JP3643372B1 - 放送信号監視装置及び放送信号監視方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の放送信号監視装置は、アナログ音声信号とデジタル音声信号とをリアルタイムで入力し、アナログ音声データ及びデジタル音声データを出力する音声入力部と、第1のウィンドウ時間のデジタル音声データと、アナログ音声データと、を比較し、両者の相関係数が最大になる時間差を検出し、第1のウィンドウ時間のデジタル音声データとその時間差に位置するアナログ音声データとの相関係数を出力する同期/相関係数検出部と、同期/相関係数検出部が出力した相関係数に基づいて、2つの音声データが一致するか否かの判定を行う音声不一致検出部と、音声不一致を検出時に外部に音声不一致を通知するアラーム出力部と、を有する。
【選択図】図1
Description
しかも本発明の放送信号監視装置(又は方法)では、第1のウィンドウの一部の音声データを使用して相互相関関数を計算するので、短い処理時間で正確な時間差を算出できる。又は、処理能力の低いCPU等で正確な時間差を算出できる。この本発明は、処理速度が速く且つ安価な放送信号監視装置を実現できる。重要な特徴は、上記の多数決が、最頻値の時間差を選択することである。
本発明により、多数決により時間差を決定できなかった第1のウィンドウ時間の第1の音声データについても、時間差を決定し、音声不一致についての判定を行うことができる。
デジタル音声データとアナログ音声データとの時間差は変動するが、1回の変動量は通常所定の範囲に収まる。本発明の放送信号監視装置(又は方法)においては、狭い範囲で相関係数が最大になる時間差を探す故に、短い処理時間で正確な時間差を算出できる。又は、処理能力の低いCPU等で正確な時間差を算出できる。本発明は、処理速度が速く且つ安価な放送信号監視装置(又は方法)を実現できる。
本発明の放送信号監視装置は、アラームの信頼性が高い。
アナログ放送信号は基本的にリアルタイムで処理される。デジタル放送信号は通常メモリに格納してから処理し、処理が済むとメモリから読み出して出力する故に、処理の度に必ず遅延が発生する。それ故に、放送局が出力するデジタル音声データは、アナログ音声データより遅延している。同期/相関係数検出部(又はステップ)は、アナログ音声データがデジタル音声データより進んでいる方向にのみ、両者の相関係数が最大になる時間差を探す故に、相関係数が最大になる時間差の検出時間が短い。又、デジタル音声データを格納するメモリの容量を小さくできる。本発明の放送信号監視装置(又は方法)は、処理速度が速い。又は、本発明の放送信号監視装置(又は方法)は、処理速度が遅い安価なCPU等で実現できる。
通常、CMと番組との間には0.5秒間の無音部分が挿入される。第1のウィンドウ時間を0.5秒より長くすることにより、第1のウィンドウ時間の中に必ず有音部が含まれる。
ユーザ(監視担当者)が、音声不一致の発生履歴及び個々の音声不一致発生時のアナログ放送及びデジタル放送を実際に耳で聞いて確認できる。本発明の放送信号監視装置又は方法により、音声不一致の原因解明が容易になる。
図1は、本発明の実施例1の放送信号監視装置の構成を示すブロック図である。図1において、100は放送信号監視装置としてのパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と略す)である。191はアナログ放送信号を受信し、音声出力端子(例えば、イヤホンジャック。図示しない)からアナログ音声信号Aa0を、モニタディスプレイ(図示しない)から映像を出力するアナログ放送受信機である。192はデジタル放送信号を受信し、音声出力端子(例えば、イヤホンジャック。図示しない)からデジタル音声信号Ad0を、モニタディスプレイ(図示しない)から映像を出力するデジタル放送受信機である。193はアナログ音声信号Aa0を出力するイヤホンである。PC100、アナログ放送受信機191、デジタル放送受信機192及びイヤホン193は全て、放送局内の、オンエアの監視業務を行う主調整室に設置される。アナログ放送受信機191が受信するアナログ放送と、デジタル放送受信機192が受信するデジタル放送とは、ある時間差を有するが、同一内容である(サイマル放送されている。)。
