JP3657919B2 - 自吸式渦巻きポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バックシュラウドにブレードを設けたインペラを備え、揚水用として用いられる自吸式渦巻きポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
自吸式渦巻きポンプは、吸込口を備えた吸水室と、吐出口を備えた気液分離室と、インペラを備えた加圧室と、が吸込口から吐出口に至る流路に沿って順次設けられている。なお、気液分離室の下部と加圧室は還流穴によって連通されている。
運転初期の自吸作動時は、インペラの回転によってケーシング内の水が加圧室内において内周壁とインペラとの間で加圧されながら気液分離室に入る。この気液分離室で気体と分離された水の一部は還流穴から加圧室に還流される。還流穴から還流された水はケーシング内の気体を巻き込みながら再びインペラで加圧されて気液分離室に入る。
このような動作を繰り返すことによって、加圧室内の空気は、吐出口から徐々に外部に吐出され、この空気の減少に伴って、吸込口から加圧室内に水が吸入され、加圧室内が水で満たされると、吐出口からの揚水動作が開始される。
【0003】
ところで、ポンプ仕様(揚水能力、モータ能力)を実際のユーザ仕様に適合させる手段として、インペラの外径を減少させ、これにより、不必要な揚水能力を低減させると共に、モータ負荷を軽減させるようにしたダイヤカット方式がある。
このダイヤカット方式では、インペラの外周を全周に亘ってカットするという加工が必要になるため、実施に手間やコストがかかるし、特に、加圧室の内周壁舌部とインペラ外周との間隔S(図1に示す)が広くなるため、自吸能力が大幅に低下するという問題があり、自吸式渦巻きポンプには適用できないとされていた。
【0004】
従来、自吸能力を維持させながら、ダイヤカット方式を採用した自吸式渦巻きポンプとして、例えば、特開昭60−240894号公報に記載されたものが知られている。
この自吸式渦巻きポンプは、インペラを予めダイヤカットして、インペラ外周と加圧室の内周壁舌部の間隔Sを広目に形成しておき、後加工で、前記間隔に水切りピンを立てることによって、間隔を狭く調整し、この水切りピンによる間隔の狭幅調整によって自吸能力を維持させるようにしたものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の自吸式渦巻きポンプでは、インペラの外周を全周に亘ってカットするというダイヤカット加工が必要になるし、また、水切りピンを別部材として用意し、これをケーシングに取り付ける手間も必要になる。
このように、従来の自吸式渦巻きポンプにあっては、加工手間や取り付け手間の面で不利になるし、又、その分だけコストが嵩むという問題があった。
また、水切りピンに錆びや摩耗が発生するなど、メンテナンスにも手間が要るという問題があった。
【0006】
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、インペラをダイヤカットすることなく、また、水切りピン等の別部材を用意することもなく、インペラに簡単な加工を施すだけで、自吸能力を維持させながら、ポンプ仕様を実際のユーザ仕様に適合させることができるようにした自吸式渦巻きポンプを提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明(請求項1)の自吸式渦巻きポンプは、バックシュラウドにブレードを設けたインペラを備えている自吸式渦巻きポンプにおいて、
前記ブレードの外端寄り位置で外端部分を残す位置に、ブレード上縁から切り込んだ切欠部を形成した構成にしている。
【0008】
前記発明(請求項1)において、前記切欠部をブレード上縁から高さ方向中程まで形成することで、ブレード基部に、ブレードの内側部分と外端部分を連続させる中程高さ部分を形成した態様(請求項2)がある。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例よって説明する。ただし、本発明の具体的な構成はこの実施例に限定されるものではない。
図1は本発明の実施例である自吸式渦巻きポンプの軸直角方向断面図、図2はこの自吸式渦巻きポンプの軸方向断面図、図3はこの自吸式渦巻きポンプのインペラを示す正面図、図4はこの自吸式渦巻きポンプのインペラを示す断面図である。
【0010】
図において、1はケーシングで、吸込口20を備えた吸水室2と、吐出口30を備えた気液分離室3と、モータ軸Mに取り付けられたインペラ4を内蔵する加圧室5と、が前記吸込口20から吐出口30に至る流路に沿って順次設けられている。なお、気液分離室3の下部と加圧室5は還流穴50によって連通されている。
【0011】
そして、運転初期の自吸作動時は、インペラ4の回転によってケーシング1内の水が加圧室5内において内周壁51とインペラ4との間で加圧されながら気液分離室3に流入する。この気液分離室3で気体と分離された水の一部は還流穴50から加圧室5に還流される。還流穴50から還流された水はケーシング1内の気体を巻き込みながら再びインペラ4で加圧されて気液分離室3に流入する。このような動作を繰り返すことによって、加圧室5内の空気は、吐出口30から徐々に外部に吐出され、この空気の減少に伴って、吸込口20から加圧室5内に水が吸入され、加圧室5内が水で満たされると、吐出口30からの揚水動作が開始される。
【0012】
このように、自吸式渦巻きポンプは、インペラ4の回転によってケーシング1内の水が加圧室5内において内周壁51とインペラ4との間で加圧されることで作動するものであり、特に、内周壁舌部51aとインペラ4の外周との間隔Sを維持することによって自吸能力を維持することができる。
【0013】
