JP3226404B2 - 液体供給装置 - Google Patents

液体供給装置

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JP3226404B2
JP3226404B2 JP34254293A JP34254293A JP3226404B2 JP 3226404 B2 JP3226404 B2 JP 3226404B2 JP 34254293 A JP34254293 A JP 34254293A JP 34254293 A JP34254293 A JP 34254293A JP 3226404 B2 JP3226404 B2 JP 3226404B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、容器に貯留されてい
る例えば温水を、ポンプを介して注出ノズルに一定量づ
つ供給する液体供給装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】濃縮液体を温水により稀釈して所要濃度の
液体を注出する液体供給装置として、スープディスペン
サーが知られている。このスープディスペンサーの基本
構造を一例として述べれば、該ディスペンサーに配設し
たタンクに常温の濃縮スープが貯留され、このタンクに
吸込口を連通接続したスープ用ポンプを駆動することに
より、スープ用ポンプの吐出口に連通接続した注出ノズ
ルに所要量の濃縮スープを供給するよう構成されてい
る。また、ヒータを内蔵した水槽に所要量の水が貯えら
れ、ヒータの通電により水を所要温度まで加熱するよう
になっている。この水槽には、前記注出ノズルに吐出口
を連通接続した温水用ポンプの吸込口が連通接続されて
おり、該ポンプを駆動することにより注出ノズルに所要
量の温水を供給するようになっている。すなわち、両ポ
ンプを駆動することにより、注出ノズルに常温の濃縮ス
ープと高温の温水とが所要の割合で供給され、該ノズル
の部分で濃縮スープが温水により稀釈される。そして、
所要濃度でかつ飲食に適する温度のスープが、注出ノズ
ルから外部に注出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したスープディス
ペンサーでは、1回の注出が完了して前記温水用ポンプ
が停止すると、注出ノズルから水槽に至る温水の供給管
路系に温水が残留したままの状態となる。この残留温水
の温度は経時的に低下し、次回の注出の際には、先ず温
度の低くなっている残留温水が注出ノズルに供給され
る。このため、温水の注出間隔が変わると、注出ノズル
から注出される前記スープの温度も変化し、常に一定温
度のスープを注出し得ない問題がある。しかも、注出間
隔が長くなると供給管路系の残留温水の温度が著しく低
下し、注出ノズルから注出されるスープが飲食に適さな
い温度となってしまう難点が指摘される。
【0004】
【発明の目的】この発明は、前述した従来技術に内在し
ている前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、常に一定温度の液体を注出ノズル
に供給し得る液体供給装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため本発明は、ヒータによ
り所要温度に加熱されている液体が貯留される容器と、
この容器に吸込管を連通接続すると共に吐出管を注出ノ
ズルに連通接続したポンプと、前記吐出管に介挿された
注出弁とを備え、前記ポンプを始動すると共に注出弁を
開放して、前記液体を注出ノズルに供給するようにした
液体供給装置において、前記吐出管における注出弁の介
挿位置よりポンプ側に一端を連通接続すると共に、他端
を前記容器に連通接続した戻し管と、前記ポンプの始動
と調時して動作を開始するタイマ装置とを備え、前記タ
イマ装置の所要時間経過後に、前記注出弁を開放するよ
う設定したことを特徴とする。
【0006】
【実施例】次に、本発明に係る液体供給装置につき、好
適な実施例としてスープディスペンサーを挙げて、添付
図面を参照しながら以下説明する。
【0007】図1に示す如く、スープディスペンサー1
0は箱状の外装体をなす本体12を有し、この本体12
の内部に、ステンレス等の非磁性材料を材質とする載置
