以下、本発明によるメール配信システムを図面に基づき説明する。図1は、本発明のメール配信方法を実施するためのシステムの概略を示す構成図であり、図2は、このメール配信システムの構成を概略的に示すブロック図である。図1に示すように、本発明におけるメール配信システム1は、電子メールの配信を受けるユーザが利用するユーザ端末4と、当該ユーザを紹介する代理店やプラットフォーム(PF)オーナー等のユーザ紹介者が利用するユーザ紹介者端末3(3A,3B・・)と、これらユーザ端末4とユーザ紹介者端末3とにネットワークを介して通信可能に接続されたメール配信管理装置(サーバ)2とを備えている。なお、ネットワークとは、インターネット接続を含む有線電話回線、無線電話回線、CATV(cable television)回線、その他の通信回線網をいう。
ユーザ紹介者端末3は、図示しないが、紹介するユーザの電子メールアドレス等の個人情報の入力や、メール配信履歴の閲覧を要求する情報の入力、自らの評価依頼を要求する情報の入力等を行なう入力手段と、この入力手段で入力された個人情報やメール配信履歴閲覧要求情報、評価依頼要求情報等をメール配信管理装置2へインターネット等のネットワークを通じて送信する送信手段、及びメール配信履歴閲覧要求または評価依頼要求によりメール配信管理装置2から出力された情報を表示する出力表示手段を有する。なお、ユーザ紹介者端末3は、ユーザ紹介者が所有するパーソナルコンピュータ(PC)のような入力手段と出力手段とを備え、且つ通信ネットワークに接続可能な送信手段を備えた電子機器により構成することができる。
また、ユーザ端末4も、図示しないが、自らの電子メールアドレス等の個人情報の入力や、自らの評価依頼を要求する情報の入力等を行なう入力手段と、この入力手段で入力された個人情報をユーザ紹介者端末3へ、またはこの入力手段で入力された評価依頼要求情報等をメール配信管理装置2へインターネット等のネットワークを通じて送信する送信手段、及びメール配信管理装置2から出力されたデジタルコンテンツや評価依頼要求による情報、及び電子メールを表示する出力表示手段を有する。そして、このユーザ端末4は、電子メールに含まれる開封確認返信要求データに基づいて電子メールの識別情報を含む開封確認メールを返信する機能を有する。なお、ユーザ端末4は、ユーザが所有するパーソナルコンピュータ(PC)は勿論のこと、携帯電話やPHS、携帯情報端末(PDA)及びその他のモバイルといった入力手段と送信手段と出力手段とを備えた電子機器により構成することができる。
また、メール配信管理装置(サーバ)2は、図2に示すように、ユーザ情報受付部11と、ユーザ情報記憶部12と、メール配信依頼受付部13と、配信情報記憶部14と、メール配信設定部15と、返信設定開封確認メールフォーマット発行部16と、識別情報発行部17と、メール配信実行部18と、メール配信履歴記憶部19と、開封確認メール受付部20と、開封確認メール記憶部21と、識別情報抽出部22と、識別情報記憶部23と、メール配信先抽出部24と、紹介者アドレス検出部25と、ユーザ紹介者アドレス記憶部26と、メール配信報告メール送信部27を具備することを基本構成とする。なお、図示しないが、上述したメール配信管理装置2においては、CPU(中央演算装置)と、CPUが実行する制御プログラムなどを記録するRAM,ROMなどの内部メモリ及びハードディスクドライブなどの外部記憶装置もそれぞれ具備されている。
ユーザ情報受付部11は、少なくともユーザの電子メール(e−mail)アドレスを受け付ける処理を行なう。また、必要に応じて、電子メールアドレスの新規登録に応じてID発行部(図示せず)よりユーザごとに発行・付与された固有のID番号や、ユーザ名、住所、電話番号(PHSや携帯電話を含む)・ファクシミリ番号等の連絡先、性別、年齢、職業等といったユーザに関連する個人情報を受け付ける処理を行なう。このユーザ情報は、基本的にメール配信管理装置2とインターネットなどの所定のネットワークを介して通信可能に接続されたユーザ紹介者端末3から送信されるものであり、直接、ユーザ端末4から送信されるものであっても良い。
ユーザ情報記憶部12は、ユーザ情報受付部11で受け付けたユーザ情報をデータベース化して記憶するものである。このユーザ情報データベース40には、図4に示すように各ユーザのID番号を管理するユーザID欄42が設けられている。このユーザIDは、電子メールの配信を行なうユーザを識別するために付与された固有の識別情報である。
また、ユーザ情報データベース40には、ユーザの氏名を管理するユーザ名欄43と、電子メール(E−MAIL)アドレスを管理する電子メールアドレス欄44と、ユーザの性別を管理する性別欄45と、ユーザの年齢を管理する年齢欄46と、ユーザの住所を管理するユーザ住所欄47と、ユーザの職業や趣味といった種々の属性を管理するその他の属性欄48とがそれぞれ設けられている。
さらに、ユーザ情報データベース40には、当該ユーザを紹介したユーザ紹介者を特定するユーザ紹介者欄41が設けられており、図4においては、各ユーザ紹介者を識別するために付与された固有の識別情報であるユーザ紹介者のID番号を記憶するユーザ紹介者ID欄41となっている。なお、このユーザ紹介者欄41は、ユーザ紹介者を特定することが出来れば良いので、ユーザ紹介者IDに限らず、ユーザ紹介者名やユーザ紹介者の電子メールアドレスであっても良い。そして、これらは一件のユーザ情報毎に区分けされている。
ユーザ情報データベース40では、このユーザ紹介者欄41を設けることにより、各ユーザの電子メールアドレスと当該ユーザのユーザ紹介者の電子メールアドレスとを関連付けて記憶することが出来る。すなわち、このユーザ情報データベース40では、ユーザ紹介者ID欄41で管理されているユーザ紹介者のID番号を手懸りとして別途設けられたユーザ紹介者データベース50を参照して当該ユーザのユーザ紹介者の電子メールアドレスを特定することが出来ることとなる。なお、ユーザ紹介者IDやユーザIDといったID番号は、新規情報(更新は含まない)が登録されるごとにID発行部(図示せず)より自動的に発行される。
また、各ユーザと当該ユーザのユーザ紹介者との関連付けは、上述したユーザ紹介者欄41を設けるようにしたユーザ情報データベース40のように行っても良いが、上述したユーザ紹介者データベース50を利用して、ユーザ/ユーザ紹介者関連付けファイルを作成し、ユーザ情報記憶部12に記憶するようにしても良い。このユーザ/ユーザ紹介者関連付けファイルは、所定のユーザ情報とユーザ紹介者情報とを、たとえば図6のように示すデータベース化して管理するものである。
このユーザ/ユーザ紹介者関連付けファイル60には、各ユーザのID番号を管理するユーザID欄61と、各ユーザの電子メールアドレスを管理するユーザ電子メールアドレス欄62と、各ユーザ紹介者のID番号を管理するユーザ紹介者ID欄63と、各ユーザ紹介者の電子メールアドレスを管理するユーザ紹介者電子メールアドレス欄64とがそれぞれ設けられている。これにより、ユーザ情報データベース40で管理されているユーザのID番号や電子メールアドレス、もしくはユーザ紹介者のID番号を手懸りとして、このユーザ/ユーザ紹介者関連付けファイル60より当該ユーザのユーザ紹介者の電子メールアドレスを特定することが出来ることとなる。
メール配信依頼受付部13は、所望の条件を満たすユーザに対して電子メールの配信を依頼する配信情報を受け付ける処理を行なう。ここで受け付ける配信情報は、企業広告やアンケート、お知らせ、といった情報を言う。この配信情報は、メール配信管理装置2とインターネットなどの所定のネットワークを介して通信可能に接続された他のユーザ紹介者端末の他、第三者端末(図示せず)から送信されるものである。なお、この第三者端末は、当初からこのメール配信システムには属していないが、このシステムを利用して情報の配信を行なう者として、予め会員登録等がなされている。
配信情報記憶部14は、メール配信依頼受付部13で受け付けた配信情報をデータベース化して記憶するものである。この配信情報は、たとえば図7に示す配信情報データベース70のような形でユーザ情報記憶部14に記憶することが出来る。この配信情報データベース70には、各配信情報を識別するために付与されたID番号を管理する配信情報ID欄71と、配信情報の依頼日を管理する依頼日欄72と、配信情報の内容を管理する情報内容欄73とがそれぞれ設けられている。
