JP3639531B2 - 通信チャンネルの非線形増幅器の動作点を決定する方法と装置 - Google Patents
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Description
(発明の分野)
本発明は通信チャンネルの非線形増幅器、特に負荷があるときの通信衛星内のトランスポンダの動作点を決定する方法と装置に関する。
【0002】
高周波通信チャンネルでは、非線形高電力増幅器は最大可能出力を得るためにその飽和点で駆動しなければならないことがよくある。本発明はこの応用に限定されるわけではないが、例えば衛星では地上のアップリンク局からの信号をアンテナで受信し、周波数を変換し、入力マルチプレクサで濾波し、ドライバ・リミッタ増幅器と高電力増幅器で増幅した後、出力マルチプレクサで濾波して地上に送り返す。衛星の受信可能地域内の全ての場所に十分な信号を与えるには、高電力増幅器をその飽和点(すなわち、例えば図6aに示すように、出力電力対入力電力を表す非線形増幅特性曲線の最大点)で駆動しなければならない。
【0003】
ドライバ・リミッタ増幅器(DLA)は前置増幅器であって、次の2つのモードのどちらかで動作するように設定することができる。線形モードではこれは単に線形増幅器として作用する。制限モードではこれは自動レベル制御(ALC)の機能を持つ。天候の影響による短期のレベル変動を補償するため、DLAは通常は制限モードで動作させる。制限モードでは、高電力増幅器(HPA)が恒久的に飽和状態で動作するように、DLAは常に同じ出力電力をHPAに与えなければならない。DLAがHPAを飽和状態に保つことができても、アップリンク地上局から受ける電力が仕様より低い場合はアップリンク地上局の電力を高レベルに保持することが非常に重要である。なぜなら、DLAがアップリンク電力を補償する必要がある場合は全体のSNRが下がるからである。その理由は、これが主として信号経路(この場合はアップリンク経路)の初期段階の信号対雑音比(SNR)で駆動されるからである。
【0004】
衛星運転者側では、HPAが常に飽和状態で動作していることとアップリンク局からの信号電力が衛星で十分高いレベルにあることを知ることが重要である。したがって、衛星運転者は衛星トランスポンダ入力に受信する電波密度を規則的に監視する必要がある。その目標は、アップリンク局からのビデオ信号が十分強く、天気が好いときにはDLAを線形モードにして衛星に搭載されたHPAが飽和状態で駆動されるようにすることである。経年変化のためにHPAの増幅特性曲線が変わっても、この規準は満たされなければならない。
【0005】
アップリンク電力は正確には分からないので(例えばアップリンクを衛星運転者自身に属するサイトから行わない場合)、ダウンリンク電力の監視だけでは高電力増幅器の動作点を決定することができない。その1つの理由は、飽和点の近くでは入力電力が数dB変わっても出力電力はせいぜい数分の1dBしか変わらないためである。もう1つの理由は、ダウンリンク電力の測定値を得ても、増幅特性曲線の出力電力は一意的でないために、HPAの動作が飽和点の上か下かを決定することができないからである。
【0006】
HPA入力で前記受信信号の電力を監視するため、多くの衛星は電力監視装置を備えている。このデータを遠隔測定データと共に衛星運転者に送ることができる。全ての衛星が電力監視装置を備える必要はなく、またその他にこの方法の欠点は、かかる装置が衛星内にあるとこれに関連するデータのために、衛星から運転者の地上局に送られる遠隔測定データ・ストリームの一部の、他の重要なデータに用いられるはずの或る量が使われることである。また、遠隔測定データ・ストリームのビットレートは最大で数kビット/秒である。したがって、衛星が電力監視装置を備えていても、多くの理由(すなわち、故障や、衛星の重量など)から、衛星からではなく地上局から測定を行う方が好ましい。
【0007】
衛星で受信電力を測定する他に、衛星運転者は規則的に「軌道上試験(IOT)」を行ってHPAを飽和状態で駆動するのに必要な電波密度を測定する。
【0008】