板14が水平に配置されている。載置板14の下方に
は、撹拌用モータ16が直立姿勢で配設され、該モータ
16の載置板14を指向する出力軸に、該載置板14の
下面に近接する磁石18が配設されている。また載置板
14の上面には、所要量の濃縮スープが貯留される貯留
タンク20が載置されるようになっている。更に、貯留
タンク20の内部に、下端に磁石22を配設した撹拌羽
根24が回転自在に配設してある。すなわち、撹拌用モ
ータ16を駆動することにより、両磁石18,22の磁
力作用下に、撹拌羽根24はモータ16とは非接触状態
で回転して濃縮スープが撹拌される。これにより、貯留
タンク20を本体12から容易に取出すことができるも
のである。
【0008】前記本体12の前面には、当該本体12に
開設した開口部12aと対応して、該開口部12aを開
閉自在に閉塞する扉26が配設されている。また本体1
2の内部に、前記扉26の開閉状態を検出するスイッチ
28が配設され、扉26の閉状態をスイッチ28で検出
している間は前記撹拌用モータ16への通電が可能とさ
れると共に、扉26の開状態を検出すると撹拌用モータ
16への通電を不能(遮断)とするよう設定してある。な
お本体12に設けた制御装置29には、電源スイッチ
(図示せず)や液体注出スイッチPBS(図4参照)等が配
設され、電源スイッチの投入により当該スープディスペ
ンサー10が運転可能状態になると共に、液体注出スイ
ッチPBSの投入(ON動作)により後述するスープ用ポ
ンプ40および温水用ポンプ78が始動するよう設定さ
れている。
【0009】前記貯留タンク20の上部開口は、蓋体3
0により開閉自在に閉塞されるようになっており、この
蓋体30の所要位置に形成した通孔30aに、固定具3
2を介して濃縮スープの吸込パイプ34が着脱自在に装
着されている。この吸込パイプ34の下端にノズル36
が着脱自在に配設され、該ノズル36の先端が、貯留タ
ンク20の内底部近傍に非接触状態で臨むように、吸込
パイプ34の装着位置が決められる。また本体12の内
部に、残量検知回路(図示せず)を内蔵した残量検知手段
56が配設され、この検知手段56に接続する一方の電
極60が、前記載置板14の下面に接触状態で取付けら
れると共に、他方の電極64が、前記固定具32から上
方に延出する吸込パイプ34に接触するよう取付けられ
ている。そして、両電極60,64での通電状態によっ
て、貯留タンク20内における濃縮スープの残量を検出
するようになっている。すなわち、前記貯留タンク2
0、蓋体30、載置台14および吸込パイプ34を、何
れも導電特性の良好な金属材料(導体)から形成すると共
に、前記固定具32を電気絶縁特性を有する材料(絶縁
体)から形成し、吸込パイプ34を蓋体30および貯留
タンク20に対して電気的に非接触状態で装着するよう
構成してある。そして、貯留タンク20に貯留されてい
る導電性の濃縮スープが吸込パイプ34に接触して、導
体である載置板14、濃縮スープ、吸込パイプ34を介
して通電状態に維持されている両電極60,64が、濃
縮スープが吸込パイプ34に接触しなくなることにより
非通電状態となった際に、残量検知手段56が検出作動
するよう設定されている。
【0010】前記本体12の内部にスープ用ポンプ40
が配設され、該ポンプ40の吸込管42は、前記吸込パ
イプ34の固定具32から上方に延出する端部に、雄型
と雌型のジョイント38,44を介して着脱自在に連結
されるようになっている。またスープ用ポンプ40の吐
出管46は、後述する密閉容器48の内部に臨ませた加
温用タンク50および管体52を介して注出ノズル54
に連通接続されている。すなわち、前記液体注出スイッ
チPBSのON動作によりスープ用ポンプ40を始動す
ることにより、貯留タンク20内の濃縮スープは、ノズ
ル36、吸込パイプ34、両ジョント38,44および
吸込管42を介してポンプ40に吸込まれた後、吐出管
46、加温用タンク50および管体52を介して注出ノ
ズル54に供給される。なおスープ用ポンプ40は、図
4に示す如く、液体注出スイッチPBSのON動作によ
りカウントを開始する第3タイマTM3のカウントアッ
プにより停止し、常に一定量の濃縮スープを注出ノズル
に供給するよう設定される。
【0011】前記本体12の内部に、図1に示す如く、
密閉容器48が配置されており、この密閉容器48の内
