JP3635721B2 - 飲料抽出装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えばコーヒーや紅茶あるいは緑茶等の飲料を抽出する飲料抽出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、この種の飲料抽出装置においては、コーヒーや紅茶あるいは緑茶等の飲料を抽出する際、新しい飲料原料粉を収容したペーパーフィルタを抽出器にセットする。そして、この抽出器を抽出器装着部にセットした後、抽出動作に入る。
【0003】
抽出に際しては、機内の湯沸タンク内の湯がサイホン効果により抽出器の上面開口部の中央上方に位置して設けられた略半球状かつ多数の小孔を有する散水器に供給される。そして、散水器から抽出器内の飲料原料粉に向かって湯が散布され、飲料の抽出が行なわれる。抽出された飲料は抽出器下方の保温室内に内装された貯液タンクに流下し、貯液される。
【0004】
貯液タンクは、保温室内下方に設けられた保温ヒータで加熱された空気により間接的に保温される構造となっている。また、保温ヒータへの通電は、該保温ヒータに直列接続され、かつ保温室内の空気温度を検出して動作するサーモスタットによりON−OFF制御されている。
【0005】
このように、飲料抽出装置においては、抽出された飲料は、保温室の保温ヒータで加熱された空気によって適温に保温されるが、従来においては、保温ヒータの断線の如何を確認するための手段が設けられていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の飲料抽出装置においては、発熱手段である保温ヒータが断線した場合に、それを知り得る適切な断線確認手段が設けられていないため、保温ヒータの断線に気がつかず、ぬるい飲料を提供する虞れがあるという問題を有していた。
【0007】
本発明は、上記の実情に基づきなされたもので、その目的とするところは、抽出された飲料を保温するためのヒータ等の発熱手段の断線の如何を容易に確認することができるようにした使い勝手のよい飲料抽出装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点を解決するための第1の手段として、抽出された飲料を貯液する貯液手段を備えた飲料抽出装置であって、前記貯液手段を加熱すべく該貯液手段の近傍に配設された発熱手段を有し前記貯液手段内の飲料を保温する保温手段と、この保温手段の前記発熱手段に直列に接続され設定温度に到達したとき電路を断つことにより前記発熱手段による加熱動作を制御する断路手段と、この断路手段と前記発熱手段との間に直列に設けられたスイッチ手段並びに、前記断路手段およびスイッチ手段と並列かつ発熱手段と直列に設けられ電圧が印加されることにより作動する表示手段からなる断線確認手段とを具備してなる構成としたものである。
【0009】
また、第2の手段として、発熱手段を備えた湯沸槽と、この湯沸槽の底部に給水源の水を導く給水管系と、前記給水管系に設けられ給水を制御する管路開閉手段と、前記湯沸槽内の湯を散水器へ導くための出湯管路と、前記湯沸槽内の液面を連通管により検出する液面検出手段と、飲料の原料粉末を収容し、前記散水器からの湯により飲料を抽出する抽出手段と、抽出された飲料を貯液する貯液手段と、前記貯液手段を加熱すべく該貯液手段の近傍に配設された発熱手段を有し前記貯液手段内の飲料を保温する保温手段と、この保温手段の前記発熱手段に直列に接続され設定温度に到達したとき電路を断つことにより前記発熱手段による加熱動作を制御する断路手段と、この断路手段と前記発熱手段との間に直列に設けられたスイッチ手段並びに、前記断路手段およびスイッチ手段と並列かつ発熱手段と直列に設けられ電圧が印加されることにより作動する表示手段からなる断線確認手段とを具備してなる構成としたものである。
【0010】
