JP3636050B2 - 光学的情報読取装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報を符号化したコードを光学的に読取り、デコードして情報に変換する光学的情報読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複数の物品を一つのライン上に流して各物品を自動的に仕分ける自動仕分けシステムがある。そして、ライン上を流れる各物品には、夫々を識別するため等の情報を符号化したコードたる2次元コードが印字されている。この2次元コードは、例えば黒色の印字部を有する正方形の印字セルと該印字部を有しない正方形で白色の非印字セルとを2次元的に組み合わせて矩形状に形成されており、数字、英字、漢字、かな、記号等の情報が符号化されたものである。そして、光学的情報読取装置によりライン上を流れる各物品の2次元コードが検出され、情報に変換される。自動仕分けシステムは、この光学的情報読取装置により変換された情報に基づいて、自動的に各物品の仕分けが行われるように構成されている。
【0003】
ところで、各物品に印字される2次元コードの印字セル内の印字部の形状(セル構成)には、その印字方法により、印字セル内が完全に黒色に印字された矩形型印字セルと、印字セル内に略円形状の黒色のドットパターンが印字された円形型印字セルとがある。後者には更に、1セル内に複数のドットパターンが集合的に印字された複数円型印字セルと、1セル内に単一のドットパターンが印字された単一円型印字セルとがある。しかも、円形型印字セルの場合には、隣接するドットパターン間に間隙(白色部分)が生じたり、隣接するドットパターン同士がつながったりして印字状態が変化することがある。(以上、図3参照)
このように物品に印字される2次元コードは、印字方法の違いにより、セル構成が異なるものが存在する。その一方で、光学的情報読取装置は、これらセル構成の異なる2次元コードの何れをも正確に読み取る性能が必要となる。
【0004】
図21は、光学的情報読取装置100の従来構成を示すものである。この光学的情報読取装置100は、ライン101上を流れる物品102に印字された2次元コード例えばQRコード103を光学的に検出する光学センサたるCCDカメラ104と、CCDカメラ104により検出されたQRコード画像のセル構成に応じて例えばフィルタ処理を行うことにより印字セルと非印字セルとを区分する画像処理回路105と、画像処理回路105によりフィルタ処理されたQRコード画像をデコードして情報に変換するデコード回路106とで構成されている。
【0005】
デコード回路106により変換された情報は、図示しない自動仕分けシステムの本体装置に出力されるようになっている。また、光学的情報読取装置100にはモニター107が接続されており、QRコード画像及びデコードされた情報等がモニター107画面上に表示されるようになっている。
【0006】
次に、光学的情報読取装置100の作用について説明する。尚、この光学的情報読取装置100は、ライン101上の各物品102に印字されたQRコード103を検出する際に、夫々のQRコード103のセル構成が特定の種類に限定されていることが正確にQRコード103を読み取るために望ましいとされている。
【0007】
この光学的情報読取装置100では、自動仕分け作業を開始する前に、物品102に印字されたQRコード103のセル構成に応じた画像処理に関する初期設定が行われる。この初期設定は、例えばQRコード103のセル構成が円形型印字セルの場合には印字セル内に間隙が生じており、CCDカメラ104により検出されたQRコード画像をそのままデコードしても前記間隙の影響で正確に情報に変換できないため、画像処理回路105にてQRコード画像の前記間隙を接合する画像処理を行うためのものである。
【0008】
まず、CCDカメラ104の前のライン101上にQRコード103が印字された物品102を配置し、そのQRコード103をCCDカメラ104で検出し、検出されたQRコード画像に基づいて、CCDカメラ104のぼかし量及び画像処理回路105のフィルタ定数の設定が行われる。このぼかし量とは、QRコード103をCCDカメラ104で撮影する際のピントのぼかし加減のことである。そして、これらぼかし量及びフィルタ定数の設定は、作業者によりモニター107画面上に表示されるQRコード画像及び情報を確認しながら、QRコード103が正確に情報に変換されるようになるまで行われる。
【0009】
このようにしてぼかし量及びフィルタ定数の設定が完了すると、通常の自動仕分けシステムの動作が実行される。具体的には、前記設定作業時に使用された物品102と同等のセル構成のQRコード103が印字され、その印字状態が略一定に保たれた複数の物品102をライン101上に流し、その際にこれら各物品102とCCDカメラ104との位置関係を一定の状態に保つようにする。これにより、光学的情報読取装置100において各物品102のQRコード103が正確に読み取られて情報に変換され、この情報が自動仕分けシステムの本体装置に出力されて、自動仕分け作業が行われる。このようにして光学的情報読取装置100では、例えばQRコード103のセル構成が複数円型印字セル又は単一円型印字セルの場合にも、ぼかし処理及びフィルタ処理により隣接する印字セル間等に生ずる間隙を接合することができ、QRコード103の情報への変換を正確に行うことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この光学的情報読取装置100では、ライン101上に複数の物品102を流す前に、作業者の手作業により、該物品102に印字されたQRコード103のセル構成に応じたぼかし量及びフィルタ定数を設定しなければならなかった。しかも、特定のセル構成のQRコード103に合わせてぼかし量及びフィルタ定数を設定することになるので、異なるセル構成のQRコード103では読み取りが不正確になり、セル構成が変わる度にぼかし量及びフィルタ定数の再設定を行わなければならなかった。そのため、ライン上に流す物品102は、特定のセル構成のQRコード103が印字されたもののみに限定せざるをえなかった。
【0011】
また、この光学的情報読取装置100によりQRコード103を正確に読み取るためには、ライン101上に流す各物品102に印字されるQRコード103の印字状態を一定に保つ必要があり、QRコード103の印字状態が変化すると情報への正確な変換が出来なくなることがあった。また、ライン101上に流す各物品102とCCDカメラ104との位置関係も常に一定の状態に保つ必要があるため、ライン101への物品102の流し方やCCDカメラ104の設置方法に制約が加わり、作業性を向上させる点で改善の余地が残されていた。
【0012】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、ラインへの物品の流し方及び光学センサの設置が簡単であり、異なるセル構成のコードが混在していたりコードの印字状態が変化しても読み取ったコードを自動的に正確に情報に変換することができる光学的情報読取装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために請求項1に記載した手段を採用できる。この手段によれば、異なるセル構成のコードが混在していたりコードの印字状態が変化しても、セル検出手段によりセル構成情報を自動的に正確に検出することができる。そして、検出されたセル構成情報に基づいてコードを正確に情報に変換することができる。また、光学センサと物品に印字された2次元コードとの位置関係を常に一定の状態に保たなくてもコードを正確に検出して情報に変換することができるので、ラインへの物品の流し方や光学センサの設置方法が簡単になり、作業性を向上させることができる。
