JP3645089B2 - 映像伝送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は映像伝送装置に係わり、特に監視カメラ、テレビドアホン等に用いられるCCD固体撮像素子のアプリケーションに適用され、フリッカの発生を防止した映像伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、蛍光灯の発光下においてCCD固体撮像素子(以下、CCDと称す)が露光動作すると、図6のタイミングチャートに示すように、蛍光灯は100Hz(発光周期10ms)で発光し、CCDは60Hz(露光周期16.7ms)で露光動作することから、蛍光灯の発光周期とCCDの露光周期とは一致しない。よって、上述の各周期の位相のずれにより、CCDから各フィールドごとに出力される映像信号(a、b、c)は、各フィールドの露光動作で繰り返される3回のフリッカにより、3種の露光期間でそれぞれ異なる信号レベルで出力されることから、CCDで撮像された映像が劣化され、モニタでの再生時に悪影響を生じていた。従来では、上述のフリッカの発生による映像信号の劣化を防止するためのフリッカの抑圧制御を、CCDを備えたカメラ側で行い、一定の信号レベルの映像信号(a'、b'、c')としてモニタに送出する図7の構成図に示す映像伝送装置が提案されている。
【0003】
同図に示す映像伝送装置は、幹線L101に各伝送路L111、L112、L113、L114および各分岐器B101、B102、B103、B104を介して接続され、映像の撮影機能を有する複数のカメラCM101、CM102、CM103、CM104と、伝送路L121を介して各カメラCM101、CM102、CM103、CM104で撮影される映像の再生機能を有するCRT等のモニタ102が接続され、幹線L101の一端に接続される制御機101と、幹線L101の他端に接続され終端機能を有するターミネータ103とで構成される。
【0004】
制御機101は、図8のブロック図に示すように、幹線L101に接続される多重IF回路60と、後述するフリッカが抑圧制御された図11のタイミングチャートに示す映像信号S141を増幅して送出する増幅器61と、各カメラCM101、CM102、CM103、CM104をそれぞれ同期させるために、CCDの1つの画素に対応した同期信号S151、1フィールドの周期の同期信号S152(図11)、水平方向の1走査の周期の同期信号S153(図11)をそれぞれ出力するクロック発生回路62と、前述の同期信号S153により同期がとられ、動作させるカメラを選択するためのカメラ選択信号S171を出力する制御装置63とが備えられている。
【0005】
各カメラCM101、CM102、CM103、CM104はそれぞれ同様な構成であることから、以下、カメラCM101の構成についてのみ説明する。
カメラCM101は、図9のブロック図に示すように、通常60Hz(露光周期16.7ms)で露光動作することにより、被写体から来る光線を撮像面に入射し、その光線量の強度に応じた電気信号S101を出力するCCD固体撮像素子(以下、CCDと称す)70と、電気信号S101を信号処理し図11のタイミングチャートに示す映像信号S111として送出する信号処理回路71と、垂直ドライバ72と、上述の同期信号S151、S152、S153のタイミングをもとに、各クロック(パルス)信号S161、S162、S163、S164(図11)、S165(図11)、S166(図11)を出力するクロック発生回路73と、映像信号S111を1フィールドごとに一定範囲の積分された輝度測光値(フィールドデータ)S121(図11)として出力する測光回路74と、測光回路74から出力される輝度測光値S121をデジタル変換し輝度測光値S122として送出するA/D変換回路75と、上述のクロック信号S166および制御機101から送出される同期信号S152、S153により同期がとられ、測光回路74から出力される複数のフィールドデータを蓄え、かつ、蓄えられた過去の複数のフィールドデータより現フィールドの輝度測光値を増幅するための図11のタイミングチャートに示す推定値S131を決定し出力する制御装置80と、制御装置80から出力される推定値S131をアナログ変換し図11のタイミングチャートに示す推定値S132として送出するD/A変換回路76と、制御装置80によりゲイン制御(ホールド、ゲインUP、ゲインDOWN)される増幅器(オートゲインコントロール)77と、アナログスイッチ78と、カメラ選択信号S171を識別しアナログスイッチ78をオンさせるカメラ選択回路79と、伝送路L111に接続された多重IF回路81とが備えられている。
