JP3656184B2 - 生体信号送信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生体信号をアンテナを介して送信機から受信機に送信する医用テレメータの生体信号送信装置に係り、特にアンテナとしてループアンテナ、マイクロストリップアンテナを用いた生体信号送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
被検者に装着された電極で検出された生体信号を、診断のためにアンテナを介して近傍のコンピュータ診断装置などに無線送信するシステムは公知となっている。このようなシステムに用いられる送信装置としては従来から種々の提案がなされている。
【0003】
実開昭60−97103号公報に記載された提案は図34に示すように、胸ベルト501に取り付けられた2個の電極502,503と、手首に装着された送信機本体504とは、それぞれ電極導線505,506によって接続されている。また、送信機本体504からはアンテナ線507が電極導線505,506と並行して密着配列され、端部は胸ベルト501内に埋め込まれている。ここで電極導線505,506およびアンテナ線507は互いに絶縁されており、アンテナ線507の端部も体表面に接しないように電気的に絶縁されている。
【0004】
本提案によれば、アンテナ線507が電極導線505,506に密着して配置されているので、何ら運動をさまたげることなく、アンテナ線507を1m以上とすることができ、送信機504の効率を向上し小形化を図り携帯性を向上させることができる。
【0005】
実開昭62−202804号公報に記載された提案は図35に示すように、一対の電極201,202をそれぞれユニットケース203,204内に配備し、ユニットケース203,204の底面を開口してそれぞれ電極201,202を露出させ、電極201,202にアンテナ線205の両端を接続している。ユニットケース203,204は接続ケーブル206により連結されており、アンテナ線205は接続ケーブル206内に挿通されている。
【0006】
本提案によれば、一対のユニットケース203,204内にぞれぞれ配備された電極201,202を生体の心拍数検出部位に装着し、アンテナ線205から信号を送信するようにしたので、着脱しやすく、しかも胸への圧迫感や違和感もなく装着することができる。
【0007】
実開昭63−32501号公報に記載された提案は図36に示すように、一対の電極301,302と、電極301,302で検出された心電位信号を処理するための電気回路とを有する送信器本体303と、処理して得られる信号を電波として受信器へ向けて送出するためのアンテナ304とを備えており、アンテナ304を撥水性を有する繊維で被覆して身体表面に添わせるようにしている。
【0008】
本提案によれば、アンテナ304が撥水性を有する繊維で被覆され、身体表面に添わせられるようにして送信機本体303に接続されているので、装着時に衣服が局所的に盛り上がることがなく、しかも電極301,302が被着個所から脱落するおそれもない。この結果使い心地がよい上に十分に強い電波を受信器へ送ることができる。
【0009】
特開平9−108194号公報に記載された提案は図37に示すように、被検者の前胸壁に装着される基部シート401をL字形に形成し、縦長部分401aを胸骨ラインに沿わせ、剣状突起近辺に位置したコーナ部401bから横長部分401cを心臓側に向わせる。この基部シート401の裏面には前胸壁に粘着させる粘着層が形成されており、コーナ部401b近傍に第1の電極402、縦長部分401aの上端部近傍に第2の電極403、横長部分401cの側端部近傍に第3の電極404がそれぞれ取り付けられている。さらに第2の電極403の斜め下方および第3の電極404の上方位置に、それぞれ第4の電極405および第5の電極406が取り付けられている。
【0010】
上記のように配列された5個の電極のうち電極402,403間でα誘導が検出され、電極403,404間でβ誘導か検出される。また電極405および406により、α,β誘導だけでは感度の弱い高位方向の側壁と前後壁の虚血に対するγ誘導が検出される。これらの各電極に誘導された心電図信号は基部シート401に取り付けられた回路ユニット407により増幅および変調され、縦長部分401aに沿って取り付けられたアンテナ408から受信機側に送信される。
【0011】
本提案によれば、電極402乃至406、回路ユニット407およびアンテナ408が基部シート401上に一体化して取り付けられているので、被検者への装着が容易となり、活動が制約されない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述した各従来例では波長の1/4の電気長を利用したモノポールアンテナをアンテナとしている。例えば送信周波数を300MHz とすると、波長は1mでアンテナの長さは25cmとなる。このモノポールアンテナをなるべく人体の影響を受けないように配置するためには、人体の表面に対して垂直の方向にし、人体から離れた方向にすればよい。しかしアンテナの長さは例えば25cmと長いため、送信機を人体に装着したときに動作の邪魔になるという問題があった。逆に動作が容易になるように人体の表面に沿って配置すると、前述した通りアンテナから放射される電波が人体の影響を受けるため利得が劣化しやすい。
【0013】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたもので、生体の表面に装着された電極が検出する生体信号を、安定して良好な感度で受信機側に放出することができ、生体へ容易に装着することのできる小型の生体信号送信装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る生体信号送信装置は、生体信号を検出し、接着性ゲルにより生体への接着性を有する2つの電極と、該電極を支持し生体面に装着される支持体と、前記電極が検出した生体信号を処理する電気回路を有し、前記電気回路が処理した電気信号を受信機に向けて放出し、開口面が前記生体面に対しほぼ直角の方向になるように設けられた少なくとも1つのループアンテナを内蔵し、前記支持体から着脱可能であり、前記2つの電極の間に配置される送信機と、を備えることを特徴とする。
