JP3635686B2 - 抗真菌剤及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、抗真菌剤に関する。詳しくは、本発明は皮膚真菌症や、内臓真菌症などの治療に対して有効な抗真菌剤に関する。更に詳しくは、本発明は、抗真菌剤として有用な窒素含有5員ヘテロ環又はその縮合環系の化合物及びその酸付加塩に関する。本発明は、また、このような化合物及びその酸付加塩の製法、並びに該化合物とそれに対して製薬的に許容し得る塩とより成る医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
抗真菌剤の分野では、従来、例えば深在性の真菌症の治療にはアムホテリンBなどが使用されて来たが、最近ではアゾール系の合成抗真菌剤が開発されるに至った。しかしながら、これらアゾール系の薬剤においても、免疫機能の減弱した患者ではその効果の点で、更に優れた抗真菌剤の出現が切望されている。
【0003】
アゾール系の合成抗真菌剤として、例えば特開昭57−70885号公報にはトリアゾール化合物が開示されている。また、特開昭60−224689号公報には、(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−メチル−カルビノール誘導体が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の抗真菌剤よりも優れた効果を有し、安全性の高い抗真菌剤を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は鋭意研究の結果、式(I)
【0006】
【化32】
Figure 0003635686
【0007】
〔式中R1 及びR2 はそれぞれ同一又は異なるハロゲン原子若しくは水素原子を意味し、R3 は水素原子又は低級アルキル基を意味し、r及びmはそれぞれ同一でも異なってもよく0又は1を意味し、AはN又はCHを意味し、Wは1以上の置換基を有していてもよく、かつN、S及びOの内から選ばれるヘテロ原子を1以上有していてもよい芳香環またはその縮合環を意味し、Xは1以上の置換基を有していてもよく、かつN、S及びOの内から選ばれるヘテロ原子を1以上有していてもよい芳香環、1以上の置換基を有していてもよいアルカンジイル基、1以上の置換基を有していてもよいアルケンジイル基又は1以上の置換基を有していてもよいアルキンジイル基を意味し、Yは式−S−、>SO、>SO2 、>C=S、>C=O、−O−、>N−R6 、>C=N−OR6 又は(CH2)j −(ここにR6 は水素原子又は低級アルキル基を意味し、またjは1〜4の整数を意味する)で示される基を意味し、Zは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ハロゲン化低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン化低級アルコキシ基、水酸基、チオール基、ニトロ基、シアノ基、低級アルカノイル基、1以上の置換基を有していてもよいフェニル基、1以上の置換基を有していてもよいフェノキシ基、1以上の置換基を有していてもよいイミダゾリル基、1以上の置換基を有していてもよいトリアゾリル基、1以上の置換基を有していてもよいテトラゾリル基または1以上の置換基を有していてもよいアミノ基を意味する。ただし、r=m=0のとき、Wがチアゾール環であり、R3 がメチル基であり、そしてZが水素原子である場合を除く。〕
【0008】
で表わされる化合物、又はその酸付加塩が優れた抗真菌性を有することを見出し、本発明を完成した。
【0009】
本発明の化合物は、種々の合成ルートによって製造することが出来るが、それらのうちのいくつかを次に例示する。
【0010】
ルートI
式:
【0011】
【化33】
Figure 0003635686
【0012】
(式中、A、R1 、R2 及びR3 は先に定義したとおりである)の化合物と式:
【0013】
【化34】
Figure 0003635686
【0014】
(式中HalはBr又はClであり、X、Y、Z、r及びmは先に定義したとおりである)の化合物とを反応させることにより式:
【0015】
【化35】
Figure 0003635686
【0016】
(式中、Wは置換されたチアゾール系より成る基であり、A、R1 、R2 、R3 、X、Y、Z、r及びmは先に定義したとおりである)で表される化合物を得る。
【0017】
ルートII
式:
【0018】
【化36】
Figure 0003635686
【0019】
(式中、A、R1 及びR2 は先に定義したとおりである)の化合物と式:
【0020】
【化37】
Figure 0003635686
【0021】
(式中、Dは置換された、又は非置換の窒素含有5員ヘテロ環もしくはその縮合環より成る基であり、ZはH又はCH3 である)の化合物とを反応させることにより式:
【0022】
【化38】
Figure 0003635686
【0023】
(式中、Wは置換された、又は非置換の窒素含有5員ヘテロ環もしくはその縮合環であり、A、R1 、R2 、R3 、X、Y、Z、r及びmは先に定義したとおりである)で表される化合物を得る。
【0024】
ルートIII
式:
【0025】
【化39】
Figure 0003635686
【0026】
(式中、A、R1 及びR2 は先に定義したとおりである)の化合物と式:
【0027】
【化40】
Figure 0003635686
【0028】
(式中R3 、X、Y、Z、r及びmは先に定義したとおりである。)で表される化合物とを反応させることにより式:
【0029】
【化41】
Figure 0003635686
【0030】
(式中、Wは置換された、又は非置換の5員ヘテロ環もしくはその縮合環より成る基であり、A、R1 、R2 、R3 、X、Y、Z、r及びmは先に定義したとおりである)で表される化合物を得る。
【0031】
ルートIV
式:
【0032】
【化42】
Figure 0003635686
【0033】
(式中、R1 、R2 、R3 、W、X、Y、Z、r及びmは先に定義したとおりである)の化合物と、メタクロロ過安息香酸、次いで1,2,4−トリアゾールナトリウム塩又は1,3−イミダゾールナトリウム塩とを反応させることにより式:
【0034】
【化43】
Figure 0003635686
【0035】
(式中、A、R1 、R2 、R3 、W、X、Y、Z、r及びmは先に定義したとおりである)で表される化合物を得る。
【0036】
本発明の化合物の酸付加塩の酸としては、塩酸、硫酸などのような通常の無機酸ならびに酢酸、クエン酸などのような有機酸を使用することができる。好ましい酸は塩酸及び酢酸である。
【0037】
本発明で使用し得る溶媒としては例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどの低級アルコール類、エチレングリコールなどのポリアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、ジエチルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、2−メトキシエタノール、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、フタル酸ジエチルなどのエステル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン、モノクロルベンゼン、ニトロベンゼン、インデン、ピリジン、キノリン、コリジン、フェノールなどの芳香族類、ペンタン、シクロヘキサン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン、石油ベンジン、石油エーテルなどの炭化水素類、エタノールアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、アニリン、ジメチルアニリン、ベンジルアミン、トルイジンなどのアミン類、ホルムアミド、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルイミダゾロン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類、ヘキサメチルリン酸トリアミド、ヘキサメチル亜リン酸トリアミドなどのリン酸アミド類、ギ酸、酢酸、ジフルオロ酢酸、トリフルオロ酢酸、クロロ酢酸などの有機酸類、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類、二硫化炭素などの硫化炭素類、水、その他一般に使用される溶媒などの一種もしくは二種以上の混合溶媒を挙げることができ、その混合比は特に限定されない。
【0038】
本発明に係る化合物或いはその酸付加塩について、これと製薬的に許容し得る塩としては、次のものを例示することが出来る。
【0039】
すなわち、無機系の塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;アンモニウム塩;テトラエチルアンモニウム塩;ベタイン塩などの4級アンモニウム塩;カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;塩酸塩;臭化水素酸塩、沃化水素酸塩、硫酸塩、炭酸塩、重炭酸塩などの無機酸塩が挙げられる。
【0040】
また、有機系の塩としては、例えば、酢酸塩、マレイン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩などの有機カルボン酸塩;メタンスルホン酸塩、ヒドロキシメタンスルホン酸塩、ヒドロキシエタンスルホン酸塩、タウリン塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩などの有機スルホン酸塩、アルギニン塩、リジン塩、セリン塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩、グリシン塩などのアミノ酸塩;トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ピリジン塩、プロカイン塩、ピコリン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N−ジベンジルエチレンジアミン塩、N−メチルグルカミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、トリス(ヒドロキシメチルアミノ)メタン塩、フェネチルベンジルアミン塩などのアミン塩などが挙げられる。
【0041】
実施例
次に製造例、実施例及び実験例を掲げて本発明を更に具体的に説明する。但し、本発明はこれらの製造例実施例及び実験例のみに限定されるものではない。
【0042】
製造例1
原料1の製造
(2S,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチロニトリル
【0043】
構造式
【化44】
Figure 0003635686
【0044】
光学活性な(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチルオキシラン5g(20.0mmol)をトルエン40mlに溶かした溶液に窒素雰囲気下にジエチルアルミニウムシアニド(1.0Mトルエン溶液)80mlを加え、50℃で12時間加熱した。そこに水10ml、1N−HCl 120mlを順次滴下し、室温で2時間撹拌した。フロリジルパッドで濾過したのち、酢酸エチルで抽出し、有機層を、水と飽和食塩水を1:1の比率で混合した液で4回洗浄し、最後に飽和食塩水で洗浄した。溶媒を減圧留去後、残渣をジイソプロピルエーテルで洗浄し、光学活性な(2S,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチロニトリル3.15gを得た(56.6%)。この生成物の物性を下記に示す。
【0045】
mp:181 - 182 ℃
NMR:δ 溶媒(CDCl3)
1.17(3H,d,J=7.2Hz) 3.29(1H,q,J=7.2Hz) 4.82(1H,d,J=14.0Hz)
4.97(1H,d,J=14.0Hz) 5.44(1H,d,J=0.8Hz) 6.74−6.82(2H,m)
7.39−7.46(1H,m) 7.83(1H,s) 7.84(1H,s)
MS:MH+ = 279
【0046】
製造例2
別法による原料1の製造
イッテルビウムクロライド6水和物388mg(1mmol)を減圧下120℃で6時間放置した。それを窒素雰囲気下テトラヒドロフラン10mlに懸濁させ、−78℃に冷却した。そこにn−ブチルリチウム(1.63Mヘキサン溶液)1.9mlを滴下し、室温で5分間撹拌し、次いで−78℃に冷却した。そこにトリメチルシリルシアニド0.8mlをゆっくり滴下し、−78℃で10分間、次いで室温で5分間撹拌し、−78℃に冷却した。そこに光学活性な(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチルオキシラン128mg(0.5mmol)をテトラヒドロフラン1mlに溶解した溶液を滴下し、室温まで自然昇温させた。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄した。溶媒を減圧留去後、残渣をジエチルエーテルより再結晶して、光学活性な(2S,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチロニトリル81mgを得た(58.2%)。
【0047】
製造例3
別法による原料1の製造
氷冷したテトラヒドロフラン50mlを溶液中に、リチウム水素化合物478mg(60.0mmol)を加えて懸濁させる。10分間後に、この懸濁液にアセトンシヤノヒドリン〔(CH3)2 C(OH)CN〕5.4g(63.5mmol)を滴下して、更に室温で1.5時間撹拌を続けた。これに、光学活性な(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチルオキシラン5g(20.0mmol)を加え、7時間還流した。この反応液に酢酸エチル100mlを加え、次に水100ml及び塩化ナトリウム水溶液50mlで順次洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。これを濾過し、濾液を減圧濃縮した後、ジイソプロピルエーテル50mlを加えて濾取して光学活性な(2S,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチロニトリル4.2g(76.0%)を得た。
【0048】
製造例4
原料2の製造
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−チオアミド−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノールの製造
【0049】
構造式
【化45】