【0014】
請求項2に記載した手段によれば、例えばコード画像をデコードする場合に、検出されたセルピッチに基づいてコード構成を検出することができるので、デコード時の処理効率を向上させることができる。
【0015】
請求項3に記載した手段によれば、例えばコード画像をデコードする場合に、検出された印字部間隙に基づいてコード画像の印字部間隙の接合処理を実行することができるので、コードから情報への変換時の正確性を向上させることができる。
【0016】
請求項4に記載した手段によれば、例えばコード画像をデコードする場合に、検出されたセル構成に基づいて最適な画像処理を実行することができるので、コードから情報への変換時の正確性を向上させることができる。
【0017】
請求項5に記載した手段によれば、コードの印字部及び非印字部の連続長分布の特徴に基づいてセル構成情報を検出することにより、セル構成情報を自動的に検出することが可能となり、検出時間を短縮でき、検出精度を高めることができる。
【0018】
請求項6に記載した手段によれば、例えばコードの印字状態がコードの水平方向と垂直方向とで異なる場合にも、夫々の方向に対して個別に検出された連続長分布に基づいてセル構成情報を検出することにより、セル構成情報を正確に検出することができる。
【0019】
請求項7に記載した手段によれば、例えばコードの印字セル内に印字されていない間隙がある場合に、コード画像においてセル構成情報に基づいて該間隙を接合する接合処理を行うことができるので、コードから情報への変換時の正確性を向上させることができる。
【0020】
請求項8に記載した手段によれば、コード画像において設定された印字部間隙以下の隣接する印字部間を接合することができる。これは、例えばセル構成が単一円型印字セルのような隣接する印字セル間の印字部間隙が大きなものを接合する場合に効果的な接合処理であり、接合処理の精度を高めることができる。
【0021】
請求項9に記載した手段によれば、コード画像においてフィルタ処理をすることにより、設定されたフィルタ定数に応じて隣接する印字部同士を接合することができる。これは、例えばセル構成が複数円型印字セルのような隣接する印字部同士の印字部間隙が小さなものを接合する場合に効果的な接合処理であり、接合処理の精度を高めることができる。
【0022】
請求項10に記載した手段によれば、コード画像において膨張処理をすることにより隣接する印字部同士を接合することができる。これは、例えばセルピッチ及び印字部間隙が予め設定されており、セル構成が単一円型印字セルなのか複数円型印字セルなのか分かっていない場合に効果的な接合処理であり、デコード時の処理効率を向上させることができる。
【0023】
請求項11に記載した手段によれば、水平方向及び垂直方向の一方に膨張処理を行い、他方に飛ばし処理又はフィルタ処理を行うようにしてコード画像の接合処理をすることにより、両方向に膨張処理をする場合に比べて処理時間を短縮化できる。また、例えばコード構成を検出する場合に、膨張処理をしたコード画像においてシンボル記号の位置を推定し、推定した位置周辺部に対してのみ飛ばし処理又はフィルタ処理を行うようにしても良く、この場合は更に処理時間を短縮化できる。
【0024】
請求項12に記載した手段によれば、検出されたコード構成に基づいてコードデータをデコードして情報に変換することにより、デコード時の処理効率を向上させることができる。
【0025】
請求項13に記載した手段によれば、コード構成検出手段においてコード構成が検出されるまで接合処理を繰り返し行うことができるので、コードから情報への変換時の正確性を更に向上させることができる。
【0026】
請求項14に記載した手段によれば、処理選択手段において、入力された既知のセル構成情報に基づいて、未入力のセル構成情報を検出するための最適な処理を選択することができるので、セル構成情報の検出時の処理効率を向上させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
[第1の実施例]
以下、本発明の光学的情報読取装置1を自動仕分けシステムに適用した第1の実施例について、図1乃至図18を参照して説明する。
まず、図2は、複数の物品2をライン3上に流して各物品2を自動的に仕分ける自動仕分けシステムにおいて、ライン3側辺部に設置された光学的情報読取装置1の構成を示すものである。尚、各物品2には、夫々を識別するため等の情報を符号化したコードたる2次元コード4が印字されている。
【0028】
この2次元コード4は、一般的に、数字、英字、漢字、かな、記号等の情報をデジタルデータ(データ)に符号化し、デジタル信号の“1”を例えば黒色の印字部6(後述、図3参照)を有する正方形の印字セル5(後述、図3参照)に対応させ、デジタル信号の“0”を該印字部6を有しない正方形で白色の非印字セル7(後述、図3参照)に対応させて、これら印字セル5及び非印字セル7が2次元的に組み合わされて矩形状に形成されている。
【0029】
また、2次元コード4には、詳細は後述するが、例えばQRコード、データマトリックスコードのように複数の種別が存在し、夫々固有の規則により情報が符号化され、各種別毎に固有のシンボル記号26及び29(後述、図17参照)が付されており、これらのシンボル記号26及び29によってコード構成たる2次元コード4の種別及びデータ数が識別可能になっている。そして、この光学的情報読取装置1は、異なる種別の2次元コード4が印字された複数の物品2が混在した状態でライン3上を流れる場合にも読み取りが可能なように構成されている。
【0030】
<セル構成の定義>
ところで、各物品2に印字される2次元コード4は、理想的には図3(a)に示すように、例えばプリンター等で印字することにより印字セル5内を完全に黒色に印字して印字部6を形成するのが好ましい。何故ならば、光学的情報読取装置1において2次元コード4を読み取る際に、印字セル5と非印字セル7とを正確に2値化して区分することができるからである。しかしながら、物品2によってはプリンターで2次元コード4を印字するのが困難なものも多数あり、そのような物品2に対しては、例えばレーザマーキングにより2次元コード4の印字が施される。ここで、印字部6以外の部分を非印字部8と呼ぶこととする。
【0031】
このレーザマーキングによる印字の場合には、図3(b)に示すように、レーザが印字セル5内にパルス状に照射されて、印字部6たる略円形状で例えば黒色のドットパターン6aが印字される。そして、1セル内に一つのドットパターン6aを印字するか、又は図3(c)に示すようにして、1セル内に複数のドットパターン6aを集合的に印字することにより印字セル5が形成される。但し、レーザマーキングにより形成される印字セル5は、ドットパターン6a間に間隙(白色部分)が生じたり、隣接するドットパターン6a同士がつながったりして印字状態が変化することがある。
【0032】
尚、レーザマーキングにより2次元コード4の印字を行う際には、ドットパターン6a間の間隙は、ドットパターン6aの半径以下になるように調節されている。また、図3(a)乃至(c)における点線はセル形状を示すために設けたものであり、実際の2次元コード4には印字されていない。
【0033】