第1の従来の方法は衛星通信国際雑誌(International Journal of Satellite Communications)、通信衛星の軌道上試験特集号(Special issue on In-orbit Testing of Communications Satellites)、Vol. 13, No. 5, Wiley, 1995、すなわちDE−C−33 33 418、に述べられており、AM零位法(AM nulling)と呼ばれるものである。この方法は、アップリンクの振幅変調(AM)信号を用いて、振幅変調が完全に消えるまで信号の電力を掃引する。この点は正確に飽和点である。HPAの増幅特性曲線を決定する第2の従来の方法は、クリーン・キャリアの送信電力と受信電力を測定する方法で、この場合は全ての経路減衰を打ち消さなければならない。この2つのIOT測定法を行うときは、試験するトランスポンダの動作を止める必要がある。言い換えると、試験中はペイロード信号を切らなければならない。
【0009】
軌道上試験中はペイロード信号を切らなければならないのは大きな欠点である。なぜなら、トランスポンダのユーザにとっては通信が中断されるから、また衛星の運転者にとっては中断時間をできるだけ短くするために試験を迅速に行わなければならないからである。場合によっては通信チャンネルを介する通信を中断することはできないので、衛星が運転に入った後で従来の方法を用いてHPAを試験することはできない。
【0010】
本発明の目的は、通信チャンネルの非線形増幅器の動作点を決定する方法と装置を提供することである。
本発明の別の目的は、通信チャンネルを介するトラヒックを中断する必要のない方法と装置を提供することである。
【0011】
これらの目的を達するための、通信チャンネルの非線形増幅器の動作点を決定する方法は、第1の信号を第2の信号と同時に前記通信チャンネルを通して送信し、前記非線形増幅器の動作点を前記第2の信号に対応する前記通信チャンネルの出力信号に基づいて決定する。前記第1の信号の入力電力は前記非線形増幅器が非線形モードで動作するレベルであり、前記第2の信号の入力電力は前記第1の信号の入力電力より低い。
【0012】
好ましくは、前記第2の信号のレベルは前記第1の信号のレベルより約20dB以上低い。
好ましい実施の形態では、前記第2の信号は疑似雑音変調クリーン・キャリア信号であり、前記第2の信号に対応する前記通信チャンネル(1)の前記出力信号は回復キャリア信号である。
別の好ましい実施の形態では、前記第2の信号はクリーン・キャリア信号であり、前記第2の信号に対応する前記通信チャンネルの前記出力信号は狭帯域濾波キャリア信号である。
【0013】
優れている点は、前記第2の信号に対応する前記通信チャンネルの前記出力信号と共に規準値を用いて前記非線形増幅器の動作点を決定することである。これらの基準値は前記非線形増幅器用として予め記録されており、前記非線形増幅器の増幅器特性曲線に対応する。
【0014】
上記の目的を達成するための、通信チャンネルの非線形増幅器の動作点を決定する装置は、前記通信チャンネルを通して送信する第1の信号と同時に前記通信チャンネルを通して第2の信号を送信する手段と、前記非線形増幅器の前記動作点を前記第2の信号に対応する前記通信チャンネルの出力信号に基づいて決定する手段を備える。前記第1の信号の入力電力は前記非線形増幅器が非線形モードで動作するレベルであり、前記第2の信号の入力電力は前記第1の信号の入力電力より低い。
【0015】
好ましい実施の形態では、前記非線形増幅器の前記動作点を前記第2の信号に対応する前記通信チャンネルの出力信号に基づいて決定する前記手段は、前記第2の信号に対応する前記通信チャンネルの出力信号と共に用いて前記非線形増幅器の動作点を決定する規準値を記憶する手段を備える。
【0016】
要約すると、通信チャンネル(例えば通信衛星内のトランスポンダ)の非線形増幅器の動作点を決定するため、第1の入力信号を、非線形増幅器を非線形動作モードで駆動する電力レベルで通信チャンネルを通して送信する。更に第2の入力信号を、第1の入力信号と同時に通信チャンネルを通して送信する。第2の入力信号は第1の入力信号のレベルより低いレベルで送信する。非線形増幅器の全入力に対する第2の入力信号の寄与度が小さい場合は、非線形増幅器の動作点はほとんど第1の入力信号だけで決定される。したがって、第2の信号に対応する出力電力は第1の信号の入力電力により最も強く決定される。前記非線形増幅器の動作点は前記第2の信号に対応する前記通信チャンネルの出力信号に基づいて決定される。
