JP3638120B2 - 表面形状測定系の系統誤差の決定方法および表面形状測定装置 - Google Patents

表面形状測定系の系統誤差の決定方法および表面形状測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3638120B2
JP3638120B2 JP2000297802A JP2000297802A JP3638120B2 JP 3638120 B2 JP3638120 B2 JP 3638120B2 JP 2000297802 A JP2000297802 A JP 2000297802A JP 2000297802 A JP2000297802 A JP 2000297802A JP 3638120 B2 JP3638120 B2 JP 3638120B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subject
shape
axis
shift
term
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000297802A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002107124A (ja
Inventor
生松 藤本
宏 配野
清和 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitutoyo Corp
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitutoyo Corp filed Critical Mitutoyo Corp
Priority to JP2000297802A priority Critical patent/JP3638120B2/ja
Publication of JP2002107124A publication Critical patent/JP2002107124A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3638120B2 publication Critical patent/JP3638120B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、概略平面形状を有する被検体の形状測定に際して、誤差を含む測定値から系統誤差を求め、前記測定値より測定系の前記系統誤差を差し引いて精度を高めた形状測定値を得る分野に関する。詳しく言えば、被検体表面の高さの上下を所定の領域にわたって計測するエリアセンサを用いる被検体表面の形状測定に関する。
具体例では、エリアセンサとしてCCDカメラを用いた光学干渉計およびその系統誤差の決定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、被検体の表面形状を測定する測定系の誤差を、誤差を含む測定値を用いて同定する手段は非接触光学測定方式を中心に、いくつか提示されているが、現在実用段階に至った方式は見当たらない。従来技術としては、光学干渉計の中の参照面のみを取り出し、参照面の形状を3面合わせ法に準じる方法で決定した後に、参照面を干渉計に取り付ける場合がほとんどである。
つまり、この方式は他の2つの面を用いて2つの面どうしを向かい合わせて測定を行うものであるので、参照面の正確な取付けの位置と姿勢の設定に手間がかかり、非常に面倒である。また、参照面以外の系統誤差と校正の終了後、参照面の取り付け位置と姿勢の誤差、ならびに支持体の撓みの影響などは放置されたままとなる。
【0003】
そして、従来では、参照面が取り付けたままで被検体表面を光学干渉計の光軸と直交する方向にシフトさせる方法(2面法と呼ばれている)が検討されているが、被検体のシフトに伴う誤差の中で、特に、形状に誤差を与えるピッチング項、ローリング項、上下移動項を求めることができておらず、それらの影響を排除する方法が確立されていない。
【0004】
また、前述した2面法としては、下記に挙げる4つの方法が知られている。
(1)伊藤俊治、日名地輝彦、堀内宰;
「2方位法と半径方向シフト法を用いた平面度の高精度測定」
精密工学、58(1992)883−886
本方法は、光軸を中心に回転ステージを用いて回転し、円周方向の形状情報の獲得、かつ、半径方向へのシフトにより半径方向の形状を求めて、被検体表面の形状を決定する。
しかし、本方法は半径方向のシフトに伴うシフト誤差が全く考慮されていないので、形状の2次成分に誤差を生じる。オプチカルフラットのような形状は、2次成分の占める割合が一番大きいので、測定形状に甚大な誤差を有すると考えられる。
【0005】
(2)R.Mercier,M.Lamare,P.Picart,J.P.Marioge;
「Two-flat method for bi-dimentional measurement of abusolute
departure from the besut sphere」
Pure Appl Opt 6(1997)117-126
本方法では、被検体表面の形状が球面の特別な場合を仮定して、被検体表面のシフトのみで、そのシフト誤差(ピッチング、ローリング、上下移動の3つのシフト誤差を取り扱っている)と形状の分離を最小2乗法を用いて行っている。
しかし、形状が球面の特別な場合を仮定して、全部で34回のシフトを行うというのは問題であり、この方法では、形状に含まれる2次成分がシフト誤差と分離できないという指摘がある(東北大学・清野氏による)。
【0006】
(3)清野慧,孫 ヘイ,強 学峰,高 偉;
「干渉縞による平面形状の絶対測定法の理論的研究」
精密工学 64-8(1998),1137-1145
本方法は、3回のシフトで被検体表面の形状を決定可能としている。
しかし、本方法では、最重要な上下移動項を全く考慮しておらず、シフト誤差をピッチング項、ローリング項の2つのみと仮定しており、その上、これを求めるアルゴリズムに致命的な間違いが指摘されている(即ち、本方法は測定形状の関数に対して微分積分を繰り返して求めているが、測定形状の関数の1次微分、2次微分の近似誤差量を考慮すべきであるにも関わらず無視されており、これが、測定形状の2次成分に致命的な誤差を内包させる結果を与えている)。
