JP2576918B2 - ガス漏洩検知装置 - Google Patents

ガス漏洩検知装置

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JP2576918B2
JP2576918B2 JP8450591A JP8450591A JP2576918B2 JP 2576918 B2 JP2576918 B2 JP 2576918B2 JP 8450591 A JP8450591 A JP 8450591A JP 8450591 A JP8450591 A JP 8450591A JP 2576918 B2 JP2576918 B2 JP 2576918B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガス流路からのガス
漏洩を検知するガス漏洩検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ガス配管からのガス漏洩に起因す
るガス爆発事故が多発している。特に、病院や学校のよ
うにガス貯蔵施設からガス使用施設までの距離が長く、
この間を地下に埋設したガス管により連絡している場合
には、埋設管の腐食や、地盤の不等沈下により埋設管に
ひび割れが生じ、ガス漏洩が発生する危険性がある。従
来、このようなガス流路からのガス漏洩を検知するに
は、ガス流路内に圧力センサを配設し、予め定めた検査
期間、例えば1年に1回とか2年に1回毎に、検査する
ガス流路の両端を閉じガス流路内の圧力を850mmH
2 O程度に高め、漏洩に起因する圧力低下の有無を検査
して、ガス漏洩を検知している。また、ガス流路内に流
量センサを配設し、ガスの流量を常時監視することによ
り、通常のガス使用ではありえないようなガス流量の異
常を監視して、ガス漏洩を検知し、室内に漏洩した燃料
ガス(都市ガスやLPガス)は、ガス警報器で検出し、
警報する方法もある。また、ガス器具を使用する室内等
に燃焼ガスを検知するガスセンサを設け、このガスセン
サによりCO中毒の原因となる一酸化炭素、あるいは燃
焼排ガスを検知する方法もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、定期検査によ
りガス漏洩を発見する方法では、検査終了直後に発生し
た漏洩は次回の検査まで見過ごされ、早期発見ができな
い。すなわち、定期検査時には漏洩がないか、または、
ごく微量の漏洩であるため漏洩が発見されないと、長時
間にわたる漏洩により、蓄積したガスが危険量に達した
り、時間の経過とともに埋設管の腐食が進み漏洩量が増
加してガス爆発の危険が生じる。また、流量センサによ
りガスの流量を常時監視してガス漏洩を発見する方法で
は、流量センサより上流側で漏洩が生じた場合には流量
センサが器能しないため、流量センサの下流側の漏洩は
発見できても、上流側の漏洩は発見できない。先に説明
したように、病院、学校等の施設においては、ガス貯蔵
施設からガス使用施設までの距離が長く、この間を地下
に埋設したガス管により連絡していることが多い。こう
した場合に、通常、流量センサは、ガス使用施設のガス
メータに内蔵したり、ガス使用施設の壁面に固定してい
る。したがって、埋設管内で漏洩が発生しても、流量セ
ンサが機能せず、ガス漏洩を発見できない。
【0004】また、室内にガス警報器やCOを検出する
ガスセンサを設置して漏洩ガスや燃焼排ガスを検知し警
報する方法では、ガスの漏洩や爆発事故を防止すること
ができないため、ガス警報器と遮断弁とを接続する必要
がある。そのためガスセンサ等と漏洩を判断するマイク
ロコンピュータ等とを信号線を用いて接続しなければな
らない。通常、漏洩を判断するマイクロコンピュータを
内蔵したマイコンメータは遮断弁を有しており、室外に
設置されているため、ガスセンサ等とマイコンメータと
を連絡するため壁に穴をあける必要がある。また、壁に
穴をあけないため、ガスセンサ等とマイコンメータとの
連絡に無線設備を利用した場合には、設備が複雑で高価
になるとともに、ノイズ対策が必要となる。さらに集合
住宅においては、混線対策も必要となり、実用的でな
い。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記に鑑み提
案され、ガスの漏洩を簡便な手段で、しかも早期に検知
