JP3634421B2 - 紙葉類識別装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、自動販売機や両替機などに内蔵される紙葉類識別装置に関し、詳しくは、適正と識別された紙葉類以外の被感知物が投入されたか否かの判定を行う紙葉類識別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動販売機に組み込まれた従来の紙葉類識別装置は、識別センサを有する識別手段と、光学センサと、基準光強度を予め固定データとして記憶する記憶手段と、被感知物が光学センサを通過しているか否かを判定する判定手段とを備えている。
【0003】
この従来の紙葉類識別装置では、識別手段が、紙葉類投入口から投入された紙葉類の適否および種類を識別センサのセンサ信号に基づいて識別し、適正と識別された紙葉類が光学センサを通過した後に、光学センサが、光を照射して照射光の透過光を受光することにより、適正と識別された紙葉類以外の被感知物の通過を感知するための光の強度を検出する。そして、判定手段は、光学センサが検出した検出光強度を、記憶手段が記憶している固定データに基づく基準光強度と比較する。その結果、例えば、検出光強度が基準光強度よりも所定の強度以上低いとき、判定手段は、適正と識別された紙葉類以外の被感知物が光学センサを通過していると判定する。被感知物が通過していると判定されると、従来の紙葉類識別装置では、異常状態であるとして、受け入れた紙葉類が紙葉類投入口に返却されると共に、紙葉類識別装置や自動販売機の動作が停止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の紙葉類識別装置では、基準光強度が、メーカからの出荷段階で予め固定データとして記憶手段に記憶されているので、光学センサの経年変化や、ゴミやほこり等の光学センサへの付着により、光学センサの検出光強度が変化してしまう場合がある。例えば、低下した場合には、被感知物が通過していないにも拘らず、判定手段が、被感知物が通過していると判定してしまうことがある。かかる場合においては、紙葉類識別装置に異常がないにも拘らず、異常が発生したものと判定されてしまい、自動販売機の動作が停止される結果、その間、商品購入者が、商品を購入することができなくなってしまうばかりか、自動販売機の管理者にとっても、商品の販売を行うことができなくなり不利益を被ってしまうという問題点がある。
【0005】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、装置に適正な紙葉類以外の被感知物が投入されたか否かを正確に判定することが可能な紙葉類識別装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく請求項1に係る紙葉類識別装置は、紙葉類投入口から投入され搬送路上を搬送されている紙葉類の適否を識別するための識別センサを有する識別手段と、光を照射すると共に照射光の透過光または反射光を受光することにより、識別手段により適正と識別された紙葉類以外の被感知物の通過を感知するための検出光強度を検出する光学センサと、基準光強度データを記憶する記憶手段と、識別手段により適正と識別された紙葉類が光学センサを通過した後に検出された検出光強度を、記憶手段に記憶されている基準光強度データに基づく基準光強度と比較することにより、被感知物が通過しているか否かを判定する判定手段とを備える紙葉類識別装置において、紙葉類が光学センサに到達する前に光学センサにより検出された検出光強度に基づく検出光強度データを、記憶手段に新たな基準光強度データとして書き込む基準光強度書込み手段を備えていることを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に係る紙葉類識別装置は、請求項1記載の紙葉類識別装置において、識別センサは、光学センサと兼用するように構成され、記憶手段は、互いにアドレスが異なる少なくとも2つの記憶領域を有し、基準光強度書込み手段は、識別センサにより検出された検出光強度に基づく検出光強度データを、少なくとも2つの記憶領域に順に書き込むことにより、最新に検出された最新検出光強度に基づく最新検出光強度データ、および最新検出光強度よりも前に検出された旧検出光強度に基づく旧検出光強度データを記憶手段に記憶させ、最新の検出光強度が旧検出光強度よりも所定の強度以上低いときに、旧検出光強度データを基準光強度データとして記憶手段に保持させ、判定手段は、紙葉類が識別センサを通過した後に検出された検出光強度を、保持された基準光強度データに基づく基準光強度と比較することにより、被感知物が通過しているか否かを判定することを特徴とする。
【0008】
