JP3638574B2 - Surface treatment system for foil and strip material - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属の極薄箔に合成樹脂層との接着性を向上させる為の表面粗化処理および種々の外部環境からの影響を排除する為の保護層を連続的に形成する箔および条ストリップ材の表面処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ポリイミド樹脂などの基材と銅箔等とを貼り合わせた基板は、プリント配線基板(ソフト基板)として、携帯電話等のIT関連機器で採用され、近年、その需要が増大している。そして、従来、それら基板は、銅箔とポリイミド樹脂基材等を接着剤または熱圧着により貼り合わせた多層構造のものが主流であったが、その超薄肉化・高集積化のために、高接着強度を有する多層構造化の要求が高まっている。
【0003】
一方、基板を多層構造化するには、銅箔の片面を、ポリイミド樹脂と親和性の高い構造に改質する必要がある。また、その方法としては、スパッタ処理やエッチングによって銅箔表面を改質する方法や、電気メッキ法、無電解メッキ法、ラミネート法、スパッタ処理法等で銅箔表面に薄い特殊金属膜(クロム、ニッケルなど)を形成する方法がある。そして、それらのうちで最適な製造方法として、連続処理が可能な電気メッキ法が注目されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、数ミクロンから数十ミクロンオーダー迄の厚さ域の銅箔に対する電気メッキを同一のシステムで安定的に連続処理する技術は未だ確立されておらず、電気メッキにより安定かつ連続的に銅箔その他の金属箔の表面に特殊金属膜を形成できる表面メッキ装置の早期な実現が望まれている。また、銅箔等のストリップ材を外部環境からの影響を排除する為の保護層を連続的に形成するコーティング処理装置の実現も望まれている。
【0005】
鋼ストリップ用の連続メッキ設備としては、水平型セル、縦型セル、ラジアル型セル等様々なタイプのメッキ設備が開発されている。数ミクロンから数十ミクロンオーダー迄の厚さ域の銅箔を対象とする場合、しわ・絞りが発生する事から張力の制限や、ストリップがロールにラップしないフリースパン長さの制限、そして給電箇所でロールによる押付けが出来ないといった制限があり、従来の鋼ストリップ用連続メッキ設備をそのまま適応することは出来ない。
本発明は、前記実情に鑑み提案されたもので、電気メッキにより金属箔ストリツプの片面に安定かつ連続的に特殊金属膜を形成できると共に、外部環境からの影響を排除する為の保護層を連続的に形成することのできる箔および条ストリップ材の表面処理システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ローラを介してストリップ材を処理槽の内部で搬送すると共に、当該ストリップ材表面に処理液をスプレーして洗浄処理する第1の洗浄装置と、メッキ液を収容したセル本体のメッキ液中に部分的に浸漬して配設されたガイドローラに密着した状態でストリップ材を移動して、ストリップ材の下面に連続的にメッキ処理をするメッキ装置と、ローラを介してストリップ材を処理槽の内部で搬送すると共に、当該ストリップ材表面に処理液をスプレーしてメッキ液を洗浄処理する第2の洗浄装置と、表面処理後のストリップ材の上下両面にそれぞれ別の塗布ローラを接触させてコーティングするコーティング処理装置と、ローラを介して張架されたストリップ材の表面に熱風を吹き付けることにより乾燥すると共に、前記ローラ表面の温度調整を可能とした乾燥装置とを備えたものである。
【0007】
また、請求項2に記載の発明において、前記第1の洗浄装置は、スプールに巻かれたコイル状のストリップ材を巻出機まで搬送する入側コイルカーと、コイル状のストリップ材を展開しつつ、一定の張力を付加して送り出す巻出機と、前記巻出機から送り出されたストリップ材を洗浄装置へ皺のできないように通板させる前面装置とによってストリップ材が供給されることを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項3に記載の発明において、前記乾燥装置から送り出されたストリップ材を巻取装置へ皺のできないように通板させる後面装置と、該後面装置から送り出されてきたストリップ材をスプールにコイル状に巻き取る巻取装置と、スプールに巻かれたコイル状のストリップ材を受台で受け取り合紙装置まで搬送する出側コイルカーと、表面処理後のストリップ材間に極薄紙を挟み込む合紙装置を更に備えたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、一実施の形態を示す図面に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は、本発明に係る箔および条ストリップ材の表面処理システムの全体を示す説明図である。ここで箔および条ストリップ材の表面処理システム1は、スプール11に巻かれたコイル状のストリップ材Sを巻出機20まで搬送する入側コイルカー10と、コイル状のストリップ材Sを展開しつつ、一定の張力を付加して送り出す巻出機20と、この巻出機20から送り出されたストリップ材Sを洗浄装置へ皺のできないように通板させる前面装置30と、ローラを介してストリップ材Sを処理槽の内部で搬送すると共に、当該ストリップ材S表面に処理液をスプレーして洗浄処理する第1の洗浄装置40、メッキ液を収容したセル本体のメッキ液中に部分的に浸漬して配設されたガイドローラに密着した状態でストリップ材Sを移動して、ストリップ材Sの下面に連続的にメッキ処理をするメッキ装置50と、ローラを介してストリップ材Sを処理槽の内部で搬送すると共に、当該ストリップ材表面に処理液をスプレーしてメッキ液を洗浄処理する第2の洗浄装置40aと、メッキ液を収容したセル本体のメッキ液中に部分的に浸漬して配設されたガイドローラに密着した状態でストリップ材Sを移動して、ストリップ材Sの下面に連続的にメッキ処理をする第2のメッキ装置50aと、ローラを介してストリップ材Sを処理槽の内部で搬送すると共に、当該ストリップ材表面に処理液をスプレーしてメッキ液を洗浄処理する第3の洗浄装置40bと、メッキ液を収容したセル本体のメッキ液中に部分的に浸漬して配設されたガイドローラに密着した状態でストリップ材Sを移動して、ストリップ材Sの下面に連続的にメッキ処理をする第3のメッキ装置50bと、ローラを介してストリップ材Sを処理槽の内部で搬送すると共に、当該ストリップ材表面を数%の硫酸等でスプレー洗浄する洗浄(リンス)装置60aと、ローラを介してストリップ材Sを処理槽の内部で搬送すると共に、当該ストリップ材表面を温水によりスプレー洗浄する洗浄(リンス)装置60bと、表面処理後のストリップ材Sの上下両面にそれぞれ別の塗布ローラを接触させてコーティングするコーティング処理装置70と、ローラを介して張架されたストリップ材Sの表面に熱風を吹き付けることにより乾燥すると共に、前記ローラ表面の温度調整を可能とした乾燥装置80と、前記乾燥装置から送り出されたストリップ材Sを巻取装置へ皺のできないように通板させる後面装置90と、該後面装置から送り出されてきたストリップ材Sをスプールにコイル状に巻き取る巻取装置100と、スプールに巻かれたコイル状のストリップ材Sを受台で受け取り合紙装置まで搬送する出側コイルカー110と、表面処理後のストリップ材S間に極薄紙を挟み込む合紙装置120等から構成されている。
【0010】
図2は、本実施の形態における箔および条ストリップ材Sの表面処理システム1における入側コイルカー10を示す正面図である。本実施の形態において、入側コイルカー10は、スプール11に巻かれたコイル状のストリップ材Sを搭載するV字型の受け面12aを有した受け台12と、この受け台12を下端に設けた車輪13で水平方向に移動可能に支えるレール14と、前記受け台12を水平方向に駆動する油圧シリンダ15等から構成されている。図2に二点鎖線で示す左端に位置する受け台12のV字型の受け面12aにクレーン等で吊ったコイル状のストリップ材Sを載置する。次に、油圧シリンダ15を操作して受け台12をレール14上を図中右に移動させて、実線で示す位置まで移動する。この実線で示す位置から次の巻出機20へ受け渡される。
【0011】
巻出機20は、図3に示すように駆動モータ21と減速機26及びカップリング22で接続された支持軸23及びこれと対向配置された支持軸24等から構成されており、コイル状のストリップ材Sの両軸端を前記支持軸23、24で保持する。支持軸23、24は、回転可能に支持台25に支承されており、軸受部に非接触シールが採用されている。また、駆動モータ21の回転は、直結された減速機26により回転数が減速されると共に、ストリップ材Sの厚さ及び幅に応じて一定の張力が付加される。この巻出し張力は、自動的に調整される。
【0012】
この巻出機20から送り出されたストリップ材Sは、次の前面装置30によって洗浄装置40へ皺のできないように通板される。前面装置30は、パスラインキープ用のデフレクターローラ31と表面処理部の張力を一定に保つためのブライドルローラ32及びブライドルローラ32と接触回転するように配設されたピンチローラ33等から構成されている。次の洗浄装置40と巻出機20とは、異なる張力設定で稼動される為に、ブライドルローラ32で張力をカットする働きを行う。
【0013】
洗浄装置40は、図5及び図11に示すように、複数のローラを介してストリップ材Sを処理槽400の内部で搬送することにより、当該ストリップ材表面に所望の処理を施すようにした箔および条ストリップ材の表面処理装置であって、処理槽400の側壁に設けられた開閉扉411と、この開閉扉411と対向する壁面412に垂設された駆動軸413と、この駆動軸413を回転駆動する回転アクチュエータ414と、この駆動軸413に挿脱可能に設けられたローラ415と、このローラ415の自由端側を回転可能に支持する支持軸416と、支持軸416を軸線方向に前進後退可能に駆動する支持軸駆動機構417とを備えている。
【0014】
ここで、処理槽400は、横断面が矩形で、上面が開口した容器状を呈するものであり、その上面の開口を蓋体418が覆っている。処理槽400の底壁421は、中央に向けて漸次低くなるように傾斜しており、その最低部が処理液排出通路422に接続してある。また、この処理槽400には、その並設方向に沿って上流側に位置する上流側壁419と下流側に位置する下流側壁420とにそれぞれ通材用開口424が設けてある。通材用開口は、それぞれ金属ストリツプ材Sを水平方向に沿って通過させるためのものであり、互いに同一の高さ位置となる部位に開口している。
【0015】
上記のように構成した処理槽400の処理空問の内部には、本実施の形態において複数のローラ415a〜415gが夫々平行に収容されている。ローラ415a〜415gは、夫々ほぼ同一の外径で、かつ中空の円柱状を成すもので、それぞれの両端部に支持円筒423を有しており、それぞれの軸心が金属ストリップ材Sの搬送方向に直交し、かつ互いに平行となる状態で駆動軸413と一体回転可能に挿着してある。
【0016】
本実施の形態において、ローラ415a、415b、415cは上流側壁419に沿ってほぼ垂直に配置されている。また、ローラ415c、415d、415eは、ほぼ水平に底壁421に沿って配置されている。更に、ローラ415e、415f、415gは、下流側壁420に沿ってほぼ垂直に配置されている。したがって、各ローラ415a〜415gは、処理槽400内に正面(開閉扉411)方向から見て略U字状に複数個配置されている。なお、ローラ415aは、ローラ415bと接触配置されており、図外の機構により離間可能な構成とされている。そして、ローラ415a、415bの間に通材用開口424から導かれたストリップ材Sを狭持して搬送する。ローラ415b〜ローラ415fの間に張架されたストリップ材Sは、処理槽400のほぼ中央に配設された流体噴射ノズル425によって処理液が噴霧される(図6参照)。流体噴射ノズル425は、三方向に吐出口425a、425b、425cを有しており、吐出口425aはローラ415bの方向を吐出口425bはローラ415dの方向を吐出口425cはローラ415fの方向を夫々向いている。
【0017】
