメントの糸を得た。糸の断面形状は長軸と短軸の比が約５．０の楕円状の偏平形状であった。得られた延伸糸特性を表１に示した。湿潤時に性能の変化が少なく、弾性回復性に優れる人工芝用原糸を得ることができた。
【００２３】
実施例２
実施例１において得られた原糸をＺ２５０回／ｍで撚りを加えた後２本合糸して上撚りとしてＳ２００回／ｍして合糸してセットし、供給糸とした。ポリエステル５００デニール９６フィラメントの糸を経緯に用いた織密度（経：３１本／インチ、緯２９本／インチ）で織られた基布に、タフトマシーンを用いて５／３２ゲージ、ステップ９．５回／インチ、パイル高さ８ｍｍの規格でタフティングを施した。こうして得られたタフト地に天然ゴムを主体とする裏張剤を用いてバッキングし、両耳をカットして人工芝を仕上げた。外観形状に問題無く、従来に無い耐疲労特性や耐候性に優れ、乾燥および湿潤時にも性能、タッチに変化の少ない新規な人工芝を得ることができた。
【００２４】
比較例１
比較としてナイロン６で作られた市販の人工芝用原糸の特性を表１に示す。
【００２５】
【表１】

【００２６】
【発明の効果】
本発明のポリエステル素材を用いる事で、ナイロンやポリオレフィン素材を用いた場合に対し、弾性回復性・屈曲特性などの特性を有し、かつ吸湿・吸水等による性能の低下および長期屋外での光曝露によっても、性能の低下が少なく、さらに発色性に優れた分散染料を用い、かつ常圧で染色可能であり、さらに耐候性等にも優れるという各性能をバランス良く備えた芝生用原糸およびそれを用いた人工芝を提供することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is widely used in place of natural turf for poolside, baseball, golf, soccer fields, interior decorations, etc., has little deterioration in performance due to moisture absorption, water absorption, etc., has excellent bending / extension fatigue characteristics, and disperse dyes The present invention relates to an artificial turf yarn excellent in color developability due to and an artificial turf using the same.
[0002]
[Prior art]
In recent years, instead of natural turf, artificial turf has been increasingly used for poolside, baseball, golf, soccer field, interior decoration, and so on. Conventionally, vinylidene chloride, nylon 6, polyethylene, polypropylene and the like have been generally used as raw materials for such artificial turf.
[0003]
Among these, for example, vinylidene chloride is superior in the characteristics required for turf yarns such as fatigue resistance, weather resistance, and flame resistance, but it is said that chlorine gas and dioxin are generated during incineration after disposal. The problem is pointed out. On the other hand, olefin fibers such as polyethylene and polypropylene do not generate toxic gas during combustion, but have problems in durability during repeated fatigue, weather resistance and flame retardancy. Also, the durability of nylon fibers is very good, but basically the problem is that the mechanical performance changes when drying and when wet, and the characteristics as lawn also change. There was a point.
[0004]
In this way, there is little deterioration in performance due to moisture absorption, water absorption, etc., excellent fatigue resistance during repeated elongation and bending deformation, and further excellent weather resistance etc. There has been a demand for yarn and artificial turf using it.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the present invention, as described above, there is little change in performance due to moisture absorption / water absorption and a decrease in performance due to ultraviolet exposure when used for a long time, and also has mechanical durability such as bending fatigue, An object of the present invention is to provide an artificial turf raw yarn having a well-balanced performance such as excellent weather resistance and the like, and an artificial turf using the same.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention is characterized in that the main component is a polyester having an intrinsic viscosity of 0.5 or more mainly composed of propylene terephthalate, and has a strength of 4.5 g / d or more and a breaking elongation of 15% or more. Artificial turf raw yarn, and the main part of the surface layer is composed mainly of a polyester having an intrinsic viscosity of 0.5 or more whose main repeating unit is propylene terephthalate, a strength of 4.5 g / d or more and a break of 15% or more The present invention provides an artificial turf composed of an artificial turf yarn having elongation. The present invention is described in detail below.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The technical point in the present invention is to use a polyester fiber having an intrinsic viscosity of 0.5 or more having propylene terephthalate as a main repeating unit as a main component material of the artificial turf yarn constituting the surface of the artificial turf. By being a polyester fiber as the main skeleton, it is possible to basically suppress moisture absorption and water absorption, and to suppress long-term deterioration accelerated by them. Furthermore, compared to polyamide, its use is economical, and since it is basically polyester, resource recovery is easy, and there is an advantage that no toxic gas is generated during incineration.
[0008]
It is important that the polyester used in the present invention is a polyester having terephthalic acid as the main acid component and trimethylene glycol as the main glycol component. Since the glycol component is trimethylene glycol, the artificial turf yarn made of polyester with this as the main skeleton maintains good properties such as hydrophobicity of the polyester and is made of polyamide fiber. It has excellent bending fatigue and elongation recovery properties equivalent to or better than the artificial turf yarn, and the artificial turf using it has a good balance of various performances.
