JP3652935B2 - Lan管理装置および帯域制御システム - Google Patents

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【発明の属する技術分野】
【0001】
本発明は、H.323で管理されているLANの間をATM専用線で接続した場合の帯域制御方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットが普及し、世界各国のトラヒックが増大したために、通信途中の伝送遅れ、データ廃棄などが発生しており、QoS(Quality of Service (クオリティ・オブ・サービス):通信におけるサービス品質全般を指す)を保つ帯域制御が注目されている。また、音声系およびデータ系ネットワークをIPで統合し、通信費が低価格なネットワークをユーザへ提供する通信業者が出現していることから、今後さらにインターネットは普及し、QoSに対する期待も高まるであろう。
【0003】
これを背景に、企業間などのLAN間通信においても、電子計算機の普及、イントラネットの普及、各種業務の電子化が進み、従来よりトラヒックが増加し、QoSが確保された通信が望まれると予想される。
【0004】
図33は、TCP/IPで構築されたLANの間をATM専用線で接続した場合の従来のシステム構成である。従来、LAN間で発生する全てのデータ通信は、トラヒッククラスがABRサービスまたはUBRサービスのLAN間接続専用のPVCで収容していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このPVCのトラヒッククラスは、CBRサービスのように伝送帯域を完全に保証するのではなく、ATM専用線に空きがあった場合にのみ保証するサービスであり、ATM専用線上で輻輳が発生した場合には、その影響でデータ廃棄、伝送遅延が発生してしまう。そのため、音声データ通信およびテレビ会議のようなデータ廃棄や伝送遅延に弱くQoSを追求する通信系アプリケーションには不向きであった。
【0006】
この帯域制御システムには、現在ネットワークのトラヒックが増加傾向にあり、将来、網内で輻輳が発生する可能性が高くなることを踏まえ、データ廃棄および伝送遅延に弱いアプリケーションデータ通信において帯域を優先的に確保することが要求されている。
【0007】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、H.323などのデータ通信規格で管理されているLANとLANの間のデータ通信において、データ廃棄および伝送遅延に弱いアプリケーションに対し、優先的に帯域を確保しQoSを高める機能を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明は、第1に、所定のデータ通信規格で管理されているLANを、ATM交換機を用いてATM専用線で収容し、LAN間はLAN間接続専用PVCにより接続されている場合に、ネットワーク上の他の装置からの指示を受信する受信手段と、前記受信した指示を解析する解析手段と、ATM専用線を制御するために必要なデータを保持するためのテーブルと、前記受信した指示に応じて、ATM専用線上のATMコネクションに対し、設定又は変更依頼が必要かどうかを、前記テーブルを用いて決定する起動管理手段と、前記設定又は変更依頼の指示を作成するATM呼要求手段と、TCP/IPにおけるデータストリーム転送に使用する論理ポート番号をネットワーク上の他の装置へ通知する指示を作成するポート通知手段と、指示を送信する送信手段と、を有するLAN管理装置である。
【0009】
これにより、H.323などのデータ通信規格で管理されているLANとLANの間のデータ通信において、データ廃棄および伝送遅延に弱いアプリケーションに対し、優先的に帯域を確保しQoSを高めることが可能となる。
【0010】
また、第2に、前記受信した指示が、他の装置による帯域の確保と高いクオリティ・オブ・サービスを要求するアプリケーションの起動要求である場合に、前記起動管理手段は、ATM専用線上にSVCを設定し、前記アプリケーションの終了の後に、前記設定したSVCを解放するものである。
【0011】
これにより、帯域の確保と高いQoSを要求するアプリケーションのデータを高いトラヒッククラスが割り当てられたSVCを用いて伝送することになり、QoSの高い帯域保証をすることが可能となる。
【0012】
また、第3に、前記受信した指示が、前記他の装置による帯域の確保と高いクオリティ・オブ・サービスを要求するアプリケーションの起動要求である場合に、前記起動管理手段は、LAN間接続専用のPVCのクオリティ・オブ・サービスが高くなるように変更し、前記アプリケーションの終了の後に、前記変更したクオリティ・オブ・サービスを、前記アプリケーション起動前の状態へ戻すものである。
【0013】
これにより、帯域の確保と高いQoSを要求するアプリケーションに対し、QoSの高い帯域保証をすることが可能となる。
【0014】
また、第4に、前記起動管理手段は、遅延、廃棄に強いアプリケーションデータ通信に利用するLAN間接続専用のPVCと、遅延、廃棄に弱く帯域の確保と高いクオリティ・オブ・サービスを要求するアプリケーションデータ通信に利用するアプリケーション専用のPVCとの2本のVCコネクションを初期化時に設定し、前記受信した指示が、前記他の装置による帯域の確保と高いクオリティ・オブ・サービスを要求するアプリケーションの起動要求である場合に、アプリケーション接続専用のPVCへ変更するものである。
【0015】
これにより、帯域の確保と高いQoSを要求するアプリケーションに対し、QoSの高い帯域保証をすることが可能となる。
【0016】
また本発明は、第5に、所定のデータ通信規格で管理されているLANをATM交換機を用いてATM専用線で収容し、LAN間はLAN間接続専用PVCにより接続されている場合に、前記LANに接続され、また、前記データ通信規格で定められたコマンドを送信する送信手段と、前記送信コマンドに対する応答コマンドを受信する受信手段と、を含む電子計算機と、ネットワーク上の他の装置からの指示を受信する受信手段と、前記受信した指示を解析する解析手段と、ATM専用線を制御するために必要なデータを保持するためのテーブルと、前記受信した指示に応じて、ATM専用線上のATMコネクションに対し、設定又は変更依頼が必要かどうかを、前記テーブルを用いて決定する起動管理手段と、前記設定又は変更依頼の指示を作成するATM呼要求手段と、TCP/IPにおけるデータストリーム転送に使用する論理ポート番号をネットワーク上の他の装置へ通知する指示を作成するポート通知手段と、指示を送信する送信手段と、を含むLAN管理装置と、前記LAN管理装置から要求されたATMコネクションの設定依頼または変更依頼をATM交換機へ指示する交換機制御手段と、同じくLAN管理装置からLAN側のデータストリーム転送で使用する論理ポート番号が通知された場合に、前記論理ポート番号を収容するATMコネクションとの対応づけを行い、データベースへ設定するポート設定手段と、管理下にあるATM網およびATM交換機の障害状態を監視し、必要に応じてリモート保守を行う監視制御手段と、を含むATM管理装置と、前記ATM管理装置から依頼されるATMコネクションの設定変更を行うATM呼制御手段と、前記ATM管理装置から通知されるATMコネクションと論理ポート番号の対応づけをルーチング情報としてデータベースに設定するポート設定手段と、ルーチングに関する処理を行うルーチング手段と、を含むATM交換機とにより構成される帯域制御システムであって、前記電子計算機が帯域の確保と高いクオリティ・オブ・サービスを要求するアプリケーションを起動する場合、前記LAN管理装置は、ATM専用線上にSVCを設定し、前記アプリケーションの終了の後、前記設定したSVCを解放する帯域制御システムである。
【0017】
これにより、H.323などのデータ通信規格で管理されているLANとLANの間のデータ通信において、データ廃棄および伝送遅延に弱いアプリケーションに対し、優先的に帯域を確保しQoSを高めることが可能となる。
【0018】
また、第6に、前記電子計算機が、帯域の確保と高いクオリティ・オブ・サービスを要求するアプリケーションを起動する場合に、前記LAN管理装置は、LAN間接続専用のPVCのクオリティ・オブ・サービスが高くなるように変更し、前記アプリケーションの終了の後に、前記変更したクオリティ・オブ・サービスをアプリケーション起動前の状態へ戻すものである。
【0019】
これにより、帯域の確保と高いQoSを要求するアプリケーションに対し、QoSの高い帯域保証をすることが可能となる。
【0020】
また、第7に、前記LAN管理装置が、遅延、廃棄に強いアプリケーションデータ通信に利用するLAN間接続専用のPVCと、遅延、廃棄に弱く帯域の確保と高いクオリティ・オブ・サービスを要求するアプリケーションデータ通信に利用するアプリケーション専用のPVCとの2本のVCコネクションを初期化時に設定し、前記電子計算機が、帯域の確保と高いクオリティ・オブ・サービスを要求するアプリケーションを起動する場合は、前記LAN管理装置が、アプリケーション接続専用のPVCの利用を指示するものである。
【0021】
これにより、帯域の確保と高いQoSを要求するアプリケーションに対し、QoSの高い帯域保証をすることが可能となる。
【0022】
また、第8に、前記電子計算機は、前記データ通信規格で定められたコマンドに対し、帯域の確保と高いクオリティ・オブ・サービスとを要求するアプリケーションを起動する場合に、前記アプリケーションに関する付加情報を付与する情報付加手段を含み、前記送信手段は、前記付加情報を付与されたコマンドを送信するものである。これにより、帯域の確保と高いQoSを要求するアプリケーションに対し、QoSの高い帯域保証をすることが可能になる。
【0023】
また、第9に、前記LAN管理装置は、前記電子計算機から帯域を予約する要求が入力された場合に、予約IDを付与する予約ID付与手段を具備するものである。これにより、電子計算機が予約したアプリケーションの起動を要求する場合に、予約時に付与された予約IDをLAN管理装置へ通知することで、事前に予約したアプリケーションと起動要求しているアプリケーションのマッチングをとることが可能になる。
【0024】
また、第10に、前記電子計算機は、前記LAN管理装置で付与された予約IDと帯域が必要となる時刻を対応づけ、監視するタイマ監視手段を具備するものである。これにより、ユーザは、予約IDと帯域が必要となる時刻を対応づけることが可能になる。
【0025】
また、第11に、前記ATM管理装置は、前記電子計算機から帯域を予約する要求があったことを、前記LAN管理装置から通知された場合に、予約が必要となる時刻のATM専用線上の帯域使用状況をすべてデータベースに保持し、予約できるかどうか判断し、その要求応答として起動が予約されている時間帯の帯域使用状況を、前記LAN管理装置へすべて通知する監視制御手段を具備するものである。
【0026】
これにより、ユーザは、電子計算機に返された応答から起動予約時刻の帯域状況がわかるようになり、その結果から判断して、自由に帯域の確保できる時刻に予約を変更することが可能になる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図32を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の各実施形態において用いられる帯域制御システムのブロック構成図である。この帯域制御システムは、TCP/IPで構築され、データ通信規格の一例として、ITU−T H.323に基づき管理される二つのLANの間をATMメガリンクサービスまたはそれと類似するVP契約のATM専用線サービスで接続した帯域制御システムの構成図の一例であり、各種装置間の相互の管理関係、障害などの装置状態収集および諸設定は初期立ち上げ時に登録され正常に運用動作を開始していること、また、各装置間コマンドに含まれる情報の並びは、装置間であらかじめ定義されていることを前提とする。
【0028】
図1において、01000と01010はアプリケーションを実行する端末機能を担うデータ処理装置としての電子計算機、01001および01011はアナログまたはデジタル信号の構内電話機、01002は電話機01001を収容するPBX、01012はそれと同様に電話機01011を収容するPBX、01003は、ITU−T H.323に基づき電子計算機01000、電話機01001、PBX01002に対し、帯域制御、アドレス解決、認証、呼制御、端末制御を管理するLAN管理装置、01013は、H.323に基づき電子計算機01010、電話機01011、PBX01012に対し、帯域制御、アドレス解決、認証、呼制御、端末制御を管理するLAN管理装置、01004と01014は呼制御を行いATMコネクションを確立し、LANからのデータを入力しATMセルに変換しルーチング、また、その逆変換をするATM交換機、である。また、01005はATM交換機01004および01014、ATM網をリモートで保守/監視制御を行うATM管理装置、01006は、01000から01005で構成されるLAN、01015は、01010から01014で構成されるLAN、01007はLAN01006と01015を収容するATM専用線、01008は、LAN01006と01015間を接続することを担うPVCであり、帯域があまり保証されていないトラフィッククラスを持ち、帯域制御システムの初期立ち上がり時に設定され、伝送遅延やデータ廃棄に強いデータおよび制御信号を収容するLAN間接続PVC、01009は、LAN01006と01015間を接続するSVCであり、ある程度帯域保証ができるトラヒッククラスを持ち、伝送遅延やデータ廃棄に弱いデータ通信を必要とするアプリケーションごとにATM専用線01007内に複数存在するアプリケーション接続用のSVC(以下、APL接続SVC)である。
【0029】
図2は、H.323に準じた終点端末相当の機能を有する電子計算機01000および01010の機能ブロック図の一例であり、図2において、02000はキーボード、マウスといった電子計算機の外部入力装置から入力を受け付ける入力手段、02001は、ネットワーク上の装置からH.323に基づいたコマンドおよびデータを受け付ける受信手段、02002は、電子計算機内の状態を管理しており、入力手段02000または受信手段02001からの入力を解析し、その結果、次に何の処理を実行すればよいか判断する解析手段、02003は、入力手段02000または受信手段02001により入力された操作内容が実行可能であるかLAN管理装置へ判断を仰ぐために、H.225をベースにした処理とそのコマンドを生成する起動手段、02004は、Q.931をベースとした処理とコマンドを生成する呼制御手段、02005は、起動手段02003、呼制御手段02004により実行され、H.225コマンドとして定義されたものに対し、付加情報を付加する機能を持った情報付加手段、02006は、H.245をベースとした端末能力交換を担い、論理チャネル開設に伴うコマンドを生成し、さらに、そのコマンドの応答を処理する端末制御手段、02007は、起動手段02003、呼制御手段02004、端末制御手段02006で生成されたコマンドを他装置へ送信する送信手段、02008は、H.323に基づき管理しているLAN管理装置アドレス、自端末情報、通信している対向電子計算機の端末能力などの情報を保持するDBである。
【0030】
図3は、起動手段02003、情報付加手段02005で作成されるコマンドのフォーマットであり、03000はH.323で定義されたH.225のRASメッセージエリア、また、それに続く拡張エリア03001により構成されている。
【0031】
図4は、呼制御手段02004、情報付加手段02005で作成されるコマンドのフォーマットであり、0400は、H.323で定義されたQ.931メッセージエリア、また、それに続く拡張エリア04001により構成されている。
【0032】
図5は、LAN管理装置01003、01013の機能ブロック図の一例であり、H.323のゲートキーパー相当の機能を有しており、図5において、05000は、ネットワーク上の装置からコマンドおよびデータを受け付ける受信手段、05001は、LAN管理装置01003、01013の状態を管理しており、受信手段05000で受信した入力コマンドを解析し、その結果、何の処理を実行すればよいか判断する解析手段、05002は、電子計算機01000または01010から起動要求されたアプリケーションのATM帯域情報、アプリケーション用の識別子を獲得する起動管理手段、05003は、ATM管理装置01005に対しATM呼制御を要求し、また、それに対応する応答コマンドを処理し、ATM管理装置01005からATM専用線01007およびATM交換機01004、01014の障害状態が通知された場合には、APL接続用SVC01009によりなるべく影響がないように、ATM管理装置01005にATM専用線01007上の他のATMコネクションの帯域変更要求を通知するコマンドを作成し、その応答を処理するATM呼要求手段、05004は、Q.931をベースとした処理を行なう呼制御管理手段、05005は、H.245をベースとした端末能力交換処理を行なう端末制御管理手段、05006は、端末制御管理手段05005により実行され、ATM管理装置01005に対し、端末制御管理手段05005の結果として得られるデータストリーム伝送用の論理ポートを通知するポート通知手段、05007は、起動手段05002、ATM呼要求手段05003、呼制御管理手段05004、端末制御管理手段05005、ポート通知手段05006で生成されたコマンドを他の装置へ送信する送信手段、05008は、H.323に基づき管理しているLAN内の装置情報およびそれに付随する情報を保持するDBである。
【0033】
図6は、ATM管理装置01005の機能ブロック図の一例であり、図6において、06000は、自装置以外からコマンドを受け付ける受信手段、06001は、受信手段06000で受信した入力コマンドを解析し、そのコマンドから次に実行すべき処理を判断する解析手段、06002は、ATM専用線01007の残余帯域を調査し、残余帯域がある場合にはATM交換機01004または01014宛にSVC設定要求コマンドを生成し、そのコマンドの応答結果を処理する交換機制御手段、06003は、ATM交換機01004または01014、ATM専用線01007の状態を管理し、必要があれば保守制御を行う監視制御手段、06004は、H.245端末能力交換処理の結果として獲得される論理ポートとAPL接続SVCの対応をATM交換機01004または01014へ通知するコマンドを生成し、そのコマンドの応答結果を処理するポート設定手段、06005は、ポート設定手段06004、監視制御手段06003、交換制御手段06002が生成したコマンドをネットワーク上の装置へ送信する送信手段、06006は、ATM交換機01004または01014、ATM専用線01007上のATMコネクションの各種状態および情報を管理するDBである。
【0034】
図7は、ATM交換機01004または01014の機能ブロック図の一例であり、図7において、07000は、ネットワーク上の装置から送信されたコマンドを受け付ける受信手段、07001は、受信手段07000で受信したコマンドを解析し、次に実行する処理を判断する解析手段、07002は、ATM専用線01007上の自装置内に収容されているATMコネクション、自装置内の各種状態を収集する状態収集手段、07003は、ATMコネクションに対して呼制御を行うATM呼制御手段、07004はATM管理装置01005から通知されるTCP/IPの論理ポート番号をルーチング情報としてDB07007に設置する論理ポート設定手段、07005はルーチング処理を行なうルーチング手段、07006は、状態収集手段07002、ポート設定手段07004、ATM呼制御手段07003の処理結果をネットワーク上の装置へ送信する送信手段、07007はATM交換機のルーチング情報、および自装置内の各種状態を管理するDBである。
【0035】
図8は、電子計算機01000または01010のDB02008で保持する多々あるテーブルのうち、入力手段02000を使ってキーボード、マウスといた外部入力装置から受信したアプリケーションの起動要求にマッチするアプリケーションIDに変換するテーブルである。アプリケーションIDは帯域制御システムで初期立ち上がり時に一意になるよう登録されている。08000は、起動要求に含まれるアプリケーション信号種別であり、08001はそれに対応するアプリケーションID、08002はLAN管理装置01003または01013へ通知するかどうかを示す通知有無である。
【0036】
図9は、LAN管理装置01003、01013のDB05008で保持する多々あるテーブルのうち、初期立ち上がり時から決められているテーブルであり、アプリケーションのATM帯域情報、APL接続SVCが必要かどうかの関係を示すテーブルの一例である。09000はアプリケーションIDであり、09001はアプリケーションごとに決められているATM帯域情報であり、09002はSVC設定の必要性を表すAPL接続SVC設定有無である。
【0037】
図10は、ATM管理装置01005のDB06006で保持するATM交換機01004、01014に関する多々あるテーブルのうち、(a)は障害情報を保持するテーブル、(b)はATM専用線01007上の帯域状態を示すテーブル、(c)はATM専用線01007上のVPI、VCIで特定されるVCコネクションの空きを示すテーブル、(d)はルーチング情報テーブルである。図10(a)において、10000は、管理する交換機の種別、10001はその交換機の障害の有無、10002は障害詳細を示す。図10(b)において、10003は管理下にあるVPサービス種別、10004は契約帯域、10005は残余帯域、10006は使用帯域を示す。図10(c)において、10007はATM専用線01007で収容可能なVCコネクション情報、10008はそのVCコネクションが使用されているかどうかを示す。図10(d)において、10009はVCコネクション(VPI値、VCI値)、10010は対向のVCコネクション(VPI値、VCI値)、10011はATM帯域情報、10012はVCコネクションの障害が発生しているかどうか、10013は10009に対応するTCP/IPコネクションの論理ポート番号、10014はアプリケーションIDである。
【0038】
図11は、帯域制御システム内のLAN管理装置01003、01013、ATM管理装置01015、ATM交換機01004、01014の間で使用されるコマンドフォーマットであり、11000は要求種別を示し、11001は付加情報を示す。
【0039】
図12は、ATM交換機01004、01014のDB07007で保持する多々あるテーブルのうち、TCP/IPにおけるコネクションとATMにおけるVCコネクションの対応を示すルーチング情報テーブルであり、12000はVCコネクション(VPI値、VCI値)、12001は対向のVCコネクション(VPI値、VCI値)、12002はATM帯域情報、12003はVC障害の有無、12004は12000に対応する論理ポート番号、12005はアプリケーションIDである。
【0040】
図13は、帯域制御システムでテレビ会議などのアプリケーションを実行する場合の正常系シーケンス図であり、以下に図1から図12を用いてその動作を説明する。
【0041】
まず、手順Aについて説明する。電子計算機01000は、入力手段02000から入力された信号を解析手段02002を用いて解析し、テレビ会議の起動を要求する起動(0)信号であることを認識すると、起動手段02003を用いて、DB02008内に保持したテーブル(図8)を用いて、LAN管理装置へ通知するかどうかチェックし、通知すべきアプリケーションでない場合には、起動(0)で要求されたアプリケーションを起動し、通知すべきアプリケーションの場合にはアプリケーションIDを獲得し、さらに、情報付加手段02005を実行する。そして、情報付加手段02005により、図3に示すコマンドフォーマットのRASメッセージエリア03000にARQ内容を設定し、拡張エリア03001に獲得した「アプリケーションID」を設定し、送信手段02007を用いて起動要求(1)としてLAN管理装置01003宛に送信する。
【0042】
LAN管理装置01003は、そのコマンドを受信手段05000で受信し、解析手段05001により起動要求(1)であることを認識し、起動管理手段05002を実行する。起動管理手段05002は、DB05008に格納されている情報を用いてH.225で定義されている認証、アドレス解決などのチェックを行ない、成功の場合には図9のテーブルを用いて、受信コマンド内のアプリケーションIDをキーにしてATM帯域情報09001、APL接続SVC設定有無09002を求める。APL接続用SVC設定有無09002が使用の場合には、図11に示すフォーマットに従い、要求種別11000へSVC設定要求、付加情報11001へ図9で求めたATM帯域情報09001を設定しSVC設定要求を作成し、送信手段05007を用いてATM管理装置01005宛に送信する。