また、第3の手段として、発熱手段を備えた湯沸タンクと、この湯沸タンクの底部に給水源の水を導く給水管系と、前記給水管系に設けられ給水を制御する給水電磁弁と、前記湯沸タンク内の湯を散水器へ導くための出湯管路と、前記湯沸タンク内の液面を連通管により検出する液面検出手段と、飲料の原料粉末を収容し、前記散水器からの湯により飲料を抽出する抽出手段と、抽出された飲料を貯液する貯液タンクと、前記貯液タンクを加熱すべく該貯液タンクの近傍に配設されたヒータを有し前記貯液タンク内の飲料を保温する保温手段と、この保温手段の前記ヒータに直列に接続され設定温度に到達したとき電路を断つことにより前記ヒータによる加熱動作を制御するサーモスタットと、このサーモスタットと前記ヒータとの間に直列に設けられた開閉スイッチ並びに、前記サーモスタットおよび開閉スイッチと並列かつヒータと直列に設けられ電圧が印加されると点灯する表示灯からなる断線確認手段とを具備してなる構成としたものである。
【0011】
【作用】
上記各手段の飲料抽出装置によれば、少なくともスイッチ手段(開閉スイッチ)を開いたとき表示手段(表示灯)が動作すれば発熱手段(ヒータ)が通電可能状態にあり、動作しなければ断線状態であると確認できる。これにより、発熱手段(ヒータ)の断線によるトラブルが防止でき、適温で保温された飲料を提供することができる。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
図1は飲料抽出装置としてのコーヒー抽出装置100の断面構成を概略的に示すものである。
【0013】
コーヒー抽出装置100は、装置本体としての筐体50内に収容された湯沸槽としての湯沸タンク1を有し、この湯沸タンク1内の下部には、発熱手段としての湯沸ヒータ2が設けられている。
【0014】
前記湯沸タンク1内には、上から順に、計量水位LV1 および 空炊防止水位LV2 が設定されており、これらの基準水位LV1 と空炊防止水位LV2 を検出するためのフロート3Aを有する液面検出手段としての水位検出器3が設けられている。
【0015】
また、湯沸タンク1内には、元端を水道等の給水源40に接続されると共に中間に管路開閉手段としての給水電磁弁4を設けた給水管5の一端が開口している。給水管5の一端は、給水源40が負圧になった時、湯沸タンク1内の水が逆流しないように湯沸タンク1内の水面に対して一定距離を保って開口している。
【0016】
また、給水管5から流出した水は、給水管5の外周部を隙間を存して覆う状態に設けられた導水管6内を流下するようになっている。
そして、給水電磁弁4を設けた前記給水管5と前記導水管6とにより、湯沸タンク1の底部に給水源40の水を導く給水管系7を構成している。
【0017】
一方、湯沸タンク1の上面には、吸込側を湯沸タンク1内に開口し、吐出側を吸込側位置より低い位置にした出湯管系としての出湯管路8を設け、前記吐出側には略半球状、かつ多数の小孔を有する散水器9が接続されている。
【0018】
なお、湯沸タンク1内の湯Wの温度は、サーモスタット10により制御されるようになっている。
この様な構成により、ペーパーフィルタ11および原料粉であるコーヒー粉12を収容した抽出器13内に湯Wを散りかけ、コーヒー液Cを抽出する抽出手段30を構成している。
【0019】
散水器9の直下に設けられた抽出器13は、筐体50に対して着脱自在となっており、この抽出器13の装着位置の下方には、抽出された飲料であるコーヒー液Cを貯液する貯液手段としての貯液タンク14が設けられている。この貯液タンク14の底面から飲料注出管15が導出され、その先端は筐体50の前面に配置された注出弁16に接続されている。
【0020】
なお、貯液タンク14および飲料注出管15は、断熱材17が施された保温槽18内に形成された保温室18A内に収容されているとともに、保温室18A内の下部には発熱手段としてのヒータ(保温ヒータ)19が設けられている。そして、これらの保温槽18とヒータ19により、前記貯液タンク14内の飲料であるコーヒー液Cを保温する保温手段60を構成している。
【0021】
また、図2に示すように、保温手段60の前記ヒータ(H2 )19に対し、断路手段としての保温サーモスタット(TH3 )20が、直列に接続された状態となっている。保温サーモスタット(TH3 )20の、図1に示す温度感知部20Aは保温室18A内に臨んでおり、保温室18A内の空気温度が設定温度に到達したとき電路を断つことにより前記ヒータ(H2 )19による加熱動作を制御するようになっている。これにより、保温室18A内の空気温度は、飲料であるコーヒー液Cを保温するに適した温度になるように制御されている。
【0022】
次に、この様に構成された装置の操作手順および作用について、図2に示す電気回路を加えて説明する。
