JP3646196B2 - ケーブル作業車の走行装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、吊橋になどにおける保守、点検、再塗装などの作業用として用いられるケーブル作業車の走行装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13に示すような長大な吊橋10が建設されてきている。これは、数百mから1km以上の間隔で支塔11を建て、この支塔11間に、直径が数十cmから1mを越すような太いメインケーブル12を張り渡し、このメインケーブル12に一定間隔でハンガーロープ13を垂下し、このハンガーロープ13で道路、鉄道などの橋体14を吊り下げてなるものである。
前記ハンガーロープ13は、図7および図8に示すように、一定間隔でメインケーブル12にケーブルバンド18を巻きつけ、多数のバンドボルト19で締付固定し、このケーブルバンド18のサドル26にメインケーブル12を垂下している。
【0003】
このメインケーブル12は、略放物線状で傾斜状態にあるため、バンドボルト19の張力が抜けると、ケーブルバンド18がスリップし、その結果、ハンガーロープ13がゆるんで橋体14を水平に保持できなくなったり、他のハンガーロープ13に異常な張力が付加されたりして各部に損傷を与える恐れがあり、そのため、メインケーブル12の表面の防食塗装の補修、バンドボルト19の張力測定と増す締めなど定期的な維持管理が必要となる。
【0004】
このような定期的な維持管理のため、メインケーブル12の上部に手摺り用のハンドロープ15を張設し、このハンドロープ15に走行装置17で自走する作業車16からなる移動式足場装置を装着して定期的な維持管理に使用している(特公平2−24966号公報)。
【0005】
この移動式足場装置を、図7、図8、図9により詳しく説明すると、前記ケーブルバンド18毎にピン22で左右2本の支柱20を上向きに取付け、この支柱20の上端のクランプ21にて2本の平行なハンドロープ15を保持している。前記作業車16は、水平軸25にて中央に走行装置17を吊り下げ、また左右にメインケーブル12を跨ぐようにしてゴンドラ24を吊りさげてなるもので、前記走行装置17は、台車23に設けた走行車輪27をハンドロープ15の上に乗せ、かつハンドロープ15をそれぞれ左右から無限軌条帯からなる摩擦回転体31で所定圧で挾みつけつつ、モータ28の回転を減速機44、回転軸30、スプロケット32を介して伝達し、摩擦回転体31を駆動することにより走行する。なお、29は非常停止クランプ29である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような走行装置17において、摩擦回転体31は、図10、図11に示すように、ローラチェン33を上下2列にしてスプロケット32に掛け、各ローラチェン33の外側にはゴム製摩擦部材34を取り付けてなる。また、各摩擦回転体31の背部側からローラチェン33に接するように所定間隔毎に複数個の滑りシュー36を配置してハンドロープ15を挾持するが、これらは、左右の滑りシュー36a、36bで対をなすようにしてそれぞれ対毎に独立した押圧手段35でハンドロープ15を挾持するための押圧力を付与している。
【0007】
この滑りシュー36に押圧力を与える押圧手段35は、それぞれの対毎に滑りシュー36a、36bの略中間部に押え軸37a、37bを垂直に取りつけ、一方の滑りシュー36aの上端のブラケット38aにねじ軸39を固着し、このねじ軸39を他方の滑りシュー36bの上端のブラケット38bを遊嵌して、このブラケット38bとねじ軸39の他端のワッシャ40との間にコイルばね41を介在してなるものである。また、対をなす前記滑りシュー36a、36bがねじ軸39と直交して進退して複数のローラチェン33に一様に接触するように、各滑りシュー36a、36bにねじ軸39と平行に円筒体43を取付け、摺動軸42を摺動しつつガイドされるようになっている。これらの押圧手段35、円筒体43、摺動軸42は1対毎に独立しており、例えば、図10の場合3個独立して設けられている。
【0008】
以上のような装置によりハンドロープ15を走行する場合において、図10のように、途中にクランプ21のない個所であるときは、3対の滑りシュー36a、36bがすべて所定圧力でハンドロープ15を挾みつけつつ移動するので、走行装置17の走行には特に問題がない。
【0009】
ところが、図12のようにクランプ21のある個所を通過するときは、つぎのような若干の問題が発生した。
