JP3640496B2 - プレート式熱交換器の補修方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の伝熱板容器の内外に伝熱媒体を循環させて伝熱板の表裏を流れる流体間で熱交換を行うプレート式熱交換器の補修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、たとえばプレート式熱交換器の製造方法は、図5(a)に示すように、プレス加工して、その表面に複数の凹部2の天面2aとノズル孔4が形成されるとともに、裏面に周縁部3と凹部2の開口面2bが形成された伝熱板1を製造し、ついで図5(b)に示すように、これら伝熱板1,1の裏面同志を重ね合わせ周縁部3,3を外側から溶接により接合して中空の伝熱板容器5を形成し、さらに図5(c)に示すように、これら複数の伝熱板容器5,5を積層してノズル孔4の縁部同志を溶接して組み立て、伝熱板容器群6を形成していた。
【0003】
また、伝熱板容器5に破孔が発生した場合、破孔箇所を特定した後、破孔のある伝熱板容器6全体をノズル筒4の縁部を切断して取り除き、上記と同様にして組み立てられた伝熱板容器(群)6を、ノズル孔4を溶接して補修していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記組立作業で伝熱板1の周縁部3の溶接は外周側から実施できるため容易であるが、ノズル口4の縁部の溶接は、その外周部で凹部2の底面2b同志が互いに接近しているため、ノズル口4の内側から行う必要がある。したがって、このノズル口4の縁部の溶接作業では、多く伝熱板容器6が積層されるほど溶接部が深くなり、作業性が悪くなって高度の溶接技術を必要とするという問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決して、高度の技術を必要とせず、作業性のよいプレート式熱交換器の補修方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、裏面側に周縁部と凹部の開口面とが形成されるとともに表面側に凹部の底面およびノズル口が形成された伝熱板と、一対の前記伝熱板の裏面同志を突き合わせ周縁部同志が接合された中空状の伝熱板容器と、これら複数の伝熱板容器のノズル口の縁部同志が接合されて積層された伝熱板容器群からなるプレート式熱交換器を補修するに際し、破損箇所を含む所定範囲の伝熱板容器群を、その両端のノズル口の縁部を切断して除去した後、この除去部分に臨む端面に新設伝熱板の表面を突き合わせてノズル口の縁部同志をノズル口の内側から溶接して連結し、ついで伝熱板の表面同志を突き合わせてノズル口の縁部同志をノズル口の内側から溶接して伝熱板対を組み立て、前記伝熱板対または、伝熱板対の表面同志を重ねて周縁部を溶接した伝熱板対容器群を前記除去部分に挿入して前記新設伝熱板の裏面に重ね合わせ、その周縁部同士を溶接し接合するものである。
【0009】
上記構成によれば、ノズル口の縁部を切断して破損箇所を含む伝熱板容器群を除去した後、切断部にノズル口を突き合わせ浅い位置で溶接して新設伝熱板を取り付け、さらに除去部分に伝熱板対または伝熱板対容器群を除去部に挿入して、伝熱板の周縁部を外周側から溶接して取り付けるので、ノズル筒の縁部の溶接部深さを浅くすることができ、最後に伝熱板の周縁部を溶接して組み立てるので、高度な溶接技術も不要となり、作業性を高めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
ここで、本発明に係るプレート&シェル形熱交換器の製造方法および補修方法の実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。
【0011】
このプレート&シェル形熱交換器は、図3に示すように、第1熱媒液Aが流送されるシェル11内に、第2熱媒液Bが内部に流送される積層形伝熱板容器群12を内蔵したものである。前記シェル11は、円筒状の側壁21と底壁22と開閉可能な蓋体23とで円筒容器状に形成され、側壁21に熱媒入口24と熱媒出口25とが形成され、そして蓋体23に第2熱媒液Bの給排出用のノズル管14を介して伝熱板容器群12が配設されている。
【0012】
