JP3640593B2 - 遊技機の電源装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、島側電源からの交流電源を遊技機に使用する直流電源に変換する電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平8−229192号公報には、停電等の電源遮断に際し遊技機の電気的な制御装置の記憶をバックアップする電源装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の遊技機の電源装置では、電源投入時又は復電時に、バックアップにより、確率変動や大当り等の情報が残る場合と残らない場合とが混在する可能性があり、混在した場合に制御タイミングにずれが生じるという問題がある
【0004】
そこで、本発明は、電源投入時と復電時との制御タイミングの同期化が図れる遊技機の電源装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明にあっては、交流電源を遊技機に使用する直流電源に変換するとともに変換した直流電源を電源装置と別体に構成された制御装置に供給する直流電源生成部と、直流電源生成部で変換された直流電源を充電するとともに瞬停又は停電が発生した場合に充電した直流電源を制御装置に放電するバックアップ手段と、直流電源生成部で変換された直流電源が所定電圧より低下することにより制御装置における保持すべき処理データのRAMへの退避処理を促すための電源断信号を制御装置およびリセット発生手段に出力するとともに当該所定電圧より低下した直流電源が所定電圧に到達してから制御装置での保持すべき処理データのRAMへの退避処理の行われた後に制御装置およびリセット発生手段への電源断信号の出力を停止するパワーフェール発生手段と、パワーフェール発生手段からの電源断信号の出力により制御装置のRAMに退避処理された処理データからの再開を行う復電処理を促すためのリセット信号を制御装置に出力するとともにパワーフェール発生手段からの電源断信号の出力の停止から制御装置でのプログラムの初期化後に制御装置へのリセット信号の出力を停止するリセット発生手段とを備えたことを特徴とするか、または、交流電源を遊技機に使用する直流電源に変換するとともに変換した直流電源を電源装置と別体に構成された制御装置に供給する直流電源生成部と、直流電源生成部で変換された直流電源を充電するとともに瞬停又は停電が発生した場合に充電した直流電源を制御装置に放電するバックアップ手段と、パワーフェール発生手段およびリセット発生手段とを備え、交流電源が電源投入により直流電源生成部に供給され、この直流電源生成部に供給された交流電源から変換された直流電源がバックアップ手段の充電後に立上がって所定電圧に到達してから時間t1後にパワーフェール発生手段が電源断信号を初期電位から所定電位に変化して制御装置およびリセット発生手段に出力し、この電源断信号が所定電位になってから時間t2後にリセット発生手段がリセット信号を初期電位から所定電位に変化して制御装置に出力した状態において、直流電源生成部に供給された交流電源から変換された直流電源が所定電圧より低下してから時間t3後にパワーフェール発生手段が電源断信号を所定電位から初期電位に変化して制御装置およびリセット発生手段に出力し、この電源断信号が初期電位になってから時間t4後にリセット発生手段がリセット信号を所定電位から初期電位に変化して時間t5だけ保持しつつ制御装置に出力し、そして、時間t4中に制御装置が保持すべき処理データのRAMへの退避処理を実行する一方、時間t4中に直流電源生成部に交流電源が復電すれば、リセット発生手段がリセット信号を時間t5後に初期電位から所定電位に変化し、この時間t5によるリセット信号によって制御装置がプログラムの初期化後に制御装置のRAMに退避処理された処理データからの再開を行う復電処理を実行し、また、時間t4中に直流電源生成部に交流電源が復電しなけば、リセット発生手段がリセット信号を時間t5後に所定電位に復帰することなく初期電位のままとすることを特徴としている。よって、本発明によれば、パワーフェール発生手段が停電を判定して電源断信号を出力すると、リセット発生手段がリセット信号を出力するというように、電源断信号に関連してリセット信号が出力されるので、電源装置に接続された制御装置での電源投入時と復電時との制御タイミングの同期化を適切に図ることができる。又、本発明にあっては、制御装置が複数であれば、複数の制御装置相互での電源投入時と復電時との制御タイミングの同期化も図れる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1〜図9は本発明の一実施形態であって、図1は電源装置1を示し、図2はタイミングチャートを示し、図3は出力部61;62を示し、図4はパチンコ機の電力系統を示し、図5は停電処理のフローチャートを示し、図6は概要処理のフローチャートを示し、図7は詳細処理のフローチャートを示し、図8は電源装置1の外観を示し、図9はコネクタ107〜113と出力端45〜53との対応付けを示す。
【0007】
図1を参照し、電源装置1について説明する。電源装置1のロッカースイッチのような2位置切替型の電源スイッチ2が投入されると、AC24ボルト(AC24V)のような交流電源がパチンコ店の島側トランスのような島側電源装置54から電源装置1の電源側入力端3及び入力側処理部4を経由して直流電源生成部5に入力され、直流電源生成部5が交流電源を全波整流して粗整流の直流電源に変換し、その粗整流の直流電源をパチンコ機のような遊技機に使用するDC12ボルト(DC12V)やDC5ボルト(DC5V)のような定電圧の直流電源に変換し、その定電圧の直流電源を後述する制御装置に出力する。そして、制御装置が電源装置1から供給された直流電源により駆動するボードマイコンのようなコンピュータで遊技の制御処理により後述する遊技部品を制御する。