【0007】
(4)清野慧,孫 ヘイ,強 学峰,高 偉;
「フィゾー干渉計による形状測定機の自律校正」
1999度精密工学秋期大会学術講演会論文集,457(1999)
本方法は前述した(1)の方法に属する。特に、半径方向のシフトについては、シフト誤差をピッチング項のみと仮定して、この影響を除去しようと試みているが、(3)と同様の問題を含み、これも正しく求められていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、2面法では被検体のシフトに伴うシフト誤差を正しく求める方法が存在せず、更に、参照面を干渉計に取り付けたままの状態で系統誤差を容易に決定する方式、ならび、実用的な干渉計の校正法は見当たらない。
【0009】
本発明の目的は、以上に述べたような従来の被検体の表面形状を測定する測定装置の現状に鑑み、実用性のあるシフト回数で、シフトに伴うシフト誤差を被検体の表面情報から分離できる表面形状測定系の系統誤差の決定方法および表面形状測定装置を得るにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、この目的は、被検体の2次元領域での高さの上下を測定するエリアセンサを備えた表面形状測定装置において、上下軸と直交する方向に移動可能な2次元位置決めステージに通常の被検面を固定して、数回のシフトと各シフトに伴い発生するピッチング、ローリング、上下運動のシフト誤差のうち上下移動項は、複数のギャップセンサを用いて得た測定値より求めることによって、表面形状測定系の系統誤差を被検体表面の各検出位置ごとに決定するアルゴリズムと、被検体の測定値から得た系統誤差を含む算出形状から前記系統誤差を差し引くことによって測定装置の校正を行い、他の被検体の形状測定の場合、シフト用の前記2次元位置決めステージを用いずに(被検体の前記シフトに頼ることなく)、高精度に被検体の表面形状の算出形状を求めることで達成される。
【0011】
即ち、本発明の表面形状測定系の系統誤差の決定方法は、概略平面形状を有する被検体を2次元領域で表面の高さの上下を測定するエリアセンサを備え、
前記被検体表面の形状を求める表面形状測定装置において、前記上下方向をz軸とし、前記上下方向と直交する平面で前記被検体をシフト量の指令値に基づきシフトを実現する2次元位置決めステージを有し、前記2次元位置決めステージの前記z軸と直交する1次元移動方向をx軸、x軸に直交する他の1次元移動方向をy軸とし、前記被検体表面の形状の高さzをx,yの所定の多項式で表し、この多項式の係数を求める過程において、前記被検体に所定のx,y方向のシフトを与えて得られる前記被検体表面の形状を表す測定値であり、かつ、前記エリアセンサの誤差を含む系統誤差と前記シフトに伴って発生する前記2次元位置決めステージでの計画外の動作から得られるピッチング、ローリング、上下移動を主要成分とするシフト誤差を含む前記測定値を用いて、前記係数のうち、シフト誤差に無関係でシフト量のみで求まる係数群I とシフト誤差の制約を受ける係数群IIについては、前記双方の誤差の影響を排除した前記係数群Iは与えたシフト量を用いて前記測定値より定め、前記双方の誤差の影響を排除した前記係数群IIとピッチング、ローリング項は前記測定値と別途検出手段から得られる上下移動項を用いて定め、かくして得られた係数を用いて、前記多項式を決定して前記被検体表面の前記双方の誤差の影響を排除して算出形状を求め、前記形状測定の系統誤差を含む前記測定値と前記系統誤差が除かれた前記算出形状とを用いることにより、前記系統誤差を求め、他の被検体表面の形状測定の場合は、測定値より前記系統誤差を除去することによって、前記被検体表面の算出形状を求めることを特徴としている。
【0012】
後述する本発明の好ましい実施例においては、次の(a)〜(e)の表面形状測定系の系統誤差の決定方法が説明される。
【0013】
(a)前記所定のx,y方向のシフトは、前記2次元位置決めステージ上に置かれた前記被検体をx軸の正方向に所定量α、x軸の負方向に同じ大きさの前記所定量α、y軸の正方向に所定量β、y軸の負方向に同じ大きさの前記所定量βの計4回のシフトと、x軸の正方向に所定量αかつy軸の正方向に所定量β、x軸の負方向に所定量αかつy軸の負方向に所定量βの計2回の合計6回のシフトを行うことを特徴とする表面形状測定系の系統誤差の決定方法。
【0014】
(b)前記所定の多項式は、前記被検体表面の形状を、各y座標を含むxz平面で切断した前記被検体表面の断面形状を前記y座標をパラメータとしたxk に対する係数ak (y)で示すxのn次多項式で近似し、この内、x0 に対する定数項a0 (y)はx=0を含むyz平面で切断した前記被検体表面の断面形状をyk に対する係数bk で示すyのn次多項式で近似することを特徴とする表面形状測定系の系統誤差の決定方法。
【0015】
(c)前記係数群I は、前記被検体のシフト前の測定値から算出される被検体表面の形状を表す測定値、x軸方向に前記被検体を1回のシフト後得られる前記測定値から導かれるn個の差の値、前記xのn次多項式のn個の係数と3つの前記シフト誤差からなるn+3個の未知数を有する関係式であり、前記n次多項式の1次、2次の係数a1 (y)a2 (y)、前記シフト量α、ピッチング項、ローリング項、上下移動項の6つを2つの未知数にまとめた変数変換を行うことによって、未知数をn+3個からn個となし、前記各y座標に対する前記xのn次多項式のk≧3のak (y)と、y軸方向に前記被検体を1回のシフト後得られる前記測定値とを用いて、前記と同様の過程を経て、前記x0 に対する定数項a0 (y)を表す前記yのn次多項式のj≧3のbj を求めることによって決定されることを特徴とする(b)記載の表面形状測定系の系統誤差の決定方法。
【0016】