【0016】
請求項に係る生体信号送信装置は、生体信号を検出する電極と、該電極を支持し生体面に装着される支持体と、前記電極が検出した生体信号を処理する電気回路を有する送信機と、前記電気回路が処理した電気信号を受信機に向けて放出し、開口面が前記生体面に対しほぼ直角の方向になるように設けられた少なくとも1つのループアンテナを有し、前記ループアンテナの少なくとも1つは、2分割され、分割された前記ループアンテナの一方を前記支持体に、他方を前記送信機内にそれぞれ配置し、前記送信機を前記支持体に装着することにより分割された前記ループアンテナを一体化したことを特徴とする。
【0017】
請求項に係る生体信号送信装置は、生体信号を検出する電極と、該電極を支持し生体面に装着される支持体と、前記電極が検出した生体信号を処理する電気回路を有する送信機と、前記電気回路が処理した電気信号を受信機に向けて放出し、開口面が前記生体面に対しほぼ直角の方向になるように設けられ、互いにほぼ直角に配置された2つのループアンテナを有し、前記ループアンテナの少なくとも1つは、2分割され、分割された前記ループアンテナの一方を前記支持体に、他方を前記送信機内にそれぞれ配置し、前記送信機を前記支持体に装着することにより分割された前記ループアンテナを一体化したことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
先ず、本発明の生体信号送信装置の参考例を図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の参考例の構成例を示すブロック図、図2は図1の生体装着部の構成を示す縦断面図、図3は図2の分解斜視図、図4は図1の生体装着部および送信機の外観斜視図である。
【0024】
図1において、生体装着部1は絶縁材で平板状に形成された支持体2上にループアンテナ3および電極4が一体的に取り付けられてなっている。また送信機5には増幅部6、変調部7、電源部8および送信部9から構成される電気回路10が設けられており、電極4と増幅部6、ループアンテナ3と送信部9とは、それぞれコネクタ11、12、13を介して電気的に接続されている。符号14は生体の他の部分に装着される電極であり、コネクタ15を介して増幅部6に接続されている。
【0025】
増幅部6、変調部7および送信部9にはそれぞれ電源部8から電力が供給される。支持体2を被検者の生体表面に装着したとき、電極4が検出した生体信号は増幅部6で増幅され変調部7で変調され、送信部9からループアンテナ3に送られる。そしてこの生体信号はループアンテナ3から図示しない受信機に無線送信される。
【0026】
図2および図3において、支持体2は絶縁材料で角板状に形成されている。導電材で帯状に形成されたループアンテナ3は支持体2の図中下面の一辺に沿って装着されており、ループアンテナ3の両端は支持体2の上面側に折り返され、支持体2を挾持するように配置されている。またループアンテナ3の両端にはそれぞれコネクタを構成する凸状のホック16、17が固定されている。
【0027】
電極4は支持体2のループアンテナ3が装着されていない部分において、支持体2を下面から上方に突出して固着されており、電極4の下端面には導電性の含水性ゲル18が塗布されている。また電極4が支持体2を貫通して上方に突出する一端にはホック19が装着されている。支持体2の下面全面にはループアンテナ3を被覆する絶縁シート20が接着されており、電極4は絶縁シート20に形成された孔部20aを介して下面に露出している。また絶縁シート20の下面には粘着材21が塗布されている。支持体2の上面も絶縁シート22で被覆されており。ホック16、17、19は絶縁シート22を貫通して上方に突出している。
【0028】
上記のように構成された生体装着部1には、図4に示すように送信機5が装着固定される。このときホック16、17、19はそれぞれ送信機5内の送信部9および増幅部6の対応する図示しないコネクタに接続される。そして図30に示すように、生体装着部1を被検者の生体の表面に粘着剤21を介して接着したとき、電極4が検出した生体信号はホック19を介して送信機5に送られ、送信機5内の電気回路10で処理された生体信号はホック16、17を介してループアンテナ3に送られる。そしてループアンテナ3はこの生体信号を図示しない受信機に無線送信する。
【0029】
次に図1乃至図4に示す第1の参考例の各部分の具体的な構造および材料を詳細に説明する。支持体2は、例えば数10μm乃至数mmの厚さである程度の剛性を有し、生体装着部1を保持するものである。上記構成例では形状が角板状の場合について説明したが、例えば図5に示すような中央がくびれた角板状などの他の形状であってもよい。その材質は、例えば、紙や高分子誘電体(塩化ビニール、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ふっ素樹脂、ケイ素樹脂、アセチルセルローズ、ポリエステル、レーヨン、ナイロン、ビニロン、エポキシ樹脂、セラミック等)の材料で形成される。
【0030】
ループアンテナ3は、例えば厚さ数μm乃至数mm、周囲長は波長に比べて数分の1から数10分の1程度で細長状の導電体膜で形成されている。平面形状は特に限定されず、例えば図6に示すように幅狭であっても、図7に示すように幅広であってもよい。また材料としては、例えば金属、カーボン、高分子導電体、樹脂に導電性メッキをしたものなどが用いられる。