【0008】
この実施形態では、島側電源装置54が電源装置1の電源側入力端3に配線された状態において、100ボルト検出回路7が電源側入力端3及び過電流保護回路6を経由して供給されるAC電源を整流すると共に平滑し、その平滑電源から電源側入力端3に接続されたAC電源を検出し、上記平滑電源をリレー駆動電源としてリレー制御回路8へ供給する。ここで、AC100ボルト電源が電源側入力端3に接続されたことを100ボルト検出回路7が検出した場合は、100ボルト検出回路7がリレー制御回路8へのリレー駆動電源の供給を遮断すると共にアラーム内部表示回路9にアラーム出力を出力し、アラーム内部表示回路9が電源側入力端3へのAC100ボルト電源の接続を電源装置1の外側に表示するためのLEDのような表示電気部品を駆動する。
【0009】
リレー制御回路8は、100ボルト検出回路7からのリレー駆動電源と、電源スイッチ2のオン又オフ動作に基づくスイッチ入力回路10からのスイッチ入力信号と、DC5ボルト過電圧検出回路23又はDC12ボルト過電圧検出回路20からの過電圧検出信号とにより、リレー11のリレーコイル12への電力供給又は遮断を制御する。つまり、100ボルト検出回路7がAC100ボルトを検出せず、DC5ボルト過電圧検出回路23又はDC12ボルト過電圧検出回路20が過電圧を検出していない場合、リレー制御回路8は電源スイッチ2のオン又はオフ動作に応じてリレーコイル12に電力を供給又は遮断する。スイッチ入力回路10は電源スイッチ2のオン又はオフ動作によるスイッチ入力信号をリレー制御回路8に出力する。スイッチ入力回路10とリレー制御回路8及びリレー11がオンオフ回路を形成する。
【0010】
リレー接点13がオン動作した状態において、ノイズフィルタ15が過電流保護回路6よりリレー接点13を経由して入力されたAC24ボルトの交流電力に乗ってきた電源ラインノイズを除去すると共にAC24ボルトを全波整流回路16に出力し、全波整流回路16がAC24ボルトの交流電力を全波整流して平滑コンデンサよりなる平滑回路17に出力し、平滑回路17が電圧を平坦化してDC12ボルト過電流検出回路18及びDC5ボルト過電流検出回路21を経由してDC12ボルト電源回路19及びDC5ボルト電源回路22に個別に出力し、DC12ボルト電源回路19が入力された電圧をDC12ボルトの定電圧として出力し、DC5ボルト電源回路22が入力された電圧をDC5ボルトの定電圧として出力する。
【0011】
DC12ボルト過電流検出回路18はDC12ボルト電源回路19への流入電流を監視し、DC5ボルト過電流検出回路21はDC5ボルト電源回路22への流入電流を監視する。もしも、DC12ボルト電源回路19に電源装置1の出力端47;48を介して接続された制御装置が短絡した場合、上記監視している流入電流も異常に増加するため、DC12ボルト過電流検出回路18は過電流と判断しその判断結果をDC12ボルト電源回路19へ伝達する。DC5ボルト電源回路22に電源装置1の出力端49;50を介して接続された制御装置が短絡した場合、上記監視している流入電流も異常に増加するため、DC5ボルト過電流検出回路21は過電流と判断しその判断結果をDC5ボルト電源回路22へ伝達する。これによって、DC12ボルト電源回路19ではDC12ボルト過電流検出回路18からの過電流検出信号を受けて、自らの出力電圧若しくは出力電流或いは双方を低下させることで自らを保護し、DC5ボルト電源回路22ではDC5ボルト過電流検出回路21からの過電流検出信号を受けて、自らの出力電圧若しくは出力電流或いは双方を低下させることで自らを保護する。
【0012】
DC12ボルト過電圧検出回路20はDC12ボルト電源回路19より入力された電圧を検出し、検出電圧がDC12ボルトより大きい場合はリレー制御回路8に過電圧検出信号を出力し、検出電圧がDC12ボルト以下の場合は動作せずそのままDC12ボルトを出力する。DC5ボルト過電圧検出回路23はDC5ボルト電源回路22より入力された電圧を検出し、検出電圧がDC5ボルトより大きい場合はリレー制御回路8に過電圧検出信号を出力し、検出電圧がDC5ボルト以下の場合は動作せずそのままDC5ボルトを出力する。
【0013】
リレー接点13の出力側に過電流保護素子25を介して配線された交流出力系統26の出力端45ではリレー接点13を経由して入力されたAC24ボルト(AC24Vと表記)のような交流電源を電源装置1の外部に取出すことができ、全波整流回路16の出力側に過電流保護素子28を介して配線されたDC24ボルト出力系統27の出力端46では粗整流のDC24ボルト(DC24Vと表記)のような直流電源を電源装置1の外部に取出すことができる。DC24ボルト出力系統27に配線された断路手段37のリレーコイル38は全波整流回路16から過電流保護素子28を経由してDC24ボルト出力系統27への粗整流のDC24ボルトのような直流電源の供給又は遮断により断路手段37のリレー接点39をオン又はオフ動作する。
【0014】
DC12ボルト電源回路19にDC12ボルト過電圧検出回路20及びリレー接点39を介して配線されたDC12ボルトS出力系統(DC12ボルト短保持系統)29の出力端47ではリレー接点39がオン動作した状態においてDC12ボルト(DC12VSと表記)のような直流電源を電源装置1の外部に取出すことができ、リレー接点39がオフ動作すると、出力端47への直流電源の供給が遮断される。DC12ボルト電源回路19にDC12ボルト過電圧検出回路20を介して配線された小容量のコンデンサよりなるバックアップ手段31を有するDC12ボルトL出力系統(DC12ボルト長保持系統)30の出力端48ではDC12ボルト(DC12VLと表記)のような直流電源を電源装置1の外部に取出すことができる。
【0015】
