JP3657639B2 - ガス器具の安全管理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ガスメータ以降に設備された複数のガス器具の使用の安全を管理するガス器具の安全管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば都市ガスが供給される一般家庭では、ガスメータ以降にガス湯沸器,ガスレンジ,ガス炊飯器,ガスストーブ,ガス温風ヒータ,ガス風呂などの複数のガス器具が設備されており、これらは台所,居間,浴室などで必要に応じ個々に使用できるようになっている。このため、ガス器具が多い場合には、使用中のガス器具がうっかり消し忘れたまま放置されることも侭ある。
【0003】
このようなガス器具の消し忘れは、ガス器具の過熱や不完全燃焼を誘発して火災やガス中毒の原因ともなるので、ガス器具の使用状況を監視してその消し忘れを防止する手段が、ガス供給の安全管理上、従来から要望されている。
【0004】
ここで、ガス器具の使用状況を監視する手段としては、ガスメータに設備された流量計によりガス流量を監視し、このガス流量から使用中のガス器具を推定する方法が従来から知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ガスメータに設備された流量計は、ガスメータ以降に設備された全てのガス器具を流れるガスの総流量を検出できるに留まり、個々のガス器具を流れるガス流量を個別に検出することができない。このため、前記従来の方法では、使用中のガス器具がガス流量の一定した単独のものである場合にのみ当該使用中のガス器具を推定できるだけであり、ガス流量が負荷に応じて変動するガス器具や、同時に使用される複数のガス器具を個々に監視することができず、適正にガス供給の遮断をして安全管理を図ることができなかった。
【0006】
そこで本発明は、あらゆるタイプの複数のガス器具を対象としてその消し忘れを個々に監視し、適正かつ自動的にガス供給を遮断することができるガス器具の安全管理システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成する手段として本発明は、ガスメータ以降に設備された複数のガス器具の使用の安全を管理するシステムであって、上記各ガス器具の個々のガス流路にそれぞれ設置され、前記ガス流路を流れるガス流によって、ガス流量に応じた強さで個々のガス器具に対応した所定の周波数の監視音を発生する笛装置と、上記ガスメータに設置され、上記ガス器具へのガス供給を遮断する遮断弁手段と、上記各笛装置が発生する監視音を集音して電気信号として出力するマイクロフォンを有し、このマイクロフォンからの電気信号に基づき個々のガス器具の使用状況を監視する監視手段と、上記各ガス器具の正常使用状況の基準データを保有し、この基準データと上記監視手段からの個々のガス器具の使用状況の監視データとを比較して個々のガス器具の使用状況が正常使用状況から逸脱している場合には、上記遮断弁に作動信号を出力する遮断弁制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、ガスメータ以降に設備された複数のガス器具の使用の安全を個々に管理するシステムであって、上記各ガス器具の個々のガス流路にそれぞれ設置され、前記ガス流路を流れるガス流によって、ガス流量に応じた強さで個々のガス器具に対応した所定の周波数の監視音を発生する笛装置と、上記各ガス器具の個々のガス流路にそれぞれ設置され、作動信号により個々のガス流路をそれぞれ遮断する遮断弁手段と、上記笛装置が発生する監視音を集音して電気信号として出力するマイクロフォンを有し、このマイクロフォンからの電気信号に基づき個々のガス器具の使用状況を監視する監視手段と、上記各ガス器具の正常使用状況の基準データを保有し、この基準データと上記監視手段からの個々のガス器具の使用状況の監視データとを比較して個々のガス器具の使用状況が正常使用状況から逸脱している場合には、対応するガス器具のガス流路に設置された上記遮断弁に作動信号を出力する遮断弁制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