[0009]
The polyester in the present invention will be described in more detail. The polyester is mainly composed of terephthalic acid as a main acid component and trimethylene glycol as a main glycol component. Further, a polyester in which a part of the terephthalic acid component is replaced with another bifunctional carboxylic acid component may be used, and / or a part of the glycol component is replaced with the above-described glycol or other diol component other than the main component. Polyester may be used. Examples of the bifunctional carboxylic acid other than terephthalic acid used here include isophthalic acid, naphthalenedicarboxylic acid, diphenyldicarboxylic acid, diphenoxyethanedicarboxylic acid, β-hydroxyethoxybenzoic acid, p-oxybenzoic acid, and adipic acid. And aromatic, aliphatic and alicyclic bifunctional carboxylic acids such as sebacic acid and 1,4-cyclohexanedicarboxylic acid. Examples of the diol component other than the glycol include aliphatic, alicyclic and aromatic diols such as ethylene glycol, tetramethylene glycol, cyclohexane-1,4-dimethanol, neopentyl glycol, bisphenol A, and bisphenol S. Examples thereof include compounds and polyoxyalkylene glycols. Further, within the range in which the polyester is substantially linear, polycarboxylic acids such as trimellitic acid and pyromellitic acid, polyols such as glycerin, trimethylolpropane, and pentaerythritol, 5-hydroxyisophthalic acid, 3,5-dihydroxybenzoic acid A monomer having a trifunctional or higher ester-forming group such as an acid can be used. Further, it may be a blend of the above-mentioned polymer or copolymer.
[0010]
In the present invention, the polyester fiber composed of the dicarboxylic acid component and the diol component described above is a material that is satisfactory in terms of bending fatigue characteristics, elongation recovery properties, and weather resistance in which the propylene terephthalate component is not 50% or more of the total. I can't. Further, it is particularly preferable that 80 mol% or more of the repeating units are propylene terephthalate units.
[0011]
The form of the fiber in the present invention may be a monofilament or a multifilament. In the case of tufting, it is usually preferable to use a product obtained by twisting multifilaments of about 500 deniers in terms of performance such as appearance and durability. The cross-sectional shape of the yarn is not particularly limited, but is preferably an ellipse or a flat shape. In some cases, the yarn may have a slit yarn shape obtained by cutting a film.
[0012]
The artificial turf provided by the present invention is composed mainly of a polyester having an intrinsic viscosity of 0.5 or more, the main part of the surface layer of which is propylene terephthalate as the main repeating unit, a strength of 4.5 g / d or more, and 15% or more. It is characterized in that it is composed of an artificial turf yarn having an elongation at break, and the use form of the yarn is not limited. Basically, the above-mentioned raw yarn is cut into staples of so-called tufted artificial turf that forms a pile part tufted into a woven or non-woven fabric such as polypropylene or polyester, and this artificial turf raw yarn is cut into staples, and after web lamination Examples include a so-called needle punch type artificial turf that is formed into a sheet by needle punching. A tufted type is preferred to bring out the elastic recovery characteristics of the material.
[0013]
In addition, the artificial turf yarn contains a small amount of other polymers, antioxidants, antistatic agents, dyeing improvers, dyes, pigments, matting agents, fluorescent brighteners, inert fine particles and other additives. An agent may be contained. In particular, when adding inert fine particles, either the external precipitation method or the internal precipitation method can be employed. In particular, in this application, which is premised on long-term outdoor use, blending of a colorant such as a pigment and an ultraviolet absorber is preferred.
[0014]
In order to obtain a high-strength fiber used in the present invention, the intrinsic viscosity of the polymer needs to be 0.5 or more. In order to obtain a polymer having such a high degree of polymerization, a method using only melt polymerization However, if a higher degree of polymerization is required, it is preferable to increase the degree of polymerization by solid phase polymerization under vacuum or in an inert gas atmosphere.
[0015]
[Action]
By using the polyester material of the present invention, it has characteristics such as elastic recovery and bending properties compared to the case of using nylon or polyolefin material, and also performance degradation due to moisture absorption / absorption and long-term outdoor exposure to light. There is little decrease in performance. Furthermore, it is possible to provide an artificial lawn raw yarn having a good balance of performances such as excellent weather resistance and the like, and an artificial lawn using the same.