音声入力部101は、汎用の音声キャプチャーボードである。音声入力部101はリアルタイムで、アナログ音声信号Aa0及びデジタル音声信号Ad0を入力し、所定のサンプリング周波数及び分解能でデジタルサンプリングし、アナログ音声データAa及びデジタル音声データAdを出力する。実施例1において音声入力部101は、アナログ音声信号Aa0及びデジタル音声信号Ad0を、サンプリング周波数11kHz、分解能8bitでデジタルサンプリングする。
アナログ音声データ記憶部102は、最新の10秒間のアナログ音声データAaを記憶する、リングバッファである。
なお、実施例1において、第1の遅延時間τbは1.5秒、第2の遅延時間τfは最大で約±3フレーム、第1のウィンドウ時間Twは0.7秒である。
アラーム出力部105は、音声不一致検出部104が音声不一致を検出するとブザーを鳴動させ、外部に音声不一致を通知する。監視担当者194はブザーの鳴動によって、音声不一致が起きたことを認識できる。
図2は、本発明の実施例1の放送信号監視方法のフローチャートである。ステップ201で音声入力部101は、アナログ音声信号Aa0及びデジタル音声信号Ad0をリアルタイムで入力し、デジタルサンプリングし、アナログ音声データAa及びデジタル音声データAdを生成する。アナログ音声データ記憶部102は、最新の10秒分のアナログ音声データAaを蓄積する。
ステップ203で同期/相関係数検出部103は、アナログ音声データ記憶部102に蓄積されているアナログ音声データAaから、第1のウィンドウWdより、第1の遅延時間τb(遅延時間の平均値)だけ前の時刻を中心とする所定範囲からウィンドウWaを切り出す。ウィンドウWaのウィンドウ時間は、第1のウィンドウ時間Twである。所定範囲は、遅延時間が最大変動してもその中に正確な遅延時間が含まれる範囲に設定する。所定範囲は、可変である。
同期/相関係数検出部103は、ステップ203及び204を繰り返す。同期/相関係数検出部103は、第1の遅延時間τb(遅延時間の平均値)だけ前の時刻を中心とする所定範囲において、所定の時間T0きざみでウィンドウWaを順次切り出し、第1のウィンドウWdの音声データと、ウィンドウWaの音声データとの相関係数を計算する。きざみ時間T0は、遅延時間の検出精度に対応する。実施例1において、きざみ時間T0は、0.001秒(10データ)である。
ステップ208でアラーム出力部105は、ブザーを鳴動させ、音声不一致を外部に通知する。ステップ208からステップ202に戻る。
実施例1の放送信号監視装置及び放送信号監視方法では、アナログ放送に対するデジタル放送の遅延時間τdをリアルタイムで算出しながら、デジタル放送の音声データと、対応するアナログ放送の音声データとの相関係数を算出する。そして、相関係数Cfの大小によってデジタル放送の音声が正しいか否かを判断し、音声不一致が検出された時にアラームを外部に出力する。従って、本発明によれば遅延時間τdが変動しても、誤ってアラームを出力することがない。特に、CMと番組との切り換えのタイミングに遅延時間τdが大きく変動しても、誤ってアラームを出力することがない。
図4は、本発明の実施例2の放送信号監視方法において、同期/相関係数検出部103が遅延時間τd及び最大の相関係数Cfを検出する方法のフローチャートである。図5は、本発明の実施例2の放送信号監視方法において、遅延時間τdを検出する方法の説明図である。図5の上段はアナログ音声データAa、下段はデジタル音声データAdの第1のウィンドウWdの音声データの波形である。それぞれの波形の先頭を、揃えてある。
同期/相関係数検出部103は、上記の処理を繰り返す。同期/相関係数検出部103は、第1の遅延時間τb(遅延時間の平均値)だけ前の時刻を中心とする所定範囲において、所定の時間T0きざみでウィンドウWanを順次切り出し、第1のウィンドウWdnの音声データと、ウィンドウWanの音声データ(アナログ音声データAaの一部)との相関係数を計算する。第2のウィンドウWdの音声データとアナログ音声データAaとの相互相関関数C(τ)が計算される(ただし、τは遅延時間である。)。
同期/相関係数検出部103は、算出した相互相関関数C(τ)が最大となる相関係数Cnと、その時の遅延時間τnとを検出する。
ステップ402〜ステップ406を繰り返して、各区間P1、P2、P3について、遅延時間τ1、τ2、τ3と相関係数C1、C2、C3とがそれぞれ検出される。
