JP3648474B2 - エンジンのマフラ冷却構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば刈払機や清掃用ブロワのような携帯型作業機の動力源として用いられる小型汎用エンジンのマフラ冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のエンジンでは、エンジン本体のシリンダおよびマフラの周囲がシュラウドで覆われており、マフラの排気キャップから排出される排気ガスはシュラウドに一体形成される排気口から機外に排気される。また、エンジン本体の前部には冷却ファンが設けられており、冷却ファンからの冷却風はエンジン本体のシリンダへ送られると共に、その冷却風の一部はさらにマフラへと送られて、シリンダおよびマフラを冷却するようにされている。前記冷却ファンはクランクケースに一体形成されたファンケース内に収納されており、ファンケースの側方上方においてファンケースとマフラとの間は、シュラウドに設けた区画壁によって遮断されて、冷却ファンからの冷却風のすべてが一旦シリンダに向かうようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、排気ガスの出口温度、つまり、シュラウドを有する場合にはシュラウドの排気口端面での排気ガス温度を低下させる要請が一層強くなっているが、前記構造では、冷却風によるマフラの冷却効果がさほど大きくないために、マフラにおける排気キャップが高温化して、排気ガスの排気キャップ出口での温度を十分下げることができない。そのため、前記排気ガスの出口温度をさらに下げようとすれば、マフラ出口、つまり排気キャップの出口とシュラウドにおける排気口との距離を大きくしなければならないので、シュラウドが大型化する。
【0004】
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたもので、シュラウドを小型化しながら排気ガスの出口温度を十分下げることのできるエンジンのマフラ冷却構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1構成に係るエンジンのマフラ冷却構造は、エンジンの冷却ファンからの冷却空気でマフラを冷却するマフラ冷却構造であって、マフラの排気出口に、この排気出口からの排気ガスが衝突する平坦な受熱部と前記冷却空気の通路内に位置し、マフラから前後方向に突出している冷却部とを有する冷却プレートが取り付けられている。
【0006】
前記エンジンのマフラ冷却構造によれば、マフラの排気出口からの排気ガスが冷却プレートの平坦な受熱部に衝突して、排気ガスの熱が受熱部に効果的に伝達されると共に、冷却空気の通路内に位置し、マフラから前後方向に突出している冷却部で冷却プレートが冷却されるので、排気ガスのマフラ出口での温度を低下させることができる。その結果、シュラウドを小型化しながら、シュラウドの排気口における排気ガスの出口温度を下げることができる。
【0007】
本発明の第2構成に係るエンジンのマフラ冷却構造は、エンジンの冷却ファンからの冷却空気でマフラを冷却するマフラ冷却構造であって、マフラの一側壁に設けた排気出口に、この排気出口からの排気ガスが衝突する平坦な受熱部と前記冷却空気の通路内に位置する冷却部とを有する冷却プレートが取り付けられて、前記受熱部とマフラの一側壁との間に、前記排気出口からの排気ガスを導入する導入室が形成され、前記受熱部における前記排気出口と対向する対向位置から偏位した位置に排気ガスを前記導入室から導出する導出口が形成され、前記一側壁に取り付けられて前記導出口からの排気ガスのみを、前記エンジンを覆うシュラウドの排気口に向かわせる排気キャップを有し、前記冷却プレートが、前記マフラの一側壁と排気キャップとの間で挟持されている。
【0008】
この第2構成によれば、やはり、マフラの一側壁に設けた排気出口からの排気ガスが冷却プレートの平坦な受熱部に衝突して、排気ガスの熱が受熱部に効果的に伝達されると共に、冷却空気の通路内に位置する冷却部で冷却プレートが冷却されるので、排気ガスのマフラ出口での温度を低下させることができる。ここで、排気ガスは、冷却プレートの平坦な受熱部とマフラの一側壁との間に形成された導入室から、前記受熱部における排気出口と対向する位置から偏位した導出口を経て導出されるので、排気出口を出た排気ガスの熱が受熱部に十分伝達されることになり、それだけ排気ガスの冷却効果が向上して、排気ガスの温度低下が大きくなる。その結果、シュラウドを小型化しながら、シュラウドの排気口における排気ガスの出口温度を十分下げることができる。