【0043】
ATM管理装置01005は、そのコマンドを受信手段06000で受信し、解析手段06001によりSVC設定要求(2)であることを解析し、交換制御手段06002を用い、DB06006に格納されているATM交換機01004とテレビ会議を実行する対向LAN01015を収容するATM交換機01014の状態を図10の(a)、(b)、(c)で、障害の有無10001が「なし」、ATM専用線の残余帯域10005が「0」でないことを確認し、使用有無10008がVPI値、VC値のVCコネクション情報を獲得する。そして、LAN管理装置01003から受信したSVC設定要求(2)の付加情報11001にさらに、獲得した未使用のVPI値、VCI値を設定したSVC設定要求(3)を作成しATM交換機01004宛に送信手段06005を用いて送信する。ATM交換機01004は、そのコマンドを受信手段07000で受信し、解析手段07001によりSVC設定要求(3)であることを解析し、ATM呼制御手段07003でUNI/NNI用のシグナリングコマンドを作成し、送信手段07006を用いてATM交換機01014とシグナリングを行う。
【0044】
その結果が成功したならば、ATM呼制御手段07003は、SVC設定要求(3)のVCコネクション情報(VPI値、VCI値)、ATM帯域情報を図12に示したDB07007のコネクション情報(VPI値、VCI値)、VPI/VCI12000、ATM帯域情報1200へ格納し、シグナリング手順で決定した対向側のVPI値、VCI値を対向コネクション情報12001に格納し、さらにルーチング手段07005でルーチング用の設定を行ない、SVC設定要求(3)の要求種別11000をSVC設定応答(成功)に変更し、付加情報11001へは対向VPI値、VCI値を追加しSVC設定応答 (4)を作成し、送信手段07006を用いてATM管理装置01005宛へ送信する。
【0045】
ATM管理装置01005は、その応答コマンドを受信手段06000で受信し、解析手段06001によりSVC設定応答(4)であることを解析し、交換制御手段06002を用いて、SVC設定応答(4)内の各情報を図10(d)に示すDB06006の10009〜10014へ設定する。また、図10 (c)で該当のVPI値、VCI値の使用有無10008を使用に変更し、SVC設定応答(4)の付加情報11001から対向VPI値、VCI値だけを削除しSVC設定応答(5)として送信手段06005を用いて、LAN管理装置01003宛に送信する。
【0046】
LAN管理装置01003は、その応答コマンドを受信手段05000で受信し、解析手段05001によりSVC設定応答(5)であることを解析し、ATM呼要求手段05003を用いて、図3のフォーマットに従い、RASのACF相当をRASメッセージエリア03000に設定し、拡張エリア03001には、SVC設定応答(5)の拡張エリア11001に設定されているアプリケーションIDを設定し、送信手段05007を用いて、電子計算機01000宛に送信する。電子計算機01000は、その応答コマンドを受信手段02001で受信し、解析手段02002により起動応答(6)であることを認識し、呼制御手段02004を用いて、手順Bの処理を行う。
【0047】
手順Bは、H.323で定義されたQ.931のシーケンスの拡張処理である。この手順Bでは、まず、図4に示すQ.931メッセージエリア04000にはQ.931の呼設定で定義されている内容、拡張エリアには「アプリケーションI D」を設定し、送信手段02007を用いて、LAN管理装置01003へ送信する。LAN管理装置01003は、そのコマンドを受信手段05000で受信し、解析手段05001により呼設定(7)であることを認識し、呼制御管理手段05004を用いて、呼設定(7)のQ.931メッセージエリア04000の相手先アドレスを電子計算機01010宛に変更し、そのまま送信手段05007を使って呼設定(8)として電子計算機01010へ送信する。電子計算機01010は、そのコマンドを受信手段02001で受信し、解析手段02002により呼設定(8)と認識し、呼制御手段02004を実行し、呼設定(8)の拡張エリア04001の「アプリケーションID」からテレビ会議起動による呼設定であることを認識する。そして、Q.931で定義されている呼設定受付(9)を作成し、LAN管理装置01003宛に送信手段02007を用いて送信する。
【0048】
LAN管理装置01003は、その応答コマンドを受信手段05000で受信し、呼設定受付(9)であることを認識し、呼制御管理手段05004を実行し、電子計算機01000宛の呼設定受付(10)を作成し、送信手段05007で送信する。電子計算機01000は、受信手段02001で受信したコマンドが呼設定受付(10)であることを解析手段02002を用いて認識し、呼制御手段02004でDB02008に設定すべき情報があるときは設定する。
【0049】
次に、手順Cについて説明する。電子計算機01010は、起動手段02003、情報付加手段02005を用いて図3のRASメッセージエリア03000にはARQを設定し、さらに、呼設定(8)のコマンド内の「アプリケーションID」を拡張エリア03001に付加し、LAN管理装置01013宛に送信手段02007を用いて送信する。LAN管理装置01013は、そのコマンドを受信手段02001で受信し、解析手段02002を用いて上記コマンドが起動要求(11)であることを認識し、起動要求(6)と同様の応答を返す。
【0050】
手順Dから手順Fまでは、H.323で定義されたLAN管理装置01003を介して行うQ.931に従った処理シーケンスと同様に、H.245制御チャネルを獲得しており電子計算機01000、01010は受信手段02001、解析手段02002、呼制御手段02004、送信手段02006、LAN管理装置01003を用いて処理を行ない、LAN管理装置01003は、受信手段05000、解析手段05001、呼制御管理手段05004、送信手段05007を用いて処理を行なう。また、これらの処理において、H.323で定義された一連のシーケンスで獲得される情報は各装置のDBに保持する。手順Gでは、H.323に定義されたLAN管理装置01003を介して行うH.245に従った端末の能力交換の処理シーケンスと同様であり、データストリームの送受信に必要なTCP/IPコネクション上の論理ポート番号を獲得し開設しており、電子計算機01000、01010は、受信手段02001、解析手段02002、端末制御手段02006、送信手段02007を用いて処理を行ない、LAN管理装置01003、01013は受信手段05000、解析手段05001、呼制御管理手段05004、送信手段05007を用いて処理を行なう。また、手順Gで獲得した情報は各装置のDBに保持する。
【0051】
最後に、手順Hについて説明する。手順Hは、手順Gで獲得した論理ポート番号と手順Aで獲得したVCコネクションの対応をATM交換機01004、01010へ通知するために行なう処理であり、LAN管理装置01003が受信手段0500解析手段05001、ポート通知手段05006、送信手段05007を用いて処理を行なう。先ずLAN管理装置01003は、手順Gで獲得した論理ポート番号をポート通知手段05006を用いてATM管理装置01005へ通知するために、図11の要求種別11000へ「論理ポート設定要求」、付加情報11001へ「アプリケーションID」および手順Gで獲得した「論理ポート番号」を設定し、論理ポート設定要求(52)を作成し、送信手段05007を用いて、ATM管理装置01005宛に送信する。また、論理ポートなど、H.323に関する情報はDB05008に保持するものとする。
【0052】
次に、ATM管理装置01005は、受信手段06000で受信されたコマンドを解析手段06001を用いて論理ポート設定要求(52)と認識すると、ポート設定手段06004を用いて、コマンド内のアプリケーションID、論理ポート番号を抽出し、DB06006の内に格納された図10(d)テーブルの手順AのアプリケーションIDに一致する論理ポート10013へ設定し、さらに、論理ポート設定要求(52)の付加情報11001にアプリケーションIDに一致するVPI値、VCI値10009を設定し、論理ポート設定要求(53)を送信手段06005を用いて、ATM交換機01004宛に送信する。ATM交換機01004は、受信手段07000で受信されたコマンドを解析手段07001で論理ポート設定要求(5)であることを認識すると、ポート設定手段07004を起動し、DB07007へ論理ポート番号を格納し、論理ポート設定要求(53)の要求種別11000に 論理ポート設定応答(成功)を設定し、送信手段07006でATM管理装置01005宛に送信する。
【0053】
ATM管理装置01005は、応答コマンドを受信手段06000で受信し、解析手段06001で論理ポート設定応答(54)であること認識し、論理ポート設定要求(52)と同内容のメッセージを論理ポート設定要求(55)としてATM交換機01014へ送信する。ATM交換機01014の論理ポート設定要求(55)から論理ポート設定応答(56)までの処理動作は、論理ポート設定要求(53)、応答(54)のATM交換機01004と同じである。ATM管理装置01005は、受信手段06000、解析手段06001により、論理ポート設定応答(56)を受信すると、ポート設定手段06004を起動し、論理ポート設定応答(56)から「VPI/VCI」を削除し、それを論理ポート設定応答(57)としてLAN管理装置01003宛に送信手段06005を用いて送信する。
【0054】
図13の手順Aから手順Hにより、テレビ会議専用のSVCが設定された。図13の起動(0)で起動されたテレビ会議システムのデータストリームだけがLAN01006とLAN01015の間のAPL接続SVC上で通信される。送信側のATM交換機01004または01014は、ルーチング手段07005によりEthernet(登録商標)経由で入力されるデータストリームの論理ポート番号から、図12のコネクション情報12000を求め、データをATMセル用に分割し、宛先となるVPI値、VCI値を付加し、ATMセル化し対向へルーチングする。また、対向となるATM交換機01004または01014はその逆処理を行う。
【0055】
また、図13の手順A終了とともに、ATM交換機01004および01014は、初期化時から定期的に情報収集手段07002を用いて、自装置状態、ATM専用線01007の情報をDB07007へ格納し、ATM管理装置01005へ通知ていたのに加え、APL接続SVCの状態も加える。ATM管理装置01005への通知には、ATM管理装置01005宛に図11に示すコマンドフォーマットの要求種別11000に状態通知、付加情報11001にその収集情報を設定し、送信手段07006を用いて通知する。
【0056】
ATM管理装置01005は、受信手段06000を用いてそのコマンドを受信し、解析手段06001を用いて解析し、監視制御手段06003を用いて、DB06006に設定し、APL接続SVC、ATM交換機01004、または、01014に状態が変化していないかチェックし、状態が変化している場合には、受信したコマンドを送信手段06005を用いて、LAN管理装置01003または01013へ送信する。
【0057】
LAN管理装置01003または01013は、そのコマンドを受信手段05000で受信し、解析手段05001で解析し、障害が発生し、APL接続SVCの通信に影響がありそうな場合は、手順Aのコマンド(2)〜(5)のようにATM管理装置01005宛に図11のコマンドフォーマットを用いて、ATM専用線01007上の他のVCコネクションの帯域などを変更する要求を行い、なるべくAPL接続SVCに影響が発生しないようにする。また、障害復旧の場合にも、前述と同様に、障害前の状態に戻す処理を行えるものとする。
【0058】
図14は、図13に示す手順により設定されたAPL接続用SVCを削除するための正常系シーケンス図であり、それについて図1〜図12を用いて説明する。手順Iは、電子計算機01000が入力手段02000から入力された終了(0)をトリガにして起こるH.323で定義された一連シーケンスであり、論理チャネルおよびH.245制御チャネルを閉じる手順である。また、これらの処理で不要となったH.323の情報は各装置のDBより削除する。