【0017】
上記の目的を達成するため、ペイロード信号を所定のレベルで送信する通信チャンネルの非線形増幅器の動作点を決定する本発明の方法は更に、第1の疑似雑音信号PN(t)を生成し、クリーン・キャリア信号f(t)を前記第1の疑似雑音信号PN(t)で変調してPN変調クリーン・キャリア信号s(t)を生成し、前記PN変調クリーン・キャリア信号s(t)を前記ペイロード信号と同時に前記通信チャンネルを通して前記ペイロード信号のレベルより低いレベルで送信し、前記通信チャンネルを通して進んだ後の前記PN変調クリーン・キャリア信号s(t)に対応する受信信号s’(t)を受信し、前記受信信号s’(t)と前記第1の疑似雑音信号PN(t)とを相関させて回復キャリア信号f’(t)を生成し、前記クリーン・キャリア信号f(t)と前記回復キャリア信号f’(t)に基づいて通信チャンネルの前記非線形増幅器の動作点を決定する、ことを含む。
【0018】
優れている点は、前記PN変調クリーン・キャリア信号s(t)のレベルが前記ペイロード信号のレベルより約20dBまたは30dB以上低いことである。
本発明では、前記第1の疑似雑音信号PN(t)は2進疑似雑音シーケンスであり、前記2進疑似雑音シーケンスは、疑似雑音信号の値のシーケンスを記憶するフィードバック・シフト・レジスタまたはメモリ装置により生成される。
前記受信信号s’(t)と前記第1の疑似雑音信号PN(t)との前記相関を得るには、前記第1の疑似雑音信号PN(t)を遅らせて、この遅れた第1の疑似雑音信号PN(t)と前記受信信号s’(t)を掛ける。
【0019】
好ましい実施の形態では、前記クリーン・キャリア信号f(t)と前記回復キャリア信号f’(t)に基づいて利得を決定し、前記利得を用いて前記ペイロード信号の入力電力を決定する。規準値を用いて前記利得から前記ペイロード信号の入力電力を得る。前記規準値は前記非線形増幅器用として予め記録されており、前記ペイロード信号の入力電力を横軸とした前記非線形増幅器の利得曲線または増幅特性曲線を表す。
本発明の方法は、前記通信チャンネルが通信衛星のトランスポンダである場合に適用するとよい。
【0020】
上記の目的を達成するため、ペイロード信号を所定のレベルで送信する通信チャンネルの非線形増幅器の動作点を決定するための本発明が提供する別の装置は、疑似雑音信号PN(t)を生成する第1の疑似雑音信号生成手段と、クリーン・キャリア信号f(t)を前記第1の疑似雑音信号PN(t)で変調してPN変調クリーン・キャリア信号s(t)を生成する第1の変調手段と、前記PN変調クリーン・キャリア信号s(t)を前記ペイロード信号と同時に前記通信チャンネルを通して前記ペイロード信号のレベルより低いレベルで送信する送信手段と、前記通信チャンネルを通して進んだ後の前記PN変調クリーン・キャリア信号s(t)に対応する受信信号s’(t)を受信する受信手段と、前記受信信号s’(t)と前記疑似雑音信号PN(t)とを相関させて回復キャリア信号f’(t)を生成する第1の相関手段と、を備える。
【0021】
優れている点は、前記PN変調クリーン・キャリア信号s(t)のレベルが前記ペイロード信号のレベルより少なくとも20dBまたは30dB低いことである。
本発明では、前記第1の疑似雑音信号生成手段(9)は疑似雑音信号の値のシーケンスを記憶するフィードバック・シフト・レジスタまたは記憶装置である。
【0022】
要約すると、通信チャンネル(例えば通信衛星内のトランスポンダ)の非線形増幅器の動作点を決定するため、クリーン・キャリア信号f(t)を疑似雑音信号PN(t)で変調し、通信チャンネルを介して同時に送信するペイロード信号のレベルより低いレベルで通信チャンネルを通して送信する。受信信号s’(t)と同じ疑似雑音信号PN(t)とを相関させて回復キャリア信号f’(t)を得る。クリーン・キャリア信号f(t)と回復キャリア信号f’(t)の電力を用いて信号の利得を決定し、規準値(校正曲線)に基づいてペイロード信号の入力電力を決定する。PN変調クリーン・キャリア信号s(t)を低レベルで送信するので、その入力電力が非線形増幅器の動作点を定義するペイロード信号を切らずに測定を行うことができる。
【0023】
