JP3816390B2 - サービス割り当て装置 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明はサービス割り当て装置に関し、特にネットワークに存在する様々な仕様を持ったネットワーク構成装置の中でサービス要求に対応したサービスを提供することができない装置に対して適当なサービスを割り当てることによりネットワーク全体に対して相当のサービス保証を行うことが可能になるサービス割り当て装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワークにおいては多様なサービスが提供されている。その中に、外部装置からのサービス要求を処理してその要求に応えるというサービスが存在する。しかし、ネットワーク構成装置の中には、ある特定のサービス要求を受け取っても処理を行うことができないために、サービス提供機能を有しているにも係わらず、その特定のサービスを提供できない装置が存在する。しかし、全てのネットワーク構成装置をそのようなサービス要求に対応したものに切り替えることは現実的ではなく、限りあるネットワーク資源を有効に活用することが望まれている。
【0003】
ここで、特定のネットワーク構成機器が提供するサービス制御として、帯域保証(QoS:Quality of Service)制御及び優先度(CoS:Class of Service)制御が知られている。
【0004】
帯域保証制御は、例えばテレビ会議の場合の様に、途中で映像データあるいは音声データが途切れたり遅延したりすることがないようエンド・ツー・エンドでサービス品質を動的に保証するものである。この動的に帯域保証制御を行うプロトコルとして、RSVP(ResourceReSerVation Protocol )がIETF(Internet Engineering Task Force )において標準化されている。これに対し、優先度制御は、予め設定された優先度に従ってサービスを提供する静的なサービスである。
【0005】
ここで、このような異なるサービスを提供するネットワーク構成装置がエンド・ツー・エンドで混在する場合の動作について説明する。
図1は、従来のネットワーク構成装置の動作を説明する図であって、(a)は第1段階の説明を示し、(b)は第2段階の説明を示し、(c)は第3段階の説明を示している。ここでは、例えば、サービス要求者が、帯域を予約するRSVPを用いて通信経路の帯域予約サービスを受けようとした場合を示している。同図において、例えばクライアント・サーバシステムにおけるサーバである送信者1とクライアントである受信者2とをネットワークによって接続した通信経路に、RSVPに対応した対応ルータ3、RSVPに未対応の非対応ルータ4、及びRSVPに対応した対応ルータ5の三つのネットワーク構成装置が存在しているとする。この例では、通信経路上の対応ルータ3、非対応ルータ4、及び対応ルータ5で構成されるネットワークが帯域予約を提供することがサービスとなる。
【0006】
まず、図1(a)に示した第1段階では、送信者1から受信者2に対して経路指定メッセージ(パスメッセージ)が送信される。経路指定メッセージは、対応ルータ3、非対応ルータ4、及び対応ルータ5を介して受信者2に届く。このとき、対応ルータ3、5は経路情報を記憶する。
【0007】
次に、図1(b)に示した第2段階では、受信者2は、送信者1までの経路に対して帯域予約の要求を行うために帯域予約要求メッセージ(Resvメッセージ)を送信する。対応ルータ5及び対応ルータ3においては、それぞれ帯域予約要求に対して自己判断を下して帯域予約を実行する。非対応ルータ4においては帯域予約を実行することができないので、帯域予約要求を処理しないで、そのまま帯域予約要求メッセージを次の対応ルータ3に転送する。
【0008】
そして、図1(c)に示した第3段階では、送信者1は、受信者2に対してデータ送信を行う。ここで、対応ルータは帯域予約ができているので帯域予約を提供できているが、非対応ルータ4においては帯域予約ができていない。その結果、送信者1から受信者2までの通信経路において帯域予約は提供できていないことになり、送信者1から受信者2に対して帯域予約サービスの提供を行うことができない。したがって、送信者1からのデータは、部分的に欠落した状態で受信者2に届くなどの問題が発生する。
【0009】
このように、通信経路上にサービス要求を処理できない装置があった場合、その装置では、サービス要求は理解されずに無視されるため、サービスを提供させることはできない。このため、サービス要求に対して、ネットワーク全体においてサービスが提供不可能となることがある。
【0010】
図2は、従来の別のネットワーク構成装置の動作を説明する図であって、(a)は第1段階の説明を示し、(b)は第2段階の説明を示し、(c)は第3段階の説明を示している。この構成例は、帯域予約要求に対して帯域予約をしていいかどうかの判断をルータ自身が行うのではなく、ネットワークに関連したポリシ情報を管理しているポリシサーバ6が行う場合を示している。この例においても、通信経路上の対応ルータ3、非対応ルータ4、及び対応ルータ5で構成されるネットワークが帯域予約を提供することがサービスとなる。
【0011】
まず、図2(a)に示した第1段階では、送信者1から受信者2に対して経路指定メッセージが送信され、対応ルータ3、非対応ルータ4、及び対応ルータ5を経由して受信者2に届く。それぞれRSVPに対応した対応ルータは経路情報を記憶する。
【0012】
次に、図2(b)に示した第2段階では、受信者2は、送信者1までの経路に対して帯域予約の要求を行うために帯域予約要求メッセージを送信する。対応ルータ5及び対応ルータ3においては、それぞれが帯域予約要求を受けると、ポリシサーバ6に対して帯域予約許可をCOPS(Common Open Policy Service)プロトコルによって要求をおこなう。このCOPSは、IETFのRAP−WG(RSVP Admission Policy Work Group)において提案された、RSVPなどの帯域予約の際に用いられるアドミッション制御(予約の許可・不許可を決定する制御)等をポリシに基づいて行うプロトコルである。
【0013】
ポリシサーバ6は持っているポリシ情報から帯域予約許可判断を行って、その判断結果をアドミッション要求を出した対応ルータ5、3に返す。ここでは、それぞれ予約許可が判断されたものとし、対応ルータ5及び対応ルータ3において帯域予約がなされたものとする。非対応ルータ4においては、帯域予約を実行することができないので、帯域予約要求を処理しないで、そのまま帯域予約要求メッセージを次の対応ルータ3に転送する。
【0014】
そして、図2(c)に示した第3段階では、送信者1は、受信者2に対してデータ送信を行う。ここで、対応ルータ3、5は帯域予約ができているので帯域予約を提供できるが、非対応ルータ4においては帯域予約ができていない。
【0015】
この結果、ポリシサーバ6がネットワークに存在していても、帯域予約許可判断を下すだけであるので、非対応ルータ4に対して何らかの動作を行うものではない。従って、ポリシサーバ6を有するネットワーク構成装置においても、送信者1から受信者2に対して帯域予約サービスの提供を行うことができないという問題点があった。
【0016】
上記説明に登場したネットワークプロトコルについては、「DATA NETWORKS」Dimitri Bertsekas 、Robert Gallager 著、オーム社を参照されたい。
【非特許文献】
、「DATA NETWORKS」Dimitri Bertsekas 、Robert Gallager 著、オーム社
【発明の開示】
【0017】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、ネットワーク構成装置の中でサービス要求に対応したサービスを提供することができないサービス非対応装置に、適切なサービスを設定することにより、ネットワーク全体でサービスを保証することができるサービス割り当て装置を提供することを目的とする。
【0018】
本発明のサービス割り当て装置は、ネットワークサービス要求に対応した、少なくとも1つの第1の装置と、該ネットワークサービス要求に非対応で、外部から設定変更が可能な、少なくとも1つの第2の装置とを接続するネットワークにおけるサービス割り当て装置であって、該第1の装置が提供するネットワークサービスに関する情報を取得する手段と、該ネットワークサービスに非対応の該第2の装置を特定する手段と、該第1の装置により受け付けられた該ネットワークサービスにおいて、該第1の装置に要求される設定内容を、該第2の装置が対応可能な設定内容に変換し、該変換により得られた設定内容を該第2の装置に設定する手段とを備え、該第1の装置で提供しているネットワークサービスに非対応の該第2の装置の設定内容を、該第1の装置で受け付けたネットワークサービス要求に従って、制御することを特徴とする。
【0019】
本発明のサービス割り当て方法は、ネットワークサービス要求に対応した、少なくとも1つの第1の装置と、該ネットワークサービス要求に非対応で、外部から設定変更が可能な、少なくとも1つの第2の装置とを接続するネットワークにおけるサービス割り当て方法であって、(a)該第1の装置が提供するネットワークサービスに関する情報を取得するステップと、(b)該ネットワークサービスに非対応の該第2の装置を特定するステップと、(c)該第1の装置により受け付けられた該ネットワークサービスにおいて、該第1の装置に要求される設定内容を、該第2の装置が対応可能な設定内容に変換するステップと、(d)該変換により得られた設定内容を該第2の装置に設定するステップとを備え、該第1の装置で提供しているネットワークサービスに非対応の該第2の装置の設定内容を、該第1の装置で受け付けたネットワークサービス要求に従って、制御することを特徴とする。
【0020】
本発明によれば、ネットワーク内に、特定のネットワークサービスに対して対応している装置と対応していない装置とが含まれている場合にも、サービス割り当て装置が、該ネットワークサービスに対応している装置から情報を得て、非対応の装置を特定し、該非対応の装置に対してネットワークサービスを提供するために必要な設定を、非対応の装置が設定可能な範囲内で実施する。従って、従来、このようなサービス割り当て装置が無いために、ネットワーク全体としては、特定のネットワークサービスを提供しようとしてもできなかったが、本発明により、ネットワークサービスに対応している装置と対応していない装置が混在していてもサービス提供を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明においては、図2で説明した構成のネットワークを前提に説明する。
図3は、本発明の第1の原理を説明する図である。
サービス要求対応装置Aとサービス要求非対応装置Bとは、不図示のネットワークによって接続されており、両者を通る通信経路に対してサービス要求非対応装置Bが対応していないサービスを提供可能とするものである。
【0022】
ポリシサーバであるサービス割り当て装置Cは、サービス要求対応装置Aから、ネットワークのサービス提供状態を取得するネットワーク情報収集部11と、ネットワーク情報収集部11からの情報に基づいて、要求されたサービスに非対応の装置を決定する設定装置決定部10と、後述するサービス競合計算部14及びサービス設定記憶部15と、設定すべきサービスのパラメータを、設定装置決定部10で決定された当該サービスに非対応の装置(この場合、サービス要求非対応装置B)のパラメータに変換(マッピング)するサービスマッピング部12と、実際の非対応装置に対し、サービスマッピング部12で得られたパラメータ値を設定するサービス設定部13とからなっている。
【0023】
本発明の第1の原理では、ポリシサーバであるサービス割り当て装置Cに、サービス競合計算部14と、サービス設定記憶部15とを新たに設けている。
すなわち、サービス設定記憶部15は、サービスマッピング部12が決定したサービス設定情報(6)を、記憶しておき、サービス競合計算部14に、過去のサービス設定情報(4)を送信する。サービス競合計算部14は、ネットワーク情報収集部11からサービス提供状態情報(2)を受け取ると共に、設定装置決定部10から、要求されたサービスに非対応であって、別途パラメータを設定する必要のある装置に関する設定装置情報(3)を受け取る。更に、サービス競合計算部14は、サービス設定記憶部15から過去のサービス設定情報(4)を受け取り、それらの情報に基づいてサービス要求が競合しているかどうかの判断を行う。サービス要求が競合しているのであれば、サービスの取捨選択あるいはサービス内容の変更を決定し、サービスマッピング部12にサービス競合結果情報(5)を通知する。サービスマッピング部12は、サービス競合結果情報(5)を受け取ると、設定すべきサービスを特定し、これをサービス要求非対応装置Bに設定可能であって、当該サービスの提供を最大限可能とするためのパラメータ値に変換し、サービス設定部13を介してサービス要求非対応装置Bにパラメータの設定を行う。
【0024】
このようにすることによって、単に要求されたサービスをサービス要求非対応装置Bを用いて提供することを可能とするのみならず、過去のサービス状況と比較することにより、サービス要求の競合関係を把握して最適なサービスの分配を行うことができる。
【0025】
サービス要求対応装置Aはサービス提供状態情報(1)をサービス割り当て装置Cのネットワーク情報収集部11に通知する。サービス割り当て装置Cのネットワーク情報収集部11はサービス提供状態情報(1)に基づき、サービス提供状態情報(2)を設定装置決定部10とサービス競合計算部14に通知する。
【0026】
設定装置決定部10は、サービス提供状態情報(2)に基づきサービスを提供させるべき設定装置を決定し、それを設定装置情報(3)としてサービス競合計算部14へ通知する。
【0027】
サービス競合計算部14は、サービス提供状態情報(2)と設定装置情報(3)を受け取ると共に、サービス内容やサービス設定装置に関連した過去のサービス設定情報(4)をサービス設定記憶部15から受け取り、サービス提供状態情報(2)と設定装置情報(3)と過去のサービス設定情報(4)に基づいて、過去のサービスを優先させるか、過去のサービス内容を変更させるか、新しいサービス要求を優先させるか、新しいサービス要求内容を変更させるかの判断を行い、その判断結果であるサービス競合結果情報(5)をサービスマッピング部12に通知する。
【0028】
サービスマッピング部12は、サービス競合結果情報(5)に基づき、サービス設定すべき装置に対するサービス設定情報(6)を作成し、それをサービス設定部13に通知する。
【0029】
サービス設定部13は、サービス設定情報(6)に基づき、サービス設定要求(7)をサービス要求非対応装置Bに送信する。
