JP3646231B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の制動に用いられるディスクブレーキに係り、特に二輪自動車に用いて好適なディスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】
二輪自動車用のディスクブレーキは、一般には車両の非回転部に取付けられるキャリパに設けた2つのピンボス部間にピンを橋架し、該ピンにディスクロータを挟持する一対のパッドを摺動自在に支持させるようにしている。このようなディスクブレーキにおいて、キャリパに対するピンの取付けは、車両外側に位置する一方のピンボス部を挿通させたピンの先端部を他方のピンボス部まで到達させた後、その抜止めを行うようにしているが、その抜止めに、例えばピンに差し込むようなクリップ(βクリップ)を用いると前記一方のピンボス部の内側の作業となるため作業性が悪く、キャリパに対するピンの組付けに時間を要することとなる。
【0003】
そこで、例えば特開昭61−247545号公報に記載のものでは、その第3図および第4図に示されるように、車両外側に位置する一方のピンボス部の外側に、一端部を固定した状態で弾性変形可能な押え板を配置し、この押え板の自由端部をピンの外周に設けた溝内に係合させてその抜止めを行うようにしている。このような抜止め構造によれば、ピンボス部の外側での作業となるため、キャリパに対するピンの組付けを単時間で行い得るようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に記載の抜止め構造によれば、押え板がピンボス部の外側に露出しているため、二輪自動車が転倒したような場合に押え板に物(衝突物)が直接当たって、押え板が変形してしまう虞があった。
【0005】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、ピンの組付作業性を犠牲にすることなく押え板の保護を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、キャリパに設けた2つのピンボス部のうち、車両外側に位置する一方のピンボス部を、前記ピンの挿通方向に所定の間隔で対立させた一対の突片から形成し、該一方のピンボス部の一対の突片の間にキャリパの上面に一端部が固定された弾性変形可能な押え板の自由端部を配置すると共に、該押え板の自由端部を前記ピンの外周に設けた溝に係合させて該ピンの抜止めをする構成としたことを特徴とする。
【0007】
このように構成したディスクブレーキにおいては、パッドを支持するピンを抜止めするための押え板が一対の突片の間に配置されるので、外部から当たる物に対して突片が押え板を保護する。
【0008】
本発明は、上記一方のピンボス部の一対の突片間に、押え板がピンの溝からの離脱方向へ所定量以上変形するのを規制する規制部材を設けるようにしても良いもので、この場合は、規制部材により押え板の過度の変形が抑えられるので、押え板が塑性変形してしまうことはない。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基いて説明する。
【0010】
図1〜4において、1はキャリパで、ディスクロータDの外側(車両外側)に配置される第1のシリンダ本体2とディスクロータDの内側(車両内側)に配置される第2のシリンダ本体3とを、ディスクロータDの円周方向に離間して配置した各一対のタイボルト4,5により連結して成っている。第1のシリンダ本体2には二つの取付孔(ねじ孔)6が設けられており、キャリパ1の全体は、前記取付孔6を利用して二輪自動車のフロントフォークの取付部(図示略)にボルト止めされるようになっている。第1のシリンダ本体2と第2のシリンダ本体3とは、前記タイボルト4,5による締結部分を突起部2a,2b、3a,3bとして、これら突起部を突き合わせて共通のディスクパス部7,8を形成している。このディスクパス部7,8の内側は開口部9として提供されており、この開口部9内にディスクロータDの一部がのぞくようになっている。キャリパ1は、ここでは対向シリンダ型として構成されており、第1、第2のシリンダ本体2、3のそれぞれにはピストン(図示略)を収納するためのボア10が各3つ設けられている。なお、第1のシリンダ本体2の上部には、前記各ボア10に供給するブレーキ液を取入れるためのホース接続口11とこのブレーキ液中に混入しているエアを排出するためのブリーダ12が設けられている。
【0011】
上記キャリパ1の上部には、開口部9の中央をディスクロータDの軸方向へ横断するようにピン13が配置されている。このピン13は、ディスクロータDの外側に配置したアウタパッド14とディスクロータDの内側に配置したインナパッド15とを摺動自在に支持するためのもので、第1のシリンダ本体2の上面に突設した第1のピンボス部16と第2のシリンダ本体3の上面に突設した第2のピンボス部17との間に橋架されている。なお、アウタパッド14およびインナパッド15は、裏板18とこの裏板18に接合したライニング材19とから成っており、その裏板18がピン13に支持されている。
【0012】
より詳しくは、第1のピンボス部16は、、図3および4に良く示されるよう一対の突片20から成っており、この一対の突片20には前記ピン13を挿通させるための共通のピン孔21が形成されている。ピン13は、第1のピンボス部16の外側から前記ピン孔21に挿入されると共に、その先端部を第2のピンボス部17のピン孔(図示略)に挿入させてキャリパ1に取付けられている。このピン13は、前記ピン孔21への挿入後端側に大径部13aと中径部13bとを有する段付き形状をなしており、その大径部13aが第1のピンボス部16の側面に当接するまで前記ピン孔18に挿入されると共に、この挿入端でその中径部13bがピン孔18内に位置決めされるようになっている。
