JP3635138B2 - ドラムスクリーン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、下水道の終末処理場、中継ポンプ場その他の排水処理施設に設けられた沈砂処理設備で使用されるドラムスクリーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
下水道の終末処理場、中継ポンプ場その他の排水処理施設で発生する沈砂は主として埋め立て処分されている。この沈砂は、埋め立て処分地周辺の環境保全の見地から、洗浄して汚染や悪臭が生じないようにすることが必要である。
従来の沈砂処理手段には、沈砂槽に投入した沈砂を水で洗浄し、洗浄した砂を傾斜フライトコンベヤで掻き上げ傾斜部で脱水するもの、目幅25mm以下の細目スクリーンを通過した砂混合汚水をサイクロン内で旋回運動させて砂を分離するもの、沈砂を回転ドラム洗浄機に投入し洗浄水を供給し回転攪拌して洗浄するもの、沈砂槽に投入した沈砂を攪拌羽根で攪拌して洗浄するものなどがある。
【0003】
中でも、沈砂を回転ドラムで洗浄するものは、洗浄効率、操作性、装置規模等の点で有利なため、多く採用されている。
回転ドラム洗浄機を用いた沈砂処理設備では、図6に示すように、沈砂を洗浄する回転ドラム洗浄機20の前段に、沈砂に混入している滓渣を除去するためのドラムスクリーン21が設けられている。このドラムスクリーン21は、回転する円筒形のドラムスクリーン本体22の中央に、スリット状のスクリーン部23を備えており、投入口24から投入された沈砂と滓渣とがこのスクリーン部23で分離され、分離された沈砂は回転ドラム洗浄機20に送られる。
【0004】
ところが、このドラムスクリーン21では、スクリーン部23を通過する沈砂のうち、スリット目幅(通常4〜6mm程度)と同程度の粒径を有する砂礫がスリットに挟まり易く、これに滓渣が絡みついてスクリーン部23の目詰まりを生ずる。そこで、従来はスクリーン部23に外側からスプレーノズルで注水して洗浄したり、運転終了後にスリット内に挟まっている砂礫を掃除棒を用いて人力で除去したりしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、スクリーン部に外側からスプレーノズルで注水して洗浄しても、スクリーン部の目詰まりを解消するのは困難であり、掃除棒を用いた閉塞物の除去作業は運転中にはできないので、目詰まりし易い沈砂を処理する場合、運転を中止して除去作業を行う他に有効な手段がなく、処理能力が低下するという問題があった。
【0006】
本発明は、沈砂処理設備のドラムスクリーンにおける上記問題を解決するものであって、スクリーン部の目詰まりを防止し、処理能力を向上させることのできるドラムスクリーンを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記課題を解決するため、円筒形のドラムスクリーン本体に、スクリーン部を備えたドラムスクリーンにおいて、スクリーン部には、ドラムスクリーン本体の回転軸線を中心として回転する固定スクリーン部材と、ドラムスクリーン本体の回転軸線に対して偏心して回転する可動スクリーン部材とを交互に設けている。
【0008】
スクリーン部を通過する沈砂のなかのスリット目幅と同程度の粒径を有する砂礫がスリットに挟まった場合でも、可動スクリーン部材がドラムスクリーン本体の回転軸線に対して偏心して回転するので、隣接する固定スクリーン部材と可動スクリーン部材とは、ドラムスクリーンの回転に伴って相対的な位置ずれを生じて挟まっている砂礫はスリットから排出され、スクリーン部の目詰まりが防止される。固定スクリーン部材と可動スクリーン部材は、スリットを形成する円環体と、この円環体を支持する支持板とで構成することにより、砂礫のスリットからの排出が容易となる。
【0009】
ドラムスクリーンのスクリーン部には、可動スクリーン部材の位置を規制するガイドローラを設けることにより、可動スクリーン部材の偏心量を適切に保つことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の実施の形態の一つであるドラムスクリーンの全体構成を示す側面図、図2は固定スクリーン部材と可動スクリーン部材の正面形状の説明図、図3は図2のA−A線拡大断面図、図4は固定スクリーン部材と可動スクリーン部材の配置の状態を示す斜視図、図5はスクリーン部の作用の説明図である。
【0011】
図1に示すように、ドラムスクリーン1は、円筒形のドラムスクリーン本体2の中央にスリット状のスクリーン部3、その前後の周上にタイヤ4を備えており、このタイヤ4が架台5上に設けられたタイヤローラ6で支持され、電動機7により回転される。
ドラムスクリーン1の後端には滓渣が混入した沈砂をドラムスクリーン本体2内に投入する投入シュート8、前端には滓渣をドラムスクリーン本体2外に排出する滓渣排出シュート9、スクリーン部3の下には、沈砂をドラムスクリーン本体2外に排出するための沈砂排出シュート10が設けられている。
【0012】
スクリーン部3には、図2の右側に示す固定スクリーン部材11と図2の左側に示す可動スクリーン部材12とが図3及び図4に示すように交互に設けられている。固定スクリーン部材11と可動スクリーン部材12とは、スリットを形成する円環体11R、12Rとその外側の支持板11P、12Pとからなり、支持板11P、12Pにはタイボルト14を挿通するタイボルト孔11T、12Tが穿設されていて、支持板11P、12Pがスペーサ15を介してタイボルト14で連結されている。
【0013】
ここで、可動スクリーン部材12の円環体12Rは、固定スクリーン部材11の円環体11Rより径が小さい。また、可動スクリーン部材12の支持板12Pに設けられたタイボルト孔12Tは、可動スクリーン部材12が上下に所定距離自由に移動できるように大径になっている。
従って、ドラムスクリーン本体2が回転するとき、固定スクリーン部材11はドラムスクリーン本体2の回転軸線Xを中心として回転するが、可動スクリーン部材12は大径のタイボルト孔12Tによって許容される範囲内で、タイボルト孔12Tの内周面上端とスペーサ15とが当接するまで、自重により下方へ移動するので、可動スクリーン部材12はドラムスクリーン本体2の回転軸線Xに対して下方に偏心した状態で回転することになる。このとき、可動スクリーン部材12の円環体12Rの下端と固定スクリーン部材11の円環体11Rの下端とはドラムスクリーン本体2の回転軸線Xと平行な線上で高さが揃うようになっている。
