JP3645313B2 - マンホール蓋の切削装置及びこれを用いるマンホール蓋への情報表示方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、マンホール蓋の切削装置及びこの装置を使用したマンホール蓋への情報表示方法、特に、マンホール蓋のマーク部分のような特定の箇所のみを選択的に切削して必要な情報表示を行う切削装置と表示方法に関するものである。
【0002】
なお、本発明の対象とするマンホール蓋は、地中や地下道に通じ作業員が入るためのたて穴であるマンホールに被せる蓋を意味するが、本発明は作業員が入らないハンドホールに被せる蓋についても適用できることから、本発明におけるマンホール蓋はハンドホール蓋をも含むものとして説明する。
【0003】
【従来の技術】
一般に、マンホール蓋は円形又は矩形で重量及び厚みのある鋳鉄でつくられ、地下に埋設されるマンホール上部の「マンホール蓋用受け枠」に嵌め込まれて使用される。このマンホール蓋には、その所有者を示すマークが中央部などに表示されるのが一般的である。ところがマンホール蓋の寿命は相当に長いので、所有者マークのついたマンホール蓋が設置された後になって、所有者の名称やマークが変更されることも少なからず起こり得る。道路には所有者の異なる何種類ものマンホールが共存しているが、それらのマンホールにはそれぞれの所有者の必要に応じて作業者が蓋を開けて内部に入り、作業を行う場合がある。この時、作業者が入るべきマンホールの特定には、マンホール蓋に表示されている所有者マークが識別のための重要な決め手になっている。このような場合に、マンホールの所有者マークが変更された後、長期間にわたって新しいマークに修正されないままに放置されていると、作業者が入るべきマンホールを間違えて認識する危険があり、工事への支障や安全上の問題等が発生する心配がある。
【0004】
また、数多いマンホールの個別管理のためには、単に所有者マークのみでなく、製作者名や製作日、もしくは管理番号等を付することが望ましいことはいうまでもない。さらに近年は、地域の再開発等に関連して、道路上などに各種の模様や色彩、方角や名所の方向などを表示したりすることも広く行われるようになっている。そのような表現を道路だけでなく、道路上に相当な頻度で設置されているマンホール蓋に対しても行うことができれば、街の景観性や情報伝達機能を一層向上させることができる。
【0005】
以上のようにマンホール蓋に既にあるマークを変更したり、或いは街の景観性などに応じて新しい情報をマンホール蓋の一部に付け加えたい場合には、これらの表示がなされた新しいマンホール蓋を作って、古いものと交換することが必要であった。しかし、マンホール蓋は厚みのある鋳物等で強固に作られているので、車両の通行の激しい車道設置のものはともかく、歩道に設置されたものは長期間使用される上、もともとマンホールそのものが摩耗の激しい車道を避けて歩道に設置される傾向があるために、寿命による更新を待っていては何時までも古いままのマンホール蓋が残存し続けることになる。
【0006】
また、マンホール蓋の新規製作時に必要な情報をすべて作り込むことも、実際には容易なことではない。鋳物では微細な表現はできないし、管理番号や製作日、名所や方向の表示等の製品ごとに異なる表示をすることも困難である。そのためこのような表示の必要性は認められながらも、現実には実行されずに終わっていることがほとんどといってよい状況であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
既製のマンホール蓋上面の所有者マークを修正したり、または既製のマンホール蓋の任意の部分に新しい各種情報の表示を付加することが可能となれば、強度面では使用可能なマンホール蓋を、単に表示のためだけの理由で廃棄・更新することが不要となる。
【0008】