【0059】
手順Jは、H.323で定義されたシーケンスの拡張である。まず、電子計算機01000の起動手段02003は、図3のRASメッセージエリア03000にDRQを設定し、さらに、終了(0)により入力されたアプリケーション信号種別と一致するアプリケーションIDを図8のテーブルより求める。そして、そのIDの通知有/無08002が通知ならばアプリケーションIDを拡張エリア03001に設定し、終了処理要求(4)を作成し、LAN管理装置01003宛に送信手段02007を用いて送信する。
【0060】
次に、LAN管理装置01003は、受信手段05000を用いて受信し、解析手段05001を用いて終了処理要求(4)であると認識すると、起動手段05002でコマンド内のアプリケーションIDから図9のテーブルで一致するIDのAPL接続SVC使用有無09002をチェックし、「使用」の場合は、ATM管理装置01005宛てに図11のフォーマットの要求種別11000にSVC開放要求、付加情報11001にアプリケーションID、図13の処理で獲得した論理ポート番号を設定し、SVC開放要求(5)を作成し送信手段05007を用いて送信する。各装置を構成する機能ブロックの使用方法は図13の論理ポート設定要求(52)から応答(57)と同様であり、メッセージフォーマットは、要求種別11000は、論理ポート解除要求の場合には「論理ポート解除」、応答の場合には「論理ポート解除応答(成功)」を設定し、付加情報11001は「アプリケーションID」だけ設定する。また、図13のSVC設定要求(2)から応答(5)でATM交換機01004、01014、ATM管理装置01005の各DBに設定したデータをSVC開放要求()から応答()までで削除する。
【0061】
ATM管理装置01005は、そのコマンドを受信手段06000で受信し、解析手段06001で解析しSVC解放要求(5)であることを認識したら、交換機制御手段06002により図13の処理シーケンスで設定しまだ残っている情報をすべてDB06006から削除する。また、交換機制御手段06002を用いてATM交換機01004へ受信コマンドをそのままSVC解放要求(6)として送信手段06005を用いて送信する。
【0062】
ATM交換機01004は、そのコマンドを受信手段07000で受信し、解析手段07001で解析しSVC解放要求(6)であることを認識したら、ルーチング手段07005により図13の処理シーケンスで設定しまだ残っている情報をすべてDB07007から削除する。次に、ATM呼制御手段07003はUNI/NNIで定義されたSVC解放処理を行い、ATM交換機01014側へSVC解放要求を行い該当SVCに関する対向の情報も削除する。そして、図11のコマンドフォーマットの要求種別11000にSVC解放応答(成功)を設定し、付加情報11001に受信コマンドと同じ付加情報を設定しSVC解放応答(7)を作成し、送信手段07006を用いてATM管理装置01005へ送信する。
【0063】
ATM管理装置01005は、ATM交換機01004の応答コマンドを受信手段06000を用いて受信し、解析手段06001で解析しSVC解放応答(7)ならば、そのままLAN管理装置01003宛にSVC解放応答(8)として送信手段06005を用いて送信する。
【0064】
LAN管理装置01003が、そのコマンドを受信手段05000を用いて受信し、解析手段05001で解析しSVC解放応答(8)ならば、確保しておいた論理ポート番号とH.323に関する他の情報をDB05008から削除し、H.323の定義に従いH.225のDCF相当の終了処理応答(9)を作成し、送信手段05007を用いて電子計算機01000宛に送信する。
【0065】
さらに、電子計算機01010は図13のシーケンスで設定した情報を削除するために、図14の終了処理要求(4)および(9)と同様に、(10)および(11)を行う。 図14の手順I、Jにより、ATM専用線01007に収容されていたテレビ会議専用のAPL接続SVCは削除された。
【0066】
以上のように、本実施の形態では、H.323で管理されているLAN間のデータ通信において、
LAN管理装置01003、01013がATM呼要求手段05003と図11のコマンドにより、ATM専用線01007上のATMコネクションの各種設定変更依頼をATM管理装置01005へ行うことが可能となる。
【0067】
なお、図13、図14ともに正常系のシーケンスであるが、H.323で定義された異常系シーケンスおよび図14の(5)から(8)を適宜組み合わせて使用し、各装置が異常発生したシーケンスの前の状態に戻れるように処理することで異常系シーケンスは実現できることが容易に類推できる。
【0068】
なお、本実施の形態では、電子計算機が対向で1対としているが、複数ある場合には、図1を構成する各装置のDBに対し、必要に応じて端末種別とDB内のテーブル情報のマッチングをとるテーブルなどを設けることにより、帯域制御システムは実現できる。
【0069】
なお、LAN管理装置01003、01013、ATM交換機010004、010014、ATM管理装置01005の各間は、独自コマンドとして説明したが、SNMP相当のプロトコルで通信しても同じ効果が得られる。
【0070】
なお、帯域を確実に保証したいアプリケーションごとにAPL接続SVCを設定せずに、図15に示すように、LAN間接続PVCの保証帯域を完全に保証できる状態まで増加させても同じ効果が得られ、つまり、その場合には、図13の手順Aのかわりに図16の手順Aを実行し、保証帯域を増加させ、図14の手順Jのかわりに図17の手順Jを用いてアプリケーション起動前の保証帯域に戻す。
【0071】
なお、帯域を確実に保証したいアプリケーションごとにAPL接続SVCを設定せずに、図18に示すように、帯域制御システムが起動されると同時に、LAN間接続のPVCとアプリケーション接続PVC(以下、APL接続PVC)を設定し、帯域を確実に保証したいアプリケーションのデータをAPL接続PVCで通信することで同じ効果が得られ、つまり、その場合には、図13の手順Aのかわりに図19の手順Aを用いてAPL接続用PVCに空き帯域があるかどうかチェックし、図14の手順Jのかわりに図20の手順Jを行う。
【0072】
なお、LAN管理装置01003、01013で保持するAPL接続用SVCのトラヒッククラスなどの帯域情報は、帯域制御システム構築時にネットワーク設計者によりあらかじめ設定され、システム起動時に有効になるように設定されるため、ユーザはATM側の帯域情報を全く意識する必要はない。
【0073】
(実施の形態2)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図1は、TCP/IPで構築され、ITU−T H.323に基づき管理される二つのLANの間をATMメガリンクサービスまたはそれと類似するVP契約のATM専用線サービスで接続した帯域制御システムの構成図の一例であり、各種装置間の相互の管理関係は初期立ち上げ時に登録されていることを前提としている。図1は、実施の形態1と全く同様な構成である。
【0074】
次に、帯域制御システムを構成する各装置の機能ブロック図について、説明する。図21は、H.323に準じた終点端末相当の機能を有する電子計算機01000および01010の機能ブロック図の一例である。図21において、21000はキーボード、マウスといった電子計算機の外部入力装置から入力を受け付ける入力手段、21001は、自装置以外からH.323に基づいたコマンドおよびデータを受け付ける受信手段、21002は、電子計算機内の状態を管理しており、入力手段21000または受信手段21001からの入力を解析し、その結果、次に何の処理を実行すればよいか判断する解析手段、21003は、入力手段21000または受付手段21001により入力された操作内容が実行可能であるかLAN管理装置へ判断を仰ぐために、H.225のRASをベースとした処理とそのコマンドを生成する起動手段、21004は、Q.931をベースとした処理とコマンドを生成する呼制御手段、21005は、起動手段21003、呼制御手段21004により実行され、RASコマンド、Q931コマンドとして定義されたものに対し、付加情報を付加する機能を持った情報付加手段、21006は、H.245をベースとした端末能力交換、論理チャネル開設に伴うコマンドを生成し、さらに、そのコマンドの応答を処理する端末制御手段、21007は、起動手段21003、呼制御手段21004、端末制御手段21006で生成されたコマンドを他装置へ送信する送信手段、21008はH.323に基づき管理しているLAN管理装置アドレス、自端末情報、通信している対向電子計算機の端末能力、帯域制御システム内で一意なアプリケーションIDを保持するDB、21009は入力手段21000からアプリケーション起動予約が入力されたときに動作し、予約時間になるのを監視し、予約時間がきたときにはアプリケーションの起動要求をLAN管理装置01003宛に送信手段21007を用いて送信するタイマ監視手段である。
【0075】
図22は、LAN管理装置01003、01013の機能ブロック図の一例であり、H.323のゲートキーパー相当の機能を有しており、図22において、22000は、自装置以外からコマンドおよびデータを受け付ける受信手段、22001は、LAN管理装置01003、01013の管理下にありLAN内の各装置の状態を管理しており、受信手段22000からの入力コマンドを解析し、その結果、何の処理を実行すればよいか判断する解析手段、22002は電子計算機01000または01010から起動要求されたアプリケーションが実行可能かどうか判断し、実行可能な場合には、必要に応じて、RASとそれに関わる処理をするためにATM呼制御を要求し、またその結果を示す応答コマンドを作成する起動管理手段、22003はATM管理装置01005に対しATMの呼制御の要求を依頼するコマンドを作成し、そのコマンドの応答を処理し、また、ATM管理装置01005からATM専用線01007の障害状態を受信した場合には、APL接続用SVC01009になるべく影響がないように帯域を調整するために、ATM管理装置01005に対して帯域変更要求コマンドを生成し、その応答を処理するATM呼要求手段である。
【0076】
また、22004はQ.931をベースとしたコマンドを生成、および、そのコマンドの応答を処理する呼制御管理手段、22005は、H.245をベースとした端末能力交換、論理チャネル開設に伴うコマンドの生成、および、そのコマンドの応答を処理し、必要に応じてポート通知手段22006を呼ぶ端末制御管理手段、22006は端末制御管理手段22005により実行され、ATM管理装置01005に対し、端末制御管理手段22005の結果として得られるデータストリーム伝送用の論理ポート番号を通知するポート通知手段、22007は、起動手段22002、ATM呼要求手段22003、呼制御手段22004、端末制御手段22005、ポート通知手段22006で生成されたコマンドを他の装置へ送信する手段、22008はH.323に基づき管理しているLAN内の装置に対して、装置情報およびその状態を保持するDBであり、22009はアプリケーション起動予約要求を受信手段22000から受信した場合に起動され、予約されたアプリケーションに対し、システムで一意となる予約の識別子を付与する予約ID付与手段である。この予約ID付与手段22009は、各LAN管理装置ごとに重複しないように付与する値域が決まっている。ATM管理装置01005、ATM交換機01004、01014についての機能ブロック図は、実施の形態1と同様に構成されているものとする。
【0077】
図23は、電子計算機01000、01010のDB21008で保持される多々あるテーブルのうち、アプリケーションIDと予約時間および予約IDの関係を示すテーブルの一例である。図23において、23000は帯域制御システム内で使用されるアプリケーションが一意になるように設定されたアプリケーションID、23001はアプリケーションを起動開始の時間を示す予約時間、23002はアプリケーションの予約起動時にLAN管理装置により付与される予約IDである。
【0078】
図24は、LAN管理装置01003、01013のDB22008で保持される多々あるテーブルのうち、アプリケーションIDと予約時間および予約IDの関係を示すテーブルの一例である。図24において、24000は帯域制御システム内で一意であるアプリケーションID、24001はアプリケーションを起動する予約時間、24002は帯域制御システム内で一意となる予約IDである。