同期/相関係数検出部103は、前回算出した、1つ前の第1のウィンドウの遅延時間τdの値を保持している。ステップ409で同期/相関係数検出部103は、1つ前の第1のウィンドウの遅延時間τdを、現在の遅延時間τdとする。ステップ410に進む。
なお、実施例2において、第1のウィンドウWdから抽出する第2のウィンドウWdnの数を3つとしたが、3以上の任意の正整数であれば良い。
実施例2において、第2のウィンドウWdnは第1のウィンドウWdをp等分した各区間Pnの先頭部分からそれぞれ切り出したが、そのように先頭部分でなくてそれぞれの区間Pn内の他の部分から切り出しても良い。
放送局から送信される放送信号には、CMと番組の間に0.5秒の無音部分が挿入される。従って、音声データには、本編組、無音部分(0.5秒)、CM、無音部分(0.5秒)、本編番組、のように有音部分と無音部分が繰り返し現れる。
例えば、実施例2の、遅延時間τdを検出する方法(図4)において、第2のウィンドウ(図5参照)全体がCMと本編番組の間の無音部分に含まれる場合、ステップ404において遅延時間τnが不定となる。それ故無音部分を用いて相関係数を計算すると、音声データの無音部分で誤ってアラームが発せられる可能性がある。実施例3の放送信号監視装置及び放送信号監視方法は、この問題を解決するものである。
図7は、本発明の実施例3の放送信号監視方法のフローチャートである。実施例3の放送信号監視方法のフローチャートは、実施例1の放送信号監視方法のフローチャート(図2)の、ステップ203、ステップ204及びステップ205を、ステップ701及びステップ702に置き換えたものである。ステップ701において無音検出部106は、第1のウィンドウWd全体が無音か否か判断する。第1のウィンドウWd全体が無音である場合ステップ202に戻る。即ち、PC600は遅延時間τd及び相関係数Cfの検出、音声不一致の判定(ステップ701、ステップ702及びステップ205〜ステップ208)を行わずに、次の第1のウィンドウの処理を行う。
図8は、本発明の実施例3の放送信号監視方法において、同期/相関係数検出部103が遅延時間τd及び最大の相関係数Cfを検出する方法のフローチャートである。図8において、実施例2の放送信号監視方法における遅延時間τd及び最大の相関係数Cfを検出する方法(図4)と同じステップには同じ符号を使用している。
同期/相関係数検出部103は、上記の処理を繰り返す。同期/相関係数検出部103は、第1の遅延時間τb(遅延時間の平均値)だけ前の時刻を中心とする所定範囲において、所定の時間T0きざみでウィンドウWanを順次切り出し、第1のウィンドウWdnの音声データと、ウィンドウWanの音声データ(アナログ音声データAaの一部)との相関係数を計算する。第2のウィンドウWdの音声データとアナログ音声データAaとの相互相関関数C(τ)が計算される(ただし、τは遅延時間である。)。
同期/相関係数検出部103は、算出した相互相関関数C(τ)が最大となる相関係数Cnと、その時の遅延時間τnとを検出する。
ステップ801〜ステップ406を繰り返して、区間P1、P2、P3のうち有音部分を含む区間について、遅延時間τnと相関係数Cnとがそれぞれ算出される。
Nyが3(全ての区間が有音部分を含む。)の場合、ステップ803からステップ407に進む。ステップ407で同期/相関係数検出部103は、遅延時間τ1、τ2、τ3のうち1つの遅延時間を多数決で選択できるか否か、即ち、任意の2つ又は3つの遅延時間が一致するか否か、判断する。なお、実施例3では、遅延時間が約0.001秒(10データ)の範囲内で一致する場合に、「遅延時間が一致する」と判断する。多勢を占める遅延時間があり1つの遅延時間を多数決選択できる場合はステップ408に進み、多数決選択できない場合(遅延時間τ1、τ2、τ3が全て異なる場合)はステップ409に進む。
同期/相関係数検出部103は、前回算出した、1つ前の第1のウィンドウの遅延時間τdの値を保持している。ステップ409で同期/相関係数検出部103は、1つ前の第1のウィンドウの遅延時間τdを、現在の遅延時間τdとする。ステップ410に進む。
図10は、本発明の実施例4の放送信号監視装置の構成を示すブロック図である。900は実施例4の放送信号監視装置としてのパーソナルコンピュータ、195は絶対時刻の情報を出力する外部時計である。放送信号監視装置900は、実施例1の放送信号監視装置100(図1)に、時刻校正部110、音声不一致情報記憶部111、表示部112、音声出力部113及び操作入力部114を付け加えたものである。その他の構成は実施例1の放送信号監視装置100と同じであるので、共通の部分には同じ符号を使用し、その説明を省略する。図10において、図1と共通の部分には同じ符号を使用し、その説明を省略する。