【0006】
また、上述の測光回路74は、図10のブロック図に示すように、入力される映像信号S111の帰線消去レベルであるペデスタルレベル(黒レベル)が0Vになるようにオフセットして送出するオフセット調整回路90と、クロック発生回路73から出力されるパルス信号S164のタイミングでオンされるアナログスイッチ91と、積分回路を成す抵抗R51、コンデンサC51と、クロック発生回路73から出力されるパルス信号S165のタイミングでオンされるNPN形トランジスタ(以下、トランジスタと称す)Tr51とが備えられている。
【0007】
このように構成された映像伝送装置において、各カメラCM101、CM102、CM103、CM104は、制御機101から幹線L101を介して送出される同期信号S151、S152(図11)、S153(図11)によりそれぞれ同期がとられ、かつ、カメラ選択信号により選択されたカメラだけが映像信号を出力することができる。ここでは、制御機101の制御装置63から出力されるカメラ選択信号が、カメラCM101を選択するためのカメラ選択信号S171とし、以下、カメラCM101が動作し映像信号S111を出力する場合について説明し、その他のカメラCM102、CM103、CM104の動作の説明については省略する。
【0008】
図8のブロック図に示す制御機101のクロック発生回路62から、カメラCM101の同期をとり動作させるために上述の同期信号S151、S152(図11)、S153(図11)が出力されると、制御装置63は同期信号S152、S153により同期がとられカメラ選択信号S171を出力する。これらの信号S151、S152、S153、およびS171は、多重IF回路60、幹線L101、分岐器B101、伝送路L111、図9のブロック図に示すカメラCM101の多重IF回路81を介して、同期信号S151、S152、S153はクロック発生回路73に、カメラ選択信号S171はカメラ選択回路79にそれぞれ入力される。
【0009】
クロック発生回路73は、入力された同期信号S151、S152、S153のタイミングをもとに、CCD70の同期をとり動作させるために垂直ドライバ72を介して垂直(転送)クロック信号S161、水平(転送)クロック信号S162と、信号処理回路71を動作させるためにクロック信号S163と、制御装置80を動作させるためのクロック信号S166とをそれぞれ出力する。また、カメラ選択信号S171を入力したカメラ選択回路79は、アナログスイッチ78をオンさせるためのクロック信号S172を出力する。
【0010】
CCD70は垂直(転送)クロック信号S161および水平(転送)クロック信号S162のタイミングで同期がとられ、被写体から来る光線を撮像面に入射し、その光線量に応じた強度の電気信号S101を出力する。この電気信号S101は、能動にされた信号処理回路71にて図11のタイミングチャートに示す映像信号S111に信号処理され、測光回路74に送出される。
【0011】
測光回路74に入力された映像信号S111は、図10のブロック図に示すオフセット調整回路90にて映像信号S111の帰線消去レベルであるペデスタルレベル(黒レベル)が0Vになるようにオフセットされて出力され、クロック発生回路73から出力される図11のタイミングチャートに示すパルス信号S164の測光したいタイミングでオンされるアナログスイッチ91を介して、積分回路を成す抵抗R51およびコンデンサC51のCR時定数でコンデンサC51に電荷蓄積される。尚、このCR時定数は、CCD70の露光周期よりも長く設定されているものとする。また、パルス信号S164の出力パルスがなくなった時点の電荷が、積分されたそのフィールドの輝度測光値S121(図11)として出力され、A/D変換回路75にてデジタル変換され、制御装置80に現フィールドのフィールドデータの輝度測光値S122として記憶された後、図11のタイミングチャートに示すパルス信号S165のタイミングでオンされるトランジスタTr51を介して放電され、次フィールドで送出されてくる映像信号に備えられる。
【0012】
ここで、図6に示すような蛍光灯の発光によるフリッカが発生すると、各フィールドごとに送出される映像信号S111の輝度も変化することから、上述の積分された輝度測光値S121も変化する。このフリッカを抑圧制御するためには、制御装置80に予め記憶された過去の複数フィールドの輝度測光値から、現在のフィールドの映像信号S111をどれだけ増幅するかの増幅率(増幅値)を推定し、増幅器77のゲイン制御(ホールド、ゲインUP、ゲインDOWN)により映像信号S111を一定の信号レベル(映像信号S141)で出力する特開平8−116492号公報参照の方式を用いた。