【0031】
電極4はコネクタ11を介して支持体2に固定され、それ自体が導電体であり、生体電気現象導出用電極として作用する。構造は、例えば図8に示すように、コネクタとしてのホック19に安定して固定できるものであればよい。また、材料は後述するコネクタと同様の導電体であればよく、特に限定されない。材料としては、例えば高分子導電体(導電ゴム、含水性樹脂等)、金属(銅、ステンレス、アルミ等)、カーボン(カーボンファイバー、グラファイト、カーボン繊維等)、樹脂に導電性メッキしたもの(例えば高分子絶縁体または高分子導電体の表面に金、銀、銅、ニッケル、アルミニウム、パラジウム、白金等の導電性金属膜をスパッタリング蒸着、電解メッキ、無電解メッキ等の手段により形成させたもの)などが用いられる。
【0032】
含水性ゲル18は、電極4と生体面との間を電気的に導電するものであり、生体への接着性を有するものが望ましい。このようなゲル層を形成する基材としては、例えばゼラチン、ポリアクリル酸またはその塩、カラヤガム、その他各種水溶性または水分散性アクリル系ポリマー、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、カルボキシンメチルセルローズ、ポリウレタンなど水溶性または水分散性ポリマーなどがあげられる。
【0033】
コネクタ11、12、13を構成する部品としては、前記構成例ではホック16、17、19を用いているが、これに限定されず、例えば一般用電気的コネクタ、接触型コネクタ等の構造であってもよい。材料としては前述した電極4と同様のものが用いられる。
【0034】
絶縁シート20、22は、人体とループアンテナ3とは直接接触しないようにするためのもので、その材質は絶縁性があればよく特に限定されない。
【0035】
粘着材21は、生体装着部1を生体に強固に固定するためのもので、生体に刺激を与えないものが望ましい、例えば、両面粘着テープ、アクリル系、ゴム系、ビニールエーテル系などの生体装着部1との密着性にすぐれた公知の粘着材料が使用できる。
【0036】
参考例によれば、ループアンテナ3は支持体2を介して生体の表面に近接配置され、しかもループアンテナ3の開口面が生体面に対してほぼ直角となっているので、公知のループアンテナの特性により感度が向上し利得を大きくすることができる。
【0037】
図9乃至図11に本発明の第2の参考例の構成例を示す。これらの図において、図1乃至図4に示す第1の参考例の部分と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0038】
参考例は電極4の数が2個の場合であり、各電極4a、4bが検出した生体信号は図9に示すように、それぞれコネクタ11a、11bを介して増幅部6に送られる。他の部分の構成および作用は図1乃至図4に示す第1の参考例とほぼ同様である。
【0039】
図10は図9の生体装着部1および送信機5の構成例を示す分解斜視図であり、図11は図9の生体装着部1および送信機5の外観斜視図である。図10において、カシメ具31a、31bにはそれぞれ支持体2の下面に設けられた導電性端子18c、18dの一端が電気的に接続されており、導電性端子31a、31bの他端にはそれぞれ導電性の含水性ゲル18a、18bが取り付けられている。カシメ具31a、31bは支持体2を貫通して上方に突出しており、導電性端子18c、18dとともに支持体2に固定されている。
【0040】
ループアンテナ3は導電性端子18c、18dの間において支持体2の下面に装着されており、ループアンテナ3の両端は支持体2の上面側に折り返され、支持体2を挾持するように配置されている。支持体2の下面の含水性ゲル18a、18bの間には、ループアンテナ3、カシメ具31a、31bおよび導電性端子18c、18dを被覆する絶縁シート20が接着されており、絶縁シート20の下面には粘着剤21が塗布されている。
【0041】
支持体2の上面も絶縁シート22で被覆されており、カシメ具31a、31bの上端に装着された凸状ホック19a、19bおよびループアンテナ3の両端に固定されたホック16、17は絶縁シート22を貫通して上方に突出している。送信機5は筐体40を構成する上ふた40aおよび下ふた40bと、この中に収容される基板41と、この基板41に実装される電気回路10から構成される。基板41の表面には電気回路10にそれぞれ接続された4つのランド42が設けられている。基板41は、これらのランド42を介してカシメ具43および凹状ホック44により下ふた40bに固定される。本参考例においても送信機5は図11に示すように凸状ホック16、17、19a、19bと凹状ホック44を介して生体装着部1に装着固定され、図1乃至図4に示す第1の参考例と同様の作用、効果を得ることができる。なお、図9乃至図11に示す各部材の構造および材料は、図1乃至図4に示す第1の参考例で説明したものとほぼ同様である。
【0042】
上記第2の参考例では電極4が2個の場合について説明したが、電極4の数は3個以上であってもよい。この場合、電極4を生体装着部1の適切な位置に配置し、コネクタ11や電気回路10中の増幅部6や変調部7をそれに対応させることにより、多数の生体信号を導出増幅し、送信部9から送信できることは言うまでもない。
【0043】
また図12に示すように電極4をトランスデューサ23に置き換えることにより、生体の体温や血圧などを検出することもできる。
【0044】
図13は本発明の第3の参考例の構成例を示す縦断面図である。図13において、図1乃至図4に示す第1の参考例の部分と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。本参考例の特徴はループアンテナ3の一部をシルク印刷などの薄膜技術により形成した点にある。図13に示すように、支持体2の対向する二辺近傍にそれぞれスルーホールが形成されスルーホール内に導電性材料24が充填されている。また支持体2の両面にはそれぞれ薄膜技術により導電性薄膜25が形成されており、上面の導電性薄膜は2分割されている。さらに、上下面の導電性薄膜25の両端は、それぞれスルーホール内に充填された導電性材料24に電気的に接続されており、ループアンテナ3を構成している。