(d)ローリング項を支配するxy項以外の前記係数群IIとピッチング項は、x軸の正方向に前記被検体表面を1回の前記シフトさせて得られかつ請求項4のn次多項式の3次以上の係数を求める過程において得られた前記2つの未知数と、x軸の負方向に前記と同じ量のシフトを行って前記と同様の過程を経て得られる前記2つの未知数とを加えた計4つの未知数を用い、各y座標に対する前記xのn次多項式の1次、2次の係数a1 (y)a2 (y)とピッチング項をx軸方向にシフトした際に生じる上下移動項の関数として表し、また、y軸の正負両方向のシフトによって、前記と同様の過程を経て、x=0における前記yのn次多項式の1次、2次の係数b1 ,b2 とピッチング項をy軸方向にシフトした際に生じる上下移動項の関数として表すことを特徴とする(b)記載の表面形状測定系の系統誤差の決定方法。
【0017】
(e)前記xy座標系におけるローリング項および前記係数群IIのローリング項を支配するxy項は、x軸方向と直交するy軸方向の両方向に所定のシフト量を与えて、この双方のシフト量で定まる方向を新たにs軸方向、その直交する方向をt軸方向とした場合、請求項4と請求項5と同様の過程を経て、前記被検体表面の前記断面形状を示す前記n次多項式の未決定部分を決定する際、新しいst座標系のs軸上においては、前記xy座標系では排除できなかったローリング項の影響が排除され、しかも、前記被検体の前記断面形状そのものは剛体であるので前記xy座標に対応するst座標で形状の高さが同一となるから、このs軸方向へのシフトで得られる高さの値を用いて、前記x軸方向、y軸方向ならびs軸方向へのシフトに対応して生じるそれぞれの上下移動項の関数として決定することを特徴とする(b)記載の表面形状測定系の系統誤差の決定方法。
【0018】
また、本発明によれば、前述した目的は、前記上下移動項の検出手段は、前記ステージの2次元移動平面内の高精度平面を有する部分の上下移動量を検出するギャップセンサであって、前記2次元移動ステージの上下変位の測定に関し、少なくとも、x方向を2個所、y方向を2個所の平均値を上下移動項の検出値とすることを特徴とする表面形状測定装置によっても達成される。
【0019】
そして、後述する本発明の好ましい実施例の説明では、
(f)前記エリアセンサは、形状測定が被検体表面と参照面を含む干渉光学系により得られる光学干渉縞によりなされる場合のCCDカメラであることを特徴とする系統誤差の決定方法を実現する表面形状測定装置、
(g)前記エリアセンサは、形状測定が被検体表面と一点で接触して、指定した位置における表面形状の高さを測定するスタイラス、AFMスタイラスであり、前記スタイラスを保持する機構が、前記被検体に対して相対的に行う走査運動により前記スタイラスが前記エリアの各位置における被検体形状の高さを検出する走査機構をもつことを特徴とする系統誤差の決定方法を実現する表面形状測定装置が説明される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、参照面を含む干渉光学系による表面形状測定系を例に取り、本発明の具体例を説明するが、本発明で用いるエリアセンサとしては、被検体表面の測定エリアを走査する機構をもち、しかも表面の高さの上下を測定できる被検体表面形状測定器であれば、適用可能であり、適用可能な例としては、3次元形状測定器、非球面レンズ等の形状測定器、更には、AFM,STM等を挙げることができる。
まず、図面について本発明による表面形状測定装置のシステム構成とシステム動作について説明し、この説明の後、被検体の前記シフトによる系統誤差を決定する本発明のアルゴリズムを示す。
【0021】
図面中、図1は参照面誤差を含む干渉計の系統誤差を決定して、高精度に被検体表面の測定を行う本発明による表面形状測定装置のシステム構成を示す。
本表面形状測定装置は、レーザ光源1、干渉縞の2次元画像を撮像するCCDカメラ2、参照面3などを有しており、一般の干渉計5と2次元位置決めステージ6上に置かれた被検体7、ギャップセンサー8などから構成される。
また、本発明による表面形状測定装置の動作ならびアルゴリズムとの説明のためのxyz座標系は、図1に示すように、干渉計5の光軸4に平行な方向をz軸とし、前記2次元位置決めステージ6の1次元移動方向をx軸、x軸に直交する他の1次元移動方向をy軸とする。
【0022】
干渉計5において、レーザ光源1から発せられたレーザ光は、各光学系を透過して参照面3を一部は透過し一部は反射する。透過部分は、被検体表面7で反射して参照面3で反射した部分と干渉させて、被検体表面7と参照面3の相対形状が測定された光学的干渉に基づく干渉縞の解析から算出される。
【0023】
さて、干渉計による平面度測定は、参照面に対する被検体表面の相対測定であるから、高精度な被検体表面の測定を実現するためには、参照面の(理想平面からの)誤差、光学系による波面歪などを含めた干渉計の系統誤差を予め正確に求めて校正しておく必要がある。
次に、参照面誤差を含む干渉計の系統誤差を決定して高精度に被検体表面の測定を行うための前記システムの動作と方式の概要を簡単に述べる。
被検体7は2次元位置決めステージ6上に固定されており、被検体7を図2で示す6方向に2次元位置決めステージ6よりそれぞれシフトさせて、シフト前と合わせた計7つの被検体表面7の各位置で各々干渉縞の測定を行い、公知の干渉縞解析により算出された系統誤差を含む被検体の表面の形状に対して、後述する(1)から(5)のアルゴリズムを施すことによって、シフト誤差であるピッチング項とローリング項が上下移動項の関数として決定される。
【0024】
次に、後述の(6)アルゴリズムから上下移動項を複数のギャップセンサ11を用いて測定を行うことによって決定する。
最後に、(7)アルゴリズムで、参照面誤差を含む系統誤差が参照面の各点において決定され、実際の被検体表面の測定の場合には、
「干渉計による測定値から導出される系統誤差を含む形状測定値」−「系統誤差」として、被検体の表面形状の高精度測定を実現できる。
【0025】
(1)被検体表面の形状を多項式で近似
図3において、被検体表面9の形状を断面形状の集合10として、x軸方向に関する断面形状をn次多項式で、下記のように表す。
【数1】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
【0026】
【数2】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
