JP3635571B2 - カレンダー装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、円板を回転させることにより日付及び曜日を切換表示するカレンダー装置に関するものであり、特に、からくりとしても動作するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のカレンダー機構は、時計用ムーブメントに組み込まれており、「1」から「31」までの日付の数字が設けられた日付円板と、「日」から「土」までの曜日が設けられた曜日円板を、時計の指針駆動輪列の回転により24時間に一度日送りするように構成されていた。
【0003】
この他、デジタル時計においては機械的な駆動部分がないため、液晶表示装置を使用したカレンダー表示を設けていた。また、電波修正時計においても、時刻の自動修正時に指針と共にカレンダーまで指針駆動輪列で修正駆動すると、自動修正に長時間を要したり、指針駆動部分に大きな負担がかかるため、通常、液晶表示装置を使用して日付と曜日を表示するカレンダー表示を設けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような時計用ムーブメントに組み込まれたカレンダー機構においては、月の末日が「31」以外の月の末日における日送りを自動修正するには、指針を2日分回転させなければならないため時間がかかり、また、回路構成も煩雑になる。このため、通常は、手動で日付円板を回転させて修正するように構成されていた。
【0005】
また、上記従来のカレンダー機構は、何れもカレンダーを表示する機能しか有していなかった。特に、カレンダー表示の駆動に関しては、1日分の日付送りだけを考慮していたので、動作状態や表示状態を通常の日送り以外に変更することは容易ではなかった。
【0006】
また、従来のカレンダー機構においては、1枚の日付円板に「1」から「31」の日付が設けられていたため、表示が小さくなり、見づらいという問題もあった。
【0007】
また、液晶表示装置を使用したカレンダー表示においては、円板に設けられた数字や文字に比べて表示が見づらく、見る角度や周囲の明るさによって著しく見づらくなることもあった。更に、この液晶表示装置の場合、機械的に動作する部分がないため、動作の変化による趣味性の向上を図ることができなかった。
【0008】
本発明は、上記従来技術の課題に鑑みなされたもので、月末の修正や購入時の初期設定を自動化することを可能にし、通常の動作とは異なる動作よりなるからくり送りによって趣味性を高め、更に表示をより大きく見易くすることができるカレンダー装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のカレンダー装置は、日付の一の位を表示する第1の日付円板と、日付の十の位を表示する第2の日付円板と、前記第1の日付円板を回転駆動する日付駆動源と、日付の表示を桁上げするときに、前記第1の日付円板と前記第2の日付円板を係合させて前記第1の日付円板の回転に伴って前記第2の日付円板を回転させる送り機構と、前記日付駆動源を設定回数駆動して前記第1の日付円板を回転させることにより1日分の日付送りを行い、前記日付駆動源を連続駆動して前記第1の日付円板を回転させることにより1日分の日付送りとは異なるからくり送りを行う駆動制御手段と、を有している。このカレンダー装置における前記駆動制御手段は、前記日付駆動源を同一回数正逆転駆動することにより、前記第1の日付円板を回転させると共に停止時の日付表示を同一の表示に維持するものとなっている。また、このカレンダー装置における前記駆動制御手段は、前記日付駆動源を異なる回数正逆転駆動することにより、前記第1の日付円板を回転させてからくり送りを行うと共に1日分の日付送りを行うものとなっている。
【0010】
また、このカレンダー装置における前記日付送りとからくり送りは、時計又は標準電波信号に含まれる時刻データから得られる正時に行われる。また、このカレンダー装置における前記送り機構は、前記第1の日付円板の1回の日付送り分に対応する範囲に設けられたカム部と、表示位置における前記第1の日付円板の表示が「9」から「0」に移行するときに前記カム部に接触することで前記第2の日付円板に係合し該第2の日付円板を前記第1の日付円板の回転に応じて回転させる係合部と、を有している。更に、このカレンダー装置は、曜日を表示する曜日円板と、該曜日円板を回転駆動する曜日駆動源と、を有し、該曜日駆動源により前記曜日円板を回転駆動することにより曜日を送ると共に修正するものとなっている。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明のカレンダー装置においては、日付を表示する日付円板として、日付の一の位の数字(「0」から「9」)を表示する第1の日付円板と、日付の十の位の数字(「1」から「3」及び数字を形成する間隔を第1の日付円板と同一に設定したことによる空白部2スペース)を表示する第2の日付円板を用いている。このように日付の一の位と十の位の数字をそれぞれ別の日付円板に設けることにより、数字をより大きく表示して見易くすることができる。この第1及び第2の日付円板は、単一の日付駆動源により回転駆動されている。即ち、駆動頻度が高い第1の日付円板は日付駆動源により直接駆動され、第2の日付円板は送り機構により桁上げ時にのみ第1の日付円板の回転に伴って回転する。この送り機構は、表示位置における第1の日付円板の表示が「9」から「0」に移行するときに、カム部の作用で第2の日付円板に係合部を係合させ、これにより第1の日付円板と第2の日付円板を一体化し、共に回転させている。
【0012】
また、このカレンダー装置には、日付駆動源を制御する駆動制御手段が設けられている。この駆動制御手段は、日付駆動源を設定回数駆動することにより第1の日付円板を回転させて1日分の日送りを行うものとなっている。また、駆動制御手段は、日付駆動源を連続駆動して第1の日付円板を回転させてからくり送りを行っている。
【0013】
例えば、駆動制御手段が日付駆動源を4回駆動すると、第1の日付円板の歯部が4つ送られて1日分の日送りが行われる。一方、駆動制御手段が日付駆動源を連続駆動すると、第1の日付円板は連続して回転し、1日分の日送りとは明らかに異なるからくり送りを行うことになる。このような日付駆動源の連続駆動は、日付駆動源を一定時間連続駆動したり、同じ回数だけ正逆転駆動したり、正逆転の回数が異なるように駆動してからくり送りが終了した時点で1日分の日送りが行われているようにしたり、断続的な送りを繰り返す等、通常の1日分の日送りとは明らかに異なる駆動形態に設定されている。
【0014】
上記のような日付駆動手段の動作により日付表示が通常とは異なる動作をすることになり、その動作がメロディ音や他のからくり機構の動作に同期するように設定すれば、からくりとして趣味性を向上させ、商品価値を高めることができる。
【0015】
また、曜日を表示する曜日円板を設け、これを曜日駆動源で回転駆動する構成も設けている。この曜日駆動源の駆動も、上記と同様に、からくり送りすることが可能となっている。
【0016】
【実施例】
以下、図面に基いて本発明の実施例を説明する。図1は本発明の一実施例に係るカレンダー装置の各円板とその駆動手段の構造を示す透視正面図、図2はその表示状態を示す正面図、図3はその断面図、図4は図3に示す送り機構部分を示す断面部分図、図5は図3に示す各円板の位置検出手段部分を示す断面部分図、図6は図3に示すモータの回転検出手段部分を示す正面部分図、図7はその断面部分図、図8はカレンダー装置の回路構成図、図9はカレンダー装置を時計に組み込んだときの外観図である。尚、図1は構成部品の輪郭や要部のみを図示している。
【0017】
2は日付の一の位の数字「0」から「9」が設けられた第1の日付円板、4は日付の十の位の数字「1」から「3」及び数字を形成する間隔を第1の日付円板2と同一に設定したことによる空白部2スペースが設けられた第2の日付円板、6は曜日を示す文字「日」から「土」が設けられた曜日円板であり、受け板8により回動自在に支持されている。
