JP3647429B2 - アイソクロナスデータストリーム接続の確立装置及び方法 - Google Patents

アイソクロナスデータストリーム接続の確立装置及び方法 Download PDF

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Description

【0001】
発明の背景
本発明は、端末を接続できる複数のデジタルバスを具備するデジタルバスネットワークの技術に関する。
【0002】
上記のようなネットワークにおいては、アナログ型及び/又はデジタル型のオーディオ端末(装置とも言う)及び/又はビデオ端末(装置とも言う)を相互に接続することができ、それらの端末間でオーディオビジュアル信号を相互に交換できる。端末として属するものを列挙すれば、例えば、テレビ受像機(衛星、RFチャネル、ケーブル、xDSL及びその他の手段を使用する)、テレビジョンセット、ビデオテープレコーダ、スキャナ、デジタルシネマカメラ、デジタルカメラ、DVDリーダ、コンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、プリンタなどの機器(これらに限定されるわけではない)が挙げられる。
【0003】
本発明はIEEE1394型デジタルバスネットワークに特に適用できるが、それに限定されない。IEEE1394規格は、「IEEE Std 1394-1995, Standard for High Performance Serial Bus」及び「IEEE Std 1394a-2000, Standard for High Performance Serial Bus(Supplement)」という2つの参考文献に記載されていることはよく知られている。また、第3の文献「IEEE P1394.1 Draft 0.17 Standard for High Performance Serial Bus bridges」は、様々に異なるIEEE1394型バスを接続する方法を説明している。
【0004】
更に詳細には、本発明は、デジタルバスのネットワークの中で少なくとも1つのエントリ端末、すなわち、トーカと、少なくとも1つの宛先端末、すなわち、リスナとの間にアイソクロナスデータストリームをセットアップする方法に関する。
【0005】
一般に、デジタルバスネットワークといえば、同種ネットワーク(homogeneous network)であることが思い起こされるであろう。同種ネットワークにおいて、デジタルバスは同種ブリッジ(homogeneous bridge)を介して相互に接続される。各同種ブリッジは第1のポータルと、第2のポータルとを有し、それらのポータルのそれぞれに1つずつのデジタルバスが接続されている。各ブリッジはその第1のポータルに接続するバスから第2のポータルに接続する別のバスへパケットを転送するために使用される。
【0006】
各ブリッジに関連して、一方のポータルから他方のポータルへクロスする各方向ごとにアイソクロナス遅延(「遅延」という言葉は「ある時限」として定義されている)が存在している。このアイソクロナス遅延は、ブリッジが1つのアイソクロナスパケットをその一方のポータルから他方のポータルへ通過させるのに要する時間を表す。
【0007】
アイソクロナス遅延は、主に、ネットワーク中でアイソクロナスパケット(CIP、すなわち、common isochronous packets(共通アイソクロナスパケット)とも呼ばれる)を搬送するために使用される。CIPは、そのパケットが宛先アプリケーションにより消費されなければならない時間を示す絶対時間に関する情報を含む。このタイミング情報は、単一のバス(エントリ端末、すなわち、「トーカ」と、宛先端末、すなわち、「リスナ」とは同じデジタルバスに接続されている)を介して転送されるパケットに対するアイソクロナスイニシエータにより計算される。しかしながら、「トーカ」、すなわち、エントリ端末と、「リスナ」、すなわち、宛先端末との間にいくつかのブリッジが存在している場合、ブリッジのクロスにより導入される待ち時間のために、CIPに含まれる情報が最新の情報ではなくなることが起こるであろう。この状況を防止するために、トーカ端末とリスナ端末との間の各ブリッジは、CIPパケットに含まれるタイミング情報をそのブリッジに固有のアイソクロナス遅延(そのブリッジにより相互に接続される2つのバスの間の転送時間)によって増加させる。
【0008】
現在、IEEE1394バスの場合の上記の規格に従えば、各ブリッジは、クロス方向ごとに、一定のアイソクロナス遅延と関連させられている。言い換えれば、ブリッジを介して1つのバスから別のバスへ転送されるパケットは、それらのパケットがどのストリームに属しているかに関わらず、同じアイソクロナス遅延をもって処理される。
【0009】
また、本発明の特定の一実施形態は、異種ネットワーク(heterogeneous network)と呼ばれる新たな種類のデジタルバスネットワークにも関する。この異種ネットワークでは、それに含まれるデジタルバスが相互に直接接続されているか、先に述べた同種ブリッジを介して接続されているか、あるいは少なくとも1つの交換ネットワークを介し、異種ブリッジ(heterogeneous bridge)を介して接続されている。
【0010】
異種バスの各々はデジタルバスの1つが接続される第1のポータルと、交換ネットワークが接続される第2のポータルとを有する。交換ネットワークは複数のリンクにより相互に接続された複数のノードを有する。それらのリンクは、例えば、IEEE1355規格に従った2方向データ転送に使用される種類のリンクである。IEEE1355規格は文献「Std 1355-1995 Standard for Heterogeneous InterConnect(HIC)(Low Cost Low Latency Scalable Serial Interconnect)(aka ISO/IEC 14575 DIS)」により定義されている。
【0011】
この種の異種ネットワークは次のように動作する。オーディオビジュアル信号を受信することを要求する第1のデジタルバスに接続された第1の端末(エントリ端末、すなわち、トーカ)と、その信号を端末に与えることができる第2のデジタルバスに接続された第2の端末(宛先端末、すなわち、リスナ)との間で、1つ以上のブリッジを介し、おそらくは交換ネットワークを介して接続がセットアップされる。
【0012】
「エントリ端末」又は「トーカ」という用語は、例えば、デジタルカメラ、デジタルシネマカメラ、デジタル出力DVDリーダ又はアナログ/デジタル変換器を通した場合のアナログ装置を意味するものである。
【0013】
また、デジタルバスの(同種又は異種)ネットワークは、例えば、特に、住居内部で配分するために動画のリアルタイム交換を可能にする家庭用オーディオビジュアルネットワークである。これが異種型ネットワークである場合、そのネットワークは、例えば、高ビットレート交換ネットワークを具備する。
【0014】
ここで、IEEE1394バスの場合の上記の規格に従えば、現時点では、各ブリッジをクロス方向ごとに一定のアイソクロナス遅延と関連付けなければならない。このような事実に関連して、従来の技術のいくつかの主要な欠点を以下に提示する。
【0015】
上記の制約は、アイソクロナスデータストリームがトーカと宛先端末との間でルーティング経路を通って進行する間に受ける総アイソクロナス遅延を選択することが不可能であるということを意味している。実際、総アイソクロナス遅延はルーティング経路に沿って含まれる様々な連続するブリッジのアイソクロナス遅延の和である。しかしながら、ブリッジのアイソクロナス遅延は一定でなければならないため、ストリームが被る総アイソクロナス遅延は一定であり、強制的に課されている。
【0016】
そこで、特に、あらかじめセットアップされた、遅延が異なるストリームと同期させなければならない情報を新たなリスナに供給するなどの用途について、総アイソクロナス遅延を選択可能にする必要性が存在している。
【0017】
多数の端末における到着の瞬時の時間を同期させることによって起こる問題は新たな問題である。事実、現時点では、いくつかのリスナが同一のストリーム(単一のトーカから送信されたストリーム)を同時に受信できるように保証することは不可能である。この場合、ストリーム接続は、トーカと各リスナとの間にいくつかのルーティング経路を並行してとることになる。ここで、先に説明した通り、各ルーティング経路でストリームが被る総アイソクロナス遅延は一定であり且つ強制的に課される遅延である。様々に異なるルーティング経路は一般に同じブリッジを含んでおらず、ブリッジの数も異なるため、それぞれの総アイソクロナス遅延が等しくなるような道理は皆無である。
【0018】
従って、例えば、現時点では、デジタルバスネットワークにおいて、スピーカ(リスナ)が1つのトーカから送信される立体音データを同時に同期させて受信することは不可能である。
【0019】
更に、ブリッジのアイソクロナス遅延が一定であるという上記のモデルが、ストリームとはかかわりなく同種ブリッジにのみ適用可能である場合もある。これは異種ブリッジには適用不可能である。言い換えれば、上記のモデルは、デジタルバスのネットワークが同種ネットワークである場合に限って適用可能なのであり、従って、本発明の1つの代替実施形態における関心点である異種デジタルバスネットワークには不適切である。
【0020】
実際、上記のモデルにおいては、バスを介する搬送時間は一定であり、通常は無視できるほどであると想定している。これは、デジタルバスのみを具備する同種ネットワークの場合に実証されている。しかし、異種ネットワークの場合には、他のあらゆるデジタルバスと同様に、デジタルバスに接続されているどのような端末であっても、交換ネットワークを通過することになる。ところが、「真の」バスにおける転送時間とは異なり、交換ネットワークにおける転送時間は一定ではないという事実によって問題が起こる。実際、交換ネットワークを通るルーティング経路はストリームごとに異なるので、転送時間もストリームごとに異なる。更に、交換ネットワークにおける転送時間は一般に無視できるほど少なくはない。
【0021】
発明の要約
本発明の目的は、特に、従来の技術の上記のような様々な欠点を克服することである。
【0022】
更に詳細には、本発明の目的の1つは、トーカと1つ以上のリスナとの間でルーティング経路を介して進行するアイソクロナスデータストリームにより被る総アイソクロナス遅延の選択を可能にする、デジタルバスネット内でアイソクロナスデータストリーム接続をセットアップする方法を提供することである。
【0023】
本発明の別の目的は、トーカといくつかのリスナとの間のアイソクロナスデータストリーム接続の場合に、異なるリスナに至るルーティング経路の各々で総アイソクロナス遅延を全く同一にすることを可能とするこの種の方法を提供することである。
【0024】
本発明の別の目的は、同種型及び異種型の双方のデジタルバスネットによって実現できるこの種の方法を提供することである。
【0025】
また、本発明の補足的目的は、交換ネットワークを具備する異種デジタルバスネットワークによって実現される場合に、ストリームが交換ネットワークを通過することにより導入される遅延(ストリームごとに異なる)を考慮に入れることを可能とするこの種の方法を提供することである。
【0026】
これらの様々な目的並びに以下で明白になるであろうその他の目的は、本発明によれば、
複数のブリッジにより相互に接続されている複数のデジタルバスを具備するデジタルバスネットワークの少なくとも1つのブリッジにより接続される少なくとも1つのエントリ端末、すなわち、トーカと、少なくとも1つの宛先端末、すなわち、リスナとの間でアイソクロナスデータストリーム接続をセットアップする方法であって、該複数のブリッジの各々はアイソクロナス遅延と関連し、少なくとも該複数のブリッジのいくつかが所定値範囲内でパラメータ化可能であるアイソクロナス遅延と関連し、
(a)前記少なくとも1つのトーカ端末と前記少なくとも1つのリスナ端末との間に、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う少なくとも1つのブリッジを含む1つ以上のブリッジを具備する少なくとも1つのルーティング経路を獲得するステップと、
(b)前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれる各ブリッジについて、当該ブリッジのアイソクロナス遅延の値又はそれがとり得る値を獲得するステップと、
(c)前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれるパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う少なくとも1つのブリッジに関して、前記少なくとも1つのルーティング経路をとる前記データストリーム接続が所定の総アイソクロナス遅延を受けるように、前記ブリッジのアイソクロナス値がとるべき選択値を選択するステップと、
(d)前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれるパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つのブリッジに関して、前記ブリッジのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延が前記選択値をとるように、前記ブリッジの少なくとも1つの資源を適応させ、具体化するステップとを備える方法によって達成される。
【0027】
従って、本発明の一般的原理は、少なくとも1つの新規な種類のブリッジ、すなわち、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴うブリッジを使用することを含む。上記によれば、所定のストリームがトーカとリスナとの間で所定のルーティング経路を通って進行するときにストリームに適用されるべき所定の総アイソクロナス遅延を選択することが可能である。従って、この所定の総アイソクロナス遅延は従来技術の場合(先の説明を参照)とは異なり、強いて課されるものではない。総アイソクロナス遅延はむしろ容易に選択され、その値の範囲は、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴うブリッジの数が多ければ、それだけ広くなる。特定の一実施形態では、全てのブリッジがパラメータ化可能なアイソクロナス遅延ブリッジである。
【0028】
また、ブリッジに関して、大きな値を有するアイソクロナス遅延を選択することにより、ネット中の好ましい緩衝手段としてこのブリッジのメモリを使用することが可能になる。
【0029】
本発明の特定の一実施形態では、1つのトーカ端末と少なくとも2つのリスナ端末との間でアイソクロナスデータストリームがセットアップされ、前記方法は、
− 前記少なくとも2つのリスナ端末の各々に関して、前記少なくとも1つのトーカ端末と前記リスナ端末との間で、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う少なくとも1つのブリッジを含む1つ以上のブリッジを具備するルーティング経路を獲得するステップと、
− 前記データストリーム接続がとる前記少なくとも2つのルーティング経路の各々で前記データストリーム接続が同じ所定の総アイソクロナス遅延を受けるように、前記少なくとも2つのルーティング経路の各々に関して前記ステップ(b)から(d)を実行するステップとを含む。
【0030】
従って、並行していくつかのルーティング経路をとるストリームに対して1つの同じ総アイソクロナス遅延を適用することができる。こうして、1つのトーカにより送り出されるデータがいくつかのリスナにより同期して受信されることになる。
【0031】
「サラウンド」システムとして知られるシステムにおいて音響チェンバ(accoustic chamber)の位置どりを誤ると、音声信号の間に(約30cmの位置の誤りに対して1ms程度の)タイムラグが発生することがわかっている。この種のチェンバを意図している信号がたどる経路に応じてそれぞれ異なる期間で遅延を生じると、ユーザが知覚する音声信号が妨害を受ける。この問題を修正するために、本発明によるパラメータ化遅延を使用することができる。
【0032】
また、前記少なくとも1つの適応され且つ具体化される資源は、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記ブリッジに含まれるFIFOメモリである。
【0033】
従って、FIFOメモリのサイズはこのブリッジのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を増減させるために必要に応じて活用される。
【0034】
本発明の特定の一実施形態においては、前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれるパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う各ブリッジの前記少なくとも1つの資源の適応及び具体化は、前記ブリッジのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延の選択値が前記ブリッジによりいくつかのデータストリームの各々に適用されるように、前記いくつかのデータストリームに共通している。
【0035】
従って、ブリッジのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を所定のクロス方向に関して調整し、それがとりうる値の範囲内の所定の値を取るならば、(例えば、ブリッジのリセット、又はパラメータ化アイソクロナス遅延を更新するための指令をブリッジが受信することに続いて起こる)次の修正まで、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延はこの所定の値をとり続ける。次の修正に至るまで、ブリッジはパラメータ化可能なアイソクロナス遅延のこの所定の値をそのブリッジとクロスする全ての後続ストリームに対して適用する。
【0036】
有利な変形例によれば、前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれるパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う各ブリッジの前記少なくとも1つの資源の適応及び具体化は、前記ブリッジのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延の選択値が前記ブリッジにより特定の1つのデータストリームにのみ適用されるように、前記特定のデータストリームに固有である。
【0037】
このため、ブリッジはいくつかのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を管理し、それらを各々特定の1つのストリームにその他の管理されるストリームとは無関係に選択的に適用する。ブリッジとクロスする各ストリームに新たなパラメータ化可能なアイソクロナス遅延が割り当てられる。
【0038】
前記デジタルバスはIEEE1394型デジタルバスであると有利である。
【0039】
また、前記デジタルバスのネットワークは家庭用オーディオビジュアルネットワークであると有利である。
【0040】
この種の家庭用オーディオビジュアルネットワークは、例えば、住居内で動画又は音声ファイルをリアルタイムで交換するために使用できる。
【0041】
前記デジタルバスネットに接続された、データストリーム接続のセットアップを制御するための装置により、前記ステップ(a)から(c)が実行されるのが好ましい。
【0042】
また、ネットワークの記述を獲得するステップを含み、前記ステップ(a)の間、前記ネットワークの記述を使用して、各ルーティング経路のブリッジが獲得されると有利である。
【0043】
また、この方法は、前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれる各ブリッジのクロス方向ごとに実現されると有利である。
【0044】
また、前記デジタルバスネットワークは、各々にデジタルバスの1つが接続されている第1のポータル及び第2のポータルをそれぞれが具備する複数の同種ブリッジを介してデジタルバスが相互に直接接続されている同種ネットークであり、
前記少なくとも1つのトーカ端末と前記少なくとも1つのリスナ端末との間の前記少なくとも1つのルーティング経路は、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う少なくとも1つの同種ブリッジを具備すると有利である。
【0045】
また、前記デジタルバスネットワークは異種ネットワークであり、前記デジタルバスは、
− 各々にデジタルバスの1つが接続されている第1のポータル及び第2のポータルをそれぞれが具備する複数の同種ブリッジを介して相互に直接接続されているか、又は