但し、式(1.1)のa0 (y)は図3における定数項11であり、
のように定義することができる。
【0027】
(2)被検体のシフトに伴う関係式
各y座標y=yk (k=1,2,....,m)に対する、xのn次多項式の係数決定を行うため、先ず、被検体のシフト前の得られる系統誤差を含む被検体表面の形状z(0,0,x,y)を下記式で表わす。
【数3】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
ここで、z(x,y)・・・被検体表面の形状の真値、ε(x,y)・・・参照面誤差を含む系統誤差z(α,β,x,y)・・・干渉縞データより解析されて得られたシフト量α,βに対応して発生するシフト誤差と系統誤差を含む被検体表面の形状の測定値
と定義する。
【0028】
同様に、被検体をx軸方向にαだけシフトして得られる関係式は、シフト誤差が含まれており、
【数4】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
である。この式(2.2)で、シフト誤差は第3項から第5項のように表される(p(α,0)・・・ピッチング項、r(α,0)・・・ローリング項、g(α,0)・・・上下移動項)。
【0029】
ここで、式(2.2)−式(2.1)より、
【数5】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
となる。左辺は測定値であり、右辺は被検体表面の断面形状を表す多項式
(z(x−α,y)−z(x,y))と
被検体表面の姿勢の変化を表す項(p(α,0)x+r(α,0)y+g(α,0))から成り立つ。
【0030】
前述した式(1.1)および式(2.3)から、
【数6】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
が成立する。
【0031】
本アルゴリズムでは、2次元位置決めステージ上に固定された被検体をx軸の正方向に適切なるαのシフト、負方向に同じ大きさαのシフト、同様に、y軸の正方向に適切なるβのシフト、負方向に同じ大きさのβのシフトの計4回のシフトと、x軸の正方向にαのシフトかつ、y軸の正方向にβのシフト、x軸の負方向に同じ大きさのαシフトかつy軸の負方向に同じ大きさのβのシフトの2回のシフトを合わせた合計6回の一連のシフトを図4に示すように施す。
すなわち、シフト前の位置合わせた計7回の被検体表面の各位置で干渉縞データの測定を行い、シフト誤差と系統誤差を含む被検体表面の形状を求めることにより、系統誤差と被検体表面の断面形状を表す多項式の定数成分を除いた関係式(式(2.4))が各シフト毎に成立する。
【0032】
(3)係数群I (被検体表面の形状を近似する多項式の3次以上の係数
k (y)(k≧3)、bj (j≧3)の決定
(3.1) x軸の正方向へαシフトさせた被検体表面の形状の測定値を用いて、係数ak (y)(k≧3)の決定
【0033】
式(2.4)より
【数7】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
となる。但し、
【数8】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
【数9】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
とおく。
【0034】
ここで、求める変数an (y),...,a2 (y),a1 (y),p(α,0),r(α,0),g(β,0)のn+3個の未知数をan (y),...,a3 (y),c(α,0,0,y),d(α,0,0,y)のn個の未知数に変数変換しておき、x=x1 ,x2 ,...,xm のそれぞれに対して、式(3.1)に代入して、行列とベクトルを用いれば、
【数10】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
と表される。
【0035】
但し、
【数11】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
【数12】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
【数13】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
である。
【0036】
よって、
【数14】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
のように、n個の未知数、即ち、an (y),...,a3 (y),c(α,0,0,y),d(α,0,0,y)が定まる。
【0037】
(3.2) y軸の正方向へβシフトさせた被検体表面の形状の測定値を用いて、
係数bj (j≧3)の決定
(3.1) と同様にして求める。すなわち、被検体をy軸方向にシフトして得られる式(2.2)に相当する関係式で、特に、x=0として、
【数15】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
と表す(p(0,β)・・・ピッチング項、g(0,β)・・・上下移動項)。
【0038】
このとき、式(3.9)からシフト前の式(2.1)を引くことによって
【数16】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
となる(式(3.1)に対応)。
【0039】
但し、
【数17】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
【数18】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
とおく。
ここで、式(3.1)と同様に、求める変数bn ,...,b2 ,b1 ,p(0,β),g(0,β)のn+3個の未知数をbn ,...,b3 ,c(0,β,0,0),d(0,β,0,0)のn個の未知数に変換しておき、y=y1 ,y2 ,...,ym のそれぞれに対して式(3.10)に代入して、行列とベクトルを用いて、
