JP3643535B2 - 新規なアルミノシロキサン化合物およびその製造方法 - Google Patents

新規なアルミノシロキサン化合物およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
(技術分野)
本発明は下記一般式(1)および(2)で示される新規なアルミノシロキサン化合物、その製造方法および該化合物の用途に関する。特に、本発明による一般式(1)および(2)の化合物は廃シリコン化合物から製造することができ、多種の有機および無機物、特にヒドロキシ基を含む物質に対するシロキシル化剤として有利に使用できるという特徴を有する。
【0002】
Figure 0003643535
【0003】
[式中、Rはそれぞれ同一あるいは異なって、C−C−アルキルまたはフェニルを示し、
nは6〜90の数を示し、および、
Mはアルカリ金属を示す。]
【0004】
(背景技術)
シロキシル化剤として現在、主に使用されているのは分子末端に反応性のよいヒドロキシ基(−OH)、アルコキシ基(−OR)、カルボキシル基(−OCOR)、アミン基(−NHR,−NR)、下記式のエポキシ基
【0005】
Figure 0003643535
【0006】
ヒドロキシ基(−H)などを含有するシランまたはシロキサン化合物、およびシリル基が分子内分岐鎖に結合状態で存在する変性化されたシリル化合物が挙げられる。
【0007】
本発明で提供しようとする新規なアルミノシロキサン化合物は二つのシロキサン基の間に金属原子を含有するヘテロ金属シロキサン(≡Si−O−M−O−Si≡)系列に属するものである。本発明によるアルミノシロキサン化合物は既存のシロキシル化剤を代替することができるのみならず、少なくとも六つの下記のジアルキル(またはフェニル)シロキシル単位、
【0008】
Figure 0003643535
【0009】
が互いに連結された長鎖を形成してシリコンの特性をさらに強く示す。特に本発明の化合物はシロキシル化反応性などにおいて高度に改善された性質を有するものと期待される。
【0010】
アルミノシロキサンについては既存にも多くの研究が行われた。たとえば、イソプロポキシアルミニウム[(i−PrO)Al]とトリアルコキシシランを反応させ、アルミノシルセスキオキサンを合成した結果が、「J.Am.Chem.Soc.1989,111,7288−7289」および「Inorg.Chem.1999,38,210−211」に開示されている。このようなアルミノシルセスキオキサン化合物はアルミニウムがAlOの配置を有することにおいて本発明による化合物と同一であるが、シリコン原子は本発明の化合物と異なってRSiOの配置を有する。一方、アルミニウム金属表面をエトキシシラン蒸気で処理し、=Al−O−Si≡結合を金属表面に形成することによって金属表面が腐食されるのを防ぐとともに表面に光沢性を付与する方法(参照:Journal of the Electrochemical Society V.143,N.1,1996);ゾル・ゲル法を用いてアルミニウム金属表面をアルコキシシランで処理することによって、=Al−O−Si≡骨格構造を形成する方法(参照:Colloids and Surfaces A:Physicochem.Eng.Aspects 139,299−310,1998);イソプロポキシアルミニウムとアルコキシシランをゾル・ゲル法で反応させ、ホスフィンルテニウム(Rh)コンプレックスを合成する方法(参照:Inorg.Chem.1997,36,862−866およびChem.Mater.1998,10,217−225);およびアルミニウムおよびシリコンオキシドよりアルミノシロキサンを経て究極的にムライト(mullite)を製造する方法(参照:Chem.Mater,1996,8,2056−2060)がそれぞれ開示されている。しかし、これら先行技術に開示のいずれの中間体や目的物も本発明で提供しようとする新規なアルミノシロキサン化合物と類似した構造や性質を有していない。
【0011】
このような技術的背景の下に、本発明者らは使用後廃棄されるシリコン化合物による公害問題を解決し、さらに廃棄物への懸念のないシリコン化学工業の定着のため、シリコンゴムやシリコン油など、シロキサン結合含有化合物の効果的な分解、回収方法を開発しようと努力し、その結果、第2および/または第3脂肪族アルコールを分解促進剤として使用し、任意で超音波および分解終止剤で処理することを特徴とするシロキサン結合含有化合物の新たな分解方法を開発してこれを出願し、特許付与された(参照:大韓民国特許第190,752号、米国特許第5,892,087号)。特に、シロキサン結合は大気下で老化そしてまた腐敗されない優れた耐候性を長所として有しているが、このような特性はむしろ使用後廃棄される場合は自然消滅が不可能な性質に繋がり、深刻な公害物質として新たに台頭してきた。したがって、前記のような分解、回収方法の開発は環境保護的側面において大きな重要性を有すると考えられた。