前記伝熱板容器群12は、図1(a),(b)に示すように、プレス加工により、素材プレートPが、周縁部32と複数の凹部33とノズル口34を有する伝熱板31が形成される。すなわち互いに平行な平面である表面と裏面のうち、裏面側に周縁部32と凹部33の開口面33aが形成されるとともに、表面側に凹部33の底面33bおよびノズル口34が形成されている。そしてこの一対の伝熱板31の裏面を重ね合わせて周縁部32,32を接合し伝熱板容器13が形成されている。この伝熱板容器13は、たとえば図1(a)に実線と波線で示すように、その凹部33,33を交差状になるように重ねられその開口部33aが点接触させて強度が向上されるとともに、凹部33により形成される中空部にノズル口34から第2熱媒液Bが流通するように構成される。また端部伝熱板31aを除く各伝熱板31には、第2熱媒液Bの流入口および排出口となるノズル口34がそれぞれ形成され、その縁部が凹部33の底面33bより少し突出されて隣接する伝熱板容器13のノズル口34の縁部と溶接により接合されている。また蓋体23側のノズル口34には、蓋体23を貫通するノズル管14が溶接により接合されている。
【0013】
次にこのプレート&シェル形熱交換器における伝熱板容器群12の製造方法を説明する。
1.図1(a)および(b)に示すように、まず素材プレートPからプレス加工により、周縁部32と凹部33とノズル口34を有する伝熱板31を成形する。
【0014】
2.図1(c)に示すように、一対の伝熱板31の表面を突き合わせてノズル口34の縁部を内側から溶接し伝熱板対15を形成する。この溶接作業は、ノズル口34の内側から内部を通して溶接することになるが、深さが小さいため高度な技術も不要で容易に行え、作業性がよい。
【0015】
3.図2(a)に示すように、伝熱板対15同士を積層して接合し伝熱板対容器16を形成する。すなわち各伝熱板対15の伝熱板31の裏面同志を重ね合わして周縁部32を外側から溶接により接合し、さらに伝熱板対15を追加して伝熱板対容器群16を形成する。
【0016】
4.図2(b)に示すように、伝熱板対容器群16の一端面に、ノズル口34の形成していない端部伝熱板31aをその裏面同志を重ね合わして周縁部32を外側から溶接により接合する。また他端側には、伝熱板31をその裏面同志を重ね合わして周縁部33を外側から溶接し接合した後、この伝熱板31のノズル口34にノズル管14を溶接し、さらにこのノズル管14を蓋体23の貫通孔に嵌合して溶接固定する。
【0017】
上記実施の形態によれば、最初にノズル口34の縁部を溶接して伝熱板対15を形成し、次いで複数の伝熱板対15の伝熱板31の裏面同志を重ねてその周縁部32を溶接することにより伝熱板対容器群16を組み立てるので、内部からの溶接を必要とするノズル口34の接合を浅い位置で行うことができ、したがって高度な溶接技術を必要とせず、作業性がよい。
【0018】
次に本発明に係る熱交換器用伝熱板群の補修方法の実施の形態を図3に基づいて説明する。なお、上記実施の形態と同一部材には同一符号を付して説明は省略する。
【0019】
伝熱板容器群12の一部に破損が生じて破孔した場合、
1.シェル11から伝熱板容器群12を外に取り出し、気密試験などにより破断部や破孔部を特定する。
【0020】
2.そして、図4(a)に示すように、破断部、破孔部が形成された少なくとも1個の伝熱板容器13からなる伝熱板容器群13Bを、ワイヤカットソーなどによりノズル口36の縁部を切断部Cで切断して取り外す。
【0021】
3.図4(b)に示すように、この切断部Cに新設伝熱板31bをノズル口34の縁部同士を溶接して接合する。この溶接作業も、ノズル口34内から内部を通して溶接するが、ノズル口34の深さが浅いために高度な技術も不要で容易に行え、作業性がよい。
【0022】
4.図4(b)に示すように、一対の伝熱板31の表面同志を突き合わせてノズル口34の縁部同士を溶接し伝熱板対15を形成する。この溶接作業も、ノズル口34から内部を通して溶接することになるが、深さが短いため、高度な技術も不要で容易に行え、作業性がよい。さらに削除した伝熱容器群(両端部の伝熱板31を除く)に対応して複数の伝熱板対15同志をその周縁部32を溶接して伝熱板対容器群16を形成するが、図4のように削除部分の伝熱板容器13が2個の場合には、この作業はない。
【0023】
5.図4(c)に示すように、伝熱板対15(または伝熱板対容器群)を新設伝熱板31aの間に配置して周縁部32を溶接により接合する。なお、削除部分の伝熱板容器13が1個の場合には、新設伝熱板31a同志を溶接して接合すればよい。
【0024】
上記実施の形態によれば、最初に切断部にノズル口34の縁部を溶接して新設伝熱板31bを接合し、次いで先にノズル筒36同士を接合した伝熱板対15(または伝熱板対容器群16)を配置して周縁部32を溶接し接合するので、内部からの溶接を必要とするノズル口34の溶接を浅い位置で行うことができ、したがって高度な溶接技術を必要とせず、補修を迅速に行うことができる。
【0026】
【発明の効果】