(1)対をなす各滑りシュー36a、36b毎に押圧手段35が独立しているので、滑りシュー36a、36bがクランプ21で広げられると、その広げられた押圧手段35のコイルばね41の押圧力だけが増大するとともに、平行を保ったまま進退して摩擦回転体31のゴム製摩擦部材34がクランプ21と局部的に接するため、このゴム製摩擦部材34への押圧力がさらに増大し、ゴム製摩擦部材34に損傷を与える。
(2)対をなす各滑りシュー36a、36b毎に押圧手段35が独立しているということは、コイルばね41も対の数だけ必要となり、そのため径の小さな、ハンドロープ15の太さの変動にシビアで固いバネ定数のものを使用しなければならず、複数組を互いにバランスよく調整し、セットするのが面倒である。
(3)コイルばね41の径が小さいため許容範囲が狭く、ハンドロープ15に対するクランプ21の径がせいぜい2倍程度までしか適用できない。
(4)クランプ21を噛みはじめると、対をなす各滑りシュー36a、36bが円筒体43と摺動軸42により、互いに平行を保ったまま進退するので、ハンドロープ15を挾持できない個所が生じる。
【0010】
本発明は、対をなす各滑りシュー36a、36bが複数個有する場合において、全体または複数個を1つの大きな径のコイルばね41による押圧手段35で押圧することにより、ゴム製摩擦部材34に損傷を与えることなく、またセットが簡単で、適用範囲が広く、確実に挾持できるものを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、吊橋10のメインケーブル12に沿って設けられたハンドロープ15を、左右に配置した摩擦回転体31で挾みつけつつ回転して作業車16を移動するようにした走行装置17において、前記左右それぞれの摩擦回転体31の背面に滑りシュー36を複数個ずつ配置し、それぞれの側にて相隣る滑りシュー36を平衡リンク53で支持するとともに、この平衡リンク53を平行滑動軸52によって梃子状リンク50に軸架し、この左右の梃子状リンク50を1つの押圧手段35により押圧力を付与するように連結してなることを特徴とするケーブル作業車の走行装置である。
【0012】
【作用】
滑りシュー36にてクランプ21を飲み込んだ場合、滑りシューがコイルばね41に抗して広げられる。滑りシュー36が広げられても、平衡リンク53にて押圧力が等分され、広げられない滑りシュー36と同一の押圧力が発生する。
したがって、ハンドロープ15のクランプ21のある個所と、ない個所とでともに滑りシュー36に等分された力が伝達され、ハンドロープ15は、それぞれ摩擦回転体31を介して同一の押圧力で挾持される。
【0013】
【実施例】
本発明の基本原理を図1により説明する。
まず、図1の左側部分を説明すると、第1の滑りシュー36a1と第2の滑りシュー36a2とが、それぞれの中点を平衡リンク53aで支持し、この平衡リンク53aの中点を梃子状リンク50aの略中点の平行滑動軸52aで軸架し、この梃子状リンク50aの一端を支軸51により台車23と一体の舌片部54に支持してなる。
同様に、図1の右側部分を説明すると、第1の滑りシュー36b1と第2の滑りシュー36b2とが、それぞれの中点を平衡リンク53bで支持し、この平衡リンク53bの中点を梃子状リンク50bの略中点の平行滑動軸52bで軸架し、この梃子状リンク50bの一端を支軸51により台車23と一体の舌片部54に支持してなる。
以上のように構成された左右の梃子状リンク50a、50b間の先端部間に互いに引き合うようなコイルばね41を介在する。
【0014】
以上のような構成において、図1のようにハンドロープ15のクランプ21のない個所では、コイルばね41にて梃子状リンク50aと50bとを互いに引き合っているので、左側では、平衡リンク53a、その両端の軸60、60を介して第1の滑りシュー36a1と第2の滑りシュー36a2とに等分された力が伝達される。同様に、右側でも、平衡リンク53b、その両端の軸60、60を介して第1の滑りシュー36b1と第2の滑りシュー36b2とに等分された力が伝達される。
したがって、一方の第1の滑りシュー36a1、36b1においても、また、他方の第2の滑りシュー36a2、36b2においても同一の押圧力が発生し、ハンドロープ15は、それぞれ摩擦回転体31を介して同一の押圧力で挾持される。
【0015】
つぎに、図2のように第1の滑りシュー36a1、36b1にてクランプ21を飲み込んだ場合、第1の滑りシュー36a1、36b1がコイルばね41に抗して広げられる。第1の滑りシュー36a1、36b1が広げられても、左側では、平衡リンク53aにて第1の滑りシュー36a1と第2の滑りシュー36a2とに等分された力が伝達され、同様に、右側でも、平衡リンク53bにて第1の滑りシュー36b1と第2の滑りシュー36b2とに等分された力が伝達される。