部には、その底面から所要高さだけ離間した位置から上
方に延在する仕切板92により、該仕切板92の下方で
連通する第1室48aと第2室48bとが左右に画成さ
れている。そして第1室48a側に、外部水道系に接続
する給水管70が連通接続され、該給水管70に配設し
た給水弁72を開放することにより、第1室48aおよ
び第2室48bに水が供給されるようになっている。ま
た密閉容器48内に、容器内の水位を検出する水位検知
器73が配設され、該水位検知器73により常に一定レ
ベルで水が貯留されるように、給水弁72が開閉制御さ
れる。更に、密閉容器48内には、前記仕切板92の下
方に臨むように絶縁電熱ヒータ74が配設され、容器内
に貯留された水を該ヒータ74で加熱するようになって
いる。なお、密閉容器48の第2室48b側にサーモス
タットの如き感温素子76が配設され、ヒータ74によ
り加熱される水の温度を監視して、前記ヒータ74の通
電制御を行なって水温を一定に保持している。
【0012】前記密閉容器48の第2室48b側には、
温水用ポンプ78の吸込管80が連通接続され、該ポン
プ78の吐出管82は、注出弁84を介して前記注出ノ
ズル54に連通接続されている。この注出弁84は、図
4に示す如く、液体注出スイッチPBSがON動作して
からカウントを開始する第2タイマTM2のカウントア
ップによって、閉成状態から開放状態となるよう設定さ
れる。また温水用ポンプ78は、液体注出スイッチPB
SのON動作により始動すると共に、前記第2タイマT
2のカウントアップによりカウントを開始する第1タ
イマTM1のカウントアップにより停止するよう設定さ
れる。すなわち、第2タイマTM2のカウントアップに
より注出弁84が開放した以後の、第1タイマTM1
カウントアップするまでの間に、温水用ポンプ78によ
り所要温度に保持されている温水が注出ノズル54に一
定量だけ供給される(図3参照)。そして、注出ノズル5
4内で前記濃縮スープが稀釈され、該ノズル54の下方
にセットした容器86に、所要濃度となったスープが注
出される。
【0013】前記温水用ポンプ78における吐出管82
には、図1に示す如く、前記注出弁84の介挿位置より
ポンプ側に戻し管90の一端が連通接続されており、こ
の戻し管90の他端は、前記密閉容器48の第1室48
a側に連通するよう配設される。この戻し管90は、後
述する液体注出に際し、前回の注出停止時に温水用ポン
プ78、吸込管80および吐出管82等の温水の供給管
路系に残留している温水を密閉容器48に戻すべく機能
するものである。すなわち、前記液体注出スイッチPB
SをON動作したときには、前記注出弁84は閉成して
いるので、図2に示す如く、温水用ポンプ78の始動に
より温水の供給管路系78,80,82に残留している温
水は戻し管90を介して密閉容器48に戻される。な
お、供給管路系78,80,82に残留している温水は、
密閉容器48の前記第1室48aに戻されるので、温度
低下している残留温水により第1室48a側の温水の温
度は低下するが、温水用ポンプ78により注出ノズル5
4に供給される第2室48b側の温水の温度低下は防止
される。また戻し管90の管径は、吐出管82の管径に
比べて小さく設定されており、注出弁84を開放して温
水を注出ノズル54に供給するに際して、該戻し管90
を介して密閉容器54に戻る温水の量を少なくするよう
設定している。
【0014】図1において符号94は、空炊き防止用の
検知器を示し、前記密閉容器48内の水位が所要高さ以
下となったことを該検知器94が検出した際に、前記ヒ
ータ74への通電を遮断する制御を行なうよう設定して
ある。また符号96は、オーバーフロー管を示し、密閉
容器48内の水位が異常に上昇した際は、余分な水がオ
ーバーフロー管96を介して外部に排出されるようにな
っている。
【0015】前記密閉容器48の内部には、図1に示す
如く、前記水位検知器73により制御される温水の水位
(水面位置)より下方に臨んで、常に温水に浸漬するよう
位置決めされた加温用タンク50が配設され、該タンク
50の一端に、前記スープ用ポンプ40の吐出管46が
連通接続されている。また加温用タンク50の他端に
は、前記注出ノズル54に連通接続する管体52が接続
される。すなわち、スープ用ポンプ40から吐出管46
を介して吐出される濃縮スープは、加温用タンク50を