【0045】
支持体2の上下両面はそれぞれ導電性薄膜25を被覆する絶縁シート20、22で覆われており、上面の絶縁シート22の中心部は切り欠かれており、導電性薄膜25の両端が露出している。そして、送信機5を生体装着部1に装着したとき、送信機5の下面に突出して設けられた1対の導電性接触コネクタ26が導電性薄膜25の両端の露出部に当接し、送信機5から送信される信号を導電性薄膜25で構成されるループアンテナに導出する。電極4に固定されたホック19が送信機5側のメスホック状のコネクタ11に連結されることは第1の参考例の場合と同様である。
【0046】
参考例によれば、第1および第2の参考例の構成例のようにループアンテナ3を薄膜状の別体で構成し、支持体2の両面に折り返して固定する場合に比較して、生産工程が簡略化されコストの低減を図ることができる。
【0047】
なお、図13は電極4が1個の場合を示しているが、図9および図10に示す第2の参考例の構成例のように、電極4の数が2個あるいは3個以上の場合にも、また電極4が図12に示すようにトランスデューサ23である場合にも応用でき、同様の効果を得ることができる。
【0048】
図14は本発明の実施の形態Aの構成例を示すブロック図、図15は図14の生体装着部の具体的な構成例を示す分解斜視図、図16は図14に示す生体装着部およびこれに装着される送信機の外観斜視図、図17は図14の生体装着部の他の構成例を示す分解斜視図、図18は図17に示す電極の取付け構造を示す図である。
【0049】
図14において、生体装着部101は絶縁材で平板状に形成された支持体102に、それぞれ2分割された2個のアンテナ103,104の一方の部分103a、104aと2個の電極105a、105bとが取り付けられてなっている。本実施の形態では、アンテナ103がループアンテナであり、アンテナ104がマイクロストリップアンテナ(以下MSAと称する)である。また送信機106には増幅部107、変調部108、電源部109および送信部110から構成される電気回路111と、分割された2個のアンテナ103、104の他方の部分103b、104bとが配置されている。また電極105a、105bと増幅部107とはそれぞれコネクタ112a、112bを介して接続され、アンテナ103の一部103aの一端とアンテナ103の一部103bの一端はコネクタ113aを介して接続され、アンテナ103の一部103aの他端と送信部110はコネクタ113bを介して接続されている。アンテナ103の一部103bの他端は送信部110に接続されている。MSAのアンテナ104の一部104aは地板であり、アンテナ104の一部104bは放射板である。地板104aはコネクタ114を介して送信部110に接続され、放射板104bは直接送信部110に接続されている。
【0050】
増幅部107、変調部108および送信部110にはそれぞれ電源部109から電力が供給される。支持体102を被検者の生体表面に装着したとき、電極105a、105bが検出した生体信号は増幅部107で増幅され、変調部108で変調され、送信部110からアンテナ103、104に送られる。そしてこの生体信号はアンテナ103、104から図示しない受信機に無線送信される。
【0051】
図15および図16において、支持体102は誘電体材料で矩形板状に形成されている。導電材で帯状に形成されたループアンテナ103は2分割され、一方のループアンテナ103aは支持体102の図中下面の一辺側に装着されており、ループアンテナ103aの両端にはそれぞれカシメ具115a、115bが挿通されている。カシメ具115a、115bはループアンテナ113aを下面から貫通し、さらに支持体102を貫通して上方に突出している。カシメ具115a、115bの突出端にはそれぞれホック116a、116bがカシメにより固定されている。ループアンテナ103bの一端はホック116aに接続される。ホック116bは送信部110に接続される。
【0052】
MSA104は上記のように地板104aと放射板104bとからなっており、これらは平行に対向配置されている。地板104aは図15に示すように支持体102の下面のほぼ中央に固定されており、地板104aのループアンテナ103aと反対側の一辺の中心に突出部141aが形成されている。突出部141aにはカシメ具117が挿通されており、カシメ具117は地板114aを下面から貫通し、さらに支持体102を貫通して上方に突出している。カシメ具117の突出端には地板用のホック118がカシメにより固定されている。
【0053】
地板104aの突出部141aの両側には地板104aの一辺に平行に一対の板状の導電性端子121c、121dが配置されており、それぞれ支持体102の下面に固定されている。導電性端子121c、121dの対向する一端にはそれぞれカシメ具119a、119bが挿通されており、カシメ具119a、119bはそれぞれ導電性端子121c、121dを下面から貫通し、さらに支持体102を貫通して上方に突出している。カシメ具119a、119bの突出端にはそれぞれ心電導出用のホック120a、120bがカシメにより固定されている。また導電性端子121c、121dの外側の一端にはそれぞれ導電性の含水性ゲル121a、121bが取り付けられている。さらにループアンテナの一部103a、地板104aおよび導電性端子121c、121dの下面は絶縁シート122で被覆されており、絶縁シート122の下面には粘着材123が塗布されている。
【0054】
