JP3653789B2 - 筆記または描画装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、オフィス、教室等での板書装置、入力手段およびディスプレイ画面を有する電子計算機、CAD装置、電子手帳等の機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
筆記または描画装置としては、講義、討論にて使用される黒板や白板、設計において使用されているCAD装置、また、個人的な使用を目的としては、キーボード、マウス、ペン等での入力を表示するディスプレイ装置として、電子計算機の描画ソフトや、ペンコンピュータ、電子手帳がある。電子化されていない黒板類では、描かれたものの一部を残して消去したい場合には、重ね合わせがない場合であっても、人間が注意深く消すことを必要とする。
【0003】
電子化された筆記または描画装置の場合、
(1)領域を指定することによってその領域の中に描かれたものを取り出し、複写あるいは移動する、あるいは、
(2)対象物を「文字」、「直線」、「円」、「一塊の絵」などのように一塊のものとして、それらオブジェクトごとに、切り取り、複写あるいは移動する、
という2つの方法で処理できる。
【0004】
しかしながら、(1)の方法は、自由な絵、筆記または描画物が扱える反面、重ね合わさった図形は別々に扱えない。(2)の方法では、オブジェクトの重なりは自由だが、決められた形のオブジェクトを一塊にしか扱えない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の筆記または描画装置においては、以下のような問題点がある。すなわち、筆記または描画装置を使用した推敲、討論が進むにつれ、画面に筆記または描画物が重ね合わさって描かれる状況が生じることが多い。その様な場合には、重ね合わさったもの全てを消去するか、両方を保存するかどちらかの手段をとらざるを得ず、重ね合わさったものの任意の部分を指定し、その部分を特定の処理に付することは、困難であった。また、筆記または描画過程においては、保存する必要のある重要な部分に、無意味な線での囲み、無関係な筆記または描画物などが混入していることがあるが、それらを筆記または描画の段階で区別しておかない限り、分離することは困難であった。
【0006】
本発明は、筆記または描画内容を解きほぐして、推敲、討論の際の筆記または描画を有効に整理する手段を提供することが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明では、筆記または描画装置において、ペン入力装置などで、筆記または描画されるのと同時に、筆記または描画された順序を筆記または描画物の画面上の位置と併せて記憶装置に記憶しておく。また、他の実施例では、筆記または描画された時刻も同様に筆記または描画物の画面上の位置と併せて記憶しておくこと、さらに、筆記または描画された場所、順序、時刻に加えて、誰が、どの入力経路から入力したもの(以後、入力系統と呼ぶ)かも記憶しておくこと、また、筆記または描画されたものの総筆記量を算出し、グラフ、数字などで表示すること、また、総筆記量もしくは、時刻の任意の2点を指定することによって、その間に描かれたものを検索することが出来るようにしておくこと、また、検索結果を表示するために、さまざまな画像強調手段を用いること等を施すことによって、より使い勝手の良いものにできる。
【0008】
【作用】
ペン入力装置などで、表示画面の対応する場所に線等が描かれるのと合わせて、描かれた画素数もしくは、線の長さ、もしくはペンの動き量を計測するなどの手段によって、局所的な筆記量が計算され、それによって、描かれる端から局所的な筆記量単位に、順に筆記または描画順序が算出される。そして、場所と順序が対になって記憶されていく。その結果、筆記または描画されたものの局所的な筆記量単位の一つ一つが、一意的に同定されることになる。
【0009】
また、他の実施例では、描かれた時刻を同時に記録しておくことによって、時刻も筆記または描画されたものの局所的な筆記単位の一つ一つを、一意的に同定するものとなり得る。さらに、特定の切り替え指示や、入力経路の違いなどによって、複数の入力系統を区別して扱うことで、順序が貼り付いた筆記または描画の列を複数混在させることもできる。ここで求められた順序の最終的な値、あるいは順序の何らかの単調増大する関数によって、総筆記量は算出される。総筆記量は更新される毎に、実時間的に、グラフ、数字等によって表示される。