ここで、図3(a)に示す印字セル5を矩形型印字セル5aと称し、図3(b)に示す印字セル5を単一円型印字セル5bと称し、図3(c)に示す印字セル5を複数円型印字セル5cと称すことにする。そして、これら矩形型印字セル5a、単一円型印字セル5b及び複数円型印字セル5cを合わせてセル構成と称すこととする。また、セルピッチとは1セルの一辺の幅であると定義する。更に、印字部間隙とは、セル構成が単一円型印字セル5bの場合は、隣接する印字セル5間におけるドットパターン6aの間隙であるとし、複数円型印字セル5cの場合は、1印字セル内の隣接するドットパターン6a間の間隙及び隣接する印字セル5間における隣接するドットパターン6a間の間隙であると定義する。この印字部間隙25(後述、図16参照)は、セル構成が矩形型印字セル5aの場合には存在しない。そして、これらセル構成、セルピッチ及び印字部間隙25を合わせてセル構成情報と呼ぶこととする。
【0034】
<光学的情報読取装置1の構成>
さて、ライン3の一側辺部には、物品2に印字された2次元コード4を検出するためのCCDカメラ9が設置されており、CCDカメラ9の近傍には、物品2に印字された2次元コード4の撮影位置を照らすための図示しない照明器が設置されている。そして、図1に示すように、CCDカメラ9により検出された2次元コード画像は、増幅回路10にて増幅される。これらCCDカメラ9及び増幅回路10で光学センサ11が構成されている。増幅回路10で増幅された2次元コード画像は、2値化回路12で2値化される。この2値化された2次元コード画像は、画像を構成する各画素が2値化により輝度を表す2つの所定値(輝度値)に区分されて構成されている。そして、この2値化された2次元コード画像はマイクロコンピュータ(マイコン)13に出力される。
【0035】
マイコン13にはメモリ14が接続されており、2値化回路で2値化されたコード画像たる2次元コード画像はマイコン13によりメモリ14に一時的に記憶され、必要に応じて再びマイコン13に読み出される。また、マイコン13には、2次元コード画像に基づいて2次元コードをデコードして情報に変換するためのソフトウェアが書き込まれている。以下、このソフトウェアの機能構成について説明する。
【0036】
ライン検出手段15では、2値化された2次元コード画像の水平方向及び垂直方向へのライン走査が行われ、ライン方向に対する印字部6及び非印字部8の連続長分布(後述)が検出される。そして、検出された連続長分布に基づいてヒストグラム(後述)が生成される。セル検出手段16では、ライン検出手段15により生成されたヒストグラムに基づいて、セル構成情報が検出される。
【0037】
接合手段17では、2次元コードのセル構成が単一円型印字セル5bの場合には、セル構成情報に基づいて、飛ばし処理により2値化された2次元コード画像の印字部間隙を接合する接合処理が行われ、コードデータたる2次元コードデータが生成される。また、2次元コードのセル構成が複数円型印字セル5cの場合にも、同様にしてフィルタ処理による接合処理が行われる。更に、2次元コードのセル構成が矩形型印字セル5aの場合には、接合処理は行われずに、2次元コードデータのみ生成される。
【0038】
コード構成検出手段18では、接合手段17にて生成された2次元コードデータに基づいて、2次元コードの種別及びデータ数が検出される。デコード手段19では、コード構成検出手段18にて検出された2次元コード4の種別及びデータ数に基づいて、2次元コードデータがデコードされて情報に変換される。そして、この変換された情報は、出力回路20にて所定フォーマットの信号に変換されて、図示しない自動仕分けシステムの本体装置に出力される。
【0039】
また、マイコン13には、図示しない入力インターフェースを介して、入力手段たるキーボード21が接続されており、自動仕分けシステムの動作開始前に、このキーボード21により既知のセル構成情報が入力可能になっている。キーボード21より入力されたセル構成情報は、マイコン13内に設けられた処理選択手段22に出力される。処理選択手段22では、詳細は後述するが、入力されたセル構成情報に基づいて、未入力のセル構成情報を検出するための最適な処理の選択が行われる。
【0040】
また、マイコン13には、図示しないビデオカードを介してモニター23が接続されており、2値化された2次元コード画像、接合処理された2次元コードデータ及びデコード手段19で変換された情報等がこのモニター23画面上に表示されるようになっている。
【0041】
以上説明したように、マイコン13は、ライン検出手段15、セル検出手段16、接合手段17、コード構成検出手段18、デコード手段19及び処理選択手段22からなる機能で構成されている。そして、2値化回路12、マイコン13、メモリ14、キーボード21及び出力回路20で読取回路24が構成されている(図2参照)。
【0042】
<光学的情報読取装置1の作用説明>
次に、本第1の実施例の作用について、図4乃至図18を参照して説明する。以下、説明を簡単にするために、ライン3上を流れる物品2に印字された2次元コード4の種別はQRコード又はデータマトリックスコードの2種類だけであるものとし、これらの2次元コード4の読取処理の作用について説明する。尚、この読取処理の作用に関する制御は、マイコン13に書き込まれたソフトウェアにより行われるようになっている。
【0043】
まず、図4において、光学的情報読取装置1の電源がオンされて2次元コード4の検出が可能になると、ステップS1に移行して、モニター23画面上には既知のセル構成情報を入力するための画面が表示される。そして、予め既知のセル構成情報がある場合には作業者によりキーボード21から該既知のセル構成情報が入力され、キーボード21上に設定された図示しない設定ボタンが押される。また、既知のセル構成情報がない場合にはセル構成情報を入力せずに設定ボタンが押される。そして、設定ボタンが押されると、ステップS2に移行する。
【0044】
ステップS2では、キーボード21上に設定された図示しないスタートボタンが押されたかの判定が行われ、このスタートボタンが押されたと判定されるとステップ3に移行して、物品2に印字された2次元コード4の検出が開始される。
【0045】
ステップS3では、CCDカメラ9により2次元コード4の検出が行われる。CCDカメラ9の近傍には、図示しない例えば光電スイッチが設置されており、この光電スイッチによりライン3上を流れる物品2が検知され、この検知タイミングから所定時間経過後にCCDカメラ9が捉える映像を検出することにより、物品2に印字された2次元コード4が2次元コード画像として検出される。そして、検出された2次元コード画像は、増幅回路10にて所定の電圧レベルに増幅され、2値化回路12に出力される(ステップS4へ移行)。
【0046】
ステップS4では、2値化回路12にて2次元コード画像が2値化され、マイコン13に出力される(ステップS5へ移行)。
ステップS5では、マイコン13にて、2値化された2次元コード画像がメモリ14に記憶されると共に、図5に示すようにして、2値化された2次元コード画像がモニター23画面上に表示される。そして、図6に示す読取処理ルーチンに移行して、2次元コード4の読取処理が開始される。
【0047】
図6において、ステップT1では、メモリ14からマイコン13へ2値化された2次元コード画像の読み出しが行われ、この読み出しが完了した時点でステップT2に移行する。
ステップT2からステップT4では、処理選択手段22において、入力されたセル構成情報の入力状態の判定が行われる。そして、後述する処理A乃至Dルーチンの選択が行われ、各処理A乃至Dルーチンに応じた処理を実行するための指令が出力される。
【0048】
