JP3646103B2 - ベルト止め具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベルト止め具に関し、詳しくは、荷物の固縛や荷締などに用いられるベルト止め具に関する。
【0002】
【従来の技術】
荷物の固縛や荷締などに用いられるベルト止め具として、たとえば、実開平5−2873号公報や実開平5−71156号公報に記載される荷締ベルト用バックルが知られている。これらのうち、たとえば、実開平5−71156号公報に記載される荷締ベルト用バックルは、たとえば、図14に示されるように、荷締ベルト1の幅方向において対向配置される1対のガイド板2と、各ガイド板2の間に架設され、荷締ベルト1の長手方向に沿って互いに所定の間隔を隔てて配置される2枚の固定板3と、各ガイド板2の間において、各固定板3と対向するように架設され、各ガイド板2の係止孔6に係脱自在に挿通される2本のピン4とを備えている。
【0003】
そして、この荷締ベルト用バックル7では、各固定板3の間の空間から、ループ状に折り返された荷締ベルト1の両端部を、各ガイド板2の間にそれぞれ挿通して、各ピン4を、各端部における折り返されたループ部5に挿通した後に、各ガイド板2の係止孔6に係止させることにより、荷締ベルト1を緊締した状態で固定するようにしている。
【0004】
このような荷締ベルト用バックル7では、各ピン4が、各ガイド板2の係止孔7に対して係脱自在とされているため、たとえば、各ピン4が各ガイド板2に固着されている場合には、荷締ベルト1を、各ピン4に折り返し状に挿通する必要があるが、そのような必要をなくして、予め折り返したループ部5にピン4を挿通するのみで固定することができ、荷締ベルト1の長手方向途中から装着できるので、作業性の向上を図ることができるという利点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の荷締ベルト用バックル7では、各ピン4を、それぞれ荷締ベルト1の各端部のループ部5に挿通した後に、それぞれ係止孔6に係止する必要があり、やはり固定作業に手間がかかるという不具合がある。
【0006】
とりわけ、多数の荷物を順次荷締するような作業においては、1つの荷締ベルト用バックル7の固定に時間がかかると、作業全体としての効率が低下して、荷締作業の効率化が図れないという不具合を生じる。
【0007】
本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、簡易な構成によって、簡易かつ迅速な固定作業を実現することのできるベルト止め具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、ベルト止め具において、ベルトの長手方向と直交する幅方向において、前記ベルトを隔てて対向配置されるガイド板と、各前記ガイド板の間に架設され、前記ベルトの長手方向に沿って互いに所定の間隔を隔てて配置される固定板と、各前記ガイド板に係脱されるベルト巻回部材とを備え、前記ベルト巻回部材は、各前記ガイド板の間に、各前記固定板と対向するように架設される2つの巻回杆と、2つの前記巻回杆の一方側端部を連結する連結杆とが、一体的に形成されており、一方のガイド板には、2つの巻回杆の一方側端部がそれぞれ挿通される挿通孔が、前記ベルトの長手方向において所定の間隔を隔てて設けられており、他方のガイド板には、2つの巻回杆の他方側端部がそれぞれ着脱自在に係止される係止溝が、前記ベルトの長手方向において所定の間隔を隔てて設けられており、他方のガイド板における各係止溝のベルトの長手方向における外側端部が、各係止溝を隔てて対向する内側中央部に対してより高く形成されていることを特徴としている。
【0009】
このような構成によると、ベルト巻回部材が、2つの巻回杆とそれらを連結する連結杆とから一体的に形成されているので、ベルト巻回部材を、各ガイド板に対して一体的に係脱させることができる。
【0010】
そのため、このベルト止め具では、各固定板の間から、ループ状に折り返されたベルトの両端部を、各ガイド板の間にそれぞれ挿通して、各巻回杆を、各端部における折り返されたループ部に同時に挿通した後に、各ガイド板に同時に係止させることにより、ベルトを固定することができるので、簡易な構成によって、簡易かつ迅速な固定作業を実現することができる。その結果、固縛作業や荷締作業の効率化を図ることができる。
また、一方のガイド板の各挿通孔に、連結杆に連結される各巻回杆の一方側端部が挿通された状態で、各巻回杆の他方側端部を、他方のガイド板の各係止溝に、同時に係脱させることができる。そのため、ガイド板からのベルト巻回部材の不用意な脱落を防止しつつ、より一層簡易かつ迅速な固定作業を実現することができる。
