JP3653644B2 - 棚装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、図書館や事務所等で使用されて書籍や物品を載せる棚装置に関し、特にその側板の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、棚装置としては、木質系、鋼材系等各種のものがあるが、大型のものでは、外観のよさと強度の確保の観点から、鋼製部材と木製部材を組み合わせた棚装置が多く用いられている。
鋼製部材と木製部材を組み合わせた棚装置としては、例えば、実公平1ー18043号公報に記載されているようなものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この棚装置は、大きな積載重量、長期間使用、乾燥等により変形し反りが生じることを防止するために、側板内面に鋼板を内張りし、この鋼板の内張りにより増大した重量を軽減するために、鋼製支柱を特殊な断面形状の太いものとして、それに、前後に分割して小型とした木製の側板を掛け止めするようにしている。
【0004】
しかし、上述の従来の棚装置の側板構造は、変形や反りを防止するために木製の側板に内張りした鋼板によって、木質の化粧効果が大きく損なわれるばかりでない。側板が、支柱に掛け止めされて単に木質の化粧として使用されているだけで、棚装置本体の強度部材として用いられていないために、鋼製支柱や、支柱を立てる鋼製脚等の部材に、棚板や積載物ばかりか側板の荷重も一手に受け持たせることになる。そして、鋼製支柱を特殊な断面形状に太くするなどして剛性を高めたり、支柱を極めて堅固に支持する脚部材や、強固な施行組み付け作業を要した。
【0005】
本発明の目的は、このような問題点を解決するために、木製部材を強度部材として用いることにより、木質の長所を強調しながら、木質部分の反り等の変形をしにくい、剛性の高い側板構造とした棚装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
(1) 左右の側板の間に複数段の棚板を掛け渡した棚装置において、前記側板を、木製板からなる側板パネルの前後の端面及び上下の端面に外周を1周する凹溝を形成し、その凹溝に鋼製の1対の支柱及び上下1対の横補強材を嵌合させて取り囲み、それぞれのコーナー部では、支柱と横補強材との開口端部にL形コーナー連結部材を差し込んで連結し、結合したものにより形成する。
【0007】
(2) 上記(1)項において、支柱とその間の側板パネルとを、それらを前後方向に貫通するボルトとその先端部に螺合するナットとにより締着する。
【0008】
(3) 上記(1)または(2)項において、前後のL形コーナー連結部材とその間の横補強材とを、それらを貫通するボルトとその先端部に螺合するナットとにより締着する。
【0009】
(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、前後方向に離間した複数の支柱のそれぞれの間に、木製板からなる側板パネルを、各側板パネルの前後の端面に形成した上下方向を向く凹溝に各支柱が嵌合するようにして挾み込み、かつ各側板パネルの上下の端面に形成した凹溝に横補強材を嵌合し、各支柱と横補強材とのそれぞれのコーナー部では、各支柱と横補強材との開口端部にコーナー連結部材を差し込んで連結し、結合する。
【0010】
(5) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、支柱における側板パネルの凹溝より露出した部分を覆うカバーを、前記支柱に着脱自在に設ける。
【0011】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
本発明の実施例1を図1〜図8を用いて説明する。
実施例1は、図書館等で使用する大型の書棚であり、前後両面から書物を出し入れできる複式の棚装置である。まず、図1〜3を用いて概略の説明をする。
棚装置(1)は、左右端部に1対の側板(2)(3)と、さらに中央にも1個の側板(4)とを有している。この3個の側板(2)(3)(4)は棚装置(1)を床に立てる脚でもある。