この場合既製のマンホール蓋の所定部分に、ただ新しいマークや各種情報を表示したワッペン状のものを貼り付けようとしても、マンホール蓋表面は所有者マークや滑り止めのための凹凸模様などがあって、安定した状態で固定することはできない。また、仮に固定ができたとしても、そのワッペンの厚みがマンホール蓋の上に部分的に乗る形になるために、通行人がつまずいたり、ワッペンが端部から急速に摩耗したり、さらにはワッペンとマンホール蓋の間に隙間が生じて雨水などが保有され易くなり、マンホール蓋の腐食が促進される等の不都合が生じてしまう。
【0009】
このような欠点を避けるために、新しい所有者マークや各種の情報の表示は、マンホール蓋の表面に出っ張らない形で、かつマンホール蓋との接着面に隙間が生じないような形で実現させることが必要である。
【0010】
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、所有者マークや各種の情報等をマンホール蓋に表示するために、任意の部分を簡単かつ迅速に切削することを可能とする切削装置を提供することを第一の目的とする。この場合、マンホール蓋を現場から動かして工場内で処理するだけでなく、マンホールが既に設置されている道路上などの現場においても、実行できるような装置であることを前提としたものであることはいうまでもない。
また、本発明の別の目的は、上述の同じ前提下で、マンホール蓋の表面上の任意の部分に、上記の各種情報等を簡便かつ安価に表示することが可能な方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための本発明の要旨は次の通りである。
(1)マンホール蓋の鍵穴に挿入する位置決めピンと固定用マグネットを設け中央に開口を有するベースプレートと、該ベースプレート上に旋回可能に設けた円盤状旋回プレートと、該旋回プレートの旋回中心とは異なる位置に回転中心をもつように該プレートに取り付けられかつマンホール蓋の被切削箇所の中心を含む範囲を切削可能な切削刃部と、該切削刃部をベースプレートの開口を通して蓋の被切削箇所に押し付け可能にした切削刃部昇降保持部とからなり、切削刃部の自転と旋回プレートの旋回による切削刃部の公転によりマンホール蓋の被切削箇所を切削することを特徴とするマンホール蓋の切削装置。
(2)マンホール蓋の鍵穴に挿入する位置決めピンと該ピンを蓋に固定する油圧手段を設け中央に開口を有するベースプレートと、該ベースプレート上に旋回可能に設けた円盤状旋回プレートと、該旋回プレートの旋回中心とは異なる位置に回転中心をもつように該プレートに取り付けられかつマンホール蓋の被切削箇所の中心を含む範囲を切削可能な切削刃部と、該切削刃部をベースプレートの開口を通して蓋の被切削箇所に押し付け可能にした切削刃部昇降保持部とからなり、切削刃部の自転と旋回プレートの旋回による切削刃部の公転によりマンホール蓋の被切削箇所を切削することを特徴とするマンホール蓋の切削装置。
(3)既製のマンホール蓋の任意の部分を、請求項1又は2記載の切削装置を用いて一定深さにわたって切削し、この切削箇所にマンホール所有者章等の必要な情報表示をもつワッペンを貼付することを特徴とするマンホール蓋への情報表示方法。
【0012】
【作用】
本発明においては、切削しようとする既設のマンホール蓋の上方に切削装置を移動して置き、そのベースプレートを、位置決めピンの蓋鍵穴への挿入とその固定用のマグネット或いは油圧手段により堅固にマンホール蓋に保持固定して位置合わせした後、この状態で切削刃を下げて蓋の所定の被切削箇所に押し当て、切削刃自身の自転と旋回プレートの旋回動作による切削部の公転により、被切削箇所、例えばマンホール蓋中央部のマーク部分を一定の深さにわたって削り取る。尚、既設のマンホール蓋を移動させることが可能な場合や、所定の場所に設置される前のマンホール蓋を加工する場合には、マンホール蓋の方を切削装置の下に持ち込んで切削加工を行うことができることはいうまでもない。いずれかの方法で削り取ったマンホール蓋上の凹んだ部分に、新しいマークもしくは各種情報を表示したゴム製等のワッペンを貼り付ける。切削箇所は蓋の表面であればいずれの場所でもよく、また、新しい表示は製作者や設置年月日、管理番号や模様、色彩並びに東西南北の方角や表示、名所、災害時の避難場所など、どのようなものであってもよい。更に、切削刃の自転、旋回プレートの公転の開始及び停止動作は、全て制御盤やリミットスイッチ等の手段を設けて自動的に行わせるようにすることができる。