するとともに、ガス警報器やCO検出用のガスセンサ等
の外部センサからの信号を信号線を使用しないで伝送し
ようとするもので、ガス流路に流れるガスの流量を検出
する流量センサと、流量センサが検出したガスの流れを
流量信号として発信する流量信号発信器と、ガスの漏洩
を検知するとともに警報を発生するガス警報器と、燃焼
排ガスの発生を検知する燃焼排ガス検知器と、ガス警報
器と燃焼排ガス検知器からの信号を音波信号としてガス
流路に伝送するとともにガス流路からの音波信号をガス
警報器に電気信号として伝送する警報信号変換器と、ガ
ス流路からのガスの漏洩音を検出する漏洩音検出センサ
と、ガス流路を通して伝送される警報信号変換器からの
音波信号を検出する警報器音波信号検出センサと、漏洩
音検出センサが検出した漏洩音信号と警報器音波信号検
出センサが検出した音波信号を漏洩信号等として発信す
る漏洩信号発信器と、流量信号発信器と漏洩信号発信器
とに電気的に接続した演算手段とからなり、該演算手段
は、流量信号発信器からの流量信号の有無を判断する流
量信号判断手段と、予め実験で求めた漏洩信号のパター
ンを記憶する基準漏洩信号記憶手段と、流量信号発信器
からの流量信号の有無と、漏洩信号発信器からの漏洩信
号と基準漏洩信号記憶手段に記憶した漏洩信号のパター
ンとの比較とにより、ガス警報器によるガス漏洩の検知
か、漏洩音検出センサによるガス漏洩の検知か、燃焼排
ガスの検知かを区別して、漏洩発生信号等を発信すると
ともに、漏洩音検出センサによるガス漏洩の検知の場合
には、漏洩量を推定する漏洩判断手段と、からなること
を特徴とする。
【0006】
【作 用】流量センサによりガス流路のガス流量を監視
し、流量センサがガスの流れを検出すると、流量信号発
信器が流量信号を発信する。ガス警報器では、ガスの漏
洩を検出すると、警報信号変換器に信号を発信し、これ
に応じて警報信号変換器はガス流路に音波信号を発信す
る。同様に、燃焼排ガス検知器は、COや燃焼排ガスを
検知すると警報信号変換器に信号を発信し、これに応じ
て警報信号変換器はガス流路に音波信号を発信する。漏
洩音検出センサにより漏洩音を検出したり、警報器音波
信号検出センサにより音波信号を検出した場合に、漏洩
信号発信器が演算手段に漏洩信号を発信する。演算手段
の基準漏洩信号記憶手段には、予め実験で求めた何種類
かの漏洩信号のパターンと、同じく何種類かの外部セン
サに対応する警報信号変換器からの信号のパターンとが
記憶されている。そして、漏洩判断手段では、流量信号
発信器からの流量信号の有無と、漏洩信号発信器からの
漏洩信号と基準漏洩信号記憶手段に記憶した漏洩信号の
パターンとの比較とにより、どのガス警報器によるガス
漏洩の検知か、燃焼排ガス検知器による燃焼排ガス等の
検知か、漏洩音検出センサによるガス漏洩の検知かを区
別して、漏洩発生信号等を発信するとともに、漏洩音検
出センサによるガス漏洩の検知の場合には、漏洩量を推
定する。
【0007】
【実施例】以下に、図面に示した実施例に基づいて本発
明を説明する。図1は、本発明に係るガス漏洩検知装置
の一実施例の概略ブロック図である。このガス漏洩検知
装置1は、ガス流路2の途中に遮断弁3を設け、遮断弁
3の上流側に、ガス流路2からのガスの漏洩音を検出す
る漏洩音検出センサ4を設け、遮断弁3の下流側に、ガ
ス流路2に流れるガスの流量を検出する流量センサであ
るガスメータ5を設け、ガスメータの下流側に、警報信
号変換器6からの音波信号を検出する警報音波信号検出
センサ7を設けてある。そして、漏洩音検出センサ4と
警報音波信号検出センサ7とを、漏洩信号発信器8を介
して演算手段であるマイクロコンピュータ9に電気的に
接続するとともに、ガスメータ5を流量信号発信器10
を介してマイクロコンピュータ9に電気的に接続する。
また、マイクロコンピュータ9には、異常表示等を行う
表示部11と、ガス流路2を遮断するための遮断弁3と
を電気的に接続するとともに、電池12より駆動電力を
供給する。遮断弁3には、遮断弁3を復帰させるための
復帰安全装置13を接続する。
【0008】また、ガス流路2の上流側には、ガス流路
2に流入するガス圧を一定に調整するための圧力調整器
14が設けてある。燃焼器具を使用する屋内には、部屋
毎に、例えば台所と居間にガスの漏洩を検知するととも
に警報を発生するガス警報器15a,15bを、風呂場