このような手段を採用した本発明のガス器具の安全管理システムでは、ガスメータ以降に設備された複数のガス器具が例えば同時使用されている場合、使用中の各ガス器具の個々のガス流路に設置された各笛装置がガス流量に応じた強さで各ガス器具に対応した所定の周波数の監視音をそれぞれ発生し、これらの監視音に基づき監視手段が個々のガス器具の使用状況を監視する。そして、本発明のガス器具の安全管理システムは、安価な笛装置により各ガス器具の使用状況を検出する構造であるから、コスト的に有利であり、また、監視音をマイクロフォンで集音する構成であることから信号を送る特別な通線手段を設けなくてよい。
【0011】
ここで、個々のガス器具の使用状況が正常使用状況から逸脱している場合には、遮断弁制御手段がガスメータに設置された遮断弁に作動信号を出力することで、ガス器具へのガス供給が自動的に遮断される。
【0012】
また遮断弁手段を、個々のガス器具の流路に設けてある場合には、個々のガス器具の使用状況が正常使用状況から逸脱している際に、遮断弁制御手段が対応するガス器具のガス流路に設置された遮断弁に作動信号を出力することで、対応するガス器具へのガス供給が個々に自動的に遮断される。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の第1実施例を図面を参照して具体的に説明する。
ガス器具の安全管理システムの基本構成を示す図1において、符号1は図示しない道路下の導管路から各需要家に引込まれた供給管、符号2は供給管1に接続されたガスメータ、符号3はガスメータ2を介して需要家の屋内に引き回された屋内管をそれぞれ示し、この屋内管3には、ガス器具として屋内に設備されている給湯器4、ガスストーブ5、ガスコンロ6がそれぞれ分岐管3a,3b,3cを介して接続されている。
【0014】
ここで、前記給湯器4,ガスストーブ5,ガスコンロ6内の各ガス流路には、そこを流れるガス流量に応じた強さで各ガス器具に対応した所定の周波数の監視音を発生する笛口を備えた笛装置7,8,9が発音手段として設置されている。即ち、給湯器4のガス流路内にはそのガス流量に応じた強さで給湯器4に対応した例えば100Hzの監視音を発生する笛装置7が設置されており、同様にガスストーブ5のガス流路内にはそのガス流量に応じた強さでガスストーブ5に対応した例えば201Hzの監視音を発生する笛装置8が設置され、ガスコンロ6のガス流路内にはそのガス流量に応じた強さでガスコンロ6に対応した例えば301Hzの監視音を発生する笛装置9が設置されている。
【0015】
また、前記ガスメータ2には、作動信号を受けることにより閉動作して、前記給湯器4,ガスストーブ5,ガスコンロ6へのガス流路を遮断するソレノイド式の遮断弁10が遮断弁手段として設けられている。
【0016】
さらに、前記ガスメータ2内には、前記笛装置7,8,9が発生する監視音を屋内管3を介して集音し、電気信号として出力するマイクロフォン13が組み込まれている。またこのマイクロフォン13からの電気信号に基づき給湯器4,ガスストーブ5,ガスコンロ6の使用状況を個々に監視する監視手段と、この監視手段からの監視データに基づき給湯器4,ガスストーブ5,ガスコンロ6の使用状況が正常使用状況から逸脱している場合に前記遮断弁10に作動信号を出力する遮断弁制御手段とを構成する制御ユニット14も、ガスメータ2内に同様に組み込まれている。
【0017】
前記制御ユニット14は、図2に示すように、監視音を集音したマイクロフォン13が出力する電気信号の処理部として、この電気信号を増幅する増幅器15,増幅器15を経た電気信号からノイズ分を除去するバンドパスフィルター16,バンドパスフィルター16を経た監視音のアナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ17などを有している。
【0018】
また、制御ユニット14は、前記A/Dコンバータ17により変換されたデジタル信号の監視音を周波数分析して周波数ごとの監視音の強さの分析データを作成する信号分析部18と、前記各笛装置7,8,9が発生する監視音を周波数及び強さの組合せからなる監視音基準データとして個別に記憶している笛装置別監視音基準データメモリ19と、上記信号分析部18からの分析データを上記笛装置別監視音基準データメモリ19からの監視音基準データと照合して監視音を発生している笛装置7,8,9を特定することで、給湯器4,ガスストーブ5,ガスコンロ6の使用を個別に判別する使用ガス器具判別部20と、この使用ガス器具判別部20からの判別信号を入力し、その入力時点からの経過時間を使用ガス器具毎にカウントするカウンタ21と、このカウンタ21からの時間データ及び上記使用ガス器具判別部20からの判別信号から使用中の給湯器4,ガスストーブ5,ガスコンロ6の連続使用時間の監視データを作成するガス器具別使用状況監視部22とを監視手段として備えている。そして上記使用ガス器具判別部20からの判別信号と上記ガス器具別使用状況監視部22からの監視信号がLCDなどからなる表示部24に出力されることで、使用中のガス器具が給湯器4,ガスストーブ5,ガスコンロ6のいずれであるか、また使用ガス器具の使用時間と使用流量とが表示されるようになっている。