サービス要求非対応装置Bは、サービス設定要求(7)に基づいてサービスを提供する。
【0030】
従って、従来においては、ネットワークが現在提供しているサービスと競合する様なサービス要求(例えば、限られた資源に対して資源予約が集中して、資源そのものの容量よりも資源予約の総量が上回る場合など)が発生した場合、そのサービス提供要求の優先度を比較したり、サービス内容の調整をするなどの機能が無いため、優先度の高いサービス提供が行われなかったり、本来は調整を行えば同時にサービス提供できる場合に、どちらかのサービス提供が行えない問題が存在した。これに対し、本発明の第1の原理では、競合するサービス要求を比較して判断を下す機能を加え、サービス提供の設定を決定するため、複数の競合するサービス要求に対して適切な処理を行うことができる。
【0031】
図4は、本発明の第2の原理を説明する図である。
なお、同図において、ネットワークを構成する装置は、第1の原理と同様なものを想定している。また、図3と同じ構成要素には同じ参照符号を付してある。
【0032】
図中、サービス要求対応装置Aは、サービス設定部13からのサービス設定要求(8)を受け付け、設定を行う。この場合、サービス要求対応装置Aは、サービス要求に対応した装置であるので、サービス要求内容をそのまま設定できる構成となっている。
【0033】
第2の原理においては、サービス割り当て装置Cは、ネットワーク情報収集部11、設定装置決定部10、サービスマッピング部12、及びサービス設定部13に加えて、優先経路選択部20、経路比較部21、及び経路設定発生部22を備えている。
【0034】
優先経路選択部20は、サービス提供情報情報(2)に基づき、そのサービスを行いたい経路を選択し、それを優先経路情報(4)として経路比較機能に通知する。経路比較部21は、設定装置情報(3)と優先経路情報(4)に基づいて、経路や経路上の装置の比較を行いどの経路を選択するかを決定し、それを経路比較結果情報(5)としてサービスマッピング部12と経路設定発生部22に通知する。経路設定発生部22は、経路比較結果情報(5)に基づき、選択された経路と選択されなかった経路上に存在するそれぞれの装置の経路情報を書き換える設定情報を作成し、それを経路設定情報(6)としてサービスマッピング部12に通知する。サービスマッピング部12は、経路設定情報(6)、経路比較結果情報(5)、及びサービス提供状態情報(2)から、サービスの提供に使用される経路上にある各装置(この場合、サービス要求対応装置Aとサービス要求非対応装置B)に対して、それぞれが受け付け可能なパラメータを生成する。サービスマッピング部12は、例えば、特定のサービス要求に対し、どの装置には、どのパラメータをどの値に設定するかを決定するために必要な情報を登録したテーブルを有しており、このテーブルを使ってサービス要求の内容を各装置のパラメータにマッピングする。このようにして、サービスマッピング部12によって生成されたサービス設定情報(7)は、サービス設定部13により、サービス要求対応装置A及びサービス要求非対応装置Bにサービス設定要求(8)として送信される。
【0035】
第1の原理においては、サービス設定部13は、サービス要求非対応装置Bにのみサービス設定要求を行っているが、第2の原理においては、サービス設定部13は、サービス要求対応装置Aに対してもサービス設定要求(8)を出力している。これは、経路設定発生部22により生成された経路が新たなネットワーク装置(サービス要求対応装置Aと同等の機能を有しているが、サービス要求が送信されてきたユーザからのデータの転送に使用されていなかった装置)を含む場合においては、新たに当該ユーザからのサービス要求を収容する必要があるため、サービス要求に対応している装置にも新たにサービス設定を行うようにするためである。
【0036】
このように、新たなサービス要求を収容する場合に、最適な経路を探して、この経路を使用してサービスの提供を行うことにより、ネットワークのサービス提供状況を最適化することができる。
【0037】
サービス要求対応装置Aはサービス提供状態情報(1)をサービス割り当て装置Cのネットワーク情報収集部11に通知する。
ネットワーク情報収集部11は、サービス提供状態情報(1)に基づき、サービス提供状態情報(2)を設定装置決定部10、優先経路選択部20、及びサービスマッピング部12へ通知する。
【0038】
設定装置決定部10は、サービス提供状態情報(2)に基づき設定すべき装置の位置を決定し、設定装置情報(3)として経路比較部21に通知する。
優先経路選択部20は、サービス提供状態情報(2)に基づき、サービス提供許容能力を超えている装置を含む経路や、輻輳している経路、サービス提供を行う機能に欠けている装置を含む経路などを避け、サービス提供に適している経路を決定し、それを優先経路情報(4)として経路比較部21に通知する。
【0039】
経路比較部21は、設定装置情報(3)と優先経路情報(4)に基づき経路の比較を行い、サービス提供をどの経路で行うのかを決定する。そして、選択した経路と選択しなかった経路に関する情報を経路比較結果情報(5)としてサービスマッピング部12と経路設定発生部22に通知する。
【0040】
経路設定発生部22は、経路比較結果情報(5)に基づき、各装置に対する経路変更設定情報を作成し、それを経路設定情報(6)としてサービスマッピング部12に通知する。
【0041】
サービスマッピング部12は、サービス提供状態情報(2)と経路比較結果情報(5)と経路設定情報(6)に基づき、装置に対する設定項目(パラメータの種類及びその値)に関する情報を生成し、それをサービス設定情報(7)としてサービス設定部13に通知する。装置に対する設定項目とは、各装置に対して実際に設定すべき設定そのものである。例えば、サービス要求非対応装置BがFreeBSD ベースのCBQ というシステムを持ったルータであるとする。ここで、サービス割り当て装置Cは、通信(IPアドレスAとIPアドレスBの間の通信)に対して5Mbpsの保証を行うサービスをサービス要求非対応装置Bに指示しようとすると、設定項目は以下のようになる。
【0042】
対象:サービス要求非対応装置B(装置BのIPアドレス)
サービス対象:IPアドレスAとIPアドレスB間の通信
サービス内容:5Mbps保証キュー
サービス要求非対応装置Bに指示する際に用いる方法:COPS
サービス設定部13は、サービス設定要求(8)を、サービス要求非対応装置B、また必要に応じてサービス要求対応装置Aに送信する。サービス設定要求を受け取った各装置は、設定を行いサービスを提供する。
【0043】
従って、従来は、自立的に稼働しているネットワーク装置が決定する経路においてのみサービス提供を行っていたため、ネットワーク全体から見るとある通信は、ある経路を通って欲しいという要求があった場合には対応できなかった。これに対して、本発明の第2の原理では、サービス割り当て装置C内に望ましい経路を決定する優先経路選択部20を加えて、サービス提供を行いたい優先経路を能動的に決定し、設定装置決定部10において見つかった選択経路と優先経路が異なった場合には、選択経路上の装置と優先経路上の装置の設定を強制的に書き換えて、データが優先経路を通るようにすることで、サービス提供を行いたい経路を用いてサービス提供を行うことが可能となる。
【0044】
図5は、本発明の第3の原理を説明する図である。
なお、同図において、ネットワーク構成は前記各原理の場合と同様のものを前提としており、図3に記載された構成要素と同じ構成要素には同じ参照符号が付されている。
【0045】
第3の原理においては、サービス割り当て装置C内に、ネットワーク情報収集部11、設定装置決定部10、サービスマッピング部12、及びサービス設定部13に加えて、サービス停止要求生成部25、サービス競合計算部14及びサービス設定記憶部15を設けている。
【0046】
サービス停止要求生成部25は、サービス提供状態情報(2)からサービス提供終了を検出し、その検出結果をサービス停止要求情報(3)として設定装置決定部10やサービス競合計算部14に通知する。サービス設定記憶部13は、サービスマッピング部12が決定したサービス設定情報(7)を記憶し、サービス競合計算部14に過去のサービス設定情報(5)を送信する。
【0047】
サービス競合計算部14は、サービス停止要求生成部25からサービス停止要求情報(3)を受け取る。また、設定装置決定部10から設定装置情報(4)を受け取り、サービス設定記憶部15から過去のサービス設定情報(5)を受け取る。サービス競合計算部14は、上記受け取ったそれぞれの情報に基づいて、サービス停止要求情報(3)と過去のサービス提供情報(5)とを比較し、同じであれば、その停止要求のあったサービスの消去を決定する。また、もしそのサービス消去により変更がなされる他のサービスがあれば、そのサービス内容の変更を決定し、それをサービスマッピング部12にサービス競合結果情報(6)として通知する。
【0048】
サービス要求対応装置Aはサービス提供状態情報(1)をサービス割り当て装置Cのネットワーク情報収集部11に通知する。
ネットワーク情報収集部11は、サービス提供状態情報(1)に基づきサービス提供状態情報(2)をサービス停止要求生成部25に通知する。
【0049】
サービス停止要求生成部25は、サービス提供状態情報(2)から、サービス終了情報を抽出し、それをサービス停止要求情報(3)として設定装置決定部10とサービス競合計算部14に通知する。
【0050】
設定位置決定部10は、サービス停止要求情報(3)に基づきサービス停止を行うべき装置を決定し、それを設定装置情報(4)としてサービス競合計算部14に通知する。
サービス競合計算部14は、サービス停止要求情報(3)と設定装置情報(4)から、サービス停止要求内容や設定装置に関連した過去のサービス設定情報(5)をサービス設定記憶部15から受け取り、サービス停止要求情報(3)と設定装置情報(4)と過去のサービス設定情報(5)に基づいて、変更あるいは消去すべきサービスの決定を行う。サービス競合計算部14は、その決定結果をサービス競合結果情報(6)としてサービスマッピング部12に通知する。
【0051】
サービスマッピング部12は、サービス競合結果情報(6)に基づき、サービス設定すべき装置に対してサービス設定情報(7)を作成し、サービス設定部13に通知する。
サービス設定部13は、サービス設定情報(7)(あるサービスを終了させる設定)に基づき、サービス設定要求(装置固有の設定)をサービス要求非対応装置Bに送信する。サービス要求非対応装置Bは、サービス設定要求(8)に基づいてサービスを提供する。サービス設定部13は、また、サービス要求対応装置Aに対して以前に設定したことがあるならば、サービス要求対応装置Aに対して、サービス設定要求(8)を送信する。つまり、サービス割り当て装置Cは、サービス要求対応装置Aに対しても設定を行う事が可能である。よって、もし、サービス要求対応装置Aが、サービス割り当て装置Cからの設定を受け取るような仕様であり、サービス提供時にサービス割り当て装置Cからの設定を受け取っていたなら、サービス要求対応装置Aのみでは、サービス終了を行う事はできない場合が存在する。そのため、サービス割り当て装置Cは、通信経路全体でサービスを終了させるために、サービス要求非対応装置Bに対してサービス終了を指示するだけでなく、サービス要求対応装置Aに対してもサービス終了を指示しなくてはならない。この場合には、2通りの場合が存在する。
【0052】
1.サービス要求対応装置Aは既にサービスを終了しているが、サービス非対
応装置Bはサービス提供を続けている場合。
2.サービス要求対応装置Aとサービス要求非対応装置Bが共にサービス提供
を続けている。
【0053】
1.の場合は、サービス割テーブル装置Cは、サービス要求非対応装置Bに対してのみサービス終了設定を指示するのみで良いが、2.の場合は、両装置A、Bに対してサービス終了設定を指示する必要がある。
【0054】
従来は、サービス要求によって、ネットワーク上の装置に対して設定や設定変更を行っているが、サービス提供要求が終了しても各装置に対してサービス提供の終了に伴う設定変更を行うことができなかったが、本発明の第3の原理では、サービス要求の終了をサービス停止要求生成部25にて検出し、その情報をサービス停止要求として処理し、そのサービス提供を行っていた装置に対して設定変更を行うことで、サービス提供を停止させることが可能で、その結果ネットワーク上の無駄なサービス提供を停止させることが可能となる。
【0055】
図6は、本発明の第1の実施形態によるネットワークの構成例を示す図である。
本実施形態は、前述の本発明の第1の原理に対応するものである。
本実施形態では、ホストaとホストbが、同じ装置群に対して競合するサービス要求(予約要求:RSVP)を行った際に、ポリシサーバ(装置C)がCoS制御機器(RSVP非対応の装置B)に対して、競合しているサービス要求を調整して設定を行う。その結果、本実施形態では、競合するサービス要求に対処するネットワークを構成することが可能である。
【0056】
本実施形態のネットワークは、ホストa、ホストb、サーバ、装置A、装置B、装置Cから構成される。また、各装置はデータ伝達媒体(例えば、ケーブル)によって接続されているものとする。各装置の内部的な動作に関しては、後述する。
【0057】
本実施形態では、ホストaとホストbは、通信において帯域保証や優先制御サービスを受けるパーソナルコンピュータなどのエンド端末である。なお、これらのホストはネットワークに接続されており、後述のサーバが出しているパスメッセージ(RSVP)を受信して、Resvメッセージ(RSVP)を送信してネットワークに対してサービス要求が可能である。また、端末を使用しているユーザに関する情報や端末のIPアドレス情報はポリシサーバ(装置C)内の各処理部で使用するために、ポリシサーバが保持している。本実施形態では、ホストaとホストbのIPアドレスは、それぞれ「a」と「b」であるとする。
【0058】
サーバSは、アプリケーションサーバとして、エンド端末にデータを送信する機能を持つ。なお、このサーバSは、ネットワークに接続されており、パスメッセージ(RSVP)を送信し、Resvメッセージ(RSVP)を受け取り処理することが可能である。また、サーバSのアプリケーションに関する情報やIPアドレス情報はポリシサーバ(装置C)内の各処理部で使用するために、ポリシサーバが保持している。本実施形態ではサーバSのIPアドレスはSとする。
【0059】
装置Aは、RSVP対応ルータであり、RSVPメッセージを受け付け、処理し、サービス提供をすることができる。そして、受け付けたサービス要求に関しては例えば、COPSを使用してポリシサーバ(装置C)にサービス提供可否判断を要求し、その可否判断応答に従うものとする。また、帯域予約可能なキュー(データ通信用のバッファ)を持っており、10Mbps帯域予約ができるキューのキュー番号を「2」、5Mbps帯域予約ができるキューのキュー番号を「1」とする。また、IPアドレスをAとする。