DC5ボルト電源回路22にDC5ボルト過電圧検出回路23を介して配線された小容量のコンデンサよりなるバックアップ手段33を有するDC5ボルト出力系統32の出力端49ではDC5ボルト(DC5Vと表記)のような直流電源を電源装置1の外部に取出すことができ、DC5ボルト電源回路22にDC5ボルト過電圧検出回路23とショットキーダイオード35とを介して配線された大容量のコンデンサよりなるバックアップ手段36を有するDC5ボルトB出力系統34の出力端50ではDC5ボルト(DC5VBと表記)のような直流電源を電源装置1の外部に取出せる。DC5ボルトB出力系統34は図4の主制御装置70、特別図柄制御装置71、球払出制御装置74等のメモリとしてのSRAMに供給される電源となっている。
【0016】
DC12ボルト電源回路19からDC12ボルト過電圧検出回路を経由してDC12ボルトL出力系統30に出力された定電圧の直流電源がバックアップ手段31に充電され、又、DC5ボルト電源回路22からDC5ボルト過電圧検出回路23を経由してDC5ボルト出力系統32やDC5ボルトB出力系統34に出力された定電圧の直流電源がバックアップ手段33;36に充電された状態において、電源スイッチ2が遮断操作されるか又は島側電源装置54側で瞬停又は停電が発生した場合、出力端45;46;47では電源スイッチ2が遮断操作直後又は瞬停発生直後又は停電発生直後に電源が遮断されるが、出力端48;49;50では、平滑回路17中の平滑コンデンサの容量とバックアップ手段31;33;36の容量及び出力端48;49;50に接続された負荷での消費量に応じた時間だけバックアップ手段31;33;36からの放電により電源が保持される。
【0017】
又、DC5ボルトB出力系統34にショットキーダイオード35が設けられたことから、出力端49でのバックアップ手段33からの放電が完了しても、バックアップ手段36からの放電がショットキーダイオード35で遮断されてDC5ボルト出力系統32に流れ込むことは防止される。よって、DC5ボルトB出力系統34に接続されたSRAMのデータ保持時間は、平滑回路17中の平滑コンデンサの容量と、バックアップ手段36の容量と、ショットキーダイオード35での漏れ電流(ショットキーダイオード35からの逆流分)、平滑コンデンサやバックアップ手段36のコンデンサの自己放電により決定される。
【0018】
とりわけ、この実施形態の電源装置1には初期化指示手段40とパワーフェール発生回路(パワーフェール発生手段)41及びリセット発生回路(リセット発生手段)42が設けられる。初期化指示手段40は、人為的に投入されると、制御装置にバックアップされた記憶を消去するための指示としてのLレベル(低電位)出力を制御装置に出力し、それ以外はHレベル(高電位)出力を制御装置に出力する。即ち、初期化指示手段40において、電源装置1からDC12ボルト又はDC5ボルトのような定電圧の直流電源が供給される第1電源Vcc1は抵抗Rを経由してトランジスタTr1;Tr2のベースに接続され、電源装置1からHレベル出力用としてDC5ボルトのような定電圧の直流電源が供給される第2電源Vcc2はトランジスタTr1のコレクタに接続される。その状態において、ディップスイッチのような2位置切替型の初期化スイッチISが人為的にオン操作されると、第1電源Vcc1から供給されたトランジスタTr1;Tr2の双方のベース電位が低下し、トランジスタTr1がオフ動作し、トランジスタTr2がオン動作することにより、出力端51からLレベル出力が制御装置に出力される。
【0019】
逆に、初期化スイッチISが人為的にオフ操作されると、第1電源Vcc1から供給されたトランジスタTr1;Tr2の双方のベース電位が上昇し、トランジスタTr2がオフ動作し、トランジスタTr1がオン動作することにより、第2電源Vcc2がトランジスタTr1を経由して出力端51に流れ、出力端51からHレベル出力が制御装置に出力される。要するに、初期化指示手段40は第1及び第2電源Vcc1;Vcc2に電源装置1で生成された定電圧の直流電源を採用し、初期化スイッチISがオン動作されると、出力端51がLレベル出力を制御装置に出力し、初期化スイッチISがオフ動作されると、出力端51がHレベル出力を制御装置に出力する。
【0020】
パワーフェール発生回路41及びリセット発生回路42は瞬停又は停電発生時に電源装置1から受電している制御装置に退避処理を促すためのものである。パワーフェール発生回路41は、平滑回路17の平滑コンデンサから入力された直流電源の電圧がパワーフェール発生回路41に設定された所定値以下になると、電源断信号であるPF信号をリセット発生回路42と出力端52とに出力する。リセット発生回路42はPF信号の入力を基に生成したリセット信号であるRST信号を出力端53に出力する。結合子Aは互いに接続されることを示す。
【0021】
図2を参照し、電源スイッチ2の投入(電源投入)と瞬停発生と復電及び停電発生に伴うAC24Vの変化とDC12VSの変化とDC12VLの変化とDC5V(DC5VBを含む)の変化とPF信号の変化及びRST信号の変化について説明する。電源投入によりAC24Vが電源装置1に供給される。そして、DC12VSがリレー接点39の応答後に立上がり、DC12VLがバックアップ手段31の充電後に立上がり、DC5Vがバックアップ手段33及びバックアップ手段36の充電後に立上がる。引続き、DC12VSやDC12VL及びDC5Vが所定電圧に起動してから時間t1後にPF信号が高電位に立上がり、PF信号が高電位になってから時間t2後にRST信号が高電位に立上がる。
【0022】