【0019】
ここでさらに、前記制御ユニット14には、給湯器4,ガスストーブ5,ガスコンロ6の正常使用状況として許容される連続使用時間を正常使用状況基準データとして個別に記憶しているガス器具別正常使用状況基準データメモリ25と、前記ガス器具別使用状況監視部22からの監視データを上記ガス器具別正常使用状況基準データメモリ25からの正常使用状況基準データと比較して使用中の給湯器4,ガスストーブ5,ガスコンロ6の異常使用を判別するガス器具別異常使用判別部26と、このガス器具別異常使用判別部26からの判別信号を入力する遮断弁駆動部27とを遮断弁制御手段として備えている。そしてこの遮断弁駆動部27から出力される作動信号は前記各遮断弁10に出力される。
【0020】
次に、以上のように構成された第1実施例につき、その作用を説明する。
ガスメータ2以降に設備されたガス器具として、例えばガスストーブ5とガスコンロ6とが同時に使用されている場合、ガスストーブ5に対応した笛装置8がそのガス流量に応じた強さで周波数201Hzの監視音を発生する。同時にガスコンロ6に対応した笛装置9がそのガス流量に応じた強さで周波数301Hzの監視音を発生する。すると、これらの監視音は屋内管3を伝ってガスメータ2内のマイクロフォン13に集音される。なお、監視音は屋内管3から外部に漏れることが殆どないので、耳障りとなる虞はない。
【0021】
マイクロフォン19が集音した笛装置8,9からの各監視音は、制御ユニット14において電気信号として増幅器15により増幅され、バンドパスフィルター16によりノイズ分が除去されてA/Dコンバータ17によりデジタル信号に変換される。
【0022】
ここで、A/Dコンバータ17からのデジタル信号は、図3の制御フローチャートに示すように、監視音信号として信号分析部18に読み込まれ(ステップS1)、そこで周波数分析されて所定の強さの201Hzの監視音の分析データと所定の強さの301Hzの監視音の分析データとが作成される(ステップS2)。
【0023】
続くステップS3では、作成された所定強さの201Hzの分析データ及び所定強さの301Hzの分析データが使用ガス器具判別部20によりそれぞれ笛装置別監視音基準データメモリ19に記憶されている監視音の周波数及び強さの組合せからなる監視音基準データと照合される。そしてこの強さと周波数の2重の照合結果により、使用ガス器具判別部20は監視音を発生している笛装置8,9を高い精度で特定し(ステップS4)、それに応じてガスストーブ5とガスコンロ6とが同時に使用されていることを判別する(ステップS5)。そしてこの判別結果に応じて、表示部24がガスストーブ5およびガスコンロ6が使用中であることを表示する(ステップS6)。
【0024】
一方、使用ガス器具判別部20が判別信号をガス器具別使用状況監視部22およびカウンタ21に出力することで、カウンタ21はガスストーブ5の連続使用時間とガスコンロ6の連続使用時間とをそれぞれ別個にカウントし(ステップS7)、ガス器具別使用状況監視部22は、カウンタ21からの時間データを参照してガスストーブ5とガスコンロ6との連続使用時間の監視データと、使用ガス器具判定部からのデータを参照してガスストーブ5とガスコンロ6との使用流量の監視データとをそれぞれ作成する(ステップS8)。そして必要に応じてガスストーブ5とガスコンロ6との使用時間及び使用流量を表示部24に表示する(ステップS9)。
【0025】
続くステップS10では、作成されたガスストーブ5の連続使用時間の監視データ及びガスコンロ6の連続使用時間の監視データが、ガス器具別異常使用判別部26により、ガス器具別正常使用状況基準データメモリ25に記憶されている正常使用状況基準データ、即ちガスストーブ5の正常使用状況として許容される連続使用時間及びガスコンロ6の正常使用状況として許容される連続使用時間の正常使用状況基準データとそれぞれ比較され、ガスストーブ5またはガスコンロ6が異常使用の状況にあるか否かが判断される(ステップS11)。