ステップT2では、セル構成が矩形型印字セル5aであり、セルピッチ及び印字部間隙25が未入力であるかの判定が行われ、Yesの場合は処理Bルーチン(図9参照)に移行し、Noの場合はステップT3に移行する。
ステップT3では、セル構成が矩形型印字セル5aであり、セルピッチが入力されており、印字部間隙25が未入力であるかの判定が行われ、Yesの場合は処理Dルーチン(図11参照)に移行し、Noの場合はステップT4に移行する。
【0049】
ステップT4では、セル構成が単一円型印字セル5b又は複数円型印字セル5cであり、セルピッチ及び印字部間隙25が入力されているかの判定が行われ、Yesの場合は処理Cルーチン(図10参照)に移行し、Noの場合は処理Aルーチン(図8参照)に移行する。
【0050】
尚、図6のフローチャート内には示していないが、ステップT4では、誤入力のチェックも行っており、例えば矩形型印字セル5aは印字部間隙25が存在しないにも関わらず矩形型印字セル5aが設定され印字部間隙25が入力されたり、単一円型印字セル5b及び複数円型印字セル5cではセルピッチよりも印字部間隙25の方が値が小さくなるにも関わらずその逆の入力がされた場合等には、再びステップT2に戻ってセル構成情報の再入力が行われるようになっている。
【0051】
ここで、これら処理A乃至Dルーチンにおける処理方法についてまとめたものを図7に示す。以下、これら処理A乃至Dルーチンの作用の詳細について、図8乃至図11を参照して説明する。
【0052】
<処理Aルーチンの作用>
図8は、処理Aルーチンの作用を示すフローチャートである。処理選択手段22により処理Aルーチンが選択されると、まず、ステップA1では、ライン検出手段15により、図12に示すようにして、2値化された2次元コード画像に対して水平方向及び垂直方向にライン走査が行われる。このライン走査時の隣接するライン間の走査間隔は、セル構成が複数円型印字セル5cである場合にも印字セル5内の全ドットパターン6a(印字部6)が検出されるような所定の間隔に設定されている。
【0053】
そして、ライン検出手段15では、各ライン毎に印字部6及び非印字部8の連続長距離(印字部6及び非印字部8の画素の輝度値の連続個数)の検出及び集計が行われ、両方向における全ラインの印字部6及び非印字部8の連続長距離が総和されて連続長分布として集計される。また、これらの連続長分布に基づいたヒストグラムが生成され(図13乃至図15参照)、ステップA2に移行する。
【0054】
ところで、統計的に、2次元コード4の印字セル5及び非印字セル7の配列状態の特徴は、印字セル5と非印字セル7とが交互に並ぶ割合が一番高くなり、印字セル5のみ又は非印字セル7のみが連続して並ぶ割合は連続するセル数の増加に応じて低くなることが分かっている。そして、印字部6及び非印字部8に対する連続長分布は、セル構成に応じて夫々固有の特徴があることが発明者らの研究により見出された。そこで、ステップA2では、セル検出手段16において、これらのヒストグラムの特徴に基づいて各セル構成の特徴を検出することにより、セル構成情報の検出が行われる。以下、各セル構成に対するヒストグラムの特徴と、該ヒストグラムからセル構成情報を検出する方法について説明する。
【0055】
≪矩形型印字セル5aの場合≫
○ヒストグラムの特徴
図13(a)及び(b)は、セル構成が矩形型印字セル5aの場合の印字部6及び非印字部8のヒストグラムの例を示すものである。このヒストグラムの特徴を以下に示す。
(X1)両ヒストグラムにおいて、夫々の極大値の連続長距離が略一致する。
(X2)両ヒストグラムにおいて、夫々のピーク値の略整数倍の連続長距離に夫々他の極大値が存在する。
【0056】
○セル構成情報の検出方法
セル構成は、前記(X1)及び(X2)の特徴を検出することにより確定する。
セルピッチは、印字部6又は非印字部8のピーク値の連続長距離に相当するため、このピーク値の連続長距離を検出することにより確定する。
印字部間隙25は、存在しない。
【0057】
尚、本第1の実施例では、矩形型印字セル5aは、印字セル5内が完全に黒色に印字されているとしたが、これに限定されるものではなく、例えば印字セル5よりも小さな印字部6を印字セル内中央部等に印字して印字部間隙25が存在するようにしても良く、その場合は、後述する単一円型印字セル5bと同様にしてセル構成情報を検出すればよい。
【0058】
≪単一円型印字セル5bの場合≫
○ヒストグラムの特徴
図14(a)及び(b)は、セル構成が単一円型印字セル5bの場合の印字部6及び非印字部8のヒストグラムの例を示すものである。このヒストグラムの特徴を以下に示す。
(Y1)印字部6のヒストグラムにおいて、ピーク値の略整数倍の連続長距離に他の極大値が存在しない。
(Y2)非印字部8のヒストグラムにおいて、ピーク値の略整数倍の連続長距離に極大値が存在する。
【0059】
○セル構成情報の検出方法
セル構成は、前記(Y1)及び(Y2)の特徴を検出することにより確定する。
セルピッチは、印字部6又は非印字部8のピーク値の連続長距離に略相当するため、これらのピーク値の連続長距離を検出することにより確定する。また、必要に応じて非印字部8のピーク値の連続長距離から印字部6のピーク値の連続長距離を減算したものを補正値として算出し、印字部6のピーク値の連続長距離に該補正値を加算するか非印字部8のピーク値の連続長距離から該補正値を減算するような補正をしてもよい。
印字部間隙25は、前記補正値に相当するため、この補正値を検出することにより確定する。
【0060】
≪複数円型印字セル5cの場合≫
○ヒストグラムの特徴
図15(a)及び(b)は、セル構成が複数円型印字セル5cの場合の印字部6及び非印字部8のヒストグラムの例を示すものである。このヒストグラムの特徴を以下に示す。
(Z1)印字部6のヒストグラムにおいて、ピーク値の略整数倍の連続長距離に他の極大値が存在しない。
(Z2)非印字部8のヒストグラムにおいて、ピーク値の略整数倍の連続長距離に極大値が存在しない。
【0061】
○セル構成情報の検出方法
セル構成は、前記(Z1)及び(Z2)の特徴を検出することにより確定する。
セルピッチは、整数倍の関係にある極大値のうちの最小の極大値(図15(b)における非印字部8のピーク値の右隣の極大値)の連続長距離に略相当するため、この極大値の連続長距離を検出することにより確定する。また、必要に応じて非印字部8のピーク値の連続長距離分だけ減算する補正をしてもよい。
印字部間隙25は、非印字部8のピーク値の連続長距離に略相当するため、このピーク値の距離を検出することにより確定する。
【0062】
セル検出手段16では、以上の説明に従って、印字部6及び非印字部8のヒストグラムに基づいて、未入力のセル構成情報の検出が自動的に行われる(ステップA3に移行)。
【0063】
ステップA3では、接合手段17において、セル構成情報に基づいて、セル構成が単一円型印字セル5b又は複数円型印字セル5cの場合には、2値化された2次元コード画像の印字部間隙25を接合する接合処理が行われ、後述する2次元コードデータが生成される。また、セル構成が矩形型印字セル5aの場合には、接合処理は行われず、後述する2次元コードデータのみが生成される。尚、接合手段17では、接合処理として、飛ばし処理、フィルタ処理及び膨張処理という3つの処理機能を有している。そして、ステップA3では、これらの処理機能のうち、セル構成が単一円型印字セル5bの場合には飛ばし処理が行われ、セル構成が複数円型印字セル5cの場合にはフィルタ処理が行われるようになっている。以下、これら飛ばし処理及びフィルタ処理の作用について説明し、膨張処理については後述する。