したがって、広げられた第1の滑りシュー36a1、36b1においても、また、広げられない第2の滑りシュー36a2、36b2においても同一の押圧力が発生する。
【0016】
なお、コイルばね41が伸ばされることにより押圧力がやや増加したとしても、平衡リンク53にて等分するので、広げられた第1の滑りシュー36a1、36b1においても、また、広げられない第2の滑りシュー36a2、36b2においても押圧力がほとんど変わらず、また、増加も少ない。
クランプ21の個所が順次移動しても同様であり、衝撃の発生がなく、円滑に通過でき、かつ摩擦回転体31の損耗もない。
【0017】
つぎに、具体的構成例を図3ないし図5により説明する。
図3は、本発明による走行装置17の平面図である。この走行装置17の台車23は、走行方向に細幅をなし、この台車23の下面前後に2本のハンドロープ15を走行するための走行車輪27が設けられるとともに、図7と同様に非常停止クランプ29が設けられている。
【0018】
前記台車23の上面には、モータ28と減速機44が載せられ、この減速機44の回転軸30が台車23の下面へ突出している。前記台車23の下面には、またハンドロープ15の左右の摩擦回転体31を咬合して回動するスプロケット32が回動自在に設けられている。前記摩擦回転体31は、図10と同様、ローラチェン33を上下2重に配置し、外周にゴム製摩擦部材34を取り付けたものである。
【0019】
本発明は、摩擦回転体31を押圧する滑りシュー36と押圧手段35との伝動構成が従来と異なる。
すなわち、まず、図4の左側部分を説明すると、梃子状リンク50aの基端部の軸受部55を台車23と一体の舌片部54aに嵌め込み、支軸51aを挿入して回動自在に連結する。前記梃子状リンク50aの他端の軸受部56に回動自在に押え軸37aを挿入するとともに、中間部の軸受部57にも平行滑動軸52aを回動自在に平行滑動軸52aを挿入する。なお、平行滑動軸52aの位置は、必ずしも軸受部55と軸受部56の中間でなくともよく、場合によっては、梃子状リンク50aを軸受部56側に延長した部分に取り付けてもよいし、また押え軸37aと平行滑動軸52aとを兼用するようにしてもよい。
【0020】
前記平行滑動軸52aの下方に伸びた小径軸部58aを平衡リンク53aの中間部の軸受部59に回動自在に嵌合する。この平衡リンク53aの等距離にある両端部にそれぞれ軸60a、60aを回動自在に差し込み、この軸60a、60aの上下にそれぞれカラー61、61を介して第1の滑りシュー36a1、第2の滑りシュー36a2を回動自在に取り付ける。この第1、第2の滑りシュー36a1、36a2の突合せ部分同士に切欠きを形成して互いに一部が重合部62となる。また、上下の滑りシュー36の外側縁部は、前記ローラチェン33の軸部分に遊嵌しつつ接触押圧するように形成されるとともに、両端部にローラチェン33とのガイドが円滑になるような面取りが施されている。
【0021】
つぎに、図4の右側の滑りシュー36bと摩擦回転体31とは、ハンドロープ15を介在して前記左側の滑りシュー36aと摩擦回転体31相対するような向きに設けられており、略同一構成であるので、左側部分には、符号の後にaを付加し、右側部分には、符号の後にbを付加する。
また、両者の異なる部分は、左側の押え軸37aの角柱部63aにねじ軸39が固着されているが、右側の押え軸37bの角柱部63bには、貫通孔64を形成し、ねじ軸39が遊嵌されている点である。そして、ねじ軸39の押え軸37aと反対側に突出した部分にワッシャ65とワッシャ40を設け、これらの間にコイルばね41を介在する。このコイルばね41は、ナット66の位置によって押圧力が調整される。
以上のようにして、図3の左側のハンドロープ15における左右の4つの滑りシュー36は、1つの押圧手段35のコイルばね41によって加圧される。
【0022】
同様に、図3の右側のハンドロープ15における4つの滑りシュー36の組立て構成、および1つの押圧手段35のコイルばね41によって加圧される構成も同一である。ただし、押圧手段35におけるコイルばね41の取付け位置だけが互いに向き合うように設けられ、台車23から外方へ飛び出さないようになっている。
【0023】
以上のように構成されたケーブル作業車の走行装置の作用は、図1および図2にて説明した場合と同様である。ただし、図1および図2では、図面の説明上、コイルばね41が縮む方向に働くように記載したのに対し、図3ないし図5では伸びる方向に働く点で相違する。