メール配信先設定部15は、電子メールの配信先を特定する処理を行なう。ここでは、メール配信依頼受付部13で受け付けた所望の配信条件を満たすユーザを、ユーザデータベース40を参照して抽出し、電子メールの配信先リストを作成する。
返信設定開封確認メールフォーマット発行部16は、メール配信依頼受付部13で受け付けた配信依頼条件に応じて、開封確認返信要求データを含む所定のメールフォーマットを発行する処理を行なう。そして、この返信設定開封確認メールフォーマットには、その発行に伴って後述する識別情報発行部17より発行される識別情報が付与されると共に、メール配信依頼受付部13で受け付けた配信情報の添付と、メール配信先設定部15で特定された配信先ユーザの電子メールアドレスの入力がなされる。
識別情報発行部17は、上述のようにメールフォーマットの発行に伴ってメールフォーマットごとに固有の識別情報を発行する処理を行なう。この識別情報は、ユーザへ配信する電子メールの登録管理のために、新規情報が登録されるごとに発行される。この識別情報としては、たとえば電子メールのメッセージIDがある。
メール配信実行部18は、配信依頼のあった電子メールをユーザへ配信する処理を行なう。このユーザへ配信する電子メールは、返信設定開封確認メールフォーマット発行部16で発行された開封確認返信要求データを含む所定のメールフォーマットに、識別情報の付与と配信情報の添付、及び配信先ユーザの電子メールアドレスの入力が行われたものである。
メール配信履歴記憶部19は、メール配信実行部18で配信された電子メールの配信履歴情報をデータベース化して記憶するものである。この配信履歴情報は、たとえば図11に示すメール配信履歴データベース90のような形でメール配信履歴記憶部19に記憶することが出来る。このメール配信履歴データベース90には、配信した各電子メールの配信日を管理する配信日欄91と、配信先ユーザの電子メールアドレスを管理する配信先電子メールアドレス欄92と、配信先ユーザの紹介者を特定するユーザ紹介者ID欄93とがそれぞれ設けられている。そして、ここでは配信先ユーザの紹介者を特定するためにユーザ紹介者IDが用いられているが、これに限らず、ユーザ紹介者名やユーザ紹介者電子メールアドレスとしても良い。
開封確認メール受付部20は、ユーザ端末4から返信された開封確認メールを受け付ける処理を行なう。この開封確認メールは、メール配信実行部18からユーザに対して配信した開封確認返信要求データを含む電子メールを開封したことにより自動的に生成されるものであり、電子メールを受け取ったユーザが開封確認操作を行なうことにより返信される。そして、上述したようにこの開封確認メールが返信されるには、ユーザ端末4側に、電子メールに含まれる開封確認返信要求データに基づいて電子メールの識別情報を含む開封確認メールを返信する機能を有することが必要である。
開封確認メール記憶部21は、開封確認メール受付部20で受け付けた開封確認メール情報をデータベース化して記憶するものである。この開封確認メール情報は特に図示しないが、開封確認メール受付日や受付時間、受付回数、電子メールを配信してからの受け付けるまでの所要時間、等を記憶する。
識別情報抽出部22は、開封確認メール受付部20で受け付けた開封確認メールから、当該電子メールの送信時に付与された識別情報を抽出する処理を行なう。
識別情報記憶部23は、識別情報抽出部22で抽出した識別情報をデータベース化して記憶するものである。この識別情報は、たとえば図8に示す識別情報データベース80のような形で識別情報記憶部23に記憶することが出来る。この識別情報データベース80には、抽出した識別情報を管理する識別情報ID欄81と、識別情報を抽出した当該電子メールの配信日を管理する配信日欄82と、配信先ユーザの電子メールアドレスを管理する配信先電子メールアドレス欄83と、どんな情報を配信したのか内容が分かるように情報を管理する配信情報ID欄84とがそれぞれ設けられている。
メール配信先抽出部24は、識別情報抽出部22で抽出した識別情報を手懸りとして、上述した識別情報記憶部23に記憶している識別情報データベース80から当該識別情報に対応するユーザの電子メールアドレスを抽出する処理を行なう。
紹介者アドレス検出部25は、メール配信先抽出部24で抽出したユーザの電子メールアドレスを手懸りとして、上述したユーザ/ユーザ紹介者関連付けファイルから当該ユーザの電子メールアドレスに関連付けられているユーザ紹介者の電子メールアドレスを検出する処理を行なう。
ユーザ紹介者情報記憶部26は、上述したとおり、ユーザ紹介者の情報をデータベース化して記憶するものである。このユーザ紹介者の情報は、たとえば図5に示すユーザデータベース50のような形でユーザ紹介者情報記憶部26に記憶することが出来る。このユーザ紹介者データベース50には、各ユーザ紹介者のID番号を管理するユーザ紹介者ID欄51と、ユーザ紹介者の氏名を管理するユーザ紹介者名欄52と、電子メール(E−MAIL)アドレスを管理する電子メールアドレス欄53と、ユーザ紹介者の種々の属性を管理する属性欄54,55・・とがそれぞれ設けられている。また、この属性欄では、ユーザを直接紹介した直接紹介者を紹介する間接紹介者の情報を管理する。
メール配信報告メール送信部27は、紹介者アドレス検出部25で検出されたユーザ紹介者の電子メールアドレスに対して、当該ユーザ紹介者が紹介したユーザに対して電子メールを配信したこと事後報告するメール配信報告メールを送信する処理を行なう。
以上のような構成とすることにより、ユーザ紹介者同士の情報網の共有化を図って、電子メールを配信したいユーザの紹介者に無断で電子メールを配信したとしても、当該ユーザが開封確認メールを返信すれば、当該ユーザの紹介者に対して電子メールを配信したこと事後報告するメール配信報告メールが配信されることとなる。したがって、ユーザ紹介の情報網の無断利用に対する安全性が担保され、ユーザ紹介者同士等でそれぞれの情報網を有効に利用することが出来る。
また、メール配信管理装置(サーバ)2は、図2に示すように、メール配信履歴閲覧受付部28を具備することを追加構成とすることが出来る。メール配信履歴閲覧受付部28は、メール配信管理装置2がユーザに対して電子メールを配信することにより作成される、電子メールの配信履歴情報に対する閲覧要求を受け取る処理を行なう。ここで、閲覧可能となる電子メールの配信履歴情報は、たとえば閲覧要求時にユーザ紹介者情報の入力を求め、このユーザ紹介者情報を手懸りとしてメール配信履歴記憶部19で管理するメール配信履歴データベース90より抽出した当該ユーザ紹介者だけの履歴情報を言う。
そして、当該ユーザ紹介者だけの履歴情報は、たとえば図12に示すメール配信履歴ファイル100のような形でメール配信履歴記憶部19より閲覧可能に抽出することが出来る。図12に示すこのメール配信履歴ファイル100は、メール配信履歴データベース90からユーザ紹介者IDが0000001Aである第1のユーザ紹介者に関する履歴情報だけを抽出したことを示しており、配信した各電子メールの配信日を管理する配信日欄101と、配信先ユーザの電子メールアドレスを管理する配信先電子メールアドレス欄102とがそれぞれ設けられている。
以上のような構成とすることにより、ユーザ紹介者同士の情報網の共有化を図って、電子メールを配信したいユーザの紹介者に無断で電子メールを配信した場合、たとえ、当該ユーザが開封確認メールを返信しなかった場合においても、自らが紹介したユーザに対する電子メールの履歴情報を閲覧することで、当該ユーザ対して電子メールを配信したことが分かることとなる。したがって、これによってもユーザ紹介者の情報網の無断利用に対する安全性が担保され、ユーザ紹介者同士等でそれぞれの情報網を有効に利用することが出来る。しかも、上述した開封確認メールによるメール配信報告メールの配信手段と併せて用いれば、より一層ユーザ紹介者の情報網の無断利用に対する安全性が担保することが出来るものとなる。
また、メール配信管理装置(サーバ)2は、図2に示すように、更に、商品購入・キャンセル受付部29と、商品購入・キャンセル記憶部30と、アンケート回答受付部31と、アンケート回答記憶部32と、ユーザ情報更新日検出部33と、ユーザ評価部34と、ユーザ紹介者評価部35を具備することを追加構成とすることが出来る。
商品購入・キャンセル受付部29は、電子メールによって企業広告が配信された場合、当該広告にて紹介された商品の購入依頼を受け付ける処理と、当該購入商品の購入キャンセル依頼を受け付ける処理を行なう。
商品購入・キャンセル記憶部30は、商品購入・キャンセル受付部29が受け付けた商品購入情報及び購入キャンセル情報をデータベース化して記憶するものである。商品購入情報及び購入キャンセル情報は特に図示しないが、商品購入情報または購入キャンセル情報の受付時間や受付回数、電子メールを配信してから受け付けるまでの所要時間、商品購入からキャンセルするまでの所要時間、等を記憶する。
アンケート回答受付部31は、メール配信実行部18から電子メールによってアンケートが配信された場合、当該アンケートに対する回答を受け付ける処理を行なう。また、このアンケートの受け付けのために別途アンケート回答受付部31を設けることなく、上述した開封確認メール受付部20でアンケートを受け付けるようにしても良い。すなわち、開封確認メール受付部20がアンケートに対する回答を受け付けることで、ユーザが電子メールを開封確認したことと、アンケートに回答したことを確認する二つの機能を兼ね備えた受付部とするようにしても良い。
アンケート回答記憶部32は、アンケート回答受付部31もしくはアンケート受け付け機能付開封確認メール受付部20で受け付けられたアンケートに対する回答情報をデータベース化して記憶するものである。アンケートに対する回答情報は特に図示しないが、回答内容や回答受付回数、電子メールを配信してから回答を受け付けるまでの所要時間、等を記憶する。
ユーザ情報更新日検出部33は、ユーザ情報記憶部12に記憶されているユーザ情報がいつ更新されたものか、その年月日を検出する処理を行なう。すなわち、ユーザ情報が常にメンテナンスされている信憑性の高いものか、そうでないものか、データの価値を見極めるための情報収集を行なう。
ユーザ評価部34は、ユーザ情報記憶部12に記憶されているユーザ情報や、商品購入・キャンセル記憶部30に記憶されている商品購入情報及び購入キャンセル情報、アンケート回答記憶部32に記憶されているアンケートに対する回答情報を用いて、ユーザが、どれだけ電子メールの配信側にとって有効であるか、ユーザ同士を比較することにより、ユーザの価値を導き出すことを行なう。
ユーザ紹介者評価部35は、上述したユーザの評価を用いて、当該ユーザ紹介者が、どれだけ電子メールの配信側にとって有効なユーザを紹介したか(抱えているか)、ユーザ紹介者同士のユーザを比較することにより、ユーザ紹介者の価値を導き出すことを行なう。したがって、ユーザ紹介者の評価は、電子メールの配信側にとって有効なユーザをどれだけ多く紹介したか(抱えているか)によって左右される。
このように、商品購入・キャンセル受付部29やアンケート回答受付部31を設けて各情報を受け付け、対応する各記憶部にて該当情報を記憶することで、電子メールの配信履歴と同様に応答履歴を作成することが出来、この応答履歴に基づいてユーザやユーザ紹介者の評価を図ることが可能となる。また、ユーザ情報更新日検出部33を設けてユーザ情報の鮮度とも言うべき更新日を検出することで、ユーザ情報の信憑性を判断すると共に、ユーザ紹介者の評価を図ることが出来る。しかも、ユーザやユーザ紹介者の評価が図られることで、その評価を高くしようと商品を頻繁に購入したり、キャンセルを無くしたり、アンケート回答に多く応じたり、データの更新をこまめに行なったりと、電子メールの配信依頼者にとって望ましい効果を期待することが出来る。
さらに、メール配信管理装置(サーバ)2は、図2に示すように、メール配信単価決定部36と、メール配信料金記憶部37と、メール配信費用算定部38と、インセンティブ算定部39を具備することを追加構成とすることが出来る。
メール配信単価決定部36は、後述するメール配信料金記憶部37に記憶されたメール配信料金データベースを参照し、ユーザ評価部34で導き出したユーザの価値や、ユーザ紹介者評価部35で導き出したユーザ紹介者の価値を利用して、ユーザ一人当たりの電子メール配信費用やユーザ紹介者一人当たりの電子メール配信費用を取り決める処理を行なう。
メール配信料金記憶部37は、上記メール配信単価決定部36でのユーザ一人当たりの電子メール配信費用やユーザ紹介者一人当たりの電子メール配信費用を取り決めにおいて基準となる、ユーザ一人当たり、ユーザ紹介者一人当たり、配信一回あたり、といった電子メール配信の基本的な料金を記憶するものである。
メール配信費用算定部38は、ユーザ評価部34で導き出したユーザの価値や、ユーザ紹介者評価部35で導き出したユーザ紹介者の価値を利用して、電子メールの配信一回あたりの電子メール配信費用を取り決める処理を行なう。
インセンティブ算定部39は、ユーザ評価部34で導き出したユーザの価値や、ユーザ紹介者評価部35で導き出したユーザ紹介者の価値を利用して、電子メールの配信があった場合に付与されるユーザ一人当たりもしくはユーザ紹介者一人当たりのインセンティブの分配量を取り決める処理を行なう。
このように、ユーザ評価部34で導き出したユーザの価値や、ユーザ紹介者評価部35で導き出したユーザ紹介者の価値を利用した、メール配信単価決定部36やメール配信料金記憶部37、メール配信費用算定部38、インセンティブ算定部39を設けることで、配信先の情報網の価値にあった公平なメール配信単価やメール配信費用、インセンティブの分配量の取り決めが可能となる。しかも、電子メールの配信依頼者にとってはその価値に応じた効果を十分に期待することが出来る。
次に、図1及び図2に示したシステムにより実行される本発明の第1の方法として、ユーザが利用するユーザ端末4に対してメール配信管理装置2から電子メールの配信があったことを、当該ユーザの紹介者を直接紹介者とし、当該直接紹介者の紹介者をユーザの間接紹介者として、直接紹介者が利用するユーザ紹介者端末3Bと間接紹介者が利用するユーザ紹介者端末3Aの双方に知らせる場合について説明する。そして、この際の情報の一連の流れは、一例として図3のように示すことが出来る。
まず、予めメール配信管理装置2に、ユーザ、ユーザ直接紹介者、ユーザ間接紹介者の電子メールアドレスを登録しておき、ユーザ及びユーザ紹介者それぞれのメールアドレスデータベースを作成する(図3(1)参照)。作成されたユーザデータベースは、ユーザ情報記憶部12に記憶され、一方、ユーザ紹介者データベースは、ユーザ紹介者情報記憶部26に記憶される。
また、このユーザ及びユーザ紹介者の電子メールアドレスを登録に応じて、予めユーザの電子メールアドレスと、当該ユーザの紹介者(ユーザ直接紹介者及びユーザ間接紹介者)の電子メールアドレスとを関連付けてユーザ情報記憶部12に記憶させておく。
そして、ユーザに対する電子メールの配信依頼があると、メール配信依頼受付部13は、この電子メールの配信先に対する条件等の配信依頼を受け付ける(図3(2)参照)。この電子メールの配信依頼は、情報網の共有化を図る他のユーザ紹介者から受け付けるものであっても良いし、このシステムには当初含まれない第三者から受け付けるものであっても良い。
また、受け付ける配信情報の内容には、企業の広告やアンケートは勿論のこと、連絡事項等も含まれる。したがって、たとえば企業の広告の配信を依頼する場合は、ここで、メール配信依頼受付部13は、配信広告情報の受け付けを行なう(図3(3)参照)。
電子メールの配信依頼が受け付けられると、配信先設定部15は、配信条件に適応する配信先情報(すなわち、ユーザ電子メールアドレス)を特定し、返信設定開封確認メールフォーマット発行部16は、開封確認返信要求データが含まれる配信用電子メールのフォーマットを発行する。次いで、配信用電子メールのフォーマットが発行されると、識別情報発行部17は、この配信用電子メールのフォーマットに対し固有の識別情報を発行し、これを付与する(図3(4)参照)。そして、この配信用電子メールのフォーマットには、配信依頼で受け付けた配信条件に適応する企業広告等の配信情報が配信情報記憶部14より抽出されて添付されると共に、配信先設定部15で特定された配信先情報(すなわち、ユーザ電子メールアドレス)が入力される。
また、識別情報記憶部23は、配信用電子メールのフォーマットに対し付与された識別情報を、個々の配信先に対応付けて登録する(図3(5)参照)。識別情報の識別情報記憶部23への登録が完了すると、メール配信実行部18は、配信条件に適応する時期に特定された配信先(ユーザ)端末4に対して電子メールの配信を行なう(図3(6)参照)。
一方、ユーザ端末4は、メール配信管理装置2から配信された開封確認返信要求データが含まれる電子メールを受け取り、その開封を行なう(図3(7)参照)。すると、当該メールを受け付け、開封したことの開封確認を送信側に知らせるか否かを問い合わせるメッセージがユーザ端末4に出力される。