【作用】
請求項1記載の紙葉類識別装置では、識別手段が、識別センサのセンサ信号に基づいて、紙葉類投入口から投入された紙葉類の適否および種類を識別する。一方、光学センサは、光を照射して照射光の透過光または反射光を受光することにより、識別手段により適正と識別された紙葉類以外の被感知物の通過を判定するための検出光強度を検出する。この場合、基準光強度書込み手段は、紙葉類が光学センサに到達する前に光学センサが検出した検出光強度に基づく検出光強度データを、新たな基準光強度データとして記憶手段に書き込む。そして、判定手段は、識別手段により適正と識別された紙葉類が光学センサを通過した後に検出された検出光強度を、記憶手段が記憶している新たな基準光強度データに基づく基準光強度と比較することにより、被感知物が通過しているか否かを判定する。この場合、例えば、基準光強度よりも検出光強度が弱いときには、テープや糸などの被感知物が通過し、異常状態が発生したと判定される。
【0009】
このように、紙葉類が紙葉類投入口に投入されてから光学センサに到達する前に、光学センサによって検出光強度が検出される毎、基準光強度書込み手段が、検出光強度に基づく検出光強度データを新たな基準光強度データとして書き替えるため、被感知物が通過していない状態で、現状の光学センサが検出する最新の検出光強度に基づく検出光強度データを、基準光強度データとして記憶手段に記憶させることができる。そして、この新たな基準光強度と検出光強度を比較する結果、光学センサの経年変化や、ゴミやほこりの光学センサへの付着などにより、光学センサの検出光強度が変化しても、紙葉類識別装置に被感知物が投入されたか否かを正確に判定することができる。この結果、紙葉類識別装置に異常が起こったと誤って判定することがないので、購入者や自動販売機の管理者への不都合が回避される。
【0010】
請求項2に係る紙葉類識別装置では、基準光強度書込み手段が、互いにアドレスが異なる少なくとも2つの記憶領域に、識別センサが検出した検出光強度に基づく検出光強度データを所定時間毎に書き込むことにより、最新に検出された最新検出光強度に基づく最新検出光強度データ、および最新検出光強度よりも前に検出された旧検出光強度に基づく旧検出光強度データを記憶手段に記憶させ、最新検出光強度が旧検出光強度よりも所定の強度以上低いとき、つまり紙葉類が識別センサに到達することにより識別センサの検出光強度が低下したときに、その前に既に検出してある旧検出光強度データを基準光強度データとして記憶手段に保持させる。このように、基準光強度書込み手段は、最新検出光強度が旧検出光強度よりも所定の強度以上低くならない限り、最新に検出された検出光強度に基づく最新検出光強度データを書込み、紙葉類が識別センサに到達する前の検出光強度に基づく検出光強度データを基準光強度データとして記憶手段に記憶させる。このように、検出光強度を検出する光学センサの機能を識別センサが果たすことができるので、コストの削減が図られる。
【0011】
【実施例】
以下、添付図面を参照して、本発明を適用した紙幣識別装置(紙葉類識別装置)について説明する。図1の紙幣識別装置1は、両替機および自動販売機などに内蔵され、両替機に用いた場合には、投入された千円札を両替用の紙幣に用いることができ、自動販売機に用いた場合には、投入された千円札を釣銭に用いることができる、いわゆるリサイクルビルバリデータであり、同図はその正面図である。紙幣識別装置1は、正面上部に紙幣(紙葉類)Pを投入するための紙幣投入口2を備えており、この紙幣投入口2の奥側には、投入された紙幣Pを搬送するための搬送路3(図2参照)が配設されている。また、紙幣識別装置1の正面の紙幣投入口2の下側には、両替紙幣を排出する紙幣排出口4が配設され、紙幣識別装置1の内部には、投入された紙幣Pを収納する紙幣金庫5が配設されている。
【0012】
搬送路3は、図2に示す左側が紙幣投入口2に、右側が紙幣金庫5にそれぞれ連なるように、紙幣識別装置1の内部に組み込まれており、同図に示す矢印Aの搬送方向の上下には、搬送路3に沿って一対の搬送ベルト11a,11bが配設されている。搬送ベルト11a,11bの外側の紙幣投入口2側には、紙幣Pの投入を感知するための投入センサ12,13(図3参照、ただし投入センサ12のみ図示)がそれぞれ設けられている。投入センサ12は、互いに対向する1対の投入用発光素子12aおよび投入用受光素子12bから構成され、投入センサ13も同様に、一対の投入用発光素子13aおよび投入用受光素子13bから構成されている。
【0013】