【0013】
一方、上記ピン13の中径部13bには、同じく図4に示されるように前記第1のピンボス部16を構成する一対の突片20の間隔とほぼ同じ幅を有する周溝22が形成されており、この周溝22には、第1のシリンダ本体2の上面にねじ部材23を用いて一端部24aが固定された押え板24の自由端部24bが係合している。押え板24の自由端部24bは、ねじ部材23により固定された一端部24aからわずか上方へ屈曲させられて上下方向へ弾性変形可能となっており、その下方への弾発力を利用して前記ピン13の周溝22に上方から係合し、ピン13の抜止めをしている。ここで、押え板24の先端は前記自由端部24bより幅の広い把手部24c(図3)とされており、押え板24は、この把手部24cを手で掴んで自由端部24bを持上げることによりピン13の周溝22から容易に離脱するようになる。なお、第1のピンボス部16を構成する一対の突片20の間には、押え板24の必要以上の変形を規制する規制部材25が橋架されている。
【0014】
上記のように構成したディスクブレーキにおいて、キャリパ1にアウタパッド14とインナパッド15とを組付けるには、始めに押え板24の把手部24cを手で掴んでその自由端部24bを持上げ、ピン13を第1のピンボス部16の外側からそのピン孔21に挿入すると共に、その先端部をアウタパッド14とインナパッド15を挿通させながら第2のピンボス部17のピン孔に挿入する。そして、このピン13の挿入途中または挿入端で押え板24を手から離すと、押え板24の自由端部24bは自体の弾発力によりピン13の周溝22内に嵌入し、ピン13は押え板24により第1、第2のピンボス部16、17からの抜けが規制される。ピン13を抜く場合は、始めに押え板24を持上げて、その自由端部24bをピン13の周溝22から離脱させれば良い。
【0015】
このようにキャリパ1に対するピン13の着脱は、押え板24を持上げるだけで簡単に行うことができ、前記公報(特開昭61−247545号公報)に記載ものものと同様に作業性は良好となる。また、この押え板24は、第1のピンボス部16を構成する一対の突片20の間に配置されるので、車両(二輪自動車)が転倒した場合でもこの押え板24に物が直接当たることはなく、その変形は未然に防止される。しかも、押え板24の自由端部24bを持上げる際、規制部材25が押え板24の過度の変形を抑えるので、押え板24が塑性変形してしまうこともない。さらに、前記公報に記載のものでは、押え板を下側からピンに係合させる都合上、押え板の一端部をキャリパの上面に突設したボス部上に固定するようにしており、このような態様では前記ボス部を設ける分、キャリパの重量が増加するようになる。しかし、本実施の形態では、押え板24を上側からピン13に係合させるようにしているので、該押え板24の一端部24aをキャリパ1の上面に固定する方がむしろ都合が良く、前記ボス部を省略できる分、キャリパ1の重量軽減を達成できる。
【0016】
ここで、上記ディスクブレーキにおいては、キャリパ1のボア10内にブレーキ液を供給すると、各ボア10内の図示を略すピストンが伸長して、アウタパッド14とインナパッド15とがそれぞれディスクロータDの反対面に押付けられ、その時、各パッド14、15にかかるトルクはそれぞれの裏板18を介してキャリパ1の開口部9の側面で受け止められ、所望の制動力が発生する。なお、本発明は、上記対向ピストン型のものに限定するものではなく、例えば車両の非回転部にキャリパを浮動可能に取付けたキャリパ浮動型のものも対象とし得る。
【0017】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明にかゝるディスクブレーキによれば、パッドを支持するピンを抜止めする押え板を一対の突片の間に配置するようにしたので、車両が転倒しても突片により押え板に物が当たるのが防止され、押え板の変形を未然に防止できるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクブレーキの構造を示す平面図である。
【図2】本ディスクブレーキの構造を示す正面図である。
【図3】本ディスクブレーキの一部を拡大して示す平面図である。
【図4】図3のA−A矢視線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 キャリパ
13 ピン
14 アウタパッド
15 インナパッド
16 第1のピンボス部
17 第2のピンボス部
20 突片
22 ピンの溝(周溝)
23 ボルト
24 押え板
24a 押え板の一端部
24b 押え板の自由端部
25 規制部材
D ディスクロータ

Claims (2)

  1. 車両の非回転部に取付けられるキャリパに設けた2つのピンボス部間にピンを橋架し、該ピンにディスクロータを挟持する一対のパッドを摺動自在に支持させたディスクブレーキにおいて、前記ピンボス部のうち、車両外側に位置する一方のピンボス部を、前記ピンの挿通方向に所定の間隔で対立させた一対の突片から形成し、該一方のピンボス部の一対の突片の間にキャリパの上面に一端部が固定された弾性変形可能な押え板の自由端部を配置すると共に、該押え板の自由端部を前記ピンの外周に設けた溝に係合させて該ピンの抜止めをしたことを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 一方のピンボス部の一対の突片間に、押え板が前記ピンの溝からの離脱方向へ所定量以上変形するのを規制する規制部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ。
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