実施例4の放送信号監視方法は、実施例1の放送信号監視方法(図2)と同じであるので、説明を省略する。
時刻校正部110は、外部の外部時計195から絶対時刻情報(放送局内のシステムクロック。典型的にはタイムコード情報)を入力し、PC900の内部時刻(PC900内のクロック発振器(図示しない。)が生成するクロック信号に基づく時刻情報。)との時間差を算出する。
音声不一致情報記憶部111は、音声不一致が発生した絶対時刻、音声不一致が検出された第1のウィンドウWdの音声データを含む音声データ、及びその音声データに対応するアナログ音声データを記憶する。音声不一致情報記憶部111は、音声不一致が発生した絶対時刻を、時刻校正部110が算出した内部時刻と絶対時刻の時間差から求める。
表示部112は、モニタディスプレイである。
音声出力部113は、PC900の外部に接続された又はPC900に内蔵のスピーカである。
操作入力部114は、ユーザからの指令を入力するキーボード及びマウスである。
なお、段落[0078]で述べたところの、実施例1の放送監視装置への付け加える構成に代えて、実施例2の放送信号監視装置100又は実施例3の放送信号監視装置600に、時刻校正部110、音声不一致情報記憶部111、表示部112、音声出力部113及び操作入力部114を付け加えた構成としても良い。
上記の実施例において、同期/相関係数検出部103は第1のウィンドウ時間と同じ時間(0.7秒)毎に第1のウィンドウWdを切り出したが、0より大きく且つ第1のウィンドウ時間よりも短い時間毎に切り出しても良い。この場合、第1のウィンドウWdどうしは互いに一部が重なる。
アナログ音声データ記憶部102が蓄積するアナログ音声データAaの時間(上記の実施例では、10秒間)は、予想される遅延時間τdの最大値に比べて十分大きな時間とする。
上記の実施例において、アラーム出力部105は音声不一致をブザーの鳴動によって外部に通知したが、視覚的な手段(例えば、ランプの点滅)によって外部に通知しても良い。
上記の実施例においてアラーム出力部105は、相関係数Cfが少なくとも2回続けて0.4以下の場合に音声不一致であると判定した。音声不一致判定のための相関係数Cfの閾値及び回数の閾値は、経験的に定められる他の値であっても良い。
上記の放送信号監視方法を実行するプログラムを、例えばパーソナルコンピュータ、ワークステーションに読み込み実行させることにより、これらの装置を放送信号監視装置として機能させることができる。
101 音声入力部
102 アナログ音声データ記憶部
103 同期/相関係数検出部
104 音声不一致検出部
105 アラーム出力部
106 無音検出部
110 時刻校正部
111 不一致情報記憶部
112 表示部
113 音声出力部
114 操作入力部
191 アナログ放送受信機
192 デジタル放送受信機
193 イヤホン
194 監視担当者(ユーザ)
195 外部時計
Aa アナログ音声データ
Aa0 アナログ音声信号
Ad デジタル音声データ
Ad0 デジタル音声信号
Cf 相関係数
P1、P2、P3 区間
Tw 第1のウィンドウ時間
Ts 第2のウィンドウ時間
Wa ウィンドウ
Wd 第1のウィンドウ
Wd1、Wd2、Wd3 第2のウィンドウ
τd 遅延時間
τb 第1の遅延時間
τf 第2の遅延時間
Claims (18)
- アナログ放送の音声信号であるアナログ音声信号と、前記アナログ放送とともにサイマル放送されているデジタル放送の音声信号であるデジタル音声信号との両者をリアルタイムで入力し、これら両者をデジタルサンプリングし、アナログ音声データ及びデジタル音声データを出力する音声入力部と、
前記アナログ音声データ及びデジタル音声データを記憶する記憶部と、
前記アナログ音声データ及び前記デジタル音声データのいずれか一方である第1の音声データを第1のウィンドウ時間を単位として区分し、前記第1のウィンドウ時間の第1の音声データと、前記アナログ音声データ及び前記デジタル音声データの他の一方である第2の音声データと、を比較し、両者の相関係数が最大になる時間差を検出し、前記第1のウィンドウ時間の第1の音声データとその時間差に位置する前記第2の音声データとの相関係数を出力する同期/相関係数検出部であってそれは