【0024】
前記実施例では、図1に示すように、対をなす左右の第1の滑りシュー36a1、36b1と、対をなす左右の第2の滑りシュー36a2、36b2との2組の場合について説明したが、これに限られるものではない。
4組、8組、16組、…と2のn乗個の場合についても、相隣る2個の滑りシュー36を1組としてm/2個の平衡リンク53で順次支持するとともに、この相隣る2個の平衡リンク53を1組として平衡リンク53が1個となるまで順次支持し、最後の1個の平衡リンク53を平行滑動軸52によって梃子状リンク50に軸架すれば同様に構成できる。
例えば、図6(a)に示すように、左右に4個(=2の2乗個)ずつ配置した場合において、相隣る2個の滑りシュー36を1組として2組とし、まず2個の平衡リンク53で順次支持し、つぎに2個の平衡リンク53を1個の平衡リンク53で順次支持し、最後の1個の平衡リンク53を平行滑動軸52によって梃子状リンク50に軸架する。
図示しないが他側でも同様である。
【0025】
また、滑りシュー36を左右にそれぞれm個(2のn乗個以外の偶数とする)ずつ配置した場合において、最初はm個の滑りシュー36を同数の2つに組み分けし、次いで各組み分け毎に同数の又は1個違いの2つに順次組み分けし、最終的に偶数のとき2個ずつに、奇数のとき2個と1個に組み分けし、相隣る組毎に平衡リンク53で順次支持するとともに、この相隣る2個の平衡リンク53を1組として平衡リンク53が1個となるまで順次支持し、最後の1個の平衡リンク53を平行滑動軸52によって梃子状リンク50に軸架すれば同様に構成できる。
【0026】
例えば、図6(b)に示すように、左右に6個ずつ配置した場合において、6個の滑りシュー36を3個ずつ2つに組み分けし、さらに2個と1個に組み分けし、まず相隣る2個1組の滑りシュー36をそれぞれ1段目の平衡リンク53で支持し、つぎにこの1段目の平衡リンク53と1個だけの滑りシュー36とをそれぞれ2段目の平衡リンク53で支持し、この2段目の相隣る平衡リンク53を3段目の平衡リンク53で支持し、個の3段目の平衡リンク53を平行滑動軸52によって梃子状リンク50に軸架する。このとき、押圧力が案分されるように、2段目の平衡リンク53における平行滑動軸52の位置を2:1とすればよい。
図示しないが他側でも同様である。
【0027】
さらに、滑りシュー36を左右にそれぞれm個(2のn乗個以外の奇数とする)ずつ配置した場合において、最初はm個の滑りシュー36を1個違いの2つに組み分けし、次いで各組み分け毎に同数の又は1個違いの2つに順次組み分けし、最終的に偶数のとき2個ずつに、奇数のとき2個と1個に組み分けし、相隣る組毎に平衡リンク53で順次支持するとともに、この相隣る2個の平衡リンク53を1組として1個となるまで平衡リンク53で順次支持し、最後の1個の平衡リンク53を平行滑動軸52によって梃子状リンク50に軸架すれば同様に構成できる。
【0028】
例えば、図6(c)に示すように、左右に5個ずつ配置した場合において、5個の滑りシュー36を3個と2個の2つに組み分けし、さらに3個の組みを2個と1個に組み分けし、まず相隣る2個の滑りシュー36に1段目の平衡リンク53で支持し、つぎにこの1段目の平衡リンク53と1個の滑りシュー36とを2段目の平衡リンク53で支持し、また他方の相隣る2個の滑りシュー36を1組として2段目の平衡リンク53で支持し、これら2段目の平衡リンク53を3段目の平衡リンク53で支持し、この3段目の平衡リンク53を平行滑動軸52によって梃子状リンク50に軸架する。このとき、押圧力が案分されるように、2段目と3段目の2段目の平衡リンク53の平行滑動軸52の位置を2:1および3:2とすればよい。
図示しないが他側でも同様である。
【0029】
その他、図1、図6(a)(b)(c)の適宜の組み合わせや例示しない滑りシュー36の数によって、例示した場合以外でも同様にして構成できる。
【0030】
【発明の効果】
(1)左右の梃子状リンク50を1つの押圧手段35により押圧力を付与するように連結したので、左右の滑りシュー36がクランプ21で広げられても、その押圧手段35のコイルばね41の押圧力が増大せず、ゴムからなるゴム製摩擦部材34に損傷を与えることがない。
(2)押圧手段35のコイルばね41が径の大きなものを1つだけとすることができ、軟らかなバネ定数のものを使用でき、調整やセットが簡単である。
【0031】
(3)コイルばね41の径が大きいため許容範囲が広く、ハンドロープ15に対するクランプ21の径の十分大きなものにも適用できる。