ここで、流体噴射ノズル425は、ストリップ材Sの上面側に処理液である数%の硫酸を噴霧する。また、ストリップ材Sの下面側には、噴射ノズル426、427が配設されており、ストリップ材Sの下端側に同一または別の処理液を噴霧することができる。噴射ノズル426は、ローラ415cに対向して配設されており、噴射ノズル427は、ローラ415eに対向して配設されている。また、各ノズルは、図示せぬ供給通路を通じて処理液の供給源に接続してある。処理液としては、例えば硫酸等の各種酸、純水、温水などを噴霧することができる。
【0018】
ローラ415b、415d、415fは、ストリップ材Sの下面と当接し、ローラ415a、415c、415e、415gは、ストリップ材Sの上面とのみ当接するように巻回されている。
【0019】
開閉扉411は、処理槽400の正面側に形成された開口部428にヒンジ429で開閉可能に取り付けられると共に、油圧ロック430で固着されている。したがって、開口部428は、開閉扉411によって密閉される。油圧ロック430は、図7に示すように油圧シリンダ430aとこれに連結された押さえ爪430b及び押さえ爪430bを支持するリンク430c等から構成されている。油圧ロック430は、処理槽400の開口部428の周囲に適宜配設されており、図外の油圧配管を通じて油圧シリンダ430aを作動させると、リンク430cで支持された押さえ爪430bが矢印A方向に回転して開閉扉411の端部を押圧する。
【0020】
また、開閉扉411を開成する場合、油圧シリンダ430aを作動させ、押さえ爪430bを矢印B方向に回動する。押さえ爪430bが後退すると、開閉扉411をヒンジ429を中心にして開閉することができる。
【0021】
図8、11に示すように処理槽400の開閉扉411と対向する壁面412には、上述したローラ415の駆動源として処理槽400の外部に電動モータ、あるいはエアモータ等の回転アクチユエータ414を設けてある。また、回転アクチユエータ414a〜414cには、軸受431a〜431cにより回転自在に支持された駆動軸413a〜413cが直結されている。駆動軸413は、テーパー状の基端部433を有すると共に、その近傍にキー434が植設されており、挿通されるローラ415の端部に形成された図外のキー溝と嵌合する。したがって、図11に示すようにローラ415を駆動軸413に沿って挿入するのみで、駆動軸413と一体回転するように簡易に取り付けることができる。また、基端部433は、テーパー状となっているので、ローラ415を挿通するのみで、ローラ415の支持円筒423に形成されたテーパー部423aと接触して自動調芯することができる。更に、引き抜くのみで容易にキー溝からキー434が外れて取り出すことができる。ローラ415を取り付けたり引き抜く際に、駆動軸413に案内されているので、ローラ415が他のローラに接触したりすることがなく、安全作業できる。
【0022】
また、軸受431aは偏心スリーブ435を介して壁面412に取り付けられており、この偏心スリーブ435はエアシリンダ436により回動可能に設定されている。したがって、エアシリンダ436を駆動することにより軸受431aの位置を変更することができ、結果としてローラ415aとローラ415bとの間隔を変更することができる。また、偏心スリーブ435は、処理槽400の密閉性を保持したまま、ローラ415aの駆動軸413aの位置を移動することができる。
【0023】
また、開閉扉411には、図8、9に示すように支持軸416が軸受432により回転自在に支持されている。支持軸416の先端(処理槽内側)には、截頭円錐(テーパーコーン)状の支持部437を有しており、この支持部437を駆動軸413に挿着されたローラ415の自由端部に当接し、回転可能に支持する。ローラ415の自由端部は、支持部437と同一のテーパー状に開口している。また、支持軸416は、支持軸駆動機構417により軸線方向に前進、後退可能に支持されている。支持軸駆動機構417は、流体圧により作動するエアシリンダ等を適宜使用することができる。したがって、支持部437とローラ415のテーパー状の自由端部は、当接させるのみで自動調芯することができる。
【0024】
また、開閉扉411に取り付けられた軸受432aは、偏心スリーブ438を介して配設されており、この偏心スリーブ438はエアシリンダ439により回動可能に設定されている。したがって、エアシリンダ439を駆動することにより支持軸416の位置を変更することができ、結果としてローラ415aとローラ415bとの間隔を変更することができる。また、偏心スリーブ438は、処理槽400の密閉性を保持したまま、ローラ415aの駆動軸413aの位置を移動することができる。なお、前記エアシリンダ436とエアシリンダ439は、協働するように制御される。
【0025】
なお、軸受431及び軸受432の周囲にパージガスを噴射して、流体噴射ノズル425及び噴射ノズル426、427から噴霧される処理液の滲入を防止している。これにより、軸受内のベアリング等を保護して耐用寿命を延長することができる。
【0026】
以上のように構成された、支持軸駆動機構417により支持軸416を前進させ、支持部437をローラ415の自由端部の当接させることにより、ローラ415を両端支持状態で回転駆動することができる。また、支持軸駆動機構417により支持軸416をローラ415の端部から後退させれば、ローラ415の自由端部と支持部437とが離間するので開閉扉411を自由に開閉することができる。
【0027】
次に、以上のように構成された表面処理装置400の動作について図面に従って説明する。先ず、通材用開口424からストリップ材Sの先端を挿入し、ローラ415a、415bの間に挿通する。この際、エアシリンダ436,439を操作することにより、ローラ415a、415bの間隔を拡げておくことで、挿通作業を容易にすることができる。挿通したストリップ材Sは、ローラ415c、415d、415eの間に掛け回し、ローラ415f、415gの間から通材用開口424から排出する。また、処理槽400内において、流体噴射ノズル425から処理液を噴霧してストリップ材Sの上面の洗浄処理を行う。噴射ノズル426、427からも処理液を噴霧して、ストリップ材Sの下面の洗浄処理を行う。
【0028】
