JP3645847B2 - 画像処理装置及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータグラフィックス技術を用いた画像処理装置及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータグラフィックスにおいて、熱気による空気の揺らぎ、あるいはガスや雲などの形のないものがリアルに流れる様子を表現する方法として、アニメーションによって表現する方法や粒子シミュレーションによって表現する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、アニメーションによって表現する方法は、フレーム毎に一枚ずつ画像を描き、用意しておかなければならず、非常に煩雑な作業を必要とした。粒子シミュレーションにより表現する方法は、粒子の運動をシミュレートする計算に膨大な計算コストがかかり、非常に高機能のハードウェアが必要だった。
【0004】
そこで、本発明は、煩雑な作業や高機能のハードウェアを必要とせずに、描画対象の動きや変化を表現することができる画像処理装置及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0006】
本発明は、複数のピクセルで構成され、これら複数のピクセルのうち、一部のピクセルが視認限界として設定された基準値よりも当該基準値以下の範囲の階調を表示している第1の画像(31)及び第2の画像(32、34)を記録する記憶手段(23)と、前記第1の画像及び第2の画像を重ね合わせ、当該第1の画像及び第2の画像の相互に対応するピクセル同士の階調を加算する階調加算手段(11又は14)と、前記第1の画像及び第2の画像の位置関係を変化させるための位置関係変化手段(11又は14)と、前記第1の画像及び第2の画像を表示する表示手段(19)とを備えていることを特徴とする画像処理装置(10)であって、前記第1の画像及び前記第2の画像のそれぞれの前記一部のピクセルの階調は、その一部のピクセル同士が重ね合わされた時に、前記階調加算手段によって階調を加算されるとその加算値が基準値以上になるように設定されていることにより、上述した課題を解決する。
【0007】
ここで、本発明において、視認限界として設定される基準値は、その画像が表示されるハードウエアを構成する表示装置の能力やその設定状態によって異なるが、例えば携帯型ゲーム機のように表示装置までが共通化されているハードウエアであれば、どの程度の階調までをユーザが視認できるかは例えば実験的手法により一意に特定することができる。
【0008】
本発明の画像処理装置によれば、一方の画像のみでは階調が低くて視認できなかった一部のピクセルの表示する階調が、他方の画像の対応するピクセルの表示する階調が加算されることによって高くなり、加算後は視認できるようになる。さらに、位置関係の変化により、加算後に視認できるようになる階調を表示するピクセルの位置が変化する。つまり、視認される画像が変化する。これによって、熱気による空気の揺らぎ、あるいはガスや雲などの形のないものがリアルに流れる様子を好適に表現できる。しかも、2つの画像を用意するだけであるので、従来に比べてフレーム毎に異なる画像を用意する必要がなく、画像を表現する際に必要なデータ量が削減される。2つの画像の位置関係を変化させつつ対応するピクセルの表示する階調を加算するという比較的単純な演算を行うだけなので、粒子の運動をシミュレートするような複雑な演算処理が不要であり、計算コストがかかることもない。つまり、煩雑な作業や高機能のハードウェアを必要とせずに、描画対象の動きや変化を表現することができる。
【0009】
本発明の画像処理装置においては、前記第1の画像又は前記第2の画像の少なくともいずれか一方には、前記基準値以下の範囲にて階調を徐々に変化させたグラデーション部が含まれていてもよい。
【0010】
グラデーション部においては、隣接するピクセル間の階調差が小さいので、ユーザにはその階調の変化がより一層見えにくい。また、グラデーション部と他方の画像の対応するピクセルとが表示する階調を加算した場合に見えるようになる領域においても階調変化が徐々に生じるので、上述した空気の揺らぎやガス等をより一層リアルに描くことができる。