本発明に係る方法と装置の重要な利点は、もちろん、測定を行うのにペイロード信号を切る必要がないことである。これにより通信チャンネルの保全と確認に必要な停止時間は大幅に減少し、サービスの使用可能度が向上する。
【0024】
本発明の一般的な応用を説明するため図1に通信チャンネル1を示す。通信チャンネルはこれを通して送信する信号を増幅する非線形増幅器2を備える。全入力信号Iを通信チャンネル1の入力3に与えると、信号は通信チャンネル1を通して進み、非線形増幅器2で増幅されて、通信チャンネル1の出力4に全出力信号Oとして出力される。
【0025】
図2は、非線形増幅器の一例である進行波管増幅器(TWTA)の増幅特性曲線Aを示す。図2に示すように、全入力信号Iの入力電力PIがその増幅特性曲線の非線形領域(a)内で非線形増幅器を動作させるだけ十分高い場合に、非線形モードの動作が行われる。或る応用の目的は、図2のSで示す飽和点で非線形増幅器2を駆動して最大出力電力を得ることである。増幅特性曲線の線形領域(b)内と同様に、非線形領域(a)内の非線形増幅器の各動作点は入力信号Iの或る入力電力PIと通信チャンネルの出力信号Oの対応する出力電力POにより定義される。飽和状態では、入力信号は出力電力POSに対応する入力電力PISを与える。
【0026】
本発明では、第1の入力信号I1は非線形動作モードの非線形増幅器2を駆動する電力レベルPI1で通信チャンネル1を通して送信される。また、第2の入力信号i2は第1の入力信号I1と同時に通信チャンネル1を通して送信される。第2の入力信号i2は第1の入力信号I1のレベルより低いレベルで送信される。言い換えると、第2の入力信号i2の入力電力PI2は第1の信号I1の入力電力PI1より低い。非線形増幅器の全入力に対する第2の入力信号i2の寄与が小さい場合は、非線形増幅器の動作点はほとんど第1の入力信号だけで決定される。
【0027】
したがって、第2の入力信号i2に対応する出力電力PO2は第1の信号I1の入力電力PI1により最も強く決定される。すなわち、第1の信号の入力電力が変動すると第2の信号の出力電力が変動する。この効果を得るには、第2の入力信号は、応用に従って第1の入力信号より15から30dB以上低くなければならない。これを図2の線形領域(b)に示す。図2は大きな入力信号の入力電力に対してプロットした小さな入力信号の出力電力を表す増幅特性曲線Bを示す。
【0028】
また図2に示すように非線形領域(a)内で第2の入力信号の増幅特性曲線Bは第1の入力信号の増幅特性曲線よりはるかに速く下がるので、第2の入力信号i2に対応する出力信号Oの部分o2を図1に示す第1の入力信号I1に対応する出力信号Oの部分O1から分離することができるなら、第1の入力信号の入力電力の変動により生じる第2の入力信号の出力電力の変動をはるかに容易に測定することができる。
【0029】
出力信号Oの中の第1の入力信号I1が寄与するO1と第2の入力信号i2が寄与するo2とを分離するには、いくつかの異なる方法を用いることができる。後で詳細に説明するように、例えば第1の信号I1がFMまたはQPSK信号の場合は、第2の入力信号i2は疑似雑音変調クリーン・キャリア信号である。出力信号と、第2の入力信号i2を生成するのに用いる疑似雑音信号とを相関させることにより、キャリア信号を回復することができる。回復キャリア信号は、第2の入力信号i2に対応する出力信号o2を表す。
【0030】
別の方法として、第2の入力信号は、第1の入力信号により第2の入力信号が劣化することのない周波数(例えば第1の入力信号の周波数帯外の周波数)を有するクリーン・キャリア信号でよい。第2の入力信号の周波数で出力信号Oを狭帯域濾波することにより、全出力信号Oの中の第2の入力信号i2の部分o2を決定することができる。
【0031】
本発明では、非線形増幅器の動作点を異なる方法で決定することができる。第1の入力信号と第2の入力信号の入力電力が分かると、これらの信号に対応する出力電力を測定して、図6bに一例を示す増幅特性曲線または利得曲線を得ることができる。増幅特性曲線または利得曲線が分かると、既知の入力電力の第2の入力信号を通信チャンネルを通して送信して第2の入力信号に対応する出力信号を測定することにより、非線形モード動作で非線形増幅器を駆動する第1の入力信号の入力電力を決定することができる。
【0032】