【0013】
すなわち、デジタル変換された輝度測光値S122を現フィールドのフィールドデータとして記憶した制御装置80は、過去のフィールドデータと現フィールドの増幅値である図11のタイミングチャートに示す推定値S131を決定し出力する。この推定値S131は、D/A変換回路76にてアナログ変換され、図11のタイミングチャートに示す推定値S132として増幅器77に入力される。増幅器77は、基準となる推定値S132(の電圧)によりゲインを変化(ホールド、ゲインUP、ゲインDOWN)させて、一定の信号レベルの映像信号S141として出力する。この映像信号S141は、伝送路L111、分岐器B101、幹線L101、制御機101の多重IF回路60を介して増幅器61にて増幅され、伝送路L121を介してモニタ102に送出されることから、蛍光灯の発光によるフリッカの発生の影響を受けずに、モニタ102にて映像を一定の出力レベルで各フィールドごとに時分割で映し出すことができた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の映像伝送装置は以上のように構成されているので、蛍光灯の発光によるフリッカの抑圧制御をカメラ側で行なうことから、各カメラごとに測光回路、A/D変換回路、D/A変換回路、増幅器、制御装置等の複数の回路を付加し構成する必要があり、カメラの複雑な回路構成に起因し、小型化が困難で製造コストが増大するといった難点があった。
【0015】
本発明は上述の難点を解消するためになされたもので、蛍光灯の発光によるフリッカの抑圧制御を制御機側で行なえるように構成することにより、カメラの回路構成を簡素化することが可能な映像伝送装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため本発明による映像伝送装置は、複数のカメラから出力される映像信号を幹線から制御機を介して接続されたモニタで映し出す映像伝送装置であって、制御機は、映像信号について1フィールドごと、一定範囲の輝度の値が積分されて測光されフィールドデータとしての輝度測光値を出力する測光回路と、測光回路からの複数のフィールドデータを蓄え、かつ蓄えられた過去の複数のフィールドデータにより現フィールドの輝度値を増幅するための推定値を決定する制御装置と、推定値によりゲインを変化させて増幅し映像信号としてモニタに送出する増幅器とを備えたものである。
【0017】
このような映像伝送装置によれば、複数のカメラより幹線を介して送出される各映像信号から、制御機の測光回路にて1フィールドごとの輝度測光値をそれぞれ算出し、この輝度測光値を複数フィールドについて制御装置に記憶させ推定値を決定することにより、各カメラから出力される現フィールドの映像信号を、増幅器にて推定値をもとにゲインを変化(ホールド、ゲインUP、ゲインDOWN)させて、一定の信号レベルの映像信号としてモニタに送出することから、蛍光灯の発光によるフリッカの発生の影響を受けずに、モニタにて一定の出力レベルの映像を映し出すことができる。よって、カメラの回路構成を簡素化でき小型化が可能となるとともに、製造コストも削減できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による映像伝送装置を適用した好ましい形態例を、一実施例として図面を参照して説明する。
図1の構成図に示す映像伝送装置は、幹線L1に各伝送路L11、L12、L13、L14および各分岐器B1、B2、B3、B4を介して接続され、映像の撮影機能を有する複数のカメラCM1、CM2、CM3、CM4と、伝送路L21を介して各カメラCM1、CM2、CM3、CM4で撮影される映像の再生機能を有するCRT等のモニタ2が接続され、幹線L1の一端に接続される制御機1と、幹線L1の他端に接続され終端機能を有するターミネータ3とで構成される。
【0019】
