JP3642550B2 - 映像信号伝送方法及びその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像信号の伝送処理技術に係わり、特に、MPEG1,MPEG2(ISO/IEC 11172−2,ISO/IEC 13818−2)によって圧縮された映像信号(ビデオストリームとも呼ぶ)を伝送する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ATM(Asynchronous Transfer Mode)、ディジタルFPU(Field Pick-up Unit)、ディジタル衛星放送等のディジタル伝送路で映像信号を伝送する装置が急速に増加している。 そして、その多くは、MPEG1,MPEG2などの圧縮技術が利用されている。
映像信号をMPEG1またはMPEG2で一定レートに圧縮し、伝送する場合の従来技術の一例を図2に示し、簡単に動作説明をする。
まず、イニシャル処理として、CPU45により、圧縮エンコーダ部29に、伝送路39の伝送レートを考慮した映像信号の平均圧縮ビットレート又は圧縮率(以下、単に、圧縮ビットレート又は圧縮率という)を設定する。
圧縮エンコーダ部29は、入力された映像信号28を、設定された圧縮ビットレートになるように圧縮する。 そして、同時に圧縮エンコーダ部29は、圧縮データ31をクロック32により、送信側バッファメモリ(FIFOメモリ)33に書き込む。
なお、この書き込みは、圧縮エンコーダ部29における圧縮処理状況に依存したバースト書き込みになる。
【0003】
ここで、リード信号発生部37は、前記圧縮データ31がFIFOメモリ33に所定量蓄積されたことを、入力したクロック32をカウントすることによって検出し、連続したリード信号35を発生し、これを一定レートで読み出す。この読み出しレートは、前記CPU45で設定された圧縮ビットレートである。
従って、FIFOメモリ33において、データ蓄積量のエンプティやオーバーフローが発生することはない。 これにより、FIFOメモリ33から連続した所定レートの圧縮データ34を得ることができる。
つまり、このFIFOメモリ33は、圧縮エンコーダ部29が出力するバーストデータ31を、連続した所定レートの圧縮データ34に変換する機能がある。
【0004】
次に、システムストリーム生成部36は、上記の所定レートの圧縮データ34とリード信号35を入力し、圧縮データ34の各PSC(Picture Start Code)に対するタイムスタンプ情報と、PCR(Program Clock Reference) またはSCR(System Clock Reference)と呼ばれる基準時間をサンプリングした基準時間情報を付加し、システムストリーム38として、伝送路39に出力する。 ここで、上記基準時間は、STC(System Time Clock)と呼ばれる。
前記PSCは、圧縮データ34内の各ピクチャの区切りを示すものである。 また、タイムスタンプ情報は、その各々のピクチャを、どの時点で、デコーダ側のビデオ遅延時間制御情報(video buffering verifier delay: vbv_delay)用のバッファ(以下、vbv_bufferと記す)46と呼ばれる、受信側バッファメモリから読み出すかを示す時間情報である。 そして、この読み出し時間を規定することにより、デコーダ(受信)側のvbv_buffer46のオーバーフロー、アンダーフローの発生を防ぐことが可能となる。
【0005】
つまり、このタイムスタンプ情報は、連続的にスムーズなデコードを実現するための重要な機能を有する。
なお、このタイムスタンプ情報は、前記基準時間の所定時点を示す情報であるため、デコーダ側ではSTCと呼ばれる基準時間情報も必要になる。 つまり、STCとタイムスタンプ情報を比較し、一致したときに、上記vbv_buffer46の読み出しを開始する。
前述のように、MPEG2の規格では、エンコーダ側でSTCを発生し、その値をサンプリングしたPCRまたはSCRを、システムストリーム内に付加し、この情報をもとにデコーダ側で、前記STCを再生するようになっている。
【0006】
一方、システムストリーム解析部41は、前記システムストリーム生成部36と逆の処理動作をする。 つまり、伝送路39から、システムストリーム40を入力し、圧縮データ44と、タイムスタンプ情報60と、SCRまたはPCRから再生されたSTC61を出力する。
そして、所定レートの圧縮データ44は、vbv_buffer46と呼ばれるFIFOメモリに出力される。 なお、このvbv_bufferの名称は、MPEGの規格で定義されている。
この時、ライト信号発生部43は、圧縮データ44とそれに関係するクロック42を入力し、ビデオストリームである圧縮データ44内の前記PSC(Picture Start Code)を検出し、検出したピクチャの区切りから、vbv_buffer46に書き込みが可能なように、ライト信号47を発生する。
【0007】
次に、vbv_bufferリード信号発生部53は、タイムスタンプ情報60とSTC61を入力し、STC61がタイムスタンプ情報60と一致するまで遅延した後vbv_buffer46のリード信号48の発生を開始する。
基本的には、圧縮デコーダ部50からのクロック52を、リード信号発生開始までゲートし、その後はクロック52をそのままリード信号48として出力することで実現する。
なお、この圧縮デコーダ部50からのクロック52は、基本的に圧縮デコーダ部50の処理状況に依存した、バーストクロックである。従って、このvbv_buffer46は、前記エンコーダ側のFIFOメモリ33と逆の機能を有する。
圧縮デコーダ部50は、vbv_buffer46からの圧縮データ49を前記バーストのクロック48で入力し、デコードして映像信号51として出力する。
【0008】
ここで、図3により前述のvbv_buffer46での動作について詳細に説明する。図3は、vbv_buffer46内の蓄積量の変化の一例を示している。縦軸は蓄積量、横軸は時間(基準時間のSTCに相当する)である。なお、横軸の目盛りは、映像信号のピクチャ表示間隔(または、フレーム周期:33.3ms)を一目盛りとしている。また、説明の都合上、圧縮レートは6.7Mbpsと仮定する。
まず、ライト信号発生部43が、ビデオストリームである圧縮データ44内のPSC(Picture_Start_Code)61を検出し、そして、検出したピクチャの区切りからvbv_buffer46に書き込みを開始した時点が時間(-8)である。
次に、vbv_bufferリード信号発生部53が、タイムスタンプ情報60とSTC61を入力し、STC61がタイムスタンプ情報60と一致するまで遅延され、vbv_buffer46のリード信号48の発生を開始した時点が時間(0)である。
つまり、タイムスタンプ情報60に示されていた時刻が、時間(0)の時点を示していたことになる。
【0009】
図3の例では、vbv_buffer46に書き込み初めてから、読み出し始めるまでの時間は、266.4ms(=33.3ms×8)である。 この期間に、蓄積量は一定に増加していく。 この場合の傾きは、圧縮エンコーダ部29の圧縮ビットレート6.7Mbitに一致する。 その他の期間でも、蓄積量の増加は、同様である。
このようにタイムスタンプ情報60は、圧縮デコーダ部50が処理を開始する前に、圧縮データをvbv_buffer46に蓄積するための時間を示すとも言える。
その目的は、圧縮デコーダ部50のバースト読み出しに対し、vbv_buffer46がエンプティやオーバーフローを発生しないようにするものである。
そのために、図3に示すように、vbv_bufferサイズの最大値(1.8Mbit)付近まで初期蓄積するのが一般的である。なお、このvbv_bufferサイズの最大値は、ISO/IEC 11172−2,ISO/IEC 13818−2で規格化されている。
【0010】
次に、時間(0)で圧縮デコーダ部50がバースト読み出しを開始するのだが、図3のグラフでは、極端な例として、一度に1ピクチャ分の符号量を各ピクチャ間隔毎に、読み出す場合を示している。
つまり、時間(0)でピクチャ0、時間(1)でピクチャ1、時間(2)でピクチャ2、……、時間(n)でピクチャnの符号量を一度に読み出す。 これは、ISO/IEC 11172−2,ISO/IEC 13818−2で、詳細に記述されている。
以上のようにvbv_buffer46に圧縮データの書き込み、読み出しがされ、その蓄積量の変化が図3のようになる。
なお、図3に示すように各ピクチャごとに符号量に差があるのは、各ピクチャの圧縮モードに依存するためである。 一般的に、MPEGでは、Iピクチャ,Pピクチャ,Bピクチャという3種類のモードで圧縮されたピクチャが存在し、上記Iピクチャが、他のPピクチャ,Bピクチャに比べ符号量が非常に大きい。
図3の場合のビデオストリーム内のピクチャ構成を図4に示す。ピクチャ0がIピクチャで、後はBピクチャ、Bピクチャ、Pピクチャの順で繰り返し続き、ピクチャnで、またIピクチャとなる。 そして、図3に示すように、通常は、Iピクチャが、蓄積開始の最初のピクチャである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来技術では、圧縮ビットレートに依存した書き込み速度で、vbv_bufferのサイズの最大値近くまで初期蓄積してからデコード処理を開始するために、必ずこの蓄積時間が必要であった。
図3では、説明の都合上、圧縮ビットレート6.7Mbpsとしたが、一般的なMPEGシステムでは、圧縮ビットレートは、4Mbpsである。 従って、その蓄積時間は、下記のように約450msになる。
(1.8×1,000,000)÷4×1,000,000 =450ms
但し、(1.8×1,000,000)は、vbv_buffer46のサイズの最大値を示す。
この時間は、図2の圧縮エンコーダ部29に映像信号が入力されてから、圧縮デコーダ部50から映像信号が出力されるまでの遅延時間の大半を占める。
そして、放送局の報道番組のように、双方向通信でリアルタイムに掛け合いをする場合には、この遅延時間が致命的になる。
すなわち、この遅延時間のために、スムーズな会話が実現出来ない。 また、一方向の通信であっても、受信した映像信号により何らかの操作を行うシステム(遠隔操作システム)では、当然のことながら、この遅延時間が問題になる。
本発明は、上記問題に鑑み、全体の遅延時間の大半を占める、vbv_bufferでの遅延時間短縮を可能とし、従来適応が不可能であった双方向通信などのシステムへの適応が可能な映像信号伝送装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、圧縮された映像信号の伝送において、送信側では、所定圧縮ビットレートで圧縮した圧縮データを、当該圧縮ビットレートで送信側バッファメモリに書き込み、前記圧縮ビットレートより所定速度早い伝送路の伝送レートで間欠的に読み出すとともに、前記圧縮データに、基準時間情報と、前記圧縮ビットレートと前記伝送レートの関係から演算した所定のタイムスタンプ情報を付加して前記伝送路に送出し、受信側では、前記伝送路から取り込んだ前記圧縮データを、前記伝送レートで受信側バッファメモリに間欠的に書き込み、抽出した前記基準時間情報と前記所定のタイムスタンプ情報に基づき、前記受信側バッファメモリから、前記圧縮データを前記圧縮ビットレートに対応する速度で読み出し、当該圧縮データの復号処理を行うようにしたものである。
【0013】
また、送信側で、圧縮された圧縮データに、基準時間情報とタイムスタンプ情報を付加して伝送路に送出し、受信側で、抽出した前記基準時間と前記タイムスタンプ情報に基づき前記伝送路から取り込んだ前記圧縮データの復号処理を行う映像信号伝送装置において、送信側に、入力映像信号を所定圧縮ビットレートで圧縮する圧縮エンコーダ部と、前記圧縮データを一時的に蓄積するとともに当該蓄積状態がエンプティか否かを示すエンプティフラグを出力する送信側バッファメモリと、蓄積された前記圧縮データを前記エンプティフラグに応じ前記圧縮ビットレートより所定速度早い伝送路の伝送レートで間欠的に読み出すためのリード信号を発生するリード信号発生部と、前記圧縮データに、前記基準時間情報と、前記圧縮ビットレートと前記伝送レートの関係から演算した所定のタイムスタンプ情報を付加してシステムストリームを生成するシステムストリーム生成部を備えた映像信号伝送装置としたものである。
さらに、受信側に、伝送された前記システムストリームから、前記圧縮データと前記基準時間情報と前記所定のタイムスタンプ情報を抽出し出力するシステムストリーム解析部と、当該圧縮データを一時的に蓄積する受信側バッファメモリと、該受信側バッファメモリへのライト信号を発生するライト信号発生部と、前記受信側バッファメモリから出力される当該圧縮データを復号して映像信号を出力する圧縮デコーダ部と、抽出された前記基準時間と前記所定のタイムスタンプ情報に基づき、前記受信側バッファメモリへのリード信号を発生する受信側バッファメモリ制御部を備えたものである。
【0014】
本発明は上記した構成により、受信側圧縮デコーダ部におけるストリーム入力に破綻をきたすことなく、圧縮ビットレートより早いスピードでデータを受信側に伝送することを可能とし、従来問題となっていた、受信側のバッファメモリである、vbv_bufferに対する初期蓄積時間を短縮し、双方向通信や、リモート制御システムへの適用を可能とする。
このために、送信側では、圧縮ビットレートより早いスピードでシステムストリーム生成部にデータを転送する必要がある。 従って、送信側バッファメモリであるFIFOメモリは、一時的にエンプティが発生する。 そこで、送信側のリード信号発生部は、そのFIFOメモリのエンプティフラグを監視して、エンプティの時はFIFOメモリの読み出しを止めるという制御をする。
一方、受信側では、圧縮ビットレートより早い速度でvbv_bufferに書き込みが行われるため、本来よりも早いレートで蓄積されることになる。 従って、このvbv_bufferの読み出しを制御するタイムスタンプ情報が、本来の値のままでは、明らかに、vbv_bufferでオーバーフローが発生してしまう。
そこで、本発明ではこのタイムスタンプ情報を、圧縮ビットレートと伝送路上の圧縮データに与えられたレートから演算した値とする。
これにより、圧縮ビットレートより早いレートで、データを受信側に伝送しても、受信側(デコーダ側)のシステムストリーム解析部、ライト信号発生部、vbv_buffer、vbv_bufferリード信号発生部、圧縮デコーダ部は、従来のままの動作で、vbv_bufferでのオーバーフローやアンダーフローを発生することなく、圧縮デコーダ部にストリームを転送することができ、従来問題となっていたvbv_bufferに対する初期蓄積時間を大幅に短縮することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図1により説明する。 図1は、送信部、受信部、伝送路からなる構成を示している。
送信部は、入力映像信号1を、所定の圧縮ビットレートに圧縮し、圧縮データ5とその圧縮データ5に関係するクロック6を出力する圧縮エンコーダ部2と、該圧縮エンコーダ部2の圧縮ビットレートを設定するための設定データ4を発生するCPU3と、クロック6により前記圧縮データ5を一時的に蓄積し、該蓄積状態がエンプティである場合にエンプティフラグ8を出力可能な送信側バッファメモリであるFIFOメモリ7と、そのエンプティフラグ8に基づき、FIFOメモリ7にリード信号9を発生するリード信号発生部12と、FIFOメモリ7の出力データ10とリード信号発生部12からのリード信号9とCPU3からの圧縮ビットレートを示すデータ4とその圧縮ビットレートに対する伝送路の伝送レートを示すデータ70に基づき、基準時間のサンプリング情報と、上記データ4,70から算出したタイムスタンプ情報を圧縮データ10に付加し、システムストリーム13を生成するシステムストリーム生成部11からなる。
一方、受信部は、前述の従来例(図2)と同様であるため、説明を省略する。
【0016】
次に、図1の実施例の動作について説明する。 説明の都合上、伝送路14の伝送容量は、26.8Mbps,圧縮レートは、6.7Mbpsと仮定する。この26.8Mbpsは、例えばATMで帯域確保をした場合などに相当する。
まず、イニシャル処理として、CPU3からの設定データ4により、圧縮エンコーダ部2における圧縮レートを、6.7Mbpsに設定する。
圧縮エンコーダ部2は、入力された映像信号1を、設定された6.7Mbpsに圧縮し、当該圧縮データ5とそのクロック6を出力する。この時、出力される圧縮データ5のビデオストリームの内容は、図4で説明したのと同様とする。
次に、リード信号発生部12は、エンプティフラグ8により、FIFOメモリ7にデータの書き込みが開始されたのを検出すると、FIFOメモリ7にリード信号9を発生し、FIFOメモリ7を読み出し状態とする。 この場合の読み出しスピードは、上記伝送レートの26.8Mbpsとする。
そして、FIFOメモリ7から読み出された圧縮データ10は、リード信号9とともにシステムストリーム生成部11に入力される。
【0017】
システムストリーム生成部11では、CPU3からの圧縮レートを示すデータ4とその圧縮データに対する伝送路上の伝送レートを示すデータ70を入力し、基準時間のサンプリング情報とデータ4,70から算出したタイムスタンプ情報を圧縮データ10に付加し、システムストリーム13を生成する。
この場合、圧縮レートが6.7Mbpsに対し、FIFOメモリ7の読み出しスピードが26.8Mbpsであるため、FIFOメモリ7において、間欠的にデータのエンプティが発生する。 この点についてもう少し詳しく説明をする。一般に、FIFOメモリ7に書き込まれるデータは、図4で示したのと同様に最初のピクチャはIピクチャであり、その符号量は他のピクチャより非常に多く、vbv_bufferサイズに近い量となる。
【0018】
従って、FIFOメモリ7では、始めに1ピクチャ分の時間(約33.3ms)で、高速に多くのデータ量が書き込まれることになり、26.8Mbpsの読み出しに対しても、しばらくはエンプティにならない。
そして、その後のP,Bピクチャでは、Iピクチャに比べて、符号量が少ないため、やがてFIFOメモリ7はエンプティになる。
そこで、この時FIFOメモリ7から発生するエンプティフラグ8に基づき、リード信号発生部12は、エンプティの時にはFIFOメモリ7のデータを読み出さないようにリード信号9をインアクティブにし、またデータが書き込まれてエンプティでなくなったら、26.8Mbpsのスピードで、エンプティになるまで、データの読み出しをするように、リード信号9をアクティブにする。
【0019】
次に、システムストリーム生成部11にて、データ4とデータ70からタイムスタンプ情報を演算する内容について説明する。
ここで算出されるタイムスタンプ情報を、"新タイムスタンプ情報"とし、従来使用されているタイムスタンプ情報を、"従来のタイムスタンプ情報"とすると、以下の式(1)の様になる。
Figure 0003642550
ここで、(従来のタイムスタンプ情報−基準時間)は、図3の例で説明すると、0−(-8)=8 になる。つまり、従来のタイムスタンプ情報は、図3の例では"0”の時間を示す。
【0020】
そして、このシステムストリーム生成部11で上記演算をしようとする時は、ほぼピクチャの先頭を伝送路14に出力しようとする時間に相当し、従ってその時の基準時間は、"-8”になる。
ここで、(データ4/データ70)は、圧縮レートより早く伝送するために生じる蓄積時間の換算比で、この例では、6.7/26.8=1/4 である。
つまり、(従来のタイムスタンプ情報−基準時間)×(データ4/データ70)に基準時間を加算することで、上記圧縮レートより早いスピードで伝送する場合の新しいタイムスタンプ情報を得ることができる。
例えば、圧縮レート6.7Mbps,伝送レート26.8Mbpsとすると、上記式(1)より、新タイムスタンプ情報は、以下のようになる。
新タイムスタンプ情報=(0−(-8))×(1/4)+(-8)=−6
以上が本発明における全体の動作説明であるが、受信側バッファメモリであるvbv_buffer46の動作について、図5を用いて、より詳細に説明する。図5は、図3と同様のスケールである。
まず、図3と同様に、時間(-8)で、vbv_buffer46に圧縮データの書き込みを開始したとする。
ここでは、上記のように、式(1)により算出された新タイムスタンプ情報により、vbv_buffer46からの読み出しは、時間(-6)から開始される。
但し、前述のように、送信部のFIFOメモリ7は、ある時間の後、間欠的にエンプティになるため、その部分を平均すると、vbv_buffer46は、伝送レート26.8Mbpsより当然低速の書き込み速度になる。
つまり、図5では各ピクチャ表示間隔毎の書き込み速度を平均化して表示しているため、ある時間後の書き込みの傾きは26.8Mbpsの傾きより下がり、その下がり方は送信部のFIFOメモリ7におけるエンプティの発生状況に依存することになる。 なお、vbv_buffer46における、データ読み出しのバースト性については、図5に示したように従来と同様である。
【0021】
但し、伝送路14での転送は、圧縮ビットレート6.7Mbpsに対し、最高26.8Mbpsのバースト転送をしていることになるため、従来は、送信部のFIFOメモリ7にてバッファされていたデータが、受信部のvbv_buffer46にてバッファされることになる。
このため、図3と図5では、対応するピクチャの読み出し時点における蓄積量は、常に従来の図3よりも図5の方が多くなっている。
従って、vbv_buffer46でオーバーフロが発生する心配がある。
しかしながら、FIFOメモリ7の容量とvbv_buffer46の容量は、おおよそ等しいため、従来の2倍のvbv_bufferサイズを、vbv_buffer46として確保しておけば、この点における技術的な問題は解決可能である。
以上のように本実施例では、図3に示した従来例に比べ、vbv_bufferにおける初期蓄積時間を、266.4msから、1/4の66.6msに短縮可能である。