【0012】
3個の側板(2)(3)(4)の間には、天板(5)(5)、10枚の棚板(6)、左右1対の下部構造棚板(7)(7)が、掛け渡されている。棚板は全部で6段である。この中で、天板(5)(5)、及び下部構造棚板(7)(7)は3個の側板(2)(3)(4)にボルトで強固に固定されている。
【0013】
強度部材としては、上記の側板(2)(3)(4)、天板(5)(5)、下部構造棚板(7)(7)以外に、鋼製角管を溶接して正面から見て方形枠状に形成された補強枠(8)(8)があり、側板(2)(3)(4)にそれぞれの間の前後方向中央にボルトで固定されている。補強枠(8)は、角管で溶接されているために剛性があり、棚装置(1)が上下で左右にずれる変形を防止する、筋交いの働きをしている。
【0014】
各棚板(6)の上には、本の倒れを防ぐ多くのブックサポート(9)が設けられており、また、棚装置(1)が書物を前後両面から出し入れできるよう2列に並べるのに必要なブックストッパ(10)が、棚板(6)の前後中央に設けられている。
側板(3)の上部にある(11)は、図書の分類番号等を入れるカード入れである。
【0015】
次に、側板の構造を中心に、細部構造を図4〜図8を用いて説明する。
先ず、本発明の主題を成している中間用側板(4)の構造について説明する。
側板3個のうちの中間位置にある側板(4)は、その主な構成部品として、前後に並ぶ2枚の側板パネル(12)(12)と、2枚の側板パネル(12)(12)に対して、その前後の端面にほぼ同じ高さで接して立つ1対の前後端支柱(13)(13)と、中央にほぼ同じ高さで立ち2枚の側板パネル(12)(12)をつなぐ中間支柱(14)と、上下の端面に接し結合する上下1対の横補強材(15)(16)とを有している。
【0016】
側板パネル(12)は、木製板からなり、木質系パネルとしての美観とともに、適度の厚みと必要な強度を有しており、さらに、その前後の端面及び上下の端面には、外周を1周する角溝状の凹溝(17)が形成されている。ただし図で明らかなように、凹溝(17)の溝幅は同じでも、深さは前後、上下で異なっている。
前後端支柱(13)は、鋼製角管からなり、その長さは側板パネル(12)の上下の凹溝(17)の底から底までの長さに等しく、側板パネル(12)の前後の端面の凹溝(17)に前後方向の約半分を埋めて嵌合している。
【0017】
中間支柱(14)もまた、鋼製角管からなり、その長さは前後端支柱(13)と同じであり、前後にある2個の側板パネル(12)(12)の前後の端面の凹溝(17)(17)に嵌合し、挟み付けられている。中間支柱(14)の断面形状は同じ角形で同じ幅だが、前後方向長さは前後端支柱(13)よりも大きくし、側板パネル(12)(12)が中間支柱(14)をその凹溝(17)(17)の底面で挟みつけた時に、側板パネル(12)(12)の端面間では大きな間隙が形成されるようにしてある。その大きな間隙に面した中間支柱(14)の側面には、前後方向中心位置で高さ方向中央部に方形の補強枠(8)を取り付けるための2個のボルト孔(18)と、補強枠(8)の前後両側で棚板(6)を掛け渡す棚ブラケット(19)を係止させるための係止孔(20)の列を片側で2列、両側面で計4列上下方向に向けて設けている。
【0018】
さらに、上下1対の横補強材(15)(16)も、鋼製角管からなり、その長さは2個の側板パネル(12)(12)が中間支柱(14)を挟み付けている時の前後の凹溝(17)(17)の底から底までの長さに等しく、2個の側板パネル(12)(12)の上下の端面の凹溝(17)(17)に全部を嵌合させている。
【0019】
以上の部品は、次のように組み立てられ結合されて、1個の中間用側板(4)となる。2枚の側板パネル(12)(12)の凹溝(17)(17)に対して、1対の前後端支柱(13)(13)、中間支柱(14)、上下1対の横補強材(15)(16)が嵌め込まれて、1対の前後端支柱(13)(13)と上下1対の横補強材(15)(16)が作り出す4個のコーナー部で、それらの開口端部に4個のL形コーナー連結部材(21)を差し込んで、前後端支柱(13)側の差込部を2個のボルトで固定し、連結する。