また、ローラを交換する場合、支持軸駆動機構417を操作して支持軸416を後退させてローラの端部から離間させる。すると、ローラ415は、駆動軸413に片持ち支持状態で挿通されている。その後、油圧ロック430を操作して押さえ爪430bを緩めて開閉扉411の固定を解除する(図5参照)。油圧ロック430が解除された後に、図10に示すようにヒンジ429を中心に開閉扉411を開成する。この際、支持軸416の先端に形成された支持部437はローラ415の端部と離間しているので、開閉扉411の開成動作の支障となることはない。開閉扉411が開成された後、図11に示すようにローラ415をそれぞれ駆動軸413に沿って平行に引き抜く。ローラ415を引き抜く際、駆動軸413によって案内されているので、隣接するローラや他の部材と接触する虞がない。
【0029】
古くなったローラ415を引き抜いた後、新たなローラ415をそれぞれ駆動軸413に挿通する。この際にも、新たに挿通されたローラ415は、長く伸びた駆動軸413により案内されているので、挿通するのみでそのまま保持することができる。また、新たなローラ415が隣接するローラや他の部材に接触して傷付く虞もない。したがって、ローラ415を簡易迅速に交換できる。なお、ローラ415の交換作業時においても、エアシリンダ436、439を操作して、ローラ415a、415b及びローラ415f、415gの間隔を開けておく。
【0030】
ローラ415を交換後、開閉扉411を閉成し、油圧ロック430を操作して開閉扉411を処理槽400に固定する。開閉扉411を油圧ロック430によって固定した後、支持軸駆動機構417を操作して支持軸416のテーパーコーン状の支持部437をローラ415の自由端部に当接させる。このようにして、ローラ415を両端支持状で保持できる。また、開閉扉411の固定及び開放は、油圧ロック430によりワンタッチで行うことができるの、その作業が極めて容易である。
【0031】
図12、13は、メッキ装置50の概略構成を示すものであり、ラジアルセル500は、メッキ液Mを収容するセル本体51と、セル本体51のメッキ液M中に部分的に浸潰して配設されたガイドロール52と、ガイドロール52の浸漬部分の周囲に配設された弓形状のアノード53と、セル本体51の、図l2において左右両側部分の上方に配設された偏向ロール54とを備える。上記セル本体5lには、メッキ液による耐腐食性、帯電食性を考慮して,金属にゴム又はFRPなどのライニングを施した材料が使用されている。
【0032】
そして、図示省略の銅箔コイルから送給されてくるストリップ材S(金属箔ストリップ)を、偏向ロール54で偏向させてガイドロール52の外周表面に一定の張力でもって巻き付け、そのストリップ材Sの上面をガイドロール52の外周表面に密着させた状態でセル本体51内のメッキ液M中を移動させることで、ストリップ材Sの片面(下面)に連続的に電気メッキするように構成されている。また、このラジアルセル500のガイドロール52は、FRP(繊維強化プラスチック)からなるロール本体部の外周表面部に非電導性セラミックスを溶射積層してなる構成(つまり絶縁構成)の大径ロール(本例では1000mmの外径)にしている。
【0033】
また、上記アノード53は、チタン製からなる基部に酸化イリジウムをコーティングしたチタン製電極をビス止めした不溶性アノードとして構成されている。そして、図12に示すように、アノード53は、セル中心を軸として左右対称に配設され、それぞれガイドロール52との間に15mm以下(本例では10mm)の均等な間隙を保って配設される。それと共に、セル本体51の壁を液封に貫通して配設されたブスバー(図示省略)を介して、電力供給装置(図示省略、例えば整流器)に接続されている。また、上記偏向ロール54は、ロール胴部が優れた耐食性を有する導電性材料で構成されると共に、上記電力供給装置に接続される。これにより、偏向ロール54は、偏向させるストリップ材Sに電流を伝播するコンダクターロールとしての機能を兼ねるように構成されている。
【0034】
また、上記偏向ロール54は、ストリップ材Sとの接触長を十分に確保するため、外径が300mm程度(本例では、350mmの外径)のロールに形成されている。そして、偏向ロール54は、ガイドロール52に対するストリップ材Sの巻付角度(ラップ角度)を十分に確保するために、図12に示すように、偏向させるストリップ材Sの、ガイドロール52の外周面(円周面)に対する巻付角度が略180度となる位置関係に配設されている。また、各偏向ロール54の直下には、付着液等によるロール面の汚れを除去するためのポリッシヤー54aを配設している(図12参照)。
【0035】
一方、上記セル本体51の上部には、図12に示すように、メッキ液Mの液面高さを一定に保つ溢流ノズル51aが設けられている。上記セル本体51の底部に、滞留液を排出するための液排出ポート51bを設けている。また、セル本体51には、図外のメッキ液循環供給装置から送給されるメッキ液Mを、アノード53とガイドロール52(円周面)との間の間隙に圧送する圧送ノズル55が設けられている。そして、圧送ノズル55は、ガイドロール52の幅よりも狭幅の扁平ノズルに形成され、その先端部を二つのアノード53の間に挿入させた形態で配設されている。
【0036】
また、このセル本体51においては、図12に示すように、メッキ液Mの液面上に位置する前部側壁の内側に、ガイドロール52に巻き付けられる前(つまりメッキ前)のストリップ材Sの下面(メッキ面)にメッキ液Mを噴霧するメッキ液噴霧ノズル56を配設している。そして上流側に配設された偏向ロール54とガイドロール52との間には、ガイドロール52の円周表面およびガイドロール52に巻き付けられる前のストリップ材Sの上面(非メッキ面)に向けて純水を噴霧する純水噴霧ノズル57を配設している。この純水噴霧ノズル57には、図示省略の純水供給装置が接続されている。
【0037】
第2の洗浄装置40aは、前記メッキ装置50から排出されたストリップ材表面に処理液をスプレーしてメッキ液の洗浄処理を行う。第2の洗浄装置40aの構造は、洗浄装置40と同様であるために説明を省略する。
【0038】
第2のメッキ装置50aも、ストリップ材Sの下面に連続的にメッキ処理をするものであり、メッキ装置50と同様な構成であるので、説明を省略する。
【0039】