【0060】
装置Bは、RSVP未対応のCoS制御可能なルータで、外部から優先制御の設定を行うことが可能である。RSVPメッセージに関しては、処理を行うことができないのでRSVPメッセージを素通りさせる。優先度を持つキューを3個(高優先、中優先、低優先)持ち、それぞれキューのキュー番号を3、2、1とする。また、IPアドレスをBとする。
【0061】
装置Cは、サービス割り当て装置(ポリシサーバ)である。装置Cは、ネットワーク機器からのCOPSによるサービス提供可否要求を受信し、内部にて保持している帯域予約判断テーブルを使って、その要求の可否を判断し、COPSにて応答を返すことができる。また、装置Cは、COPSを用いて送信されてきた要求に答える際に、サービス要求を行っているホストと通信先サーバのIPアドレスやユーザ名、帯域要求値などを取得して装置C内部での計算や動作に用いる。
【0062】
装置Cは、送信元、受信元(送信先)IPアドレスを知ることにより、設定装置決定部を用いて、発生する送受信データを中継するルータを特定する。IPルーティングプロトコルとしてOSPF(Open Shortest Path First)を用いるネットワークであれば、ネットワーク内にブロードキャストされたOSPFのLSA(Link State Advertisement)パケットを装置Cが受信することが可能である。すなわち、LSAパケットではルータのトポロジー情報が含まれているため、これを受信するとトポロジー(経路情報テーブルとして保持)を把握することができ、送信元及び送信先IPアドレスから、Dijkstraのアルゴリズム(従来技術の説明において示した参考文献を参照されたい)を用いて最短パスを計算することが可能である。その結果、装置Cにおいて、IPの経路を計算することで中継ルータを特定することが可能である。装置Cは、動的ネットワーク情報テーブルやサービス設定記憶部からの情報で特定した中継ルータのIPアドレスを用いて、現在の設定状態を知ることができる。設定状態とは、設定可能なパラメータ、設定済みのパラメータ、設定に利用するプロトコル、設定方法等である。また、中継ルータの設定状態情報とCOPSで得た送受信IPアドレス(送信元IPアドレス及び送信先IPアドレス)やユーザ名、要求帯域値を元に、サービスマッピングテーブルやサービスマッピング機能にてそれぞれの中継ルータに固有の設定値を生成することが可能である。装置Cは、各ルータに対して、SNMP(Simple Network Management Protocol)を用いて生成した設定要求を送信して設定を反映させる。このようにしてネットワーク上で、サービス要求があるにも係わらず、サービス提供できていない装置Bに対してサービス要求に基づいた設定を行うことが可能である。
【0063】
また、ネットワークにおいて競合するようなサービス要求に対して、帯域予約判断ポリシテーブルやサービス設定記憶部のデータを用いてサービス競合計算部が処理を行うことで、適切に判断を下して調整されたサービス設定を発生させることが可能なので、適切なサービスをネットワーク全体で提供させることが可能である。
【0064】
図7、8、9は、第1の実施形態における装置B、装置A及び装置Cの構成及び動作シーケンスを示す図である。
なお、図7は、装置Bの構成図であり、図8は、装置Aの構成図であり、図9は、装置Cの構成図である。
【0065】
また、図10は、装置Cが保持するテーブルの一例を示した図である。
以下、図7〜10を参照して本実施形態の動作を説明する。
なお、図9において図3に記載された構成要素と同一の構成要素には同じ参照符号を付してある。
【0066】
まず、サーバSがパスメッセージ(RSVP)を図7の装置Bに対して送信する。装置Bはパスメッセージを受け取る(1)が、経路(2)、(3)、(4)に示すように、データ受信部30、サービス提供部31、及びデータ送信部32を介して、パスメッセージに対する処理を行わずに、それを、そのまま、装置Aに対して送信する。
【0067】
図8の装置Aは、データ受信部42でパスメッセージを受け取ると(4)、それをRSVPメッセージ処理部43へ送信し(5)、パスメッセージの経路情報を経路記憶部46にて保存する(6)。更に、(7)、(8)に示すように、サービス提供実行部44を介して、データ送信部45へパスメッセージを送信し、データ送信部45からホストaおよびホストbにパスメッセージを送信する(9)、(10)。
【0068】
ホストaはパスメッセージを受け取ると帯域予約サービスを受けるためにResvメッセージをサーバSに向けて送信する。帯域予約要求は、例としてユーザ名Kuroseとして、予約帯域を5Mbpsとする。装置Aは、Resvメッセージをデータ受信部42で受け取り(11)、RSVPメッセージ処理部43にResvメッセージを通知する(12)。RSVPメッセージ処理部43は、サービス提供可否要求部47を介して(13)、(14)、COPS送信部48から装置Cに対してサービス提供可否要求情報を送信する(15)。その送信情報内には、送受信IPアドレスである(S、a)とユーザ名Kurose、要求帯域5Mbpsが含まれている。
【0069】
装置Cは、装置Aからの送信情報をネットワーク情報収集部11のCOPS受信部11aにて受信し(15)、帯域予約許可判断部51に装置Aからの帯域予約要求に対するサービス提供可否判断要求を送信する(16)。帯域予約許可判断部51では、その要求を受けて帯域予約判断ポリシテーブル50(図10参照)のデータを取得し(17)、(18)、そのデータを基にユーザ名Kuroseと要求帯域5Mbpsを認めてもいいか判断を行う。図10(a)の帯域予約判断ポリシテーブル50の例によれば、ユーザ名Kuroseには最大帯域5Mbpsが許可されており、かつ現在の使用帯域は0Mbpsなので、このサービスは許可と判断される。
【0070】
この許可判断結果は、サービス設定部13のCOPS送信部13cに送信されて(19)、COPS送信部13cは、その許可判断結果を、装置Aにサービス提供可否判断結果として送信する(20)。この例では許可判断が通知されるので、帯域予約許可判断部51は、設定装置決定部10に送受信IPアドレス(S、a)及びデータを送信してきた装置AのIPアドレス「A」を送信し、サービス競合計算部14には、送受信IPアドレス(S、a)、ユーザ名Kurose、要求帯域5Mbpsを送信する(21)。
【0071】
設定装置決定部10は、帯域予約許可判断部51から得たIPアドレス(S、a、A)と経路情報テーブル10a(トポロジー情報)と設定装置決定機能部10b(Dijkstraのアルゴリズムを用いた計算)によって中継経路が、ホストa、装置A、装置B、サーバS(a、A、B、S)だと特定でき、その中継経路情報をサービス競合計算部14に送信する(22)。
【0072】
サービス競合計算部14では、設定装置決定部10から得た中継経路情報を基にして、現在その経路上にてサービスを行っているかどうかを確認する。この確認情報としてはサービス設定記憶部15の情報を用いる(23)。また、帯域予約判断ポリシテーブル50も必要に応じて参照する(24)。ここで、現在(S、B、A、a)の経路では、サービス提供をしていないとすると、サービス競合計算部14はそのまま、ユーザ名Kurose、要求帯域5Mbps、使用経路(S、B、A、a)を、サービス競合結果情報としてサービスマッピング部12に送信する(25)。
【0073】
サービスマッピング部12は、その受信情報から設定すべき中継ルータとして装置Bを特定し、サービスマッピングテーブル12a(図10(c))から、SNMPプロトコルで設定できて、要求帯域5Mbps以上のサービスなら、それに対して装置Bのキュー番号3のキューに設定すべきとする情報を得る。そして、サービスマッピング部12のサービスマッピング機能部12bは、これらを設定情報として、IPアドレスが「B」の装置Bに対して、送受信IPアドレス(S、a)の通信を、キュー番号が3番の高優先キューで行う旨のサービス設定情報を作成する。また、サービスマッピング部12は、この作成したサービス設定情報を、サービス設定記憶部15と、帯域予約判断ポリシテーブル50と、サービス設定部13の装置設定部13aに送信する(26)。サービス設定記憶部15と帯域予約判断ポリシテーブル50は、サービスマッピング部12からの受信情報に基づいて保持しているデータを変更する。
【0074】
サービス設定部13の装置設定部13aは、サービスマッピング部12からの受信情報に基づいてSNMP用のサービス設定要求情報を作成し、SNMP送信部13bにその設定要求情報を送信する(27)。SNMP送信部13bは、装置設定部13aからの設定要求情報に基づき、設定対象である装置Bに対してSNMPにてサービス設定要求情報を送信する(28)。
【0075】
装置Aは、サービス提供許可判断結果をCOPS受信部40で受信する(20)。COPS受信部40は、受信したサービス提供許可判断結果をサービス提供設定部41に送信し(29)、サービス提供設定部41は、COPS受信部40から受信したサービス提供許可判断結果に基づき、サービス提供実行部44を設定し(30)、ホストaに対するサービス提供を始める。また、(31)、(32)に示されるように、サービス提供設定部41は、サービス提供実行部44及びデータ送信部45を通してResvメッセージを装置Bに送信する。
【0076】
装置Bは、Resvメッセージをデータ受信部30で受信する(32)。装置Bは、RSVPメッセージを処理できないので、それを、そのまま、(33)、(34)、(35)に示されるように、データ送信部32を介してResvメッセージをサーバSへ送信する。一方、装置Bは、装置Cからサービス設定要求情報を受信する(28)。(36)に示されるように、SNMP受信部33で受信されたサービス設定要求情報は、サービス提供設定部34に送られる。サービス提供設定部34では、サービス設定要求情報に基づき送受信IPアドレス(S、a)の通信に対して、キュー番号3のキューを用いる設定をサービス提供部31に対して実施する(37)。その結果、装置Bにおいて送受信IPアドレス(S、a)の通信に対して、高優先キューである3番のキューが使用され、ホストaに対するサービス提供が開始される。
【0077】
ホストbはパスメッセージを受け取ると、帯域予約サービスを受けるためにResvメッセージをサーバSに向けて送信する。帯域予約要求は、例としてユーザ名Nomuraとし、予約帯域を10Mbpsとする。
【0078】
装置Aは、ホストbからのResvメッセージをデータ受信部42で受信して(38)、RSVPメッセージ処理部43に通知し(39)、RSVPメッセージ処理部43は、Resvメッセージを受信すると、サービス提供可否要求部47から、COPS送信部48を使用して装置Cに対してサービス提供可否要求を送信する(40、41、42)。その送信データ内には、送受信IPアドレスである(S、b)とユーザ名Nomura、要求帯域10Mbpsが含まれている。
【0079】
装置Cは、装置Aからの送信データをCOPS受信部11aにて受信し、それを帯域予約許可判断部51に送信して(43)、帯域予約許可判断部51にサービス提供可否の判断を行わせる。帯域予約許可判断部51では、帯域予約判断ポリシテーブル50(図10(a))のデータを取得しユーザ名Nomuraに対して要求帯域10Mbpsのサービスを認めても良いかの判断を行う。その結果、この場合、帯域予約判断ポリシテーブル50からユーザ名Nomuraには最大帯域10Mbpsが許可されていて、かつ現在の使用帯域は0Mbpsなので、このサービスは許可と判断される。この許可結果はCOPS送信部13cに送信されて(46)、COPS送信部113cは、装置Aにサービス提供可否判断結果を送信する(47)。
【0080】
ここでは、許可する旨の判断であったので、帯域予約許可判断部51は、設定装置決定部10に、送受信IPアドレス(S、b)及び該データを送信してきた装置AのIPアドレス「A」を送信し、サービス競合計算部14に、送受信IPアドレス(S、b)、ユーザ名Nomura、要求帯域10Mbpsを送信する(48)。設定装置決定部10は、帯域予約許可判断部51から得たIPアドレス(S、b、A)と経路情報テーブル10a(トポロジー情報)と設定装置決定機能部10b(Dijkstraのアルゴリズムを用いた計算)によって、中継経路が、ホストb、装置A、装置B、サーバ(b、A、B、S)だと特定でき、その中継経路情報をサービス競合計算部14に送信する(49)。
【0081】
サービス競合計算部14は、設定装置決定部10から得た中継経路情報を基にして、現在その経路上にてサービスを行っているかどうかを確認する。確認情報としてはサービス設定記憶部15の情報を用いる(50)。また、帯域予約判断ポリシテーブル50内の情報も必要に応じて参照する(51)。サービス設定記憶部15の情報により、現在(S、B、A、b)の経路では、すでにユーザ名Kuroseに対して装置Bにおいてサービスを提供していることが判明する(図10(b)参照)。その結果、サービス競合計算部14は、帯域予約判断ポリシテーブル50(図10(a)参照)のユーザ優先度がKurose:5に対してNomura:10であるので、ユーザ名Nomuraへのサービスを優先させることに決定する。そして、ユーザ名Nomuraの要求に対するサービスは、そのままユーザ名Nomura、要求帯域10Mbps、使用経路(S、B、A、b)とするが、ユーザ名Kuroseの要求に対するサービスには変更を加えて、ユーザ名Kurose、要求帯域3Mbps、使用経路(S、B、A、a)として、サービスマッピング部12へその設定情報を送信する(52)。
【0082】
サービスマッピング部12は、受信した設定情報から設定すべき中継ルータとして装置Bを特定し、サービスマッピングテーブル12a(図10(c))から、SNMPプロトコルで設定できて、要求帯域5Mbps以上のサービスであるならば、そのサービスに対してキュー番号3のキューに設定する旨の情報を得る。サービスマッピング機能部12bは、この情報をホストbの通信に対するサービス設定情報として、IPアドレスが「B」の装置Bに対して送受信IPアドレス(S、b)の通信をキュー番号が3番の高優先キューで行う設定情報を作成する。また、サービスマッピング機能部12bは、変更が加えられたホストaの通信に対するサービス設定情報として、IPアドレスがBの装置に対して、送受信IPアドレス(S、a)の通信をキュー番号が2番の中優先キューで行う旨のサービス設定情報を新たに作成する。サービスマッピング機能部12bは、作成した該サービス設定情報をサービス設定記憶部15と帯域予約判断ポリシテーブル50と装置設定部13aに送信する(53)。サービス設定記憶部15及び帯域予約判断ポリシテーブル50の保持するデータは、サービスマッピング部12からのサービス設定情報に基づいて変更される。装置設定部13aは、サービスマッピング部12からのサービス設定情報に基づいてSNMP用のサービス設定要求情報を作成し、SNMP送信部13bにその設定要求情報を送信する(54)。SNMP送信部13bは、装置設定部13aからのデータに基づき、設定対象である装置Bに対してSNMPにてサービス設定要求を送信する(55)。
【0083】
また、装置Aは、サービス提供許可結果をCOPS受信部40にて受信し(47)、そのCOPS受信部40からの受信データに基づき、サービス提供設定部41を用いてサービス提供実行部44を設定し(56、57)、ホストbに対するサービス提供を始める。また、データ送信部45からResvメッセージを装置Bに送信する(58、59)。
【0084】
装置Bは、装置AからResvメッセージを受信するが(59)、RSVPメッセージを処理できないので、それを、そのまま(60)、(61)、(62)に示すように、サーバSへ送信する。また、装置Bは、SNMP受信部33で装置Cからのサービス設定要求情報を受信し(55)、それを基に、(63)、(64)に示されるように、サービス提供設定部34にて、送受信IPアドレス(S、b)の通信に対して、キュー番号3のキューを用いる設定を、サービス提供部31に実施する。その結果、装置Bにおいて、送受信IPアドレス(S、b)の通信に対して、高優先キューである3番のキューが使用され、ホストbに対するサービス提供が始まる。また、同時に送受信IPアドレス(S、b)の通信に対してキュー番号2のキューを用いる設定を、サービス提供部31に対して新たに実行する。その結果、装置Bにおいて送受信IPアドレス(S、a)の通信に対して中優先キューである2番のキューが使用され、ホストaに対するサービス提供が始まる。
【0085】
図10(a)、(b)、(c)は、それぞれ帯域予約判断ポリシテーブル50、サービス設定記憶部15のデータテーブル及びサービスマッピングテーブル12aを示す図である。
【0086】
同図(a)は、帯域予約判断ポリシテーブル50の例である。同図(a)に示されるように、帯域予約判断ポリシテーブル50には、ユーザ名、ユーザ優先度、現在の予約帯域、及び許可総帯域が登録される。前述したように、新たなユーザがサービス要求をしてきたときには、ユーザ優先度を取得し、優先度の高いユーザを優先して、帯域を割り当てるようにする。そして、許可総帯域よりも現在の予約帯域の方が小さい場合には、サービス提供を許可することになる。
【0087】
同図(b)は、サービス設定記憶部15の有するデータテーブルの例である。サービス設定記憶部15は、同図(b)の左側に示す現在設定されているサービス設定情報を記録したテーブル15aと、同図(b)の右側に示すネットワーク機器資源内容を記録したテーブル15bとを有している。現在設定されているサービス設定情報を記録したテーブル15aは、新しいユーザがサービスを受けるようになり、ネットワークが提供するサービスが増加される場合には、サービスマッピング部12からの更新指示に従って、新しく更新されるものである。ネットワーク機器資源内容テーブル15bは、ネットワークに含まれる機器がどのような資源を有しているかを示すものであり、同図(b)の例では、前述した装置Bは、装置IPアドレス「B」で特定され、3種類の優先度キューを持っているが、帯域保証に非対応であることが分かる。これらのキューが収容できる帯域は、同テーブルの「対応」の欄に記載された通りであり、一例が同図(b)に示されている。その他に、ネットワーク機器資源内容テーブル15bには、各キューの(各資源の)総量と残量が登録される。同テーブル15bの例では、装置IPアドレス「A」で特定される、前述の装置Aに対しても登録されており、装置Aは、帯域保証対応型であり、0〜100Mbpsの帯域に対応できることが取得できる旨の情報が登録されている。同テーブル15bは、管理者が前もって各ネットワーク機器の品質保証のタイプや品質保証のできる限度、現在のサービス提供の容量等を設定することによって作成されるものである。
【0088】
同図(c)は、サービスマッピングテーブル12aの例であり、装置IPアドレス、設定用プロトコル、設定内容、設定マッピング情報が登録されている。装置Bの場合には、設定内容として優先度キュー(1、2、3)が設けられていることが登録されており、設定マッピング情報として、要求帯域が5Mbps以上ならキュー3へ、2Mbps以上ならキュー2へ設定するようにマッピングするための情報が登録されている。装置Aについては、2種類のキューが設けられており、要求帯域に応じたキュー番号に設定できる旨が登録されている。また、装置Aに設定情報を送信するためのプロトコルはCOPSである旨が登録されている。
【0089】
図11は、図7〜9に基づいて説明した処理の流れを全体のシステム構成に照らして示した図である。
同図に示されている各数字は、図7〜9に示された数字に対応している。前述したように、ホストaあるいはbからサービス要求が来る毎に、装置Aは、サービス設定許可を装置Cに尋ね、得られたサービス許可の内容に従って、ホストaあるいはbに帯域を割り当てる。装置Bは、装置Cが行ったサービス内容の設定に従って、直接、装置Cから設定要求を受ける。従って、装置Aが、サービス要求に対して対応可能な装置であり、装置Bがサービス要求に対して非対応な装置である場合でも、装置Aと装置Bを接続するネットワークにおいては、サービス要求に対応したサービス提供が可能となる。
【0090】
図12は、第1の実施形態におけるサービス割り当て装置(装置C)のサービス競合計算部14の行う処理を説明するフローチャートである。
まず、ステップS1で、帯域予約許可判断部51、設定装置決定部10、帯域予約判断ポリシテーブル50、及びサービス設定記憶部15からそれぞれの情報を収集する。次に、ステップS2で、ユーザに対するサービスを行うべき通信経路に他のユーザに対するサービスが提供されているか否かを判断する。他のユーザに対するサービスが提供されていないと判断した場合には、ステップS5で、サービスマッピング部12にユーザの要求と通信経路情報を通知する。
【0091】
ステップS2で、他のユーザに対するサービスが提供されていると判断した場合には、ステップS3で、通信経路において優先度の高いユーザからサービスが割り当てられていくようにサービス内容の設定を行う。すなわち、上述したユーザ名Kuroseのように、優先度の低いユーザに対するサービスには制限をかけるようにする。そして、ステップS4で、サービスマッピング部に、新たに設定したそれぞれのユーザに対するサービス要求の内容と通信経路を通知する。
【0092】
図13は、第1の実施形態における装置Cのサービス設定記憶部15の行う処理を説明するフローチャートである。
まず、ステップS10で、ネットワーク機器の設定や状態、ユーザに提供しているサービス内容を保存する。次に、ステップS11で、サービスマッピング部12から情報更新依頼を受けたか否かが判断される。依頼を受けた場合には、ステップS13で、ネットワーク機器の設定や状態、ユーザに提供しているサービス内容を更新する。
【0093】
ステップS11で、依頼を受けていない場合には、ステップS12で、サービス競合計算部14から情報要求を受けたか否かが判断される。情報要求を受けた場合には、ステップS14で、ユーザに対するサービス内容や通信経路上のネットワーク機器の設定や状態の情報をサービス競合計算部14に通知する。
【0094】
ステップS12で、サービス競合計算部14から情報要求を受けていないと判断した場合には、スタートへ戻る。
なお、前記第1の実施形態では、OSPFを用いてホストとサーバ間の通信経路上のルータを発見したが、RIP(Routing Information Protocol)などのような他のルーティングプロトコルを元に、トポロジーおよびIP通信経路を発見しても良く、またSNMPのようなネットワーク管理プロトコルを用いても良い。
【0095】
また、サービス提供設定データを装置C内に保持しているが、装置C内には持たずにSNMPのようなネットワーク管理プロトコルかTelnetプロトコルなどを用いて必要になった際にその都度、装置にデータ取得を行っても良い。
【0096】
更に、装置Cは、外部設定送信用プロトコルとしてSNMPを用いているがTelnetプロトコル、COPS、CLI(Command Line Interface)等を用いても良い。
あるいは、ネットワークにおけるデータ(ユーザ情報や装置情報など)を装置C内に保持しているが、装置C以外の装置にデータを持たせてデータが必要になった際に、装置Cがデータを取得する方法でも良い。
【0097】
更に、第1の実施形態では、中継経路上の装置Bに対応する装置に設定が行われるが、あらかじめ決めておいたルータのみに設定を行っても良く、経路上に存在する中継ルータ以外のMAC 層のスイッチ装置(レイヤ−2スイッチなど)や、レイヤ−3スイッチ、ATMスイッチなどに対してサービス提供設定を行っても良い。
【0098】
図14は、本発明の第2の原理に対応する第2の実施形態による構成例を示す図である。
本実施形態では、ホストaが、サーバとの通信に対してサービス要求(予約要求:RSVP)を行ったとすると、本来であれば、ホストaから装置Aと装置Bを通ってサーバと通信するのであるが、ポリシサーバ(装置C)が装置Bよりも装置Dのほうがサービス要求に合っていると判断し、各装置の経路情報を変更することで本来の経路よりも望ましい経路(ホストa、装置A、装置D、サーバ)に変更できる。この結果、ネットワークに存在する様々な装置を有効利用したネットワークを構成することが可能である。
【0099】
本実施形態のネットワークは、ホストa、サーバ、装置A、装置B、装置C、装置Dから構成される。また、各装置はデータ伝達媒体(通信路)にて接続されているものとする。
【0100】
ホストaは、本実施形態では、通信において帯域保証や優先制御サービスを受けるパーソナルコンピュータなどのエンド端末である。なお、このホストはネットワークに接続されており、後述のサーバが出しているパスメッセージ(RSVP)を受信して、Resvメッセージ(RSVP)を送信し、ネットワークに対してサービス要求が可能であるとする。また、端末を使用しているユーザに関する情報や端末のIPアドレス情報は、ポリシサーバ(装置C)内の処理部で使用するために、ポリシサーバが保持している。本実施形態では、ホストaのIPアドレスは「a」であるとする。
【0101】
サーバSは、本実施形態では、アプリケーションサーバとして、エンド端末にデータを送信する機能を持つ。なお、このサーバSは、ネットワークに接続されており、パスメッセージ(RSVP)を送信し、Resvメッセージ(RSVP)を受け取り処理することが可能であるとする。また、サーバSのアプリケーションに関する情報やIPアドレス情報は、ポリシサーバ(装置C)内の処理部で使用するために、ポリシサーバが保持している。本実施形態ではサーバSのIPアドレスはSとする。
【0102】
装置A、及び装置Eは、RSVP対応ルータであり、RSVPメッセージを受け付け、処理し、サービス提供をすることができる。そして、受け付けたサービス要求に関してはCOPSを使用してポリシサーバ(装置C)にサービス提供可否判断を要求し、その可否判断応答に従う。また、帯域予約可能なキュー(データ通信用のバッファ)を持っており、10Mbps帯域予約できるキューのキュー番号を2.5Mbps帯域予約できるキューのキュー番号を1とする。また、IPアドレスをそれぞれ「A」及び「E」とする。また、外部からの経路情報変更要求を受信して経路情報設定を更新する。
【0103】
装置B、及び装置Dは、RSVP未対応のCoS制御可能なルータで、外部から優先制御の設定と経路情報の設定を行うことが可能であるとする。RSVPメッセージに関しては、処理を行うことができないのでRSVPメッセージを素通りさせる。装置Bは、優先度を持つキューを3個(高優先、中優先、低優先)持ち、それぞれキュー番号を3、2、1とする。装置Dは、優先度を持つキューを2個(高優先、低優先)持ち、それぞれキュー番号2、1とする。また、IPアドレスは、それぞれ「B」及び「D」とする。
【0104】
装置Cは、サービス割り当て装置(ポリシサーバ)である。装置Cは、ネットワーク機器からのCOPSによるサービス提供可否要求を受信し、内部にて保持している帯域予約判断テーブルを使って可否を判断し、COPSにて応答を返すことができる。装置Cは、COPSの要求を答える際に、サービス要求を行っているホストと通信先サーバのIPアドレスやユーザ名、帯域要求値等を取得して装置C内部での計算や動作に用いることができる。
【0105】
また、装置Cは、送信元、受信元(送信先)IPアドレスを知ることにより、不図示の設定装置決定部を用いて、発生する送受信データを中継するルータを特定する。設定装置決定部は、IPルーティングプロトコルとしてOSPFを用いるネットワークであれば、ネットワーク内にブロードキャストされたOSPFのLSAパケットを装置Cが受信することが可能であり、すなわち、LSAパケットではルータのトポロジー情報が含まれているため、これを受信するとトポロジー(経路情報テーブルとして保持)を把握することができ、送受信IPアドレス(送信元IPアドレスと送信先IPアドレス)から、Dijkstraのアルゴリズムを用いて最短パスを計算することが可能である。その結果、装置Cにおいて、IPの経路を計算することで中継ルータを特定することが可能である。また、動的なネットワーク情報をSNMPにて取得することや各装置情報から、どの経路がサービス提供に適していて、どの経路が適しているのかの特定ができる。
【0106】
また、装置Cは、中継ルータの設定状態情報とCOPSで得た送受信IPアドレスやユーザ名、要求帯域値を元に、不図示のサービスマッピングテーブルやサービスマッピング部にて、それぞれの中継ルータに固有の設定値を生成することが可能である。各ルータに対しては、SNMPを用いて生成した設定を送信して設定を反映させる。このようにしてネットワーク上で、サービス要求があるにも係わらず、サービス提供できていない装置Bに対してサービス要求に基づいた設定を行うことが可能である。同様にSNMPを用いて経路情報設定を送信し、通信経路に対してネットワーク経路を変更することが可能である。
【0107】
図15〜18は、第2の実施形態の装置A〜Dの構成及び動作シーケンスを説明する図である。
なお、図15〜17では、図7〜9と同様の構成には同じ参照符号を付してしてある。図15は、装置A、Eの構成図であり、図16は、装置Cの構成図であり、図17は、装置B、Dの構成図である。
【0108】
また、図18は、装置Cが有するテーブルの例である。
以下、図15〜18を用いて本実施形態のシーケンスを説明する。
まず、サーバSがパスメッセージ(RSVP)を装置Eに対して送信する。
装置Eは、パスメッセージを受け取ると(1)、それをRSVPメッセージ処理部43へ送信し(2)、RSVPメッセージ処理部43は、パスメッセージの経路情報を経路記憶部46にて保存し(3)、サービス提供実行部44を介してデータ送信部45へパスメッセージを送信し(4)、(5)、データ送信部45は装置Dにパスメッセージを送信する(6)。装置Dはパスメッセージを受け取るが(6)、RSVPメッセージに対する処理を行わずに、それをそのまま装置Aに対して送信する(7)、(8)、(9)。装置Aは、データ受信部42でパスメッセージを受け取ると(9)、RSVPメッセージ処理部43へ送信し(10)、RSVPメッセージ処理部43はパスメッセージの経路情報を経路記憶部46にて保存し(11)、サービス提供実行部44を介してデータ送信部45へパスメッセージを送信し(12)、(13)、データ送信部45ホストaにパスメッセージを送信する(14)。
【0109】
ホストaはパスメッセージを受け取ると、帯域予約サービスを受けるためにResvメッセージをサーバSに向けて送信する。この場合、帯域予約要求は、例としてユーザ名Kuroseとし、予約帯域を5Mbpsとする。
【0110】
装置Aは、ホストaからのResvメッセージを受け取り(15)、RSVPメッセージ処理部43にResvメッセージを通知する(16)。RSVPメッセージ処理部43は、Resvメッセージを受信すると、サービス提供可否要求部47からCOPS送信部48を使用して装置Cに対してサービス提供可否要求を送信する(17)、(18)、(19)。その送信データ内には、送受信IPアドレスである(S、a)とユーザ名Kurose、要求帯域5Mbpsが含まれている。
【0111】
装置Cは、装置Aからのサービス提供可否要求をネットワーク情報収集部11のCOPS受信部11aにて受信し(19)、それを帯域予約許可判断部51へ送信し(20)、帯域予約許可判断部51にて上記サービス提供可否要求に対するサービス提供可否の判断が下される。帯域予約許可判断部51では、帯域予約判断ポリシテーブル50(図18(a))のデータを取得し(21)、(22)、そのデータを基にユーザ名Kuroseに対し要求帯域5Mbpsのサービスを認めても良いかの判断を行う。その結果、帯域予約判断ポリシテーブル50からユーザ名Kuroseには最大帯域5Mbpsが許可されていて、かつ現在の使用帯域は0Mbpsなので、このサービスは許可と判断される。しかし、経路比較部61の結果を待ってから、COPSにて、その可否判断応答を装置Aに返す。
【0112】
ここでは、許可判断であったので、帯域予約許可判断部51は、設定装置決定部10と優先経路選択部60に、送受信IPアドレス(S、a)及びデータを送信してきた装置AのIPアドレスAを送信し、サービスマッピング部12に送受信IPアドレス(S、a)、ユーザ名Kurose、要求帯域5Mbpsを送信する(23)。
【0113】
優先経路選択部60は、帯域予約許可判断部51からのデータと設定装置決定部10の持つ経路情報テーブル10aとサービスマッピング部12の持つサービスマッピングテーブル12a内の情報から、より高機能や高性能な装置のIPアドレス情報(本実施形態では装置Bのほうが装置Dよりも高性能であるとする。)を取得し(23)、(24)、(25)、そのIPアドレス情報とIPアドレス(S、a、A)と経路情報テーブル10a(トポロジー情報)とDijkstraのアルゴリズムを用いた計算によって優先中継経路が、ホストa、装置A、装置B、装置E、サーバ(a、A、B、E、S)だと特定でき、その優先経路情報を経路比較部61に送信する(26)。
【0114】
また、設定装置決定部10は、帯域予約許可判断部51から得たIPアドレス(S、a、A)と経路情報テーブル10a(トポロジー情報)と設定装置決定部機能部10b(Dijkstraのアルゴリズムを用いた計算)によって中継経路が、ホストa、装置A、装置D、装置E、サーバ(a、A、D、E、S)だと特定でき、その中継経路情報を経路比較部61に送信する(26)。
【0115】
優先経路選択部60からの優先経路情報と設定装置決定機能部10bからの中継経路情報を得た経路比較部61は、(a、A、B、E、S)と(a、A、D、E、S)を比較して、比較結果が両者が違うことを示している旨の情報を帯域予約許可判断部51に通知する(28)。また、優先経路と特定中継経路が違っていることと、優先経路を選択したことを示す情報サービスマッピング部12に通知する(29)。また、経路設定発生部62に(a、A、D、E、S)ではなく、(a、A、B、E、S)の通信経路を通る設定を作成するよう要求する(30)。
【0116】
経路設定発生部62は、経路比較部61から得た情報とサービスマッピングテーブル12aから各装置の情報を取得し(31)、通信データが優先経路を通過する経路設定情報を作成する。ここでは、経路設定情報として、装置Aに対する、「aが送信元アドレスでSが受信元アドレス(送信先アドレス)ならば、装置Bに送信する」設定と、装置Eに対する、「Sが送信元アドレスでaが受信元アドレスならば、装置Bに送信する」設定をそれぞれ作成し、サービスマッピング部12へ送信する(32)。サービスマッピング部12のサービスマッピング機能部12bは、経路設定発生部62から受信した経路設定情報のみを、装置設定部13aにサービス設定情報と送信する(33)。装置設定部13aは、サービスマッピング部12からのサービス設定情報に基づきSNMP送信部13bに対してサービス設定要求を送信する(34)。SNMP送信部13bは、該サービス設定要求の設定内容をサービス設定要求として各装置(装置Aと装置E)に送信する(35)。ここでは、装置Aと装置Eに送信する。また、装置設定部13aは、経路情報変更設定が行われたことを経路情報テーブル10aに反映させる(36)。
【0117】
帯域予約許可判断部51は、帯域予約判断ポリシテーブル50と経路比較部61からの経路設定情報から、通信経路の変更があることを検出し、サービス提供を不可とする判断情報をCOPS送信部13cに送信する(37)。これにより、COPS送信部13cは、サービス提供を不可とする情報を装置Aに送信する(38)。
【0118】
経路設定変更情報のサービス設定要求をSNMP受信部45で受信した装置Aと装置Eは直ちに経路情報の変更を実行する(36)(37)。これにより、サーバからのデータの流れはサーバ、装置E、装置B、装置A、ホストaの経路を通ることになる。
【0119】
次に、サーバSがパスメッセージ(RSVP)を装置Eに対して送信する(80)。装置Eは、データ受信部42にてパスメッセージを受け取ると(39)、RSVPメッセージ処理部43へ送信し(40)、パスメッセージの経路情報を経路記憶部46にて保存し(41)、サービス提供実行部44を介してデータ送信部45へパスメッセージを送信し(42)、(43)、装置Bにパスメッセージを送信する(44)。
【0120】
装置Bはパスメッセージを受け取るが(44)、パスメッセージに対する処理を行わずにそれを、そのまま、装置Aに対して送信する(45)、(46)、(47)。
装置Aは、データ受信部42でパスメッセージを受信し(47)、パスメッセージの経路情報を経路記憶部46にて保存し(49)、サービス提供実行部44を介して、データ送信部45へパスメッセージを送信し(50)、(51)、データ送信部45は、ホストaにパスメッセージを送信する(52)。
【0121】
ホストaはパスメッセージを受け取ると、帯域予約サービスを受けるために、再び、ResvメッセージをサーバSに向けて送信する(53)。この場合、帯域予約要求は、例としてユーザ名Kuroseで、予約帯域を5Mbpsとする。装置Aは、データ受信部42においてResvメッセージを受け取り(53)、データ受信部42はRSVPメッセージ処理部43にResvメッセージを通知する(54)。RSVPメッセージ処理部43は、Resvメッセージを受信すると、サービス提供可否要求部47を介してCOPS送信部48から装置Cに対してサービス提供可否要求を送信する(55)、(56)、(57)。その送信データ内には、送受信IPアドレスである(S、a)とユーザ名Kurose、要求帯域5Mbpsが含まれている。
【0122】
装置Cは、装置Aからの送信データをネットワーク情報収集部11のCOPS受信部11aにて受信し(57)、それを帯域予約許可判断部51に送信して(58)、サービス提供可否の判断を行う。帯域予約許可判断部51では、帯域予約判断ポリシテーブル(図18(a))のデータを取得し(59)、(60)、ユーザ名Kuroseに対して要求帯域5Mbpsのサービスを認めても良いか判断する。その結果、帯域予約判断ポリシテーブル50からユーザ名Kuroseには最大帯域5Mbpsが許可されていて、かつ、現在の使用帯域は0Mbpsなので、このサービスは許可と判断される。しかし、経路比較部61の結果を待ってからCOPSにてその可否判断応答を返す。
【0123】
ここでは許可判断であったので、帯域予約許可判断部51は、設定装置決定部10と優先経路選択部60に送受信IPアドレス(S、a)及びデータを送信してきた装置AのIPアドレスAを送信し、サービスマッピング部12に送受信IPアドレス(S、a)、ユーザ名Kurose、要求帯域5Mbpsを送信する(61)。
【0124】
優先経路選択部60は、設定装置決定部10の持つ経路情報テーブル10aとサービスマッピング部12の持つサービスマッピングテーブル12aから、より高機能や高性能な装置のIPアドレス情報(本実施形態では装置Bのほうが装置Dよりも高性能であるとする。)を取得し(62)、(63)、そのIPアドレス情報とIPアドレス(S、a、A)と経路情報テーブル10a(トポロジー情報)とから、Dijkstraのアルゴリズムを用いた計算によって優先中継路が、ホストa、装置A、装置B、装置E、サーバ(a、A、B、E、S)だと特定でき、その優先経路情報を経路比較部61に送信する(64)。
【0125】
また、設定装置決定部10は、帯域予約許可判断部51から得たIPアドレス(S、a、A)と装置設定部13aによって更新された経路情報テーブル10a(トポロジー情報)と設定装置決定機能部10b(Dijkstraのアルゴリズムを用いた計算)によって中継経路が、ホストa、装置A、装置B、装置E、サーバ(a、A、B、E、S)だと特定でき、その経路情報を経路比較部61に送信する(65)。優先経路選択部60と設定装置決定機能部10bからの経路情報を得た経路比較部61は、2つの経路情報(a、A、B、E、S)と(a、A、B、E、S)を比較して、結果が同じであることを示す情報帯域予約許可判断部51に通知する(66)。また、優先経路と特定された中継経路が同じこと、及び優先経路を選択したことを示す情報をサービスマッピング部12に通知する(67)。サービスマッピング部12のサービスマッピング機能部12bは、通知された情報から設定すべき中継ルータとして装置Bを特定し、サービスマッピングテーブル12a(図18(c))から、SNMPプロトコルで設定できて、要求帯域5Mbps以上のサービスなら、そのサービスに対してキュー番号3のキューを設定する旨の情報を得る。そして、サービスマッピング機能部12bはサービス設定情報として、IPアドレスがBの装置に対して送受信IPアドレス(S、a)の通信をキュー番号が3番の高優先キューで行うことを示す設定情報をを作成し、装置設定部13aへ送信する(68)。
【0126】
装置設定部13aは、サービスマッピング部12からサービス設定情報を受信し(68)、このサービス設定情報に基づいてSNMP用のサービス設定要求情報を作成し、SNMP送信部13bにこの設定要求情報を送信する(69)。SNMP送信部13bは、装置設定部13aからのサービス設定要求情報に基づき、設定対象である装置Bに対してSNMP送信部13bにてサービス設定要求情報を送信する(70)。
【0127】
帯域予約許可判断部51は、経路比較部61からの情報を受信すると、COPS送信部13cを介してサービス提供許可情報を、装置Aへ送信する(72)。
装置Aは、そのサービス提供許可情報をCOPS受信部40にて受信し(72)、データ送信部45にて受信するサービス設定要求に基づき(70)、サービス提供設定部41を用いてサービス提供実行部44を設定し(74)、ホストaに対するサービス提供を始める。また、データ送信部45を介してResvメッセージを装置Bに送信する(75)、(76)。
【0128】
Resvメッセージをデータ受信部30で受信した装置Bは(76)、RSVPメッセージを処理できないので、そのResvメッセージを、そのまま、装置Eへ送信する(77)、(78)、(79)。
【0129】
装置Cから上記サービス設定要求情報をSNMP受信部33で受信した装置Bは(70)、当該情報をサービス提供設定部34に送信し(80)、サービス提供設定部34にて、送受信IPアドレス(S、a)の通信に対するサービスをキュー番号3のキューを用いて提供する設定をサービス提供部31に実施する(81)。その結果、装置Bにおいて、送受信IPアドレス(S、a)の通信に対して高優先キューである3番のキューが使用され、ホストaに対するサービス提供が始まる。そして、装置Eも、装置Aと同様にホストaに対するサービス提供を始める。この場合の装置Eの処理内容は上述した本実施形態の装置Aと同様であるので省略する。
【0130】
なお、上記説明では、装置Cが、ネットワーク全体の動的な状態を取得する構成について言及しなかったが、設定装置決定部10に、図16に示すように動的ネットワーク情報テーブル10cを設けておき、ネットワーク情報収集部11からリアルタイムで、ネットワークの情報を取得し、これを動的ネットワーク情報テーブル10c内にテーブル化して記憶しておく。そして、動的ネットワーク情報テーブル10cのデータを経路情報テーブル10aに反映させるようにすることにより、ネットワークの現状に即した優先経路の選択を行うことができるようになる。
【0131】
図18は、第2の実施形態において、装置Cが有するテーブルの例を示した図である。
同図(a)は、帯域予約判断ポリシテーブル50の例を示し、同図(b)は、サービス設定記憶部(図16には不図示)が保持しているデータであり、同図(c)は、サービスマッピングテーブル12aの例を示した図である。
【0132】
同図(a)は、第1の実施形態と同様であり、ユーザ名、ユーザ優先度、現在予約帯域、及び許可総帯域が登録されている。同図(b)は、ユーザ名、使用経路、現在予約帯域、及び設定装置が設定されている。ここでは、ユーザ名Kuroseに対して、通信経路が(S、B、A、a)であり、予約帯域が5Mbpsであり、装置Bにキュー番号3を設定していることが示されている。同図(c)は、サービスマッピングテーブル12aの例であり、装置IPアドレス、設定用プロトコル、設定内容、設定マッピング情報が登録される他、各装置の機能の高さを示す高機能度が登録される。優先経路選択部60が優先経路を決定する場合には、この高機能度を参照して、より機能の高い装置を含む経路を優先経路として設定する。
【0133】
図19は、第2の実施形態の全体のネットワーク構成を示す図である。
なお、同図において、矢印と共に示されている括弧付き数字は、前述の図15〜18に即して行った説明と対応するものである。
【0134】
同図のように、ホストaとサーバSを接続する2つの経路の内、現在の通信経路が装置Dを通過するものであった場合、装置Dよりも装置Bの方が高機能であることをサービスマッピングテーブル12aから取得し、装置Bを通る経路を優先経路として選択するようにする。これにより、新たに、ホストaからサービス要求が送られてきた場合に、より良いサービスを提供できる経路を使ってサービスの提供ができるので、サービス性の向上を図ることができる。
【0135】
図20は、第2の実施形態における優先経路選択部60の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS20で、帯域予約許可判断部51から情報を収集する。次に、ステップS21で、設定装置決定部10から情報を収集する。そして、これらの情報を元に、ステップS22で、サービスを提供することができる通信経路を割り出す。ステップS23で、通信経路が複数あるか否かが判断され、複数無いときには、ステップS24に進み、通信経路を経路比較部61に通知する。通信経路が複数ある場合には、ステップS25に進み、サービスマッピング部12から情報を収集し、サービスにとって最も良い経路を計算して選び出す(ステップS26)。このようにして最良の通信経路が選択されると、ステップS27で、該通信経路を経路比較部61に通知する。
【0136】
図21は、第2の実施形態における経路比較部61の行う処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS30で、設定装置決定部10からサービス通信情報を収集し、ステップS31で、優先経路選択部60から通信経路情報を収集する。そして、ステップS32で、設定装置決定部10から得た通信経路情報と優先経路選択部60から得た通信経路情報が異なるか否かを判断する。通信経路情報が互いに同じ場合には、ステップS33で、サービスマッピング部12に通信経路に関する情報を含むサービス通信情報を通知する。ステップS32で、通信経路情報が互いに異なる場合には、優先経路選択部60から得た通信経路を含むサービス通信情報を経路設定発生部62に通知する(ステップS34)。
【0137】
図22は、第2の実施形態における経路設定発生部62が行う処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS35で、経路比較部61からサービス通信情報を収集し、ステップS36で、通信経路上の機器を計算し、特定する。そして、ステップS37で、サービスマッピング部12から通信経路上の機器に関する設定情報を収集し、ステップS38で、通信経路上の機器に対する経路設定情報を作成する。そして、ステップS39で、サービスマッピング部12にサービス通信情報と作成した経路設定情報を通知する。
【0138】
なお、上述の第2の実施形態では、OSPFを用いてホストとサーバ間の通信経路上のルータを発見したが、RIPなどのような他のルーティングプロトコルを元に、トポロジー及びIP通信経路を発見しても良く、またSNMPのようなネットワーク管理プロトコルを用いても良い。
【0139】
また、サービス提供設定データを装置C内にて保持しているが、装置C内には持たずにSNMPのようなネットワーク管理プロトコルかTelnetプロトコルなどを用いて必要になった際にその都度、装置(装置A〜装置D)にデータ取得を行っても良い。
【0140】
または、経路選択の基準として高性能な装置が存在する経路を選んでいるが、ネットワーク管理プロトコルを用いて得た情報により輻輳しているかしていないかを基準として選んでも良い。
【0141】
更に、装置Cは外部設定送信用プロトコルとしてSNMPを用いているがTelnetプロトコル、COPS、CLIなどを用いても良い。
また、ネットワークにおけるデータ(ユーザ情報や装置情報など)を装置C内にて保持しているが、装置C以外の装置にデータを持たせてデータが必要になった際に装置Cがデータを取得する方法でも良い。
【0142】
また、上述の第2の実施形態では、中継経路上の装置Bに対応する装置に設定が行われるが、あらかじめ決めておいたルータのみに設定を行っても良く、経路上に存在する中継ルータ以外のMAC 層のスイッチ装置(レイヤ−2スイッチなど)やレイヤ−3スイッチ、ATMスイッチなどに対してサービス提供設定を行っても良い。
【0143】
図23は、本発明の第3の原理に対応する第3の実施形態による構成例を示す図である。
本実施形態では、ホストaが、サービス要求(予約要求:RSVP)を行った後においてホストaに対するサービスが提供されている場合に、ポリシサーバ(装置C)がサービス要求の終了を検出してCoS制御機器(装置B)に対して、ホストaに行っていた設定を取り消す、あるいは、変更を行う。その結果、本実施形態では、第1及び第2の実施形態に比べて、サービス要求が終了しても資源を無駄に提供する事のないネットワークを構成することが可能である。
【0144】
本実施形態のネットワークは、ホストa、サーバS、装置A、装置B、装置Cから構成される。また、各装置はデータ伝達媒体にて接続されているものとする。
ホストaは、本実施形態では、通信において帯域保証や優先制御サービスを受けるパーソナルコンピュータなどのエンド端末である。なお、このホストaはネットワークに接続されており、後述のサーバSが出しているパスメッセージ(RSVP)を受信して、Resvメッセージ(RSVP)を送信してネットワークに対してサービス要求が可能であるとする。また、端末を使用しているユーザに関する情報や端末のIPアドレス情報はポリシサーバ(装置C)内の処理部で使用するために、ポリシサーバが保持している。本実施形態では、ホストaのIPアドレスは、「a」であるとする。
【0145】
サーバSは、本実施形態では、アプリケーションサーバとして、エンド端末にデータを送信する機能を持つとする。なお、このサーバSは、ネットワークに接続されており、パスメッセージ(RSVP)を送信し、Resvメッセージ(RSVP)を受け取り処理することが可能であるとする。また、サーバSのアプリケーションに関する情報やIPアドレス情報はポリシサーバ(装置C)内の処理部で使用するために、ポリシサーバが保持している。本実施形態ではサーバのIPアドレスは「S」とする。
【0146】
装置Aは、RSVP対応ルータである。RSVPメッセージを受け付け、処理し、サービス提供をすることができる。そして、受け付けたサービス要求に関してCOPSを使用してポリシサーバ(装置C)にサービス提供可否判断を要求し、その可否判断応答に従うものとする。また、帯域予約可能なキュー(データ通信用バッファ)を持っており、10Mbps帯域予約できるキューのキュー番号を2、5Mbps帯域予約できるキューのキュー番号を1とする。また、IPアドレスを「A」とする。また、装置の設定内容をSNMP送信部にて外部に送信することができるとする。
【0147】
装置Bは、RSVP未対応のCoS制御可能なルータで、外部から優先制御の設定をおこなうことが可能であるとする。RSVPメッセージに関しては、処理をおこなうことができないのでRSVPメッセージを素通りさせる。優先度を持つキューを3個(高優先、中優先、低優先)持ち、それぞれキュー番号3,2,1とする。また、IPアドレスを 「B」とする。
【0148】
装置Cは、サービス割り当て装置(ポリシサーバ)である。装置Cは、ネットワーク機器からのCOPSによるサービス提供可否要求を受信し、内部にて保持している帯域予約判断テーブルにて可否を判断し、その判断結果をCOPSにて応答することができる。また、COPSの要求を答える際に、サービス要求を行っているホストと通信先サーバのIPアドレスやユーザ名、帯域要求値などを取得して装置C内部での計算や動作に用いることができる。装置Cは、送信元、受信元IPアドレスを知ることにより、設定装置決定部を用いて、発生する送受信データを中継するルータを特定する。この処理部は、IPルーティングプロトコルとしてOSPFを用いるネットワークであれば、ネットワーク内にブロードキャストされたOSPFのLSAパケットを装置Cが受信することが可能である。すなわち、LSAパケットではルータのトポロジー情報が含まれているため、これを受信するとトポロジー(経路情報テーブルとして保持)を把握することができ、送受信IPアドレスから、Dijkstraのアルゴリズムを用いて最短パスを計算することが可能である。その結果、装置Cにおいて、IPの経路を計算することで中継ルータを特定することが可能である。
【0149】
また、装置Cは、動的ネットワーク情報テーブルやサービス設定記憶部からの情報で特定した中継ルータのIPアドレスを用いて、現在の設定状態を知ることができる。該設定状態とは、設定可能なパラメータ、設定済みのパラメータ、設定に利用するプロトコル、設定方法である。更に、装置Cは、中継ルータの設定状態情報とCOPSで得た送受信IPアドレスやユーザ名、要求帯域値を元に、サービスマッピングテーブルやサービスマッピング部にてそれぞれの中継ルータに固有の設定値を生成することが可能である。各中継ルータに対しては、SNMPを用いて生成した設定を送信して設定を反映させる。このようにしてネットワーク上で、サービス要求があるにも係わらず、サービス提供できていない装置Bに対してサービス要求に基づいた設定を行うことが可能である。
【0150】
上記のような装置Cを設けることで、ネットワークにおいて競合するようなサービス要求に対して、帯域予約判断ポリシテーブルやサービス設定記憶部のデータを用いてサービス競合計算部にて処理を行うことで、適切に判断を下して調整されたサービス設定を発生させることが可能なので、適切なサービスをネットワーク全体で提供させることが可能である。
【0151】
更に、装置Cは、サービス要求の終了をサービスをしないサービス要求として処理するサービス停止要求生成部と、過去に行ったサービス設定記憶部を用いて、終了したサービスを行っている装置に対して、そのサービスの設定を消去するか、あるいは、そのサービスの設定のみを除いて最初から設定し直すかのいずれかの処理によって、終了したサービス提供に関するネットワーク資源を解放できる。また、あるサービスを終了させることによる他のサービスへの影響をサービス競合計算部にて計算し、新たなサービス設定やサービス変更をネットワークに対して行うことができる。
【0152】
図24〜26は、第3の実施形態における各装置の構成及び処理の流れを示す図である。
図24は、装置Bの構成を示し、図25は、装置Aの構成を示し、図26は、装置Cの構成を示す図である。
【0153】
なお、上記図において、図7〜9と同様の構成要素には同様の参照符号を付してある。
まず、サーバSがパスメッセージ(RSVP)(1)を装置Bに対して送信する。装置Bは、パスメッセージ(1)を受け取るが、RSVPメッセージに対する処理を行わずに、装置Aに対してパスメッセージを送信する(2)、(3)、(4)。
【0154】
装置Aは、該パスメッセージを受け取ると(4)、それをRSVPメッセージ処理部43へ送信し(5)、パスメッセージの経路情報を経路記憶部46にて保存し(6)、サービス提供実行部44を介してデータ送信部45へパスメッセージを送信し(7)、(8)、ホストaにパスメッセージを送信する(9)。
【0155】
ホストaはパスメッセージを受け取ると帯域予約サービスを受けるためにResvメッセージをサーバSに向けて送信する。帯域予約要求は、例としてユーザ名Kuroseとして、予約帯域を5Mbpsとする。
【0156】
Resvメッセージを受け取った装置Aは(10)、RSVPメッセージ処理部43にメッセージを通知し(11)、RSVPメッセージ処理部は、サービス提供可否要求部47からCOPS送信部48を使用して装置Cに対してサービス提供可否要求を送信する (12)、(13)、(14)。その送信データ内には、送受信IPアドレスである(S、a)とユーザ名Kurose、要求帯域5Mbpsが含まれている。
【0157】
装置Cは、COPS受信部11aにて装置Aからの送信データを受信し(14)、帯域予約許可判断部51に該データを送信し(15)、サービス提供可否の判断を行う。帯域予約許可判断部51では、帯域予約判断ポリシテーブル50(図27(a))のデータを取得し(16)、(17)、ユーザ名Kuroseと要求帯域5Mbpsを認めてもいいか判断を行う。その結果、帯域予約判断ポリシテーブル50からユーザ名Kuroseには最大帯域5Mbpsが許可されていて、かつ現在の使用帯域は0Mbpsなので、このサービスは許可と判断される。
【0158】
その許可結果はCOPS送信部13cに送信されて(18)、COPS送信部13cは、装置Aにサービス提供可否判断情報を送信する(19)。本実施形態では許可判断であったので、帯域予約許可判断部51は、設定装置決定部10に送受信IPアドレス(S、a)及び上記データを送信してきた装置AのIPアドレスAを送信し、サービス競合計算部14には、送受信IPアドレス(S、a)、ユーザ名Kurose、要求帯域5Mbpsを送信する(20)。
【0159】
設定装置決定部10は、帯域予約許可判断部51から得たIPアドレス(S、a、A)と経路情報テーブル(トポロジー情報)と設定装置決定機能部10b(Dijkstraのアルゴリズムを用いた計算)によって中継経路が、ホストa、装置A、装置B、サーバ(a、A、B、S)だと特定でき、その経路情報をサービス競合計算部14に送信する(21)。
【0160】
サービス競合計算部14は、設定装置決定機能部10bから得た中継経路情報を基にして、現在その中継経路上にてサービスを行っているかどうかを確認する。確認情報としてはサービス設定記憶部15の情報を用いる(22)。また、帯域予約判断ポリシテーブル50やサービスマッピングテーブル12aも必要に応じて参照する(23)(24)。本実施形態では、現在(S、B、A、a)の経路ではサービス提供をしていなかったとする。その結果、サービス競合計算部14はそのまま、ユーザ名Kurose、要求帯域5Mbps、使用経路(S、B、A、a)をサービス競合結果情報としてサービスマッピング部12に送信する(25)。
【0161】
サービスマッピング部12は、該サービス競合結果情報から設定すべき中継ルータとして装置Bを特定し、サービスマッピングテーブル12a(図27(c))から、SNMPプロトコルでサービスの設定ができて、要求帯域5Mbps以上ならキュー番号3に設定すべき旨の情報を得て、IPアドレスがBの装置に対して送受信IPアドレス(S、a)の通信をキュー番号3番の高優先キューで行うサービス設定情報を作成する。また、サービスマッピング部12は、作成したサービス設定情報を、サービス設定記憶部15と帯域予約判断ポリシテーブル50と装置設定部13aに送信する(26)。サービス設定記憶部15と帯域予約判断ポリシテーブル50は、サービスマッピング部12からの受信するサービス設定情報に基づいて保持しているデータを変更する。
