JP3654969B2 - レンジフード用アジャスタパネル - Google Patents
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Description
【技術分野】
本願発明は、レンジフード用アジャスタパネル、さらに詳しくは、一般家庭や飲食店のキッチンなどに設置されているレンジフードの開口部に取付けて用いるアジャスタパネルに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
周知のとおり、家庭の台所などに設置されている換気扇をそのまま使用したのでは、換気扇やその他の部位に油成分などが短期間で付着し、早期に汚れてしまう。また、その清掃も面倒である。そこで、従来では、たとえば図8に示すように、換気扇9が装着されているレンジフード6の開口部6aに、レンジフード用フィルタ7を取付ける手段が採用されている。
【0003】
しかしながら、上記レンジフード6やレンジフード用フィルタ7としては、従来より種々のタイプのものが販売されている実情があり、予め準備したレンジフード用フィルタ7が、常に、所望のレンジフード6のサイズに合致するとは限らない。すなわち、たとえば各家庭のレンジフード6にレンジフード用フィルタ7を取付けて、これを定期的に交換するといったサービスを提供するような場合、このサービス提供者が予め準備したレンジフード用フィルタ7が、レンジフード6の開口部6aのサイズに合致しない場合がある。また、このようなケース以外として、たとえば消費者が自己の家庭に設置されているレンジフード6とはサイズが合致しないレンジフード用フィルタ7を誤って購入し、準備してしまうような場合もある。
【0004】
このため、従来では、たとえば図9に示すように、レンジフード6に取付けられたレンジフード用フィルタ7,7の横幅のサイズが、レンジフード6の開口部6aの横幅と一致しないことに原因して、これらレンジフード用フィルタ7,7の横に隙間Sが生じる場合があった。その結果、従来では、油汚れなどが上記隙間Sを通過してレンジフード6の奥へ進入してしまい、その内部の換気扇9やその周辺が汚れてしまうという不具合が生じていた。
【0005】
本願発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、レンジフードの開口部とレンジフード用フィルタとのサイズが合致せず、レンジフード用フィルタの横に隙間が生じるような場合に、この隙間を簡易な手段によって適切にかつ手際良く解消することができるようにし、もってレンジフード内の汚れ防止を的確に図れるようにすることをその課題としている。
【0006】
【発明の開示】
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0007】
すなわち、本願発明は、レンジフードの開口部に取付けられて使用されるレンジフード用アジャスタパネルであって、所定の一定幅に形成された第1パネルエレメントと、この第1パネルエレメントと同一または略同一の一定幅に形成された第2パネルエレメントとが伸縮自在に連結されており、上記第1パネルエレメントの左右両側縁部の背面側には、この第1パネルエレメントの背面側に重ねられた上記第2パネルエレメントをこの第1パネルエレメントに沿ってスライド自在に保持するように、上記第2パネルエレメントの左右両側縁部を嵌入させるための凹溝部を形成する左右一対の突起部が設けられ、上記第2パネルエレメントの背面側には、上記凹溝部に嵌入するこの第2パネルエレメントの左右両側縁部よりも幅広な左右一対の突出縁部が設けられているとともに、上記第1パネルエレメントと第2パネルエレメントとは、これら両パネルエレメントが伸長する方向へ弾性部材によって弾発付勢されていることを特徴としている。
【0008】