【0018】
即ち、第1の日付円板2は、最も外側の表面に設けられ且つ数字「0」から「9」が一定の間隔(中心の角度で36°の間隔)で形成されているリング状の表示部2aと、この表示部2aよりも内側に設けられ前方に凸状に突出するリング状の支持部2bを有している。また、この第1の日付円板2の内周壁には、内歯状に形成された歯部2cが設けられている。この歯部2cは、後述する日付駆動源により4つ(4クリック)送られると第1の日付円板2が36°回転して1日分表示を送ることになる。また、この第1の日付円板2は、受け板8の中央に設けられた支持部8aの円筒部8b及びこの円筒部8bの外周面から外方に突出する円板部8cにより回動自在に支持されている。
【0019】
また、第2の日付円板4は、前方に凸状に突出し、その表面に数字「1」から「3」及び空白部が2スペース形成され且つ第1の日付円板2の支持部2bに遊びをもって外嵌するリング状の表示部4aと、外周部分に設けられた孔、切欠等を有する被係合部4bとを有している。この第2の日付円板4は、第1の日付円板2の支持部2b上に載ると共に受け板8の円筒部8bにより回動自在に支持されている。また、この第2の日付円板4の表示部4aに形成されている数字は、第2の日付円板4の回転中心と第1の日付円板2の回転中心を同軸に配置すると共に、第1の日付円板2の回転に合せて第2の日付円板4を回転するように設定しているため、数字を形成する間隔を第1の日付円板2と同一に設定している。この結果、10の領域に3つの数字「1」から「3」を割り付けることになり、数字「1」から「3」を2組形成し、その間に2つずつ空白部を形成している。尚、この数字の配列は一例であり、回転制御の仕方によって変更可能である。例えば、数字「1」から「3」を3組と空白部を1つ設ける等の配列も可能である。
【0020】
更に、曜日円板6は、曜日を示す文字「日」から「土」が一定の間隔で形成されているリング状の表示部6aと、その裏面側に突出すると共に径方向に係合するように設けられた歯部6bを有している。この曜日円板6は、受け板8の支持部8aの中央軸部8dとその外周面から外方に突出する円板部8eにより回動自在に支持されている。
【0021】
上述した第1及び第2の日付円板2,4と曜日円板6は、本実施例においては同一中心軸に関して回転するように支持されており、図2に示すように、これらの円板の表面側に設けられている時計用文字板や装飾板等に設けられた表示窓10の位置(表示位置)にある数字や文字により日付と曜日を表示するものとなっている。
【0022】
12は日付モータであり、14は曜日モータである。この日付モータ12と曜日モータ14の回転軸には、それぞれ日付送り爪12aと曜日送り爪14aが取り付けられている。この日付送り爪12aは第1の日付円板2の歯部2cに係合し、曜日送り爪14aは曜日円板6の歯部6bに係合して、それぞれ1クリックずつ送ることができるものとなっている。
【0023】
16は日付を桁上げするときに第1の日付円板2と第2の日付円板4を係合させて一体に回転させる送り機構である。この送り機構16は、図1、図3及び図4に示すように、第1の日付円板2の支持部2b内に収納され且つ支持部2bの内外側壁の孔等によって摺動自在に支持されバネ16aにより径方向(本実施例では内方)に付勢されている係合部としての係合ピン16bと、この係合ピン16bが付勢されている方向(本実施例では係合ピン16bより内側)の受け板8上に設けられており且つ係合ピン16bの一方(内側)の端部に接触して係合ピン16bをバネ16aに抗して径方向(外方)に移動させるカム部16cと、を有している。このカム部16cは、第1の日付円板2の表示部2aに形成されている数字「9」が表示窓10の位置に達して表示されると係合ピン16bに接触し、表示部2aに形成されている数字が「0」に移行して数字「0」が表示されると非接触状態となるように形成されている。また、上記のように係合ピン16bがカム部16cに接触するときに、係合ピン16bに対向する位置に第2の日付円板4の被係合部4bが位置し係合するように設定されている。
【0024】
図1、図3及び図5に示す18,20,22は第1の日付円板2、第2の日付円板4及び曜日円板6のそれぞれの基準位置を検出するための第1の日付位置検出手段、第2の日付位置検出手段及び曜日位置検出手段である。第1の日付位置検出手段18は、図5に示すように第1の日付円板2に設けられた原点としての突起に接触して機械的に検出するスイッチや非接触で検出を行うセンサからなり、本実施例においては、表示部2aの数字「8」が表示窓10から表示されたときに検出するように設定されている。また、第2の日付位置検出手段20は、図5に示すように非接触で検出する反射型フォトインターラプタ等からなり、第1の日付円板2に設けられた貫通孔2d(図5)を介して第2の日付円板4裏面の原点としての特定部分を検出するものであり、本実施例においては2番目の空白部を検出するように設定されている。更に、曜日位置検出手段22は、図5に示すように曜日円板6の歯部6bに接触して機械的に検出するスイッチや非接触で検出を行うセンサからなり、歯部6bの通過を検出するものとなっている。
【0025】
図1、図3、図6及び図7に示す24,26は日付モータ12と曜日モータ14の回転による送りを検出する日付モータ検出手段と曜日モータ検出手段である。この日付モータ検出手段24と曜日モータ検出手段26は、図6及び図7に示すように日付送り爪12aと曜日送り爪14aにそれぞれ接触して機械的に検出するスイッチや非接触で検出するセンサからなる。
【0026】
図8に示す30は駆動制御手段であり、マイクロコンピュータからなる時計IC32及びカレンダー制御IC34を有している。この駆動制御手段30は、日付モータ12とそれを正逆転駆動する駆動回路としてのトランジスタ36a〜36dからなる日付駆動源38と、曜日モータ14とそれを正逆転駆動する駆動回路としてのトランジスタ40a〜40dからなる曜日駆動源42の動作を制御するものである。この駆動制御手段30には、前述した第1の日付位置検出手段18、第2の日付位置検出手段20、曜日位置検出手段22、日付モータ検出手段24及び曜日モータ検出手段26が接続されている。尚、ここで図示する検出手段18〜26は、発光素子18a〜26aからそれぞれ被検出部分に光を照射し、その反射光を受光素子18b〜26bでそれぞれ受光することにより非接触で検出を行うセンサで構成している。また、駆動制御手段30とトランジスタ36a〜36d,40a〜40d、発光素子18a〜26aとの間にはそれぞれバッファ回路B1〜B7が設けられている。
【0027】
図8に示す44はCDS等からなる明暗センサである。この明暗センサ44は、カレンダー装置の周囲の明るさを検出して駆動制御手段30に検出信号を印加するものとなっている。
【0028】
また、本実施例においては、時刻情報及びカレンダー情報を含む標準電波信号を受信して時刻情報及びカレンダー情報を得ることにより、所定時刻に日送り、曜日送り、月末送りを行うように構成している。即ち、標準電波信号を受信して駆動制御手段30に受信信号を供給する受信回路46を設けている。また、受信回路46が受信した信号から得られる時刻情報及びカレンダー情報を用いてカレンダー制御IC34が駆動制御するだけでなく、その時刻情報及びカレンダー情報を用いて時計IC32にて時刻を計時してムーブメントの指針駆動機構からなる時刻表示手段48を駆動して時刻を表示すると共にカレンダーを演算するように設定している。尚、図8に示すように、時計IC32とカレンダー制御IC34を必ずしも別々に設ける必要はないものであり、各機能を一体化した単体のICを用いることもできる。
【0029】
