JP3654177B2 - データ通信におけるQoS管理システム、その方法、そのルータ及び記録媒体 - Google Patents

データ通信におけるQoS管理システム、その方法、そのルータ及び記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はマルチキャスト通信におけるQoS管理システム、その方法、それに用いるルータ及びその方法の制御プログラムを記録した記録媒体に関し、特に配信ホストから配信されたマルチキャストデータを、複数のルータを介して複数の受信ホストにて受信するようにしたマルチキャスト通信におけるQoS(Quality of Service:サービス品質)管理方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、IP(Internet Protocol )マルチキャストにおける帯域保証方式の一例として、IETF(Internet Engineering Task Force )からRFC2205として公開されているRSVP(Resource Reservation Setup Protocol )がある。このRSVPは、マルチキャスト配信ツリー設定後に、配信ホストと受信ホスト間で制御メッセージを交換して帯域を保証するプロトコルである。
【0003】
具体的には、先ず、マルチキャストルーティングプロトコルを用いてマルチキャスト配信ツリーを構築する。次に、配信ホストは、配信ツリーに沿ってPath(パス)メッセージを送信する。このPathメッセージを受信した受信ホストは、Reserve(リザーブ)メッセージを送信ホスト宛に送信し、各中継ルータが帯域を予約する。配信ツリーが分岐する箇所に位置するルータは、複数のReserveメッセージを受信するため、それらの要求を統合して予約する必要がある。これらの処理を定期的に繰り返すことにより、帯域が予約されている状態を保つ様になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来技術の第1の問題点は、ネットワークに負荷をかけるということである。その理由は、RSVPでは、送信ホストIPアドレスとグループアドレス、レイヤ4のポート番号で決定されるフロー単位に帯域を設定し、定期的にPath(パス)/Reserve(リザーブ)メッセージをエンドツウエンド(End to End)でやり取りをする。その結果、帯域予約が行われるフローが多数存在する場合、ネットワーク内を通過する制御用トラフィックが非常に増大し、ネットワークに大きな影響を及ぼす負荷となる。
【0005】
第2の問題点は、帯域を保証する手順が複雑であるということである。その理由は、マルチキャストにおいて配信ツリーが分岐する箇所に位置するルータでは、双方の要求を統合する処理が必要となる。具体的には、要求帯域の大きい方の帯域を優先して保証する等の処理が必要とされる。このような複雑な処理を行う結果、装置全体の処理に大きな負荷をかけてしまうからである。
【0006】
本発明の目的は、マルチキャスト通信におけるQoSの適用を、従来方法と比較して、より容易に設定可能としたマルチキャスト通信におけるQoS管理システム、その方法、それに用いるルータ及びその方法の制御プログラムを記録した記録媒体を提供することである。
【0007】
本発明の他の目的は、ネットワークに対して負荷をかけることなくQoSの適用が可能なマルチキャスト通信におけるQoS管理システム、その方法、それに用いるルータ及びその方法の制御プログラムを記録した記録媒体を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、配信ホストからの配信データを複数のルータを介して受信ホストにて受信するようにしたマルチキャストデータ通信におけるQoS(サービス品質)管理システムであって、マルチキャストグループを特定する番組識別情報と前記配信ホストを特定する配信ホストアドレスとからなる経路エントリ情報対応に予め設定されたQoS管理情報を一括登録管理するQoS管理手段を設け、前記ルータの各々に、前記管理手段に設定された前記QoS管理情報を定期的に取得し記憶するQoS管理部と、前記受信ホストからの配信要求または隣接ルータからの配信ツリー構築要求に応答して、当該要求に含まれる前記番組識別情報に基づいて前記QoS管理部のQoS管理情報を参照して隣接ルータとの間のQoSの設定制御をなすネットワークリソース制御手段とを設けたことを特徴とするQoS管理システムが得られる。
