JP5658964B2 - コマーシャル検出方法および装置 - Google Patents
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Description
そこで、テレビジョン放送におけるCMを自動的に検出してそのCMを自動的に同定する技術の実現が求められている。
従来、テレビジョン放送中におけるCMの放送区間を推定する方法の1つとして、無音区間を検出するコマーシャル検出装置が特許文献1に報告されている。
このため、コマーシャル検出装置により割り出したCM-in点およびCM-out点を基準にすると、実際の音声信号および映像信号上でのCM区間が例えば数フレーム分ずれてしまうといった問題があった。
本発明は、音声判断のみで抽出したCM区間の開始位置または終了位置を微調整し、最良のCM区間を割り出すことができるコマーシャル検出装置および方法を提供することを目的とする。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係るコマーシャル検出装置11の構成について説明する。
このコマーシャル検出装置11は、アンテナ12を介してテレビジョン放送波を受信する受信部13からのビットストリーム(映像信号及び音声信号)、あるいは予め蓄積部14に蓄積された放送データ(映像信号及び音声信号)を入力とするものである。なお、このコマーシャル検出装置11では、放送波に含まれるCM区間を検出してそのCM区間の開始及び終了時刻を出力するので、また、映像信号と音声信号とを独立して処理するものの両者間の時刻同期は確立させる必要があるので、映像信号及び音声信号には、放送波における時刻タイミングを示す情報(タイムスタンプ)が付加されていることが好ましい。
ストリーム分離部15は、受信部13や蓄積部14から出力された音声と映像が多重化したビットストリームを音声と映像に分離し、分離した音声ビットストリームと映像ビットストリームとを音声解析部16へ出力する。
CM候補判定部18は、音声解析部16で検出した無音区間について、2つの無音区間が、ある時間間隔(例えば15秒、30秒)離れて存在する区間を検出し、CM候補区間として判定して抽出する。
CM候補リスト記憶部19は、CM候補判定部18で抽出されたCM候補区間をCM候補リストとして記憶する。
CM区間判定部20は、CM候補判定部18で抽出した単一のCM候補同士を比較し、その連続性評価を実施して、複数個のCMが連続していると判断された場合に、その区間をCM区間とみなす(判断する)。
CM区間微調整部21は、CM区間判定部20で抽出されたCM区間の開始点となる無音区間の開始点について微調整を行う。
CM区間リスト記憶部22は、CM区間微調整部21で抽出されたCM区間をCM区間リストとして記憶する。
なお、上述した音声解析部16、CM候補判定部18、CM区間判定部20、CM区間微調整部21におけるそれぞれの処理は、CPU、ROM、RAMを有する制御部(図示しない)により動作するものである。
なお、制御部は、CM区間の開始位置(CM-in点)を評価するための得点となるCM評価カウンタ値とCM区間の開始位置とを1組にしてCM区間リスト記憶部22に記憶しておくこととする。
ステップS10では、制御部は、L=1として初期化する。なお、ステップS20以降の処理ではLを現在の処理におけるCMの番号として考える。
なお、実際の音声信号上の無音区間と映像信号との位置関係は、図4に示すように、番組本編からCMに切り替わるタイミングが無音区間の範囲に入っている場合がある。
次いで、ステップS20では、制御部は、そのCM-in点を基準に次の無音区間、すなわち、先頭CMの終了部分を示す無音区間までの間が、(15秒×n)の範囲に収まるか否かを判断する。
CM-in(L) + (15×n)=CM-out(L) ・・・(1)
ここで、収まっている場合には、ステップS25に進む。他方、収まっていない場合には、ステップS30に進む。
CM-in(L+1)=CM-out(L) ・・・(2)
とする。
次いで、ステップS35では、制御部は、現在処理中のCMの番号Lをインクリメントする。
なお、ステップS40からS20に戻ることで、先頭CMの終端(すなわち、次CMの先頭)を基準に、さらに次の無音区間(次のCMの終了部分を示す無音区間)までの間が、(15秒×n)の範囲に収まるか否かを判断する。収まる場合には、ステップS25において、CM評価カウンタ値をインクリメントする。そして、最後のCMの番号Mまで繰り返す。