または台所には燃焼排ガス検知器であるCO検出用のC
Oセンサ16を設置し、屋内ガス配管の元栓17の上流
側にガス警報器15からの信号を音波信号としてガス流
路2に伝送するとともに、ガス流路2からの音波信号を
ガス警報器15に電気信号として伝送するための警報信
号変換器6を設け、ガス警報器15と、COセンサ16
とを警報信号変換器6に電気的に接続してある。
【0009】上記したマイクロコンピュータ9は、図2
に示すように、流量信号発信器10からの流量信号の有
無を判断する流量信号判断手段18と、予め実験で求め
た漏洩量に基づく漏洩信号のパターンと複数の外部セン
サに対応する警報信号変換器6からの信号のパターンと
を記憶する基準漏洩信号記憶手段19と、流量信号発信
器10からの流量信号の有無と、漏洩信号発信器8から
の漏洩信号と基準漏洩信号記憶手段19に記憶した漏洩
信号のパターンとの比較とにより、ガス警報器15によ
るガス漏洩の検知か、COセンサによる燃焼排ガスの検
知か、漏洩音検出センサ4によるガス漏洩の検知か等を
区別して、漏洩発生信号等を発信するとともに、漏洩音
検出センサ4によるガス漏洩の検知の場合には、漏洩量
を推定する漏洩判断手段20と、漏洩信号発信器8から
の漏洩信号等を記憶する記憶手段21と、漏洩判断のタ
イミングを発生する第1タイマ22、第2タイマ23等
を有する。
【0010】上記した漏洩音検出センサ4と警報音波信
号検出センサ7は、例えば超音波マイクロホンからな
り、ガス流路2からの漏洩音を検出して電気的信号に変
換したり、警報信号変換器6からの超音波信号を電気的
信号に変換する。尚、本実施例においては漏洩音検出セ
ンサ4と警報音波信号検出センサ7とを別個のセンサと
したが、これらを一つの音波センサとして、両機能を合
わせ持たせてもよい。また、警報信号変換器6は、例え
ば超音波マイクロホンからなり、ガス警報器15やCO
センサ16等の外部センサからのガス検知信号を超音波
信号に変換してガス流路2に送出する。尚、警報信号変
換器6と警報音波信号検出センサ7とを超音波スピーカ
兼用マイクロホンにより構成し、マイクロコンピュータ
9と警報音波信号検出センサ7とをインタフェースを介
して電気的に接続することにより、マイクロコンピュー
タ7からの電気的信号を音波信号に変換してガス流路2
に送出し、この音波信号を警報信号変換器6により検出
して再び電気信号に変換することにより、ガス警報器1
5やCOセンサ16等の外部センサを制御するようにし
てもよい。
【0011】また、流量信号発信器10は、ガスメータ
5が1回転する毎に、その器械的な動きを電気的信号に
変えるものである。この流量信号発信器10を膜式ガス
メータに設けた場合について説明すると、流量信号発信
器10は、ガスの流れによって駆動する膜と、この膜の
動きに連動して回転運動する磁石と、この磁石の動きを
検出してオンオフを繰り返すリードスイッチとからな
る。そして、ガスの流れに応じて磁石が回転運動する
と、磁石がリードスイッチに近付いたり、遠ざかったり
して、リードスイッチがオンオフし、膜が1往復する
毎、すなわち磁石が1回転する毎に、1パルスの流量信
号を発信する。上記したガス警報器15は、例えば半導
体式センサと、警報ブザーとからなり、家庭用電源や電
池から電力を供給されている。そして、供給ガスの漏洩
を検出すると電気的信号を発生するとともに警報ブザー
から警報を発する。また、CO中毒事故の原因となるC
Oの発生を検出するCOセンサは、燃焼排ガスの発生を
検知すると、電気的信号を発生するとともに、警報ブザ
ーから警報音を発生する。尚、燃料ガスの漏洩やCOを
検出するガスセンサは、漏洩ガスや燃焼排ガスの発生を
検知できればどのようなセンサでもよく、例えば接触燃
焼式センサや熱線型半導体式センサ等を用いてもよい。
【0012】圧力調整器14は、ガス流路2に流入する
ガス圧を一定に調整するための装置である。例えば、L
Pガスの場合には、ボンベ内圧力は、0.7〜15.6
Kg/cm2 に制限されており、燃焼器具を正常に燃焼
させるためには、ガス圧力を200〜330mmH2
に減圧調整して供給する必要がある。そこで、ボンベ出
口に圧力調整器14を取り付けて、ガス流路2に流入す
るガス圧力の調整を行う。
【0013】ガス配管に微細な孔が生じてガスが漏洩し
たり、接続部分のねじ部からガスが漏洩している場合に