【0020】
さらに、前後につながった1対の前後端支柱(13)(13)と2個の側板パネル(12)(12)と中間支柱(14)とを前後方向に貫通する上下2個のボルト孔と、上部の前後1対のL形コーナー連結部材(21)(21)と上横補強材(15)とを前後方向に貫通する1個のボルト孔とに、3個の長いボルト(22)を貫通させ、その先端部に螺合させたナット(22a)を締め込む。その前に、上下1対の横補強材(15)(16)をそれぞれ2本のボルト(23)で中間支柱(14)の上下の端面にねじ込み固定しておく。
【0021】
かくして、中間用側板(4)の本体部が組み上がる。これは、長期間に耐える充分な強度を持つものであり、変形も反りもしにくいものである。
さらに、中間用側板(4)は木製としての美観もよく考えている。すなわち、前端支柱(13)の前側と後端支柱(13)の後ろ側とに上下に長い前後カバー(24)(24)を被せて、中間用側板(4)を組立結合しているボルト(22)の頭とナット(22a) 等を覆うようにしている。前後端支柱(13)への前後カバー(24)の取り付けは、図示を省略したが、例えば、支柱(13)に設けた孔に前後カバー(24)に設けたフックを係止させて行うのがよい。
また、中間支柱(14)の両側面の前後方向の中心部には補強枠(8)を取り付けるための露出部があるが、この部分には上下に長い横カバー(25)(25)を被せている。また、上横補強材(15)の上面には上部カバー(26)(27)を被せている。
【0022】
ここで、前後端支柱(13)(13)に前後カバー(24)(24)を被せた場合に、前後カバー(24)と側板パネル(12)との端面間に間隙が形成されるようにしてあり、その間隙に位置する前後端支柱(13)(13)の側面には、棚ブラケット(19)を係止させるための係止孔(20)の列を両面に1列づつ上下に並べて設けている。
【0023】
このために、前後カバー(24)(24)、横カバー(25)(25)、上部カバー(26)(27)により、各支柱等は、幅の狭い係止孔(20)の列の部分のみを残して、金属面を隠されることになる。無論、カバー類は引き抜き材も使われているが、木質感の色彩を施すのがよい。
なお、下部の前後1対のL形コーナー連結部材(21)(21)の下面には、雌ねじを加工し、棚装置(1)の水平を出すための2個のアジャスタ(28)の雄ねじ部をねじ込んでいる。
【0024】
次に、左右の端部にある1対の側板(2)(3)の構造を説明する。端部用側板(2)(3)の場合は、中間用側板(4)と異なり、棚板(6)を取り付けるのは内側の1面のみであるから、外側面でより多く木質感を出せる構造としている。
【0025】
端部用側板(3)は、主な構成部品として、前後に並ぶ2個の内側側板パネル(29)(29)と、その内側側板パネル(29)(29)の前後の端面に同じ高さで接する1対の前後端支柱(13)(13)と、2枚の内側側板パネル(29)(29)に挟まれてそれらをつなぐ中間支柱(14)と、同じく上下の端面に接して結合する上下1対の横補強材(15)(16)と、これらの部品の組まれた状態のものに対して外側から被さって嵌まりながら重なる外側側板パネル(30)とを有している。
【0026】
上記部品のうち前後端支柱(13)(13)、中間支柱(14)、横補強材(15)(16)は、中間用側板(4)のものと同じものである。
内側側板パネル(29)は、木製板からなり、その前後及び上下の端面に、その内側側面に沿って外周を1周して外方に突き出ている板状の突部(31)を有している。ただし突部(31)の高さは端面によって異なる。内側側板パネル(29)の形状は、中間用側板(4)の側板パネル(12)から、その端面で凹溝(17)を形成している横壁の厚さでその横壁を含んで1方の側面を削り落としたのと同じである。
【0027】