Figure 0003635686
【0050】
製造例1、2又は3において得られた原料1のラセミ体3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチロニトリル(14g)にH2O 14ml,ジチオリン酸O,O−ジエチル(73ml)を加え30分間加熱還流した。反応液を室温に戻しH2O を加えてAcOEt で抽出、AcOEt 層を、H2O 及び飽和NaCl水溶液で洗浄、MgSO4 で乾燥後溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトフラフィー(SiO2 300g CH2Cl2、次いでCH2Cl2中1%MeOH溶液、次いでCH2Cl2中2%MeOH溶液、次いでCH2Cl2中3%MeOH溶液) で精製後 CH2Cl2-IPE で再結晶すると目的物(8.1g)が得られた。なお原料1のラセミ体の代りに原料1の光学活性体を使用し、同様にして光学活性の原料2を得ることができる。
【0051】
この生成物の物性を下記に示す。
【0052】
mp:164〜167℃
NMR:δ 溶媒(CDCl3)
1.11(3H,d,J=7.1Hz) 3.69−3.72(1H,m) 4.55(1H,d,J=14.3Hz)
5.08(1H,d,J=14.3Hz) 6.71−6.80(2H,m) 7.42−7.48(1H,m)
7.80(1H,brs) 7.94(1H,s) 8.41(1H,brs)
MS:MH+ = 313
【0053】
製造例5
原料3の製造
2−ブロモ−4’−シアノアセトフェノンの製造
【0054】
構造式
【化46】
Figure 0003635686
【0055】
4'−シアノアセトフェノン(10g)を CHCl3100mlに溶解させ、48%HBr を1ml加えた。ここにBr2(3.7ml)の CHCl3(10ml)溶液を室温で滴下した。室温で2時間撹拌後、反応液にH2O 飽和NaHCO3水溶液を加え中和した。CHCl3 層をH2O 飽和NaClで洗浄、MgSO4 乾燥後CHCl3 を留去した。得られた固体をAcOET-nHexより再結晶すると目的物が(3.49g)得られた。この生成物の物性を下記に示す。
【0056】
mp:82〜84℃
NMR:δ 溶媒(CDCl3)
4.44(2H,s) 7.81−7.84(2H,m) 8.09(1H,d,J=8Hz) 8.23(1H,d,J=8Hz)
【0057】
製造例6
原料4の製造
2−エチル−6−クロロベンゾチアゾールの製造
【0058】
構造式
【化47】
Figure 0003635686
【0059】
2−アミノ−5−クロロチオフェノール(2.618g)をN−メチルピロリドン(6ml)に溶解し、プロピオニルクロリド(1.57ml)を加えて130℃で1.5時間加熱した。反応液に酢酸エチルと重曹水を加えて分液し、有機層を水洗、乾燥、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムにて精製(ヘキサン:酢酸エチル=20:1)し、2−エチル−6−クロロベンゾチアゾール(2.3g)を得た。この生成物の物性を下記に示す。
【0060】
状態:固体
NMR:δ 溶媒(CDCl3)
1.47(3H,t,J=7.4Hz) 3.14(2H,q,J=7.4Hz) 7.40(1H,dd,J=2.0Hz,8.8Hz)
7.81(1H,d,J=2.0Hz) 7.86(1H,d,J=8.8Hz)
【0061】
製造例7
2−エチル−6−(1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾチアゾールの製造
【0062】
構造式
【化48】
Figure 0003635686
【0063】
1H−1,2,3トリアゾール(10.0g)をジメチルホルムアミド(280ml)に溶解し、60%鉱油分散水素化ナトリウム(5.79g)を10分間にわたり、少しずつ加えた。続いて4−フルオロニトロベンゼン(18.6g)のジメチルホルムアミド溶液(40ml)を室温にて滴下し、50℃にて9時間加熱撹拌した。反応混合物を400mlの飽和塩化アンモニウム水溶液にあけ、水200mlを加えた。これを酢酸エチル(400ml×1、200ml×2)にて抽出し、酢酸エチル層を水洗し、次いで飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。有機層を減圧濃縮し、シリカゲルカラム(ヘキサン−酢酸エチル=2:1→1:1)にて精製すると、4−(1,2,3−トリアゾール−2−イル)−ニトロベンゼン(11.5g)が得られた。
【0064】
4−(1,2,3−トリアゾール−2−イル)−ニトロベンゼン(5.75g)をエタノール300mlに溶解し10%パラジウムー炭素(0.58g)とヒドラジン−水和物(15.0g)を加え、5時間加熱還流した。反応混合物を室温で冷却し、セライト濾過した。濾液を一旦、減圧濃縮し、水500mlを加え、酢酸エチル(200ml、100ml×2)にて抽出した。有機層を水洗、飽和食塩水洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧濃縮すると4−(1,2,3−トリアゾール−2−イル)−アニリン(5.0g)が得られた。このものは、精製することなく、次の反応に用いた。
【0065】
前反応で得られた4−(1,2,3−トリアゾール−1−イル)−アニリン(5.0g)を酢酸55mlに溶解し、チオシアン酸アンモニウム(6.0g)を加え、氷冷下、撹拌した。このものに臭素(1.62ml)の酢酸20ml溶液を30分間かけて滴下した。その後、室温まで昇温し、室温にて4時間撹拌した。
【0066】
反応混合物を氷冷し、濃アンモニア水を滴下し、pH6に調整した。生じた沈殿物を濾取し、水洗、続いて冷エタノールで洗浄し、減圧乾燥したところ、2−アミノ−6−(1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾチアゾール(5.6g)が得られた。
【0067】
2−アミノ−6−(1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾチアゾール(2.8g)をN,N−ジメチルホルムアミド(60ml)に溶解し、亜硝酸イソアミル(8.66ml)を加え、65℃にて20分間加熱撹拌した。反応混合物を100mlの水にあけ、酢酸エチル(100ml×3)にて抽出した。有機層を水洗、次いで飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧濃縮した。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)により精製すると、6−(1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾチアゾール(1.1g)が得られた
【0068】
6−(1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾチアゾール(1.1g)をエタノール(90ml)に懸濁させ、ヒドラジン、一水和物12mlを加え、2時間加熱還流した。反応混合物を減圧濃縮した後水20mlを加え、酢酸を用いて、pHを約7に調整した。酢酸エチルにて3回抽出し、有機層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後減圧濃縮すると、2−アミノ−5−(1,2,3−トリアゾール−2−イル)−チオフェノール(2.3g)が得られた。このものは精製することなく、次の反応に用いた。
【0069】
2−アミノ−5−(1,2,3−トリアゾール−2−イル)−チオフェノール(2.3g)をN−メチルピロリドン(8ml)に溶解し、プロピオニルクロリド(0.472ml)を加え、70℃にて5時間加熱撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にあけ、ジクロロメタンにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧濃縮し、シリカゲルカラム(ヘキサン−酢酸エチル4:1→1:1)にて精製すると目的物2−エチル−6−(1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンゾチアゾール(940mg)が得られた。この生成物の物性を下記に示す。
【0070】
状態:固体
NMR:δ 溶媒(DMSO-d6)
1.49(3H,t,J=7.7Hz) 3.17(2H,q,J=7.7Hz) 7.83(2H,s) 8.03(1H,d,J=8.80Hz)
8.20(1H,dd,J=8.8,3.2Hz) 8.55(1H,d,J=8.8Hz)
【0071】
実施例1
構造式
【化49】
Figure 0003635686
【0072】
の化合物の製造。
【0073】
2−(2,4-ジフルオロフェニル)−3−チオアミド−1−(1H-1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール(原料2)(156mg) を、EtOH (2ml) に溶解し、2−ブロモ−4′−シアノアセトフェノン(原料3)(224mg)を加え1時間加熱還流した。反応液をSat.NaHCO3水溶液で中和しAcOEt で抽出、H2O.飽和NaCl水溶液で洗浄、MgSO4 乾燥後AcOEt を留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2 20g、CH2Cl2、次いでCH2Cl2中1%MeOH溶液)で精製後IPE で結晶化すると目的物が(109mg) 得られた。この化合物の物性を下記に示す。
【0074】
mp:196-197 ℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.23(3H,d,J=8.0Hz) 4.09(1H,q,J=8.0Hz) 4.26(1H,d,J=14.3Hz)
4.92(1H,d,J=14.3Hz) 5.74(1H,s) 6.78−6.85(2H,m) 7.48−7.54(1H,m)
7.64(1H,s) 7.69(1H,s) 7.75(1H,d,J=8.1Hz) 7.85(1H,s) 8.03(1H,d,J=8.1Hz)
MS:MH+ = 438
【0075】
実施例2
構造式
【0076】
【化50】
Figure 0003635686
【0077】
で表される化合物の製造。
【0078】
実施例1に記載の手順と同様な手順により、ただし2−ブロモ−4′−シアノアセトフェノンの代わりに、2−ブロモ−4′−メチルチオアセトフェノンを使用して目的物を得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0079】
状態:固体
NMR:δ 溶媒(CDCl3)
1.23(3H,d,J=7.2Hz) 2.54(3H,s) 4.05(1H,q,J=7.2Hz) 4.28(1H,d,J=14.4Hz)
4.88(1H,d,J=14.4Hz) 6.13(1H,s) 6.75−6.85(2H,m) 7.33(2H,br−d,J=8.4Hz)
7.42(1H,s) 7.46−7.54(1H,m) 7.66(1H,s) 7.82(2H,br−d,J=8.4Hz) 7.92(1H,s)
MS:MH+ = 459
【0080】
実施例3
構造式
【0081】
【化51】
Figure 0003635686
【0082】
で表わされる化合物の製造。
【0083】
実施例1に記載の手順と同様な手順により、ただし2−ブロモ−4′−シアノアセトフェノンの代りに、2−ブロモ−2′,4′−ジフルオロアセトフェノンを使用して目的物を得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0084】
状態:固体
NMR:δ 溶媒(CDCl3)
1.23(3H,d,J=7.1Hz) 4.07(1H,q,J=7.1Hz) 4.26(1H,d,J=14.4Hz)
4.89(1H,d,J=14.4Hz) 5.93(1H,s) 6.77−6.83(2H,m) 6.92−6.98(1H,m)
7.00−7.05(1H,m) 7.47−7.54(1H,m) 7.67(1H,s) 7.68(1H,s) 7.88(1H,s)
8.13−8.19(1H,m)
MS:MH+ = 449
【0085】
実施例4
構造式
【0086】
【化52】
Figure 0003635686
【0087】
で表わされる化合物の製造。
【0088】
実施例1に記載の手順と同様な手順により、ただし2−ブロモ−4′−シアノアセトフェノンの代りに、2−ブロモ−4′−メチルアセトフェノンを使用して目的物を得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0089】
状態:固体
NMR:δ 溶媒(CDCl3)
1.23(3H,d,J=7.1Hz) 2.41(3H,s) 4.04(1H,d,J=7.1Hz) 4.28(1H,d,J=14.3Hz)
4.88(1H,d,J=14.3Hz) 6.24(1H,s) 6.76−6.84(1H,s) 7.27(2H,d,J=8.3Hz)
7.40(1H,s) 7.47−7.53(1H,m) 7.65(1H,s) 7.80(2H,d,J=8.3Hz) 7.94(1H,s)
MS:MH+ = 427
【0090】
実施例5
構造式
【0091】
【化53】
Figure 0003635686
【0092】
で表わされる化合物の製造。
【0093】
実施例1に記載の手順と同様な手順により、ただし2−ブロモ−4′−シアノアセトフェノンの代りに、2−ブロモ−4′−メトキシアセトフェノンを使用して目的物を得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0094】
状態:固体
NMR:δ 溶媒(CDCl3)
1.23(3H,d,J=7.1Hz) 3.88(3H,s) 4.04(1H,q,J=7.1Hz) 4.28(1H,d,J=14.3Hz)
4.87(1H,d,J=14.3Hz) 6.24(1H,s) 6.76−6.84(2H,m) 7.00(2H,d,J=8.2Hz)
7.32(1H,s) 7.47−7.53(1H,m) 7.65(1H,s) 7.84(2H,d,J=8.2Hz) 7.94(1H,s)
MS:MH+ = 443
【0095】
実施例6
構造式
【0096】
【化54】
Figure 0003635686
で表わされる化合物の製造。
【0097】
実施例1に記載の手順と同様な手順により、ただし2−ブロモ−4′−シアノアセトフェノンの代りに、2−ブロモ−4′−ニトロアセトフェノンを使用して目的物を得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0098】
mp:180-182 ℃
NMR:δ 溶媒(CDCl3)
1.25(3H,d,J=7.1Hz) 4.11(1H,d,J=7.1Hz) 4.27(1H,d,J=14.2Hz)