また、本実施例においては、時計IC32又は受信回路46が受信した信号から得られる時刻情報から得られる正時信号に応答して、メロディ音を発生するメロディ回路55及びスピーカ56からなるメロディ発生回路54と、図9に示す装飾体A,B等とそれらを駆動するアクチュエータや歯車等からなるからくり機構58を設けている。
【0030】
また、本実施例においては、日修正スイッチ、曜修正スイッチ、モニタスイッチ、リセットスイッチ、時刻修正スイッチ等を含んだスイッチ50,52が設けられ、それぞれ駆動制御手段30に接続されている。
【0031】
次に、上記構成からなるカレンダー装置の動作を説明する。はじめに、このカレンダー装置における第1及び第2の日付円板2,4と曜日円板6の回転動作について説明する。このカレンダー装置においては、日付モータ12と曜日モータ14にそれぞれ信号を供給して作動させることにより第1及び第2の日付円板2,4と曜日円板6を回転させることができる。即ち、日付モータ12が作動し、その日付送り爪12aで第1の日付円板2の歯部2cを1枚ずつ送り、4クリックで表示部2aの数字を次の数字に送ること(1日分の日送り)になる。このときに、日付の桁上げが行われない表示状態であると、送り機構16の係合ピン16bとカム部16cが接触することはなく、第2の日付円板4は停止した状態に保たれる。
【0032】
また、上記のように第1の日付円板2が回転して1日分の日送りが行われたときに、表示部2aの数字が「9」から「0」に移行して桁上げを行う状態になると、このときに送り機構16の係合ピン16bの一端がカム部16cに接触し(図1中矢印Aの位置における状態)、第2の日付円板4の被係合部4bの方向に他端を押し出す。これにより、係合ピン16bの他端が被係合部4bの孔、切欠等に係合し、第2の日付円板4は第1の日付円板2と一体となって回転することになる。このため、表示窓10における日付の一の位が「9」から「0」に移行し、このときに日付の十の位が空白部から「1」、又は「1」から「2」、又は「2」から「3」、又は「3」から空白部、又は空白部から空白部に移行することになる。
【0033】
このような桁上げが終了し、日付の一の位が「0」の表示になると、送り機構16の係合ピン16bはカム部16cから外れ(図1中矢印Bの位置における状態)、バネ16aにより第2の日付円板4の被係合部4bから引き戻される。これにより、第2の日付円板4と第1の日付円板2との係合状態は解除され、その後第1の日付円板2が回転しても第2の日付円板4は停止状態を維持することになる。
【0034】
一方、曜日円板6は、曜日モータ14が作動してその曜日送り爪14aにより歯部6bが3クリック送られると、表示部6aの曜日を次の曜日に送ることになる。
【0035】
次に、上記カレンダー装置における第1及び第2の日付円板2,4と曜日円板6の駆動制御を図10乃至図13に示すフローチャートと図14に示す動作のタイムチャートに基づいて説明する。はじめに、リセットスイッチを操作するか又は電池等の電源を投入すると(ステップST1)、ステップST2にて受信回路46が受信した標準電波信号から時刻情報及びカレンダー情報を駆動制御手段30が取り込む。そして、ステップST3にて日付モータ12及び曜日モータ14を作動させて第1及び第2の日付円板2,4と曜日円板6を回転させる。このときに、第1及び第2の日付位置検出手段18,20、曜日位置検出手段22からの信号により、各円板に設けた原点を検索する。そして、原点から受信したカレンダー情報に対応する表示に移行させるために必要な数のパルス等からなる駆動信号を駆動制御手段30が日付駆動源38と曜日駆動源42に供給して、日付モータ12と曜日モータ14を駆動する。このときに日付モータ検出手段24と曜日モータ検出手段26から得られるモータの駆動回数から各円板の駆動状態を検出して停止させ、ステップST4のスタンバイ状態に移行する。
【0036】
その後、時計IC32による計時又は受信した信号から毎正時等に時刻信号の割り込みが行われ、駆動制御手段30はスタンバイ状態から作動状態になる(ステップST5)。ここで駆動制御手段30は、正時に行うからくり機構58のからくり動作及びカレンダー表示のからくり送りを行うか判断する(ステップST6)。このステップST6における判断は、例えば、明暗センサ44が明状態を検出している場合にからくり動作及びからくり送りを行い、暗状態を検出している場合にその動作を行わないと判断したり、あるいは夜間消音を設定し、設定した夜間消音(例えばPM11:00〜AM5:00)の間はからくり動作及びからくり送りを行わないと判断したり、あるいはスイッチ操作によりからくり動作及びからくり送りが停止されていることを判断している。ここで正時のからくり動作及びからくり送りを行うと判断すると、ステップST7にてこのときの正時信号が午前0時を示すものであるか判断し、午前0時でない場合、ステップST8にてからくり機構58、日付モータ12及び曜日モータ14を駆動してからくり動作及びからくり送りを行う。
【0037】
このステップST8におけるからくり機構58、日付モータ12及び曜日モータ14によるからくり動作及びからくり送りは、図14に示すような動作となっている。即ち、正時になると、メロディ発生回路54からメロディが30秒発生される。このときに、日付モータ12は所定回数連続駆動され、第1の日付円板2を反時計方向に回転させる。これに続いて、日付モータ12は反対方向に同じ回数連続駆動され、第1の日付円板2を時計方向に回転させて停止する。これにより、例えば、はじめの日付表示が「9」であると、「8」、「7」、「6」…と日付表示が移行し、日付表示が「2」になると回転方向が変わって「3」、「4」、「5」…と日付表示が移行して、「9」になると停止する。また、はじめの日付表示が「15」であると、「14」、「13」、「12」…と日付表示が移行し、「10」から「9」に移行するときに第1及び第2の日付円板2,4が前述したように連動し、日付表示が「8」になると回転方向が変わって「9」、「10」、「11」…と日付表示が移行し、「15」になると停止する。
【0038】
また、曜日モータ14も同様に所定回数連続駆動され、曜日円板6を時計方向に回転させる。その後、曜日モータ14は反対方向に同じ回数連続駆動され、曜日円板6を反時計方向に回転させて停止する。これにより、例えば、はじめの曜日表示が「日」であると、「土」、「金」、「木」…と曜日表示が移行し、曜日表示が2回目に「木」となると回転方向が変わって「金」、「土」、「日」…と曜日表示が移行して、2回目に「日」になると停止する。
【0039】
尚、曜日円板6に関しては一方向に連続回転させるからくり送りも可能であり、この場合には、1回転させれば元の表示に戻すことができるため、曜日円板6を1回転させるのに必要な曜日モータ14の駆動回数を1セットとして駆動すれば良い。また、第1及び第2の日付円板2,4に関しても一方向に連続回転させるからくり送りが可能であるが、第1の日付円板2に連動する第2の日付円板4を一方向に回転させて元の表示に戻すためには、第1の日付円板2を多数回転させることが必要になるので、正逆方向に駆動した方がより早く且つ変化に富んだ送り動作を得ることができる。
【0040】
また、からくり機構58の装飾A,Bは、それぞれ曜日表示と日付表示に同期するように動作を行って、メロディ音の停止に伴って停止する。
【0041】
上記のようなからくり機構58のからくり動作とカレンダー表示のからくり送りが図10に示すステップST8にて行われると、その後、駆動制御手段30は再びスタンバイ状態になる。
【0042】
また、ステップST7にて正時信号が午前0時を示すものであると判断すると、ステップST9にて、上記のようなからくり機構58のからくり動作とカレンダー表示のからくり送りを行うと共に、カレンダー表示を1日分送る。このときのカレンダー表示の送りは、上述したからくり送りを行ったときに、日付モータ12と曜日モータ14の駆動回数を回転方向が変わる前後で異なるように設定して、からくり送りが終了したときに1日分の送りも終わっているように設定している。即ち、日付表示の場合、図14に示すように「9」から「2」まで7日分日付表示を戻した後、8日分日付表示を進めて「10」を表示する状態で第1及び第2の日付円板2,4を停止させる。日付モータ12は、第1及び第2の日付円板2,4を1日分送るのに前述したように4回駆動される。このため、からくり送りを行うときに、日付モータ12を4(1日分の駆動回数)×7(送る日数)=28回駆動した後、反対方向に4(1日分の駆動回数)×8(送る日数)=32回駆動することにより「9」から「10」を表示する状態に日送りしてからくり送りを終了する。