【数19】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
と表される。
【0040】
但し、
【数20】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
【数21】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
【数22】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
である。よって、
【数23】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
のように、n個の未知数、即ち、bn ,...,b3 ,c(0,β,0,0,),d(0,β,0,0,)が定まる。
【0041】
式(3.3)、式(3.1)、式(3.2)の過程を経て得られる被検体表面の断面形状を示すn次多項式
【0042】
被検体表面の断面形状を示すn次多項式を式(1.1)から
【数24】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
と2次以下の項を展開する。式(3.2)式および式(3.3)
【数25】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
【数26】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
となる。
【0043】
また、a0 (y)は、z(x ,y)をxのn次多項式と考えた場合の定数項であり、
【数27】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
において、係数b2 ,b1 は同様に、
【数28】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
【数29】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
となる。
【0044】
以上より、3次以上の係数決定によって被検体表面の断面形状を示すn次多項式は
【数30】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
と表される。
【0045】
(4)係数群IIの一部(被検体表面の形状を近似する多項式の1次と
2次の係数)とピッチング項を上下移動項の関数として決定
被検体をx軸の正方向にαシフトさせて、式(3.2)(3.3)(3.8)より、
【数31】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
【数32】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
を得る。同様に、x軸の負方向にαシフトさせて、
【数33】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
【数34】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
を得る。
【0046】
式(4.1)、式(4.2)、式(4.4)から
【数35】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
となり、ピッチング項と2次係数
【数36】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
【数37】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
を得る。
【0047】
また、1次係数
【数38】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
も容易に得ることができる。
【0048】
同様に、y軸の正負の両方向にβのシフトを行って、同様の過程を経て、
【数39】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
を得る。
【0049】
また、式(3.1)におけるa0 (y)の2次係数は
【数40】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
であり、1次係数は
【数41】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
となる。
【0050】
以上より、3次以上の係数と1次、2次の係数を上下移動項の関数として決定後の被検体表面の断面形状を示すn次多項式は
【数42】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
となる。
但し、
【数43】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
で、x,yの値を指定すれば定まる既知量である。
【0051】
なお、式(4.12)においては、x,yの係数にはローリング項r(α,0)の影響があり、この時点では未決定である。
(5)係数群IIの一部(ローリングの項とローリング項を支配するxy項)を上下移動項の関数として決定
シフト方向が座標軸上、例えば、x軸上であればy=0、y軸上であればx=0であるので、式(4.12)において、ローリング項r(α,0)の影響はない。よって、シフト方向であるx軸方向とその直交方向であるy軸方向の両方向とは異なる、新たなるシフト方向、即ち、x軸方向にαシフトかつy軸方向にβシフトさせると、シフト方向は元の座標系では
【数44】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
となる。
この方向を新たにs軸方向、その直交する方向をt軸方向とする新しいst座標系を考えて、(1)から(4)の過程を経て、被検体表面の断面形状を表す式は、s軸上(y=kx)、即ち、t=0では、ローリング項の影響はなく
【数45】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
と表される。
ここに、