また、各巻回杆の他方側端部は、まず、他方のガイド板の外側端部に当接するので、ベルトの長手方向内側方向に良好に案内されながら、各係止溝に嵌合される。そのため、巻回杆と係止溝とを簡易に係止させることができる。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、各前記固定板におけるベルトの長手方向の内側端部であって、各ガイド板との連結部分には、ベルトの長手方向外側にえぐる湾曲状のえぐり部が形成されていることを特徴としている。
【0012】
このような構成によると、各固定板には、ベルトの長手方向外側にえぐる湾曲状のえぐり部が形成されているので、確実な緊締状態における固定が確保される。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のベルト止め具の一実施形態を示す平面図、図2は、その斜視図、図3ないし図10は、図1および図2に示すベルト止め具の使用方法の説明図である。
【0016】
このベルト止め具11は、たとえば、固縛作業や荷締作業において、たとえば、図10に示すように、荷物12に掛け回されるベルト13を緊締状態で固定するために用いられる。なお、ベルト13は、特に限定されず、たとえば、繊維製などからなる公知の固縛用ベルトや荷締用ベルトが用いられる。
【0017】
図1および図2において、このベルト止め具11は、ホルダ部材14と、ベルト巻回部材15とを備えている。
【0018】
ホルダ部材14は、金属製であって、ベルト13の幅方向(長手方向と直交する方向)において、そのベルト13を隔てて対向する2枚のガイド板16および17と、その2枚のガイド板16および17の間に架設される2枚の固定板18および19とが一体的に形成されている。
【0019】
一方のガイド板16は、略細長矩形平板状をなし、ベルト13の長手方向(ベルト13の掛け回し状態における緊締方向(連結方向))において、互いに所定の間隔を隔てて厚さ方向を貫通する円形状の2つの挿通孔20および21が穿孔形成されている。なお、各挿通孔20および21は、後述する巻回杆31および32を遊嵌できる、巻回杆31および32よりもやや大径に形成されている。
【0020】
また、他方のガイド板17も、一方のガイド板16と同様に略細長矩形平板状をなし、ベルト13の長手方向において、互いに所定の間隔を隔てて、各挿通孔20および21との対向位置に、係止溝22および23が、それぞれ形成されている。
【0021】
各係止溝22および23は、他方のガイド板17における上端から上下方向途中までを正面視略U字状に開口することによって形成されており、図4にも示すように、開口最深部(係止溝の下端部)24から、開口端縁部(係止溝の上端部)25に向かう途中に、開口幅が一旦やや幅狭くなる幅狭部26が形成されるとともに、その幅狭部26の上側からは、次第に湾曲状に広口となるガイド部27が形成されている。
【0022】
また、他方のガイド板17における各係止溝22および23のベルト13の長手方向における外側端部28が、各係止溝22および23を隔てて対向する内側中央部29に対してより高く形成されている。
【0023】
一方の固定板18は、図1および図2に示すように、略細長矩形平板状をなし、各ガイド板16および17におけるベルト13の長手方向一方側の下端部を連結するように設けられている。より具体的には、この固定板18は、幅方向両側端部が、ベルト13の長手方向において、挿通孔20および係止溝22と対向するように設けられている。
【0024】
また、他方の固定板19は、一方の固定板18と同様に略細長矩形平板状をなし、各ガイド板16および17におけるベルト13の長手方向他方側の下端部を連結するように設けられている。より具体的には、この固定板19は、幅方向両側端部が、ベルト13の長手方向において、挿通孔21および係止溝23と対向するように設けられている。
【0025】
そして、これら各固定板18および19は、ベルト13の長手方向において、互いに所定の間隔を隔てて配置されている。なお、各固定板18および19におけるベルト13の長手方向の内側端部であって、各ガイド板16および17との連結部分には、ベルト13の長手方向外側にえぐる湾曲状のえぐり部30が形成されている。
【0026】
ベルト巻回部材15は、図1および図2に示すように、金属製であって、略U字杆状をなし、所定間隔(各挿通孔20および21の間の間隔)を隔てて略平行状に対向配置される2つの丸棒状の巻回杆31および32と、それら巻回杆31および32の一方側端部を連結する丸棒状の連結杆33とが一体的に形成されている。また、各巻回杆31および32の他方側端部には、各挿通孔20および21よりも大きく扁平扇状に膨出する係止頭部34が形成されている。