− 複数のリンクにより相互に接続された複数のノードを具備する少なくとも1つの交換ネットワークを介し、各々がデジタルバスの1つが接続されている第1のポータルと、交換ネットワークが接続されている第2のポータルとを具備し、各々が前記交換ネットワークのノードの1つを形成している複数の異種ブリッジを介して相互に接続されており、
前記少なくとも1つのルーティング経路は、前記少なくとも1つのトーカ端末と前記少なくとも1つのリスナ端末との間で、前記交換ネットワークとクロスし、且つ前記交換ネットワークの入口ノード及び出口ノードをそれぞれ形成している少なくとも1対の異種ブリッジと、可能であれば少なくとも1つの同種ブリッジとを具備し、
前記少なくとも1つのルーティング経路は、各々がそのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延の中に、確定された割合で、前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより導入される遅延を取り入れたパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う少なくとも1つの異種ブリッジ及び/又はパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う少なくとも1つの同種ブリッジを具備すると有利である。
【0046】
有利な1つの特徴によれば、前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより導入される遅延は、
− 前記異種ブリッジの一方であって、前記交換ネットワークの入口ノードを形成する異種ブリッジのパラメータ化アイソクロナス遅延に第1の割合P1で取り入れられ、
− 前記異種ブリッジの他方であって、前記交換ネットワークの出口ノードを形成する異種ブリッジのパラメータ化アイソクロナス遅延に第2の割合P2で取り入れられ、
前記第1の割合と前記第2の割合の和はほぼ100%に等しい(P1 + P2 = 100%)のが好ましい。
【0047】
また、前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより獲得される遅延は、前記交換ネットワークを通るルーティング経路を考慮に入れるときに獲得されるのが好ましい。
【0048】
従って、本発明は、交換ネットワーク内におけるストリームの転送時間をできる限り厳密に推定するように、交換ネットワークに含まれるストリームのルーティング経路の部分に配置されるノードの各々がクロスすることにより導入される遅延を考慮に入れる。
【0049】
また、前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより導入される遅延Dswitched networkは、
前記交換ネットワークに含まれるルーティング経路の部分における中間ノードの数をNintermediate nodesとし、且つ
中間ノードごとの平均交換時間をDswitchingとするとき、式
Dswitched network= Nintermediate nodes x Dswitching
により計算されるのが好ましい。
【0050】
1つの変形例によれば、前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより導入される遅延は、前記交換ネットワークを通るデータストリームのルーティング経路を考慮せずに、所定の値により推定される。
【0051】
この種の選択は任意の選択であっても良いし、あるいは、例えば、試験又はシミュレーションの結果に応じて、異種ブリッジのメーカーにより先験的に固定されていても良い。
【0052】
また、前記少なくとも1つの適応され且つ具体化される資源は、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記ブリッジに含まれるFIFOメモリであり、
パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つの異種ブリッジのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延Disochronousの選択値は、
− 前記異種ブリッジがそのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延に、前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより導入される遅延を取り入れるときの割合をP%とし、
− 前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより導入される遅延をDswitched networkとし、
− パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記異種ブリッジに含まれるFIFOメモリをデータストリームがクロスするために要する時間をDFIFOcrossingとし、
− パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記異種ブリッジの中で、データストリームの1要素がFIFOメモリからデジタルバスのインターフェースへ、又はその逆にデジタルバスのインターフェースからFIFOメモリへ転送されるのに要する時間をDbridge processingとするとき、式
Disochronous=(P% x Dswitched network)+ Dcrossing FIFO + Dbridge processing
に従って計算されるのが好ましい。
【0053】
以下、異種デジタルバスネットワークの場合の本発明の2つの実施形態を明確に区別する。
【0054】
本発明の第1の有利な実施形態によれば、前記FIFOメモリのサイズは、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延Disochronousの選択値が、前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより導入される遅延の値に関わらず、基準値Dreference isochronous以下であり且つその値にできる限り近接しているように適応される。
【0055】
従って、この異種ブリッジのアイソクロナス遅延は、考慮されるストリームに関わらず、ほぼ一定であるように確保される。本発明のこの第1実施形態においては、異種ネットワークは先に挙げた「Standard for High Performance Serial Bus bridges」の規定を実証する。基準値は、交換ネットワークを通る最長の経路に対応する最大値である。
【0056】
言い換えれば、本発明は、交換ネットワークをストリームが通過することに関連する遅延Dswitched networkの1つのフラックスから別のフラックスへの変動を補正するために、FIFOメモリのクロス時間DFIFO crossingの値を利用する。この場合の原理は次の通りである。適応前のアイソクロナス遅延が基準値より小さい場合、異種ブリッジのFIFOメモリは基準値に近く且つそれ以下である値までアイソクロナス遅延を増加させるように修正される。一方、適応前のアイソクロナス遅延が基準値より大きい場合には、上記の規格に準拠するために、ストリーム接続のセットアップは拒絶される。
【0057】
この第1実施形態によれば、前記FIFOメモリは、適応前に、
オリジナル閾値と呼ばれる、適応前のFIFOメモリの第1の部分をΔとし、ネットワークジッタに対抗することを可能にする、適応前のFIFOメモリの第2の部分をXとするとき、
Loriginal FIFO=Δ+ X
であるようなサイズLoriginal FIFOを有し、
前記FIFOメモリは、適応後に、
前記オリジナル閾値をΔとし、且つ
データストリームのビットレートをBitRatestream、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延の基準値をDreference isochronous、適応前のアイソクロナス遅延をDoriginal isochronous、δmax=BitRatestream x(Dreference isochronous−Doriginal isochronousorigine)として、δ≦δmaxであるような最大の整数をδとするときに、
Δ’=Δ+δ
となるようなΔ’を適応後のFIFOメモリの第1の部分とし、且つ
ネットワークジッタに対抗することを可能にする、適応前のFIFOメモリの前記第2の部分と同一である、適応後のFIFOメモリの第2の部分をXとするとき、
LadaptedFIFO=Δ’+X
であるようなサイズLadaptedFIFOを有するのが好ましい。
【0058】
一般に、Loriginal FIFO=2Δとなるように、Δ=Xが選択されている。
【0059】
従って、FIFOのオリジナル閾値Δを閾値Δ’まで増加させることにより、考慮されるべき異種ブリッジのFIFOメモリを1つのパケットがクロスするのに要する時間が長くなる。これにより、このブリッジと関連するアイソクロナス遅延が大きくなるので、それは基準値とほぼ等しく(すなわち、基準値以下であるか、又はそれにできる限り近く)なる。
【0060】
本発明の第2の有利な実施形態によれば、同様に異種デジタルバスネットワークの場合、前記FIFOメモリのサイズは、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延Disochronousの選択値が前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより導入される遅延の値の関数であるように固定されている。
【0061】
先に説明した第1実施形態とは異なり、本発明の第2実施形態は「Standard for High−Speed Serial Bus bridges」には準拠していないが、消費するメモリが少ないという利点を有する。
【0062】
本発明のこの第2実施形態と、先に説明した第1実施形態との主な相違は、この第2実施形態の目標が異種ブリッジとクロスするあらゆるストリームに一定のアイソクロナス遅延を適用しないことであるという点である。それとは反対に、異種ブリッジをクロスするアイソクロナスパケットにより受けるアイソクロナス遅延は、この第2実施形態においては、それらのパケットが属するストリームによって異なる。そのような依存性は、主に、パケットが交換ネットワーク内でとるルーティング経路(すなわち、そのルーティング経路に沿って配置されている中間ノードの数)、交換ネットワークのジッタ及びストリームのビットレートに関連している。
【0063】
この第2実施形態の有利な1つの特徴によれば、前記ステップ(d)の後に、(e)前記少なくとも1つの異種ブリッジで、接続のセットアップが前記選択値の選択を必要とするデータストリームと関連して、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延の選択値を記憶するステップが実行される。
【0064】
計算されたアイソクロナス遅延をそれらが関連するストリームと関連付けてこのように格納することにより、それらのアイソクロナス遅延を考慮すべき異種ブリッジが必要に応じて後に再利用することが可能になる。
【0065】
また、この第2実施形態によれば、データストリームに含まれるCIPの処理の場合、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つの異種ブリッジは、
− CIPが含まれているデータストリームを識別するステップと、
− 前記識別されたデータストリームに関連してあらかじめ計算され、メモリに格納されているアイソクロナス遅延を読み取るステップと、
− CIPを処理するために読み取られたアイソクロナス遅延を使用するステップとを実行すると有利である。
【0066】
従って、CIPが属しているストリームと関連するオリジナルのアイソクロナス遅延を再度計算する必要がない、この遅延は、例えば、ストリームの識別子と関連して格納されており、異種ブリッジにより再利用可能であるという利点がある。
【0067】
この第2実施形態の第1の有利な変形例によれば、アイソクロナス遅延を読み取るための要求を処理する場合、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つの異種ブリッジは、
− 異種ブリッジが読み取り要求と該要求に含まれる可能性があるストリーム識別子を読み取ろうと試みるステップと、
− 読み取り要求がストリーム識別子を含み、そのストリーム識別子が異種ブリッジにより管理された処理の中にあるストリームを指示する場合、異種ブリッジが、あらかじめ識別されたストリームと関連して計算され、メモリに格納されているアイソクロナス遅延を読み取り、読み取られたアイソクロナス遅延を含む応答を送信するステップとを実行する。
【0068】
また、この第2実施形態の第2の有利な変形例によれば、アイソクロナス遅延を読み取るための要求を処理する場合、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つの異種ブリッジは、
− 異種ブリッジが読み取り要求と該要求に含まれる可能性があるストリーム識別子を読み取ろうと試みるステップと、
− 読み取り要求がストリーム識別子を含み、そのストリーム識別子が異種ブリッジにより管理された処理の中にないストリームを指示する場合、又は、前記読み取り要求がストリーム識別子を含まない場合に、異種ブリッジが、該読み取り要求の中からアイソクロナス遅延の計算に不可欠である計算要素を識別しようと試みるステップと、
− 前記読み取り要求が前記計算要素を含む場合、異種ブリッジがアイソクロナス遅延を計算し、それを識別されたストリームと関連させて格納し、計算されたアイソクロナス遅延を含む応答を送信するステップとを実行する。
【0069】
オリジナルのアイソクロナス遅延のこのような計算は、先にこの明細書で説明したように、ストリームがルーティング経路に沿って通過することにより導入される遅延と、所定の異種ブリッジに含まれ、所定のクロス方向に対して使用される元来のFIFOメモリをストリームがクロスするときの遅延と、異種ブリッジ内で、ストリームの1要素がFIFOメモリからデジタルバスインターフェースへ、又はその逆にデジタルバスインターフェースからFIFOメモリへ転送されるときの遅延とを特に考慮に入れる。
【0070】
また、この第2実施形態の第3の有利な変形例によれば、アイソクロナス遅延を読み取るための要求を処理する場合、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つの異種ブリッジは、
− 異種ブリッジが読み取り要求と該要求に含まれる可能性があるストリーム識別子を読み取ろうと試みるステップと、
− 読み取り要求がストリーム識別子を含み、そのストリーム識別子が異種ブリッジにより管理された処理の中にないストリームを指示する場合、又は、読み取り要求がストリーム識別子を含まない場合に、異種ブリッジが、該読み取り要求の中から、アイソクロナス遅延の計算に不可欠である計算要素を識別しようと試みるステップと、
− 読み取り要求が前記計算要素を含まない場合、異種ブリッジが所定の値を有するアイソクロナス遅延を選択し、それを識別されたストリームと関連させて格納し、選択されたアイソクロナス遅延を含む応答を送信するステップとを実行する。
【0071】
この種のオリジナルのアイソクロナス遅延は、この場合、任意の選択の結果として得られても良いし、あるいはブリッジのメーカにより先験的に固定されていても良い。
【0072】
この第2実施形態の第4の有利な変形例によれば、アイソクロナス遅延の読み取りのための要求を処理する場合、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つの異種ブリッジは、
− 異種ブリッジが読み取り要求と該要求に含まれる可能性があるストリーム識別子を読み取ろうと試みるステップと、
− 読み取り要求がストリーム識別子を含み、そのストリーム識別子が異種ブリッジにより管理されるステップにないストリームを指示する場合、又は、読み取り要求がストリーム識別子を含まない場合に、異種ブリッジが、該読み取り要求の中から、アイソクロナス遅延の計算に不可欠である計算要素を識別しようと試みるステップと、
− 読み取り要求が前記計算要素を含まない場合、異種ブリッジがエラー識別子を含む応答を送信するステップとを実行する。
【0073】
また、この第2実施形態の第1の有利な特徴によれば、ストリーム接続のセットアップのための要求を処理する場合、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つの異種ブリッジは、
− 異種ブリッジがストリーム接続セットアップ要求と該要求に含まれる可能性があるストリーム識別子を読み取ろうと試みるステップと、
− 前記ストリーム接続セットアップ要求がストリーム識別子を含み、そのストリーム識別子が、アイソクロナス遅延を読み取るための要求に対して異種ブリッジがあらかじめ応答を生成していたストリームを指示するものであり、そのあらかじめ生成されていた応答に含まれるアイソクロナス遅延を読み取ることができる場合、前記異種ブリッジは、識別されたストリームと関連してあらかじめ計算され、格納されたアイソクロナス遅延を読み取り、読み取られたアイソクロナス遅延をもって接続のセットアップを許可するステップとを実行する。
【0074】
また、この第2実施形態の第2の有利な特徴によれば、ストリーム接続のセットアップのための要求を処理する場合、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つの異種ブリッジは、
− 異種ブリッジがストリーム接続セットアップ要求及びその要求に含まれる可能性があるストリーム識別子を読み取ろうと試みるステップと、
− 前記ストリーム接続セットアップ要求がストリーム識別子を含み、そのストリーム識別子が、アイソクロナス遅延を読み取るための要求に対して異種ブリッジがあらかじめ応答を生成していたストリームを指示するものであり、そのあらかじめ生成されていた応答に含まれるアイソクロナス遅延を読み取ることができない場合、前記異種ブリッジはアイソクロナス遅延を計算し、それを識別されたストリームと関連させて格納し、計算されたアイソクロナス遅延をもって接続のセットアップを許可するステップとを実行する。
【0075】
また、この第2実施形態の第3の有利な特徴によれば、ストリーム接続のセットアップのための要求を処理する場合、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つの異種ブリッジは、
− 異種ブリッジがストリーム接続セットアップ要求及びその要求に含まれる可能性があるストリーム識別子を読み取ろうと試みるステップと、
− ストリーム接続セットアップ要求がストリーム識別子を含み、そのストリーム識別子が、アイソクロナス遅延を読み取るための要求に対して異種ブリッジがあらかじめ応答を生成していたストリームを指示するものであり、そのあらかじめ生成されていた応答に含まれるアイソクロナス遅延を読み取ることができない場合、前記異種ブリッジは接続のセットアップを拒絶するステップとを実行する。
【0076】
更に、この第2実施形態の第4の有利な特徴によれば、ストリーム接続のセットアップのための要求を処理する場合、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つの異種ブリッジは、
− 異種ブリッジがストリーム接続セットアップ要求及びその要求に含まれる可能性があるストリーム識別子を読み取ろうと試みるステップと、
− ストリーム接続セットアップ要求がストリーム識別子を含み、そのストリーム識別子が、アイソクロナス遅延を異種ブリッジがあらかじめ計算していなかったストリームを指示する場合、該異種ブリッジはアイソクロナス遅延を計算し、それを識別されたストリームと関連させて格納し、計算されたアイソクロナス遅延をもって接続のセットアップを許可するステップとを実行する。
【0077】
本発明は、コンピュータで実行されるとき、請求項1から31のいずれか1項に記載の方法を実現するのに適合する命令のシーケンスを具備するコンピュータプログラムにも関する。
【0078】
更に、本発明は、複数のブリッジにより相互に接続されている複数のデジタルバスを具備するデジタルバスネットワークの少なくとも1つのブリッジにより接続される少なくとも1つのエントリ端末、すなわち、トーカと、少なくとも1つの宛先端末、すなわち、リスナとの間でアイソクロナスデータストリーム接続をセットアップするためのコンピュータプログラム製品であって、該複数のブリッジの各々はアイソクロナス遅延と関連し、少なくとも該複数のブリッジのいくつかが所定値範囲内でパラメータ化可能であるアイソクロナス遅延と関連し、
(a)前記少なくとも1つのトーカ端末と前記少なくとも1つのリスナ端末との間に、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う少なくとも1つのブリッジを含む1つ以上のブリッジを具備する少なくとも1つのルーティング経路を獲得するステップと、