(4)クランプ21を噛みはじめると、滑りシュー36は軸60で軸架されるので、滑りシュー36は変動に対してどのようにでも傾斜でき、クランプ21と摩擦回転体31に同時に接触し、ハンドロープ15を挾持できない部分が生じるようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるケーブル作業車の走行装置の原理を説明する説明図である。
【図2】図1においてクランプ21を噛んだときの説明図である。
【図3】本発明によるケーブル作業車の走行装置の一実施例を示す平面図である。
【図4】図3の要部の拡大平面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】本発明によるケーブル作業車の走行装置の他の実施例を示す説明図である。
【図7】従来のケーブル作業車の走行装置の正面図である。
【図8】図7の側面図である。
【図9】図7の平面図である。
【図10】図9の要部の拡大平面図である。
【図11】図10のB−B線断面図である。
【図12】従来のケーブル作業車の走行装置によりクランプ21を噛んだときの説明図である。
【図13】吊橋10に作業車16を装着した状態の正面図である。
【符号の説明】
10…吊橋、11…支塔、12…メインケーブル、13…ハンガーロープ、14…橋体、15…ハンドロープ、16…作業車、17…走行装置、18…ケーブルバンド、19…バンドボルト、20…支柱、21…クランプ、22…ピン、23…台車、24…ゴンドラ、25…水平軸、26…サドル、27…走行車輪、28…モータ、29…非常停止クランプ、30…回転軸、31…摩擦回転体、32…スプロケット、33…ローラチェン、34…ゴム製摩擦部材、35…押圧手段、36…滑りシュー、37…押え軸、38…ブラケット、39…ねじ軸、40…ワッシャ、41…コイルばね、42…摺動軸、43…円筒体、44…減速機、50…梃子状リンク、51…支軸、52…平行滑動軸、53…平衡リンク、54…舌片部、55…軸受部、56…軸受部、57…軸受部、58…小径軸部、59…軸受部、60…軸、61…カラー、62…重合部、63…角柱部、64…貫通孔、65…ワッシャ、66…ナット。

Claims (4)

  1. 吊橋10のメインケーブル12に沿って設けられたハンドロープ15を、左右に配置した摩擦回転体31で挾みつけつつ回転して作業車16を移動するようにした走行装置17において、前記左右それぞれの摩擦回転体31の背面に滑りシュー36を複数個ずつ配置し、それぞれの側にて相隣る滑りシュー36を平衡リンク53で支持するとともに、この平衡リンク53を平行滑動軸52によって梃子状リンク50に軸架し、この左右の梃子状リンク50を1つの押圧手段35により押圧力を付与するように連結してなることを特徴とするケーブル作業車の走行装置。
  2. 滑りシュー36を左右にそれぞれm個(=2のn乗個とする)ずつ配置した場合において、相隣る2個の滑りシュー36を1組としてm/2個の平衡リンク53で順次支持するとともに、この相隣る2個の平衡リンク53を1組として平衡リンク53が1個となるまで順次支持し、最後の1個の平衡リンク53を平行滑動軸52によって梃子状リンク50に軸架してなる請求項1記載のケーブル作業車の走行装置。
  3. 滑りシュー36を左右にそれぞれm個(2のn乗個以外の偶数とする)ずつ配置した場合において、最初はm個の滑りシュー36を同数の2つに組み分けし、次いで各組み分け毎に同数の又は1個違いの2つに順次組み分けし、最終的に偶数のとき2個ずつに、奇数のとき2個と1個に組み分けし、相隣る組毎に平衡リンク53で順次支持するとともに、この相隣る2個の平衡リンク53を1組として平衡リンク53が1個となるまで順次支持し、最後の1個の平衡リンク53を平行滑動軸52によって梃子状リンク50に軸架してなる請求項1記載のケーブル作業車の走行装置。
  4. 滑りシュー36を左右にそれぞれm個(2のn乗個以外の奇数とする)ずつ配置した場合において、最初はm個の滑りシュー36を1個違いの2つに組み分けし、次いで各組み分け毎に同数の又は1個違いの2つに順次組み分けし、最終的に偶数のとき2個ずつに、奇数のとき2個と1個に組み分けし、相隣る組毎に平衡リンク53で順次支持するとともに、この相隣る2個の平衡リンク53を1組として1個となるまで平衡リンク53で順次支持し、最後の1個の平衡リンク53を平行滑動軸52によって梃子状リンク50に軸架してなる請求項1記載のケーブル作業車の走行装置。
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