【0079】
ATM管理装置01005のDB05008で保持される多々あるテーブルのうち、図25(a)は予約時間および予約IDとルーチング情報を格納したテーブル、図25(b)は帯域予約状況テーブルの一例である。図25(a)において、25009はVCコネクション情報(VPI値、VCI値)、25010は対向のVCコネクション情報(VPI値、VCI値)、25011はATM帯域情報、25012は障害の有無、25013は25009に対応するコネクションの論理ポート番号、25014はアプリケーションID、25015は予約ID、25016は予約時間である。図25(b)において、25017は予約時間のレンジであり、25018は予約IDであり、25019は予約時間25017に対する予約帯域の合計、25020はそのときの残余帯域を示す。
【0080】
図26は、帯域制御システムによりテレビ会議を予約起動する場合にLAN接続用PVC内で流れるコマンドシーケンスで、以下に図1、図3〜図4、図8、図10(a)〜(c)、図11〜13、図21〜図25を用いてその動作について説明する。
【0081】
まず、手順Kについて説明する。電子計算機01000は、入力手段21000から入力された信号を解析手段21002を用いて解析し、テレビ会議の予約起動を要求する予約起動(0)信号であることを認識すると、起動手段21003を用いて、DB21008内に保持したテーブル図8よりアプリケーションIDを獲得し、さらに、情報付加手段21005を実行する。そして、情報付加手段21005により、図3に示すコマンドフォーマットのRASメッセージエリア03000にARQ内容を設定し、拡張エリア03001に獲得した「アプリケーションID」、および、起動(0)に設定されていた「予約時間」を設定し、送信手段21007を用いて起動予約(1)としてLAN管理装置01003宛に送信する。
【0082】
LAN管理装置01003は、そのコマンドを受信手段22000で受信し、解析手段22001により起動予約要求(1)であることを解析し、起動管理手段22002を実行する。起動管理手段22002は、予約ID付与手段22009を用いて、帯域予約システムの立ち上げ時にLAN管理装置01003用に付与管理されている複数の予約IDから未使用予約IDを獲得する。そして、起動予約要求(1)の拡張エリア03001に設定されている「アプリケーションID」をキーにして、図24のテーブルを用いAPL接続SVCの使用有無24004を獲得し、APL接続用SVCの使用有無24004が「使用」の場合には、図11に示すフォーマットに従い、要求種別11000へ「帯域予約要求」、付加情報11001には獲得したばかりの「予約ID」、ATM帯域情報09001の情報を設定し帯域予約要求(2)を作成し、送信手段22007を用いてATM管理装置01005宛に送信する。
【0083】
また、「未使用」の場合には、帯域予約要求(2)、帯域予約応答(3)を行なわず、アプリケーションIDおよび予約IDを拡張エリア03001に設定し、RASメッセージエリア03000にH.225で定義されたRASに従いACFを設定し、起動予約要求(1)の応答メッセージ(3)を作成し送信手段22007により電子計算機01000宛に送信する。ATM管理装置01005は、そのコマンドを受信手段06000で受信し、解析手段06001により帯域予約要求(2)であることを解析し、交換機制御手段06002を用い、DB06006に格納されているATM交換機01004とテレビ会議を実行する対向LAN01015を収容するATM交換機01014の予約時間の状態を図25 (b)を用いて監視制御手段06003により調査する。監視制御手段06003は帯域予約要求(2)の「予約時間」、「ATM帯域情報」から、図25(b)の残余帯域250020で帯域予約要求(2)で要求されたATM帯域情報が保証できることを確認したら、LAN管理装置01003から受信した帯域予約要求(2)の付加情報11001の情報を図25(a)、(b)に設定し、さらに、要求種別「帯域予約応答(成功)」、付加情報11001に帯域予約要求(2)の付加情報を設定し、LAN管理装置0103宛に帯域予約応答(3)を送信手段06005を用いて送信する。
【0084】
LAN管理装置01003は、そのコマンドを受信手段22000で受信し、解析手段22001により帯域予約応答(3)であることを認識し、要求種別11000が「帯域予約応答(成功)」の場合には、コマンドの付加情報11001の内容をDB22008内の図24に示すテーブルへ設定する。そして、電子計算機01000宛の起動予約応答(4)として、起動管理手段22002を用いてRASメッセージエリア03000にH.225で定義されたACFを設定し、拡張エリア03001に帯域予約応答(3)の付加情報エリア11001の内容をそのまま設定し、電子計算機01000宛に送信手段22007を用いて送信する。電子計算機01000は、起動予約応答(4)を受信し、その内容をDB21008内の図23に示すテーブルへ格納し、タイマ監視手段21009にアプリケーション起動開始時刻を設定すると、タイマのカウントアップを開始する。
【0085】
次に、手順Lについて説明する。手順Lは、タイマ監視手段21009により、手順Kで設定した予約起動時刻が検出されたときに実行される。手順Lは、起動要求(5)の拡張エリア、SVC設定要求(6)、(7)までの付加情報11001に予約IDが付与され、SVC設定応答(9)でLAN管理装置が付与していた予約IDが予約ID付与手段により解放されること以外は、図13手順Aと全く同じ動作をする。手順Mは、実施の形態1における図13手順Bから手順Hまでと同様である。
【0086】
図27は、予約中のアプリケーションの起動中止のシーケンスの一例であり、手順Nは手順Kで設定した内容をすべて削除する手順である。先ず、電子計算機01000が予約中止(0)を入力手段21000で受信すると、RASメッセージエリア03000にDRQを設定し、拡張エリア03001に予約IDのみを設定し、予約中止要求(1)を作成し、送信手段21007を用いてLAN管理装置01003宛に送信される。LAN管理装置01003が受信手段22000、解析手段22001を用いて予約中止要求(1)を受信すると、コマンド内の予約IDをキーにして図26の予約起動要求(1)で設定したDB22008の内容をすべて削除し、要求種別11000が「予約中止要求」、付加情報11001が「予約ID」となるコマンドを作成し、ATM管理装置01005宛に送信手段22007を用いて送信する。
【0087】
ATM管理装置01005が受信手段06000、解析手段06001を用いて予約中止要求(2)を受信すると、コマンド内の予約IDから図26の帯域予約要求(2)で設定したDB06006の内容をすべて削除し、要求種別11000が「予約中止応答」、付加情報11001が「予約ID」となる予約中止応答(3)を作成し、LAN管理装置01003宛に送信手段06005を用いて送信する。LAN管理装置01003が受信手段22000、解析手段22001を用いて予約中止応答(3)を受信すると、コマンド内の予約IDを予約ID付与手段22009により解放し、DCFをRASメッセージエリア03000に、受信コマンドの付加情報11000を拡張エリア03001へ設定した予約中止応答(4)を電子計算機01000宛に送信手段22007を用いて送信する。電子計算機01000は、予約中止応答(4)を受信すると、コマンド内の予約IDをキーにしてタイマ監視手段21009内の該当タイマをクリアし、DB21008で予約IDに関する情報と予約IDをクリアする。図26の起動要求 (5)により起動中のアプリケーションを終了するためのシーケンスは、図14と同様である。
【0088】
以上のように、実施の形態では、電子計算機からのアプリケーションの起動予約要求に対し、システム全体で一意となる予約IDを付与する予約ID付与手段を具備することを特徴とするLAN管理装置を設け、予約IDを用いて起動要求をすることにより、事前に予約したアプリケーションと起動要求しているアプリケーションのマッチングをとることが可能となる。
【0089】
また、電子計算機からアプリケーションの起動予約要求をし、予約IDと予約帯域、その帯域が必要となる時刻のATM専用線上の帯域状況をすべて管理するテーブルを保持するATM管理装置が、その応答として起動予約時刻の帯域状況のすべてを応答として返すことにより、ユーザは、電子計算機に返されたその応答から起動予約時刻の帯域状況がわかるようになり、その結果から判断して、自由に予約時刻を変更することで、帯域を確実に確保することが可能となる。
【0090】
また、電子計算機から帯域の確保と高いQoSを要求するアプリケーションの起動予約をするたびに、そのデータ通信専用のSVCの予約を行い、起動要求により、SVCを設定し、それを用いて通信し、終了とともにSVCを解放し、それ以外のアプリケーションのデータは、常時LAN間に接続されているLAN間接続専用のPVCを用いて通信することにより、アプリケーションに対し帯域の確保と高いQoSの保証が可能となる。
【0091】
なお、正常系のシーケンスについて説明したが、異常系の場合は、H.323で定義された異常系シーケンスおよび図14の(5)から(8)、図27の(1)から(4)を適宜組み合わせて使用し、各装置が異常発生したシーケンスの前の状態に戻れるように処理することで実現できる。
【0092】
なお、図26の帯域予約要求(2)のシーケンスにおいて、ATM管理制御01005が予約IDとともに予約時間を図2(b)で管理していることから、ATM専用線01007の予約時間の帯域状態をすべて帯域予約応答(3)の付加情報11001に設定して返すこともでき、これにより、予約時間帯が混んでおり、確実な帯域確保が不可能な場合には、ユーザは帯域に空きがあるときに予約を変更するなどフレキシブルに対応することが可能になる。
【0093】
なお、ATM交換機010004、010014とATM管理装置01005の間は、独自コマンドとして説明したが、SNMP相当のプロトコルで通信しても同じ効果が得られる。
【0094】
なお、アプリケーションに対するAPL接続用SVCのトラヒッククラスなどの帯域情報は、ネットワーク設計者によりあらかじめ設定されているため、ユーザは帯域情報を意識する必要はない。
【0095】
なお、帯域を確実に保証したいアプリケーションごとにAPL接続SVCを設定せずに、図15に示すように、LAN間接続PVCの保証帯域を完全に保証できる状態まで増加させても同じ効果が得られる。
【0096】
なお、帯域を確実に保証したいアプリケーションごとにAPL接続SVCを設定せずに、図18に示すように、帯域制御システムが起動されると同時に、LAN間接続PVCとAPL接続PVCが設定し、APL接続PVCを用いても同じ効果が得られる。
【0097】
(実施の形態3)
図1は、TCP/IPで構築され、ITU−T H.323に基づき管理される二つのLANの間をATMメガリンクサービスまたはそれと類似するVP契約のATM専用線サービスで接続した帯域制御システムの構成図の一例であり、各種装置間の相互の管理関係、障害などの装置状態収集および諸設定は初期立ち上げ時に登録され、正常に運用動作を開始していることを前提とする。また、各装置間コマンドに含まれる情報の並びは、装置間であらかじめ定義されていることを前提とする。
【0098】
図1において、01000と01010はアプリケーションを実行する端末機能を担う電子計算機、01001および01011はアナログまたはデジタル信号の構内電話機、01002は電話機01001を収容するPBX、01012はそれと同様に電話機01011を収容するPBX、01003は、ITU−T
【0099】