【0043】
また、これと同様に、曜日表示の場合、「日」から「木」まで10日分曜日表示を戻した後、11日分曜日表示を進めて「月」を表示する状態で曜日円板6を停止させる。曜日モータ14は、曜日円板6を1日分送るのに前述したように3回駆動される。このため、からくり送りを行うときに、曜日モータ14を3(1日分の駆動回数)×10(送る日数)=30回駆動した後、反対方向に3(1日分の駆動回数)×11(送る日数)=33回駆動することにより「日」から「月」を表示する状態に曜日送りしてからくり送りを終了する。
【0044】
尚、前述したような曜日円板6等の一方向連続回転によるからくり送りの場合には、曜日円板6等を1回転させるのに必要なモータの駆動回数に1日分の送りを行うための駆動回数を加えることでからくり送り終了時に1日分の送りも行うことができる。
【0045】
上記のようなからくり送りとカレンダー送りがステップST9にて行われると、駆動制御手段30は再びスタンバイ状態に移行する。
【0046】
一方、駆動制御手段30は、ステップST6にて、からくり動作を行わないと判断した場合には、ステップST10にて午前0時であるか判断する。そして、午前0時でない場合には、からくり動作を行うことなくスタンバイ状態に移行する。また、ステップST10にて午前0時であると判断すると、ステップST11にて日付モータ12及び曜日モータ14を駆動して、第1及び第2の日付円板2,4と曜日円板6を回転させ、1日分のカレンダー送りを行う。
【0047】
また、駆動制御手段30は、スイッチ操作が行われたか判断し(ステップST12)、スイッチ操作が行われていない場合には、スタンバイ状態に移行する。また、ステップST12にてスイッチ操作が行われていると判断すると、図11に示すステップST13にて明暗センサ44の検出状態を判断し、明状態と判断すると、ステップST14〜ST16にて日修正スイッチ、曜修正スイッチ、モニタスイッチが操作されたか順次判断して、操作されている場合にはステップST17〜ST19にて日送り、曜日送り、モニタ動作を行う。また、自動受信が行われると、ステップST20にて自動受信を行うことが判断され、ステップST21にて受信が成功したか判断し、受信が成功した場合にはステップST23にて受信した時刻情報及びカレンダー情報を設定し、受信が成功しなかった場合にはステップST22にて時刻修正がスイッチ操作等で行われたか判断する。その後、設定された時刻情報及びカレンダー情報に基づいて日送りを行うかステップST24にて判断し、日送りが必要な場合にはステップST25にて日付モータ12と曜日モータ14を駆動して第1及び第2の日付円板2,4と曜日円板6を回転させてカレンダー送りを行う。
【0048】
上述した動作中のカレンダー送りは、図12及び図13に示す動作フローに基づいて行われている。即ち、1日分の日送りは、前述したように、日付モータ12を4回駆動して第1の日付円板2の歯部2cを4枚送ることにより行われる。このため、駆動制御手段30は、ステップST101にて駆動信号を出力し、ステップST102にて日付モータ12を4回駆動したか判断して1日分の日付送りを行う。また、曜日送りは、前述したように、曜日モータ14を3回駆動して曜日円板6の歯部6bを3枚送ることにより行われる。このため、駆動制御手段30はステップST201にて駆動信号を出力し、ステップST202にて曜日モータ14を3回駆動したか判断して曜日送りを行う。また、上記のようなカレンダー送りを連続して行うことにより、前述したカレンダー表示のからくり送りを行うことができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、日付円板及び曜日円板を駆動する駆動源をそれぞれ設けて、駆動信号を供給するだけで表示状態を修正することができるので、電源投入時の初期設定や月末の修正を全て自動的に行うように構成することができる。
【0050】
また、カレンダー表示を正逆回転させたり、断続的に回転させること等を連続的に行わせて、通常のカレンダー送りとは異なるからくり送りを行うことができるので、趣味性を高め、商品価値を高めることができる。
【0051】
また、午前0時のように、上記のようなからくり送りとカレンダー表示の1日分の送りの両方を行うことが必要な場合、からくり送りの終了時に1日分の日送りも行われているように設定しているので、迅速に正しいカレンダー表示に切り換えることができる。
【0052】
また、日付の一の位と十の位の数字を別個の円板で表示し、しかも単一の駆動源で両円板を回転させているので、駆動源を増やすことなく、日付を一の位と十の位に分けて表示することができ、各数字の表示を大きく見易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るカレンダー装置の内部構造を示す透視正面図である。
【図2】図1に示すカレンダー装置の表示状態を示す正面図である。
【図3】図1に示すカレンダー装置の断面図である。
【図4】図3に示すカレンダー装置の送り機構部分を示す断面部分図である。
【図5】図3に示すカレンダー装置の各円板の位置検出手段部分を示す断面部分図である。
【図6】図3に示すカレンダー装置のモータの回転検出手段部分を示す正面部分図である。
【図7】図3に示すカレンダー装置のモータの回転検出手段部分を示す断面部分図である。
【図8】本発明のカレンダー装置の回路構成図である。
【図9】本発明のカレンダー装置を時計に組み込んだときの時計の斜視図である。
【図10】図8に示すカレンダー装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】図8に示すカレンダー装置の動作を示すフローチャートである。
【図12】図10におけるカレンダー送りの動作を示すフローチャートである。
【図13】図10におけるカレンダー送りの動作を示すフローチャートである。
【図14】図10におけるからくり送りの動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
2 第1の日付円板
4 第2の日付円板
6 曜日円板
8 受け板
10 表示窓
12 日付モータ
14 曜日モータ
16 送り機構
18 第1の日付位置検出手段
20 第2の日付位置検出手段
22 曜日位置検出手段
24 日付モータ検出手段
26 曜日モータ検出手段
30 駆動制御手段
38 日付駆動源
42 曜日駆動源
44 明暗センサ
58 からくり機構
【発明の属する技術分野】
本発明は、円板を回転させることにより日付及び曜日を切換表示するカレンダー装置に関するものであり、特に、からくりとしても動作するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のカレンダー機構は、時計用ムーブメントに組み込まれており、「1」から「31」までの日付の数字が設けられた日付円板と、「日」から「土」までの曜日が設けられた曜日円板を、時計の指針駆動輪列の回転により24時間に一度日送りするように構成されていた。
【0003】