以上に述べたごとく本発明は、ノズル口の縁部を切断して破損箇所を含む伝熱板容器群を除去した後、切断部にノズル口を突き合わせ溶接して新設伝熱板を取り付け、さらに除去部分に伝熱板対または伝熱板対容器群を、伝熱板の周縁部を溶接して取り付けるので、ノズル筒の溶接部の深さを浅くすることができ、最後に伝熱板の周縁部を溶接して組み立てるので、高度な溶接技術も不要となり、作業性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る伝熱板群の製造方法の実施の形態を示し、(a)〜(c)はそれぞれ手順を示す説明図である。
【図2】同伝熱板群の製造方法の実施の形態を示し、(a),(b)はそれぞれ手順を示す説明図である。
【図3】同伝熱板群を内蔵したプレート&シェル形熱交換器の分解図である。
【図4】(a)〜(c)は同伝熱板群の補修方法を説明する分解図である。
【図5】(a)〜(c)は従来の伝熱板容器群の製造方法の説明図である。
【符号の説明】
11 シェル
12 伝熱板容器群
13 伝熱板容器
14 ノズル口
15 伝熱板対
16 伝熱板対容器群
31 伝熱板
31a 端部伝熱板
31b 端部伝熱板
32 周縁部
33 横部壁
33a 開口面
33b 底部
34 ノズル口
Claims (1)
- 裏面側に周縁部と凹部の開口面とが形成されるとともに表面側に凹部の底面およびノズル口が形成された伝熱板と、一対の前記伝熱板の裏面同志を突き合わせ周縁部同志が接合された中空状の伝熱板容器と、これら複数の伝熱板容器のノズル口の縁部同志が接合されて積層された伝熱板容器群からなるプレート式熱交換器を補修するに際し、
破損箇所を含む所定範囲の伝熱板容器群を、その両端のノズル口の縁部を切断して除去した後、
この除去部分に臨む端面に新設伝熱板の表面を突き合わせてノズル口の縁部同志をノズル口の内側から溶接して連結し、
ついで伝熱板の表面同志を突き合わせてノズル口の縁部同志をノズル口の内側から溶接して伝熱板対を組み立て、
前記伝熱板対または、伝熱板対の表面同志を重ねて周縁部を溶接した伝熱板対容器群を前記除去部分に挿入して前記新設伝熱板の裏面に重ね合わせ、その周縁部同士を溶接し接合する
ことを特徴とするプレート式熱交換器の補修方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP05970197A JP3640496B2 (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | プレート式熱交換器の補修方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP05970197A JP3640496B2 (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | プレート式熱交換器の補修方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10253281A JPH10253281A (ja) | 1998-09-25 |
JP3640496B2 true JP3640496B2 (ja) | 2005-04-20 |
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Family Applications (1)
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JP05970197A Expired - Fee Related JP3640496B2 (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | プレート式熱交換器の補修方法 |
Country Status (1)
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SE534915C2 (sv) * | 2010-06-18 | 2012-02-14 | Alfa Laval Corp Ab | Plattvärmeväxlare och metod för tillverkning av en plattvärmeväxlare |
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1997
- 1997-03-14 JP JP05970197A patent/JP3640496B2/ja not_active Expired - Fee Related
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