【0013】
なお、マンホール蓋は、サイズの異なるものや或いは円形のものに限らず矩形のもの、或いは被切削範囲が異なるものがあるので、切削刃形の変更や、位置決めピンと切削刃部の位置関係並びに切削刃部の公転半径を調整可能にすることによって、複数種類のマンホール蓋に適用し得るようにしておくことが好ましい。また、本発明でワッペンとは、ゴムや樹脂、金属、陶器等を素材とし、前記のマンホールの所有者章等の表示を施したものをいう。
【0014】
さらに、本発明においては、マンホール蓋を一定深さに切削するということは、元来マンホール蓋にある凹凸部の凹部の底部面と同程度に削るという意味であり、この切削によってマンホール蓋自体の強度が低下するおそれは全くない。
【0015】
【実施例】
以下、本発明に係る切削装置の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は切削装置の平面図、図2はその断面図である。図示するように切削装置は、マンホール蓋1の鍵穴1aに対応する位置に位置決めピン3をもち中央に開口を有するベースプレート2と、該ベースプレート2上に軸受け9を介してマンホール蓋1のほぼ中心を旋回中心として旋回する円盤状旋回プレート4と、該旋回プレート4の旋回中心に対しずれた位置に回転中心をもつように切削刃部6を下端に取り付けた刃物回転用主軸モータ5と、該切削刃部6をベースプレート2の開口を通して蓋1の被切削箇所に押し付け可能にするため前記主軸モータ5を昇降自在に保持する刃物昇降用モータ8を有する昇降機構7と、から構成されている。
【0016】
位置決めピン3は、上端につまみ10、下部にロックピン11を有しており、装置本体のマンホール蓋1に対する位置決めの際、この位置決めピン3を、蓋に設けた円形で直径方向に切り欠きを有する貫通孔である鍵穴1aに挿入し、つまみ10により位置決めピン3を回転してロックピン11を90°回して抜けないようにしている。必要に応じてこの位置決めピン3相互の間隔を変更し得るように、ベースプレート2における位置決めピン3の取り付け位置を調整可能にしておくことが好ましい。
【0017】
実際の切削作業に際しては、ベースプレート2を強固にマンホール蓋1に固定する必要があるため、例えば、図1及び図2に示すように、ベースプレート2の複数箇所にマグネット(電磁石)12を設けて吸着する方式を採用するか、もしくは図3に示す油圧機構を備えている。図3(a)の油圧機構は、位置決めピン3を中空シリンダ13を介してベースプレート2に設置し、蓋の鍵穴1aに挿入したロックピン11を固定位置11a(図3(b)参照)に回した後、このシリンダ13内に油圧を作用させ、ピン3を押上げてロックピン11を蓋底面に押し当てる構造になっている。これらマンホール蓋への固定機構は、少なくともマグネット或いは油圧機構のいずれかを設ければ良い。
【0018】
また、円盤状旋回プレート4は、図1及び図2に示す如く、軸受け9を介してベースプレート2に旋回自在に保持されているが、その旋回機構としては、ベースプレート2側にブラケット14を介して設けた旋回用モータ15により回転するピニオンギア16と、該ギア16に噛み合うように旋回プレート4の外周に設けたギア4aとにより構成される。尚、旋回プレート4の旋回動作の自動停止を正確に制御するため、リミットスイッチ19をベースプレート2との間に設け(図2参照)ておくことが望ましい。
【0019】