送信機106は図16に示すように角函状に形成されており、内部に電気回路111が実装された図示しない基板が収納されている。この基板上には図14、図15に示すように生体装着部101側のループアンテナ103aおよび地板104aに対応する位置に、それぞれループアンテナ103bおよび放射板104bが配置されている。そして送信機106を生体装着部101に取り付けると、生体装着部101の支持体102の上面に突出したホック116aがループアンテナ103bの一端に嵌合し、凸状ホック118、120a、120bがそれぞれ基板の所定の位置に形成された凹状ホック124、125a、125bに接続される。凹状ホック124、125a、125bはそれぞれ電気回路111に接続されている。さらにループアンテナ103bの他端も電気回路111に接続されている。
【0055】
次に図14乃至図18に示す実施の形態Aの各部分の具体的な構造および材料を詳細に説明する。支持体102は、例えば数10μm乃至数mmの厚さである程度の剛性と誘電率を有する誘電体で構成され、生体装着部101を保持するものである。上記構成例では形状が矩形板状の場合について説明したが、例えば図17に示すような鼓状などの他の形状であってもよい。その材質は、使用周波数と地板104aおよび放射板104bの形状に適合する誘電率を持った誘電体であればよく、例えば、紙や高分子誘電体(塩化ビニール、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ふっ素樹脂、ケイ素樹脂、アセチルセルローズ、ポリエステル、レーヨン、ナイロン、ビニロン、エポキシ樹脂、セラミック等)の材料で形成される。
【0056】
ループアンテナ103は、例えば厚さ数μm乃至数mm、周囲長は波長に比べて数分の1から数10分の1程度で細長状の導電体膜で形成されている。平面形状は特に限定されない。また材料としては、例えば金属、カーボン、高分子導電体、樹脂に導電性メッキをしたものなどが用いられる。
【0057】
地板104aは、基本的には許容される範囲内で大きな面積を有し、放射板104bの発する信号が人体等の影響を受けにくくする構造を有している。材料としては、例えば、金属、カーボン、高分子導電体、樹脂に導電性メッキしたものなどが用いられる。地板104aの形状もアンテナ特性に対応して変化する。
【0058】
放射板104bは、例えば厚さ数μm乃至数mm、周波数により決定される面積を有する導電体膜で形成される。上記構成例では形状が矩形板状の場合について説明したが、他の形状であってもよい。材料としては地板104aと同様に、例えば金属、カーボン、高分子導電体、樹脂に導電性メッキをしたものなどが用いられる。
【0059】
カシメ具115a,115b,117,119a,119bおよび導電性端子121c,121dはそれぞれホック116a,116b,118,120a,120bを介して支持体102に固定され、それ自体が導電体であり、それぞれ生体電気現象導出用電極および地板へ信号伝達用電極として作用する。構造は、例えば図18に示すように、コネクタとしてのホック120に安定して固定できるものであればよい。また、材料は導電体であればよく特に限定されない。材料としては、例えば、高分子導電体(導電ゴム、含水性樹脂等)、金属(銅、ステンンレス、アルミ等)、カーボン(カーボンファイバー、グラフファイト、カーボン繊維等)、樹脂に導電性メッキしたもの(例えば高分子絶縁体または高分子導電体の表面に金、銀、銅、ニッケル,アルミニュム、パラジュウム、白金等の導電性金属膜をスパッタリング蒸着、電解メッキ、無電解メッキ等の手段により形成させたもの)などが用いられる。
【0060】
コネクタ112c,112d,114,113c,113dを構成する部品としては、前記構成例ではホック116a,116b,118,120a,120bを用いているが、これに限定されず、例えば一般用電気的コネクタ、接触型コネクタ等の構造であってもよい。材料としてはカシメ具115a,115b,117,119a,119bと同様なものが用いられる。
【0061】
含水性ゲル121a,121bは導電性端子121c,121dと生体面との間を電気的に導電するものであり、生体への接着性を有するものが望ましい。このようなゲル層を形成する基材としては、例えばゼラチン、ポリアクリル酸またはその塩、カラヤガム、その他各種水溶性または水分散性アクリル系ポリマー、ポリアクリル系ポリマー、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、カルボキシンメチルセルローズ、ポリウレタンなど水溶性または水分散性ポリマーなどがあげられる。
【0062】
絶縁シート122は、それぞれ人体とアンテナを構成する放射板104bおよび地板104aとが直接接触しないようにするためのもので、その材質は絶縁性があればよく特に限定されない。
【0063】
粘着材123は、生体装着部101を生体に強固に固定するためのもので、生体に刺激を与えないものが望ましい、例えば両面粘着テープ、アクリル系、ゴム系、シリコン系、ビニールエーテル系などの生体装着部101との密着性にすぐれた公知の粘着材料が使用できる。
【0064】
上記のように生体装着部101に送信機106を取り付けることにより、ループアンテナ103a、103bが接続されて1個のループアンテナ103が構成され、地板104aと放射板104bとが基板上の回路を介して接続されてMSA104が構成される。このように構成された生体信号送信装置を図30に示すように生体表面に装着するときは、生体装着部101を被検者の生体の表面に粘着材123を介して接着し、含水性ゲル121a、121bを測定部位に取り付ける。そして導電性端子121c,121dが検出した生体信号はホック120a、120bを介して送信機106に送られ、送信機106内の電気回路111で処理された生体信号はホック116a、116bを介してループアンテナ103に、ホック118を介してMSA104に送られ、図示しない受信機に無線送信される。