【0026】
ここで、例えばガスコンロ6の監視データに基づく連続使用時間が正常使用状況基準データに基づく許容される連続使用時間を越えており、ステップS11の判断がYESの場合には、ガス器具別異常使用判別部26がガスコンロ6の異常使用の判別信号を遮断弁駆動部27に出力し、これに基づき遮断弁駆動部27が遮断弁10に作動信号を出力する(ステップS12)。そしてこの作動信号を受けた遮断弁10が閉動作してガス供給が自動的に停止される。
【0027】
このように本第1実施例のガス器具の安全管理システムによれば、ガスメータ2以降に設備された給湯器4,ガスストーブ5,ガスコンロ6などの各ガス器具が同時使用される場合であっても、個々の使用状況が各笛装置7,8,9が発生する所定の強さ及び周波数の監視音に基づき高い精度で判別される。そして使用に係るガス器具の使用状況が正常な使用状況から逸脱している場合には、消し忘れと判断してガス供給が自動的に遮断される。
【0028】
次に本発明の第2実施例を説明する。第2実施例は、第1実施例でガスメータ2に設けた遮断弁を、各ガス器具のそれぞれの分岐管に設けた構成である。尚、第1実施例と同一部材には同符号を付してその説明を省略する。
図4に示すように給湯器4,ガスストーブ5,ガスコンロ6内の各ガス流路には、そこを流れるガス流量に応じた強さで各ガス器具に対応した所定の周波数の監視音を発生する笛装置7,8,9が発音手段として設置され、また分岐管3a,3b,3cには、作動信号を受けることにより閉動作してガス流路を遮断するソレノイド式の遮断弁10,11,12が遮断弁手段としてそれぞれ介設されている。なお、前記各笛装置7,8,9は、上記各遮断弁10,11,12にそれぞれ組み込んでもよく、あるいは各分岐管3a,3b,3c内にそれぞれ設置してもよい。
【0029】
そしてガスメータ2内には、前記笛装置7,8,9が発生する監視音を屋内管3を介して集音し、電気信号として出力するマイクロフォン13が組み込まれている。またこのマイクロフォン13からの電気信号に基づき給湯器4,ガスストーブ5,ガスコンロ6の使用状況を個々に監視する監視手段と、この監視手段からの監視データに基づき給湯器4,ガスストーブ5,ガスコンロ6の使用状況が正常使用状況から逸脱している場合に前記遮断弁10,11,12に作動信号を出力する遮断弁制御手段とを構成する制御ユニット14も、ガスメータ2内に同様に組み込まれている。
【0030】
また図5に示すように、前記制御ユニット14には、各ガス器具の連続使用時間を正常使用状況基準データとして個別に記憶しているガス器具別正常使用状況基準データメモリ25と、ガス器具別異常使用判別部26と、遮断弁駆動部27とを遮断弁制御手段として備えている。そしてこの遮断弁駆動部27から出力される作動信号は前記各遮断弁10,11,12に個別に出力される。
【0031】
次に、以上のように構成された本第2実施例につき、その作用を説明する。
ガスメータ2以降に設備されたガス器具として、例えばガスストーブ5とガスコンロ6とが同時に使用されている場合、ガスストーブ5に対応した笛装置8の監視音と、ガスコンロ6に対応した笛装置9の監視音を発生する。すると、これらの監視音は屋内管3を伝ってガスメータ2内のマイクロフォン13に集音され、制御ユニット14において電気信号として増幅器15により増幅され、A/Dコンバータ17によりデジタル信号に変換される。
【0032】
そして、A/Dコンバータ17からのデジタル信号は、図3の制御フローチャートに示すように、監視音信号として信号分析部18に読み込まれ(ステップS1)、それぞれの監視音の分析データが作成される(ステップS2)。そして、監視音基準データと照合され(ステップS3)、そしてこの強さと周波数の2重の照合結果により、使用ガス器具判別部20は監視音を発生している笛装置8,9を高い精度で特定し(ステップS4)、それに応じてガスストーブ5とガスコンロ6とが同時に使用されていることを判別する(ステップS5)。そしてこの判別結果に応じて、表示部24がガスストーブ5およびガスコンロ6が使用中であることを表示する(ステップS6)。
【0033】