さらに、本実施例では、説明の都合上、圧縮ビットレートを6.7Mbpsとしているが、一般に使用されている4Mbpsに適応すれば、さらにvbv_bufferにおける初期蓄積時間の短縮比率を多くすることができる。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、映像信号伝送装置による遅延時間の大半を占めるvbv_bufferにおける遅延(蓄積)時間短縮を可能とし、従来適応が不可能であった双方向通信システムや遠隔制御システムへの適応が可能な符号化伝送装置を提供することができる。
また、オーディオデータ、プライベートデータを含めることの可能なシステムストリームのタイムスタンプ情報により、本発明の実現を可能としているため、多くのアプリケーションで実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成の一実施例を示すブロック図
【図2】従来技術のシステム構成の一例を示すブロック図
【図3】従来技術におけるvbv_buffer46での蓄積量の変化を示す図
【図4】ビデオストリーム内のピクチャ構成を示す図
【図5】本発明における、vbv_buffer46での蓄積量の変化を示す図
【符号の説明】
1:圧縮エンコーダ部、7:FIFOメモリ、11:システムストリーム生成部、12:リード信号発生部、14:伝送路、41:システムストリーム解析部、43:ライト信号発生部、46:vbv_buffer、50:圧縮デコーダ部、53:vbv_bufferリード信号発生部。

Claims (3)

  1. 圧縮された映像信号の伝送において、送信側では、所定圧縮ビットレートで圧縮した圧縮データを、送信側バッファメモリに、始めに少なくとも所定の1ピクチャ分のデータ量を所定ピクチャ時間で書き込み、その後各ピクチャ毎にピクチャ間隔時間内で書き込みながら、当該送信側バッファメモリの蓄積状態がエンプティか否かを示すエンプティフラグに応じ、前記圧縮ビットレートより所定速度早い伝送路の伝送レートで間欠的に読み出すとともに、前記圧縮データに、基準時間情報と、前記伝送レートに対する前記圧縮ビットレート比の関係から演算した、受信側バッファメモリから読み出す時間を示す所定のタイムスタンプ情報を付加して前記伝送路に送出し、受信側では、前記伝送路から取り込んだ前記圧縮データを、前記伝送レートで受信側バッファメモリに間欠的に書き込み、抽出した前記基準時間情報と前記所定のタイムスタンプ情報に基づき、前記受信側バッファメモリから、前記圧縮データを前記圧縮ビットレートに対応する速度で読み出し、当該圧縮データの復号処理を行うことを特徴とする映像信号伝送方法。
  2. 送信側で、圧縮された圧縮データに、基準時間情報とタイムスタンプ情報を付加して伝送路に送出し、受信側で、抽出した前記基準時間と前記タイムスタンプ情報に基づき前記伝送路から取り込んだ前記圧縮データの復号処理を行う映像信号伝送装置において、送信側に、入力映像信号を所定圧縮ビットレートで圧縮する圧縮エンコーダ部と、前記圧縮データを一時的に蓄積するとともに当該蓄積状態がエンプティか否かを示すエンプティフラグを出力する送信側バッファメモリと、蓄積された前記圧縮データを前記エンプティフラグに応じ前記圧縮ビットレートより所定速度早い伝送路の伝送レートで間欠的に読み出すためのリード信号を発生するリード信号発生部と、前記圧縮データに、前記基準時間情報と、前記伝送レートに対する前記圧縮ビットレート比の関係から演算した、受信側バッファメモリから読み出す時間を示す所定のタイムスタンプ情報を付加してシステムストリームを生成するシステムストリーム生成部を備えたことを特徴とする映像信号伝送装置。
  3. 請求項2記載の映像信号伝送装置において、受信側に、伝送された前記システムストリームから、前記圧縮データと前記基準時間情報と前記所定のタイムスタンプ情報を抽出し出力するシステムストリーム解析部と、当該圧縮データを一時的に蓄積する受信側バッファメモリと、該受信側バッファメモリへのライト信号を発生するライト信号発生部と、前記受信側バッファメモリから出力される当該圧縮データを復号して映像信号を出力する圧縮デコーダ部と、抽出された前記基準時間と前記所定のタイムスタンプ情報に基づき、前記受信側バッファメモリへのリード信号を発生する受信側バッファメモリ制御部を備えたことを特徴とする映像信号伝送装置。
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