【0027】
そして、このベルト巻回部材15は、各巻回杆31および32の一方側端部が、連結杆33が一方のガイド板16の幅方向外側に配置された状態で、一方のガイド板16に穿孔形成されている各挿通孔20および21に、それぞれ挿通され、係止頭部34が形成される他方側他端部が、その係止頭部34の基端部において、各係止溝22および23に上下方向において着脱自在に係止されるように、ホルダ部材14に組み付けられている。
【0028】
なお、ベルト巻回部材15がホルダ部材14に組み付けられた状態においては、図1に示すように、各巻回杆31および32が、各固定板18および19と平面視において対向し、より具体的には、各巻回杆31および32は、各固定板18および19におけるベルト13の長手方向内側端縁の近傍において対向し、その端縁とほぼ平行するように配置される。
【0029】
また、このベルト巻回部材15は、各巻回杆31および32の他方側端部の間隔が、図4に示すように、各係止溝22および23に係止されていない状態において、各係止溝22および23の間隔よりも、ベルト13の長手方向において互いにやや外側に広がるような弾性を有する略U字杆状に形成されている。
【0030】
次に、図3ないし図10を参照して、このベルト止め具11を用いて、図10に示すように、荷物12を固縛または荷締したベルト13を、緊締状態で固定する方法について説明する。
【0031】
この方法では、まず、図3に示すように、矢印で示すように、各巻回杆31および32の他方側端部に形成される係止頭部34を、他方のガイド板17に形成される各係止溝22および23に対して上方に引き上げて、各巻回杆31および32の他方側端部を、各係止溝22および23から脱離させる。その後、白矢印で示すように、連結杆33を幅方向外側に引張って、一方のガイド板16に形成される各挿通孔20および21に対して、各巻回杆31および32を、幅方向外側に同時に移動させる。そうすると、図5に示すように、各ガイド板16および17の間が、ベルト17の長手方向において開放される。なお、ベルト巻回部材15は、各巻回杆31および32の係止頭部34が、各係止溝22および23に引掛かかるので、ホルダ部材14からの脱落が防止される。
【0032】
次いで、図5に示すように、荷物12に掛け回したベルト13の両端部35および36(なお、このベルト13は、図8に示すように、連続する長尺のベルト13がロール状に巻回されてなり、その一方側端部35が遊端側とされ、その他方側端部36が巻回側とされている。)を、それぞれ折り返してループ部37および38を形成し、その状態で、各固定板18および19の間に対向方向から挿通し、ベルト13の一方側端部35のループ部37を、一方の巻回杆31に、ベルト13の他方側端部36のループ部38を、他方の巻回杆32にそれぞれ対向させる。
【0033】
なお、以下の説明において、ベルト13の一方側端部35においては、ループ部37を境として、その一方側端部35を、荷物掛回側と遊端側とに区別する場合があり、また、ベルト13の他方側端部36においても、ループ部38を境として、その他方側端部36を、荷物掛回側と巻取側とに区別する場合がある。
【0034】
そして、連結杆33を幅方向内側に押圧して、一方のガイド板16に形成される各挿通孔20および21に対して、各巻回杆31および32を、幅方向内側に同時に移動させる。そうすると、図6に示すように、各巻回杆31および32が、各ループ部37および38に同時に挿通される。その後、矢印に示すように、各巻回杆31および32の他方側端部に形成される係止頭部34を、下方に押し下げて、他方のガイド板17に形成される各係止溝22および23に、各巻回杆31および32の他方側端部を、係止頭部34の基端部において嵌合させることにより係止させる。
【0035】
この係止においては、図4に示すように、各係止溝22および23に形成される幅狭部26によって、各巻回杆31および32の他方側端部の上側への移動が規制されるため、各巻回杆31および32の他方側端部は、開口最深部24において確実に嵌合され、各係止溝22および23からの不用意な脱離が確実に防止される。
【0036】
また、この係止においては、ベルト巻回部材15が、各巻回杆31および32の他方側端部において弾性が発現されるような略U字状に形成されており、係止前の状態においては、図4に示すように、各他方側端部の間隔が各係止溝22および23の間隔よりもやや広がっているので、各他方側端部が各係止溝22および23に係止されると、それら他方側端部が、各係止溝22および23を、ベルト13の長手方向外側に付勢することができる。そのため、簡易な構成によって、各巻回杆31および32の他方側端部を下方に押し下げるのみで、より一層、確実な係止を実現することができる。