また、両搬送ベルト11a,11b間には、識別センサ(識別センサ、光学センサ)14,15(図3参照、ただし識別センサ14のみ図示)が配設されている。識別センサ14,15は、紙幣Pの適否および種類を識別するために紙幣Pの模様、インクの濃淡などを検出すると共に、紙幣P以外のテープや糸などの被感知物の通過を感知するためのものである。識別センサ14は、互いに対向する1対の識別用発光素子14aおよび識別用受光素子14bから構成され、識別センサ15も同様に、一対の識別用発光素子15aおよび識別用受光素子15bから構成されている。なお、投入用発光素子12a,13aおよび識別用発光素子14a,15aは搬送路3の上方に取り付けられ、投入用受光素子12b,13bおよび識別用受光素子14b,15bは搬送路3の下方に取り付けられている。また、搬送ベルト11aの外側には、両搬送ベルト11a,11bを駆動する搬送モータ16が配設されており、搬送路3の図示しない奥側(同図の右側)は、紙幣Pを一旦保留する保留位置になっている。
【0014】
次に、図4を参照して、紙幣Pの識別および被感知物が通過したか否かの判定を行う識別判定部21について説明する。この識別判定部21は、同図に示すように、CPU(識別手段、判定手段および基準強度書込み手段)22を備えており、CPU22の入出力ポートには、ROM23およびRAM(記憶手段)24が、出力ポートには、投入用発光素子12a,13a、識別用発光素子14a,15aおよび搬送モータ16が、A/Dコンバータ入力ポートには、投入用受光素子12b,13bおよび識別用受光素子14b,15bが、それぞれ接続されている。
【0015】
CPU22は、紙幣投入口2に紙幣Pが投入されたか否かを監視する監視動作、投入された紙幣Pの適否や種類を識別する識別動作、および被感知物が識別センサ14,15を通過しているか否かを判定する判定動作などを行う。具体的には、監視動作においては、CPU22は、両投入用発光素子12a,13aに発光信号を出力して発光させ、その発光した光を両投入用受光素子12b,13bが受光して光電変換した電圧信号をディジタルデータに変換し、そのディジタルデータが所定の値以下の場合に、紙幣Pが投入されたと判定する。また、識別動作においては、CPU22は、両識別用発光素子14a,15aに発光信号を出力して発光させ、その発光した光を両識別用受光素子14b,15bが受光して光電変換した電圧信号を、ROM23に記憶されている識別データと比較し、所定の条件を満たした場合に、適正紙幣と判定する。さらに、判定動作においては、CPU22は、識別用受光素子14b,15bが受光して光電変換した電圧信号(検出光強度)である検出光強度信号をディジタルデータの検出光強度データに変換し、その検出光強度データを、RAMに記憶されている基準検出光強度データと比較することにより、被感知物が識別センサ14,15を通過しているか否かを判定する。
【0016】
ROM23は、CPU22の動作プログラムや、CPU22が紙幣Pの適否および種類を識別するための識別データなどを記憶する。
【0017】
RAM24は、2つの記憶領域を有し、各記憶領域は、互いにアドレス番号が異なりかつ連続した複数のアドレスを有している。この2つの記憶領域には、識別用受光素子14b,15bで光電変換された検出光強度信号に基づく検出光強度データがそれぞれ別個に記憶され、これらのデータのうち1つが、後述する方法により、CPU22が被感知物の通過を感知するための基準となる基準検出光強度データとなる。
【0018】
この書込みについて、具体的に説明する。CPU22は、所定時間毎に両識別用発光素子14a,15aに発光信号を出力してこれらをそれぞれ発光させる。そして、両識別用発光素子14a,15bが発光した光は、それぞれ、識別用受光素子14b,15bによって受光され、検出光強度信号に光電変換されて、CPU22のA/Dコンバータ入力ポートに入力される。CPU22は、入力された検出光強度信号を検出光強度データに変換し、変換した検出光強度データを、RAM24の記憶領域のうちアドレス番号が最小の記憶領域に書き込む。次に所定時間が経過すると、CPU22は、既に書き込んである検出光強度データを、アドレス番号が2番目に小さい記憶領域にシフトすると共に、上記と同様にして得られた新たな検出光強度データを、RAM24のアドレス番号が最小の記憶領域に書き込む。
【0019】
CPU22は、上述した書込み動作を繰り返して行うことにより、検出光強度データを、アドレス番号が最小の記憶領域からアドレス番号が最大の記憶領域へと順にシフトして書き込む。そして、アドレス番号が最大の記憶領域に書き込まれている検出光強度データは、次の書込みの際に消去される。つまり、RAM24のアドレス番号が最小の記憶領域には、最新の検出光強度信号に基づく最新検出光強度データが記憶され、アドレス番号が最大の記憶領域には、最も前に検出された検出光強度信号に基づく旧検出光強度データが記憶される。
【0020】