次に、瞬停発生によるリレー接点39のオフ動作によりDC12VSの出力が停止してから時間t3後にPF信号が低電位に立下がり、PF信号が低電位になってから時間t4(PF信号が低電位にかってから低電位を保持される時間)後に高電位に立上がり、このPF信号の低電位から高電位への立上がりによりRST信号が低電位に立下がって時間t5だけ保持される。そして、例えば、時間t4中にAC24Vが復電すると、DC12VSの出力が再起動する。これらのPF信号及びRST信号の双方が高電位になった状態における停電発生によりDC12VSの出力が停止してから時間t3後にPF信号が低電位に立下がって時間t4だけ保持される。
【0023】
DC12VL及びDC5Vは、前記瞬停発生から復電までの間、停電発生から時間t3と時間t4との総和時間の間は、平滑コンデンサやバックアップ手段31;33;36のコンデンサの自己放電で保持される。そして、停電発生から平滑コンデンサやバックアップ手段31;33;36によるバックアップの電位が時間t4後に低下し始めるので、PF信号の電位も低下し始める。このため、時間t4後に低電位に下がったRST信号は高電位に復帰することなく低電位のままとなる。
【0024】
図3を参照し、電源装置1に設けられる複数の出力部61;62について説明する。出力部61;62は出力端46〜52並びにグランドGNDを個別に備える。出力部61には主制御装置70が接続される。出力部62には球払出制御装置74が接続される。
【0025】
そして、電源装置1から出力端47を経由して主制御装置70に送電されたDC12ボルトS出力系統29の直流電源は図5の賞球振動モータ79や普通図柄表示装置80に用いられ、電源装置1から出力端48を経由して主制御装置70に送電されたDC12ボルトL出力系統30の直流電源は図5の賞球関係各種スイッチ76や遊技関係各種スイッチ77及び賞球計数スイッチ78並びに各種ソレノイド81に用いられ、電源装置1から出力端49;50を経由して主制御装置70に送電されたDC5ボルト出力系統32の直流電源やDC5ボルトB出力系統34の直流電源は主制御装置70の動作に用いられる。
【0026】
又、電源装置1から出力端47を経由して球払出制御装置74に送電されたDC12ボルトS出力系統29の直流電源は図4の賞球ソレノイド87や貸出球ソレノイド90及び貸出振動モータ91並びにプリペイドカードユニット92に用いられ、電源装置1から出力端48を経由して球払出制御装置74に送電されたDC12ボルトL出力系統30の直流電源は図4の賞球計数スイッチ78や貸出関係各種スイッチ89に用いられ、電源装置1から出力端49;50を経由して球払出制御装置74に送電されたDC5ボルト出力系統32の直流電源やDC5ボルト出力系統34の直流電源は球払出制御装置74の動作に用いられる。
【0027】
球発射制御装置75には球払出制御装置74からDC24ボルト出力系統27とDC12ボルトS出力系統29及びDC5ボルト出力系統32等の直流電源が供給される。
【0028】
電源スイッチ2の投入後に初期化スイッチISが投入操作されることで電源装置1から出力端51を経由して主制御装置70及び球払出制御装置74に送電されるLレベルの初期化信号は双方の制御装置70;74の電源投入時の初期化処理を促すために用いられる。瞬停又は停電発生により電源装置1から出力端52を経由して主制御装置70及び球払出制御装置74に送電されるPF信号は双方の制御装置70;74の退避処理を促すために用いられ、PF信号に関連して(シーケンス制御的に)電源装置1から出力端53を経由して主制御装置70及び球払出制御装置74に送電されるRST信号は双方の制御装置70;74の復電処理を促すために用いられる。
【0029】
つまり、主制御装置70及び球払出制御装置74ではPF信号の立下がりエッジを検出すると、双方の制御装置70;74のCPUがPF信号を受けてRST信号が低電位になるまでの時間t4中に保持すべき処理データをSRAMのようなRAMに退避すると共に図4の各種ソレノイド81を止めるコマンドを出力する。復電後は、RST信号が時間t5のような一定時間だけ低電位を維持されることで、双方の制御装置70;74ではプログラムを初期化した後に上記退避(バックアップ)されていたデータ内容を読み出して事後処理を再開する。
【0030】
図4を参照し、パチンコ機の電力系統について説明する。前述した制御装置は、主制御装置70、特別図柄制御装置71、効果音制御装置72、表示灯制御装置73、球払出制御装置74、球発射制御装置75等に機能分割されている。主制御装置70は、遊技盤の裏面に取付けられ、遊技制御装置と呼ばれることがあり、CPUとROMとRAMとより成るマイクロコンピュータを内蔵し、主制御装置70のマイクロコンピュータは、賞球関係各種スイッチ76や遊技関係各種スイッチ77及び賞球計数スイッチ78から入力された検出信号が配線及び入力インターフェースを介して入力すると、CPUがROMに設定されたプログラムに基づき、RAMを処理過程の記憶手段として入力処理・エラー処理・図柄制御処理・賞球制御処理・外部情報処理・コマンドセット処理等の遊技全般の遊技処理を実行し、その処理結果であるコマンドを、出力インターフェース及び配線を介して、特別図柄制御装置71、効果音制御装置72、表示灯制御装置73、球払出制御装置74に別々の配線を介して個別に一方向に出力する。
【0031】
主制御装置70には、上記各制御装置71〜75に加え、初期化手段IRM1、球払出機構に設けられた賞球振動モータ79、遊技盤に設けられたデジタル表示器のような普通図柄表示装置80、各種ソレノイド81、盤側外部情報基板82等が配線により接続される。賞球振動モータ79は主制御装置70からの指示により駆動して振動を発生し球払出機構での球詰りを防止する。
【0032】