4.94(1H,d,J=14.2Hz) 5.70(1H,s) 6.79−6.85(2H,m) 7.43−7.55(1H,m)
7.70(1H,s) 7.71(1H,s) 7.85(1H,s) 8.08(2H,d,J=9.0Hz) 8.32(2H,d,J=9.0Hz)
MS:MH+ = 458
【0099】
実施例7
構造式
【0100】
【化55】
Figure 0003635686
【0101】
で表わされる化合物の製造。
【0102】
60%水素化ナトリウム 1.570gをDMF 30mlに懸濁させた溶液に、4−フルオロチオフェノール5gを加え、室温で5分間かくはんした。そこに、4′−フルオロアセトフェノン 4.9gを加え、80℃で 3.5時間かくはんした。水を加え、酢酸エチルで抽出し、水、ついで飽和食塩水で洗浄し、減圧下で溶媒を留去して、4−フルオロ−4′−アセチルフェニルスルフィド10.008gを得た。
【0103】
これより製造例5に記載の手順と同様な手順により
構造式
【0104】
【化56】
Figure 0003635686
【0105】
で表わされる中間体化合物を製造し、これを2−ブロモ−4′−シアノアセトフェノンの代りに使用して実施例1に記載の手順と同様な手順により目的物を得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0106】
状態:固体
NMR:δ 溶媒(CDCl3)
1.22(3H,d,J=7.0Hz) 4.05(1H,q,J=7.0Hz) 4.26(1H,d,J=14.6Hz)
4.88(1H,d,J=14.6Hz) 6.04(1H,s) 6.76−6.85(2H,m)
7.07(2H,br−dd,J=8.4,8.4Hz) 7.32(2H,br−d,J=8.4Hz) 7.44(1H,br−s)
7.44(2H,br−dd,J=8.4,8.4Hz) 7.45−7.54(1H,m) 7.66(1H,s)
7.82(2H,br−d,J=8.4Hz) 7.89(1H,s)
MS:MH+ = 539
【0107】
実施例8
構造式
【0108】
【化57】
Figure 0003635686
【0109】
で表される化合物の製造。
【0110】
実施例1の化合物400mg をN−メチルピロリドン4mlに溶解させ、NaN3 123mg,Et3N・HCl 260mg を加え、油浴外温 100℃で6.5 時間加熱しさらにNaN3 31mg ,Et3N・HCL 65mgを加え90℃で20時間反応させた。反応液にCH2Cl2を加え、塩を濾別し、反応液を留去した。残渣にEtOH,アセトン、H2O, 1N HCl を加え放置すると、固体が析出した。これを濾取すると目的物が390mg 得られた。この化合物の物性を下記に示す。
【0111】
mp:166-169 ℃
NMR:δ 溶媒 (DMSO-d6)
1.14(3H,d,J=7.3Hz) 4.11(1H,q,J=7.3Hz) 4.37(1H,d,J=14.6Hz)
4.87(1H,d,J=14.6Hz) 6.08(1H,s) 6.91−6.96(1H,m) 7.18−7.25(1H,m)
7.27−7.34(1H,m) 7.62(1H,s) 8.11(2H,d,J=8.5Hz) 8.20(2H,d,J=8.5Hz)
8.22(1H,s) 8.29(1H,s)
MS:MH+ = 481
【0112】
実施例9
構造式
【0113】
【化58】
Figure 0003635686
【0114】
で表される化合物の製造。
【0115】
実施例1の化合物 800mgをH2O(4ml) に懸濁させ、式:
【0116】
【化59】
Figure 0003635686
【0117】
で表される化合物2.6ml(16.479mmol) を加え30分間、加熱還流した。反応液にH2O を加えAcOEt 抽出、H2O.飽和NaCl洗浄MgSO4 乾燥後、AcOEt を留去した。得られた残渣を精製せずアセトン10mlに溶解させCH3I 0.45ml を加え、40℃で40分間、攪拌した。反応液にH2O を加えAcOEt 抽出H2O.飽和NaCl洗浄MgSO4 乾燥後、AcOEt を留去した。得られた残渣を精製せずEtOH 10ml に溶解させNH2NHCHO 220mg、Et3N 0.26ml 、H2SO4 1滴を加えて1時間加熱還流した。反応液にH2O を加え、AcOEt 抽出H2O.飽和NaCl洗浄MgSO4 乾燥後AcOEt を留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2 50g、CH2Cl2、次いでCH2Cl2中1%MeOH溶液、次いでCH2Cl2中2%MeOH溶液)で精製して目的物が369mg 得られた。この化合物の物性を下記に示す。
【0118】
状態:固体
NMR:δ 溶媒(CDCl3)
1.24(3H,d,J=7.1Hz) 4.08(1H,q,J=7.1Hz) 4.34(1H,d,J=14.4Hz)
4.91(1H,d,J=14.4Hz) 6.15(1H,s) 6.79−6.85(1H,s) 7.52−7.56(2H,m)
7.69(1H,s) 7.97−7.99(3H,m) 8.14(2H,d,J=8.2Hz) 8.25(1H,s)
MS:MH+ = 480
【0119】
実施例10
構造式
【0120】
【化60】
Figure 0003635686
【0121】
で表されるの化合物の製造。
【0122】
実施例8の化合物250 mgをDMF 3mlに溶解させCsCO3 174 mgを加え、油浴外温60℃で30分加熱しCH3I 0.05ml を加え、室温で30分攪拌した。反応液にH2O を加えAcOEt で抽出し水. 飽和NaCl水溶液で洗浄、MgSO4 乾燥後AcOEt を留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2 30g、CH2Cl2、次いでCH2Cl2中1%MeOH溶液、次いでCH2Cl2中2%MeOH溶液)で精製して目的物が 125mg得られた。この化合物の物性を下記に示す。
【0123】
mp:191-193 ℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.25(3H,d,J=7.0Hz) 4.09(1H,q,J=7.0Hz) 4.29(1H,d,J=14Hz) 4.33(3H,s)
4.92(1H,d,J=14Hz) 6.01(1H,s) 6.77−6.85(2H,m) 7.49−7.55(1H,m) 7.58(1H,s)
7.67(1H,s) 7.91(1H,s)8.04(2H,d,J=8.2Hz) 8.24(2H,d,J=8.2Hz)
MS:MH+ = 495
【0124】
実施例11
構造式
【0125】
【化61】
Figure 0003635686
【0126】
で表わされる化合物の製造。
【0127】
実施例9の化合物 200mgをアセトン5mlに溶解させK2CO3 60.6mg CH3I 0.03mlを加え室温で19時間攪拌した。反応液にH2O を加えAcOEt で抽出しH2O.飽和NaCl洗浄、MgSO4 乾燥後AcOEt を留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2 40g、CH2Cl2、次いでCH2Cl2中0.5%MeOH溶液、次いでCH2Cl2中1%MeOH溶液)で精製すると目的物が 142mg得られた。この生成物の物性を下記に示す。
【0128】
状態:固体
NMR:δ 溶媒(CDCl3)
1.13(1H,d,J=6.0Hz) 1.25(2H,d,J=7.1Hz) 4.01−4.13(4H,m)
4.27(2/3H,d,J=14Hz) 4.29(1/3H,d,J=14Hz) 4.91(1H,d,J=14Hz) 5.45(1/3H,s)
6.08(2/3H,s) 6.70−6.84(2H,m) 7.50−7.55(2H,m) 7.67−7.68(4/3H,m)
7.79−7.81(2/3H,m)) 7.93(1H,s) 7.96(1H,s) 7.98(1H,s) 8.10(1H,s)
8.19(2H,d,H=8.4Hz)
【0129】
実施例12
構造式
【0130】
【化62】
Figure 0003635686
【0131】
で表わされる誘導体の製造。
【0132】
実施例2の化合物 138mgをクロロホルム3mlに溶かした溶液にメタクロロ過安息香酸 215mgを加え、室温でかくはんした。原料消失後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し有機層を50%飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄した。減圧下溶媒留去したのち、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタン−ジイソプロピルエーテルより再結晶して目的物98.5mgを得た。この生成物の物性を下記に示す。
【0133】
状態:固体
NMR:δ 溶媒(CDCl3)
1.24(3H,d,J=7.2Hz) 3.09(3H,s) 4.09(1H,q,J=7.2Hz) 4.27(1H,d,J=14.4Hz)
4.91(1H,d,J=14.4Hz) 5.78(1H,s) 6.78−6.85(2H,m) 7.47−7.55(1H,m)
7.67(1H,s) 7.69(1H,s) 7.87(1H,s) 8.02(2H,br−d,J=8.4Hz)
8.10(2H,br−d,J=8.4Hz)
MS:MH+ = 491
【0134】
実施例13
構造式
【0135】
【化63】
Figure 0003635686
【0136】
の誘導体の製造。
【0137】
実施例12と同様な手順により実施例7の化合物から目的物を製造した。この生成物の物性を下記に示す。
【0138】
mp:固体
NMR:δ 溶媒(CDCl3)
1.22(3H,d,J=7.2Hz) 4.07(1H,q,J=7.2Hz) 4.23(1H,d,J=14.4Hz)
4.90(1H,d,J=14.4Hz) 5.73(1H,s) 6.77−6.84(2H,m)
7.20(2H,br−dd,J=8.4,8.4Hz) 7.46−7.53(1H,m) 7.63(1H,s) 7.68(1H,s)
7.83(1H,s) 7.97−8.07(6H,m)
MS:MH+ = 571
【0139】
実施例14
構造式
【0140】
【化64】
Figure 0003635686
【0141】
【化65】
Figure 0003635686
【0142】
及び
【0143】
【化66】
Figure 0003635686
【0144】
で表される各誘導体の製造。
【0145】
実施例1と同様な手順により、ただし原料3における4−シアノ−フェニル部分を結合位置の異なるそれぞれのピリジル基に代えて本実施例の各化合物I、II及びIII を得た。これらの化合物の物性を下記に示す。
【0146】
(I)
mp:149-151 ℃
NMR:δ 溶媒(DMSO-d6)
1.13(3H,d,J=7.1Hz) 4.07(1H,q,J=7.1Hz) 4.36(1H,d,J=14.3Hz)
4.86(1H,d,J=14.3Hz) 6.07(1H,s) 6.91−6.96(1H,m) 7.18−7.24(1H,m)
7.27−7.36(2H,m) 7.61(1H,s) 7.88(1H,t,J=8Hz) 8.11(1H,d,J=8Hz)
8.22(1H,s) 8.28(1H,s) 8.60−8.62(1H,m)
MS:MH+ = 414
【0147】
(II)
mp:148-149 ℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.24(3H,d,J=7.1Hz) 4.09(1H,q,J=7.1Hz) 4.27(1H,d,J=14.3Hz)
4.92(1H,d,J=14.3Hz) 5.84(1H,brs) 6.77−6.85(2H,m)
7.40(1H,ddd,J=7.8,4.9,0.92Hz) 7.48−7.56(1H,m) 7.58(1H,s)
7.68(1H,s) 7.88(1H,s) 8.21(1H,ddd,J=7.8,2.2,1.6Hz)
8.61(1H,dd,J=4.8,1.6Hz) 9.15(1H,dd,J=2.2,0.92Hz)
MS:MH+ = 414
【0148】
(III)
状態:固体
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.24(3H ×4/5,d,J=7.1Hz) 1.68(3H×1/5,d,J=6.2Hz)
4.08−4.15(1H,m) 4.25(4/5H,q,J=14.5Hz) 4.73(1/5H,d,J=13.9Hz)
4.92(1/5H,d,J=13.9Hz)4.95(4/5H,d,J=14.5Hz) 5.77(4/5H,brs)
5.88(1/5H,brs) 6.49-6.55(1/5H,m) 6.66-6.72(1/5H,m)
6.76−6.85(1H,m) 7.07−7.14(4/5H,m) 7.26(1/5H,s)
7.44(1/5H,s) 7.47−7.55(4/5H,m) 7.61−7.64(1/5H,m)
7.69(4/5H,s) 7.73(4/5H,s) 7.78−7.81(4/5H,m) 7.87(4/5H,s)
8.03(1/5H,s) 8.64−8.66(4/5H,m) 8.69−8.72(1/5H,m)
MS:MH+ = 414
【0149】
実施例15
構造式
【0150】
【化67】
Figure 0003635686
【0151】
で表わされる化合物の製造。
【0152】
実施例14の化合物(I)700mg をAcOEt 7ml、THF 5mlに溶かし、mCPBA 500mg を加え室温で1時間攪拌し、さらにmCPBA 227mg(0.882mmol)を加え1時間攪拌した。反応液に亜硫酸ナトリウム水溶液を加え5分間攪拌し、AcOEt で抽出し、亜硫酸ナトリウム水溶液、NaHCO3水溶液 H2O.NaCl 水溶液で洗浄し、MgSO4 乾燥後、溶媒を留去した。残渣をCH2Cl2-IPEで結晶化しN−オキシド中間体が 510mg得られた。これを CH2Cl2 5mlに溶解しTMS-CN 0.49ml を室温で加え、5分後Me2NCOClを0.34ml加え1.5 時間加熱還流した。さらにTMS-CN 0.25ml 及びMe2NCOCl 0.17ml を加え2.5 時間加熱還流した。反応液にNaHCO3水溶液を加えAcOEt で抽出、H2O.飽和NaCl水溶液で洗浄、MgSO4 乾燥後溶媒を留去した。得られた残渣をシリカクロマトグラフィー(SiO2 40g、CH2Cl2、次いでCH2Cl2中1%MeOH溶液、次いでCH2Cl2中2%MeOH溶液)で精製すると目的物が198 mg得られた。この化合物の物性を下記に示す。
【0153】
mp:197-200 ℃
NMR:δ 溶媒(DMSO-d6)
1.14(3H,d,J=7.0Hz) 4.07−4.11(1H,m) 4.47(1H,q,J=14.3Hz)