【0064】
≪単一円型印字セル5bに対する飛ばし処理≫
図16(a)乃至(c)は、単一円型印字セル5bに対する飛ばし処理の例を示すものである。接合手段17では、既にセルピッチ及び印字部間隙25が分かっているので、図16(a)に示すように、2値化された2次元コード画像において各ドットパターン6aの略中心を通るような走査間隔でライン走査が行われる。
【0065】
このとき、図16(b)に示すように、隣接する印字セル5間にも印字部間隙25により間隙が生じているので、この走査間隔で2値化された2次元コード画像を水平方向及び垂直方向にライン走査しながら、印字部間隙25以下の間隙を接合する処理が行われる。即ち、2値化された2次元コード画像における隣接する印字セル5間の画素の輝度値を非印字部8の輝度値から印字部6の輝度値に変換する処理が行われる。この接合処理のことを飛ばし処理と呼ぶこととする。
【0066】
これにより、図16(c)に示すように、隣接する印字セル5間の印字部6同士がライン走査線上で接合される。そして、接合処理された後の全ラインの画素の輝度値が2次元コードデータとしてメモリ14に記憶される。
【0067】
≪複数円型印字セル5cに対するフィルタ処理≫
接合手段17では、複数円型印字セル5cの場合にも、図16(a)と同様にして、2値化された2次元コード画像において各ドットパターン6aの略中心を通るような走査間隔でライン走査が行われる。そして、図示はしないが、この走査間隔で2値化された2次元コード画像を水平方向及び垂直方向にライン走査しながら、各ラインにおいて、印字部6及び非印字部8の連続長距離に対して、印字部間隙25以下の間隙を接合するようなデジタルフィルタ処理が行われる。このときのフィルタ定数は、セルピッチ及び印字部間隙25に基づいて所定の値に設定される。このようにして、印字セル5内の隣接するドットパターン6a同士及び隣接する印字セル5間の隣接するドットパターン6a同士が接合される。そして、接合処理された後の全ラインの画素の輝度値が2次元コードデータとしてメモリ14に記憶される。
【0068】
≪矩形型印字セル5aに対する処理≫
接合手段17では、矩形型印字セル5aの場合にも、図16(a)と同様にして、2値化された2次元コード画像において各印字部6の略中心を通るような走査間隔でライン走査が行われる。そして、矩形型印字セル5aの場合には、接合処理は行われずに、ライン走査された全ラインの画素の輝度値が2次元コードデータとしてメモリ14に記憶される。
以上のようにして接合処理が完了すると、ステップA4に移行する。
【0069】
ステップA4では、コード構成検出手段18において、メモリ14に記憶された2次元コードデータに基づいて、2次元コードのコード構成(種別及びデータ数)の検出が行われる。初めに検出方法の流れを説明すると、コード構成検出手段18では、まず種別の判別が時系列的に行われる。これは、初めに2次元コードがQRコードであるかの判別が行われ、QRコードでないと判定された場合には、次にデータマトリックスコードであるかの判別が行われる。そして、種別が検出された時点で該種別のシンボル記号26及び29の位置や大きさに基づいてデータ数が検出される。以下、これらQRコード及びデータマトリックスコードの判別方法について図17を参照して説明する。
【0070】
≪QRコードの判別方法≫
図17(a)に示すように、QRコードは、正方形型に形成されたその4つの頂角のうちの3つにシンボル記号26が印字されている。このシンボル記号26は、中心に設けられた正方形状の印字部(中心部27a)27と該中心部に対して1セルピッチ分の間隔を開けて該中心部を囲うように設けられた枠状の印字部(枠部287b)27とで構成されている。また、このシンボル記号26は、その一つにおいて、中心部27aの中心を通るようにしてラインを引いた場合にライン方向に対する印字部27aと非印字部28との連続長距離の比率が、印字部(枠部)27b、非印字部28、印字部(中心部)27a、非印字部28、印字部(枠部)27bの順に、1:1:3:1:1となるように設定されている。更に、枠部27bの水平方向及び垂直方向の幅はセルピッチに対応している。そして、これら3つのシンボル記号26を3頂角とする正方形型のコード内部にデータが書き込まれており、データ数は、これら3つのシンボル記号26の位置及び大きさに基づいて検出可能となる。
【0071】
従って、2次元コードデータに基づいたQRコードの判別は、2次元コードデータに対して水平方向及び垂直方向にライン走査を行い、印字部27と非印字部28との比率が前記1:1:3:1:1となるシンボル記号26が2次元コードデータの3頂角において検出されたかを判定することにより行われる。そして、これら検出されたシンボル記号26の位置及び大きさに基づいてデータ数が検出される。
【0072】
≪データマトリックスコードの判別方法≫
データマトリックスコードは、図17(b)に示すように、正方形型に形成されたその4つの側辺部のうちの互いに垂直な2つの側辺部に1セルピッチ幅でL字形状のシンボル記号29が印字されている。そして、このシンボル記号29を2側辺とする正方形型のコード内部にデータが書き込まれており、データ数は、このL字形状のシンボル記号29の大きさに基づいて検出可能となる。
【0073】
従って、2次元コードデータに基づいたデータマトリックスコードの判別は、2次元コードデータに対して水平方向及び垂直方向にライン走査を行い、L字形状のシンボル記号29が互いに垂直な2つの側辺部において検出されたかを判定することにより行われる。そして、この検出されたシンボル記号29の大きさに基づいてデータ数が検出される。
【0074】
以上のようにしてコード構成の検出が完了すると、ステップA5に移行する。尚、コード構成検出手段18において種別が検出不可能であった場合には、接合手段17による接合処理が適当でないと判定され、ステップA3に戻って再び接合処理が実行される。このとき接合手段17では、セル構成が単一円型印字セル5bの場合には印字部間隙25の値が微修正されて飛ばし処理が行われ、セル構成が複数円型印字セル5cの場合にはフィルタ定数の値が微修正されてフィルタ処理が行われる。このようにして、コード構成検出手段18において種別が検出されるまで、所定回数だけステップA3及びA4間のループ動作が繰り返される。そして、このループ動作が所定回数だけ行われても種別の検出が不可能であった場合には、物品2に印字された2次元コード4の種別が判別不可能であるとの情報が本体装置に出力される。
【0075】
ステップA5では、デコード手段19において、検出された2次元コード4のコード構成に基づいて、2次元コードデータがデコードされて情報に変換され、この情報が出力回路20に出力される(ステップA6に移行)。
ステップA6では、出力回路20において、情報が所定フォーマットの信号に変換されて、本体装置に出力される。
【0076】
<処理Bルーチンの作用>
図9は、処理Bルーチンの作用を示すフローチャートである。処理選択手段22により処理Bルーチンが選択されると、まず、ステップB1では、ライン検出手段15により、処理AルーチンのステップA1と同様にして、2値化された2次元コード画像に対して水平方向及び垂直方向へのライン走査が行われる。
【0077】
そして、ライン検出手段15では、各ライン毎に印字部6のみの連続長距離の検出及び集計が行われ、両方向における全ラインの印字部6の連続長距離が総和されて連続長分布として集計される。また、この連続長分布に基づいて図示しないヒストグラムが生成され、ステップB2に移行する。
【0078】