前記インペラ4は、円板状に形成されたバックシュラウド40に、複数枚(実施例では6枚)のブレード41が設けられた構造になっている。
前記各ブレード41には、その外端寄り位置で外端部分41aを残す位置に、ブレード上縁41bから切り込んだ切欠部42が形成されている。
前記切欠部42は、ブレード上縁41bから高さ方向中程までの深さで形成され、これにより、ブレード基部に、ブレード41の内側部分41cと前記外端部分41aを連続させる中程高さ部分41dが形成されている。
【0014】
このように、インペラ4のブレード41に、外端部分41aを残して切欠部42を形成することによって、インペラ4の外周と加圧室5の内周壁舌部51aとの間隔Sには何らの変更が加えられないため、自吸能力を維持できる。
又、切欠部42によってブレード41の面積が減少するため、不必要な揚程を低減させると共に、モータ負荷を軽減することができる。
従って、内周壁51とインペラ4との間隔維持によって自吸能力を当初に設定した自吸能力に維持できるし、切欠部42を形成したことによってポンプ仕様(揚水能力、モータ能力)を実際のユーザ仕様に適合させることができる。
【0015】
なお、図5及び図6は、ブレードに切欠部を形成した本実施例の自吸式渦巻きポンプと、ブレードに切欠部を形成する前の自吸式渦巻きポンプとを比較した試験結果であり、図5はポンプの揚水能力及びモータ能力を示し、図6はポンプの自吸能力を示している。
【0016】
図5において、A1(実線)は切欠部を形成したポンプ,A2(破線)は切欠部を形成する前のポンプの全揚程−吐出量曲線を示し、B1(実線)は切欠部を形成したポンプ,B2(破線)は切欠部を形成する前のポンプの軸動力−吐出量曲線を示している。
図5で示すように、切欠部を形成した本実施例の自吸式渦巻きポンプでは、全揚程(揚水能力)及び軸動力(モータ負荷)がほぼ一定の変動幅をもって低減しているのが判る。
これにより、ポンプ仕様(揚水能力、モータ能力)を実際のユーザ仕様に適合させることができる。
【0017】
次に、図6において、C1(実線)は切欠部を形成したポンプ,C2(実線)は切欠部を形成する前のポンプの自吸能力を示している。
この図6で示すように、切欠部を形成した本実施例の自吸式渦巻きポンプは、切欠部42を形成していながらも、その自吸能力の低下はほとんど見られない。これはブレード41に外端部分41aを残したことによって、内周壁舌部51aとインペラ4の外周との間隔Sを維持した結果である。
【0018】
又、この実施例では、中程高さ部分41dを形成したことによって、内側部分41cと外端部分41aがブレード基部において連続している。
これにより内側部分41cと外端部分41aとが分断されないため、加圧室5内での水の流れに乱れが生じるのを抑えて、振動や騒音の発生を抑制することができる。
なお、切欠部42をバックシュラウド40の面まで深く形成して、中程高さ部分41dを形成しないものについても、本発明に含まれるものである。
【0019】
本発明において、実施例では、切欠部42の形状を角形にしているが、半円形、V字形、U字形、台形等に形成してもよい。
また、切欠部42の形状、幅、深さ(中程高さ部分41dの高さ)、それに、外端部分41aの幅(切欠部の位置)は、ユーザ仕様に応じて適宜に調整することができるのは勿論である。
【0020】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明(請求項1)の自吸式渦巻きポンプにあっては、従来と異なり、インペラをダイヤカットすることなく、また、水切りピン等の別部材を用意することもなく、インペラに切欠部を形成するという簡単な加工を施すだけで、自吸能力を維持させながら、ポンプ仕様(揚水能力、モータ能力)を実際のユーザ仕様に適合させることができる。
【0021】
また、中程高さ部分を形成すれば、内側部分と外端部分が分断することなく、ブレード基部において連続するため、加圧室内での水の流れに乱れが生じるのを抑えて、振動や騒音の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である自吸式渦巻きポンプの軸直角方向断面図である。
【図2】この自吸式渦巻きポンプの軸方向断面図である。
【図3】この自吸式渦巻きポンプのインペラを示す正面図である。
【図4】この自吸式渦巻きポンプのインペラを示す断面図である。
【図5】ブレードに切欠部を形成した本実施例の自吸式渦巻きポンプと、ブレードに切欠部を形成する前の自吸式渦巻きポンプとの揚水能力及びモータ能力を比較した試験結果を示すグラフである。
【図6】ブレードに切欠部を形成した本実施例の自吸式渦巻きポンプと、ブレードに切欠部を形成する前の自吸式渦巻きポンプとの自吸能力を比較した試験結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ケーシング
2 吸水室
20 吸込口
3 気液分離室
30 吐出口
4 インペラ
40 バックシュラウド
41 ブレード
41a 外端部分
41b ブレード上縁
41c 内側部分
41d 中程高さ部分
42 切欠部
5 加圧室
50 還流穴
51 内周壁
51a 内周壁舌部
M モータ軸
S 間隔

Claims (2)

  1. バックシュラウドにブレードを設けたインペラを備えている自吸式渦巻きポンプにおいて、
    前記ブレードの外端寄り位置で外端部分を残す位置に、ブレード上縁から切り込んだ切欠部を形成したことを特徴とする自吸式渦巻きポンプ。
  2. 請求項1記載の自吸式渦巻きポンプにおいて、前記切欠部をブレード上縁から高さ方向中程まで形成することで、ブレード基部に、ブレードの内側部分と外端部分を連続させる中程高さ部分を形成した自吸式渦巻きポンプ。
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