通過する過程で温水との熱交換がなされ、所要温度まで
加温された濃縮スープが、管体52を介して注出ノズル
54に供給されるようになっている。なお、密閉容器4
8における温水の蓄熱量は大きいので、ポンプ40から
吐出されて加温用タンク50を通過する濃縮スープは瞬
時に適温まで加温される。
【0016】前記密閉容器48に、本体12の外方で開
放する蒸気管88が連通接続され、密閉容器48内で発
生した蒸気を蒸気管88を介して外部に排気するよう構
成してある。この蒸気管88に大径部88aが形成さ
れ、この大径部88a内に、前記加温用タンク50から
延出する管体52が所要長さに亘って配管されている。
大径部88aの内径は、管体52を内挿した状態で蒸気
の流通に支障を来たすことのない寸法に設定されてお
り、蒸気管88の大径部88a内を流通する蒸気と、管
体52内を流通する濃縮スープとの熱交換を行なうよう
になっている。これにより、加温用タンク50を出て管
体52を流通する濃縮スープの温度低下を防止すること
ができるものである。更に、前記管体52と注出ノズル
54との接続部に逆止弁87が介挿され、注出ノズル5
4側からの空気の流入や、管体52内の濃縮スープの逆
流を防止するよう構成してある。また、加温用タンク5
0と逆止弁87までの管体52の内容量が、濃縮スープ
の一回の注出量と略同一に設定されている。すなわち、
濃縮スープが間欠的に注出される際には、前記逆止弁8
7の閉成により管体52および加温用タンク50に貯留
されている次回注出分の濃縮スープのみが、温水および
蒸気により加温される。
【0017】図4は、実施例に係るスープディスペンサ
ーの電気制御回路を示す。図において、電源供給ライン
RとTとの間に、液体注出スイッチPBSと第1タイ
マTM1の常閉接点TM1-bおよびリレーX1、リレー
1の常開接点X1-a1と第2タイマTM2の常開接点T
2-aおよび第1タイマTM1が夫々直列に介挿され
る。また常開接点TM2-aとラインTとの間に、リレー
2が介挿される。液体注出スイッチPBSおよびリレ
ーX1の常開接点X1-a1とラインTとの間に、第2タイ
マT2と第3タイマTM3の常閉接点TM3-bに直列に接
続されるリレーX3および第3タイマTM3が並列に介挿
される。なお、スープ用ポンプ40の運転時間(濃縮ス
ープの供給量)を制御する第3タイマTM3と、温水用ポ
ンプ78の運転時間(温水の供給量)を制御する第1タイ
マTM1の設定時限は、濃縮スープと温水との稀釈比に
より設定される。また、前記液体注出スイッチPBSが
ON動作してから注出弁84が開放するまでの遅延時間
を制御する第2タイマT2の設定時限は、前述した温水
の供給管路系78,80,82内に残留している全ての温
水が密閉容器48に戻るのに要する時間に設定されるも
のであって、温水用ポンプ78の能力や吸込管80、吐
出管82および戻し管90の管径や長さ等により設定さ
れる。
【0018】電源供給ラインRとTとの間に、リレー
2の常開接点X2-aと直列に接続される注出弁84、
リレーX3の常開接点X3-aと直列に接続されるスー
プ用ポンプ40、リレーX1の常開接点X1-a2と直列
に接続される温水用ポンプ78が並列に介挿されてい
る。
【0019】
【実施例の作用】次に、実施例に係るスープディスペン
サーの作用につき以下説明する。前記給水弁72を開放
して密閉容器48内に水が供給されると、該容器内の水
位の上昇を前記水位検知器73が検出して給水弁72を
閉成することにより、密閉容器48内に所要量の水が貯
留される。また前記ヒータ74に通電されて次第に水温
が上昇し、所定温度付近で感温素子76が作動してヒー
タ74に対する通電遮断がなされて、略一定の温度に保
たれる。前記載置板14に、所要量の濃縮スープが貯留
されている貯留タンク20を載置すると共に、該タンク
20に吸込パイプ34を装着する。このとき、本体12
の扉26は閉成しているので、前記スイッチ28により
撹拌用モータ16への通電は可能な状態となっており、
該モータ16の駆動により、磁石18,22の磁力作用
下に、貯留タンク20に収納されている撹拌羽根24が
回転して常温の濃縮スープが撹拌される。
【0020】この状態で前記液体注出スイッチPBSを
ON動作すると、第1タイマTM1の常閉接点TM1-b
を介してリレーX1が付勢され、これと協働する常開接