【0037】
さらに、この係止においては、上記したように、係止前の状態においては、各巻回杆31および32の他方側端部の間隔が、各係止溝22および23の間隔よりもやや広がっているが、各係止頭部34を下方に押し下げると、各巻回杆31および32の他方側端部は、まず、他方のガイド板17の各外側端部28のガイド部27に当接するので、そのガイド部27に沿って、ベルト13の長手方向内側方向に良好に案内されながら、各係止溝22および23の開口最深部24に嵌合される。そのため、上記したような確実な係止を実現しつつ、簡易に係止させることができる。
【0038】
そして、図7および図8に示すように、公知のベルト緊締器41などを用いて、ベルト13の他方側端部36を緊締すれば、荷物12に掛け回されているベルト13が緊締され、そのベルト13の両端部35および36が緊締されることにより、緊締状態において、ベルト13がベルト止め具11によって固定される。
【0039】
より具体的には、ベルト緊締器41は、たとえば、図7および図8に示すように、揺動レバー42、ワンウエイラチェット機構部43、巻取リール44、ベルト圧接機構部45などを備えている。そして、ベルト圧接機構部45によって、ベルト13の他方側端部36における荷物掛回側を、緊締方向の移動のみを許容するように圧接した状態で、巻取リール44に、ベルト13の他方側端部36における巻回側途中を挟持させ、その後、揺動レバー42を上下方向に往復揺動させる。そうすると、ワンウエイラチェット機構部43を介して、巻取りリール44が、巻取方向のみに回動して、ベルト13の他方側端部36における巻回側が引張られるので、これによって、荷物12に掛け回されているベルト13の両端部35および36が緊締され、ベルト13の両端部35および36、より具体的には、ベルト13の一方側端部35における遊端側およびベルト13の他方側端部36における巻回側が、固定板18および19におけるベルト13の長手方向内側端縁に接触して、その摩擦抵抗によって、ベルト13の両端部35および36、より具体的には、ベルト13の一方側端部35における荷物掛回側およびベルト13の他方側端部36における荷物掛回側が緊締状態において固定される。
【0040】
なお、このような固定においては、各巻回杆31および32が、各固定板18および19におけるベルト13の長手方向内側端縁の近傍において対向して、その端縁とほぼ平行するように配置されており、しかも、各固定板18および19には、ベルト13の長手方向外側にえぐる湾曲状のえぐり部30が形成されていることから、確実な緊締状態における固定が確保される。
【0041】
そして、ベルト緊締器41による緊締が終了した後、図9に示すように、ベルト13の他方側端部36における巻回側を、ロール状に巻回されているベルト13から切断することにより、図10に示すように、荷物12にベルト13を掛け回して、それをベルト止め具11によって、緊締状態において固定する固縛または荷締の作業が終了する。
【0042】
そして、上記したように、このベルト止め具11では、ベルト巻回部材15が、2つの巻回杆31および32とそれらを連結する連結杆33とから略U字状に一体的に形成されているので、巻回杆31および32の他方側端部を、他方のガイド板17に形成される各係止溝22および23に対して一体的に係脱させることができる。
【0043】
そのため、このベルト止め具11では、各固定板18および19の間から、ループ状に折り返されたベルト13の両端部35および36を挿通して、ベルト13の一方側端部35のループ部37を、一方の巻回杆31に、ベルト13の他方側端部36のループ部38を、他方の巻回杆32にそれぞれ対向させた後には、各巻回杆31および32を、各ループ部37および38に同時に挿通して、各係止溝22および23に同時に係止させることにより、ベルト13を緊締状態で固定することができる。その結果、簡易な構成によって、簡易かつ迅速な固定作業を実現することができ、固縛作業や荷締作業の効率化を図ることができる。
【0044】
また、このベルト止め具11では、一方のガイド板16の各挿通孔20および21に、連結杆33に連結される各巻回杆31および32の一方側端部が挿通された状態で、各巻回杆31および32の他方側端部を、他方のガイド板17の各係止溝22および23に、同時に係脱させることができる。そのため、各ガイド板16および17からのベルト巻回部材15の不用意な脱落を防止しつつ、より一層簡易かつ迅速な固定作業を実現することができる。
【0045】