前記第1のウィンドウ時間の第1の音声データの中からp個(pは3以上の正整数)の第2のウィンドウ時間(第2のウィンドウ時間×p<第1のウィンドウ時間)の前記第1の音声データを抽出し、
p個の前記第2のウィンドウ時間の第1の音声データのそれぞれと、前記第2の音声データと、を比較し、両者の相関係数が最大になる時間差を検出し、
p個の時間差から1つの時間差を多数決で選択し、
前記第1のウィンドウ時間の第1の音声データと選択した時間差に位置する前記第2の音声データとの相関係数を導出し出力するものと、
前記同期/相関係数検出部が出力した相関係数に基づいて、前記第1のウィンドウ時間の第1の音声データと、前記第2の音声データと、が一致するか否かの判定を行う音声不一致検出部と、
前記音声不一致検出部が音声不一致を検出すると外部に前記音声不一致を通知するアラーム出力部と、
を有することを特徴とする放送信号監視装置。 - 前記同期/相関係数検出部は、
前記第1のウィンドウ時間の第1の音声データ中から有音部を抽出し、
前記有音部の第1の音声データと、前記第2の音声データと、を比較し、両者の相関係数が最大になる時間差を検出し、
前記有音部の第1の音声データと、その時間差に位置する前記第2の音声データと、の相関係数を出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の放送信号監視装置。 - 前記同期/相関係数検出部は、p個の時間差から1つの時間差を多数決で選択できない場合、1つ前の前記第1のウィンドウ時間の第1の音声データについて選択した時間差を、次の第1のウィンドウ時間の第1の音声データについての時間差として選択することを特徴とする請求項1に記載の放送信号監視装置。
- 前記同期/相関係数検出部は、1つ前の前記第1のウィンドウ時間の第1の音声データについて選択した時間差を含む所定の範囲で、次の第1のウィンドウ時間の第1の音声データについて相関係数が最大になる時間差を探し、検出することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの請求項に記載の放送信号監視装置。
- 前記音声不一致検出部は、連続して所定の回数以上前記相関係数が所定値以下である時に、音声不一致であると判定することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかの請求項に記載の放送信号監視装置。
- 前記同期/相関係数検出部は、前記第1の音声データ及び前記第2の音声データの少なくともいずれか一方を、両者の直流成分値が同一になるように補正した後、相関係数を導出することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかの請求項に記載の放送信号監視装置。
- 前記第1の音声データはデジタル音声データであり、前記第2の音声データはアナログ音声データであって、
前記同期/相関係数検出部は、前記アナログ音声データが前記デジタル音声データより進んでいる方向にのみ、両者の相関係数が最大になる時間差を探し、検出することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかの請求項に記載の放送信号監視装置。 - 前記第1のウィンドウ時間が0.5秒より長いことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかの請求項に記載の放送信号監視装置。
- 前記記憶部は、前記音声不一致が発生した時刻、その時刻を含む時間における前記アナログ音声データ及び前記デジタル音声データを記憶し、
ユーザからの指令を入力する操作入力部と、
ユーザからの指令によって、前記音声不一致が発生した時刻のリストを表示する表示部と、
ユーザからの指令によって、前記音声不一致が発生した時刻を含む時間における前記アナログ音声データ又は前記デジタル音声データを再生し、出力する音声出力部と、
を更に有することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかの請求項に記載の放送信号監視装置。 - アナログ放送の音声信号であるアナログ音声信号と、前記アナログ放送とともにサイマル放送されているデジタル放送の音声信号であるデジタル音声信号とをリアルタイムで入力し、デジタルサンプリングし、アナログ音声データ及びデジタル音声データを出力する音声入力ステップと、