点X1-a1が閉成して該リレーX1は自己保持される。そ
して、リレーX1の常開接点X1-a1を介して前記第2タ
イマTM2と第3タイマTM3とが付勢されて、設定時限
のカウントを開始する。また、同じく常開接点X1-a1
を介してリレーX3が付勢され、該リレーX3と協働する
常開接点X3-aが閉成してスープ用ポンプ40に通電が
なされ、該ポンプ40が始動する。これにより、貯留タ
ンク20内の常温の濃縮スープは、ノズル36、吸込パ
イプ34、両ジョント38,44および吸込管42を介
してポンプ40に吸引される。次いで、濃縮スープは吐
出管46から加温用タンク50に供給され、該タンク5
0を通過する過程で温水と濃縮スープとの間で熱交換さ
れて該スープの加温がなされ、加温された濃縮スープが
前記管体52を介して注出ノズル54に供給される。な
お管体52は、前述した如く、密閉容器48の内部で生
じた蒸気が流通する蒸気管88の内部に配管されている
ので、加温用タンク50から管体52に吐出された濃縮
スープの温度低下は有効に防止される。
【0021】前記リレーX1の付勢により閉成した常開
接点X1-a2を介して温水用ポンプ78に通電がなさ
れ、該ポンプ78が始動する。このとき、前記注出弁8
4は閉成状態を保持しているので、前回の注出停止時に
吸込管80、温水用ポンプ78および吐出管82の内部
に残留している温水は、図2に示す如く、戻し管90を
介して前記密閉容器48の第1室48aに戻される。そ
して、前記第2タイマTM2がカウントアップして、こ
れと協働する常開接点TM2-aが閉成すると、前記第1
タイマT1が設定時限のカウントを開始すると共に、リ
レーX2が付勢される。これにより、リレーX2と協働す
る常開接点X2-aが閉成し、前記注出弁84が付勢され
て開放し、図3に示す如く、温水用ポンプ78を介して
密閉容器48から吸上げられる温水は注出ノズル54に
供給される。そして注出ノズル54で、前記濃縮スープ
が温水により稀釈されて、該注出ノズル54の下方にセ
ットされている容器86に所要濃度のスープが注出され
る。
【0022】このように、注出ノズル54には、前回の
注出停止時に温水の供給管路系78,80,82に残留し
て温度の低下した温水を供給することなく、密閉容器4
8内で一定温度に保持されている温水を供給することが
できる。しかも、貯留タンク20から注出ノズル54に
供給される濃縮スープも、その供給途中で加温されるの
で、容器86には飲食に適した高温のスープが注出され
る。なお、注出弁84の開放後には、吐出管82を流通
する温水の一部が戻し管90を介して密閉容器48に戻
されるが、戻し管90の管径は吐出管82の管径に比べ
て小さいのでその量は僅かであり、注出ノズル54での
濃縮スープの稀釈度に影響を及ぼすことはない。
【0023】前記第3タイマTM3のカウントアップに
より、これと協働する常閉接点TM3-bが開放してリレ
ーX3が滅勢され、前記スープ用ポンプ40への通電が
遮断される。これにより、濃縮スープの注出ノズル54
への供給が停止する。また、第1タイマTM1のカウン
トアップにより、これと協働する常閉接点TM1-bが開
放してリレーX1の自己保持が解除され、前記温水用ポ
ンプ78への通電が遮断される。これにより、温水の注
出ノズル54への供給が停止する。またリレーX1の常
開接点X1-a1が開放することにより、前記リレーX2
滅勢されて注出弁84が閉成し、スープの1回の注出が
完了する。
【0024】ここで、前記第2タイマTM2の設定時限
は、前述したように温水の供給管路系78,80,82内
に残留している全ての温水が密閉容器48に戻るのに要
する時間であるので、温水用ポンプ78の能力や吸込管
80、吐出管82および戻し管90の管径や長さ等によ
り正確に設定することが可能である。そして、ポンプ7
8の能力を大きくすると共に、供給管路として抵抗の小
さなものを選定することにより、第2タイマTM2の設
定時限を大幅に短縮することができ、スープの1回の注
出に要する時間も短縮し得る。
【0025】なお、スープ用ポンプ40が停止すると、
前記逆止弁87が閉成し、前記管体52および加温用タ
ンク50内には次回分の濃縮スープが貯留される。この
濃縮スープは、温水および蒸気により間接的に加温され
ているので、次回の液体注出までの間に品質が劣化する