遊技関係各種スイッチ77はゲージ盤と呼ばれる遊技盤側に設けられ、検出信号を配線により主制御装置70に入力する。遊技関係各種スイッチ77には、特別図柄始動口スイッチ、普通図柄始動口スイッチ、役物連続作動スイッチ、カウントスイッチ、普通入賞口スイッチ等がある。特別図柄始動口スイッチは特別図柄表示装置84を作動させるために特別図柄始動口装置に入賞した球を検出する。普通図柄始動口スイッチは普通図柄表示装置80を作動させるために普通図柄始動口装置に入賞した球を検出する。役物連続作動スイッチは大入賞口装置の球取入口の開閉を所定回数連続作動させるために大入賞口装置の特定口(Vゾーン)に入賞した球を検出する。カウントスイッチは所定個数の球が大入賞口装置に入賞されることにより大入賞口装置の球取入口を閉じるために大入賞口装置に入賞した球を検出する。普通入賞口スイッチは普通入賞口装置に入賞した球を検出する。役物連続作動スイッチ以外の遊技関係各種スイッチ77からの検出信号に対応した所定個数の賞球が払出される。
【0033】
賞球関係各種スイッチ76は遊技盤を格納する本体枠側に設けられ、検出信号を配線により主制御装置70に出力する。賞球関係各種スイッチ76には、賞球補給スイッチ、賞球待機スイッチ、賞球オーバーフロースイッチ等がある。賞球補給スイッチは球払出機構の球の有無を検出する。賞球待機スイッチは賞球を払出すべき球が球払出機構に準備されているか否かを検出する。賞球オーバーフロースイッチは上皿より下皿に流下して所定位置より上位にオーバーフローしたオーバーフロー球を検出する。
【0034】
賞球計数スイッチ78は、球払出機構より賞球として払出される球を1個ずつ検出し、検出信号を配線により主制御装置70及び球払出制御装置74に出力する。主制御装置70及び球払出制御装置74は賞球計数スイッチ78からの検出信号により球払出機構より賞球として払出される球数を主制御装置70及び球払出制御装置74で管理する。
【0035】
普通図柄表示装置80は遊技関係各種スイッチ77における普通図柄始動口スイッチからの検出信号による普通図柄を表示するための処理結果である主制御装置70からの駆動信号により普通図柄を可変表示した後に停止する。そして、停止した普通図柄が主制御装置70に定められた当り図柄である場合、主制御装置70は特別始動入賞口装置の開閉部材を開状態にする駆動信号を特別始動入賞口装置の開閉部材を駆動するソレノイドに出力する。この停止した図柄が主制御装置70に定められた当り図柄であるか外れ図柄であるかは、普通図柄の停止により行われるのではなく、主制御装置70が普通図柄始動口スイッチからの検出信号により普通図柄可変処理及び普通図柄当り決定表示等の処理により決める。特別図柄始動入賞口装置は開閉部材が開状態となることにより球が入賞しやすくなる。
【0036】
各種ソレノイド81としては、普通図柄始動口装置の開閉部材を駆動するソレノイド、大入賞口装置の開閉部材を駆動するソレノイド、大入賞口装置の内部に入賞した球の経路を変える可動部材を駆動するソレノイド等である。主制御装置70は遊技関係各種スイッチ77における特別図柄始動口スイッチからの検出信号により特別図柄可変処理及び大当り決定表示等の処理を行う。そして、特別図柄表示装置84が特別図柄を可変表示した後に停止し、停止した特別図柄が主制御装置70に定められた当り図柄である場合、主制御装置70は大入賞口装置の開閉部材を開閉動作する駆動信号を大入賞口装置の開閉部材を駆動するソレノイドに出力する。大入賞口装置は開閉部材が開閉動作されることにより球が入賞可能となる。盤側外部情報基板82は主制御装置70とパチンコ店の営業管理装置であるホールコンピュータに信号の送信を配線により行う。
【0037】
主制御装置70から盤側外部情報基板82に出力される情報としては、特別図柄始動口スイッチからの検出情報、特別図柄確定情報、高確率情報、特別図柄回転時間短縮情報、大当り情報等である。特別図柄表示装置84に所定の特別図柄が停止されることで遊技者に有利な大当りとなるが、所定の特別図柄の中でも特定の特別図柄が停止されることで大当りの確率が高くなると共に特別図柄の変動表示回数が所定回数例えば50回の間は特別図柄の変動時間が短縮される。大当りの確率が高くなったことを示すのが高確率情報であり、特別図柄の変動時間が短縮されたことを示すのが特別図柄回転時間短縮情報である。大当り情報は遊技者にとって有利な大当りであることを示す情報である。球発射制御装置75には主制御装置70からコマンドが球払出制御装置74と配線とを経由して一方向に出力される。
【0038】
特別図柄制御装置71は、遊技盤に取付けられた特別図柄表示装置84の裏面に設けられ、主制御装置70から入力されたコマンドにより特別図柄をパチンコ機のセンター役物として設けられた液晶やLED又はCRT或いはプラズマディスプレイ等の特別図柄表示装置84に表示するためのコンピュータによる制御処理を行い、その処理結果である駆動信号を配線により特別図柄表示装置84に出力する。主制御装置70から特別図柄制御装置71へのコマンドの種類には、デモ表示、左図柄変動開始、中図柄変動開始、右図柄変動開始、左図柄変動停止(停止図柄指示)、中図柄変動停止(停止図柄指示)、右図柄変動停止(停止図柄指示)、大当り決定表示、大当り中表示、大入賞口装置Vスイッチ入賞表示、大当り終了表示、カウントエラー表示、賞球エラー表示等がある。
【0039】
効果音制御装置72は、遊技盤の裏面に設けられ、主制御装置70から入力されたコマンドにより効果音を本体枠に設けられたスピーカ85で発生するためのコンピュータによる制御処理を行い、その処理結果である駆動信号を配線によりスピーカ85に出力する。主制御装置70から効果音制御装置72へのコマンドの種類には、図柄始動口入賞音、特別図柄変動中音、リーチ音、特別図柄停止音、大当り決定音、大当り中音、大当り終了音、エラー音等がある。
【0040】
表示灯制御装置73は、遊技盤の裏面に設けられ、主制御装置70から入力されたコマンドにより遊技盤や遊技盤を格納するパチンコ機の図示しない本体枠に設けられた表示灯86を点灯又は点滅するためのコンピュータによる制御処理を行い、その処理結果である駆動信号を配線により表示灯86に出力する。主制御装置70から表示灯制御装置73へのコマンドの種類には、デモ表示、特別図柄変動中表示、リーチ(左、中図柄一致)表示、大当り決定表示、大当り中表示、大当り終了表示、エラー表示、大入賞口装置V入賞表示灯表示、大入賞口装置V入賞表示灯消灯、保留記憶表示灯1個表示、保留記憶表示灯2個表示、保留記憶表示灯3個表示、保留記憶表示灯4個表示、保留記憶表示灯全消灯、賞球表示灯表示、賞球表示灯消灯、完了表示灯表示、完了表示灯消灯等がある。