【0012】
本発明者らはこれに止まらず、前述の分解方法を通じて生成された下記一般式(3)で示されるシロキサンアルカリ金属塩を出発物質とし、シロキシル化剤として効率よく使用できる化合物を開発しようと努力し、その結果、前記一般式(1)および(2)の化合物を合成して構造およびその用法を確認することによって、本発明を完成するに至った。
【0013】
Figure 0003643535
【0014】
[式中、Rはそれぞれ同一あるいは異なって、C−C−アルキルまたはフェニルを示し、
R′は水素またはC−C−アルキルを示し
Mはアルカリ金属を示し、および、
mは3〜6の数を示す。]
以下、本発明をより具体的に説明する。
【0015】
(発明の開示)
本発明は下記一般式(1)または(2)のアルミノシロキサン化合物を提供することを目的とする。
【0016】
Figure 0003643535
【0017】
[式中、Rはそれぞれ同一あるいは異なって、C−C−アルキルまたはフェニルを示し、
nは6〜90の数を示し、および、
Mはアルカリ金属を示す。]
【0018】
前記一般式(1)および(2)に示されていることからわかるように、本発明によるアルミノシロキサン化合物においてシリコン原子は周りに酸素原子が二つ、アルキル(またはフェニル)基が二つ結合されたジアルキル(またはフェニル)シロキシル単位
【0019】
Figure 0003643535
【0020】
で存在することを29Si−NMRを通じて確認し、アルミニウム原子は周りに四つの酸素原子が結合された4配位構成で存在することを27Al−NMRを通じて確認した。
【0021】
このように特異な構造を有する本発明の化合物はR、Mおよびnに応じて分子量が異なることを特徴とする。さらに、Mの含量によって一般式(1)の化合物を組合わせて一般式(2)の化合物を形成するものと考えられる。すなわち、Rがメチルであって、nが6であって、Mがナトリウムである場合、平均分子量2000の一般式(2)の化合物(下記表1のサンプル1)を塩化アンモニウムで処理(精製=ナトリウムの除去工程)するとナトリウムの含量が大きく減少されつつ(1.51%から0.55%へ)、G.P.C.分子量測定結果、平均分子量1000の一般式(1)の化合物(下記表1のサンプル2)が得られるものと示された。下記表1には本発明による幾つか代表的な化合物の元素分析結果およびこれより計算されたn値を示した。
【0022】
【表1】
Figure 0003643535
【0023】
前記表1の元素分析結果からわかるように、サンプル3(実施例5の目的物)の場合、アルミニウム含量が0.52%で平均分子量は5,462(図3参照)であって、サンプル4(実施例6の目的物)の場合、アルミニウム含量が0.3%で平均分子量が10,948であるものと測定された。元素分析結果から計算するとサンプル3でのn値は35であって、サンプル4でのn値は65である。サンプル3および4はそれぞれ異なる量のアルミニウム金属粉末を使用して製造したものである(実施例5および6参照)。したがって、本発明によるアルミノシロキサン化合物を製造するにおいて出発物質として使用されるアルミニウムの量を調節するとn値を任意に調節できることがわかり、前記表1の元素分析結果を含めて多様な分子量の化合物に対する元素分析を行った結果、本発明による一般式(1)および(2)のアルミノシロキサン化合物において各アルミニウム原子に12〜180シリコン原子の割合で存在するものと確認された。
【0024】
一般に、n値に応じてアルミノシロキサン化合物の物理−化学的性質が変化する。たとえば、n値が増加するほど柔軟性が大きくなるが、n値が90に近づくに連れて殆ど液体のような状態を有するため、取り扱い難い(かかる理由で、本発明ではn値を90以下に限定した)。さらに、その使用目的に応じては高いシリコンの性質を必要とする場合がある反面、低いシリコン性質を必要とする場合もあるため、このようなn値と物理−化学的性質との相関関係を考えることで、用途に応じて調節し、適切なn値を有するアルミノシロキサン化合物を製造して使用するのが好ましい。
【0025】
本発明によるアルミノシロキサン化合物はn−ヘキサン、ベンゼン、トルエン、テトラヒドロフランなどのような無極性の有機溶媒に可溶性で比重が0.94〜0.98と安定であって、ゲル状固体でも大気下で安定であるものの、電子受容体(H=プロトン)存在下で不安定であるため、下記反応図式1に表したように容易に解離される特性を示す。