まず、電源スイッチ(PB1 )26を投入すると、電源表示灯(L1 )27が点灯する。
【0023】
この後、抽出スイッチ(PB2 )28を押す。これによりパワーリレー(2R)29が励磁され、同リレーの接点2R1 が閉となり自己保持回路が構成され、接点2R2 が閉となり給水電磁弁(Wv)4に通電される共に給水表示等(L3 )37が点灯する。
【0024】
このことにより給水源40から給水管系7を介して湯沸タンク1に給水を開始する。湯沸タンク1内の水位が上昇して水位検出器3の空炊防止水位LV2 を検出する空炊防止フロートスイッチ(FS1 )31がONになるとパワーリレー(1R)32が励磁され、同パワーリレー(1R)32の接点1R1 ,1R2 を介して湯沸ヒータ(H1 )2に通電が開始される。
【0025】
水位は更に上昇し、水位検出器3の計量水位LV1 を検出する計量水位検出フロースイッチ(FS2 )33がONし、リレー(3R)34が励磁し、同リレー(3R)34のb接点3R1 がOFFして給水電磁弁(Wv)4を閉じ給水を停止する。これと同時に、出湯管路8を通って散水器9からサイホン効果により水の散布を開始する。散布は湯沸タンク1内の水位が出湯管路8の吸込側先端に達して空気が吸込まれてサイホン効果が打消されて停止する。
【0026】
湯沸タンク1内に給水された水は、サーモスタット10の湯温サーモスタット(TH1 )35によりパワーリレー(1R)32を介して接点1R1 ,1R2 で制御される湯沸ヒータ(H1 )2で所定温度で加熱される。
【0027】
湯沸タンク1内の湯温が、コーヒー抽出に適した温度になると湯温サーモスタット(TH1 )35が開き、湯沸表示灯(L2 )36が消灯する。
湯沸タンク1内の湯温が抽出に適した温度になっていることを示す湯沸表示灯(L2 )36の消灯を確認した後、ペーパーフィルタ11、コーヒー粉12をセットした抽出器13を散水器9より下方に設けられている抽出器装着部に装着する。
【0028】
再び、抽出スイッチ(PB2 )28を押すと前述したように給水電磁弁4が通電され、給水源40から給水管系7を介して湯沸タンク1に給水を開始すると同時に給水表示灯(L3 )37が点灯する。
【0029】
湯沸タンク1内の水位が上昇して、計量水位検出フロースイッチ(FS2 )33がONすると給水電磁弁4を閉じ給水を停止する。
これと同時に、出湯管路8を通って散水器9からサイホン効果により湯の散布が行われる。
【0030】
抽出器13内では散水器9から散水された湯がコーヒー粉12およびペーパーフィルタ11を通過してコーヒー液となって貯液タンク14に貯液する。
貯液タンク14を内装した保温室18A内の空気温度は断路手段である保温サーモスタット(TH3 )20により保温ヒータ(H2 )19のON、OFFを制御することにより適温に保たれる。飲料注出管15に接続された注出弁16を操作することにより適温に保温されたコーヒー液を所望量注出することができる。
【0031】
ここで保温ヒータ19の断線の有無を確認する断線確認手段25について、図2の電気回路図を使用して説明する。
断線確認手段25は、保温サーモスタット(TH3 )20と前記ヒータ(H2 )との間に直列に設けられたスイッチ手段である開閉スイッチとしての断線確認押ボタンスイッチ(PB3 )21と、保温サーモスタット(TH3 )20および断線確認押ボタンスイッチ(PB3 )21と並列で、かつ前記保温ヒータ(H2 )19と直列に設けられた表示手段である断線検知表示灯(L4 )22とから構成となっている。
【0032】
なお、断線検知表示灯(L4 )22は、電圧が印加されると点灯するネオンランプ等が用いられる。
そして、開閉スイッチである断線確認押ボタンスイッチ(PB3 )21を押して開とすると発熱手段である保温ヒータ(H2 )19には電流が流れず、電位差を実質的に生じないため、表示手段である断線検知表示灯(L4 )22に電源単相200Vが印加され、保温サーモスタット(TH3 )20がOFFの時は勿論、ON状況であっても保温ヒータ(H2 )19が断線していなければ断線検知表示灯(L4 )22が点灯し、断線していれば断線検知表示灯(L4 )22には、電源単相200Vが印加されないため、断線検知表示灯(L4 )22は点灯しないので容易に保温ヒータ(H2 )19の断線の有無が確認できる。