この他、デジタル時計においては機械的な駆動部分がないため、液晶表示装置を使用したカレンダー表示を設けていた。また、電波修正時計においても、時刻の自動修正時に指針と共にカレンダーまで指針駆動輪列で修正駆動すると、自動修正に長時間を要したり、指針駆動部分に大きな負担がかかるため、通常、液晶表示装置を使用して日付と曜日を表示するカレンダー表示を設けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような時計用ムーブメントに組み込まれたカレンダー機構においては、月の末日が「31」以外の月の末日における日送りを自動修正するには、指針を2日分回転させなければならないため時間がかかり、また、回路構成も煩雑になる。このため、通常は、手動で日付円板を回転させて修正するように構成されていた。
【0005】
また、上記従来のカレンダー機構は、何れもカレンダーを表示する機能しか有していなかった。特に、カレンダー表示の駆動に関しては、1日分の日付送りだけを考慮していたので、動作状態や表示状態を通常の日送り以外に変更することは容易ではなかった。
【0006】
また、従来のカレンダー機構においては、1枚の日付円板に「1」から「31」の日付が設けられていたため、表示が小さくなり、見づらいという問題もあった。
【0007】
また、液晶表示装置を使用したカレンダー表示においては、円板に設けられた数字や文字に比べて表示が見づらく、見る角度や周囲の明るさによって著しく見づらくなることもあった。更に、この液晶表示装置の場合、機械的に動作する部分がないため、動作の変化による趣味性の向上を図ることができなかった。
【0008】
本発明は、上記従来技術の課題に鑑みなされたもので、月末の修正や購入時の初期設定を自動化することを可能にし、通常の動作とは異なる動作よりなるからくり送りによって趣味性を高め、更に表示をより大きく見易くすることができるカレンダー装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のカレンダー装置は、日付の一の位を表示する第1の日付円板と、日付の十の位を表示する第2の日付円板と、前記第1の日付円板を回転駆動する日付駆動源と、日付の表示を桁上げするときに、前記第1の日付円板と前記第2の日付円板を係合させて前記第1の日付円板の回転に伴って前記第2の日付円板を回転させる送り機構と、前記日付駆動源を設定回数駆動して前記第1の日付円板を回転させることにより1日分の日付送りを行い、前記日付駆動源を連続駆動して前記第1の日付円板を回転させることにより1日分の日付送りとは異なるからくり送りを行う駆動制御手段と、を有している。このカレンダー装置における前記駆動制御手段は、前記日付駆動源を同一回数正逆転駆動することにより、前記第1の日付円板を回転させると共に停止時の日付表示を同一の表示に維持するものとなっている。また、このカレンダー装置における前記駆動制御手段は、前記日付駆動源を異なる回数正逆転駆動することにより、前記第1の日付円板を回転させてからくり送りを行うと共に1日分の日付送りを行うものとなっている。
【0010】
また、このカレンダー装置における前記日付送りとからくり送りは、時計又は標準電波信号に含まれる時刻データから得られる正時に行われる。また、このカレンダー装置における前記送り機構は、前記第1の日付円板の1回の日付送り分に対応する範囲に設けられたカム部と、表示位置における前記第1の日付円板の表示が「9」から「0」に移行するときに前記カム部に接触することで前記第2の日付円板に係合し該第2の日付円板を前記第1の日付円板の回転に応じて回転させる係合部と、を有している。更に、このカレンダー装置は、曜日を表示する曜日円板と、該曜日円板を回転駆動する曜日駆動源と、を有し、該曜日駆動源により前記曜日円板を回転駆動することにより曜日を送ると共に修正するものとなっている。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明のカレンダー装置においては、日付を表示する日付円板として、日付の一の位の数字(「0」から「9」)を表示する第1の日付円板と、日付の十の位の数字(「1」から「3」及び数字を形成する間隔を第1の日付円板と同一に設定したことによる空白部2スペース)を表示する第2の日付円板を用いている。このように日付の一の位と十の位の数字をそれぞれ別の日付円板に設けることにより、数字をより大きく表示して見易くすることができる。この第1及び第2の日付円板は、単一の日付駆動源により回転駆動されている。即ち、駆動頻度が高い第1の日付円板は日付駆動源により直接駆動され、第2の日付円板は送り機構により桁上げ時にのみ第1の日付円板の回転に伴って回転する。この送り機構は、表示位置における第1の日付円板の表示が「9」から「0」に移行するときに、カム部の作用で第2の日付円板に係合部を係合させ、これにより第1の日付円板と第2の日付円板を一体化し、共に回転させている。
【0012】
また、このカレンダー装置には、日付駆動源を制御する駆動制御手段が設けられている。この駆動制御手段は、日付駆動源を設定回数駆動することにより第1の日付円板を回転させて1日分の日送りを行うものとなっている。また、駆動制御手段は、日付駆動源を連続駆動して第1の日付円板を回転させてからくり送りを行っている。
【0013】
例えば、駆動制御手段が日付駆動源を4回駆動すると、第1の日付円板の歯部が4つ送られて1日分の日送りが行われる。一方、駆動制御手段が日付駆動源を連続駆動すると、第1の日付円板は連続して回転し、1日分の日送りとは明らかに異なるからくり送りを行うことになる。このような日付駆動源の連続駆動は、日付駆動源を一定時間連続駆動したり、同じ回数だけ正逆転駆動したり、正逆転の回数が異なるように駆動してからくり送りが終了した時点で1日分の日送りが行われているようにしたり、断続的な送りを繰り返す等、通常の1日分の日送りとは明らかに異なる駆動形態に設定されている。
【0014】
上記のような日付駆動手段の動作により日付表示が通常とは異なる動作をすることになり、その動作がメロディ音や他のからくり機構の動作に同期するように設定すれば、からくりとして趣味性を向上させ、商品価値を高めることができる。
【0015】
また、曜日を表示する曜日円板を設け、これを曜日駆動源で回転駆動する構成も設けている。この曜日駆動源の駆動も、上記と同様に、からくり送りすることが可能となっている。
【0016】
【実施例】
以下、図面に基いて本発明の実施例を説明する。図1は本発明の一実施例に係るカレンダー装置の各円板とその駆動手段の構造を示す透視正面図、図2はその表示状態を示す正面図、図3はその断面図、図4は図3に示す送り機構部分を示す断面部分図、図5は図3に示す各円板の位置検出手段部分を示す断面部分図、図6は図3に示すモータの回転検出手段部分を示す正面部分図、図7はその断面部分図、図8はカレンダー装置の回路構成図、図9はカレンダー装置を時計に組み込んだときの外観図である。尚、図1は構成部品の輪郭や要部のみを図示している。
【0017】
2は日付の一の位の数字「0」から「9」が設けられた第1の日付円板、4は日付の十の位の数字「1」から「3」及び数字を形成する間隔を第1の日付円板2と同一に設定したことによる空白部2スペースが設けられた第2の日付円板、6は曜日を示す文字「日」から「土」が設けられた曜日円板であり、受け板8により回動自在に支持されている。
【0018】
即ち、第1の日付円板2は、最も外側の表面に設けられ且つ数字「0」から「9」が一定の間隔(中心の角度で36°の間隔)で形成されているリング状の表示部2aと、この表示部2aよりも内側に設けられ前方に凸状に突出するリング状の支持部2bを有している。また、この第1の日付円板2の内周壁には、内歯状に形成された歯部2cが設けられている。この歯部2cは、後述する日付駆動源により4つ(4クリック)送られると第1の日付円板2が36°回転して1日分表示を送ることになる。また、この第1の日付円板2は、受け板8の中央に設けられた支持部8aの円筒部8b及びこの円筒部8bの外周面から外方に突出する円板部8cにより回動自在に支持されている。
【0019】