【0026】
Figure 0003643535
【0027】
したがって、前記のような特性によって末端にヒドロキシ基またはエポキシ基を含有する有機および無機物、たとえば熱硬化性樹脂、セルロース、スクロース、エポキシなど様々な物質と前記反応図式1での生成物間に、随意に、酸触媒の存在下で活発に、縮合反応が遂行され得るものと考えられる。縮合反応は下記反応図式2に示した。
【0028】
Figure 0003643535
【0029】
但し、前記反応図式2でヒドロキシ基を含有する化合物が炭化水素化合物の場合、生成物が≡Si−O−C≡の構造であれば、この結合は大気下で不安定であるため、再び容易に解離される問題がある。しかしながら、フェノール、メラミン、ウレア、エポキシ樹脂のような熱硬化性網状組織構造の樹脂内またはセルロースのような巨大分子内ではシロキサン基が混成構造を形成するか、≡Si−O−C≡結合が解離されつつシリコン元素が分子内で再びシロキサン結合(≡Si−O−C≡)で再結合し、高分子相互浸透網状組織(interpenetrating polymer networks;IPN)を形成して安定した状態になる。したがって、本発明の化合物はこれら熱硬化性樹脂または網状組織構造を有する巨大分子のシロキシル化剤として有用に使用できるものと期待される。すなわち、これら熱硬化性樹脂やセルロースのような巨大分子を製造する最終工程で本発明によるアルミノシロキサン化合物を使用して処理すると光沢性、柔軟性、はっ水性、耐熱性、耐候性が付与されることによって、最終加工品の物理化学性質が改善される。
【0030】
さらに、本発明によるアルミノシロキサン化合物は金属シリケートからなるガラス類の表面に対するシロキシル化剤としても有効に使用することができる。アルミノシロキサン化合物が酸存在下で分解されると末端に、
【0031】
Figure 0003643535
【0032】
または、
【0033】
Figure 0003643535
【0034】
(ここで、Rは水素またはアルキル)のような反応性官能基を有するため、ガラス類表面にHO−Si≡基と容易に反応し、強い結合となる。
【0035】
したがって、本発明による一般式(1)または(2)の化合物は熱硬化性樹脂、セルロース、エポキシ、金属シリケート、様々な金属酸化物からなる顔料およびその他の微細無機物の表面に対するシロキシル化剤として既存の官能基含有のシランに比べ、有用に使用することができる。したがって、本発明はこのような用途を提供することを更なる目的とする。特に、本発明による化合物をシロキシル化剤として使用するとジアルキル(またはフェニル)シロキシル単位の、
【0036】
Figure 0003643535
【0037】
が最小6ないし最大90単位にシロキシル化される。したがって、シロキシル化処理された物質はシロキサンの特性がよく表出される特徴を示す。
【0038】
本発明によるアルミノシロキサン化合物を用い、シロキシル化するにおいては通常の一般の方法を用いることができる。但し、エポキシ樹脂のようなシロキシル化過程でIPN構造を形成する物質をシロキシル化する場合、本発明によるアルミノシロキサン化合物とエポキシ樹脂を9:1〜5:5、好ましくは8:2〜7:3の重量比で混合し、まず共重合体を形成した後、該共重合体をエポキシ樹脂と適切に混合し、シロキシル化を行うことができる。
【0039】
シロキシル化剤として用いられる場合に好ましい使用量は、シロキシル化の対象物質と具体的なシロキシル化剤の構造およびシロキシル化目的に応じ、当業者によって容易に決定することができるが、通常シロキシル化対象物質を基準にし、2〜10重量%、好ましくは2〜6重量%の量でシロキシル化剤を使用する。シロキシル化剤の使用量がこのような範囲を脱する場合、対象物質の物理−化学的性質を好ましくない方向に変化させるか、期待に添うシロキシル化には不十分である。
【0040】
一方、本発明による一般式(2)のアルミノシロキサン化合物は
(i)前記一般式(3)のシロキサンアルカリ金属塩をアルミニウム化合物および第2または第3アルコールとともに反応させ、親水性の下記一般式(4)の化合物を製造し、
(ii)一般式(4)の化合物をpH7〜8の条件下でハロゲン化水素酸と反応させ、油−混和性の下記一般式(5)の化合物を製造した後、
(iii)一般式(5)の化合物を80〜220℃の温度で加熱することを特徴として製造することができる。
【0041】
Figure 0003643535
【0042】
[式中、RおよびR′は前記で定義した通りであって、