また、CPU22は、これらの旧検出光強度データに基づく旧検出光強度と、最新検出光強度データに基づく最新検出光強度を比較し、最新検出光強度が、旧検出光強度よりも所定の強度以上低いとき、識別センサ14,15に紙幣Pが到達したと判定し、旧検出光強度データを基準光強度データとして、アドレス番号が最大の記憶領域にそのまま保持させる。CPU22は、以上のプロセスを、両識別センサ14,15毎に行い、RAM24のアドレス番号が最大の両記憶領域には、紙幣Pや被感知物が両識別センサ14,15を通過していないときに、両識別用受光素子14a,14bが検出した検出光強度信号に基づく基準光強度データが記憶される。
【0021】
次に、紙幣識別装置1の動作について、図5のフローチャートを参照して説明する。なお、本プログラムは、CPU22によって実行される。
【0022】
CPU22は、常時、紙幣投入口2に紙幣Pが投入されたか否かを監視する前述した監視動作を行う(ステップ31)。紙幣投入口2に紙幣Pが投入されたと判定すると、搬送モータ16に正転駆動信号を出力して搬送ベルト11a,11bを正転させる(ステップ32)。これと同時に、両識別用発光素子14a,15aに発光信号を出力し、両識別用受光素子14b,15bが受光して光電変換した両検出光強度信号の電圧値を監視することにより、紙幣Pが識別センサ14,15に到達したか否かを検知する(ステップ33)。紙幣Pが到達するまで、上述した検出光強度データの書込み動作を行う(ステップ34)。そして、識別センサ14,15に紙幣Pが到達すると、最新検出光強度が旧検出光強度よりも所定の強度以上に低下するため、RAM24のアドレス番号が最大の記憶領域に記憶されている旧検出光強度データを基準光強度データとしてそのまま保持させる(ステップ35)。
【0023】
次いで、両識別センサ14a,14bがそれぞれ検出した検出光強度データを、ROM23に記憶されている識別データと比較することにより、紙幣Pの適否および種類を識別する識別動作を行う(ステップ36)。適正な紙幣Pの場合には、さらに搬送ベルト11a、11bを正転させ、保留位置に紙幣Pが到達したか否かを監視し(ステップ37)、紙幣Pが識別センサ14,15を通過してから保留位置に到達するまでの間、両識別用受光素子14a,15aでそれぞれ検出された検出光強度が、RAM24に記憶されている基準検出光強度データに基づく基準光強度よりも所定の強度以上低いか否かを判別する(ステップ38)。
【0024】
この場合、例えば、基準光強度に対する検出光強度の比が0〜251/256のときは、被感知物が識別センサ14,15を通過しており、異常状態であると判定し、搬送モータ16に逆転信号を出力して搬送ベルト11a,11bを逆転させることにより、紙幣Pを紙幣投入口2に返却する(ステップ39)。なお、この場合、異常状態の有ったことをRAM24に書き込み、点検時などにその内容を読み出すことができるようになっている。
【0025】
一方、基準光強度に対する検出光強度の比が252/256〜1のときは、被感知物が両識別センサ14,15を通過していないと判定し、さらに紙幣Pを搬送させ、紙幣Pが保留位置に到達したと判別すると(ステップ37)、正転駆動信号の出力を停止することにより、搬送モータ16を停止させる(ステップ40)。次いで、適正な紙幣Pが受け入れられたと判定し、図示しない制御部に適正信号を出力した(ステップ41)後、搬送モータ16を正転駆動して紙幣Pを紙幣金庫5に収納すると共に両替紙幣の搬出を行う。
【0026】
以上のように、本実施例によれば、CPU22が、投入センサ12,13によって紙幣Pの投入が検出されてから識別センサ14,15に紙幣Pが到達するまで、検出光強度データの書込み動作を行うと共に、到達する直前の検出光強度データをRAM24に保持する。そして、CPU22は、紙幣Pが識別センサ14,15を通過してから紙幣保留位置に到達するまで、被感知物が両識別センサ14,15を通過しているか否かの判定動作を行う。このため、紙幣Pや被感知物が通過していない状態で、現状の両識別センサ14,15がそれぞれ受光する最新の検出光強度を基準光強度データとしてRAM24に書き込むことができるので、両識別センサ14,15の経年変化や、両識別センサ14,15へのゴミやほこりの付着などにより、両識別用受光素子14b,15bの検出光強度が低下しても、紙幣識別装置1に被感知物が投入されたか否かを正確に判定することができる。この結果、紙幣識別装置1に異常が起こったと誤って判定することがないので、紙幣識別装置1を両替機や自動販売機に内蔵させた場合、購入者や管理者に対して不利益を与えることを回避することができる。
【0027】
また、識別センサ14,15が、紙幣Pの到達および通過を判定するセンサと、被感知物の通過を判定するためのセンサとを兼用することができるため、コストの削減を図ることができる。