【0009】
本発明の第1構成または第2構成の好ましい実施形態では、前記エンジンのシリンダを覆うシリンダカバー部と前記マフラを覆うマフラカバー部とを有するシュラウドを備え、このシュラウドにおける前記冷却ファン側で、前記シリンダカバー部とマフラカバー部とを区画する区画壁に、シリンダカバー部内からマフラカバー部内の前記冷却プレートの冷却部に向けて冷却空気を導入する冷却風孔が形成されている。
【0010】
このように構成した場合には、冷却ファンからの冷却空気の一部が、シリンダを経ないで冷却風孔から直接冷却プレートに導かれるので、冷却プレートの冷却効果が向上し、マフラ出口での排気ガス温度が一層低下する結果、シュラウドの排気口における排気ガス温度、すなわち排気ガスの出口温度をより一層下げることができる。
【0011】
本発明の第2構成の好ましい実施形態では、さらに前記冷却プレートに、前記冷却空気を前記排気キャップの外面に導入する導入孔が形成されている。
【0012】
このように構成した場合には、冷却ファンからの冷却空気が、冷却プレートで妨げられず、排気キャップの外面に円滑に導入されるので、排気キャップを十分に冷却できる結果、排気ガスの出口温度をさらに下げることができる。
【0013】
本発明の第3構成に係るエンジンのマフラ冷却構造は、エンジンの冷却ファンからの冷却空気でマフラを冷却するマフラ冷却構造であって、前記マフラに、マフラからの排気ガスを所定の排出方向に向かわせる排気キャップが設けられ、前記排気キャップに、前記冷却空気中に放熱し、前記冷却空気を前記排気キャップの外面に向けるガイド部を有する放熱板が取り付けられている。
【0014】
このように構成した場合には、放熱板の放熱作用により排気キャップを効率良く冷却できるので、排気キャップから排出される排気ガスの温度が低下する結果、排気ガスの出口温度が低下する。また、冷却空気が放熱板のガイド部のガイド作用により排気キャップの外面に案内されるので、排気キャップの冷却効果が向上し、排気キャップから排出される排気ガスの温度をさらに下げることができる。
【0017】
本発明の第3構成の好ましい実施形態では、前記排気キャップは、その後端壁に、後方へ排気ガスを排出する複数の排気孔が、前記後端壁に隣接する周壁に近接した位置で、周壁に沿うように並んで形成されている。
【0018】
このように構成した場合には、排気ガスが、放熱板で放熱される排気キャップの周壁に触れて冷却されたのち排出されることになるので、排気キャップから排出される排気ガスの温度をさらに下げることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら詳述する。
図1および図2は本発明のマフラ冷却構造を備える刈払機の動力源として用いられる小型汎用エンジンを後方から見た背面図および一部破断平面図である。図1において、エンジン本体1は、クランクケース2の上方にシリンダ3を設けてなり、クランクケース2には前後方向に延びるクランク軸25が回転自在に支持されている。前記シリンダ3の後方から見て左側方にはキャブレタ4およびエアクリーナ5が、右側方には本発明のマフラ冷却構造を備えた金属製のマフラ6が、それぞれ配置されている。前記シリンダ3の頂部には点火プラグ7が設けられ、前記クランクケース2の下部には燃料タンク8が取り付けられている。前記シリンダ3およびマフラ6は、樹脂製のシュラウド30により覆われている。この例では、シュラウド30は、シリンダ3を覆うシリンダカバ−部30Aとマフラ6を覆うマフラカバー部30Bとが一体形成されているが、両部30A,30Bは別体に形成してもよい。
【0020】
また、図2の平面図で示すように、前記クランクケース2の後部には、エンジン始動用のリコイルスタータを収納したリコイルスタータケース9が、前部には、カッタを備えた作業機を連結するための連結用ハウシング10がそれぞれ設けられ、さらにクランクケース2の前端に形成されたファンケース20内には、クランク軸25に固定されて回転し冷却空気CAを生成する空冷用の冷却ファン11が設けられている。冷却空気CAはシリンダ3に送られて、これを冷却したのち、一部はシュラウド30の後部から外部へ排出され、他部はマフラ6に送られてこれを冷却したのち、外部に排出される。
【0021】