【0010】
検索者が、上記筆記量を同定するためのデータ、例えば、総筆記量の表示を見てそれを超えない任意の値を2点を指定するとか、もしくは任意の2時刻を指定すると、その間の順序もしくは時刻を持つ筆記または描画の部分が指定される。様々な強調手段によって、得られた2点の間に描かれた部分は強調して表示される。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明する。
【0012】
図1は、いわゆるペンコンピュータを前提とした実施例であり、一枚のディスプレイ11とペン入力装置12を持った筆記または描画装置である。表示面11の上でペン入力装置12の先端で筆記または描画動作を行うと、その位置を逐次検知して画面に対応した筆記または描画物が描かれる。ディスプレイ11上でペン12の位置を検知する手段としては、透明タブレット、タッチパネル等の一般に使用されている任意の手段が適用できる。また、筆圧、ペン速度等を検出することによって、濃淡情報、線の太さ情報等を伴って入力する機能を持たせることも可能である。また、色情報についても、ペンによって区別する、もしくは、明示的に指示する等の方法によって入力可能である。
【0013】
13は前述した総筆記量を表すグラフ(以下、総筆記量グラフ)の一例である。濃く塗られた部分が、総筆記量を表わしている。
【0014】
本実施例では、ペンコンピュータの機能に図2で説明する内部動作のためのデータ取得機能が付加される。110はペン座標検出機能であり、本来ペンコンピュータ自体でも備える機能である。111は筆記量単位の変化検出機能であり、座標検出機能110の出力するペンの位置変化に対応して筆記量単位の変化を検出する。筆記量の最小単位は表示の最小ドットであるが、これは任意の大きさに設定できる。112は計数機能であり、筆記量単位の変化を累積するために設けられる。図2は、図1に示した筆記または描画装置に描画を行う時の装置の内部動作の実施例を示すブロック図である。
【0015】
まず、ペン12による入力が行われると、ペン入力の座標値21が(多階調の場合は、階調の値とペアで、カラー画像の場合は3つの階調の値と組で)逐次検出される。前処理機能22によって、細線化、スムージング等の処理を行う。この前処理は、ペン入力の値をそのまま表示する場合は省略可能である。前処理を行う場合、処理前の座標値を「原座標値」、処理後の座標値を単に「座標値」と呼び、区別する。筆記量の単位を表示の1ドットとすると、前処理機能22から一つの座標値が出力される毎に、カウンタ機能23の値が1増加する。カウンタ機能23の出力は合成機能27により、対応する座標値とペア(多階調の場合は、さらに階調の値も加えて3つ組で、カラー画像の場合は3つの階調の値との組合わせ)に合成される。合成されたデータは、描画内容記憶装置24に記憶される一方、それらのデータは、また、表示に供される。
【0016】
表示は、重なり処理のため、内部表示と実際の表示の2つの部分によって行う。内部表示は内部表示機能25によって実行されるが、ここでは、実際の表示部の各ピクセルと1対1に対応した仮想ピクセルからなり、それら仮想ピクセルが取り得る状態数、すなわち、容量は十分に大きいものが確保されている。一方、実際の表示に関しては、その取り得る階調の最大値をnとする。
【0017】
今、実際の表示の座標値iのピクセルの値がriであったとする。そこに、新たに座標値がi、階調の値がai(≦n)の入力がカウンタ値cを伴って加わった時、内部表示の仮想ピクセルiの記録内容の末尾にcが加えられる。すなわち、内部表示は、カウンタ値(描画順序)を重なり順に保持する。このように、カウンタ値を保持することによって、筆記または描画物の重なりを完全に記憶していることになる。
【0018】
一方、実際の表示のピクセル値は、aiに変更される。これは、ペンが不透明であることに対応する。その他の表示の方法として、ai + ri (正確には、min(ai + ri, n))とすることもできる。これは、重なりが混ぜ合わせとして扱われることに対応する。また、このどちらでもない中間的な重なり方も可能である。また、カラー画像の場合は、上記の階調の値をすべて3次元ベクトルとすることで同様に表示可能である。
【0019】