【0028】
なお、本実施例においては、被感知物を透過した識別用発光素子14a,15aの照射光を識別用受光素子14b,15bがそれぞれ検出しているが、これに限定されず、識別用発光素子14a,15aが照射した光を反射板で反射させ、反射した光を識別用受光素子14b,15bで受光するように構成し、識別用発光素子14a,15aと識別用受光素子14b,15bの間に存在する被感知物を感知するように構成してもよい。
【0029】
また、本実施例では、両識別センサ14,15が光学センサをそれぞれ兼用している例について説明したが、これに限定されず、識別センサ14,15とは別個の光学センサを、識別センサ14,15の前方または後方に配設し、光学センサが検出する検出光強度を基準光強度と比較するように構成してもよい。
【0030】
また、本実施例においては、RAM24が互いにアドレスが異なる複数の記憶領域を有しているが、これに限らず、少なくとも2つあればよいことは勿論である。
【0031】
さらに、識別センサの数や位置などを変更してもよい。例えば、識別センサの数を増やして、被感知物が搬送路3の幅方向のどこを通過する場合でも、CPU22が被感知物の通過を感知できるように構成することが好ましい。
【0032】
更に、RAM24は、不揮発性のEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)などで構成し、電源が遮断したときにも基準検出光データを保持できるように構成してもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、本発明の紙葉類識別装置によれば、被感知物が通過していない状態で、現状の光学センサが検出する最新の検出光強度を基準光強度として記憶手段に記憶させるため、光学センサの経年変化や、光学センサへのゴミやほこりの付着などにより、光学センサの検出強度が変化しても、紙葉類識別装置に被感知物が投入されたか否かを正確に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の紙幣識別装置の正面図である。
【図2】実施例の紙幣識別装置の搬送路の平面図である。
【図3】実施例の紙幣識別装置の搬送路の側面図である。
【図4】識別判定部の電気回路図である。
【図5】紙葉類の受入れ動作および被感知物の感知動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 紙幣識別装置
2 紙幣投入口
3 搬送路
14 識別センサ
15 識別センサ
22 CPU
24 RAM
P 紙幣

Claims (2)

  1. 紙葉類投入口から投入され搬送路上を搬送されている紙葉類の適否を識別するための識別センサを有する識別手段と、光を照射すると共に当該照射光の透過光または反射光を受光することにより、前記識別手段により適正と識別された紙葉類以外の被感知物の通過を感知するための検出光強度を検出する光学センサと、基準光強度データを記憶する記憶手段と、前記識別手段により適正と識別された紙葉類が前記光学センサを通過した後に検出された検出光強度を、前記記憶手段に記憶されている前記基準光強度データに基づく基準光強度と比較することにより、前記被感知物が通過しているか否かを判定する判定手段とを備える紙葉類識別装置において、
    前記紙葉類が前記光学センサに到達する前に当該光学センサにより検出された検出光強度に基づく検出光強度データを、前記記憶手段に新たな基準光強度データとして書き込む基準光強度書込み手段を備えていることを特徴とする紙葉類識別装置。
  2. 前記識別センサは、前記光学センサと兼用するように構成され、前記記憶手段は、互いにアドレスが異なる少なくとも2つの記憶領域を有し、前記基準光強度書込み手段は、前記識別センサにより検出された検出光強度に基づく検出光強度データを、前記少なくとも2つの記憶領域に順に書き込むことにより、最新に検出された最新検出光強度に基づく最新検出光強度データ、および当該最新検出光強度よりも前に検出された旧検出光強度に基づく旧検出光強度データを前記記憶手段に記憶させ、前記最新の検出光強度が前記旧検出光強度よりも所定の強度以上低いときに、前記旧検出光強度データを前記基準光強度データとして前記記憶手段に保持させ、前記判定手段は、前記紙葉類が前記識別センサを通過した後に検出された検出光強度を、前記保持された基準光強度データに基づく基準光強度と比較することにより、前記被感知物が通過しているか否かを判定することを特徴とする請求項1記載の紙葉類識別装置。
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