外側側板パネル(30)は、中央に広くくぼんだ平らな面を有しており、前述の内側側板パネル(29)(29)、前後端支柱(13)(13)、中間支柱(14)、横補強材(15)(16)を組み付けて、それらを中間用側板(4)と同様に、4個のL形コーナー連結部材(21)と、前後方向を向くボルト(22)とナット(22a) 、及びその他のボルトにより締め付けたものをくぼんだ面内に収容して、前後と上の3方をぴったり囲んで(ただしボルト(22)の頭、ナット(22a) 等の部分のみは肉を逃がしている)、下方のみは開放しており、内側側板パネル(29)の板状の突部(31)と外側側板パネル(30)のくぼんだ平らな面とで、前後端支柱(13)(13)、中間支柱(14)、横補強材(15)(16)の側面を挟み付け、内側側板パネル(29)と外側側板パネル(30)とを2本のボルト(32)(32)を内側から通して、ねじ止めしている。
【0028】
外側側板パネル(30)は、厚みを増し、前後コーナー部に勾配を付け、化粧板として美観を増している。その美観のために、前述のボルト(32)のためのねじ孔は、外側側板パネル(30)の外側面までは貫通していない。
内側側板パネル(29)(29)、前後端支柱(13)(13)、中間支柱(14)、横補強材(15)(16)の組付けは、中間用側板(4)の場合と全く同じであり、4個のL形コーナー連結部材(21)(21)、3本の長いボルト(22)とその他のボルトで行われる。
【0029】
外側側板パネル(30)は、中間用側板(4)の前後カバー(24)(24)、横カバー(25)(25)、上部カバー(26)(27)と同じに支柱等の金属を覆い隠す機能を有しているから、これらの部品を必要としない。ただし、中間支柱(14)の内側面を覆うための横カバー(25)1個と、新たに前後端支柱(13)(13)の一部(係止孔(20)の列より前後外側部分)を覆うために端部横カバー(33)2個とを設けている。これで、各支柱等は、幅の狭い係止孔(20)の列の部分のみを残して、金属面を隠されることになる。
【0030】
なお、中間用側板(4)と同じように、下部の前後1対のL形コーナー連結部材(21)(21)の下面には、雌ねじを加工し、棚装置(1)の水平を出すための2個のアジャスタ(28)の雄ねじ部をねじ込んでいる。
【0031】
次に、この側板(2)(3)(4)を用いての棚装置全体の組立について説明する。これら3個の側板(2)(3)(4)とともに強度部材として、それらの間を横に結合する天板(5)(5)、下部構造棚板(7)(7)が必要であり、さらに実施例1の特徴の1つとして、方形枠状に形成された補強枠(8)(8)が組み込まれる。
【0032】
天板(5)は、上部構造棚板(34)、化粧天板(35)と、上部構造棚板(34)の前後端面を覆う前後天板カバー(36)(36)とからなっている。
上部構造棚板(34)は、強度部材としての主体となるものであり、鋼板を溶接して形成されており、中間用側板(4)に対しては2個の中間用連結金具(37)と、端部用側板(3)に対しては2個の端部用連結金具(38)とを用いて、ボルト締めされ、結合されている。
化粧天板(35)は木製である。
前後天板カバー(36)(36)は、書籍分類や内容等を記した名札を差し込むものであり、引き抜き材または合成樹脂材を使用している。
【0033】
下部構造棚板(3)は、鋼板製であり、上部構造棚板(34)と同様に、中間用側板(4)に対しては2個の中間用連結金具(37)と、端部用側板(3)に対しては2個の端部用連結金具(38)とを用いて、ボルト締めされ、結合されている。また、下部構造棚板(7)は、前後端面の金属面を前後2個の底板カバー(39)で覆われている。
【0034】
さらに、実施例1の特徴の1つである補強枠(8)は、鋼製角管を溶接して正面から見て方形枠状に形成されたものであり、剛性が高く、これが中間用側板(4)側の中間支柱(14)に対しては2組の長寸のボルト(40)(40)とナット(41)(41)とにより、端部用側板(3)側の中間支柱(14)に対してはボルト(42)(42)により、横カバー(25)(25)を介して、ねじ締め固定されている。
【0035】
これが結合された結果として、補強枠(8)の筋交いの機能により、棚装置(1)は、上下で左右にずれる変形のしにくい剛性の高いものとなる。