R″はそれぞれ同一あるいは異なって、R′またはMを示すが、すべてR′を示すことはなく、
m′およびm″は相互に独立してそれぞれ同一あるいは異なって、生成された一般式(2)の化合物でのn値範囲が6〜90となるようにする数である。]
この際、化合物4および5を経て一般式(2)の化合物を製造する過程でシロキシル単位数(すなわち、m′またはm″)は継続される縮合反応によって増加され、その増加の程度はアルミニウム化合物の使用量によって決定される。すなわち、アルミニウム化合物の投入量が少なければ縮合反応が多く起こり、シロキシル単位数が増えて結局n値が増加し、アルミニウム化合物の投入量が多ければ逆の結果が招かれる。したがって、本発明はこのような製造方法を提供することを更なる目的とする。
【0043】
前記一般式(2)のアルミノシロキサン化合物の製造工程は下記反応図式3のように要約することができる。
【0044】
Figure 0003643535
【0045】
一般式(2)の化合物を製造するための前記工程(i)において一般式(3)のシロキサンアルカリ金属塩としてはいずれのアルカリ金属との塩、たとえばリチウム、ナトリウム、カリウムなどとの塩を使用することができるが、反応の容易性および経済性の側面ではナトリウム塩を使用するのが好ましい。さらに、反応物質として使用されるアルミニウム化合物としてはアルミニウム金属、アルミニウムの水酸化物、酸化物、アルカリ金属塩、ハロゲン化物、無機酸(硫酸、硝酸など)との塩、たとえばAl、Al(OH)、Al、AlCl、AlONaを使用することができ、これらのうちで経済性や反応の容易性の側面から金属アルミニウムが最も好ましく使用される。アルミニウム化合物は生成された一般式(2)または(1)の化合物でSi/Alのモル比が12〜180となるような量で使用されるが、既に前述したように、アルミニウム化合物の使用量によって一般式(2)または(1)の化合物のn値が変わる。反応は常温または加温下で行う。反応温度は使用されるアルミニウム化合物の種類に応じて異なる可能性があるが、たとえば金属アルミニウムを使用する場合は常温で行うのが好ましく、塩化アルミニウムを使用する場合には多少温度を昇温する必要がある。反応に加わるアルコール化合物は第2または第3アルコールでなければならず、特にイソプロピルアルコールまたはt−ブチルアルコールがより好ましい。このような反応を通じて生成された一般式(4)の化合物は水に親水性の性質を有する。
【0046】
工程(ii)においては、一般式(4)の化合物をpH7〜8の条件下でハロゲン化水素酸と反応させ、一般式(5)の化合物を得る。ハロゲン化水素酸としては塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、好ましくは塩酸を使用することができる。一般式(4)の化合物を含有する反応液にまず塩基性化合物を加えてアルカリ性溶液(pH範囲約8〜約10)につくった後、反応物質のハロゲン化水素酸を反応溶液のpHを7〜8に調節するに必要な量で加えて反応を行う。この際、塩基性化合物としてはアンモニア化合物、特にアンモニア・ガスまたはアンモニア水を使用するのが好ましく、使用量はアルカリ性反応溶液を塩基性に保持できる程度で十分である。塩基性化合物としてアンモニア化合物を使用せず、たとえばアルカリ金属含有化合物を使用する場合は、得られたアルミノシロキサン化合物の使用目的に応じて精製過程を更に必要とするため、好ましくない。このような中和過程を通じて油−混和性で多官能の一般式(5)の化合物を得る。
【0047】
最終工程(iii)において、前記で得られた一般式(5)の化合物を常圧下で80〜220℃、好ましくは100〜160℃の温度で加熱すれば末端官能基が除去された所望の一般式(2)の化合物が生成される。
一方、Mが除去された本発明による一般式(1)のアルミノシロキサン化合物は
(a)前記一般式(2)の化合物を無極性溶媒中で下記一般式(6)の化合物と反応させるか、または、
(b)下記一般式(7)の化合物をアルミニウム化合物および第2または第3アルコールとともに反応させた後、アルコールを除去することを特徴として製造することができる。
【0048】
Figure 0003643535
【0049】
[式中、R、R′およびmは前記で定義した通りであって、
Xはハロゲンを示し、および
R″′はC−C−アルキルを示す。]