本願発明においては、レンジフードの開口部の幅とレンジフード用フィルタとの幅が合致せず、レンジフード用フィルタの横に隙間が生じる場合に、この隙間の位置に本願発明に係るレンジフード用アジャスタパネルを取付けることによって、この隙間をなくし、油成分などの汚れが上記隙間を通過してレンジフードの奥へ進入することを防止できることとなる。とくに、本願発明では、レンジフード用アジャスタパネルを構成する第1パネルエレメントと第2パネルエレメントとは同一または略同一の一定幅を有するものであるから、レンジフード用フィルタの横に生じる一定幅の隙間の全域または略全域を、このレンジフード用アジャスタパネルによって各所均等な状態に塞ぐことが可能となる。したがって、レンジフードの開口部のサイズに合致しないレンジフード用フィルタを有効に使用しつつ、レンジフード内の汚れ防止を図ることができるという格別な効果が得られる。
【0009】
また、本願発明に係るアジャスタパネルは、第1パネルエレメントと第2パネルエレメントとを伸縮自在に連結することにより構成されているために、アジャスタパネルの全長を伸縮調整することによって、このアジャスタパネルを種々の開口幅のレンジフードに取付けて使用することが可能となる。したがって、レンジフードの種類と同種類数だけアジャスタパネルを予め製作して準備しておく必要もなくなり、アジャスタパネルの準備に要する手間やコストを少なくできるという効果も得られる。
【0010】
さらに、重要な効果として、本願発明では、上記第1パネルエレメントと第2パネルエレメントとは、これら両者が伸長する方向に弾性部材によって弾発付勢されているために、このアジャスタパネルをレンジフードの開口部に取付けた状態では、これら第1パネルエレメントと第2パネルエレメントとが伸長しようとする力を利用し、このアジャスタパネルの両端部をレンジフードの開口部に突っ張らせた状態とすることができる。したがって、この突っ張り力を利用して、レンジフードの開口部へアジャスタパネルを確実に取付けることが可能となり、レンジフードの開口部からアジャスタパネルが不用意に落下するといった事態を解消することができるという効果も得られる。
【0011】
本願発明においてはまた、上記第1パネルエレメントの左右両側縁部の背面側には、この第1パネルエレメントの背面側に重ねられた上記第2パネルエレメントをこの第1パネルエレメントに沿ってスライド自在に保持するように、上記第2パネルエレメントの左右両側縁部を嵌入させるための凹溝部を形成する左右一対の突起部が設けられている。
【0012】
このような構成によれば、第2パネルエレメントを第1パネルエレメントの背面側に重ね合わせ、かつその両側縁部を第1パネルエレメントの凹溝部に嵌入させただけの簡単な構造によって、これら2つのパネルエレメントを伸縮自在に連結することができ、各パネルエレメントの構成を簡素なものにすることができる。また、上記凹溝部を形成する突起部は第1パネルエレメントの背面側に設けられているとともに、上記第2パネルエレメントの正面側は第1パネルエレメントの背面に摺接させればよいから、これら2つのパネルエレメントの正面を凹凸の多い複雑な形状に形成する必要もない。これら2つのパネルエレメントの正面側は、見栄えの良好な平面状または平面に近い形態にでき、アジャスタパネルをレンジフードに装着して正面から見た場合の外観体裁を良好にすることができるという利点も得られる。
【0013】
本願発明においてはさらに、上記第1パネルエレメントの背面側に設けられた左右一対の突起部によって形成された凹溝部に第2パネルエレメントの左右両側縁部を嵌入することにより、これら2つのパネルエレメントを伸縮自在に連結した構成において、上記第2パネルエレメントの背面側には、上記凹溝部に嵌入するこの第2パネルエレメントの左右両側縁部よりも幅広な左右一対の突出縁部が設けられている。
【0014】
このような構成によれば、上記第2パネルエレメントの左右一対の突出縁部の幅を第1パネルエレメントの幅と正確に一致させることが可能となる。すなわち、第1パネルエレメントの左右一対の突起部によって形成された凹溝部に第2パネルエレメントの左右両側縁部を嵌入させた構造では、この第2パネルエレメントの左右両側縁部の位置における幅を第1パネルエレメントの幅と正確に一致させることは困難であり、第2パネルエレメントの幅は、第1パネルエレメントに設けられている突起部の幅の寸法分だけ第1パネルエレメントよりも幅狭となる。ところが、上記のように、第2パネルエレメントにその左右両側縁部よりも幅広な突出縁部を別途設ければ、この突出縁部を第1パネルエレメントの幅と正確に一致させることが可能となる。したがって、第1パネルエレメントと第2パネルエレメントとの幅を正確に一致させることにより、これら両パネルエレメントの側面部に段差が生じないようにすることができ、所定の一定幅に形成されるレンジフードの開口部の隙間をこのアジャスタパネルによって適切に閉塞することができるという利点が得られる。