【0011】
本発明の画像処理装置においては、前記第1の画像は前記基準値を超える範囲の階調を表示するピクセルを含み、その前記基準値を超える範囲の階調を表示するピクセルの周囲に前記基準値以下の範囲の階調を表示するピクセルが設けられてもよい。この場合、第1の画像に設けられた基準値を超える階調を表示するピクセルの周囲のピクセルが表示する階調が、視認可能な状態と視認不可能な状態との間で変化する。これにより、第1の画像に基づいて基準値を超える範囲の階調を表示するピクセルによって構成される領域の周囲に揺らぎ感等を表現することができる。
【0012】
本発明の画像処理装置においては、前記第2の画像は、前記基準値以下の範囲の階調を表示するピクセルで構成された領域を繰り返し並べて構成されていてもよい。この場合、第2の画像を第1の画像に対して一方向に移動させることにより、第1の画像の基準値を超える階調を表示するピクセルの周囲に周期的な変化を与えることができる。
【0013】
本発明の画像処理装置においては、前記位置関係変化手段は、前記第1の画像と前記第2の画像との位置関係を一定速度、かつ、一定方向で変化させてもよい。この場合、各フレーム毎に所定量だけ、第1の画像、あるいは前記第2の画像、又はその双方を画面上で動かすだけでよいため、処理が容易であり、ハードウェアの負担を軽減できる。
【0014】
本発明の画像処理用のコンピュータプログラムは、コンピュータ(10)を画像処理装置として機能させるためのプログラムであって、複数のピクセルで構成され、これら複数のピクセルのうち、一部のピクセルが視認限界として設定された基準値よりも当該基準値以下の範囲の階調を表示している第1の画像(31)及び第2の画像(32、34)を重ね合わせ、当該第1の画像及び第2の画像の相互に対応するピクセル同士の階調を加算する階調加算手段、及び前記第1の画像及び第2の画像の位置関係を変化させるための位置関係変化手段として前記コンピュータを機能させるように構成され、前記第1の画像及び前記第2の画像のそれぞれの前記一部のピクセルの階調は、その一部のピクセル同士が重ね合わされた時に、前記階調加算手段によって階調を加算されるとその加算値が基準値以上になるように設定されていることにより、上述した課題を解決する。
【0015】
この画像処理用コンピュータプログラムをコンピュータにより実行すれば、コンピュータを本発明の画像処理方法を実現する画像処理装置として機能させることができる。
【0016】
なお、本発明の画像処理用プログラムも、上記の画像処理方法における各種の好ましい様態を含んでいてもよい。すなわち、前記基準値以下の範囲にて階調を徐々に変化させたグラデーション部が含まれる画像を前記第1の画像又は前記第2の画像の少なくともいずれか一方として使用して、前記階調加算手段及び前記位置関係変化手段がそれぞれの処理を実行するように構成されてもよい。前記基準値を超える範囲の階調を表示するピクセルを含み、その前記基準値を超える範囲の階調を表示するピクセルの周囲に前記基準値以下の範囲の階調を表示するピクセルが設けられている画像を前記第1の画像として使用して、前記階調加算手段及び前記位置関係変化手段がそれぞれの処理を実行するように構成されてもよい。前記基準値以下の範囲の階調を表示するピクセルで構成された領域を繰り返し並べて構成されている画像を前記第2の画像として使用して、前記階調加算手段及び前記位置関係変化手段がそれぞれの処理を実行するように構成されてもよい。前記位置関係変化手段が、前記第1の画像と前記第2の画像との位置関係を一定速度、かつ、一定方向で変化させるように構成されてもよい。
【0017】
なお、本発明のプログラムは、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記録された状態で利用者に提供されてもよいし、有線又は無線のネットワークを通じて利用者に配布されてもよい。
【0018】