前記方法(a)において、反応物質として使用される一般式(6)の化合物のうちでも塩化アンモニウム(たとえば、R′が水素でXが塩素)を使用するのが最も好ましい。反応は常温、常圧下で3〜5時間に亘って行う。反応物を加熱する場合、生成されたアルミノシロキサン化合物からシリコンオイルが遊離される問題が生じる。一般式(6)の化合物は一般式(2)の化合物内に存在するMを除去するための目的で使用されるため、一般式(2)の化合物と等モルの量で使用するのが好ましい。この際、反応溶媒として使用される無極性溶媒としてはn−ヘキサン、トルエン、テトラヒドロフラン、ベンゼンおよびキシレンから選ばれた一つ以上を使用することができる。
【0050】
方法(b)において、一般式(7)の化合物を出発物質として使用するとハロゲン化水素酸を使用する必要がなく直ちに一般式(1)の化合物が得られる。この際、アルミニウム化合物および第2または第3アルコール化合物としては前記一般式(2)の化合物を製造する方法について説明したのと同じものを使用することができる。一般式(7)の化合物をアルミニウム化合物およびアルコールと反応させる場合、反応は60〜80℃の温度範囲で好ましく行うことができる。
【0051】
本発明による前記製造方法はアルミニウム化合物を使用する場合を例示しているが、アルミニウム化合物の他、様々な形態の亜鉛(Zn)または錫(Sn)化合物、たとえば、これら金属の水酸化物、酸化物、アルカリ金属塩、ハロゲン化物、酸付加塩(硫酸、硝酸など)も前記アルミニウム化合物と同じ方法で一般式(3)のシロキサンアルカリ金属塩と反応して多様な金属シロキサン化合物を生成することができる。
【0052】
以下、本発明を下記実施例に基づいてより具体的に説明する。しかし、これら実施例は本発明に対する理解を助けるためのものであって、いかなる意味でも本発明の範囲がこれら実施例によって何ら限定されるものではない。
【0053】
(発明を実施するための最良の態様)
実施例1
(工程1)
シロキサン含量が50%となるように濃縮した一般式(3)のシロキサンアルカリ金属塩(ここで、R=メチル、R′=イソプロピル、M=ナトリウム、m=3)100mlを1l容量の3つ首フラスコに入れ、そこにアルミン酸ナトリウム(NaOAlO;Junsei Chemical Co.,Lot No.5K1180)6g、蒸留水30mlおよびイソプロピルアルコール50mlを加えた後、反応混合物を常温で3時間に亘って激しく攪拌した。攪拌下、混合物を40℃で1時間、60℃で1時間加熱した。反応物が淡褐色の透明な液になるまで続けて反応させた。前記のように50%に濃縮した一般式(3)のシロキサンアルカリ金属塩30mlをさらに加えて室温になるまで続けて攪拌し、淡褐色の透明な液状物質(一般式(4)の親水性アルミノシロキサン金属塩)を得た。
【0054】
(工程2)
工程1で得られた透明な液状物質に28%アンモニア水20mlを加え、常温で2時間攪拌した後、引続き攪拌下で濃塩酸を徐々に滴加し、反応液のpHを7.5に調整した。その後、60℃で1時間攪拌し、室温まで冷却した。n−ヘキサン100mlを加え、30分間攪拌して静置した後、分液漏斗を用いて透明な上澄液を取った。上澄液を取った後、残存する下層にn−ヘキサンを加えて抽出し、該抽出液を前記で得た上澄液と混合した後、蒸留水で洗浄した。回転蒸発機を使用して溶媒を除去することによって、油−混和性アルミノシロキサン化合物(一般式(5))を得た。
【0055】
(工程3)
工程2で得られた化合物を500ml容量のビーカーに移し、150℃で加熱することによって濃縮した後冷却し、ゲル状の初期濃縮物であるアルミニウムシロキサン化合物(一般式(2):R=メチル、M=ナトリウム、n=6;平均分子量2000)60gを得た。得られた初期濃縮物をn−ヘキサン300mlに溶解した後、塩化アンモニウム3g(元素分析の結果、確認されたアルカリ金属のモル数に相応するモル量)を加えて常温で4時間攪拌した。分液漏斗を使用し、上澄液を取った後、回転蒸発機で処理して150℃で加熱することによって溶媒を除去し、アルミノシロキサン化合物(一般式(1):R=メチル、n=6;平均分子量1000)59gを得た。これを30−40℃の真空オーブン内で24時間乾燥し、溶媒を完全に除去した後、構造分析のサンプルとして使用した。サンプルを27Al−NMRおよび29Si−NMRで分析することによってAlOおよびRSiOの構造を確認することができた(図6および7参照)。
【0056】
実施例2