制御機1は、図2のブロック図に示すように、幹線L1に接続される多重回路10と、後述する制御装置16によりゲイン制御(ホールド、ゲインUP、ゲインDOWN)される増幅器(オートゲインコントロール)11と、カメラCM1から幹線L1を介して送出される図5のタイミングチャートに示す映像信号S11を、1フィールドごとに一定範囲の積分された輝度測光値(フィールドデータ)S21として出力する測光回路12と、各カメラCM1、CM2、CM3、CM4をそれぞれ同期させるために、CCDの1つの画素に対応した同期信号S51、1フィールドの周期の同期信号S52(図5)、水平方向の1走査の周期の同期信号S53(図5)、後述する図4のブロック図に示す測光回路12を成すアナログスイッチ31、NPNトランジスタ(以下、トランジスタと称す)Tr1をそれぞれオンさせるためのパルス信号S55(図5)、S56(図5)、制御装置16を制御するためのクロック信号S57(図5)をそれぞれ出力するクロック発生回路13と、測光回路12から出力される輝度測光値S21をデジタル変換し輝度測光値S22として送出するA/D変換回路14と、上述のクロック発生回路13から出力される同期信号S52、S53、およびクロック信号S57により同期がとられ、動作させるカメラを選択するためのカメラ選択信号S71を出力し、測光回路12から出力される複数のフィールドデータを蓄え、かつ、蓄えられた過去の複数のフィールドデータにより現フィールドの輝度測光値を増幅するための図5のタイミングチャートに示す推定値S31を決定し出力する制御装置16と、制御装置16から出力される推定値S31をアナログ変換し図5のタイミングチャートに示す推定値S32として送出するD/A変換回路15とが備えられている。
【0020】
各カメラCM1、CM2、CM3、CM4はそれぞれ同様な構成であることから、以下、カメラCM1の構成についてのみ説明する。
カメラCM1は、図3のブロック図に示すように、通常60Hz(露光周期16.7ms)で露光動作することにより、被写体から来る光線を撮像面に入射し、その光線量の強度に応じた電気信号S1を出力するCCD固体撮像素子(以下、CCDと称す)20と、電気信号S1を信号処理し図5のタイミングチャートに示す映像信号S11として送出する信号処理回路21と、垂直ドライバ22と、上述の同期信号S51、S52、S53のタイミングをもとにCCD20の同期をとるために、垂直ドライバ22を介する垂直(転送)クロック信号S61および水平(転送)クロック信号S62と、信号処理回路21を動作させるためのクロック信号S63とをそれぞれ出力するクロック発生回路23と、アナログスイッチ24と、カメラ選択信号S71を識別しアナログスイッチ24をオンさせるカメラ選択回路25と、幹線L11に接続される多重IF回路26とが備えられている。
【0021】
また、上述の測光回路12は、図4のブロック図に示すように、上述のアナログスイッチ31、トランジスタTr1と、入力される映像信号S11のペデスタルレベル(黒レベル)が0Vになるようにオフセットして送出するオフセット調整回路30と、積分回路を成す抵抗R1、コンデンサC1とが備えられている。
図3のブロック図に示すカメラCM1のCCD20の出力側は、信号処理回路21、アナログスイッチ24を介して多重IF回路26の入力側に接続され、多重IF回路26の出力側の一方は、出力側がアナログスイッチ24の制御入力側に接続されたカメラ選択回路25の入力側に接続されており、多重IF回路26の出力側の他方は、出力側が垂直ドラバ22を介してCCD20の制御入力側の一方、CCD20の制御入力側の他方、および信号処理回路21の制御入力側にそれぞれ接続されたクロック発生回路23の入力側に接続されている。また、多重IF回路26は、伝送路L11、分岐器B1、幹線L1を介して図2のブロック図に示す制御機1の多重IF回路10に接続されている。
【0022】
図2のブロック図に示す制御機1の多重IF回路10の出力側は、増幅器11および伝送路L21を介してモニタ2と、図4のブロック図に示す測光回路12を成すオフセット調整回路30の入力側に接続されている。また、オフセット調整回路30の出力側は、制御入力側がクロック発生回路13の出力側に接続されたアナログスイッチ31、抵抗R1を介して出力側が制御装置16に接続されたA/D変換回路14の入力側に接続されている。また、抵抗R1とA/D変換回路14間には、一端が基準電位点に接続されたコンデンサC1の他端と、ベースがクロック発生回路13の出力側に接続され、エミッタが基準電位点に接続されたトランジスタTr1のコレクタがそれぞれ接続されている。また、クロック発生回路13の出力側は多重IF回路10の入力側に接続され、制御装置16の出力側は、多重IF回路10の入力側およびD/A変換回路15を介して増幅器11の制御入力側にそれぞれ接続されている。
【0023】
このように構成された映像伝送装置において、従来と同様、図6のタイミングチャートから明らかなように、蛍光灯の発光下における蛍光灯の発光周期とCCDの露光動作の周期とは同期しない。よって、以下、蛍光灯の発光下において、複数のカメラから各フィールドごとに出力される映像信号のフリッカの抑圧制御を、制御機側で行う場合の動作について説明する。