【0065】
本実施の形態によれば、電極105a、105bが検出した生体信号を特性の異なるループアンテナ103とMSA104により無線送信するようにしたので、指向性を改善し、放射能力を増大し、電波の帯域幅を拡大することができる。またループアンテナ103およびMSA104を2分割してそれぞれ支持体102および送信機106内に配置したので、アンテナの全部を送信機106内に設ける場合に比べて送信機106を小型にすることができる。
【0066】
なお、上記実施の形態では電極105が2個の場合について説明したが、電極105が1個の場合も同様の作用効果を得ることができる。また図19および図20に示すようにMSA104の代りに2分割されたループアンテナ103を103a、103bと103c、103dとの2組設けてよい。この場合2組のループアンテナ103を相互に直交する方向に配置することにより指向性を改善することができる。この場合において、ホック116aと116cにはそれぞれループアンテナ103b,103cの一端に接続され、ホック116dとホック116bはそれぞれ電気回路111の送信部110に接続される。ループアンテナ103b,103dの他端は電気回路111の送信部110に接続される。
【0067】
図21乃至図24に本発明の第4の参考例を示し、図25乃至図27に本発明の第5の参考例を示す。これらの図において、図14乃至図16に示す実施の形態Aの部分を対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0068】
図21は本発明の第4の参考例を示すブロック図、図22は図21の生体装着部の具体的な構成例を示す分解斜視図、図23は図22に示す生体装着部およびこれに装着される送信機の外観斜視図、図24は図23の送信機を生体装着部に装着したときのアンテナの配置を示す説明図である。
【0069】
参考例の特徴は図21に示すように、2組のアンテナ603、604のうち一方のアンテナ603を2分割し、2分割された一方の部分603aと1個の電極105と他方のアンテナ604の全部とを支持体102に配置し、2分割された他方の部分603bを送信機106内に配置した点にある。なお本参考例では電極105を1個とし、生体の他の部分に装着される電極151をコネクタ152を介して増幅部107に接続しているが、電極105は複数2個以上であってもよい。本参考例では、アンテナ603、604がMSAであり、一方のアンテナ603が2分割されて、分割されたアンテナ603の放射板603bのみが送信機106内に配置された場合である。
【0070】
図22において、誘電体材料で円板上に形成された支持体102の上面には半円板状の放射板604bが固定されており、支持体102の下面には円板状の地板153が同心上に固定されている。MSA604の放射板604bには下面からカシメ具154が挿通されており、カシメ具154が放射板604bから突出する上端には放射板用のホック155がカシメにより固定されている。
【0071】
地板153には下面からカシメ具156が挿通されており、支持体102を貫通し上方に突出していて、その突出端には地板用のホック118がカシメにより固定されている。また支持体102の中心には下面から電極105が挿通されており、支持体102を貫通して上方に突出していて、その突出端には心電導出用のホック120がカシメにより固定されている。さらに電極105の下端には導電性の含水性ゲル121が取り付けられている。
【0072】
支持体112の上面は円板状の絶縁シート157で被覆されており、ホック118、120、155は絶縁シート156を貫通して上方に突出している。同様に支持体102の下面は絶縁シート122で被覆されており、電極105および含水性ゲル121は地板153および絶縁シート122の中心にそれぞれ形成された開口部153a、122aを貫通して下方に突出している。
【0073】
一方、送信機106の内部には放射板603bが配置されており、ホック118、120、155を介して送信機106を支持体102に装着したとき、放射板603bが支持体102に配置された地板153に対向し、1組のMSA603が構成される。また支持体102には放射板604bと地板153とが対向配置されているので、支持体102上でも他の1組のMSA604が構成される。ここで2組のMSA603、604は図24に示すように、共通の地板153を有することになる。
【0074】
参考例によっても実施の形態Aとほぼ同様の作用効果を得ることができる。なお本参考例では生体装着部101に設けられる電極105が1個の場合について説明しているが、電極105が2個の場合には電極の配置は図15に示すものと同様となる。
【0075】
図25は本発明の第参考例を示すブロック図、図26は図25の生体装着部の具体的な構成例を示す分解斜視図、図27は図26に示す生体装着部およびこれに装着される送信機の外観斜視図である。
【0076】
参考例の基本的な構成は第参考例とほぼ同様であるが、図25に示すように2分割されないアンテナ103を送信機106内に配置している。また電極105の数は2個としているが1個であってもよい。
【0077】
図26および図27にアンテナ103がループアンテナ、アンテナ104がMSAで、ループアンテナ103は送信機106内に配置され、MSA104の地板104aが生体装着部101に、放射板104bが送信機106内にそれぞれ配置されている場合を示す。地板104a、電極105および絶縁板122の取付構造は図15に示す実施の形態Aと同様である。そして送信機106を生体装着部101に装着したとき地板104aと放射板104bとが対向してMSA104を構成する。
【0078】