(b)前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれる各ブリッジについて、当該ブリッジのアイソクロナス遅延の値又はそれがとり得る値を獲得するステップと、
(c)前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれるパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う少なくとも1つのブリッジに関して、前記少なくとも1つのルーティング経路をとる前記データストリーム接続が所定の総アイソクロナス遅延を受けるように、前記ブリッジのアイソクロナス値がとるべき選択値を選択するステップと、
(d)前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれるパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つのブリッジに関して、前記ブリッジのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延が前記選択値をとるように、前記ブリッジの少なくとも1つの資源を適応させ、具体化するステップとを実行するためのコンピュータ読み取り可能なプログラミング手段を具備するコンピュータにおいて使用することができるサポートに記録されたプログラムコード命令を具備するコンピュータプログラム製品にも関する。
【0079】
また、本発明は、アイソクロナス遅延と関連する種類であり、ある範囲の所定の値を持つパラメータ化可能なアイソクロナス遅延と関連しているデジタルバスネットワークのブリッジにおいて、
− 少なくとも1つのエントリ端末と少なくとも1つの宛先端末との間にセットアップされ、且つ前記ブリッジを含む少なくとも1つのルーティング経路を取るアイソクロナスデータストリーム接続が所定の総アイソクロナス遅延を受けるように選択される、前記パラメータ化可能なアイソクロナス遅延の選択値を受信する手段と、
− 前記パラメータ化可能なアイソクロナス遅延が前記選択値をとるように、資源の少なくとも1つを適応させ且つ具体化する手段とを具備するブリッジにも関する。
【0080】
また、本発明は、複数のブリッジにより相互に接続されている複数のデジタルバスを具備するデジタルバスネットワークの少なくとも1つのブリッジにより接続される少なくとも1つのエントリ端末、すなわち、トーカと、少なくとも1つの宛先端末、すなわち、リスナとの間におけるアイソクロナスデータストリーム接続のセットアップを制御する装置であって、該複数のブリッジの各々はアイソクロナス遅延と関連し、少なくとも該複数のブリッジのいくつかが所定値範囲内でパラメータ化可能であるアイソクロナス遅延と関連し、
− 前記少なくとも1つのトーカ端末と前記少なくとも1つのリスナ端末との間に、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う少なくとも1つのブリッジを含む1つ以上のブリッジを具備する少なくとも1つのルーティング経路を獲得する第1獲得手段と、
− 前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれる各ブリッジについて、当該ブリッジのアイソクロナス遅延の値又はそれがとり得る値を獲得する第2獲得手段と、
− 前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれるパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う少なくとも1つのブリッジに関して、前記少なくとも1つのルーティング経路をとる前記データストリーム接続が所定の総アイソクロナス遅延を受けるように、前記ブリッジのアイソクロナス値がとるべき選択値を選択する選択手段と、
− 前記ブリッジのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延が前記選択値をとり、前記ブリッジの少なくとも1つの資源を適応させ、具体化するように、前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれるパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つのブリッジへ前記選択値を送信する送信手段とを備える装置にも関する。
【0081】
また、上記装置において、1つのトーカ端末と少なくとも2つのリスナ端末との間でアイソクロナスデータストリームがセットアップされ、前記装置は、
− 前記少なくとも2つのリスナ端末の各々に関して、前記少なくとも1つのトーカ端末と前記リスナ端末との間で、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う少なくとも1つのブリッジを含む1つ以上のブリッジを具備するルーティング経路を獲得する第1の手段を有し、
− 前記第2獲得手段、前記選択手段及び前記送信手段は、前記少なくとも2つのルーティング経路の各々に関して使用されるとき、前記データストリーム接続がとる前記少なくとも2つのルーティング経路の各々で前記データストリーム接続が同じ所定の総アイソクロナス遅延を受けるようになっていると有利である。
【0082】
また、前記少なくとも1つの適応され且つ具体化される資源は、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記ブリッジに含まれるFIFOメモリであると有利である。
【0083】
また、前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれるパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う各ブリッジの前記少なくとも1つの資源の適応及び具体化は、前記ブリッジのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延の選択値が前記ブリッジによりいくつかのデータストリームの各々に適用されるように、前記いくつかのデータストリームに共通しているのが好ましい。
【0084】
また、有利な変形例によれば、前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれるパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う各ブリッジの前記少なくとも1つの資源の適応及び具体化は、前記ブリッジのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延の選択値が前記ブリッジにより特定の1つのデータストリームにのみ適用されるように、前記特定のデータストリームに固有である。
【0085】
また、上記において前記デジタルバスはIEEE1394型デジタルバスであると有利である。
【0086】
また、前記デジタルバスのネットワークは家庭用オーディオビジュアルネットワークであると有利である。
【0087】
また、前記装置はネットワークの記述を獲得する手段を具備し、前記少なくとも1つのトーカ端末と前記少なくとも1つのリスナ端末との間で少なくとも1つのルーティング経路を獲得する前記第1獲得手段は、各ルーティング経路のブリッジを獲得するために、前記ネットワークの記述を使用すると有利である。
【0088】
また、前記装置は、前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれる各ブリッジのクロス方向ごとに使用されると有利である。
【0089】
実施の形態
本発明は、デジタルネットワークの少なくとも1つのブリッジにより接続されている少なくとも1つのエントリ端末すなわちトーカと、少なくとも1つの宛先端末すなわちリスナとの間のアイソクロナスデータストリーム接続をセットアップする方法に関する。この方法は、(少なくとも1つの)トーカと(少なくとも1つの)リスナとの間の少なくとも1つのルーティング経路に沿って所定の総アイソクロナス遅延を適用できるような方法である。
【0090】
図1のブロック線図を参照すると、図1は、本発明による方法を実現できるデジタルバスの同種ネットワークを示す。
【0091】
この例では、同種ネットワークは先に挙げた第1及び第2の規格(「IEEE Std 1394-1995、Standard for High PerformanceSerial Bus」及び「IEEEStd 1394a-2000、Standard for High Performance Serial Bus(Supplement)」)に準拠した、図中符号4、23、47、58、145及び912により示される複数のIEEE1394型バスにより構成されている。
【0092】
これらのバスは、先に挙げた第3の規格「IEEE P1394.1 Draft 0.17 Standard for High Performance Serial Bus bridges」に準拠した同種ブリッジにより相互に接続されている。ブリッジは図中符号P1/P2、P3/P4、P5/P6、P7/P8、P9/P10により示されており、P(i=1から10)はIEEEP1394ブリッジのポータルを表す。
【0093】
IEEE1394バスには端末又は装置が接続されている。この例では、図中符号D1からD11、T、L1及びL2により示されるバスは先に挙げた第1及び第2の規格に準拠しており、図中符号Cにより示されるバスは先に挙げた第1、第2及び第3の規格に準拠している。
【0094】
図中符号Cにより示される装置は「コントローラ」、すなわち、本明細書において以下に詳細に説明するように、アイソクロナスデータストリーム接続をセットアップすることを制御する責務を負う装置である。
【0095】
一例として、図1に示すように、トーカTと2つのリスナL1、L2との間でデータストリーム接続をセットアップする場合について説明する。物理的に可能である場合、目標は、トーカTと第1のリスナL1との間の総アイソクロナス遅延DT1をトーカTと第2のリスナL2との間の総アイソクロナス遅延DT2と等しくすることである。トーカTは、例えば、A/Vストリーム源である。この例では、端末D1からD11はこのストリーム接続のセットアップには無関係である。
【0096】
図2は、図1の図中符号P1/P2、P3/P4、P5/P6、P7/P8、P9/P10により示される同種ブリッジの構造の一例を示す。
【0097】
この種のブリッジは2つのポータルと、データが入力バスから出力(隣接)バスまでブリッジをわたって進むことができるようにデータを処理するための内部構造とを有する。各ポータルB4は、先に挙げた第1、第2及び第3の規格において定義されている複数の層≪PHY≫、≪LINK≫及び≪TRANSACTION≫を具備する。
【0098】
内部構造は、
− 各々のクロス方向でどの型のデータパケットがブリッジとクロスするかをブリッジに知らせることができるストリームルーティング制御テーブルB5と、
− 容量(特に、本発明に従った、パラメータ化可能であろうアイソクロナス遅延)を識別するコンフィグレーションROMメモリB6と、
− ブリッジの2つのポータルを同期させることができるクロックB2と、
− 非同期パケット(このパケットの処理は本発明の目的ではない)専用のFIFOメモリB8と、
− アイソクロナスパケット(このパケットの処理は本発明の目的である)専用のFIFOメモリB7とを具備する。尚、アイソクロナストラフィックを処理することができる各ブリッジのクロス方向ごとに、少なくとも1つのFIFOが存在していなければならない。
【0099】
次に図3を参照する。図3は、図1のコントローラCが接続される同種ネットワークの記述を獲得するために、コントローラCにより実現されるアルゴリズムの一例を示す。
【0100】
このアルゴリズムはコントローラCのROMに格納されている。アルゴリズムは、電源が投入されたときにコントローラCのRAMにロードされ、コントローラの中央処理装置(CPU)は、コントローラが新たにIEEE1394バスに接続された時点で対応する命令を実行する。
【0101】
このアルゴリズムによってコントローラにより獲得されるネットワークの記述はバス記述子及びポータル記述子のリストから構成される。このリストは、変化(ブリッジの追加又は削除)が現れたときに更新できる。ネットワークの構造の変化に関する情報は、各ポータルがその協働ポータル(すなわち、同じブリッジに属するポータル)により情報を報知されたときに、ネットワークの各々ノバスに沿ってポータルにより伝搬される。このルートマップ更新アクションは、先に挙げた第3の規格に定義されているUPDATE ROUTESメッセージにより実現される。従って、UPDATE ROUTESメッセージの受信に続いて、隣接ポータル(すなわち、協働ポータル)によりルートマップを変更されたポータルはそのローカルバスでバスリセットを生成し、その自己IDパケットにおいて、その「背後にある」ネットワークで重要な変化が起こったことを示す標識を与える。自己IDパケットは、先に挙げた第1、第2及び第3の規格で定義されているように、端末がブリッジであるか否か、そのポートのうちどれが接続されているか、そのノードの物理的番号などを規定する、各IEEE1394端末により送信されるパケットである。
【0102】
このアルゴリズムの目的は、コントローラCが(擬似Cコードで)次のようなネット構造記述を充填することを可能にすることである。すなわち、
Figure 0003647429
となる。
【0103】
図中符号S2で示されるステップでは、情報がローカルバスの装置から獲得されたことが示される。
【0104】
図中符号S3で示されるステップでは、コントローラCはローカルバスに存在するブリッジのポータルを識別する。これは、“トポロジーマップ制御及び状態レジスタ”(すなわち、TOPOLOGY MAP CSR)に含まれる自己IDパケットの解析により実現可能である。それらのCSRは先に挙げた第1及び第2の規格の中で定義されている。先に挙げた第3の規格に準拠した装置の自己IDパケットは、特定の値(「2」は装置がブリッジポータルであることを示し、「3」はネットトポロジーにおいて変更が起こったことを示し、「0」は装置がブリッジではないことを示す)を有する≪bridge≫フィールドを含む。
【0105】
図1に示す例のネットワークでは、図中符号S3により示されるステップで実行される動作の結果としてポータルP2及びP3が識別される。
【0106】
図中符号S4により示されるステップの間、コントローラCは図中符号S3により示されるステップの間に識別されたポータルのルートマップを獲得する。この情報は、ポータルのルートマップCSRへ送信される「Read Block Request」に対する応答を含む応答パケットに含まれている。ポータルのルートマップにおいて、到達可能なバスは、バスIDに対応したFORWARDフラグによって識別される。実際には、ルートマップレジスタはバス識別子をエントリとし、状態を出力とするテーブルである。それらの状態とはVALID、FORWARD、CLEAN及びDIRTYである。
【0107】
図1に示す例のネットワークでは、この段階で、コントローラはネットワーク構造の次の部分を充填することができる。
− ネット記述子は6つのバス記述子(図中符号4、23、47、58、145、912により示されるバス)に対するポインタを含む。
− バス47(コントローラのローカルバス)のバス記述子はバスIDとしての「47」と、P2及びP3を識別するポータルのリストとを含む。
− バス4、23、47、58、145、912のバス記述子は、それぞれ、バスIDとしての「4」、「23」、「47」、「58」、「145」、「912」と、(一時的に)空であるポータルのリストとを含む。
− 図中符号P2により示されるポータルのポータル記述子は到達可能なバスとしてバス912を示す情報と、そのコンフィグレーションROMにあるポータルのバス情報ブロック、すなわち、Bus Info Blockに対して実行されたRead Block Requestに対する応答から獲得できるEUI164(一意性識別子)と、先に挙げた第3の規格で定義されており、ローカルバスのバスID及びポータルの仮想IDから構成されるグローバルノードIDとを含む。尚、これらの識別子は、それぞれ、CLAN_INFO CSRレジスタに対してアドレス指定された「readquadlet request(カッドレット読み取り要求)」に対する応答と、ポータルのVIRTUAL_ID_MAP CSRに対してアドレス指定された「Read Block Request」に対する応答からそれぞれ獲得できる(これらのレジスタにおいて利用可能な情報の詳細については、先に挙げた第3の規格を参照のこと)。
− 図中符号P3により示されるポータルのポータル記述子は、到達可能なバスとしてバス4、23、58、145を示す情報と、そのEUI64(一意性識別子)と、そのグローバルノードIDとを含む。
【0108】
ステップS5からS9は、コントローラCがポータルをその隣接ポータルを除いてネット記述子の全てのフィールドを充填することを可能にする。隣接ポータルトは、すなわち、協働ポータルと関連付けることができるフィールド(ポータル記述子の協働ポータルフィールド)であり、このフィールドの充填はS10からS15の動作により得られる。
【0109】
ステップS5では、コントローラCはそのローカルバスのポータルのルートマップからネットで使用されるバスIDを獲得する。それらは、例えば、ポータルのルートマップにおいてFORWARDフラグによってマークされているバスIDである。
【0110】
図1に示す例のネットでは、バスIDは図中符号4、23、58、145、912により示されるバス(すなわち、バス47を除くネットの全てのバス)のバスIDである。
【0111】
図中符号S6及びS7により示されるステップのメカニズムを経て、図中符号S8及びS9により示されるステップは図中符号S5により示されるステップの間に識別されたバスの各々に対して実行される。
【0112】
ステップS8では、コントローラCはステップS5の間に識別された各々のバスに存在するポータルを獲得する。これは、例えば、0から62までの(63はバス63において同報通信するために使用される)の全てのノードIDに対してIEEE1394ブリッジ(例えば、CLAN_INFO)特有である「CSR destination offset」に対してアドレス指定された「read quadlet requests」を送信することにより実行可能である。ブリッジポータルが識別されたならば(「read quadlet request」に対する応答にエラー応答コードが存在しない場合、それは、読み取り要求がアドレス指定された装置がブリッジポータルであることを意味し、応答コードがext_invalid_global_IDを示した場合には、プロキシ(先に挙げた第3の規格で定義されているように応答の中のproxy_IDフィールドにより識別される)がブリッジポータルである)、このブリッジポータルのVIRTUAL_ID_MAPレジスタへ「Read Block Request」を送信することにより、ステップS8のアクションで費やされる時間を短縮することができる。従って、割り当てられる仮想IDを判定することができ、その時点で初めて、それらの装置がブリッジポータルであるか否かを判定するためにそれらの装置がアクセスされる。次に、(先にコントローラCのローカルバスで実行したように)ブリッジポータルのコンフィグレーションROMのバス情報ブロックに対してアドレス指定されたRead Block Requestを解析することにより、ブリッジポータルの一意性識別子、すなわち、EUI64を獲得することができる。
【0113】
ステップS9では、コントローラCはステップS8の間に識別されたポータルのルートマップを獲得する。この情報はポータルのROUTE MAP CSRに対してアドレス指定されたRead Block Requestに関連する応答パケットに含まれている。到達可能なバスはポータルのルートマップの中で、バスIDに対応してFORWARDフラグによって識別されている。
【0114】
ネットに存在する全てのバスについて図中符号S8及びS9により示されるステップを実行した後、コントローラCはそのネットの完成した記述を獲得している。この後に実行すべきことは、バスの間のブリッジはどれであるかを知るために各ポータルをその協働ポータルと関連付けることである。
【0115】
ステップS10では、コントローラCは現在ネット記述子からポータルのリストと、それらのポータルに対応するルートマップ(すなわち、アルゴリズムの残る部分を実現するのに十分な情報を含んでいることから、ポータル記述子のreachable_busフィールド)を獲得する。次に、コントローラはネット中のポータルのリストの一時記述子を作成する。このリストはアルゴリズムの残る部分で完成される。この一時記述子から、コントローラは唯一のバスに到達することが可能であるポータルを選択する(これらのバスはネットトポロジーにおける葉である)。
【0116】
図1に示すネットの例においては、唯一のバスに到達可能なポータルとして、コントローラはポータルP2(バス912をアクセスする)、P5(バス23をアクセスする)及びP9(バス58をアクセスする)を選択する。