すなわち、本発明は、複数のピクセルで構成され、これら複数のピクセルのうち、一部のピクセルが視認限界として設定された基準値よりも当該基準値以下の範囲の階調を表示している第1の画像及び第2の画像のデータと、コンピュータを、前記第1の画像及び第2の画像を重ね合わせ、当該第1の画像及び第2の画像の相互に対応するピクセル同士の階調を加算する階調加算手段、及び前記第1の画像及び第2の画像の位置関係を変化させるための位置関係変化手段としてそれぞれ機能させるように構成されたプログラムと、が記録された記憶媒体を含む。その記憶媒体において、前記第1の画像又は前記第2の画像の少なくともいずれか一方には、前記基準値以下の範囲にて階調を徐々に変化させたグラデーション部が含まれるように前記データが構成されてもよい。前記第1の画像は前記基準値を超える範囲の階調を表示するピクセルを含み、その前記基準値を超える範囲の階調を表示するピクセルの周囲に前記基準値以下の範囲の階調を表示するピクセルが設けられるように前記データが構成されてもよい。前記第2の画像において、前記基準値以下の範囲の階調を表示するピクセルで構成された領域が繰り返し並ぶように前記データが構成されてもよい。前記記憶媒体に記録された前記プログラムは、前記第1の画像と前記第2の画像との位置関係を一定速度、かつ、一定方向で変化させるように構成されてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態に係る画像処理装置の一例として構成された携帯型ゲーム機の制御系のブロック図である。携帯型ゲーム機10は、外部記憶装置(例えば半導体メモリを内蔵したカセット型の記憶装置)23に記録されたゲーム用プログラムに従って所定のゲームを実行するコンピュータとして構成されている。携帯型ゲーム機10は、マイクロプロセッサを主体として構成されたCPU11と、そのCPU11に対する主記憶装置としてのROM12及びRAM13と、CPU11からの指示に基づいて画像処理及び音声処理に適した処理を行う画像描画装置14及びサウンド処理装置16とを有している。ROM12には、ゲーム機10の全体の動作制御に必要なプログラムとしてのオペレーティングシステムが書き込まれる。RAM13には外部記憶装置23から読み取ったゲーム用のプログラムやデータが必要に応じて書き込まれる。画像描画装置14はCPU11からの指示に従ってビデオメモリ15上に所定の画像をレンダリングしたり、そのレンダリングされた画像のデータを所定のビデオ再生信号に変換して所定のタイミングでモニタ19に出力する。画像描画装置14は外部記憶装置23から読み取った2面以上の画像のデータに基づき、その画像同士の対応するピクセルの階調を加算演算処理することによって、2面以上の画像を合成した画像をメモリ15上にレンダリングする機能を有している。モニタ19には好適には液晶モニタが使用される。
【0020】
ゲーム機によっては、画像描画装置14に高度な画像処理演算を実行するグラフィックスアクセラレータ機能が搭載されることもあり、CPU11及び画像描画装置14によってそれぞれどのような処理を負担するかはハードウエアの構成に応じて様々に変化する。前述の画像描画装置14が実行する加算演算処理はCPU11が実行してもよい。なお、ビデオメモリ15は画像描画装置14に描画専用のメモリとして設けられた例を示しているが、メインメモリとしてのRAM13上にビデオメモリが確保されてもよい。サウンド処理装置16は、外部記憶装置23から読み出された音声、楽音等のデータや音源データ等を再生してスピーカ20から出力させる。
【0021】
さらに、CPU11にはバス24を介して入力装置22及び通信制御装置24がそれぞれ接続される。入力装置22は、操作部として例えば十字キー22aや操作ボタン22b,22cを含んでいる。通信制御装置24は通信インターフェース25を介して適当な通信手段(例えば携帯電話)と接続され、所定のネットワークを介したデータ通信を制御する。以上の構成はあくまで一例であり、本発明が適用される画像処理装置の構成は適宜変更されてよい。
【0022】
外部記憶装置23に記録されるゲーム用プログラムには、モニタ19上に画像を表示するためのデータが含まれる。
【0023】