また、第2の日付円板4は、前方に凸状に突出し、その表面に数字「1」から「3」及び空白部が2スペース形成され且つ第1の日付円板2の支持部2bに遊びをもって外嵌するリング状の表示部4aと、外周部分に設けられた孔、切欠等を有する被係合部4bとを有している。この第2の日付円板4は、第1の日付円板2の支持部2b上に載ると共に受け板8の円筒部8bにより回動自在に支持されている。また、この第2の日付円板4の表示部4aに形成されている数字は、第2の日付円板4の回転中心と第1の日付円板2の回転中心を同軸に配置すると共に、第1の日付円板2の回転に合せて第2の日付円板4を回転するように設定しているため、数字を形成する間隔を第1の日付円板2と同一に設定している。この結果、10の領域に3つの数字「1」から「3」を割り付けることになり、数字「1」から「3」を2組形成し、その間に2つずつ空白部を形成している。尚、この数字の配列は一例であり、回転制御の仕方によって変更可能である。例えば、数字「1」から「3」を3組と空白部を1つ設ける等の配列も可能である。
【0020】
更に、曜日円板6は、曜日を示す文字「日」から「土」が一定の間隔で形成されているリング状の表示部6aと、その裏面側に突出すると共に径方向に係合するように設けられた歯部6bを有している。この曜日円板6は、受け板8の支持部8aの中央軸部8dとその外周面から外方に突出する円板部8eにより回動自在に支持されている。
【0021】
上述した第1及び第2の日付円板2,4と曜日円板6は、本実施例においては同一中心軸に関して回転するように支持されており、図2に示すように、これらの円板の表面側に設けられている時計用文字板や装飾板等に設けられた表示窓10の位置(表示位置)にある数字や文字により日付と曜日を表示するものとなっている。
【0022】
12は日付モータであり、14は曜日モータである。この日付モータ12と曜日モータ14の回転軸には、それぞれ日付送り爪12aと曜日送り爪14aが取り付けられている。この日付送り爪12aは第1の日付円板2の歯部2cに係合し、曜日送り爪14aは曜日円板6の歯部6bに係合して、それぞれ1クリックずつ送ることができるものとなっている。
【0023】
16は日付を桁上げするときに第1の日付円板2と第2の日付円板4を係合させて一体に回転させる送り機構である。この送り機構16は、図1、図3及び図4に示すように、第1の日付円板2の支持部2b内に収納され且つ支持部2bの内外側壁の孔等によって摺動自在に支持されバネ16aにより径方向(本実施例では内方)に付勢されている係合部としての係合ピン16bと、この係合ピン16bが付勢されている方向(本実施例では係合ピン16bより内側)の受け板8上に設けられており且つ係合ピン16bの一方(内側)の端部に接触して係合ピン16bをバネ16aに抗して径方向(外方)に移動させるカム部16cと、を有している。このカム部16cは、第1の日付円板2の表示部2aに形成されている数字「9」が表示窓10の位置に達して表示されると係合ピン16bに接触し、表示部2aに形成されている数字が「0」に移行して数字「0」が表示されると非接触状態となるように形成されている。また、上記のように係合ピン16bがカム部16cに接触するときに、係合ピン16bに対向する位置に第2の日付円板4の被係合部4bが位置し係合するように設定されている。
【0024】
図1、図3及び図5に示す18,20,22は第1の日付円板2、第2の日付円板4及び曜日円板6のそれぞれの基準位置を検出するための第1の日付位置検出手段、第2の日付位置検出手段及び曜日位置検出手段である。第1の日付位置検出手段18は、図5に示すように第1の日付円板2に設けられた原点としての突起に接触して機械的に検出するスイッチや非接触で検出を行うセンサからなり、本実施例においては、表示部2aの数字「8」が表示窓10から表示されたときに検出するように設定されている。また、第2の日付位置検出手段20は、図5に示すように非接触で検出する反射型フォトインターラプタ等からなり、第1の日付円板2に設けられた貫通孔2d(図5)を介して第2の日付円板4裏面の原点としての特定部分を検出するものであり、本実施例においては2番目の空白部を検出するように設定されている。更に、曜日位置検出手段22は、図5に示すように曜日円板6の歯部6bに接触して機械的に検出するスイッチや非接触で検出を行うセンサからなり、歯部6bの通過を検出するものとなっている。
【0025】
図1、図3、図6及び図7に示す24,26は日付モータ12と曜日モータ14の回転による送りを検出する日付モータ検出手段と曜日モータ検出手段である。この日付モータ検出手段24と曜日モータ検出手段26は、図6及び図7に示すように日付送り爪12aと曜日送り爪14aにそれぞれ接触して機械的に検出するスイッチや非接触で検出するセンサからなる。
【0026】
図8に示す30は駆動制御手段であり、マイクロコンピュータからなる時計IC32及びカレンダー制御IC34を有している。この駆動制御手段30は、日付モータ12とそれを正逆転駆動する駆動回路としてのトランジスタ36a〜36dからなる日付駆動源38と、曜日モータ14とそれを正逆転駆動する駆動回路としてのトランジスタ40a〜40dからなる曜日駆動源42の動作を制御するものである。この駆動制御手段30には、前述した第1の日付位置検出手段18、第2の日付位置検出手段20、曜日位置検出手段22、日付モータ検出手段24及び曜日モータ検出手段26が接続されている。尚、ここで図示する検出手段18〜26は、発光素子18a〜26aからそれぞれ被検出部分に光を照射し、その反射光を受光素子18b〜26bでそれぞれ受光することにより非接触で検出を行うセンサで構成している。また、駆動制御手段30とトランジスタ36a〜36d,40a〜40d、発光素子18a〜26aとの間にはそれぞれバッファ回路B1〜B7が設けられている。
【0027】
図8に示す44はCDS等からなる明暗センサである。この明暗センサ44は、カレンダー装置の周囲の明るさを検出して駆動制御手段30に検出信号を印加するものとなっている。
【0028】
また、本実施例においては、時刻情報及びカレンダー情報を含む標準電波信号を受信して時刻情報及びカレンダー情報を得ることにより、所定時刻に日送り、曜日送り、月末送りを行うように構成している。即ち、標準電波信号を受信して駆動制御手段30に受信信号を供給する受信回路46を設けている。また、受信回路46が受信した信号から得られる時刻情報及びカレンダー情報を用いてカレンダー制御IC34が駆動制御するだけでなく、その時刻情報及びカレンダー情報を用いて時計IC32にて時刻を計時してムーブメントの指針駆動機構からなる時刻表示手段48を駆動して時刻を表示すると共にカレンダーを演算するように設定している。尚、図8に示すように、時計IC32とカレンダー制御IC34を必ずしも別々に設ける必要はないものであり、各機能を一体化した単体のICを用いることもできる。
【0029】
また、本実施例においては、時計IC32又は受信回路46が受信した信号から得られる時刻情報から得られる正時信号に応答して、メロディ音を発生するメロディ回路55及びスピーカ56からなるメロディ発生回路54と、図9に示す装飾体A,B等とそれらを駆動するアクチュエータや歯車等からなるからくり機構58を設けている。
【0030】
また、本実施例においては、日修正スイッチ、曜修正スイッチ、モニタスイッチ、リセットスイッチ、時刻修正スイッチ等を含んだスイッチ50,52が設けられ、それぞれ駆動制御手段30に接続されている。
【0031】
次に、上記構成からなるカレンダー装置の動作を説明する。はじめに、このカレンダー装置における第1及び第2の日付円板2,4と曜日円板6の回転動作について説明する。このカレンダー装置においては、日付モータ12と曜日モータ14にそれぞれ信号を供給して作動させることにより第1及び第2の日付円板2,4と曜日円板6を回転させることができる。即ち、日付モータ12が作動し、その日付送り爪12aで第1の日付円板2の歯部2cを1枚ずつ送り、4クリックで表示部2aの数字を次の数字に送ること(1日分の日送り)になる。このときに、日付の桁上げが行われない表示状態であると、送り機構16の係合ピン16bとカム部16cが接触することはなく、第2の日付円板4は停止した状態に保たれる。