【数46】
Figure 0003638120
は式(4.13)に相当する決定項である。そして、g(α,β),g(−α,−β)は、xy座標系ではx軸方向にαシフトかつy軸方向にβシフト、x軸方向に−αシフトかつy軸方向に−βシフトした上下移動項を表す。
【0052】
なお、新しい座標系stとxy座標系との関係は、θ=arctan κとおいて、
【数47】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
となる。また、被検体の断面形状そのものは剛体であるのでxy座標に対応するst座標でも同一位置では形状の高さが同一となる関係を用いて、特に、s軸上で考えると、
【数48】
Figure 0003638120
となる。但し、(x,y)の位置と(s,0)の位置は同一である。
よって、式(4.12)の右辺と式(5.2)の右辺から、
【数49】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
となる。
【0053】
【数50】
Figure 0003638120
より、
【数51】
Figure 0003638120
であるので、右辺よりsの代わりにxで示すと、
【数52】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
となる。これを整理して
【数53】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
とする。
【0054】
式(5.6)で、x=α,y=kαとx=−α,y=−kαの場合を考えると、
【数54】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
より、v(α,β,k)が求まる。
このv(α,β,k)を用いれば、式(5.6)のx2 の係数から、ローリング項は
【数55】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
で表される。
【0055】
以上より、得られる被検体表面の形状の真値を表す式は
【数56】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
となる。但し、
【数57】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
で、x,yの値を指定すれば、定まる既知量である。ここで、d,cは前述した(3.7)項式より、また、vは式(5.6)より、求まっているので、h(α,β,x,y)を決定することができる。
【0056】
(6)ギャップセンサを用いた測定値により求める上下移動項の決定
複数個のギャップセンサの各位置pk (k=1,2,...,m)に配置して、上下変位値lk を測定する。
上下移動項は、ピッチング項、ローリング項の影響を排除して
【数58】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
で近似することができる。
【0057】
かくして、前述の式(5.10)の結果と6つの上下移動項を式(5.9)に代入すれば、形状の真値z(x,y)を得ることができる。
【0058】
(7)点(x,y)に対する系統誤差ε(x,y)の決定
(2)節から(6)節より、被検体表面の形状z(x,y)が決定された。よって、系統誤差ε(x,y)は、被検体のシフト前の測定値z(0,0,x,y)の式(2.1)を再掲すれば
【数59】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
であるから、
【数60】
Figure 0003638120
Figure 0003638120
として決定される。
【0059】
尚、前述した本発明の実施例の説明では、エリアセンサとしてCCDカメラを用いた参照面を含む干渉光学系による例に取り述べたが、本発明は参照面を含む干渉光学系だけに限定されるものではない。つまり、測定によって得られた「系統誤差を含む形状の測定値」が得られるものであれば、前述した実施例の2次元位置決め移動ステージに固定した被検体の前記エリアセンサと同機能のエリア内の高さ検出センサ(例:触針をエリア内で2次元的に走査する走査型AFM、または、接触針を有する粗さ検出器など)を用いれば、これらのエリアセンサを用いた表面微細形状、緩斜面からなる非球面レンズ表面性状測定器、さらには3次元形状測定器などにも広く活用できる。
【0060】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、干渉計の系統誤差が、特別に高精度基準面ではない通常の被検体表面を、移動可能なxy方向に2次元位置決めステージに配置して、6回のx方向、y方向ならびにxy方向のシフトと各シフトに伴い発生するピッチング、ローリング、上下移動のシフト誤差のうちギャップセンサで測定された6つの上下移動項を用いて、系統誤差を参照面の各点で決定できる。
前述したような系統誤差測定の場合、シフト動作のための2次元位置決めステージが必要で、また、前述したエリアセンサの測定領域を越えた広い領域の被検体の表面形状計測のためにも、2次元位置決めステージが必要であるが、一度系統誤差が決定された後では、前記エリアセンサが被検体の表面の測定領域をカバーする場合は同2次元位置決めステージの必要はなくなり、被検体表面の真値は形状の測定値から系統誤差を差し引くことによって容易に得ることができる。
また、これらのギャップセンサと前記2次元位置決めステージは、一度だけ系統誤差を求めた後は取り外すことができるので、被検体の測定の過程を運用する段階では、本発明による表面形状測定装置を複雑化、高価格化する要因となることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】高精度に被検体表面の測定を行う本発明の表面形状測定装置の概念図である。
【図2】同表面形状測定装置の被検体位置決めステージの拡大斜視図である。
【図3】被検体表面を近似する断面形状の模式図である。
【図4】被検体のシフト位置の説明図である。
【符号の説明】
1 レーザ光源
2 CCDカメラ
3 参照面