図2を参照して、本発明の画像処理装置における画像処理の原理を説明する。図2(a)は携帯型ゲーム機10のモニタ19上で、一列に並んだ8個のピクセルが表示する階調を左から右へ0から1ずつ増加させた例を示している。階調0(左端のピクセル)が最も暗く、階調の値が大きいほど(右側ほど)明るい。
【0024】
人間の視感覚は、その特性上、一定の階調以下の範囲では階調の変化を視認することができない。ここで、階調変化が視認不能となる範囲の上限値の階調(基準値に相当)を1と仮定すると、モニタ19上のピクセルが表示する階調が物理的には図2(a)のようになっていても、モニタ19を見た者には、図2(b)のように視認される。すなわち、左端のピクセルと左から2番目のピクセルとは、物理的には表示する階調が異なっているが、それを見た者には、その区別がつかず、いずれのピクセルも階調0を表示しているものとして視認される。一方、その右側のピクセル(階調2〜7のピクセル)については、物理的な階調の変化と同様に、その階調の変化を視認することができる。
【0025】
本発明の画像処理は、このような人間の視感覚の特性を利用するものである。具体的には、以下のような簡単な手法によってモニタ19上の画像に種々の効果を生じさせるものである。
【0026】
まず、図2(c)に示すような、左から4番目に階調1を表示するピクセルがあり、他のピクセルは階調0を表示する第1の画像を用意する。また、図2(d)に示すような、左端に階調1を表示するピクセルがあり、他のピクセルは階調0を表示する第2の画像を用意する。
【0027】
次に、この2つの画像の位置的に対応するピクセルが表示する階調を加算演算し、1つの画像を生成する。この合成された画像を、図2(e)に示すように、モニタ19上に表示する。上記のように階調が1以下の範囲ではユーザが階調の変化を視認できないならば、モニタ19を見るユーザには、図2(f)に示すように、すべてのピクセルが階調0を表示しているものとして視認される。
【0028】
その後、図2(d)の画像の位置を1つ右側に動かし、再び図2(c)の画像と合成し、モニタ19上に表示する。同様に、図2(d)の画像の位置を順次右側に動かしていくと、図2(c)の階調1を表示するピクセルと、図2(d)の階調1を表示するピクセルとが重なったとき(図2(d)の左端のピクセルが左から4番目に来たとき)、図2(g)に示すように左から4番目のピクセルは階調2を表示する。このとき、モニタ19を見るユーザには、階調2を表示するピクセルが初めて視認される。更に、図2(d)の画像データの位置を右側に動かすと、左から4番目のピクセルは階調1を表示し、再び、モニタ19を見るものには図2(f)に示すように視認される。
【0029】
このような手法を用いることにより、例えば、描画対象の動きや変化を表現することができる。以下、この点を説明する。
【0030】
図3はモニタ19上に表示するための画像とモニタ19を見る者に視認される画像の概念図である。外部記憶装置23には、図3(a)に示すような背景画像31のデータとフィルタ画像32のデータとを用意する。背景画像31とフィルタ画像32は、それぞれ縦横が7×7の49ピクセルによって構成される画像である。図中、黒塗りで示したピクセルg1は、視認限界として設定された基準値を越える範囲の階調、すなわち、モニタ19を見る者に階調の変化が視認できる範囲の階調を表示するピクセルである。白抜きで示したピクセルg4は、階調0(最も暗い階調)を表示するピクセルである。斜線模様を付したピクセルg3は、基準値以下の階調の範囲、すなわち、階調0ではないものの、モニタ19を見る者には、階調の変化が視認できない(階調0と区別できない)範囲の階調を表示するピクセルである(図2の階調1を表示するピクセルに相当)。ただし、ピクセルg3とピクセルg3とが表示する階調を加算演算すると、基準値(階調1)を越える階調となるものとする。背景画像31はピクセルg1、g3、g4で構成されている。フィルタ画像32はピクセルg3、g4で構成され、ピクセルg3及びg4が所定の順序で並べられた画像となっている。
【0031】