[0016]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention concretely, this invention is not limited to these. In addition, the evaluation method of various characteristics followed the following method.
[0017]
Intrinsic viscosity: The polymer was dissolved in a phenol / tetrachloroethane = 1/1 mixed solvent and measured at 30 ° C.
[0018]
Fineness: According to the definition of JIS-L-1013, it was measured after being left for 24 hours in a room where the temperature and humidity were controlled at 20 ° C. and 65% RH.
[0019]
Strength and elongation: According to the definition of JIS-L1013, after leaving in a room controlled at 20 ° C. and 65% RH for 24 hours, tensile strength and elongation were measured with a tensile tester. The wet strength was measured by the same procedure after immersing the sample in water at room temperature for 24 hours, lightly wiping off the water adhering to the surface with gauze.
[0020]
Elastic recovery rate: Complies with JIS-L1013's method for measuring elongation elastic modulus, but after standing in a temperature and humidity controlled room at 20 ° C. and 65% RH for 24 hours, using a tensile tester, the yarn length is 20 cm. After 10% elongation at a speed of 2 cm / min, the sample is immediately deweighted, returned to the original gripping interval, and then immediately pulled at a pulling speed of 2 cm / min.
Elastic recovery rate (%) = (L−L1) / L × 100
L: Elongation at 10% elongation (mm, here 20mm)
L1: Residual strain after the first pull (mm)
[0021]
Example 1
A polypropylene terephthalate (PPT) resin having an intrinsic viscosity of 0.60 is preliminarily dried at 80 ° C. for 4 hours at a vacuum degree of 0.1 mmHg, and then subjected to solid-phase polymerization at 180 ° C. for 20 hours under the same vacuum conditions. 85 PPT resins were obtained. After solid state polymerization, the vacuum was broken with nitrogen gas and transferred to a container so as not to touch the outside air. The obtained PPT resin was melt-mixed with a predetermined pigment and an ultraviolet absorber in a screw type extruder adjusted to 270 ° C., and then the spinning temperature was adjusted using a die having a rectangular nozzle adjusted to 275 ° C. Similarly, spinning was performed at 275 ° C., cooled by cooling air at 20 ° C. and 0.3 m / s, taken up at a spinning speed of 500 m / min, and wound up once.
[0022]
This unstretched yarn was preheated with a hot roller adjusted to 60 ° C., then stretched 5.2 times under steam at 120 ° C., and heat-set at a relaxation rate of 3% with a hot roll set at 140 ° C., A 6-filament yarn was obtained at 520 denier. The cross-sectional shape of the yarn was an elliptical flat shape having a major axis / minor axis ratio of about 5.0. The obtained drawn yarn characteristics are shown in Table 1. An artificial turf yarn with little change in performance when wet and excellent elasticity recovery could be obtained.
[0023]
Example 2
The raw yarn obtained in Example 1 was twisted at Z250 times / m, and then two yarns were combined to form an upper twist, S200 times / m, combined and set to obtain a supply yarn. 5/32 gauge, step 9.5 using a tuft machine on a base fabric woven at a weaving density (warp: 31 / inch, 29 weft / inch) using a yarn of polyester 500 denier 96 filaments. Tufting was performed according to the standard of times per inch and pile height of 8 mm. The tufted material thus obtained was backed with a natural rubber-based backing, and both ears were cut to finish artificial grass. We were able to obtain a new artificial turf that had no problems in appearance and shape, had excellent fatigue resistance and weather resistance, and had little change in performance and touch even when dried and wet.
[0024]
Comparative Example 1
Table 1 shows the characteristics of commercially available artificial turf yarns made of nylon 6.
[0025]
[Table 1]

[0026]
【The invention's effect】
By using the polyester material of the present invention, it has properties such as elastic recovery and bending properties compared to the case of using nylon or polyolefin material, and performance degradation due to moisture absorption / water absorption and long-term outdoor light exposure Depending on the nature of the lawn yarn, it is possible to dye disperse dyes at normal pressure with excellent discoloration, with excellent color developability, and also to provide excellent weather resistance, etc. Artificial turf using can be provided.

Claims

An artificial turf yarn characterized by satisfying the following A and B simultaneously.
A: The main component is a polyester having an intrinsic viscosity of 0.5 or more having propylene terephthalate as the main repeating unit, and has a strength of 4.5 g / d or more and a breaking elongation of 15% or more.
B: In the surface layer portion of the artificial turf, the artificial turf yarn is used to form the pile portion.

An artificial turf characterized in that the main part of the surface layer is composed of the artificial turf yarn of claim 1.