ステップB2では、セル検出手段16において、前記ヒストグラムの特徴に基づいて、未入力のセルピッチの検出が行われる。具体的には、セルピッチは、前記印字部6のみの連続長分布に基づいたヒストグラムにおいて、印字部6のピーク値の連続長距離に略相当するため、このピーク値の連続長距離を検出することにより確定する。このようにして未入力のセルピッチの検出が自動的に行われる(ステップB3に移行)。
【0079】
ステップB3では、接合手段17において、検出されたセルピッチに基づいて、2値化された2次元コード画像の飛ばし処理が行われる。飛ばし処理は、処理Aルーチンの≪単一円型印字セルに対する飛ばし処理≫のところで説明した方法と同様にして行われるが、処理Bルーチンの場合には、セルピッチ未満の間隙を接合するようにして接合処理が行われる。即ち、単一円型印字セル5bの場合には、非印字セル7を含む非印字部8の連続長距離の最短長はセルピッチと印字部間隙25とを加算した値となり、この加算した値はセルピッチ以上となることから、セルピッチ未満の間隙の飛ばし処理を行うことで隣接する印字セル5間の印字部6同士を接合することができる。そして、処理Aルーチンと同様にして、接合処理された後の全ラインの画素の輝度値が2次元コードデータとしてメモリ14に記憶される。このようにして接合処理が完了すると、ステップB4に移行する。
【0080】
ステップB4では、コード構成検出手段18において、処理AルーチンのステップA4のところで説明した方法と同様にして、種別及びデータ数の検出が行われる。また、種別の検出が不可能な場合についても、処理AルーチンのステップA3及びA4間のループ動作と同様の処理がステップB3及びB4間で行われる。以下、ステップB5及びB6は、処理AルーチンのステップA5及びA6と同様であるので説明は省略する。
【0081】
<処理Cルーチンの作用>
図10は、処理Cルーチンの作用を示すフローチャートである。処理選択手段22により処理Cルーチンが選択されると、ステップC1に移行して、接合手段17により2値化された2次元コード画像の膨張処理が行われる。以下、この膨張処理の作用について説明する。
【0082】
≪膨張処理≫
膨張処理とは、2値化された2次元コード画像の印字部間隙25を接合するために、各印字部近傍の非印字部8の画素の輝度値を印字部6の画素の輝度値に変換する処理を行うものである。図18(a)及び(b)は、例えば単一円型印字セル5bに対する垂直方向の膨張処理を行った場合の処理例を示すものである。
【0083】
まず、2値化された2次元コード画像は、その全ドットパターン6aが検出されるような所定の走査間隔で垂直方向にライン走査される。そして、このライン走査を行う際に、各ラインにおける走査区間が所定間隔の複数区間に分割され、分割された一区間毎に区間内の画素の輝度値が検出され、この区間内に一つでも印字部6の画素の輝度値が存在する場合には、この区間内の全画素の輝度値を印字部6の画素の輝度値に変換する。この接合処理のことを膨張処理と呼ぶこととする。このようにして垂直方向の膨張処理を行うことにより、2値化された2次元コード画像は、図18(b)に示すような隣接する印字部6間が接合された2次元コード画像となる。
【0084】
次に、この膨張処理された2次元コード画像は、図18(b)に示すようにして、所定の走査間隔で水平方向にライン走査される。そして、このライン走査時に、処理AルーチンのステップA3のところで説明した飛ばし処理と同様にして、印字部間隙25以下の間隙を接合する飛ばし処理が行われる。更に、この飛ばし処理が行われた後の水平方向の全ラインの画素の輝度値が2次元コードデータとしてメモリ14に記憶される。また、図示はしないが、水平方向に対しても同様にしてこれらの膨張処理及びとばし処理が行われ、これにより生成された垂直方向の2次元コードデータもメモリ14に記憶される。尚、これらの膨張処理及び飛ばし処理は、複数円型印字セル5cの場合も同様にして行われる。そして、接合処理が完了した時点で、ステップC2に移行する。
【0085】
ステップC2では、コード構成検出手段18において、前記膨張処理及び飛ばし処理された2次元コードデータに基づいて、2次元コードのコード構成の検出が行われる。このコード構成の検出方法は、処理AルーチンのステップA4のところで説明した方法と同様にして行われる。また、種別の検出が不可能な場合の処理方法についても、処理Aルーチンの場合と同様である。以下、ステップC3及びC4は、処理AルーチンのステップA5及びA6と同様であるので説明は省略する。
【0086】
<処理Dルーチンの作用>
図11は、処理Dルーチンの作用を示すフローチャートである。処理選択手段22により処理Dルーチンが選択されると、ステップD1に移行する。ステップD1では、接合手段17において、入力されたセルピッチに基づいて、各印字セル5の略中心を通るようにして2値化された2次元コード画像の水平方向及び垂直方向へのライン走査が行われる。そして、これらのライン走査が行われた際の全画素の輝度値が2次元コードデータとしてメモリ14に記憶される(ステップD2に移行)。
【0087】
ステップD2では、デコード手段19において、ステップD1にて生成された2次元コードデータのデコードが行われる。このステップD2及び以下のステップD3は、処理AルーチンのステップA5及びA6と同様であるので説明は省略する。
【0088】
以上説明したように、本第1の実施例によれば、異なるセル構成の2次元コード4が混在していたり2次元コード4の印字状態が変化しても、セル検出手段16においてセル構成情報を自動的に正確に検出することができる。そして、検出されたセル構成情報に基づいて2値化された2次元コード画像の最適な接合処理を行うことで、2次元コード4を正確に読み取って情報に変換することができる。また、光学センサ11は、2次元コード4が検出できるような位置に設置するだけで2次元コード4を正確に検出して情報に変換することができるので、ライン3への物品2の流し方や光学センサ11の設置方法が簡単になり、作業性を向上させることができる。
【0089】
また、処理選択手段22において、入力された既知のセル構成情報に基づいて未入力のセル構成情報を判定し、セル検出手段16において、未入力のセル構成情報を検出するようにしたので、セル構成情報の検出時の処理効率を向上させることができ、処理時間を短縮することができる。
【0090】
また、セル検出手段16において、2次元コード4の印字部6及び非印字部8の連続長分布又は印字部6のみの連続長分布のヒストグラムを生成し、このヒストグラムの特徴に基づいてセル構成情報を検出するようにしたので、セル構成情報を自動的に検出することが可能となり、しかも処理時間を短縮でき、検出精度を高めることができる。
【0091】
また、接合手段17では、接合処理として飛ばし処理、フィルタ処理及び膨張処理の機能を有するようにして、2値化された2次元コード画像に対してセル構成情報に基づいた最適な接合処理を施すようにしたので、2次元コード画像の接合処理の精度を高めることができ、従って2次元コード4を情報に変換する際の正確性を向上させることができる。
【0092】
また、コード構成検出手段18では、コード構成を検出し、このコード構成に基づいて2次元コードデータを生成するようにしたので、デコード手段19において2次元コードデータをデコードして情報に変換する際の処理効率を向上させることができる。
【0093】
また、コード構成検出手段18において、コード構成の検出が不可能な場合には、接合手段17において再び2値化された2次元コード画像の接合処理をやり直すというループ動作を行うようにしたので、2次元コード4を情報に変換する際の正確性を更に向上させることができる。