ユーザが、ユーザ端末4にて開封確認を送信側に知らせることを選択すると、開封確認メールを返信する機能を有するユーザ端末4は、開封確認返信メールを生成し、メール配信管理装置2に対して返信を行なう(図3(8)参照)。
ユーザ端末4から開封確認返信メールが返信されると、開封確認メール受付部20は、この開封確認返信メールを受け付ける。開封確認メール受付部20が、開封確認返信メールを受け付けると、識別情報抽出部22は、この開封確認返信メールより電子メールの識別情報を抽出する(図3(9)参照)。
識別情報抽出部22が、電子メールの識別情報を抽出すると、メール配信先抽出部24は、この識別情報を手懸りとし、識別情報データベース80を参照して対応する配信先電子メールアドレスを抽出する(図3(10)参照)。
メール配信先抽出部24が、識別情報に対応する配信先電子メールアドレスを抽出すると、紹介者アドレス検出部25は、識別情報に対応する配信先電子メールアドレスを手懸りとし、ユーザ/ユーザ紹介者関連付けファイル60を参照して対応するユーザ紹介者を特定する(図3(11)参照)。
紹介者アドレス検出部25が、配信先電子メールアドレスに対応するユーザ紹介者を特定すると、引き続き紹介者アドレス検出部25は、配信先電子メールアドレスに対応するユーザ紹介者を手懸りとし、ユーザ紹介者データベース50を参照して対応するユーザ紹介者の電子メールアドレスを検出する(図3(12)参照)。
なお、ここで、ユーザ紹介者が階層的に複数いる場合は、最初に、ユーザを直接紹介したユーザ紹介者(直接紹介者)を特定し、引き続き直接紹介者を手懸りとして、直接紹介者を紹介したユーザ紹介者(間接紹介者)を特定することで、階層状となっている全ての紹介者を特定する。そして、当該全ての紹介者の電子メールアドレスを検出する。
その後、開封確認返信メールから抽出した識別情報に対応するユーザ紹介者の電子メールアドレスが検出されると、メール配信報告メール送信部27は、当該全てのユーザ紹介者の電子メールアドレスへ、ユーザに対して電子メールを配信したことを知らせるメール配信報告メールを送信する(図3(13)参照)。
これにより、ユーザに対する電子メール配信の許諾を当該ユーザの紹介者に対して事前に得なくとも、ユーザが開封確認メールを返信することで、ユーザに対して電子メール配信を行なったことをユーザ紹介者へ知らせることが出来る。
次に、以上のような構成のメール配信システム1におけるメール配信管理装置(サーバ)2での動作の一例を説明する。図9は、その流れを示すフローチャート図である。図9に示すように、まず、メール配信管理装置2の電源スイッチを入れることによりスタートさせ、メール配信管理装置2のメール配信依頼受付部13が、メール配信依頼を受け付けるよう待機する。
そして、メール配信依頼受付部13が、電子メールの配信先条件や配信情報内容、配信時期といったメール配信依頼を受け付ける(S1参照)。この配信先条件とは、男性限定や女性限定、20代限定、埼玉県在住限定、普通自動車運転免許証取得者限定、といった属性を言う。また、配信情報内容とは、企業広告やアンケートの依頼、お知らせ、のことを言う。さらに、配信時期とは、単に配信情報を見てもらうというだけでなく、その情報を効率良く利用してもらうために、店が開店する10:00前に送信とか、昼休み時間である12:00〜13:00に送信とか、勤務終了後の17:00以降に送信といった条件付け言う。
メール配信依頼を受け付けが完了すると、返信設定開封確認メールフォーマット発行部16が、返信設定開封確認メールフォーマットを発行する(S2参照)。この時、返信設定開封確認メールフォーマットの発行に伴い、識別情報発行部17が、メッセージIDといった識別情報を発行し、当該返信設定開封確認メールフォーマットに付与する。また、この際、識別情報の付与だけでなく、メール配信依頼受付部13で受け付けた配信情報内容に伴い、広告等を添付(掲載)する。
次いで、メール配信依頼受付部13で受け付けた配信先条件に伴い、メール配信先設定部15が、ユーザデータベース40を参照して配信先(ユーザ)の電子メールアドレスを検索する(S3参照)。この際、検索した配信先(ユーザ)の電子メールアドレスは、当該返信設定開封確認メールフォーマットに入力される。また、ここでは、配信先(ユーザ)の電子メールアドレスの検索に伴い、返信設定開封確認メールフォーマットに付与された識別情報と、検索した配信先(ユーザ)の電子メールアドレスとを関連付けて、識別情報記憶部23に記憶する(S4参照)。
配信先(ユーザ)の電子メールアドレスの検索が完了すると、メール配信依頼受付部13で受け付けた配信時期に応じて、メール配信実行部18が、電子メールを配信する(S5参照)。以上のように、この電子メールは、返信設定開封確認メールフォーマットに、識別情報を付与し、広告を添付し、配信先(ユーザ)の電子メールアドレスを自動的に入力することにより生成したものであり、開封確認返信要求データを含んでいる。
一方、配信された電子メールを受け取ったユーザ端末4が、受け取った電子メールの開封確認を返信する操作を行なうと、電子メールの識別情報を含む開封確認メールが自動的に生成され、当該開封確認メールは、当該電子メールの配信先へ返信される。
そして、返信された開封確認メールは、開封確認メール受付部20が、受信する(S6参照)。開封確認メールを受信すると、識別情報抽出部22が、受信した開封確認返信メールより電子メールの識別情報を抽出する(S7参照)。この識別情報は、返信設定開封確認メールフォーマットを発行する際に付与されたものと同一のものである。
次いで、メール配信先抽出部24は、抽出した識別情報を基に、返信設定開封確認メールフォーマットに付与された識別情報と、検索した配信先(ユーザ)の電子メールアドレスとを関連付けて記憶するデータベース(S4)を参照して、対応する配信先電子メールアドレスを検出する(S8参照)。この配信先電子メールアドレスは、ユーザ/ユーザ紹介者関連付けファイル60にて対応するユーザ紹介者電子メールアドレスと関連付けられている。
紹介者アドレス検出部25は、識別情報に対応する配信先電子メールアドレスを基にユーザ/ユーザ紹介者関連付けファイル60を参照して、対応するユーザ紹介者を特定し、ユーザ紹介者の電子メールアドレスを検出する(S9参照)。
その後、開封確認返信メールから抽出した識別情報に対応するユーザ紹介者の電子メールアドレスが検出されると、メール配信報告メール送信部27は、当該全てのユーザ紹介者の電子メールアドレスへ、ユーザに対して電子メールを配信したことを知らせるメール配信報告メールを送信する(S10参照)。
これにより、ユーザが開封確認メールを返信することで、ユーザに対して電子メール配信を行なったことをユーザ紹介者へ知らせることが出来る。
次に、図1及び図2に示したシステムにより実行される本発明の第2の方法として、ユーザ端末4に対してメール配信管理装置2から電子メールの配信があったことのお知らせがユーザ紹介者端末に対してなかった場合でも、当該ユーザの紹介者を直接紹介者とし、当該直接紹介者の紹介者をユーザの間接紹介者として、直接紹介者が利用するユーザ紹介者端末3Bと間接紹介者が利用するユーザ紹介者端末3Aの双方から電子メールの配信状況を確認するようにした場合について説明する。そして、この際の情報の一連の流れは、一例として図10のように示すことが出来る。
まず、ユーザ紹介者端末3A,3Bよりメール配信履歴閲覧要求があると、メール配信履歴閲覧受付部28は、どのユーザ紹介者が紹介するユーザに関する配信履歴を閲覧するのか、ユーザ紹介者指定情報を含むメール配信履歴閲覧要求を受け付ける(図10(21)参照)。このユーザ紹介者指定情報は、他のユーザ紹介者が紹介するユーザに関する配信履歴情報はプライベートの保護から無闇に閲覧させないようにするものである。したがって、たとえば、メール配信履歴閲覧要求の受付条件として、ユーザ紹介者IDをユーザ紹介者指定情報として入力することを求めれば、このユーザ紹介者IDにより、メール配信履歴閲覧の許諾と、閲覧要求する配信履歴の特定を行なうようにすることが出来る。
そして、ユーザ紹介者IDが入力されると、メール配信履歴閲覧受付部28は、ユーザ紹介者データベース50を参照してユーザ紹介者IDの照合を行なう(図10(22)参照)。ユーザ紹介者IDの照合の結果、メール配信履歴閲覧を許諾する場合は、引き続きメール配信履歴閲覧受付部28は、該当配信メールが無いか、ユーザ紹介者IDを元にメール配信履歴データベース90を検索する(図10(23)参照)。