【0162】
装置設定部13aは、サービスマッピング部12からの受信するサービス設定情報に基づいてSNMP用のサービス設定情報を作成し、SNMP送信部13bにそのサービス設定情報を送信する(27)。SNMP送信部13bは、装置設定部13aからの受信情報に基づき、設定対象である装置Bに対してSNMPにてサービス設定要求情報を送信する(28)。
【0163】
47)また、COPS受信部40においてサービス提供許可情報を受信した装置Aは(19)、サービス提供設定部41を用いてサービス提供実行部44を設定し(29)、(30)、ホストaに対するサービス提供を始める。また、Resvメッセージを装置Bに送信する(31)、(32)。
【0164】
Resvメッセージを受信した装置Bは(32)、RSVPメッセージを処理できないので、そのままResvメッセージをサーバSへ送信する(33)、(34)、(35)。装置Cからサービス設定要求情報を受信した装置Bは(28)、その提供設定情報に基づきサービス提供設定部34にて、送受信IPアドレス(S、a)の通信をキュー番号3を用いる設定をサービス提供部31に行う(36)、(37)。その結果、装置Bにおいて送受信IPアドレス(S、a)の通信に対して高優先キューである3番のキューが使用され、サービス提供が始まる。
【0165】
装置CはSNMP受信部11bにて装置Aからのサービス提供状態情報を監視しているので、ホストaがサービス要求を停止した、あるいは何らかの理由により装置Aによるサービス提供が終了した場合は、装置AのSNMP送信部70によってサービス提供状態情報(保証していた通信の送受信IPアドレスとキュー番号)が送信され(38)、装置Cに通知される(39)。本実施形態では、送信されるデータは、送受信IPアドレスは(a、S)、キュー番号1とする。
【0166】
装置CのSNMP受信部11bは、受け取ったデータをサービス停止要求生成部71に送信する(40)。サービス停止要求生成部71は、設定装置決定部10に、送受信IPアドレスおよび装置AのIPアドレスを通知し、サービス競合計算部14には、キュー番号とサービス停止要求情報を通知する(41)。
【0167】
設定装置決定部10は、サービス停止要求生成部71から得たIPアドレス(S、b、A)と経路情報テーブル(トポロジー情報)と設定装置決定機能部10b(Dijkstraのアルゴリズムを用いた計算)によって、中継経路が、ホストb、装置A、装置B、サーバ(b、A、B、S)だと特定でき、その中継経路情報をサービス競合計算部14に送信する(42)。
【0168】
サービス競合計算部14は、設定装置決定部10から得た中継経路情報を基にして現在その経路上にてサービスを行っているかどうかを確認する。確認情報としてはサービス設定記憶部15の情報を用いる(43)。また、帯域予約判断ポリシテーブル50やサービスマッピングテーブル12aも必要に応じて参照する(44)(45)。本実施形態では、現在(S、B、A、b)の経路では、すでにユーザ名Kuroseに対して装置Bにおいて5Mbps帯域予約相当のサービスとして高優先キューを提供していることが判明する。そして、サービス提供経路が等しいことと、サービスマッピングテーブル12aから装置Aで行っていたサービスと装置Bで設定しているサービスが等しいことから、サービス競合計算部14は、サービス停止要求において停止するべきサービスが、装置Bにおける送受信IPアドレス(a、S)に対するキュー3の提供サービスだと特定し、その停止サービス情報をサービスマッピングテーブル12aに通知する(46)。また、同時に、サービス競合計算部14では、サービス設定記憶部15や帯域予約判断ポリシテーブル50やサービスマッピングテーブル12aを必要に応じて参照し(44)(45)、サービス終了に伴う他のサービスの新設定や内容変更設定情報をサービスマッピング部12に通知する(46)。
【0169】
サービスマッピング部12のサービスマッピング機能部12bは、設定すべき中継ルータとして装置Bを特定し、サービスマッピングテーブル12a(図27(c))から、装置Bに対応した設定消去方法は消去型(本実施形態では、サービス項目の消去命令でサービスを停止が行われる方法を示している)であることが判明することから、IPアドレスがBの装置Bに対して、送受信IPアドレス(S、a)の通信をキュー番号3番の高優先キューで行っている設定を消去旨を要求するサービス設定情報を作成する。なお、消去型で無い場合には、消去すべき設定を除く過去のサービス設定全て(サービス設定記憶部15から読み込むデータ(47))と基本設定を対象となる装置に行わなくてはならない。また、他のサービス設定要求情報が、サービス競合計算部14から通知されていれば、そのサービス設定情報を同様にして作成する。サービスマッピング部12のサービスマッピング機能部12bは、作成したサービス設定情報をサービス設定記憶部15と帯域予約判断ポリシテーブル50と装置設定部13aに送信する(48)。サービス設定記憶部15と帯域予約判断ポリシテーブル50は、サービスマッピング部12からの受信情報に基づいて保持しているデータを変更する。
【0170】
装置設定部13aは、サービスマッピング部12からの受信情報に基づいてSNMP用のサービス設定要求情報を作成し、それをSNMP送信部13bに送信する(49)。SNMP送信部13bは、装置設定部13aからの情報に基づき、設定対象である装置Bに対してSNMPにてサービス設定要求を送信する(50)。
【0171】
装置Cからサービス提供停止のサービス設定要求を受信した装置Bは(50)、サービス提供設定部34にて、送受信IPアドレス(S、a)の通信をキュー番号3のキューを用いて提供する設定情報をサービス提供部31から消去する(51)、(52)。その結果、装置Bにおいて送受信IPアドレス(S、b)の通信に対して高優先キューである3番のキューが使用されなくなり、該通信に対するサービス提供が停止される。また、同時に他のサービス設定要求を受けていれば、サービス提供停止後に順次、設定を行う。
【0172】
図27は、第3の実施形態において、装置Cに設けられるテーブルの例を示した図である。
同図(a)は、帯域予約判断ポリシテーブル50の例であり、同図(b)は、サービス設定記憶部15の保持しているデータの例であり、同図(c)は、サービスマッピングテーブル12aの例である。
【0173】
同図(a)に示すように、帯域予約判断ポリシテーブル50には、ユーザ名、ユーザ優先度、現在予約帯域、及び許可総帯域が登録されている。この例では、ユーザ名として、KuroseとNomuraが登録されており、Nomuraの方がKuroseよりもユーザ優先度が大きく設定されている。また、いずれも現在予約帯域は0Mbpsであり、新たなサービスを受け付けられる状態となっている。同図(b)に示すように、サービス設定記憶部15は、この例では、ユーザ名、使用経路、現在予約帯域、及び設定装置を保持しており、現在、ユーザ名Kuroseに対し、通信経路(S、B、A、a)を使用して、5Mbpsの帯域のサービスを行っている旨の情報が保持されている。そして、設定装置情報により、サービス要求非対応であって、特別な設定を行っている装置が装置Bであり、装置Bに対しキュー3が割り当てられていることが分かる。また、同図(c)に示すサービスマッピングテーブル12aには、装置IPアドレス、設定用プロトコル、設定消去方法、設定内容、及び設定マッピング情報が設定されている。
【0174】
図28は、第3の実施形態のネットワークの全体構成を示す図である。
同図に示されている数字は、上記図24〜27の説明で使用した数字に対応している。本実施形態においては、ホストaからのサービス要求に応じてサービス提供していた装置A及び装置Bが、ホストaからのサービスの要求の停止に伴って、空いた回線を別のサービスに使用できるように解放することができる。すなわち、サービス要求対応装置である装置Aがホストaからのサービスの停止要求を検出し、この検出情報を装置Cに通知することによって、ホストaに対するサービスの停止が判断され、次に、そのサービス停止に伴った設定を、サービス要求非対応の装置Bの設定に反映させることができる。
【0175】
図29は、第3の実施形態においてサービス停止要求生成部71の行う処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS40で、SNMP受信部11bからのサービス提供状態情報によりネットワークの状態を監視する。ステップS41で、何らかのサービスの終了があったか否かを判断し、終了が無かった場合には、スタートに戻る。ステップS41で、何らかのサービスの終了があったと判断された場合には、ステップS42で、設定装置決定部10にそのサービスに関する情報を通知し、ステップS43で、サービス競合計算部14に対して、サービスに関する情報を、終了したサービスに関する情報として通知してスタートに戻る。
【0176】
図30は、第3の実施形態においてサービス競合計算部14の行う処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS44で、サービス停止要求生成部71、帯域予約許可判断部51、設定装置決定部10、帯域予約判断ポリシテーブル50、及びサービス設定記憶部15からそれぞれ情報を収集する。次に、ステップS45で、帯域予約許可判断部51あるいはサービス停止要求生成部71からサービスに関する通知があるか否かを判断する。通知がない場合には、処理を終了する。通知があった場合には、ステップS46に進む。ステップS46では、サービス停止要求生成部71からサービス終了の通知があるか否かを判断する。サービス終了の通知がある場合には、ステップS48で設定装置決定部10とサービス設定記憶部15と帯域予約判断ポリシテーブル50とサービスマッピング部12からの情報からサービスを特定する。そして、ステップS49で、サービス消去情報を作成し、それをステップS47に通知して処理を終了する。
【0177】
一方、ステップS46で、サービス終了の通知が無いと判断された場合、及び、ステップS49からの情報の通知を受けた場合には、ステップS47で、サービス設定記憶部15からの情報などにより、通知されたユーザに対するサービスを行うべき通信経路に他のユーザに対するサービスが提供されているか否かを判断する。提供されていない場合には、ステップS52で、サービスマッピング部12にユーザの要求と設定装置決定機能部10bからの通信経路情報を通知して処理を終了する。また、ステップS47で、他のユーザに対するサービスが提供されていると判断された場合には、ステップS50で、当該通信経路について、優先度の高いユーザからサービスを割り当てていく設定情報を作成する。すなわち、優先度の低いユーザに対するサービスは制限をかける。そして、ステップS51で、サービスマッピング部12に、作成したそれぞれのユーザの要求と通信経路情報を通知して処理を終了する。
【0178】
図31は、第3の実施形態においてサービス設定記憶部15が行う処理の流れを示したフローチャートである。
ステップS53で、ネットワーク機器の設定や状態、ユーザに提供しているサービス内容を保存する。そして、ステップS54で、サービスマッピング部12から情報更新依頼を受けたか否かを判断する。情報更新依頼を受けた場合には、ステップS55で、ネットワーク機器の設定や状態、ユーザに提供しているサービス内容を更新して、スタートに戻る。
【0179】
一方、ステップS54で、情報更新依頼を受けていないと判断された場合には、ステップS56において、サービス競合計算部14から情報要求を受けたか否かを判断する。情報要求を受けた場合には、ステップS58で、ユーザに対するサービス内容や通信経路上のネットワーク機器の設定や状態の情報をサービス競合計算部14に通知し、スタートに戻る。
【0180】
ステップS56で、情報要求を受けていない場合には、ステップS57で、サービスマッピング部12から情報要求を受けたか否かを判断する。情報要求を受けた場合には、ステップS59において、要求のあった機器に関する全ての情報をサービスマッピング部12に通知して、スタートへ戻る。ステップS57で、情報要求を受けていないと判断された場合には、処理を行わずにスタートへ戻る。
【0181】
なお、上述の実施形態では、OSPFを用いてホストとサーバ間の通信経路上のルータを発見したが、RIPなどのような他のルーティングプロトコルを元に、トポロジーおよびIP通信経路を発見しても良く、またSNMPのようなネットワーク管理プロトコル、COPS、CLI等を用いても良い。
【0182】
また、サービス提供設定データを装置C内にて保持しているが、装置C内には持たずにSNMPのようなネットワーク管理プロトコルかTelnetプロトコルなどを用いて必要になった際にその都度、装置にデータ取得を行っても良いし、装置Cは外部設定送信用プロトコルとしてSNMPを用いているがTelnetプロトコルを用いても良い。
【0183】
更に、ネットワークにおけるデータ(ユーザ情報や装置情報など)を装置C内にて保持しているが、装置C以外の装置にデータを持たせてデータが必要になった際に装置Cがデータを取得する方法でも良い。
【0184】
また、上述の実施形態では、中継経路上の装置Bに対応する装置に設定が行われるが、あらかじめ決めておいたルータのみに設定を行っても良く、経路上に存在する中継ルータ以外のMAC 層のスイッチ装置(レイヤ−2スイッチなど)や、レイヤ−3スイッチ、ATMスイッチなどに対してサービス提供設定を行っても良い。
【0185】
上述の実施形態では、装置Aのサービス停止に伴う装置Bへのサービス提供停止設定に関し、サービス停止や変更を装置に働きかける機会は、ネットワークの輻輳などのネットワーク変化でも良く、また、設定変更や消去を行う装置は、外部から設定が行える装置であれば、どのような装置でも良い。
【0186】
図32は、本発明の各実施形態における装置Cの機能をプログラムで実現する場合に必要とされるハードウェア環境を示した図である。
上記実施形態の説明では、装置Cは、ハードウェアで構成されていることを前提に説明したが、実際には、全体の動作をプログラムで実現することが可能である。
【0187】
CPU80は、バス88を介してデータを授受しながら、本実施形態を実現するプログラムを実行する。当該プログラムは、ハードディスクなどの記憶装置84や、フロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROM、MO等の可搬記録媒体86に記録される。記憶装置84に記録されたプログラムは、バス88を介して、直接RAM82にロードされ、CPU80によって実行される。可搬記録媒体86に記録されたプログラムは、記録媒体読み取り装置85によって読みとられ、バス88を介してRAM82にロードされる。そして、RAM82にロードされたプログラムがCPU80によって実行される。
