JP3651496B2 - 電力ケーブル終端接続部用モールド装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、CVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル)等のプラスチック電力ケーブルの終端接続部のモールドを行う際に使用するモールド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CVケーブル等の終端接続部の形成にあたっては、ケーブル絶縁体端部と、端部絶縁体を除去して露出したケーブル導体に接続された導体引出棒の端部上にわたって、架橋剤を配合したポリエチレンテープ等を巻回し、これを外部から加熱加圧してモールドし一体化することが行われる。
【0003】
図2はこのようなモールド部の加熱加圧に使用される従来のモールド装置の一例の縦断面図である。
図面に示すように、ケーブル1の端部とケーブル導体2に接続された導体引出棒3の端部上にわたって、架橋剤を配合したポリエチレンテープ等を巻回したモールド部4、及びその外周上に保護層5が施されている。上記モールド部4を覆って内部に加熱用のヒータ11を有するモールド管本体10が設けられており、前記導体引出棒3はモールド管本体10の上部フランジ12を貫通して上方に延びている。そして上方に延びた導体引出棒3の端部を覆って、加熱用のヒータ16を内部に有する上部モールド管15が設けられており、その下端部は前記モールド管本体10の上部フランジ12の上面に気密に接合されている。又前記モールド管本体10の下部フランジ13はケーブル1の外周上に設けた下部金具14に気密に接合されている。そして、前記モールド管本体10及び上部モールド管15内には窒素ガス等の加圧ガス18が充填されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のモールド装置においては、ヒータによるモールド部の加熱と同時に、モールド管内に充填した加圧ガスによりガス加圧するため、加圧によってケーブルとモールド管の間に反抗力が働きモールド管が上方へずれるため、図2のように、モールド管本体10の下部金具14に取付けたロープ等によりモールド管本体10を他の構造物に固定する必要があった。このように、モールド管固定のための引き留め力のある他の構造物をモールドする場所において準備しなければならないという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の問題点を解消し、他の構造物を必要とすることなく、ケーブルとモールド管の間に働く反抗力によるずれを防止した電力ケーブル終端接続部用モールド装置を提供するもので、その特徴は、ケーブル端部とケーブル導体端部に接続された導体引出棒の端部上にわたって施されたモールド部を覆って設けられたモールド管本体の上部フランジを貫通して導体引出棒が設けられており、上記導体引出棒の一部にネジ部を設け、該ネジ部に内周にネジ部を形成した固定用フランジを螺合し、該固定用フランジをモールド管本体の上部フランジに固着したことにある。
【0006】
【作用】
上記のように構成された本発明のモールド装置においては、ケーブル導体に接続された導体引出棒のネジ部に固定用フランジを螺合し、かつ該固定用フランジをモールド管本体の上部フランジに固着することにより、ケーブルとモールド管の間に働く反抗力によるずれを防止することができる。
【0007】
【実施例】
図1は本発明のモールド装置の具体例の縦断面図である。図面において図2と同一符号は同一部位をあらわしている。
図面に示すように、ケーブルの端部とケーブル導体2に接続された導体引出棒3の端部上にわたって、架橋剤を配合したポリエチレンテープ等を巻回したモールド部4、及びその外周上に保護層5が施されている。
【0008】
上記モールド部4を覆って内部に加熱用のヒータ11を有するモールド管本体10が設けられており、前記導体引出棒3はその一部にネジ部3aが形成されており、上記モールド管本体10の上記フランジ12を貫通して上方に延びている。そして、上方に延びた導体引出棒3の端部を覆って、加熱用ヒータ16を内部に有する上部モールド管15が設けられており、その下端部は前記モールド管本体10の上部フランジ12の上面にパッキング等を介して気密に接合されている。
【0009】
前記導体引出棒3の一部に形成されたネジ部3aには、内周にネジ部を形成した固定用フランジ6を螺合し、該固定用フランジ6は前記モールド管本体10の上部フランジ12の下面に固定用ボルト7等により固着されている。又前記モールド管本体10の下部フランジ13はパッキング等を介してケーブル1の外周上に設けた下部金具14の上面に気密に接合されている。そして、前記モールド管本体10及び上部モールド管15内には窒素ガス等の加圧ガス18が充填されている。
【0010】
このような状態において、モールド管本体10のヒータ11によりモールド部4を加熱すると同時に、モールド管本体10内に充填した加圧ガス18によりガス加圧してモールド部4をモールドし一体化する。この際、導体引出棒3の熱容量が大きく、モールド部4を加熱する熱が熱伝導により上部に逃げることを防止して昇温時間の短縮と軸方向の温度分布の均一化をはかるため、上方に延びた導体引出棒3の端部を覆って、加熱用ヒータ16を内部に有する上部モールド管15を設け、ヒータ16によりこの部分を加熱するようにしてある。又上記同様の理由で、導体引出棒3とヒータ16の隙間を狭くすることで、さらに昇温し易い構造となる。
【0011】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電力ケーブル終端接続部用モールド装置によれば、ケーブル導体に接続された導体引出棒のネジ部に固定用フランジを螺合し、かつ、該固定用フランジをモールド管本体の上部フランジに固着することにより、ケーブルとモールド管の間に働く反抗力によるずれを防止することができ、従来のような引き留め力のある他の構造物を準備する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモールド装置の具体例の縦断面図である。
【図2】従来のモールド装置の一例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケーブル
2 ケーブル導体
3 導体引出棒
4 モールド部
5 保護テープ巻層
6 固定用フランジ
7 固定ボルト
10 モールド管本体
11 ヒータ
12 上部フランジ
13 下部フランジ
14 下部金具
15 上部モールド管
16 ヒータ
18 加圧ガス
Claims (1)
- ケーブル端部とケーブル導体端部に接続された導体引出棒の端部上にわたって施されたモールド部を覆って設けられたモールド管本体の上部フランジを貫通して導体引出棒が設けられており、上記導体引出棒の一部にネジ部を設け、該ネジ部に内周にネジ部を形成した固定用フランジを螺合し、該固定用フランジをモールド管本体の上部フランジに固着したことを特徴とする電力ケーブル終端接続部用モールド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16004095A JP3651496B2 (ja) | 1995-06-02 | 1995-06-02 | 電力ケーブル終端接続部用モールド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16004095A JP3651496B2 (ja) | 1995-06-02 | 1995-06-02 | 電力ケーブル終端接続部用モールド装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08331727A JPH08331727A (ja) | 1996-12-13 |
JP3651496B2 true JP3651496B2 (ja) | 2005-05-25 |
Family
ID=15706639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16004095A Expired - Fee Related JP3651496B2 (ja) | 1995-06-02 | 1995-06-02 | 電力ケーブル終端接続部用モールド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3651496B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102186090B1 (ko) * | 2017-06-15 | 2020-12-03 | 주식회사 엘지화학 | 부분 몰딩 처리된 기판과 부분 몰딩 장치 및 방법 |
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1995
- 1995-06-02 JP JP16004095A patent/JP3651496B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08331727A (ja) | 1996-12-13 |
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