【0032】
また、上記のように第1の日付円板2が回転して1日分の日送りが行われたときに、表示部2aの数字が「9」から「0」に移行して桁上げを行う状態になると、このときに送り機構16の係合ピン16bの一端がカム部16cに接触し(図1中矢印Aの位置における状態)、第2の日付円板4の被係合部4bの方向に他端を押し出す。これにより、係合ピン16bの他端が被係合部4bの孔、切欠等に係合し、第2の日付円板4は第1の日付円板2と一体となって回転することになる。このため、表示窓10における日付の一の位が「9」から「0」に移行し、このときに日付の十の位が空白部から「1」、又は「1」から「2」、又は「2」から「3」、又は「3」から空白部、又は空白部から空白部に移行することになる。
【0033】
このような桁上げが終了し、日付の一の位が「0」の表示になると、送り機構16の係合ピン16bはカム部16cから外れ(図1中矢印Bの位置における状態)、バネ16aにより第2の日付円板4の被係合部4bから引き戻される。これにより、第2の日付円板4と第1の日付円板2との係合状態は解除され、その後第1の日付円板2が回転しても第2の日付円板4は停止状態を維持することになる。
【0034】
一方、曜日円板6は、曜日モータ14が作動してその曜日送り爪14aにより歯部6bが3クリック送られると、表示部6aの曜日を次の曜日に送ることになる。
【0035】
次に、上記カレンダー装置における第1及び第2の日付円板2,4と曜日円板6の駆動制御を図10乃至図13に示すフローチャートと図14に示す動作のタイムチャートに基づいて説明する。はじめに、リセットスイッチを操作するか又は電池等の電源を投入すると(ステップST1)、ステップST2にて受信回路46が受信した標準電波信号から時刻情報及びカレンダー情報を駆動制御手段30が取り込む。そして、ステップST3にて日付モータ12及び曜日モータ14を作動させて第1及び第2の日付円板2,4と曜日円板6を回転させる。このときに、第1及び第2の日付位置検出手段18,20、曜日位置検出手段22からの信号により、各円板に設けた原点を検索する。そして、原点から受信したカレンダー情報に対応する表示に移行させるために必要な数のパルス等からなる駆動信号を駆動制御手段30が日付駆動源38と曜日駆動源42に供給して、日付モータ12と曜日モータ14を駆動する。このときに日付モータ検出手段24と曜日モータ検出手段26から得られるモータの駆動回数から各円板の駆動状態を検出して停止させ、ステップST4のスタンバイ状態に移行する。
【0036】
その後、時計IC32による計時又は受信した信号から毎正時等に時刻信号の割り込みが行われ、駆動制御手段30はスタンバイ状態から作動状態になる(ステップST5)。ここで駆動制御手段30は、正時に行うからくり機構58のからくり動作及びカレンダー表示のからくり送りを行うか判断する(ステップST6)。このステップST6における判断は、例えば、明暗センサ44が明状態を検出している場合にからくり動作及びからくり送りを行い、暗状態を検出している場合にその動作を行わないと判断したり、あるいは夜間消音を設定し、設定した夜間消音(例えばPM11:00〜AM5:00)の間はからくり動作及びからくり送りを行わないと判断したり、あるいはスイッチ操作によりからくり動作及びからくり送りが停止されていることを判断している。ここで正時のからくり動作及びからくり送りを行うと判断すると、ステップST7にてこのときの正時信号が午前0時を示すものであるか判断し、午前0時でない場合、ステップST8にてからくり機構58、日付モータ12及び曜日モータ14を駆動してからくり動作及びからくり送りを行う。
【0037】
このステップST8におけるからくり機構58、日付モータ12及び曜日モータ14によるからくり動作及びからくり送りは、図14に示すような動作となっている。即ち、正時になると、メロディ発生回路54からメロディが30秒発生される。このときに、日付モータ12は所定回数連続駆動され、第1の日付円板2を反時計方向に回転させる。これに続いて、日付モータ12は反対方向に同じ回数連続駆動され、第1の日付円板2を時計方向に回転させて停止する。これにより、例えば、はじめの日付表示が「9」であると、「8」、「7」、「6」…と日付表示が移行し、日付表示が「2」になると回転方向が変わって「3」、「4」、「5」…と日付表示が移行して、「9」になると停止する。また、はじめの日付表示が「15」であると、「14」、「13」、「12」…と日付表示が移行し、「10」から「9」に移行するときに第1及び第2の日付円板2,4が前述したように連動し、日付表示が「8」になると回転方向が変わって「9」、「10」、「11」…と日付表示が移行し、「15」になると停止する。
【0038】
また、曜日モータ14も同様に所定回数連続駆動され、曜日円板6を時計方向に回転させる。その後、曜日モータ14は反対方向に同じ回数連続駆動され、曜日円板6を反時計方向に回転させて停止する。これにより、例えば、はじめの曜日表示が「日」であると、「土」、「金」、「木」…と曜日表示が移行し、曜日表示が2回目に「木」となると回転方向が変わって「金」、「土」、「日」…と曜日表示が移行して、2回目に「日」になると停止する。
【0039】
尚、曜日円板6に関しては一方向に連続回転させるからくり送りも可能であり、この場合には、1回転させれば元の表示に戻すことができるため、曜日円板6を1回転させるのに必要な曜日モータ14の駆動回数を1セットとして駆動すれば良い。また、第1及び第2の日付円板2,4に関しても一方向に連続回転させるからくり送りが可能であるが、第1の日付円板2に連動する第2の日付円板4を一方向に回転させて元の表示に戻すためには、第1の日付円板2を多数回転させることが必要になるので、正逆方向に駆動した方がより早く且つ変化に富んだ送り動作を得ることができる。
【0040】
また、からくり機構58の装飾A,Bは、それぞれ曜日表示と日付表示に同期するように動作を行って、メロディ音の停止に伴って停止する。
【0041】
上記のようなからくり機構58のからくり動作とカレンダー表示のからくり送りが図10に示すステップST8にて行われると、その後、駆動制御手段30は再びスタンバイ状態になる。
【0042】
また、ステップST7にて正時信号が午前0時を示すものであると判断すると、ステップST9にて、上記のようなからくり機構58のからくり動作とカレンダー表示のからくり送りを行うと共に、カレンダー表示を1日分送る。このときのカレンダー表示の送りは、上述したからくり送りを行ったときに、日付モータ12と曜日モータ14の駆動回数を回転方向が変わる前後で異なるように設定して、からくり送りが終了したときに1日分の送りも終わっているように設定している。即ち、日付表示の場合、図14に示すように「9」から「2」まで7日分日付表示を戻した後、8日分日付表示を進めて「10」を表示する状態で第1及び第2の日付円板2,4を停止させる。日付モータ12は、第1及び第2の日付円板2,4を1日分送るのに前述したように4回駆動される。このため、からくり送りを行うときに、日付モータ12を4(1日分の駆動回数)×7(送る日数)=28回駆動した後、反対方向に4(1日分の駆動回数)×8(送る日数)=32回駆動することにより「9」から「10」を表示する状態に日送りしてからくり送りを終了する。
【0043】
また、これと同様に、曜日表示の場合、「日」から「木」まで10日分曜日表示を戻した後、11日分曜日表示を進めて「月」を表示する状態で曜日円板6を停止させる。曜日モータ14は、曜日円板6を1日分送るのに前述したように3回駆動される。このため、からくり送りを行うときに、曜日モータ14を3(1日分の駆動回数)×10(送る日数)=30回駆動した後、反対方向に3(1日分の駆動回数)×11(送る日数)=33回駆動することにより「日」から「月」を表示する状態に曜日送りしてからくり送りを終了する。