H.323に基づき電子計算機01000、電話機01001、PBX01002に対し、帯域制御、アドレス解決、認証、呼制御、端末制御を管理するLAN管理装置、01013は、H.323に基づき電子計算機01010、電話機01011、PBX01012に対し、帯域制御、アドレス解決、認証、呼制御、端末制御を管理するLAN管理装置、01004と01014は呼制御を行いATMコネクションを確立し、LANからのデータを入力しATMセルに変換しルーチング、また、その逆変換をするATM交換機、01005はATM交換機01004および01014、ATM網をリモートで保守/監視制御を行うATM管理装置、01006は、01000から01005で構成されるLAN、01015は、01010から01014で構成されるLAN、01007はLAN01006と01015を収容するATM専用線、01008は、LAN01006と01015間を接続することを担うPVCであり、帯域があまり保証されていないトラヒッククラスを持ち、帯域制御システムの初期立ち上がり時に設定され、伝送遅延やデータ廃棄に強いデータおよび制御信号を収容するLAN間接続PVC、01009は、LAN01006と01015間を接続するSVCであり、ある程度帯域保証ができるトラヒッククラスを持ち、伝送遅延やデータ廃棄に弱いデータ通信を必要とするアプリケーションごとにATM専用線01007内に複数存在するアプリケーション接続用のSVC(以下、APL接続SVC)である。
【0100】
図28は、H.323に準じた終点端末相当の機能を有する電子計算機01000および01010の機能ブロック図の一例であり、図28において、28000はキーボード、マウスといった電子計算機の外部入力装置から入力を受け付ける入力手段、28001は、ネットワーク上の装置からH.323に基づいたコマンドおよびデータを受け付ける受信手段、28002は、電子計算機内の状態を管理しており、入力手段28000または受信手段28001からの入力を解析し、その結果、次に何の処理を実行すればよいか判断する解析手段、28003は、入力手段28000または受信手段28001により入力された操作内容が実行可能であるかLAN管理装置へ判断を仰ぐために、H.225をベースにした処理とそのコマンドを生成する起動手段、28004は、Q.931をベースとした処理とコマンドを生成する呼制御手段、28005は、H.245をベースとした端末能力交換を担い、論理チャネル開設に伴うコマンドを生成し、さらに、そのコマンドの応答を処理する端末制御手段、28006は、起動手段28003、呼制御手段28004、端末制御手段28005で生成されたコマンドを他装置へ送信する送信手段、28007は、H.323に基づき管理しているLAN管理装置アドレス、自端末情報、通信している対向電子計算機の端末能力などの情報を保持するDBである。
【0101】
図5は、LAN管理装置01003、01013の機能ブロック図の一例であり、H.323のゲートキーパー相当の機能を有しており、図5において、05000は、ネットワーク上の装置からコマンドおよびデータを受け付ける受信手段、05001は、LAN管理装置01003、01013の状態を管理しており、受信手段05000で受信した入力コマンドを解析し、その結果、何の処理を実行すればよいか判断する解析手段、05002は、電子計算機01000または01010から起動要求されたアプリケーションのATM帯域情報を獲得する起動管理手段、05003は、ATM管理装置01005に対しATM呼制御を要求し、また、それに対する応答コマンドを処理し、また、ATM管理装置01005からATM専用線01007およびATM交換機01004、01014の障害が通知された場合には、APL接続用SVC01009になるべく影響がないように、ATM管理装置01005宛にATM専用線01007上の他のATMコネクションの帯域変更要求を通知するコマンドを作成し、その応答を処理するATM呼要求手段、05004は、Q.931をベースとした処理を行う呼制御管理手段、05005は、H.245をベースとした端末能力交換処理を行う端末制御管理手段、05006は、端末制御管理手段05005により実行され、ATM管理装置01005に対し、端末制御管理手段05005の結果として得られるデータストリーム伝送用の論理ポートを通知するポート通知手段、05007は、起動管理手段05002、ATM呼要求手段05003、呼制御管理手段05004、端末制御管理手段05005、ポート通知手段05006で生成されたコマンドをネットワーク上の他の装置へ送信する手段、05008は、H.323に基づき管理しているLAN内の装置情報およびそれに付随する情報を保持するDBである。
【0102】
図6は、ATM管理装置01005の機能ブロック図の一例であり、図6において、06000は、自装置以外の装置からコマンドを受け付ける受信手段、06001は、受信手段06000で受信した入力コマンドを解析し、そのコマンドを解析し次に実行すべき処理を判断する解析手段、06002は、ATM専用線01007の残余帯域を調査し、残余帯域がある場合にはATM交換機01004または01014宛にSVC設定要求コマンドを生成し、そのコマンドの応答結果を処理する交換機制御手段、06003は、ATM交換機01004または01014、および、ATM専用線01007の状態を管理し、必要があれば保守制御を行う監視制御手段、06004は、H.245の端末能力交換処理の結果として獲得される論理ポートとAPL接続SVCの対応をATM交換機01004または01014へ通知するコマンドを生成し、そのコマンドの応答結果を処理するポート設定手段、06005は、ポート設定手段06004、監視制御手段06003、交換機制御手段06002が生成したコマンドをネットワーク上の他装置へ送信する送信手段、06006は、ATM交換機01004または01014、ATM専用線01007上のATMコネクションの各種状態および情報を管理するDBである。
【0103】
図7は、ATM交換機01004または01014の機能ブロック図の一例であり、図7において、07000は、ネットワーク上の他の装置から送信されたコマンドを受信する受信手段、07001は、受信手段07000で受信したコマンドを解析し、次に実行する処理を判断する解析手段、07002は、ATM専用線01007上の自装置に収容しているATMコネクション、自装置内の各種状態を収集する状態収集手段、07003はATMコネクションに対して呼制御を行うATM呼制御手段、07004はATM管理装置01005から通知される、TCP/IPの論理ポート番号をルーチング情報としてDB07007に設定する論理ポート設定手段、07005はルーチング処理を行うルーチング手段、07006は状態収集手段07002、ポート設定手段07004、ATM呼制御手段07003の処理結果をネットワーク上の他装置へ送信する送信手段、07007はATM交換機のルーチング情報および自装置内の各種状態を管理するDBである。 図29は、電子計算機01000または01010のDB02008で保持する多々あるテーブルのうち、入力手段02000を使ってキーボード、マウスといた外部入力装置から受信したアプリケーション起動要求をLAN管理装置01003または01013へ通知するかどうかを決定するテーブルである。また、本テーブルの各項目は、初期立ち上がり時にあらかじめ設定されている。29000は、外部入力装置から入力されたアプリケーション種別であり、29001はLAN管理装置01003または01013へ通知するかどうかを示す通知有無である。
【0104】
図30は、LAN管理装置01003、01013のDB05008で保持する多々あるテーブルのうち、初期立ち上がり時にあらかじめ設定されているテーブルであり、電子計算機01000または01010のようなLAN内の装置のIPアドレスからATM帯域情報を算出することができるテーブルの一例である。30000はIPアドレス、30001はATM帯域情報、30002はIDである。
【0105】
図31は、ATM管理装置01005のDB06006で保持するATM交換機01004、01014に関する多々あるテーブルのうち、(a)は障害情報を保持するテーブル、(b)は管理下にあるATM専用線上の帯域状態を示すテーブル、(c)はVPI、VCIで特定されるVCコネクションの空きを示すテーブル、(d)はルーチング情報テーブルである。図31(a)において、31000は、管理下にある交換機の種別、31001はその交換機の障害の有無、31002は障害の詳細を示す。図31(b)において、31003は管理下にあるVPサービス種別、31004は契約帯域、31005は残余帯域、31006は使用帯域を示す。図31(c)において、31007はATM専用線01007で収容可能なVCコネクションであり、31008はそのVCコネクションが使用されているかどうかを示す。図31(d)において、31009はVCコネクション(VPI値、VCI値)、31010は対向のVCコネクション(VPI値、VCI値)、31011はATM帯域情報、31012はVCコネクションの障害が発生しているかどうか、31013は31009に対応するTCP/IPのコネクションの論理ポート番号、31014はLAN管理装置01003または01013から通知されるIDである。
【0106】
図11は、帯域制御システム内のLAN管理装置01003、01013、ATM管理装置01005、ATM交換機01004、01014の間で使用されるコマンドフォーマットであり、11000は要求種別を示し、11001は付加情報を示す。
【0107】
図32は、ATM交換機01004、01014のDB07007で保持する多々あるテーブルのうち、TCP/IPコネクションとATMコネクションの対応を示すルーチング情報テーブルであり、32000はVCコネクション(VPI値、VCI値)、32001は対向のVCコネクション(VPI値、VCI値)、32002はATM帯域情報、32003はVC障害の有無、32004は32000に対応する論理ポート番号、32005はATM管理装置010005から通知されたIDである。
【0108】
図13は、帯域制御システムでテレビ会議などのアプリケーションを実行する場合の正常系シーケンス図であり、以下に図1、5〜7、11、28〜32までを用いてその動作を説明する。
【0109】
まず、手順Aについて説明する。電子計算機01000は、入力手段28000から入力された信号を解析手段28002を用いて解析し、テレビ会議の起動を要求する起動(0)信号であることを認識すると、起動手段28003でDB28007に保持されている図29のテーブルを用いて、LAN管理装置01003へ通知すべきアプリケーションかどうかをチェックし、 通知すべきアプリケーションでない場合には、起動(0)で示されたアプリケーションを起動し、通知すべきアプリケーションの場合には、H.323のコマンドフォーマットに従いRASのARQを作成し、送信手段28006を用いて起動要求(1)としてLAN管理装置01003へ送信する。
【0110】
次に、LAN管理装置01003は、そのコマンドを受信手段05000で受信し、解析手段05001を用いて起動要求(1)であることを認識し、起動管理手段05002を実行する。
【0111】
起動管理手段05002は、DB05008に格納されている情報を用いて、H.225で定義されている認証、アドレス解決などのチェックを行い、成功の場合には、さらに、図30のテーブルを用いて受信コマンド内の送信元IPアドレスをキーにして、ATM帯域情報30001、ID30002を求める。
【0112】
そして、図11に示すフォーマットに従い、要求種別11000へSVC設定要求、付加情報11001へ図30より求めたATM帯域情報30001、ID30002を設定し、SVC設定要求を作成し、送信手段05007を用いてATM管理装置01005宛に送信する。
【0113】
ATM管理装置01005は、そのコマンドを受信手段06000で受信し、解析手段06001によりSVC設定要求(2)であることを解析し、交換機制御手段06002を用い、DB06006に格納されているATM交換機01004とテレビ会議を実行する対向LAN01015を収容するATM交換機01014の状態を図31の(a)、(b)、(c)で、障害の有無31001が「なし」、ATM専用線の残余帯域31005が「0」でないことを確認し、使用有無31008が「未使用」のVPI値、VCI値のVCコネクション情報31007を獲得する。そして、LAN管理装置01003から受信したSVC設定要求(2)の付加情報11001にさらに獲得した未使用のVPI値、VCI値を設定したSVC設定要求(3)を作成しATM交換機01004宛に送信手段06005を用いて送信する。
【0114】
ATM交換機01004は、そのコマンドを受信手段07000で受信し、解析手段07001によりSVC設定要求(3)であることを解析し、ATM呼制御手段07003でUNI/NNI用の
シグナリングコマンドを作成し、送信手段07006を用いてATM交換機01014とシグナリングを行う。
【0115】