【0015】
本願発明の好ましい実施の形態では、上記第2パネルエレメントのうち、この第2パネルエレメントと第1パネルエレメントとが最も伸長したときに上記第1パネルエレメントと重なる箇所に、この第2パネルエレメントの長手方向に延びる長孔が設けられているとともに、上記第1パネルエレメントには、上記長孔に挿通する固定ピンが取付けられており、かつ、この固定ピンと上記第2パネルエレメントの背面側に別途設けられた支持部との両者間に、上記弾性部材が連結されている構成とすることができる。
【0016】
このような構成によれば、第1パネルエレメントと第2パネルエレメントとを伸縮させるときに、第2パネルエレメントの長孔に挿通する固定ピンがこの長孔内で相対移動することとなり、上記固定ピンが長孔内で相対移動するストローク範囲内において上記2つのパネルエレメントが伸縮自在となる。すなわち、上記2つのパネルエレメントは弾性部材によって伸長する方向に弾発付勢されているものの、上記固定ピンと長孔との両者によって2つのパネルエレメントの伸縮範囲が規制されることとなる。したがって、上記2つのパネルエレメントの連結状態が適切に保持されることとなり、上記2つのパネルエレメントの連結状態が上記弾性部材の弾発力に原因して抜け外れてしまうようなことを解消することができる。
【0017】
また、上記第2パネルエレメントに設けられている長孔は、第1パネルエレメントと第2パネルエレメントとが最も伸長した状態において第1パネルエレメントと重なる位置に設けられているために、上記2つのパネルエレメントが最も伸長したときは勿論のこと、これら2つのパネルエレメントが収縮するように設定された際においても、上記長孔は第1パネルエレメントの背面側に隠れることとなる。したがって、アジャスタパネルを正面から見た場合に、上記長孔が不当に見えるといったことはなく、アジャスタパネルの外観体裁を良好なものにでき、さらには汚れ成分が上記長孔を通過してレンジフードの奥へ進入するといった不具合も防止することができるという利点が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0019】
図1(a)は、本願発明に係るレンジフード用アジャスタパネルAの一例を示す正面図であり、図1(b)は、その背面図である。図2は、図1(b)のX1−X1線断面図であり、図3は、図2の要部拡大断面図である。図4は、図1(a)のX2−X2線断面図である。
【0020】
図1に示すように、このアジャスタパネルAは、第1パネルエレメント1、第2パネルエレメント2、および弾性部材の一例としてのバネ3を具備して構成されている。
【0021】
上記第1パネルエレメント1および第2パネルエレメント2は、たとえばアルミ製またはアルミ合金製であり、その概略形状は、いずれも正面視においてやや長細な矩形状をなすプレート状である。上記第1パネルエレメント1の各所の幅は、所定の一定幅Lである。これに対し、上記第2パネルエレメント2についても、後述するようにその幅は上記第1パネルエレメント1と同一寸法幅Lである。
【0022】
図2および図3に示すように、上記第1パネルエレメント1の左右両側縁部1a,1aの背面側には、上記第2パネルエレメント2の左右両側縁部2a,2aをスライド自在に嵌入させるための凹溝部10,10が設けられている。これらの凹溝部10,10は、第1パネルエレメント1の背面側に、この第1パネルエレメント1の厚み方向に突出する起立部11aと、この起立部11aからこの第1パネルエレメント1の幅方向中央側へ屈曲した形態の屈曲部11bとを有する左右一対の突起部11,11を設けることにより形成されたものである。
【0023】