【0009】
そして、前記QoS管理手段は前記ルータに共通の管理サーバであるか、またはある特定ルータであることを特徴とする。
【0010】
また、前記データ通信はマルチキャストデータ通信であり、前記QoS管理情報はマルチキャストグループを特定するグループアドレスと前記配信ホストとを特定する配信ホストアドレスとからなる経路エントリと、この経路エントリに対応したQoS情報との組からなる情報テーブルであることを特徴とする。そして、前記受信ホストからの前記配信要求は前記マルチキャストグループを特定するグループアドレスを含む参加要求であり、前記ネットワークリソース制御手段は、前記配信要求または前記配信ツリー構築要求に応答して、前記経路エントリを作成し、この経路エントリにより前記情報テーブルを検索してこの経路エントリに対応するQoS情報に基づくQoSの設定制御をなすことを特徴とする。
【0011】
また、前記ネットワークリソース制御手段は、前記情報テーブルから取得したQoS情報に基づくQoSの設定が不可能な場合、一括管理されているQoS管理情報を設定可能なQoSに変更指示するようにしたことを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、配信ホストからの配信データを複数のルータを介して受信ホストにて受信するようにしたマルチキャストデータ通信におけるQoS(サービス品質)管理方法であって、マルチキャストグループを特定する番組識別情報と前記配信ホストを特定する配信ホストアドレスとからなる経路エントリ情報対応に予め設定されたQoS管理情報を一括登録管理するステップと、前記ルータの各々において、前記一括登録管理するステップにて管理されている前記QoS管理情報を定期的に取得し記憶するステップと、前記受信ホストからの配信要求または隣接ルータからの配信ツリー構築要求に応答して、当該要求に含まれる前記番組識別情報に基づいて前記記憶するステップにて記憶されたQoS管理情報を参照して隣接ルータとの間のQoSの設定制御をなすネットワークリソース制御ステップとを含むことを特徴とするQoS管理方法が得られる。
【0013】
そして、前記QoS管理情報は前記ルータに共通の管理サーバであるか、またはある特定ルータであることを特徴とする。
【0014】
また、前記データ通信はマルチキャストデータ通信であり、前記QoS管理情報はマルチキャストグループを特定するグループアドレスと前記配信ホストとを特定する配信ホストアドレスとからなる経路エントリと、この経路エントリに対応したQoS情報との組からなる情報テーブルであり、前記受信ホストからの前記配信要求は前記マルチキャストグループを特定するグループアドレスを含む参加要求であり、そして、前記ネットワークリソース制御ステップは、前記配信要求または前記配信ツリー構築要求に応答して、前記経路エントリを作成し、この経路エントリにより前記情報テーブルを検索してこの経路エントリに対応するQoS情報に基づくQoSの設定制御をなすステップを有することを特徴とする。
【0015】
また、前記ネットワークリソース制御ステップは、前記情報テーブルから取得したQoS情報に基づくQoSの設定が不可能な場合、一括管理されているQoS管理情報を、設定可能なQoSに変更指示するステップを有することを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、配信ホストからのマルチキャストデータ通信における配信データを受信ホストに配信するためのルータであって、前記マルチキャストグループを特定する番組識別情報と前記配信ホストを特定する配信ホストアドレスとからなる経路エントリ情報対応に予め設定されたQoS管理情報を一括登録管理した管理手段から定期的に取得して記憶するQoS管理部と、前記受信ホストからの配信要求または隣接ルータからの配信ツリー構築要求に応答して、当該要求に含まれる前記番組識別情報に基づいて前記QoS管理部のQoS管理情報を参照しこの情報に基づき隣接ルータとの間のQoSの設定制御をなすネットワークリソース制御手段とを含むことを特徴とするルータが得られる。
【0017】
本発明によれば、配信ホストからのマルチキャストデータ通信における配信データを受信ホストに配信するためのルータの動作制御をなす制御プログラムを記録した記録媒体であって、前記制御プログラムは、マルチキャストグループを特定する番組識別情報と前記配信ホストを特定する配信ホストアドレスとからなる経路エントリ情報対応に予め設定されたQoS管理情報を一括登録管理した管理手段から定期的に取得して記憶するステップと、前記受信ホストからの配信要求または隣接ルータからの配信ツリー構築要求に応答して、当該要求に含まれる前記番組識別情報に基づいて前記記憶するステップで記憶したQoS管理情報を参照して隣接ルータとの間のQoSの設定制御をなすネットワークリソース制御ステップとを含むことを特徴とする記録媒体が得られる。
【0018】
本発明の作用を述べる。マルチキャストデータ通信における配信ホストと受信ホストとの間に位置する各ルータは、管理サーバからQoS管理情報を定期的に読出して設定しておく。そして、これ等ルータは、受信ホストからのマルチキャストグループ参加要求または、隣接ルータからの配信ツリー構築要求に応答して、この設定されているQoS管理情報を、配信ホストのアドレスSとマルチキャストグループアドレスGとを使用して参照し、対応するQoS情報を得、このQoS情報に従って配信ルートとQoSとが決定される。よって、配信ホストと複数の受信ホストとの間でのマルチキャスト配信ツリーが、QoSを保証しつつ同時に構築されることになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。図1は本発明の実施例を説明するためのネットワークシステム概略構成図である。図1のネットワークは、マルチキャストデータを配信する配信ホスト11と、マルチキャストデータを受信する受信ホスト12,13と、マルチキャストに対応する複数のルータ21〜24と、QoS情報を有する管理サーバ31とによって構成されている。
【0020】
先ず、ルータ21〜24はQoS管理情報テーブルを管理する管理サーバ31からQoS管理情報を取得する。ここで、QoS管理情報とは、例えば、図3に示すように、複数のエントリと、これ等各エントリに対応して予め定められたQoS情報とからなっている。このQoS情報は、ネットワークが提供する通信サービスの品質のことであって、いわゆるサービス品質(Quality of Service)をいい、例としては図2に示すものである。
【0021】
図2を参照すると、QoSクラスとピークレートとがあり、QoSクラスには、Diffserv(Differentiated Services )により定義されるクラスと、EF(Expedited Forwarding: 帯域保証クラス)と、AF(Assured Forwarding: 優先制御クラス)と、BE(Best Effort :最善努力クラス)とがある。また、ピークレートには、最大帯域があり、このピークレートを越えるデータは破棄されるというものである。
【0022】
すなわち、このQoS情報は、保証すべき最大帯域、最低帯域、優先処理のレベル等を定める情報であり、通信すべきデータ内容(音声、静止画像、動画像、音声と画像の組み合わせなど)に応じて、予めシステム的に定められるものである。
【0023】
かかるQoS情報が、配信ホストアドレス(Sとする)とマルチキャストグループアドレス(Gとする)とをパラメータとする(S,G)毎のエントリ対応に管理されているのが、図3に示すQoS管理情報であり、図3の例では、エントリ(S1,G1)に対して、QoSクラスがEF、ピークレートが128Kbpsと定められ、またエントリ(S2,G2)に対して、QoSクラスがAF4、ピークレートが64Kbpsと定めらている。
【0024】
エントリ(S,G)は、少なくとも配信ホストアドレスSとマルチキャストグループアドレスGとをパラメータとする経路情報であり、これ等アドレスS,Gが定まれば、図1に示したマルチキャストの配信ツリーを構築すべき経路(ルート)が決定されることになるので、あるマルチキャストを特定するための経路情報であることから、経路エントリ(S,G)と称するものとする。
【0025】
この経路エントリ(S,G)毎に、予めQoS情報を定めた図3のQoS管理情報テーブルが、図1の管理サーバ31に格納されているのである。各ルータ21〜24は管理サーバ31からこのQoS管理情報テーブルの内容を取得するのである。
【0026】
そして、受信ホスト12や13はマルチキャストデータを受信するため、マルチキャストグループ参加要求をルータ24や23へ送信する。この参加要求には、配信されるべき番組を識別するための識別情報を含んでおり、この番組識別情報が経路エントリ(S,G)の“G”に相当することになる。
【0027】
このマルチキャストグループ参加要求を受信したルータ24や23は、自身が保持するルーティングテーブルを参照して、受信ホスト12や13からの“G”を基に経路エントリ(S,G)を設定すると共に、この設定した経路エントリ(S,G)により、予め取得したQoS管理情報を検索し、この経路エントリ(S,G)に対応するQoS情報を取得して、この取得QoS情報に従ってサービス品質を設定して、品質保証をなすのである。
【0028】
ルータ24は、マルチキャストプロトコルの動作に基づき、次のルータ23へ配信ツリー構築要求を送信する。配信ツリー構築要求を受信したルータ23も、ルータ24と同様に、経路エントリ(S,G)を設定すると共に、この経路エントリに基づき、予め取得したQoS管理情報を検索してQoS情報を得て、QoSを保証し、次のルータ22へ配信ツリー構築要求を送信する。ルータ22、21も同様の動作を行うことになる。なお、ルータ23は配信ツリー構築要求とマルチキャストグループ参加要求との両者を受信するが、これ等に応答して、ルータ22へ配信ツリー構築要求を送信する。
【0029】
その結果、配信ホストを収容するルータ21から受信ホストを収容するルータ24までの経路とQoS情報に基づくサービス品質が設定され、配信ホスト11が送信したマルチキャストデータは、経路情報に基づき、QoSを保証したデータ配信が可能となる。
【0030】
以上のように、各ルータ21〜24は管理サーバ31よりQoS情報を取得するようにしているので、簡易な手順により、マルチキャスト経路の設定が、QoSの保証と同時に可能となる。また、管理サーバ31でQoS管理情報を一括管理することにより、統一したQoSのポリシーを適用することができることになるのである。
【0031】
図4は図1に示した本実施例のルータの21〜24の機能ブロック図である。図4を参照すると、受信ホスト参加制御部5は、受信ホスト12からのマルチキャストグループ参加要求を、インターフェース制御部1とマルチキャスト経路管理部6とを通じて受信する。このマルチキャストグループ参加要求を受信した場合、受信ホスト参加制御部5はこの要求をマルチキャストルーティングプロトコル制御部4へ渡す。
【0032】
このマルチキャストルーティングプロトコル制御部4は、隣接ルータからの配信ツリー構築要求を受信するか、または受信ホスト参加制御部5からマルチキャストグループ参加要求を渡された場合、これ等の各メッセージに含まれる送信ホストアドレス(S)とマルチキャストグループアドレス(G)とを用いて、ルーティングテーブル(図示せず)を参照して経路エントリ(S,G)を含む経路情報を作成する。この経路情報には、当該経路エントリ(S,G)の他に、マルチキャストデータを受信する入力インタフェース(I/F)と、それを送信する出力インタフェース(I/F)とを少なくとも含むものとする。この経路情報をネットワークリソース制御部2へ渡す。
【0033】
ネットワークリソース制御部2はマルチキャストルーティングプロトコル制御部4から経路エントリを含む経路情報を渡されると、QoS情報管理部3から経路エントリに対応するQoS情報を取得する。次に、このQoS情報に基づいたリソースを経路情報に従った経路に割り当てる。そして、経路情報及びQoS情報をマルチキャスト経路管理部6へ登録する。なお、QoS情報管理部3は定期的に管理サーバ31からQoS管理情報を取得するものとする。
【0034】
マルチキャスト経路管理部6では、ネットワークリソース制御部2から経路情報及びそれに対するQoS情報とが登録される。マルチキャスト経路管理部6はマルチキャストデータを受信すると、登録されている経路情報と経路エントリ及びQoS情報とに基づきデータを転送する。
【0035】
受信ホスト12より、マルチキャストグループ離脱要求を受信し、マルチキャストルーティングプロトコル制御部4に登録されている経路情報の出力インターフェースがなくなった場合、登録されていた経路情報は削除される。それに伴い、マルチキャスト経路管理部6における経路情報及びQoS情報も削除され、リソースが解放される。
【0036】
次に、図5及び図6のフローチャートを参照して本実施例の全体の動作について詳細に説明する。配信ツリー構築処理では、先ず、各ルータは管理サーバからQoS管理情報を取得し(ステップA1)、QoS情報管理部3に記録する(ステップA2)。次に、受信ホストからマルチキャストグループ参加要求を受信すると(ステップA3)、その要求をマルチキャストルーティングプロトコル制御部4へ渡す(ステップA4)。
【0037】
次に、マルチキャストルーティングプロトコル制御部4が、受信ホスト参加制御部5から参加要求を渡されるか、または配信ツリー構築要求を受信すると(ステップSA5)、そのSおよびGに対応する経路エントリを含む経路情報を作成し(ステップA6)、この経路情報をネットワークリソース制御部2へ渡す。次に、ネットワークリソース制御部2は、QoS情報管理部3を参照し(ステップA7)、経路エントリに対応するQoS情報があった場合(ステップA8)、それを取得する。
【0038】
QoS情報を取得後、マルチキャスト経路管理部6へ経路情報及びQoS情報を登録する(ステップA9)。その結果、マルチキャストデータがQoSを保証されて転送される(ステップA11)。一方、QoS情報が取得できなかった場合は、QoSが保証されない転送が行われる(ステップA10)。
【0039】
配信ツリー削除処理では、先ず、マルチキャストグループ離脱要求を受信すると(ステップB1)、その要求をマルチキャストルーティングプロトコル制御部へ渡す(ステップB2)。次に、マルチキャストルーティングプロトコル制御部4が、受信ホスト参加制御部からの離脱要求を渡されるか、または配信ツリー削除要求を受信すると(ステップB3)、経路情報の出力I/F(インタフェース)から、メッセージ受信I/Fを削除する(ステップB4)。それと共に、そのI/Fに設定した経路エントリ(S,G)に対するQoS情報も削除する(ステップB5)。
【0040】
次に、本発明の他の実施例について図面を参照して説明する。図1において、各ルータは予め管理サーバ31からQoS情報を取得しているが、この処理を、マルチキャストグループ参加要求または配信ツリー構築要求受信時に、QoS管理情報を管理サーバ31から取得することで、常に最新の情報を取得することが可能となる。
【0041】
図1において、管理サーバとルータとは別の装置として描かれているが、管理サーバを設けることなく、ある特定の一つのルータに、図3に示したQoS管理情報を設けておき、他のルータはこのQoS管理情報を取得することで、図1の例と同様の作用効果がある。これにより、管理サーバを新たに増設することなく、本方式の実現が可能となる。
【0042】
図7において、ルータ21とルータ23とが管理サーバ31から取得したQoS管理情報を基に帯域41,43を保証する一方、ルータ22が要求帯域を保証できず、帯域42(帯域41,43>帯域42)しか保証できない場合を考える。
【0043】
この場合、ルータ22とルータ23との間の帯域がボトルネックとなり、受信ホストは、最大で帯域42でしか受信できない。そのため、ルータ21とルータ22との間、ルータ23とルータ24との間の帯域が無駄に確保されていると言える。
【0044】
そこで、ルータ22がサーバから取得した帯域を保証できなかった場合、保証可能な帯域42を管理サーバ31に通知し、そのQoS管理情報を変更する。他のルータは、定期的に管理サーバ31からQoS管理情報を取得するため、変更されたQoS管理情報を取得したルータは、帯域41,43を帯域42に設定し直す。この結果、経路全てにおいて均一の設定が可能となり、帯域の無駄使いを削減することが可能となる。
【0045】
上記動作を示した図5,6のフローチャートは、特に図示しないが、予め各動作ステップをプログラムとしてROM等の記録媒体に格納しておき、これをコンピュータにより読出して実行制御することで、容易に実現できることは明白である。
【0046】
【発明の効果】
本発明による第1の効果は、マルチキャストへのQoSの適用を従来法と比較し、容易に設定できることである。その理由は、ルータは管理サーバから取得したQoS管理情報のみに基づきQoSの設定を行うためである。
【0047】
第2の効果は、ネットワークに負荷をかけずに設定できることにある。その理由は、配信ツリー上の各ルータが管理サーバから取得したQoS管理情報に基づき、QoSの設定を行うので、ルータ間の制御用トラフィックが発生しないためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の概略ネットワーク構成図である。
【図2】QoS情報を説明する図である。
【図3】本発明の実施例におけるQoS管理情報の例を示す図である。
【図4】本発明の実施例のルータの機能ブロック図である。
【図5】本発明の実施例における配信ツリー構築処理フローである。
【図6】本発明の実施例における配信ツリー削除処理フローである。
【図7】本発明の他の実施例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 インターフェース制御部
2 マルチキャスト経路管理部
3 QoS管理情報管理部
4 マルチキャストルーティングプロトコル制御部
5 受信ホスト参加制御部
6 マルチキャスト経路管理部
11 配信ホスト
12,13 受信ホスト
31 管理サーバ
21〜24 ルータ

Claims (22)

  1. 配信ホストからの配信データを複数のルータを介して受信ホストにて受信するようにしたマルチキャストデータ通信におけるQoS(サービス品質)管理システムであって、
    マルチキャストグループを特定する番組識別情報と前記配信ホストを特定する配信ホストアドレスとからなる経路エントリ情報対応に予め設定されたQoS管理情報を一括登録管理するQoS管理手段を設け、
    前記ルータの各々に、
    前記管理手段に設定された前記QoS管理情報を定期的に取得し記憶するQoS管理部と、前記受信ホストからの配信要求または隣接ルータからの配信ツリー構築要求に応答して、当該要求に含まれる前記番組識別情報に基づいて前記QoS管理部のQoS管理情報を参照して隣接ルータとの間のQoSの設定制御をなすネットワークリソース制御手段とを設けたことを特徴とするQoS管理システム。
  2. 前記QoS管理手段は前記ルータに共通の管理サーバであることを特徴とする請求項1記載のQoS管理システム。
  3. 前記QoS管理手段はある特定ルータであることを特徴とする請求項1記載のQoS管理システム。
  4. 前記QoS管理情報は、前記経路エントリと、この経路エントリに対応したQoS情報との組からなる情報テーブルであることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のQoS管理システム。
  5. 前記ネットワークリソース制御手段は、前記配信要求または前記配信ツリー構築要求に応答して、前記経路エントリを作成し、この経路エントリにより前記情報テーブルを検索してこの経路エントリに対応するQoS情報に基づくQoSの設定制御をなすことを特徴とする請求項4記載のQoS管理システム。
  6. 前記ネットワークリソース制御手段は、前記情報テーブルから取得したQoS情報に基づくQoSの設定が不可能な場合、一括管理されているQoS管理情報を設定可能なQoSに変更指示するようにしたことを特徴とする請求項5記載のQoS管理システム。
  7. 配信ホストからの配信データを複数のルータを介して受信ホストにて受信するようにしたマルチキャストデータ通信におけるQoS(サービス品質)管理方法であって、
    マルチキャストグループを特定する番組識別情報と前記配信ホストを特定する配信ホストアドレスとからなる経路エントリ情報対応に予め設定されたQoS管理情報を一括登録管理するステップと、
    前記ルータの各々において、
    前記一括登録管理するステップにて管理されている前記QoS管理情報を定期的に取得し記憶するステップと、
    前記受信ホストからの配信要求または隣接ルータからの配信ツリー構築要求に応答して、当該要求に含まれる前記番組識別情報に基づいて前記記憶するステップにて記憶されたQoS管理情報を参照して隣接ルータとの間のQoSの設定制御をなすネットワークリソース制御ステップと、
    を含むことを特徴とするQoS管理方法。
  8. 前記QoS管理情報は前記ルータに共通の管理サーバにより一括管理されていることを特徴とする請求項7記載のQoS管理方法。
  9. 前記QoS管理情報はある特定ルータにより一括管理されていることを特徴とする請求項7記載のQoS管理方法。
  10. 前記QoS管理情報は、前記経路エントリと、この経路エントリに対応したQoS情報との組からなる情報テーブルであることを特徴とする請求項7〜9いずれか記載のQoS管理方法。
  11. 前記ネットワークリソース制御ステップは、前記配信要求または前記配信ツリー構築要求に応答して、前記経路エントリを作成し、この経路エントリにより前記情報テーブルを検索してこの経路エントリに対応するQoS情報に基づくQoSの設定制御をなすステップを有することを特徴とする請求項10記載のQoS管理方法。
  12. 前記ネットワークリソース制御ステップは、前記情報テーブルから取得したQoS情報に基づくQoSの設定が不可能な場合、一括管理されているQoS管理情報を、設定可能なQoSに変更指示するステップを有することを特徴とする請求項11記載のQoS管理方法。
  13. 配信ホストからのマルチキャストデータ通信における配信データを受信ホストに配信するためのルータであって、
    前記マルチキャストグループを特定する番組識別情報と前記配信ホストを特定する配信ホストアドレスとからなる経路エントリ情報対応に予め設定されたQoS管理情報を一括登録管理した管理手段から定期的に取得して記憶するQoS管理部と、
    前記受信ホストからの配信要求または隣接ルータからの配信ツリー構築要求に応答して、当該要求に含まれる前記番組識別情報に基づいて前記QoS管理部のQoS管理情報を参照しこの情報に基づき隣接ルータとの間のQoSの設定制御をなすネットワークリソース制御手段と、
    を含むことを特徴とするルータ。
  14. 前記QoS管理情報は前記ルータに共通の管理サーバにより一括管理されていることを特徴とする請求項13記載のルータ。
  15. 前記QoS管理情報はある特定ルータにより一括管理されていることを特徴とする請求項13記載のルータ。
  16. 前記QoS管理情報は、前記経路エントリと、この経路エントリに対応したQoS情報との組からなる情報テーブルであることを特徴とする請求項13〜15いずれか記載のルータ。
  17. 前記ネットワークリソース制御手段は、前記配信要求または前記配信ツリー構築要求に応答して、前記経路エントリを作成し、この経路エントリにより前記情報テーブルを検索してこの経路エントリに対応するQoS情報に基づくQoSの設定制御をなすことを特徴とする請求項16記載のルータ。
  18. 前記ネットワークリソース制御手段は、前記情報テーブルから取得したQoS情報に基づくQoSの設定が不可能な場合、一括管理されているQoS管理情報を設定可能なQoSに変更指示するようにしたことを特徴とする請求項17記載のルータ。
  19. 配信ホストからのマルチキャストデータ通信における配信データを受信ホストに配信するためのルータの動作制御をなす制御プログラムを記録した記録媒体であって、
    前記制御プログラムは、
    マルチキャストグループを特定する番組識別情報と前記配信ホストを特定する配信ホストアドレスとからなる経路エントリ情報対応に予め設定されたQoS管理情報を一括登録管理した管理手段から定期的に取得して記憶するステップと、
    前記受信ホストからの配信要求または隣接ルータからの配信ツリー構築要求に応答して、当該要求に含まれる前記番組識別情報に基づいて前記記憶するステップで記憶したQoS管理情報を参照して隣接ルータとの間のQoSの設定制御をなすネットワークリソース制御ステップと、
    を含むことを特徴とする記録媒体。
  20. 前記QoS管理情報は、前記経路エントリと、この経路エントリに対応したQoS情報との組からなる情報テーブルであることを特徴とする請求項19記載の記録媒体。
  21. 前記ネットワークリソース制御ステップは、前記配信要求または前記配信ツリー構築要求に応答して、前記経路エントリを作成し、この経路エントリにより前記情報テーブルを検索してこの経路エントリに対応するQoS情報に基づくQoSの設定制御をなすステップを有することを特徴とする請求項20記載の記録媒体。
  22. 前記ネットワークリソース制御ステップは、前記情報テーブルから取得したQoS情報に基づくQoSの設定が不可能な場合、一括管理されているQoS管理情報を設定可能なQoSに変更指示するステップを有することを特徴とする請求項21記載の記録媒体。
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