【0041】
球払出制御装置74は、本体枠に設けられ、初期化手段IRM2を備え、主制御装置70から入力されたコマンドにより賞球を払出すためのコンピュータによる制御処理を行い、その処理結果である駆動信号を配線により球払出機構の賞球ソレノイド87に出力する。球払出制御装置74には球発射制御装置75、賞球ソレノイド87、枠側外部情報基板88が配線により接続される。主制御装置70から球払出制御装置74へのコマンドの種類には、賞球停止、賞球許可、発射禁止、発射許可、賞球数指示等がある。
【0042】
プリペードカード対応のパチンコ機の場合、球払出制御装置74には貸出関係各種スイッチ89、球払出機構の貸出球ソレノイド90、貸出振動モータ91、プリぺードカードユニット92、パチンコ機に設けられたブザー93が配線により接続される。球貸出関係各種スイッチ89には、貸出球補給スイッチ、貸出球待機スイッチ、貸出球オーバーフロースイッチ等がある。貸出球補給スイッチは球払出機構の球の有無を検出する。貸出球待機スイッチは貸出球を払出すべき球が球払出機構に準備されているか否かを検出する。貸出球オーバーフロースイッチは上皿より下皿に流下して所定位置より上位にオーバーフローしたオーバーフロー球を検出する。ブザー93は貸出球の払出開始を音で報知する。プリぺードカードユニット92は、パチンコ機と隣接配置されており、パチンコ機の前側に設けられた上皿装置94に設けられた貸出スイッチと配線により接続される。
【0043】
そして、プリペードカード対応のパチンコ機の場合、球払出制御装置74は、プリぺードカードユニット92との通信により上皿装置94に設けられた図外の貸出操作スイッチから入力された球貸指示により貸球を払出すためのコンピュータによる制御処理を行い、その処理結果である駆動信号を貸出球ソレノイド90に出力する。貸出振動モータ91は球払出制御装置74からの指示により駆動して振動を発生し球払出機構での球詰りを防止する。又、プリペードカード対応のパチンコ機では、プリぺードカードユニット92が適正に接続されていない場合は発射禁止信号が主制御装置70から球払出制御装置74を経由して球発射制御装置75に送信され、プリぺードカードユニット92が適正に接続されている場合は発射許可信号が主制御装置70から球払出制御装置74を経由して球発射制御装置75に送信される。プリぺードカードユニット92から上皿装置94には貸出可能状態を遊技者に知らせるためのLEDを点灯させる信号及び7セグメントLEDのような度数表示器にカード残高やエラーを表示させる信号が送られる。球払出制御装置74からプリぺードカードユニット92にはプリぺードカードユニット92と球払出制御装置74とが接続されているか否かの確認信号やプリぺードカードユニット92側の待機信号が有効な状態の時に貸出及び貸出完了の信号が送られる。プリぺードカードユニット92から球払出制御装置74には遊技機側の待機信号が有効な状態の時に貸出要求及び貸出完了の確認の信号が送られる。
【0044】
枠側外部情報基板88は球払出制御装置74とホールコンピュータに信号の送信を配線により行う。枠側外部情報基板88には、球払出制御装置74に加え、扉開放スイッチ95と球切れスイッチ96とが配線により接続される。扉開放スイッチ95は本体枠の前枠が開かれたことを検出する。球切れスイッチ96はタンクの球が所定量以下になったことを検出する。そして、枠側外部情報基板88からホールコンピュータに出力される外部情報としては、球払出制御装置74からの賞球の払出数が所定数を超える毎に1パルス出力される賞球情報やプリぺードカードユニット92による貸出しの100円(貸出球数25個分)毎に1パルス出力される球貸情報、扉開放スイッチ95からの扉開放情報、球切れスイッチ96からの補給情報等がある。球切れスイッチ96からの補給情報によりホールコンピュータは島設備の補給機に補給を促す指示を出力する。
【0045】
球発射制御装置75は、本体枠に設けられ、主制御装置70から球払出制御装置74を介して入力された発射許可が入力された状態において遊技者が球発射機構中のハンドルを操作することにより球発射機構の電動アクチュエータとしての球発射ソレノイド97をハンドルの操作量に応じて駆動するための制御処理を行い、その処理結果である駆動信号を配線により球発射ソレノイド97に出力する。球発射制御装置75への入力は、主制御装置70から球払出制御装置74を介する発射許可及び発射禁止情報、遊技者のハンドル操作量に応じて発射強度調整を行うボリューム情報、遊技者がハンドルに触れていることを確認するためのタッチスイッチからのタッチ情報、遊技者が球の発射を停止させるためのストップスイッチからの球発射停止情報等がある。
【0046】
主制御装置70と特別図柄制御装置71と効果音制御装置72及び表示灯制御装置73には電源装置1の出力部61から図外の分配器のような電源中継基板を経由して直流電源が個別に供給され、球払出制御装置74には電源装置1の出力部から直流電源が供給される。
【0047】
図5を参照し、主制御装置70での停電処理について説明する。停電が発生すると、外部割込処理の1つであるNMI割込処理が開始され、ステップ501〜507に示すように、割込状態退避、各レジスタ退避、スタックポインタ退避、電動役物関係出力ポートクリア、電断(電源遮断)フラグセット、RAMアクセス禁止、リセット待ち待機等の処理が実行される。
【0048】