その結果が成功したならば、ATM呼制御手段07003は、SVC設定要求(3)のVCコネクション情報(VPI値、VCI値)、ATM帯域情報を図32に示したDB07007のコネクション情報32000、ATM帯域情報3200へ格納し、シグナリング手順で決定した対向側のVPI値、VCI値を対向コネクション情報32001に格納し、さらにルーチング手段07005でルーチング用の設定を行い、SVC設定要求(3)の要求種別11000をSVC設定応答(成功)に変更し、付加情報11001へは対向VPI値、VCI値を追加しSVC設定応答(4)を作成し、送信手段07006を用いてATM管理装置01005宛へ送信する。
【0116】
ATM管理装置01005は、その応答コマンドを受信手段06000で受信し、解析手段06001によりSVC設定応答(4)であることを解析し、交換機制御手段06002を用いて、SVC設定応答(4)内の各情報をDB06006の図31(d)の31009〜31014へ設定する。
また、図31(c)で該当のVPI値、VCI値の使用有/無31008を使用に変更し、SVC設定応答(4)の付加情報11001から対向VPI値、VCI値だけを削除し、SVC設定応答(5)として送信手段06005を用いて、LAN管理装置01003宛に送信する。
【0117】
LAN管理装置01003は、その応答コマンドを受信手段05000で受信し、解析手段05001によりSVC設定応答(5)であることを解析し、ATM呼要求手段05003を用いて、H.323の定義によりH.225のACF相当の起動応答(6)を作成し、送信手段05007を用いて、電子計算機01000宛に送信する。
【0118】
電子計算機01000は、その応答コマンドを受信手段28001で受信し、解析手段28002により起動応答(6)であることを認識し、呼制御手段28004を用いて、手順Bを行う。
【0119】
手順Bから手順Fは、H.323で定義されたLAN管理装置01003を介して行うQ.931に従った処理シーケンスと同様にH.245制御チャネルを獲得しており、電子計算機01000、01010は受信手段28001、解析手段28002、呼制御手段28004、送信手段28006、LAN管理装置01003、01013は受信手段05000、解析手段05001、呼制御管理手段05004、送信手段05007を用いて行う。また、これらの処理において、H.323で定義された一連のシーケンスで獲得される情報は、各装置のDBに保持する。
【0120】
手順Gでは、H.323で定義されたLAN管理装置01003を介して行うH.245に従った端末能力交換の処理シーケンスと同様であり、データストリームの送受信に必要なTCP/IP上の論理ポート番号を獲得し、開設しており、電子計算機01000、01010は受信手段28001、解析手段28002、端末制御手段28005、送信手段28006、LAN管理装置01003、01013は受信手段05000、解析手段05001、端末制御管理手段05004、送信手段05007を用いて行う。また、手順Gで獲得される情報は、各装置のDBに保持する。
【0121】
手順Hについて説明する。手順Hは、手順Gで獲得した論理ポート番号と手順Aで決定したVCコネクションをATM交換機01004、01010へ通知するために行う処理であり、LAN管理装置01003が受信手段05000、解析手段05001、ポート通知手段05006、送信手段05007を用いて行う。
【0122】
まず、LAN管理装置01003は、手順Gにより獲得した論理ポート番号をポート通知手段05006を用いて、ATM管理装置01005へ通知するために、図11の要求種別11000へ「論理ポート設定要求」、付加情報11001へ手順Gで獲得したLAN01006側電子計算機01000、LAN01015側電子計算機01010の論理ポート番号および手順Aで使用したIDを設定し、論理ポート設定要求(52)を作成し、送信手段05007を用いて、ATM管理装置01005宛に送信する。また、論理ポート番号はDB05008に他のH.323情報とともに保持しておく。
【0123】
次に、ATM管理装置01005は、受信手段06000で受信されたコマンドを解析手段06001を用いて論理ポート設定要求(52)と認識すると、ポート設定手段06004を用いて、コマンド内のID、論理ポート番号を抽出し、DB06006内に格納された図31(d)テーブルの手順Aで設定したIDに一致する論理ポート31013へ設定し、さらに、受信コマンドの付加情報にIDに一致するVPI値、VCI値31009を設定し論理ポート設定要求(53)として、送信手段06005を用いてATM交換機01004宛に送信する。
【0124】
ATM交換機01004は、受信手段07000で受信したコマンドを解析手段07001で論理ポート設定要求(53)であると認識すると、ポート設定手段07004を起動し、DB07007に格納された図32のテーブルで手順Aで設定したIDに一致する論理ポート番号32004にコマンド内の論理ポート番号を格納する。そして、ポート設定手段論理07004はポート設定要求(53)の要求種別11000に論理ポート設定応答(成功)を設定し論理ポート設定応答(54)を作成し、送信手段07006でATM管理装置01005宛に送信する。
【0125】
ATM管理装置01005は、その応答コマンドを受信手段06000で受信し、解析手段06001で論理ポート設定応答(54)であると認識すると、論理ポート設定要求(52)と同内容のメッセージを論理ポート設定要求(55)としてATM交換機01014へ送信する。
【0126】
ATM交換機01014の論理ポート設定要求(55)から論理ポート設定応答(56)までの処理動作は、論理ポート設定要求(53)、応答(54)のATM交換機01004と同じである。
【0127】
ATM管理装置01005は、ATM交換機01014は論理ポート設定応答(56)を受信手段06000を用いて受信し、解析手段06001で論理ポート設定応答(56)であると解析すると、ポート設定手段06004を起動し、論理ポート設定応答(56)からVPI値、VCI値を削除し論理ポート設定応答(57)としてLAN管理装置01003宛に送信手段06005を用いて送信する。
【0128】
図13の手順Aから手順Hにより、テレビ会議専用のSVCが設定された。図13の起動(0)で起動されたテレビ会議システムのデータストリームだけがLAN01006とLAN01015の間のAPL接続SVC上で通信される。送信側のATM交換機01004または01014は、ルーチング手段07005によりEthernet経由で入力されるデータストリームの論理ポート番号から、図32のコネクション情報32000を求め、データをATMセル用に分割し、宛先となるVPI値、VCI値を付加し、ATMセル化し対向へルーチングする。また、対向となるATM交換機01004または01014はその逆処理を行う。
【0129】
また、図13の手順A終了とともに、ATM交換機01004および01014は、初期化時から定期的に情報収集手段07002を用いて、自装置状態、ATM専用線01007の情報をDB07007へ格納し、ATM管理装置01005へ通知ていたのに加え、APL接続SVCの状態も加える。ATM管理装置01005への通知には、ATM管理装置01005宛に図11に示すコマンドフォーマットの要求種別11000に状態通知、付加情報11001にその収集情報を設定し、送信手段07006を用いて通知する。
【0130】
ATM管理装置01005は、受信手段06000を用いてそのコマンドを受信し、解析手段06001を用いて解析し、監視制御手段06003を用いて、DB06006に設定し、APL接続SVC、ATM交換機01004、または、01014に状態が変化していないかチェックし、状態が変化している場合には、受信したコマンドを送信手段06005を用いて、LAN管理装置01003または01013へ送信する。
【0131】
LAN管理装置01003または01013は、そのコマンドを受信手段05000で受信し、解析手段05001で解析し、障害が発生し、APL接続SVCの通信に影響がありそうな場合は、手順Aのコマンド(2)〜(5)のようにATM管理装置01005宛に図11のコマンドフォーマットを用いて、ATM専用線01007上の他のVCコネクションの帯域などを変更する要求を行い、なるべくAPL接続SVCに影響が発生しないようにする。また、障害復旧の場合にも、前述と同様に、障害前の状態に戻す処理を行えるものとする。
【0132】
図14は、図13の手順により設定されたAPL接続SVCを削除するための正常系シーケンス図であり、それについて、図1、5〜7、11、28〜32を用いてその動作を説明する。
【0133】
手順Iは、電子計算機01000が入力手段28000から入力された終了(0)をトリガにして起こるH.323で定義された一連シーケンスであり、論理チャネルおよびH.245制御チャネルを閉じる手順である。これらの処理で不要となったH.323の情報は各装置のDBより削除する。
【0134】
手順Jは、H.323で定義されたシーケンスの拡張である。
まず、電子計算機01000の起動手段02003は、終了(0)により入力されたアプリケーションをDB28007に格納された図29のテーブルのアプリケーション種別29000から検索し、通知有無29001が通知の場合には、H.323で定義されるH.225のDRQ相当の終了処理要求(4)を作成し、LAN管理装置01003宛に送信手段28006を用いて送信する。
【0135】
次に、LAN管理装置01003は、受信手段05000を用いて受信し、解析手段05001で終了処理要求(4)であると認識し、起動管理手段05002で送信元のIPアドレスを求め、図30の該当IPアドレスに対応するIDを獲得する。そして、ATM管理装置01015宛に図11のフォーマットの要求種別11000にSVC解放要求、付加情報11001にID、図13の手順Hで保持した論理ポート番号を設定しSVC解放要求(5)を作成し、送信手段05007を用いて送信する。
【0136】
ATM管理装置01005は、そのコマンドを受信手段06000で受信し、解析手段06001で解析しSVC解放要求(5)であることを認識したら、交換機制御手段06002により図13の処理シーケンスで設定しまだ残っている情報をすべてDB06006から削除する。また、交換機制御手段06002を用いてATM交換機01004へ受信コマンドをそのままSVC解放要求(6)として送信手段06005を用いて送信する。
【0137】
ATM交換機01004は、そのコマンドを受信手段07000で受信し、解析手段07001で解析しSVC解放要求(6)であることを認識したら、ルーチング手段07005により図13の処理シーケンスで設定しまだ残っている情報をすべてDB07007から削除する。次に、ATM呼制御手段07003はUNI/NNIで定義されたSVC解放処理を行い、ATM交換機01014側へSVC解放要求を行い該当SVCに関する対向の情報も削除する。そして、図11のコマンドフォーマットの要求種別11000にSVC解放応答(成功)を設定し、付加情報11001に受信コマンドと同じ付加情報を設定しSVC解放応答(7)を作成し、送信手段07006を用いてATM管理装置01005へ送信する。
【0138】
ATM管理装置01005は、ATM交換機01004の応答コマンドを受信手段06000を用いて受信し、解析手段06001で解析しSVC解放応答(7)ならば、そのままLAN管理装置01003宛にSVC解放応答(8)として送信手段06005を用いて送信する。
【0139】
LAN管理装置01003が、そのコマンドを受信手段05000を用いて受信し、解析手段05001で解析しSVC解放応答(8)ならば、確保しておいた論理ポート番号とH.323に関する他の情報をDB05008から削除し、H.323の定義に従いH.225のDCF相当の終了処理応答(9)を作成し、送信手段05007を用いて電子計算機01000宛に送信する。
【0140】
さらに、電子計算機01010は図13のシーケンスで設定した情報を削除するために、図14の終了処理要求(4)および(9)と同様に、(10)および(11)を行う。 図14の手順I、Jにより、ATM専用線01007に収容されていたテレビ会議専用のAPL接続SVCは削除された。
【0141】
以上のように、本実施の形態では、H.323で管理されているLAN間のデータ通信において、
LAN管理装置01003、01013がATM呼要求手段05003と図11のコマンドにより、ATM専用線01007上のATMコネクションの各種設定変更依頼をATM管理装置01005へ行うことが可能となる。
【0142】