ことはなく、呈味変化の来たしていないスープを常に適
温で供給し得る。
【0026】図5は、スープディスペンサーの変形例を
示す説明図であって、前記戻し管90に電磁弁98を介
挿し、この電磁弁98を、前記注出弁84と逆に動作さ
せるよう構成してある。すなわち、温水の供給管路系7
8,80,82に残留する温水を密閉容器48に戻す際に
は、注出弁84を閉成すると共に電磁弁98を開放す
る。そして、注出ノズル54に温水を供給する際には、
注出弁84を開放すると共に電磁弁98を閉成する。こ
れにより、吐出管82を流通する全ての温水を注出ノズ
ル54に供給することができる。
【0027】実施例では、温水の供給管路系に残留して
いる温度低下を来たした温水を、戻し管を介して密閉容
器に直に戻す場合につき説明したが、戻し管の真下で前
記オーバーフーロー管を開口させ、該戻し管から戻って
くる温水をオーバーフロー管を介して外部に排出するよ
うにしてもよい。また、戻し管に別途排水管を接続して
温水を排出することも可能である。この場合は、温度低
下を来たした温水が密閉容器に戻ることによって、該容
器内に貯留されている温水全体の温度が低下するのを防
止し得る。更に、実施例のように注出ノズル内で濃縮ス
ープと温水とを混合させるものでなく、例えばポンプの
吐出管と加温用タンクに接続される管体とに夫々注出ノ
ズルを配設し、濃縮スープと温水とを別々に容器に注出
することにより、該容器内で濃縮スープを温水により稀
釈させる構造を採用することが可能である。また1本の
注出ノズル内に2つの通路を設け、各通路を介して濃縮
スープと温水とを容器に別々に注出する構造を採用する
こともできる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る液体供
給装置によれば、タイマ装置により注出弁の開放を所要
時間だけ遅延させることにより、液体の供給管路系に残
留している温度低下を来たした液体を容器に戻すことが
できる。すなわち、注出ノズルに、容器に貯留されてい
る一定温度の液体を常に供給することができ、注出間隔
の変化によって注出される液体の温度が変わるのを防止
し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例に係るスープディスペンサーの概略構
成図である。
【図2】 実施例に係るスープディスペンサーにおいて
注出弁の閉成により温水が戻し管を介して密閉容器に戻
る状態を示す説明図である。
【図3】 実施例に係るスープディスペンサーにおいて
注出弁の開放により温水が注出ノズルに供給される状態
を示す説明図である。
【図4】 実施例に係るスープディスペンサーの電気制
御回路図である。
【図5】 実施例に係るスープディスペンサーの変形例
を示す要部説明図である。
【符号の説明】
48 密閉容器,74 ヒータ,78 温水用ポンプ,8
0 吸込管 82 吐出管,84 注出弁,90 戻し管,TM2 第2
タイマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/39 A47J 31/00 G07F 13/06 102

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータ(74)により所要温度に加熱されて
    いる液体が貯留される容器(48)と、この容器(48)に吸込
    管(80)を連通接続すると共に吐出管(82)を注出ノズル(5
    4)に連通接続したポンプ(78)と、前記吐出管(82)に介挿
    された注出弁(84)とを備え、前記ポンプ(78)を始動する
    と共に注出弁(84)を開放して、前記液体を注出ノズル(5
    4)に供給するようにした液体供給装置において、 前記吐出管(82)における注出弁(84)の介挿位置よりポン
    プ側に一端を連通接続すると共に、他端を前記容器(48)
    に連通接続した戻し管(90)と、 前記ポンプ(78)の始動と調時して動作を開始するタイマ
    装置(TM2)とを備え、 前記タイマ装置(TM2)の所要時間経過後に、前記注出弁
    (84)を開放するよう設定したことを特徴とする液体供給
    装置。
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