実施例1で出発物質として使用したシロキサン塩100mlを1l容量の3つ首フラスコに入れ、そこに水酸化アルミニウム[Al(OH);Aldrich cat.no.23.918−6]8g、蒸留水20mlおよびイソプロピルアルコール50mlを加えた後、反応物を攪拌しながら40〜60℃で加熱した。反応物が淡褐色の半透明になったら一般式(3)のシロキサンアルカリ金属塩(ここでは、R=メチル、R′=イソプロピル、M=ナトリウム、m=3)30mlをさらに加えて同温で攪拌しながら引続き反応させ、淡褐色の透明な液状物質を得た。得られた透明な液状物質に28%アンモニア水20mlを加えて攪拌しながら濃塩酸を徐々に滴加し、反応液のpHを7.5に調整した。反応液を室温まで冷却した後、n−ヘキサン100mlを加えた後、得られた溶液を静置した。その後、実施例1と同じ手順を行い、ゲル状初期濃縮のアルミノシロキサン化合物(一般式(2):R=メチル、M=ナトリウム、n=6;平均分子量2000)61gを得て、これを塩化アンモニウムで処理し、所望のアルミノシロキサン化合物(一般式(1):R=メチル、n=6;平均分子量1000)58gを得た。
【0057】
実施例3
アルミニウム化合物として酸化アルミニウム[Al;Aldrich cat.no.23.474−5;100メッシュ]5gを使用することを除いては実施例1と同じ手順で行い、ゲル状の初期濃縮物であるアルミノシロキサン化合物(一般式(2):R=メチル、M=ナトリウム、n=6;平均分子量2000)58gを得て、これよりアルミノシロキサン化合物(一般式(1):R=メチル、n=6;平均分子量1000)56gを得た。
【0058】
実施例4
アルミニウム化合物として金属アルミニウム粉末(Aldrich cat.no.20.258−4)2gを使用することを除いては実施例1と同じ手順で行い、ゲル状初期濃縮のアルミノシロキサン化合物(一般式(2):R=メチル、M=ナトリウム、n=6;平均分子量2000)61gを得て、これよりアルミノシロキサン化合物(一般式(1):R=メチル、n=6;平均分子量1000)60gを得た。
【0059】
実施例5
アルミニウム化合物として金属アルミニウム粉末(Aldrich cat.no.20.258−4)0.4gを使用することを除いては実施例1と同じ手順で行い、ゲル状半固体のアルミノシロキサン化合物(一般式(1):R=メチル、n=35;平均分子量5,462)59gを得た。
【0060】
実施例6
アルミニウム化合物として金属アルミニウム粉末(Aldrich cat.no.20.258−4)0.2gを使用することを除いては実施例1と同じ手順で行い、ゲル状半固体(実施例5の生成物より柔らかい)のアルミノシロキサン化合物(一般式(1):R=メチル、n=65;平均分子量10,948)60gを得た。
【0061】
実施例7
メチルフェニルシリコンオイル(信越社より購入、日本国;Kf54)100gを500ml容量のポリエチレン容器に加え、メタノール100ml、イソプロピルアルコール100mlおよびNaOH 12gを加えた後、得られた混合物を室温で振盪しながら24時間反応し、シリコンオイルを完全に分解するとともに一般式(3)のシロキサンアルカリ金属塩(ここでは、R=メチルまたはフェニル、R′=イソプロピル、M=ナトリウム、m=3)を製造した。その後、金属アルミニウム粉末(Aldrich cat.no.20.258−4)1.5gを使用することを除いては実施例1と同じ手順で行い、ゲル状半固体のアルミノシロキサン化合物(一般式(1):R=メチルまたはフェニル、n≒7.5;平均分子量1,462)62gを得た。
【0062】
実施例8
オクタメチルシクロテトラシロキサン(Aldrich cat.no.23.569−5)100gを1l容量のポリエチレン容器に加え、イソプロピルアルコール100ml、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(Aldrich cat.no.33.490−1,25% in methanol)100mlを一緒に加えた後、密閉した。得られた混合物を室温で振盪しながら24時間反応し、シリコンオイルを完全に分解するとともに一般式(7)のシロキサン塩(ここでは、R=メチル、R′=イソプロピル、R″′=メチル、m=3)を製造した。反応物を1l容量の3つ首フラスコに移し、そこに金属アルミニウム粉末(Aldrich cat.no.20.258−4)1.8gを量り分けて加えた後、混合物を室温で6時間、60〜80℃で20時間攪拌しながら加熱還流した。金属アルミニウム粉末が溶解して透明になったことを確認した後、混合物を室温まで冷却した。n−ヘキサン300mlおよび蒸留水100mlを入れて分液漏斗で分離し、上澄液を取った。上澄液を500ml容量のビーカー内で蒸発濃縮し、溶媒を除去した。真空オーブン(40torr、50℃)で48時間放置して溶媒を除去し、ゲル状半固体のアルミノシロキサン化合物(一般式(1):R=メチル、n≒6;平均分子量1,120)94g(収率90%)を得た。
【0063】
実施例9