【0033】
以上、本実施例のコーヒー抽出装置においては、
1)コーヒー液保温用のヒータ(H2 )19の断線検出が簡単な電気回路で安価に実施できる。
2)コーヒー液保温用のヒータ(H2 )19の断線検出が任意の時期に容易に確実に実施できる。
等の効果を奏するものである。
【0034】
なお、上述の説明において、コーヒー抽出を例にとって説明したが、これに限らないことは勿論である。
その他、本発明は、上記一実施例に限らず、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能なことは勿論である。
また、表示手段としては、電圧が印加された時に作動するものであれば、ネオンランプのような表示灯に限らず、種々の表示手段を用いることができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の飲料抽出装置においては、保温室内に内装された貯液タンク保温用の保温ヒータの断線検知が簡単な電気回路で安価に実施でき、合せて任意の時期に確認が行なえ安心して使用できるコーヒー抽出機を提供できるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の飲料抽出装置の一実施例を示す断面図。
【図2】本発明の飲料抽出装置の電気回路図。
【符号の説明】
1…湯沸タンク(湯沸槽)、2…湯沸ヒータ(発熱手段)、3…水位検出器(液面検出手段)、4…給水電磁弁(管路開閉手段)、5…給水管、6…導水管、7…給水管系、8…出湯管路(出湯管系)、9…散水器、10…サーモスタット、11…ペーパーフィルタ、12…コーヒー粉(原料粉)、13…抽出器、14…貯液タンク(貯液手段)、15…飲料注出管、16…注出弁、18…保温槽、18A…保温室、19…ヒータ(発熱手段)、20…保温サーモスタット(断路手段)、20A…温度感知部、21…スイッチ(スイッチ手段)、22…表示灯(表示手段)、25…断線確認手段、26…電源スイッチ、30…抽出手段、40…給水源、50…筐体(装置本体)、60…保温手段、100…コーヒー抽出装置(飲料抽出装置)、C…コーヒー液(飲料)。
【産業上の利用分野】
本発明は、例えばコーヒーや紅茶あるいは緑茶等の飲料を抽出する飲料抽出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、この種の飲料抽出装置においては、コーヒーや紅茶あるいは緑茶等の飲料を抽出する際、新しい飲料原料粉を収容したペーパーフィルタを抽出器にセットする。そして、この抽出器を抽出器装着部にセットした後、抽出動作に入る。
【0003】
抽出に際しては、機内の湯沸タンク内の湯がサイホン効果により抽出器の上面開口部の中央上方に位置して設けられた略半球状かつ多数の小孔を有する散水器に供給される。そして、散水器から抽出器内の飲料原料粉に向かって湯が散布され、飲料の抽出が行なわれる。抽出された飲料は抽出器下方の保温室内に内装された貯液タンクに流下し、貯液される。
【0004】
貯液タンクは、保温室内下方に設けられた保温ヒータで加熱された空気により間接的に保温される構造となっている。また、保温ヒータへの通電は、該保温ヒータに直列接続され、かつ保温室内の空気温度を検出して動作するサーモスタットによりON−OFF制御されている。
【0005】
このように、飲料抽出装置においては、抽出された飲料は、保温室の保温ヒータで加熱された空気によって適温に保温されるが、従来においては、保温ヒータの断線の如何を確認するための手段が設けられていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の飲料抽出装置においては、発熱手段である保温ヒータが断線した場合に、それを知り得る適切な断線確認手段が設けられていないため、保温ヒータの断線に気がつかず、ぬるい飲料を提供する虞れがあるという問題を有していた。
【0007】