は、超音波が発生する。この超音波は、漏洩孔の径や漏
洩量により音圧、周波数が異なるため波形が異なる。ま
た、ガス配管の接続部分のねじ部からの漏洩による超音
波も、孔からの漏洩時とは異なる波形を示す。ガスの漏
洩が発生していない通常のガスの使用においても、圧力
調整器14等から超音波が発生するが、この超音波も漏
洩に基づいて発生する超音波とは波形が異なるため、正
常な使用であるか漏洩が発生しているかを区別すること
ができる。
【0014】すなわち、正常な使用の場合には、ガス器
具のガス放出ノズルと圧力調整器14とから超音波が発
生し、漏洩音検出センサ4の両端から超音波が入力され
るのに対して、ガスメータ5上流側の漏洩源から発生す
る超音波と圧力調整器14から発生する超音波は、漏洩
音検出センサ4の片端からのみ入力されるため、同じ合
成波形であっても漏洩音検出センサ4が検出する波形は
異なる。これは、口火を使用している場合も同様である
ため、器具の正常な使用や器具の口火使用時の超音波波
形を記憶し、漏洩時の波形と比較することによって正常
な使用と漏洩の発生とを区別することができる。また、
ガスメータ5上流側に指向性のある漏洩音検出センサ4
を使用すれば、正常使用時には圧力調整器14のみから
の超音波波形となり、ガスメータ5上流に漏洩がある場
合には圧力調整器14と漏洩源からの合成された超音波
波形となるため、正常時と漏洩時の波形差がより明確と
なり効果的である。また、ガス警報器15やCOセンサ
16等の外部センサが漏洩ガスや燃焼排ガスを検知した
場合に、警報信号変換器6から発生する超音波信号は、
上記した各超音波波形とは異なった波形でどの外部セン
サからの信号かを識別できるように警報信号変換器6を
構成してある。したがって、ガス警報器15やCOセン
サ16等の外部センサが漏洩ガスや燃焼排ガスを検知し
たときと、漏洩音検出センサが漏洩音等を検出したとき
とを区別することができる。
【0015】したがって、実験により、正常な器具使用
による波形やガス配管に生じた孔の径と、発生する超音
波の波形との関係や、ガス配管の接続部分のねじ部から
発生する超音波の波形等を予め求めておき、実際にガス
配管にガスの漏洩が発生した場合に発生する超音波の波
形と比較することにより、ガス配管からのガスの漏洩
か、ガス警報器15による漏洩ガスの検出か、あるいは
COセンサ16による燃焼排ガスの検出であるのか、正
常使用であるのかを判断することができる。また、漏洩
が発生している場合には漏洩箇所の形状や漏洩量が推定
できる。予め実験で求めた正常使用の判断や漏洩量に基
づく漏洩信号のパターンと、ガス警報器15やCOセン
サ16等の外部センサによる検知信号のパターンは、マ
イクロコンピュータ7の基準漏洩信号記憶手段19に記
憶される。また、漏洩がない正常な器具使用の波形につ
いては、個々の設備に対応するため自動的に基準漏洩信
号記憶手段19に記憶することもできる。
【0016】漏洩の判断の手順を図3のフローチャート
に基づき説明する。漏洩判断手段20では、流量信号判
断手段18における流量信号の有無の判断を監視する。
そして、流量信号判断手段18で流量信号が「無」と判
断された状態が第1タイマ22により予め定めた一定時
間、例えば30分間継続した場合に、第2タイマ23に
より予め定めた一定時間、例えば2分間、漏洩音検出セ
ンサ4をオンとする。ここで、漏洩信号発信器10から
の漏洩信号が入力された場合には、該漏洩信号と基準漏
洩信号記憶手段19に記憶した漏洩信号のパターンとを
比較して、ガス警報器15やCOセンサ16等の外部セ
ンサによるガス漏洩や燃焼排ガスの検知か、漏洩音検出
センサ4によるガス漏洩の検知かを区別する。そして、
漏洩音検出センサ4によるガス漏洩の検知の場合には、
漏洩量の推定が可能かどうか判断する。漏洩量の推定が
可能な場合には、表示部11にガスメータの上流側でガ
スの漏洩が発生したことおよび漏洩量を表示して、使用
者等に警告する。一方、漏洩量の判断が不可能な場合に
は、表示部11にガスメータの上流側でガスの漏洩が発
生したことのみを表示して、使用者等に警告する。
【0017】一方、漏洩信号が、ガス警報器15やCO
センサ16等の外部センサの検出出力に基づく警報信号
の場合には、ガス警報器15やCOセンサ16等の外部
センサの誤動作であると判断し、外部センサを特定し