図6を参照し、主制御装置70での処理概要について説明する。電源スイッチ2が投入され、処理が開始されると、ステップ601に示すCPUの初期設定処理(コンピュータのブート処理に相当する)が実行される。そして、ステップ602での初期化スイッチがオン状態である判定結果、又は、ステップ603でのバックアップ状態が正常でない判定結果の何れかの場合には、停電後の復電ではなく、店営業開始による電源投入時であることを意味するので、ステップ604〜606に示すRAMの初期化(RAMのフォーマット処理に相当する)、初期値設定、通常のメイン等の処理が実行される。このステップ604〜606の処理により、電源投入時に確率変動や大当り等の情報がRAMにバックアップされて残っていても、そのバックアップされたRAMの制御記憶が消去されるので、イニシャライズ作業が自動的に行われ、電源装置1と主制御装置70との配線系統におけるコネクタを抜いて再度差込む等のイニシャライズ作業が不要となる。
【0049】
ステップ602での初期化スイッチがオフ状態である判定結果、及び、ステップ603でのバックアップ状態が正常である判定結果の場合には、ステップ607〜608に示す復電処理を実行する。この復電処理では、初期値設定処理、各レジスタ復帰等の処理を実行した後、ステップ609に示すメイン処理への復帰を実行する。このメイン処理への復帰処理により、CPUはステップ606の通常のメイン処理に移行する。この復電処理により、停電後の復電時に制御タイミングがずれることなく、バックアップされたRAMの制御記憶が正常に履修されるので、イニシャライズ作業が自動的に行われ、バックアップ手段4と制御装置5との配線系統におけるコネクタを抜いて再度差込む等のイニシャライズ作業が不要となる。
【0050】
図7を参照し、主制御装置70での処理詳細について説明する。電源スイッチ2が投入され、処理が開始されると、ステップ701〜703に示す電源投入時スタックポインタセット及び割込モード1設定、RAMアクセス許可、レジスタや周辺機器設定等の処理が実行される。そして、ステップ704での初期化スイッチがオン状態である判定結果、又は、ステップ705でのバックアップ状態判定フラグがセットされていない判定結果の何れかの場合には、停電後の復電ではなく、店営業開始による電源投入時であることを意味するので、ステップ706〜712に示す通常の初期化処理を実行する。この初期化処理では、RAMクリア、スタックポインタセット、電源投入時図柄表示コマンド出力、電源投入時ランプコマンド出力、電源投入時効果音コマンド出力(電源投入時音声コマンド出力と同義語)、内部割込制御ビット設定及び内部割込禁止解除、乱数更新等の処理が実行される。この初期化処理により、電源投入時に確率変動や大当り等の情報がバックアップされて残っていても、そのバックアップされたRAMの制御記憶が消去されるので、イニシャライズ作業が自動的に行われ、電源装置1と主制御装置70との配線系統におけるコネクタを抜いて再度差込む等のイニシャライズ作業が不要となる。
【0051】
ステップ704での初期化スイッチがオフ状態である判定結果、及び、ステップ705でのバックアップ状態判定フラグがセットされている判定結果の場合には、ステップ713〜718に示す復電処理を実行する。この復電処理では、表示灯装置への停電時状態コマンド出力、特別図柄制御装置71への復帰コマンド出力、バックアップ状態判定フラグクリア、内部割込制御ビット設定、スタックポインタ復帰、各レジスタ復帰等の処理を実行した後、ステップ719において電断時は割込禁止か否かが判定される。そして、電断時は割込禁止である場合はステップ720を飛越えてステップ701に戻る。電断時は割込禁止でない場合はステップ720において内部割込禁止解除の処理を行ってステップ701に戻る。この復電処理により、停電後の復電時に制御タイミングがずれることなく、バックアップされたRAMの制御記憶が正常に履修されるので、イニシャライズ作業が自動的に行われ、電源装置1と主制御装置70との配線系統におけるコネクタを抜いて再度差込む等のイニシャライズ作業が不要となる。
【0052】
図8を参照し、電源装置1の概要構造について説明する。電源装置1は、アルミニウムからなるL字形の放熱板100と回路基板101とが鋼板のような鉄系金属からなるケースベース102の上に収納され、鋼板のような鉄系金属からなるケースカバー103が回路基板101に被せられると共に放熱板100と係合された後、金属製の止ねじ104がケースカバー103の脚部105と回路基板101とケースベース102とを締結し、金属製の止ねじ106が回路基板101とケースベース102とを締結し、図外の金属製の止ねじが放熱板100とケースベース102とを締結する。これによって、電源装置1が組立てられる。
【0053】
回路基板101のケースカバー103より外側に突出した部分には、3端子型のコネクタ107、2端子型のコネクタ108;109、4端子型のコネクタ110;111、5端子型のコネクタ112;113、図1の初期化スイッチIS、図1の過電流保護素子25を構成する管ヒューズ114、図1の過電流保護素子28を構成する管ヒューズ115、図1のアラーム内部表示回路9からのアラーム出力により駆動されるLEDのような表示電気部品であるアラーム表示灯116等が実装される。回路基板101のケースカバー103で覆われた内部には、図1の電源スイッチ2、初期化スイッチIS、電源側入力端3、過電流保護素子25;28、出力端45〜53以外の電気部品が実装される。ケースカバー103の上面と手前側面及び右側面には多数の放熱孔117が形成される。放熱孔117は一部を図示したがケースカバー103の上面と手前側面及び右側面に全面的に形成される。
【0054】