本発明は、上記の実情に基づきなされたもので、その目的とするところは、抽出された飲料を保温するためのヒータ等の発熱手段の断線の如何を容易に確認することができるようにした使い勝手のよい飲料抽出装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点を解決するための第1の手段として、抽出された飲料を貯液する貯液手段を備えた飲料抽出装置であって、前記貯液手段を加熱すべく該貯液手段の近傍に配設された発熱手段を有し前記貯液手段内の飲料を保温する保温手段と、この保温手段の前記発熱手段に直列に接続され設定温度に到達したとき電路を断つことにより前記発熱手段による加熱動作を制御する断路手段と、この断路手段と前記発熱手段との間に直列に設けられたスイッチ手段並びに、前記断路手段およびスイッチ手段と並列かつ発熱手段と直列に設けられ電圧が印加されることにより作動する表示手段からなる断線確認手段とを具備してなる構成としたものである。
【0009】
また、第2の手段として、発熱手段を備えた湯沸槽と、この湯沸槽の底部に給水源の水を導く給水管系と、前記給水管系に設けられ給水を制御する管路開閉手段と、前記湯沸槽内の湯を散水器へ導くための出湯管路と、前記湯沸槽内の液面を連通管により検出する液面検出手段と、飲料の原料粉末を収容し、前記散水器からの湯により飲料を抽出する抽出手段と、抽出された飲料を貯液する貯液手段と、前記貯液手段を加熱すべく該貯液手段の近傍に配設された発熱手段を有し前記貯液手段内の飲料を保温する保温手段と、この保温手段の前記発熱手段に直列に接続され設定温度に到達したとき電路を断つことにより前記発熱手段による加熱動作を制御する断路手段と、この断路手段と前記発熱手段との間に直列に設けられたスイッチ手段並びに、前記断路手段およびスイッチ手段と並列かつ発熱手段と直列に設けられ電圧が印加されることにより作動する表示手段からなる断線確認手段とを具備してなる構成としたものである。
【0010】
また、第3の手段として、発熱手段を備えた湯沸タンクと、この湯沸タンクの底部に給水源の水を導く給水管系と、前記給水管系に設けられ給水を制御する給水電磁弁と、前記湯沸タンク内の湯を散水器へ導くための出湯管路と、前記湯沸タンク内の液面を連通管により検出する液面検出手段と、飲料の原料粉末を収容し、前記散水器からの湯により飲料を抽出する抽出手段と、抽出された飲料を貯液する貯液タンクと、前記貯液タンクを加熱すべく該貯液タンクの近傍に配設されたヒータを有し前記貯液タンク内の飲料を保温する保温手段と、この保温手段の前記ヒータに直列に接続され設定温度に到達したとき電路を断つことにより前記ヒータによる加熱動作を制御するサーモスタットと、このサーモスタットと前記ヒータとの間に直列に設けられた開閉スイッチ並びに、前記サーモスタットおよび開閉スイッチと並列かつヒータと直列に設けられ電圧が印加されると点灯する表示灯からなる断線確認手段とを具備してなる構成としたものである。
【0011】
【作用】
上記各手段の飲料抽出装置によれば、少なくともスイッチ手段(開閉スイッチ)を開いたとき表示手段(表示灯)が動作すれば発熱手段(ヒータ)が通電可能状態にあり、動作しなければ断線状態であると確認できる。これにより、発熱手段(ヒータ)の断線によるトラブルが防止でき、適温で保温された飲料を提供することができる。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
図1は飲料抽出装置としてのコーヒー抽出装置100の断面構成を概略的に示すものである。
【0013】
コーヒー抽出装置100は、装置本体としての筐体50内に収容された湯沸槽としての湯沸タンク1を有し、この湯沸タンク1内の下部には、発熱手段としての湯沸ヒータ2が設けられている。
【0014】
前記湯沸タンク1内には、上から順に、計量水位LV1 および 空炊防止水位LV2 が設定されており、これらの基準水位LV1 と空炊防止水位LV2 を検出するためのフロート3Aを有する液面検出手段としての水位検出器3が設けられている。
【0015】
また、湯沸タンク1内には、元端を水道等の給水源40に接続されると共に中間に管路開閉手段としての給水電磁弁4を設けた給水管5の一端が開口している。給水管5の一端は、給水源40が負圧になった時、湯沸タンク1内の水が逆流しないように湯沸タンク1内の水面に対して一定距離を保って開口している。
【0016】
また、給水管5から流出した水は、給水管5の外周部を隙間を存して覆う状態に設けられた導水管6内を流下するようになっている。
そして、給水電磁弁4を設けた前記給水管5と前記導水管6とにより、湯沸タンク1の底部に給水源40の水を導く給水管系7を構成している。