参考例によっても実施の形態Aとほぼ同様の作用効果を得ることができる。なお本参考例では電極105が2個の場合について説明しているが、電極105が1個の場合には電極の配置は図22に示すものと同様となる。
【0079】
本発明の実施の形態Bを説明する。図28は本実施の形態の構成例を示すブロック図、図29はその分解斜視図である。本実施の形態では、2つのループアンテナ103A、103Bと、MSA104を送信機106に取り付けたものである。
【0080】
図28に示すように、生体装着部101は、支持体102に1対の電極105a,105bが一体的に取り付けられて成る。送信機106の内部には、増幅部107、変調部108、電源部109および送信部110から構成される電気回路111が設けられており、ループアンテナ103A、ループアンテナ103BおよびMSA104が前記電気回路111に電気的に接続されている。そして、増幅部107と電極105は、コネクタ112を介して電気的、機械的に接続されて設けられている。
【0081】
増幅部107、変調部108および送信部110にはそれぞれ電源部109から電力が供給される。支持体102を被験者の生体表面に装着したとき、電極105a,105bが検出した信号は、増幅部107で増幅され変調部108で変調され、送信部109から、ループアンテナ103A、ループアンテナ103BおよびMSA104に送られる。そして、この生体信号はこれらのアンテナ103A,103B,104から図示しない受信機に無線送信される。
【0082】
図29に示すように基板731は、上ふた773aと下ふた773bとから成る筐体773に収容されている。2つのループアンテナ103A、103Bは、それぞれのループ開口面が、基板731の基板面に直交するように実装されている。また、2つのループアンテナ103A、103Bのループ開口面は互いに直交するように配置されている。更に2つのループアンテナ103A、103Bは、基板731の周縁近傍に配置されており、それぞれは電気回路111に接続されている。
【0083】
基板731には、含水ゲル718a,718bから検出され、導電性端子718c,718d,カシメ具731a,731b、ホック719a,719bを通じて伝達された生体信号を電気回路111に導くランド732a,732bが設けられている。基板731は、このランド732a,732bの中央に設けられた孔部と、下ふた773b内部の突出部に設けられた孔部に上方から挿通されるカシメ具733a,733bとこれに対する凹状ホック734a,734bにより、下ふた773bにその底面に平行な状態に固定される。本装置が生体に装着されたとき、下ふた773bの底面は、生体表面に対しほぼ平行になるので、2つのループアンテナ103A、103Bの開口面は、生体表面に対しほぼ直交する状態となる。
【0084】
更に基板731には、誘電体支持材735で平行に配置された放射板104bと地板104aとから成るMSA104が実装されている。上記のように、基板731は、下ふた773bにその底面に平行な状態に固定されるので、本装置が生体に装着されたとき、放射板104bと地板104aは、生体表面に対しほぼ平行な状態となる。この時、地板104aは、放射板104bよりも下ふた773b側にあるので、生体表面により近く配置される。
【0085】
基板731の裏面には電池収容部が設けられており、電池734はこの電池収容部に収容される。
【0086】
支持体102は、絶縁材で形成された板状であり、中央が幅狭となっている。カシメ具731a,731bのそれぞれの突起は、支持体102の下面に配置された導電性端子718c,718dの一端に設けられた孔部と、支持体102に設けられた孔部に挿通されて凸状ホック719a,719bにより導電性端子718c,718dと共に支持体102に固定されている。導電性端子718c,718dの他端にはそれぞれ導電性の含水性ゲル718a,718bが取り付けられている。カシメ具731a,731bの底面にはそれぞれ絶縁シート720a,720bが取り付けられ、生体と電気的に絶縁している。
【0087】
本実施の形態における各部分の構造および材質は、実施の形態Aで用いられた相当する各部分と同じである。
【0088】
本実施の形態によれば、2つのループアンテナ103A,103Bは相互に直交するので指向性に優れるという効果や、それぞれのループアンテナ103A,103Bの開口面が生体表面に対し直交するため感度が向上し利得を大きくすることができるという効果を有する他、アンテナ103A,103B,104すべてが送信機に内蔵されているので、生体装着部101を送信機106から取り外してこの生体装着部101のみを使い捨てとすることができ、使用に際してのコストの低下を図ることができる。
【0089】
ここで、図31に、ループアンテナとモノポールアンテナの人体の影響による電波指向性を示す。この図に示すように、ループアンテナを開口面が人体の表面に対し直角に設けた場合、モノポールアンテナを人体の表面に略平行に設けた場合と比べ、指向性は各段に優れている。図32は、1つのループアンテナを開口面が人体の表面に対し直角に設けた場合の指向性を示す図であり、図33は、2つのループアンテナを開口面が人体の表面に対し直角に設け、かつ、相互に直交するように設けた場合の指向性を示す図である。この図のように、ループアンテナが2つの場合は、指向性を互いに補い合い、人体による影響が少なくなる。
【0090】
【発明の効果】
請求項1の発明の生体信号送信装置によれば、生体に装着した時にループアンテナのループ開口面が生体面に対してほぼ直角になるように装着できるようにしたので、生体面に対しループ開口面が一定の方向を保持でき、開口面を人体などで塞ぐことがないので、人体の影響による電波の減衰を少なくして利得を向上でき、安定した指向性が得られる。
【0092】