その結果、該当配信メールがあった場合は、メール配信履歴閲覧受付部28は、該当配信メールを抽出する(図10(24)参照)。その後、メール配信履歴閲覧受付部28は、特定されたユーザ紹介者用のメール配信履歴ファイルを作成し、メール配信履歴閲覧要求があったユーザ紹介者端末3A,3Bにて閲覧可能となるように、メール配信履歴を出力する(図10(25)参照)。
これにより、ユーザに対して電子メールの配信があったことのお知らせがユーザ紹介者に対してなかった場合でも、自らユーザに関する電子メールの配信状況を確認することが出来る。
次に、上記本発明の第2の方法におけるメール配信管理装置(サーバ)2での動作の一例を説明する。図13は、その流れを示すフローチャート図である。図13に示すように、まず、メール配信管理装置2の電源スイッチを入れることによりスタートさせ、メール配信管理装置2のメール配信履歴閲覧受付部28が、メール配信履歴閲覧要求を受け付けるよう待機する。そして、メール配信履歴閲覧受付部28が、メール配信履歴閲覧要求を受け付ける(S11参照)。
メール配信履歴閲覧受付部28は、メール配信履歴閲覧要求を受け付けると、ユーザ紹介者を特定するためのユーザ紹介者IDの入力が行われたか否かを判断する(S12参照)。このユーザ紹介者IDの入力判断は、ユーザ紹介者データベース50を参照し、入力されたユーザ紹介者IDと一致するユーザ紹介者IDがあった場合は、ユーザ紹介者IDの入力有り、入力されたユーザ紹介者IDと一致するユーザ紹介者IDが無かった場合は、ユーザ紹介者IDの入力無し、とする。
その結果、ユーザ紹介者IDの入力が有りの場合(Y)、メール配信履歴閲覧受付部28は、ユーザ紹介者データベース50よりユーザ紹介者を特定する(S13参照)。そして、メール配信履歴閲覧受付部28は、引き続きメール配信履歴データベース90に、該当配信メールがあるか否かを判断する(S14参照)。一方、ユーザ紹介者IDの入力が無しの場合(N)、メール配信履歴閲覧受付部28は、メール配信履歴データベース90に対するアクセス権が無いものとして、そのまま終了(エンド)する。
次に、メール配信履歴データベース90を参照して、該当配信メールがあるか否かの判断を行なった結果、該当配信メールが有りの場合(Y)、メール配信履歴閲覧受付部28は、該当配信メール履歴情報を抽出し(S15参照)、一方、該当配信メールが無しの場合(N)、メール配信履歴閲覧受付部28は、紹介したユーザに対して電子メールの配信は無かったものとして、そのまま終了(エンド)する。
その後、メール配信履歴閲覧受付部28は、抽出した該当配信メール履歴情報を集めてメール配信履歴ファイルを作成し、閲覧可能となるように出力する(S16参照)。
次に、図1及び図2に示したシステムにより実行される本発明の第3の方法として、配信する電子メールを有効なもの、すなわち所望のユーザに対して配信可能とするため、電子メールを配信するユーザの評価を行なうようにした場合について説明する。そして、この際の情報の一連の流れは、一例として図14及び図15のように示すことが出来る。図14は、個人の属性を評価項目として属性によりユーザ評価を行なう場合(aパターンからeパターン)であり、図15、所定の評価項目によりユーザ評価を行なう場合(標準パターン)である。
以下、本発明の第3の方法におけるaパターンからeパターンまでを続けて説明する。ユーザ端末4よりユーザ評価閲覧要求があると、ユーザ評価部34は、どのユーザに関する評価を閲覧するのか、ユーザ指定情報を含むユーザ評価閲覧要求を受け付ける(図14(31)参照)。このユーザ指定情報は、他のユーザに関する評価情報はプライベートの保護から無闇に閲覧させないようにするものである。したがって、たとえばユーザ評価閲覧要求の受付条件として、ユーザIDをユーザ指定情報として入力することを求めれば、このユーザIDにより、ユーザ評価の閲覧許諾と、評価するユーザの特定を行なうようにすることが出来る。
まず、aパターンとして、ユーザ評価閲覧要求の受け付けにおいて、受信メールの数による評価が求められた場合、ユーザ評価部34は、メール配信履歴データベース90を参照して、各ユーザの受信メール数を計算する(図14(32)a参照)。なお、ここで、メール配信履歴データベース90は、電子メールを配信してユーザ側に受信されずに戻ってきてしまったもののデータは除かれている。したがって、配信した電子メール数と受信した電子メール数とは等しいものとなっている。
そして、ユーザ評価部34は、該当ユーザの受信メール数と他のユーザの受信メールとを比較して順位付けする(図14(33)a参照)。その後、ユーザ評価部34は、特定されたユーザ用の評価ファイルを作成し、ユーザ評価閲覧要求があったユーザ端末4にて閲覧可能となるように、ユーザ評価結果を出力する(図14(34)参照)。なお、ユーザ用の評価ファイルについては後述する。
次に、bパターンとして、ユーザ評価閲覧要求の受け付けにおいて、開封確認メール(レスポンス)の数による評価が求められた場合、ユーザ評価部34は、図示しないがレスポンスデータベースを参照して、各ユーザの開封確認メールの数を計算する(図14(32)b参照)。なお、ここで、レスポンスデータベースは、後述するアンケート回答も一つのレスポンスの形態とみなして、アンケート回答データベースとして用いることも出来る。
そして、ユーザ評価部34は、該当ユーザの開封確認メール数と他のユーザの開封確認メールとを比較して順位付けする(図14(33)b参照)。その後、ユーザ評価部34は、特定されたユーザ用の評価ファイルを作成し、ユーザ評価閲覧要求があったユーザ端末4にて閲覧可能となるように、ユーザ評価結果を出力する(図14(34)参照)。
次に、cパターンとして、ユーザ評価閲覧要求の受け付けにおいて、配信メールによる商品購入回数による評価が求められた場合、ユーザ評価部34は、図示しないが商品購入・キャンセルデータベースを参照して、各ユーザの配信メールによる商品購入回数を計算する(図14(32)c参照)。なお、ここで、商品購入・キャンセルデータベースは、商品ごとに対応付けて構成されている。
そして、ユーザ評価部34は、該当ユーザの商品購入回数と他のユーザの商品購入回数とを比較して順位付けする(図14(33)c参照)。その後、ユーザ評価部34は、特定されたユーザ用の評価ファイルを作成し、ユーザ評価閲覧要求があったユーザ端末4にて閲覧可能となるように、ユーザ評価結果を出力する(図14(34)参照)。
次に、dパターンとして、ユーザ評価閲覧要求の受け付けにおいて、商品購入に対するキャンセル回数による評価が求められた場合、ユーザ評価部34は、図示しないが商品購入・キャンセルデータベースを参照して、各ユーザの商品購入に対するキャンセル回数を計算する(図14(32)d参照)。
そして、ユーザ評価部34は、該当ユーザの商品購入に対するキャンセル回数と他のユーザの商品購入に対するキャンセル回数とを比較して順位付けする(図14(33)d参照)。その後、ユーザ評価部34は、特定されたユーザ用の評価ファイルを作成し、ユーザ評価閲覧要求があったユーザ端末4にて閲覧可能となるように、ユーザ評価結果を出力する(図14(34)参照)。
更に、eパターンとして、ユーザ評価閲覧要求の受け付けにおいて、アンケート回答数による評価が求められた場合、ユーザ評価部34は、図示しないがアンケート回答データベースを参照して、各ユーザのアンケート回答数を計算する(図14(32)e参照)。
そして、ユーザ評価部34は、該当ユーザのアンケート回答数と他のユーザのアンケート回答数とを比較して順位付けする(図14(33)e参照)。その後、ユーザ評価部34は、特定されたユーザ用の評価ファイルを作成し、ユーザ評価閲覧要求があったユーザ端末4にて閲覧可能となるように、ユーザ評価結果を出力する(図14(34)参照)。
これにより、個人属性に基づく個々の評価項目ごとにユーザを評価することが出来る。したがって、電子メールの配信依頼先は、配信効果の高いユーザを選択して効率良く電子メールの配信を行なうことができる。
次に、本発明の第3の方法における標準パターンを説明する。ユーザ端末4よりユーザ評価閲覧要求があると、ユーザ評価部34は、どのユーザに関する評価を閲覧するのか、ユーザ指定情報を含むユーザ評価閲覧要求を受け付ける(図15(41)参照)。このユーザ指定情報は、上述したaパターンからeパターンまでの場合と同様に用いられる。