画像描画装置14は外部記憶装置23から読み込まれた背景画像31とフィルタ画像32との対応するピクセルが表示する階調を加算演算する。これは、概念的には図4に示すように、両画像を重ね合わせて合成することとなる。この合成された画像が、モニタ19上に表示されると、モニタ19を見る者には、図3(a)の画像33のように視認される。画像33において、網目模様のピクセルg2の位置は、背景画像31及びフィルタ画像32の双方において、ピクセルg3であった位置である。つまり、ピクセルg2は、加算演算によって基準値以上の階調を表示することとなった(階調の変化が視認できる階調を表示することとなった)ピクセルである。モニタ19を見る者には、画像33のピクセルg1、g2による階調の変化のみ視認され、画像33のピクセルg4については、物理的にはピクセルg3とピクセルg4によって2階調が表示されていても、すべて同一の階調(階調0)が表示されているように視認される。
【0032】
次に、画像描画装置14は、フィルタ画像32が画面上で矢印y1の方向へ一ピクセル分だけ移動するように、次フレームのフィルタ画像32の位置を決定する。これは、概念的には、図4に示すように、フィルタ画像32を矢印y1の方向へ移動させ、背景画像31と相対的にずらすことを意味する。これにより、フィルタ画像32のモニタ19上の表示範囲はフィルタ画像34に示すようになる。そして再び背景画像31とフィルタ画像34を合成する。この合成された画像はモニタ19を見る者には、画像35のように視認される。画像35では、モニタ19を見る者に視認されるピクセルのうち、ピクセルg2の位置が画像33と異なっており、ピクセルg2が移動したかに見える。更にフィルタ画像34を移動させていくことで、ピクセルg2が連続的に移動するように見え、描画対象があたかも動いているように見える。これによって、熱気による空気の揺らぎ、あるいはガスや雲などの形のないものがリアルに流れる様子を好適に表現することができる。
【0033】
図5は上述の画像処理方法を実現するために、画像描画装置14がフレーム毎に実行する手順を示したフローチャートである。まず、RAM13に保持されているフィルタ画像32の画面上の現在位置を取得する(ステップS1)。所定量ずらした位置を次フレームの位置とする(ステップS2)。CPU11の指示に従い、次フレームの背景画像31のデータを外部記憶装置23から取得する(ステップS3)。フィルタ画像32と背景画像31との対応するピクセルが表示する階調を加算演算する(ステップS4)。加算演算によって合成した画像をビデオメモリ15にレンダリングし、そのレンダリングした画像をモニタ19に表示する指示をビデオメモリ15に与える(ステップS5)。
【0034】
図6(a)は背景画像31の、図6(b)はフィルタ画像32の例を示している。図6(a)は、太陽のように燃えている天体を表現しており、図6(b)のフィルタ画像と加算演算によって合成してモニタ19上に表示するとともに、図6(b)のフィルタ画像を移動させることによって、天体の炎が揺らぐ様子を表現することができる。
【0035】
図6(c)及び図6(d)は、それぞれ図6(a)及び図6(b)の一部分を拡大したものである。同図に示すように、それぞれの画像は基準値以下の階調の範囲にて階調を徐々に変化させたグラデーション部を含んでいる。すなわち、図6(e)に示すように、基準値以下の階調を表示するピクセルで構成された領域41と階調0を表示するピクセルによって構成される領域43との間に、領域41から領域43へ(図6(e)の矢印の方向へ)向かって、その階調が領域41の階調から階調0に徐々に変化するグラデーション部42を設ける。これによって、基準の階調を超えていない状態の領域41をモニタ19を見るものに視認させることなく、さらにはフィルタ画像の存在をモニタ19を見る者に認識させることなく、本発明の画像処理装置を実現することができる。
【0036】