さて一方、カウンタ機能23の出力は、そのまま総筆記量26として、図1の総筆記量グラフ13に表示される。ここで、総筆記量と、棒グラフの長さの関係としては、単純な正比例関係の他に、大量の筆記量を効率良く表示するために、過去のものほど圧縮して表示する方法、ある一定の過去の筆記または描画に対応する部分はスクロールされて表示されないようにする方法などが可能である。また、上記棒グラフによる方法以外に、数値表現、色変化による表現、あるいはそれらの組み合わせも可能である。
【0020】
また、上例では、筆記量単位を筆記または描画物の座標値の個数とし、総筆記量として、全てを順に足した値として定義したが、筆記量単位は任意に設定出来、例えば、前処理機能において、原座標入力をある一定期間まとめて、それによって細線化、スムージング等の処理を行って、処理後の線の長さを総筆記量と定義することもできる。この方法は、特に線幅が一定の線画を筆記または描画の目的としている場合に有効である。線幅が変化する描画を行う必要のある場合にも、まず原座標入力をある一定期間まとめて、それによって細線化処理を行って、その線に垂直な線幅を算出して線に沿って順に足していくことで、総筆記量を計量することができる。
【0021】
さらに、曲線の特徴的な部分、例えば曲率の極値、変曲点等を求め、その個数のみをカウントして総筆記量とすることもできる。ただし、この場合は、筆記量の各値と筆記または描画物の1対1対応を計るために、筆記または描画物を隣り合う特徴点間を直線または規定の曲線で補間したものとみなすか、あるいは特徴点1つに対して、複数の座標値を組にして記憶させておく必要がある。
【0022】
その他、多階調の描画物の場合に、筆記または描画物が濃いほど、筆記量が多いとみなすのが適当な場合は、階調の値さをそのまま加えることで、総筆記量とすることもできる。また、筆記具の筆記または描画中の移動量を検出し、それを総筆記量とすることによって、細線化処理を経ずに総筆記量の計量をする方法も可能である。
【0023】
図3は、筆記量による画像の検索の様子を示す図である。また、図4は図3の総筆記量グラフの部分を拡大したものである。グラフ13の濃く塗られた部分が総筆記量を示す。検索者は、総筆記量グラフ13(ここでは棒グラフ)の任意の2点41、42を直接ペンで、あるいは数値をキーボード入力するなどして指示する。その結果、総筆記量グラフに指示した2点が表示される。本実施例では図4の41、42ように、指示した2点を、グラフの下の三角印で表示されるものとするが、総筆記量中の指示した2点が表示されれば、このほかの手段でもよい。その結果、表示画面11上の、2点41、42間に挟まれた順番に対応する筆記または描画された内容が変色、点滅等の強調手段によって表示される。
【0024】
以上の指示の結果、図3の31のように、描画物全体の中で、濃い線で表わされた部分が強調された。この操作を繰り返すことによって、筆記または描画物の任意の範囲の検索が出来る。
【0025】
強調手段としては、消滅させる、強調部分を点滅させる、変色させる、輝度(階調)を変える、拡大する、変形させる等の公知のさまざまな画像処理手段、もしくは、別の場所に表示するといった手段が可能である。また、逆に強調部分以外を上述の処理に付すことも可能である。
【0026】
図5は、図3で説明した画像の検索の際の装置の内部動作の1実施例を示すブロック図である。総筆記量グラフの2点の指示が入力されると、読み出し部分算出機能51によって読み出し部分が算出される。図3の棒グラフからその2点の間に位置するカウンタ値が知られるから、筆記または描画順に記憶された描画内容記憶装置から、その2点の間のカウンタ値に対応するカウンタ値と座標データの組を(多階調画像の場合には、階調の値を伴って、さらにカラー画像の場合は3つの階調の値を伴って)描画内容記憶装置24から全て出力できる。それらのデータは、まず内部表示機能25に送られ、内部表示機能の対応する座標をもつピクセルの値において、内部強調対象値、強調対象値、および、背景値と呼ぶ3つの値が決定される。
【0027】
重なりを不透明に表示する場合、内部強調対象値、強調対象値、および、背景値の決定は、以下のようにして行う。今、ピクセルiが処理中とする。まず、入力データのうち、ピクセルiの座標を持つものを全て取り出す。一方、内部表示機能25には、前述のように、各ピクセル毎に、重なり順でカウンタ値(描画順序)の列が記憶されている(以下、記憶列と呼ぶ)。それら2つのカウンタ値、すなわち、入力データのカウンタ値と内部表示機能25に記憶されているカウンタ値の列(記憶列)を突き合わせ、記憶列中で、それらに共通するものにマーク付けする。この操作によってマーク付けされたカウンタ値全て(入力データと同じカウンタ値のものは必ず記憶列中に存在するから、これは、ピクセルiへの入力データのカウンタ値全てのことである)が内部強調対象値のカウンタ値となり、それに付随した全ての階調の値が内部強調対象値である(2値画像の場合、全て1である)。