図9を参照し、コネクタ107〜113と出力端45〜53との対応付けについて説明する。コネクタ107の3端子はAC24ボルトの2端子と外部接地用1端子であり、コネクタ108の2端子は電源スイッチ2の2端子であり、コネクタ109の2端子は出力端45に相当するAC24ボルトの2端子であり、コネクタ110の4端子は図3における出力部61側の出力端50〜53の4端子であり、コネクタ110の4端子は図3における出力部62側の出力端50〜53の4端子であり、コネクタ112の5端子は図3における出力部61側の出力端46〜49とグランドGNDの5端子であり、コネクタ112の5端子は図3における出力部62側の出力端46〜49とグランドGNDの5端子である。
【0055】
前記実施形態では主制御装置70に初期化手段IRM1を設け、球払出制御装置74に初期化手段IRM2を設けたが、上記2つの制御装置70;74に初期化手段IRM1;IRM2を設けたことに加えて、図4での特別図柄制御装置71、効果音制御装置72、表示灯制御装置73のような複数の制御装置のうちの何れか1つ又は複数又は全部に初期化手段IRM1;IRM2に相当する初期化手段を設けても良い。
【0056】
初期化指示手段40について、第1実施形態のように電源装置1に対して1つだけ設けても良いし、電源装置1に接続される主制御装置70、特別図柄制御装置71、効果音制御装置72、表示灯制御装置73、球払出制御装置74のような複数の制御装置にそれぞれ個別に対応するように、初期化指示手段40を電源装置1に複数設けるか又はそれぞれの制御装置に個別に設けても良い。このようにすることで、初期化が必要な制御装置を選択することができるため、制御装置の種類や状態により初期化の必要性が異なる場合が生じても対応可能となる。更には、複数の制御装置をグループ化し、そのグループ毎に初期化手段IRM1;IRM2に相当する初期化手段を設けても良い。この場合には、個々の制御装置に対応して初期化手段を設ける場合に比べて、制御装置を予めグループ化することにより初期化手段の数を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の電源装置を示す構成図。
【図2】 同実施形態のタイミングチャート
【図3】 同実施形態の出力部を示すブロック図。
【図4】 同実施形態のパチンコ機の電力系統を示す構成図。
【図5】 同実施形態の停電処理を示すフローチャート。
【図6】 同実施形態の概要処理を示すフローチャート。
【図7】 同実施形態の詳細処理を示すフローチャート。
【図8】 同実施形態の電源装置の外観を示す斜視図。
【図9】 同実施形態のコネクタと出力端との対応付けを示す図表。
【符号の説明】
1 電源装置
41 パワーフェール発生回路
42 リセット発生回路
Claims (3)
- 交流電源を遊技機に使用する直流電源に変換するとともに変換した直流電源を電源装置と別体に構成された制御装置に供給する直流電源生成部と、直流電源生成部で変換された直流電源を充電するとともに瞬停又は停電が発生した場合に充電した直流電源を制御装置に放電するバックアップ手段と、直流電源生成部で変換された直流電源が所定電圧より低下することにより制御装置における保持すべき処理データのRAMへの退避処理を促すための電源断信号を制御装置およびリセット発生手段に出力するとともに当該所定電圧より低下した直流電源が所定電圧に到達してから制御装置での保持すべき処理データのRAMへの退避処理の行われた後に制御装置およびリセット発生手段への電源断信号の出力を停止するパワーフェール発生手段と、パワーフェール発生手段からの電源断信号の出力により制御装置のRAMに退避処理された処理データからの再開を行う復電処理を促すためのリセット信号を制御装置に出力するとともにパワーフェール発生手段からの電源断信号の出力の停止から制御装置でのプログラムの初期化後に制御装置へのリセット信号の出力を停止するリセット発生手段とを備えたことを特徴とする遊技機の電源装置。
- 交流電源を遊技機に使用する直流電源に変換するとともに変換した直流電源を電源装置と別体に構成された制御装置に供給する直流電源生成部と、直流電源生成部で変換された直流電源を充電するとともに瞬停又は停電が発生した場合に充電した直流電源を制御装置に放電するバックアップ手段と、パワーフェール発生手段およびリセット発生手段とを備え、交流電源が電源投入により直流電源生成部に供給され、この直流電源生成部に供給された交流電源から変換された直流電源がバックアップ手段の充電後に立上がって所定電圧に到達してから時間t1後にパワーフェール発生手段が電源断信号を初期電位から所定電位に変化して制御装置およびリセット発生手段に出力し、この電源断信号が所定電位になってから時間t2後にリセット発生手段がリセット信号を初期電位から所定電位に変化して制御装置に出力した状態において、直流電源生成部に供給された交流電源から変換された直流電源が所定電圧より低下してから時間t3後にパワーフェール発生手段が電源断信号を所定電位から初期電位に変化して制御装置およびリセット発生手段に出力し、この電源断信号が初期電位になってから時間t4後にリセット発生手段がリセット信号を所定電位から初期電位に変化して時間t5だけ保持しつつ制御装置に出力し、そして、時間t4中に制御装置が保持すべき処理データのRAMへの退避処理を実行する一方、時間t4中に直流電源生成部に交流電源が復電すれば、リセット発生手段がリセット信号を時間t5後に初期電位から所定電位に変化し、この時間t5によるリセット信号によって制御装置がプログラムの初期化後に制御装置のRAMに退避処理された処理データからの再開を行う復電処理を実行し、また、時間t4中に直流電源生成部に交流電源が復電しなけば、リセット発生手段がリセット信号を時間t5後に所定電位に復帰することなく初期電位のままとすることを特徴とする遊技機の電源装置。
- 制御装置が複数であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の遊技機の電源装置。
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