第3の洗浄装置40bも、前記第2のメッキ装置50aから排出されたストリップ材表面に処理液をスプレーしてメッキ液の洗浄処理を行う。第3の洗浄装置40bの構造は、洗浄装置40と同様であるために説明を省略する。
【0040】
第3のメッキ装置50bも、ストリップ材Sの下面に連続的にメッキ処理をするものであり、メッキ装置50と同様な構成であるので、説明を省略する。
【0041】
洗浄装置60aは、ローラを介してストリップ材Sを処理槽の内部で搬送すると共に、ストリップ材表面を数%の硫酸でスプレー洗浄してリンスする。ここに於ける、洗浄装置60aも洗浄装置40と同一構成であるため、説明を省略する。洗浄装置60bは、洗浄装置60aと隣接して配設されており、同様にストリップ材Sを処理槽の内部で搬送すると共に、当該ストリップ材表面を温水によりスプレー洗浄してリンスする。洗浄装置60a、60bの構成も洗浄装置40と同様である。
【0042】
コーティング処理装置70は、図14に示すようにストリップ材Sの上面に塗布する薬液を満たした第1薬液パン71と、この第1薬液パン71に一部が浸漬されたピックアップローラ72と、ピックアップローラ72と接触しつつ回転し薬液を受け取るミータリングローラ73と、ミータリングローラと接触しつつ回転し薬液をストリップ材Sの上面に塗布するアプリケーターローラ74を備えた第1塗布機構Aと、ストリップ材Sの下面に塗布する薬液を満たした第2薬液パン75と、この第2薬液パン75に一部が浸漬されたピックアップローラ76と、ピックアップローラ76と接触しつつ回転し薬液を受け取るミータリングローラ77と、ミータリングローラと接触しつつ回転し薬液をストリップ材Sの下面に塗布するアプリケーターローラ78を備えた第2塗布機構Bとから構成されている。
【0043】
以上のように構成されたコーティング処理装置70は、表面処理後のストリップ材Sの上下両面にそれぞれ別の塗布ローラ(アプリケーターローラ)74、78を接触させてコーティングするので、それぞれストリップ材Sの上面には第1液を塗布し、下面には第2液を塗布することができる。
【0044】
また、乾燥装置80は図15〜図17に示すように処理槽81内に配設されたローラ82、83、84と、各ローラ間に張り渡されたストリップ材Sに向けて熱風を吹き付けるノズル85,86、87、88及びスチームヒータ89を備えている。また、処理槽81の正面の各ローラと対向した位置には、エアシリンダ800で駆動されるスライドゲート801が配設されている。更に、ローラ82、83、84の軸心には、図17に示すように冷却水を循環させる為のパイプ802が配設されている。
【0045】
以上のように構成された乾燥装置80において、コーティング処理装置70で塗布された薬液を高温の熱風で瞬時に乾燥させることができる。また、処理槽81内でブロワからの熱風を常時受けるローラ82、83、84は、時間の経過と共に温度が上昇してコーティング直後のストリップ材Sに悪影響を与えないようにパイプ802から冷却水を循環させる。この冷却水の循環によって、ローラ表面温度を一定に保持し、ストリップ材Sの円滑な通板を可能とすることができる。
【0046】
後面装置90は、パスラインキープ用のデフレクターローラ91と乾燥装置の張力を一定に保つためのブライドルローラ92及びブライドルローラ92と接触回転するように配設されたピンチローラ93a、93bから構成されている。乾燥装置80と次の巻取装置100とは、異なる張力設定で稼動される為に、ブライドルローラ92で張力をカットする働きを行う。これにより、乾燥装置80より送り出されたストリップ材Sを皺の無い状態で巻取装置100へ通板させることができる。また、出側には、巻き取り時の皺とストリップ材間へのエアー巻き込み防止用のアイロニングローラ94を装着して、油圧一定押付制御により良好な形状の巻き取りを可能としている。
【0047】
巻取装置100は、後面装置90から送り出されてきたストリップ材Sをスプールにコイル状に巻き取るものである。巻取装置100は、前述の巻出機20と略同様の構成を有しており、図外の駆動モータと減速機及びカップリングで接続された支持軸101及びこれと対向配置された支持軸102等から構成されており、コイル状のストリップ材Sの両軸端を前記支持軸101、102で保持する。支持軸101、102は、回転可能に支持台103に支承されており、軸受部に非接触シールが採用されている。また、駆動モータの回転は、直結された減速機により回転数が減速されると共に、ストリップ材Sの厚さ及び幅に応じて一定の張力が付加される。この張力は、自動的に調整される。
【0048】
出側コイルカー110は、スプール111に巻かれたコイル状のストリップ材Sを搭載するV字型の受け面112aを有した受け台112と、この受け台112を下端に設けた車輪113で水平方向に移動可能に支えるレール114と、前記受け台112を水平方向に駆動する油圧シリンダ115等から構成されている。図19に実線で示すように、左端に位置する受け台112のV字型の受け面112aにコイル状のストリップ材Sを載置する。次に、油圧シリンダ15を操作して受け台12をレール14上を図中右に移動させて、二点鎖線で示す位置まで移動する。この実線で示す位置から機外へ搬送する。
【0049】
合紙装置120は、表面処理後のストリップ材の表面を保護するために、ストリップ材S間に極薄紙又はフィルムを挟み込むものであり、図20に示すように合紙121を展開自在に支持する支持軸122と、合紙に一定の張力を与えるべく支持軸122の回転を制御するエアブレーキ123を備えている。また、展開した合紙の皺を取り除くエキスパンダローラ124を備えている。
【0050】
以上のように構成された合紙装置120は、合紙121に適度な張力を加え、ストリップ材Sの間に配設しつつ巻取装置100で巻き取る。
【0051】
なお、以上説明した実施の形態において、洗浄装置40の前に入側コイルカー10,巻出機20,前面装置30を設ける場合について説明したが、本発明の箔および条ストリップ材の表面処理システムにおいて、必須のものではなく任意に選択できる装置である。また、乾燥装置80の後に後面装置90、巻取装置100、出側コイルカー110、合紙装置120を設ける場合について説明したが、本発明の箔および条ストリップ材の表面処理システムにおいて、これらの装置も必須のものではなく任意に選択できる装置である。