【0014】
沈砂に混入している滓渣を除去する際には、投入シュート8から滓渣が混入した沈砂を回転するドラムスクリーン本体2内に投入する。投入口8から投入された沈砂と滓渣とはスクリーン部3で分離され、分離された沈砂は沈砂排出シュート10から排出され、滓渣は滓渣排出シュート9から排出される。
図5に示すように、スクリーン部3を通過する沈砂のなかのスリット目幅Wと同程度の粒径を有する砂礫Sが、下部で固定スクリーン部材11の円環体11Rと可動スクリーン部材12円環体12Rとの間に挟まっても、可動スクリーン部材12がドラムスクリーン本体2の回転軸線Xに対して偏心して回転するので、隣接する固定スクリーン部材11の円環体11Rと可動スクリーン部材12円環体12Rとは、ドラムスクリーン本体2の回転に伴って上部で相対的な位置ずれを生じ、相互の間隔がスリット目幅Wより大となり、挟まっている砂礫Sは固定スクリーン部材11の円環体11Rと可動スクリーン部材12の円環体12Rの間から離脱しスクリーン部3の目詰まりが防止される。また、一旦スリットを通過した砂礫Sは、隣接する支持板11P、12P間の距離が、スリット目幅Wより大であるので再び詰まりを生ずることはない。
【0015】
従って、目詰まりし易い沈砂を処理する場合でも、運転を中止して除去作業を行う必要がなく処理能力が向上する。
なお、砂の磨耗性が高く、可動スクリーン部材12のタイボルト孔12Tやスペーサ15が磨耗し易い場合には、スクリーン部3に可動スクリーン部材12の支持板12Pの外周に当接して可動スクリーン部材12の位置を規制するガイドローラ16を設けることにより、タイボルト孔12Tの内周面とスペーサ15が直接接触しない位置に保持して、可動スクリーン部材12の偏心量を適切に保つようにすることができる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のドラムスクリーンによれば、スクリーン部の目詰まりを防止し、処理能力を向上させることができる。
また、スクリーン部に、可動スクリーン部材の位置を規制するガイドローラを設けることにより、可動スクリーン部材の偏心量を適切に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の一つであるドラムスクリーンの全体構成を示す側面図である。
【図2】固定スクリーン部材と可動スクリーン部材の正面形状の説明図である。
【図3】図2のA−A線拡大断面図である。
【図4】固定スクリーン部材と可動スクリーン部材の配置の状態を示す斜視図である。
【図5】スクリーン部の作用の説明図である。
【図6】従来の回転ドラム洗浄機とドラムスクリーンを備えた沈砂処理設備の説明図である。
【符号の説明】
1 ドラムスクリーン
2 ドラムスクリーン本体
3 スクリーン部
4 タイヤ
5 架台
6 タイヤローラ
7 電動機
8 投入シュート
9 滓渣排出シュート
10 沈砂排出シュート
11 固定スクリーン部材
11P 円環体
11R 支持板
11T タイボルト孔
12 可動スクリーン部材
12P 円環体
12R 支持板
12T タイボルト孔
14 タイボルト
15 スペーサ
16 ガイドローラ
S 砂礫
X 回転軸線
Claims (3)
- 円筒形のドラムスクリーン本体に、スクリーン部を備えたドラムスクリーンであって、前記スクリーン部には、ドラムスクリーン本体の回転軸線を中心として回転する固定スクリーン部材と、ドラムスクリーン本体の回転軸線に対して偏心して回転する可動スクリーン部材とが交互に設けられていることを特徴とするドラムスクリーン。
- 固定スクリーン部材と、可動スクリーン部材がスリットを形成する円環体と円環体を支持する支持板とからなる請求項1記載のドラムスクリーン。
- スクリーン部に、可動スクリーン部材の位置を規制するガイドローラを設けたことを特徴とする請求項1または、請求項2記載のドラムスクリーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP30481595A JP3635138B2 (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | ドラムスクリーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP30481595A JP3635138B2 (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | ドラムスクリーン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09141203A JPH09141203A (ja) | 1997-06-03 |
JP3635138B2 true JP3635138B2 (ja) | 2005-04-06 |
Family
ID=17937592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30481595A Expired - Lifetime JP3635138B2 (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | ドラムスクリーン |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3635138B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
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-
1995
- 1995-11-22 JP JP30481595A patent/JP3635138B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH09141203A (ja) | 1997-06-03 |
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