一方、使用ガス器具判別部20が判別信号をガス器具別使用状況監視部22およびカウンタ21に出力することで、カウンタ21はガスストーブ5の連続使用時間とガスコンロ6の連続使用時間とをそれぞれ別個にカウントし(ステップS7)、ガス器具別使用状況監視部22は、カウンタ21からの時間データを参照してガスストーブ5とガスコンロ6との連続使用時間の監視データと、使用ガス器具判定部からのデータを参照してガスストーブ5とガスコンロ6との使用流量の監視データとをそれぞれ作成する(ステップS8)。そして必要に応じてガスストーブ5とガスコンロ6との使用時間及び使用流量を表示部24に表示する(ステップS9)。
【0034】
続くステップS10では、作成されたガスストーブ5の連続使用時間の監視データ及びガスコンロ6の連続使用時間の監視データが、ガス器具別異常使用判別部26により、ガス器具別正常使用状況基準データメモリ25に記憶されている正常使用状況基準データ、即ちガスストーブ5の正常使用状況として許容される連続使用時間及びガスコンロ6の正常使用状況として許容される連続使用時間の正常使用状況基準データとそれぞれ比較され、ガスストーブ5またはガスコンロ6が異常使用の状況にあるか否かが判断される(ステップS11)。
【0035】
ここで、例えばガスコンロ6の監視データに基づく連続使用時間が正常使用状況基準データに基づく許容される連続使用時間を越えており、ステップS11の判断がYESの場合には、ガス器具別異常使用判別部26がガスコンロ6の異常使用の判別信号を遮断弁駆動部27に出力し、これに基づき遮断弁駆動部27がD/Aコンバータ28を介して遮断弁12、即ちガスコンロ6に通じる分岐管3cに設置された遮断弁12にのみ作動信号を出力する(ステップS12)。そしてこの作動信号を受けた遮断弁12が閉動作して分岐管3cを遮断することで、ガスコンロ6へのガス供給のみが自動的に停止される。
【0036】
このように本第2実施例のガス器具の安全管理システムによれば、第1実施例の安全管理システムと違い、使用に係るガス器具の使用状況が正常な使用状況から逸脱している場合には、当該ガス器具へのガス供給のみが自動的に遮断される。 そのため例えばビルのような大きな建物で、ガス器具が多数ある場合に、異常なガス器具のガス供給のみを遮断できるため、他のガス器具の使用に影響を与えることなく適正な安全管理が行える。
【0037】
ここで、第1,第2実施例のガス器具の安全管理システムは、安価な笛装置7,8,9により各ガス器具の使用状況を検出する構造であるから、コスト的に有利である。また、監視音をマイクロフォン13で集音する構成であることから信号を送る特別な通線手段を設けなくてよい。
【0038】
なお、各笛装置7,8,9が発生する監視音の強さとガス流量との関係は、給湯器4,ガスストーブ5,ガスコンロ6への配管の具合いによって異なる場合もあるので、これらの各ガス器具を配管した状態で各笛装置7,8,9が発生する監視音の強さとガス流量との関係を測定し、この校正値を笛装置別監視音基準データメモリ19に反映させるのが好ましい。
【0039】
また、実施例では、使用ガス器具の判別結果をガスメータ2内の表示部24に表示させるようにしているが、この表示部24は人目に付き易い家屋内などの適宜の箇所に設置してもよい。またこの表示部24は警報を発するアラーム装置に変更してもよい。
【0040】
さらに、実施例では、ガスメータ2以降の家屋内に設備された給湯器4,ガスストーブ5,ガスコンロ6を対象としてその消し忘れを未然に防止するようにしたが、対象とするガス器具はこれらに限定されることはなく、ガスレンジ,ガス炊飯器,ガス温風ヒータ,ガス風呂など、如何なる種類のガス器具でも構わない。例えば工場に設備されるような大型のガスボイラなども対象としてその使用状況を監視することができる。
【0041】
また、実施例では、笛装置7,8,9が発生する監視音の周波数を100Hz,201Hz,301Hzとしているが、これらはあくまでも一例であり、他の周波数に設定してもよい。その際、前記笛装置7,8,9の発生する監視音は整数倍でないことが望ましい。実際には、笛装置7,8,9の構造から決定される周波数に合わせて制御ユニット14で信号処理を行うようにしてもよい。
【0042】