【0052】
更に、メッキ装置50、50a、50b及び洗浄装置40a、40b及びリンス装置60a、60bの数についてもストリップ材の処理目的応じて適宜選択することができる。
【0053】
【発明の効果】
この発明は前記した構成からなるので、以下に説明するような効果を奏することができる。
【0054】
請求項1に記載の発明では、ローラを介してストリップ材を処理槽の内部で搬送すると共に、当該ストリップ材表面に処理液をスプレーして洗浄処理する第1の洗浄装置と、メッキ液を収容したセル本体のメッキ液中に部分的に浸漬して配設されたガイドローラに密着した状態でストリップ材を移動して、ストリップ材の下面に連続的にメッキ処理をするメッキ装置と、ローラを介してストリップ材を処理槽の内部で搬送すると共に、当該ストリップ材表面に処理液をスプレーしてメッキ液を洗浄処理する第2の洗浄装置と、表面処理後のストリップ材の上下両面にそれぞれ別の塗布ローラを接触させてコーティングするコーティング処理装置と、ローラを介して張架されたストリップ材の表面に熱風を吹き付けることにより乾燥すると共に、前記ローラ表面の温度調整を可能とした乾燥装置とを備えたものである。
【0055】
このような構成としたことによって、本発明の箔および条ストリップ材の表面処理システムは、プリント配線板製造工程において必要とされる接着性の向上の為の表面粗化処理及び、高熱、薬品からの影響を排除する保護層等の形成を確実に実行することができる。
【0056】
また、請求項2に記載の発明において、前記第1の洗浄装置は、スプールに巻かれたコイル状のストリップ材を巻出機まで搬送する入側コイルカーと、コイル状のストリップ材を展開しつつ、一定の張力を付加して送り出す巻出機と、前記巻出機から送り出されたストリップ材を洗浄装置へ皺のできないように通板させる前面装置とによってストリップ材が供給されるので、第1の洗浄装置へのストリップ材Sの供給を円滑に行うことができる。
【0057】
また、請求項3に記載の発明において、前記乾燥装置から送り出されたストリップ材を巻取装置へ皺のできないように通板させる後面装置と、該後面装置から送り出されてきたストリップ材をスプールにコイル状に巻き取る巻取装置と、スプールに巻かれたコイル状のストリップ材を受台で受け取り合紙装置まで搬送する出側コイルカーと、表面処理後のストリップ材間に極薄紙を挟み込む合紙装置を更に備えたので、処理後のストリップ材表面を保護することができる。また、表面処理後のストリップ材の搬出を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る箔および条ストリップ材の表面処理システムの全体を示す説明図である。
【図2】図2は、同箔および条ストリップ材Sの表面処理システムにおける入側コイルカーを示す正面図である。
【図3】図3は、同箔および条ストリップ材Sの表面処理システムにおける巻出装置を示す側面図である。
【図4】図4は、同箔および条ストリップ材Sの表面処理システムにおける前面装置を示す正面図である。
【図5】図5は、同箔および条ストリップ材Sの表面処理システムにおける洗浄装置を示す要部正面図である。
【図6】図6は、同箔および条ストリップ材Sの表面処理システムにおける洗浄装置の開閉扉を取除いた状態を示す要部正面図である。
【図7】図7は、同洗浄装置に使用される油圧ロック機構を示す平面図である。
【図8】図8は、同洗浄装置を示す縦断面図である。
【図9】図9は、同洗浄装置の開閉扉部を示す要部横断面図である。
【図10】図10は、同洗浄装置の開閉扉を開いた状態を示す説明図である。
【図11】図11は、同洗浄装置のローラの交換する場合を示す説明図である。
【図12】図12は、同箔および条ストリップ材Sの表面処理システムにおける表面メッキ装置の要部を拡大して示す断面図である。
【図13】図13は、図12のA−A線縦断面図である。
【図14】図14は、同箔および条ストリップ材Sの表面処理システムにおけるコーティング処理装置を示す概念図である。
【図15】図15は、同箔および条ストリップ材Sの表面処理システムにおける乾燥機を示す縦断面図である。
【図16】図16は、同乾燥機の扉部を示す正面図である。
【図17】図17は、同乾燥機のローラ冷却部を示す要部側面図である。
【図18】図18は、同箔および条ストリップ材Sの表面処理システムにおける後面装置及び巻取装置を示す正面図である。
【図19】図19は、同箔および条ストリップ材Sの表面処理システムにおける出側コイルカーを示す正面図である。
【図20】図20は、同箔および条ストリップ材Sの表面処理システムにおける合紙装置を示す正面図である。
【符号の説明】
S ストリップ材
1 箔および条ストリップ材の表面処理システム
10 入側コイルカー
11 スプール
12 受け台
13 車輪
14 レール
15 油圧シリンダ
20 巻出機
21 駆動モータ
22 カップリング
23 支持軸
24 支持軸
25 支持台
26 減速機
30 前面装置
31 デフレクターローラ
32 ブライドルローラ
33 ピンチローラ
40 洗浄装置
40a〜b 洗浄装置
50 メッキ装置
50a〜b メッキ装置
60a、b 洗浄(リンス)装置
70 コーティング処理装置
80 乾燥装置
90 後面装置
100 巻取装置
110 出側コイルカー
120 合紙装置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention provides a foil and strip for continuously forming a surface roughening treatment for improving adhesion to a synthetic resin layer on a metal ultrathin foil and a protective layer for eliminating influences from various external environments. The present invention relates to a strip material surface treatment system.