補強枠(8)はもう1つの機能を持っている。即ち、棚装置を側板を上下につなぐことにより背を高くする場合に、単に2個の側板の上下端でつなぐだけでは剛性の弱いものになってしまうが、方形枠状の補強枠(8)を、上下につないだ2枚の側板にまたがって位置させ、上下及び左右の4個の側板に同時に固定させることにより、上下につないだ棚装置を剛性の高いものとすることができる(図示省略)。
【0036】
棚板(6)は、図8に示すように、中間支柱(14)に対してその多数の係止孔(20)のいずれかに棚ブラケット(19)を係止させ、その棚ブラケット(19)により保持される。
実施例1の前後両面から書物を出し入れできる複式の棚装置では、係止孔(20)の列は、前後端支柱(13)(13)にそれぞれ1列、中間支柱(14)に2列、合計4列あり、棚板(6)は前後に2枚取り付けられる。
【0037】
(実施例2)
実施例2を図9を参照して説明する。実施例2も図書館等で使用する大型の書棚であるが、こちらは、後面を建物の壁に向けて、書物の出し入れを前面のみから行うために、書物を前面1列に積載する単式の棚装置である。
【0038】
この場合当然、棚装置の前後の寸法(奥行き)を実施例1の場合よりも小さくできる。このために実施例2では、実施例1で用いた次の部品を共用しながら、側板パネルの数を1個とすることにより、奥行きを小さくする。側板に関係する主な部品としては、側板パネル(12)、前端支柱(13)、前カバー(24)、棚板(6)、内側側板パネル(29)、横端部カバー(33)である。
【0039】
新しく作る必要のある部品は後端支柱(51)、上下の横補強材(図示省略)、後カバー(52)、上部カバー(図示省略)、外側側板パネル(53)である。側板パネル(12)、内側側板パネル(29)は1つの側板のなかで1個でよいため、中間支柱(14)が不要となっている。
【0040】
なお、実施例2は後面に背板A(54)、背板B(55)を有している。
中間用側板(56)、端部用側板(57)の組立結合方式は、実施例1と全く同じであり、中心となる側板パネル(12)(または内側側板パネル(29))、前後端支柱(13)(51)、上下の横補強材(図示省略)の結合は、図示を省略したが、4個のL形コーナー連結部材(21)、前後に貫通する複数の長いボルト等を使用しての結合である。
【0041】
側板の強度、耐久性、木質の美観については、実施例1と同様に充分ある。
説明を複式の実施例1、単式の実施例2の順序で述べたが、実際の考え方はこの逆であり、先ず、単式の実施例2の棚装置があって、次に複式の実施例1の棚装置に単式のものの主要部品の共用化を図ったと考えるべきである。
【0042】
この場合に、本発明は側板パネル(12)(または内側側板パネル(29))の2個連結に限定されるものではなく、用途によって棚装置の奥行きをもっと大きくしたい時には、側板パネルと内側側板パネルを3個以上連結して実施してもよい。
【0043】
【発明の効果】
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
(1) 請求項1のような構造とすると、側板を構成する木質系の側板パネルと鋼製の1対の支柱と上下1対の横補強材とが一体的に結合されて、全体として反り、変形のない剛性の高い側板とすることができる。また、木質系の側板パネルを化粧材としてだけではなく、強度部材として用いているから、その分、鋼製の支柱等を細くすることができ、全体の重量を軽減することができるとともに、支柱等の金属を目立たせず、木質の良さを十分強調することができる。
したがって、特に、図書館等の大型書棚等として最適である。
【0044】
(2) 請求項2のような構造とすると、側板パネルと支柱との前後方向の結合強度が大幅に増し、側板の剛性を高めることができる。
【0045】
(3) 請求項3のような構造とすると、横補強材と支柱に嵌合したL形コーナー連結部材との相互の結合を確実なものとし、上記(2)の作用効果とともに、側板全体を強固に結合することができる。
【0046】