注意すべきであるが、非線形モードでは、特に非線形増幅器を飽和状態で動作させるときは、第1の入力信号の出力電力から第1の信号の入力電力を決定することは不可能ではないが困難である。なぜなら、入力電力が比較的大きく変動しても第1の信号の出力電力はごくわずかしか変動しないからである。また、図2から分かるように飽和点S付近の非線形領域は一意的でないので、或るレベルの出力電力の測定値が2つのレベルの入力電力に対応している場合は、入力電力を明確に決定することはできない。
【0033】
しかし本発明では、上に説明したように第2の入力信号が第1の入力信号に比べて小さな信号の場合は、第1の信号の入力電力は(したがって非線形増幅器の動作点は)第2の入力信号の入力電力と増幅特性曲線または利得曲線(または大きな入力信号と小さな入力信号の間の上述の関係を表す任意の他の表現)に基づいて決定することができる。例えば図2に示すように、第2の信号の出力電力の測定値がPo2aの場合は、第2の信号i2の増幅特性曲線Bから、第1の信号の出力電力を全く測定しなくても第1の信号I1の入力電力はPI1aであると決定することができる。
【0034】
長時間経つと、非線形増幅器の増幅特性曲線と利得曲線は経年変化のために変わることがある。本発明では、その個別の入力電力PI1とPI2が分かっている第1の入力信号I1と第2の入力信号i2に基づいて非線形増幅器の動作点を決定することにより、増幅特性曲線のかかる変化を検出することができる。第1の入力信号I1と第2の入力信号i2に対応する個別の出力電力Po1とPo2を測定することにより、動作点を決定して、増幅特性曲線(または任意の他の表現)に基づいて得られた動作点と比較することができる。
【0035】
本発明のこの点を更に詳細に説明するため、図3に第1の信号と第2の信号との利得差
【外1】
を、第1の信号の入力電力を横軸にしてプロットした図を示す。上の説明に従って決定された動作点(PIa,Poa)が予め記録された曲線Cの上にない場合は、非線形増幅器の経年変化のために曲線は曲線C’に示すようにシフトしている。図2には示していないが、非線形増幅器の増幅特性曲線にも同様なシフトが見られる。
本発明の更に特定の実施の形態を説明するため(ただしこの本発明をこの応用に限定するものではない)、図4は通信チャンネルの例としての通信衛星内のトランスポンダの構成要素を示す。
【0036】
通信衛星のトランスポンダは、アップリンク地上局(図示せず)から送られるアップリンク信号(すなわち、第1の入力信号)を受信する受信アンテナ11を備える。前記受信アンテナ11の出力信号を周波数変換器12で周波数変換して入力デマルチプレクサ(IMUX)13に与える。前記入力デマルチプレクサ13は、アンテナからの信号内の個別の信号を分離するための複数の第1フィルタ14−1から14−nを備える。一般に、前記受信アンテナ1を介して受信して他の信号から分離すべき信号毎に1個のフィルタを設け、これが1つの通信チャンネルに対応する。前記入力デマルチプレクサ13のn個の出力信号を、対応する数のドライバ・リミッタ増幅器15a−1から15a−nと高電力増幅器15b−1から15b−nに与える。
【0037】
各高電力増幅器では、進行波管(TWT)を用いて前記入力デマルチプレクサ13の出力信号を増幅する。高電力増幅器15b−1から15b−nは、図6aと6bの曲線Aでそれぞれ示す増幅特性曲線と利得曲線を有する非線形増幅器である。線形モードに設定しない場合は、ドライバ・リミッタ増幅器15a−1から15a−nは、入力デマルチプレクサ13から受けた入力信号を制限するかまたは増幅した後、これを各高電力増幅器に送る。増幅器出力信号は、n個の増幅器出力信号を結合する出力マルチプレクサ(OMUX)17の一部である第2のフィルタ16−1から16−nを通って進む。前記出力マルチプレクサ17の出力信号は送信アンテナ18に与えられ、地上の所望の領域に送信される。
【0038】
前記各高電力増幅器15b−1から15b−nの動作点はアップリンク地上局からのペイロード信号(第1の入力信号)に従う。この信号は、増幅器を飽和状態で駆動して最大出力電力を達成するものでなければならない。所定の制限内で、前記各高電力増幅器をその飽和点で動作させるように、ドライバ・リミッタ増幅器15a−1から15a−nを設定することができる。後で説明する測定のために、ドライバ・リミッタ増幅器は線形動作に設定する。