4.84(1H,d,J=14.3Hz) 6.10(1H,s) 6.91−6.96(1H,m)
7.18−7.22(1H,m) 7.23−7.33(1H,m) 7.61(1H,s) 7.98(1H,d,J=7.7Hz)
8.14(1H,t,J=7.7Hz) 8.21(1H,s) 8.40(1H,d,J=7.7Hz) 8.44(1H,s)
MS:MH+ = 439
【0154】
実施例16
構造式
【0155】
【化68】
Figure 0003635686
【0156】
で表される化合物(I)及び
【0157】
【化69】
Figure 0003635686
【0158】
で表される化合物(II)の製造。
【0159】
2−(2,4-ジフルオロフェニル)−3−チオアミド−1−(1H-1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール 1.6gをEtOH16mlにとかし、エチルブロモピルベート0.71mlを加え5時間加熱還流した。反応液を室温に戻し飽和NaHCO3で中和、AcOEt で抽出、H2O.飽和NaClで洗浄、MgSO4 乾燥後溶媒を留去した。残渣をカラムクロマトグラフィー (SiO2 150g、CH2Cl2、次いでCH2Cl2中1%MeOH溶液、次いでCH2Cl2中2%MeOH溶液)で精製すると2−(2,4-ジフルオロフェニル)−3−(4−エトキシカルボニルチアゾール−2−イル)−1−(1H-1,2,4- トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オールが 435mg得られた。このもの1.9 gをTHF 20mlに溶解し、−78℃で1M DIBALトルエン溶液 5.1mlをゆっくりと加えた。40分後さらに1M DIBALトルエン溶液2.3mlを同温で加えた。1時間後、反応液に−78℃でNH4Cl 水溶液を加え室温に戻し、H2O を加えAcOEt 抽出、H2O で洗浄、MgSO4 乾燥後、溶媒を留去すると2−(2,4-ジフルオロフェニル)−3−(4−ホルミルチアゾール−2−イル)−1−(1H-1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オールが粗精製物として 989mg得られた。
【0160】
THF 5mlに60%NaH(109mg)を氷冷下加え(Et2O)2P(=O)CH2CN(0.44ml)をTHF 5mlに溶解させた溶液を滴下した。1時間攪拌後、上記生成物 989mgをTHF 10mlに溶解させた溶液をゆっくりと加えた。室温で30分攪拌後、反応液にH2O を加えAcOEt 抽出H2O.飽和NaCl洗浄、MgSO4 乾燥後AcOEt を留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(SiO2 60g、CHCl3 、次いでCHCl3 中1%MeOH溶液、次いでCHCl3 中2%MeOH溶液)で精製すると第1溶出物として化合物Iが 115mg得られ、第2溶出物として幾何異性体化合物IIが 220mg得られた。これらの化合物の物性を下記に示す。
【0161】

状態:固体
mp:175-177 ℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.19(3H,d,J=7.1Hz) 4.02(1H,q,J=7.1Hz) 4.16(1H,d,J=14.3Hz)
4.91(1H,d,J=14.3Hz) 5.47(1H,s) 6.33(1H,d,J=16.0Hz) 6.77−6.84(2H,m)
7.33(1H,d,J=16.0Hz) 7.46(1H,s) 7.47−7.51(1H,m) 7.72(1H,s) 7.82(1H,s)
MS:MH+ = 388
【0162】
II
状態:固体
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.20(3H,d,J=7.0Hz) 4.05(1H,q,J=7.0Hz) 4.45(1H,d,J=14.0Hz)
4.89(1H,d,J=14.0Hz) 5.56(1H,d,J=11.9Hz) 5.78(1H,s) 6.75−6.82(2H,m)
7.17(1H,d,J=11.9Hz) 7.50−7.59(1H,m) 7.60(1H,s) 7.75(1H,s) 8.10(1H,s)
MS:MH+ = 388
【0163】
実施例17
構造式
【0164】
【化70】
Figure 0003635686
【0165】
で表される化合物の製造。
【0166】
実施例1の手順により、ただし2−(2,4-ジフルオロフェニル)−3−チオアミド−1−(1H-1,2,4- トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オールの代りに2−(2,4-ジフルオロフェニル)−3−チオアミド−1−(1H-1,2,4-トリアゾ−1−イル)プロパン−2−オールを使用して目的物を得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0167】
mp:148-149 ℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
3.38(1H,d,J=15.2Hz) 3.87(1H,d,J=15.2Hz) 4.65(1H,d,J=14.0Hz)
4.71(1H,d,J=14.0Hz) 5.97(1H,s) 6.70−6.76(1H,m) 6.77−6.83(1H,m)
7.42(1H,s) 7.47−7.41(1H,m) 7.69−7.72(2H,m) 7.86(1H,s)
7.86−7.90(2H,m) 8.18(1H,s)
MS:MH+ = 424
【0168】
実施例18
構造式
【0169】
【化71】
Figure 0003635686
【0170】
で表される化合物の製造。
実施例17の手順により、ただし2−ブロモ−4′−シアノアセトフェノンの代りに2−ブロモ−4′−フルオロアセトフェノンを使用して目的化合物を得た。この生成物の物性を下記に示す。
【0171】
状態:固体
NMR:δ 溶媒(CDCl3)
3.34(1H,d,J=15.4Hz) 3.84(1H,d,J=15.4Hz) 4.62(1H,d,J=14.0Hz)
4.71(1H,d,J=14.0Hz) 6.25(1H,s) 6.82−6.69(2H,m) 7.13−7.08(2H,m)
7.17(1H,s) 7.47−7.40(1H,m) 7.76−7.72(2H,m) 7.85(1H,s) 8.21(1H,s)
MS:MH+ = 417
【0172】
実施例19
構造式
【0173】
【化72】
Figure 0003635686
【0174】
で表される化合物I及びそのジアステレオマーである化合物IIの製造。
【0175】
15mlのテトラヒドロフラン中のジイソプロピルアミン(840μl)にノルマルブチルリチウム(1.6Mヘキサン溶液;313ml)を−65℃にて滴下した後、4℃に昇温して15分間反応させ、リチウムジイソプロピルアミド溶液を調製した。−63℃に冷却し製造例6により製造した2−エチル−6−クロロ−ベンゾチアゾール(988mg)のテトラヒドロフラン溶液(10ml)、つづいて1−(1H-1,2,4-トリアゾール−1−イル)−2′,4′−ジフルオロアセトフェノン(1.227g) のテトラヒドロフラン溶液(12ml)を内温−60℃以下で順次滴下した。15分間反応後0℃に昇温させて塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を水、食塩水で洗い、乾燥して減圧乾固した。残渣をシリカゲルカラム精製(ジクロロメタン:メタノール=100 :1)し、得られたジアステレオマー混合物をさらにシリカゲルカラム(ジクロロメタン:酢酸エチル:10:1→5:1)に付して、低極性分画の化合物I:442mg とそのジアステレオマーである高極性分画の化合物II:66mgとを得た。これら各化合物の物性を下記に示す。
【0176】

mp:187 ℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.25(3H,d,J=7.0Hz) 4.09(1H,q,J=7.0Hz) 4.27(1H,d,J=14.4Hz)
4.93(1H,d,J=14.4Hz) 5.80(1H,s) 6.85−6.78(2H,m)
7.48(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz) 7.49−7.55(1H,m) 7.67(1H,s) 7.87(1H,s)
7.90(1H,d,J=2.4Hz) 7.94(1H,d,J=8.8Hz)
MS:MH+ = 421
【0177】
II
mp: 127-130℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.68(3H,d,J=6.8Hz) 4.13(1H,q,J=6.8Hz) 4.71(1H,d,J=14Hz)
4.94(1H,d,J=14Hz) 5.87(1H,s) 6.46-6.50(1H,m) 6.43-6.69(1H,m)
7.09−7.16(1H,m) 7.38(1H,dd,J=2.0Hz,8.8Hz) 7.69(1H,s)
7.72(1H,d,J=2.0Hz) 7.80(1H,d,J=8.8Hz) 8.04(1H,s)
MS:MH+ = 421
【0178】
実施例20
構造式
【0179】
【化73】
Figure 0003635686
【0180】
で表される化合物の物性。
【0181】
2−エチル−6−シアノベンゾチアゾール(1.78g)、アジ化ナトリウム(1.22g)、トリエチルアミン塩酸塩(2.59g)の混合物を30mlのN−メチルピロリドン中100 ℃にて3時間加熱した。室温に冷却後、水 150mlを加え、濃塩酸にてpHを3に調整し、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗って乾燥し、溶媒を減圧留去、さらにトルエンにて残った溶媒を共沸して2−エチル−6−(テトラゾール−5−イル)ベンゾチアゾール(1.86g)を得た。これをジメチルホルムアミド(20ml)に溶解し、炭酸セシウム(3.06g)を加えて80℃で1.5 時間加熱した。次いで氷冷下ヨードメタン1.17mlを加え、室温に戻して7時間かくはんした。水と酢酸エチル加え分液、有機層を水洗乾燥した。残渣をシリカゲルカラムにて精製(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)し、2−エチル−6−(2−メチル−テトラゾール−5−イル)ベンゾチアゾール(930 mg)を得た。この生成化合物を使用し、実施例19と同様にして目的化合物を得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0182】
mp:184-185 ℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.28(3H,d,J=7.2Hz) 4.13(1H,q,J=7.2Hz) 4.31(1H,d,J=14.2Hz) 4.44(3H,s)
4.96(1H,d,J=14.2Hz) 5.89(1H,s) 6.78−6.86(2H,m) 7.50−7.58(1H,m)
7.67(1H,s) 7.89(1H,s) 8.13(1H,dd,J=0.4Hz,8.8Hz)
8.30(1H,dd,J=1.6Hz,8.8Hz) 8.74(1H,dd,J=0.4Hz,1.6Hz)
【0183】
実施例21
構造式
【0184】
【化74】
Figure 0003635686
【0185】
で表される化合物の物性。
【0186】
実施例19と同様にして、ただし2−エチル−6−クロロ−ベンゾチアゾールの代わりに2−エチル−6−フルオロ−ベンゾチアゾールを使用して目的化合物を製造した。この化合物の物性を下記に示す。
【0187】
mp: 151-153℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.25(3H,d,J=7.1Hz) 4.08(1H,q,J=7.1Hz) 4.28(1H,d,J=14.4Hz)
4.93(1H,d,J=14.4Hz) 5.83((1H,s) 6.77-6.85(2H,m) 7.23-7.29(1H,m)
7.49−7.56(1H,m) 7.58−7.62(1H,m) 7.67(1H,s) 7.87(1H,s)
7.96−8.00(1H,m)
MS:MH+ = 405
【0188】
実施例22
構造式
【0189】
【化75】
Figure 0003635686
【0190】
で表される化合物の物性。
【0191】
実施例19と同様にして、ただし2−エチル−6−クロロ−ベンゾチアゾールの代わりに2−エチル−6−シアノ−ベンゾチアゾールを使用して目的化合物を製造した。この化合物の物性を下記に示す。
【0192】
mp: 186-188℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.27(3H,d,J=7.2Hz) 4.16(1H,q,J=7.2Hz) 4.24(1H,d,J=14.0Hz)
4.96(1H,d,J=14.0Hz) 5.67(1H,s) 6.79−6.86(2H,m) 7.49−7.56(1H,m)
7.69(1H,s) 7.77(1H,dd,J=1.6Hz,8.4Hz) 7.83(1H,s) 8.11(1H,d,J=8.4Hz)
8.27(1H,d,J=1.6Hz)
MS:MH+ = 412
【0193】
実施例23
構造式
【0194】
【化76】
Figure 0003635686
【0195】
の化合物の製造。
【0196】
実施例22により得られた化合物(506mg) をメタノール(10ml)中に懸濁させ、1N水酸化ナトリウム水溶液0.37ml 30%過酸化水素水(0.42ml)を順次加えた。2時間室温にてかくはんし、水と酢酸エチルを加え抽出し有機層を水洗乾燥したのち、留去した。シリカゲルカラム(ジクロロメタン:メタノール=50:1→20:1)にて精製し、目的化合物(311mg) を得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0197】
mp: 112-117℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.25(3H,d,J=7.0Hz) 4.13(1H,q,J=7.0Hz) 4.29(1H,d,J=14.4Hz)
4.94(1H,d,J=14.4Hz) 5.82(1H,s) 5.60−6.25(2H,br)
6.78−6.86(2H,m) 7.50−7.56(1H,m) 7.67(1H,s) 7.87(1H,s)
7.90(1H,dd,J=1.6Hz,8.4Hz) 8.08(1H,dd,J=0.6Hz,8.4Hz)
8.48(1H,dd,J=0.6Hz,1.6Hz)
MS:MH+ = 430
【0198】
実施例24
構造式
【0199】