【0094】
[第2の実施例]
次に、本発明の第2の実施例について、図19を参照して説明する。尚、以下の説明において、光学的情報読取装置1の構成は第1の実施例と同等であるとして説明は省略する。
【0095】
レーザマーキングは、レーザの出射方向を水平方向又は垂直方向に走査させながらレーザをパルス状に出射して、印字セル5内にドットパターン6aを印字するようにして行われる。そして、この印字の際にレーザマーキングの機構的動作によっては、例えば単一円型印字セル5bの印字部6(ドットパターン6a)が、図19に示すように楕円形状になることがある。
【0096】
このような印字状態の場合には、印字部6及び非印字部8の連続長距離が水平方向と垂直方向とで異なるために、第1の実施例で説明したライン検出手段15において生成されるヒストグラムは、図示はしないが、ピーク値が明確でなくなり、セル検出手段16においてピーク値の検出が正確にできなくなる。
【0097】
そこで、本第2の実施例では、セル検出手段16において、ピーク値が検出できないと判定された場合には、印字部6の印字状態が楕円形状になっていると推定して以下のような処理が行われる。まず、ライン検出手段15において、水平方向及び垂直方向に対して個別にヒストグラム(図示せず)が生成される。具体的には、2値化された2次元コード画像を水平方向及び垂直方向に対して個別にライン走査し、夫々の方向における印字部6又は非印字部8の連続長分布を個別に検出するようにして、水平方向と垂直方向とで個別のヒストグラムを生成する。
【0098】
そして、セル検出手段16では、前記個別のヒストグラムに基づいて、水平方向及び垂直方向に対して個別にセル構成情報が検出される。更に、接合手段17では、前記個別のセル構成情報に基づいて、水平方向及び垂直方向に対して個別に接合処理が行われる。以下、コード構成手段18においてコード構成が検出されてからデコード手段19において2次元コード4が情報に変換されるまでの動作は第1の実施例と同様となる。
【0099】
以上説明したように、本第2の実施例によれば、2次元コード4の印字状態が2次元コード4の水平方向と垂直方向とで異なる場合にも、夫々の方向に対して個別に検出された印字部6又は非印字部8の連続長分布のヒストグラムに基づいてセル構成情報を検出することにより、セル構成情報を正確に検出することができる。これにより、2次元コード4を情報に変換する際の正確性を更に向上させることができる。
【0100】
[第3の実施例]
次に、本発明の第3の実施例について、図20(a)乃至(c)を参照して説明する。尚、以下の説明において、光学的情報読取装置1の構成は第1の実施例と同等であるとして説明は省略する。
【0101】
本第3の実施例では、処理Cルーチンにおいて、以下のような処理が行われる。まず、接合手段17では、2値化された2次元コード画像の水平方向に対して膨張処理が行われる(図20(a)参照)。そして、この膨張処理が行われた後の水平方向の全ラインの画素の輝度値が2次元コードデータとしてメモリ14に記憶される。
【0102】
次に、コード構成検出手段18では、前記膨張処理された2次元コードデータに基づいて、2次元コード4の種別の推定が行われる。この推定は、前記膨張処理された2次元コードデータに基づいて、QRコード又はデータマトリックスコードのシンボル記号26及び29の特徴を検出することにより行われる。図20(a)は、2次元コードがデータマトリックスコードである場合のシンボル記号29の特徴の検出を行う様子を示すものである。
【0103】
そして、コード構成検出手段18によりシンボル記号26及び29の特徴が検出されると、次に接合手段17において、そのシンボル記号26及び29の特徴に応じてシンボル記号26及び29を特定するための垂直方向への飛ばし処理又はフィルタ処理が行われる。例えば、QRコードのシンボル記号26が推定された場合には、前記膨張処理された2次元コードデータ上のシンボル記号26の周辺部において、垂直方向への飛ばし処理又はフィルタ処理が行われる。
【0104】
また、データマトリックスコードのシンボル記号29が推定された場合には、図20(b)に示すようにして、L字状のシンボル記号29の一辺の両端部において、垂直方向への飛ばし処理又はフィルタ処理が行われる(図20(c)参照)。そして、この接合処理が行われた部分の垂直方向のラインの画素の輝度値が2次元コードデータとしてメモリ14に記憶される。
【0105】
次に、コード構成検出手段18では、前記膨張処理が行われた水平方向の全ラインの2次元コードデータ及び接合処理が行われた垂直方向の所定部分のラインの2次元コードデータに基づいて、種別の特定(判別)が行われる。以下、コード構成手段18においてコード構成が検出されてからデコード手段19において2次元コード4が情報に変換されるまでの動作は、第1の実施例と同様となる。
【0106】
以上説明したように、本第3の実施例によれば、2値化された2次元コード画像の水平方向にのみ膨張処理を行い、それによって生成される2次元コードデータに基づいてシンボル記号26及び29を推定し、推定されたシンボル記号26及び29の位置周辺部に対して垂直方向に飛ばし処理又はフィルタ処理を行うことにより、シンボル記号を特定するようにしたので、接合処理に要する処理時間を短縮化できる。
【0107】
尚、図20では、L字形状のシンボル記号29の2辺が垂直ではなく、90°よりも若干大きな角度になっているが、これは、例えばライン3上を流れる物品2の向きによって、物品2に印字された2次元コード4の面とCCDカメラ9に内蔵された図示しない受光素子の面とが平行でない場合等に2次元コード4の像が歪んで撮影されるため等の理由に生じる歪みである。本実施例では、このような歪みに対する処理については説明していないが、例えば、コード構成検出手段18において種別を判別するときに歪み量も検出するようにしておき、デコード手段19において、この歪み量に応じて2次元コードデータのデコードをするようにすればよい。
【0108】
尚、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、次のような変形、拡張が可能である。
本実施例では、2次元コードとしてQRコード及びデータマトリックスコードを自動的に判別して情報に変換するようにしたが、2次元コードはこれに限定されるものではなく、例えばPDF417コードやマキシコード(Maxi Code)等も検出可能なように構成してもよい。また、コードは2次元コードに限定されるものではなく、例えばバーコードのような1次元コードを検出するように構成してもよい。要は、用途に合わせて検出するコードを決めればよい。
【0109】
本実施例では、生産ライン等で使用されるカメラタイプの光学的情報読取装置に適用したが、これに限定されるものではなく、例えばペンタイプ、ハンディーターミナルタイプ等の全タイプの光学的情報読取装置に適用してもよい。
【0110】
本実施例では、光学センサ、ライン検出手段、セル検出手段、接合手段、コード構成検出手段、デコード手段、入力手段及び処理選択手段を有するようにして光学的情報読取装置を構成したが、これに限定されるものではなく、例えば2次元コードを光学的に検出する光学センサと、セル構成情報を検出するセル検出手段と、セル構成情報に基づいて2次元コードをデコードするデコード手段だけで光学的情報読取装置を構成してもよく、その他の機能は必要に応じて設けたり組み合わせればよい。
【0111】