【0117】
ステップS13では、コントローラCは現在バスとして現在選択されたバスによりアクセスされるバスを定義する。
【0118】
ステップS14では、コントローラCは現在バス(選択されたポータルによりアクセス可能である)におけるアクティブポータルを識別する。アクティブポータルは、ミュートブリッジにないポータルである(ミュートブリッジは、非同期パケット又はアイソクロナスパケットを送信しないブリッジである)。すなわち、そのルートマップは少なくとも1つのバスIDエントリに対してFORWARDフラグを含んでいなければならない。図1に示すネットの例では、ポータルP2によりアクセスされるバス912に対して、アクティブポータルは図中符号P1により示される。そこで、コントローラCはポータルP1及びP2を1つのブリッジを構成するとして関連付けることができ、従って、ポータルP1及びP2に関してポータル記述子(現在ネット記述子にある)を更新できる。すなわち、ポータルP1の記述子のco_portalフィールドはポータルP2の記述子を示さなければならず、逆に、P2の記述子のco_portalフィールドはポータルP1の記述子を示さなければならない。
【0119】
ステップS15で、コントローラCは、ステップS14の間に識別されたブリッジを構成するポータルが解析すべきポータルのリストから除去されるように(それらはステップS11で現在ポータルとして再び選択されることはない)一時記述子を修正する。更に、まだ未処理であるポータルのルートマップから対応するリーフ構成バス(先の段落の例ではバス912)を除去する。従って、以上説明した例においては、ポータルP4によりバス47及び912がアクセスされるべきであると指示していた、一時記述子のポータルP4のルートマップは、この時点で、バス47のみがアクセスされるバスであることを指示することになる。これは、(ポータルP4が唯一のバスに到達するポータルとなったために)ステップS10の間にポータルP4を選択できることを意味している。
【0120】
ポータルとその協働ポータルとの関連付けが完了したならば、それはネットの寿命を通して有効なままである。これはバスの番号付けには当てはまらないであろう。これが、ポータルの隣接バスの記述子を指示するポータルの記述子より、協働ポータルの記述子を指示するポータルの記述子から構成されるネット記述子を獲得するほうが価値があると思われる理由である。しかし、本発明がどのような型の記述子が使用される場合でも適用可能であることは明白である。
【0121】
図4は、図1の同種ネットに図3のアルゴリズムを適用することにより獲得されるネット記述子を示す。
【0122】
各ポータルに関して、図4を簡略化するために、ポータル記述子は一意性識別子EUI64と、このポータルのグローバルノードIDを共に含んでいない。図4では、ポータル記述子は、このポータルによりアクセスできるバスと、その協働ポータルを指示するポインタのみを含んでいる。
【0123】
ネット記述子は、ネットのバスごとに1つずつ、合わせて6つのバス記述子を含む。例えば、バス記述子の1つは、ID47を有するバスを識別するものであり、これは、協働ポータルであるP1と共にバス912へのアクセスを可能にするポータルP2及び協働ポータルであるP4と共にバス4、23、58及び145へのアクセスを可能にするポータルP3という2つのポータルのリストを含んでいる。
【0124】
この記述子により、ストリーム接続をセットアップすべき場合に、コントローラCはトーカが接続される1つのバスと、リスナが接続される別のバスとの間のルーティング経路のブリッジがどれであるかを知ることができる。
【0125】
図5には、本発明の方法に従ってアイソクロナスデータストリーム接続をセットアップするためにコントローラCにより実現されるアルゴリズムの例が示されている。
【0126】
このアルゴリズムはコントローラCのROMに格納されている。アルゴリズムは電源が投入されたときにコントローラCのRAMにロードされ、コントローラの中央処理装置(CPU)は、トーカとリスナとの間の総アイソクロナス遅延を所定の値と等しくすべきであることを要求するストリームコミッション要求を受信したときに、対応する命令を実行する。複数のリスナが存在している場合、要求は、例えば、トーカと各リスナとの間にそれぞれ等しい総アイソクロナス遅延が適用されるように要求する。
【0127】
ステップE1で、コントローラCは先に述べたようなストリーム接続要求を受信する。
【0128】
ステップE2で、コントローラCは、トーカ及びリスナが接続されているバスのIDを獲得する。これらの情報はストリーム接続要求自体に含まれていても良いし、あるいは、DEP(Discovery and Enumeration Protocol)を適用することによりEUI64ディスカバリーメッセージを使用して一意性識別子(EUI64)から獲得されても良い(先に挙げた第3の規格を参照)。
【0129】
ステップE3で、コントローラCはそのネット記述子(図3及び図4に関連する先の説明を参照)を使用して、トーカと各リスナとの間の各々のルーティング経路のブリッジを獲得する。
【0130】
図中符号E4により示されるステップは、同一の総アイソクロナス遅延を有することが望まれるルーティング経路がいくつか存在する場合に限り実施される。この場合、それらのルーティング経路の中で、コントローラCはルーティング経路ごとに異なるブリッジを識別する。
【0131】
ステップE5で、コントローラCはそれらのブリッジの能力を獲得する。すなわち、クロス方向ごとに、各ブリッジがとりうるアイソクロナス遅延の値を獲得する。この情報は各ポータルのコンフィグレーションROMのブリッジ能力入力端子へアドレス指定される「Read Block Request」に関連する応答パケットに含まれていても良い。
【0132】
現時点で、IEEE1394規格(先に引用した第3の参考文献に記載されている)は、ブリッジとクロスするデータストリームの種類とは関係なく、ブリッジごと及びそのブリッジとクロスするときの所定の方向ごとに唯一のアイソクロナス値を定義している。
【0133】
本発明は、ある範囲の値を持つパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う新たな種類のブリッジをそのコンフィグレーションROMに導入し、コンフィグレーションROMはそのアイソクロナス遅延に適用することができる。
【0134】
このアイソクロナス遅延の値は全てのストリームに共通して調整されても良い。これは、ブリッジのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延が一度調整された後は、ブリッジがリセットされるか、又はブリッジがそのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延の値の更新を要求する指令を受信しない限り、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を修正できなくなることを意味する。これは、例えば、ブリッジの内部構造がアイソクロナスパケットを一時的に格納するために、ブリッジのクロス方向ごとに、唯一のFIFOメモリしか有していない場合に当てはまる。
【0135】
1つの変形例によれば、ブリッジクロス方向ごとに、ブリッジポータルにより処理される1つのストリームにつき1つのFIFOメモリが存在している。この場合、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延はブリッジポータルにより処理されるストリームごとに修正可能であり、既に処理済であるストリームとは(ブリッジの内部メモリのサイズの限界内で)無関係である。
【0136】
ステップE6では、コントローラCは、ステップ3及び4で獲得されたブリッジの中から、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を有するブリッジを識別する。本発明は、ルーティング経路全体において所定の値を有する総アイソクロナス遅延を獲得するために、又は2つのルーティング経路の総アイソクロナス遅延を等しくするために、それらのブリッジに適合するアイソクロナス遅延を計算することにある。
【0137】
ステップE7で、コントローラCは、ステップE6で獲得されたブリッジごとに、
− ブリッジのアイソクロナス遅延がその最小値以上であり、
− ブリッジのアイソクロナス遅延がその最大値以下であり、且つ
− トーカとリスナとの間のルーティング経路のブリッジのアイソクロナス遅延の和が所定の値と等しくなるように、(パラメータ化可能な)アイソクロナス遅延を計算する。尚、この総アイソクロナス遅延の所定の値は、ルーティング経路全体に適用可能である最小値以上であり且つルーティング経路全体に適用可能である最大値以下でなければならない。
【0138】
ステップE8で、コントローラCはパラメータ化可能なアイソクロナス遅延ブリッジに、各ブリッジが関係するストリーム接続のために適用しなければならない値を報知する。これは、(IEEE1394型トランザクションに関して先に挙げた規格の中で既に定義されている通り)ブリッジのCSRの範囲内の特定のオフセットに対する「ロック要求」又は「書き込み要求」に基づいてトランザクションを使用することにより実行されても良い。
【0139】
パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を有する同種ブリッジの各々は、そのアイソクロナス遅延の値を修正するために、内部FIFOメモリの閾値を利用する。更に詳細には、図1に示す同種ネットの場合、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う同種ブリッジは、
− ブリッジ内部構造、すなわち、ファブリックにおけるアイソクロナストラフィックにより被る遅延(Dbridge processing)と、
− FIFOメモリとクロスするときにアイソクロナストラフィックにより被る遅延(DFIFO crossing)(すなわち、FIFOメモリがその閾値Δに到達するために要する時間)との和がコントローラCにより定義されるアイソクロナス遅延と等しくなるような閾値を有するように、関連するストリームについてその内部FIFOメモリを具体化する。
【0140】
FIFOメモリの閾値は、このメモリに格納されたデータ量に対応し、これに到達したときに、データの読み取りを開始できることを指示することが思い起こされるであろう。
【0141】
ステップE9で、コントローラCはネットを介して適切なストリーム接続指令(先に挙げた第3の規格で定義されているJOIN要求)を送信する。
【0142】
ステップE10で、コントローラCはアルゴリズムの実行を終了し、ストリーム接続を要求した側(ユーザ、プロキシとしてアクションを起こした別の装置など)にそのストリーム接続セットアップ動作の状態に関して報知しても良い。この状態は、特に、先に挙げた第3の規格で定義されているようにストリーム接続の終了時にコントローラCに戻されるSTREAM STATUSメッセージとして報告される。
【0143】
尚、トーカとリスナとの間のルーティング経路に含まれる、パラメータ化アイソクロナス遅延を伴うブリッジのFIFOメモリの具体化はストリーム接続段階の間に(すなわち、先に挙げた第3の規格で定義されており、ステップE9に関連して先に示したようなJOINメッセージとLISTENメッセージの交換の間に)実行されるのが好ましいことに注意しなければならない。これは、特に、ストリームを処理するブリッジが様々に異なるストリームに対して全く別個のFIFOを有する場合に適合している。実際、ブリッジはFIFOメモリの具体化の計算を開始して、要求される内部資源を保持しても良く、(ステップE9で定義されるように)ストリーム接続メッセージが受信される前に(判定すべき)時間切れが起こった場合には、ブリッジは他の用途のために内部資源を解放する。
【0144】
同様に本発明の範囲内に入る別の可能性として、この具体化は、ブリッジがコントローラにより適用しなければならない値を報知されたとき(すなわち、ステップE8の間)に直接実行される。
【0145】
図6は、本発明による方法を実現できるデジタルバスの異種ネットワークの一例を示す。
【0146】
この例では、異種ネットワークは、相互に接続され且つ/又は交換ネットワーク100に接続される、図中符号110、120、130、140、150及び250により示される複数のIEEE1394型バスから構成されている。
【0147】
図中符号216/217により示されるブリッジは、2つのIEEE1394型バスを相互に接続する同種ブリッジである。この種の同種ブリッジの構造の例については、先に図2を参照して詳細に説明した通りである。
【0148】
交換ネットワーク100とIEEE1394バスの相互接続は、先に挙げた第3の規格に準拠した異種ブリッジによって実現される。異種ブリッジは2つの対を成すポータル201/202、203/204、205/206、207/208及び209/211から構成される。符号X/Yにより示される異種ブリッジは符号X及びYにより示されるポータル自体により構成されている。従って、これらの異種ブリッジの各々は交換ネットワーク100に接続する第1のポータルと、1つのIEEE1394型デジタルバスに接続する第2のポータルとを有する。異種ブリッジの構造の詳細な一例については、以下に図7を参照して説明する。
【0149】
交換ネットワーク100は、この交換ネットワーク100に属さない全ての装置(端末、同種ブリッジ、コントローラなど)には直列バスであるように見える。
【0150】
(図中符号110により示されるバスにある)図中符号101から104により示される端末又は装置、(図中符号120により示されるバスにある)図中符号105から107により示される端末又は装置、(図中符号130により示されるバスにある)図中符号108及び109により示される端末又は装置、(図中符号140により示されるバスにある)図中符号111から114により示される端末又は装置、(図中符号250により示されるバスにある)図中符号119及び121により示される端末又は装置、並びに(図中符号150により示されるバスにある)図中符号115から118により示される端末又は装置はIEEE1394に接続されている。それらは先に挙げた第1及び第2の規格に準拠している。
【0151】
図6の全てのブリッジは、先に挙げた第3の規格に更に詳細に記載されているように、ストリーム接続のセットアップの間、資源保持の役割を演じる。これらのブリッジは、トーカから少なくとも一つのリスナに至るルーティング経路において、IEEE1294規格により定められたブリッジ間メッセージ(例えば、「JOIN」、「LISTEN」、「LEAVE」及び「STREAM STATUS」型のメッセージ)を解釈し且つ交換する。そのようなメッセージはトーカに関する情報や、リスナに関する情報や、アイソクロナスデータを搬送するために必要とされる帯域幅に関する情報やストリーム接続セットアップ状態に関する情報を提供する。
【0152】
交換ネットワーク100は、
− 第1に、交換ネットワーク100をIEEE1394バスと接続する、異種ブリッジとも呼ばれる、図中符号201/202、203/204、205/206、207/208及び209/211により示されるノードと、
− 第2に、交換ネットワーク100内部にある、図中符号212/213及び214/215により示されるノードを相互に接続する、図中符号160、170、180、190、200、210、220、230及び240により示されるリンクとから構成されている。
【0153】
交換ネットワーク100を介するパケットルーティングは、ソースルーティング方法を実現することにより実行される。この方法によれば、図7で図中符号391により示される、交換ネットワーク100のトポロジーに関する知識を有する中央処理装置(CPU)によりパケットのルーティング情報を計算する。本発明に関連しては、この面について更に詳細に説明しない。
【0154】
次に、図7を参照して、図6で図中符号201/202、203/204、205/206、207/208、209/211、212/213又は214/215により示されている異種ブリッジの構造の一例を説明する。
【0155】
この種のブリッジは2つの通信インターフェース、すなわち、IEEE1394バスとの間の第1のインターフェース350と、交換ネットワークとの間の第2のインターフェース310とを有する。第2のインターフェースは、例えば、交換ネットワークが「IEEE 1355-1995:Standard for Heterogeneous Interconnect(HIC)」に従属している場合は、4Links Ltd(登録商標)により製造されているC113型コンポーネントから構成されている。
【0156】
スイッチ320は、交換ネットワークのインターフェースの第1のポートから第2のポートへデータを転送し、DPRAM330へ送信される交換ネットワークのインターフェースポートからデータを受信し、且つDPRAM330から交換ネットワークのインターフェースの少なくとも1つのポートへデータを送信する(優先順位の高い順に列挙した)ために使用される。この種のスイッチ320の動作は、本出願の出願人により出願され、本出願の出願日にはまだ発行されていないフランス特許出願第01 02037号で特に説明されている。そのような動作は本発明の目的の一部ではないため、本明細書では更に詳細には説明しない。
【0157】
DPRAM330は、IEEE1394インターフェース350から交換ネットワークのインターフェース310へ、また、逆にインターフェース310からIEEE1394インターフェース350へデータを転送するために使用される、1組のFIFOメモリの中に設置されている。DPRAM330の管理は、制御信号ctrl2を使用して、制御モジュール360により実行される。
【0158】
SARモジュール340は、ネットワークのインターフェース310との間で送受信されるデータの分割及び再組み立てのために使用される。従って、交換ネットワーク100での送信を目的として、IEEE1294型アイソクロナスパケットを分割しても良い。非同期性パケットの転送は本発明の一部を形成していないため、更に詳細には説明しない。更に、SAR340はアイソクロナス転送により課される時間的制約に従うために、ネットワークを介するデータの送信についてプランニングの役割を演じる。
【0159】
全てのモジュールの構成はバスインターフェース370を介して中央処理装置、すなわち、CPU391により実行される。制御/ブリッジモジュール360とCPU391との間のデータと制御信号の交換はデータインターフェース304及び信号ctrl1、バスインターフェース370及びホストバス380を介して実行される。
【0160】
ブリッジモジュール360は、IEEE1394インターフェース350における通信に関して「Standard for High Performance Serial Bus bridges」で指定されているような第1のストリーム制御テーブル(ストリームルーティングテーブルとも言う)を含む。ブリッジモジュール360は、この第1のテーブルに対応して、交換ネットワークとの通信のための第2のストリーム制御テーブルを更に維持している。更に、ブリッジモジュール360は、IEEE1394のフィールド、特に、ビットレート、パケットがとるチャネル、時間関連情報(CIP)、送信速度に関連するIEEE1394インターフェース(350)について意図される情報に関連するフィールドをIEEE1394インターフェース(350)を介して送信するために、それらを修正する責務を負う。
【0161】
次に図8を参照すると、図8は、ブリッジ207/208のポータル207のRAM392に含まれている、交換ネットワーク100のルーティングテーブルを示す。異種ブリッジの他方のポータルのRAMにも同様のテーブルが格納されていることは言うまでもない。しかし、説明を簡単にするため、本明細書においては、以下、図中符号207により示されているポータルのルーティングテーブルを特定して説明する。この種のテーブルは、ストリーム接続をセットアップするために必要とされるルーティング経路の判定を例示するために使用される。図8のテーブルにおいて充填されているフィールドは、本明細書において以下に取り上げるべき数値の例を規定する。
【0162】
ブリッジポータルがストリーム接続のセットアップを要求するブリッジ間メッセージを受信すると、エントリ端末又は「トーカ」(そのブリッジポータルがルーティング経路におけるリスナである場合)の(仮想)バス識別子、あるいは宛先端末又はリスナ(そのブリッジポータルがルーティング経路におけるトーカである場合)のバス識別子が依然として有効であることを確認しなければならない。有効でなければ、ストリーム接続をセットアップすることはできない。このような情報は、「IEEE P1394.1 draft 0.17 Standard forHigh Performance Serial Bus bridges」で定義されているルーティングマップに含まれている。このルーティングマップの管理は本発明の目的の一部を形成するものではないため、本出願においては説明しない。なお、詳細については、先に挙げた規格を参照すること。