前記アナログ音声データ及びデジタル音声データを記憶する記憶ステップと、
前記アナログ音声データ及び前記デジタル音声データのいずれか一方である第1の音声データを第1のウィンドウ時間を単位として区分し、前記第1のウィンドウ時間の第1の音声データと、前記アナログ音声データ及び前記デジタル音声データの他の一方である第2の音声データと、を比較し、両者の相関係数が最大になる時間差を検出し、前記第1のウィンドウ時間の第1の音声データとその時間差に位置する前記第2の音声データとの相関係数を出力する同期/相関係数検出ステップであって、
前記第1のウィンドウ時間の第1の音声データの中からp個(pは3以上の正整数)の第2のウィンドウ時間(第2のウィンドウ時間×p<第1のウィンドウ時間)の前記第1の音声データを抽出し、
p個の前記第2のウィンドウ時間の第1の音声データのそれぞれと、前記第2の音声データと、を比較し、両者の相関係数が最大になる時間差を算出し、
p個の時間差から1つの時間差を多数決で選択し、
前記第1のウィンドウ時間の第1の音声データと、選択した時間差に位置する前記第2の音声データと、の相関係数を導出し、出力するステップと、
前記同期/相関係数検出ステップが出力した相関係数に基づいて、前記第1のウィンドウ時間の第1の音声データと、前記第2の音声データと、が一致するか否かの判定を行う音声不一致検出ステップと、
前記音声不一致検出ステップが音声不一致を検出すると外部に前記音声不一致を通知するアラーム出力ステップと、
を有することを特徴とする放送信号監視方法。 - 前記同期/相関係数検出ステップは、
前記第1のウィンドウ時間の第1の音声データ中から有音部を抽出し、
前記有音部の第1の音声データと、前記第2の音声データと、を比較し、両者の相関係数が最大になる時間差を導出し、
前記有音部の第1の音声データと、その時間差に位置する前記第2の音声データと、の相関係数を出力する、
ことを特徴とする請求項10に記載の放送信号監視方法。 - 前記同期/相関係数検出ステップは、p個の時間差から1つの時間差を多数決で選択できない場合、1つ前の前記第1のウィンドウ時間の第1の音声データについて選択した時間差を、次の第1のウィンドウ時間の第1の音声データについての時間差として選択することを特徴とする請求項10に記載の放送信号監視方法。
- 前記アナログ音声信号及び前記デジタル音声信号のいずれか一方を出力するスピーカを更に有することを特徴とする請求項10〜請求項12のいずれかの請求項に記載の放送信号監視方法。
- 前記音声不一致検出ステップは、連続して所定の回数以上前記相関係数が所定値以下である時に、音声不一致であると判定することを特徴とする請求項10〜請求項13のいずれかの請求項に記載の放送信号監視方法。
- 前記同期/相関係数検出ステップは、前記第1の音声データ及び前記第2の音声データの少なくともいずれか一方を、両者の直流成分値が同一になるように補正した後、相関係数を導出することを特徴とする請求項10〜請求項14のいずれかの請求項に記載の放送信号監視方法。
- 前記第1の音声データはデジタル音声データであり、前記第2の音声データはアナログ音声データであって、
前記同期/相関係数検出ステップは、前記アナログ音声データが前記デジタル音声データより進んでいる方向にのみ、両者の相関係数が最大になる時間差を探し、検出することを特徴とする請求項10〜請求項15のいずれかの請求項に記載の放送信号監視方法。 - 前記第1のウィンドウ時間が0.5秒より長いことを特徴とする請求項10〜請求項16のいずれかの請求項に記載の放送信号監視方法。
- 前記音声不一致が発生した時刻、その時刻を含む時間における前記アナログ音声データ及び前記デジタル音声データを記憶する記憶ステップと、
ユーザからの指令を入力する操作入力ステップと、
ユーザからの指令によって、前記音声不一致が発生した時刻のリストを表示する表示ステップと、
ユーザからの指令によって、前記音声不一致が発生した時刻を含む時間における前記アナログ音声データ又は前記デジタル音声データを再生し、出力する音声出力ステップと、
を更に有することを特徴とする請求項10〜請求項17のいずれかの請求項に記載の放送信号監視方法。
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