【化77】
Figure 0003635686
【0200】
の化合物の製造。
【0201】
実施例22により得られた化合物(507mg) とトリエチルアミン1滴をジメチルホルムアミド (5ml)に溶解し、硫化水素ガスを室温にて飽和させ、6時間室温に放置した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液と酢酸エチルで分液、有機層を水洗後乾燥し、濃縮したシリカゲルカラム(溶出溶媒:ジクロロメタン:メタノール=50:1)にて精製。目的化合物(538mg) を得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0202】
mp: 157-160℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.23(3H,d,J=7.2Hz) 4.13(1H,q,J=7.2Hz) 4.27(1H,d,J=14.0Hz)
4.94(1H,d,J=14.0Hz) 5.81(1H,s) 6.78−6.85(2H,m) 7.24−7.30(1H,br−s)
7.39−7.56(1H,m) 7.67(1H,s) 7.66−7.72(1H,brs) 7.86(1H,s)
7.95(1H,dd,J=2.0Hz,8.8Hz) 8.02(1H,d,J=8.8Hz) 8.59(1H,d,J=2.0Hz)
MS:MH+ = 446
【0203】
実施例25
構造式
【0204】
【化78】
Figure 0003635686
【0205】
で表される化合物(ジアステレオマー 1:1混合物)の製造。
【0206】
実施例24により得られた化合物 (2.67g) をアセトン 130mlに懸濁、ヨードメタン1.12mlを加えて40℃にて8時間加熱還流した。溶媒を留去して構造式:
【0207】
【化79】
Figure 0003635686
【0208】
で表される中間化合物を得た。この中間化合物(584mg) をエタノール(5.8ml) に溶解し、アミノジエチルアセタール(174μl)を加え5時間加熱還流した。次いで6N 塩酸 (5ml)を加え1時間加熱還流した。反応液を重ソウ水と酢酸エチルで分液し、有機層を水洗乾燥し、乾固した。残渣をシリカゲルカラムにて精製(ジクロロメタン:メタノール 100 :1〜10:1)し、目的化合物を1:1のジアステレオマー混合物として得た。
【0209】
状態:固体
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.27(3H,d,J=7.2Hz) 1.73(3H,d,J=7.2Hz) 4.10(1H,q,J=7.2Hz)
4.15(1H,q,J=7.2Hz) 4.32(1H,d,J=14.0Hz) 4.73(1H,d,J=14.0H)
4.94(1H,d,J=14.0Hz) 4.95(1H,d,J=14.0Hz) 5.92(1H,s) 5.98(1H,s)
6.44−6.50(1H,m) 6.63−6.70(1H,m) 6.77−6.84(2H,m) 7.12−7.17(1H,m)
7.17(1H,br−s) 7.22(1H,br−s) 7.50−7.57(1H,m) 7.66(1H,s) 7.69(1H,s)
7.84(1H,dd,J=1.6Hz,8.4Hz) 7.89(1H,s) 7.91(1H,d,J=8.4Hz)
7.93(H,dd,J=1.6Hz,8.4Hz) 8.05(1H,d,J=8.4Hz) 8.06(1H,s)
8.27(1H,d,J=1.6Hz) 8.46(1H,d,J=1.6Hz)
【0210】
実施例26
構造式
【0211】
【化80】
Figure 0003635686
【0212】
で表される化合物の製造。
【0213】
実施例25における中間化合物(1.17g)をエタノール(12ml)に溶解し、ホルミルヒドラジン(240 mg)、トリエチルアミン(250μl)及び濃硫酸1滴を順次加え、室温にて40分、ついで加熱還流下1.5 時間反応させた。冷却後酢酸エチルと水とを加え抽出し、有機層を水洗、乾燥、濃縮し残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロルメタン:メタノール=20:1)にて精製し、目的化合物(742 mg)を得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0214】
mp: 138-140℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.27(3H,d,J=7.2Hz) 4.13(1H,q,J=7.2Hz) 4.33(1H,d,J=14.2Hz)
4.95(1H,d,J=14.2Hz) 5.96(1H,s) 6.78−6.86(2H,m) 7.51−7.57(1H,m)
7.67(1H,s) 7.91(1H,s) 8.10(1H,d,J=8.4Hz) 8.25(1H,d,J=8.4Hz)
8.32(1H,s) 8.69(1H,s)
MS:MH+ = 472
【0215】
実施例27
構造式
【0216】
【化81】
Figure 0003635686
【0217】
で表される化合物の製造。
【0218】
実施例24により得られた化合物(264mg) とブロモアセトアルデヒドジメチル
アセタール(390μl)、濃硫酸1滴をエタノール(2.5ml) 中において1時間加熱還流した。ブロモアセトアルデヒドジメチルアセタール(390μl)を加えさらに1時間加熱還流したのち、反応液を水と酢酸エチルで分液した有機層を水洗、乾燥し、溶媒を留去した。残渣にヘキサンを加え、沈澱物を濾取して目的化合物を得た(180mg)この化合物の物性を下記に示す。
【0219】
mp: 153-158℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.28(3H,d,J=7.2Hz) 4.12(1H,q,J=7.2Hz) 4.31(1H,d,J=14.2Hz)
4.96(1H,d,J=14.2Hz) 5.89(1H,s) 6.78−6.25(2H,m) 7.40(1H,d,J=3.4Hz)
7.66(1H,s) 7.89(1H,s) 7.92(1H,d,J=3.4Hz) 8.09(1H,d,J=0.4Hz)
8.10(1H,d,J=1.6Hz) 8.57(1H,dd,J=0.4Hz,1.6Hz)
MS:MH+ = 470
【0220】
実施例28
構造式A
【0221】
【化82】
Figure 0003635686
【0222】
及び構造式B
【0223】
【化83】
Figure 0003635686
【0224】
で表される各化合物の製造。
【0225】
実施例26により得られた化合物(453mg) をアセトン(4.5ml) に溶解し、炭酸カリウム粉末(138mg) とヨードメタン (62μl)を加え室温で一晩かくはんした。酢酸エチル−水で抽出、有機層を水洗、乾燥して減圧留去した。残渣をシリカゲルカラム精製(ジクロロメタン:メタノール=50:1→30:1)し、次いでODS カラムにより(メタノール:水=60:40→65:35)で分離精製し、構造式Aの化合物(192mg)及び構造式Bの化合物(52mg)を得た。これらの化合物の物性を下記に示す。
【0226】

mp: 180-190℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.27(3H,d,J=7.0Hz) 4.01(3H,s) 4.11(1H,q,J=7.0Hz) 4.32(1H,d,J=14.0Hz)
4.94(1H,d,J=14.0Hz) 5.99(1H,s) 6.77−6.86(2H,m) 7.50−7.57(1H,s)
7.65(1H,s) 7.91(1H,s) 8.08(1H,d,J=8.4Hz) 8.10(1H,s)
8.27(1H,dd,J=8.4Hz, 1,6Hz) 8.67(1H,d,J=1.6Hz)
MS:MH+ = 454
【0227】

mp: 196-197℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.29(3H,d,J=7.2Hz) 4.07(3H,s) 4.15(1H,q,J=7.2Hz) 4.30(1H,d,J=14.2Hz)
4.97(1H,d,J=14.2Hz) 5.82(1H,s) 6.79−6.86(2H,m) 7.50−7.58(1H,m)
7.68(1H,s) 7.82(1H,dd,J=1.8Hz, 8.4Hz) 7.87(1H,s) 7.99(1H,s)
8.16(1H,d,J=8.4Hz) 8.281H,d,J=1.8Hz)
【0228】
実施例29
構造式
【0229】
【化84】
Figure 0003635686
【0230】
で表される化合物の製造。
【0231】
2−エチル−6−クロロベンゾチアゾールの代りに、製造例7により製造された原料5の2−エチル−6−(1,2,3-トリアゾール−2−イル)ベンゾチアゾール(529 mg)を使用して実施例19に記載の手順により目的化合物(120 mg)を得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0232】
状態:油状
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.29(3H,d,J=7.1Hz) 4.12(1H,q,J=7.1Hz) 4.32(1H,d,J=14.2Hz)
4.97(1H,d,J=14.2Hz) 5.87(1H,brs) 6.79−6.83(2H,m) 7.50−7.58(1H,m)
7.67(1H,s) 7.87(2H,s) 7.89(1H,s) 8.12(1H,d,J=9.0Hz)
8.30(1H,dd,J=8.8,2.2Hz) 8.65(1H,d,J=2.2Hz)
【0233】
実施例30
構造式
【0234】
【化85】
Figure 0003635686
【0235】
で表される化合物(ジアステレオマーの1:1混合物)の製造。
【0236】
製造例7と同様な手順により2−エチル−6−メトキシカルボニルベンゾチアゾールを製造し、これをジエチルエーテル1mlに溶解させ、そこにメチルマグネシウムヨーダイド(2.0 Mジエチルエーテル溶液1.2ml)を0℃で加えた。室温で1時間かくはんをした後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、ついで飽和食塩水で洗浄し、減圧下溶媒を留去して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(2−メチル−2−(2−エチルベンゾチアゾール−6−イル)エタノール)(138mg)を得た。これを2−エチル−6−クロロベンゾチアゾールの代りに使用して実施例19に記載の手順により、ただしn−ブチルリチウムの2倍量を使用して目的化合物(ジアステレオマーの1:1混合物)を得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0237】
mp
状態:固体
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.25(1.5H,d,J=7.2Hz) 1.60(3H,s) 1.67(3H,s) 1.80(1.5H,d,J=8.4Hz)
4.05−4.17(1H,m) 4.27(0.5H,d,J=14.4Hz) 4.71(0.5H,d,J=14.0Hz)
4.90−4.95(1H,n) 6.02(0.5H,s) 6.13(0.5H,d,J=1.6Hz) 6.44−6.51(0.5H,m)
6.63−6.70(0.5H.m) 6.63−6.70(0.5H,m) 6.76−6.85(1H,m) 7.10−7.17(0.5H,m)
7.50−7.56(1H,m) 7.61−7.65(0.5H,m) 7.64(0.5H,s) 7.66(0.5H,s)
7.84(0.5H,d,J=8.8Hz) 7.89(0.5H,s) 7.91(0.5H.d.J=1.6Hz)
8.00(0.5H,d,J=8.8Hz) 8.06(0.5H,s) 8.10(0.5H,d,J=1.6Hz)
MS:MH+ = 445
【0238】
実施例31
構造式
【0239】
【化86】
Figure 0003635686
【0240】
で表される化合物(ジアステレオマーの1:1混合物)の製造。
【0241】
実施例30における2−エチル−6−メトキシカルボニルベンゾチアゾール(699 mg)を水−メタノール1:1の混合溶媒(20ml)に溶解させ、1N-NaOH 水溶液(8ml)を加えて4.5 時間加熱還流させた。そこに1N-HCl 8ml、次いで食塩を加え、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後、減圧下溶媒留去し、6−カルボキシ−2−エチルベンゾチアゾール(642mg)を得た。このもの(1.957g)を精製することなくキシレン(50ml)に溶解させ、そこに2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(6ml)を加えて、ディーンスターク管を用いて3日間加熱還流した。反応液を減圧下溶媒留去して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、
構造式
【0242】
【化87】
Figure 0003635686
【0243】
の中間化合物を得た。この中間化合物を使用して実施例19と同様な手順により目的化合物を得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0244】
mp
状態:固体
NMR:δ 溶媒 CDCl3
1.27(1.5H,d,J=6.8Hz) 1.38(3H,s) 1.42(3H,s) 1.70(1.5H,d,J=6.8Hz)
4.08−4.18(1H,m) 4.12(1H,s) 4.18(1H,s) 4.29(0.5H,d,J=14.4Hz)
4.74(0.5H,d,J=14Hz) 4.94(0.5H,d,J=14.4Hz) 4.95(0.5H,d,J=14 Hz)
5.90(0.5H,s) 5.94(0.5H,d,J=1.6Hz) 6.43−6.49(0.5H,m)
6.62−6.69(0.5H,m) 6.77−6.85(1H,m) 7.07−7.14(0.5H,m) 7.49−7.57(0.5H,m)
7.66(0.5H,s) 7.68(0.5H,s) 7.89(0.5H,d,J=8.4Hz) 7.89(0.5H,s)
8.00(0.,5H,dd,J=1.6 8.4Hz) 8.03(0.5H,d,J=8.4Hz) 8.05(0.5H,s)
8.10(0.5H,dd,J=1.6,8.4Hz) 8.35(0.5H,d,J=1.6Hz) 8.53(0.5H,d,J=1.6Hz)
MS:MH+ = 484
【0245】
実施例32
構造式
【0246】
【化88】
Figure 0003635686
【0247】