【0024】
各カメラCM1、CM2、CM3、CM4は、制御機1から幹線L1、各分岐器B1、B2、B3、B4、および伝送路L11、L12、L13、14を介してそれぞれ送出される同期信号S51、S52(図5)、S53(図5)によりそれぞれ同期がとられ、かつ、カメラ選択信号により選択されたカメラだけが映像信号を出力することができる。ここでは、制御機1の制御装置16から出力されるカメラ選択信号が、カメラCM1を選択するためのカメラ選択信号S71とし、以下、カメラCM1が動作し映像信号S11を出力する場合について説明する。
【0025】
図2のブロック図に示す制御機1のクロック発生回路13から、カメラCM1の同期をとり動作させるために上述の同期信号S51、S52、S53、および制御装置16を動作させるための図5のタイミングチャートに示すクロック信号S57が出力されると、制御装置16は同期信号S52、S53、およびクロック信号S57により同期がとられカメラ選択信号S71を出力する。これらの信号S51、S52、S53、およびS71は、多重IF回路10、幹線L1、分岐器B1、伝送路L11、カメラCM1の多重IF回路26を介して、同期信号S51、S52、S53はクロック発生回路23に、カメラ選択信号S71はカメラ選択回路25にそれぞれ入力される。
【0026】
クロック発生回路23は、入力された同期信号S51、S52、S53のタイミングをもとに、CCD20の同期をとり動作させるために垂直ドライバ22を介して垂直(転送)クロック信号S61と水平クロック信号S62とを、信号処理回路21を動作させるためのクロック信号S63をそれぞれ出力する。また、カメラ選択信号S71を入力したカメラ選択回路25は、アナログスイッチ24をオンさせるためのクロック信号S72を出力する。
【0027】
CCD20は垂直(転送)クロック信号S61および水平(転送)クロック信号S62のタイミングで同期がとられ、被写体から来る光線を撮像面に入射し、その光線量の強度に応じた電気信号S1を出力する。この電気信号S1は、能動にされた信号処理回路21にて図5のタイミングチャートに示す映像信号S11に信号処理され、オンされたアナログスイッチ24、多重IF回路26、伝送路L11、分岐器B1、幹線L1、図2のブロック図に示す制御機1の多重IF回路10を介して増幅器11と、図4のブロック図に示す測光回路12を成すオフセット調整回路30とにそれぞれ入力される。
【0028】
オフセット調整回路30に入力された映像信号S11は、映像信号S11の帰線消去レベルであるペデスタルレベル(黒レベル)が0Vになるようにオフセットされて出力され、クロック発生回路13から出力される図5のタイミングチャートに示すパルス信号S55の測光したいタイミングでオンされるアナログスイッチ31を介して、積分回路を成す抵抗R1およびコンデンサC1のCR時定数でコンデンサC1に電荷蓄積される。尚、このCR時定数は、CCD20の露光周期よりも長く設定されているものとする。また、パルス信号S55のパルスがなくなった時点の電荷がそのフィールドの輝度測光値S21(図5)として出力され、A/D変換回路14にてデジタル変換され、制御装置16に現フィールドのフィールドデータの輝度測光値S22として記憶された後、図5のタイミングチャートに示すパルス信号S56のタイミングでオンされるトランジスタTr1を介して放電され、次フィールドで送出されてくる映像信号に備えられる。
【0029】
また、デジタル変換された輝度測光値S22を現フィールドのフィールドデータとして記憶した制御装置16は、過去のフィールドデータと現フィールドの増幅値である図5のタイミングチャートに示す推定値S31を決定し出力する。この推定値S31は、D/A変換回路15にてアナログ変換され、図5のタイミングチャートに示す推定値S32として増幅器11に入力される。増幅器11は、基準となる推定値S32(の電圧)によりゲインを変化(ホールド、ゲインUP、ゲインDOWN)させて、一定の信号レベルの映像信号S41として出力する。この映像信号S41は伝送路L21を介してモニタ2に送出されることから、蛍光灯の発光によるフリッカ発生の影響を受けずに、モニタ2にて映像を一定の出力レベルで映し出すことができる。
【0030】