【0163】
図8に示すテーブルは、データの送り手となる交換ネットワークノードのバス識別子(0から0x3Eの範囲の値により表現される)と、このノードに到達するための交換ネットワーク100を介するルーティング経路と、交換ネットワークを介するこのルーティング経路上で利用可能な帯域幅との対応づけをセットアップする。
【0164】
交換ネットワーク100を介するルーティングの方法は、例えば、ソースルーティング方法である。交換ネットワーク内部で実現されるルーティング方法は本発明の目的を形成していない。ルーティングヘッダの処理の詳細については、先に挙げたフランス特許出願第01 02037号を参照のこと。
【0165】
交換ネットワーク100の2つのノードの間には、いくつかの異なるルーティング経路が存在することもある。好ましいルーティング経路を選択するために、例えば、交換ネットワーク100内部におけるストリームの方向などのいくつかの選択基準を考慮に入れることが可能である。例えば、ネットワークのあるノードがトーカであるか、又はリスナであるかに応じて、そのノードに到達するために2つの異なるルーティング経路を選択しても良い。
【0166】
図8のテーブルに含まれる、交換ネットワーク100を介する所定のルーティング経路の帯域幅情報により、ストリーム接続セットアップ要求を処理する責務を負うノードは、要求されているストリーム接続をセットアップするためにネットワークの現在資源を使用できるか否かを決定することが可能である。
【0167】
帯域幅の割り当ては、例えば、「lock, compare and swap(ロック、比較及びスワップ)」手続きと呼ばれる手続きを実行する、交換ネットワーク100のリーダーノードにより制御されても良い。帯域幅を割り当てることを望むノードは、実行すべき帯域幅予約を考慮に入れて、帯域幅の先の値及び新たな値を指定するメッセージを交換ネットワーク100のリーダーノードへ送信する。
【0168】
この手続きにより、相互に競合する帯域幅割り当て要求がネットワークの帯域幅の記述のテーブルに害を及ぼすことのないように保証される。リーダーノードは、受信したメッセージにおいて指定されている先の帯域幅値がリーダーノードの記述テーブルに含まれている値に相当する場合に限り、帯域幅割り当て要求を受け入れる。そこで、リーダーノードは、要求の送り手を宛先とし、トランザクションの成功を示す応答メッセージを開始しても良いし、且つ/又は交換ネットワーク100の全てのノードに利用可能な新たな帯域幅を報知する同報通信メッセージを使用しても良い。
【0169】
従って、図8の分散型テーブルの値は、ある瞬間において、リーダーノードの記述テーブルに含まれている値と厳密には一致しない場合もある。この場合、帯域幅要求を送信したノードは帯域幅割り当てメッセージ中の不適切な「旧値」を使用し、その結果、要求はリーダーノードにより拒絶されることになるであろう。
【0170】
そこで、要求が受け入れられるようにするために、帯域幅割り当てを要求するノードはリーダーノードの記述テーブルに含まれている新たな帯域幅値を獲得しなければならない。これを実行するために、ノードはリーダーノードの記述テーブルの読み取りを求める要求を送信するか、又はリーダーノードからの、交換ネットワーク100で利用可能な新たな帯域幅を全てのノードに報知する同報通信メッセージの受信を待つことができるであろう。
【0171】
リーダーノードの選択及びその動作モードは本発明の目的ではないため、本明細書においては更に詳細には説明しない。
【0172】
先に示した通り、図8のテーブルに含まれている帯域幅情報により、ストリーム接続要求を処理するノードはネットワークの現在資源がそのような接続のセットアップを可能にするか否かを決定できる。
【0173】
例えば、本明細書において以下に取り扱うべき数値の例によれば、ブリッジ207/208のポータル207がバス110に接続するリスナ端末102すなわちL’に対して接続をセットアップしようと試みる場合、ポータル207は図8に示すテーブルを参照する。バス110の識別子を使用して、ポータルは、交換ネットワークのノード213及び214を通過するルーティング経路をとってブリッジ201/202のポータル202に到達することが必要であると判定する。このルーティング情報は、交換ネットワーク100内において図中符号201/202により示される異種ブリッジに到達するためにわたるべき中間ノードの数(記載されている例では2つ)についての情報を提供する。この情報は、本明細書において以下に展開される計算に関して特に重要である。
【0174】
交換ネットワーク100においては、第1のノードから第2のノードへ進んで行くパケットのルーティング経路が様々に異なる程度で混雑することがある。この混雑は、スイッチ(先に説明した図7において図中符号320により示される)とクロスするデータストリームによって異なる。図7では、DPRAM320はネットワークのジッタに対抗するためにデータバッファの役割を果たし、
− 送信FIFO(Tx FIFO)に、ストリーム書き込み動作によりデータを書き込むのに常に十分な空きスペースが存在し、
− 送信FIFO(Tx FIFO)に、スケジューリングにより送信されなければならない十分なデータが常に存在し、
− ネットワークから受信されるデータの再組み立てのために、受信FIFO(Rx FIFO)に常に十分な空きスペースが存在し、且つ
− ストリーム読み取り動作により、受信FIFO(Rx FIFO)によって読み取られなければならない十分なデータが常に存在するように保証する。
【0175】
従って、FIFOメモリの具体化は、以上列挙した条件を保証するために交換ネットワーク100のジッタの推定を考慮に入れなければならない。
【0176】
交換ネットワーク100は49,152MHzクロックによって律動されている。このクロックにより交換ネットワーク100の全てのノードの同期は本発明の目的の一部を形成していないため、本明細書では更に詳細に説明しない。交換ネットワークにおけるタイムスロットは、IEEE1394型直列バスの場合と同様に125μsの持続時間を有する。ネットワークにおけるパケットの転送は、ネットワーク内部に既に存在する接続の関数としてセットアップされる。従って、最悪でも、ルーティング経路の中間スイッチのいずれにも混雑が存在していなかったならば、125μsサイクルの開始時点でパケットは宛先ノードにより受信されるが、次のパケットは、いくつかの中間スイッチにおける「ボトルネック」のために次の125μsサイクルの終了時にのみ受信される。従って、ネットワークのジッタの最大値は250μsである。平衡するデータストリームが存在する場合の交換ネットワーク100の挙動を解析することによって(シミュレーション、ネットワークのモデル化及びプロトタイプ性能の試験による)より精密な推定を獲得しても良いが、本発明を例示するには250μsというジッタの大まかな推定値で十分である。
【0177】
30Mbpsのデータビットレートを要求する用途(例えば、DVビデオフォーマット)の場合、交換ネットワーク100のジッタと釣り合わせるために必要とされるFIFOのサイズの推定は次の通りである。すなわち、
Ladapted FIFO=Δ+X=2*Δ=2*bit rate*jitter=2*30.106*250.10-6 =1875バイト≒470 Quadlets
となる。
【0178】
図4に関連して以下に説明するように、Δはパラメータ化可能なアイソクロナス遅延の値を修正するために本発明が活用する閾値と呼ばれるFIFOメモリの第1の部分を表す。更に、Xはネットワークのジッタに対抗するために使用されるオリジナルのFIFOメモリの第2の部分を表す。本発明の好ましい実施形態では、X=Δを選択している。
【0179】
図9は、交換ネットワークのジッタの推定の後、それぞれデータストリームのトーカブリッジ(すなわち、交換ネットワークの入口ブリッジ)と、リスナブリッジ(すなわち、交換ネットワークの出口ブリッジ)の役割を果たす2つの異種ノードのFIFOメモリのサイズを示す。これらのFIFOメモリはDPRAM330で具体化され、図2の制御/ブリッジモジュール360により管理される。データは、書き込み動作400を実現するときに、交換ネットワーク100を介して転送されるべく、ブリッジモジュール360によりFIFO401に導入される。それらのデータは、分割・スケジューリング動作405の間にSARモジュール340により分割され且つスケジューリングされなければならない。
【0180】
エンドツーエンドルーティング経路406は交換ネットワーク100の1つ以上の中間ノードとクロスする場合がある。ネットワークのジッタはエンドツーエンドパケット送信に必要な時間に変動をもたらし、ジッタに対抗するのは図4のFIFOメモリ401及び402の役割である。FIFOメモリのサイズLと閾値Δは、先に説明したようなネットワークのジッタの推定の後に、中央処理装置391により判定される。
【0181】
図1を参照して先に説明した同種ネットワークの場合と全く同様に、異種ブリッジ201/202でもある装置Cは、所定の総アイソクロナス遅延をもってアイソクロナスデータストリーム接続セットアップを制御する責務を負う「コントローラ」である。このコントローラの動作については先に既に(図1から図5を参照して)説明した。
【0182】
一例として、図6に示すように、図中符号114及びT’により示されるトーカ端末(バス140に接続している)から図中符号102及びL’により示されるリスナ端末(バス110に接続している)へのアイソクロナスデータストリーム接続要求の処理を考えてみる。
【0183】
先に同種ネットワークについて説明した場合と全く同様に、物理的に可能であれば、トーカとリスナとの間の総アイソクロナス遅延に所定の値を与えることが目標である。
【0184】
また、コントローラCは先に同種ネットの場合について詳細に説明した図5のアルゴリズムを実現する。異種ネットの場合、このアルゴリズムの適用には以下に説明するようないくつかの相違点がある。
【0185】
図中符号E3により示されるステップで、コントローラCはトーカ端末と各リスナ端末との間の各ルーティング経路の同種ブリッジ及び/又は異種ブリッジを獲得した。従って、上記の例においては、トーカT’とリスナL’との間のルーティング経路は図中符号207/208及び201/202によりそれぞれ示される2つの異種ブリッジを含む。
【0186】
この例において、図中符号207/208及び201/202により示される異種ブリッジはパラメータ化可能なアイソクロナス遅延ブリッジであり、従って、図中符号E6により示されるステップの間にパラメータ化可能なアイソクロナス遅延ブリッジとして識別されると想定する。
【0187】
図中符号E7により示されるステップの間、ステップE6で獲得された異種ブリッジの各々についてパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を計算するとき、コントローラCはストリームが交換ネットワークを通過することにより導入される遅延を考慮に入れる。
【0188】
例えば、ストリームが交換ネットワークを通過することにより導入される遅延(「交換ネットワークに起因する待ち時間」とも呼ばれる)は、
− 50%の第1の割合P1で、交換ネットワークの入口ノード、すなわち、トーカノードを形成する、図中符号207/208により示される異種ブリッジのパラメータ化アイソクロナス遅延に組み入れられ、
− 50%の第2の割合P2で、交換ネットワークの出口ノード、すなわち、リスナノードを形成する、図中符号201/202により示される異種ブリッジのパラメータ化アイソクロナス遅延に組み入れられる。
【0189】
ストリームが交換ネットワークを通過することにより導入される遅延Dswitched networkは、例えば、次の式、
Dswitched network = Nintermediate nodes x Dswitching
に従って計算される。
【0190】
式中、Nintermediate nodesは交換ネットに含まれるルーティング経路の部分にある中間ノードの数であり、
Dswitchingは、シミュレーションにより且つ/又はプロトタイプ性能試験を実行することにより、ネットワーク及びスイッチモデルによってアクセスできる中間ノードごとの平均交換時間である。例えば、Dswitching=30μsである。
【0191】
上記の例では、交換ネットワークに含まれるルーティング経路の部分は異種ブリッジ207/208及び201/202(それぞれ、交換ネットワークの入口ノードと出口ノードを形成している)のみならず、2つの中間ノード213及び214をも含む。従って、交換ネットワーク100に起因する待ち時間は、この場合、60μsに等しい。
【0192】
各異種パラメータ化可能なアイソクロナス遅延ブリッジは、そのアイソクロナス遅延の値を修正するために、内部FIFOメモリの閾値(Δ)を利用する。
【0193】
更に詳細には、図6に示す異種ネットワークの場合、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う異種ブリッジ201/202及び207/208の各々は、
− ブリッジ内部構造、すなわち、ファブリックにおけるアイソクロナストラフィックにより被る遅延(Dbridge processing)と、
− FIFOメモリとクロスするときにアイソクロナストラフィックにより被る(すなわち、FIFOメモリがその閾値Δに到達するために要する)遅延(DFIFO crossing)と、
− ストリームが交換ネットワークを通過することにより導入される遅延(Dswitched network)の一部(先に述べた割合P1又はP2)との和がこのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う異種ブリッジについてコントローラにより定義されているアイソクロナス遅延と等しくなるような閾値(Δ)を有するように、関連するストリームに対して内部FIFOメモリを具体化する。
【0194】
ブリッジの内部構造におけるアイソクロナストラフィックにより被る遅延(Dbridge processing)は、例えば、DPRAMでデータを回復するために要する時間、パケットヘッダ修正時間、バスインターフェースへの転送に要する時間、及びIEEE1394ローカルバスクロックとの同期の時間を考慮に入れると、125μsに等しい。
【0195】
次に図10及び図11を参照して、ブリッジを通過するパケットの転送の間に導入される遅延が一定であり且つIEEE「Standard for High Performance Serial Bus bridges」で定義されるIEEE1394規格により規定されているような基準遅延とほぼ等しい(「基準遅延以下であり且つそれにできる限り近接している」)ように、ネットワークの異種ブリッジの資源が修正される本発明の第1実施形態を提示する。
【0196】
図10は、ストリーム接続セットアップ要求の受信時に交換ネットワーク100の異種ブリッジにより実現されるアルゴリズム(先に述べたコントローラCの役割を演じる)を示す。このアルゴリズムは異種ブリッジのROMに格納されている。アルゴリズムは電力が投入された時点でRAMにロードされ、中央処理装置(CPU)391が対応する命令を実行する。
【0197】
図中符号S0により示されるステップの間、図中符号201/202、203/204、205/206、207/208及び209/211のうちの1つがストリーム接続セットアップ要求を受信し、解釈する。
【0198】
図中符号S1により示されるステップの間、オリジナルのFIFOメモリのサイズ(すなわち、トーカの役割を演じている異種ブリッジに関わるメモリTx FIFOのサイズと、リスナの役割を演じている異種ブリッジに関わるメモリのサイズRx FIFO)をここで説明した方法に従って計算する。
【0199】
図中符号S2により示されるステップの間、ストリームがルーティング経路に沿って通過することにより導入される遅延を次の式により計算する。
【0200】
Dswitched network=Nintermediate nodes xDswitching
式中、Nintermediate nodesはルーティング経路に沿った中間ノードの数であり、Dswitchingはノードごとの平均スイッチング遅延である。
【0201】
トーカ異種ブリッジ及びリスナ異種ブリッジがそれぞれ50パーセントの割合で遅延Dswitched networkを考慮に入れなければならないと考えると、これら2つのブリッジのそれぞれについて、
Dswitched network/bridge=Dswitched network/2
となる。
【0202】
図中符号S3により示されるステップの間、ネットワークの構成に起因するオリジナルのアイソクロナス遅延は、
Figure 0003647429
となる。式中、FIFOのオリジナルの閾値と呼ばれるFIFOの第1の部分をΔと表すとき、Doriginal FIFO crossing=Δ/Bit ratestreamである。
【0203】
リスナ異種ブリッジの場合、遅延Dbridge processingは、アイソクロナスパケットがリスナ異種ノードのRx FIFOからその同じブリッジのIEEE1394インターフェース350へ転送されるときにアイソクロナスパケットが受ける遅延と、ブリッジモジュール360が必要とする処理時間との和に相当する。トーカ異種ブリッジの場合には、遅延Dbridge processingは、アイソクロナスパケットがIEEE1394インターフェース350からトーカ異種ブリッジのTx FIFOへ転送されるときにアイソクロナスパケットが被る時間遅延と、この異種ブリッジのブリッジモジュール360が必要とする処理時間との和に相当する。
【0204】
図中符号S4により示されるステップの間、「Standard for High Performance Serial Bus bridges」で指定されている通り、オリジナルのアイソクロナス遅延Doriginal isochronousを考慮すべき異種ブリッジのポータルの、CONFIGROMと呼ばれる構成のROMにおいて示される所定の基準アイソクロナス遅延と比較する。
【0205】
オリジナルのアイソクロナス遅延が基準アイソクロナス遅延より大きい場合、ストリーム接続のセットアップは拒絶される(S5)。
【0206】
これに対し、オリジナルのアイソクロナス遅延が基準アイソクロナス遅延以下である場合には、図中符号S6により示されるステップの間にFIFOメモリの新たな閾値Δ’を決定する。
【0207】
Δ’=Δ+δ
式中、ΔはFIFOのオリジナルの閾値であり、δは
δmax=Bitratestream x(Dreference isochronous−Doriginal isochronous
であるときにδ≦δmaxであるような最大の整数である。
【0208】
図中符号S7により示されるステップの間、FIFOメモリのサイズLadapted FIFO
Ladapted FIFO=Δ’+X
のように決定する。
【0209】
ここで、オリジナルのFIFOメモリのサイズLoriginal FIFOは次の式、
Loriginal FIFO=Δ+X
により表される。
【0210】
ここで、従来よりΔ=Xであるので、
Ladapted FIFO=Δ’+Loriginal FIFO/2
となる。
【0211】
図中符号S8により示されるステップの間、FIFOを具体化する。中央処理装置391は、先にリストを作成され且つ計算されていた、考慮すべきストリームに関連するパラメータをブリッジ/制御モジュール360に提供する。
【0212】
図中符号S9により示されるステップの間、関連するブリッジポータルがストリーム接続セットアップ要求を受け入れ、ストリーム接続セットアップ手続きが「Standard for High Performance Serial Bus bridges」に指定されているように継続されるであろう。
【0213】
図11は、ブリッジのアイソクロナス遅延の値を所定のクロス方向において交換ネットワーク100内の判定されたルーティング経路に従った所定のストリーム接続に関して基準アイソクロナス遅延に適応させた後のトーカ異種ブリッジ及びリスナ異種ブリッジのFIFOメモリのサイズRx FIFO及びTx FIFOを示す。
【0214】
ここで、30Mbpsへの適用の場合の図1の図中符号114により示される端末(トーカT’)から図中符号102により示される端末(宛先端末L’)へのストリーム接続の上記の例を思い起こしてみる。異種ブリッジ207/208のポータル207から、異種ブリッジ212/213及び214/215のポータル213及び214を通過するルーティング経路に従ってブリッジ201/202のポータル202に至るルーティング経路を考える。
【0215】
先に説明したストリーム接続を処理する、図5のアルゴリズムをポータル207に適用すると、図中符号S1により示されるステップの間に実行される、交換ネットワーク100のジッタに対抗するために必要とされるオリジナルのFIFOのサイズの計算により、先に計算したように、Loriginal FIFO=470 Quadletsが得られる。
【0216】