本実施形態によれば、背景画像31を構成するピクセルが表示する階調と、フィルタ画像32を構成するピクセルが表示する階調とが、ステップS4の加算演算処理によって加算され、モニタ19上に表示される目的の画像33を生成する。この際、視認限界として設定された基準値以下であった背景画像31のピクセルg3の表示する階調と、フィルタ画像32のピクセルg3の表示する階調とが、加算されることにより基準の階調より高くなる(視認できる階調となる)。さらに、ステップS2の処理によって背景画像31とフィルタ画像32との位置関係が変化するため、目的の画像33において、加算後に視認できるようになった階調を表示するピクセルg2の位置が変化する。つまり、視認される画像33が画像35へと変化する。これによって、熱気による空気の揺らぎ、あるいはガスや雲などの形のないものがリアルに流れる様子を好適に表現できる。しかも、背景画像31及びフィルタ画像32の2つの画像を用意するだけであるので、従来に比べてフレーム毎に異なる画像を用意する必要がなく、画像を表現する際に必要なデータ量が削減される。背景画像31とフィルタ画像32との位置関係を変化させつつ対応するピクセルの表示する階調を加算するという比較的単純な演算を行うだけなので、粒子の運動をシミュレートするような複雑な演算処理が不要であり、計算コストがかかることもない。つまり、煩雑な作業や高機能のハードウェアを必要とせずに、描画対象の動きや変化を表現することができる。
【0037】
なお、背景画像31は必ずしも視認限界として設定された基準値を超える階調を表示するピクセルg1を含んでいる必要はなく、背景画像31のすべてのピクセルが表示する階調を基準値以下としてもよい。すなわち、背景画像31は、フィルタ画像32と合成することによって初めて視認できる階調を表示するピクセルのみで構成されていてもよい。逆に、背景画像31とフィルタ画像32の双方に、ピクセルg1を含めておいてもよい。
【0038】
フィルタ画像32を画面上移動させる方向は斜め上でなくともよく、横方向、上下方向でもよいし、回転させたり、不規則な動きを与えてもよい。フィルタ画像32を移動させる速度は一定速度でなくともよく、加速度を与えてもよい。連続的に移動させなくともよく、断続的に動かし、描画対象の出現、消滅等を表現してもよい。背景画像31とフィルタ画像32が相対的に動けばよく、フィルタ画像32を固定し、背景画像31を画面上で動かしてもよいし、双方を動かしてもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の画像処理装置及びプログラムによれば、一方の画像のみでは階調が低くて視認できなかった一部のピクセルの表示する階調が、他方の画像の対応するピクセルの表示する階調が加算されることによって高くなり、加算後は視認できるようになる。さらに、位置関係の変化により、加算後に視認できるようになる階調を表示するピクセルの位置が変化する。つまり、視認される画像が変化する。これによって、熱気による空気の揺らぎ、あるいはガスや雲などの形のないものがリアルに流れる様子を好適に表現できる。しかも、2つの画像を用意するだけであるので、従来に比べてフレーム毎に異なる画像を用意する必要がなく、画像を表現する際に必要なデータ量が削減される。2つの画像の位置関係を変化させつつ対応するピクセルが表示する階調を加算するという比較的単純な演算を行うだけなので、粒子の運動をシミュレートするような複雑な演算処理が不要であり、計算コストがかかることもない。つまり、煩雑な作業や高機能のハードウェアを必要とせずに、描画対象の動きや変化を表現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像処理装置の一例として構成された携帯型ゲーム機の制御系のブロック図。
【図2】本発明の画像処理方法の原理を示す図。
【図3】図1の携帯型ゲーム機のモニタ上に表示するための画像とモニタを見る者に視認される画像の概念図。
【図4】背景画像とフィルタ画像との階調の加算演算による合成の概念図。
【図5】本発明の画像処理方法を実現するために、図1の携帯型ゲーム機の画像描画装置がフレーム毎に実行する手順を示したフローチャート
【図6】背景画像とフィルタ画像の例を示す図。
【符号の説明】
10 携帯型ゲーム機
11 CPU
14 画像描画装置
15 ビデオメモリ
19 モニタ
23 外部記憶装置
31 背景画像
32 フィルタ画像
33 目的の画像
34 フィルタ画像
35 目的の画像
Claims (10)
- 複数のピクセルで構成され、これら複数のピクセルのうち、