次いで、ユーザ評価部34は、メール配信履歴データベース90を参照して、各ユーザの受信メール数を計算する(図15(42)参照)。引き続きユーザ評価部34は、図示しないがレスポンスデータベースを参照して、各ユーザの開封確認メールの数を計算する(図15(43)参照)。引き続きユーザ評価部34は、図示しないが商品購入・キャンセルデータベースを参照して、各ユーザの配信メールによる商品購入回数を計算する(図15(44)参照)。さらに、ユーザ評価部34は、図示しないが商品購入・キャンセルデータベースを参照して、各ユーザの商品購入に対するキャンセル回数を計算する(図15(45)参照)。
そして、ユーザ評価部34は、該当ユーザの受信メール数、開封確認メール数、配信メールによる商品購入回数、商品購入に対するキャンセル回数と、他のユーザの受信メール数、開封確認メール数、配信メールによる商品購入回数、商品購入に対するキャンセル回数とを比較して順位付けする(図15(46)参照)。その後、ユーザ評価部34は、特定されたユーザ用の評価ファイルを作成し、ユーザ評価閲覧要求があったユーザ端末4にて閲覧可能となるように、ユーザ評価結果を出力する(図15(47)参照)。
次に、上記本発明の第3の方法におけるメール配信管理装置(サーバ)2での動作の一例を説明する。図16は、その流れを示すフローチャート図である。図16に示すように、まず、メール配信管理装置2の電源スイッチを入れることによりスタートさせ、メール配信管理装置2のユーザ評価部34が、ユーザ評価依頼を受け付けるよう待機する。そして、ユーザ評価部34が、ユーザ評価依頼を受け付ける(S21参照)。
また、ユーザ評価部34は、ユーザ評価依頼を受け付けると共に、ユーザを特定するためのユーザIDの入力を受け付ける。これにより、事前にユーザを特定する。次いで、評価属性指定が有るか否かを判断する(S22参照)。その結果、評価属性指定が有る場合(Y)、ユーザ評価部34は、指定された属性別評価項目を抽出する(S23参照)。そして、ユーザ評価部34は、引き続き属性別評価率表を参照し、ユーザごとに属性別評価を行なってその評価結果を、閲覧可能となるように出力する(S24参照)。
一方、評価属性指定が無しの場合(N)、ユーザ評価部34は、所定の標準評価項目を抽出する(S25参照)。そして、ユーザ評価部34は、引き続き予め決められた評価項目に対する付与ポイントにてユーザごとに評価を行なってその評価結果を、閲覧可能となるように出力する(S26参照)。
そして、所定の標準評価項目評価の場合、引き続き属性別評価を行なうか否かが判断される。その結果、属性別評価を行なう場合(Y)、評価属性指定が有るか否かを判断し(S22参照)、以下同様の操作を繰り返す。一方、属性別評価を行なわない場合(N)、そのまま終了(エンド)する。
次に、上述した第3の方法におけるユーザ用の評価ファイルについて説明する。このユーザ用の評価ファイルは、たとえば図17に示すユーザ評価ファイル110のような形でユーザ評価部34より閲覧可能に出力することが出来る。図17に示すこのユーザ評価ファイル110には、属性/評価項目欄111と、実績欄112と、順位欄113とがそれぞれ設けられている。
図17では、メール受信数という評価項目の場合、実績が8通(すなわち電子メールを8通受信したこと)で、順位が111であり、開封確認メール返信数という評価項目の場合、実績が8通(すなわち開封確認メールを8通返信したこと)で、順位が98であり、商品購入数という評価項目の場合、実績が1回で、順位が43であり、購入商品キャンセル数という評価項目の場合、実績が0回で、順位が1であり、アンケート回答という評価項目の場合、実績が2通で、順位が36・・・であることを示している。なお、図17に示すユーザ評価ファイル110には、複数の評価項目が掲載されているが、一つの評価項目だけとしても良い。
また、上述した第3の方法におけるユーザ用の評価ファイルは、たとえば図18に示すユーザ評価表120のような形でユーザ評価部34より閲覧可能に出力することも出来る。このユーザ評価表120は、所定の複数の評価項目を標準評価項目として評価したものである。図18に示すこのユーザ評価表120には、評価項目欄121と、実績欄122と、付与ポイント欄123と、個別獲得ポイント欄124と、合計獲得ポイント欄125と、評価順位欄126とがそれぞれ設けられている。
図18では、メール受信数という評価項目の場合、実績が8通(すなわち電子メールを8通受信したこと)で、付与ポイントが×1Pで、個別獲得ポイントが8P、開封確認メール返信数という評価項目の場合、実績が8通(すなわち開封確認メールを8通返信したこと)で、付与ポイントが×2Pで、個別獲得ポイントが16P、商品購入数という評価項目の場合、実績が1回で、付与ポイントが×5Pで、個別獲得ポイントが5P、購入商品キャンセル数という評価項目の場合、実績が0回で、付与ポイントが×−3Pで、個別獲得ポイントが0P、合計獲得ポイントが29P、順位が○位/○○中であることを示している。なお、図18に示すユーザ評価表120での採用評価項目やその数、及び付与ポイントは任意である。
また、ポイントの計算においては、単純にポイントの累積計算としてしまうと、早くこのシステムに参加したユーザと後から参加したユーザとの間で不公平なものとなってしまうため、合計獲得ポイントを電信メールの全配信数で除するものとすると良い。すなわち全10回の電子メール配信機会があり、図18に示すように合計29ポイント獲得したユーザの場合は、29/10により2.9となる。したがって、1.0を基準としてこのユーザの価値が計れることとなる。
また、上述した第3の方法におけるユーザ属性別評価率は、電子メールの配信先として人気のある属性項目の評価値を上げるようにしたものである。そして、このユーザ属性別評価率は、たとえば図19に示すような形とするものである。ユーザ属性別評価率表130には、属性欄131と、属性別評価率欄132とがそれぞれ設けられている。
図19では、住所又は勤務地という属性において、北海道地区の場合は属性別評価率は1.0倍、東北地区の場合も1.0倍、関東地区の場合は1.2倍、東京、神奈川、埼玉、千葉といった首都圏の場合は1.5倍・・・であり、自動車免許という属性において、有が1.5倍、無が1.0倍であり、飲酒という属性において、するが1.5倍、しないが1.2倍、・・・であることを示している。したがって、たとえば図18に示すユーザの場合、獲得ポイントは29Pであるけれども、属性が東京勤務で、自動車免許を持っており、お酒も飲むという場合、29P×1.5×1.5×1.5=98Pと評価されることとなる。なお、この場合も、システムへの参加時期による不公平を是正するため、電信メールの全配信数で除するものとし、電信メールの全配信数が10回であれば98/10により9.8となり、1.0を基準としてこのユーザの価値が計れることとなる。
このようにユーザを評価することにより、電子メールの配信側にとって有効なユーザあるか、そうでないユーザであるか見極めることが出来るものとなり、無駄な電子メールの配信を無前に防いで、効率の良い情報発信を行なうことができる。
次に、図1及び図2に示したシステムにより実行される本発明の第4の方法として、配信する電子メールを有効なもの、すなわち所望のユーザに対して配信可能とするため、電子メールを配信するユーザ紹介者の評価を行なうようにした場合について説明する。そして、この際の情報の一連の流れは、一例として図20及び図21のように示すことが出来る。図20及び図21は、ユーザ個人の属性を評価項目として、ユーザ属性によりユーザ紹介者評価を行なう場合(aパターンからjパターン)である。
以下、本発明の第4の方法におけるaパターンからjパターンまでを続けて説明する。ユーザ紹介者端末3やユーザ端末4よりユーザ評価閲覧要求があると、ユーザ紹介者評価部35は、どのユーザ紹介者に関する評価を閲覧するのか、ユーザ紹介者指定情報を含むユーザ紹介者評価閲覧要求を受け付ける(図20(51)参照)。このユーザ紹介者指定情報は、他のユーザ及びユーザ紹介者に関する評価情報はプライベートの保護から無闇に閲覧させないようにするものである。したがって、たとえばユーザ紹介者評価閲覧要求の受付条件として、ユーザ紹介者IDやユーザIDをユーザ指定情報として入力することを求めれば、このユーザ紹介者IDやユーザIDにより、ユーザ紹介者評価の閲覧許諾と、評価するユーザ紹介者の特定を行なうようにすることが出来る。