[0002]
[Prior art]
Generally, base material such as polyimide resin and copper foil etc Are used in IT-related equipment such as mobile phones as printed wiring boards (soft boards), and in recent years, their demand is increasing. And, conventionally, those substrates were mainly multi-layer structures in which copper foil and polyimide resin base material were bonded together by adhesive or thermocompression bonding, but for their ultra-thin and high integration, There is an increasing demand for a multilayer structure having high adhesive strength.
[0003]
On the other hand, in order to make the substrate have a multilayer structure, it is necessary to modify one side of the copper foil to a structure having high affinity with the polyimide resin. In addition, as a method, a thin special metal film (chromium, chromium, etc.) is formed on the copper foil surface by a method of modifying the copper foil surface by sputtering or etching, an electroplating method, an electroless plating method, a laminating method, a sputtering method, or the like. And nickel). Of these, as an optimum manufacturing method, an electroplating method capable of continuous processing has attracted attention.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the technology to stably and continuously process the electroplating of copper foils in the thickness range from several microns to several tens of microns with the same system has not yet been established. Early realization of a surface plating apparatus capable of forming a special metal film on the surface of other metal foils is desired. Also, it is desired to realize a coating processing apparatus that continuously forms a protective layer for stripping strip material such as copper foil from the influence of the external environment.
[0005]
Various types of plating equipment such as horizontal cells, vertical cells, and radial cells have been developed as continuous plating equipment for steel strips. When copper foil with a thickness range from several microns to several tens of microns is targeted, wrinkles and squeezing occur, so there is a limit on tension, a limit on the free span length where the strip does not wrap on the roll, and a feeding point Therefore, the conventional steel strip continuous plating equipment cannot be applied as it is.
The present invention has been proposed in view of the above circumstances, and a special metal film can be stably and continuously formed on one surface of a metal foil strip by electroplating, and a protective layer for eliminating the influence from the external environment can be continuously formed. It is an object of the present invention to provide a surface treatment system for foil and strip material that can be formed automatically.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, the strip material is transported inside the processing tank via the roller, and a cleaning liquid is sprayed on the surface of the strip material to perform a cleaning process. The strip material is moved in close contact with the cleaning roller and the guide roller that is partially immersed in the plating solution of the cell body containing the plating solution, and the lower surface of the strip material is continuously plated. And a second cleaning device for transporting the strip material inside the processing tank via a roller and spraying the processing liquid onto the surface of the strip material to clean the plating solution, and after the surface treatment A coating processing device for coating by coating different application rollers on the upper and lower surfaces of the strip material, and hot air is blown onto the surface of the strip material stretched through the roller. While it dried by a, in which a drying device and which enables the temperature control of the roller surface.
[0007]
Further, in the invention according to claim 2, the first cleaning device is configured to unfold the coil-shaped strip material and the entry-side coil car that conveys the coil-shaped strip material wound around the spool to the unwinding machine. The strip material is supplied by an unwinding machine that sends out a constant tension, and a front device that passes the strip material fed from the unwinding machine through the washing device so as not to be wrinkled. To do.
[0008]
According to a third aspect of the present invention, in the spool, the rear surface device that allows the strip material fed from the drying device to pass through the winding device so as not to be wrinkled, and the strip material fed from the rear surface device to the spool. Winding device that winds in a coil shape, an output side coil car that receives a coiled strip material wound on a spool by a receiving stand and conveys it to a paper device, and a slip sheet that sandwiches ultrathin paper between strip materials after surface treatment A device is further provided.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the drawings illustrating an embodiment. FIG. 1 is an explanatory diagram showing the entire surface treatment system for foil and strip material according to the present invention. Here, the
[0010]
FIG. 2 is a front view showing the entry-
[0011]
As shown in FIG. 3, the
[0012]
The strip material S sent out from the unwinding
[0013]
As shown in FIGS. 5 and 11, the
[0014]
Here, the
[0015]
In this embodiment, a plurality of
[0016]
In the present embodiment, the
[0017]
Here, the
[0018]
The
[0019]
The open /
[0020]
Further, when opening the opening /
[0021]
As shown in FIGS. 8 and 11, a rotary actuator 414 such as an electric motor or an air motor is provided outside the
[0022]
The
[0023]
Further, as shown in FIGS. 8 and 9, a
[0024]
The
[0025]
A purge gas is jetted around the bearing 431 and the bearing 432 to prevent the treatment liquid sprayed from the
[0026]
The
[0027]
Next, the operation of the
[0028]
When the roller is replaced, the support
[0029]
After the old rollers 415 are pulled out, new rollers 415 are inserted through the drive shafts 413, respectively. Also in this case, since the newly inserted roller 415 is guided by the drive shaft 413 that is elongated, it can be held as it is. Further, there is no possibility that the new roller 415 may come into contact with the adjacent roller or other members and be damaged. Therefore, the roller 415 can be replaced easily and quickly. Note that, even when the roller 415 is replaced, the
[0030]
After replacing the roller 415, the opening /
[0031]
FIGS. 12 and 13 show a schematic configuration of the
[0032]
A strip material S (metal foil strip) fed from a copper foil coil (not shown) is deflected by the
[0033]
The
[0034]
Further, the
[0035]
On the other hand, as shown in FIG. 12, an overflow nozzle 51a that keeps the level of the plating solution M constant is provided on the upper portion of the
[0036]
In the
[0037]
The
[0038]
The
[0039]
The
[0040]
The
[0041]
The
[0042]
As shown in FIG. 14, the
[0043]
Since the
[0044]
Further, as shown in FIGS. 15 to 17, the drying
[0045]
In the drying
[0046]
The
[0047]
The winding
[0048]
The output
[0049]
In order to protect the surface of the strip material after the surface treatment, the
[0050]
The
[0051]
In the embodiment described above, the case where the
[0052]
Furthermore, the number of the
[0053]
【The invention's effect】
Since this invention consists of an above-described structure, there can exist an effect which is demonstrated below.