図3に示すように、マフラ6の外壁におけるエンジン本体1と反対側の一側壁6aには、円形の排気出口12が設けられており、この排気出口12の周囲は、後述する導入室15を形成するために内方へ凹入された凹所となっている。この凹所を覆うように位置して、前記排気出口12からの排気ガスEGが衝突する受熱部13aと、前記冷却ファン11からの冷却空気CAの通路内に位置する冷却部13b,13cとを有する金属製の冷却プレート13が、マフラ6に取り付けられている。この冷却プレート13は、図5(A),(B)に側面図および平面図で示すように、前後の両端部をシリンダ3側に向け折り曲げて冷却部13b,13cとし、中間の平坦面部を受熱部13aとしている。
【0022】
このように、冷却部13b,13cは、図3のマフラ6の排気出口12が設けられた一側壁6aにつながる前壁6bの前方および後壁6cの後方に対向してそれぞれ位置し、これら前後壁6b,6cから離間して、冷却空気CAの通路内に位置している。つまり、冷却部13b,13cは、排気出口12が設けられた壁6aに沿った方向(前後方向)に延びて、マフラ6から前記方向(前後方向)に突出しており、これによって、冷却空気CAを十分受けるようになっている。冷却部13b,13cの一方、例えば後ろ側の冷却部13cは、割愛してもよい。マフラ6におけるエンジン本体1側の他側壁6dは、シリンダ3に取り付けられている。
【0023】
図6に分解斜視図で示すように、マフラ6の外壁と冷却プレート13との間には第1のガスケット14が介挿される。このガスケット14には、マフラ6の排気出口12側の周囲の前記凹所に整合する開口14aが形成されている。マフラ6の前記凹所と、冷却プレート13の受熱部13aとにより、その間に前記ガスケット14を介在させた状態で、前記排気出口12からの排気ガスEGを導入する導入室15が形成されている。また、冷却プレート13の受熱部13aにおける前記排気出口12と対向する対向位置から偏位した位置には、排気ガスEGを前記導入室15から導出する導出口16が形成されている。
【0024】
図3に示すように、前記シュラウド30には、その冷却ファン11側で、前記シリンダカバー部30Aとマフラカバー部30Bとを区画する区画壁31が一体形成されている。この区画壁31には、シリンダカバー部30A内からマフラカバー部30B内の前記冷却プレート13に向けて冷却空気CAを導入する、図4に側面図で示す冷却風孔32が形成されている。
【0025】
図3に示すマフラ6には、マフラ6からの排気ガスEGをシュラウド30の排気口33に向かわせる排気キャップ17が設けられている。この排気キャップ17は、前記冷却プレート13の受熱部13aの上に第2のガスケット18を介して配置され、前記第1のガスケット14、冷却プレート13および第2のガスケット18と共にビス19により、マフラ6の外壁の内側に設けた溶接ナット(図示せず)に締付け固定されている。排気キャップ17のマフラ6に対向する開口部にはアレスタ27(図7(C))がかしめ止めにより取り付けられている。第2のガスケット18は、図6のように冷却プレート13の導出口16に整合する開口18aを有し、前記導出口16および開口18aを経て図3の排気キャップ17内に排気ガスEGが導入される。こうして、冷却プレート13は、マフラ6の外壁の一部である一側壁6aと排気キャップ17との間で挟持されている。
【0026】
また、前記冷却プレート13には、前記シュラウド30における区画壁31の冷却風孔32からの冷却空気CAを前記排気キャップ17の外面に導入する導入孔22(図6)が形成されている。排気キャップ17には、前記冷却空気CA中に放熱する放熱板23が溶接により取り付けられている。溶接は、図8に示す放熱板23のエンボス部26で行われる。この放熱板23の前端部にはガイド部23aが形成されており、このガイド部23aにより、図3の冷却空気CAを排気キャップ17の外面に向けるようにガイドする。放熱板23には、排気キャップ17をマフラ6に前記ビス19で締付け固定するときに、一部のビス19の締め付けのためにドライバを挿入させるドライバ用孔28(図8)が形成されている。図7(A)〜(C)は、前記排気キャップ17の側面図、背面図、および水平断面図を示す。この排気キャップ17は、その後端壁17aに、後方へ排気ガスEGを排出する複数の排気孔24が、前記後端壁17aに隣接する周壁17bに近接した位置で、周壁17bに沿うように並んで形成されている。
【0027】