上記一対の突起部11,11は、第1パネルエレメント1の長手方向の全長にわたって一連に設けられている結果、上記凹溝部10,10も第1パネルエレメント1の長手方向に沿って一連に設けられている。したがって、第1パネルエレメント1の基本的な断面形状は各所一様であり、この第1パネルエレメント1をたとえば押出し成形によって製作することが可能である。
【0024】
上記第2パネルエレメント2は、その左右両側縁部2a,2aが上記凹溝部10,10に嵌入されることにより、上記第1パネルエレメント1の背面側に重なったままこの第1パネルエレメント1に相対してスライド自在に保持され、これにより上記2つのパネルエレメント1,2は伸縮自在に連結されている。
【0025】
上記第2パネルエレメント2の背面側には、左右一対の突出縁部20,20が設けられている。これら一対の突出縁部20,20は、この第2パネルエレメント2の背面部からこの第2パネルエレメント2の厚み方向に突出する起立部20aと、この起立部20aから第2パネルエレメント2の幅方向外側へ屈曲した形態の屈曲部20bとから構成されており、上記第2パネルエレメント2の長手方向に沿って一連に設けられている。したがって、この第2パネルエレメント2についても、上記第1パネルエレメント1と同様に、その基本的な断面形状は各所一様であり、押出し成形によって製作することが可能である。
【0026】
この第2パネルエレメント2は、その両側縁部2a,2aを第1パネルエレメント1の突起部11,11によって形成された凹溝部10,10間に嵌入させるものであるから、これら両側縁部2a,2aの左右両端面間の幅Laは、第1パネルエレメント1の幅Lよりも小さくなっている。しかし、上記一対の突出縁部20,20の左右両端面間の幅Lは、上記幅Laよりも大きな幅に形成されており、上記第1パネルエレメント1の幅Lと同一寸法に設定されている。
【0027】
なお、上記一対の突出縁部20,20は、2つのパネルエレメント1,2を相互にスライドさせるときの支障にならないように、第1パネルエレメント1の突起部11,11との干渉を避けるように設けられている。具体的には、これら突出縁部20,20は、第2パネルエレメント2の両側縁部2a,2aとの相互間に、第1パネルエレメント1の各突起部11の屈曲部11bをスライド自在に嵌入させるための凹溝部21を形成するように構成されている。このような構成によれば、上記凹溝部21と上記突起部11の屈曲部11bとの嵌合作用によっても、2つのパネルエレメント1,2をスライドガイドさせることができ、これら2つのパネルエレメント1,2を一層がたつきの少ない状態に連結できるという利点が得られる。ただし、2つのパネルエレメント1,2のスライドガイドは、既述した凹溝部10,10と第2パネルエレメント2の両側縁部2a,2aとの嵌合作用によって得られるため、必ずしも上記のように構成する必要はない。
【0028】
図1(b)および図4に示すように、上記第2パネルエレメント2には、この第2パネルエレメント2の長手方向に延びる長孔4が設けられている。また、この長孔4には、第1パネルエレメント1に設けられた固定ピン5が挿通している。したがって、上記2つのパネルエレメント1,2をスライドさせると、上記長孔4内における固定ピン5の相対位置が変化することとなり、この固定ピン5が上記長孔4内において相対移動し得る一定の寸法範囲内で上記2つのパネルエレメント1,2は伸縮自在となる。
【0029】
上記バネ3は、上記第2パネルエレメント2の背面側に配置されており、このバネ3の一端部は上記固定ピン5に、また他端部は第2パネルエレメント2の背面側に突出して設けられた支持部8に掛止して連結されている。上記バネ3は、引張バネである。したがって、このアジャスタパネルAでは、常に、上記バネ3の弾発力によって、第2パネルエレメント2の下部が第1パネルエレメント1の下方へ突出する方向(矢印a方向)へ引張力を受け、これら全体が伸長するように、これら2つのパネルエレメント1,2が常時弾発付勢されている。なお、上記支持部8は、たとえば上記第2パネルエレメント2の一部をその背面側へ突出させるようにプレス加工して形成すればよい。
【0030】
次に、上記構成のレンジフード用アジャスタパネルAの使用例、ならびに作用について説明する。
【0031】