一部のピクセルが視認限界として設定された基準値よりも当該基準値以下の範囲の階調を表示している第1の画像及び第2の画像を記憶する記憶手段と、
前記第1の画像及び第2の画像を重ね合わせ、当該第1の画像及び第2の画像の相互に対応するピクセル同士の階調を加算する階調加算手段と、
前記第1の画像及び第2の画像の位置関係を変化させるための位置関係変化手段と、
前記第1の画像及び第2の画像を表示する表示手段と、
を備えている画像処理装置であって、
前記第1の画像及び前記第2の画像のそれぞれの前記一部のピクセルの階調は、その一部のピクセル同士が重ね合わされた時に、前記階調加算手段によって階調を加算されるとその加算値が基準値以上になるように設定されていること、
を特徴とする画像処理装置。 - 前記第1の画像又は前記第2の画像の少なくともいずれか一方には、前記基準値以下の範囲にて階調を徐々に変化させたグラデーション部が含まれることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記第1の画像は前記基準値を超える範囲の階調を表示するピクセルを含み、その前記基準値を超える範囲の階調を表示するピクセルの周囲に前記基準値以下の範囲の階調を表示するピクセルが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記第2の画像は、前記基準値以下の範囲の階調を表示するピクセルで構成された領域を繰り返し並べて構成されていることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記位置関係変化手段は、前記第1の画像と前記第2の画像との位置関係を一定速度、かつ、一定方向で変化させることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
- コンピュータを画像処理装置として機能させるためのプログラムであって、
複数のピクセルで構成され、これら複数のピクセルのうち、一部のピクセルが視認限界として設定された基準値よりも当該基準値以下の範囲の階調を表示している第1の画像及び第2の画像を重ね合わせ、当該第1の画像及び第2の画像の相互に対応するピクセル同士の階調を加算する処理を実行する階調加算手段、
前記第1の画像及び第2の画像の位置関係を変化させる処理を実行する位置関係変化手段、及び
前記第1の画像及び第2の画像を表示する表示手段、
として前記コンピュータを機能させるように構成され、
前記第1の画像及び前記第2の画像のそれぞれの前記一部のピクセルの階調は、その一部のピクセル同士が重ね合わされた時に、前記階調加算手段によって階調を加算されるとその加算値が基準値以上になるように設定されていることを特徴とする画像処理用のコンピュータプログラム。 - 前記基準値以下の範囲にて階調を徐々に変化させたグラデーション部が含まれる画像を前記第1の画像又は前記第2の画像の少なくともいずれか一方として使用して、前記階調加算手段及び前記位置関係変化手段がそれぞれの処理を実行するように構成されたことを特徴とする請求項6に記載のコンピュータプログラム。
- 前記基準値を超える範囲の階調を表示するピクセルを含み、その前記基準値を超える範囲の階調を表示するピクセルの周囲に前記基準値以下の範囲の階調を表示するピクセルが設けられている画像を前記第1の画像として使用して、前記階調加算手段及び前記位置関係変化手段がそれぞれの処理を実行するように構成されたことを特徴とする請求項6に記載のコンピュータプログラム。
- 前記基準値以下の範囲の階調を表示するピクセルで構成された領域を繰り返し並べて構成されている画像を前記第2の画像として使用して、前記階調加算手段及び前記位置関係変化手段がそれぞれの処理を実行するように構成されたことを特徴とする請求項8に記載のコンピュータプログラム。
- 前記位置関係変化手段が、前記第1の画像と前記第2の画像との位置関係を一定速度、かつ、一定方向で変化させるように構成されたことを特徴とする請求項9に記載のコンピュータプログラム。
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