さらにまた、前記制御ユニット14を構成する回路や部材の数、種類などは実施例のものに限らず、ソフトウェアにより実現するようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したとおり本発明では、ガスメータ以降に設備された複数のガス器具が例えば同時使用されている場合、使用中の各ガス器具のガス流路に設置された各笛装置がガス流量に応じた強さで各ガス器具に対応した所定の周波数の監視音をそれぞれ発生し、これらの監視音に基づき監視手段が個々のガス器具の使用状況を監視する。ここで、ガス器具の使用状況が正常使用状況から逸脱している場合には、遮断弁制御手段が遮断弁に作動信号を出力することで、ガス器具へのガス供給が自動的に遮断される。また、遮断弁を個々のガス器具の流路に設ければ、使用状況が正常使用状況から逸脱しているガス器具のみに対してガス供給が自動的に遮断される。そして、この際に、安価な笛装置により各ガス器具の使用状況を検出する構造であるから、コスト的に有利であり、また、監視音をマイクロフォンで集音する構成であることから信号を送る特別な通線手段を設けなくてよい。
【0044】
従って、本発明によれば、あらゆるタイプの複数のガス器具が同時使用される場合であっても、消し忘れたガス器具だけを対象としてそのガス供給を自動的に個別に遮断することができ、ガス器具の過熱や不完全燃焼を未然に防止して各ガス器具の使用の安全を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるガス器具の安全管理システムの第1実施例の全体構成を示すブロック構成図である。
【図2】第1実施例における制御ユニットのブロック構成図である。
【図3】実施例における制御ユニットの処理を示す制御フローチャートである。
【図4】本発明によるガス器具の安全管理システムの第2実施例の全体構成を示すブロック構成図である。
【図5】第2実施例における制御ユニットのブロック構成図である。
【符号の説明】
1 供給管
2 ガスメータ
3 屋内管
3a,3b,3c 分岐管
4 給湯器
5 ガスストーブ
6 ガスコンロ
7,8,9 笛装置
10,11,12 遮断弁
13 マイクロフォン
14 制御ユニット
15 増幅器
16 バンドパスフィルター
17 A/Dコンバータ
18 信号分析部
19 笛装置別監視音基準データメモリ
20 使用ガス器具判別部
21 カウンタ
22 ガス器具別使用状況監視部
24 表示部
25 ガス器具別正常使用状況基準データメモリ
26 ガス器具別異常使用判別部
27 遮断弁駆動部

Claims (2)

  1. ガスメータ以降に設備された複数のガス器具の使用の安全を管理するシステムであって、
    上記各ガス器具の個々のガス流路にそれぞれ設置され、前記ガス流路を流れるガス流によって、ガス流量に応じた強さで個々のガス器具に対応した所定の周波数の監視音を発生する笛装置と、
    上記ガスメータに設置され、上記ガス器具へのガス供給を遮断する遮断弁手段と、
    上記各笛装置が発生する監視音を集音して電気信号として出力するマイクロフォンを有し、このマイクロフォンからの電気信号に基づき個々のガス器具の使用状況を監視する監視手段と、
    上記各ガス器具の正常使用状況の基準データを保有し、この基準データと上記監視手段からの個々のガス器具の使用状況の監視データとを比較して個々のガス器具の使用状況が正常使用状況から逸脱している場合には、上記遮断弁に作動信号を出力する遮断弁制御手段と
    を備えたことを特徴とするガス器具の安全管理システム。
  2. ガスメータ以降に設備された複数のガス器具の使用の安全を個々に管理するシステムであって、
    上記各ガス器具の個々のガス流路にそれぞれ設置され、前記ガス流路を流れるガス流によって、ガス流量に応じた強さで個々のガス器具に対応した所定の周波数の監視音を発生する笛装置と、
    上記各ガス器具の個々のガス流路にそれぞれ設置され、作動信号により個々のガス流路をそれぞれ遮断する遮断弁手段と、
    上記笛装置が発生する監視音を集音して電気信号として出力するマイクロフォンを有し、このマイクロフォンからの電気信号に基づき個々のガス器具の使用状況を監視する監視手段と、
    上記各ガス器具の正常使用状況の基準データを保有し、この基準データと上記監視手段からの個々のガス器具の使用状況の監視データとを比較して個々のガス器具の使用状況が正常使用状況から逸脱している場合には、対応するガス器具のガス流路に設置された上記遮断弁に作動信号を出力する遮断弁制御手段と
    を備えたことを特徴とするガス器具の安全管理システム。
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