で表される化合物(I)及びそのジアステレオマーである化合物(II)の製造。
【0248】
製造例7に記載の手順と同様な手順により2−エチル−6−メチルチオベンゾチアゾールを製造し、これを使用して実施例19と同様な手順により目的化合物のジアステレオマー混合物を製造し、シリカゲルクロマトグラフィーにより化合物(I)及びそのジアステレオマーである化合物(II)を分離した。
【0249】
(I)
状態:固体
NMR:δ 溶媒 CDCl3
1.24(3H,d,J=7.0Hz) 2.57(3H,s) 4.06(1H,q,J=7.0Hz) 4.27(1H,d,J=14.2Hz)
4.92(1H,d,J=14.2Hz) 5.93(1H,s) 6.76−6.84(2H,m) 7.42(1H,dd,J=2.0,8.4Hz)
7.47−7.55(1H,m) 7.65(1H,s) 7.76(1H,d,J=2.0) 7.88(1H,s)
7.92(1H,d,J=8.4Hz)
MS:MH+ = 433
【0250】
(II)
状態:固体
NMR:δ 溶媒 CDCl3
1.24(3H,d,J=7.0Hz) 2.57(3H,s) 4.06(1H,q,J=7.0Hz)
4.27(1H,d,J=14.2Hz) 4.92(1H,d,J=14.2Hz) 5.93(1H,s)
6.76-6.84(2H,m) 7.42(1H,dd,J=2.0,8.4Hz) 7.47-7.55(1H,m)
7.65(1H,s) 7.76(1H,d,J=2.0) 7.88(1H,s) 7.92(1H,d,J=8.4Hz)
MS:MH+ = 433
【0251】
実施例33
構造式
【0252】
【化89】
Figure 0003635686
【0253】
で表される化合物(I)及びそのジアステレオマーである化合物(II)の製造。
【0254】
実施例32により得られた化合物又はそのジアステレオマーから、実施例12に記載の手順と同様な手順によりそれぞれ上記化合物(I)及びそのジアステレオマーである化合物(II)を得た。これらの化合物の物性を下記に示す。
【0255】
(I)
状態:固体
NMR:δ 溶媒 CDCl3
1.29(3H,d,J=7.2Hz) 3.13(3H,s) 4.18(1H,q,J=7.2Hz) 4.24(1H,d,J−14.12Hz)
4.98(1H,d,J=14.2Hz) 5.68(1H,s) 6.79−6.86(2H,m) 7.49−7.56(1H,m)
7.70(1H,s) 7.84(1H,s) 8.06(1H,dd,J=2.0,8.8Hz) 8.19(1H,d,J=8.8Hz)
8.58(1H,d,J=2.0Hz)
MS:MH+ = 465
【0256】
(II)
状態:固体
NMR:δ 溶媒 CDCl3
1.71(3H,d,J=6.8Hz) 3.08(3H,s) 4.22(1H,q,J=6.8Hz)
4.73(1H,d,J=14.0Hz) 4.98(1H,d,J=14.0) 5.72(1H,s) 6.47−6.54(1H,m)
6.64−6.71(1H,m) 7.12−7.19(1H,m), 7.72(1H,s) 7.96(1H,dd,J=1.7,8.8Hz)
8.02(1H,s) 8.04(1H,d,J=8.8Hz) 8.41(1H,brd,J=1.7Hz)
MS:MH+ = 465
【0257】
実施例34
構造式
【0258】
【化90】
Figure 0003635686
【0259】
で表されるの化合物の製造。
【0260】
2−エチル−6−クロロベンゾチアゾールの代りに、製造例7に記載の手順と同様な手順により製造された2−エチル−6−(4−フルオロフェニルチオ)ベンゾチアゾールを使用して実施例19に記載の手順と同様な手順により目的物を製造した。この化合物の物性を下記に示す。
【0261】
状態:固体
NMR:δ 溶媒 CDCl3
1.24(3H,d,J=7.2Hz) 4.07(1H,q,J=7.2Hz) 4.26(1H,d,J=14.4Hz)
4.92(1H,d,J=14.4Hz) 5.84(1H,s) 6.76−6.84(2H,m)
7.06(2H,br−dd,J=8.6,8.6Hz) 7.39−7.44(3H,m) 7.47−7.55(1H,m)
7.66(1H,s) 7.77(1H,d,J=1.6Hz) 7.86(1H,s) 7.93(1H,d.J=8.8Hz)
MS:MH+ = 513
【0262】
実施例35
構造式
【0263】
【化91】
Figure 0003635686
【0264】
で表される化合物(I)及び
【0265】
構造式
【0266】
【化92】
Figure 0003635686
【0267】
であらわされる化合物(II)の製造。
【0268】
実施例34により製造された化合物から実施例12に記載の手順と同様な手順により上記化合物の混合物を製造し、この混合物をシリカゲルクロマトグラフィーで分離して上記各々化合物を製造した。これらの化合物の物性を下記に示す。
【0269】
(I)
状態:固体
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.27(3H,d,J=7.2Hz) 4.22(1H,d,J=14.4Hz) 4.63(1H,q,J=7.2Hz)
5.11(1H,d,J=14.4Hz) 6.56(1H,brs) 6.76−6.87(2H,m)
7.23(2H,br−dd,J=8.4,8.4Hz)7.46−7.54(1H,m) 7.68(1H,s) 7.92(1H,s)
7.99−8.04(2H,m) 8.12(1H,dd,J=1.6,8.4Hz) 8.32(1H,d,J=8.4Hz)
8.51(1H,br−d,J=1.6Hz)
MS:MH+ = 561
【0270】
(II)
状態:固体
NMR:δ 溶媒 CDCl3
1.26(3H,d,J−7.2Hz) 4.14(1H,q,J=7.2Hz) 4.19(1H,d,J=14.4Hz)
4.94(1H,d,J=14.4Hz) 5.64(1H,s) 6.78−6.85(2H,m)
7.20(2H,br-dd,J=8.6,8.6Hz) 7.47-7.54(1H,m) 7.68(1H,s)
7.81(1H,s) 7.98−8.03(3H,m) 8.12(1H,d,J=8.8Hz) 8.58(1H,d,J=2.0Hz)
MS:MH+ = 545
【0271】
実施例36
構造式
【0272】
【化93】
Figure 0003635686
【0273】
の化合物の製造。
【0274】
実施例19に記載の手順と同様な手順により、ただし2−エチル−6−クロロ−ベンゾチアゾールの代わりに2−エチル−4−クロロ−ベンゾチアゾールを使用して目的物を製造した。この化合物の物性を下記に示す。
【0275】
状態:油状
NMR:δ 溶媒 CDCl3
1.26(3H,d,J=8.0Hz) 4.19(1H,q,J=8.0Hz) 4.34(1H,d,J=15.2Hz)
4.96(1H,d,J=15.2Hz) 5.92(1H,brs) 6.78−6.84(2H,m) 7.34−7.40(1H,m)
7.50−7.58(2H,m) 7.68(1H,s) 7.78−7.58(2H,m) 7.68(1H,s)
7.78−7.85(1H,m) 7.92(1H,s)
【0276】
実施例37
構造式
【0277】
【化94】
Figure 0003635686
【0278】
で表される化合物の製造。
【0279】
実施例22に記載の手順と同様な手順により、ただし2−エチル−6−シアノ−ベンゾチアゾールの代わりに2−エチル−4−シアノ−ベンゾチアゾールを使用して目的物を得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0280】
状態:油状
NMR:δ 溶媒 CDCl3
1.26(3H,d,J=7.1Hz) 4.15(1H,q,J=7.1Hz) 4.22(1H,d,J=14.2Hz)
4.98(1H,d,J=14.2Hz) 5.63(1H,brs) 6.78−6.86(2H,m)
7.48−7.56(1H,m) 7.67(1H,dd,J=8.2,1.5Hz) 7.70(1H,s)7.84(1H,s)
8.03(1H,d,J=8.2Hz) 8.33(1H,d,J=1.5Hz)
【0281】
実施例38
構造式
【0282】
【化95】
Figure 0003635686
【0283】
で表される化合物の製造。
【0284】
2−エチル−6−クロロ−7−アザベンゾチアゾール(3.16g) とナトリウムチオメトキシド(1.67g) をN−メチルピロリドン (9ml) 中90℃で1時間反応させた。冷却後水と酢酸エチルを加え分液、有機層を水洗、乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラム精製(ヘキサン:酢酸エチル:10:1)し、中間化合物2−エチル−6−チオメトキシ−7−アザベンゾチアゾール(2.25g) を得た。この中間化合物を使用して、実施例19と同様な手順により目的物を製造した。この化合物の物性を下記に示す。
【0285】
mp:185-186 ℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.25(3H,d,J=7.2Hz) 2.65(3H,s) 4.03(1H,q,J=7.2Hz) 4.30(1H,d,J=14.2Hz)
4.94(1H,d,J=14.2Hz) 5.75(1H,s) 6.77−6.85(2H,m) 7.31(1H,d,J=8.4Hz)
7.48−7.55(1H,m) 7.68(1H,s) 7.86(1H,s) 8.02(1H,d,J=8.4Hz)
【0286】
実施例39
構造式
【0287】
【化96】
Figure 0003635686
【0288】
で表される化合物の製造。
【0289】
実施例38により得られた化合物(400mg) をジクロロメタン (4ml) にとかし、メタクロロ過安息香酸(476mg) を加えて 1.5時間室温でかくはんした。ジクロロメタンを加えた重ソウ水、水で順次洗い乾燥し、溶媒を留去して目的物を得た(452mg) 。この化合物の物性を下記に示す。
【0290】
mp:211-214 ℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.30(3H,d,J=7.0Hz) 3.32(3H,s) 4.14(1H,q,J=7.0Hz) 4.23(1H,d,J=14.4Hz)
5.01(1H,d,J=14.4Hz) 5.59(1H,s) 6.80−6.86(2H,m) 7.48−7.56(1H,m)
7.72(1H,s) 7.82(1H,s) 8.25(1H,d,J=8.4Hz) 8.47(1H,d,J=8.4Hz)
MS:M+ = 466
【0291】
実施例40
構造式
【0292】
【化97】
Figure 0003635686
【0293】
で表される化合物の製造。
【0294】
実施例38に記載の手順と同様な手順により、ただし中間化合物として2−エチル−6−クロロ−7−アザベンゾチアゾールを使用して目的物を得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0295】
mp:177-178 ℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.27(3H,d,J=7.2Hz) 4.07(1H,d,J=7.2Hz) 4.27(1H,d J=14.0Hz)
4.96(1H,d,J=14.0Hz) 5.63(1H,s) 6.78−6.85(2H,m) 7.47(1H,d,J=8.4Hz)
7.48−7.55(1H,m) 7.70(1H,s) 7.83(1H,s) 8.19(1H,d,J=8.4Hz)
【0296】
実施例41
構造式
【0297】
【化98】
Figure 0003635686
【0298】
で表される化合物の製造。
2−エチル−7−アザベンゾチアゾール(2.95g) をジクロルメタン(30ml)中にとかし、メタクロロ過安息香酸(4.7g)を室温にて加えた。 3.5時間後メタクロロ過安息香酸(2.3g)をさらに加えた。反応終了後、亜硫酸ナトリウム水溶液で氷冷下処理した。ジクロロメタンで希釈し、有機層を重ソウ水、水、食塩水で順次洗って乾燥し、溶媒を留去して2−エチル−7−アザベンゾチアゾール−7−オキシド(2.69g) を得た。これをジクロルメタン(27ml)中に加え、ジメチルアミノカルバモイルクロリド(4.16g) トリメチルシリルシアニド(5.69ml)トリエチルアミン(6.3ml) を順次加え、室温にて8時間反応させたトリメチルシリルシアニド(2.5ml) ジメチルアミノカルバモイルクロリド(2.5ml) を追加した。室温にて2日間反応させた後、重ソウ水を加えて1時間かくはんした。酢酸エチルにて抽出し、有機層を水洗、乾燥、留去した。シリカゲルカラム(ジクロロメタン:メタノール: 200:1で溶出) で精製の後ジクロルメタン−イソプロピルエーテルで再結晶し、2−エチル−6−シアノ−7−アザベンゾチアゾール(1.37g) を生成した。実施例19の手順と同様な手順により、ただし2−エチル−6−クロロベンゾチアゾールの代わりに上記化合物を使用して目的物を得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0299】
mp:170-173 ℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.30(3H,d,J=7.0Hz) 4.13(1H,qd,J=7.0Hz,0.8Hz) 4.25(1H,d,J=14.0Hz)
4.98(1H,d,J=14.0Hz) 5.59(1H,d,J=0.8Hz) 5.59(1H,d,J=0.8Hz)
6.79−6.86(2H,m) 7.49−7.56(1H,m) 7.72(1H,s) 7.81(1H,s)
7.84(1H,d,J=8.4Hz) 8.35(1H,d,J=8.4Hz)
MS:MH+ = 413
【0300】
実施例42
構造式
【0301】
【化99】
Figure 0003635686
【0302】
で表される化合物の製造。
【0303】
実施例41により製造された化合物から実施例24に記載の手順と同様な手順により目的物を製造した。この化合物の物性を下記に示す。
【0304】
状態:固体
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.30(3H,d,J=7.2Hz) 4.12(1H,q,J=7.2Hz) 4.28(1H,d,J−14.4Hz)
5.00(1H,d,J=14.4Hz) 5.65(1H,s) 6.80−6.87(2H,m) 7.49−7.56(1H,m)
7.70(1H,s) 7.70−7.76(1H,brs) 7.80(1H,s) 8.33(1H,d,J=8.8Hz)
8.91(1H,d,J=8.8Hz) 9.32−8.38(1H,br−s)
【0305】
実施例43
構造式
【0306】
【化100】
Figure 0003635686
【0307】
で表される化合物の製造。