【0017】
一方、湯沸タンク1の上面には、吸込側を湯沸タンク1内に開口し、吐出側を吸込側位置より低い位置にした出湯管系としての出湯管路8を設け、前記吐出側には略半球状、かつ多数の小孔を有する散水器9が接続されている。
【0018】
なお、湯沸タンク1内の湯Wの温度は、サーモスタット10により制御されるようになっている。
この様な構成により、ペーパーフィルタ11および原料粉であるコーヒー粉12を収容した抽出器13内に湯Wを散りかけ、コーヒー液Cを抽出する抽出手段30を構成している。
【0019】
散水器9の直下に設けられた抽出器13は、筐体50に対して着脱自在となっており、この抽出器13の装着位置の下方には、抽出された飲料であるコーヒー液Cを貯液する貯液手段としての貯液タンク14が設けられている。この貯液タンク14の底面から飲料注出管15が導出され、その先端は筐体50の前面に配置された注出弁16に接続されている。
【0020】
なお、貯液タンク14および飲料注出管15は、断熱材17が施された保温槽18内に形成された保温室18A内に収容されているとともに、保温室18A内の下部には発熱手段としてのヒータ(保温ヒータ)19が設けられている。そして、これらの保温槽18とヒータ19により、前記貯液タンク14内の飲料であるコーヒー液Cを保温する保温手段60を構成している。
【0021】
また、図2に示すように、保温手段60の前記ヒータ(H2 )19に対し、断路手段としての保温サーモスタット(TH3 )20が、直列に接続された状態となっている。保温サーモスタット(TH3 )20の、図1に示す温度感知部20Aは保温室18A内に臨んでおり、保温室18A内の空気温度が設定温度に到達したとき電路を断つことにより前記ヒータ(H2 )19による加熱動作を制御するようになっている。これにより、保温室18A内の空気温度は、飲料であるコーヒー液Cを保温するに適した温度になるように制御されている。
【0022】
次に、この様に構成された装置の操作手順および作用について、図2に示す電気回路を加えて説明する。
まず、電源スイッチ(PB1 )26を投入すると、電源表示灯(L1 )27が点灯する。
【0023】
この後、抽出スイッチ(PB2 )28を押す。これによりパワーリレー(2R)29が励磁され、同リレーの接点2R1 が閉となり自己保持回路が構成され、接点2R2 が閉となり給水電磁弁(Wv)4に通電される共に給水表示等(L3 )37が点灯する。
【0024】
このことにより給水源40から給水管系7を介して湯沸タンク1に給水を開始する。湯沸タンク1内の水位が上昇して水位検出器3の空炊防止水位LV2 を検出する空炊防止フロートスイッチ(FS1 )31がONになるとパワーリレー(1R)32が励磁され、同パワーリレー(1R)32の接点1R1 ,1R2 を介して湯沸ヒータ(H1 )2に通電が開始される。
【0025】
水位は更に上昇し、水位検出器3の計量水位LV1 を検出する計量水位検出フロースイッチ(FS2 )33がONし、リレー(3R)34が励磁し、同リレー(3R)34のb接点3R1 がOFFして給水電磁弁(Wv)4を閉じ給水を停止する。これと同時に、出湯管路8を通って散水器9からサイホン効果により水の散布を開始する。散布は湯沸タンク1内の水位が出湯管路8の吸込側先端に達して空気が吸込まれてサイホン効果が打消されて停止する。
【0026】
湯沸タンク1内に給水された水は、サーモスタット10の湯温サーモスタット(TH1 )35によりパワーリレー(1R)32を介して接点1R1 ,1R2 で制御される湯沸ヒータ(H1 )2で所定温度で加熱される。
【0027】
湯沸タンク1内の湯温が、コーヒー抽出に適した温度になると湯温サーモスタット(TH1 )35が開き、湯沸表示灯(L2 )36が消灯する。
湯沸タンク1内の湯温が抽出に適した温度になっていることを示す湯沸表示灯(L2 )36の消灯を確認した後、ペーパーフィルタ11、コーヒー粉12をセットした抽出器13を散水器9より下方に設けられている抽出器装着部に装着する。
【0028】
再び、抽出スイッチ(PB2 )28を押すと前述したように給水電磁弁4が通電され、給水源40から給水管系7を介して湯沸タンク1に給水を開始すると同時に給水表示灯(L3 )37が点灯する。
【0029】