まず、先に述べた図8および図9に示すように、所望のレンジフード6の開口部6aにレンジフード用フィルタ7を装着する場合には、これらレンジフード用フィルタ7の横幅のサイズが上記開口部6aの横幅と合致しないことに原因し、上記レンジフード用フィルタ7の横に一定幅の隙間Sが発生する場合がある。このような場合には、図5に示すように、上記アジャスタパネルAを上記隙間Sの位置へ取付ければよい。なお、上記レンジフード用フィルタ7としては、アルミ製またはアルミ合金製の正面視中空矩形状の枠体70に、難燃性のガラス繊維製フィルタ71を貼設したものなどが用いられる。
【0032】
上記アジャスタパネルAは、第1パネルエレメント1と第2パネルエレメント2とがスライド自在に連結されており、これらの全長Hを伸縮調整自在であるから、このアジャスタパネルAの全長Hを上記レンジフード6の開口部6aの高さ寸法に一致させることにより、取付けることができる。具体的には、上記アジャスタパネルAの全長を、レンジフード6の開口部6aを構成する上下の枠溝60a,60bの高さに合わせてから、その上下両端部、すなわち、第1パネルエレメント1の上端部1bと第2パネルエレメント2の下端部2bとを、上記レンジフード6の枠溝60a,60b内に嵌入すればよい。このようにアジャスタパネルAを伸縮自在としたことにより、一種類のアジャスタパネルAを種々の開口幅のレンジフード6に取付けることができる。
【0033】
また、上記第1パネルエレメント1と第2パネルエレメント2とは、バネ3の弾発力によって常時伸長する方向に弾力付勢されているために、このアジャスタパネルAは、上記枠溝60a,60bをその上下方向に突っ張った状態で取付けることができる。したがって、このアジャスタパネルAが枠溝60a,60bから不用意に外れ難くなり、その取付けが確実なものとなる。
【0034】
上記のようにして、アジャスタパネルAによってレンジフード6の隙間Sを塞げば、もはや大量の汚れ成分が上記隙間Sを通過してレンジフード6の奥へ進入することが防止される。とくに、上記アジャスタパネルAは、第2パネルエレメント2の背面側に、第1パネルエレメント1の幅Lと同一幅Lの突出縁部20,20を設けた構成であるために、これら両パネルエレメント1,2の各左右両側面17,27どうしを段差の無い面一状態に設定することができる。このため、このアジャスタパネルAとその隣りに位置するレンジフード用フィルタ7とを密接または略密接させ、これら両者間に大きな隙間が形成されないように設定し、この部分からの汚れの進入を効率良く阻止することができる。
【0035】
また、上記アジャスタパネルAでは、バネ3などはその背面側に配置されている他、このアジャスタパネルAを構成する2つのパネルエレメント1,2の正面には、固定ピン5の頭部以外の不体裁な突起部なども設けられていない。さらには、第2パネルエレメント2に設けられている長孔4は、アジャスタパネルAが最大限に伸長した場合であっても、第1パネルエレメント1の背面側に隠れて見えないようになっている。したがって、上記長孔4の形成箇所を汚れなどが不当に通過しないことは勿論のこと、これらアジャスタパネルAの取付け使用時における体裁をも良好なものにできることとなる。さらには、油汚れなどの汚れ成分は、略平面状のアジャスタパネルAの正面部分に付着することとなって、背面側のバネ3などの汚れが極力防止でき、清掃なども容易となる。
【0036】
なお、上記実施の形態では、レンジフード用フィルタ7の横に形成される隙間Sの幅とアジャスタパネルAの幅Lとが一致している場合について説明したが、上記隙間Sの幅が一定せず、その幅が多岐にわたる場合には、アジャスタパネルAとして種々の寸法幅のものを予め複数種類準備して対処すればよい。ただし、いずれの場合であっても、アジャスタパネルAは伸縮調整することによって種々の開口高さのレンジフードに対応できるものであるから、複数種類準備するアジャスタパネルAとしては、幅寸法が相違するもののみでよい。したがって、予め準備しておくアジャスタパネルAは少数種類でよく、その準備に要する経済的負担は少なくて済む。
【0037】