【0308】
実施例40に記載の手順と同様な手順により、ただし1−(1H-1,2,4-トリアゾール−1−イル)− 2′,4′−ジフルオロアセトフェノンの代りに1−(1H-1,2,4-トリアゾール−1−イル)−2′−クロロアセトフェノンを使用し目的物を得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0309】
状態:固体
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.22(3H,d,J=7.2Hz) 4.22(1H,d,J=14.4Hz) 4.67(1H,q,J=7.2Hz) 5.55(1H,s)
5.60(1H,d,J=14.4Hz) 7.18−7.22(2H,m) 7.34−7.38(1H,m)
7.46(1H,d,J=8.8Hz) 7.68(1H,s) 7.69−7.73(1H,s) 7.81(1H,s)
8.20(1H,d,J=8.8Hz)
【0310】
実施例44
構造式
【0311】
【化101】
Figure 0003635686
【0312】
で表される化合物の製造。
【0313】
実施例19に記載の手順と同様な手順により、ただし2−エチル−6−クロロベンゾチアゾールの代りに2−メチル−6−クロロベンゾチアゾールを使用して目的物を得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0314】
状態:固体
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
3.43(1H,d,J=15.2Hz) 3.88(1H,d,J=15.2Hz) 4.65(1H,d,J=14.2Hz)
4.70(1H,d,J=14.2Hz) 6.03(1H,s) 6.69−6.74(1H,m) 6.76−6.81(1H,m)
7.40(1H,dd,J=8.8Hz,2.0Hz) 7.42−7.50(1H,m) 7.75(1H.dd,J=2.0Hz)
7.82(1H,d,J=8.8Hz) 7.85(1H,s) 8.18(1H,s)
【0315】
実施例45
構造式
【0316】
【化102】
Figure 0003635686
【0317】
で表される化合物の製造。
【0318】
実施例44に記載の手順と同様な手順により、ただし2−メチル−6−クロロベンゾチアゾールの代りに2−メチル−6−シアノベンゾチアゾールを使用して目的物を得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0319】
mp:176-178 ℃
NMR:δ 溶媒 CDCl3
3.52(1H,d,J=15.4Hz) 3.95(1H,d,J=15.4Hz) 4.69(2H,s) 5.87(1H,s)
6.71-6.82(2H,m) 7.51-7.45(1H,m) 7.69(1H,dd,J=1.6Hz,8.6Hz)
7.86(1H,s) 7.99(1H,dd,J=0.4Hz,8.6Hz) 8.13(1H,dd,J=0.4Hz,1.6Hz)
8.15(1H,s)
【0320】
実施例46
構造式
【0321】
【化103】
Figure 0003635686
【0322】
で表される化合物の製造。
【0323】
実施例40に記載の手順と同様な手順により、ただし2−エチル−6−クロロ−7−アザベンゾチアゾールの代りに2−メチル−6−クロロ−7−アザベンゾチアゾールを使用して目的物を得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0324】
mp:145-147 ℃(MeOH)
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
3.47(1H,d,J=15.2Hz) 3.90(1H,d,J=15.2Hz) 4.69(2H,s) 5.76(1H,s)
6.70−6.83(2H,m) 7.39(1H,d,J=8.4Hz) 7.42−7.49(1H,m) 7.86(1H,s)
8.08(1H,d,J=8.4Hz) 8.13(1H,z)
【0325】
実施例47
構造式
【0326】
【化104】
Figure 0003635686
【0327】
で表される化合物の製造。
【0328】
3−ニトロ−4−クロロピリジン塩酸塩(2038mg)をエタノール(42ml)に溶解し、水硫化ナトリウム(2148mg)を加え、室温にて40分間攪拌した。この反応混合物にハイドロサルファイトナトリウム(6.67g) の水溶液を加え、80℃にて12時間、加熱攪拌した。不溶物を濾別した後、溶液を濃縮した。これをメタノール−水にて溶解し、シリカゲルにまぶし減圧乾燥した後(クロロホルム−メタノール 5:1→1:1)にて溶出すると、3−アミノ−4−メルカプト ピリジン(892mg) が得られた。これに酢酸エチル7mlとモレキュラシーブ4Åを加え、窒素雰囲気下、20分間加熱還流した。反応混合物を減圧濃縮し、メタノールに溶解し、シリカゲルに吸着させた。これをクロロホルム−メタノール=50:1にて溶出すると、2−メチル−5−アザベンゾチアゾール590mg が得られた。実施例44に記載の手順と同様な手順により、ただし2−メチル−6−クロロベンゾチアゾールの代りに上記2−メチル−5−アザベンゾチアゾールを使用して目的物を得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0329】
mp:137-138 ℃
NMR:δ 溶媒 (CD3OD)
3.69(1H,d,J=14.8HZ) 4.08(1H,d,J=14.8HZ) 4.77(1H,d,J=14.4HZ)
4.87(1H,d,J=14.4HZ) 6.71−6.84(1H,m) 6.92−7.04(1H,m)
7.32−7.46(1H,m) 7.83(1H,s) 7.97(1H,d,J=5.2Hz)
8.37(1H,d,J=5.2Hz) 8.37(1H,s) 9.06(1H,s)
【0330】
実施例48
構造式
【0331】
【化105】
Figure 0003635686
【0332】
で表される化合物の製造。
【0333】
アジ化ナトリウム(2301mg)をジメチルスルホキシド(60ml)に溶解し、この中に2−ブロモ−4'−チオメチルアセトフェノン(3000mg)を加え、室温にて20分間攪拌した。反応混合物を200ml の氷水に開け、酢酸エチル(200ml×5) にて抽出し無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン→ヘキサン−酢酸エチル8:1)にて精製すると2−アジド−4'−チオメチルアセトフェノン(2155mg)が得られた。47mlのテトラヒドロフラン中にてジイソプロピルアミン(1.75ml)と−ブチルリチウムの1.6Mヘキサン溶液(7.8ml) とから氷冷下に発生させたリチウムジイソプロピルアミン溶液を−78℃に冷却した後、これに2−アジド−4'−チオメチルアセトフェノン(2155mg)のテトラヒドロフラン溶液(19ml)を5分間かけて、滴下し、−78℃にて1時間攪拌した。次にプロピオニルクロリド(1.81ml)を滴下し、−78℃にて10分間、放置し、そのまま室温に昇温し、室温にて10分間攪拌した。反応混合物を氷水にあけ、エーテルにて(300ml×3) 抽出し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧濃縮した。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン→ヘキサン:酢酸エチル=10:1)により精製すると2−アジド−1−(4'−チオメチルフェニル)ビニルプロピオナート(1.98g) が得られた。これをシクロヘキサン(38ml)に溶解し、亜リン酸エステルを加え、窒素雰囲気下、室温にて1時間攪拌し、その後90℃にて20時間加熱攪拌した。反応混合物をそのままシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン→ヘキサン:酢酸エチル30:1)により精製すると2−エチル−5−(4−チオメチルフェニル)オキサゾール(630mg) が得られた。これを2−エチル−6−クロロ−ベンゾチアゾールの代わりに使用して実施例19に記載の手順と同様な手順により目的物を得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0334】
状態:油状
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.55(3H,d,J=8.0Hz) 2.50(3H,s) 3.88(1H,q,J=8.0Hz) 4.69(1H,d,J=13.3Hz)
4.98(1H,d,J=13.3Hz) 5.56(1H,brs) 6.60−6.72(2H,m) 7.20−7.26(2H,m)
7.22−7.34(1H,m) 7.27(1H,s) 7.33−7.38(2H,m) 7.70(1H,s) 8.30(1H,s)
【0335】
実施例49
構造式
【0336】
【化106】
Figure 0003635686
【0337】
の化合物の製造。
【0338】
実施例48の生成物(77mg)をジクロロメタン(6.0ml) に溶解し、氷冷下、メタクロロ過安息香酸(156mg) を加え、室温に昇温後、1時間攪拌した。反応混合物に飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタン10mlを加え分液した。水層はさらにジクロロメタン (10ml×2) にて抽出し、有機層をあわせ、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧濃縮した。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル4:1→ジクロロメタン−メタノール10:1)により精製すると目的化合物(54mg)が得られた。この化合物の物性を下記に示す。
【0339】
状態:油状
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.60(3H,d,J=7.2Hz) 3.07(3H,s) 3.91(1H,q,J=7.1Hz) 4.71(1H,d,J=14.1Hz)
5.00(1H,d,J=14.1Hz) 5.40−5.50(1H,brs) 6.62−6.72(2H,m) 7.26−7.33(1H,m)
7.31(1H,s) 7.60−7.64(2H,m) 7.73(1H,s) 7.92−7.97(2H,m) 8.05(1H,s)
MS: m/e FAB 475(MH
【0340】
実施例50
構造式
【0341】
【化107】
Figure 0003635686
【0342】
で表される化合物及びそのジアステレオマーの製造。
【0343】
2−エチル−4−シアノ−5−トリメチルシリルチアゾール(1.58g) の10mlテトラヒドロフラン溶液を、リチウムジイソプロピルアミドの20mlテトラヒドロフラン溶液(ジイソプロピルアミン1.40mlとブチルリチウム(1.6Mヘキサン溶液)3.2ml より調製)に−65℃にて滴下した。次いで(1H-1,2,4-トリアゾール−1−イル)−2,4 −ジフルオロフェニルアセトフェノンの10mlテトラヒドロフラン溶液を−65℃にて滴下した。 1.5時間かくはんしたのち塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルと水とで分液した。有機層を水洗、乾燥し、溶媒を留去した。残渣を20mlのテトラヒドロフランに溶解し、テトラブチルアンモニウムフルオリドのテトラヒドロフラン溶液(1.0M)20mlを加えて室温にて1時間かくはんした。酢酸エチルと水とで分液後有機層を水洗、乾燥、濃縮乾固した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール= 200:1)にて精製し、単一のジアステレオマー化合物(I)(464mg) を得た。もう一方のジアステレオマーと(1H-1,2,4-トリアゾール−1−イル)−2,4 −ジフルオロアセトフェノンを含む分画はメタノール中水素化ホウ素ナトリウムで処理した後シリカゲルカラム分離し、もう一方のジアステレオマー化合物(II)564mg を得た。これらの化合物の物性を下記に示す。
【0344】
(I)
mp:198-205 ℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.20(3H,d,J=7.1Hz) 4.06(1H,q,J=14.4Hz) 4.08(1H,q,J=7.1Hz)
4.96(1H,d,J=14.4Hz) 5.41(1H,s) 6.77−6.83(2H,m) 7.42−7.49(1H,m)
7.75(1H,s) 7.80(1H,s) 8.05(1H,s)
MS:MH+ = 362
【0345】
(II)
mp:191-194 ℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.61(3H,d,J=7.1Hz) 4.08(1H,q,J=7.1Hz) 4.66(1H,d,J=14.0Hz)
4.98(1H,d,J=14.0Hz) 5.37(1H,s) 6.58−6.70(2H,m) 7.12−7.18(1H,m)
7.75(1H,s) 7.79(1H,s) 7.97(1H,s)
MS:MH+ = 362
【0346】
実施例51
構造式
【0347】
【化108】
Figure 0003635686
【0348】
で表される化合物の製造。
【0349】
実施例50により製造された化合物150mg をN−メチル−ピロリドン2mlに溶解させNaN3 54mg, Et3N・HCl 115mg を加え油浴外温100 ℃で5時間加熱した。反応液に水を加えAcOEt で3回抽出し、水、飽和NaCl水で洗浄 MgSO4乾燥後AcOEt を留去した。残渣にアセトン2ml、EtOH4ml H2O 10ml を加え1NHCl 水溶液でpH3に調整し放置すると固体が析出した。濾取してIPE で洗浄すると目的物82mgが得られた。この化合物の物性を下記に示す。
【0350】
状態:固体
NMR:δ (DMSO-d6)
1.13(3H,d,J=7.0Hz) 4.11−4.14(1H,m) 4.34(1H,d,J=14.2Hz)
4.80(1H,d,J=14.2Hz) 6.16(1H,s) 6.93−6.98(1H,m)
7.18−7.24(1H,m) 7.28−7.33(1H,m) 7.61(1H,s) 8.22(1H,s) 8.45(1H,br−s)
MS:MH+ = 405
【0351】
実施例52
構造式
【0352】
【化109】
Figure 0003635686
【0353】
で表される化合物の製造。
【0354】