CM-in(1)=CM-in(1)+規定値 ・・・(3)
なお、無音判断の単位が50ミリ秒なので、上記の規定値を50ミリ秒に設定している。
CM-in(1)≦先頭の無音区間長 ・・・(4)
ここで、図3(b)は、ステップS75で算出されたCM-out点が、CM区間内に収まらずに逸脱した状態を一例として示している。
なお、ステップS80において、CM-out点をCM区間内に戻すように微調整するようにしたが、具体的には、CM-out点をこの無音区間の終端に設定する。
この結果、割り出したCM-in点およびCM-out点を基準にすると、実際の音声信号および映像信号上でのCM区間が、CM区間の特徴である「15秒×n」の連続性の観点から、従来例と比較してより正確な位置を導き出せるようになり、割り出したCM区間の精度を著しく向上することができる。
13 受信部
14 蓄積部
15 ストリーム分離部
16 音声解析部
17 無音区間リスト記憶部
18 CM候補判定部
19 CM候補リスト記憶部
20 CM区間判定部
21 CM区間微調整部
22 CM区間リスト記憶部
Claims (5)
- テレビジョン放送に含まれるコマーシャル(以下、CMという)を検出するコマーシャ
ル検出方法であって、
前記テレビジョン放送の音声信号から無音区間を検出する無音区間検出ステップと、
前記検出された前記無音区間から、2つの無音区間が所定の時間間隔で離れて存在する
区間をCM候補区間として判定するCM候補判定ステップと、
前記判定された前記CM候補区間に基づいて、2つ以上のコマーシャルが連続して存在
する区間であるCM区間を判定するCM区間判定ステップと、
前記判定された前記CM区間の開始位置から所定の時間間隔となる位置に、前記CM区間に含まれる複数の無音区間のそれぞれが位置するよう、前記CM区間の開始位置および終了位置について微調整を行う微調整ステップと、を有することを特徴とするコマーシャル検出方法。 - 前記微調整ステップは、
単一のCM単位でカウントするためのCM評価カウンタ値とCM区間の開始位置とを1
組にして記憶する記憶ステップと、
CM区間の開始位置にCM時間を示す所定の時間間隔を整数倍した時間を加算した和値
が単一CMの終了位置に到達した場合に、CM評価カウンタ値をインクリメントし、CM
区間末尾まで処理を繰り返す計数ステップと、
前記計数ステップによりインクリメントされたCM評価カウンタ値が前記記憶ステップ
に格納済みのCM評価カウンタ値より大きい場合に、CM評価カウンタ値とCM区間の開
始位置とを1組にして前記記憶ステップに記憶する更新ステップと、
最初のCM区間の開始位置に所定の規定値を加算した和値が先頭の無音区間長を超えて
いない場合には、前記計数ステップによる処理に戻り、他方、最初のCM区間の開始位置
に所定の規定値を加算した和値が先頭の無音区間長を超えた場合には、前記記憶ステップ
から読み出したCM区間の開始位置をこのCM区間の開始位置と決定する決定ステップと
を有することを特徴とする請求項1記載のコマーシャル検出方法。 - 前記決定ステップにより決定されたCM区間の開始位置に基づいて、CM区間の終了位
置を算出する算出ステップと、
前記算出されたCM区間の終了位置が無音区間の終了点内に入らなかった場合には、C
M区間の終了位置を無音区間の終了点に修正する修正ステップとを有することを特徴とす
る請求項2記載のコマーシャル検出方法。 - 前記微調整ステップは、前記抽出されたCM区間の開始点となる無音区間の範囲で微調
整を行う、ことを特徴とする請求項1記載のコマーシャル検出方法。 - テレビジョン放送に含まれるコマーシャル(以下、CMという)を検出するコマーシャ
ル検出装置であって、
前記テレビジョン放送の音声信号から無音区間を検出する無音区間検出手段と、
前記検出された前記無音区間から、2つの無音区間が所定の時間間隔で離れて存在する
区間をCM候補区間として判定するCM候補判定手段と、
前記判定された前記CM候補区間に基づいて、2つ以上のコマーシャルが連続して存在
する区間であるCM区間を判定するCM区間判定手段と、
前記判定された前記CM区間の開始位置から所定の時間間隔となる位置に、前記CM区間に含まれる複数の無音区間のそれぞれが位置するよう、前記CM区間の開始位置および終了位置について微調整を行う微調整手段と、を備えたことを特徴とするコマーシャル検出装置。
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