(4) 請求項4のような構造とすると、棚装置の奥行きを増やしたい時に、中間の支柱を介して側板パネル等の数を増やすことにより、強度、木質の美観を損なうことなく対応することができる。そして、部品の共用化を図り、コストダウンにも資することができる。
【0047】
(5) 請求項5のような構造とすると、前後の支柱や、側板パネルを結合しているボルト、ナット等を視野から隠すことができて、見栄えをよくすることができ、カバー部材を木質系の色彩とすることにより、全体としての木質系のよさを強調することにも役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の複式の棚装置の正面図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】同じく端側側板取付部分の分解斜視図である。
【図5】同じく中間側板取付部分の分解斜視図である。
【図6】図1のA−A線による拡大横断平面図である。
【図7】図1のB−B線による拡大縦断側面図である。
【図8】棚板取付部の拡大縦断正面図である。
【図9】本発明の実施例2の単式の棚装置の要部の横断平面図である。
【符号の説明】
(1) 棚装置
(2)(3)(57) 端部側板
(4)(56) 中間用側板
(5) 天板
(6) 棚板
(7) 下部構造棚板
(8) 補強枠
(9) ブックサポート
(10) ブックストッパ)
(11) カード入れ
(12) 側板パネル
(13) 前後端支柱
(14) 中間支柱
(15)(16) 横補強材
(17) 凹溝
(18) ボルト孔
(19) 棚ブラケット
(20) 係止孔
(21) コーナー連結部材
(22)(23)(32)(42) ボルト
(22a) ナット
(24) 前後カバー
(25) 横カバー
(26)(27) 上部カバー
(28) アジャスタ
(29) 内側側板パネル
(30)(53) 外側側板パネル
(31) 突部
(33) 端部横カバー
(34) 上部構造棚板
(35) 化粧天板
(36) 前後天板カバー
(37) 中間用連結金具
(38) 端部用連結金具
(39) 底板カバー
(40) 特殊ボルト
(41) 特殊ナット
(52) 後カバー
(54)(55) 背板

Claims (5)

  1. 左右の側板の間に複数段の棚板を掛け渡した棚装置において、
    前記側板を、木製板からなる側板パネルの前後の端面及び上下の端面に外周を1周する凹溝を形成し、その凹溝に鋼製の1対の支柱及び上下1対の横補強材を嵌合させて取り囲み、それぞれのコーナー部では、支柱と横補強材との開口端部にL形コーナー連結部材を差し込んで連結し、結合したものにより形成したことを特徴とする棚装置。
  2. 支柱とその間の側板パネルとを、それらを前後方向に貫通するボルトとその先端部に螺合するナットとにより締着したことを特徴とする請求項1記載の棚装置。
  3. 前後のL形コーナー連結部材とその間の横補強材とを、それらを貫通するボルトとその先端部に螺合するナットとにより締着したことを特徴とする請求項1または2記載の棚装置。
  4. 前後方向に離間した複数の支柱のそれぞれの間に、木製板からなる側板パネルを、各側板パネルの前後の端面に形成した上下方向を向く凹溝に各支柱が嵌合するようにして挾み込み、かつ各側板パネルの上下の端面に形成した凹溝に横補強材を嵌合し、各支柱と横補強材とのそれぞれのコーナー部では、各支柱と横補強材との開口端部にコーナー連結部材を差し込んで連結し、結合したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の棚装置。
  5. 支柱における側板パネルの凹溝より露出した部分を覆うカバーを、前記支柱に着脱自在に設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の棚装置。
JP21718295A 1995-08-25 1995-08-25 棚装置 Expired - Fee Related JP3653644B2 (ja)

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