実施例1で出発物質として使用した一般式(3)のシロキサンアルカリ金属塩(ここでは、R=メチル、R′=イソプロピル、M=ナトリウム、m=3)100mlを1l容量の3つ首フラスコに入れ、そこにイソプロピルアルコール100mlおよびn−ヘキサン100mlを加えた。フラスコに還流冷却器を備え付けた後、激しく攪拌しながら塩化アルミニウム[AlCl・6HO;Aldrich cat.no.23.707−8]12gを入れて混合物を60℃で加熱、反応した。この反応は気泡が生じ、気泡形成が過度に激しければ温度を若干下げて調節し、反応液のpHが7.5に達しない場合、塩化アルミニウムをさらに加えることで反応を調節した。反応物を前記温度で1時間攪拌、加熱して静置した後、透明な上澄液を取り、蒸留水で3回洗浄した。その後、実施例1と同じ手順で行い、ゲル状の初期濃縮物であるアルミノシロキサン化合物(一般式(2):R=メチル、M=ナトリウム、n=6;平均分子量2000)55gを得て、これより(一般式(1):R=メチル、n=6;平均分子量1000)53gを得た。
【0064】
実施例10
セルロースのシロキシル化
実施例1で製造した平均分子量1000の一般式(1)の化合物100gをn−ヘキサン500mlに溶解し、そこにセルロース織物10gを前記溶液100mlに浸した。織物を大気下で乾燥し、ギ酸0.5mlに浸した後、さらに乾燥した。乾燥織物を130−150℃で加熱処理し、セルロース表面のヒドロキシ基をシロキシル化した。シロキシル化されたセルロースにははっ水性が与えられて水滴の接触角が100−110°であることを顕微鏡(contact analyzer)で確認した。
【0065】
実施例11
ノボラックフェノール樹脂のシロキシル化
ノボラックフェノール樹脂(分子量600−1500)10gをn−ブタノール50mlに溶解し、そこに細かく粉砕したおが屑をフェノール樹脂に対し、1:1(重量比)で加えてよく混合した。混合物を50℃の温風で処理して溶剤を除去し、得られた残留物を微細に粉砕した後、n−ヘキサン10mlに実施例1で製造した平均分子量1000の一般式(1)の化合物2gを溶解した溶液を混入した。混合物をよく混合した後、24時間に亘って常温で静置して熟成した。モールドに熟成した混合物を入れて約150℃程度で加熱し、圧縮して脱ガスしながら硬化した。このように製造されたシロキシル化処理のフェノール樹脂は表面でシリコンオイルが遊離されず、加工中に型抜剤を使用する必要がなく、向上された光沢性および柔軟性、ならびに改善された物理−化学的性質を示した。
【0066】
実施例12
エポキシ樹脂のシロキシル化
実施例1で製造した平均分子量1000の一般式(1)の化合物10gをキシレン30mlに溶解した。ビスフェノールAとエピクロロヒドリンより製造した分子量約800〜1000程度のエポキシ樹脂(Kokdo化学社のYD−011)2gを前記アルミノシロキサン−キシレン溶液に加えて攪拌下で溶解した。得られた溶液を140−150℃で20分間加熱した。反応液を引続き攪拌しながら室温まで冷却した後、キシレン10mlを加えてエポキシ樹脂(YD−011)15gを加えた。60−80℃で激しく攪拌しながら溶解および混合した後、混合物を室温まで冷却し、硬化剤としてG−1034(Kokdo化学社)をエポキシ樹脂に対し1/4重量倍の量で加えた。生成物を平坦なガラス表面に0.3−0.4mmの厚さでコーティングして四日間室温でコーティング層を硬化した。その後、表面を観察した結果、1)ガラス表面とのコーティング層の接着力が著しく増大し、2)表面からシリコンオイル成分の遊離が観察されず、3)シロキシル化されないエポキシ樹脂によってコーティングされたのより表面に弾力性があって、4)表面光沢性が優れているものと確認された。
【0067】
(産業上の利用可能性)
本発明によれば、廃シリコン化合物をリサイクルすることができるのみならず、特にそのリサイクル製品の高価活用ができる。すなわち、シロキサン結合を含有する化合物が廃棄される場合、これを用いて一般式(1)または(2)のアルミノシロキサン化合物に変えることで有効なシロキシル化剤として使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の工程3で得られた一般式(2)のアルミノシロキサン化合物(Al含量2.76%)のG.P.C.(gel permeation chromatography)スペクトルを示す図である(平均分子量2000,Mw/Mn=1.5)。
【図2】 実施例1の工程3で一般式(2)のアルミノシロキサン化合物を塩化アンモニウムで処理した後、加熱した結果、得られた一般式(1)のアルミノシロキサン化合物(Al含量2.85%)のG.P.C.スペクトルを示す図である(平均分子量1000,Mw/Mn=1.25)。