湯沸タンク1内の水位が上昇して、計量水位検出フロースイッチ(FS2 )33がONすると給水電磁弁4を閉じ給水を停止する。
これと同時に、出湯管路8を通って散水器9からサイホン効果により湯の散布が行われる。
【0030】
抽出器13内では散水器9から散水された湯がコーヒー粉12およびペーパーフィルタ11を通過してコーヒー液となって貯液タンク14に貯液する。
貯液タンク14を内装した保温室18A内の空気温度は断路手段である保温サーモスタット(TH3 )20により保温ヒータ(H2 )19のON、OFFを制御することにより適温に保たれる。飲料注出管15に接続された注出弁16を操作することにより適温に保温されたコーヒー液を所望量注出することができる。
【0031】
ここで保温ヒータ19の断線の有無を確認する断線確認手段25について、図2の電気回路図を使用して説明する。
断線確認手段25は、保温サーモスタット(TH3 )20と前記ヒータ(H2 )との間に直列に設けられたスイッチ手段である開閉スイッチとしての断線確認押ボタンスイッチ(PB3 )21と、保温サーモスタット(TH3 )20および断線確認押ボタンスイッチ(PB3 )21と並列で、かつ前記保温ヒータ(H2 )19と直列に設けられた表示手段である断線検知表示灯(L4 )22とから構成となっている。
【0032】
なお、断線検知表示灯(L4 )22は、電圧が印加されると点灯するネオンランプ等が用いられる。
そして、開閉スイッチである断線確認押ボタンスイッチ(PB3 )21を押して開とすると発熱手段である保温ヒータ(H2 )19には電流が流れず、電位差を実質的に生じないため、表示手段である断線検知表示灯(L4 )22に電源単相200Vが印加され、保温サーモスタット(TH3 )20がOFFの時は勿論、ON状況であっても保温ヒータ(H2 )19が断線していなければ断線検知表示灯(L4 )22が点灯し、断線していれば断線検知表示灯(L4 )22には、電源単相200Vが印加されないため、断線検知表示灯(L4 )22は点灯しないので容易に保温ヒータ(H2 )19の断線の有無が確認できる。
【0033】
以上、本実施例のコーヒー抽出装置においては、
1)コーヒー液保温用のヒータ(H2 )19の断線検出が簡単な電気回路で安価に実施できる。
2)コーヒー液保温用のヒータ(H2 )19の断線検出が任意の時期に容易に確実に実施できる。
等の効果を奏するものである。
【0034】
なお、上述の説明において、コーヒー抽出を例にとって説明したが、これに限らないことは勿論である。
その他、本発明は、上記一実施例に限らず、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能なことは勿論である。
また、表示手段としては、電圧が印加された時に作動するものであれば、ネオンランプのような表示灯に限らず、種々の表示手段を用いることができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の飲料抽出装置においては、保温室内に内装された貯液タンク保温用の保温ヒータの断線検知が簡単な電気回路で安価に実施でき、合せて任意の時期に確認が行なえ安心して使用できるコーヒー抽出機を提供できるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の飲料抽出装置の一実施例を示す断面図。
【図2】本発明の飲料抽出装置の電気回路図。
【符号の説明】
1…湯沸タンク(湯沸槽)、2…湯沸ヒータ(発熱手段)、3…水位検出器(液面検出手段)、4…給水電磁弁(管路開閉手段)、5…給水管、6…導水管、7…給水管系、8…出湯管路(出湯管系)、9…散水器、10…サーモスタット、11…ペーパーフィルタ、12…コーヒー粉(原料粉)、13…抽出器、14…貯液タンク(貯液手段)、15…飲料注出管、16…注出弁、18…保温槽、18A…保温室、19…ヒータ(発熱手段)、20…保温サーモスタット(断路手段)、20A…温度感知部、21…スイッチ(スイッチ手段)、22…表示灯(表示手段)、25…断線確認手段、26…電源スイッチ、30…抽出手段、40…給水源、50…筐体(装置本体)、60…保温手段、100…コーヒー抽出装置(飲料抽出装置)、C…コーヒー液(飲料)。
Claims (4)
- 抽出された飲料を貯液する貯液手段を備えた飲料抽出装置であって、