さらに、切削部として切削刃部6、その回転用モータ5及びその昇降保持機構7,8を示しているが、図1に示すように、切削刃部の取り付け位置はその回転中心O2 が前記旋回プレート4の旋回中心O1 とは異なるように配置している。従って、旋回プレート4の旋回により切削刃部6の回転中心O2 は旋回中心O1 を中心にした円軌跡C(図1)にそって移動することになり、切削刃部6はモータ5による自転と旋回動作による円軌跡Cにそって公転する。尚、昇降機構7としては、例えば、モータ8により回動する送りねじに噛み合うナット部をモータ5側に設けた方式を採用すればよい。
【0020】
また、切削刃部6は、図4(a)(b)に示すように、外刃6aと内刃6bをもち、かつ、図4(c)の如く刃物自体の大きさ(内刃の切削エリア17とほぼ一致する)は、中心部分の削り残しを避けるために、被切削箇所の中心を包含する大きさを有している。18は外刃の切削エリアであるが、これは実際のマンホール蓋1の被切削箇所の範囲と同一である。外刃6aと内刃6bを設ける意味は、被切削箇所全面を均一に切削するためであり、仮に内刃がない場合には図4(c)に示す切削エリア17が切削できない。
【0021】
図5は本発明の切削装置の操作系統部の例を示している。制御盤20においては、切削刃部の回転用モータ5、旋回用モータ15の起動を指令したり、リミットスイッチ12からの信号によりモータの停止を指令したり、さらには、複数個のマグネット12の通電のオンオフ信号を発したり、もしくは位置決めピン3の固定を行う中空シリンダ13に続く油圧源21と電磁弁22の制御を行うようになっている
次に、図示の装置を用いた本発明による切削操作について説明する。
装置本体を作業車両等に積載して切削すべきマンホール位置に搬送し、マンホール蓋1の上に置き、位置決めピン3を蓋1の鍵穴1aに差し込み、制御盤20からの指示によりマグネット12に通電し蓋に吸着させ、ベースプレート2をマンホール蓋1に固定する。油圧の場合は、ロックピン11を固定位置にしてからシリンダ13に油圧をかけ、位置決めピン3を押上げ、ピン11を蓋1に固定する。
【0022】
次いで、制御盤20からの指示により主軸モータ5を駆動し、切削刃部6を回転させると共に、昇降用モータ8を起動し、昇降機構7を介して回転中の切削刃部6を下降させ、マンホール蓋1の被切削部分1bに押し付け、所定の切り込み深さまで切削して下降を停止する。この切削刃6の回転と下降により図4(c)に示す切削エリア17と切削エリア18の境界部分が切削される。引き続き制御盤20からの信号により旋回モータ15を始動させ、旋回プレート4を旋回させると、切削刃部6の外刃6aと内刃6bは旋回プレート4の旋回により公転し、マンホール蓋1の被切削部分1b(例えば、蓋中央部のマーク部分)全面を切削する。
【0023】
切削終了点に取り付けているリミットスイッチ19の動作によりモータ15の回転を止めて旋回プレート4の旋回を停止し、つぎに昇降モータ8が動作し切削刃部6を上昇させると同時に、主軸モータ5が停止する。切削終了点は、公転角度を360°より僅かな角度過ぎた位置にしておけば、切削残しをなくすことができる。
【0024】
切削が終了したなら装置本体を取り外すが、この操作は上記した取り付け操作と反対となる。即ち、マグネットもしくは油圧を解除すると共に、位置決めピン3を回して蓋から引き抜き、装置本体を移動させる。
【0025】
本発明においては、切削作業開始に際して位置決めピンをマンホール蓋に挿入固定した時点で切削部の位置が被切削開始位置に一致するように、予めピン及び/又は切削部の位置を設定しておく。従って、マンホールの種類やサイズが変更される場合には、作業前に予めピン及び/又は切削部の位置を調整することになる。また、被切削箇所の大きさや場所の変更に対しては、切削刃形の変更や、位置決めピンと切削刃部の位置関係並びに切削刃部の公転半径をある程度調整可能にすることによって対応し得る。
【0026】