まず、aパターンとして、ユーザ紹介者評価閲覧要求の受け付けにおいて、紹介ユーザの数による評価が求められた場合、ユーザ紹介者評価部35は、ユーザデータベース40を参照して、各ユーザ紹介者が紹介したユーザの数を計算する(図20(52)a参照)。そして、ユーザ紹介者評価部35は、該当ユーザ紹介者の紹介ユーザ数と他のユーザ紹介者の紹介ユーザ数とを比較して順位付けする(図20(53)a参照)。その後、ユーザ紹介者評価部35は、特定されたユーザ紹介者評価ファイルを作成し、ユーザ紹介者評価閲覧要求があったユーザ紹介者端末3やユーザ端末4にて閲覧可能となるように、ユーザ紹介者評価結果を出力する(図21(54)参照)。なお、ユーザ紹介者評価ファイルについては後述する。
次に、bパターンとして、ユーザ紹介者評価閲覧要求の受け付けにおいて、配信メール数による評価が求められた場合、ユーザ紹介者評価部35は、メール配信履歴データベース90を参照して、各ユーザ紹介者が紹介したユーザに対する配信メール数を計算する(図20(52)b参照)。そして、ユーザ紹介者評価部35は、該当ユーザ紹介者が紹介したユーザに対する配信メール数と他のユーザ紹介者が紹介したユーザに対する配信メール数とを比較して順位付けする(図20(53)b参照)。その後、ユーザ紹介者評価部35は、特定されたユーザ紹介者評価ファイルを作成し、ユーザ紹介者評価閲覧要求があったユーザ紹介者端末3やユーザ端末4にて閲覧可能となるように、ユーザ紹介者評価結果を出力する(図21(54)参照)。
次に、cパターンとして、ユーザ紹介者評価閲覧要求の受け付けにおいて、ユーザ紹介者が紹介したユーザからの開封確認メール(レスポンス)の数による評価が求められた場合、ユーザ紹介者評価部35は、図示しないがレスポンスデータベースを参照して、各ユーザ紹介者が紹介したユーザからの開封確認メールの数を計算する(図20(52)c参照)。なお、ここでも、レスポンスデータベースは、後述するアンケート回答も一つのレスポンスの形態とみなして、アンケート回答データベースとして用いることも出来る。そして、ユーザ紹介者評価部35は、該当ユーザ紹介者が紹介したユーザからの開封確認メール数と他のユーザ紹介者が紹介したユーザからの開封確認メール数とを比較して順位付けする(図20(53)c参照)。その後、ユーザ紹介者評価部35は、特定されたユーザ紹介者評価ファイルを作成し、ユーザ紹介者評価閲覧要求があったユーザ紹介者端末3やユーザ端末4にて閲覧可能となるように、ユーザ紹介者評価結果を出力する(図21(54)参照)。
次に、dパターンとして、ユーザ評価閲覧要求の受け付けにおいて、人気属性別紹介ユーザの数による評価が求められた場合、ユーザ紹介者評価部35は、種々の属性が記憶されたユーザデータベース40を参照して、各ユーザ紹介者が紹介したユーザであって人気属性を有するユーザの数を計算する(図20(52)d参照)。ここで、人気属性別紹介ユーザの数とは、住所又は勤務地が東京である場合とか、関東地区在住の20代の女性とか、30代から50代の会社員といった、電子メールの配信側にとって有効なユーザとなり得る条件を具備するユーザの数を言う。そして、ユーザ紹介者評価部35は、該当ユーザ紹介者が紹介したユーザであって人気属性を有するユーザの数と他のユーザ紹介者が紹介したユーザであって人気属性を有するユーザの数とを比較して順位付けする(図20(53)d参照)。その後、ユーザ紹介者評価部35は、特定されたユーザ紹介者評価ファイルを作成し、ユーザ紹介者評価閲覧要求があったユーザ紹介者端末3やユーザ端末4にて閲覧可能となるように、ユーザ紹介者評価結果を出力する(図21(54)参照)。
次に、eパターンとして、ユーザ紹介者評価閲覧要求の受け付けにおいて、ユーザ紹介者が紹介したユーザの電子メールアドレスのドメイン別ユーザ数による評価が求められた場合、ユーザ紹介者評価部35は、種々の属性が記憶されたユーザデータベース40を参照して、各ユーザ紹介者が紹介したユーザのドメイン別ユーザ数を計算する(図20(52)e参照)。ここで、ドメイン別とは、ユーザの電子メールアドレスのドメインに基づく分類であって、これにより例えば、ユーザが利用するプロバイダー、あるいは携帯電話(PHS含む)のドメインか、フリーメールを利用するものであるかを識別することができる。そして、ユーザ紹介者評価部35は、該当ユーザ紹介者が紹介したユーザが利用する通信機器のドメイン別ユーザ数と他のユーザ紹介者が紹介したユーザが利用する通信機器のドメイン別ユーザ数とをドメインごとに比較して順位付けする(図20(53)e参照)。その後、ユーザ紹介者評価部35は、特定されたユーザ紹介者評価ファイルを作成し、ユーザ紹介者評価閲覧要求があったユーザ紹介者端末3やユーザ端末4にて閲覧可能となるように、ユーザ紹介者評価結果を出力する(図21(54)参照)。
次に、fパターンとして、ユーザ紹介者評価閲覧要求の受け付けにおいて、ユーザ紹介者が紹介したユーザの商品購入回数による評価が求められた場合、ユーザ紹介者評価部35は、図示しないが商品購入・キャンセルデータベースを参照して、各ユーザ紹介者が紹介したユーザの商品購入回数を計算する(図21(52)f参照)。そして、ユーザ紹介者評価部35は、該当ユーザ紹介者が紹介したユーザの商品購入回数と他のユーザ紹介者が紹介したユーザの商品購入回数とを比較して順位付けする(図21(53)f参照)。その後、ユーザ紹介者評価部35は、特定されたユーザ紹介者評価ファイルを作成し、ユーザ紹介者評価閲覧要求があったユーザ紹介者端末3やユーザ端末4にて閲覧可能となるように、ユーザ紹介者評価結果を出力する(図21(54)参照)。
次に、gパターンとして、ユーザ紹介者評価閲覧要求の受け付けにおいて、ユーザ紹介者が紹介したユーザの商品購入額による評価が求められた場合、ユーザ紹介者評価部35は、図示しないが商品購入・キャンセルデータベースを参照して、各ユーザ紹介者が紹介したユーザの商品購入額を計算する(図21(52)g参照)。そして、ユーザ紹介者評価部35は、該当ユーザ紹介者が紹介したユーザの商品購入額と他のユーザ紹介者が紹介したユーザの商品購入額とを比較して順位付けする(図21(53)g参照)。その後、ユーザ紹介者評価部35は、特定されたユーザ紹介者評価ファイルを作成し、ユーザ紹介者評価閲覧要求があったユーザ紹介者端末3やユーザ端末4にて閲覧可能となるように、ユーザ紹介者評価結果を出力する(図21(54)参照)。
次に、hパターンとして、ユーザ紹介者評価閲覧要求の受け付けにおいて、ユーザ紹介者が紹介したユーザの商品購入に対するキャンセル回数による評価が求められた場合、ユーザ紹介者評価部35は、図示しないが商品購入・キャンセルデータベースを参照して、各ユーザ紹介者が紹介したユーザの商品購入に対するキャンセル回数を計算する(図21(52)h参照)。そして、ユーザ紹介者評価部35は、該当ユーザ紹介者が紹介したユーザの商品購入に対するキャンセル回数と他のユーザ紹介者が紹介したユーザの商品購入に対するキャンセル回数とを比較して順位付けする(図21(53)h参照)。その後、ユーザ紹介者評価部35は、特定されたユーザ紹介者評価ファイルを作成し、ユーザ紹介者評価閲覧要求があったユーザ紹介者端末3やユーザ端末4にて閲覧可能となるように、ユーザ紹介者評価結果を出力する(図21(54)参照)。
次に、iパターンとして、ユーザ紹介者評価閲覧要求の受け付けにおいて、ユーザ紹介者が紹介したユーザのアンケート回答数による評価が求められた場合、ユーザ紹介者評価部35は、図示しないがアンケート回答データベースを参照して、各ユーザのアンケート回答数を計算する(図21(52)i参照)。そして、ユーザ紹介者評価部35は、該当ユーザ紹介者が紹介したユーザのアンケート回答数と他のユーザ紹介者が紹介したユーザのアンケート回答数とを比較して順位付けする(図21(53)i参照)。その後、ユーザ紹介者評価部35は、特定されたユーザ紹介者評価ファイルを作成し、ユーザ紹介者評価閲覧要求があったユーザ紹介者端末3やユーザ端末4にて閲覧可能となるように、ユーザ紹介者評価結果を出力する(図21(54)参照)。
次に、jパターンとして、ユーザ紹介者評価閲覧要求の受け付けにおいて、ユーザ紹介者が紹介したユーザのデータ更新時期による評価が求められた場合、ユーザ紹介者評価部35は、ユーザデータベース40を参照して、図示しないがアンケート回答データベースを参照して、各ユーザのアンケート回答数を計算する(図21(52)j参照)。そして、ユーザ紹介者評価部35は、該当ユーザ紹介者が紹介したユーザのデータ更新時期と現在の日付とを比較して順位付けする(図21(53)j参照)。その後、ユーザ紹介者評価部35は、特定されたユーザ紹介者評価ファイルを作成し、ユーザ紹介者評価閲覧要求があったユーザ紹介者端末3やユーザ端末4にて閲覧可能となるように、ユーザ紹介者評価結果を出力する(図21(54)参照)。