前記貯液手段を加熱すべく該貯液手段の近傍に配設された発熱手段を有し前記貯液手段内の飲料を保温する保温手段と、
この保温手段の前記発熱手段に直列に接続され設定温度に到達したとき電路を断つことにより前記発熱手段による加熱動作を制御する断路手段と、
この断路手段と前記発熱手段との間に直列に設けられたスイッチ手段並びに、前記断路手段およびスイッチ手段と並列かつ発熱手段と直列に設けられ電圧が印加されることにより作動する表示手段からなる断線確認手段と、
を具備してなることを特徴とする飲料抽出装置。 - 発熱手段を備えた湯沸槽と、
この湯沸槽の底部に給水源の水を導く給水管系と、
前記給水管系に設けられ給水を制御する管路開閉手段と、
前記湯沸槽内の湯を散水器へ導くための出湯管路と、
前記湯沸槽内の液面を連通管により検出する液面検出手段と、
飲料の原料粉末を収容し、前記散水器からの湯により飲料を抽出する抽出手段と、
抽出された飲料を貯液する貯液手段と、
前記貯液手段を加熱すべく該貯液手段の近傍に配設された発熱手段を有し前記貯液手段内の飲料を保温する保温手段と、
この保温手段の前記発熱手段に直列に接続され設定温度に到達したとき電路を断つことにより前記発熱手段による加熱動作を制御する断路手段と、
この断路手段と前記発熱手段との間に直列に設けられたスイッチ手段並びに、前記断路手段およびスイッチ手段と並列かつ発熱手段と直列に設けられ電圧が印加されることにより作動する表示手段からなる断線確認手段と、
を具備してなることを特徴とする飲料抽出装置。 - 発熱手段を備えた湯沸タンクと、
この湯沸タンクの底部に給水源の水を導く給水管系と、
前記給水管系に設けられ給水を制御する給水電磁弁と、
前記湯沸タンク内の湯を散水器へ導くための出湯管路と、
前記湯沸タンク内の液面を連通管により検出する液面検出手段と、
飲料の原料粉末を収容し、前記散水器からの湯により飲料を抽出する抽出手段と、
抽出された飲料を貯液する貯液タンクと、
前記貯液タンクを加熱すべく該貯液タンクの近傍に配設されたヒータを有し前記貯液タンク内の飲料を保温する保温手段と、
この保温手段の前記ヒータに直列に接続され設定温度に到達したとき電路を断つことにより前記ヒータによる加熱動作を制御するサーモスタットと、
このサーモスタットと前記ヒータとの間に直列に設けられた開閉スイッチ並びに、前記サーモスタットおよび開閉スイッチと並列かつヒータと直列に設けられ電圧が印加されると点灯する表示灯からなる断線確認手段と、
を具備してなることを特徴とする飲料抽出装置。 - ヒータは、貯液タンクが収容された保温室内の空気を加熱することを特徴とする請求項3記載の飲料抽出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16554295A JP3635721B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 飲料抽出装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP16554295A JP3635721B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 飲料抽出装置 |
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JPH0910114A JPH0910114A (ja) | 1997-01-14 |
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Family
ID=15814368
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP3635721B2 (ja) |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP16554295A patent/JP3635721B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0910114A (ja) | 1997-01-14 |
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