【0039】
本発明において、図5に示す地上局(10)では、疑似雑音信号発生器19により疑似雑音信号PN(t)を生成する。疑似雑音信号発生器19は、例えば疑似雑音信号の値のシーケンスを記憶するフィードバック・シフト・レジスタまたは記憶装置である。疑似雑音信号PN(t)はゼロ遅延のとき非常に鋭い自己相関関数を有する。これにより、ローカルに生成された疑似雑音信号PN(t)と、伝播時間のために遅れた受信信号との間の時間遅れを決定することができる。第1の乗算器20によりクリーン・キャリア信号f(t)を前記疑似雑音信号PN(t)で変調して、PN変調クリーン・キャリア信号 s(t)=PN(t)xf(t)を形成する。PN変調クリーン・キャリア信号s(t)をアップコンバータ21に与え、高電力増幅器22を介してアンテナ23に送ると、アンテナ23は試験する通信衛星のトランスポンダにPN変調クリーン・キャリア信号s(t)(すなわち、第2の入力信号)を送信する。しかしペイロード信号を衛星に送信するユーザから見るとトランスポンダは試験中もそのまま使用可能であって、ペイロード信号を継続して供給することができる。
【0040】
本発明ではペイロード信号を余り劣化させないようにするため、送信するPN変調クリーン・キャリア信号s(t)のレベルをペイロード信号のレベルより例えば20から30dB以上も十分低くする。このため、通信チャンネルの使用しながらPN変調クリーン・キャリア信号s(t)を送信することができる。すなわち、同じまたは別の地上局から衛星のトランスポンダにペイロード信号を同時に送信することができる。
【0041】
この実施の形態では、アンテナ23は衛星のトランスポンダが再送信する信号(言い換えると、前に通信チャンネルを通った信号)を受信するのにも用いられる。アンテナ23の出力信号をダウンコンバータ24に通すと受信信号s’(t)が得られ、これを第2の乗算器25に与える。第2の乗算器25は、同じ信号であるが遅らせた疑似雑音信号PN(t)も受ける。遅れは遅延手段26が生成する。遅延手段26は、第2の乗算器25の出力が最大になるように設定する。
【0042】
PN変調クリーン・キャリア信号s(t)を生成するのに用いる疑似雑音信号PN(t)と同じ信号を受信信号s’(t)に掛けると(言い換えると、相関させると)、回復キャリア信号f’(t)が得られる。これはクリーン・キャリア信号f(t)を単に遅らせて減衰させた信号である。自由空間損失は実際には衛星と地上局との距離によって変わらないので経路減衰は一定である。大気減衰は放射計で測定することができるので、対応する周波数での地上局アンテナの利得と併せて考慮に入れることができる。従ってクリーン・キャリア信号f(t)の入力電力と回復キャリア信号f’(t)の出力電力を測定して、この信号の利得を決定することができる。ペイロード信号の入力電力は、前記利得と、基準値または後で詳細に説明する図6aと6bに示す校正曲線に基づいて決定される。
【0043】
例えば図6bに示すように小さな信号の利得の測定値が−4dBの場合は、大きな信号の入力電力は−1dBである。ここで注意すべきことは、この測定は出力電力の測定に比べて非常に強力であることである。すなわち、入力電力が0dBWから−1dBに変わると、大きな信号の出力電力の変化は0.05dB以下であるのに対して小さな信号の利得はほぼ2dB変化する。
【0044】
図6aは、進行波管増幅器(TWTA)を通る1つの大きな信号(A)と3つの小さな信号(B1,B2,B3)の増幅特性曲線を示す。簡単のために、各値は増幅器の飽和点に対する相対値で与えた。これは、図6aの0dB入力電力が0dB出力電力に対応することを意味する。3つの小さな信号(B1,B2,B3)は、大きな信号よりそれぞれ20dB、30dB、40dB低い。図6bは、1つの大きな信号(A)と3つの小さな信号(B1,B2,B3)の利得曲線を示す。この場合も、各値は増幅器の飽和点に対する相対値で与えているので、図6bの0dB入力電力は0dB利得に対応する。小さな信号の利得は大きな信号に対する入力電力の差によらず大きな信号の入力電力だけによって決まるので、3つの小さな信号の利得曲線は完全に重なる。
【0045】