て、特定した外部センサの誤動作である旨を表示部11
に表示する。外部センサを特定する方法は、外部センサ
からの信号を受信し、ガス流路2に超音波信号を送出す
るとき、他の外部センサと識別可能な音波信号として送
出すればよい。ガスの流れがないにもかかわらずガス警
報器15やCOセンサ16等の外部センサからの検出出
力があるのは、ガス警報器15等の外部センサが故障し
た場合のほか、ガス警報器15やCOセンサ16等の外
部センサが殺虫スプレーなどに含まれる可燃性ガスに反
応した場合等である。
【0018】また、流量信号判断手段18で流量信号が
「有」と判断された場合には、口火によるガスの使用か
微小漏洩かを判断する。ガス流路2に流れるガス流量が
21l/h以下の場合には、口火の使用である可能性が
ある。そこで、漏洩信号発信器10からの漏洩信号のパ
ターンを、基準漏洩信号記憶手段19に予め記憶した正
常な使用や口火による超音波波形の信号パターンと比較
して、口火の使用による正常使用である場合には漏洩判
断処理を続行する。一方、ガス警報器15やCOセンサ
16等の外部センサの検出出力に基づく信号であると判
断すると、警報信号を発信し、どの外部センサからの信
号かを特定して、表示部11に警報事象を表示する。
【0019】また、漏洩音検出センサ4からの漏洩音に
基づく漏洩信号であると判断すると、該漏洩信号と基準
漏洩信号記憶手段19に記憶した漏洩信号のパターンと
を比較して、漏洩量の推定が可能かどうか判断する。漏
洩量の推定が可能な場合には、表示部11にガスメータ
の上流側でガスの漏洩が発生したことおよび漏洩量を表
示して、使用者等に警告する。一方、漏洩量の判断が不
可能な場合には、表示部11にガスメータの上流側でガ
スの漏洩が発生したことのみを表示して、使用者等に警
告する。
【0020】また、ガス流路2に流れるガス流量が21
l/h以上の場合には、ガス器具が使用されているか、
漏洩量が多大なことが考えられる。ここで漏洩信号発信
器10からの漏洩信号が入力された場合には、該漏洩信
号と基準漏洩信号記憶手段19に記憶した漏洩信号のパ
ターンとを比較して、正常なガスの使用か、ガス警報器
15やCOセンサ16等の外部センサによるガス漏洩や
燃焼排ガスの検知か、漏洩音検出センサ4によるガス漏
洩の検知かを区別する。そして、正常なガスの使用であ
る場合には、漏洩判断処理を続行する。
【0021】また、漏洩音検出センサ4によるガス漏洩
の検知の場合には、漏洩量の推定が可能かどうか判断す
る。漏洩量の推定が可能な場合には、表示部11にガス
メータの上流側でガスの漏洩が発生したことおよび漏洩
量を表示して、使用者等に警告する。一方、漏洩量の判
断が不可能な場合には、表示部11にガスメータの上流
側でガスの漏洩が発生したことのみを表示して、使用者
等に警告する。一方、漏洩信号が、ガス警報器15やC
Oセンサ16等の外部センサの検出出力に基づく警報信
号の場合には、外部センサを特定して、警報事象を表示
部11に表示する。ここで、燃焼排ガスやCOの発生量
が多大であり重大事故の発生の危険性が高い場合には、
遮断信号を発信して遮断弁を遮断し、ガスの供給を中止
する。
【0022】尚、流量信号判断手段18で流量信号が
「無」と判断してから漏洩音検出センサ4をオンとする
時間は、上記した時間に限られず適宜変更して実施する
ことができ、また漏洩音検出センサ4を常にオンとして
もよい。また、漏洩音検出センサ4が漏洩音を検出した
ら直ちに漏洩発生信号を発信するのではなく、測定誤差
を解消するため、一定期間、例えば7日間程度監視を続
けて、計測結果を記憶手段21に記憶するとともに、連
続して7日間にわたり漏洩音を検出した場合に漏洩発生
信号を発信するようにしてもよい。この場合、推定した
漏洩量が予め定めた一定値以上である場合には、7日間
を待たず、より早期に漏洩発生信号を発信するように構
成してもよい。
【0023】また、上記した実施例において、ガス供給
設備の状況を判断するために、遮断弁3の上流側に圧力
センサを設けることもできる。この圧力センサによりガ
ス流路2の圧力を監視し、圧力調整器14の閉塞圧力の
異常、例えば閉塞圧力が350mmH2 Oを越えた場合
や、供給圧力の異常、例えば供給圧力が330mmH2
O〜200mmH2 Oの範囲を超えた場合に、ガス供給
設備に異常があるとして、表示部11に異常表示を行
う。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ガス流
路に漏洩音検出センサと警報音波信号検出センサとを設
け、演算手段の漏洩判断手段において、流量信号判断手
段における流量信号の有無と、漏洩信号発信器からの漏
洩信号と基準漏洩信号記憶手段に記憶した漏洩信号のパ
ターンとの比較とにより、正常なガスの使用か、ガス警
報器によるガス漏洩の検知か、COセンサによる燃焼排
ガス等の検知か、漏洩音検出センサによるガス漏洩の検
知かを区別して、漏洩発生信号を発信するとともに、漏
洩音検出センサによるガス漏洩の検知の場合には、漏洩
量を推定している。したがって、流量センサの下流側の
みならず、流量センサの上流側、例えば埋設管内でのガ
ス漏洩を確実に発見することができる。さらに、ガス圧
力等を測定する必要がないので、ガスの漏洩判断が容易
に行えるとともに、ガス漏洩の早期発見が可能であり、
重大な事故の発生を未然に防止することができる。
【0025】また、ガス警報器やCOセンサ等の外部セ
ンサとマイクロコンピュータとを信号線により連絡する
のではなく、ガス警報器やCOセンサ等の外部センサか
らの電気的信号を警報信号変換器により音波信号に変換
してガス流路に送出し、この音波信号を警報音波信号検
出センサにより再び電気的信号に変換して、漏洩信号発
信器を介してマイクロコンピュータに伝送している。し
たがって、信号線を挿通するため壁に穴をあける必要が
ない。また、音波信号の伝送路はガス管であるため、伝
送路をガス管という金属管でシールドしたこととなり、
外部からのノイズの影響を受けることがなく、集合住宅
にあっても混線の心配がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す概略ブロック図である。
【図2】演算手段であるマイクロコンピュータの構成を
示す概略ブロック図である。
【図3】漏洩判断の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ガス漏洩検知装置 2 ガス流路 4 漏洩音検出センサ 5 ガスメータ 6 警報信号変換器 7 警報音波信号検出センサ 8 漏洩信号発信器 9 マイクロコンピュータ 10 流量信号発信器 15 ガス警報器 16 COセンサ 18 流量信号判断手段 19 基準漏洩信号記憶手段 20 漏洩判断手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス流路に流れるガスの流量を検出する
    流量センサと、流量センサが検出したガスの流れを流量
    信号として発信する流量信号発信器と、ガスの漏洩を検
    知するとともに警報を発生するガス警報器と、燃焼排ガ
    スの発生を検知する燃焼排ガス検知器と、ガス警報器と
    燃焼排ガス検知器とからの信号を音波信号としてガス流
    路に伝送するとともにガス流路からの音波信号をガス警
    報器に電気信号として伝送する警報信号変換器と、ガス
    流路からのガスの漏洩音を検出する漏洩音検出センサ
    と、ガス流路を通して伝送される警報信号変換器からの
    音波信号を検出する警報音波信号検出センサと、漏洩音
    検出センサが検出した漏洩音信号と警報音波信号検出セ
    ンサが検出した音波信号を漏洩信号として発信する漏洩
    信号発信器と、流量信号発信器と漏洩信号発信器とに電
    気的に接続した演算手段とからなり、該演算手段は、流
    量信号発信器からの流量信号の有無を判断する流量信号
    判断手段と、予め実験で求めた漏洩信号のパターンを記
    憶する基準漏洩信号記憶手段と、流量信号発信器からの
    流量信号の有無と、漏洩信号発信器からの漏洩信号と基
    準漏洩信号記憶手段に記憶した漏洩信号のパターンとの
    比較とにより、ガス警報器によるガス漏洩の検知か、漏
    洩音検出センサによるガス漏洩の検知か、燃焼排ガスの
    検知かを区別して、漏洩発生信号を発信するとともに、
    漏洩音検出センサによるガス漏洩の検知の場合には、漏
    洩量を推定する漏洩判断手段と、からなることを特徴と
    するガス漏洩検知装置。
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