更に、カメラCM1から次フィールドで出力される映像信号についても、上述の現フィールドで出力される映像信号S11と同様に、制御機1内で信号処理し、制御装置16に記憶される現フィールドのフィールドデータを含む過去のフィールドデータと、次フィールドのフィールドデータから増幅値である推定値を決定し、この推定値をもとに増幅器11をゲイン制御(ホールド、ゲインUP、ゲインDOWN)させて、一定の信号レベルの映像信号としてモニタ2に送出することから、蛍光灯の発光によるフリッカ発生の影響を受けずに、モニタ2にて映像を各フィールドごとに時分割で一定の出力レベルで映し出すことができる。
【0031】
また、上述の説明では、複数のカメラCM1、CM2、CM3、CM4のうち、カメラCM1が動作する場合について説明したが、その他のカメラCM2、CM3、CM4がそれぞれ動作する場合についても同様に、制御機1の制御装置16から出力される同期信号S51、S52(図5)、S53(図5)、およびカメラ選択信号により選択されたカメラから出力される各映像信号S12、S13、S14を、制御機1内で上述と同様に信号処理(ゲイン制御)し、一定の信号レベルの映像信号S42、S43、S44としてモニタ2に送出することから、蛍光灯の発光によるフリッカの発生の影響を受けずに、モニタ2にて映像を一定の出力レベルで各フィールドごとに時分割で映し出すことができる。
【0032】
尚、上記実施例では親子式を用いた場合について説明したが、これに限定されず、スター配線(結線)を用いた場合においても上記実施例と同様な効果を奏する。
【0033】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の映像伝送装置によれば、蛍光灯の発光下においてカメラ(CCD)が露光動作する場合に生じるフリッカの抑圧制御を制御機側で行うことにより、測光回路にてカメラより出力される映像信号から1フィールドごとに輝度測光値を算出し、この輝度測光値を制御装置にて複数フィールドについて記憶させ、推定値を各フィールドで決定し、その推定値をもとに増幅器をゲイン制御(ホールド、ゲインUP、ゲインDOWN)して現フィールドの映像信号を一定の信号レベルでモニタに送出することができる。よって、蛍光灯の発光によるフリッカの発生の影響を受けずに、モニタにて映像を一定の出力レベルで各フィールドごとに時分割で映し出すことができることから、カメラの回路構成を簡素化でき小型化が可能で、製造コストを削減することができ、複数のカメラを有する集合住宅用の監視システム等にも利用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による映像伝送装置の一実施例のシステムを示す構成図。
【図2】図1の制御機の構成を示すブロック図。
【図3】図1のカメラの構成を示すブロック図。
【図4】図2の測光回路の構成を示すブロック図。
【図5】本発明による映像伝送装置における各信号のタイミングチャート。
【図6】蛍光灯の発光下における発光周期と、CCDの露光動作(露光周期)の関係を示すタイミングチャート。
【図7】従来の映像伝送装置のシステムを示す構成図。
【図8】図7の制御機の構成を示すブロック図。
【図9】図7のカメラの構成を示すブロック図。
【図10】図9の測光回路の構成を示すブロック図。
【図11】従来の映像伝送装置における各信号のタイミングチャート。
【符号の説明】
CM1、CM2、CM3、CM4・・・・・複数のカメラ
L1・・・・・幹線
1・・・・・制御機
2・・・・・モニタ
11・・・・・増幅器(オートゲインコントロール)
12・・・・・測光回路
16・・・・・制御装置
S11、S12、S13、S14・・・・・カメラから出力された映像信号
S41、S42、S43、S44・・・・・フリッカが抑圧制御された映像信号
S21・・・・・輝度測光値
S31・・・・・推定値

Claims (1)

  1. 複数のカメラ(CM1、CM2、CM3、CM4)から出力される映像信号(S11、S12、S13、S14)を幹線(L1)から制御機(1)を介して接続されたモニタ(2)で映し出す映像伝送装置であって、
    前記制御機は、前記映像信号について1フィールドごと、一定範囲の輝度の値が積分されて測光されフィールドデータとしての輝度測光値(S21)を出力する測光回路(12)と、前記測光回路からの複数のフィールドデータを蓄え、かつ蓄えられた過去の複数のフィールドデータにより現フィールドの輝度値を増幅するための推定値(S31)を決定する制御装置(16)と、前記推定値によりゲインを変化させて増幅し映像信号(S41、S42、S43、S44)として前記モニタに送出する増幅器(11)とを備えたことを特徴とする映像伝送装置。
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