本実施例では、ライン検出手段、セル検出手段、接合手段、コード構成検出手段、デコード手段、入力手段及び処理選択手段の各機能をマイコン内のソフトウェアにより実現したが、これに限定されるものではなく、例えば画像処理を行う接合手段を専用のゲートアレイで構成してもよく、これら各機能は用途に合わせてソフトウェア又はハードウェアにより構成すればよい。
【0112】
本実施例のセル検出手段では、印字部又は非印字部の連続長分布の特徴に基づいてセルピッチ及び印字部間隙を検出するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えばモニター画面上に2値化された2次元コード画像を表示し、作業者が印字セルの連続する部分を指定するようにして、この指定された印字セルの連続する部分に基づいてセルピッチ及び印字部間隙を検出するようにしてもよい。
【0113】
本実施例では、印字部を黒色とし、非印字部を白色としたが、これに限定されるものではなく、要は2値化が可能であれば印字部及び非印字部の色は何色でもよい。
本第1の実施例では、膨張処理を行う際に、水平方向及び垂直方向に対して個別に膨張処理を行って、夫々の方向に対する2次元コードデータを生成するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、両方向に膨張処理を行って、夫々の方向に対する2次元コードデータを生成するようにしてもよい。
【0114】
本実施例の2次元コードを検出してから情報に変換するまでの処理順序は一例であり、これに限定されるものではなく、例えば接合手段による接合処理とコード構成検出手段によるコード構成の検出を同時処理により行ってもよい。要は、セル検出手段により検出されたセル構成情報に基づいてデコード手段により2次元コードが正確に情報に変換できるような処理順序であればよい。
【0115】
本実施例では、自動仕分けシステムに適用したが、これに限定されるものではなく、あらゆる生産ラインや物流ライン等に適用できる。
本実施例では、接合手段におけるフィルタ処理をデジタルフィルタ処理により行うようにしたが、これはアナログフィルタ回路で構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す光学的情報読取装置の構成図
【図2】光学的情報読取装置の配置の様子を示す図
【図3】セル構成を示す図
【図4】2次元コードを検出する方法を示すフローチャート図
【図5】2値化された2次元コード画像の表示例を示す図
【図6】処理A乃至Dルーチンを選択する方法を示すフローチャート図
【図7】処理A乃至Dルーチンの処理方法の内容を示す図
【図8】処理Aルーチンの処理方法を示すフローチャート図
【図9】処理Bルーチンの処理方法を示す図8相当図
【図10】処理Cルーチンの処理方法を示す図8相当図
【図11】処理Dルーチンの処理方法を示す図8相当図
【図12】2値化された2次元コード画像のライン走査の様子を示す図
【図13】矩形型印字セルの連続長分布のヒストグラム図
【図14】単一円型印字セルの図13相当図
【図15】複数円型印字セルの図13相当図
【図16】とばし処理の様子を示す図
【図17】QRコード及びデータマトリックスコードのシンボル記号を示す図
【図18】膨張処理の様子を示す図
【図19】本発明の第2の実施例における印字部が楕円形状の2次元コードを示す図
【図20】本発明の第3の実施例における接合処理の様子を示す図
【図21】従来例を示す図2相当図
【符号の説明】
図面中、1は光学的情報読取装置、4は2次元コード、5は印字セル、6は印字部、6aはドットパターン、7は非印字セル、8は非印字部、9はCCDカメラ、11は光学センサ、13はマイコン(マイクロコンピュータ)、15はライン検出手段、16はセル検出手段、17は接合手段、18はコード構成検出手段、19はデコード手段、21は入力手段(キーボード)、22は処理選択手段、25は印字部間隙、26,29はシンボル記号、27は印字部、27aは中心部、27bは枠部、28は非印字部を示す。

Claims (14)

  1. 印字部を有する印字セルと非印字部の非印字セルとを2次元的に組み合わせて情報を符号化したコードを光学的に検出する光学センサと、
    前記光学センサにより検出されたコード画像に基づいて前記コードの印字方法の相違によって異なるセル構成情報を検出するセル検出手段と、
    前記セル構成情報に基づいて前記コード画像をデコードして情報に変換するデコード手段とを具備することを特徴とする光学的情報読取装置。
  2. 前記セル構成情報は、前記コードのセルピッチであることを特徴とする請求項1記載の光学的情報読取装置。
  3. 前記セル構成情報は、前記コードの印字部間隙であることを特徴とする請求項1記載の光学的情報読取装置。
  4. 前記セル構成情報は、前記コードのセル構成であることを特徴とする請求項1記載の光学的情報読取装置。
  5. 前記コード画像をライン走査し各ラインにおける前記印字部及び前記非印字部の一方若しくは双方の連続長分布を検出するライン検出手段を備え、
    前記セル検出手段は、前記ライン検出手段で検出された前記連続長分布の特徴に基づいて前記セル構成情報を検出することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の光学的情報読取装置。
  6. 前記ライン検出手段は、前記コード画像を水平方向及び垂直方向に個別にライン走査し、
    前記セル検出手段は、夫々の方向における前記連続長分布の特徴に基づいて前記セル構成情報を検出することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の光学的情報読取装置。
  7. 前記セル構成情報に基づいて、前記コード画像における隣接する前記印字セル間を接合する接合処理を行い、コードデータを生成する接合手段を備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の光学的情報読取装置。
  8. 前記接合手段は、前記コード画像に対して飛ばし処理を行うことを特徴とする請求項7記載の光学的情報読取装置。
  9. 前記接合手段は、前記コード画像に対してフィルタ処理を行うことを特徴とする請求項7記載の光学的情報読取装置。
  10. 前記接合手段は、前記コード画像に対して膨張処理を行うことを特徴とする請求項7記載の光学的情報読取装置。
  11. 前記接合手段は、前記コード画像の水平方向及び垂直方向の一方に前記印字部の膨張処理を行い、他方に飛ばし処理又はフィルタ処理を行うことを特徴とする請求項7記載の光学的情報読取装置。
  12. 前記接合手段により処理された前記コードデータに基づいて、前記コードのコード構成を検出するコード構成検出手段を備え、
    前記デコード手段は、前記コード構成に基づいて前記コードデータをデコードして情報に変換することを特徴とする請求項7乃至11の何れかに記載の光学的情報読取装置。
  13. 前記接合手段は、前記コード構成検出手段において、前記コード構成が検出不可能と判定された場合には、前記コード画像の接合処理を再び行うことを特徴とする請求項12記載の光学的情報読取装置。
  14. 外部より前記セル構成情報の少なくとも一つを入力する入力手段と、
    入力された前記セル構成情報に基づいて未入力の前記セル構成情報の検出を行う処理を選択する処理選択手段とを備えていることを特徴とする請求項5乃至13の何れかに記載の光学的情報読取装置。
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