【0028】
次に、記憶列の最後尾を調べ、それがマーク付けされていなければ、ピクセルiには強調対象値、背景値共に存在しないものとしてピクセルiの処理を終了する。反対に、記憶列の最後尾がマーク付けされていれば、それを強調対象値のカウンタ値とする。それに付随した階調の値が強調対象値である。この場合、さらに記憶列の一つ前の値を見て、マーク付けされていれば、もう一つ前を見る。この操作を最後尾からマーク付けされたカウンタ値が連結せずにとぎれるまで続ける。とぎれた時点で、初めてマークのないものが背景値のカウンタ値である。
【0029】
そのカウンタ値を筆記内容記憶装置に渡し、それに対応する階調の値を再び内部表示機能25が受け取り、背景値が決まる。また、とぎれることなく記憶列の先頭まで全てマークが付いている場合は、背景値は無しとする。
【0030】
以上の操作によって指定された強調対象値と背景値によって実際の表示が行われる。その手順は、強調対象値の部分に指定された強調手段を行うことによって行う。その際、点滅などのように、強調手段の種類によっては、強調される描画物の下の描画物を表示する必要のある場合が生じるが、その場合は、背景値を表示する。
【0031】
また、指示した部分の描画物を完全に消去する時は、内部表示機能25の記憶内容中、内部強調対象値のカウンタ値を全て消去することで実現できる。その場合、表示に供される内部表示の新たな最後尾は、先程求めた背景値である。また、それに伴って、描画内容記憶装置においても、内部強調対象値のカウンタ値に対応する部分が消去される。
【0032】
以上の強調方法は、重なりが不透明の場合であったが、重なりを混ぜ合わせで表示する場合には、上記不透明の場合の内部強調対象値全ての和が強調対象値であり、背景値は、内部強調対象値以外のもの全ての和である。この場合、背景値を求めるには、描画内容記憶装置にそれらのカウンタ値を渡して、それらに対応する階調の値を再び内部表示機能25が受け取ることによっても、あるいは実際の表示の値から強調対象値を引くことによっても得ることができる。重ね合せの結果、階調の値が最大値を超えた場合は、実際の表示では最大値として表示されているから、これら2つの表示結果は違ってくる場合がある。なお、引き算を行う場合、結果が負の値になるときは、当然ゼロで表示される。
【0033】
図6は、図5のように検索を直接的に指示するのではなく、例えば、筆記量を指定し、指定された筆記量の単位を自動的に筆記の順又は逆の順に表示させて、この表示を見ながら検索可能とするときの内部動作の1実施例を示すブロック図である。筆記または描画物を自動的にスキャンして検索しようとするものである。装置は、筆記量幅、スキャンの方向、さらには、速度を指定されて、スキャン指令を受け取ると、読み出し部分順次算出機能61によって順次読み出し部分が算出され、描画内容記憶装置24から、順に、あるいは指定によって逆順に、ある個数の幅で、カウンタ値(描画順序)と座標データの組を(多階調画像の場合には階調の値を伴って、さらにカラー画像の場合は3つの階調の値を伴って)取り出して、それらのデータを内部表示機能25に送り、前述の検索の場合と同様に、強調対象値等を決め、その値に対して指定された強調手段を行う。
【0034】
今、描画内容記憶装置24から一度に取り出す、設定可能な個数を筆記量幅、単位時間あたりスキャンする個数をスキャン速度と呼ぶ。例えば、筆記量幅がΔw、スキャン速度がvに指定されているとする。また、この時点での総筆記量がWであるとする。この時、スキャンが開始されてから時刻tでの強調領域は、順方向のスキャンの場合、(vt,vt+Δw)、逆方向のスキャンの場合、(W−vt−Δw,W−vt)である。この例では、スキャン速度が一定としたが、スキャン指令を連続してある一定の時間以上出し続けると速度が速くなる等、様々な様式でスキャン速度を変化させることも可能である。
【0035】
なお、前述した2点指定の検索と組み合わせて、総筆記量中の指定した2点間のみをスキャンの対象とすることも可能である。
【0036】