5 干渉計
6 2次元位置決めステージ
7 被検体
8 ギャップセンサー

Claims (9)

  1. 概略平面形状を有する被検体を2次元領域で表面の高さの上下を測定するエリアセンサを備え、前記被検体表面の形状を求める表面形状測定装置において、前記上下方向をz軸とし、前記上下方向と直交する平面で前記被検体をシフト量の指令値に基づきシフトを実現する2次元位置決めステージを有し、前記2次元位置決めステージの前記z軸と直交する1次元移動方向をx軸、x軸に直交する他の1次元移動方向をy軸とし、前記被検体表面の形状の高さzをx,yの所定の多項式で表し、この多項式の係数を求める過程において、前記被検体に所定のx,y方向のシフトを与えて得られる前記被検体表面の形状を表す測定値であり、かつ、前記エリアセンサの誤差を含む系統誤差と前記シフトに伴って発生する前記2次元位置決めステージでの計画外の動作からもたらされるピッチング、ローリング、上下移動を主要成分とするシフト誤差を含む前記測定値を用いて、前記係数のうち、シフト誤差に無関係でシフト量のみで求まる係数群I とシフト誤差の制約を受ける係数群IIについては、前記双方の誤差の影響を排除した前記係数群Iは与えたシフト量を用いて前記測定値より定め、前記双方の誤差の影響を排除した前記係数群IIとピッチング、ローリング項は前記測定値と別途検出手段から得られる上下移動項を用いて定め、かくして得られた係数を用いて、前記多項式を決定して前記被検体表面の前記双方の誤差の影響を排除して算出形状を求め、前記形状測定の系統誤差を含む前記測定値と前記系統誤差が除かれた前記算出形状とを用いると共に、前記系統誤差を求め、他の被検体表面の形状測定の場合は、測定値より前記系統誤差を除去することによって、前記被検体表面の算出形状を求めることを特徴とする表面形状測定系の系統誤差の決定方法。
  2. 前記所定のx,y方向のシフトは、前記2次元位置決めステージ上に置かれた前記被検体をx軸の正方向に所定量α、x軸の負方向に同じ大きさの前記所定量α、y軸の正方向に所定量β、y軸の負方向に同じ大きさの前記所定量βの計4回のシフトと、x軸の正方向に所定量αかつy軸の正方向に所定量β、x軸の負方向に所定量αかつy軸の負方向に所定量βの計2回の合計6回のシフトを行うことを特徴とする
    請求項1記載の表面形状測定系の系統誤差の決定方法。
  3. 前記所定の多項式は、前記被検体表面の形状を、各y座標を含むxz平面で切断した前記被検体表面の断面形状を前記y座標をパラメータとしたxk に対する係数ak (y)で示すxのn次多項式で近似し、この内、x0 に対する定数項a0 (y)はx=0を含むyz平面で切断した前記被検体表面の断面形状をyk に対する係数bk で示すyのn次多項式で近似することを特徴とする
    請求項1記載の表面形状測定系の系統誤差の決定方法。
  4. 前記係数群I は、前記被検体のシフト前の測定値から算出される被検体表面の形状を表す測定値、x軸方向に前記被検体を1回のシフト後得られる前記測定値から導かれるn個の差の値、前記xのn次多項式のn個の係数と3つの前記シフト誤差からなるn+3個の未知数を有する関係式で、
    前記n次多項式の1次、2次の係数a1 (y)a2 (y)、前記シフト量α、ピッチング項、ローリング項、上下移動項の6つを2つの未知数にまとめた変数変換を行うことによって、未知数をn+3個からn個となし、
    前記各y座標に対する前記xのn次多項式のk≧3のak (y)と、y軸方向に前記被検体を1回のシフト後得られる前記測定値とを用いて、前記と同様の過程を経て、前記x0 に対する定数項a0 (y)を表す前記yのn次多項式のj≧3のbj を求めることによって決定されることを特徴とする
    請求項3記載の表面形状測定系の系統誤差の決定方法。
  5. ローリング項を支配するxy項以外の前記係数群IIとピッチング項は、
    x軸の正方向に前記被検体表面を1回の前記シフトさせて得られかつ請求項4のn次多項式の3次以上の係数を求める過程において得られた前記2つの未知数と、x軸の負方向に前記と同じ量のシフトを行って前記と同様の過程を経て得られる前記2つの未知数とを加えた計4つの未知数を用い、
    各y座標に対する前記xのn次多項式の1次、2次の係数a1 (y)a2 (y)とピッチング項をx軸方向にシフトした際に生じる上下移動項の関数として表し、
    また、y軸の正負両方向のシフトによって、前記と同様の過程を経て、x=0における前記yのn次多項式の1次、2次の係数b1 ,b2 とピッチング項をy軸方向にシフトした際に生じる上下移動項の関数として表すことを特徴とする
    請求項3記載の表面形状測定系の系統誤差の決定方法。
  6. 前記xy座標系におけるローリング項および前記係数群IIのローリング項を支配するxy項は、
    x軸方向と直交するy軸方向の両方向に所定のシフト量を与えて、この双方のシフト量で定まる方向を新たにs軸方向、その直交する方向をt軸方向とした場合、請求項4と請求項5と同様の過程を経て、前記被検体表面の前記断面形状を示す前記n次多項式の未決定部分を決定する際、新しいst座標系のs軸上においては、前記xy座標系では排除できなかったローリング項の影響が排除され、しかも、前記被検体の前記断面形状そのものは剛体であるので前記xy座標に対応するst座標で形状の高さが同一となるから、このs軸方向へのシフトで得られる高さの値を用いて、前記x軸方向、y軸方向ならびs軸方向へのシフトに対応して生じるそれぞれの上下移動項の関数として決定することを特徴とする
    請求項3記載の表面形状測定系の系統誤差の決定方法。
  7. 前記上下移動項の検出手段は、前記ステージの2次元移動平面内の高精度平面を有する部分の上下移動量を検出するギャップセンサであつて、前記2次元移動ステージの上下変位の測定に関し、少なくとも、x方向を2個所、y方向を2個所の平均値を上下移動項の検出値とすることを特徴とする
    請求項1記載の系統誤差の決定方法を実現する表面形状測定装置。
  8. 前記エリアセンサは、形状測定が被検体表面と参照面を含む干渉光学系により得られる光学干渉縞によりなされる場合は、CCDカメラであることを特徴とする