スイッチの平均待ち時間はネットワーク・スイッチモデルにより、シミュレーション及び/又はプロトタイプ性能試験を実行することによって評価できるであろう。例えば、この種の値は30μsに等しくても良い。異種ブリッジ207/208から異種ブリッジ201/202に至るルーティング経路は先に説明したように2つの中間ノードを通過する。従って、交換ネットワーク100に起因する待ち時間は60μsに等しい。
【0217】
この遅延は異種ブリッジ207/208と、異種ブリッジ201/202との間で共有される。これら2つのブリッジがネットワークの待ち時間を同一の割合(すなわち50%)で取り入れると考えれば、ポータル207により考慮されなければならないネットワークの待ち時間は30μsに等しくなる。ブリッジ207/208のポータル207は、図中符号114により示される端末を図中符号102により示される端末にリンクするルーティング経路上のリスナポータルを構成するポータル208に対してこの値を計算する。
【0218】
尚、「IEEE P1394.1 Draft 0.17 Standard for High Performance Serial Bus bridges」は、メッセージLISTENのisochronous delayフィールドへのアイソクロナス遅延の追加は「トーカ」端末114からリスナ端末102に至るルーティング経路にある「リスナ」ポータルにより実行されなければならないと指定している。
【0219】
従って、異種ブリッジ内の転送遅延が、例えば、(DPRAMのデータ検索時間、パケットヘッダ修正時間、バスインターフェースへの転送時間及びIEEE1394ローカルバスのクロックとの同期時間を考慮して)125μsに等しいと想定すると、先に説明したストリーム接続の場合のオリジナルのアイソクロナス遅延は、125μsの3.25サイクルにほぼ相当する
Doriginal isochronous=30μs+(470 Qusdlets/2)/30Mbps+125μs=406μs
に等しい。
【0220】
ブリッジ207/208のポータル208のコンフィグレーションROMにおける一定の基準アイソクロナス遅延が5に等しい場合、図5のステップS4の比較の結果、その返答は否定となり、従って、以下の、
Δ’=((5*125μs)−30μs−125μs)*30Mbps≒440 Quadlets
のようにFIFOの新たな閾値Δ’を計算することが可能である。
【0221】
異種ブリッジのポータルのコンフィグレーションROMで指定される基準アイソクロナス遅延はメーカーに依存しており、シミュレーションを実行するか、モデルを使用するか、又はメーカープロトタイプ性能試験を実施することにより判定できるであろう。
従って、ブリッジ207/208のポータル207の、Ladapted FIFOと呼ばれる新たなFIFOサイズは、
Ladapted FIFO=Δ’+X
に等しく、Loriginal FIFO=Δ+X=2Δであるとき、
Ladapted FIFO=Δ’+Doriginal FIFO/2=440+235=675 Quadlets
となる。
【0222】
ストリーム接続をセットアップするためにポータル207がメッセージLISTENを転送するとき、トーカ端末114からリスナ端末102に至るルーティング経路にある次のリスナブリッジポータルである異種ブリッジ201/202のポータル202に関しても同じ手続きを実現できる。従って、異種ブリッジ201/202のポータル202は、その適応後のFIFOメモリサイズを計算するとき、異種ブリッジ207/208のポータル207によりそれ自体の適応後のFIFOサイズの計算中には考慮に入れられなかった、交換ネットワーク100への転送の間にパケットが受けるアイソクロナス遅延の部分を積分する。
【0223】
従って、図6に示すように、ポータル202に関しては、
Ladapted FIFO=Δ”+X
となる。式中、Xはポータル202のオリジナルのFIFOメモリの第2の部分である。
【0224】
なお、Δ”とΔ’は等しい値であっても良いし、異なる値であっても良い。実際、異種ブリッジ内における転送時間Dbridge processingはブリッジクロス方向の関数として変化する。
【0225】
以下、図12から図14を参照して、同様にデジタルバスの異種ネットワークの場合における本発明の第2実施形態を提示する。
【0226】
先に(図9から図11を参照して)説明した第1実施形態とは異なり、この第2実施形態は「Standard for High Performance Serial Bus bridges」に準拠していない。しかし、それはメモリの消費量が少ないという利点を有する。
【0227】
この第2実施形態の目標は、異種ブリッジとクロスするどのストリームに対しても一定のアイソクロナス遅延を適用しないことである。従って、異種ブリッジとクロスするアイソクロナスパケットが受けるアイソクロナス遅延はそれらのパケットがどのストリームに属するかによって異なり、この依存性は、主に、それらのパケットが交換ネットワーク100内でとるルーティング経路(すなわち、そのルーティング経路に沿って配置されている中間ノードの数)、並びにネットワークのジッタ(精密化計算の場合で、アイソクロナス遅延に対する任意の値の選択ではない)及びストリームのビットレートに関連している。
【0228】
所定のブリッジクロス方向について、所定のストリームと関連するアイソクロナス遅延値の知識を要求する状況は次の通りである。
− (特に先に説明したようなメッセージLISTENにおいて)ストリーム接続をセットアップする場合
− CIP処理(本明細書の冒頭部分で説明した通り)の場合
− 「Standard for High Performance Serial Bus bridges」に記載されているように、アイソクロナス遅延フィールドを含むバスコンフィグレーションROMを読み取るための要求。
【0229】
まず、「Standard for High Performance Serial Bus bridges」に記載されているCIPパケット処理の場合を考える。ストリーム接続セットアップ手続きに関連して言えば、ストリームごとに1つのアイソクロナス遅延が適用される。すなわち、考慮すべき異種ブリッジのリスナポータルは、特に、CIPヘッダのsytフィールドに独自のアイソクロナス遅延を追加する。
【0230】
処理するストリームが明確に識別され、アイソクロナス遅延が処理すべき遅延に適応され、その時点で、追加すべきアイソクロナス遅延の値に曖昧さが存在しない状況になったならば、この遅延はストリーム接続をセットアップする間に計算されており、ストリームの識別子と関連して格納されていることになる。ストリームの識別子がわかったならば、あらかじめ計算されていたアイソクロナス遅延値を検索することが可能である。
【0231】
以下、図12を参照して、アイソクロナス遅延を読み取るための要求の場合を考えてみる。アイソクロナス遅延読み取り要求がポータルのコンフィグレーションROMを管理するCPU(391)により受信されると、このポータルは要求の送り手へ送信されるべき応答について決定しなければならない。
【0232】
本発明の第1実施形態では、「Standard for High Performance Serial Bus bridges」に従って、全てのアイソクロナスパケットが同じアイソクロナス遅延を受けていたため、ポータルはそのポータルとクロスする所定の方向について全てのストリームに共通するアイソクロナス遅延を示すことにより、アイソクロナス遅延読み取り要求に応答していたので、異種ブリッジのどのポータルであろうと、曖昧さが生じる可能性はなかった。
【0233】
これに対し、本発明のこの第2実施形態においては、アイソクロナス遅延はストリームによって異なるため、異種ブリッジのポータルは、図12のアルゴリズムにより示されるように、アイソクロナス遅延読み取り要求を受信したときに特定の処理動作を実現しなければならない。
【0234】
このアルゴリズムは異種ブリッジのROMに格納されている。アルゴリズムはシステムの電源が投入されたときにRAMにロードされ、中央処理装置(CPU)391が対応する命令を実行する。
【0235】
図中符号S201により示されるステップの間、考慮すべき異種ブリッジは読み取り要求にストリーム識別子が含まれているか否かを判定する。
【0236】
その返答が肯定であれば、異種ブリッジはストリーム識別子が現在ストリームに対応しているか否かを検証する(S202)。対応していれば、異種ブリッジは、このストリームに関してあらかじめ計算され且つ識別されたストリームと関連付けて格納されているオリジナルのアイソクロナス遅延をメモリで読み取る(S203)。次に、異種ブリッジはオリジナルのアイソクロナス遅延を含む応答を読み取り要求の送り手へ送信する(S204)。
【0237】
従って、読み取り要求が異種ブリッジのポータルにより解釈可能なメッセージであり、且つこのメッセージがそのフィールドのいずれか1つにストリーム識別子を含み、更に、このストリーム識別子が考慮すべき異種ブリッジにより管理されているストリームを示している場合には、曖昧さは存在せず、考慮すべきブリッジポータルは考慮すべきストリームの特徴を表すアイソクロナス遅延値を含む応答を送信できるであろう(S204)。
【0238】
これに対し、応答に否定の応答が与えられる(S202)(すなわち、識別されたストリームが考慮すべき異種ブリッジにより管理されていない)場合は、図12のアルゴリズムの次のステップS205へ進む。ステップS205では、オリジナルのアイソクロナス遅延の計算に不可欠である要素が読み取り要求に入っているか否かを判定することから成る。
【0239】
同様に、ステップS201の間、読み取り要求がストリーム識別子を含まないことが確認された場合にも、動作は図中符号S205により示されるステップへ進み、オリジナルのアイソクロナス遅延の計算に不可欠な計算要素が読み取り要求の中に存在することを識別する。
【0240】
アイソクロナス遅延読み取り要求がオリジナルのアイソクロナス遅延の計算に不可欠な要素を含む場合、異種ブリッジはオリジナルのアイソクロナス遅延を計算する(S206)。そして、次に、図中符号S208により示されるステップへ進み、考慮すべきストリームと関連付けて計算されたアイソクロナス遅延を格納する。
【0241】
これに対し、読み取り要求がそのような計算要素を含んでいない場合には、異種ブリッジはオリジナルのアイソクロナス遅延値を任意に設定し(S207)、考慮すべきストリームと関連付けて任意に固定されたアイソクロナス遅延値を格納する(S208)。デフォルト時に選択される任意の値は、例えば、メモリCONFIG ROMに含まれている値である。
【0242】
図中符号S209により示されるステップの間、考慮すべき異種ブリッジは格納されたアイソクロナス遅延を含む応答を読み取り要求の送り手へ送信する。
【0243】
従って、アイソクロナス遅延読み取り要求が異種ブリッジのポータルにより解釈できるメッセージを構成しており、且つこのメッセージがそのフィールドのいずれか1つにネットワークにおけるアイソクロナス遅延を評価するのに十分な数の要素を含んでいる場合には、アクションを受けたブリッジポータルは、転送手段(特に閾値及びFIFOのサイズ)を具体化することなく、先に本発明の第1実施形態に関連して説明した計算方法に従ってこの種の評価(S206)を実行する。
【0244】
ここで、「十分な要素」という用語は、アクションを受けたブリッジポータル(以上の説明で扱った例ではポータル208)が交換ネットワーク100内でトーカポータル(先に説明した例ではポータル207)と対を成しているとき、少なくともリスナの識別子がわかっていることを意味する。アクションを受けたポータル(以上の説明で扱った例ではポータル202)が交換ネットワーク内でストリームのリスナポータルを構成している場合には、この用語は少なくともトーカの識別子がわかっていることを表す。
【0245】
これらの要素がわかっていない場合には、任意の値を選択することが可能である(S207)。そのような値は、例えば、ブリッジのメーカーにより、ネットワークのシミュレーション、モデル及び/又はプロトタイプ性能試験によって選択されれば良い。
【0246】
アイソクロナス遅延値を後に再利用できるように、計算された又は任意に固定されたアイソクロナス遅延値は対応するストリームの特性と関連付けて格納されるのが好ましい。
【0247】
そこで、アクションを受けたポータルは、計算された又は任意に固定されたアイソクロナス遅延値を含む応答を送信できるであろう(S209)。そのような応答を送信するポータルは読み取り要求に対する応答の中で示されたオリジナルのアイソクロナス遅延を格納し、オリジナルの読み取り要求で指定されていた識別子を有し且つ同じルーティング経路をとる「リスナ」及び/又は「トーカ」を含む次のストリーム接続セットアップ手続きにそれを適用しようと試みる。
【0248】
読み取り要求の送り手がアクションを受けたポータルのアイソクロナス遅延値を知ろうとしている目的を判定することを可能にする要素を読み取り要求が含んでいない場合、このポータルは、本発明のネットワークの将来の機能動作を損なうおそれがある任意のアイソクロナス遅延値を要求の送り手に与えないように、要求に対する応答の中でエラーメッセージを戻しても良い。
【0249】
交換ネットワークのトポロジーが動的に変化する(すなわち、交換ネットワークのノードがいわゆる「ホットプラギング」特性を示す)場合、ストリーム接続をセットアップしようとしているコントローラは、そのストリーム接続セットアップ手続きの間に、考慮すべきブリッジポータルのコンフィグレーションROMへ送信された読み取り要求によってアイソクロナス遅延値が要求されたとき、そのアイソクロナス遅延値の確認を求めることを推奨する。
【0250】
「コントローラ」という用語は、ここでは、トーカとリスナとの間のデータストリームの経路をセットアップ又は閉鎖するためにブリッジ間メッセージを使用するノードを意味するものと理解する。
【0251】
最後に、ストリーム接続のセットアップの場合を考えてみる。「Standard for High Performance Serial Bus bridges」に従えば、アイソクロナスストリーム接続をセットアップすべき場合、その接続を要求するコントローラはJOIN型のメッセージをリスナが接続されている端末バスへ送信する。このメッセージは端末ポータル(すなわち、リスナに至るルーティング経路にある端末バスに接続されているブリッジのポータル)によりインタセプトされ、このポータルはメッセージを解析し、必要な処理動作を実行して、メッセージを修正し、修正メッセージをストリームのイニシエータ、すなわち、トーカへ送信する。
【0252】
トーカに至るルーティング経路に配置された全てのポータルはメッセージをインタセプトし、必要な処理動作を実行する。メッセージJOINからスタートして、トーカに至るルーティング経路にある端末ポータルは、トーカとリスナとの間に完全接続をセットアップするために、メッセージLISTENを生成する。トーカからリスナまでのルーティング経路に配置されたリスナポータルは(本発明の第1実施形態に関連して説明したように)メッセージLISTENのアイソクロナス遅延フィールドに含まれる値をブリッジのクロスの間にアイソクロナスパケットが受ける遅延の値だけ増加させなければならない。
【0253】
尚、「Standard for High Performance Serial Bus bridges」によれば、ストリーム接続セットアップ手続きは関連するストリームの識別子を含むブリッジ間メッセージを使用する。そのような状況を処理するために、全てのストリームに共通するアイソクロナス遅延を有する必要はなく、ブリッジとクロスするストリームごとに別個のアイソクロナス遅延を適用することが可能である。
【0254】
以下、図13a、図13b及び図14を参照して、本発明の第2実施形態に従ってストリーム接続セットアップ要求を受信したときに異種ブリッジにより実現できる様々に異なるアルゴリズムを説明する。
【0255】
これらのアルゴリズムは異種ブリッジのROMに格納されている。アルゴリズムは電源が投入されたときにRAMにロードされ、中央処理装置(CPU)391が対応する命令を実行する。
【0256】
図12に関連して説明したように、読み取り要求に対する応答を既に生成していたストリーム識別子に関して異種ブリッジのポータルが接続セットアップ要求を受信すると(S300)、ポータルは、要求されるストリーム接続のセットアップを受け入れる又は拒絶するために、図13a及び図13bのアルゴリズムの一方を実現する。これらのアルゴリズムの一方は、図12の図中符号S208により示されるステップの間に格納された要素の1つを含む各ストリーム接続要求で実現されなければならない。
【0257】
図13a及び図13bに共通する、図中符号S301により示されるステップの間、異種ブリッジは、受信されたストリーム接続セットアップ要求の中に、このストリームに関わる読み取り要求に対する応答にあらかじめ挿入されていたと考えられるアイソクロナス遅延値を獲得するために使用できる要素が存在するか否かを判定する。従って、先に異種ブリッジにより管理され、ブリッジがアイソクロナス遅延値(例えば、計算された値又は任意に選択された値)を含む読み取り要求に対する応答を生成していたストリーム識別子をストリーム接続セットアップ要求が含んでいる場合、異種ブリッジは、先にそのストリーム識別子と関連付けて格納されたアイソクロナス遅延値をメモリから取り出すことができるであろう。
【0258】
異種ブリッジによりメモリに格納され、読み取られるこの種のアイソクロナス遅延値は、その後、このブリッジによりストリーム接続のセットアップ(S302)の間に使用されることになる。
【0259】
これに対し、ストリーム接続セットアップ要求(S300)は以前のアイソクロナス遅延読み取り要求に対する応答の生成を異種ブリッジが実行した時の流れに関係しているが、ストリーム接続セットアップ要求における要素の欠落(図13a及び図13bのステップS301に対する応答「ノー」)のためにこの遅延を読み取ることができない場合には、異種ブリッジは図13aの図中符号S303aにより示されるステップ、あるいは図13bの図中符号S303bにより示されるステップのいずれかを実現できるであろう。
【0260】
従って、第1の代替実施形態によれば、異種ブリッジは、図中符号S303aにより示されるステップの間、十分な要素を有しているならば、先に本明細書で既に説明した計算技法に従って考慮すべきストリームのオリジナルのアイソクロナス遅延を計算することを決定しても良い。その後、計算したオリジナルのアイソクロナス遅延の値をもってストリーム接続のセットアップを受け入れる。
【0261】
例えば、異種ブリッジはストリーム接続のセットアップを受け入れ、LISTENメッセージにおいて計算された新たなアイソクロナス遅延値を示し、ストリーム接続セットアップ要求の送り手によるアイソクロナス遅延値の確認を求める要求を待つ状態に入る。尚、「Standard for High Performance Serial Bus bridges」によれば、ストリーム接続のセットアップを発したコントローラはエントリ端末、すなわち、トーカから宛先端末、すなわち、リスナに至るルーティング経路を通してパケットが受けるアイソクロナス遅延を含むSTREAM STATUSメッセージを受信する。このアイソクロナス遅延値を期待されるアイソクロナス遅延値と比較しても良く、それら2つの値に差がある場合には、コントローラはネットワークの各々の異種ブリッジのアイソクロナス遅延値の確認を要求し、その後、ストリーム接続セットアップを維持するか、又はそれを終了させることを決定できる。
【0262】
第2の代替実施形態によれば、既知のアイソクロナス遅延値が存在しないとき、異種ブリッジは図13bの図中符号S303bにより示されるステップの間にストリーム接続のセットアップを拒絶することを決定しても良い。
【0263】
例えば、異種ブリッジによりアイソクロナス遅延読み取り応答の生成後にネットワークのトポロジーを変更する場合、先に応答の中で送信されていたアイソクロナス遅延の値を無効にしても良い。従って、その結果、ブリッジは先に図10のステップS5に関連して説明したようにストリーム接続のセットアップを拒絶することを決定し、図12の図中符号S208により示されるステップの間に格納されていたアイソクロナス遅延の値を消去する。考慮すべきストリームに関する次のストリーム接続セットアップ動作の次のアイソクロナス遅延読み取り要求によって、交換ネットワーク100の新たな構成により適合する新たなアイソクロナス遅延値をセットアップすることが可能になる。
【0264】
次に、図14を参照して、先に異種ブリッジにより処理されていなかったストリームに関してストリーム接続をセットアップする要求を受信したときにそのブリッジで適用される処理を説明する。
【0265】
図中符号S100により示されるステップの間、異種ブリッジはストリーム接続セットアップ要求を受信する。
【0266】
図中符号S101により示されるステップの間、考慮すべき異種ブリッジは先に図10を参照して説明したようにオリジナルのFIFOのサイズを計算する。次に、異種ブリッジはネットワークの待ち時間を計算し(S102)、更に、考慮すべきストリームのオリジナルのアイソクロナス遅延を計算し且つ格納する(S103)。次に、FIFOを具体化し(S104)、計算され且つ格納されたオリジナルのアイソクロナス遅延によるストリーム接続のセットアップを受け入れる(S105)。
【0267】
従って、図14のアルゴリズムの枠内で計算され且つ使用されるオリジナルのアイソクロナス遅延は交換ネットワーク100を通過するストリームのルーティング経路に関して最適化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による方法を実現できるデジタルバスの同種ネットワークの一例のブロック線図である。
【図2】図1の同種ネットワークに含まれる同種ブリッジの一実施形態を示す図である。
【図3】図1の同種ネットワークの記述を得るために、図1の同種ネットワークに含まれるコントローラにより実現されるアルゴリズムの一例を示す図である。
【図4】図3のアルゴリズムを図1の同種ネットワークに適用することにより得られる図1の同種ネットワークの記述を示す図である。
【図5】本発明の方法に従ってアイソクロナスデータストリーム接続をセットアップするために、図1の同種ネットワークに含まれるコントローラにより実現されるアルゴリズムの一例を示す図である。
【図6】本発明による方法を実現できるデジタルバスの異種ネットワークの一例を示すブロック線図である。
【図7】図6の異種ブリッジの一実施形態を示す図である。
【図8】図6の異種ネットワークに含まれる交換ネットワークの経路指定テーブルの構造を示す図である。
【図9】本発明の第1実施形態におけるネットワークのジッタの推定を考慮に入れて、一方ではトーカ異種ブリッジ、他方ではリスナ異種ブリッジのオリジナルの(すなわち、適応前の)FIFOメモリのサイズを示す図である。
【図10】FIFOメモリの具体化のステップの間に本発明の第1実施形態で実現されるアルゴリズムを示す図である。
【図11】本発明の第1実施形態におけるアイソクロナス遅延の基準アイソクロナス遅延への適用の後の、一方ではトーカ異種ブリッジ、他方ではリスナ異種ブリッジの適応済みFIFOメモリのサイズを示す図である。
【図12】本発明の第2実施形態において、考慮されるブリッジポータルのアイソクロナス遅延の値を読み取るための要求を受信したときに異種ブリッジにより実現されるアルゴリズムを示す図である。
【図13a】本発明の第2実施形態において、考慮されるブリッジが読み取り要求に対してあらかじめ応答を生成していたときにストリーム接続セットアップ要求の受信時に異種ブリッジにより実現できる2つのアルゴリズムを示す図である。
【図13b】本発明の第2実施形態において、考慮されるブリッジが読み取り要求に対してあらかじめ応答を生成していたときにストリーム接続セットアップ要求の受信時に異種ブリッジにより実現できる2つのアルゴリズムを示す図である。
【図14】考慮される異種ブリッジがオリジナルのアイソクロナス遅延をあらかじめ計算していなかったストリーム接続をセットアップする場合に、本発明の第2実施形態による異種ブリッジにより適用されるアルゴリズムを示す図である。

Claims (54)

  1. 複数のブリッジにより相互に接続されている複数のデジタルバスを具備するデジタルバスネットワークの少なくとも1つのブリッジにより接続される少なくとも1つのエントリ端末、すなわち、トーカと、少なくとも1つの宛先端末、すなわち、リスナとの間でアイソクロナスデータストリーム接続をセットアップする方法であって、該複数のブリッジの各々はアイソクロナス遅延と関連し、少なくとも該複数のブリッジのいくつかが所定値範囲内でパラメータ化可能であるアイソクロナス遅延と関連し、
    (a)前記少なくとも1つのトーカ端末と前記少なくとも1つのリスナ端末との間に、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う少なくとも1つのブリッジを含む1つ以上のブリッジを具備する少なくとも1つのルーティング経路を獲得するステップと、
    (b)前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれる各ブリッジについて、当該ブリッジのアイソクロナス遅延の値又はそれがとり得る値を獲得するステップと、
    (c)前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれるパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う少なくとも1つのブリッジに関して、前記少なくとも1つのルーティング経路をとる前記データストリーム接続が所定の総アイソクロナス遅延を受けるように、前記ブリッジのアイソクロナス値がとるべき選択値を選択するステップと、
    (d)前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれるパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つのブリッジに関して、前記ブリッジのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延が前記選択値をとるように、前記ブリッジの少なくとも1つの資源を適応させ、具体化するステップとを備える方法。
  2. 1つのトーカ端末と少なくとも2つのリスナ端末との間でアイソクロナスデータストリームがセットアップされ、前記方法は、
    − 前記少なくとも2つのリスナ端末の各々に関して、前記少なくとも1つのトーカ端末と前記リスナ端末との間で、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う少なくとも1つのブリッジを含む1つ以上のブリッジを具備するルーティング経路を獲得するステップと、
    − 前記データストリーム接続がとる前記少なくとも2つのルーティング経路の各々で前記データストリーム接続が同じ所定の総アイソクロナス遅延を受けるように、前記少なくとも2つのルーティング経路の各々に関して前記ステップ(b)から(d)を実行するステップとを含む請求項1記載の方法。
  3. 前記少なくとも1つの適応され且つ具体化される資源は、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記ブリッジに含まれるFIFOメモリである請求項1記載の方法。
  4. 前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれるパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う各ブリッジの前記少なくとも1つの資源の適応及び具体化は、前記ブリッジのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延の選択値が前記ブリッジによりいくつかのデータストリームの各々に適用されるように、前記いくつかのデータストリームに共通している請求項1記載の方法。
  5. 前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれるパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う各ブリッジの前記少なくとも1つの資源の適応及び具体化は、前記ブリッジのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延の選択値が前記ブリッジにより特定の1つのデータストリームにのみ適用されるように、前記特定のデータストリームに固有である請求項1記載の方法。
  6. 前記デジタルバスはIEEE1394型デジタルバスである請求項1記載の方法。
  7. 前記デジタルバスのネットワークは家庭用オーディオビジュアルネットワークである請求項1記載の方法。
  8. 前記デジタルバスネットに接続された、データストリーム接続のセットアップを制御するための装置により、前記ステップ(a)から(c)が実行される請求項1記載の方法。
  9. ネットワークの記述を獲得するステップを含み、前記ステップ(a)の間、前記ネットワークの記述を使用して、各ルーティング経路のブリッジが獲得される請求項1記載の方法。
  10. 前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれる各ブリッジのクロス方向ごとに実現される請求項1記載の方法。
  11. 前記デジタルバスネットワークは、各々にデジタルバスの1つが接続されている第1のポータル及び第2のポータルをそれぞれが具備する複数の同種ブリッジを介してデジタルバスが相互に直接接続されている同種ネットークであり、
    前記少なくとも1つのトーカ端末と前記少なくとも1つのリスナ端末との間の前記少なくとも1つのルーティング経路は、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う少なくとも1つの同種ブリッジを具備する請求項1記載の方法。
  12. 前記デジタルバスネットワークは異種ネットワークであり、前記デジタルバスは、
    − 各々にデジタルバスの1つが接続されている第1のポータル及び第2のポータルをそれぞれが具備する複数の同種ブリッジを介して相互に直接接続されているか、又は
    − 複数のリンクにより相互に接続された複数のノードを具備する少なくとも1つの交換ネットワークを介し、各々がデジタルバスの1つが接続されている第1のポータルと、交換ネットワークが接続されている第2のポータルとを具備し、各々が前記交換ネットワークのノードの1つを形成している複数の異種ブリッジを介して相互に接続されており、
    前記少なくとも1つのルーティング経路は、前記少なくとも1つのトーカ端末と前記少なくとも1つのリスナ端末との間で、前記交換ネットワークとクロスし、且つ前記交換ネットワークの入口ノード及び出口ノードをそれぞれ形成している少なくとも1対の異種ブリッジと、可能であれば少なくとも1つの同種ブリッジとを具備し、
    前記少なくとも1つのルーティング経路は、各々がそのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延の中に、確定された割合で、前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより導入される遅延を取り入れたパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う少なくとも1つの異種ブリッジ及び/又はパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う少なくとも1つの同種ブリッジを具備する請求項1記載の方法。
  13. 前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより導入される遅延は、
    − 前記異種ブリッジの一方であって、前記交換ネットワークの入口ノードを形成する異種ブリッジのパラメータ化アイソクロナス遅延に第1の割合P1で取り入れられ、
    − 前記異種ブリッジの他方であって、前記交換ネットワークの出口ノードを形成する異種ブリッジパラメータ化アイソクロナス遅延に第2の割合P2で取り入れられ、
    前記第1の割合と前記第2の割合の和はほぼ100%に等しい(P1 + P2 = 100%)請求項12記載の方法。
  14. 前記第1の割合及び前記第2の割合は共にほぼ50%に等しい(P1 = P2 = 50%)請求項13記載の方法。
  15. 前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより獲得される遅延は、前記交換ネットワークを通るルーティング経路を考慮に入れるときに獲得される請求項12記載の方法。
  16. 前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより導入される遅延Dswitched networkは、
    前記交換ネットワークに含まれるルーティング経路の部分における中間ノードの数をNintermediate nodesとし、且つ
    中間ノードごとの平均交換時間をDswitchingとするとき、式
    Dswitched network= Nintermediate nodes x Dswitching
    により計算される請求項15記載の方法。
  17. 前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより導入される遅延は、前記交換ネットワークを通るデータストリームのルーティング経路を考慮せずに、所定の値により推定される請求項12記載の方法。
  18. 前記少なくとも1つの適応され且つ具体化される資源は、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記ブリッジに含まれるFIFOメモリであり、
    パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つの異種ブリッジのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延Disochronousの選択値は、
    − 前記異種ブリッジがそのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延に、前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより導入される遅延を取り入れるときの割合をP%とし、
    − 前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより導入される遅延をDswitched networkとし、
    − パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記異種ブリッジに含まれるFIFOメモリをデータストリームがクロスするために要する時間をDFIFOcrossingとし、
    − パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記異種ブリッジの中で、データストリームの1要素がFIFOメモリからデジタルバスのインターフェースへ、又はその逆にデジタルバスのインターフェースからFIFOメモリへ転送されるのに要する時間をDbridge processingとするとき、式
    Disochronous=(P% x Dswitched network)+ Dcrossing FIFO + Dbridge processing
    に従って計算される請求項12記載の方法。
  19. 前記FIFOメモリのサイズは、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延Disochronousの選択値が、前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより導入される遅延の値に関わらず、基準値Dreference isochronous以下であり且つその値にできる限り近接しているように適応される請求項18記載の方法。
  20. 前記FIFOメモリは、適応前に、
    オリジナル閾値と呼ばれる、適応前のFIFOメモリの第1の部分をΔとし、ネットワークジッタに対抗することを可能にする、適応前のFIFOメモリの第2の部分をXとするとき、
    Loriginal FIFO=Δ+ X
    であるようなサイズLoriginal FIFOを有し、
    前記FIFOメモリは、適応後に、
    前記オリジナル閾値をΔとし、且つ
    データストリームのビットレートをBitRatestream、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延の基準値をDreference isochronous、適応前のアイソクロナス遅延をDoriginal isochronous、δmax=BitRatestream x(Dreference isochronous−Doriginal isochronousorigine)として、δ≦δmaxであるような最大の整数をδとするときに、
    Δ’=Δ+δ
    となるようなΔ’を適応後のFIFOメモリの第1の部分とし、且つ
    ネットワークジッタに対抗することを可能にする、適応前のFIFOメモリの前記第2の部分と同一である、適応後のFIFOメモリの第2の部分をXとするとき、
    LadaptedFIFO=Δ’+X
    であるようなサイズLadaptedFIFOを有する請求項19記載の方法。
  21. 前記FIFOメモリのサイズは、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延Disochronousの選択値が前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより導入される遅延の値の関数であるように固定されている請求項18記載の方法。
  22. 前記ステップ(d)の後に、
    (e)前記少なくとも1つの異種ブリッジで、接続のセットアップが前記選択値の選択を必要とするデータストリームと関連して、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延の選択値を記憶するステップが実行される請求項21記載の方法。
  23. データストリームに含まれるCIPの処理の場合、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つの異種ブリッジは、− CIPが含まれているデータストリームを識別するステップと、
    − 前記識別されたデータストリームに関連してあらかじめ計算され、メモリに格納されているアイソクロナス遅延を読み取るステップと、
    − CIPを処理するために読み取られたアイソクロナス遅延を使用するステップとを実行する請求項22記載の方法。
  24. アイソクロナス遅延を読み取るための要求を処理する場合、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つの異種ブリッジは、
    − 異種ブリッジが読み取り要求と該要求に含まれる可能性があるストリーム識別子を読み取ろうと試みるステップと、
    − 読み取り要求がストリーム識別子を含み、そのストリーム識別子が異種ブリッジにより管理された処理の中にあるストリームを指示する場合、異種ブリッジが、あらかじめ識別されたストリームと関連して計算され、メモリに格納されているアイソクロナス遅延を読み取り、読み取られたアイソクロナス遅延を含む応答を送信するステップとを実行する請求項22記載の方法。
  25. アイソクロナス遅延を読み取るための要求を処理する場合、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つの異種ブリッジは、
    − 異種ブリッジが読み取り要求と該要求に含まれる可能性があるストリーム識別子を読み取ろうと試みるステップと、
    − 読み取り要求がストリーム識別子を含み、そのストリーム識別子が異種ブリッジにより管理された処理の中にないストリームを指示する場合、又は、前記読み取り要求がストリーム識別子を含まない場合に、異種ブリッジが、該読み取り要求の中からアイソクロナス遅延の計算に不可欠である計算要素を識別しようと試みるステップと、
    − 前記読み取り要求が前記計算要素を含む場合、異種ブリッジがアイソクロナス遅延を計算し、それを識別されたストリームと関連させて格納し、計算されたアイソクロナス遅延を含む応答を送信するステップとを実行する請求項22記載の方法。
  26. アイソクロナス遅延を読み取るための要求を処理する場合、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つの異種ブリッジは、
    − 異種ブリッジが読み取り要求と該要求に含まれる可能性があるストリーム識別子を読み取ろうと試みるステップと、
    − 読み取り要求がストリーム識別子を含み、そのストリーム識別子が異種ブリッジにより管理された処理の中にないストリームを指示する場合、又は、読み取り要求がストリーム識別子を含まない場合に、異種ブリッジが、該読み取り要求の中から、アイソクロナス遅延の計算に不可欠である計算要素を識別しようと試みるステップと、
    − 読み取り要求が前記計算要素を含まない場合、異種ブリッジが所定の値を有するアイソクロナス遅延を選択し、それを識別されたストリームと関連させて格納し、選択されたアイソクロナス遅延を含む応答を送信するステップとを実行する請求項22記載の方法。
  27. アイソクロナス遅延の読み取りのための要求を処理する場合、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つの異種ブリッジは、
    − 異種ブリッジが読み取り要求と該要求に含まれる可能性があるストリーム識別子を読み取ろうと試みるステップと、