図7は、筆記または描画物スキャンの際の画面表示の様子を模式的に説明したものである。図において、表示画面11の中の表示のうち、濃い線で示した部分が強調されている部分である。スキャンが進むにつれて、71、72、73のように、指定した筆記量幅の強調部分が筆記または描画の順に沿って移動していく。また、総筆記量グラフにおいて、スキャン中の箇所を表示することによってさらに有効なスキャンができる。図7の74、75、76は、現在スキャン中の箇所を示している三角印であり、スキャンが進むにしたがってグラフ上を移動する。
【0037】
また、上記検索、スキャンとは別に、筆記量が増大するのに合わせて筆記または描画物の色彩等が変化するように設定することによって、筆記または描画順序、筆記量が1目でわかるようにすることもできる。
【0038】
図8は、図1の実施例に加えて、複数の入力経路があり、また、入力系統の切り替えを可能にした実施例の外観である。81、82で示された入力装置は、副数個あり、それらからの入力信号はそれぞれ別の入力系統として区別できるようになっている。それらは、図8に示したように同じ入力装置に入力するものであってもよいし、あるいは、それぞれ別の装置を使用している使用者がネットワークによって結ばれていてもよく、空間的な距離には依存しない。
【0039】
また、一つの入力経路に関しても、83で示されたような、入力系統の切り替えボタンによって、別の入力系統とみなすことができる。ただし、切り替えボタンというのは実現の一例であって、切り替えの意思を装置に伝える手段であれば、音声、身振り、表情、視線等のカメラ、センサ等からの入力等、どのようなものであっても構わない。別系統とみなされた入力は、それぞれ独立に順序付けられ、記憶される。84は図1の場合と同様、総筆記量を示すグラフであるが、棒グラフの隣に、どの入力系統のものなのかを示す表示が付いている。表示の切り替えは、85の表示切り替えボタンによって切り替えられる。総筆記量を表示するその他の例として、入力系統の数の分だけ別にグラフを用意し、また、筆記または描画途中で入力系統の数が増えた場合は、その時点で表示されるグラフの本数を増やすという方法も可能である。
【0040】
図8に示された線画は、濃い線の部分86が入力経路1のペンからの入力であり、薄い線の部分87が入力経路2の前半の入力系統によるであり、縞状の線の部分88は入力経路2において、一度入力系統の切り替えボタンが押された後の入力であることを示す。それぞれ別の強調手段によって、必要に応じて見分けることが可能であることを示している。
【0041】
さらに、この例においても、図1による実施例で示したように、それぞれの入力系統の筆記または描画内容を筆順によって検索、スキャンすることができる。また、異なった入力系統間の重なり処理は、上述した内部表示機能25によって、同一入力系統の重なりと同様に処理される。
【0042】
以上の実施例は描画時刻の記録機能を省略したものであったが、図9は、図2における総筆記量に加えて、時刻を記憶する機能を使用した実施例の動作のブロック図を示したものである。91に示すように、筆記または描画順序のカウンタ値に加えて、時刻が筆記または描画物の位置と対応して記憶される。総筆記量を記憶することをやめ、時刻の記憶のみを行うことも可能である。
【0043】
図10は総筆記量と時刻を同時に一つのグラフで表示する方法の一例である(以後、筆記量・時刻グラフと呼ぶ)。グラフは、2次元になっており、横軸時間、縦軸総筆記量である。筆記または描画の進行と合わせて一入力系統につき1本の曲線が表示される。このグラフにおいては、総筆記量の変化率がグラフの傾きで表わされており、例えば、101で示した部分は、水平であり、その間筆記または描画がなかったことがわかる。筆記量・時刻グラフのそのほかの例として、上述した総筆記量の棒グラフを時間ごとに色分けして表示するなどの方法が可能である。
【0044】
このグラフの2点を指定することによって、筆記または描画物の検索ができることは、総筆記量単独の場合と同様である。さらに、時刻を表示することによって、入力者の時間的な行動、例えば休憩、日付変更、筆記または描画の停滞等をキーにして柔軟な検索か可能である。また、筆記量によって行ったのと同様に、時刻によってスキャンをすることが可能である。また、検索、スキャンとは別に、時刻に合わせて筆記または描画物の色彩等の表示手段が変化するように設定することによって、筆記または描画時刻が1目でわかるようにすることもできる。