【図3】 実施例5で得られた一般式(1)のアルミノシロキサン化合物(Al含量0.52%)のG.P.C.スペクトルを示す図である(平均分子量5462,Mw/Mn=1.46)。
【図4】 実施例6で得られた一般式(1)のアルミノシロキサン化合物(Al含量0.3%)のG.P.C.スペクトルを示す図である(平均分子量10948,Mw/Mn=1.32)。
【図5】 実施例1で得られた一般式(1)のアルミノシロキサン化合物(平均分子量1000)のH−NMRスペクトルを示す図である。
【図6】 実施例1で得られた一般式(1)のアルミノシロキサン化合物(平均分子量1000)の29Si−NMRスペクトルを示す図である。
【図7】 実施例1で得られた一般式(1)のアルミノシロキサン化合物(平均分子量1000)の27Al−NMRスペクトルを示す図である。

Claims (13)

  1. 下記一般式(1)で示されるアルミノシロキサン化合物:
    Figure 0003643535
    [式中、Rはそれぞれ同一あるいは異なって、C−C−アルキルまたはフェニルを示し、および、
    nは6〜90の数を示す。]。
  2. 下記一般式(2)で示されるアルミノシロキサン化合物:
    Figure 0003643535
    [式中、Rはそれぞれ同一あるいは異なって、C−C−アルキルまたはフェニルを示し、
    nは6〜90の数を示し、および、
    Mはアルカリ金属を示す。]。
  3. (i)下記一般式(3)のシロキサンアルカリ金属塩をアルミニウム化合物および第2または第3アルコールとともに反応させ、親水性の下記一般式(4)の化合物を製造し、
    (ii)一般式(4)の化合物をpH7〜8の条件下でハロゲン化水素酸と反応させ、油−混和性の下記一般式(5)の化合物を製造した後、
    (iii)一般式(5)の化合物を80〜220℃の温度で加熱することを特徴として請求項2に定義の一般式(2)のアルミノシロキサン化合物を製造する方法。
    Figure 0003643535
    [式中、Rはそれぞれ同一あるいは異なって、C−C−アルキルまたはフェニルを示し、
    R′はそれぞれ同一あるいは異なって、水素またはC−C−アルキルを示し、
    Mはアルカリ金属を示し、
    mは3〜6の数を示し、
    R″はそれぞれ同一あるいは異なって、R′またはMを示すが、すべてR′を示すことはなく、
    m′およびm″は相互に独立してそれぞれ同一あるいは異なって、生成された一般式(2)の化合物でのn値範囲が6〜90となるようにする数である。]
  4. 工程(i)で使用されるアルミニウム化合物の量を調節することによって最終的に得られる一般式(2)化合物でのn値を調節する請求項3に記載の方法。
  5. 工程(i)でアルミニウム化合物を一般式(2)の化合物でSi/Alのモル比が12〜180となるようにする量で使用する請求項3または4に記載の方法。
  6. 工程(i)でアルミニウム化合物がアルミニウム金属、水酸化物、酸化物、アルカリ金属塩、ハロゲン化物および無機酸塩からなる群より選ばれた一つである請求項3または4に記載の方法。
  7. 工程(ii)で一般式(4)の化合物を含有する反応液に塩基性化合物を加えてアルカリ性溶液につくった後、ハロゲン化水素酸を反応溶液のpHを7〜8に調節するために必要な量で加える請求項3に記載の方法。
  8. 塩基性化合物がアンモニア・ガスまたはアンモニア水である請求項7に記載の方法。
  9. ハロゲン化水素酸が塩酸、臭化水素酸およびヨウ化水素酸からなる群より選ばれた一つ以上である請求項7に記載の方法。
  10. (a)請求項2に定義の一般式(2)の化合物を無極性溶媒中で下記一般式(6)の化合物と反応させるか、または、
    (b)下記一般式(7)の化合物をアルミニウム化合物および第2または第3アルコールとともに反応させた後、アルコールを除去することを特徴として請求項1に定義の化合物を製造する方法。
    Figure 0003643535
    [式中、R、R′およびmは請求項3において定義した通りであって、
    Xはハロゲンを示し、
    R″′はC−C−アルキルを示す。]
  11. 一般式(6)の化合物を一般式(2)の化合物に対し、等モルの量で使用する請求項10に記載の方法。
  12. 方法(b)においての反応を60〜80℃の温度範囲で行う請求項10に記載の方法。
  13. 請求項1または2に定義の化合物を含むシロキシル化剤。
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