【0044】
尚、前述したような曜日円板6等の一方向連続回転によるからくり送りの場合には、曜日円板6等を1回転させるのに必要なモータの駆動回数に1日分の送りを行うための駆動回数を加えることでからくり送り終了時に1日分の送りも行うことができる。
【0045】
上記のようなからくり送りとカレンダー送りがステップST9にて行われると、駆動制御手段30は再びスタンバイ状態に移行する。
【0046】
一方、駆動制御手段30は、ステップST6にて、からくり動作を行わないと判断した場合には、ステップST10にて午前0時であるか判断する。そして、午前0時でない場合には、からくり動作を行うことなくスタンバイ状態に移行する。また、ステップST10にて午前0時であると判断すると、ステップST11にて日付モータ12及び曜日モータ14を駆動して、第1及び第2の日付円板2,4と曜日円板6を回転させ、1日分のカレンダー送りを行う。
【0047】
また、駆動制御手段30は、スイッチ操作が行われたか判断し(ステップST12)、スイッチ操作が行われていない場合には、スタンバイ状態に移行する。また、ステップST12にてスイッチ操作が行われていると判断すると、図11に示すステップST13にて明暗センサ44の検出状態を判断し、明状態と判断すると、ステップST14〜ST16にて日修正スイッチ、曜修正スイッチ、モニタスイッチが操作されたか順次判断して、操作されている場合にはステップST17〜ST19にて日送り、曜日送り、モニタ動作を行う。また、自動受信が行われると、ステップST20にて自動受信を行うことが判断され、ステップST21にて受信が成功したか判断し、受信が成功した場合にはステップST23にて受信した時刻情報及びカレンダー情報を設定し、受信が成功しなかった場合にはステップST22にて時刻修正がスイッチ操作等で行われたか判断する。その後、設定された時刻情報及びカレンダー情報に基づいて日送りを行うかステップST24にて判断し、日送りが必要な場合にはステップST25にて日付モータ12と曜日モータ14を駆動して第1及び第2の日付円板2,4と曜日円板6を回転させてカレンダー送りを行う。
【0048】
上述した動作中のカレンダー送りは、図12及び図13に示す動作フローに基づいて行われている。即ち、1日分の日送りは、前述したように、日付モータ12を4回駆動して第1の日付円板2の歯部2cを4枚送ることにより行われる。このため、駆動制御手段30は、ステップST101にて駆動信号を出力し、ステップST102にて日付モータ12を4回駆動したか判断して1日分の日付送りを行う。また、曜日送りは、前述したように、曜日モータ14を3回駆動して曜日円板6の歯部6bを3枚送ることにより行われる。このため、駆動制御手段30はステップST201にて駆動信号を出力し、ステップST202にて曜日モータ14を3回駆動したか判断して曜日送りを行う。また、上記のようなカレンダー送りを連続して行うことにより、前述したカレンダー表示のからくり送りを行うことができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、日付円板及び曜日円板を駆動する駆動源をそれぞれ設けて、駆動信号を供給するだけで表示状態を修正することができるので、電源投入時の初期設定や月末の修正を全て自動的に行うように構成することができる。
【0050】
また、カレンダー表示を正逆回転させたり、断続的に回転させること等を連続的に行わせて、通常のカレンダー送りとは異なるからくり送りを行うことができるので、趣味性を高め、商品価値を高めることができる。
【0051】
また、午前0時のように、上記のようなからくり送りとカレンダー表示の1日分の送りの両方を行うことが必要な場合、からくり送りの終了時に1日分の日送りも行われているように設定しているので、迅速に正しいカレンダー表示に切り換えることができる。
【0052】
また、日付の一の位と十の位の数字を別個の円板で表示し、しかも単一の駆動源で両円板を回転させているので、駆動源を増やすことなく、日付を一の位と十の位に分けて表示することができ、各数字の表示を大きく見易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るカレンダー装置の内部構造を示す透視正面図である。
【図2】図1に示すカレンダー装置の表示状態を示す正面図である。
【図3】図1に示すカレンダー装置の断面図である。
【図4】図3に示すカレンダー装置の送り機構部分を示す断面部分図である。
【図5】図3に示すカレンダー装置の各円板の位置検出手段部分を示す断面部分図である。
【図6】図3に示すカレンダー装置のモータの回転検出手段部分を示す正面部分図である。
【図7】図3に示すカレンダー装置のモータの回転検出手段部分を示す断面部分図である。
【図8】本発明のカレンダー装置の回路構成図である。
【図9】本発明のカレンダー装置を時計に組み込んだときの時計の斜視図である。
【図10】図8に示すカレンダー装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】図8に示すカレンダー装置の動作を示すフローチャートである。
【図12】図10におけるカレンダー送りの動作を示すフローチャートである。
【図13】図10におけるカレンダー送りの動作を示すフローチャートである。
【図14】図10におけるからくり送りの動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
2 第1の日付円板
4 第2の日付円板
6 曜日円板
8 受け板
10 表示窓
12 日付モータ
14 曜日モータ
16 送り機構
18 第1の日付位置検出手段
20 第2の日付位置検出手段
22 曜日位置検出手段
24 日付モータ検出手段
26 曜日モータ検出手段
30 駆動制御手段
38 日付駆動源
42 曜日駆動源
44 明暗センサ
58 からくり機構
Claims (6)
- 日付の一の位を表示する第1の日付円板と、
日付の十の位を表示する第2の日付円板と、
前記第1の日付円板を回転駆動する日付駆動源と、
日付の表示を桁上げするときに、前記第1の日付円板と前記第2の日付円板を係合させて前記第1の日付円板の回転に伴って前記第2の日付円板を回転させる送り機構と、
前記日付駆動源を設定回数駆動して前記第1の日付円板を回転させることにより1日分の日付送りを行い、前記日付駆動源を連続駆動して前記第1の日付円板を回転させることにより1日分の日付送りとは異なるからくり送りを行う駆動制御手段と、
を有することを特徴とするカレンダー装置。 - 前記駆動制御手段は、前記日付駆動源を同一回数正逆転駆動することにより、前記第1の日付円板を回転させると共に停止時の日付表示を同一の表示に維持することを特徴とする請求項1記載のカレンダー装置。
- 前記駆動制御手段は、前記日付駆動源を異なる回数正逆転駆動することにより、前記第1の日付円板を回転させてからくり送りを行うと共に1日分の日付送りを行うことを特徴とする請求項1記載のカレンダー装置。
- 前記日付送りとからくり送りは、時計又は標準電波信号に含まれる時刻データから得られる正時に行われることを特徴とする請求項1乃至3の一つに記載のカレンダー装置。
- 前記送り機構は、前記第1の日付円板の1回の日付送り分に対応する範囲に設けられたカム部と、表示位置における前記第1の日付円板の表示が「9」から「0」に移行するときに前記カム部に接触することで前記第2の日付円板に係合し該第2の日付円板を前記第1の日付円板の回転に応じて回転させる係合部と、を有することを特徴とする請求項1乃至4の一つに記載のカレンダー装置。
- 曜日を表示する曜日円板と、
該曜日円板を回転駆動する曜日駆動源と、を有し、
該曜日駆動源により前記曜日円板を回転駆動することにより曜日を送ると共に修正することを特徴とする請求項1乃至5の一つに記載のカレンダー装置。
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