実施例51により得られた化合物80mgを DMF1mlに溶解させ、CsCO3 65mgを加え油浴外温60℃で30分加熱しさらにCH3I 0.02ml を加え室温で30分攪拌した。反応液にH2O を加えAcOEt で抽出H2O, NaCl 水溶液で洗浄、MgSO4 乾燥後AcOEt を留去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2 20g 、CH2Cl2、次いでCH2Cl2中1%MeOH溶液、CH2Cl2中2%MeOH溶液)で精製すると目的物が58mg得られた。この化合物の物性を下記に示す。
【0355】
状態:固体
NMR:δ (CDCl3)
1.22(0.9H,d,J=7.1Hz) 1.25(2.1H,d,J=7.1Hz) 4.08−4.21(2H,m)
4.45(0.9H,s) 4.49(2.1H,s) 4.95(0.7H,d,J=14.2Hz)
5.00(0.3H,d,J=14.8Hz) 5.40(0.7H,s) 5.53(0.3H,s)
6.76−6.84(2H,m) 7.45−7.52(1H,m) 7.72(0.3H,s) 7.75(0.7H,s)
7.78(0.7H,s) 7.81(0.3H,s) 8.14(0.3H,s) 8.35(0.7H,s)
MS:MH+ = 419
【0356】
実施例53
構造式
【0357】
【化110】
Figure 0003635686
【0358】
で表される化合物(I)及びそのジアステレオマーの化合物(II)の製造。
【0359】
実施例50に記載の手順と同様な手順により、ただし2−エチル−4−シアノ−5−トリメチルシリルチアゾールの代りに2−エチル−4−(4′−フルオロフェニル)−5−トリメチルシリルチアゾールを使用してそれぞれの目的物を得た。これらの化合物の物性を下記に示す。
【0360】
(I)
mp:122-124 ℃
NMR:δ 溶媒(CDCl3)
1.67(3H,d,J=7.0Hz) 4.09(1H,q,J=7.0Hz)4.73(1H,d,J=13.8Hz)
4.93(1H,d,J=13.8Hz) 6.14(1H,d,J=1.7Hz) 6.48−6.54(1H,m)
6.66−6.73(1H,m) 7.06−7.12(3H,m) 7.67(1H,s) 7.71−7.74(2H,m) 8.05(1H,s)
【0361】
(II)
mp:87-89 ℃
NMR:δ 溶媒(CDCl3)
1.23(3H,d,J=7.1Hz) 4.06(1H,q,J=7.1Hz) 4.28(1H,d,J=14.4Hz)
4.89(1H,d,J=14.4Hz) 6.04(1H,s) 6.77−6.85(2H,m) 7.13−7.17(1H,m)
7.41(1H,s) 7.47-7.55(1H,m) 7.67(1H,s) 7.85-7.92(2H,m) 7.90(1H,s)
【0362】
実施例54
構造式
【0363】
【化111】
Figure 0003635686
【0364】
で表される化合物(I)及びそのジアステレオマーの化合物(II)の製造。
【0365】
実施例50に記載の手順と同様な手順により、ただし2−エチル−4−シアノ−5−トリメチルシリルチアゾールの代りに2−エチル−4−(4′−クロロフェニル)−5−トリメチルシリルチアゾールを使用してそれぞれの目的物を得た。これらの化合物の物性を下記に示す。
【0366】
(I)
mp:132-133 ℃
NMR:δ 溶媒(CDCl3)
1.67(3H,d,J=7.0Hz) 4.10(1H,q,J=7.0Hz) 4.73(1H,d,J=13.9Hz)
4.93(1H,d,J=13.9Hz) 6.09(1H,s) 6.46−6.55(2H,m) 7.65−6.73(1H,m)
7.05−7.13(1H,m) 7.17(1H,s) 7.35−7.40(2H,m) 7.65−7.70(2H,m)
8.04(1H,s)
【0367】
(II)
mp:162-164 ℃
NMR:δ 溶媒(CDCl3)
1.23(3H,d,J=7.1Hz) 4.06(1H,q,J=7.1Hz) 4.27(1H,d,J=14.4Hz)
4.89(1H,d,J=14.4Hz) 5.97(1H,s) 6.76−6.85(2H,m) 7.40−7.55(4H,m)
7.67(1H,s) 7.72−7.77(2H,m) 7.89(1H,s)
【0368】
実施例55
構造式
【0369】
【化112】
Figure 0003635686
【0370】
で表される化合物の製造。
【0371】
実施例50に記載の手順と同様な手順により、ただし2−エチル−4−シアノ−5−トリメチルシリルチアゾールの代りに2−メチル−4−シアノ−5−トリメチルシリルチアゾールを使用して目的物を得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0372】
状態:固体
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
3.44(1H,d,J=15.0Hz) 3.81(1H,d,J=15.0Hz) 4.58(1H,d,J=14.2Hz)
4.74(1H,d,J=14.2Hz) 5.48(1H,s) 6.74−6.82(2H,m) 7.40−7.46(1H,m)
7.85(1H,s) 7.87(1H,s) 8.07(1H,s)
MS:MH+ = 348
【0373】
実施例56
構造式
【0374】
【化113】
Figure 0003635686
【0375】
で表される化合物の製造。
【0376】
実施例50に記載の手順と同様な手順により、ただし2−エチル−4−シアノ−5−トリメチルシリルチアゾールの代りに2−メチル−4−(4′−クロロフェニル)−5−トリメチルシリルチアゾールを使用して目的物を得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0377】
状態:固体
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
3.34(1H,d,J=15.3Hz) 3.85(1H,d,J=15.3Hz) 4.62(1H,d,J=14.2Hz)
4.71(1H,d,J=14.2Hz) 6.21(1H,s) 6.69−6.83(2H,m) 7.27(1H,s)
7.36−7.46(3H,m) 7.68−7.73(2H,m) 7.85(1H,s) 8.20(1H,s)
【0378】
実施例57
構造式
【0379】
【化114】
Figure 0003635686
【0380】
で表される化合物の製造。
【0381】
AlCl3(5.88g)のCH2Cl2(50ml)懸濁液にジフルオロベンゼン(5.77g) を加え、次に2−(4−シアノフェニル)アセチルクロリド(5.28g) のCH2Cl2(30ml)溶液を滴下した。6時間加熱還流の後氷水を加えCHCl3 にて抽出される生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO2 )に付し、CH2Cl2 −ヘキサン(1:1)にて溶出し化合物4−(2−(2,4−ジフルオロフェニル) −2−オキソ)エチルベンゾニトリル(2.45g) を得た。
【0382】
この化合物(1.2g)のEtOH(12ml)溶液に50%NaOH(0.67g) を加え、つづいてMeI(0.46ml) を滴下し、室温にて4時間かくはんした。酢酸エチルを加え水洗の後、有機層を留去して得られる残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2,ヘキサン−CH2Cl2=3:1→1:1)にて精製し、化合物4−(2−(2,4−ジフルオロフェニル) −1−メチル−2−オキソ)エチルベンゾニトリル0.5gを得た。
【0383】
1.0M TMSCH2MgClエーテル溶液(3.9ml) を−78°に冷却し、前記化合物(0.5g)のエーテル (5ml) 溶液を滴下後、0℃まで昇温し、10分間かくはんした。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、AcOEt で抽出し有機層を乾固させ、CH2Cl2(10ml)及びBF3-OEt2(0.24ml)を0°にて加え、同温にて 1.5時間かくはんした。AcOEt を加え、NaHCO3水溶液、飽和食塩水で洗浄の後、溶媒を留去し得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2,ヘキサン−CH2Cl23:1→1:1)にて精製し、化合物4−(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1−メチル−2−プロペニルベンゾニトリル(0.2g)を得た。
【0384】
この化合物(200mg) のクロロホルム (4ml) 溶液に氷冷下メタクロロ過安息香酸(490mg) を加え一夜放置した。反応液を希Na2CO3、つづいて水で洗浄の後、有機層を留去して得られた残渣に DMF5mlを加え、これを 1,2,4−トリアゾール(272mg) 及び60% NaH(141mg) より調製される1,2,4−トリアゾールナトリウム塩の DMF(3ml)溶液に加えた。90℃にて2時間反応の後、酢酸エチルを加え、水洗の後、溶媒を留去して得られる残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2 、ヘキサン−酢酸エチル1:1→1:2)に付し目的化合物50mgを得た。この化合物の物性を下記に示す。
【0385】
mp:208-209 ℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.13(3H,t,J=7.1Hz) 3.38(1H,q,J=7.1Hz) 3.79(1H,d,J=14.5Hz)
4.79(1H,d,J=14.5Hz) 4.98(1H,d,J=1.5Hz) 6.74−6.81(2H,m) 7.44−7.51(1H,m)
7.64(2H,dJ=8.4Hz) 7.67(2H,d,J=8.4Hz) 7.72(1H,s) 7.75(1H,s)
【0386】
実施例58
構造式A
【0387】
【化115】
Figure 0003635686
【0388】
の化合物及び
構造式B
【0389】
【化116】
Figure 0003635686
【0390】
の化合物の製造。
【0391】
i) 実施例57の化合物(625mg) をN,N−ジメチルホルムアミド (2ml) に溶解し、NaN3(345mg) 及びEt3N・HCl(731mg)と共に 100°にて7時間加熱した。不溶物を濾去の後、溶媒を減圧留去して得られる残渣に少量のエタノールを加え、水を添加した後、HCl にてpH2に調整し、析出する固体を濾取、水洗の後、
乾燥した。収量539mg 。
【0392】
ii) 上記固体(514mg) をN,N−ジメチルホルムアミド (5ml) に溶解し、Cs2C O3 (422mg)及びMeI(0.089ml)を加え室温にて4時間攪拌した。酢酸エチルを加え、有機層を3回水洗の後、溶媒を留去し、残渣をカラムクロマトグラフィー (SiO2, CH2Cl2 →CH2Cl2:EtOAc 4:1)で精製し構造式Aの化合物(333mg)
及び構造式Bの化合物(93mg)を得た。それらの化合物の物性を下記に示す。
【0393】

mp:216-218 ℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.17(3H,t,J=7.0Hz) 3.39(1H,q,J=7.0Hz) 3.89(1H,d,J=14.3Hz)
4.41(3H,s) 4.83(1H,d,J=14.3Hz) 4.83(1H,d,J=1.5Hz)
6.74-6.81(2H,m) 7.44-7.54(1H,m) 7.64(2H,d,J=8.4Hz) 7.71(1H,s)
7.75(1H,s) 8.14(2H,d,J=8.4Hz)
【0394】

mp:169-171 ℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.17(3H,d,J=7.1Hz) 3.42(1H,q,J=7.1Hz) 3.88(1H,d,J=14.1Hz)
4.22(3H,s) 4.83(1H,d,J=14.1Hz) 4.95(1H,d,J=1.5Hz)
6.75−6.82(2H,m) 7.44−7.55(1H,m) 7.70−7.78(6H,m)
【0395】
実施例59
構造式
【0396】
【化117】
Figure 0003635686
【0397】
で表される化合物A及びそのジアステレオマーの化合物Bの製造。
【0398】
実施例57に記載の手順と同様な手順により、ただし2−(4シアノフェニル)アセチルクロリドの代りに2−(4−(1,2,3−トリアゾール−2−イル) フェニル)アセチルクロリドを使用して目的物を得た。これらの化合物の物性を下記に示す。
【0399】

mp:198-199 ℃
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.16(3H,d,J=7.1Hz) 3.39(1H,q,J=7.1Hz) 3.89(1H,d,J=14.1Hz)
4.83(1H,d,J=14.1Hz) 4.85(1H,s) 6.72−6.80(2H,m) 7.44−7.55(1H,m)
7.64(2H,d,J=8.6Hz) 7.72(1H,s) 7.76(1H,s) 7.83(2H,s)
8.08(2H,d,J=8.6Hz)
【0400】

状態:固体
NMR:δ 溶媒 (CDCl3)
1.58(3H,d,J=7.0Hz) 3.46(1H,q,J=7.0Hz) 4.67(1H,d,J=13.9Hz)
4.85(1H,d,J=1.3Hz) 5.03(1H,d,J=13.9Hz) 6.42−6.48(1H,m)
6.61−6.67(1H,m) 6.93−6.99(1H,m) 7.14(2H,brd,J=8.6Hz) 7.75(2H,s)
7.76(1H,s) 7.80(2H,brd,J=8.6Hz) 7.86(1H,s)
【0401】
実験例
ICR系のマウス各5匹から成る群に、カンジダ・アルビカンスMCY8622株(2×106 cfu/マウス)を経尾静脈感染させた。1時間経過後、マウス1Kg当り、第1表に示した化合物の2.5mgまたは10mgを経口投与した。7日間観察し、平均生存日数を算出して、生体内(イン・ビボ)抗真菌活性の指標とした。
【0402】
【表1】
Figure 0003635686
【表2】
Figure 0003635686
【表3】
Figure 0003635686
【表4】
Figure 0003635686
で第1表を構成する。

Claims (1)

  1. 光学活性な(2R,3S)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)メチルオキシランと、アセトンシアノヒドリンとを反応させることを特徴とする光学活性な(2S,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチロニトリルを立体選択的に製造する方法。
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