上述した実施の形態では、第2パネルエレメント2にその左右両側縁部2a,2aよりも幅広な左右一対の突出縁部20,20を設けて、これら突出縁部20,20の幅を第1パネルエレメントと同一幅に設定したが、本願発明は必ずしもこのように構成する必要はない。本願発明では、たとえば図6に示すように、第2パネルエレメント2の左右両側縁部2a,2aを第1パネルエレメント1の凹溝部10,10に嵌入させた構成において、上述した突出縁部20を有しない構成としてもよい。たとえば上記突出縁部20に代えて、単なる起立部20aのみを設けた構成にしてもよい。この場合であっても、実質的には、第2パネルエレメント2の幅(最大幅)Laは、第1パネルエレメント1の幅Lと比較して、各突起部11の肉厚tの2倍の寸法分だけ小さくなるに過ぎない。したがって、上記肉厚tが小さい場合には、上記寸法L,Laどうしを同一寸法に近い値とすることができる。本願発明では、必ずしも厳密な意味で2つのパネルエレメントの幅を正確に一致させる必要はなく、たとえば図7に示すように、2つのパネルエレメント1,2の各側面部17,27間に僅かな段差Lbが存在してもよい。
【0038】
その他、本願発明は、第1パネルエレメントと第2パネルエレメントとの具体的な形状やサイズ、これら2つのパネルエレメントの具体的な連結構造、およびこれらパネルエレメントを弾発付勢するための具体的な機構などについても上記実施の形態のように限定されず、各部の具体的な構成は種々に設計変更自在である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本願発明に係るレンジフード用アジャスタパネルの一例を示す正面図、(b)は、その背面図。
【図2】図1(b)のX1−X1線断面図。
【図3】図2の要部拡大断面図。
【図4】図1(a)のX2−X2線断面図。
【図5】レンジフード用アジャスタパネルの使用状態の一例を示す斜視図。
【図6】本願発明に係るレンジフード用アジャスタパネルの他の例を示す断面図。
【図7】図6に示すレンジフード用アジャスタパネルの正面図。
【図8】レンジフードの一例を示す斜視図。
【図9】レンジフードにレンジフード用フィルタを装着した状態の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 第1パネルエレメント
1a 側縁部(第1パネルエレメントの)
2 第2パネルエレメント
2a 側縁部(第2パネルエレメントの)
3 バネ(弾性部材)
4 長孔
5 固定ピン
6 レンジフード
7 レンジフード用フィルタ
8 支持部
10 凹溝部
11 突起部
20 突出縁部
A レンジフード用アジャスタパネル
Claims (2)
- レンジフードの開口部に取付けられて使用されるレンジフード用アジャスタパネルであって、
所定の一定幅に形成された第1パネルエレメントと、この第1パネルエレメントと同一または略同一の一定幅に形成された第2パネルエレメントとが伸縮自在に連結されており、
上記第1パネルエレメントの左右両側縁部の背面側には、この第1パネルエレメントの背面側に重ねられた上記第2パネルエレメントをこの第1パネルエレメントに沿ってスライド自在に保持するように、上記第2パネルエレメントの左右両側縁部を嵌入させるための凹溝部を形成する左右一対の突起部が設けられ、
上記第2パネルエレメントの背面側には、上記凹溝部に嵌入するこの第2パネルエレメントの左右両側縁部よりも幅広な左右一対の突出縁部が設けられているとともに、
上記第1パネルエレメントと第2パネルエレメントとは、これら両パネルエレメントが伸長する方向へ弾性部材によって弾発付勢されていることを特徴とする、レンジフード用アジャスタパネル。 - 上記第2パネルエレメントのうち、この第2パネルエレメントと第1パネルエレメントとが最も伸長したときに上記第1パネルエレメントと重なる箇所に、この第2パネルエレメントの長手方向に延びる長孔が設けられているとともに、
上記第1パネルエレメントには、上記長孔に挿通する固定ピンが取付けられており、かつ、
この固定ピンと上記第2パネルエレメントの背面側に別途設けられた支持部との両者間に、上記弾性部材が連結されている、請求項1に記載のレンジフード用アジャスタパネル。
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