上記構成のマフラ冷却構造によると、図6に示すマフラ6の排気出口12からの排気ガスEGが冷却プレート13の受熱部13aに衝突して、排気ガスEGの熱が前記受熱部13aで伝達されると共に、冷却プレート13の冷却部13b,13cが図3に示す冷却ファン11からの冷却空気CAで冷却されるので、排気ガスEGの温度を下げることができる。しかも、冷却プレート13の受熱部13aとマフラ6の外壁との間には、マフラ6の排気出口12からの排気ガスEGを導入する導入室15が形成され、図6の受熱部13aにおける排気出口12と対向する対向位置から偏位した位置に排気ガスEGを前記導入室15から導出する導出口16が形成されているので、排気出口12を出た排気ガスEGの熱が冷却プレート13の受熱部13aに十分伝達されることになり、それだけ排気ガスEGの冷却効果が向上して、排気ガスEGのマフラ出口での温度、つまり図3に示す排気キャップ17の排気孔24での温度低下が大きくなる。
【0028】
その結果、シュラウド30の排気口33における排気ガスEGの温度を下げる、すなわち、排気ガスEGの出口温度を下げる目的で、排気キャップ17の排気孔24とシュラウド30の排気口33との距離を大きくとる必要がなくなるので、シュラウド30を小型化しながら、排気ガスEGの出口温度を十分に下げることができる。
【0029】
なお、前記導入室15は必ずしも設けなくてもよい。その場合、排気出口12からの排気ガスEGの熱を冷却プレート13の受熱部13aに効率よく伝達するために、排気出口12に向けて受熱部13aの一部を突出させるなど、排気ガスEGからの熱が受熱部13aに十分伝達される構造を採用するのが好ましい。
【0030】
また、シュラウド30における冷却ファン11側では、シリンダ3を覆うシリンダカバー部30Aとマフラ6を覆うマフラカバー部30Bとを区画する区画壁31に、シリンダカバー部30A内からマフラカバー部30B内の冷却プレート13に向けて冷却空気CAを導入する冷却風孔32が形成されているから、冷却ファン11からの冷却空気CAの一部がシリンダ3を経ないで、冷却風孔32から直接冷却プレート13に導かれるので、冷却プレート13の冷却効果が向上し、排気キャップ17の出口での排気ガスEGの温度が一層低下する結果、前記排気ガスEGの出口温度をより一層下げることができる。
【0031】
さらに、マフラ6には、冷却プレート13の導出口16からの排気ガスEGをシュラウド30の排気口33に向かわせる排気キャップ17が設けられ、冷却プレート13には、冷却空気CAを排気キャップ17の外面に導入する導入孔22(図6)が形成されているので、冷却ファン11からの冷却空気CAは、冷却プレート13で妨げられることなく排気キャップ17の外面に円滑に導入される。これにより、排気キャップ17を十分冷却でき、排気キャップ17の排気孔24における排気ガスEGの温度、つまりマフラ出口温度をさらに下げることができる。
【0032】
また、このマフラ冷却構造では、前記排気キャップ17に、前記冷却ファン11からの冷却空気CA中に放熱する放熱板23が取り付けられているので、この放熱板23による放熱作用により排気キャップ17を冷却できる。したがって、排気キャップ17の排気孔24における排気ガスEGの温度を一層下げることができる。
【0033】
さらに、前記放熱板23は、前記冷却ファン11からの冷却空気CAを排気キャップ17の外面に向けるガイド部23aを有しているので、冷却空気CAが効率良く排気キャップ17の外面に案内され、排気キャップ17の冷却効果がさらに向上し、排気キャップ17の排気孔24における排気ガスEGの温度をさらに下げることができる。
【0034】
しかも、前記排気キャップ17は、図7(B)に示したように、その後端壁17aに、後方へ排気ガスEGを排出する複数の排気孔24が、前記後端壁17aに隣接する周壁17bに近接した位置で、周壁17bに沿うように並んで形成されているので、排気ガスEGが前記放熱板23で放熱される周壁17bに触れて冷却されたのち排気孔24から排出されることになり、排気孔24における排気ガスEGの温度をさらに下げることができる。
【0035】
図9(A)〜(C)は、前記放熱板23の変形例を用いたマフラ6の背面図、右側面図、および同マフラ6における排気キャップ17の水平断面図をそれぞれ示す。この場合、放熱板23はガイド部を有しないで、排気キャップ17の周壁17bの一つである頂壁に取り付けられた取付部に複数のパンチ孔34が分散形成されている。放熱板23の前端部は排気キャップ17の前端壁17dに被さる側に折り曲げられた折り曲げ部23bとされている。放熱板23の折り曲げ部23bにはパンチ孔34が形成されていないが、この部分にもパンチ孔34を形成しても良い。その他の構成は先の実施形態と同様である。
【0036】