図6aと6bに示す上述の増幅特性曲線と利得曲線は衛星内の増幅器毎の校正曲線として得られ、後で個別の増幅器の動作点を決定する。優れている点は、校正曲線を基準値の形で記録して適当な記憶手段に記憶し、非線形増幅器の動作点を決定するのに用いることができることである。
【0046】
校正曲線を測定するため、大きな信号と小さな信号を生成する。ここで、小さな信号は大きな信号より例えば20dB、30dB、40dB低い。大きな信号と小さな信号はクリーン・キャリアでよく、または大きな信号は実際の動作条件にできるだけ近いFMまたはOPSK変調信号でよく、また小さな信号は疑似雑音変調クリーン・キャリア信号でよい。両信号(すなわち大きな信号と小さな信号)を組み合わせてトランスポンダに送信する。アンテナ11が受信する全入力信号を高電力増幅器(TWTA)の入力に与える。組み合わせた信号を電力で掃引すると、入力における大きな信号と小さな信号のレベル差は常に同じである。しかし別の方法として、小さな信号の電力は非線形増幅器の動作点に実質的に影響しないので、これを一定に保ってもよい。高電力増幅器(TWTA)の出力信号を出力デマルチプレクサ17を介してアンテナ18に与えると、両入力信号に対応する出力レベルを個別に測定することができる。
【0047】
図6aに示す校正曲線では、大きな信号の出力電力(小さな信号の寄与は無視できるほど小さいので、これはほぼ全出力電力に等しい)が大きな信号の入力電力の関数として与えられる。小さな信号の出力電力も大きな信号の入力電力の関数として与えられる。図6bでは、大きな信号の利得と小さな信号の利得が大きな信号の入力電力の関数として与えられる。
【0048】
図5に示す地上局には、前記クリーン・キャリア信号f(t)と前記回復キャリア信号f’(t)を受信して、前記クリーン・キャリア信号f(t)と前記回復キャリア信号f’(t)に基づいて利得を決定する手段27がある。また、基準値と前記利得から前記ペイロード信号の入力電力を得る手段28もある。利得を決定する前記手段27の出力を前記手段28に与えて前記ペイロード信号の入力電力を得る。基準値は前記基準値を記憶する手段29に記憶して供給する。前記基準値は前記非線形増幅器用に予め記録されており、図6aと6bに関して説明したように、前記ペイロード信号の入力電力を横軸とした前記非線形増幅器の利得曲線または増幅特性曲線を表す。
【0049】
これまでは、信号を発生するのが比較的に容易な疑似雑音信号だけについて説明した。しかし真雑音信号を本発明に係る方法と装置に用いてよい。真雑音信号と疑似雑音信号の特性は当業者によく知られており、また例えば Bernard Sklar の「ディジタル通信、基礎と応用 (Ditgital Communications - Fundamentals and Applications)」、Prentice Hall, 1988、に記述されている。
【図面の簡単な説明】
本発明の実施の形態について以下の図面を参照して詳細に説明した。
【図1】 非線形増幅器を含む通信チャンネルの略図を示す。
【図2】 非線形増幅器の増幅特性曲線を示す。
【図3】 非線形増幅器の入力電力を横軸とした利得差の図を示す。
【図4】 通信衛星のトランスポンダの略図を示す。
【図5】 本発明に係る装置の実施の形態の略図を示す。
【図6a】 大きな信号と小さな信号について非線形増幅器の増幅特性曲線を示す。
【図6b】 大きな信号と小さな信号について非線形増幅器の利得曲線を示す。
Claims (18)
- ペイロード信号を所定のレベルで送信する通信チャンネルの非線形増幅器の動作点を決定する方法であって、
・ 第1の疑似雑音信号PN(t)を生成し、
・ クリーン・キャリア信号f(t)を前記第1の疑似雑音信号PN(t)で変調してPN変調クリーン・キャリア信号s(t)を生成し、
・ 前記PN変調クリーン・キャリア信号s(t)を前記ペイロード信号と同時に前記通信チャンネルを通して前記ペイロード信号のレベルより低いレベルで送信し、
・ 前記通信チャンネルを通して進んだ後の前記PN変調クリーン・キャリア信号s(t)に対応する受信信号s’(t)を受信し、
・ 前記受信信号s’(t)と前記第1の疑似雑音信号PN(t)とを相関させて回復キャリア信号f’(t)を生成し、
・ 前記クリーン・キャリア信号f(t)と前記回復キャリア信号f’(t)に基づいて通信チャンネルの前記非線形増幅器の動作点を決定する、