以上の実施例における、内部動作の実現方法は一例であり、同様の動作をする異なった実現方法を排除するものではない。また、本実施例では、本発明をペン入力等による筆記または描画という、特定の実施例について説明したが、本発明は、これらの実施例に限られることなく、本発明の範囲を逸脱することがなければ、図面作成装置、コンピュータグラフィックス、画像の順序立ったな処理をインタラクティブに行う装置、仮想現実感提示手法における空間、立体物の構築、ワードプロサッサまたはエディタによる文字、記号の筆記などに広く適用可能である。
【0045】
本発明は、実施例で説明したように、総筆記量をさまざまな方法で計量することにより、広範囲な種類の筆記または描画物を順序づけることができる。さらに、総筆記量をグラフ、数字等で表示することによって、筆記または描画順序による検索が容易に出来る。また、総筆記量の2点による検索手段によって、重なりがあり、かつ定型でない自由な筆記または描画物の検索を実現出来る。また、筆順または逆順によるスキャンによって、筆記または描画内容の進行過程を自動的にたどることができる。さらに、入力系統を記憶しておくことによって、複数の種類の筆記または描画を区別出来る。また、筆記または描画に進行に合わせて色彩等の表示手段を変化させることにより、筆記または描画の順序が一目で認識できる。また、さまざまな強調手段を有することによって、検索結果を視覚的に見ることができる。
【0046】
【発明の効果】
本発明では、筆記または描画入力に合わせて、順序がカウントされ、位置と順序、もしくは、位置と時刻が対になって記憶されることにより、重なりがあり、かつ定型でない自由な筆記または描画物をその順序によって検索できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、ペン入力を持つ実施例の装置の外観図。
【図2】図1の装置に筆記または描画を行う際の内部動作の一実施例を示すブロック図。
【図3】総筆記量グラフによる筆記または描画物の検索結果の画面表示の様子を示す図。
【図4】図3の総筆記量グラフの部分を拡大したもの。
【図5】図3に示した筆記または描画物の検索の際の内部動作の一実施例を示すブロック図。
【図6】筆記または描画物のスキャンの際の内部動作の一実施例を示すブロック図。
【図7】筆記または描画物のスキャンの際の画面表示の様子を模式的に説明した図。
【図8】図1で示した装置に、複数の入力経路と入力系統の切り替え機能を付加した実施例の装置の外観図。
【図9】図1の装置に筆記または描画を行う際に、時刻を記憶する機能を使用したときの内部動作の一実施例を示すブロック図。
【図10】時刻に対する総筆記量変化の一例を示すグラフ。
【符号の説明】
11:表示面、12:ペン入力装置、13:総筆記量を示す棒グラフ、110:ペン座標検出機能、111:筆記量単位の変化検出機能、112:計数機能、22:前処理機能、23:カウンタ機能、24:描画内容記憶装置、25:内部表示機能、31:強調された表示、41:指示された点、42:指示された点、51:読み出し部分算出機能、61:読み出し部分順次算出機能、71, 72, 73:強調された表示、74, 75, 76:現在スキャン中の箇所を示す三角印、81, 82:入力装置、83:入力系統の切り替えボタン、84:総筆記量を示すグラフ、85:表示切り替えボタン。

Claims (3)

  1. 文字、記号、絵等を描く筆記または描画装置において、指定した時点からの総筆記量を、筆記または描画された部分の面積、あるいは、細線化処理後の線の総長、あるいは、筆記または描画物の輝度または濃度の総量、あるいは、筆記具の動いた距離によって計量し、また、それをグラフ、数字等によって表示することによって、筆記または描画された順序に従って検索出来る筆記または描画装置。
  2. 総筆記量の任意の2点、あるいは、筆記または描画時刻の任意の2点を指定することで、その間に筆記または描画された部分を、強調、分離、削除、取り出し手段によって、表示し、取り出すことが出来る請求項1記載の筆記または描画装置。
  3. 強調、分離、削除、取り出し手段として、該当部分もしくは逆に該当部分以外の部分を、消滅、点滅あるいは、変色あるいは、輝度を変える、もしくは拡大、さまざまな変形、もしくは別の場所に表示する等の手段を持つ請求項2記載の筆記または描画装置。
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