さらに請求項1の発明の生体信号送信装置によれば、ループアンテナを送信機に内蔵するのでモノポールアンテナ(λ/4アンテナ)のような外部に配置されるようなアンテナと比較して装着者を束縛しない。また、電極を支持し生体面に装着される支持体の生産コストを低減することができ、使い捨てとすることができる。
【0093】
請求項2および請求項3の発明の生体信号送信装置によれば、ループアンテナの少なくとも1つは、2分割され、分割されたループアンテナの一方を支持体に、他方を送信機内にそれぞれ配置し、送信機を支持体に装着することにより分割されたループアンテナを一体化したことによって、送信機にすべてのループアンテナを設ける場合に比して送信機を小型化でき、または、ループ開口面を大きくすることができ、開口面が生体面に直交した状態で生体近傍に密着固定されるため利得向上にもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の生体信号送信装置の第1の参考例の構成例を示すブロック図である。
【図2】 図1の生体装着部の構成を示す縦断面図である。
【図3】 図2の分解斜視図である。
【図4】 図1の生体装着部および送信機の外観斜視図である。
【図5】 図3の支持体の変形例の形状を示す平面図である。
【図6】 図3のループアンテナの構成を示す斜視図である。
【図7】 図3のループアンテナの変形例の構成を示す斜視図である。
【図8】 図2および図3の電極の取付構造を示す分解縦断面図である。
【図9】 本発明の第2の参考例の構成例を示すブロック図である。
【図10】 図9の生体装着部および送信機の構成例を示す分解斜視図である。
【図11】 図9の生体装着部および送信機の外観斜視図である。
【図12】 図9の電極をトランスデューサに置換した構成を示す生体装着部のブロック図である。
【図13】 本発明の第3の参考例の構成例を示す縦断面図である。
【図14】 本発明の生体信号送信装置の実施の形態Aの構成を示すブロック図である。
【図15】 図14の生体装着部の構成例を示す分解斜視図である。
【図16】 図15に示す生体装着部およびこれに装着される送信機の外観斜視図である。
【図17】 図15の支持体の変形例の形状を示す平面図である。
【図18】 図22の電極の取付構造を示す分解縦断面図である。
【図19】 図14の生体装着部の他の構成例を示す外観斜視図である。
【図20】 図19に示す生体装着部およびこれに装着される送信機の外観斜視図である。
【図21】 本発明の第参考例の構成例を示すブロック図である。
【図22】 図21の生体装着部の構成例を示す分解斜視図である。
【図23】 図22に示す生体装着部およびこれに装着される送信機の外観斜視図である。
【図24】 図23の送信機を生体装着部に装着したときのアンテナの配置を示す説明図である。
【図25】 本発明の第参考例を示すブロック図である。
【図26】 図25の生体装着部の構成例を示す分解斜視図である。
【図27】 図26の生体装着部およびこれに装着される送信機の外観斜視図である。
【図28】 本発明の実施の形態Bの構成例を示すブロック図である。
【図29】 図28の生体装着部および送信機の構成例を示す分解斜視図である。
【図30】 本発明の生体信号送信装置を生体に装着した例を示す図。
【図31】 人体に装着されたループアンテナとモノポールアンテナの指向性の比較をするための図。
【図32】 人体に装着された1つのループアンテナの指向性を示す図。
【図33】 人体に装着された2つのループアンテナの指向性を示す図。
【図34】 従来の生体信号送信装置の第1の例の構成を示す正面図である。
【図35】 従来の生体信号送信装置の第2の例の要部の構成を示す平面図である。
【図36】 従来の生体信号送信装置の第3の例の構成を示す正面図である。
【図37】 従来の生体信号送信装置の第4の例の構成を示す平面図である。

Claims (3)

  1. 生体信号を検出し、接着性ゲルにより生体への接着性を有する2つの電極と、
    該電極を支持し生体面に装着される支持体と、
    前記電極が検出した生体信号を処理する電気回路を有し、前記電気回路が処理した電気信号を受信機に向けて放出し、開口面が前記生体面に対しほぼ直角の方向になるように設けられた少なくとも1つのループアンテナを内蔵し、前記支持体から着脱可能であり、前記2つの電極の間に配置される送信機と、
    を備えることを特徴とする生体信号送信装置。
  2. 生体信号を検出する電極と、
    該電極を支持し生体面に装着される支持体と、
    前記電極が検出した生体信号を処理する電気回路を有する送信機と、
    前記電気回路が処理した電気信号を受信機に向けて放出し、開口面が前記生体面に対しほぼ直角の方向になるように設けられた少なくとも1つのループアンテナを有し、
    前記ループアンテナの少なくとも1つは、2分割され、分割された前記ループアンテナの一方を前記支持体に、他方を前記送信機内にそれぞれ配置し、前記送信機を前記支持体に装着することにより分割された前記ループアンテナを一体化したことを特徴とする生体信号送信装置。
  3. 生体信号を検出する電極と、
    該電極を支持し生体面に装着される支持体と、
    前記電極が検出した生体信号を処理する電気回路を有する送信機と、
    前記電気回路が処理した電気信号を受信機に向けて放出し、開口面が前記生体面に対しほぼ直角の方向になるように設けられ、互いにほぼ直角に配置された2つのループアンテナを有し、
    前記ループアンテナの少なくとも1つは、2分割され、分割された前記ループアンテナの一方を前記支持体に、他方を前記送信機内にそれぞれ配置し、前記送信機を前記支持体に装着することにより分割された前記ループアンテナを一体化したことを特徴とする生体信号送信装置。
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