ことを含む非線形増幅器の動作点を決定する方法。 - 前記PN変調クリーン・キャリア信号s(t)のレベルは前記ペイロード信号のレベルより約20dB以上低い、請求項1に記載の非線形増幅器の動作点を決定する方法。
- 前記PN変調クリーン・キャリア信号s(t)のレベルは前記ペイロード信号のレベルより約30dB以上低い、請求項2に記載の非線形増幅器の動作点を決定する方法。
- 前記第1の疑似雑音信号PN(t)は2進疑似雑音シーケンスである、請求項1から3の何れかに記載の非線形増幅器の動作点を決定する方法。
- 前記2進疑似雑音シーケンスは、疑似雑音信号の値のシーケンスを記憶するフィードバック・シフト・レジスタまたはメモリ装置により生成される、請求項4に記載の非線形増幅器の動作点を決定する方法。
- 前記受信信号s’(t)と前記第1の疑似雑音信号PN(t)との前記相関を得るには、前記第1の疑似雑音信号PN(t)を遅らせて、この遅れた第1の疑似雑音信号PN(t)と前記受信信号s’(t)を掛ける、請求項1から5の何れかに記載の非線形増幅器の動作点を決定する方法。
- 前記クリーン・キャリア信号f(t)と前記回復キャリア信号f’(t)に基づいて利得を決定し、前記利得を用いて前記ペイロード信号の入力電力を決定する、請求項1から6の何れかに記載の非線形増幅器の動作点を決定する方法。
- 規準値を用いて前記利得から前記ペイロード信号の入力電力を得る、請求項7に記載の非線形増幅器の動作点を決定する方法。
- 前記規準値は前記非線形増幅器用として予め記録されており、前記ペイロード信号の入力電力を横軸とした前記非線形増幅器の利得曲線または増幅特性曲線を表す、請求項8に記載の非線形増幅器の動作点を決定する方法。
- 前記通信チャンネルは通信衛星のトランスポンダである、請求項1から9の何れかに記載の非線形増幅器の動作点を決定する方法。
- ペイロード信号を所定のレベルで送信する通信チャンネルの非線形増幅器の動作点を決定する装置であって、
・ 疑似雑音信号PN(t)を生成する第1の疑似雑音信号生成手段(19)と、
・ クリーン・キャリア信号f(t)を前記第1の疑似雑音信号PN(t)で変調してPN変調クリーン・キャリア信号s(t)を生成する第1の変調手段(20)と、
・ 前記PN変調クリーン・キャリア信号s(t)を前記ペイロード信号と同時に前記通信チャンネルを通して前記ペイロード信号のレベルより低いレベルで送信する送信手段(21,22,23)と、
・ 前記通信チャンネルを通して進んだ後の前記PN変調クリーン・キャリア信号s(t)に対応する受信信号s’(t)を受信する受信手段(23,24)と、
・ 前記受信信号s’(t)と前記疑似雑音信号PN(t)とを相関させて回復キャリア信号f’(t)を生成する第1の相関手段(25,26)と、
を備える、非線形増幅器の動作点を決定する装置。 - 前記PN変調クリーン・キャリア信号s(t)のレベルは前記ペイロード信号のレベルより約20dB以上低い、請求項11に記載の非線形増幅器の動作点を決定する装置。
- 前記PN変調クリーン・キャリア信号s(t)のレベルは前記ペイロード信号のレベルより約30dB以上低い、請求項12に記載の非線形増幅器の動作点を決定する装置。
- 前記第1の疑似雑音信号生成手段(9)は疑似雑音信号の値のシーケンスを記憶するフィードバック・シフト・レジスタまたは記憶装置である、請求項11から13の何れかに記載の非線形増幅器の動作点を決定する装置。
- 前記第1の疑似雑音信号PN(t)を遅らせる第1の遅延手段(26)を更に含む、請求項11から14の何れかに記載の非線形増幅器の動作点を決定する装置。
- 前記クリーン・キャリア信号f(t)と前記回復キャリア信号f’(t)に基づいて利得を決定する手段(27)を更に含む、請求項11から15の何れかに記載の非線形増幅器の動作点を決定する装置。
- 規準値と前記利得から前記ペイロード信号の入力電力を得る手段(28)を更に含む、請求項16に記載の非線形増幅器の動作点を決定する装置。
- 前記非線形増幅器用として予め記録されており、前記ペイロード信号の入力電力を横軸とした前記非線形増幅器の利得曲線または増幅特性曲線を表す、前記基準値を記憶する手段(29)を含む、請求項17に記載の非線形増幅器の動作点を決定する装置。
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