[0054]
According to the first aspect of the present invention, the strip material is conveyed inside the processing tank via the roller, and the first cleaning device for spraying the processing liquid onto the surface of the strip material to perform the cleaning process, and the plating solution are accommodated. The strip material is moved while being in close contact with a guide roller that is partially immersed in the plating solution of the cell body, and a plating device for continuously plating the lower surface of the strip material, and a roller The strip material is transported inside the treatment tank, and the surface of the strip material is sprayed with the treatment liquid to clean the plating solution, and the strip material after the surface treatment is separately provided on the upper and lower surfaces. A coating processing device that contacts and coats the coating roller, and drying by blowing hot air on the surface of the strip material stretched through the roller Those having a drying device and which enables the temperature control of the roller surface.
[0055]
By adopting such a configuration, the surface treatment system for the foil and strip material of the present invention can be applied to the surface roughening treatment for improving the adhesion required in the printed wiring board manufacturing process, and from high heat and chemicals. Protective layer to eliminate the effects of etc Can be reliably performed.
[0056]
Further, in the invention according to claim 2, the first cleaning device is configured to develop an entry side coil car that conveys a coiled strip material wound around a spool to an unwinding machine, and a coiled strip material. Since the strip material is supplied by an unwinding machine that sends out a constant tension and a front surface device that passes the strip material fed from the unwinding machine through the washing device so as not to be wrinkled, the first The strip material S can be smoothly supplied to the cleaning device.
[0057]
According to a third aspect of the present invention, in the spool, the rear surface device that allows the strip material fed from the drying device to pass through the winding device so as not to be wrinkled, and the strip material fed from the rear surface device. Winding device that winds in a coil shape, an output side coil car that receives a coiled strip material wound on a spool by a cradle and transports it to a paper sheet device, and a slip sheet that sandwiches ultrathin paper between strip materials after surface treatment Since the apparatus is further provided, the strip material surface after processing can be protected. Moreover, the strip material after surface treatment can be easily carried out.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram showing the entire surface treatment system for foil and strip material according to the present invention.
FIG. 2 is a front view showing an entry-side coil car in the surface treatment system for the foil and strip material S. FIG.
FIG. 3 is a side view showing an unwinding device in the surface treatment system for the foil and strip material S. FIG.
FIG. 4 is a front view showing a front device in the surface treatment system for the foil and strip material S. FIG.
FIG. 5 is a front view of an essential part showing a cleaning device in the surface treatment system for the foil and strip material S. FIG.
FIG. 6 is a main part front view showing a state in which the opening / closing door of the cleaning device in the surface treatment system for the foil and strip material S is removed.
FIG. 7 is a plan view showing a hydraulic lock mechanism used in the cleaning device.
FIG. 8 is a longitudinal sectional view showing the cleaning apparatus.
FIG. 9 is a cross-sectional view of a main part showing an opening / closing door portion of the cleaning apparatus.
FIG. 10 is an explanatory view showing a state where the opening / closing door of the cleaning device is opened.
FIG. 11 is an explanatory view showing a case where a roller of the cleaning device is replaced.
FIG. 12 is an enlarged cross-sectional view showing a main part of a surface plating apparatus in the surface treatment system for the foil and strip strip material S;
13 is a vertical cross-sectional view taken along line AA in FIG. 12. FIG.
14 is a conceptual diagram showing a coating processing apparatus in the surface treatment system for the foil and strip material S. FIG.
15 is a longitudinal sectional view showing a dryer in the surface treatment system for the foil and strip strip material S. FIG.
FIG. 16 is a front view showing a door portion of the dryer.
FIG. 17 is a side view of an essential part showing a roller cooling unit of the dryer.
18 is a front view showing a rear surface device and a winding device in the surface treatment system for the foil and strip material S. FIG.
FIG. 19 is a front view showing an exit side coil car in the surface treatment system for the foil and strip material S. FIG.
FIG. 20 is a front view showing an interleaf apparatus in the surface treatment system for the foil and strip material S. FIG.
[Explanation of symbols]
S Strip material
1 Surface treatment system for foil and strip material
Entry coil car
11 Spool
12 cradle
13 wheels
14 rails
15 Hydraulic cylinder
20 Unwinder
21 Drive motor
22 coupling
23 Support shaft
24 Support shaft
25 Support stand
26 Reducer
30 Front device
31 Deflector roller
32 Bridle Roller
33 Pinch roller
40 Cleaning device
40a-b Cleaning device
50 Plating equipment
50a-b plating equipment
60a, b Cleaning (rinsing) equipment
70 Coating processing equipment
80 Drying equipment
90 Rear device
100 Winding device
110 Outlet coil car
120 interleaf device
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