    請求項1記載の系統誤差の決定方法を実現する表面形状測定装置。
  9. 前記エリアセンサは、形状測定が被検体表面と一点で接触して、指定した位置における表面形状の高さを測定するスタイラス、AFMスタイラスを用いる場合は、前記スタイラスを保持する機構が、前記被検体に対して相対的に行う走査運動により前記スタイラスが前記エリアの各位置における被検体形状の高さを検出する走査機構をもつことを特徴とする
    請求項1記載の系統誤差の決定方法を実現する表面形状測定装置。
JP2000297802A 2000-09-29 2000-09-29 表面形状測定系の系統誤差の決定方法および表面形状測定装置 Expired - Fee Related JP3638120B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000297802A JP3638120B2 (ja) 2000-09-29 2000-09-29 表面形状測定系の系統誤差の決定方法および表面形状測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000297802A JP3638120B2 (ja) 2000-09-29 2000-09-29 表面形状測定系の系統誤差の決定方法および表面形状測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002107124A JP2002107124A (ja) 2002-04-10
JP3638120B2 true JP3638120B2 (ja) 2005-04-13

Family

ID=18779861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000297802A Expired - Fee Related JP3638120B2 (ja) 2000-09-29 2000-09-29 表面形状測定系の系統誤差の決定方法および表面形状測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3638120B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114111672A (zh) * 2021-11-26 2022-03-01 南京航空航天大学 一种多位移传感器法向测量的传感器安装位置参数快速标定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002107124A (ja) 2002-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10751883B2 (en) Robot system with supplementary metrology position coordinates determination system
JPH1183438A (ja) 光学式測定装置の位置校正方法
EP3542130B1 (en) Method of calibrating an analogue contact probe and method of transforming a probe signal from an analogue contact probe into a spatial measurement value
CN109781002B (zh) 一种基于机器视觉的机床全轴程精确定位方法
JP4050459B2 (ja) 2つの対象物の位置を検出するための装置
Li et al. Monocular-vision-based contouring error detection and compensation for CNC machine tools
US20100157312A1 (en) Method of reconstructing a surface topology of an object
US6594002B2 (en) Wafer shape accuracy using symmetric and asymmetric instrument error signatures
JP2000081329A (ja) 形状測定方法及び装置
KR20110065365A (ko) 비구면체 측정 방법 및 장치
JP3638120B2 (ja) 表面形状測定系の系統誤差の決定方法および表面形状測定装置
JPH05248819A (ja) カメラによる測定対象物の三次元位置測定のための較正対象データの較正方法及び三次元位置測定方法
JPH0280909A (ja) 表面粗さ等輪郭形状測定機
JP3633863B2 (ja) 校正用の被検体を用いた表面形状測定系の系統誤差の自律的決定方法
CN216846033U (zh) 基于深矢高工件的内壁测量系统
EP3591335B1 (en) Flatness calibration method and flatness calibration device
Meli Calibration of photomasks for optical coordinate metrology
JP4125074B2 (ja) 三次元形状測定方法
JP2996165B2 (ja) 形状測定方法及びそれを用いた形状測定装置
JP3913519B2 (ja) 走査型間隙量検出による真直度測定方法
JP2001041711A (ja) 画像測定機のテーブル撓み補正方法及び装置
JPH11281306A (ja) 座標測定機の校正値検出方法及びこの校正値を用いた形状データ校正方法
JP2003057191A (ja) 円筒状被検物形状測定装置及び該円筒状被検物形状測定装置の調整方法と信号処理方法
JP4490793B2 (ja) 三次元測定方法
JP2006133059A (ja) 干渉測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040921

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees