JP3657307B2 - カラー映像信号の色補正回路 - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、ディジタル信号処理方式のカラー映像信号の色補正回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディジタル信号処理方式のカラー映像信号の色補正回路(マスキング回路)としては、図9に示すようなリニアマトリクス方式と呼ばれる色補正回路が知られている。このリニアマトリクス方式の色補正回路では、減算回路101 〜103 で入力R(赤色),G(緑色),B(青色)信号から色差信号R−G,G−B,B−Rを作り、これらの色差信号に係数乗算回路104 〜109 により所望の係数K1 〜K6 を乗じて、加算回路110 〜115 で入力R,G,B信号に加算することにより、色調整を行うようになっている。
【0003】
しかしながら、従来のリニアマトリクス方式の色補正回路では、例えば図9におけるR−G信号に乗算すべき係数K1 を変化させると、R,G,Cy (シアン),Ye (イエロー),Ma (マゼンタ)の色調が変化してしまうので、3原色及び3補色をそれぞれ単独に補正するのは不可能であり、かなり調整工数がかかるという問題点がある。
【0004】
上記方式の色補正回路の問題点を改善した色補正回路として、特開平3−266586号には、図10に示すような構成の色補正回路が開示されている。図10において、RIN,GIN,BINは色補正すべきカラー映像信号を構成する3種のディジタル信号R,G,Bが供給される入力端子で、ROUT ,GOUT ,BOUT は補正されたR,G,B信号が取り出される出力端子である。201 は入力されたR,G,B信号から色補正用原色信号R′,G′,B′と、色補正用補色信号Cy ′,Ma ′,Ye ′の6種の信号を生成する6色分離回路であり、202 ,203 ,204 は色差信号R−G,G−B,B−Rを形成するための減算回路である。205 は、入力映像信号として、原色の1色と補色の1色の2種を指定する色判定回路で、該色判定回路205 の判定結果により8個のセレクタ206 〜213 を制御するようになっている。
【0005】
セレクタ206 は、色判定回路205 の判定結果に基づき、6色分離回路201 から出力される色補正用原色信号R′,G′,B′の中から1色を選択し、乗算回路214 ,215 に供給するようになっており、セレクタ207 は、同じく6色分離回路201 から出力される色補正用補色信号Cy ′,Ma ′,Ye ′の中から1色を選択し、それを乗算回路216 ,217 に供給するようになっている。またセレクタ208 ,209 は、同じく色判定回路205 の判定結果に基づき、それぞれ原色の彩度調整用係数K1 〜K3 が格納されているレジスタ218 〜220 の1つと、それぞれ原色の色相調整用係数K4 〜K6 が格納されているレジスタ221 〜223 の1つを、それぞれ選択し乗算回路214 ,215 に供給するようになっている。またセレクタ210 と211 は、色判定回路205 の判定結果から、補色信号に対応した彩度調整用係数K7 〜K9 が格納されているレジスタ224 〜226 の中の1つと、同じく補色信号に対応した色相調整用係数K10〜K12が格納されているレジスタ227 〜229 の中の1つとを、それぞれ選択し乗算回路216 ,217 に供給するようになっている。
【0006】
セレクタ212 は、3入力、3出力切換用のセレクタで、乗算回路214 の出力が判定された原色と同じ色の映像信号に、また乗算回路215 の出力とこれを反転回路230 で極性反転した出力が残りの2つの色の映像信号に、それぞれ加算回路233 〜235 を介して加算されるように切換制御される。また乗算回路216 ,217 の出力は、加算回路231 で加算され、セレクタ213 により加算回路236 に供給されて、入力映像信号のR信号に加算され、乗算回路216 の出力から乗算回路217 の出力を減算回路232 で減算した結果を、セレクタ213 により加算回路237 に供給し、入力G信号に加算されるようになっている。
【0007】
上記公報に開示された色補正回路の特徴は、入力されたRIN,GIN,BIN信号から生成された補正用3原色信号R′,G′,B′と、3補色信号Cy ′,Ma ′,Ye ′の中から、支配的な原色1色と補色1色を選択し、これらの2色についてのみ、所定の定数を掛けて補正を行うものであり、そして補正された値は、再び入力信号RIN,GIN,BINに加算されて出力されるものである。
【0008】
まず6色分離回路201 で得られた6色の補正用信号から、原色及び補色の各1色ずつを選択する過程を、図11を参照しながら説明する。図11は、カラーバー信号に対するR,G,Bの各色(3色)信号の極性と、これら3色の色差信号R−G,G−B,B−Rの極性を示したものである。色差信号の極性に着目すると、例えばR′信号では、R−Gの極性が“+”、B−Rの極性が“−”であり、このような組み合わせは他の信号にはない。このように、色差信号の極性を見ることによって、支配的な色が判別できる。また図11の場合、色飽和度を100 %として考えており、そうでない場合には図中の0極性の値は、“+”もしくは“−”になる。例えば、R′信号を判断した場合、G−Bの色差の極性は“+”ならば、Ye ′信号も混じっていることになり、“−”ならばMa ′信号が混じっていることになる。すなわち、色差信号を利用した色判別は原色1色と補色1色のペアとして判別される。図10における色判定回路205 は、以上のような判定を行っている。
【0009】
次に、6色分離回路201 における6色の色分離の過程を図12に基づいて説明する。R′信号を分離する場合は、図12に示されているように、色差信号R−GとR−Bの最小値を取ればよい。このようにすることにより、図11に示すように、R′信号部分のみ、もしくはR′信号と補色Ye ′(Ma ′)信号の値が0以上として出力される。
【0010】
次に、以上のようにして分離された色補正信号についての補正プロセスについて説明する。図10における各係数K1 〜K12を格納しているレジスタ218 〜229 の内容を表1に示す。
【0011】
【表1】
Figure 0003657307
【0012】
ここで一例として、R′信号の補正について説明する。6色分離回路201 からR′信号が出力される時、色判定回路205 の出力からセレクタ208 ,209 によりレジスタ218 ,221 の係数K1 ,K4 が選択される。K1 はR′信号に乗じた値を彩度方向(R)に補正するための係数であり、K4 はR′信号に乗じた値を色相方向(G,B)に補正するための係数である。このように補正された値を入力信号R,G,Bのいずれに加算するかは、色判定回路205 の出力で制御されるセレクタ212 によって設定される。
【0013】
補正の態様を図13の(A)のカラーベクトル図を用いて説明する。ベクトルR(入力されたR,G,B)が理想的な位置から、Ye 方向にずれていた場合、すなわち、R,G,B信号の入力されたベクトル和が (1)で示される場合、K4 ×R′の値を (2)で示すようにB方向と、 (3)で示すように−G方向に加算することによって、R位置を (4)で示すように理想位置まで回転させることができる。なお、 (4)は (2)及び (3)によって色補正されたベクトルを示している。また、K1 ×R′の値をR方向に加算することにより、彩度の調整が可能となる。なお、表1においては補正方法の記載で、「加算」のみの表現を用いているが、補正用レジスタに±の極性をもたせることによって、加算及び減算の両方が実施可能である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
一般的に、R,G,Bの3原色信号成分より構成されるカラー映像信号を、ディジタル的に色補正する場合、これらの3原色以外に補色であるCy ,Ye ,Ma の計6色の補正信号成分を抽出し、これら6色それぞれに対して予め設定された係数を乗じる。そして、その乗算された値を再び3原色信号成分に加算することにより、前記6種に対する色の調整を行うようになっている。しかしながら、上記のように、従来のリニアマトリクス方式の色補正回路では、6色の補正信号R′,G′,B′,Ye ′,Ma ′,Cy ′をそれぞれ独立して補正できないため、調整に時間がかかるという問題点がある。
【0015】
また、このリニアマトリクス方式に改善を加えた特開平3−266586号公報開示の色補正回路では、原色1色と補色1色のみを選択し、その選択された2色についてのみ補正するようにして、調整工数を低減するようにしている。しかしながら、理想的なベクトル位置と異なったR,G,B信号が入力された場合、上記のような色分離を施すと、原色1色と補色1色の混色となる。したがって、上記公報開示の色補正回路も、完全な独立補正が可能とは言えず、調整工数に時間がかかるという問題点がある。
【0016】
次に、この問題点を図13の(B)に基づいて説明する。理想的なベクトル位置と異なった例として、R,G,Bの入力の比が次のようになっているものとする。
R:G:B=0.7 :0.2 :0.1
この場合の色差は次のようになる。
R−G=0.5 ,G−B=0.1 ,B−R=−0.6
また、R′,G′,B′,Ye ′,Ma ′,Cy ′は次のようになる。
R′:0.5 ,G′:0,B′:0,Ye ′:0.1 ,Cy ′:0,Ma ′:0
【0017】
以上の場合、色分離から出力される値は、R′及びYe ′の2色である。R方向に補正しようとした場合、前述のように、K4 ×R′の値をB方向に、−K4 ×R′をG方向に加算する以外に、Ye ′により補正される分を考えなければならない。すなわち、R,G,Bの入力されたRの成分が (1)、Gの成分が (2)、Bの成分が (3)で、それらのベクトルの和が (4)であり、色分離がR′とYe ′の混色の場合、R方向への色相補正は、 (5)で示すようにB方向に、K4 ×R′(0.5 )±K7 ×Ye ′(0.1 )の値を加算し、 (6)で示すようにG方向に、−K4 ×R′(0.5 )±K7 ×Ye ′(0.1 )の値の加算を行って、R位置を (7)で示すように、色相補正し、更に、R方向への彩度補正は、K1 ×R′(0.5 )±K10×Ye ′(0.1 )の値を加算して行う
【0018】
このように、オペレータはR′成分以外にYe ′成分のレジスタ値も決めなければならず、煩雑な調整を要する。以上のようにしてR方向への調整係数K1 ,K4 ,K7 ,K10が決定しても、その後、Ye 方向の調整を行いたい場合、係数K7 ,K10を再度変更しなければならないと言う問題が生じてしまう。すなわち、各レジスタの係数が一義的に決定できないという問題点がある。
【0019】
更に、従来例においては、肌色等、原色と補色の中間に位置するきめ細かな色調整ができないという問題がある。従来例において、例えば、肌色のようにRとYe の間に位置する色を補正したい場合、色分離手段より出力されたR′とYe ′それぞれのレジスタを調整しなければならない。すなわち、従来の色補正回路では、中間色の補正も独立して調整できないという問題点がある。
【0020】
本発明は、従来の色補正回路の上記問題点を解消するためになされたもので、請求項1記載の発明は、単独色補正を行うに際して、他色からの影響を受けず色調整の工数の低減を図ることの可能なカラー映像信号の色補正回路を提供することを目的とする。請求項2記載の発明は、請求項1記載のカラー映像信号の色補正回路において、6種の成分毎の色相と彩度を効率的に補正することができるようにすることを目的とする。請求項3記載の発明は、請求項1記載のカラー映像信号の色補正回路において、補正色を容易に表現できるようにすることを目的とする。請求項4記載の発明は、簡素化し低コストで実現できる最大値選択手段を提供することを目的とする。請求項5記載の発明は、補正されるべき色以外はマスクし、他色の補正成分の影響を受けないようにしたカラー映像信号の色補正回路を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段及び作用】
上記問題点を解決するため、請求項1記載の発明は、赤色,緑色,青色の3原色の映像信号から色差信号を形成する色差演算手段と、前記演算された色差信号から色補正用の3原色信号と色補正用の補色信号からなる6種の色補正用信号を生成する6色分離手段と、前記6色分離手段で分離された6種の補正用成分のそれぞれに対して色情報を付加する色情報付加手段と、前記色情報を付加した6種の補正用成分の中より最も大きな信号レベルの補正用成分とこれに対応した色情報のみを選択する最大値選択手段とを具備し、前記最大値選択手段によって出力された色情報に基づいて、当該最大値選択手段で選択された最も大きな補正用成分に所定の係数を乗じ、これを上記3原色の映像信号に加算することにより、前記6種の成分毎に色相と彩度を調整するようにしてカラー映像信号の色補正回路を構成するものである。このように構成することにより、色分離された6種の色補正用成分から最大値を選択し、その成分に対してのみ補正演算を行い、他の成分に対しての補正演算を禁止する。これにより6色方向への補正がそれぞれ独立に行うことが可能となり、単独色の補正において補正係数を被補正色以外の補正係数とは無関係に一義的に決めることが可能となり、色調整の工数削減化を図ることができる。
【0022】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のカラー映像信号の色補正回路において、前記所定の係数は、前記最大値選択手段によって出力された色情報に基づいて選択された色相を調整する色相係数と彩度を調整する彩度係数であることを特徴とするものである。これにより、6種の成分毎の色相と彩度を効率的に補正することができる。
【0023】
請求項3記載の発明は、請求項1記載のカラー映像信号の色補正回路において、前記色情報付加手段は、前記6種の色補正用成分に対して、それぞれに固有の識別コードを付加して色補正用成分を表現することを特徴とするものである。これにより、補正すべき色成分を容易に表現することが可能となる。
【0024】
請求項4記載の発明は、請求項1記載のカラー映像信号の色補正回路において、前記最大値選択手段は、複数の入力信号を比較することにより最大レベルの入力信号を弁別し、この弁別された入力信号のみを選択的に出力する比較部と、前記弁別された入力信号を表す識別コードを出力する選択部とを含んでなる単位機能ブロックの組み合わせにより構成するものである。このように最大値選択手段を単位機能ブロックの組み合わせにより構成することにより、IC化した際などにおいて、回路構成及び配置を簡素化し、設計上要するコストを低減させることができる。
【0025】
請求項5記載の発明は、請求項1記載のカラー映像信号の色補正回路において、前記最大値選択手段より出力される色情報に対応する最大値をもつ色補正用成分以外の色補正用成分の値を0にする手段を備え、最大値をもつ色補正用成分に対してのみ所定の係数を乗算させるように構成するものである。これにより、補正されるべき色以外はマスクされ、他色の補正用成分の影響を受けずに容易に色補正を行うことができる。
【0026】
【実施例】
次に実施例について説明する。図1は本発明に係るカラー映像信号の色補正回路の第1実施例を示すブロック構成図である。図1において、RIN,GIN,BINは色補正すべきカラー映像信号を構成する3種のディジタル信号R,G,Bが入力される入力端子で、ROUT ,GOUT ,BOUT は補正されたR,G,B信号が取り出される出力端子である。1は入力されたR,G,B信号から色差信号R−G,G−B,B−Rを形成するための色差演算部である。2は色差信号から色補正用原色信号R′,G′,B′と、色補正用補色信号Ye ′,Cy ′,Ma ′の6種の信号を生成する6色分離回路である。3は6色分離回路2から出力される6種の補正用信号に対して色情報を付加する色情報付加回路で、図2に示すように、6種の補正用信号R′,G′,B′,Ye ′,Cy ′,Ma ′に対して000〜101の3ビットの色情報を付加するするものである。4は最大値選択回路で、色情報を付加した補正用信号R″,G″,B″,Ye ″,Cy ″,Ma ″の中、最も大きい補正用成分と、これに対応した色情報を選択出力するものである。この最大値選択回路4は、例えば図3に示すように、図4の(A)に示す単位機能ブロックとしての比較ユニット4aを複数組み合わせて構成されており、比較ユニット4aは比較部4a-1と選択部4a-2で構成され、図4の(B)の真理値図表に示すように、比較部4a-1は比較値A,Bすなわち補正用成分の大きさを比較して大きい方の補正用成分自体を出力すると共に、A,Bの大小結果をSに出力するようになっており、また選択部4a-2は前記A,Bの大小結果に応じた識別コードを出力するようになっている。図3及び図4の(A)から分かるように、上記最大値選択回路4の構成例は、同種の単位機能ブロックの組み合わせで構成されているため、全体としての構成の簡素化が図られ、コストも低減することができる。
【0027】
5はデコーダで、該デコーダ5には最大値選択回路4から出力される最大の補正成分に対する3ビットの色情報が入力される。6〜11は、それぞれデコーダ5の出力と6色分離回路2からの補正用信号R′〜Ma ′を入力とするマスク用ロジックで、12〜23はマスク用ロジック6〜11の出力とレジスタA1〜A12に格納されている係数とを乗算する乗算器で、乗算器12〜23の出力は直接あるいは反転回路24〜27を介して加算回路30へ入力されるようになっている。そして、加算回路30からの出力は加算器31,32,33により、入力R,G,B信号に加算されるようになっている。
【0028】
次に、このように構成されている実施例の動作について説明する。本実施例で特徴としている部分は、一点鎖線で囲まれた部分の構成で、他の部分は従来例と同様である。本実施例では入力R,G,B信号及び出力R,G,B信号とも、それぞれ8ビット構成のものとして説明する。まず、入力端子RIN,GIN,BINから入力されたR,G,B信号は色差演算部1及び6色分離回路2を通って、6種の補正用信号R′〜Ma ′を出力する。ここまでの色差演算部1及び6色分離回路2におけるプロセスは、従来例で説明したのと同様である。
【0029】
次に、上記6種の補正用信号R′〜Ma ′のそれぞれに、色情報付加回路3により色情報を付加する。補正用信号は6種なので、3ビットの情報、すなわち000〜101までの値を、各補正用信号に付加し、その色情報を付加した補正用信号をR″〜Ma ″とする。このようにして拡張された色情報付加補正用信号は最大値選択回路4へ入力される。最大値選択回路4においては、最も大きい補正用成分とこれに対応した色情報が選択出力される。
【0030】
そして最大の補正用成分に対する3ビットの色情報は、デコーダ5に入力される。デコーダ5は、色情報に対する出力のみをLにし、残りはHにする。例えば、補正用信号R′の色情報000が入力されると、デコーダ5の出力“0”の部分のみがLになる。これにより、マスク用ロジック6〜11により、補正用信号R′のみに、以降の乗算器12,13による乗算が実行される。補正用信号R′以外の成分は、マスク用ロジック7〜11に入力されるデコーダ5からの値により、強制的にオール0になる。
【0031】
すなわち、6色分離回路2によって得られた補正用信号R′〜Ma ′のうち、1色にのみ独立して補正がなされるので、オペレータは補正しようとする成分(補正用信号)のみに留意して、レジスタA1〜A12までの係数を決めればよいことになる。なお、レジスタA1〜A12の内容を表2に示す。
【0032】
【表2】
Figure 0003657307
【0033】
次に、第2実施例を図5に基づいて説明する。この実施例は、最大値選択回路4により6色分離回路2で分離された補正用信号中、最大の値の補正用信号と、それに関する色情報を出力し、該色情報を用いて彩度係数選択回路41により、レジスタA1,A3,A5,A7,A9,A11に格納されている係数を選択し、一方色相係数選択回路42により、レジスタA2,A4,A6,A8,A10,A12に格納されている係数を選択し、乗算器43,44により選択された彩度係数あるいは色相係数と最大補正用信号とを乗算するものである。45,46は同じく最大値選択回路4から出力される色情報により制御されるセレクタで、各セレクタ45,46で選択された加算器47〜52を介して、補正用信号が入力R,G,B信号に加算されて補正されるようになっている。
【0034】
次に、第3実施例を図6に基づいて説明する。この実施例は、中間色の補正を行えるようにしたもので、図6において、100 は図1に示した第1実施例における色情報付加回路3から加算回路30までの構成を示している。この実施例において、入力されたR,G,B信号は、色差演算部1及び6色分離回路2を経て、6種の補正用信号R′〜Ma ′に分離される。分離された補正用信号R′〜Ma ′は、選択A部61に入力され、ここで原色1色と補色1色が選択出力されるようになっている。選択A部61は、図7の(A)に示すような回路構成を備えている。選択A部61において、原色補正用信号R′,G′,B′のいずれを出力するか、あるいは補色補正用信号Ye ′,Cy ′,Ma ′のいずれを出力するかは、情報保持手段としての、例えばレジスタ(A)62に予め収納されているセレクト信号S3,S2、あるいは情報保持手段としての、例えばレジスタ(B)63に収納されているセレクト信号S1,S0により、図7の(B)に示す真理値図表に基づいて決められるようになっている。
【0035】
次に、中間色用の補正信号を生成するプロセスについて説明する。図8は、赤,肌色,黄色と色相が画面水平方向で連続的に変化する被写体を撮像したときに、入力されたR,G,B信号成分より得られる色補正用信号の出力波形を示す図である。横軸は画面水平方向を示し、縦軸は水平方向について逐次得られるR補正用信号R′とYe 補正用信号Ye ′のレベルを示している。この場合、肌色領域は図8においてAからBまでの部分である。したがって、肌色成分を抽出するには、補正用信号R′と補正用信号Ye ′の論理積を取ればよい。その結果、AからBまでの肌色領域に対応して、斜線で示した部分の肌色用補正信号が得られる。このような動作は図6における選択B部65において行われ、中間色用補正信号を得ることができる。
【0036】
また、選択A部61から出力される原色と補色間の差の絶対値が絶対値回路64で算出される。中間色の場合は、取り出された原色及び補色の成分は極端に異ならない。そこで、絶対値回路64で演算された値が、予めレジスタ(B)63に設定されている値以内であるか否かを、比較回路66で判定される。すなわち、比較回路66は、入力されたR,G,B信号のベクトル和が中間色の領域に入っているか否かを判定する。
【0037】
比較回路66の出力は、絶対値回路64の出力が予めレジスタ(B)63に設定されている値より小さい場合は、中間色領域にあると判断してLを出力し、ゲート67をアクティブにする。これと同時にゲート68の出力を全て0にして、補正用信号R′〜Ma ′による色補正処理を禁止する。これにより加算器31,32,33による加算は0となり、一方、中間色補正信号は乗算器69〜71でレジスタA13〜A15に格納されている係数が乗算され、加算器72〜74を介して入力R,G,B信号に加算され、中間色のみの独立補正が可能となる。
【0038】
【発明の効果】
以上実施例に基づいて説明したように、本発明によれば、原色及び補色の6色方向に対して、色相と彩度を単独に独立して補正することが可能となり、各色に対応した補正係数を一義的に容易に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るカラー映像信号の色補正回路の第1実施例を示すブロック構成図である。
【図2】 図1に示した第1実施例の色情報付加回路における色情報付加態様を示す図である。
【図3】 図1に示した第1実施例の最大値選択回路の構成例を示すブロック構成図である。
【図4】 図3に示した最大値選択回路を構成する比較ユニットの構成図と、該比較ユニットの動作を示す真理値図表である。
【図5】 本発明の第2実施例を示すブロック構成図である。
【図6】 本発明の第3実施例を示すブロック構成図である。
【図7】 図6に示した第3実施例における選択A部の構成例を示す図、及びその動作を説明するための真理値図表である。
【図8】 画面水平方向において赤から黄色に連続的に変化する画像から得られる色補正信号レベルを示す図である。
【図9】 従来のリニアマトリクス方式の色補正回路を示す図である。
【図10】 従来提案されている色補正回路を示す図である。
【図11】 カラーバー信号に対するR,G,B信号及び色差信号の極性を示す図である。
【図12】 図10に示した従来例における6色分離回路の構成例を示す図である。
【図13】 色補正の態様を示すカラーベクトル図である。
【符号の説明】
1 色差演算部
2 6色分離回路
3 色情報付加回路
4 最大値選択回路
5 デコーダ
6〜11 マスク用ロジック
12〜23 乗算器
24〜29 反転回路
30 加算回路
31〜33 加算器
41 彩度係数選択回路
42 色相係数選択回路
43,44 乗算器
45,46 セレクタ
47〜52 加算器
61 選択A部
62 レジスタ(A)
63 レジスタ(B)
64 絶対値回路
65 選択B部
66 比較回路
67,68 ゲート
69〜71 乗算器
72〜74 加算器

Claims (5)

  1. 赤色,緑色,青色の3原色の映像信号から色差信号を形成する色差演算手段と、前記演算された色差信号から色補正用の3原色信号と色補正用の補色信号からなる6種の色補正用信号を生成する6色分離手段と、
    前記6色分離手段で分離された6種の補正用成分のそれぞれに対して色情報を付加する色情報付加手段と、
    前記色情報を付加した6種の補正用成分の中より最も大きな信号レベルの補正用成分とこれに対応した色情報のみを選択する最大値選択手段とを具備し、
    前記最大値選択手段によって出力された色情報に基づいて、当該最大値選択手段で選択された最も大きな補正用成分に所定の係数を乗じ、これを上記3原色の映像信号に加算することにより、前記6種の成分毎に色相と彩度を調整するようにしたことを特徴とするカラー映像信号の色補正回路。
  2. 前記所定の係数は、前記最大値選択手段によって出力された色情報に基づいて選択された色相を調整する色相係数と彩度を調整する彩度係数であることを特徴とする請求項1記載のカラー映像信号の色補正回路。
  3. 前記色情報付加手段は、前記6種の色補正用成分に対して、それぞれに固有の識別コードを付加して色補正用成分を表現することを特徴とする請求項1記載のカラー映像信号の色補正回路。
  4. 前記最大値選択手段は、複数の入力信号比較することにより最大レベルの入力信号を弁別し、この弁別された入力信号のみを選択的に出力する比較部と、前記弁別された入力信号を表す識別コードを出力する選択部とを含んでなる単位機能ブロックの組み合わせにより構成されていることを特徴とする請求項1記載のカラー映像信号の色補正回路。
  5. 前記最大値選択手段より出力される色情報に対応する最大値をもつ色補正用成分以外の色補正用成分の値を0にする手段を備え、最大値をもつ色補正用成分に対してのみ所定の係数を乗算するように構成されていることを特徴とする請求項記載のカラー映像信号の色補正回路。
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