【0188】
あるいは、装置Cの機能をファームウェアとして実現する場合には、ROM81にプログラムを格納し、CPU80がROM81から、バス88を介して読み込みながら実行するようにすることも可能である。
【0189】
プログラムの実行状況の把握や、管理者のコマンド入力などは、キーボード、マウス、ディスプレイなどからなる入出力デバイス87によって行われる。
また、装置Cは、通信インタフェース83によって、ネットワーク89を介して、情報提供者90にアクセス可能とすることが可能である。この場合、情報提供者90がテーブルなどのプログラムの実行に必要なデータを有しており、必要に応じて、ネットワーク89を介してデータをダウンロードすることによって、処理を実現することも可能である。あるいは、逆に、情報提供者90が当該プログラムを有しており、必要な情報をネットワーク89を介して情報提供者90に送ることにより、情報提供者90側でプログラムの実行を行って、その実行結果のみをネットワーク89を介して受け取るようにしても良い。
【0190】
もちろん、情報提供者90からプログラムをダウンロードし、記憶装置84等に一旦記憶してから、CPU80が当該プログラムを実行するようにすることも可能である。
また、更に、通信インタフェース83を使って、ネットワーク89を介して情報提供者90と接続し、ネットワーク環境下でプログラムを実行することも可能である。
【0191】
このようなプログラムは、可搬記録媒体86に記録した形で頒布が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0192】
本発明は、サービス要求に対応できる装置(対応装置)と対応できない装置(非対応装置)とが混在しているネットワークにおいて、あるユーザからサービス要求がなされた場合、ユーザにサービスを提供する通信経路上の非対応装置に、要求されたサービスを提供できるような設定をすることができる。したがって、サービス要求対応装置とサービス要求非対応装置とが混在する通信経路においても、ユーザに十分なサービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0193】
【図1】従来のネットワーク構成装置の動作を説明する図であって、(a)は第1段階の説明を示し、(b)は第2段階の説明を示し、(c)は第3段階の説明を示している。
【図2】従来の別のネットワーク構成装置の動作を説明する図であって、(a)は第1段階の説明を示し、(b)は第2段階の説明を示し、(c)は第3段階の説明を示している。
【図3】本発明の第1の原理を説明する図である。
【図4】本発明の第2の原理を説明する図である。
【図5】本発明の第3の原理を説明する図である。
【図6】本発明の第1の実施形態によるネットワークの構成例を示す図である。
【図7】第1の実施形態における装置Bの構成及び動作シーケンスを示す図である。
【図8】第1の実施形態における装置Aの構成及び動作シーケンスを示す図である。
【図9】第1の実施形態における装置Cの構成及び動作シーケンスを示す図である。
【図10】第1の実施形態において、装置Cが保持するテーブルの一例を示した図である。
【図11】図7〜図9に基づいて説明した処理の流れを全体のシステム構成に照らして示した図である。
【図12】第1の実施形態におけるサービス割り当て装置(装置C)のサービス競合計算部の行う処理を説明するフローチャートである。
【図13】第1の実施形態における装置Cのサービス設定記憶部の行う処理を説明するフローチャートである。
【図14】本発明の第2の原理に対応する第2の実施形態による構成例を示す図である。
【図15】第2の実施形態の装置A〜Dの構成及び動作シーケンスを説明する図(その1)である。
【図16】第2の実施形態の装置A〜Dの構成及び動作シーケンスを説明する図(その2)である。
【図17】第2の実施形態の装置A〜Dの構成及び動作シーケンスを説明する図(その3)である。
【図18】第2の実施形態において、装置Cが有するテーブルの例である。
【図19】第2の実施形態の全体のネットワーク構成を示す図である。
【図20】第2の実施形態における優先経路選択部の処理の流れを示すフローチャートである。
【図21】第2の実施形態における経路比較部の行う処理の流れを示すフローチャートである。
【図22】第2の実施形態における経路設定発生部が行う処理の流れを示すフローチャートである。
【図23】本発明の第3の原理に対応する第3の実施形態による構成例を示す図である。
【図24】第3の実施形態における各装置の構成及び処理の流れを示す図(その1)である。
【図25】第3の実施形態における各装置の構成及び処理の流れを示す図(その2)である。
【図26】第3の実施形態における各装置の構成及び処理の流れを示す図(その3)である。
【図27】第3の実施形態において、装置Cに設けられるテーブルの例を示した図である。
【図28】第3の実施形態のネットワークの全体構成を示す図である。
【図29】第3の実施形態においてサービス停止要求生成部の行う処理の流れを示すフローチャートである。
【図30】第3の実施形態においてサービス競合計算部の行う処理の流れを示すフローチャートである。
【図31】第3の実施形態においてサービス設定記憶部が行う処理の流れを示したフローチャートである。
【図32】本発明の各実施形態における装置Cの機能をプログラムで実現する場合に必要とされるハードウェア環境を示した図である。

Claims (12)

  1. ネットワークサービス要求に対応した、少なくとも1つの第1の装置と、該ネットワークサービス要求に非対応で、外部から設定変更が可能な、少なくとも1つの第2の装置とを接続するネットワークにおけるサービス割り当て装置であって、
    該第1の装置が提供するネットワークサービスに関する情報を取得する手段と、
    該ネットワークサービスに非対応の該第2の装置を特定する手段と、
    該第1の装置により受け付けられた該ネットワークサービスにおいて、該第1の装置に要求される設定内容を、該第2の装置が対応可能な設定内容に変換し、該変換により得られた設定内容を該第2の装置に設定する手段と
    過去に提供されていたネットワークサービスに対応する該第1及び該第2の装置の設定内容を記憶するサービス設定記憶手段と、
    該サービス設定記憶手段内の記憶情報を基に、複数のユーザからのネットワークサービス要求間の競合関係を調べ、該競合関係を調整して、提供すべきネットワークサービスに対応した前記第1及び前記第2の装置の設定内容を決定するサービス競合計算手段と、
    を備え、
    該第1の装置で提供しているネットワークサービスに非対応の該第2の装置の設定内容を、該第1の装置で受け付けたネットワークサービス要求に従って、制御することを特徴とするサービス割り当て装置。
  2. 更に、前記ネットワークに接続された前記第1及び前記第2の装置の内、要求されたネットワークサービスの提供に対しより高い機能を提供可能な装置を選択し、該選択した装置が接続される通信経路を決定する優先経路選択手段と、
    新たなネットワークサービス要求以前に使用されていた通信経路と該優先経路選択手段によって決定された通信経路とを比較する経路比較手段と、
    を備えることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のサービス割り当て装置。
  3. 更に、
    前記経路比較手段によって得られた比較結果から、該新たなネットワークサービスの提供に適した通信経路を決定する経路設定発生手段を備え、
    該経路設定発生手段によって決定された通信経路を使用して、該新たなネットワークサービスが提供されるように制御することを特徴とする請求の範囲第項に記載のサービス割り当て装置。
  4. 更に、前記第1の装置のネットワークサービス提供状態に関する情報を取得し、該ネットワークサービス提供状態情報から前記第1の装置によるネットワークサービスの提供の停止を検出して、サービス停止要求を生成するサービス停止要求生成手段と、
    該ネットワークサービスの提供の停止が検出される以前のネットワークサービスに対応する第1及び第2の装置の設定情報を記憶するサービス設定記憶手段と、
    該サービス停止要求と該サービス設定記憶手段の記憶情報に従って、該検出されたネットワークサービスの提供の停止により変化した、サービス競合関係を計算するサービス競合計算手段と、
    を備えることを特徴とする請求の範囲第項に記載のサービス割り当て装置。
  5. ネットワークサービス要求に対応した、少なくとも1つの第1の装置と、該ネットワークサービス要求に非対応で、外部から設定変更が可能な、少なくとも1つの第2の装置とを接続するネットワークにおけるサービス割り当て方法であって、
    (a)該第1の装置が提供するネットワークサービスに関する情報を取得するステップと、
    (b)該ネットワークサービスに非対応の該第2の装置を特定するステップと、
    (c)該第1の装置により受け付けられた該ネットワークサービスにおいて、該第1の装置に要求される設定内容を、該第2の装置が対応可能な設定内容に変換するステップと、
    (d)該変換により得られた設定内容を該第2の装置に設定するステップと
    (e)過去に提供されていたネットワークサービスに対応する該第1及び該第2の装置の設定内容を記憶するステップと
    (f)該ステップ(e)の記憶情報を基に、複数のユーザからのネットワークサービス要求間の競合関係を調べ、該競合関係を調整して、提供すべきネットワークサービスに対応した前記第1及び前記第2の装置の設定内容を決定するステップと、
    を備え、
    該第1の装置で提供しているネットワークサービスに非対応の該第2の装置の設定内容を、該第1の装置で受け付けたネットワークサービス要求に従って、制御することを特徴とするサービス割り当て方法。
  6. 更に、
    (g)前記ネットワークに接続された前記第1及び前記第2の装置の内、要求されたネットワークサービスの提供に対して、より高い機能を提供可能な装置を選択し、該選択した装置が接続される通信経路を決定するステップと、
    (h)新たなネットワークサービス要求以前に使用されていた通信経路と該ステップ(g)によって決定された通信経路とを比較するステップと、
    を備えることを特徴とする請求の範囲第項に記載のサービス割り当て方法。
  7. 更に、
    (i)前記経路比較手段によって得られた比較結果から、該新たなネットワークサービスの提供に適した通信経路を決定するステップを備え、
    該ステップ(i)によって決定された通信経路を使用して、該新たなネットワークサービスが提供されるように制御することを特徴とする請求の範囲第項に記載のサービス割り当て方法。
  8. 更に、
    (j)前記第1の装置のネットワークサービス提供状態に関する情報を取得し、該ネットワークサービス提供状態情報から前記第1の装置によるネットワークサービスの提供の停止を検出して、サービス停止要求を生成するステップと、
    (k)該ネットワークサービスの提供の停止が検出される以前のネットワークサービスに対応する第1及び第2の装置の設定情報を記憶するステップと、
    (l)該サービス停止要求と該ステップ(e)の記憶情報に従って、該検出されたネットワークサービスの提供の停止により変化したサービス競合関係を計算するステップと、
    を具備することを特徴とする請求の範囲第項に記載のサービス割り当て方法。
  9. ネットワークサービス要求に対応した、少なくとも1つの第1の装置と、該ネットワークサービス要求に非対応で、外部から設定変更が可能な、少なくとも1つの第2の装置とを接続するネットワークにおけるサービス割り当て処理をコンピュータに実現させるプログラムを記録した記録媒体であって、
    (a)該第1の装置が提供するネットワークサービスに関する情報を取得するステップと、
    (b)該ネットワークサービスに非対応の該第2の装置を特定するステップと、
    (c)該第1の装置により受け付けられた該ネットワークサービスにおいて、該第1の装置に要求される設定内容を、該第2の装置が対応可能な設定内容に変換するステップと、
    (d)該変換により得られた設定内容を該第2の装置に設定するステップと
    (e)過去に提供されていたネットワークサービスに対応する該第1及び該第2の装置の設定内容を記憶するステップと、
    (f)該ステップ(e)の記憶情報を基に、複数のユーザからのネットワークサービス要求間の競合関係を調べ、該競合関係を調整して、提供すべきネットワークサービスに対応した前記第1及び前記第2の装置の設定内容を決定するステップと、
    を備え、
    該第1の装置で提供しているネットワークサービスに非対応の該第2の装置の設定内容を、該第1の装置で受け付けたネットワークサービス要求に従って、制御することを特徴とするサービス割り当て処理を実現するプログラムを記録した、前記コンピュータが読み取り可能な記録媒体。
  10. 前記サービス割り当て処理は、更に、
    (g)前記ネットワークに接続された前記第1及び前記第2の装置の内、要求されたネットワークサービスの提供に対して、より高い機能を提供可能な装置を選択し、該選択した装置が接続される通信経路を決定するステップと、
    (h)新たなネットワークサービス要求以前に使用されていた通信経路と該ステップ(g)によって決定された通信経路とを比較するステップと、
    を備えることを特徴とする請求の範囲第項に記載の記録媒体。
  11. 前記サービス割り当て処理は、更に、
    (i)前記経路比較手段によって得られた比較結果から、該新たなネットワークサービスの提供に適した通信経路を決定するステップを備え、
    該ステップ(i)によって決定された通信経路を使用して、該新たなネットワークサービスが提供されるように制御することを特徴とする請求の範囲第10項に記載の記録媒体。
  12. 前記サービス割り当て処理は、更に、
    (j)前記第1の装置のネットワークサービス提供状態に関する情報を取得し、該ネットワークサービス提供状態情報から前記第1の装置によるネットワークサービスの提供の停止を検出して、サービス停止要求を生成するステップと、
    (k)該ネットワークサービスの提供の停止が検出される以前のネットワークサービスに対応する第1及び第2の装置の設定情報を記憶するステップと、
    (l)該サービス停止要求と該ステップ(e)の記憶情報に従って、該検出されたネットワークサービスの提供の停止により変化したサービス競合関係を計算するステップと、
    を具備することを特徴とする請求の範囲第項に記載の記録媒体。
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