なお、図13、図14ともに正常系のシーケンスであるが、H.323で定義された異常系シーケンスおよび図14の(5)から(8)を適宜組み合わせて使用し、各装置が異常発生したシーケンスの前の状態に戻れるように処理することで異常系シーケンスは実現できることが容易に類推できる。
【0143】
なお、本実施の形態では、電子計算機が対向で1対としているが、複数ある場合には、図1を構成する各装置のDBに対し、必要に応じて端末種別とDB内のテーブル情報のマッチングをとるテーブルなどを設けることにより、帯域制御システムは実現できる。
【0144】
なお、LAN管理装置01003、01013、ATM交換機010004、010014、ATM管理装置01005の各間は、独自コマンドとして説明したが、SNMP相当のプロトコルで通信しても同じ効果が得られる。
【0145】
なお、帯域を確実に保証したいアプリケーションごとにAPL接続SVCを設定せずに、図15に示すように、LAN間接続PVCの保証帯域を完全に保証できる状態まで増加させても同じ効果が得られ、つまり、その場合には、図13の手順Aのかわりに図16の手順Aを実行し、保証帯域を増加させ、図14の手順Jのかわりに図17の手順Jを用いてアプリケーション起動前の保証帯域に戻す。
【0146】
なお、帯域を確実に保証したいアプリケーションごとにAPL接続SVCを設定せずに、図18に示すように、帯域制御システムが起動されると同時に、LAN間接続のPVCとアプリケーション接続PVC(以下、APL接続PVC)を設定し、帯域を確実に保証したいアプリケーションのデータをAPL接続PVCで通信することで同じ効果が得られ、つまり、その場合には、図13の手順Aのかわりに図19の手順Aを用いてAPL接続用PVCに空き帯域があるかどうかチェックし、図14の手順Jのかわりに図20の手順Jを行う。
【0147】
なお、LAN管理装置01003、01013で保持するAPL接続用SVCのトラヒッククラスなどの帯域情報は、帯域制御システム構築時にネットワーク設計者によりあらかじめ設定され、システム起動時に有効になるように設定されるため、ユーザはATM側の帯域情報を全く意識する必要はない。
【0148】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、H.323などのデータ通信規格で管理されているLANとLANの間のデータ通信において、データ廃棄および伝送遅延に弱いアプリケーションに対し、優先的に帯域を確保しQoSを高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の各実施形態において用いられる帯域制御システムのブロック構成図
【図2】 本発明の第1の実施形態における電子計算機の機能ブロック図
【図3】 本発明のRAS拡張メッセージ
【図4】 本発明のQ.931メッセージ
【図5】 本発明の第1の実施形態におけるLAN管理装置の機能ブロック図
【図6】 本発明の第1の実施形態におけるATM管理装置の機能ブロック図
【図7】 本発明の第1の実施形態におけるATM交換機の機能ブロック図
【図8】 本発明の第1の実施形態における電子計算機で保持するテーブル
【図9】 本発明の第1の実施形態におけるLAN管理装置で保持するテーブル
【図10】 本発明の第1の実施形態におけるATM管理装置で保持するテーブル
【図11】 本発明のメッセージ
【図12】 本発明の第1の実施形態におけるATM交換機で保持するテーブル
【図13】 本発明の第1の実施形態におけるAPL接続SVC設定シーケンス
【図14】 本発明の第1の実施形態におけるAPL接続SVC解放シーケンス
【図15】 本発明の第1の実施形態における帯域制御システムの構成図(2)
【図16】 本発明の第1の実施形態におけるLAN接続PVCの帯域確保設定のシーケンス
【図17】 本発明の第1の実施形態におけるLAN接続PVCの帯域解放設定のシーケンス
【図18】 本発明の第1の実施形態における帯域制御システムの構成図(3)
【図19】 本発明の第1の実施形態におけるAPL接続PVCの帯域問い合わせのシーケンス
【図20】 本発明の第1の実施形態におけるAPL接続PVCの論理ポート解放のシーケンス
【図21】 本発明の第2の実施形態における電子計算機の機能ブロック図
【図22】 本発明の第2の実施形態におけるLAN管理装置の機能ブロック図
【図23】 本発明の第2の実施形態におけるLAN管理装置で保持するテーブル
【図24】 本発明の第2の実施形態におけるLAN管理装置で保持するテーブル
【図25】 本発明の第2の実施形態におけるATM管理装置で保持するテーブル図
【図26】 本発明の第2の実施形態における起動時のシーケンス図
【図27】 本発明の第2の実施形態における予約中止時のシーケンス図
【図28】 本発明の第3の実施形態における電子計算機の機能ブロック図
【図29】 本発明の第3の実施形態における電子計算機で保持するテーブル
【図30】 本発明の第3の実施形態におけるLAN管理装置で保持するテーブル
【図31】 本発明の第3の実施形態におけるATM管理装置で保持するテーブル
【図32】 本発明の第3の実施形態におけるATM交換機で保持するテーブル
【図33】 従来における帯域制御システムの構成図

Claims (12)

  1. 所定のデータ通信規格で管理されているLANを、ATM交換機を用いてATM専用線で収容し、LAN間はLAN間接続専用PVCにより接続されている場合に、ネットワーク上の他の装置からの指示を受信する受信手段と、
    前記受信した指示を解析する解析手段と、
    ATM専用線を制御するために必要なデータを保持するためのテーブルと、
    前記受信した指示に応じて、ATM専用線上のATMコネクションに対し設定又は変更依頼が必要かどうかを、前記テーブルを用いて決定する起動管理手段と、
    前記設定又は変更依頼の指示を作成するATM呼要求手段と、
    TCP/IPにおけるデータストリーム転送に使用する論理ポート番号をネットワーク上の他の装置へ通知する指示を作成するポート通知手段と、
    指示を送信する送信手段と、
    を有するLAN管理装置。
  2. 前記受信した指示が、他の装置による帯域の確保と高いクオリティ・オブ・サービスを要求するアプリケーションの起動要求である場合に、
    前記起動管理手段は、
    ATM専用線上にSVCを設定し、前記アプリケーションの終了の後に、前記設定したSVCを解放する請求項1記載のLAN管理装置。
  3. 前記受信した指示が、前記他の装置による帯域の確保と高いクオリティ・オブ・サービスを要求するアプリケーションの起動要求である場合に、
    前記起動管理手段は、
    LAN間接続専用のPVCのクオリティ・オブ・サービスが高くなるように変更し、前記アプリケーションの終了の後に、前記変更したクオリティ・オブ・サービスを、前記アプリケーション起動前の状態へ戻す請求項1記載のLAN管理装置。
  4. 前記起動管理手段は、
    遅延、廃棄に強いアプリケーションデータ通信に利用するLAN間接続専用のPVCと、遅延、廃棄に弱く帯域の確保と高いクオリティ・オブ・サービスを要求するアプリケーションデータ通信に利用するアプリケーション専用のPVCとの2本のVCコネクションを初期化時に設定し、
    前記受信した指示が、前記他の装置による帯域の確保と高いクオリティ・オブ・サービスを要求するアプリケーションの起動要求である場合に、アプリケーション接続専用のPVCへ変更する請求項1記載のLAN管理装置。
  5. 所定のデータ通信規格で管理されているLANをATM交換機を用いてATM専用線で収容し、LAN間はLAN間接続専用PVCにより接続されている場合に
    前記LANに接続され、また、前記データ通信規格で定められたコマンドを送信する送信手段と、
    前記送信コマンドに対する応答コマンドを受信する受信手段と、
    を含む電子計算機
    ネットワーク上の他の装置からの指示を受信する受信手段と、
    前記受信した指示を解析する解析手段と、
    ATM専用線を制御するために必要なデータを保持するためのテーブルと、
    前記受信した指示に応じて、ATM専用線上のATMコネクションに対し、設定又は変更依頼が必要かどうかを、前記テーブルを用いて決定する起動管理手段と、
    前記設定又は変更依頼の指示を作成するATM呼要求手段と、
    TCP/IPにおけるデータストリーム転送に使用する論理ポート番号をネットワーク 上の他の装置へ通知する指示を作成するポート通知手段と、
    指示を送信する送信手段と、
    を含むLAN管理装置
    前記LAN管理装置から要求されたATMコネクションの設定依頼または変更依頼をATM交換機へ指示する交換機制御手段と、
    同じくLAN管理装置からLAN側のデータストリーム転送で使用する論理ポート番号が通知された場合に、前記論理ポート番号を収容するATMコネクションとの対応づけを行い、データベースへ設定するポート設定手段と、
    管理下にあるATM網およびATM交換機の障害状態を監視し、必要に応じてリモート保守を行う監視制御手段と、
    を含むATM管理装置
    前記ATM管理装置から依頼されるATMコネクションの設定変更を行うATM呼制御手段と、
    前記ATM管理装置から通知されるATMコネクションと論理ポート番号の対応づけをルーチング情報としてデータベースに設定するポート設定手段と、
    ルーチングに関する処理を行うルーチング手段と
    を含むATM交換機
    により構成される帯域制御システムであって
    前記電子計算機が帯域の確保と高いクオリティ・オブ・サービスを要求するアプリケーションを起動する場合
    前記LAN管理装置は、ATM専用線上にSVCを設定し、前記アプリケーションの終了の後、前記設定したSVCを解放する帯域制御システム。
  6. 前記電子計算機が帯域の確保と高いクオリティ・オブ・サービスを要求するアプリケーションを起動する場合に、
    前記LAN管理装置は、
    LAN間接続専用のPVCのクオリティ・オブ・サービスが高くなるように変更し、前記アプリケーション終了の後、前記変更したクオリティ・オブ・サービスアプリケーション起動前の状態へ戻す請求項5記載の帯域制御システム。
  7. 前記LAN管理装置が、
    遅延、廃棄に強いアプリケーションデータ通信に利用するLAN間接続専用のPVC、遅延、廃棄に弱く帯域の確保と高いクオリティ・オブ・サービスを要求するアプリケーションデータ通信に利用するアプリケーション専用のPVCの2本のVCコネクションを初期化時に設定
    前記電子計算機が帯域の確保と高いクオリティ・オブ・サービスを要求するアプリケーションを起動する場合
    前記LAN管理装置が、
    アプリケーション接続専用のPVCの利用を指示する請求項5記載の帯域制御システム。
  8. 前記電子計算機は、
    前記データ通信規格で定められたコマンドに対し、帯域の確保と高いクオリティ・オブ・サービスとを要求するアプリケーションを起動する場合に、前記アプリケーションに関する付加情報を付与する情報付加手段を含み、
    前記送信手段は、前記付加情報を付与されたコマンドを送信する請求項5ないし7のいずれか記載の帯域制御システム。
  9. 前記LAN管理装置は、
    前記電子計算機から帯域を予約する要求が入力された場合に、予約IDを付与する予約ID付与手段を具備する請求項5ないし8のいずれか記載の帯域制御システム
  10. 前記電子計算機は、
    前記LAN管理装置で付与された予約IDと帯域が必要となる時刻を対応づけ、監視するタイマ監視手段を具備する請求項5ないし9のいずれか記載の帯域制御システム
  11. 前記ATM管理装置は、
    前記電子計算機から帯域を予約する要求があったことを、前記LAN管理装置から通知された場合に、予約が必要となる時刻のATM専用線上の帯域使用状況をすべてデータベースに保持し、予約できるかどうか判断し、その要求応答として起動が予約されている時間帯の帯域使用状況を、前記LAN管理装置へすべて通知する監視制御手段を具備する請求項5ないし10のいずれか記載の帯域制御システム
  12. LANを管理するデータ通信規格、コマンドを定めるデータ通信規格、および端末機能を定義するデータ通信規格は、いずれもH.323である請求項5ないし11のいずれか記載の帯域制御システム
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