なお、上記の説明において、図1に示すベルト止め具11のベルト巻回部材15の連結杆33は、略直杆状に形成されているが、たとえば、図11に示すように略V字状や、図12に示すように略U字状など、連結杆33の中央部(ベルト13の長手方向中央部)が、より外側(ベルト13の幅方向外側)に向かうような湾曲状に形成してもよい。このように形成すると、各巻回杆31および32の他方側端部において、より一層、弾性が発現されるので、各他方側端部が各係止溝22および23に係止されると、それら他方側端部が、各係止溝22および23を、ベルト13の長手方向外側に、より一層、付勢することができ、より一層、確実な係止を実現することができる。
【0046】
また、たとえば、図13に示すように、他方のガイド板17の各外側端部28および内側中央部29を略同一の高さとして、各係止溝22および23を、ベルト13の長手方向における外側に向かう長孔22aおよび23aとして形成するようにしても、より一層、確実な係止を実現することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、簡易な構成によって、簡易かつ迅速な固定作業を実現することができ、個縛作業や荷締作業の効率化を図ることができる。また、ガイド板からのベルト巻回部材の不用意な脱落を防止しつつ、より一層簡易かつ迅速な固定作業を実現することができる。また、巻回杆と係止溝とを簡易に係止させることができる。
【0048】
請求項2に記載の発明によれば、確実な緊締状態における固定が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のベルト止め具の一実施形態を示す平面図である。
【図2】図1に示すベルト止め具の斜視図である。
【図3】図1に示すベルト止め具の使用方法の説明図であって、各巻回杆の他方側端部を各係止溝から脱離させた状態を示す。
【図4】図3における要部正面図である。
【図5】図1に示すベルト止め具の使用方法の説明図であって、各ガイド板の間をベルトの長手方向において開放した状態を示す。
【図6】図1に示すベルト止め具の使用方法の説明図であって、各巻回杆を各ループ部に同時に挿通させた状態を示す。
【図7】図1に示すベルト止め具の使用方法の説明図であって、ベルト緊締器を用いて、ベルトの他方側端部における巻回側を緊締する状態を示す。
【図8】図7における側断面図である。
【図9】図1に示すベルト止め具の使用方法の説明図であって、ベルト緊締器による緊締が終了した後に、ベルトの他方側端部における巻回側を、ロール状に巻回されているベルトから切断した状態を示す。
【図10】図1に示すベルト止め具の使用方法の説明図であって、固縛または荷締の作業が終了した状態を示す。
【図11】図1に示すベルト止め具の他の実施形態(連結杆がV字形状)を示す平面図である。
【図12】図1に示すベルト止め具の他の実施形態(連結杆がU字形状)を示す平面図である。
【図13】図1に示すベルト止め具の他の実施形態(各係止溝が長孔形状)を示す要部正面図である。
【図14】従来のベルト止め具を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 ベルト止め具
13 ベルト
15 ベルト巻回部材
16 ガイド板
17 ガイド板
18 固定板
19 固定板
20 挿通孔
21 挿通孔
22 係止溝
23 係止溝
31 巻回杆
32 巻回杆
33 連結杆
Claims (2)
- ベルトの長手方向と直交する幅方向において、前記ベルトを隔てて対向配置されるガイド板と、
各前記ガイド板の間に架設され、前記ベルトの長手方向に沿って互いに所定の間隔を隔てて配置される固定板と、
各前記ガイド板に係脱されるベルト巻回部材とを備え、
前記ベルト巻回部材は、
各前記ガイド板の間に、各前記固定板と対向するように架設される2つの巻回杆と、
2つの前記巻回杆の一方側端部を連結する連結杆とが、一体的に形成されており、
一方のガイド板には、2つの巻回杆の一方側端部がそれぞれ挿通される挿通孔が、前記ベルトの長手方向において所定の間隔を隔てて設けられており、
他方のガイド板には、2つの巻回杆の他方側端部がそれぞれ着脱自在に係止される係止溝が、前記ベルトの長手方向において所定の間隔を隔てて設けられており、
他方のガイド板における各係止溝のベルトの長手方向における外側端部が、各係止溝を隔てて対向する内側中央部に対してより高く形成されていることを特徴とする、ベルト止め具。 - 各前記固定板におけるベルトの長手方向の内側端部であって、各ガイド板との連結部分には、ベルトの長手方向外側にえぐる湾曲状のえぐり部が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のベルト止め具。
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