次に、上記本発明の第4の方法におけるメール配信管理装置(サーバ)2での動作の一例を説明する。図22は、その流れを示すフローチャート図である。図22に示すように、まず、メール配信管理装置2の電源スイッチを入れることによりスタートさせ、メール配信管理装置2のユーザ評価部34が、ユーザ評価依頼を受け付けるよう待機する。そして、ユーザ紹介者評価部35が、ユーザ紹介者評価依頼を受け付ける(S31参照)。
また、ユーザ紹介者評価部35は、ユーザ紹介者評価依頼を受け付けると共に、ユーザまたはユーザ紹介者を特定するためのユーザIDまたはユーザ紹介IDの入力を受け付ける。これにより、事前にユーザまたはユーザ紹介者を特定する。次いで、評価項目指定が有るか否かを判断する(S32参照)。その結果、評価項目指定が有る場合(Y)、ユーザ紹介者評価部35は、指定された評価項目を特定する(S33参照)。ユーザ紹介者評価部35は、評価項目を特定すると該当評価項目ユーザ情報を抽出する(S34参照)。そして、ユーザ紹介者評価部35は、ユーザ紹介者ごとに属性別評価を行なってその評価結果を、閲覧可能となるように出力する(S35参照)。
一方、評価項目指定が無しの場合(N)、ユーザ紹介者評価部35は、所定の標準評価項目を抽出する(S36参照)。そして、ユーザ紹介者評価部35は、引き続き予め決められた評価項目に対する付与ポイントにてユーザ紹介者ごとにユーザの標準項目の評価を行なってその評価結果を、閲覧可能となるように出力する(S37参照)。
そして、所定の標準評価項目評価の場合、引き続き項目別評価を行なうか否かが判断される。その結果、項目別評価を行なう場合(Y)、評価項目指定が有るか否かを判断し(S32参照)、以下同様の操作を繰り返す。一方、項目別評価を行なわない場合(N)、そのまま終了(エンド)する。
次に、上述した第4の方法におけるユーザ紹介者評価ファイルについて説明する。このユーザ紹介者評価ファイルは、たとえば図23に示すユーザ紹介者ファイル140のような形でユーザ紹介者評価部35より閲覧可能に出力することが出来る。図23に示すこのユーザ紹介者評価ファイル140には、属性/評価項目欄141と、実績欄142と、順位欄143とがそれぞれ設けられている。
図23では、紹介ユーザ登録数という評価項目の場合、実績が888人で、順位が8であり、紹介ユーザの属性が男性で10代という評価項目の場合、実績が12人で、順位が22であり、紹介ユーザの属性が女性で20代という評価項目の場合、実績が57人で、順位が16であり、紹介ユーザの属性が職業公務員という評価項目の場合、実績が55人で、順位が10・・・であることを示している。なお、図23に示すユーザ紹介者評価ファイル140には、複数の評価項目が掲載されているが、一つの評価項目だけとしても良い。
また、上述した第4の方法におけるユーザ用の評価ファイルは、たとえば図24に示すユーザ紹介者評価表150のような形でユーザ紹介者評価部35より閲覧可能に出力することも出来る。このユーザ紹介者評価表150は、ユーザ評価表120と同様に、所定の複数の評価項目を標準評価項目として評価したものである。図24に示すこのユーザ紹介者評価表150には、評価項目欄151と、実績欄152と、付与ポイント欄153と、個別獲得ポイント欄154と、合計獲得ポイント欄155と、評価順位欄156とがそれぞれ設けられている。
図24では、紹介ユーザに対するメール配信数という評価項目の場合、実績が687通で、付与ポイントが×1Pで、個別獲得ポイントが687P、紹介ユーザからの開封確認メール数という評価項目の場合、実績が556通で、付与ポイントが×2Pで、個別獲得ポイントが1112P、配信メールによる紹介ユーザの商品購入数という評価項目の場合、実績が58回で、付与ポイントが×5Pで、個別獲得ポイントが290P、配信メールによる紹介ユーザの購入商品キャンセル数という評価項目の場合、実績が2回で、付与ポイントが×−3Pで、個別獲得ポイントが−6P、合計獲得ポイントが2083P、順位が○位/○○中であることを示している。なお、図24に示すユーザ紹介者評価表150での採用評価項目やその数、及び付与ポイントも任意である。
そして、この場合も、ユーザ評価において、上述した第3の方法におけるユーザ属性別評価率表を用いると良く、ユーザ紹介者評価においても、ユーザ属性別評価率表と同様のユーザ紹介者用の評価率表を作成し、システムへの参加時期による不公平を是正するようにすると良い。
このようにユーザ紹介者を評価することにより、当該ユーザ紹介者が紹介するユーザの属性傾向や平均的な評価が分かるものとなる。しかも、当該ユーザ紹介者が紹介するユーザは電子メールの配信側にとって有効であるか、そうでないかを見極めることが出来るものとなり、これによっても無駄な電子メールの配信を抑制して、効率の良い情報発信を行なうことができる。
次に、上述したユーザ評価やユーザ紹介者評価を利用して、ユーザ一人当たりの電子メール配信費用(ユーザ単価)やユーザ紹介者一人当たりの電子メール配信費用(紹介者単価)を取り決める処理を行なう場合について説明する。電子メール配信費用を取り決めるために、まず、メール配信単価決定部36において、電子メール配信単価を取り決める。電子メール配信単価の取り決めは、ユーザ評価部34及びユーザ紹介者評価部35において評価した順位をそのまま反映させるものである。すなわちメール配信料金記憶部37に記憶した電子メール配信の基本的な料金を基準とし、順位付け評価した順位に応じて、電子メール配信の単価を取り決めるものである。たとえば評価順位が1位から100位までをAランク、101位から500位までをBランク、501位以降をCランクとし、Aランクの場合はメール配信料金記憶部37における基本料料金の50%増、Bランクは同20%増、Cランクはそのまま、というようにして、ユーザ一人あたり、またはユーザ紹介者一人あたりの電子メール配信の単価を取り決める。なお、ここで用いる順位付け評価した順位は、全評価項目による順位付けの他に、評価項目別による順位付けや、特定の評価項目を標準とする順位付けとすることが出来る。
したがって、電子メール配信費用は、メール配信単価決定部36が取り決めた電子メール配信の単価を利用して、メール配信費用算定部38が、電子メールの配信先ユーザ単価を全て加算することにより算出したり、またはユーザ紹介者単価に電子メール配信ユーザ数を乗じて算出したり、配信先ごとにユーザ単価とユーザ紹介者単価とを乗じて算出したものを全て加算することにより算出したりする。
次に、上述したユーザ評価やユーザ紹介者評価を利用して、ユーザ一人当たりの電子メール配信によるインセンティブの分配量(ユーザインセンティブ)やユーザ紹介者一人当たりの電子メール配信によるインセンティブの分配量(紹介者インセンティブ)を取り決める処理を行なう場合について説明する。インセンティブ分配量の取り決めは、ユーザ評価部34及びユーザ紹介者評価部35において評価した順位をそのまま反映させるものである。たとえば評価順位が1位から100位までをAランク、101位から500位までをBランク、501位以降をCランクとし、Aランクの場合は分配する全インセンティブの0.5%、Bランクは同0.2%、Cランクは残りを均等割り、というように予めユーザ一人あたり、またはユーザ紹介者一人あたりの電子メール配信によるインセンティブの分配料率を取り決めておく。そして、インセンティブ算定部39が、予め取り決めたこのインセンティブ分配量を分配する全インセンティブに乗じることで、ユーザ一人あたり、またはユーザ紹介者一人あたりの電子メール配信によるインセンティブの分配量を取り決める。なお、ここで用いる順位付け評価した順位もまた、全評価項目による順位付けの他に、評価項目別による順位付けや、特定の評価項目を標準とする順位付けとすることが出来る。
このように、ユーザ評価部34で導き出したユーザの価値や、ユーザ紹介者評価部35で導き出したユーザ紹介者の価値を、メール配信単価決定部36やメール配信費用算定部38、インセンティブ算定部39にて有効に利用することで、電子メール配信先の価値にあった、電子メールの配信依頼者が期待する効果に応じた、公平なメール配信単価やメール配信費用の取り決めが可能となる。