    − 読み取り要求がストリーム識別子を含み、そのストリーム識別子が異種ブリッジにより管理される処理の中にないストリームを指示する場合、又は、読み取り要求がストリーム識別子を含まない場合に、異種ブリッジが、該読み取り要求の中から、アイソクロナス遅延の計算に不可欠である計算要素を識別しようと試みるステップと、
    − 読み取り要求が前記計算要素を含まない場合、異種ブリッジがエラー識別子を含む応答を送信するステップとを実行する請求項22記載の方法。
  28. ストリーム接続のセットアップのための要求を処理する場合、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つの異種ブリッジは、
    − 異種ブリッジがストリーム接続セットアップ要求と該要求に含まれる可能性があるストリーム識別子を読み取ろうと試みるステップと、
    − 前記ストリーム接続セットアップ要求がストリーム識別子を含み、そのストリーム識別子が、アイソクロナス遅延を読み取るための要求に対して異種ブリッジがあらかじめ応答を生成していたストリームを指示するものであり、そのあらかじめ生成されていた応答に含まれるアイソクロナス遅延を読み取ることができる場合、前記異種ブリッジは、識別されたストリームと関連してあらかじめ計算され、格納されたアイソクロナス遅延を読み取り、読み取られたアイソクロナス遅延をもって接続のセットアップを許可するステップとを実行する請求項22記載の方法。
  29. ストリーム接続のセットアップのための要求を処理する場合、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つの異種ブリッジは、
    − 異種ブリッジがストリーム接続セットアップ要求及びその要求に含まれる可能性があるストリーム識別子を読み取ろうと試みるステップと、
    − 前記ストリーム接続セットアップ要求がストリーム識別子を含み、そのストリーム識別子が、アイソクロナス遅延を読み取るための要求に対して異種ブリッジがあらかじめ応答を生成していたストリームを指示するものであり、そのあらかじめ生成されていた応答に含まれるアイソクロナス遅延を読み取ることができない場合、前記異種ブリッジはアイソクロナス遅延を計算し、それを識別されたストリームと関連させて格納し、計算されたアイソクロナス遅延をもって接続のセットアップを許可するステップとを実行する請求項22記載の方法。
  30. ストリーム接続のセットアップのための要求を処理する場合、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つの異種ブリッジは、
    − 異種ブリッジがストリーム接続セットアップ要求及びその要求に含まれる可能性があるストリーム識別子を読み取ろうと試みるステップと、
    − ストリーム接続セットアップ要求がストリーム識別子を含み、そのストリーム識別子が、アイソクロナス遅延を読み取るための要求に対して異種ブリッジがあらかじめ応答を生成していたストリームを指示するものであり、そのあらかじめ生成されていた応答に含まれるアイソクロナス遅延を読み取ることができない場合、前記異種ブリッジは接続のセットアップを拒絶するステップとを実行する請求項22記載の方法。
  31. ストリーム接続のセットアップのための要求を処理する場合、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つの異種ブリッジは、
    − 異種ブリッジがストリーム接続セットアップ要求及びその要求に含まれる可能性があるストリーム識別子を読み取ろうと試みるステップと、
    − ストリーム接続セットアップ要求がストリーム識別子を含み、そのストリーム識別子が、アイソクロナス遅延を異種ブリッジがあらかじめ計算していなかったストリームを指示する場合、該異種ブリッジはアイソクロナス遅延を計算し、それを識別されたストリームと関連させて格納し、計算されたアイソクロナス遅延をもって接続のセットアップを許可するステップとを実行する請求項22記載の方法。
  32. コンピュータで実行されるとき、請求項1から31のいずれか1項に記載の方法を実現するのに適合する命令のシーケンスを具備するコンピュータプログラム。
  33. 複数のブリッジにより相互に接続されている複数のデジタルバスを具備するデジタルバスネットワークの少なくとも1つのブリッジにより接続される少なくとも1つのエントリ端末、すなわち、トーカと、少なくとも1つの宛先端末、すなわち、リスナとの間でアイソクロナスデータストリーム接続をセットアップするためのコンピュータプログラム製品であって、該複数のブリッジの各々はアイソクロナス遅延と関連し、少なくとも該複数のブリッジのいくつかが所定値範囲内でパラメータ化可能であるアイソクロナス遅延と関連し、
    (a)前記少なくとも1つのトーカ端末と前記少なくとも1つのリスナ端末との間に、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う少なくとも1つのブリッジを含む1つ以上のブリッジを具備する少なくとも1つのルーティング経路を獲得するステップと、
    (b)前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれる各ブリッジについて、当該ブリッジのアイソクロナス遅延の値又はそれがとり得る値を獲得するステップと、
    (c)前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれるパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う少なくとも1つのブリッジに関して、前記少なくとも1つのルーティング経路をとる前記データストリーム接続が所定の総アイソクロナス遅延を受けるように、前記ブリッジのアイソクロナス値がとるべき選択値を選択するステップと、
    (d)前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれるパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つのブリッジに関して、前記ブリッジのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延が前記選択値をとるように、前記ブリッジの少なくとも1つの資源を適応させ、具体化するステップとを実行するためのコンピュータ読み取り可能なプログラミング手段を具備するコンピュータにおいて使用することができるサポートに記録されたプログラムコード命令を具備するコンピュータプログラム製品。
  34. アイソクロナス遅延と関連する種類であり、ある範囲の所定の値を持つパラメータ化可能なアイソクロナス遅延と関連しているデジタルバスネットワークのブリッジにおいて、
    − 少なくとも1つのエントリ端末と少なくとも1つの宛先端末との間にセットアップされ、且つ前記ブリッジを含む少なくとも1つのルーティング経路を取るアイソクロナスデータストリーム接続が所定の総アイソクロナス遅延を受けるように選択される、前記パラメータ化可能なアイソクロナス遅延の選択値を受信する手段と、
    − 前記パラメータ化可能なアイソクロナス遅延が前記選択値をとるように、資源の少なくとも1つを適応させ且つ具体化する手段とを具備するブリッジ。
  35. 複数のブリッジにより相互に接続されている複数のデジタルバスを具備するデジタルバスネットワークの少なくとも1つのブリッジにより接続される少なくとも1つのエントリ端末、すなわち、トーカと、少なくとも1つの宛先端末、すなわち、リスナとの間におけるアイソクロナスデータストリーム接続のセットアップを制御する装置であって、該複数のブリッジの各々はアイソクロナス遅延と関連し、少なくとも該複数のブリッジのいくつかが所定値範囲内でパラメータ化可能であるアイソクロナス遅延と関連し、
    − 前記少なくとも1つのトーカ端末と前記少なくとも1つのリスナ端末との間に、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う少なくとも1つのブリッジを含む1つ以上のブリッジを具備する少なくとも1つのルーティング経路を獲得する第1獲得手段と、
    − 前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれる各ブリッジについて、当該ブリッジのアイソクロナス遅延の値又はそれがとり得る値を獲得する第2獲得手段と、
    − 前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれるパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う少なくとも1つのブリッジに関して、前記少なくとも1つのルーティング経路をとる前記データストリーム接続が所定の総アイソクロナス遅延を受けるように、前記ブリッジのアイソクロナス値がとるべき選択値を選択する選択手段と、
    − 前記ブリッジのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延が前記選択値をとり、前記ブリッジの少なくとも1つの資源を適応させ、具体化するように、前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれるパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つのブリッジへ前記選択値を送信する送信手段とを備える装置。
  36. 1つのトーカ端末と少なくとも2つのリスナ端末との間でアイソクロナスデータストリームがセットアップされ、前記装置は、
    − 前記少なくとも2つのリスナ端末の各々に関して、前記少なくとも1つのトーカ端末と前記リスナ端末との間で、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う少なくとも1つのブリッジを含む1つ以上のブリッジを具備するルーティング経路を獲得する第1の手段を有し、
    − 前記第2獲得手段、前記選択手段及び前記送信手段は、前記少なくとも2つのルーティング経路の各々に関して使用されるとき、前記データストリーム接続がとる前記少なくとも2つのルーティング経路の各々で前記データストリーム接続が同じ所定の総アイソクロナス遅延を受けるようになっている請求項35記載の装置。
  37. 前記少なくとも1つの適応され且つ具体化される資源は、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記ブリッジに含まれるFIFOメモリである請求項35記載の装置。
  38. 前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれるパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う各ブリッジの前記少なくとも1つの資源の適応及び具体化は、前記ブリッジのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延の選択値が前記ブリッジによりいくつかのデータストリームの各々に適用されるように、前記いくつかのデータストリームに共通している請求項35記載の装置。
  39. 前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれるパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う各ブリッジの前記少なくとも1つの資源の適応及び具体化は、前記ブリッジのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延の選択値が前記ブリッジにより特定の1つのデータストリームにのみ適用されるように、前記特定のデータストリームに固有である請求項35記載の装置。
  40. 前記デジタルバスはIEEE1394型デジタルバスである請求項35記載の装置。
  41. 前記デジタルバスのネットワークは家庭用オーディオビジュアルネットワークである請求項35記載の装置。
  42. ネットワークの記述を獲得する手段を具備し、前記少なくとも1つのトーカ端末と前記少なくとも1つのリスナ端末との間で少なくとも1つのルーティング経路を獲得する前記第1獲得手段は、各ルーティング経路のブリッジを獲得するために、前記ネットワークの記述を使用する請求項35記載の装置。
  43. 前記装置は、前記少なくとも1つのルーティング経路に含まれる各ブリッジのクロス方向ごとに使用される請求項1記載の装置。
  44. 前記デジタルバスネットワークは、各々にデジタルバスの1つが接続されている第1のポータル及び第2のポータルをそれぞれが具備する複数の同種ブリッジを介してデジタルバスが相互に直接接続されている同種ネットークであり、
    前記少なくとも1つのトーカ端末と前記少なくとも1つのリスナ端末との間の前記少なくとも1つのルーティング経路は、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う少なくとも1つの同種ブリッジを具備する請求項35記載の装置。
  45. 前記デジタルバスネットワークは異種ネットワークであり、前記デジタルバスは、
    − 各々にデジタルバスの1つが接続されている第1のポータル及び第2のポータルをそれぞれが具備する複数の同種ブリッジを介して相互に直接接続されているか、又は
    − 複数のリンクにより相互に接続された複数のノードを具備する少なくとも1つの交換ネットワークを介し、各々がデジタルバスの1つが接続されている第1のポータルと、交換ネットワークが接続されている第2のポータルとを具備し、各々が前記交換ネットワークのノードの1つを形成している複数の異種ブリッジを介して相互に接続されており、
    前記少なくとも1つのルーティング経路は、前記少なくとも1つのトーカ端末と前記少なくとも1つのリスナ端末との間で、前記交換ネットワークとクロスし、且つ前記交換ネットワークの入口ノード及び出口ノードをそれぞれ形成している少なくとも1対の異種ブリッジと、可能であれば少なくとも1つの同種ブリッジとを具備し、
    前記少なくとも1つのルーティング経路は、各々がそのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延の中に、確定された割合で、前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより導入される遅延を取り入れたパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う少なくとも1つの異種ブリッジ及び/又はパラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う少なくとも1つの同種ブリッジを具備する請求項35記載の装置。
  46. 前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより導入される遅延は、
    − 前記異種ブリッジの一方であって、前記交換ネットワークの入口ノードを形成する異種ブリッジのパラメータ化アイソクロナス遅延に第1の割合P1で取り入れられ、
    − 前記異種ブリッジの他方であって、前記交換ネットワークの出口ノードを形成する異種ブリッジのパラメータ化アイソクロナス遅延に第2の割合P2で取り入れられ、
    前記第1の割合と前記第2の割合の和はほぼ100%に等しい(P1 + P2 = 100%)請求項45記載の装置。
  47. 前記第1の割合及び前記第2の割合は共にほぼ50%に等しい(P1 = P2 = 50%)請求項46記載の装置。
  48. 前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより獲得される遅延は、前記交換ネットワークを通るルーティング経路を考慮に入れるときに獲得される請求項45記載の装置。
  49. 前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより導入される遅延Dswitched networkは、
    前記交換ネットワークに含まれるルーティング経路の部分における中間ノードの数をNintermediate nodesとし、且つ
    中間ノードごとの平均交換時間をDswitchingとするとき、式
    Dswitched network= Nintermediate nodes x Dswitching
    により計算される請求項48記載の装置。
  50. 前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより導入される遅延は、前記交換ネットワークを通るデータストリームのルーティング経路を考慮せずに、所定の値により推定される請求項45記載の装置。
  51. 前記少なくとも1つの適応され且つ具体化される資源は、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記ブリッジに含まれるFIFOメモリであり、
    パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記少なくとも1つの異種ブリッジのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延Disochronousの選択値は、
    − 前記異種ブリッジがそのパラメータ化可能なアイソクロナス遅延に、前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより導入される遅延を取り入れるときの割合をP%とし、
    − 前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより導入される遅延をDswitched networkとし、
    − パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記異種ブリッジに含まれるFIFOメモリをデータストリームがクロスするために要する時間をDFIFOcross ingとし、
    − パラメータ化可能なアイソクロナス遅延を伴う前記異種ブリッジの中で、データストリームの1要素がFIFOメモリからデジタルバスのインターフェースへ、又はその逆にデジタルバスのインターフェースからFIFOメモリへ転送されるのに要する時間をDbridge processingとするとき、式
    Disochronous=(P% x Dswitched network)+ Dcrossing FIFO + Dbridge processing
    に従って計算される請求項45記載の装置。
  52. 前記FIFOメモリのサイズは、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延Disochronousの選択値が、前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより導入される遅延の値に関わらず、基準値Dreference isochronous以下であり且つその値にできる限り近接しているように適応される請求項51記載の装置。
  53. 前記FIFOメモリは、適応前に、
    オリジナル閾値と呼ばれる、適応前のFIFOメモリの第1の部分をΔとし、ネットワークジッタに対抗することを可能にする、適応前のFIFOメモリの第2の部分をXとするとき、
    Loriginal FIFO=Δ+ X
    であるようなサイズLoriginal FIFOを有し、
    前記FIFOメモリは、適応後に、
    前記オリジナル閾値をΔとし、且つ
    データストリームのビットレートをBitRatestream、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延の基準値をDreference isochronous、適応前のアイソクロナス遅延をDoriginal isochronous、δmax=BitRatestream x(Dreference isochronous−Doriginal isochronousorigine)として、δ≦δmaxであるような最大の整数をδとするときに、
    Δ’=Δ+δ
    となるようなΔ’を適応後のFIFOメモリの第1の部分とし、且つ
    ネットワークジッタに対抗することを可能にする、適応前のFIFOメモリの前記第2の部分と同一である、適応後のFIFOメモリの第2の部分をXとするとき、
    LadaptedFIFO=Δ’+X
    であるようなサイズLadaptedFIFOを有する請求項52記載の装置。
  54. 前記FIFOメモリのサイズは、パラメータ化可能なアイソクロナス遅延Disochronousの選択値が前記交換ネットワークをデータストリームが通過することにより導入される遅延の値の関数であるように固定されている請求項51記載の装置。
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