このように、放熱板23にパンチ孔34を分散形成した場合には、放熱板23の放熱効果だけでなく、排気キャップ17の頂壁の一部分がパンチ孔34から露出するので、排気キャップ17の熱をパンチ孔34からも直接放熱できるから、排気キャップ17の冷却効果が上がり、それだけ排気キャップ17の排気孔24における排気ガスEGの温度を下げることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、排気ガスのマフラ出口での温度が下がるので、シュラウドを小型化しながら、シュラウドの排気口における排気ガスの出口温度を十分に下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るマフラ冷却構造を備えた小型汎用エンジンを示す背面図である。
【図2】同エンジンの部分破断平面図である。
【図3】同エンジンのマフラ部分を示す部分破断平面図である。
【図4】同エンジンのマフラ部分を示す側面図である。
【図5】(A)は同エンジンにおける冷却プレートの側面図、(B)は同冷却プレートの平面図である。
【図6】同エンジンにおける冷却プレート取付部の分解斜視図である。
【図7】(A)は同エンジンにおける排気キャップの側面図、(B)は同排気キャップの背面図、(C)は(A)のVII-VII 線に沿った断面図である。
【図8】(A)は前記排気キャップにおける放熱板の平面図、(B)は同放熱板の側面図、(C)は(A)のVIII-VIII 線に沿った断面図である。
【図9】(A)は前記放熱板の変形例を用いたマフラの背面図、(B)は同マフラの右側面図、(C)は(B)のIX-IX線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1…エンジン本体、3…シリンダ、6…マフラ、6a〜6d…マフラ外壁、11…冷却ファン、12…マフラの排気出口、13…冷却プレート、13a…受熱部、13b,13c…冷却部、15…導入室、16…導出口、17…排気キャップ、17a…後端壁、17b…周壁、22…冷却プレートの導入孔、23…放熱板、23a…ガイド部、24…排気孔、30…シュラウド、30A…シリンダカバー部、30B…マフラカバー部、31…区画壁、32…冷却風孔、33…シュラウドの排気口、EG…排気ガス、CA…冷却空気
Claims (6)
- エンジンの冷却ファンからの冷却空気でマフラを冷却するマフラ冷却構造であって、
マフラの排気出口に、この排気出口からの排気ガスが衝突する平坦な受熱部と前記冷却空気の通路内に位置し、マフラから前後方向に突出している冷却部とを有する冷却プレートが取り付けられているエンジンのマフラ冷却構造。 - エンジンの冷却ファンからの冷却空気でマフラを冷却するマフラ冷却構造であって、
マフラの一側壁に設けた排気出口に、この排気出口からの排気ガスが衝突する平坦な受熱部と前記冷却空気の通路内に位置する冷却部とを有する冷却プレートが取り付けられて、
前記受熱部とマフラの一側壁との間に、前記排気出口からの排気ガスを導入する導入室が形成され、
前記受熱部における前記排気出口と対向する対向位置から偏位した位置に排気ガスを前記導入室から導出する導出口が形成され、
前記一側壁に取り付けられて前記導出口からの排気ガスのみを、前記エンジンを覆うシュラウドの排気口に向かわせる排気キャップを有し、
前記冷却プレートが、前記マフラの一側壁と排気キャップとの間で挟持されているエンジンのマフラ冷却構造。 - 請求項1または2において、エンジンのシリンダを覆うシリンダカバー部と前記マフラを覆うマフラカバー部とを有するシュラウドを備え、このシュラウドにおける前記冷却ファン側で、前記シリンダカバー部とマフラカバー部とを区画する区画壁に、シリンダカバー部内からマフラカバー部内の前記冷却プレートの冷却部に向けて冷却空気を導入する冷却風孔が形成されているエンジンのマフラ冷却構造。
- 請求項2において、さらに前記冷却プレートに、前記冷却空気を前記排気キャップの外面に導入する導入孔が形成されているエンジンのマフラ冷却構造。
- エンジンの冷却ファンからの冷却空気でマフラを冷却するマフラ冷却構造であって、
前記マフラに、マフラからの排気ガスを所定の排出方向に向かわせる排気キャップが設けられ、
前記排気キャップに、前記冷却空気中に放熱し、前記冷却空気を前記排気キャップの外面に向けるガイド部を有する放熱板が取り付けられているエンジンのマフラ冷却構造。 - 請求項5において、前記排気キャップは、その後端壁に、後方へ排気ガスを排出する複数の排気孔が、前記後端壁に隣接する周壁に近接した位置で、周壁に沿うように並んで形成されているエンジンのマフラ冷却構造。
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