なお、図示の例ではマンホール蓋の中央のマーク部分の切削を説明したが、本発明はこれに限らず、マンホール蓋の他の部分の切削にも利用でき、切削後の箇所に、製作者名、製作日、管理番号、模様、色彩、東西南北の方角や名所もしくは災害時の避難場所などの名称や方向等の表示を付することも可能である。
【0027】
すなわち、図6及び図7は、マンホール蓋1の中央部分以外の箇所を切削した後、そこに名所案内用のワッペン23(図6)や、2カ所切削してそこに模様ワッペン24及び災害時の避難場所の方向を表示したワッペン25を貼付した具体例を示している。
【0028】
【発明の効果】
以上の如く本発明のマンホール蓋の情報表示方法によれば、従来困難とされた細かい各種情報表示であっても簡単に表示することができ、コストのかからない実用的なマンホール蓋の利用を可能とする。また、本発明の切削装置によれば、この方法を効果的に実施することを可能とし、しかも、マンホール蓋をそのままの位置で、簡単かつ迅速に蓋表面の一部を選択的に確実に切削することができ、新しい蓋と取り替える必要がなく、不都合な表示を削除したり他の表示に変更したり、また必要な表示を新しく行ったりすることが容易に実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る切削装置の1実施例を示す平面図。
【図2】図1に示す装置の正面断面図。
【図3】(a)はマンホール蓋に対する固定手段の具体例を示す部分図、(b)は鍵穴と位置決めピンの関係を示す平面図。
【図4】(a)は切削刃部の平面図、(b)は切削刃部の立面図、(c)は切削エリアの説明図。
【図5】本発明の切削における動作系統図。
【図6】マンホール蓋に他の表示のワッペンを貼付した例を示す平面図。
【図7】同じくマンホール蓋に別の表示のワッペンを貼付した例を示す平面図。
【符号の説明】
1 マンホール蓋 1a 蓋の鍵穴
1b 被切削箇所 2 ベースプレート
3 位置決めピン 4 旋回プレート
5 回転用モータ 6 切削刃部
7 刃物部昇降機構 8 昇降用モータ
9 軸受け 10 位置決めピンのつまみ
11 ロックピン 12 マグネット
13 油圧シリンダ 14 ブラケット
15 旋回用モータ 16 旋回ギア
17 内刃切削エリア 18 外刃切削エリア
19 リミットスイッチ 20 制御盤
21 油圧源 22 電磁弁
Claims (3)
- マンホール蓋の鍵穴に挿入する位置決めピンと固定用マグネットを設け中央に開口を有するベースプレートと、該ベースプレート上に旋回可能に設けた円盤状旋回プレートと、該旋回プレートの旋回中心とは異なる位置に回転中心をもつように該プレートに取り付けられかつマンホール蓋の被切削箇所の中心を含む範囲を切削可能な切削刃部と、該切削刃部をベースプレートの開口を通して蓋の被切削箇所に押し付け可能にした切削刃部昇降保持部とからなり、切削刃部の自転と旋回プレートの旋回による切削刃部の公転によりマンホール蓋の被切削箇所を切削することを特徴とするマンホール蓋の切削装置。
- マンホール蓋の鍵穴に挿入する位置決めピンと該ピンを蓋に固定する油圧手段を設け中央に開口を有するベースプレートと、該ベースプレート上に旋回可能に設けた円盤状旋回プレートと、該旋回プレートの旋回中心とは異なる位置に回転中心をもつように該プレートに取り付けられかつマンホール蓋の被切削箇所の中心を含む範囲を切削可能な切削刃部と、該切削刃部をベースプレートの開口を通して蓋の被切削箇所に押し付け可能にした切削刃部昇降保持部とからなり、切削刃部の自転と旋回プレートの旋回による切削刃部の公転によりマンホール蓋の被切削箇所を切削することを特徴とするマンホール蓋の切削装置。
- 既製のマンホール蓋の任意の部分を、請求項1又は2記載の切削装置を用いて一定深さにわたって切削し、この切削箇所にマンホール所有者章等の必要な情報表示をもつワッペンを貼付することを特徴とするマンホール蓋への情報表示方法。
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